JP3683726B2 - Method for producing humidity-controllable building material and humidity-controllable building material - Google Patents
Method for producing humidity-controllable building material and humidity-controllable building material Download PDFInfo
- Publication number
- JP3683726B2 JP3683726B2 JP00405299A JP405299A JP3683726B2 JP 3683726 B2 JP3683726 B2 JP 3683726B2 JP 00405299 A JP00405299 A JP 00405299A JP 405299 A JP405299 A JP 405299A JP 3683726 B2 JP3683726 B2 JP 3683726B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- humidity
- humidity control
- papermaking
- material layer
- layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Building Environments (AREA)
- Producing Shaped Articles From Materials (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建築物の壁材などとして利用され、スラリー状の原料を抄造して、板状などに成形したあと、硬化させて得られる抄造建材であって、特に調湿性を高めた調湿性抄造建材の製造方法と、この製造方法で得られる調湿性抄造建材に関する。
【0002】
【従来の技術】
抄造建材の具体例として、石綿スレート板がある。石綿スレート板は、石綿およびセメントなどの原料を比較的大量の水と混合してスラリー状にし、このスラリーを紙のようにすき取って、板状の成形板を作製し、この成形板を一定時間養生してセメントの水硬作用により硬化させる。
【0003】
石綿の代わりに、製鉄スラグウールを用いるスラグ板や珪酸カルシウムを用いるケイカル板、木毛を用いる木毛セメント板なども、石綿スレート板と同様の抄造技術を用いて製造される。これらの抄造建材は、建築物の内外壁面の仕上げ材などに広く利用されている。
石綿スレート板などを建築物の室内壁面を構成する建材として利用する場合、湿気を吸収したり放出したりする調湿性を要求される場合がある。建材の材料そのものにもある程度の調湿性を有する場合があるが、さらに高い調湿性を要求される場合には、原料に吸放湿性に優れた調湿材を配合することが考えられる。
【0004】
調湿材としては、ゼオライトや珪藻土などの多孔質構造を有する材料の粉粒が用いられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、抄造建材の原料に調湿材の粉粒を配合しておくと、原料スラリーの製造段階で、大量に存在する水を調湿材が吸収してしまう。
大量の水を吸収した調湿材粉体が膨潤すると、原料スラリーの流動性を大幅に低下させてしまい、抄造作業が非常に行い難くなる。調湿材は保水性が極めて強いため、抄造後の濾水あるいは脱水に長い時間がかかり、生産能率が低下してしまう。
【0006】
抄造後にプレス成形して迅速な脱水を行おうとしても、調湿材に保持された水分は圧力をかけても脱水され難く、乾燥および養生硬化に長い時間がかかってしまう。
さらに、大量の水分を含有する調湿材は、乾燥あるいは養生硬化工程で水分を放出すると大きな収縮を起こし、製造される抄造建材の寸法形状が不正確になったり変形したり無理な残留応力が生じたりして、建材としての仕上がりや性能にも悪影響を与える。
【0007】
本発明の課題は、調湿材を用いて抄造建材の調湿性を向上させるとともに、製造を能率的に行い、品質性能に優れた調湿性抄造建材を得ることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る調湿性抄造建材の製造方法は、スラリー状の原料を抄造し硬化させて、調湿性を有する抄造建材を製造する方法であって、調湿材を含有しない原料が水に分散されてなるスラリー状原料を抄造して含水状態の基材層を形成する工程と、前記抄造され含水状態の基材層の表面に、バインダーを含む調湿材を堆積させて調湿材層を形成する工程と、前記基材層と調湿材層との積層物を硬化させる工程と、を含む。
【0009】
〔基材〕
通常の抄造建材と同様の原料が用いられる。例えば、石綿スレート板の場合には、セメントと石綿が主原料である。スラグ板にはスラグウール、木毛セメント板には木毛、ケイカル板には珪酸カルシウムがそれぞれ用いられる。パルプや木片を配合するものもある。セメントの代わりに石膏を用いれば石膏ボードとなる。硬化材料として粘土を用いることもできる。天然あるいは合成の繊維と有機バインダーを組み合わせて硬化させることもできる。これらの主原料に加えて、その他の骨材や硬化促進剤、着色剤などの各種添加剤も配合できる。
【0010】
基材を構成する原料は、水に溶解あるいは分散させて、スラリー(泥漿)の状態で抄造する。
但し、従来の抄造建材ではスラリー状原料に配合されていた調湿材については、本発明の場合には配合しない。なお、調湿材とはされていない原料成分にも若干の水分吸収性を有する材料はあるが、このような材料は、抄造建材の製造を阻害したり品質性能を低下させることはないので、本発明における調湿材には包含されず、基材のスラリー原料に配合しておいても差しつかえはない。
【0011】
スラリー状原料は、通常の抄造装置を用いて、板状などの所定形状に抄造されて、基材層が形成される。抄造により、スラリー状原料からは過剰の水分が漉し取られる。基材層の形状は、単純な平板状のもののほか、波板状などの凹凸や曲面を有する形状に抄造することもできる。
抄造作業を抄造コンベアなどを用いて連続的に行えば、帯状の基材層を連続的に作製することができる。帯状の基材層を裁断すれば単板が得られる。勿論、単板状の基材層を抄造することもできる。
【0012】
〔調湿材〕
調湿材は、周囲の環境との湿度の違いによって、内部に水分を取り込む吸湿性と内部の水分を外部に放出する放湿性とが可逆的に発揮される材料である。通常の建築材料などに利用されている調湿材が用いられる。
調湿材は、粉粒体あるいは繊維状、細片状をなすものが、堆積による調湿材層を作製などの取扱いが行い易い。粉粒体として、粒径0.2〜5mmの粉粒状をなすものが好ましく、粒度2mm以下のものがより好ましい。調湿材の粒径によって、抄造建材の表面質感に違いが生じ、意匠的な効果を発揮させることができる。微細な孔を有する多孔質材料が、調湿性に優れるので好ましい。
【0013】
調湿材として、以下の物質が使用できる。ゼオライト、セピオライトなどが包含される多孔質鉱物。木炭、活性炭、パルプスラッジ炭、フェライト入り炭などが包含される炭。塩化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化リチウム、ケイ酸ソーダなどが包含される潮解性化合物。イソブチレン無水マレイン酸系樹脂、ポリアクリル酸系樹脂、グラフト化デンプンなどが包含される不溶性高吸水性樹脂。グリセリン、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリアクリル酸ソーダ、ポリビニルアルコール、ポバール、CMC、ポリエチレンオキサイド、澱粉などが包含される水溶性高分子。アタバルジャイト、モンモリロナイト、ゾノトライト、活性白土などが包含される粘土鉱物。稚内珪藻頁岩からなる稚内珪藻土などの珪藻土。シリカゲル。木材。パルプ。これらの物質群の中から、少なくとも1種、必要に応じて複数種を組み合わせて使用することができる。
【0014】
炭は、脱臭性やガス吸着性、帯電防止性、イオン調整機能などにも優れている。特に、ガス吸着性の点で、通常の無機材料のようにガスの種類に対する選択性が少なく、多種類のガス成分を効率的に吸着できるので好ましい。
炭として、通常の粉粒炭のほか、各種木材あるいは木質材の炭化物、食品,パルプ,紙などの廃棄物を炭化処理したものなど、各種の炭化物を用いることができ、調湿性および脱臭性に優れたものとなる。食品廃棄物は、人体に対する安全性に優れている。食品廃棄物として、コーヒー、茶、おから、食物等を用いることができる。
【0015】
調湿材として、調湿機能の他に脱臭機能や防カビ機能などを有する材料を用いることもできる。
粉粒体として、天然鉱物や人工的に合成された無機物を用いることができ、不燃性、防火性に優れたものとなる。無機物からなる多孔質の粉粒体として、バランスの採れた調湿性能と脱臭性能を付与するには、例えば平均細孔半径が20〜100Åで比表面積が20〜200m2/gのもの、好ましくは20〜60Åで比表面積が20〜200m2/gのものが使用される。
【0016】
粉粒体の形状は、粉末状および/または粒状であれば、不定形、球状、棒状、楕円球状などいずれでも良い。
粉粒炭として、バランスの採れた調湿性能と脱臭性能を付与するという点を考慮すると、たとえばその平均細孔半径が1.5〜100Åで比表面積が50〜600m2/gのもの、好ましくはその平均細孔半径が10〜50Åで比表面積が100〜300m2/gのものが使用される。
【0017】
粉粒炭と前記無機物からなる多孔質の粉粒体とを組み合わせることで、バランスのとれた調湿性能および脱臭性能が発揮できる。無機多孔質粉粒体と粉粒炭との合計量に対する粉粒炭の割合は、20〜80重量%であることが好ましい。粉粒炭の割合が80重量%を越えるときには、吸湿した水分をなかなか放出せず、調湿性能の欠如をきたし、結露発生などの問題が生じる。粉粒炭の割合が20重量%未満では、粉粒炭に顕著な効果である、脱臭効果や地球に対するマイナスイオン効果、人間に対する健康的な環境の維持効果などの改善が行い難い。
【0018】
調湿材として、前記した調湿材となる物質を1種または複数種組み合わせて造粒してなる造粒物を用いることができる。造粒物を用いることで、取扱いの難しい微粉状の原料が使用し易くなる。調湿材の粒径を均一化させて安定した性能を発揮させ易くなる。機能の異なる材料を均一に配合しておくことができ、相乗的な機能を発揮させ易く、抄造建材において調湿材層が配置された表面の特性が安定する。粉塵爆発や火災などの問題を起こし易く取扱いが難しい炭などに不燃性の無機材料を組み合わせれば、取扱いが行い易くなり、調湿材に炭を用いた抄造建材の不燃性を向上できる。
〔調湿材の積層〕
前記抄造工程でスラリー状原料から基材層が形成されたあと、基材層の表面に調湿材を堆積させて調湿材層を積層させる。
【0019】
調湿材とバインダーを混合して基材層の表面に堆積させることができる。バインダーとして、セメントや石膏、粘土などの硬化性材料を用いることができる。バインダーには、前記セメントなどの無機材料および高分子などの有機材料が使用できる。バインダーの種類や配合割合によって、強度や調湿性などの特性を調整することができる。
【0020】
基材層を抄造後に直ちに調湿材を堆積させてもよいし、抄造後の基材層をある程度まで濾水してから調湿材の堆積を行うこともできる。
調湿材層の厚みは、抄造建材に付与すべき調湿機能の程度に合わせて設定することができる。調湿材層の厚みが分厚すぎると、抄造建材としての基本的な強度特性などが低下することになるので、調湿機能を付与するのに必要かつ十分な厚み範囲に設定するのが好ましい。具体的な調湿材層の厚みは、調湿材の種類などの条件によっても異なるが、0.5〜10mm程度が好ましい。
〔積層物の硬化〕
基材層と調湿材層とが積層された積層物は、通常の抄造建材の製造方法と同様の工程を経て抄造建材が製造される。
【0021】
水分を含有する基材層に積層された調湿材層は、基材層側の水分を吸収することで、ある程度の含水状態になり、調湿材同士および調湿材層と基材層とが一体的に接合される。調湿材層にバインダーが混在していれば、バインダーの硬化作用によって一体化を促進させたり一体性を向上させることができる。
積層物は、そのまま養生することで水硬性のセメントなどの硬化作用が発揮され、抄造建材を得ることができる。養生工程で必要に応じて加熱を行い硬化を促進させることができる。養生を行う前に、余分の水分を除去する乾燥工程を行うことができる。乾燥工程は、通常の加熱乾燥炉などを用いて行われる。
【0022】
積層物を養生硬化させる前に加圧成形することができる。加圧成形は、数10kg/cm2〜数100kg/cm2の圧力をかけることができる。加圧成形によって、基材層と調湿材層との一体化が促進される。また、迅速な脱水を図り、緻密な構造が得られ、正確な形状への成形が可能になる。抄造作業だけでは形成困難な複雑な形状を成形することもできる。加圧成形には、通常のプレス成形装置が用いられる。
【0023】
積層物として、基材層と調湿材層のほかに、紙や不織布などの層を積層しておけば、加圧成形工程あるいは養生硬化工程で、紙層なども一体接合された抄造建材を得ることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
図1は抄造建材の製造装置を示している。
セメント、スラグウールなどの原料を水に分散配合したスラリー状原料12が、原料槽10に収容されている。
原料槽10には、抄造コンベア20の一端が配置されている。抄造コンベア20はメッシュ材料などからなり、抄造コンベア20は原料槽10の斜め上方に延び、さらに水平方向につづいている。
【0025】
抄造コンベア20を作動させると、抄造コンベア20の上面にスラリー状原料12がすくい上げられて層状に堆積しながら基材層14を形成して順次移動していく。抄造コンベア20は透水構造であるため、スラリー状原料12から水分が脱落していく。
原料槽10から出て水平方向に走行する抄造コンベア20の上方には、ホッパー30が配置されている。ホッパー30には、粉粒炭などの調湿材とバインダーの混合物32(以下、調湿材32と略す。)が収容されている。抄造コンベア20とともに走行する基材層14の表面に、調湿材32が散布されて堆積していく。
【0026】
基材層14の表面に堆積した粉粒状の調湿材層34は、基材層14の水分を吸収することで、粒子同士が互いに接合して一体化すると同時に基材層14に対しても接合一体化される。
このようにして得られた基材層14と調湿材層34との積層物は、一定の長さ毎に裁断されたあと、プレス成形装置に送り込まれ、加圧成形されることで迅速に脱水され、緻密で正確な形状の成形体が得られる。
【0027】
成形体は、通常の乾燥工程および養生工程を経て硬化し、板状の抄造建材が得られる。
図2に示すように、抄造建材Pは、基材層14の表面に調湿材層34が一体的に接合された構造を有している。基材層14と調湿材層34との境界部分では互いの材料が一部混在した状態になって強く一体結合されている。
【0028】
抄造建材Pを使用する際には、通常の抄造建材と同様に施工すれば良いが、建築物の室内空間など調湿機能を発揮させたい側の面に抄造建材Pの調湿材層34が配置されるようにして施工すれば、調湿材層34による調湿機能を効率的に発揮させることができる。
〔調湿材32の具体的配合〕
配合例1:
稚内珪藻土 70%
ポリプロピレン繊維 1.0%
セメント 29%
配合例2:
稚内珪藻土 50%
ポリプロピレン繊維 0.5%
セメント 49.5%
上記した配合例1、2の調湿材32を用いて、前記した実施形態のようにして、抄造建材Pを製造したところ、調湿材層34と基材層14との一体性に優れ、調湿性能にも優れたものが得られた。
【0029】
【発明の効果】
本発明の調湿性抄造建材は、調湿材を含有しないスラリー状原料で基材層を抄造したあとで、基材層の表面に調湿材層を積層するので、スラリー状原料の調製過程あるいは抄造過程で、吸水性の高い調湿材による問題の発生が解消される。ある程度の水分を含有する基材層に調湿材層を積層すれば、調湿材層が水分を吸収することで調湿材層および基材層を接合一体化させるので、特別な接合一体化のための材料や処理工程を行う必要がない。抄造建材の表面に調湿材層を配置できるので、調湿材の調湿機能を効率的に発揮させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を表す抄造装置の概略構造図
【図2】抄造建材の断面構造図
【符号の説明】
10 原料槽
12 スラリー状原料
14 基材層
20 抄造コンベア
30 ホッパー
32 調湿材
34 調湿材層
P 抄造建材[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention is a papermaking building material that is used as a wall material for buildings and the like, and is obtained by making a slurry-like raw material, forming it into a plate shape, etc., and then curing it. The present invention relates to a method for producing a papermaking building material and a humidity-controlling papermaking building material obtained by this production method.
[0002]
[Prior art]
As an example of the papermaking building material, there is an asbestos slate board. Asbestos slate boards are made by mixing raw materials such as asbestos and cement with a relatively large amount of water to form a slurry, and scraping the slurry like paper to produce a plate-like molded board. Cured for a long time and hardened by the hydraulic action of the cement.
[0003]
Instead of asbestos, a slag board using iron slag wool, a calcium board using calcium silicate, a wood wool cement board using wood wool, and the like are also manufactured using the same papermaking technology as that of the asbestos slate board. These papermaking building materials are widely used as finishing materials for inner and outer wall surfaces of buildings.
When an asbestos slate board or the like is used as a building material that constitutes an indoor wall surface of a building, humidity control that absorbs or releases moisture may be required. The building material itself may have a certain degree of humidity control. However, when higher humidity control is required, it is conceivable to mix a humidity control material excellent in moisture absorption and desorption with the raw material.
[0004]
As the humidity control material, powder of a material having a porous structure such as zeolite or diatomaceous earth is used.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, when the humidity control powder is mixed with the raw material of the papermaking building material, the humidity control material absorbs a large amount of water in the raw material slurry manufacturing stage.
When the humidity-controlling material powder that has absorbed a large amount of water swells, the fluidity of the raw material slurry is greatly reduced, and the papermaking operation becomes very difficult. Since the moisture-conditioning material has extremely high water retention, it takes a long time for drainage or dehydration after paper making, resulting in a reduction in production efficiency.
[0006]
Even if press forming is performed after paper making and quick dehydration is performed, the moisture retained in the humidity control material is not easily dehydrated even when pressure is applied, and it takes a long time to dry and cure.
In addition, humidity conditioning materials containing a large amount of moisture cause significant shrinkage when moisture is released during the drying or curing process, resulting in inaccurate or deformed dimensions and deformation of the manufactured building materials. It may also adversely affect the finish and performance of building materials.
[0007]
An object of the present invention is to improve the humidity control property of a papermaking building material using a humidity control material, and to efficiently perform the production and to obtain a humidity control papermaking material excellent in quality performance.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
A method for producing a humidity-controllable papermaking material according to the present invention is a method of papermaking and curing a slurry-like raw material to manufacture a papermaking building material having humidity control properties, wherein the raw material not containing the humidity-controlling material is dispersed in water. forming a step of forming a base layer of water-containing slurry material in papermaking, the papermaking to the surface of the base layer of hydrous state, a humidity control material layer a humidity material is deposited containing a binder comprising Te and a step of, curing the laminates of the base layer and the humidity-conditioning material layer.
[0009]
〔Base material〕
The same raw materials as normal papermaking building materials are used. For example, in the case of asbestos slate board, cement and asbestos are the main raw materials. Slag wool is used for the slag board, wood wool is used for the wood cement board, and calcium silicate is used for the calcium board. Some also contain pulp and wood chips. If gypsum is used instead of cement, it becomes a gypsum board. Clay can also be used as the curing material. It is also possible to cure by combining natural or synthetic fibers and organic binders. In addition to these main raw materials, other additives such as other aggregates, curing accelerators, and coloring agents can be blended.
[0010]
The raw material constituting the base material is dissolved or dispersed in water and made into a slurry (slurry).
However, in the case of the present invention, the humidity control material blended in the slurry-like raw material in the conventional papermaking building material is not blended. In addition, although there are materials that have some moisture absorption even in the raw material components that are not considered humidity control materials, such materials do not hinder the manufacture of papermaking building materials or deteriorate quality performance, It is not included in the humidity control material in the present invention, and can be blended with the slurry material of the base material.
[0011]
The slurry-like raw material is made into a predetermined shape such as a plate using a normal paper making apparatus to form a base material layer. Excess water is removed from the slurry-like raw material by papermaking. The shape of the base material layer can be made into a shape having irregularities and curved surfaces such as a corrugated plate shape in addition to a simple flat plate shape.
If the papermaking operation is continuously performed using a papermaking conveyor or the like, a belt-like base material layer can be continuously produced. A single plate can be obtained by cutting the belt-like base material layer. Of course, a single plate-like base material layer can be made.
[0012]
[Humidity control material]
A humidity control material is a material that reversibly exhibits moisture absorption properties that take moisture into the inside and moisture release properties that release the moisture inside to the outside, depending on the difference in humidity from the surrounding environment. Humidity control materials used for ordinary building materials are used.
The humidity-controlling material is in the form of powder, fibers, or strips, and it is easy to handle such as preparing a humidity-controlling material layer by deposition. As the granular material, those having a particle size of 0.2 to 5 mm are preferable, and those having a particle size of 2 mm or less are more preferable. Depending on the particle size of the humidity conditioning material, the surface texture of the papermaking building material varies, and a design effect can be exhibited. A porous material having fine pores is preferable because of excellent humidity control.
[0013]
The following substances can be used as the humidity control material. Porous minerals including zeolite, sepiolite, etc. Charcoal including charcoal, activated carbon, pulp sludge charcoal, and ferrite charcoal. A deliquescent compound that includes calcium chloride, magnesium chloride, lithium chloride, sodium silicate, and the like. Insoluble superabsorbent resin including isobutylene maleic anhydride resin, polyacrylic acid resin, grafted starch and the like. Water-soluble polymers including glycerin, diethylene glycol, triethylene glycol, sodium polyacrylate, polyvinyl alcohol, poval, CMC, polyethylene oxide, starch and the like. Clay minerals that include attabargite, montmorillonite, zonotlite, and activated clay. Diatomaceous earth such as Wakkanai diatomite made of Wakkanai diatom shale. silica gel. wood. pulp. Among these substance groups, at least one kind can be used in combination of plural kinds as necessary.
[0014]
Charcoal is excellent in deodorizing property, gas adsorbing property, antistatic property, ion adjusting function and the like. In particular, in terms of gas adsorbability, it is preferable because it has a low selectivity with respect to the type of gas as in the case of ordinary inorganic materials and can efficiently adsorb many types of gas components.
As charcoal, in addition to normal pulverized charcoal, various types of charcoal such as charcoal of various wood or wood materials, carbonized food, pulp, paper, etc. can be used. It will be excellent. Food waste is highly safe for the human body. As food waste, coffee, tea, okara, food, etc. can be used.
[0015]
As the humidity control material, a material having a deodorizing function, an antifungal function and the like in addition to the humidity control function can be used.
As the granular material, a natural mineral or an artificially synthesized inorganic substance can be used, and it is excellent in nonflammability and fire resistance. In order to give a balanced humidity control performance and deodorizing performance as a porous granular material made of an inorganic material, for example, an average pore radius of 20 to 100 mm and a specific surface area of 20 to 200 m 2 / g, preferably Having a specific surface area of 20 to 200 m 2 / g is used.
[0016]
The shape of the powder body may be any shape such as an indefinite shape, a spherical shape, a rod shape, or an elliptical shape as long as it is powdery and / or granular.
Considering the point of imparting balanced humidity control performance and deodorizing performance as granular coal, for example, those having an average pore radius of 1.5 to 100 mm and a specific surface area of 50 to 600 m 2 / g, preferably Is used having an average pore radius of 10 to 50 mm and a specific surface area of 100 to 300 m 2 / g.
[0017]
By combining the pulverized coal with the porous granular material made of the inorganic material, balanced humidity control performance and deodorizing performance can be exhibited. The ratio of the granular coal to the total amount of the inorganic porous granular material and the granular coal is preferably 20 to 80% by weight. When the ratio of pulverized coal exceeds 80% by weight, moisture that has been absorbed is not readily released, resulting in a lack of moisture conditioning performance, and problems such as the occurrence of condensation occur. When the proportion of the granular coal is less than 20% by weight, it is difficult to improve the deodorizing effect, the negative ion effect on the earth, and the effect of maintaining a healthy environment for humans, which are remarkable effects on the granular coal.
[0018]
As the humidity conditioner, a granulated product obtained by granulating one or more kinds of the substances to be the humidity conditioner described above can be used. By using a granulated material, it becomes easy to use a fine powdery raw material which is difficult to handle. It becomes easy to make stable the performance by making the particle diameter of the humidity control material uniform. Materials having different functions can be blended uniformly, and a synergistic function can be easily exhibited, and the characteristics of the surface on which the humidity control material layer is disposed in the papermaking building material are stabilized. Combining non-combustible inorganic materials with charcoal, which is likely to cause problems such as dust explosions and fires and is difficult to handle, facilitates handling and improves the nonflammability of papermaking building materials using charcoal as a humidity control material.
[Stacking of humidity control materials]
After the base material layer is formed from the slurry-like raw material in the paper making process, a humidity control material is deposited on the surface of the base material layer to stack the humidity control material layer.
[0019]
The humidity control material and the binder can be mixed and deposited on the surface of the base material layer. As the binder, a curable material such as cement, gypsum, and clay can be used. As the binder, inorganic materials such as cement and organic materials such as polymers can be used. Properties such as strength and humidity control can be adjusted depending on the type and blending ratio of the binder.
[0020]
The humidity control material may be deposited immediately after the base material is made, or the humidity control material may be deposited after the base material layer after the paper making is filtered to some extent.
The thickness of the humidity control material layer can be set according to the degree of the humidity control function to be imparted to the papermaking building material. If the thickness of the humidity control material layer is too thick, the basic strength characteristics and the like as a papermaking building material will be lowered. Therefore, it is preferable to set the thickness in a range necessary and sufficient to provide a humidity control function. The specific thickness of the humidity control layer varies depending on conditions such as the type of the humidity control material, but is preferably about 0.5 to 10 mm.
[Curing the laminate]
In the laminate in which the base material layer and the humidity control material layer are laminated, the papermaking building material is manufactured through the same process as the method for manufacturing a normal papermaking building material.
[0021]
The moisture conditioning material layer laminated on the moisture-containing substrate layer becomes moisture-containing to some extent by absorbing moisture on the substrate layer side. Are integrally joined. If a binder is mixed in the humidity control material layer, integration can be promoted or the integrity can be improved by the curing action of the binder.
By curing the laminate as it is, a hardening action of hydraulic cement or the like is exhibited, and a papermaking building material can be obtained. Curing can be promoted by heating as necessary in the curing process. Prior to curing, a drying step can be performed to remove excess moisture. A drying process is performed using a normal heat drying furnace.
[0022]
The laminate can be pressure molded before curing. In the pressure molding, a pressure of several tens kg / cm 2 to several hundred kg / cm 2 can be applied. By the pressure molding, integration of the base material layer and the humidity control material layer is promoted. Moreover, rapid dehydration can be achieved, a dense structure can be obtained, and molding into an accurate shape becomes possible. It is also possible to form complex shapes that are difficult to form by papermaking alone. A normal press molding apparatus is used for the pressure molding.
[0023]
As a laminate, in addition to the base material layer and humidity control material layer, if paper or non-woven fabric layers are laminated, the paper-making construction material in which the paper layer and the like are integrally joined in the pressure molding process or curing and curing process. Can be obtained.
[0024]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
FIG. 1 shows an apparatus for producing a papermaking building material.
A slurry
One end of the
[0025]
When the
A
[0026]
The particulate
The laminate of the
[0027]
The formed body is cured through a normal drying process and a curing process, and a plate-shaped papermaking building material is obtained.
As shown in FIG. 2, the papermaking building material P has a structure in which a humidity
[0028]
When the papermaking building material P is used, it may be constructed in the same manner as a normal papermaking construction material, but the humidity
[Specific formulation of humidity control material 32]
Formulation Example 1:
Wakkanai Diatomite 70%
Polypropylene fiber 1.0%
Cement 29%
Formulation Example 2:
Wakkanai diatomaceous earth 50%
Polypropylene fiber 0.5%
Cement 49.5%
When the papermaking building material P was manufactured as in the above-described embodiment using the
[0029]
【The invention's effect】
Since the humidity-controllable papermaking building material of the present invention forms the base material layer on the surface of the base material layer after making the base material layer with the slurry-like raw material not containing the humidity control material, During the papermaking process, problems caused by moisture-absorbing materials with high water absorption are eliminated. If a humidity control material layer is laminated on a base material layer containing a certain amount of moisture, the humidity control material layer absorbs moisture, and the humidity control material layer and the base material layer are joined and integrated. There is no need to carry out materials and processing steps. Since the humidity control layer can be disposed on the surface of the papermaking building material, the humidity control function of the humidity control material can be efficiently exhibited.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic structural diagram of a papermaking apparatus representing an embodiment of the present invention. FIG. 2 is a cross-sectional structural diagram of a papermaking building material.
10
Claims (8)
調湿材を含有しない原料が水に分散されてなるスラリー状原料を抄造して含水状態の基材層を形成する工程と、
前記抄造され含水状態の基材層の表面に、バインダーを含む調湿材を堆積させて調湿材層を形成する工程と、
前記基材層と調湿材層との積層物を硬化させる工程と、
を含む調湿性抄造建材の製造方法。A method for producing a papermaking building material having humidity control properties by papermaking and curing a slurry-like raw material,
Forming a water-containing base material layer by making a slurry-like raw material in which a raw material not containing a humidity control material is dispersed in water ;
The papermaking to the surface of the base layer of hydrous state, forming a humidity control material layer a humidity material is deposited containing a binder,
Curing the laminate of the base material layer and the humidity control material layer;
A method for producing a humidity-controllable papermaking building material.
前記基材層と調湿材層との積層物を加圧成形する工程を含む
請求項1に記載の調湿性抄造建材の製造方法。Between the step of forming the humidity control material layer and the step of curing the laminate,
The manufacturing method of the humidity-controllable papermaking building material of Claim 1 including the process of pressure-molding the laminated body of the said base material layer and a humidity control material layer.
請求項1に記載の調湿性抄造建材の製造方法。The humidity conditioner is zeolite, sepiolite, charcoal, activated carbon, pulp sludge charcoal, ferrite charcoal, calcium chloride, magnesium chloride, lithium chloride, sodium silicate, isobutylene maleic anhydride resin, polyacrylic acid resin, grafting Starch, glycerin, diethylene glycol, triethylene glycol, sodium polyacrylate, polyvinyl alcohol, poval, CMC, polyethylene oxide, starch, attabargite, montmorillonite, zonotolite, activated clay, Wakkanai diatomite, silica gel, wood, pulp The method for producing a humidity-adjusting papermaking building material according to claim 1, which is at least one selected from the group consisting of:
請求項3に記載の調湿性抄造建材の製造方法。The manufacturing method of the humidity control papermaking material of Claim 3 with which the said humidity control material contains charcoal and a nonflammable humidity control material.
請求項1〜4の何れかに記載の調湿性抄造建材の製造方法。The method for producing a humidity-controllable papermaking material according to any one of claims 1 to 4, wherein the humidity-controlling material is powdery having a particle size of 0.2 to 5 mm.
請求項1〜5の何れかに記載の調湿性抄造建材の製造方法。The method for producing a humidity-controllable building material according to any one of claims 1 to 5, wherein the humidity-controlling material is a granulated product obtained by granulating one or more kinds of substances.
請求項1〜6の何れかに記載の調湿性抄造建材の製造方法。The method for producing a humidity-adjusting papermaking material according to any one of claims 1 to 6, wherein the slurry-like raw material contains at least one selected from the group consisting of cement, clay, gypsum, a combination of fibers and an organic binder.
調湿材を含有しないスラリー状原料から抄造されてなる基材層と、
前記基材層の表面に積層された、調湿材とバインダーとを含有する調湿材層と
を備え、
前記基材層と調湿材層とが、互いの境界部分では互いの材料が一部混在した状態になっている
調湿性抄造建材。A humidity control papermaking material obtained by the method according to claim 1,
A substrate layer formed by papermaking from a slurry-like raw material containing no humidity control material,
A humidity control material layer containing a humidity control material and a binder laminated on the surface of the base material layer ,
The humidity-controllable building material in which the base material layer and the humidity-controlling material layer are in a state in which a part of each other's material is mixed at the boundary portion .
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00405299A JP3683726B2 (en) | 1999-01-11 | 1999-01-11 | Method for producing humidity-controllable building material and humidity-controllable building material |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00405299A JP3683726B2 (en) | 1999-01-11 | 1999-01-11 | Method for producing humidity-controllable building material and humidity-controllable building material |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000202815A JP2000202815A (en) | 2000-07-25 |
JP3683726B2 true JP3683726B2 (en) | 2005-08-17 |
Family
ID=11574132
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP00405299A Expired - Fee Related JP3683726B2 (en) | 1999-01-11 | 1999-01-11 | Method for producing humidity-controllable building material and humidity-controllable building material |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3683726B2 (en) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003090563A (en) * | 2001-09-19 | 2003-03-28 | Chiyonobu Eguchi | Humidity control panel and means therefor |
JP5112663B2 (en) * | 2006-09-01 | 2013-01-09 | 株式会社ナカボーテック | Backfill for cathodic protection and cathodic protection structure using the same |
KR100958715B1 (en) | 2010-01-22 | 2010-05-18 | 임찬묵 | A manufacture equipment for board building construction |
JP7406353B2 (en) * | 2018-11-20 | 2023-12-27 | 大建工業株式会社 | Inorganic board, ceiling finishing material, ceiling structure, and manufacturing method of inorganic board |
-
1999
- 1999-01-11 JP JP00405299A patent/JP3683726B2/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000202815A (en) | 2000-07-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9279075B2 (en) | Phase change material-containing composition and related products and methods | |
JP2010513214A (en) | Method for annealing expanded perlite | |
CN111606729B (en) | Layered pouring type aldehyde-cleaning paper-surface gypsum board and preparation method thereof | |
MX2012006015A (en) | Heat-insulating, fire-proof, water-resistant, permeable-to-air, flexible lightweight concrete. | |
JP3386225B2 (en) | Method for producing carbonic acid-cured molded product and precursor thereof, and moisture absorbing / releasing material comprising the molded product | |
JP4832810B2 (en) | Surface decorative inorganic paperboard | |
JP3683726B2 (en) | Method for producing humidity-controllable building material and humidity-controllable building material | |
JP2006008444A (en) | Mixture for humidity control building material | |
RU2742231C1 (en) | Inorganic plate and process for production thereof | |
JP3833222B2 (en) | Building materials | |
JP3418122B2 (en) | Method for producing granular moisture absorbing and releasing material | |
KR100570175B1 (en) | Gas absorbing material | |
JP2007302486A (en) | Heat insulating material | |
JP2000109380A (en) | Lightweight inorganic board | |
JP2001130946A (en) | Moisture-controlling construction material | |
CN101883743A (en) | Activated carbon as mercury release control agent in gypsum calcination | |
JP4774752B2 (en) | Humidity control molded body and manufacturing method thereof | |
JP2000045450A (en) | Plaster board and its manufacture | |
JP3028502B2 (en) | Manufacturing method of large panel materials for environmental control | |
JP3839977B2 (en) | Rock wool board and manufacturing method thereof | |
EP4371960A1 (en) | Porous geopolymer product | |
JP2007314377A (en) | Wall material | |
JP4120263B2 (en) | Rock wool board manufacturing method | |
JP4392514B2 (en) | Carbide-containing gypsum cured body and method for producing the same | |
JP2001181070A (en) | Method for producing baked material and the resultant baked material |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20041102 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041130 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050117 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050524 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050526 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |