JP3682853B2 - Orthogonal frequency division multiplex signal transmission system, transmitter and receiver - Google Patents

Orthogonal frequency division multiplex signal transmission system, transmitter and receiver Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は直交周波数分割多重信号伝送方式、送信装置及び受信装置に係り、特に符号化されたディジタル映像信号などを限られた周波数帯域の直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplex)信号に変換して送受信する直交周波数分割多重信号伝送方式、送信装置及び受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
符号化されたディジタル映像信号などを限られた周波数帯域で伝送する方式の一つとして、256直交振幅変調(QAM:Quadrature Amplitude Modulation)などの多値変調されたディジタル情報を多数の搬送波を用いてOFDM信号として伝送するOFDM方式が、マルチパスに強い、妨害を受けにくい、周波数利用効率が比較的良いなど特長から従来より知られている。このOFDM方式は多数の搬送波を直交して配置し、各々の搬送波で独立したディジタル情報を伝送する方式である。なお、「搬送波が直交している」とは、隣接する搬送波のスペクトラムが当該搬送波の周波数位置で零になることを意味する。
【0003】
このOFDM波を送信する送信装置では、送信するデータを逆離散的フーリエ変換(IDFT)演算して得られたディジタルベースバンドの複数の同相信号(I信号)と直交信号(Q信号)を、D/A変換器、低域フィルタ(LPF)をそれぞれ通過させた後、直交変調器により中間周波数(IF)に変換合成し、更にその後、周波数変換器でRF信号帯に周波数変換し、帯域フィルタ(BPF)で不要周波数成分を除去し、送信部で電力増幅して、送信アンテナより電波発射する。
【0004】
一方、受信装置においては、周波数変換器で受信RF信号の中間周波数への周波数変換を行って増幅器で中間周波増幅を行い、BPFで不要周波数成分を除去した後、直交復調器によりI信号とQ信号に分離する。その後、分離したI信号とQ信号をLPF、A/D変換器及び離散的フーリエ変換(DFT)回路、QAM復号回路をそれぞれ通してQAM復号等を施し、データを復元する。
【0005】
これらのOFDM信号伝送過程において、送信装置、受信装置ともに、I信号とQ信号に分離されている時点で、互いの系の間に相対的な振幅特性差、位相特性差があると、あるいは、直交変調器、直交復調器に正確な90度位相差の変調波あるいは復調波が供給されないと、符号誤りを生じてしまう。すなわち、自身の周波数の振幅変化と位相変化、および、対称な反対側の周波数へのクロストーク(イメージ成分)の発生が起こる。
【0006】
そこで、従来より上記の符号誤りの発生を防止するために、I信号とQ信号に分離されている時点での振幅特性差、位相特性差、あるいは、直交変調器、直交復調器に正確な90度位相差の変復調波が供給されないという、I信号及びQ信号相互間の特性差(誤差)をなくすための方法が種々提案されている(例えば、特開平6−350658号、特開平3−76623号、特開平5−227239号、特開平5−110369号、特開平3−53735号、特開平6−188932号、特開平4−290337号)。
【0007】
また、I信号及びQ信号自体の周波数振幅特性や周波数位相特性を規定の特性とするための補正も従来より提案されており、例えば送信装置においてはI信号、Q信号の周波数振幅特性と周波数位相特性、直交変調波の位相、IF波帯信号処理の周波数振幅特性と周波数位相特性、RF波帯信号処理の周波数振幅特性と周波数位相特性、また、受信装置においてもI信号、Q信号の周波数振幅特性と周波数位相特性、直交復調波の位相、IF波帯信号処理の周波数振幅特性と周波数位相特性、RF波帯信号処理の周波数振幅特性と周波数位相特性、更に電波伝搬のマルチパス環境下における周波数振幅特性と周波数位相特性などの、各種特性のいずれか一つ又は二以上の特性を補正する提案もなされている(特開平6−311134号、特開平5−219021号各公報)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらの従来の補正方法は、いずれも回路構成の複雑さからコストアップとなり、精度にも限度がある。すべての誤差を補正するにはさらに複雑となる。また、OFDM信号用については適当でないものもある。更に送受信機で直交性のズレを補償している従来方法(特開平6−188932号公報)はI信号、Q信号の振幅のズレは補償していなかったり、送信機において、D/A変換器の前段にディジタル直交変調器を配置して、送信系の誤差を原理的になくすようにした従来方法(特開平4−290337号公報)では、D/A変換器の動作速度とビット幅の制約から使用できる装置が限定されるなどの問題がある。
【0009】
このように、従来はI信号、Q信号の振幅特性差、位相特性差、直交性誤差は、送受信信号の符号誤りの直接の原因となり、これら誤差の除去若しくは補償が行われているが、より一層の精度の向上を図るには一定の限界がある。更に、周波数特性の補償等、OFDM信号への対応まで考慮したものは従来なかった。
【0010】
本発明は以上の点に鑑みなされたもので、誤差を許容して誤差を補正することにより、回路構成を複雑にすることなく、符号誤りの発生を防止し得る直交周波数分割多重信号伝送方式、送信装置及び受信装置を提供することを目的とする。
【0011】
また、本発明の他の目的は誤差のほかに、周波数による特性を補正することによりOFDM信号伝送に適用して好適な直交周波数分割多重信号伝送方式、送信装置及び受信装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の直交周波数分割多重信号伝送方式は、送信側では、互いに周波数の異なる複数の搬送波のそれぞれを、各搬送波に割り当てられた伝送すべき情報信号からそれぞれ得た同相信号と直交信号で別々に変調し、かつ、周波数分割多重した直交周波数分割多重信号を生成してシンボル単位で送信し、受信側では周波数分割多重信号を受信してそれぞれの変調された搬送波をそれぞれ同相信号と直交信号に復号した後情報信号を復調する直交周波数分割多重信号伝送方式において、
送信側では、複数の搬送波のうち中心搬送波に対して対称な高域側の正の搬送波と低域側の負の搬送波の組で既知の参照信号を送信すると共に、既知の参照信号を送信する正負の搬送波の組の送信位置を特定の搬送波で伝送するシンボル番号により指定し、かつ、一定期間毎に順次巡回的に変更して送信し、受信側では、受信した周波数分割多重信号からシンボル番号に基づいて参照信号を復号し、この参照信号から正の搬送波の実数部と虚数部、負の搬送波の実数部と虚数部のそれぞれへの漏洩成分をもとに伝送路特性を検出し、検出した伝送路特性から補正式を算出して記憶し、補正式を用いて復号した同相信号と直交信号を補正するようにしたものである。
【0013】
また、本発明の周波数分割多重信号伝送方式では、参照信号を、所定のシンボル単位で交互に切り替えて正負の搬送波の組で伝送される1組目の参照信号と2組目の参照信号とし、正の搬送波で送信された参照信号の実数部と虚数部の値がそれぞれp及びqであり、負の搬送波で送信された参照信号の実数部と虚数部の値がそれぞれr及びuであるときに、受信した正の搬送波の参照信号の実数部と虚数部の値がそれぞれp’及びq’であり、受信した負の搬送波の参照信号の実数部と虚数部の値がそれぞれr’及びu’であるとき、受信側は伝送路特性として次式
【0014】
【数8】
で表される係数S0〜S7を、受信参照信号を既知の参照信号から算出し、補正式として次式
【0015】
【数9】
(ただし、H0=+S0(S6S6+S7S7)-S2(S4S6+S5S7)+S3(S4S7-S5S6)、H1=+S1(S6S6+S7S7)-S3(S4S6+S5S7)-S2(S4S7-S5S6)、H2=+S4(S2S2+S3S3)-S6(S0S2+S1S3)+S7(S0S3-S1S2)、H3=+S5(S2S2+S3S3)-S7(S0S2+S1S3)-S6(S0S3-S1S2)、H4=+S2(S4S4+S5S5)-S0(S4S6+S5S7)-S1(S4S7-S5S6)、H5=+S3(S4S4+S5S5)-S1(S4S6+S5S7)+S0(S4S7-S5S6)、H6=+S6(S0S0+S1S1)-S4(S0S2+S1S3)-S5(S0S3-S1S2)、H7=+S7(S0S0+S1S1)-S5(S0S2+S1S3)+S4(S0S3-S1S2)、det A = S0×H0+S1×H1+S4×H2+S5×H3)
で算出された値を記憶保持し、補正式を用いてそれぞれの正負キャリアの組で次式
【0016】
【数10】
(ただし、上式中、a及びbは前記正の搬送波周波数に割り当てられた補正後の受信データの実数部と虚数部、c及びdは前記負の搬送波周波数に割り当てられた補正後の受信データの実数部と虚数部、a’及びb’は前記正の搬送波周波数の受信データの実数部と虚数部、c’及びd’は前記負の搬送波周波数の受信データの実数部と虚数部)の演算をして補正後の受信データa、b、c及びdを得るようにしたものである。
【0017】
ここで、参照信号は、所定のシンボル単位で交互に切り替えて正負の搬送波の組で伝送される1組目の参照信号と2組目の参照信号とからなり、正負の搬送波の組のうち正の搬送波で伝送する実数部及び虚数部の各値と負の搬送波で伝送する実数部と虚数部のうち、1組目の参照信号は、正の搬送波で伝送する実数部又は虚数部の値のみを所定値とし、かつ、他の値をそれぞれゼロとし、2組目の参照信号は、負の搬送波で伝送する実数部又は虚数部の値のみを所定値とし、かつ、他の値をそれぞれゼロとすることが、伝送路特性の係数算出において計算が容易になり、望ましい。
【0018】
同様に、参照信号は、所定のシンボル単位で交互に切り替えて正負の搬送波の組で伝送される1組目の参照信号と2組目の参照信号とからなり、正負の搬送波の組のうち正の搬送波で伝送する実数部及び虚数部の各値と負の搬送波で伝送する実数部と虚数部のうち、1組目の参照信号は、正の搬送波で伝送する実数部及び虚数部の値をそれぞれ所定値とし、かつ、他の値をそれぞれゼロとし、2組目の参照信号は、負の搬送波で伝送する実数部及び虚数部の値をそれぞれ所定値とし、かつ、他の値をそれぞれゼロとするようにしても、伝送路特性の係数算出において計算が容易になる。
【0019】
また、前記目的達成のため、本発明の直交周波数分割多重信号送信装置は、複素数で表される伝送すべきディジタル情報信号が複数の実数部入力端子と虚数部入力端子にそれぞれ入力されて逆離散的フーリエ変換し、互いに周波数の異なる複数の搬送波でそれぞれ伝送される同相信号と直交信号をシンボル単位で発生する演算部と、伝送すべきディジタル情報信号のシンボル毎に値が変化するシンボル番号を発生して演算部の特定の入力端子に入力するシンボル番号計数回路と、複数の搬送波のうち中心搬送波に対して対称な高域側の正の搬送波で伝送されるディジタル情報信号が入力される演算部の実数部入力端子及び虚数部入力端子と、低域側の負の搬送波で伝送されるディジタル情報信号が入力される演算部の実数部入力端子及び虚数部入力端子の組に参照信号をそれぞれ入力すると共に、参照信号を入力する実数部入力端子及び虚数部入力端子の組を一定時間毎に切り替える参照信号挿入手段と、演算部の出力同相信号及び直交信号を一時記憶する出力バッファと、出力バッファの出力同相信号及び直交信号をそれぞれ直交周波数分割多重信号に変換する変換手段と、直交周波数分割多重信号を送信する送信手段とを有する構成としたものである。
【0020】
更に、前記目的達成のため、本発明の直交周波数分割多重信号受信装置は、互いに周波数の異なる複数の搬送波で伝送すべきディジタル情報信号を伝送すると共に、複数の搬送波のうち中心搬送波に対して対称な高域側の正の搬送波と低域側の負の搬送波の組に既知の参照信号が挿入され、参照信号を送信する正負の搬送波の組を、特定の搬送波で伝送するシンボル番号で指定し、かつ、一定期間毎に順次巡回的に変更してなる直交周波数分割多重信号を受信する受信手段と、受信手段からの受信直交周波数分割多重信号を直交復調して、それぞれ複素数で表される同相信号及び直交信号とシンボル番号及び参照信号を得る復調手段と、復調手段からの前記同相信号及び直交信号とシンボル番号及び参照信号をそれぞれ離散的フーリエ変換してディジタル情報信号を復号すると共に、シンボル番号及び参照信号を復号する復号手段と、復号手段よりの前記シンボル番号から参照信号を復号し、この参照信号から正の搬送波の実数部と虚数部、負の搬送波の実数部と虚数部のそれぞれへの漏洩成分をもとに伝送路特性を検出する検出手段と、検出手段により検出した伝送路特性から補正式を算出して記憶する補正式算出及び保持手段と、記憶された補正式を用いて復号手段からの同相信号及び直交信号の復号信号を補正する補正回路とから構成したものである。
【0021】
直交周波数分割多重信号伝送方式で発生する同相信号(I信号)及び直交信号(Q信号)誤差の発生は送受信装置において、I信号、Q信号間の振幅特性差、位相特性差、直交性誤差が原因となる。送信装置でI信号、Q信号が合成された後から、受信装置でI信号、Q信号が分離されるまでは、誤差は発生しない。また、従来の技術の項でも述べたように、I信号及びQ信号相互間の特性差(誤差)をなくすような補正やI信号Q信号それ自体の特性を規定値にするための補正では一定の制約があり、十分な補正ができない。
【0022】
本発明は上記の点に鑑み、「誤差を発生させない」ための補正を行う従来の周波数分割多重信号伝送方式、送信装置及び受信装置とは異なり、「誤差を許容」して誤差を補正するようにしたものである。すなわち、本発明では、送信側で既知の基準データとして参照信号を周波数分割多重信号中に挿入して送信し、受信側でこの参照信号に基づいて、I信号とQ信号の誤差を示す伝送路特性を検出し、補正式を求めて検出した伝送路特性を補正するようにしたものである。
【0023】
ここで、伝送路特性の係数を16個として4つの参照信号の送受信で伝送路特性を検出するようにしてもよいが、時々刻々と変化する伝送路特性に対する追従速度が遅くなるので、本発明では、複数の搬送波のうちの中心搬送波に対してクロストークの影響のある、互いに対称な、高域側の一の正の搬送波と、低域側の一の負の搬送波を組としてこれらの搬送波で参照信号を伝送する。更に、本発明では参照信号を挿入する正負の搬送波をシンボル番号で指定し、かつ、正負の搬送波の組を一定時間毎に切り替えることにより、すべての搬送波についての伝送路特性をも検出できるようにしたものである。
【0024】
これにより、本発明では、前述したI信号及びQ信号自体の周波数特性を従来と同様に補正できると共に、これに加えて、送信装置のそれぞれの周波数でI信号、Q信号間での相対振幅特性差、送信装置のそれぞれの周波数でI信号、Q信号間での相対位相特性差、送信装置の直交変調器の直交性誤差、受信装置のそれぞれの周波数でI信号、Q信号間での相対振幅特性差、受信装置のそれぞれの周波数でI信号、Q信号間での相対位相特性差、受信装置の直交復調器の直交性誤差などの特性誤差をも補正することができる。
【0025】
また、本発明は、送信側では、伝送すべき情報信号を実数部と虚数部からなる信号としてそれぞれ別々に変調して同相信号と直交信号とを生成し、これらの同相信号と直交信号で互いに周波数の異なる複数の搬送波のうち、中心搬送波に対し高域側の複数の正の搬送波と低域側の複数の負の搬送波を変調し、かつ、周波数分割多重した直交周波数分割多重信号を生成して送信し、受信側では直交周波数分割多重信号を受信してそれぞれの変調された搬送波をそれぞれ同相信号と直交信号に復調した後情報信号を復号する直交周波数分割多重信号伝送方式において、前記送信側では前記複数の搬送波のうち所定の搬送波で既知の参照信号を送信し、かつ、その所定の搬送波を一定期間毎に順次巡回的に変更して送信し、前記受信側では受信した直交周波数分割多重信号から参照信号を復号し、この参照信号から所定の搬送波の実数部と虚数部の変化成分をもとに伝送路特性を検出し、検出した伝送路特性から第1の補正式を算出し、復号した情報信号を第1の補正式を用いて補正し、この補正後の情報信号に対して所定の信号点配置との差を基に伝送路の高速変化成分を検出し、検出した伝送路の高速変化成分から第2の補正式を算出し、第2の補正式を用いて補正後の情報信号を更に補正し、その際に、前記第1の補正式及び第2の補正式の少なくとも一方の補正式あるいは両者を合成した補正式を構成する各係数に対して、前記それぞれの変調された搬送波を周波数順に整列し、周波数軸上で低域フィルタを挿入したフィルタ処理を行うようにした。
また、送信側では、伝送すべき情報信号を実数部と虚数部からなる信号としてそれぞれ別々に変調して同相信号と直交信号とを生成し、これらの同相信号と直交信号で互いに周波数の異なる複数の搬送波のうち、中心搬送波に対し高域側の複数の正の搬送波と低域側の複数の負の搬送波を変調し、かつ、周波数分割多重した直交周波数分割多重信号を生成して送信し、受信側では前記直交周波数分割多重信号を受信してそれぞれの変調された搬送波をそれぞれ同相信号と直交信号に復調した後情報信号を復号する直交周波数分割多重信号伝送方式において、前記送信側では前記複数の搬送波のうち所定の搬送波で既知の参照信号を送信し、かつ、その所定の搬送波を一定期間毎に順次巡回的に変更して送信し、その際に、前記複数の搬送波のうち中心搬送波に対して対称な高域側の正の搬送波と低域側の負の搬送波の組として、既知の参照信号が含まれるシンボルを連続的に送信し、前記受信側では受信した前記直交周波数分割多重信号から前記参照信号を復号し、この参照信号から前記所定の搬送波の実数部と虚数部の変化成分をもとに伝送路特性を検出し、検出した前記伝送路特性から第1の補正式を算出し、その際に、受信した前記複数の参照信号から前記正の搬送波の実数部と虚数部、前記負の搬送波の実数部と虚数部のそれぞれへの漏洩成分をそれぞれ平均化して、又は前記漏洩成分より検出した複数の伝送路特性に基づいて平均化した前記第1の補正式を算出し、復号した前記情報信号を前記第1の補正式を用いて補正し、この補正後の情報信号に対して所定の信号点配置との差を基に伝送路の高速変化成分を検出し、検出した前記伝送路の高速変化成分から第2の補正式を算出し、前記第2の補正式を用いて前記補正後の情報信号を更に補正するようにした。
さらに、送信側では、伝送すべき情報信号を実数部と虚数部からなる信号としてそれぞれ別々に変調して同相信号と直交信号とを生成し、これらの同相信号と直交信号で互いに周波数の異なる複数の搬送波のうち、中心搬送波に対し高域側の複数の正の搬送波と低域側の複数の負の搬送波を変調し、かつ、周波数分割多重した直交周波数分割多重信号を生成して送信し、受信側では前記直交周波数分割多重信号を受信してそれぞれの変調された搬送波をそれぞれ同相信号と直交信号に復調した後情報信号を復号する直交周波数分割多重信号伝送方式において、前記送信側では前記複数の搬送波のうち所定の搬送波で既知の参照信号を送信し、かつ、その所定の搬送波を一定期間毎に順次巡回的に変更して送信し、前記受信側では受信した前記直交周波数分割多重信号から前記参照信号を復号し、この参照信号から前記所定の搬送波の実数部と虚数部の変化成分をもとに伝送路特性を検出し、検出した前記伝送路特性から第1の補正式を算出し、復号した前記情報信号を前記第1の補正式を用いて補正し、この補正後の情報信号に対して所定の信号点配置との差を基に伝送路の高速変化成分を検出し、検出した前記伝送路の高速変化成分から第2の補正式を 算出し、前記第2の補正式を用いて前記補正後の情報信号を更に補正し、その際に、前記第1の補正式を用いて補正された前記正負の組の搬送波の情報信号を(a”+jb”)、(c”+jd”)とし、送信された前記正負の組の搬送波の情報信号を(a+jb)、(c+jd)としたとき、4行4列で表され、
第1行が K0 K1 0 0
第2行が −K1 K2 0 0
第3行が 0 0 K6 K7
第4行が 0 0 −K7 K6
(ただし、K0=(aa”+bb”)/(a” 2 +b” 2 )、K1=(ab”−a”b)/(a” 2 +b” 2 )、K6=(cc”+dd”)/(c” 2 +d” 2 )、K7=(cd”−c”d)/(c” 2 +d” 2 ))
で表される行列を前記第2の補正式として生成し、次のシンボルで使用するようにした。
そしてまた、送信側では、伝送すべき情報信号を実数部と虚数部からなる信号としてそれぞれ別々に変調して同相信号と直交信号とを生成し、これらの同相信号と直交信号で互いに周波数の異なる複数の搬送波のうち、中心搬送波に対し高域側の複数の正の搬送波と低域側の複数の負の搬送波を変調し、かつ、周波数分割多重した直交周波数分割多重信号を生成して送信し、受信側では前記直交周波数分割多重信号を受信してそれぞれの変調された搬送波をそれぞれ同相信号と直交信号に復調した後情報信号を復号する直交周波数分割多重信号伝送方式において、前記送信側では前記複数の搬送波のうち所定の搬送波で既知の参照信号を送信し、かつ、その所定の搬送波を一定期間毎に順次巡回的に変更して送信し、前記受信側では受信した前記直交周波数分割多重信号から前記参照信号を復号し、この参照信号から前記所定の搬送波の実数部と虚数部の変化成分をもとに伝送路特性を検出し、検出した前記伝送路特性から第1の補正式を算出し、復号した前記情報信号を前記第1の補正式を用いて補正し、この補正後の情報信号に対して所定の信号点配置との差を基に伝送路の高速変化成分を検出し、検出した前記伝送路の高速変化成分から第2の補正式を算出し、前記第2の補正式を用いて前記補正後の情報信号を更に補正し、その際に、前記第2の補正式を、前記第1の補正式を用いて補正された情報信号における誤差信号の絶対値が小さいほど重み付けを大にして生成するようにした。
【0026】
これにより、本発明では、第1の補正式により、受信装置のそれぞれの周波数で、I、Q信号間での相対振幅・位相特性差や受信装置の直交復調器の直交性誤差などの特性誤差と、送信装置のIF、RF波帯信号処理の周波数振幅・位相特性、受信装置のRF、IF波帯信号処理の周波数振幅・位相特性、受信装置のI、Q信号それぞれの周波数振幅・位相特性、緩やかに変化する電波伝搬下における周波数振幅・位相特性、送受信機の直交変復調波の位相などの周波数特性を補正できる。更に加えてこの発明では、第2の補正式を用いた補正により、高速に変化する電波伝搬下における周波数振幅・位相特性を補正できる。
【0027】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の各実施の形態について図面を参照して説明する。
【0028】
図1は本発明伝送方式の送信装置である直交周波数分割多重信号送信装置の第1の実施の形態のブロック図を示す。同図において、入力端子1には伝送すべきディジタルデータが入力される。このディジタルデータとしては、例えばカラー動画像符号化方式であるMPEG方式などの符号化方式で圧縮されたディジタル映像信号や音声信号などである。この入力ディジタルデータは、入力回路2に供給されて必要に応じて誤り訂正符号の付与がクロック分周器3よりのクロックに基づいて行われる。クロック分周器3は中間周波数発振器10よりの10.7MHzの中間周波数を分周して、この中間周波数に同期したクロックを発生する。
【0029】
誤り訂正符号が付加されたディジタルデータは入力回路2から演算部4に供給される。この演算部4は本実施例の要部を構成する回路で、入力回路2よりのディジタルデータを逆離散フーリエ変換(IDFT)演算して同相信号(I信号)及び直交信号(Q信号)を生成すると共に、後述するようにシンボル番号計数回路5よりのシンボル番号及び参照信号挿入回路6よりの参照信号もそれぞれ所定の入力端子に供給されてIDFT演算する。
【0030】
演算部4は一例としてデータ系列Nが256本の搬送波で送信されるとき、2倍オーバーサンプリングのIDFT演算をして信号を発生させる。このときの演算部4への入力割り当ては、入力周波数整列型で順番に番号をふると、次のようになる。
【0031】
n=0〜128 搬送波を変調する情報信号が与えられる。
【0032】
n=129〜383 搬送波レベルを0とし、信号を発生させない。
【0033】
n=384〜511 搬送波を変調する情報信号が与えられる。
【0034】
すなわち、演算部4の入力端子数は実数部(R)信号用と虚数部(I)信号用とに、それぞれ0番目から511番目までの512ずつあり、そのうち1番目(n=1)から127番目(n=127)までの計127個ずつと、385番目(n=385)から511番目(n=511)の計127個ずつの入力端子に情報信号が入力され、また、0番目(n=0)の入力端子には直流電圧(一定)が入力され、128番目(n=M/4)と384番目(n=3M/4)の入力端子には例えばパイロット信号のための固定電圧が入力される。
【0035】
演算部4は、このように1番目から127番目の入力端子と385番目から511番目の入力端子に4ビットのR信号及び4ビットのI信号とがそれぞれ入力されると共に、0番目、128番目及び384番目の入力端子に一定電圧が入力され、それ以外の129番目から383番目の入力端子には0が入力されて、2倍オーバーサンプリングIDFT演算を行い、その結果同相信号(I信号)及び直交信号(Q信号)を得た後、I信号とQ信号にそれぞれマルチパス歪みを軽減させるためのガードインターバルを挿入してから、出力バッファ7へ出力する。
【0036】
ここで、1番目から128番目までの計128個の入力端子の入力情報は、0番目の入力端子の入力情報を伝送する中心搬送波周波数F0に対し、上側(高域側)の情報伝送用搬送波(これを本明細書では正のキャリア又は搬送波というものとする)で伝送され、384番目から511番目までの計128個の入力端子の入力情報は、中心搬送波周波数F0に対し下側(低域側)の情報伝送用搬送波(これを本明細書では負のキャリア又は搬送波というものとする)で伝送され、特に128番目と384番目の入力端子の入力パイロット信号はIDFT演算の結果、ナイキスト周波数の1/2倍の周波数と等価である両端の周波数の搬送波で伝送され、残りの129番目から383番目の入力端子には0が入力され(グランド電位とされ)、その部分の搬送波が発生しないようにされる(データ伝送には用いない)。
【0037】
出力バッファ7は、演算部4の出力演算結果が1回のIDFT演算において256個の入力情報が512点の時間軸信号(I信号及びQ信号)として、バースト的に発生されるのに対し、出力バッファ7以降の回路としては、出力バッファ7の内容の読み取り速度一定で連続的に動作するため、両者の時間的違いを調整するために設けられている。
【0038】
図1のクロック分周器3からのクロックに基づいて、出力バッファ7より連続的に読み出されたIDFT演算結果であるI信号とQ信号は、D/A変換器・低域フィルタ(LPF)8に供給され、ここでクロック分周器3からのクロックをサンプリングクロックとしてアナログ信号に変換された後、LPFにより必要な周波数帯域の成分のI信号とQ信号とが通過されて直交変調器9へそれぞれ供給される。
【0039】
直交変調器9は中間周波数発振器10よりの10.7MHzの中間周波数を第1の搬送波とし、かつ、この中間周波数の位相を90°シフタ11により90°シフトした10.7MHz中間周波数を第2の搬送波として、それぞれD/A変換器・LPF8より入力されたディジタルデータのI信号とQ信号で直交振幅変調(QAM)して257波(正負128組の搬送波と中心搬送波一つ)の情報搬送波からなるOFDM信号を生成する。直交変調器9より出力されたOFDM信号は周波数変換器12により所定の送信周波数帯のRF信号に周波数変換された後、送信部13で電力増幅等の送信処理を受けて図示しないアンテナより放射される。
【0040】
図2はこのOFDM信号の周波数スペクトラムの一例を示す。ここで、”−256”と”+256”は演算部4の256番目(n=M/2)の入力端子に入力された信号(ただし、この実施の形態では使用しない)が伝送される正負一組の搬送波周波数で、”−128”は{(3M/4)}番目の入力端子に入力された信号が伝送される負の搬送波周波数で、”+128”は{(M/4)}番目の入力端子に入力された信号が伝送される正の搬送波周波数で、これらは正負一組の搬送波を構成している。
【0041】
上記の送信されたOFDM信号は例えば図3に示す如き構成の周波数分割多重信号受信装置により受信される。この周波数分割多重信号受信装置は後述するように、FFT,QAM復号回路31の構成に特徴がある。図3において、空間伝送路を介して入力されたOFDM信号は、受信部21により受信アンテナを介して受信された後高周波増幅され、更に周波数変換器22により中間周波数に周波数変換され、中間周波増幅器23により増幅された後、後述の構成のキャリア抽出及び直交復調器44に供給される。
【0042】
キャリア抽出及び直交復調器24のキャリア抽出回路部分は、入力OFDM信号の中心搬送波(キャリア)を位相誤差少なくできるだけ正確に抽出する回路である。ここでは、情報を伝送する各搬送波は、シンボル周波数である387Hz毎に隣接配置されてOFDM信号を構成しているため、中心搬送波に隣接する情報伝送用搬送波も中心周波数に対して387Hz離れており、中心搬送波を抽出するためには、387Hzしか離れていない隣接する情報伝送用搬送波の影響を受けないように、選択度の高い回路が必要となる。
【0043】
そこで、キャリア抽出回路部にPLL回路を用いて中心搬送波F0の抽出を行う。ただし、この場合のPLL回路を構成するVCOとしては、可変範囲が隣接する搬送波周波数の約1/2である±200Hz程度で発振する水晶振動子を用いた電圧制御型水晶発振回路(VCXO)を用い、かつ、PLL回路を構成するLPFとして387Hzに対して充分にカットオフ周波数の低いLPFを用いる。
【0044】
キャリア抽出及び直交復調器24により抽出された中心搬送波F0は、中間周波数発振器25に供給され、ここで中心搬送波F0に位相同期した10.7MHzの中間周波数を発生させる。中間周波数発振器25の出力中間周波数は第1の復調用搬送波として直交復調器24に直接に供給される一方、90°シフタ26により位相が90°シフトされてから第2の復調用搬送波としてキャリア抽出及び直交復調器24に供給される。
【0045】
これにより、キャリア抽出及び直交復調器24の直交復調器部からは送信装置の直交変調器9に入力されたアナログ信号と同等のアナログ信号(周波数分割多重信号)が復調されて取り出され、同期信号発生回路27に供給される一方、低域フィルタ(LPF)28によりOFDM信号情報として伝送された必要な周波数帯域の信号が通過されてA/D変換器29に供給されてディジタル信号に変換される。
【0046】
ここで重要なのはA/D変換器29の入力信号に対するサンプリングのタイミングで、これは同期信号発生回路27によりパイロット信号より生成された、ナイキスト周波数の2倍の周波数のサンプル同期信号に基づいて発生される。すなわち、パイロット信号はサンプルクロック周波数に対して所定の整数比に設定されており、周波数比に応じた周波数逓倍を行ってサンプルクロックのタイミングを得る。
【0047】
同期信号発生回路27は、復調アナログ信号が入力され、ガードインターバル期間を含む各シンボル期間で連続信号として伝送されるパイロット信号に位相同期するPLL回路によりサンプル同期信号を発生するサンプル同期信号発生回路部と、サンプル同期信号発生回路部の一部より取り出した信号によりパイロット信号の位相状態を調べ、シンボル期間を検出してシンボル同期信号を発生するシンボル同期信号発生回路部と、これらサンプル同期信号及びシンボル同期信号よりガードインターバル期間除去のための区間信号などのシステムクロックを発生するシステムクロック発生回路部とよりなる。
【0048】
A/D変換器29より取り出されたディジタル信号は、ガードインターバル期間処理回路30に供給され、ここで同期信号発生回路27よりのシステムクロックに基づいて、マルチパス歪の影響が少ない方のシンボル期間信号を得てFFT,QAM復号回路31に供給される。
【0049】
FFT,QAM復号回路31のFFT(高速フーリエ変換)回路部は、同期信号発生回路27よりのシステムクロックにより複素フーリエ演算を行い、ガードインターバル期間処理回路30の出力信号の各周波数毎の実数部、虚数部の各信号レベルを算出する。
【0050】
これにより得られた各周波数毎の実数部、虚数部の各信号レベルは、QAM復号回路部により参照用搬送波の復調出力と比較されることにより、ディジタル情報伝送用搬送波で伝送される量子化されたディジタル信号のレベルが求められ、ディジタル情報が復号される。この復号ディジタル情報信号は、出力回路32により並直列変換などの出力処理が行われて出力端子33へ出力される。
【0051】
上記の図1に示した周波数分割多重信号送信装置と図3に示した周波数分割多重信号受信装置からなる周波数分割多重信号伝送方式は、I信号とQ信号に着目した場合、図4に示す如くに書き改めることができる。
【0052】
図4において、信号処理部41及び42はそれぞれ図1に示したD/A変換器・LPF8及び図1では図示を省略した増幅器等からなる回路部分であり、乗算器43、44及び加算器45は図1に示した直交変調器9を構成する回路部分であり、伝送系回路46は図1に示した周波数変換器12、送信部13、空間伝送路の特性、図3に示した受信部21、帯域フィルタ(図示せず)、周波数変換器22、中間周波増幅器23などからなる伝送路に相当する伝送系の構成部分であり、乗算器47及び48は図3に示したキャリア抽出及び直交復調器24の回路部分であり、信号処理部49及び50は図3に示したLPF28、A/D変換器29からなる回路部分にそれぞれ相当する。
【0053】
ここで、ある搬送波周波数+Wnに割り当てられた複素数(p+jq)と、中心周波数F0に対して搬送波周波数+Wnに対称な負の搬送波周波数−Wnに割り当てられた複素数(r+ju)は、前記演算部4によるIDFT演算によりそれぞれ次式に示す時間軸波形のI信号とQ信号として生成される。
【0054】
I信号=Acos(Wnt+a) (1)
Q信号=Asin(Wnt+a) (2)
I信号=Bcos(−Wnt+b) (3)
Q信号=Bsin(−Wnt+b) (4)
ただし、A=√(p2+q2)、a=tan-1(q/p)、B=√(r2+u2)、b=tan-1(u/r)。
【0055】
(1)式と(2)式はそれぞれ周波数+WnのI信号とQ信号で、(3)式と(4)式はそれぞれ周波数−WnのI信号とQ信号である。(1)式及び(3)式で表されるI信号がそれぞれ図4の信号処理部41に入力されると、振幅変化X1と位相変化c1を受けて、(5)式及び(7)式で表されるI信号とされて取り出される。一方、(2)式及び(4)式で表されるQ信号がそれぞれ図4の信号処理部42に入力されると、ここで振幅変化X2と位相変化c2を受けて(6)式及び(8)式で表されるQ信号とされて取り出される。
【0056】
I信号=X1Acos(+Wnt+a+c1) (5)
Q信号=X2Asin(+Wnt+a+c2) (6)
I信号=X1Bcos(−Wnt+b+c1) (7)
Q信号=X2Bsin(−Wnt+b+c2) (8)
これらのI信号、Q信号はそれぞれ直交変調器9を構成する乗算器43、44で乗算されて次式で表されるI信号、Q信号とされる。ここで、直交性の誤差をc4とし、変調波をI信号ではX3cos(W0t+c3+c4)、Q信号では−X4sin(W0t+c3)とする。これにより、乗算器43からは次式の+Wnから生成されるI信号、−Wnから生成されるI信号が出力される。
【0057】
となる。同様に、乗算器44からは次式で表される+Wnから生成されるQ信号、−Wnから生成されるQ信号が出力される。
【0058】
これらのI信号及びQ信号は加算器45により合成される。この合成された信号を、(W0+Wn)成分と(W0−Wn)成分に分けると、次式で表される。ただし、振幅変化、位相変化がある場合、振幅変化をI信号ではX1(又はX3)、Q信号ではX2(又はX4)に、位相変化をI信号ではc3+c4、Q信号ではc3に含める。
次に、伝送系回路46をI信号、Q信号が伝送されることにより、マルチパス環境下での影響をも含めて伝送系の影響を受ける。この間の周波数+Wn、−Wnに対応する周波数の特性変化を振幅変化をまとめて+Wn側ではY1、−Wn側ではY2とし、位相変化をまとめて+Wn側ではd1、−Wn側ではd2とすると、(W0+Wn)成分と、(W0−Wn)成分はそれぞれ次式で表される。
次に、I信号、Q信号は乗算器47及び48により直交復調される。このときの直交性の誤差をg4とし、復調用搬送波をI信号では2Z3cos(W0t+g3+g4)、Q信号では−2Z4sin(W0t+g3)とすると、(W0+Wn)成分から生成される+Wn成分は(13)式及び(14)式で示す如くになる(ただし、高調波成分は省略)。
【0059】
同様に、(W0−Wn)成分から生成される−Wn成分は(15)式及び(16)式で示す如くになる(ただし、高調波成分は省略)。
【0060】
最後に、直交復調器より出力されたI信号は信号処理部49により振幅変化Z1、位相変化g1を受けて復調信号I’として出力され、またQ信号は信号処理部50により振幅変化Z2、位相変化g2を受けて、復調信号Q’として出力される。これにより、正の搬送波周波数+Wnで伝送されて受信復調された信号I’及びQ’の場合は、(17)式及び(18)式に、また、負の搬送波周波数−Wnで伝送されて受信復調された信号I’及びQ’の場合は、(19)式及び(20)式に示される。
【0061】
これらのI’信号、Q’信号は次にDFT演算が行われ、搬送波周波数+Wnと−Wnの成分が複素数として求められる。この操作は、(17)式〜(20)式を指数関数で表示したとき、ej(+Wnt)とe-j(+Wnt)の回転ベクトルについての大きさと位相の合成を求めることを意味する。(17)式、(19)式を実数部、(18)式、(20)式を虚数部として指数関数で表現し整理すると、下の2式が求められる。ただし、X’=X1X3,X=X2X4,Z’=Z1Z3,Z=Z2Z4,Y’=Y1,Y=Y2とした。
【0062】
+Wn成分、−Wn成分ともに、16個のベクトルの合成で大きさと位相を表示する。上側の+Wn成分の式はA’ej(+Wnt+a')を示し、下側の−Wn成分の式はB’ej(-Wnt+b')を示しており、それぞれp’+jq’、r’+ju’を意味することは明らかである。
【0063】
これらの式を再度複素数で表現し、新たにS0〜S7の係数を導入して整理すると、DFT演算後の結果として、
の関係が求まる。すなわち、
【0064】
【数11】
である。
【0065】
これから、S0は、正キャリアの実数部が、正キャリアの実数部へ伝達する率を示しており、正キャリアの虚数部が、正キャリアの虚数部へ伝達する率を示している。S1は、正キャリアの実数部が、正キャリアの虚数部へ漏洩する率を示しており、正キャリアの虚数部が、正キャリアの実数部へ漏洩する率を示している。S2は、負キャリアの実数部が、正キャリアの実数部へ漏洩する率を示しており、負キャリアの虚数部が、正キャリアの虚数部へ漏洩する率を示している。
【0066】
S3は、負キャリアの実数部が、正キャリアの虚数部へ漏洩する率を示しており、負キャリアの虚数部が、正キャリアの実数部へ漏洩する率を示している。S4は、正キャリアの実数部が、負キャリアの実数部へ漏洩する率を示しており、正キャリアの虚数部が、負キャリアの虚数部へ漏洩する率を示している。
S5は、正キャリアの実数部が、負キャリアの虚数部へ漏洩する率を示しており、正キャリアの虚数部が、負キャリアの実数部へ漏洩する率を示している。S6は、負キャリアの実数部が、負キャリアの実数部へ伝達する率を示しており、負キャリアの虚数部が、負キャリアの虚数部へ伝達する率を示している。S7は、負キャリアの実数部が、負キャリアの虚数部へ漏洩する率を示しており、負キャリアの虚数部が、負キャリアの実数部へ漏洩する率を示している。ここで、率の−,+の説明は省略した。
【0067】
すなわち、上記の係数S0〜S7はI信号、Q信号の伝送路の特性を示しており、これらの係数S0〜S7を算出することにより、伝送路の特性を検出できることになる。また、(23)式の逆行列を求めることにより、受信データを補正し、送信データを推定することができる。
【0068】
そこで、本発明の実施の形態では、図1の送信装置において、シンボル番号計数回路5はシンボル毎に、0,1,2,3,...,254,255,0,1,2...というように順次巡回的に増加していくシンボル番号を発生し、このシンボル番号を参照信号挿入回路6に供給すると共に、演算部4に供給して特定キャリア(例えば第1キャリア)にシンボル番号を挿入する。
【0069】
また、参照信号挿入回路6は、ある搬送波周波数+Wnで伝送されるデータに既知の基準データとして参照信号を挿入すると共に、直交性の誤差によりイメージ成分あるいはクロストークとして漏洩する可能性のある、中心搬送波周波数F0に対して対称な負の搬送波周波数−Wnで伝送されるデータにも既知の参照信号(基準データ)を挿入する。この参照信号を挿入して伝送する搬送波周波数は、予めシンボル番号に対応付けて決められており、かつ、一定時間毎に切り替えられる。各周波数でそれぞれ伝送特性が異なる場合が多いからである。
【0070】
一例として、2種類の参照信号をシンボル番号によって指定された当該搬送波(キャリア)に挿入する。すなわち、偶数シンボルで(24a)式、奇数シンボルでは(24b)式で表される行列式の参照信号を挿入する。
【0071】
【数12】
また、上記の参照信号を挿入する搬送波周波数は中心搬送波周波数F0に対して対称な正負の搬送波周波数を組として、ここでは上記のように2シンボル毎に切り替えるようにしているため、図2と共に説明したように、256シンボルですべての正負128組の搬送波周波数で伝送される。つまり、任意の一搬送波周波数は256シンボル周期で参照信号を伝送する。
【0072】
一方、図3に示した周波数分割多重信号受信装置においては、FFT,QAM復号回路31を図5のブロック図に示す如き構成として、補正された伝送信号R’及びI’を得る。すなわち、図5において、図4の信号処理部49、50より取り出された受信I信号I’、受信Q信号Q’は、それぞれ図5のFFTシンボル番号復号回路311に供給され、ここでFFT演算されてまずシンボル番号が復号され、次にシンボル番号に対応した正負キャリアの受信値(受信参照信号)が求められる。
【0073】
受信参照信号の組は偶数シンボルではp1S'、q1S'、r1S'、u1S'で、奇数シンボルではp2S'、q2S'、r2S'、u2S'である。これらのシンボル番号及び受信参照信号は、伝送路特性検出回路312に供給される。また、FFTシンボル番号復号回路311は、送信装置においてIDFT演算して得られたI信号及びQ信号をFFT演算して、I信号及びQ信号の変調信号出力R′信号及びI′信号も得る。この受信参照信号及びシンボル番号以外の受信伝送情報R′信号及びI′信号は補正回路314へ供給される。
【0074】
伝送路特性検出回路312は入力された受信参照信号を既知の参照信号で次式で示すように除算して、前記係数S0〜S7を算出する。
【0075】
【数13】
上式は、(24a)式、(24b)式を(23)式に代入して整理した行列式である。未知数が8個であるので、2種類の参照信号の送受により、係数S0〜S7を求めることができる。当然、参照信号が送信装置及び受信装置において既知であるので、係数S0〜S7が求まるような値であれば、(24a)式、(24b)式の値に限定されるものではない。このようにして、伝送路の特性が上記の係数S0〜S7より検出することができる。
【0076】
また、(23)式の逆行列を求めることにより、受信データを補正し送信データを推定することができる。ここで、(23)式の逆行列は次式で表される。
【0077】
【数14】
ただし、上式中H0〜H7及びdet Aは次式で表される。
【0078】
H0 = +S0(S6S6+S7S7)-S2(S4S6+S5S7)+S3(S4S7-S5S6)
H1 = +S1(S6S6+S7S7)-S3(S4S6+S5S7)-S2(S4S7-S5S6)
H2 = +S4(S2S2+S3S3)-S6(S0S2+S1S3)+S7(S0S3-S1S2)
H3 = +S5(S2S2+S3S3)-S7(S0S2+S1S3)-S6(S0S3-S1S2)
H4 = +S2(S4S4+S5S5)-S0(S4S6+S5S7)-S1(S4S7-S5S6)
H5 = +S3(S4S4+S5S5)-S1(S4S6+S5S7)+S0(S4S7-S5S6)
H6 = +S6(S0S0+S1S1)-S4(S0S2+S1S3)-S5(S0S3-S1S2)
H7 = +S7(S0S0+S1S1)-S5(S0S2+S1S3)+S4(S0S3-S1S2)
det A = S0×H0+S1×H1+S4×H2+S5×H3
そこで、補正式導出保持回路313は、入力された係数S0〜S7から上式に基づいてdet AとH0〜H7を算出して、更にこれらの算出値から(26)式中の逆行列のうち次式の補正式の値を算出して記憶保持する。
【0079】
【数15】
このようにして、該当正負搬送波での補正式が用意される。該当正負搬送波はシンボル番号によって決定される。当然、各搬送波毎に補正式があり、この実施の形態のように257本のキャリアを使用する場合は、約128個の補正式が順次算出保持される。また、係数S0〜S7は時々刻々と変化しているので、補正式も時々刻々と更新される。
【0080】
補正回路314はFFTシンボル番号復号回路311よりの受信情報を、補正式導出保持回路313により導出されて保持されている、それぞれの補正式を用いてそれぞれの正負キャリアの組で次式を演算して補正し、これにより補正された伝送情報R’及びI’を出力する。
【0081】
【数16】
ただし、(27)式中、a〜dは(1)式〜(20)式のa〜dとは異なる別の値で、周波数+Wnに割り当てられた受信データ(補正後)の複素数を(a+jb)とし、周波数−Wnに割り当てられた受信データ(補正後)の複素数を(c+jd)としたときの値である。なお、(27)式中、a’〜d’は周波数+Wnに割り当てられた受信データ(補正前)の複素数を(a’+jb’)とし、周波数−Wnに割り当てられた受信データ(補正前)の複素数を(c’+jd’)としたときの値である。
【0082】
なお、FFT,QAM復号回路31におけるFFT演算をディジタル・シグナル・プロセッサ(DSP)で行う場合は、上記の補正を図6で示すフローチャートで行うこともできる。すなわち、まず、シンボル番号をもとに当該周波数の参照信号を抜き取り(ステップ61)、当該周波数の係数S0〜S7を前記数3の式で算出する(ステップ62)。更に、当該周波数の係数S0〜S7を前記数4及び数5の式に基づいて補正式(逆行列)の算出又は更新を行い(ステップ63)、それぞれの周波数でそれぞれの補正式から受信情報信号R’、I’を数6の式に基づいて補正する(ステップ64)。
【0083】
また、実施の形態では参照信号(基準データ)は(24a)式及び(24b)式に示したように、偶数シンボルでは(1組目として)正の搬送波周波数+Wnで伝送される複素数の実数部のみ所定値pSを設定し、その他をゼロとし、奇数シンボルでは(2組目として)対称な負の搬送波周波数−Wnで伝送される複素数の実数部のみ所定値rSを設定し、その他をゼロとしたが、これに限定されるものではなく、下記の式で表される参照データとしてもよい。
【0084】
【数17】
この場合、伝送路特性検出回路312は入力された受信参照信号を既知の参照信号で次式で示すように除算して、前記係数S0〜S7を算出する。なお、次式でダッシュを付した値は受信値を示す。
【0085】
【数18】
また、1組目として正の搬送波周波数の実数部と虚数部のみ所定値を設定し、負の搬送波周波数の実数部と虚数部をそれぞれゼロとし、2組目として負の搬送波周波数の実数部と虚数部のみ所定値を設定し、正の搬送波周波数の実数部と虚数部を零とした下記の式で表されるデータを参照信号としてもよい。
【0086】
【数19】
この場合、伝送路特性検出回路312は入力された受信参照信号を既知の参照信号で次式で示すように除算して、前記係数S0〜S7を算出する。なお、次式でダッシュを付した値は受信値を示す。
【0087】
【数20】
また、その他の参照信号の例として(X,Y,X,Y)と(Y,X,Y,X)を送信し、次式
p1’=S0×X−S1×Y+S2×X+S3×Y
p2’=S0×Y−S1×X+S2×Y+S3×X
q1’=S1×X+S0×Y+S3×X−S2×Y
q2’=S1×Y+S0×X+S3×Y−S2×X
r1’=S4×X+S5×Y+S6×X−S7×Y
r2’=S4×Y+S5×X+S6×Y−S7×X
u1’=S5×X−S4×Y+S7×X+S6×Y
u2’=S5×Y−S4×X+S7×Y+S6×X
で表される参照信号に対し、次式の方法で補正係数S0〜S7を求めることもできる。
【0088】
S0=(p1’X−p2’Y−q1’Y+q2’X)/(2(X2−Y2))
S1=(p1’Y−p2’X+q1’X−q2’Y)/(2(X2−Y2))
S2=(p1’X−p2’Y+q1’Y−q2’X)/(2(X2−Y2))
S3=−(p1’Y−p2’X−q1’X+q2’Y)/(2(X2−Y2))
S4=(r1’X−r2’Y+u1’Y−u2’X)/(2(X2−Y2))
S5=−(r1’Y−r2’X−u1’X+u2’Y)/(2(X2−Y2))
S6=(r1’X−r2’Y−u1’Y+u2’X)/(2(X2−Y2))
S7=(r1’Y−r2’X+u1’X−u2’Y/(2(X2−Y2))
ところで、上記の第1の実施の形態では、参照信号を定期的に送信し、それによって受信系を補正するようにしたため、次の新たな参照信号を受信して新たな補正式を算出するまでの期間は、以前の参照信号を基準にした補正式で補正しているため、その間の特性(環境)変化分は緩やかな場合に適している。しかし、移動体通信、あるいは高速に変化するマルチパス環境に対しては十分な補正ができないこともあり得る。そこで、次に説明する第2の実施の形態は、このような高速に変化する特性(環境)変化にも対応できるようにしたものである。
【0089】
図7は本発明伝送方式の送信側の直交周波数分割多重信号送信装置の第2の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図1と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略する。図7において、出力バッファ7より連続的に読み出されたIDFT演算結果であるI信号とQ信号は、ディジタル直交変調器15に供給され、中間周波数発振器16よりの42.8MHzの中間周波数を搬送波としてディジタル直交振幅変調(QAM)され、257波の情報搬送波からなるディジタルOFDM信号に変換される。
【0090】
このディジタルOFDM信号は、D/A変換器・帯域フィルタ(BPF)17によりアナログ信号に変換され、かつ、必要な帯域成分のみが濾波され、周波数変換器12及び送信部13をそれぞれ通して図示しないアンテナより放射される。この送信OFDM信号の周波数スペクトラムは、図2と同様となる。ただし、後述するようにシンボル番号計数回路14により演算部4に挿入されるシンボル番号は9ビットとされている。
【0091】
上記の送信OFDM信号は、図3と同様のブロック構成の周波数分割多重信号受信装置により受信され復調される。この周波数分割多重信号受信装置は、後述するように、FFT,QAM復号回路31の構成に特徴がある。これら図7の周波数分割多重信号送信装置と図3に示した周波数分割多重信号受信装置からなる周波数分割多重信号伝送方式は、I信号とQ信号に着目した場合、図8に示す如くに書き改めることができる。
【0092】
図8において、ディジタル直交変調器15は図7に示したディジタル直交変調器15であり、信号処理部72はD/A変換器・BPF17及び図7では図示を省略した増幅器等からなる回路部分であり、伝送系回路73は図7に示した周波数変換器12、送信部13、空間伝送路の特性、図3に示した受信部21、帯域フィルタ(図示せず)、周波数変換器22、中間周波増幅器23などからなる伝送路に相当する伝送系の構成部分であり、乗算器74及び75は図3に示したキャリア抽出及び直交復調器24の回路部分であり、信号処理部76及び77は図3に示したLPF28、A/D変換器29からなる回路部分にそれぞれ相当する。
【0093】
ここで、前記(1)式及び(3)式で表されるI信号と前記(2)式及び(4)式で表されるQ信号がそれぞれディジタル直交変調器15によりディジタル直交変調されてOFDM信号とされた後、図8の信号処理部72に入力されて、振幅変化Xと位相変化cを受け、更に伝送系回路73で振幅変化と位相変化を受ける。ここで、伝送系回路73におけるOFDM信号の搬送波周波数+Wn、−Wnの振幅変化をまとめて+Wn側ではY’、−Wn側ではYとし、位相変化をまとめて+Wn側ではd1、−Wn側ではd2とする。ここでは、ディジタル直交変調器14を用い送信系の誤差を無視している。
【0094】
伝送系回路73を経たOFDM信号は、乗算器74、75によりそれぞれ直交復調される。このときの直交性の誤差をg4とし、復調用搬送波をI信号では2cos(W0t+g3+g4)、Q信号では−2sin(W0t+g3)とする。直交復調器24で直交復調されたI信号は信号処理部76で振幅変化Z’、位相変化g1を受けて復調信号I’として出力される。また、直交復調器24で直交復調されたQ信号は信号処理部77で振幅変化Z、位相変化g2を受けて復調信号Q’として出力される。
【0095】
これらのI’信号、Q’信号は次にDFT演算が行われ、搬送波周波数+Wnと−Wnの成分が複素数として求められる。これにより、次式が得られる。
【0096】
ただし、(31)式及び(32)式中、A’=√(p’2+q’2)、a’=tan-1(q’/p’)、B’=√(r’2+u’2)、b’=tan-1(u’/r’)である。また、正の搬送波で送信された参照信号の実数部と虚数部の値がそれぞれp及びqであり、中心搬送波に対して正の搬送波と対称な負の搬送波で送信された参照信号の実数部と虚数部の値がそれぞれr及びuであるときに、受信した正の搬送波の参照信号の実数部と虚数部の値がそれぞれp’及びq’であり、受信した負の搬送波の参照信号の実数部と虚数部の値がそれぞれr’及びu’である。また、c3、g3は送受信機の変復調波の位相、g4は受信側の直交復調器24の誤差である。
【097】
(31)式、(32)式は新たに前記係数S0〜S7を導入して整理すると、DFT演算後の結果として、前記(21)式、(22)式の関係が求まり、(23)式で示した行列式が得られる。
【098】
ここで、この実施の形態では、移動によって高速に変化する特性(マルチパス環境特性)に対する応答速度を高速にする。その特性変化は、Y’、Y、d1、d2に現われる。それぞれの変化をMY’、NY、d1+d3、d2+d4とする。これにより、(31)式、(32)式はそれぞれ次式のようになる。
【099】
ここで、新たに、Mejd3=V1+jV2、Me-jd3=V1−jV2、Nejd4=V3+jV4、Ne-jd4=V3−jV4とおくと、前記(23)式で示した行列式は次のように表される。
【0100】
【数21】
よって、従来の参照信号による補正式はそのままで、これとは分離した、新たな補正式を取り出すことができる。また、(35)式は参照信号について説明しているが、これは伝送される通常の情報信号にも当てはまるため、(35)式は次式のように表すことができる。
【0101】
【数22】
ただし、(35)式中a及びbは前記正の搬送波周波数に割り当てられた送信データの実数部と虚数部、c及びdは前記負の搬送波周波数に割り当てられた送信データの実数部と虚数部、a’及びb’は前記正の搬送波周波数の受信データの実数部と虚数部、c’及びd’は前記負の搬送波周波数の受信データの実数部と虚数部)である。
【0102】
(35)式中の伝送路特性を示すS行列と、S行列の逆行列である(36)式中のH行列は、第1の実施の形態と同様にして求めることができる。一方、(35)式中の高速変化特性を示すV行列の逆行列である、(36)式中のK行列は次式により表現できる。
【0103】
【数23】
このK行列は(37)式よりわかるように、0の要素が多いから前記H行列を求める場合よりも非常に計算量が少なくても済む。このK行列はシンボル毎にすべての周波数でそれぞれ更新するため、あまり多くの計算量になっては実現できないが、(37)式によれば実現可能である。また、K行列は正負の周波数の組ではなく、各周波数毎に独立であることが分かる。
【0104】
処理手段としては、H行列は第1の実施の形態と同様にして参照信号の受信毎に更新する。H行列の更新時点では、K行列は単位行列とする。その後、H行列で補正した第1の補正情報について、希望する信号点配置との差、つまり振幅、位相の高速変化分をシンボル毎に検出し、それを基にK行列を周波数毎にシンボル毎に更新する。更新したK行列は、次のシンボルで使用する。
【0105】
次に、シンボル毎の流れで詳細に説明するに、あるシンボルnで所定の周波数に参照信号が到来したとする。この時点でH行列が更新される。K行列は単位行列にする。H行列は第1の実施の形態と同様の方法で求め、補正式は次式により得る。
【0106】
【数24】
次に受信入力されるシンボルn+1に対しては、次式により補正を行う。
【0107】
【数25】
この(39)式により補正された信号<a>、<b>、<c>及び<d>から復号データを生成する。ここで、高速な特性変化が無いときには(伝送路特性が同一)
【0108】
【数26】
となり、完全な送信信号a、b、c及びdが補正復号される。
【0109】
しかしながら、移動体通信などを考慮した場合は、特性変化が現れる。この特性変化は次式により表現できる。
【0110】
【数27】
と求めることができる。ここで、(41)式の左辺は、送信情報信号a、b、c、dに高速変化成分である誤差δp、δq、δr、δuをそれぞれ加算した信号に相当し、かつ、これは、第1の補正式により補正された情報信号a”、b”、c”、d”に相当することを意味している。なお、(43)式中、K0、K1、K6及びK7は次式で表される。
【0111】
K0=(aa”+bb”)/(a”2+b”2) (44a)
K1=(ab”−a”b)/(a”2+b”2) (44b)
K6=(cc”+dd”)/(c”2+d”2) (44c)
K7=(cd”−c”d)/(c”2+d”2) (44d)
(43)式のK行列は、次のシンボルn+2で使用する。シンボルn+2では、次式に基づいて補正を実施し、次式により求められる<a>、<b>、<c>及び<d>から復号データを生成する。
【0112】
【数28】
そして、(45)式のa”、b”、c”及びd”に基づいて新たなK行列を前記(42)式及び(43)式と同様の式により算出する。これにより得られた新たなK行列は、次のシンボルn+3で使用する。
【0113】
シンボルn+3では、(45)式と同様の式により補正を実施し、これにより得られた補正信号<a>、<b>、<c>及び<d>から復号データを生成する。なお、このシンボルn+3においては、(45)式中のK行列がシンボルn+2で求められたK行列である点が異なるだけで、他は(45)式と同様の式により補正信号<a>、<b>、<c>及び<d>を算出できる。
【0114】
これ以降の各シンボルも上記と同様にして、前のシンボルで求めたK行列を用いて(45)式と同様の式により、補正信号<a>、<b>、<c>及び<d>を算出し、これにより算出された補正信号<a>、<b>、<c>及び<d>から復号データを生成すると共に、次のシンボルのためにa”、b”、c”及びd”に基づいて新たなK行列を前記(42)式及び(43)式と同様の式により算出する。なお、上記の(35)式〜(45)式において、送信信号a、b、c及びdや、受信信号a’、b’、c’及びd’などは異なる数値であることは勿論である。
【0115】
上記の説明では次の参照信号が到来するまでは、H行列は変更しないで、シンボル毎に受信情報信号からK行列を更新する方法を説明したが、他の方法として、K行列とH行列を合成してこれを次式のように新たなH行列と次々と置き換えていってもよい。
【0116】
【数29】
この場合、あるシンボルでの補正を
【0117】
【数30】
からK行列を求め、再び新しいH行列を(46)式と同様にして生成する(この場合、古いH行列は(47)式のH行列である)。新しいH行列は次のシンボルで使用する。
【0118】
次に、上記の方法による、より具体的な処理例について説明する。図7の送信装置において、第1の実施の形態と同様に、特定の搬送波にシンボル番号を挿入すると共に、シンボル番号に対応した正負の他の搬送波に基地の参照信号(基準データ)を挿入する。具体的には、図7のシンボル番号計数回路14は、9ビットで表現され、0,1,2,3,...,511,0,1,2,..というように、シンボル周期毎に順次巡回的に変化するシンボル番号を計数出力する。
【0119】
ここで、シンボル番号の正確な復号は重要なので、専用の基準データ(参照信号)を用意すると共に、他の搬送波で使用する多値QAM(256QAM)より、多値数の少ない多値変調をする。具体的には、シンボル番号を表現する上記の9ビットのうち、9、8、3、2ビット目の4ビットを16QAMで送受する。受信側では、この4ビットからのシンボル番号を9ビットに直す。シンボル番号は順次1ずつ増加する数列なので、この復号は容易である。
【0120】
図7において、シンボル番号計数回路14から出力された9ビットのうち、9、8、3、2ビット目の4ビットが演算部4に入力され、ここで特定の搬送波、例えば第1キャリアで伝送されるようにIDFT演算される。また、参照信号挿入回路6はシンボル番号計数回路14から出力された9ビットのシンボル番号を受け、そのうちの上位7ビットに基づいて得た参照信号を演算部4に入力し、特定の搬送波、例えば第m1キャリアで伝送されるようにIDFT演算させる。シンボル番号の下位の2ビットは無視されるため、4シンボルの間は同じ値の参照信号が挿入される。
【0121】
また、9ビットのシンボル番号の最下位ビットに基づき、参照信号挿入回路6は奇数シンボルと偶数シンボルに分けて、次の2種類の参照信号を挿入する。
【0122】
【数31】
(49a)式で表される行列式の参照信号は偶数シンボルに、(49b)式で表される行列式の参照信号は奇数シンボルに挿入する。ここで、Xは既知の参照信号値である。また、上記の参照信号を挿入する搬送波周波数は中心搬送波周波数F0に対して対称な正負の搬送波周波数を組として伝送される。
【0123】
一方、周波数分割多重信号受信装置は、この実施の形態では図3とほぼ同様の構成であるが、図3に31で示したFFT,QAM復号回路を図9のブロック図に31’で示す構成として、補正された伝送信号R及びIを得る。図9中、図5と同一構成部分には同一符号を付してある。図9において、図8の信号処理部76、77より取り出された受信I信号I’、受信Q信号Q’はFFTシンボル番号復号回路311に供給されて、まずシンボル番号が復号された後、次にシンボル番号に対応した正負キャリアの組の受信参照信号値が求められる。
【0124】
なお、この実施の形態では、シンボル番号は前記所定の4ビットが16QAMされているため、これを他の伝送情報よりもエラーレート良好に復号できると共に、9ビットで表される0〜511までのシンボル番号を確実に復号でき、送信情報用参照信号の挿入搬送波の特定が各シンボル毎に確実にできる。
【0125】
この受信参照信号値は0回目のシンボル(偶数シンボル)では、p0s’、q0s
’、r0s’、u0s’で、1回目のシンボル(奇数シンボル)では、p1s’、q1s
’、r1s’、u1s’で、2回目のシンボル(偶数シンボル)では、p2s’、q2s
’、r2s’、u2s’で、3回目のシンボル(奇数シンボル)では、p3s’、q3s
’、r3s’、u3s’であるものとする。
【0126】
図9の伝送路特性検出回路312は前記(23)式と(49a)式及び(49b)式に基づいて0回目のシンボルと1回目のシンボルによって次式で表される伝送路特性を表す係数S0〜S7を算出する。
【0127】
2回目のシンボルと3回目のシンボルも同様にして係数S0〜S7が求まる。その後これらの係数S0〜S7をそれぞれ平均してホワイトノイズを除去する。この実施の形態では、4シンボル間の平均が得られる。
【0128】
係数はS0〜S7の8個であるので、2種類の参照信号の送受により求めることができる。当然、参照信号が受信装置において既知であるので、係数が求まるような値であればどのような参照信号でもよい。このようにして伝送路特性検出回路312は伝送路特性係数S0〜S7を検出し、これをシンボル番号とともに第1の補正式導出保持回路313に供給する。
【0129】
第1の補正式導出保持回路313は第1の実施の形態と同様の動作を行う。すなわち、係数S0〜S7から前記det AとH0〜H7を算出し、更にこれらの算出値から前記数14に示した行列で表される第1の補正式の値を算出してこれを記憶保持する。ここでは、257搬送波を用いているので、約128個の第1の補正式が順次生成され、時々刻々と更新される。第1の補正式は4シンボルで一つの該当正負キャリアについて平均化して求めているので、次に同一正負キャリアの平均補正式の更新がなされる間隔は、512シンボル後である(4シンボル×128組=512シンボル)。
【0130】
なお、上記のように伝送路特性を検出した後、逆行列の計算を行う代わりに、他の方法として前記(26)式から直接に数14に示した補正式を算出してもよい。
【0131】
第1の補正回路314は、FFTシンボル番号復号回路311よりの受信情報を、第1の補正式導出保持回路313により導出されて保持されている第1の補正式を用いて第1の実施の形態と同様に、(27)式に相当する次式の演算を行い、補正された信号を出力する。
【0132】
【数32】
ただし、(51)式中、a”及びb”は前記正の搬送波周波数に割り当てられた補正後の受信データの実数部と虚数部、c”及びd”は前記負の搬送波周波数に割り当てられた補正後の受信データの実数部と虚数部、a’及びb’は前記正の搬送波周波数の受信データの実数部と虚数部、c’及びd’は前記負の搬送波周波数の受信データの実数部と虚数部である。
【0133】
このようにして、第1の実施の形態と同様にして受信信号は補正され、第1の補正回路314から補正された伝送情報R”(a”、c”)、I”(b”、d”)として出力され、第2の補正回路316及び第2の補正式導出保持回路315にそれぞれ供給される。また、第1の補正式導出保持回路313からシンボル番号が第2の補正式導出保持回路315に供給される。
【0134】
第2の補正回路316は参照信号を受信した次のシンボルでは単位行列であるK行列を、その他のシンボルでは一つ前のシンボルで生成されたK行列を使用して、次式
【0135】
【数33】
に基づいて入力信号a”、b”、c”及びd”を更に補正(第2の補正)して<a>、<b>、<c>及び<d>とし、これに基づいて復号データa、b、c及びdを生成し図3の出力回路32へ出力する。
【0136】
第2の補正式導出保持回路315は、第1の補正回路314から入力される補正された信号a”、b”、c”及びd”と、第1の補正式導出保持回路313から入力されるシンボル番号と、第2の補正回路316から入力される復号されたデータa、b、c及びdとに基づいて、前記(43)式に基づいてK行列を生成し、これを第2の補正式として保持する。このK行列は受信搬送波周波数毎に生成し、かつ、次のシンボルで使用する。
【0137】
このようにして、第2の補正回路316からは、第1の補正式を用いた第一段階の補正により経時変化や温度変化等の比較的緩やかに変化する誤差と特性が補正され、また、既知の参照信号を使用することにより、正確な補正がされ、続いて第2の補正式を用いた第二段階の補正により移動体通信などで発生するマルチパス環境等の比較的高速に変化する特性を補正の対象とし、シンボル毎に最適化が図られた、復号データa、b、c及びd(実数部データR及び虚数部データI)が出力される。
【0138】
次に、具体的な数値例を用いて第2の補正式を用いた補正方法の動作を説明する。H行列については、簡略に表現して説明を省き、K行列の動作を詳細に説明する。また、H行列が正負キャリアの組で補正されるため、K行列も組で表現していたが、K行列は正負のキャリアで独立なので、一方のみの説明で十分なので、ここではある一方の周波数のみに着目して説明する。
【0139】
まず、あるシンボルnで、所定の参照信号値(実数部、虚数部)として(7.5、7.5)が送信され、受信装置ではこの参照信号を(6.25、6.25)なる値で受信したとする。ここでは、簡略してH行列は次式で表される。
【0140】
【数34】
すなわち、伝送系に誤差を含まず、位相特性の変化が無く、振幅特性は6.25/7.5倍された状態を示す。
【0141】
第1の補正式による第一段階の補正ではこのH行列を用いて補正し、以降新たな参照信号が到来するまで、変更しない。(53)式は第1の補正式導出保持回路313が保持する第1の補正式である。この時点でK行列は
【0142】
【数35】
とする。これは第2の補正式導出保持回路315が保持する第2の補正式である。
【0143】
次のシンボルn+1では、受信した伝送情報が次式であったものとする。
【0144】
【数36】
従って、第2の補正回路316は受信したデータは(7.5、6.5)で送信されたデータであるものと判定し、図3に示した出力回路32に実数部データ、虚数部の復号データの組(R,I)として(7、6)を受信データとして渡す。なお、0.5についてはQAMの復号を簡単にするために加えているバイアス値であり、従来より知られた方法である。
【0145】
最後に、第2の補正式導出保持回路315は前記(43)式、(44)式に基づき新たなK行列を計算して、これを次のシンボルn+2のための第2の補正式として導出して保持する。この新たに計算されたK行列は次式で表される。
【0146】
【数37】
このK行列はシンボルnの送信時からシンボルn+1の送信時までの間の伝送経路で発生した振幅特性と位相特性の変化分を表している。
【0147】
次のシンボルn+2では、受信した伝送情報が次式であったものとする。
【0148】
【数38】
従って、第2の補正回路316は受信したデータは(7.5、2.5)で送信されたデータであるものと判定し、図3に示した出力回路32に実数部データ、虚数部の復号データの組(R,I)として(7、2)を受信データとして渡す。ここで第1の補正式による第一段階の補正のみであったとすると、受信したデータは(6.5、2.5)で送信されたデータであるものと判定するため、出力回路32に復号データの組(R,I)として(6、2)を受信データとして渡すことになるが、これに比べて本実施の形態の方がより信頼性のある復号データを得ることができる。
【0149】
最後に、第2の補正式導出保持回路315は前記(43)式、(44)式に基づき新たなK行列を計算して、これを次のシンボルn+3のための第2の補正式として導出して保持する。この新たに計算されたK行列は次式で表される。
【0150】
【数39】
このK行列はシンボルnの送信時とシンボルn+2の送信時までの、相互間で発生した振幅特性と位相特性の変化分を表している。以下、上記と同様の動作が繰り返される。
【0151】
次に、この第2の実施の形態の各変形例について説明する。
【0152】
(変形例1)
参照信号を挿入する周波数は1組に限定しなくてもよく、数組に挿入してもよい。上記の第2の実施の形態の説明では、参照信号を複数シンボル間で同じ周波数に割当てて、求めた係数S0〜S7の平均化を行い、すなわち、ガウスノイズを除去した伝送路系を検出して、第一の補正式を利用した。
【0153】
第二の補正式も平均化し、ガウスノイズの除去を行うことができる。ここでは、K行列を5シンボルにわたって平均する方法について述べる。
【0154】
シンボルnにおいて、参照信号の送受が行われたとする。
初期値として、K01=1、K02=1、K03=1、K04=1、K05=1、K11=0、K12=0、K13=0、K14=0、K15=0とおく。そして、
K0=(K01+K02+K03+K04+K05)/5
K1=(K11+K12+K13+K14+K15)/5 (56)
とおく。シンボルn+1では、(56)式で第二の平均補正を行う。また、新たなK行列を求める方法は既述の通りである。ここで求めた係数をK00、K10とおく。次に、K0mをK0m+1に、K1mをK1m+1に置き換えて、(56)式により平均化した第2の補正式(平均したK行列)を生成してゆく(ただし、m=0、1、2、3、4の各値)。
【0155】
このような処理の繰り返しにより、最新の5シンボル間の係数を保持し、平均して使用する。この平均化処理は、第2の補正式導出保持回路315で実施する。
【0156】
(変形例2)
(43)、(44a)〜(44d)及び(52)式でK行列を求める際に、a”〜d”における誤差信号(つまり、信号a”の場合は信号aと信号a”との差、他の信号b”〜d”も同様)において、所定の上限値と下限値を設定し、それ以上あるいはそれ以下の場合は、K行列を所定値で代替えをする。具体的には、実数部、或いは虚数部のいずれかにおいて、誤差信号値が0.4以上または−0.4以下になった場合に、それぞれ0.4、あるいは−0.4を設定してK行列を代替えする。
【0157】
第2の補正(あるいは、第2の平均補正)で追従できる高速変化以上の変動が発生した場合、あるいはS/Nが極端に劣化した場合、誤差信号の折り返しが発生し、第2の補正式は逆補正になる場合がある。平均化を行っていればその影響は少ないが、連続的に発生する場合には、やはり誤りとなってしまう。その逆補正を回避するために上記の制限値を設ける。この制限処理は、第2の補正式導出保持回路315で実施する。
【0158】
(変形例3)
(43)、(44a)〜(44d)及び(52)式でK行列を求める際に、a”〜d”における誤差信号において、所定の重み付けを行う。これは、特に、S/Nが極端に劣化した場合に有効である。
【0159】
S/Nが極端に劣化した場合、誤差信号の折り返しが発生し、第2の補正式は逆補正になる場合がある。平均化を行っていればその影響は少ないが、連続的に発生する場合には、やはり誤りとなってしまう。しかしながら、誤差信号は、ガウスノイズの影響でばらつきをもっていると考えてよく。したがって、正規分布をしているとしてよい。そこで、中央値に近い部分の重み付けを多くし、より多く影響させ、周辺部の重み付けを軽くして、より少なく影響するようにしてK行列を生成する。
【0160】
簡単な例として、2回平均を行う場合で説明すると、誤差信号の絶対値が0.1以下の場合5、0.1より大きく0.2以下の場合4、0.2より大きく0.3以下の場合3、0.3より大きく0.4以下の場合2、0.4より大きく0.5以下の場合1、のような重み付けを行うテーブルを設け、その後、全体を重み付け数で割る。
【0161】
数値例で示すと、1回目の誤差信号が0.15で、2回目の誤差信号が0.45であったとすると、2回平均する場合の全体の誤差信号は、重み付けしない場合、3(=(0.15+0.45)/2)であるが、重み付けをした場合、0.21(=(0.15×4+0.45×1)/(4+1))となる。
このような重み付けは、第2の補正式導出保持回路315で実施する。
【0162】
(変形例4)
第2の補正(あるいは、第2の平均補正)で追従できる高速変化以上の変動が発生した場合、あるいはS/Nが極端に劣化した場合、誤差信号の折り返しが発生し、第2の補正式は逆補正になる場合がある。平均化を行っていればその影響は少ないが、連続的に発生する場合には、やはり誤りとなってしまう。
【0163】
そこで、この変形例では、既述しないエラー訂正回路から発生する信号をもとに誤りを検出し、誤り検出時には第2の補正式を更新しないようにする。誤りが発生した場合には、第2の補正式であるK行列を生成しても逆補正となってしまうからである。この場合は、K行列の生成を行わず、単位行列で代替えし平均化の効果で補完する。
【0164】
(変形例5)
(43)、(44a)〜(44d)、(52)式でK行列を求める際に、<p>〜<u>における信号点配置において(整数部)、所定の上限値と下限値を設定し、それ以上あるいはそれ以下の信号点配置の場合は、K行列を単位行列で代替えする。
【0165】
簡単な具体例では、実数部、虚数部、かつ実数部+虚数部のいずれかの値において、所定値以上または以下になった場合に、K行列を単位行列で代替えする。数値例で説明すると、256QAMにおいて、実数部あるいは虚数部の絶対値が8以上、または実数部+虚数部の絶対値が6以上の信号点配置においては、その誤差信号を利用せず単位行列で代替えする。その例を図10に示す。同図中、黒丸が使用する信号点、白丸が使用しない信号点を示す。
【0166】
特に、第2の補正(あるいは、第2の平均補正)で追従出来る高速変化以上の変動が発生した場合、誤差信号の折り返しが発生し、第2の補正式は逆補正になる場合がある。平均化を行っていればその影響は少ないが、連続的に発生する場合には、やはり誤りとなってしまう。高速変化は、より外周側の信号点配置に影響するため、誤りも外周側で発生する確率が高い。よって、この変形例では、図10に黒丸で示す、より信頼性の高い内周側の信号点配置の誤差信号のみを使用する。
【0167】
(変形例6)
H行列、K行列、あるいは(46)式〜(48)式で説明したH行列とK行列を合成した行列について、上記の実施の形態では時間軸上での平均化処理を説明した。この変形例は、周波数軸上での平均化処理を行うものである。
【0168】
OFDM信号の各搬送波は、互いに隣接して設定されており、相互間では類似した特性を示す。すなわち、各行列の係数を周波数順に並べると、数次の曲線となる。更にその曲線の変化は連動しており、所定値以上の高周波成分を持たない。この曲線に大きな変化点がある場合は、これは、S/Nの劣化あるいは時間軸上の平均化が十分におこなわれず、不適切な補正係数を算出していると考えてよい。
【0169】
したがって、この変形例ではH行列とK行列を合成した行列について各係数を算出した後に、周波数軸順の系列に所定量の低域フィルタを挿入し高域成分の除去を行う。このようなフィルタ処理は、第1の補正式導出保持回路313又は第2の補正式導出保持回路315においてデジタルフィルタリングで容易に実施できる。このフィルタリングは、周波数軸上の一次元のみの演算でなく、既述の時間軸上での係数の並びも利用して二次元フィルタで構成してもよい。
【0170】
この周波数軸及び時間軸上での二次元フィルタについて、簡単に説明する。既述のH行列は参照信号を複数シンボルの間送受することにより平均化される。また、K行列においても複数シンボル間で平均化する。このことにより、時間軸上での平均化がなされる。そして、新たに、次式
【0171】
【数40】
で表されるE行列を生成し、このE行列の係数において、自分の搬送波の係数と近傍(例えば±10搬送波)の係数を平均する。勿論、すべての搬送波において同様の平均化をする。これにより、周波数軸上での平均がされる。そして、次式により補正計算を行う。
【0172】
【数41】
今まではH行列とK行列をそれぞれ用いて2段階の計算をしていたが、この場合はH行列とK行列を求める処理は同様で、補正式を合成した(57)式のE行列で(58)式により補正する。
【0173】
その他の例として、隣接する3つの搬送波毎に組を作り、その中央の搬送波のみに参照信号を挿入して補正式の導出処理を行い、その両隣の搬送波は、その中央の搬送波の補正式で補正することも可能である。これによって、計算量の削減や、参照信号の到来期間の短縮をもたらし、装置の低価格化や高速追従性を達成できる。
【0174】
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。以上説明した第1及び第2の実施の形態とその変形例はいずれもOFDM信号の中心搬送波に対して対称な正負一組の搬送波で既知の値の参照信号を挿入している。これに対し、この第3の実施の形態は参照信号を正負の組に限定せず送受信し、第2の実施の形態の第2の補正方式を利用することにより、従来のOFDM信号に対しても移動体通信あるいは高速に変化するマルチパス環境に対応できるOFDM信号補正を行うものである。また、この第3の実施の形態及び前記の第1及び第2の実施の形態において、受信側でシンボル番号を識別できれば、送信の信号形態を問うものではなく、例えば同期用シンボルやトランスミッションパラメータなどで伝送するようにしたものにも適用できる。
【0175】
この第3の実施の形態では、周波数分割多重信号送信装置は図1に示した構成の送信装置と同様の構成でOFDM信号が送信される。ただし、参照信号はOFDM信号中の一の搬送波で送信される。また、送信側は、既知の参照信号で変調された特定の搬送波を、所定の搬送波で伝送するシンボル番号若しくは特定のパラメータ情報又は同期シンボル情報に基づいて指定し、かつ、一定期間毎に順次巡回的に変更して送信する。
【0176】
ここで、ある搬送周波数+Wnに割り当てられた複素数(p+jq)で表される情報は、演算部4で前記(1)式と(2)式で表されるI信号とQ信号として生成され、これがOFDM信号に変換されてその中の周波数+Wnで伝送される。
【0177】
上記の(1)式と(2)式で表されるI信号とQ信号は、図11に模式的に示す伝送系回路80を伝送されることにより、振幅変化Y、位相変化dの変化を受けてI’信号とQ’信号として図3に示した周波数分割多重信号受信装置で受信される。ただし、後述するように、この実施の形態では、図3に示した周波数分割多重信号受信装置中のFFT,QAM復号回路31は図12に31”で示す構成である点に特徴がある。なお、上記の伝送系回路80は図1に示した周波数変換器12、送信部13、空間伝送路の特性に相当する。また、ここでは、周波数分割多重信号送信装置と周波数分割多重信号受信装置で受ける誤差は無視している。
【0178】
上記のI’信号とQ’信号は周波数分割多重信号受信装置でDFT演算されて次式で表される複素数として求められる。
【0179】
A'ej(+Wnt+a')=Aej(+Wnt+a) ×(Yejd) (59)
ただし、上式中、A’=√(p’2 +q’2 )、a’=tan-1(q’/p’)p’、q’は受信信号である。(59)式は伝送路特性を示す新たな係数S0、S1を導入することにより、次の行列式に書き改めることができる。
【0180】
【数42】
そして、後述するように、この第3の実施の形態では、移動によって高速に変化する特性(マルチパス環境特性)に対する応答速度を高速にするため、上記の伝送系回路80の振幅変化Y、位相変化dをそれぞれ高速特性変化であるMY、d+d1とする。これにより、前記(59)式は次式で表される。
【0181】
A'ej(+Wnt+a')=Aej(+Wnt+a) ×(Yejd)×(Mejd1) (61)
ここで、新たに
Mejd1=V1+jV2
とおくと、
p’+jq’=(p+jq)(S0+jS1)(V1+jV2)
となり、これは次式の行列式で表される。
【0182】
【数43】
よって、参照信号による補正式はそのままで、これとは分離した新たな補正式を取り出すことができる。また、(62)式は参照信号について説明しているが、これは伝送される通常の情報信号にも当てはまるため、(62)式は次式のように表すことができる。
【0183】
【数44】
S行列もS行列の逆行列であるH行列も従来通りの方法で求めることができる。ここで、V行列の逆行列であるK行列は次式で表現できる。
【0184】
【数45】
(64)式のK行列はシンボル毎にすべての周波数でそれぞれ更新するため、あまり多くの計算量になっては実現できないが、(64)式は2行2列の行列式であるので十分に実現できる。
【0185】
処理手段としては、H行列は従来通り参照信号の到来毎に更新する。H行列の更新時点では、K行列は単位行列とする。その後、H行列で補正した第1の補正情報について、希望する信号点配置との差、つまり振幅、位相の高速変化分をシンボル毎に検出し、それを基にK行列を周波数毎に、かつ、シンボル毎に更新する。更新したK行列は次のシンボルで使用する。
【0186】
このように、この実施の形態では第2の実施の形態で説明した第2の補正式を用いた補正と同様な方法により高速に変化する特性(マルチパス環境特性)を補正するので、シンボル毎の流れの説明は省略する。ただし、この実施の形態におけるH行列やK行列は2行2列である点が第2の実施の形態と異なる。また、K行列は(44a)式、(44b)式のK0とK1からなる。
【0187】
この第3の実施の形態では図1の構成の送信装置により、第1キャリアにシンボル番号を挿入し、第m1キャリアに第1キャリア、つまりシンボル番号を補正するためのみに使用する基準データを参照信号として挿入する。シンボル番号はシンボル期間毎に順次増加し巡回する。シンボル番号計数回路5は9ビットで表現され、0,1,2,3,...,511,0,1,2...と巡回するシンボル番号を計数出力する。このうちシンボル番号を表現する9ビットのうち、9、8、3、2ビット目の4ビットを16QAMで変調して所定の搬送波で送受信する。
【0188】
図1の参照信号挿入回路6はこの実施の形態の場合はシンボル番号を表現する9ビットのうちの上位8ビットに基づいて、参照信号の挿入を行う。最下位の1ビットを無視するため、すなわち、2シンボルの間は同じキャリアに参照信号が挿入される。参照信号は次式で表される。
【0189】
【数46】
ただし、(65)式のX、Yは既知の参照信号値である。
【0190】
一方、周波数分割多重信号受信装置は、この実施の形態では図3とほぼ同様の構成であるが、図3に31で示したFFT,QAM復号回路を図12のブロック図に31”で示す構成として、補正された伝送信号R及びIを得る。図12中、図5と同一構成部分には同一符号を付してある。図12において、図11の信号処理部80より取り出された受信I信号、受信Q信号はFFTシンボル番号復号回路311に供給されて、まずシンボル番号が復号された後、次にシンボル番号に対応した正負キャリアの組の受信参照信号値が求められる。
【0191】
なお、この実施の形態では、シンボル番号は前記所定の4ビットが16QAMされているため、これを他の伝送情報よりもエラーレート良好に復号できると共に、9ビットで表される0〜511までのシンボル番号を確実に復号でき、送信情報用参照信号の挿入搬送波の特定が各シンボル毎に確実にできる。この受信参照信号値は0回目のシンボル(偶数シンボル)では、p0s’、q0s’で、1回目のシンボル(奇数シンボル)では、p1s’、q1s’であるものとする。
【0192】
図12の補正処理回路317は、まず(60)式に基づいて0回目のシンボルと1回目のシンボルによって、次式で表される伝送路特性を表す係数S0とS1を算出する。
【0193】
S0=(Xp0s’+Yq0s’)/(X2+Y2)、
S1=(Xq0s’+Yq0s’)/(X2+Y2) (66)
あるいは、
S0=(Xp1s’+Yq1s’)/(X2+Y2)、
S1=(Xq1s’−Yp1s’)/(X2+Y2) (67)
その後これらの係数S0とS1をそれぞれ平均してホワイトノイズを除去する。この実施の形態では、2シンボル間の平均が得られる。
【0194】
係数はS0とS1の2個であるので、1種類の参照信号の送受により求めることができる。当然、参照信号が受信装置において既知であるので、係数が求まるような値であればどのような参照信号でもよい。このようにして補正処理回路317は伝送路特性係数S0とS1をまず検出し、続いてこの伝送路特性係数S0とS1とシンボル番号に基づいて該当キャリアの平均補正式(第1の補正式)を次式に基づいて導出して記憶保持する。
【0195】
【数47】
ただし、(68)式中、H0=S0、H1=S1、det A=S02+S12である。
【0196】
この第1の補正式は、各搬送波(キャリア)毎にあり、ここでは257搬送波を用いているので、約256個の第1の補正式が順次生成され、時々刻々と更新される。第1の補正式は2シンボルで一つの該当キャリアについて平均化して求めているので、次に同一キャリアの平均補正式の更新がなされる間隔は、512シンボル後である(2シンボル×256=512シンボル)。
【0197】
なお、上記のように伝送路特性を検出した後、逆行列の計算を行う代わりに、他の方法として次式から直接に補正式を算出してもよい。
【0198】
【数48】
第1の補正回路318は、FFTシンボル番号復号回路311よりの受信情報を、補正処理回路317により導出されて保持されている第1の補正式を用いて次式の演算を行い、補正された信号を出力する。
【0199】
【数49】
当然のことながら、計数S0とS1は時々刻々と512シンボル毎に変化するので、上記の第1の補正式も時々刻々と512シンボル毎に変化する。この第1の補正式による補正自体は従来より知られており、これにより経時変化や温度変化等の比較的緩やかに変化する伝送路上の特性を補正することができる。
【0200】
第2の補正回路316は、第2の実施の形態と同様に参照信号が送受された次のシンボルでは、単位行列であるK行列を、その他のシンボルでは一つ前のシンボルで生成されたK行列を使用して次式で補正データ<a>、<b>を生成し、これから復号された実数部データR、虚数部データIを生成し出力回路32へ出力する。
【0201】
【数50】
第2の補正式算出保持回路315は、第1の補正回路318により(70)式に基づいて補正演算されて出力された補正信号a”、b”と、補正処理回路317から出力されるシンボル番号と、第2の補正回路316から得られる復号データa、bとに基づいて、次式で表されるK行列を生成し、これを記憶保持する。
【0202】
【数51】
ただし、(72)式中のK0は前記(44a)式で、また、K1は(44b)式で表される値で、これは復号されたデータp,qと所望の信号点配置との誤差に基づく伝送路の高速変化成分の伝送路特性に対応した第2の補正式である。
【0203】
このようにして、この第3の実施の形態も第1の補正式に基づいて補正された信号に対して、第2の実施の形態と同様の高速変化特性に対応した第2の補正式により補正動作するようにしているため、移動体通信で発生するマルチパス環境等の比較的高速に変化する特性を補正し、シンボル毎に最適な復号データを得ることができる。
【0204】
次に、具体的な数値例を用いて第2の補正式を用いた補正方法の動作を説明する。H行列については、簡略に表現して説明を省き、K行列の動作を詳細に説明する。
【0205】
まず、あるシンボルnで、所定の参照信号値(実数部、虚数部)として前記第2実施の形態のときと同じ(7.5、7.5)が送信され、受信装置ではこの参照信号を(6.25、6.25)なる値で受信したとする。このとき、H行列は、伝送系に誤差を含まず、位相特性の変化が無く、振幅特性は6.25/7.5倍された状態を示す前記(53)式で表される。
【0206】
第1の補正式による第一段階の補正ではこのH行列を用いて補正し、以降新たな参照信号が到来するまで、変更しない。(53)式は第1の補正式導出保持回路313が保持する第1の補正式である。この時点でK行列は前記数35で示したと同じ単位行列とする。
【0207】
次のシンボルn+1で、受信した伝送情報がa’=6.10、b’=5.30であるときには、前記したように補正信号<a>=7.32、<b>=6.36が得られ、第2の補正回路316は受信したデータは(7.5、6.5)で送信されたデータであるものと判定し、図3に示した出力回路32に実数部データ、虚数部の復号データの組(R,I)として(7、6)を受信データとして渡す。なお、0.5についてはQAMの復号を簡単にするために加えているバイアス値であり、従来より知られた方法である。
【0208】
最後に、第2の補正式導出保持回路315は前記(43)式、(44)式に基づき(54)式で表される新たなK行列を計算して、これを次のシンボルn+2のための第2の補正式として導出して保持する。この新たに計算されたK行列は次式で表される。このK行列はシンボルnの送信時からシンボルn+1の送信時までの間の伝送経路で発生した振幅特性と位相特性の変化分を表している。以下、上記と同様の動作が繰り返され、第2の実施の形態と同様の結果が得られる。
【0209】
次に、この第3の実施の形態の各変形例について説明する。この第3の実施の形態でも第2の実施の形態で説明したと同様の以下の変形例が考えられる。
【0210】
(変形例1)
参照信号を挿入する周波数は1組に限定しなくてもよく、数組に挿入してもよい。上記の第3の実施の形態の説明では、参照信号を複数シンボル間で同じ周波数に割当てて、求めた係数S0、S1の平均化を行い、すなわち、ガウスノイズを除去した伝送路系を検出して、第一の補正式を利用した。
【0211】
第二の補正式も平均化し、ガウスノイズの除去を行うことができる。ここでは、K行列を5シンボルにわたって平均する方法について述べる。
【0212】
シンボルnにおいて、参照信号の送受が行われたとする。
初期値として、K01=1、K02=1、K03=1、K04=1、K05=1、K11=0、K12=0、K13=0、K14=0、K15=0とおく。そして、
K0=(K01+K02+K03+K04+K05)/5
K1=(K11+K12+K13+K14+K15)/5 (73)
とおく。シンボルn+1では、(73)式で第二の平均補正を行う。また、新たなK行列を求める方法は既述の通りである。ここで求めた係数をK00、K10とおく。次に、K0mをK0m+1に、K1mをK1m+1に置き換えて、(73)式により平均化した第2の補正式(平均したK行列)を生成してゆく(ただし、m=0、1、2、3、4の各値)。
【0213】
このような処理の繰り返しにより、最新の5シンボル間の係数を保持し、平均して使用する。この平均化処理は、第2の補正式導出保持回路315で実施する。
【0214】
(変形例2)
(71)式、(72)式、(44a)式、(44b)式でK行列を求める際に、a”、b”における誤差信号(つまり、信号a”の場合は信号aと信号a”との差、信号b”の場合は信号bと信号b”との差)において、所定の上限値と下限値を設定し、それ以上あるいはそれ以下の場合は、K行列を所定値で代替えをする。具体的には、実数部、或いは虚数部のいずれかにおいて、誤差信号値が0.4以上または−0.4以下になった場合に、それぞれ0.4、あるいは−0.4を設定してK行列を代替えする。
【0215】
第2の補正(あるいは、第2の平均補正)で追従できる高速変化以上の変動が発生した場合、あるいはS/Nが極端に劣化した場合、誤差信号の折り返しが発生し、第2の補正式は逆補正になる場合がある。平均化を行っていればその影響は少ないが、連続的に発生する場合には、やはり誤りとなってしまう。その逆補正を回避するために上記の制限値を設ける。この制限処理は、第2の補正式導出保持回路315で実施する。
【0216】
(変形例3)
(71)式、(72)式、(44a)式、(44b)式でK行列を求める際に、a”、b”における誤差信号において、所定の重み付けを行う。これは、特に、S/Nが極端に劣化した場合に有効である。
【0217】
S/Nが極端に劣化した場合、誤差信号の折り返しが発生し、第2の補正式は逆補正になる場合がある。平均化を行っていればその影響は少ないが、連続的に発生する場合には、やはり誤りとなってしまう。しかしながら、誤差信号は、ガウスノイズの影響でばらつきをもっていると考えてよく。したがって、正規分布をしているとしてよい。そこで、中央値に近い部分の重み付けを多くし、より多く影響させ、周辺部の重み付けを軽くして、より少なく影響するようにしてK行列を生成する。このような重み付けは、第2の補正式導出保持回路315で実施する。
【0218】
(変形例4)
第2の補正(あるいは、第2の平均補正)で追従できる高速変化以上の変動が発生した場合、あるいはS/Nが極端に劣化した場合、誤差信号の折り返しが発生し、第2の補正式は逆補正になる場合がある。平均化を行っていればその影響は少ないが、連続的に発生する場合には、やはり誤りとなってしまう。
【0219】
そこで、この変形例では、既述しないエラー訂正回路の誤り検出時には第2の補正式であるK行列を生成しても逆補正となってしまうため、K行列の生成を行わず、単位行列で代替し平均化の効果で補完する。
【0220】
(変形例5)
(71)式、(72)式、(44a)式、(44b)式でK行列を求める際に、<a>、<b>における信号点配置において(整数部)、所定の上限値と下限値を設定し、それ以上あるいはそれ以下の信号点配置の場合は、K行列を単位行列で代替えする。例えば、図10に示すように、256QAMにおいて、実数部あるいは虚数部の絶対値が8以上、または実数部+虚数部の絶対値が6以上の信号点配置においては、その誤差信号を利用せず単位行列で代替えする。高速変化は、より外周側の信号点配置に影響するため、誤りも外周側で発生する確率が高い。よって、この変形例では、図10に黒丸で示す、より信頼性の高い内周側の信号点配置の誤差信号のみを使用する。
【0221】
(変形例6)
この変形例は、周波数軸上での平均化処理を行うものである。この変形例では各係数を算出した後に、周波数軸順の系列に所定量の低域フィルタを挿入し高域成分の除去を行う。このようなフィルタ処理は、補正処理回路317又は第2の補正式導出保持回路315においてデジタルフィルタリングで容易に実施できる。このフィルタリングは、周波数軸上の一次元のみの演算でなく、既述の時間軸上での係数の並びも利用して二次元フィルタで構成してもよい。
【0222】
この周波数軸及び時間軸上での二次元フィルタについて、簡単に説明する。既述のH行列は参照信号を複数シンボルの間送受することにより平均化される。また、K行列においても複数シンボル間で平均化する。このことにより、時間軸上での平均化がなされる。そして、新たに、前記(57)式と同様のE行列を生成し、このE行列の係数において、自分の搬送波の係数と近傍(例えば±10搬送波)の係数を平均する。勿論、すべての搬送波において同様の平均化をする。これにより、周波数軸上での平均がされる。そして、次式により補正計算を行う。
【0223】
【数52】
今まではH行列とK行列をそれぞれ用いて2段階の計算をしていたが、この場合はH行列とK行列を求める処理は同様で、補正式を合成したE行列で(74)式により補正する。
【0224】
その他の例として、隣接する3つの搬送波毎に組を作り、その中央の搬送波のみに参照信号を挿入して補正式の導出処理を行い、その両隣の搬送波は、その中央の搬送波の補正式で補正することも可能である。これによって、計算量の削減や、参照信号の到来期間の短縮をもたらし、装置の低価格化や高速追従性を達成できる。
【0225】
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。以上説明した第1及び第2の実施の形態とその変形例はいずれもOFDM信号の中心搬送波に対して対称その他の例として、隣接する3つの搬送波毎に組を作り、その中央の搬送波のみに参照信号を挿入して補正式の導出処理を行い、その両隣の搬送波は、その中央の搬送波の補正式で補正することも可能である。これによって、計算量の削減や、参照信号の到来期間の短縮をもたらし、装置の低価格化や高速追従性を達成できる。
【0226】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、複数の搬送波のうちの中心搬送波に対してクロストークの影響のある、互いに対称な、高域側の一の正の搬送波と、低域側の一の負の搬送波を組としてこれらの搬送波で参照信号を伝送するようにしたため、迅速に伝送路特性を検出できると共に、参照信号を挿入する正負の搬送波の組を一定時間毎に切り替えることにより、すべての搬送波についての伝送路特性をも検出できる。
【0227】
これにより、本発明によれば、前述したI信号及びQ信号自体の周波数特性を従来と同様に補正できると共に、これに加えて、送信装置のそれぞれの周波数でI信号、Q信号間での相対振幅特性差、送信装置のそれぞれの周波数でI信号、Q信号間での相対位相特性差、送信装置の直交変調器の直交性誤差、受信装置のそれぞれの周波数でI信号、Q信号間での相対振幅特性差、受信装置のそれぞれの周波数でI信号、Q信号間での相対位相特性差、受信装置の直交復調器の直交性誤差などの特性誤差をも補正することができるため、これら送信装置のそれぞれの周波数でI信号、Q信号間での相対振幅特性差、送信装置のそれぞれの周波数でI信号、Q信号間での相対位相特性差、送信装置の直交変調器の直交性誤差、受信装置のそれぞれの周波数でI信号、Q信号間での相対振幅特性差、受信装置のそれぞれの周波数でI信号、Q信号間での相対位相特性差、受信装置の直交復調器の直交性誤差などの特性誤差を精度良くしなくてもよく、また、これらの温度変化、経時変化を考慮しなくてよく、以上より従来に比べて高品質な直交周波数分割多重信号の伝送ができる。
【0228】
また、本発明によれば、既知の参照信号を使用することにより、正確に得られた補正係数からなる第一の補正式を用いて、復号されたデータに対して経時変化や温度変化等の比較的緩やかに変化する誤差と特性を補正し、続いてこの補正されたデータに対して、ある参照信号を受信してから次の参照信号を受信して新たな補正式を算出するまでの期間の変化に対応した伝送路特性を検出して得た第2の補正式に基づいて補正するようにしたため、移動体通信で発生するマルチパス環境等の比較的高速に変化する特性をも補正することができ、シンボル毎の最適化が図れる。
【0229】
更に、本発明によれば、第1の補正式を複数の搬送波のうちの中心搬送波に対して互いに対称な正の搬送波と負の搬送波を組として伝送される既知の値の参照信号を用いて生成し、この第1の補正式による補正と前記第2の補正式による補正とを順次行うことにより、より一層伝送路特性の変化に対応した高精度な補正を行うことができ、より一層正確な復号ができる。
【0230】
更に、本発明によれば、第1及び第2の補正式の一方若しくは両者において平均化を行うことにより、ガウスノイズを除去でき、より信頼性の高い補正係数の導出ができ、これにより補正の確度を向上できる。
【0231】
更に、本発明によれば、第2の補正式に所定の上限値と下限値を設けたり、所定の重み付けを誤差信号に応じて行ったり、エラー訂正回路による誤り検出時に第2の補正式の更新を停止して第2の補正式を単位行列で代替したり、あるいは、第2の補正式を算出するために用いる補正信号に上限値及び下限値を設けたりする処理により、第2の(平均)補正式算出時に高速変化に追従できずに、あるいは極端なS/N低下により発生する可能性のある、逆補正を回避できる。
【0232】
更に、本発明によれば、時間軸上の平均回数を少なくし、周波数軸上での平均化を行い、より高速で信頼性の高い装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明送信装置の第1の実施の形態のブロック図である。
【図2】本発明で伝送されるOFDM信号の一例の周波数スペクトラムを示す図である。
【図3】本発明受信装置の一実施の形態のブロック図である。
【図4】本発明方式の第1の実施の形態において伝送されるI信号とQ信号について着目して書き改めたブロック図である。
【図5】図3の要部の第1の実施の形態のブロック図である。
【図6】図3のFFT演算をソフトウェアで行うときの一実施の形態のフロチャートである。
【図7】本発明方式の第2の実施の形態の受信装置のブロック図である。
【図8】本発明方式の第2の実施の形態において伝送されるI信号とQ信号について着目して書き改めたブロック図である。
【図9】図7の要部の第2の実施の形態のブロック図である。
【図10】K行列生成に使用する一例の信号点配置図である。
【図11】本発明方式の第3の実施の形態において伝送されるI信号とQ信号について着目して書き改めたブロック図である。
【図12】本発明方式の要部の第3の実施の形態のブロック図である。
【符号の説明】
2 入力回路
3 クロック分周回路
4 演算部
5、14 シンボル番号計数回路
6 参照信号挿入回路
7 出力バッファ
8 D/A変換器・低域フィルタ(LPF)
9 直交変調器
10、16、25 中間周波数発振器
11、26 90°シフタ
12、22 周波数変換器
15 ディジタル直交変調器
17 D/A変換器・帯域フィルタ(BPF)
24 キャリア抽出及び直交復調器
27 同期信号発生回路
31、31’、31” FFT,QAM復号回路
41、42、72 送信装置の信号処理部
43、44、47、48、74、75 乗算器
46、73、80 伝送系回路
49、50、76、77 受信装置の信号処理部
311 FFTシンボル番号復号回路
312 伝送路特性検出回路
313 第1の補正式導出保持回路
314 第1の補正回路
315 第2の補正式導出保持回路
316 第2の補正回路
317 補正処理回路
318 第1の補正回路
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an orthogonal frequency division multiplex signal transmission system, a transmission device, and a reception device, and particularly converts an encoded digital video signal into an orthogonal frequency division multiplex (OFDM) signal in a limited frequency band. The present invention relates to an orthogonal frequency division multiplexing signal transmission method, a transmission device, and a reception device.
[0002]
[Prior art]
As one of methods for transmitting encoded digital video signals and the like in a limited frequency band, multi-value modulated digital information such as 256 quadrature amplitude modulation (QAM) is used by using a large number of carriers. 2. Description of the Related Art An OFDM system that transmits as an OFDM signal has been conventionally known because of its features such as being resistant to multipath, being less susceptible to interference, and having relatively good frequency utilization efficiency. This OFDM system is a system in which a large number of carriers are arranged orthogonally and independent digital information is transmitted by each carrier. Note that “the carrier waves are orthogonal” means that the spectrum of the adjacent carrier wave becomes zero at the frequency position of the carrier wave.
[0003]
In the transmission apparatus that transmits the OFDM wave, a plurality of digital baseband in-phase signals (I signal) and quadrature signals (Q signals) obtained by performing an inverse discrete Fourier transform (IDFT) operation on data to be transmitted, After passing through each of the D / A converter and the low-pass filter (LPF), the signal is converted and synthesized to an intermediate frequency (IF) by a quadrature modulator. Unnecessary frequency components are removed by (BPF), power is amplified by the transmission unit, and radio waves are emitted from the transmission antenna.
[0004]
On the other hand, in the receiving apparatus, the frequency converter converts the received RF signal to an intermediate frequency, the amplifier performs intermediate frequency amplification, the BPF removes unnecessary frequency components, and then the quadrature demodulator demodulates the I signal and the Q signal. Separate into signals. Thereafter, the separated I signal and Q signal are subjected to QAM decoding or the like through an LPF, an A / D converter, a discrete Fourier transform (DFT) circuit, and a QAM decoding circuit, respectively, to restore data.
[0005]
In these OFDM signal transmission processes, when both the transmitting device and the receiving device are separated into the I signal and the Q signal, if there is a relative amplitude characteristic difference, phase characteristic difference between the systems, or If an orthogonal 90-degree phase difference modulated wave or demodulated wave is not supplied to the quadrature modulator and quadrature demodulator, a code error occurs. That is, the amplitude change and phase change of its own frequency, and the occurrence of crosstalk (image component) to the opposite frequency on the opposite side occur.
[0006]
Therefore, in order to prevent the occurrence of the above-described code error, the difference between the amplitude characteristic and the phase characteristic at the time of separation into the I signal and the Q signal, or a 90% accurate to the quadrature modulator and the quadrature demodulator can be obtained. Various methods have been proposed for eliminating the characteristic difference (error) between the I signal and the Q signal, such that the modulation / demodulation wave of the phase difference is not supplied (for example, JP-A-6-350658 and JP-A-3-76623). JP-A-5-227239, JP-A-5-110369, JP-A-3-53735, JP-A-6-188932, JP-A-4-290337).
[0007]
Further, correction for making the frequency amplitude characteristics and frequency phase characteristics of the I signal and the Q signal itself as specified characteristics has also been proposed in the past. For example, in a transmission apparatus, the frequency amplitude characteristics and frequency phases of the I signal and the Q signal are proposed. Characteristics, phase of quadrature modulation wave, frequency amplitude characteristic and frequency phase characteristic of IF waveband signal processing, frequency amplitude characteristic and frequency phase characteristic of RF waveband signal processing, and frequency amplitude of I signal and Q signal also in the receiver Characteristics and frequency phase characteristics, phase of quadrature demodulated wave, frequency amplitude characteristics and frequency phase characteristics of IF waveband signal processing, frequency amplitude characteristics and frequency phase characteristics of RF waveband signal processing, and frequency in a multipath environment of radio wave propagation Proposals have been made to correct any one or more of various characteristics such as amplitude characteristics and frequency phase characteristics (Japanese Patent Laid-Open No. 6-311134, Japanese Patent Laid-open No. Each Japanese Unexamined Patent Publication No. 5-219021).
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
However, any of these conventional correction methods increases the cost due to the complexity of the circuit configuration and has a limit in accuracy. It becomes more complicated to correct all errors. Some are not suitable for OFDM signals. Further, the conventional method (Japanese Patent Laid-Open No. 6-188932) that compensates for the orthogonality deviation in the transmitter / receiver does not compensate for the amplitude deviation of the I signal and the Q signal, or the transmitter uses a D / A converter. In the conventional method (Japanese Patent Laid-Open No. 4-290337) in which a digital quadrature modulator is disposed in the previous stage to eliminate transmission system errors in principle, the operating speed and bit width of the D / A converter are limited. There are problems such as limited devices that can be used.
[0009]
Thus, in the past, the amplitude characteristic difference, phase characteristic difference, and orthogonality error of the I signal and Q signal directly cause a code error in the transmission / reception signal, and these errors are removed or compensated. There are certain limits to further improving accuracy. Further, there has been no conventional method that takes into account the response to OFDM signals, such as compensation of frequency characteristics.
[0010]
The present invention has been made in view of the above points, and is an orthogonal frequency division multiplexing signal transmission system capable of preventing the occurrence of a code error without complicating the circuit configuration by allowing an error and correcting the error, It is an object to provide a transmission device and a reception device.
[0011]
Another object of the present invention is to provide an orthogonal frequency division multiplex signal transmission system, a transmission apparatus, and a reception apparatus that can be suitably applied to OFDM signal transmission by correcting characteristics due to frequency in addition to errors. .
[0012]
[Means for Solving the Problems]
  In order to achieve the above object, according to the orthogonal frequency division multiplexing signal transmission system of the present invention, on the transmission side, each of a plurality of carriers having different frequencies is obtained from the information signal to be transmitted assigned to each carrier. Separately modulate the in-phase signal and the quadrature signal, generate the frequency division multiplexed orthogonal frequency division multiplexed signal and transmit it in symbol units, and receive the frequency division multiplexed signal on the receiving side to receive each modulated carrier wave In an orthogonal frequency division multiplex signal transmission system for demodulating an information signal after decoding into an in-phase signal and a quadrature signal,
  On the transmitting side, a known reference signal is transmitted with a set of a positive carrier on the high frequency side and a negative carrier on the low frequency side symmetric with respect to the center carrier among the plurality of carriers, and a known reference signal is transmitted. Positive and negative carrier setSending positionThe specific transportIn the wavesSymbol number to transmitByDesignated and sequentially cyclically transmitted at regular intervals, and on the receiving side, the reference signal is decoded based on the symbol number from the received frequency division multiplexed signal, and the real number of positive carriers from this reference signal The transmission line characteristics are detected based on the leakage components to the real part and imaginary part of the negative part, the imaginary part, and the real part and imaginary part of the negative carrier, and the correction formula is calculated from the detected transmission path characteristics and stored, and the correction formula is used. Thus, the decoded in-phase signal and quadrature signal are corrected.
[0013]
Further, in the frequency division multiplexing signal transmission system of the present invention, the reference signal is alternately switched in a predetermined symbol unit to be transmitted as a first set of reference signals and a second set of reference signals that are transmitted in a set of positive and negative carriers, When the real and imaginary parts of the reference signal transmitted on the positive carrier are p and q, respectively, and the real and imaginary parts of the reference signal transmitted on the negative carrier are r and u, respectively. The real part and imaginary part values of the received positive carrier reference signal are p ′ and q ′, respectively, and the real part and imaginary part values of the received negative carrier reference signal are r ′ and u, respectively. When the receiver side is
[0014]
[Equation 8]
The received reference signal is calculated from the known reference signal, and the following equations are used as correction equations.
[0015]
[Equation 9]
(However, H0 = + S0 (S6S6 + S7S7) -S2 (S4S6 + S5S7) + S3 (S4S7-S5S6), H1 = + S1 (S6S6 + S7S7) -S3 (S4S6 + S5S7) -S2 (S4S7-S5S6) , H2 = + S4 (S2S2 + S3S3) -S6 (S0S2 + S1S3) + S7 (S0S3-S1S2), H3 = + S5 (S2S2 + S3S3) -S7 (S0S2 + S1S3) -S6 (S0S3-S1S2), H4 = + S2 (S4S4 + S5S5) -S0 (S4S6 + S5S7) -S1 (S4S7-S5S6), H5 = + S3 (S4S4 + S5S5) -S1 (S4S6 + S5S7) + S0 (S4S7-S5S6), H6 = + S6 (S0S0 + S1S1) -S4 (S0S2 + S1S3) -S5 (S0S3-S1S2), H7 = + S7 (S0S0 + S1S1) -S5 (S0S2 + S1S3) + S4 (S0S3-S1S2), det A = S0 × H0 + S1 × H1 + S4 × H2 + S5 × H3)
The value calculated in step 1 is stored and retained, and the following formula is used for each positive / negative carrier pair using the correction formula:
[0016]
[Expression 10]
(Where, a and b are the real and imaginary parts of the corrected received data assigned to the positive carrier frequency, and c and d are the corrected received data assigned to the negative carrier frequency. Real part and imaginary part, a ′ and b ′ are the real part and imaginary part of the reception data of the positive carrier frequency, and c ′ and d ′ are the real part and imaginary part of the reception data of the negative carrier frequency). The received data a, b, c and d after correction are obtained by calculation.
[0017]
Here, the reference signal is composed of a first set of reference signals and a second set of reference signals that are alternately switched in predetermined symbol units and transmitted as a set of positive and negative carriers. Of the real part and imaginary part that are transmitted with a carrier wave, and the real part and imaginary part that are transmitted with a negative carrier wave, the first set of reference signals is only the value of the real part or imaginary part that is transmitted with a positive carrier wave Is set to a predetermined value, the other values are each set to zero, and the second set of reference signals is set to a predetermined value only for the real part or imaginary part value transmitted on the negative carrier wave, and the other values are set to zero. It is desirable that the calculation is easy in calculating the coefficient of the transmission path characteristics.
[0018]
Similarly, the reference signal consists of a first set of reference signals and a second set of reference signals that are alternately switched in predetermined symbol units and transmitted as a set of positive and negative carriers. Of the real part and imaginary part that are transmitted with a carrier wave, and the real part and imaginary part that are transmitted with a negative carrier wave, the first set of reference signals are the values of the real part and imaginary part that are transmitted with a positive carrier wave. The second set of reference signals has a predetermined value for each of the real part and the imaginary part transmitted with a negative carrier wave, and each of the other values is zero. Even in this case, the calculation becomes easy in calculating the coefficient of the transmission path characteristic.
[0019]
In order to achieve the above object, the orthogonal frequency division multiplexing signal transmission apparatus according to the present invention is configured to perform inverse discrete processing by inputting a digital information signal to be transmitted represented by a complex number to a plurality of real part input terminals and imaginary part input terminals, respectively. And an arithmetic unit for generating an in-phase signal and a quadrature signal transmitted by a plurality of carriers having different frequencies, and a symbol number whose value changes for each symbol of the digital information signal to be transmitted. Symbol number counting circuit that is generated and input to a specific input terminal of the arithmetic unit, and an arithmetic operation in which a digital information signal transmitted by a positive carrier on the high frequency side symmetric with respect to the center carrier among a plurality of carriers is input Real part input terminal and imaginary part input terminal, and real part input terminal and imaginary number of arithmetic part to which a digital information signal transmitted by a low frequency negative carrier wave is input Reference signal insertion means for inputting a reference signal to each set of input terminals and switching a set of a real part input terminal and an imaginary part input terminal for inputting the reference signal at regular intervals, and an output in-phase signal and quadrature of the arithmetic unit An output buffer for temporarily storing signals, a conversion means for converting the output in-phase signal and quadrature signal of the output buffer into orthogonal frequency division multiplexed signals, and a transmission means for transmitting orthogonal frequency division multiplexed signals, respectively It is.
[0020]
In order to achieve the above object, the orthogonal frequency division multiplexing signal receiving apparatus of the present invention transmits digital information signals to be transmitted by a plurality of carriers having different frequencies, and is symmetrical with respect to the center carrier among the plurality of carriers. A known reference signal is inserted into a set of a positive carrier on the high frequency side and a negative carrier on the low frequency side, and the set of positive and negative carriers for transmitting the reference signal is designated by a symbol number transmitted on the specific carrier. And receiving means for receiving orthogonal frequency division multiplexed signals that are sequentially changed cyclically at fixed intervals, and receiving orthogonal frequency division multiplexed signals received from the receiving means are orthogonally demodulated and are respectively represented by complex numbers. Demodulating means for obtaining a phase signal and a quadrature signal, a symbol number and a reference signal, and discrete Fourier transforming the in-phase signal and quadrature signal from the demodulating means, the symbol number and a reference signal, respectively. The digital information signal is decoded, the decoding means for decoding the symbol number and the reference signal, the reference signal is decoded from the symbol number from the decoding means, the real part and the imaginary part of the positive carrier from the reference signal, the negative part Detection means for detecting transmission path characteristics based on leakage components to the real part and imaginary part of the carrier wave, and correction expression calculation and holding means for calculating and storing a correction expression from the transmission path characteristics detected by the detection means And a correction circuit that corrects the decoded signal of the in-phase signal and the quadrature signal from the decoding means using the stored correction formula.
[0021]
In-phase signal (I signal) and quadrature signal (Q signal) errors generated in the orthogonal frequency division multiplex signal transmission method are generated in the transmission / reception apparatus in the amplitude characteristic difference, phase characteristic difference, orthogonality error between the I signal and the Q signal Cause. No error occurs until the I and Q signals are separated by the receiving apparatus after the I and Q signals are combined by the transmitting apparatus. Further, as described in the section of the prior art, the correction for eliminating the characteristic difference (error) between the I signal and the Q signal and the correction for setting the characteristic of the I signal Q signal itself to a specified value are constant. There is a limitation of this, and sufficient correction cannot be made.
[0022]
In view of the above points, the present invention is different from the conventional frequency division multiplexing signal transmission system, transmitting apparatus, and receiving apparatus in which correction is performed so as not to generate an error. It is a thing. That is, according to the present invention, a reference signal is inserted as a known reference data on the transmission side and transmitted in a frequency division multiplexed signal, and a transmission path indicating an error between the I signal and the Q signal based on the reference signal on the reception side. The characteristic is detected, the correction formula is obtained, and the detected transmission line characteristic is corrected.
[0023]
Here, the transmission line characteristic may be detected by transmitting and receiving four reference signals with 16 transmission line characteristic coefficients. However, since the tracking speed with respect to the transmission line characteristic that changes from time to time becomes slow, the present invention In this case, a pair of one positive carrier on the high frequency side and one negative carrier on the low frequency side, which are affected by crosstalk with respect to the center carrier of the plurality of carriers, are paired with each other. Transmit the reference signal. Furthermore, in the present invention, positive and negative carriers into which reference signals are inserted are designated by symbol numbers, and the channel characteristics for all carriers can be detected by switching the set of positive and negative carriers at regular intervals. It is a thing.
[0024]
As a result, the present invention can correct the frequency characteristics of the I signal and the Q signal itself as in the prior art, and in addition to this, the relative amplitude characteristics between the I signal and the Q signal at each frequency of the transmitter. Difference, relative phase characteristic difference between I signal and Q signal at each frequency of transmitting device, orthogonality error of quadrature modulator of transmitting device, relative amplitude between I signal and Q signal at each frequency of receiving device Characteristic errors such as a characteristic difference, a relative phase characteristic difference between the I signal and the Q signal at each frequency of the receiving apparatus, and an orthogonality error of the orthogonal demodulator of the receiving apparatus can also be corrected.
[0025]
  Further, according to the present invention, on the transmitting side, an information signal to be transmitted is separately modulated as a signal having a real part and an imaginary part to generate an in-phase signal and a quadrature signal, and the in-phase signal and the quadrature signal are generated. The orthogonal frequency division multiplex signal obtained by modulating a plurality of positive carriers on the high frequency side and a plurality of negative carriers on the low frequency side with respect to the center carrier among the plurality of carriers having different frequencies from each other, In the orthogonal frequency division multiplex signal transmission system that receives the orthogonal frequency division multiplex signal on the receiving side, demodulates each modulated carrier wave into an in-phase signal and a quadrature signal, and then decodes the information signal,SaidOn the transmitting side, a known reference signal is transmitted on a predetermined carrier among the plurality of carriers, and the predetermined carrier is cyclically changed every predetermined period and transmitted,SaidOn the receiving side, the reference signal is decoded from the received orthogonal frequency division multiplex signal, the transmission path characteristic is detected from the reference signal based on the change component of the real part and the imaginary part of the predetermined carrier wave, and the detected transmission path characteristic is detected. Calculate the first correction formulabrothThen, the decoded information signal is corrected using the first correction formula, and the high-speed change component of the transmission path is detected based on the difference between the corrected information signal and a predetermined signal point arrangement, and the detected transmission is detected. Calculate the second correction formula from the high-speed change component of the roadbrothThe corrected information signal is further corrected using the second correction formula.And correcting each of the modulated carrier waves with respect to each coefficient constituting a correction expression combining at least one of the first correction expression and the second correction expression or a combination of both. The filters are arranged in order, and a low pass filter is inserted on the frequency axis.
  On the transmission side, the information signal to be transmitted is separately modulated as a signal composed of a real part and an imaginary part to generate an in-phase signal and a quadrature signal. Out of multiple different carriers, modulates multiple positive carriers on the high band side and multiple negative carriers on the low band side with respect to the center carrier wave, and generates and transmits orthogonal frequency division multiplexed signals that are frequency division multiplexed In the orthogonal frequency division multiplexing signal transmission system, the receiving side receives the orthogonal frequency division multiplexing signal, demodulates each modulated carrier wave into an in-phase signal and an orthogonal signal, and then decodes the information signal. Transmits a known reference signal using a predetermined carrier among the plurality of carriers, and transmits the predetermined carrier by cyclically changing the predetermined carrier every predetermined period. In other words, symbols including a known reference signal are continuously transmitted as a set of a positive carrier on the high frequency side and a negative carrier on the low frequency side symmetric with respect to the center carrier, and the orthogonality received on the receiving side The reference signal is decoded from the frequency division multiplexed signal, a transmission line characteristic is detected from the reference signal based on the change component of the real part and the imaginary part of the predetermined carrier wave, and the first characteristic is detected from the detected transmission line characteristic. The correction formula is calculated, and at that time, the leakage components to the real part and imaginary part of the positive carrier and the real part and imaginary part of the negative carrier are averaged from the received reference signals, respectively. Or calculating the first correction equation averaged based on a plurality of transmission path characteristics detected from the leakage component, correcting the decoded information signal using the first correction equation, and after this correction A predetermined signal point for the information signal A high-speed change component of the transmission path is detected based on the difference from the device, a second correction formula is calculated from the detected high-speed change component of the transmission path, and the corrected information is calculated using the second correction formula. The signal was further corrected.
  Further, on the transmitting side, the information signal to be transmitted is separately modulated as a signal composed of a real part and an imaginary part to generate an in-phase signal and a quadrature signal. Out of multiple different carriers, modulates multiple positive carriers on the high band side and multiple negative carriers on the low band side with respect to the center carrier wave, and generates and transmits orthogonal frequency division multiplexed signals that are frequency division multiplexed In the orthogonal frequency division multiplexing signal transmission system, the receiving side receives the orthogonal frequency division multiplexing signal, demodulates each modulated carrier wave into an in-phase signal and an orthogonal signal, and then decodes the information signal. Transmits a known reference signal using a predetermined carrier among the plurality of carriers, and sequentially changes the predetermined carrier every predetermined period and transmits the reference signal, and the receiving side receives the received reference signal. The reference signal is decoded from the AC frequency division multiplexed signal, a transmission line characteristic is detected from the reference signal based on the change component of the real part and the imaginary part of the predetermined carrier wave, and the first characteristic is detected from the detected transmission line characteristic. The corrected information signal is corrected using the first correction formula, and the information signal after correction is changed at high speed based on the difference from a predetermined signal point arrangement. The component is detected, and the second correction formula is obtained from the detected high-speed change component of the transmission line. The corrected information signal is further corrected using the second correction formula, and the information signals of the positive and negative sets of carrier waves corrected using the first correction formula are ( a ″ + jb ″), (c ″ + jd ″), and when the transmitted information signals of the positive and negative carriers are (a + jb), (c + jd), they are represented by 4 rows and 4 columns,
The first row is K0 K1 0 0
The second line is -K1 K2 0 0
The third row is 0 0 K6 K7
The fourth line is 0 0 -K7 K6
(Where K0 = (aa ″ + bb ″) / (a ″ 2 + B " 2 ), K1 = (ab ″ −a ″ b) / (a ″ 2 + B " 2 ), K6 = (cc ″ + dd ″) / (c ″) 2 + D " 2 ), K7 = (cd ″ −c ″ d) / (c ″) 2 + D " 2 ))
Is generated as the second correction formula and used in the next symbol.
  On the transmission side, the information signal to be transmitted is separately modulated as a signal composed of a real part and an imaginary part to generate an in-phase signal and a quadrature signal, and the in-phase signal and the quadrature signal mutually generate frequencies. A plurality of positive carriers on the high band side and a plurality of negative carriers on the low band side with respect to the center carrier wave, and a frequency division multiplexed orthogonal frequency division multiplexed signal is generated. In the orthogonal frequency division multiplexing signal transmission system, the receiving side receives the orthogonal frequency division multiplexing signal, demodulates each modulated carrier wave into an in-phase signal and an orthogonal signal, and then decodes the information signal. On the side, a known reference signal is transmitted on a predetermined carrier among the plurality of carriers, and the predetermined carrier is cyclically changed and transmitted at regular intervals, and received on the receiving side. The reference signal is decoded from the orthogonal frequency division multiplex signal, the transmission line characteristic is detected from the reference signal based on the change component of the real part and the imaginary part of the predetermined carrier wave, and the detected transmission line characteristic is obtained from the detected transmission line characteristic. 1 is calculated, the decoded information signal is corrected using the first correction expression, and the high-speed transmission path is based on the difference between the corrected information signal and a predetermined signal point arrangement. Detecting a change component, calculating a second correction formula from the detected high-speed change component of the transmission path, further correcting the corrected information signal using the second correction formula, The second correction formula is generated by increasing the weight as the absolute value of the error signal in the information signal corrected by using the first correction formula is small.
[0026]
Thus, in the present invention, the first correction equation is used to determine characteristic errors such as the relative amplitude / phase characteristic difference between the I and Q signals and the orthogonality error of the orthogonal demodulator of the receiving apparatus at each frequency of the receiving apparatus. And IF of the transmitter, frequency amplitude / phase characteristics of the RF band signal processing, RF of the receiver, frequency amplitude / phase characteristics of the IF band signal processing, frequency amplitude / phase characteristics of the I and Q signals of the receiver It is possible to correct frequency characteristics such as frequency amplitude / phase characteristics under radio wave propagation changing slowly, and the phase of the orthogonal modulation / demodulation wave of the transceiver. In addition, according to the present invention, the frequency amplitude / phase characteristics under radio wave propagation changing at high speed can be corrected by the correction using the second correction formula.
[0027]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Next, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0028]
FIG. 1 shows a block diagram of a first embodiment of an orthogonal frequency division multiplex signal transmission apparatus which is a transmission apparatus of the transmission system of the present invention. In the figure, the input terminal 1 receives digital data to be transmitted. The digital data is, for example, a digital video signal or an audio signal compressed by an encoding method such as an MPEG method that is a color moving image encoding method. This input digital data is supplied to the input circuit 2 and, if necessary, an error correction code is given based on the clock from the clock frequency divider 3. The clock divider 3 divides the 10.7 MHz intermediate frequency from the intermediate frequency oscillator 10 and generates a clock synchronized with the intermediate frequency.
[0029]
The digital data to which the error correction code is added is supplied from the input circuit 2 to the arithmetic unit 4. The arithmetic unit 4 is a circuit constituting a main part of the present embodiment, and performs an inverse discrete Fourier transform (IDFT) operation on digital data from the input circuit 2 to generate an in-phase signal (I signal) and a quadrature signal (Q signal). At the same time, as described later, the symbol number from the symbol number counting circuit 5 and the reference signal from the reference signal insertion circuit 6 are also supplied to predetermined input terminals for IDFT calculation.
[0030]
For example, when the data series N is transmitted with 256 carrier waves, the calculation unit 4 performs a double oversampling IDFT calculation to generate a signal. In this case, the input assignment to the calculation unit 4 is as follows when the numbers are assigned in order in the input frequency alignment type.
[0031]
n = 0 to 128 An information signal for modulating a carrier wave is provided.
[0032]
n = 129 to 383 The carrier level is set to 0 and no signal is generated.
[0033]
n = 384 to 511 An information signal for modulating a carrier wave is provided.
[0034]
That is, the number of input terminals of the arithmetic unit 4 is 512 from the 0th to the 511th for the real part (R) signal and the imaginary part (I) signal, respectively, from the first (n = 1) to 127. The information signals are input to the 127th input terminal in total (n = 127) and the 127th input terminal from 385th (n = 385) to 511th (n = 511), and the 0th (n = n) = 0) is input with a DC voltage (constant), and the 128th (n = M / 4) and 384th (n = 3M / 4) input terminals have a fixed voltage for a pilot signal, for example. Entered.
[0035]
In this way, the arithmetic unit 4 receives the 4-bit R signal and the 4-bit I signal from the 1st to 127th input terminals and the 385th to 511th input terminals, respectively, as well as 0th and 128th. And a constant voltage is input to the 384th input terminal, and 0 is input to the other 129th to 383th input terminals to perform a double oversampling IDFT operation, and as a result, an in-phase signal (I signal) After obtaining the quadrature signal (Q signal), a guard interval for reducing multipath distortion is inserted into the I signal and the Q signal, respectively, and then output to the output buffer 7.
[0036]
Here, the input information of a total of 128 input terminals from the 1st to the 128th is the information transmission carrier on the upper side (higher band side) than the center carrier frequency F0 for transmitting the input information of the 0th input terminal. (This is referred to as a positive carrier or a carrier wave in this specification), and the input information of a total of 128 input terminals from the 384th to the 511th is lower than the center carrier frequency F0 (low frequency band). Side) information transmission carrier (this is referred to as a negative carrier or a carrier in this specification), and in particular, the input pilot signals at the 128th and 384th input terminals are obtained as a result of the IDFT operation as a result of the Nyquist frequency. It is transmitted by a carrier wave having a frequency at both ends equivalent to a half frequency, and 0 is input to the remaining 129th to 383rd input terminals (to be a ground potential), Carriers of the portion is prevented from occurrence (not used for data transmission).
[0037]
In the output buffer 7, the output calculation result of the calculation unit 4 is generated in a burst manner as 256 time information signals (I signal and Q signal) in a single IDFT calculation, Since the circuit after the output buffer 7 operates continuously at a constant reading speed of the contents of the output buffer 7, it is provided to adjust the time difference between the two.
[0038]
Based on the clock from the clock frequency divider 3 in FIG. 1, the I signal and the Q signal, which are IDFT operation results read continuously from the output buffer 7, are converted into a D / A converter / low pass filter (LPF). 8 is converted into an analog signal using the clock from the clock frequency divider 3 as a sampling clock, and then the I signal and Q signal of components in the necessary frequency band are passed by the LPF, and the quadrature modulator 9 Supplied to each.
[0039]
The quadrature modulator 9 uses the 10.7 MHz intermediate frequency from the intermediate frequency oscillator 10 as the first carrier wave, and the 10.7 MHz intermediate frequency obtained by shifting the phase of this intermediate frequency by 90 ° by the 90 ° shifter 11 is the second carrier. From the information carrier of 257 waves (128 positive and negative carriers and one central carrier) by quadrature amplitude modulation (QAM) with digital data I and Q signals input from the D / A converter and LPF 8 respectively. An OFDM signal is generated. The OFDM signal output from the quadrature modulator 9 is frequency-converted to an RF signal in a predetermined transmission frequency band by the frequency converter 12, and then is transmitted from an antenna (not shown) after undergoing transmission processing such as power amplification at the transmitter 13. The
[0040]
FIG. 2 shows an example of the frequency spectrum of this OFDM signal. Here, “−256” and “+256” are positive and negative signals to which a signal (but not used in this embodiment) input to the 256th (n = M / 2) input terminal of the arithmetic unit 4 is transmitted. In the set of carrier frequencies, “−128” is a negative carrier frequency at which a signal input to the {(3M / 4)} th input terminal is transmitted, and “+128” is the {(M / 4)} th. A positive carrier frequency at which a signal input to the input terminal is transmitted, and these constitute a set of positive and negative carriers.
[0041]
The transmitted OFDM signal is received by a frequency division multiplex signal receiving apparatus having a configuration as shown in FIG. 3, for example. As will be described later, this frequency division multiplex signal receiving apparatus is characterized by the configuration of the FFT and QAM decoding circuit 31. In FIG. 3, an OFDM signal input via a spatial transmission path is received by a receiving unit 21 via a receiving antenna and then amplified by a high frequency, and further frequency-converted to an intermediate frequency by a frequency converter 22 to obtain an intermediate frequency amplifier. 23 and then supplied to a carrier extraction and quadrature demodulator 44 having a configuration described later.
[0042]
The carrier extraction circuit portion of the carrier extraction and quadrature demodulator 24 is a circuit that extracts the center carrier wave (carrier) of the input OFDM signal as accurately as possible with little phase error. Here, since each carrier wave for transmitting information is arranged adjacent to every symbol frequency of 387 Hz to form an OFDM signal, the information transmission carrier wave adjacent to the center carrier wave is also separated from the center frequency by 387 Hz. In order to extract the center carrier wave, a circuit with high selectivity is required so as not to be affected by the adjacent information transmission carrier wave separated only by 387 Hz.
[0043]
Therefore, the center carrier F0 is extracted using a PLL circuit in the carrier extraction circuit unit. However, as the VCO constituting the PLL circuit in this case, a voltage controlled crystal oscillation circuit (VCXO) using a crystal resonator that oscillates at about ± 200 Hz, whose variable range is about half of the adjacent carrier frequency, is used. In addition, an LPF having a sufficiently low cutoff frequency with respect to 387 Hz is used as the LPF constituting the PLL circuit.
[0044]
The center carrier F0 extracted by the carrier extraction and quadrature demodulator 24 is supplied to an intermediate frequency oscillator 25, which generates an intermediate frequency of 10.7 MHz in phase synchronization with the center carrier F0. The output intermediate frequency of the intermediate frequency oscillator 25 is directly supplied to the quadrature demodulator 24 as a first demodulating carrier wave, and the carrier is extracted as a second demodulating carrier wave after the phase is shifted by 90 ° by the 90 ° shifter 26. And supplied to the quadrature demodulator 24.
[0045]
As a result, an analog signal (frequency division multiplexed signal) equivalent to the analog signal input to the quadrature modulator 9 of the transmitter is demodulated and extracted from the quadrature demodulator unit of the carrier extraction and quadrature demodulator 24, and the synchronization signal While being supplied to the generation circuit 27, a signal in a necessary frequency band transmitted as OFDM signal information by the low-pass filter (LPF) 28 is passed, supplied to the A / D converter 29, and converted into a digital signal. .
[0046]
What is important here is the sampling timing for the input signal of the A / D converter 29, which is generated based on the sample synchronization signal generated from the pilot signal by the synchronization signal generating circuit 27 and having a frequency twice the Nyquist frequency. The In other words, the pilot signal is set to a predetermined integer ratio with respect to the sample clock frequency, and the frequency of the pilot signal is multiplied to obtain the timing of the sample clock.
[0047]
The synchronization signal generation circuit 27 receives a demodulated analog signal and generates a sample synchronization signal by a PLL circuit that is phase-synchronized with a pilot signal transmitted as a continuous signal in each symbol period including a guard interval period. And a symbol synchronization signal generation circuit unit that detects a phase period of a pilot signal by using a signal extracted from a part of the sample synchronization signal generation circuit unit, detects a symbol period, and generates a symbol synchronization signal, and the sample synchronization signal and symbol The system clock generation circuit unit generates a system clock such as a section signal for removing the guard interval period from the synchronization signal.
[0048]
The digital signal extracted from the A / D converter 29 is supplied to the guard interval period processing circuit 30, where the symbol period in which the influence of multipath distortion is smaller is based on the system clock from the synchronization signal generation circuit 27. A signal is obtained and supplied to the FFT / QAM decoding circuit 31.
[0049]
The FFT (Fast Fourier Transform) circuit unit of the FFT / QAM decoding circuit 31 performs a complex Fourier operation by the system clock from the synchronization signal generation circuit 27, and a real part for each frequency of the output signal of the guard interval period processing circuit 30, Each signal level of the imaginary part is calculated.
[0050]
The signal levels of the real part and the imaginary part for each frequency obtained in this way are compared with the demodulated output of the reference carrier by the QAM decoding circuit, thereby being quantized and transmitted on the digital information transmission carrier. The level of the digital signal is obtained and the digital information is decoded. The decoded digital information signal is subjected to output processing such as parallel-serial conversion by the output circuit 32 and is output to the output terminal 33.
[0051]
The frequency division multiplex signal transmission system comprising the frequency division multiplex signal transmitting apparatus shown in FIG. 1 and the frequency division multiplex signal receiving apparatus shown in FIG. 3 is as shown in FIG. 4 when focusing on the I signal and the Q signal. Can be rewritten.
[0052]
In FIG. 4, signal processing units 41 and 42 are circuit parts each including a D / A converter / LPF 8 shown in FIG. 1 and an amplifier not shown in FIG. 1, and multipliers 43 and 44 and an adder 45. 1 is a circuit portion constituting the quadrature modulator 9 shown in FIG. 1, and the transmission system circuit 46 is the frequency converter 12, the transmitter 13, the characteristics of the spatial transmission path shown in FIG. 1, and the receiver shown in FIG. 21 is a component of a transmission system corresponding to a transmission path including a band filter (not shown), a frequency converter 22, an intermediate frequency amplifier 23, and the like. The multipliers 47 and 48 are the carrier extraction and orthogonal components shown in FIG. The signal processing units 49 and 50 are circuit portions of the demodulator 24, and correspond to the circuit portions including the LPF 28 and the A / D converter 29 shown in FIG.
[0053]
Here, the complex number (p + jq) assigned to a certain carrier frequency + Wn and the complex number (r + ju) assigned to the negative carrier frequency −Wn symmetrical to the carrier frequency + Wn with respect to the center frequency F0 are calculated by the arithmetic unit 4. The IDFT calculation generates the I signal and the Q signal of the time axis waveform shown in the following equations, respectively.
[0054]
I signal = Acos (Wnt + a) (1)
Q signal = Asin (Wnt + a) (2)
I signal = Bcos (−Wnt + b) (3)
Q signal = Bsin (−Wnt + b) (4)
However, A = √ (p 2 + q 2), a = tan −1 (q / p), B = √ (r 2 + u 2), b = tan −1 (u / r).
[0055]
Equations (1) and (2) are the I signal and Q signal of frequency + Wn, respectively, and equations (3) and (4) are the I signal and Q signal of frequency -Wn, respectively. When the I signals represented by the equations (1) and (3) are respectively input to the signal processing unit 41 of FIG. 4, the amplitude change X1 and the phase change c1 are received, and the equations (5) and (7) Is taken out as an I signal represented by On the other hand, when the Q signals represented by the equations (2) and (4) are respectively input to the signal processing unit 42 of FIG. 4, the amplitude change X2 and the phase change c2 are received here, and the equations (6) and ( 8) The Q signal expressed by the equation is taken out.
[0056]
I signal = X1A cos (+ Wnt + a + c1) (5)
Q signal = X2 Asin (+ Wnt + a + c2) (6)
I signal = X1B cos (-Wnt + b + c1) (7)
Q signal = X2Bsin (-Wnt + b + c2) (8)
These I signal and Q signal are respectively multiplied by multipliers 43 and 44 constituting the quadrature modulator 9 to obtain an I signal and a Q signal represented by the following equations. Here, the orthogonality error is c4, the modulation wave is X3 cos (W0t + c3 + c4) for the I signal, and -X4 sin (W0t + c3) for the Q signal. As a result, the multiplier 43 outputs an I signal generated from + Wn and an I signal generated from -Wn in the following equations.
[0057]
It becomes. Similarly, the multiplier 44 outputs a Q signal generated from + Wn and a Q signal generated from -Wn expressed by the following equations.
[0058]
These I signal and Q signal are combined by an adder 45. When this synthesized signal is divided into a (W0 + Wn) component and a (W0-Wn) component, it is expressed by the following equation. However, if there is an amplitude change or phase change, the amplitude change is included in X1 (or X3) for the I signal, X2 (or X4) for the Q signal, and the phase change is included in c3 + c4 for the I signal and c3 for the Q signal.
Next, the transmission system circuit 46 is affected by the transmission system including the influence under the multipath environment by transmitting the I signal and the Q signal. The characteristic changes of the frequencies corresponding to the frequencies + Wn and -Wn during this period are collectively Y1 on the + Wn side and Y2 on the -Wn side, and d1 on the + Wn side and d2 on the -Wn side. The (W0 + Wn) component and the (W0-Wn) component are each expressed by the following equations.
Next, the I and Q signals are quadrature demodulated by multipliers 47 and 48. If the orthogonality error at this time is g4, the demodulation carrier is 2Z3 cos (W0t + g3 + g4) for the I signal, and -2Z4 sin (W0t + g3) for the Q signal, the + Wn component generated from the (W0 + Wn) component is As shown by the equation (14) (however, harmonic components are omitted).
[0059]
Similarly, the -Wn component generated from the (W0-Wn) component is as shown by the equations (15) and (16) (however, the harmonic components are omitted).
[0060]
Finally, the I signal output from the quadrature demodulator receives the amplitude change Z1 and the phase change g1 by the signal processing unit 49 and is output as the demodulated signal I ', and the Q signal is output by the signal processing unit 50 as the amplitude change Z2 and the phase. In response to the change g2, it is output as a demodulated signal Q ′. As a result, in the case of the signals I ′ and Q ′ that have been transmitted and received at the positive carrier frequency + Wn and demodulated, they are transmitted by the equations (17) and (18) and received at the negative carrier frequency −Wn. The demodulated signals I ′ and Q ′ are shown in the equations (19) and (20).
[0061]
These I 'and Q' signals are then subjected to a DFT operation, and the components of the carrier frequency + Wn and -Wn are obtained as complex numbers. This operation means that, when the equations (17) to (20) are expressed by exponential functions, the combination of magnitude and phase with respect to the rotation vectors of ej (+ Wnt) and e−j (+ Wnt) is obtained. . When the expressions (17) and (19) are expressed by an exponential function with the real part, the expressions (18), and (20) as the imaginary part, the following two expressions are obtained. However, X '= X1X3, X = X2X4, Z' = Z1Z3, Z = Z2Z4, Y '= Y1, Y = Y2.
[0062]
For both the + Wn component and the -Wn component, the magnitude and phase are displayed by combining 16 vectors. The upper + Wn component equation represents A′ej (+ Wnt + a ′), and the lower −Wn component equation represents B′ej (−Wnt + b ′), respectively p ′ + jq ′, Obviously, it means r '+ ju'.
[0063]
If these expressions are expressed by complex numbers again and newly introduced coefficients of S0 to S7 are arranged, as a result after the DFT calculation,
The relationship is obtained. That is,
[0064]
## EQU11 ##
It is.
[0065]
Thus, S0 indicates the rate at which the real part of the positive carrier is transmitted to the real part of the positive carrier, and the rate at which the imaginary part of the positive carrier is transmitted to the imaginary part of the positive carrier. S1 indicates the rate at which the real part of the positive carrier leaks into the imaginary part of the positive carrier, and the rate at which the imaginary part of the positive carrier leaks into the real part of the positive carrier. S2 indicates the rate at which the real part of the negative carrier leaks to the real part of the positive carrier, and the rate at which the imaginary part of the negative carrier leaks to the imaginary part of the positive carrier.
[0066]
S3 indicates the rate at which the real part of the negative carrier leaks to the imaginary part of the positive carrier, and the rate at which the imaginary part of the negative carrier leaks to the real part of the positive carrier. S4 indicates the rate at which the real part of the positive carrier leaks to the real part of the negative carrier, and the rate at which the imaginary part of the positive carrier leaks to the imaginary part of the negative carrier.
S5 indicates the rate at which the real part of the positive carrier leaks to the imaginary part of the negative carrier, and the rate at which the imaginary part of the positive carrier leaks to the real part of the negative carrier. S6 indicates the rate at which the real part of the negative carrier is transmitted to the real part of the negative carrier, and the rate at which the imaginary part of the negative carrier is transmitted to the imaginary part of the negative carrier. S7 indicates the rate at which the real part of the negative carrier leaks to the imaginary part of the negative carrier, and the rate at which the imaginary part of the negative carrier leaks to the real part of the negative carrier. Here, the description of-and + of a rate was abbreviate | omitted.
[0067]
That is, the above coefficients S0 to S7 indicate the characteristics of the transmission path of the I signal and the Q signal, and the characteristics of the transmission path can be detected by calculating these coefficients S0 to S7. Further, by obtaining the inverse matrix of equation (23), it is possible to correct the reception data and estimate the transmission data.
[0068]
Therefore, in the embodiment of the present invention, the symbol number counting circuit 5 is 0, 1, 2, 3,. . . 254, 255, 0, 1, 2,. . . In this manner, a symbol number that sequentially increases cyclically is generated, and this symbol number is supplied to the reference signal insertion circuit 6 and also supplied to the arithmetic unit 4 to assign a symbol number to a specific carrier (for example, the first carrier). insert.
[0069]
The reference signal insertion circuit 6 inserts a reference signal as known reference data into data transmitted at a certain carrier frequency + Wn, and may leak as an image component or crosstalk due to an orthogonal error. A known reference signal (standard data) is also inserted into data transmitted at a negative carrier frequency -Wn symmetric with respect to the carrier frequency F0. The carrier frequency for inserting and transmitting the reference signal is determined in advance in association with the symbol number, and is switched at regular intervals. This is because there are many cases where the transmission characteristics are different at each frequency.
[0070]
As an example, two types of reference signals are inserted into the carrier wave specified by the symbol number. That is, a determinant reference signal represented by equation (24a) is inserted for even symbols and (24b) is inserted for odd symbols.
[0071]
[Expression 12]
Further, since the carrier frequency for inserting the reference signal is a pair of symmetrical positive and negative carrier frequencies with respect to the center carrier frequency F0, here, switching is performed every two symbols as described above. As described above, 256 symbols are transmitted on all 128 positive and negative carrier frequencies. That is, a reference signal is transmitted at an arbitrary one carrier frequency with a period of 256 symbols.
[0072]
On the other hand, in the frequency division multiplex signal receiving apparatus shown in FIG. 3, the FFT and QAM decoding circuit 31 is configured as shown in the block diagram of FIG. 5 to obtain corrected transmission signals R ′ and I ′. That is, in FIG. 5, the received I signal I ′ and the received Q signal Q ′ extracted from the signal processing units 49 and 50 in FIG. 4 are respectively supplied to the FFT symbol number decoding circuit 311 in FIG. The symbol number is first decoded, and then the received value (reception reference signal) of the positive and negative carriers corresponding to the symbol number is obtained.
[0073]
The set of received reference signals is p1S ′, q1S ′, r1S ′, u1S ′ for even symbols, and p2S ′, q2S ′, r2S ′, u2S ′ for odd symbols. These symbol numbers and received reference signals are supplied to the transmission path characteristic detection circuit 312. Also, the FFT symbol number decoding circuit 311 performs an FFT operation on the I signal and the Q signal obtained by performing the IDFT operation in the transmission device, and also obtains a modulated signal output R ′ signal and an I ′ signal of the I signal and the Q signal. The received transmission information R ′ signal and I ′ signal other than the received reference signal and the symbol number are supplied to the correction circuit 314.
[0074]
The transmission path characteristic detection circuit 312 divides the input received reference signal by a known reference signal as shown by the following equation, and calculates the coefficients S0 to S7.
[0075]
[Formula 13]
The above equation is a determinant obtained by substituting the equations (24a) and (24b) into the equation (23). Since there are eight unknowns, the coefficients S0 to S7 can be obtained by transmitting and receiving two types of reference signals. Naturally, since the reference signal is known in the transmitting device and the receiving device, the values are not limited to the values in the equations (24a) and (24b) as long as the coefficients S0 to S7 can be obtained. In this way, the characteristics of the transmission line can be detected from the coefficients S0 to S7.
[0076]
Further, by obtaining the inverse matrix of equation (23), it is possible to correct the reception data and estimate the transmission data. Here, the inverse matrix of the equation (23) is expressed by the following equation.
[0077]
[Expression 14]
However, H0 to H7 and det A in the above formula are represented by the following formulas.
[0078]
 H0 = + S0 (S6S6 + S7S7) -S2 (S4S6 + S5S7) + S3 (S4S7-S5S6)
H1 = + S1 (S6S6 + S7S7) -S3 (S4S6 + S5S7) -S2 (S4S7-S5S6)
H2 = + S4 (S2S2 + S3S3) -S6 (S0S2 + S1S3) + S7 (S0S3-S1S2)
H3 = + S5 (S2S2 + S3S3) -S7 (S0S2 + S1S3) -S6 (S0S3-S1S2)
H4 = + S2 (S4S4 + S5S5) -S0 (S4S6 + S5S7) -S1 (S4S7-S5S6)
H5 = + S3 (S4S4 + S5S5) -S1 (S4S6 + S5S7) + S0 (S4S7-S5S6)
H6 = + S6 (S0S0 + S1S1) -S4 (S0S2 + S1S3) -S5 (S0S3-S1S2)
H7 = + S7 (S0S0 + S1S1) -S5 (S0S2 + S1S3) + S4 (S0S3-S1S2)
det A = S0 × H0 + S1 × H1 + S4 × H2 + S5 × H3
Therefore, the correction formula deriving and holding circuit 313 calculates det A and H0 to H7 from the input coefficients S0 to S7 based on the above formula, and from these calculated values, out of the inverse matrix in formula (26) The value of the following correction equation is calculated and stored.
[0079]
[Expression 15]
In this way, a correction formula for the corresponding positive and negative carrier waves is prepared. The corresponding positive / negative carrier wave is determined by the symbol number. Of course, there are correction equations for each carrier wave, and when 257 carriers are used as in this embodiment, about 128 correction equations are sequentially calculated and held. Further, since the coefficients S0 to S7 are changing every moment, the correction formula is also updated every moment.
[0080]
The correction circuit 314 calculates the following expression for each pair of positive and negative carriers using each correction expression, which is derived and held by the correction expression derivation holding circuit 313, from the reception information from the FFT symbol number decoding circuit 311. The transmission information R ′ and I ′ corrected thereby are output.
[0081]
[Expression 16]
However, in the equation (27), a to d are different values from a to d in the equations (1) to (20), and the complex number of the received data (after correction) assigned to the frequency + Wn is (a + jb). ) And the complex number of the received data (after correction) assigned to the frequency −Wn is (c + jd). In the equation (27), a ′ to d ′ are reception data assigned to the frequency −Wn (before correction) where the complex number of the reception data (before correction) assigned to the frequency + Wn is (a ′ + jb ′). This is a value when the complex number of (c ′ + jd ′) is assumed.
[0082]
When the FFT operation in the FFT / QAM decoding circuit 31 is performed by a digital signal processor (DSP), the above correction can also be performed by the flowchart shown in FIG. That is, first, a reference signal of the frequency is extracted based on the symbol number (step 61), and the coefficients S0 to S7 of the frequency are calculated by the equation 3 (step 62). Further, a correction equation (inverse matrix) is calculated or updated for the coefficients S0 to S7 of the frequency based on the equations (4) and (5) (step 63), and the received information signal is obtained from each correction equation at each frequency. R ′ and I ′ are corrected based on the equation (6) (step 64).
[0083]
In the embodiment, the reference signal (reference data) is a real part of a complex number transmitted at a positive carrier frequency + Wn in the even symbols (as the first set) as shown in the equations (24a) and (24b). Only the predetermined value pS is set, the other is set to zero, and the odd number symbol (as the second set) is set to the predetermined value rS only for the real part of the complex number transmitted at the symmetric negative carrier frequency -Wn, and the other is set to zero However, the present invention is not limited to this, and may be reference data represented by the following formula.
[0084]
[Expression 17]
In this case, the transmission line characteristic detection circuit 312 divides the input received reference signal by a known reference signal as shown by the following equation, and calculates the coefficients S0 to S7. In addition, the value which attached | subjected the dash by following Formula shows a received value.
[0085]
[Expression 18]
Also, as the first set, only the real part and the imaginary part of the positive carrier frequency are set to predetermined values, the real part and the imaginary part of the negative carrier frequency are set to zero, and the real part of the negative carrier frequency is set as the second set. A predetermined value may be set only for the imaginary part, and data represented by the following formula in which the real part and the imaginary part of the positive carrier frequency are zero may be used as the reference signal.
[0086]
[Equation 19]
In this case, the transmission path characteristic detection circuit 312 divides the input received reference signal by a known reference signal as shown by the following equation, and calculates the coefficients S0 to S7. In addition, the value which attached | subjected the dash by following Formula shows a received value.
[0087]
[Expression 20]
Further, as other examples of reference signals, (X, Y, X, Y) and (Y, X, Y, X) are transmitted.
p1 '= S0 * X-S1 * Y + S2 * X + S3 * Y
p2 '= S0 * Y-S1 * X + S2 * Y + S3 * X
q1 '= S1 * X + S0 * Y + S3 * X-S2 * Y
q2 '= S1 * Y + S0 * X + S3 * Y-S2 * X
r1 '= S4 * X + S5 * Y + S6 * X-S7 * Y
r2 '= S4 * Y + S5 * X + S6 * Y-S7 * X
u1 '= S5 * X-S4 * Y + S7 * X + S6 * Y
u2 '= S5 * Y-S4 * X + S7 * Y + S6 * X
The correction coefficients S0 to S7 can be obtained for the reference signal represented by
[0088]
S0 = (p1'X-p2'Y-q1'Y + q2'X) / (2 (X2-Y2))
S1 = (p1'Y-p2'X + q1'X-q2'Y) / (2 (X2-Y2))
S2 = (p1'X-p2'Y + q1'Y-q2'X) / (2 (X2-Y2))
S3 =-(p1'Y-p2'X-q1'X + q2'Y) / (2 (X2-Y2))
S4 = (r1'X-r2'Y + u1'Y-u2'X) / (2 (X2-Y2))
S5 =-(r1'Y-r2'X-u1'X + u2'Y) / (2 (X2-Y2))
S6 = (r1'X-r2'Y-u1'Y + u2'X) / (2 (X2-Y2))
S7 = (r1'Y-r2'X + u1'X-u2'Y / (2 (X2-Y2))
By the way, in the first embodiment described above, the reference signal is periodically transmitted and the reception system is corrected thereby, so that the next new reference signal is received and a new correction formula is calculated. During this period, since the correction formula based on the previous reference signal is used for correction, the change in characteristics (environment) during this period is suitable. However, sufficient correction may not be possible for mobile communication or multipath environments that change at high speed. Therefore, the second embodiment described below is adapted to cope with such a characteristic (environment) change that changes at high speed.
[0089]
FIG. 7 shows a block diagram of a second embodiment of an orthogonal frequency division multiplexing signal transmission apparatus on the transmission side of the transmission system of the present invention. In the figure, the same components as those in FIG. In FIG. 7, an I signal and a Q signal, which are IDFT calculation results continuously read out from the output buffer 7, are supplied to the digital quadrature modulator 15, and an intermediate frequency of 42.8 MHz from the intermediate frequency oscillator 16 is used as a carrier wave. As digital quadrature amplitude modulation (QAM) and converted to a digital OFDM signal composed of 257 information carriers.
[0090]
This digital OFDM signal is converted into an analog signal by a D / A converter / bandpass filter (BPF) 17 and only necessary band components are filtered, and are not shown through a frequency converter 12 and a transmission unit 13, respectively. Radiated from the antenna. The frequency spectrum of this transmission OFDM signal is the same as in FIG. However, as will be described later, the symbol number inserted into the arithmetic unit 4 by the symbol number counting circuit 14 is 9 bits.
[0091]
The transmission OFDM signal is received and demodulated by a frequency division multiplexing signal receiving apparatus having a block configuration similar to that shown in FIG. As will be described later, this frequency division multiplexing signal receiving apparatus is characterized by the configuration of the FFT and QAM decoding circuit 31. The frequency division multiplex signal transmission system composed of the frequency division multiplex signal transmission apparatus shown in FIG. 7 and the frequency division multiplex signal reception apparatus shown in FIG. 3 is rewritten as shown in FIG. 8 when focusing on the I signal and the Q signal. be able to.
[0092]
In FIG. 8, a digital quadrature modulator 15 is the digital quadrature modulator 15 shown in FIG. 7, and a signal processing unit 72 is a circuit portion including a D / A converter / BPF 17 and an amplifier not shown in FIG. The transmission system circuit 73 includes the frequency converter 12, the transmission unit 13, and the characteristics of the spatial transmission path shown in FIG. 7, the reception unit 21, the band filter (not shown), the frequency converter 22, and the intermediate shown in FIG. This is a transmission system component corresponding to a transmission path comprising the frequency amplifier 23 and the like. The multipliers 74 and 75 are the circuit parts of the carrier extraction and quadrature demodulator 24 shown in FIG. This corresponds to the circuit portion comprising the LPF 28 and the A / D converter 29 shown in FIG.
[0093]
Here, the I signal expressed by the equations (1) and (3) and the Q signal expressed by the equations (2) and (4) are digitally orthogonally modulated by the digital orthogonal modulator 15, respectively. After being converted into a signal, the signal is input to the signal processing unit 72 in FIG. 8 to receive the amplitude change X and the phase change c, and the transmission system circuit 73 receives the amplitude change and the phase change. Here, the amplitude changes of the carrier wave frequencies + Wn and -Wn of the OFDM signal in the transmission system circuit 73 are collectively Y 'on the + Wn side, Y on the -Wn side, and Y on the + Wn side, and d1 on the + Wn side and on the -Wn side. Let d2. Here, the digital quadrature modulator 14 is used and the error of the transmission system is ignored.
[0094]
The OFDM signals that have passed through the transmission system circuit 73 are orthogonally demodulated by multipliers 74 and 75, respectively. The orthogonality error at this time is g4, and the demodulation carrier is 2 cos (W0t + g3 + g4) for the I signal and -2 sin (W0t + g3) for the Q signal. The I signal quadrature demodulated by the quadrature demodulator 24 is subjected to an amplitude change Z 'and a phase change g1 by a signal processing unit 76, and is output as a demodulated signal I'. Further, the Q signal quadrature demodulated by the quadrature demodulator 24 is subjected to an amplitude change Z and a phase change g2 by the signal processing unit 77, and is output as a demodulated signal Q '.
[0095]
These I 'and Q' signals are then subjected to a DFT operation, and the components of the carrier frequency + Wn and -Wn are obtained as complex numbers. As a result, the following equation is obtained.
[0096]
However, in the formulas (31) and (32), A ′ = √ (p ′ 2 + q ′ 2), a ′ = tan −1 (q ′ / p ′), B ′ = √ (r ′ 2 + u ′ 2) , B ′ = tan −1 (u ′ / r ′). Further, the real part and the imaginary part of the reference signal transmitted on the positive carrier have values p and q, respectively, and the real part of the reference signal transmitted on the negative carrier symmetrical to the positive carrier with respect to the center carrier. And the values of the imaginary part are r and u, respectively, and the values of the real part and the imaginary part of the received positive carrier reference signal are p ′ and q ′, respectively, and the received negative carrier reference signal The values of the real part and the imaginary part are r ′ and u ′, respectively. Further, c3 and g3 are phases of the modulation / demodulation wave of the transceiver, and g4 is an error of the orthogonal demodulator 24 on the receiving side.
[097]
If the coefficients S0 to S7 are newly introduced and rearranged in the expressions (31) and (32), the relationship between the expressions (21) and (22) is obtained as a result after the DFT calculation, and the expression (23) The determinant shown by is obtained.
[098]
Here, in this embodiment, the response speed with respect to characteristics (multipath environment characteristics) that change at a high speed by movement is increased. The characteristic change appears in Y ', Y, d1, and d2. Respective changes are assumed to be MY ′, NY, d1 + d3, d2 + d4. As a result, the equations (31) and (32) become respectively the following equations.
[099]
Here, when Mejd3 = V1 + jV2, Me-jd3 = V1-jV2, Nejd4 = V3 + jV4, Ne-jd4 = V3-jV4, the determinant expressed by the above equation (23) is expressed as follows. The
[0100]
[Expression 21]
Therefore, the correction equation based on the conventional reference signal is kept as it is, and a new correction equation separated from this can be extracted. Further, although the expression (35) describes the reference signal, this also applies to a normal information signal to be transmitted, so the expression (35) can be expressed as the following expression.
[0101]
[Expression 22]
Where a and b are the real part and imaginary part of the transmission data assigned to the positive carrier frequency, and c and d are the real part and imaginary part of the transmission data assigned to the negative carrier frequency. , A ′ and b ′ are a real part and an imaginary part of the reception data of the positive carrier frequency, and c ′ and d ′ are a real part and an imaginary part of the reception data of the negative carrier frequency).
[0102]
The S matrix indicating the transmission path characteristics in the equation (35) and the H matrix in the equation (36) that is an inverse matrix of the S matrix can be obtained in the same manner as in the first embodiment. On the other hand, the K matrix in the equation (36), which is an inverse matrix of the V matrix indicating the fast change characteristic in the equation (35), can be expressed by the following equation.
[0103]
[Expression 23]
As can be seen from the equation (37), since the K matrix has many elements of 0, the calculation amount can be much smaller than the case of obtaining the H matrix. Since this K matrix is updated at every frequency for each symbol, it cannot be realized with a large amount of calculation, but it can be realized according to equation (37). Further, it can be seen that the K matrix is not a set of positive and negative frequencies but is independent for each frequency.
[0104]
As processing means, the H matrix is updated each time a reference signal is received, as in the first embodiment. At the time of updating the H matrix, the K matrix is a unit matrix. Thereafter, with respect to the first correction information corrected with the H matrix, a difference from the desired signal point arrangement, that is, a high-speed change in amplitude and phase is detected for each symbol, and based on this, the K matrix is determined for each symbol for each frequency Update to The updated K matrix is used for the next symbol.
[0105]
Next, as will be described in detail for each symbol, it is assumed that a reference signal arrives at a predetermined frequency for a certain symbol n. At this point, the H matrix is updated. The K matrix is a unit matrix. The H matrix is obtained by the same method as in the first embodiment, and the correction formula is obtained by the following formula.
[0106]
[Expression 24]
Next, correction is performed on the received symbol n + 1 by the following equation.
[0107]
[Expression 25]
Decoded data is generated from the signals <a>, <b>, <c>, and <d> corrected by the equation (39). Here, when there is no high-speed characteristic change (transmission path characteristics are the same)
[0108]
[Equation 26]
Thus, the complete transmission signals a, b, c and d are corrected and decoded.
[0109]
However, when considering mobile communication, a characteristic change appears. This characteristic change can be expressed by the following equation.
[0110]
[Expression 27]
It can be asked. Here, the left side of the equation (41) corresponds to a signal obtained by adding the errors δp, δq, δr, and δu, which are fast change components, to the transmission information signals a, b, c, and d, respectively. This means that it corresponds to the information signals a ″, b ″, c ″, d ″ corrected by the correction formula of 1. In the equation (43), K0, K1, K6, and K7 are represented by the following equations.
[0111]
K0 = (aa ″ + bb ″) / (a ″ 2 + b ″ 2) (44a)
K1 = (ab ″ −a ″ b) / (a ″ 2 + b ″ 2) (44b)
K6 = (cc ″ + dd ″) / (c ″ 2 + d ″ 2) (44c)
K7 = (cd ″ −c ″ d) / (c ″ 2 + d ″ 2) (44d)
The K matrix in equation (43) is used for the next symbol n + 2. For the symbol n + 2, correction is performed based on the following equation, and decoded data is generated from <a>, <b>, <c>, and <d> obtained by the following equation.
[0112]
[Expression 28]
Then, based on a ″, b ″, c ″ and d ″ in the equation (45), a new K matrix is calculated by the same equation as the equations (42) and (43). The new K matrix thus obtained is used for the next symbol n + 3.
[0113]
For the symbol n + 3, correction is performed by the same expression as the expression (45), and decoded data is generated from the correction signals <a>, <b>, <c>, and <d> obtained thereby. The symbol n + 3 differs from the equation (45) only in that the K matrix in the equation (45) is the K matrix obtained from the symbol n + 2, except that the correction signal <a>, <B>, <c>, and <d> can be calculated.
[0114]
In the same manner as described above, the subsequent symbols are corrected signals <a>, <b>, <c>, and <d> using the K matrix obtained with the previous symbol and the same expression as Expression (45). To generate decoded data from the correction signals <a>, <b>, <c>, and <d> calculated thereby, and a ″, b ″, c ″, and d for the next symbol. Based on ", a new K matrix is calculated by the same formula as the formulas (42) and (43). Of course, in the equations (35) to (45), the transmission signals a, b, c and d and the reception signals a ′, b ′, c ′ and d ′ are different values. .
[0115]
In the above description, the method of updating the K matrix from the received information signal for each symbol without changing the H matrix until the next reference signal arrives has been described. However, as another method, the K matrix and the H matrix are changed. It may be synthesized and replaced with new H matrix one after another as in the following equation.
[0116]
[Expression 29]
In this case, correction for a certain symbol
[0117]
[30]
Then, a K matrix is obtained, and a new H matrix is generated again in the same manner as the equation (46) (in this case, the old H matrix is the H matrix of the equation (47)). The new H matrix is used for the next symbol.
[0118]
Next, a more specific processing example using the above method will be described. In the transmitting apparatus of FIG. 7, as in the first embodiment, a symbol number is inserted into a specific carrier wave, and a base reference signal (reference data) is inserted into another positive or negative carrier wave corresponding to the symbol number. . Specifically, the symbol number counting circuit 14 in FIG. 7 is expressed by 9 bits, and 0, 1, 2, 3,. . . , 511, 0, 1, 2,. . In this way, the symbol numbers that sequentially change cyclically for each symbol period are counted and output.
[0119]
Here, since accurate decoding of the symbol number is important, dedicated reference data (reference signal) is prepared, and multi-level modulation with a smaller multi-level number is performed than multi-level QAM (256 QAM) used in other carriers. . Specifically, among the 9 bits representing the symbol number, 4 bits of 9, 8, 3, and 2 bits are transmitted and received in 16QAM. On the receiving side, the symbol number from 4 bits is changed to 9 bits. This decoding is easy because the symbol number is a sequence of numbers that increases sequentially by one.
[0120]
In FIG. 7, among the 9 bits output from the symbol number counting circuit 14, 9 bits, 8, 3, and 2 bits are input to the arithmetic unit 4, where they are transmitted by a specific carrier, for example, the first carrier. IDFT calculation is performed as described above. The reference signal insertion circuit 6 receives the 9-bit symbol number output from the symbol number counting circuit 14 and inputs the reference signal obtained based on the upper 7 bits of the 9-bit symbol number to the arithmetic unit 4 to specify a specific carrier wave, for example, IDFT calculation is performed so that the data is transmitted on the m1st carrier. Since the lower 2 bits of the symbol number are ignored, a reference signal having the same value is inserted between the 4 symbols.
[0121]
Also, based on the least significant bit of the 9-bit symbol number, the reference signal insertion circuit 6 inserts the following two types of reference signals into an odd symbol and an even symbol.
[0122]
[31]
The determinant reference signal represented by equation (49a) is inserted into even symbols, and the determinant reference signal represented by equation (49b) is inserted into odd symbols. Here, X is a known reference signal value. The carrier frequency into which the reference signal is inserted is transmitted as a pair of positive and negative carrier frequencies symmetrical with respect to the center carrier frequency F0.
[0123]
On the other hand, the frequency division multiplex signal receiving apparatus has substantially the same configuration as that shown in FIG. 3 in this embodiment. However, the FFT / QAM decoding circuit indicated by 31 in FIG. 3 is indicated by 31 ′ in the block diagram of FIG. As a result, corrected transmission signals R and I are obtained. In FIG. 9, the same components as those in FIG. In FIG. 9, the received I signal I ′ and received Q signal Q ′ extracted from the signal processing units 76 and 77 in FIG. 8 are supplied to the FFT symbol number decoding circuit 311. After the symbol number is decoded first, The reception reference signal value of the set of positive and negative carriers corresponding to the symbol number is obtained.
[0124]
In this embodiment, since the predetermined 4 bits are 16QAM, the symbol number can be decoded with a better error rate than other transmission information, and the symbol number is from 0 to 511 represented by 9 bits. The symbol number can be reliably decoded, and the insertion carrier of the reference signal for transmission information can be reliably specified for each symbol.
[0125]
This received reference signal value is p0s', q0s in the 0th symbol (even symbol).
', R0s', u0s ', p1s', q1s for the first symbol (odd symbol)
', R1s', u1s ', p2s', q2s for the second symbol (even symbol)
', R2s', u2s ', p3s', q3s for the third symbol (odd symbol)
', R3s' and u3s'.
[0126]
The transmission line characteristic detection circuit 312 in FIG. 9 is a coefficient that represents the transmission line characteristic represented by the following expression using the 0th symbol and the 1st symbol based on the equations (23), (49a), and (49b). S0 to S7 are calculated.
[0127]
The coefficients S0 to S7 are obtained in the same manner for the second and third symbols. Thereafter, these coefficients S0 to S7 are averaged to remove white noise. In this embodiment, an average between four symbols is obtained.
[0128]
Since there are eight coefficients S0 to S7, the coefficients can be obtained by transmitting and receiving two types of reference signals. Naturally, since the reference signal is known in the receiving apparatus, any reference signal may be used as long as the coefficient is obtained. In this way, the transmission path characteristic detection circuit 312 detects the transmission path characteristic coefficients S0 to S7, and supplies them to the first correction formula derivation holding circuit 313 together with the symbol number.
[0129]
The first correction formula deriving / holding circuit 313 performs the same operation as in the first embodiment. That is, the det A and H0 to H7 are calculated from the coefficients S0 to S7, and further, the value of the first correction expression represented by the matrix shown in the equation 14 is calculated from these calculated values and stored. To do. Here, since 257 carrier waves are used, about 128 first correction expressions are sequentially generated and updated from time to time. Since the first correction formula is obtained by averaging four corresponding symbols with respect to one corresponding positive / negative carrier, the interval for updating the average correction formula for the same positive / negative carrier next is 512 symbols later (4 symbols × 128). Set = 512 symbols).
[0130]
Note that, instead of calculating the inverse matrix after detecting the transmission path characteristics as described above, the correction formula shown in Equation 14 may be calculated directly from the formula (26) as another method.
[0131]
The first correction circuit 314 uses the first correction formula derived from the received information from the FFT symbol number decoding circuit 311 and held by the first correction formula derivation holding circuit 313 in the first implementation. Similar to the embodiment, the following equation corresponding to equation (27) is calculated and a corrected signal is output.
[0132]
[Expression 32]
In equation (51), a ″ and b ″ are real and imaginary parts of the received data after correction assigned to the positive carrier frequency, and c ″ and d ″ are assigned to the negative carrier frequency. The real and imaginary parts of the received data after correction, a ′ and b ′ are the real and imaginary parts of the received data at the positive carrier frequency, and c ′ and d ′ are the real parts of the received data at the negative carrier frequency. And the imaginary part.
[0133]
In this way, the received signal is corrected in the same manner as in the first embodiment, and the transmission information R ″ (a ″, c ″), I ″ (b ″, d) corrected from the first correction circuit 314 is obtained. ”) And supplied to the second correction circuit 316 and the second correction formula derivation holding circuit 315, respectively. Further, the symbol number is supplied from the first correction formula derivation holding circuit 313 to the second correction formula derivation holding circuit 315.
[0134]
The second correction circuit 316 uses the K matrix, which is a unit matrix for the next symbol that has received the reference signal, and uses the K matrix generated by the previous symbol for the other symbols.
[0135]
[Expression 33]
The input signals a ″, b ″, c ″, and d ″ are further corrected (second correction) based on the above to obtain <a>, <b>, <c>, and <d>, and based on this, the decoded data a, b, c and d are generated and output to the output circuit 32 of FIG.
[0136]
The second correction formula derivation holding circuit 315 receives the corrected signals a ″, b ″, c ″ and d ″ input from the first correction circuit 314 and the first correction formula derivation holding circuit 313. Based on the symbol number and the decoded data a, b, c and d input from the second correction circuit 316, a K matrix is generated based on the equation (43), Hold as a correction formula. This K matrix is generated for each received carrier frequency and used in the next symbol.
[0137]
In this way, the second correction circuit 316 corrects errors and characteristics that change relatively slowly, such as changes over time and temperature changes, by the first-stage correction using the first correction equation. By using a known reference signal, an accurate correction is performed, and then a second-stage correction using the second correction formula changes at a relatively high speed such as a multipath environment generated in mobile communication or the like. Decoded data a, b, c, and d (real part data R and imaginary part data I), whose characteristics are to be corrected and optimized for each symbol, are output.
[0138]
Next, the operation of the correction method using the second correction formula will be described using specific numerical examples. The operation of the K matrix will be described in detail with the H matrix being simply expressed and omitted. In addition, since the H matrix is corrected by a pair of positive and negative carriers, the K matrix is also expressed by a pair. However, since the K matrix is independent by positive and negative carriers, only one of the frequencies is sufficient here, so one frequency here. Only the explanation will be given.
[0139]
First, (7.5, 7.5) is transmitted as a predetermined reference signal value (real part, imaginary part) at a certain symbol n, and this reference signal is (6.25, 6.25) in the receiving apparatus. Suppose you receive by value. Here, for simplicity, the H matrix is expressed by the following equation.
[0140]
[Expression 34]
That is, there is no error in the transmission system, there is no change in the phase characteristic, and the amplitude characteristic is 6.25 / 7.5 times.
[0141]
In the first-stage correction using the first correction formula, correction is performed using this H matrix, and thereafter no change is made until a new reference signal arrives. Expression (53) is a first correction expression held by the first correction expression derivation holding circuit 313. At this point, the K matrix is
[0142]
[Expression 35]
And This is the second correction formula held by the second correction formula derivation holding circuit 315.
[0143]
In the next symbol n + 1, it is assumed that the received transmission information is the following equation.
[0144]
[Expression 36]
Therefore, the second correction circuit 316 determines that the received data is the data transmitted at (7.5, 6.5), and the real part data and the imaginary part are output to the output circuit 32 shown in FIG. (7, 6) is passed as received data as a set (R, I) of decoded data. Note that 0.5 is a bias value added to simplify QAM decoding, and is a conventionally known method.
[0145]
Finally, the second correction formula derivation holding circuit 315 calculates a new K matrix based on the formulas (43) and (44), and derives this as a second correction formula for the next symbol n + 2. And hold. This newly calculated K matrix is expressed by the following equation.
[0146]
[Expression 37]
This K matrix represents changes in amplitude characteristics and phase characteristics that occurred in the transmission path from the time of transmission of symbol n to the time of transmission of symbol n + 1.
[0147]
In the next symbol n + 2, it is assumed that the received transmission information is the following equation.
[0148]
[Formula 38]
Accordingly, the second correction circuit 316 determines that the received data is the data transmitted at (7.5, 2.5), and the output circuit 32 shown in FIG. (7, 2) is passed as received data as a set of decoded data (R, I). Here, if only the first-stage correction by the first correction equation is performed, the received data is decoded by the output circuit 32 in order to determine that the received data is the data transmitted in (6.5, 2.5). (6, 2) is passed as received data as a data set (R, I), but in this embodiment, more reliable decoded data can be obtained.
[0149]
Finally, the second correction formula derivation holding circuit 315 calculates a new K matrix based on the formulas (43) and (44), and derives this as a second correction formula for the next symbol n + 3. And hold. This newly calculated K matrix is expressed by the following equation.
[0150]
[39]
This K matrix represents the change in amplitude characteristics and phase characteristics that occur between the transmission of symbol n and the transmission of symbol n + 2. Thereafter, the same operation as described above is repeated.
[0151]
Next, modifications of the second embodiment will be described.
[0152]
(Modification 1)
The frequency at which the reference signal is inserted is not limited to one set, and may be inserted into several sets. In the above description of the second embodiment, reference signals are assigned to the same frequency among a plurality of symbols, and the obtained coefficients S0 to S7 are averaged, that is, a transmission line system from which Gaussian noise has been removed is detected. The first correction formula was used.
[0153]
The second correction equation can also be averaged to remove Gaussian noise. Here, a method of averaging the K matrix over 5 symbols will be described.
[0154]
Assume that a reference signal is transmitted and received at symbol n.
As initial values, K01 = 1, K02 = 1, K03 = 1, K04 = 1, K05 = 1, K11 = 0, K12 = 0, K13 = 0, K14 = 0, and K15 = 0. And
K0 = (K01 + K02 + K03 + K04 + K05) / 5
K1 = (K11 + K12 + K13 + K14 + K15) / 5 (56)
far. For the symbol n + 1, the second average correction is performed using equation (56). The method for obtaining a new K matrix is as described above. The coefficients obtained here are set as K00 and K10. Next, K0m is replaced with K0m + 1 and K1m is replaced with K1m + 1 to generate a second correction expression (averaged K matrix) averaged according to expression (56) (where m = 0, 1, 2, 3, and 4).
[0155]
By repeating such processing, the coefficients between the latest five symbols are held and used on average. This averaging process is performed by the second correction formula derivation holding circuit 315.
[0156]
(Modification 2)
(43), (44a) to (44d) and when calculating the K matrix by the equation (52), the error signal in a ″ to d ″ (that is, the difference between the signal a and the signal a ″ in the case of the signal a ″). The same applies to the other signals b ″ to d ″), and a predetermined upper limit value and a lower limit value are set. If the upper limit value and the lower limit value are higher or lower, the K matrix is replaced with a predetermined value. Specifically, when the error signal value is 0.4 or more or −0.4 or less in either the real part or the imaginary part, 0.4 or −0.4 is set, respectively. Substitute K matrix.
[0157]
When a fluctuation more than a high-speed change that can be followed by the second correction (or the second average correction) occurs or when the S / N is extremely deteriorated, error signal aliasing occurs, and the second correction formula May be reverse correction. If averaging is performed, the effect is small, but if it occurs continuously, an error still occurs. In order to avoid the reverse correction, the above limit value is provided. This restriction process is performed by the second correction formula derivation holding circuit 315.
[0158]
(Modification 3)
When obtaining the K matrix by the equations (43), (44a) to (44d) and (52), predetermined weighting is performed on the error signals at a ″ to d ″. This is particularly effective when the S / N is extremely deteriorated.
[0159]
When S / N is extremely deteriorated, error signal aliasing occurs, and the second correction expression may be reverse correction. If averaging is performed, the effect is small, but if it occurs continuously, an error still occurs. However, the error signal may be considered to vary due to the influence of Gaussian noise. Therefore, it may be normal distribution. Therefore, the K matrix is generated in such a manner that the weighting of the portion close to the median is increased and more influenced, the weighting of the peripheral portion is decreased and the weighting is decreased.
[0160]
As a simple example, the case where the average is performed twice will be described. When the absolute value of the error signal is 0.1 or less, it is 5; when it is greater than 0.1 but less than 0.2; In the following cases, a table for weighting is provided, such as 3, in the case of greater than 0.3 and less than 0.4, 2 in the case of greater than 0.4 and less than 0.5, and then the whole is divided by the number of weights.
[0161]
As a numerical example, if the first error signal is 0.15 and the second error signal is 0.45, the total error signal in the case of averaging twice is 3 (= (0.15 + 0.45) / 2), but when weighted, 0.21 (= (0.15 × 4 + 0.45 × 1) / (4 + 1)).
Such weighting is performed by the second correction formula derivation holding circuit 315.
[0162]
(Modification 4)
When a fluctuation more than a high-speed change that can be followed by the second correction (or the second average correction) occurs or when the S / N is extremely deteriorated, error signal aliasing occurs, and the second correction formula May be reverse correction. If averaging is performed, the effect is small, but if it occurs continuously, an error still occurs.
[0163]
Therefore, in this modification, an error is detected based on a signal generated from an error correction circuit not described above, and the second correction formula is not updated when an error is detected. This is because if an error occurs, even if the K matrix that is the second correction formula is generated, reverse correction is performed. In this case, the K matrix is not generated, but is replaced by the unit matrix and complemented by the averaging effect.
[0164]
(Modification 5)
(43), (44a) to (44d), when obtaining the K matrix using the equations (52), in the signal point arrangement in <p> to <u> (integer part), set a predetermined upper limit value and lower limit value In the case of constellation of more or less signal points, the K matrix is replaced with a unit matrix.
[0165]
In a simple specific example, if any of the real part, the imaginary part, and the real part plus the imaginary part is greater than or less than a predetermined value, the K matrix is replaced with a unit matrix. In the numerical example, in 256QAM, in the signal point arrangement in which the absolute value of the real part or the imaginary part is 8 or more, or the absolute value of the real part + imaginary part is 6 or more, the error signal is not used and the unit matrix is used. Substitute. An example is shown in FIG. In the figure, signal points used by black circles and signal points not used by white circles are shown.
[0166]
In particular, when a fluctuation more than a high-speed change that can be followed by the second correction (or the second average correction) occurs, the error signal is folded back, and the second correction formula may be reverse correction. If averaging is performed, the effect is small, but if it occurs continuously, an error still occurs. Since the high-speed change affects the signal point arrangement on the outer peripheral side, there is a high probability that an error will also occur on the outer peripheral side. Therefore, in this modification, only the error signal of the signal point arrangement on the inner peripheral side with higher reliability, which is indicated by a black circle in FIG. 10, is used.
[0167]
(Modification 6)
For the H matrix, the K matrix, or the matrix obtained by combining the H matrix and the K matrix described in the equations (46) to (48), the averaging processing on the time axis has been described in the above embodiment. In this modification, averaging processing on the frequency axis is performed.
[0168]
Each carrier wave of the OFDM signal is set adjacent to each other, and shows similar characteristics between each other. That is, when the coefficients of each matrix are arranged in order of frequency, a curve of several orders is obtained. Furthermore, the change of the curve is interlocked and does not have a high frequency component exceeding a predetermined value. If there is a large change point in this curve, it may be considered that the S / N deterioration or averaging on the time axis is not sufficiently performed and an inappropriate correction coefficient is calculated.
[0169]
Therefore, in this modification, after calculating each coefficient for a matrix obtained by combining the H matrix and the K matrix, a predetermined amount of a low-pass filter is inserted into the sequence in the frequency axis order to remove the high-frequency component. Such filter processing can be easily performed by digital filtering in the first correction formula derivation holding circuit 313 or the second correction formula derivation holding circuit 315. This filtering may be configured by a two-dimensional filter using not only the one-dimensional calculation on the frequency axis but also the coefficient arrangement on the time axis described above.
[0170]
The two-dimensional filter on the frequency axis and the time axis will be briefly described. The aforementioned H matrix is averaged by transmitting and receiving the reference signal for a plurality of symbols. The K matrix is also averaged between a plurality of symbols. As a result, averaging on the time axis is performed. And newly, the following formula
[0171]
[Formula 40]
An E matrix expressed by the following equation is generated, and in the coefficients of this E matrix, the coefficient of its own carrier and the coefficient of the vicinity (for example, ± 10 carriers) are averaged. Of course, the same averaging is performed for all carriers. As a result, averaging on the frequency axis is performed. Then, correction calculation is performed by the following equation.
[0172]
[Expression 41]
Up to now, the two-stage calculation has been performed using the H matrix and the K matrix respectively, but in this case, the processing for obtaining the H matrix and the K matrix is the same, and the correction matrix is synthesized by the E matrix of the equation (57). Correction is made according to equation (58).
[0173]
As another example, a pair is formed for every three adjacent carriers, a reference signal is inserted only in the center carrier, and a correction formula is derived. The carrier on both sides is a correction formula for the center carrier. It is also possible to correct. As a result, the amount of calculation is reduced and the arrival period of the reference signal is shortened, so that the price of the apparatus and high-speed followability can be achieved.
[0174]
Next, a third embodiment of the present invention will be described. In the first and second embodiments described above and modifications thereof, a reference signal having a known value is inserted with a pair of positive and negative carriers symmetrical to the center carrier of the OFDM signal. On the other hand, the third embodiment transmits and receives reference signals without being limited to positive and negative sets, and uses the second correction method of the second embodiment, so that a conventional OFDM signal can be used. Also, it performs OFDM signal correction that can cope with mobile communication or a multipath environment that changes at high speed. In the third embodiment and the first and second embodiments, if the symbol number can be identified on the receiving side, the signal form of transmission is not questioned. For example, a synchronization symbol, a transmission parameter, etc. It can also be applied to the ones that are transmitted with the.
[0175]
In the third embodiment, the frequency division multiplexing signal transmission apparatus transmits an OFDM signal with the same configuration as the transmission apparatus having the configuration shown in FIG. However, the reference signal is transmitted using one carrier wave in the OFDM signal. In addition, the transmission side designates a specific carrier modulated with a known reference signal based on a symbol number or specific parameter information or synchronization symbol information transmitted on the predetermined carrier, and sequentially cycles every fixed period. Change and send.
[0176]
Here, information represented by a complex number (p + jq) assigned to a certain carrier frequency + Wn is generated as an I signal and a Q signal represented by the expressions (1) and (2) in the arithmetic unit 4, It is converted into an OFDM signal and transmitted at the frequency + Wn.
[0177]
The I signal and the Q signal represented by the above equations (1) and (2) are transmitted through the transmission system circuit 80 schematically shown in FIG. 11, thereby changing the amplitude change Y and the phase change d. Then, they are received by the frequency division multiplex signal receiving apparatus shown in FIG. 3 as I ′ signal and Q ′ signal. However, as will be described later, this embodiment is characterized in that the FFT / QAM decoding circuit 31 in the frequency division multiplex signal receiving apparatus shown in FIG. 3 has a configuration indicated by 31 ″ in FIG. The transmission system circuit 80 corresponds to the characteristics of the frequency converter 12, the transmission unit 13, and the spatial transmission path shown in Fig. 1. Here, the frequency division multiplex signal transmission device and the frequency division multiplex signal reception device are used. The error received is ignored.
[0178]
The above I 'signal and Q' signal are DFT-calculated by the frequency division multiplex signal receiving apparatus and obtained as complex numbers represented by the following equations.
[0179]
A'ej (+ Wnt + a ') = Aej (+ Wnt + a) x (Yejd) (59)
In the above equation, A ′ = √ (p ′ 2 + q ′ 2), a ′ = tan −1 (q ′ / p ′) p ′, q ′ are received signals. Equation (59) can be rewritten into the following determinant by introducing new coefficients S0 and S1 indicating the transmission path characteristics.
[0180]
[Expression 42]
As will be described later, in the third embodiment, the amplitude change Y and phase of the transmission system circuit 80 described above are used in order to increase the response speed to the characteristics (multipath environment characteristics) that change at high speed by movement. The changes d are MY and d + d1, which are high-speed characteristic changes, respectively. Thus, the equation (59) is expressed by the following equation.
[0181]
A'ej (+ Wnt + a ') = Aej (+ Wnt + a) x (Yejd) x (Mejd1) (61)
Where new
Mejd1 = V1 + jV2
After all,
p '+ jq' = (p + jq) (S0 + jS1) (V1 + jV2)
This is expressed by the following determinant.
[0182]
[Equation 43]
Therefore, the correction equation based on the reference signal is not changed, and a new correction equation separated from this can be extracted. Further, although Equation (62) describes the reference signal, this also applies to a normal information signal to be transmitted. Therefore, Equation (62) can be expressed as the following equation.
[0183]
(44)
Both the S matrix and the H matrix, which is the inverse of the S matrix, can be obtained by a conventional method. Here, the K matrix which is an inverse matrix of the V matrix can be expressed by the following equation.
[0184]
[Equation 45]
Since the K matrix in equation (64) is updated at every frequency for each symbol, it cannot be realized with a large amount of calculation. However, since equation (64) is a 2-by-2 determinant, it is sufficient. realizable.
[0185]
As processing means, the H matrix is updated every time a reference signal arrives as before. At the time of updating the H matrix, the K matrix is a unit matrix. Thereafter, for the first correction information corrected by the H matrix, a difference from the desired signal point arrangement, that is, a high-speed change in amplitude and phase is detected for each symbol, and the K matrix is determined for each frequency based on that. Update for each symbol. The updated K matrix is used for the next symbol.
[0186]
As described above, in this embodiment, since the characteristic (multipath environmental characteristic) that changes at high speed is corrected by the same method as the correction using the second correction formula described in the second embodiment, each symbol is corrected. The description of the flow is omitted. However, the H matrix and K matrix in this embodiment are different from the second embodiment in that they are 2 rows and 2 columns. The K matrix is composed of K0 and K1 in the equations (44a) and (44b).
[0187]
In the third embodiment, the transmitter having the configuration shown in FIG. 1 inserts a symbol number into the first carrier and refers to reference data used only for correcting the first carrier, ie, the symbol number, in the m1 carrier. Insert as a signal. The symbol number sequentially increases and circulates every symbol period. The symbol number counting circuit 5 is expressed by 9 bits, and 0, 1, 2, 3,. . . , 511,0, 1, 2,. . . And count the number of symbols to circulate. Of these 9 bits representing the symbol number, the 9th, 8th, 3rd and 2nd 4 bits are modulated by 16QAM and transmitted / received by a predetermined carrier wave.
[0188]
In the case of this embodiment, the reference signal insertion circuit 6 in FIG. 1 inserts a reference signal based on the upper 8 bits of the 9 bits representing the symbol number. In order to ignore the least significant bit, that is, a reference signal is inserted in the same carrier during two symbols. The reference signal is expressed by the following equation.
[0189]
[Equation 46]
However, X and Y in equation (65) are known reference signal values.
[0190]
On the other hand, in this embodiment, the frequency division multiplexing signal receiving apparatus has substantially the same configuration as that shown in FIG. 3, but the FFT and QAM decoding circuit indicated by 31 in FIG. 3 is indicated by 31 ″ in the block diagram of FIG. The corrected transmission signals R and I are obtained as shown in Fig. 12. In Fig. 12, the same components as those in Fig. 5 are denoted by the same reference numerals, and in Fig. 12, the received I extracted from the signal processing unit 80 in Fig. 11 is obtained. The signal and the received Q signal are supplied to the FFT symbol number decoding circuit 311. After the symbol number is first decoded, the received reference signal value of the set of positive and negative carriers corresponding to the symbol number is obtained next.
[0191]
In this embodiment, since the predetermined 4 bits are 16QAM, the symbol number can be decoded with a better error rate than other transmission information, and the symbol number is from 0 to 511 represented by 9 bits. The symbol number can be reliably decoded, and the insertion carrier of the reference signal for transmission information can be reliably specified for each symbol. The received reference signal values are assumed to be p0s 'and q0s' for the 0th symbol (even number symbol) and p1s 'and q1s' for the first symbol (odd number symbol).
[0192]
First, the correction processing circuit 317 of FIG. 12 calculates coefficients S0 and S1 representing transmission path characteristics expressed by the following equation using the 0th symbol and the 1st symbol based on the equation (60).
[0193]
S0 = (Xp0s '+ Yq0s') / (X2 + Y2),
S1 = (Xq0s '+ Yq0s') / (X2 + Y2) (66)
Or
S0 = (Xp1s '+ Yq1s') / (X2 + Y2),
S1 = (Xq1s'-Yp1s') / (X2 + Y2) (67)
Thereafter, these coefficients S0 and S1 are averaged to remove white noise. In this embodiment, an average between two symbols is obtained.
[0194]
Since there are two coefficients, S0 and S1, the coefficients can be obtained by transmitting and receiving one type of reference signal. Naturally, since the reference signal is known in the receiving apparatus, any reference signal may be used as long as the coefficient is obtained. In this way, the correction processing circuit 317 first detects the transmission path characteristic coefficients S0 and S1, and then, based on the transmission path characteristic coefficients S0 and S1 and the symbol number, an average correction formula (first correction formula) for the corresponding carrier. Is derived and stored based on the following equation.
[0195]
[Equation 47]
However, in the equation (68), H0 = S0, H1 = S1, and det A = S02 + S12.
[0196]
The first correction formula is provided for each carrier (carrier), and since 257 carriers are used here, about 256 first correction formulas are sequentially generated and updated from time to time. Since the first correction formula is obtained by averaging two symbols with respect to one corresponding carrier, the interval for updating the average correction formula for the same carrier next is 512 symbols later (2 symbols × 256 = 512). symbol).
[0197]
Instead of calculating the inverse matrix after detecting the transmission path characteristics as described above, the correction formula may be calculated directly from the following formula as another method.
[0198]
[Formula 48]
The first correction circuit 318 corrects the reception information from the FFT symbol number decoding circuit 311 by performing the following expression using the first correction expression derived and held by the correction processing circuit 317. Output a signal.
[0199]
[Formula 49]
As a matter of course, the counts S0 and S1 change every 512 symbols from time to time, so that the first correction formula also changes every 512 symbols from time to time. The correction itself by this first correction equation is known conventionally, and it is possible to correct the characteristics on the transmission line that change relatively slowly such as a change with time and a temperature change.
[0200]
Similar to the second embodiment, the second correction circuit 316 generates a K matrix that is a unit matrix for the next symbol to which a reference signal is transmitted and received, and a K that is generated using the previous symbol for the other symbols. Using the matrix, correction data <a> and <b> are generated by the following equations, and real part data R and imaginary part data I decoded therefrom are generated and output to the output circuit 32.
[0201]
[Equation 50]
The second correction formula calculation holding circuit 315 includes correction signals a ″ and b ″ that are output after being corrected by the first correction circuit 318 based on the formula (70), and symbols output from the correction processing circuit 317. Based on the number and the decoded data a and b obtained from the second correction circuit 316, a K matrix represented by the following equation is generated and stored.
[0202]
[Formula 51]
However, K0 in the equation (72) is a value represented by the equation (44a), and K1 is a value represented by the equation (44b), which is an error between the decoded data p and q and a desired signal point arrangement. 2 is a second correction formula corresponding to the transmission path characteristic of the high-speed change component of the transmission path based on
[0203]
In this way, the third embodiment also uses the second correction formula corresponding to the high-speed change characteristic similar to the second embodiment for the signal corrected based on the first correction formula. Since the correction operation is performed, it is possible to correct a characteristic that changes at a relatively high speed, such as a multipath environment that occurs in mobile communication, and to obtain optimum decoded data for each symbol.
[0204]
Next, the operation of the correction method using the second correction formula will be described using specific numerical examples. The operation of the K matrix will be described in detail with the H matrix being simply expressed and omitted.
[0205]
First, at a certain symbol n, the same (7.5, 7.5) as in the second embodiment is transmitted as a predetermined reference signal value (real part, imaginary part), and this reference signal is transmitted to the receiving apparatus. It is assumed that the data is received with the values (6.25, 6.25). At this time, the H matrix is expressed by the above equation (53) indicating a state in which the transmission system does not include an error, the phase characteristic does not change, and the amplitude characteristic is multiplied by 6.25 / 7.5.
[0206]
In the first-stage correction using the first correction formula, correction is performed using this H matrix, and thereafter no change is made until a new reference signal arrives. Expression (53) is a first correction expression held by the first correction expression derivation holding circuit 313. At this time, the K matrix is assumed to be the same unit matrix as shown in Equation 35 above.
[0207]
When the received transmission information is a ′ = 6.10 and b ′ = 5.30 at the next symbol n + 1, the correction signals <a> = 7.32 and <b> = 6.36 are obtained as described above. Thus, the second correction circuit 316 determines that the received data is data transmitted at (7.5, 6.5), and the output circuit 32 shown in FIG. (7, 6) is passed as received data as a set of decoded data (R, I). Note that 0.5 is a bias value added to simplify QAM decoding, and is a conventionally known method.
[0208]
Finally, the second correction formula derivation holding circuit 315 calculates a new K matrix expressed by the formula (54) based on the formulas (43) and (44), and uses this for the next symbol n + 2. The second correction formula is derived and held. This newly calculated K matrix is expressed by the following equation. This K matrix represents changes in amplitude characteristics and phase characteristics that occurred in the transmission path from the time of transmission of symbol n to the time of transmission of symbol n + 1. Thereafter, the same operation as described above is repeated, and the same result as in the second embodiment is obtained.
[0209]
Next, modifications of the third embodiment will be described. In the third embodiment, the following modifications similar to those described in the second embodiment can be considered.
[0210]
(Modification 1)
The frequency at which the reference signal is inserted is not limited to one set, and may be inserted into several sets. In the description of the third embodiment, the reference signal is assigned to the same frequency among a plurality of symbols, the obtained coefficients S0 and S1 are averaged, that is, a transmission line system from which Gaussian noise is removed is detected. The first correction formula was used.
[0211]
The second correction equation can also be averaged to remove Gaussian noise. Here, a method of averaging the K matrix over 5 symbols will be described.
[0212]
Assume that a reference signal is transmitted and received at symbol n.
As initial values, K01 = 1, K02 = 1, K03 = 1, K04 = 1, K05 = 1, K11 = 0, K12 = 0, K13 = 0, K14 = 0, and K15 = 0. And
K0 = (K01 + K02 + K03 + K04 + K05) / 5
K1 = (K11 + K12 + K13 + K14 + K15) / 5 (73)
far. For the symbol n + 1, the second average correction is performed by the equation (73). The method for obtaining a new K matrix is as described above. The coefficients obtained here are set as K00 and K10. Next, K0m is replaced with K0m + 1 and K1m is replaced with K1m + 1 to generate a second correction expression (averaged K matrix) averaged according to expression (73) (where m = 0, 1, 2, 3, and 4).
[0213]
By repeating such processing, the coefficients between the latest five symbols are held and used on average. This averaging process is performed by the second correction formula derivation holding circuit 315.
[0214]
(Modification 2)
When calculating the K matrix using the equations (71), (72), (44a), and (44b), error signals at a ″ and b ″ (that is, the signal a and the signal a ″ in the case of the signal a ″). In the case of the signal b ″, the difference between the signal b and the signal b ″) is set with a predetermined upper limit value and a lower limit value. To do. Specifically, when the error signal value is 0.4 or more or −0.4 or less in either the real part or the imaginary part, 0.4 or −0.4 is set, respectively. Substitute K matrix.
[0215]
When a fluctuation more than a high-speed change that can be followed by the second correction (or the second average correction) occurs or when the S / N is extremely deteriorated, error signal aliasing occurs, and the second correction formula May be reverse correction. If averaging is performed, the effect is small, but if it occurs continuously, an error still occurs. In order to avoid the reverse correction, the above limit value is provided. This restriction process is performed by the second correction formula derivation holding circuit 315.
[0216]
(Modification 3)
When the K matrix is obtained by the equations (71), (72), (44a), and (44b), predetermined weighting is performed on the error signals at a ″ and b ″. This is particularly effective when the S / N is extremely deteriorated.
[0217]
When S / N is extremely deteriorated, error signal aliasing occurs, and the second correction expression may be reverse correction. If averaging is performed, the effect is small, but if it occurs continuously, an error still occurs. However, the error signal may be considered to vary due to the influence of Gaussian noise. Therefore, it may be normal distribution. Therefore, the K matrix is generated in such a manner that the weighting of the portion close to the median is increased and more influenced, the weighting of the peripheral portion is decreased and the weighting is decreased. Such weighting is performed by the second correction formula derivation holding circuit 315.
[0218]
(Modification 4)
When a fluctuation more than a high-speed change that can be followed by the second correction (or the second average correction) occurs or when the S / N is extremely deteriorated, error signal aliasing occurs, and the second correction formula May be reverse correction. If averaging is performed, the effect is small, but if it occurs continuously, an error still occurs.
[0219]
Therefore, in this modified example, when the error correction circuit (not described above) detects an error, even if the K matrix that is the second correction formula is generated, reverse correction is performed. Therefore, the K matrix is not generated and the unit matrix is used. Substituting and supplementing with averaging effects.
[0220]
(Modification 5)
When calculating the K matrix using the formulas (71), (72), (44a), and (44b), in the signal point arrangement at <a> and <b> (integer part), predetermined upper and lower limits In the case of constellation with more or less values, the K matrix is replaced with a unit matrix. For example, as shown in FIG. 10, in 256QAM, in the signal point arrangement in which the absolute value of the real part or the imaginary part is 8 or more, or the absolute value of the real part + imaginary part is 6 or more, the error signal is not used. Substitute with identity matrix. Since the high-speed change affects the signal point arrangement on the outer peripheral side, there is a high probability that an error will also occur on the outer peripheral side. Therefore, in this modification, only the error signal of the signal point arrangement on the inner peripheral side with higher reliability, which is indicated by a black circle in FIG. 10, is used.
[0221]
(Modification 6)
In this modification, averaging processing on the frequency axis is performed. In this modification, after calculating each coefficient, a predetermined amount of a low-pass filter is inserted into the sequence in the frequency axis order to remove the high-frequency component. Such filter processing can be easily performed by digital filtering in the correction processing circuit 317 or the second correction formula derivation holding circuit 315. This filtering may be configured by a two-dimensional filter using not only the one-dimensional calculation on the frequency axis but also the coefficient arrangement on the time axis described above.
[0222]
The two-dimensional filter on the frequency axis and the time axis will be briefly described. The aforementioned H matrix is averaged by transmitting and receiving the reference signal for a plurality of symbols. The K matrix is also averaged between a plurality of symbols. As a result, averaging on the time axis is performed. Then, a new E matrix similar to the equation (57) is generated, and the coefficient of its own carrier and the coefficient in the vicinity (for example, ± 10 carriers) are averaged among the coefficients of this E matrix. Of course, the same averaging is performed for all carriers. As a result, averaging on the frequency axis is performed. Then, correction calculation is performed by the following equation.
[0223]
[Formula 52]
Up to now, the two-stage calculation has been performed using the H matrix and the K matrix respectively, but in this case, the processing for obtaining the H matrix and the K matrix is the same, and the E matrix obtained by synthesizing the correction expression is expressed by the equation (74) to correct.
[0224]
As another example, a pair is formed for every three adjacent carriers, a reference signal is inserted only in the center carrier, and a correction formula is derived. The carrier on both sides is a correction formula for the center carrier. It is also possible to correct. As a result, the amount of calculation is reduced and the arrival period of the reference signal is shortened, so that the price of the apparatus and high-speed followability can be achieved.
[0225]
Next, a third embodiment of the present invention will be described. The first and second embodiments described above and modifications thereof are both symmetrical with respect to the center carrier of the OFDM signal, and as an example, a pair is formed for every three adjacent carriers, and only the center carrier is formed. It is also possible to perform a derivation process of a correction formula by inserting a reference signal, and to correct the carrier waves on both sides thereof with the correction formula of the center carrier wave. As a result, the amount of calculation is reduced and the arrival period of the reference signal is shortened, so that the price of the apparatus and high-speed followability can be achieved.
[0226]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, one positive carrier on the high frequency side, which has a crosstalk effect with respect to the center carrier of the plurality of carriers, and one on the low frequency side. Since the reference signal is transmitted with these negative carriers as a set, the transmission path characteristics can be detected quickly, and by switching the set of positive and negative carriers into which the reference signal is inserted at regular intervals, It is also possible to detect the transmission path characteristics of the carrier waves.
[0227]
As a result, according to the present invention, the frequency characteristics of the I signal and the Q signal themselves can be corrected in the same manner as in the past, and in addition, the relative frequency between the I signal and the Q signal can be corrected at each frequency of the transmission apparatus. Difference in amplitude characteristics, relative phase characteristic difference between I signal and Q signal at each frequency of transmitting apparatus, orthogonality error of quadrature modulator of transmitting apparatus, difference between I signal and Q signal at each frequency of receiving apparatus Characteristic errors such as the relative amplitude characteristic difference, the relative phase characteristic difference between the I signal and the Q signal at each frequency of the receiving apparatus, and the orthogonality error of the orthogonal demodulator of the receiving apparatus can be corrected. Relative amplitude characteristic difference between I signal and Q signal at each frequency of apparatus, I signal at each frequency of transmission apparatus, relative phase characteristic difference between Q signals, orthogonality error of quadrature modulator of transmission apparatus, Each of the receiving devices Relative amplitude characteristic difference between I signal and Q signal at frequency, relative phase characteristic difference between I signal and Q signal at each frequency of receiving device, orthogonality error of orthogonal demodulator of receiving device, etc. It is not necessary to improve the accuracy, and it is not necessary to consider these temperature changes and changes with time. As described above, high-quality orthogonal frequency division multiplex signals can be transmitted as compared with the prior art.
[0228]
In addition, according to the present invention, by using a known correction signal, the first correction equation consisting of the correction coefficient obtained accurately is used to change the time-dependent change or temperature change of the decoded data. A period from the time when a reference signal is received to the time when the next reference signal is received and a new correction formula is calculated for the corrected data after correcting the error and characteristics that change relatively slowly. Because the correction is made based on the second correction formula obtained by detecting the transmission line characteristic corresponding to the change in the mobile communication, the characteristic that changes at a relatively high speed such as the multipath environment generated in the mobile communication is also corrected. Can be optimized for each symbol.
[0229]
Further, according to the present invention, the first correction equation is obtained by using a reference signal having a known value transmitted as a pair of a positive carrier and a negative carrier symmetrical to each other with respect to the center carrier of the plurality of carriers. By generating and sequentially performing the correction using the first correction formula and the correction using the second correction formula, it is possible to perform high-accuracy correction corresponding to the change in the transmission path characteristics, and more accurately. Decoding is possible.
[0230]
Furthermore, according to the present invention, by performing averaging in one or both of the first and second correction equations, Gaussian noise can be removed, and a more reliable correction coefficient can be derived. Accuracy can be improved.
[0231]
Furthermore, according to the present invention, the second correction formula is provided with a predetermined upper limit value and a lower limit value, predetermined weighting is performed according to the error signal, or when the error correction circuit detects an error, By updating the second correction formula with a unit matrix by stopping the update, or by setting an upper limit value and a lower limit value for the correction signal used to calculate the second correction formula, the second ( It is possible to avoid reverse correction, which may occur due to an extremely low S / N reduction or not following high-speed changes when calculating the (average) correction formula.
[0232]
Furthermore, according to the present invention, it is possible to reduce the average number of times on the time axis and perform averaging on the frequency axis, thereby realizing a faster and more reliable device.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a block diagram of a first exemplary embodiment of a transmission apparatus of the present invention.
FIG. 2 is a diagram showing a frequency spectrum of an example of an OFDM signal transmitted in the present invention.
FIG. 3 is a block diagram of an embodiment of a receiving apparatus of the present invention.
FIG. 4 is a block diagram rewritten by paying attention to an I signal and a Q signal transmitted in the first embodiment of the present invention.
5 is a block diagram of a first embodiment of the main part of FIG. 3; FIG.
6 is a flowchart of one embodiment when the FFT operation of FIG. 3 is performed by software. FIG.
FIG. 7 is a block diagram of a receiving apparatus according to a second embodiment of the method of the present invention.
FIG. 8 is a block diagram rewritten focusing on the I and Q signals transmitted in the second embodiment of the present invention;
9 is a block diagram of a second embodiment of the main part of FIG. 7;
FIG. 10 is a signal point arrangement diagram used for generating a K matrix;
FIG. 11 is a block diagram rewritten focusing on the I and Q signals transmitted in the third embodiment of the present invention;
FIG. 12 is a block diagram of a third embodiment of the main part of the system of the present invention.
[Explanation of symbols]
2 Input circuit
3 Clock divider
4 Calculation unit
5, 14 Symbol number counting circuit
6 Reference signal insertion circuit
7 Output buffer
8 D / A converter and low-pass filter (LPF)
9 Quadrature modulator
10, 16, 25 Intermediate frequency oscillator
11, 26 90 ° shifter
12, 22 Frequency converter
15 Digital quadrature modulator
17 D / A converter and band-pass filter (BPF)
24 Carrier extraction and quadrature demodulator
27 Synchronous signal generation circuit
31, 31 ', 31 "FFT, QAM decoding circuit
41, 42, 72 Signal processing unit of transmitter
43, 44, 47, 48, 74, 75 Multiplier
46, 73, 80 Transmission system circuit
49, 50, 76, 77 Signal processing unit of receiver
311 FFT symbol number decoding circuit
312 Transmission path characteristic detection circuit
313 First correction formula derivation holding circuit
314 First correction circuit
315 Second correction formula derivation holding circuit
316 Second correction circuit
317 Correction processing circuit
318 First correction circuit

Claims (11)

送信側では、互いに周波数の異なる複数の搬送波のそれぞれを、各搬送波に割り当てられた伝送すべき情報信号からそれぞれ得た同相信号と直交信号で別々に変調し、かつ、周波数分割多重した直交周波数分割多重信号を生成してシンボル単位で送信し、受信側では前記直交周波数分割多重信号を受信してそれぞれの変調された搬送波をそれぞれ同相信号と直交信号に復調した後情報信号を復号する直交周波数分割多重信号伝送方式において、
前記送信側では、前記複数の搬送波のうち中心搬送波に対して対称な高域側の正の搬送波と低域側の負の搬送波の組で既知の参照信号を送信すると共に、前記既知の参照信号を送信する正負の搬送波の組の送信位置を特定の搬送波で伝送するシンボル番号により指定し、かつ、一定期間毎に順次巡回的に変更して送信し、受信側では、受信した前記周波数分割多重信号から前記シンボル番号に基づいて前記参照信号を復号し、この参照信号から前記正の搬送波の実数部と虚数部、前記負の搬送波の実数部と虚数部のそれぞれへの漏洩成分をもとに伝送路特性を検出し、検出した前記伝送路特性から補正式を算出して記憶し、前記補正式を用いて復号した前記同相信号と直交信号を補正することを特徴とする直交周波数分割多重信号伝送方式。
On the transmission side, each of a plurality of carrier waves having different frequencies is separately modulated with an in-phase signal and a quadrature signal obtained from an information signal to be transmitted assigned to each carrier wave, and is an orthogonal frequency obtained by frequency division multiplexing. Generates a division multiplexed signal and transmits it in symbol units. The receiving side receives the orthogonal frequency division multiplexed signal, demodulates each modulated carrier wave into an in-phase signal and an orthogonal signal, and then decodes the information signal. In frequency division multiplexing signal transmission system,
The transmitting side transmits a known reference signal by a set of a high-frequency side positive carrier and a low-frequency side negative carrier that are symmetric with respect to a center carrier among the plurality of carriers, and the known reference signal designated by the symbol number for transmitting a set of transmission positions of positive and negative carrier wave transmitting in a particular transport wave and changed and transmitted sequentially cyclically at regular intervals, on the receiving side, the frequency division received The reference signal is decoded from the multiplexed signal based on the symbol number, and leakage components from the reference signal to the real part and the imaginary part of the positive carrier, and the real part and the imaginary part of the negative carrier, respectively. Detecting a transmission path characteristic, calculating a correction formula from the detected transmission path characteristic, storing the correction formula, and correcting the in-phase signal and the quadrature signal decoded by using the correction formula. Multiple signal transmission method.
前記参照信号は、所定のシンボル単位で交互に切り替えて正負の搬送波の組で伝送される1組目の参照信号と2組目の参照信号とからなり、前記正の搬送波で送信された参照信号の実数部と虚数部の値がそれぞれp及びqであり、前記負の搬送波で送信された参照信号の実数部と虚数部の値がそれぞれr及びuであるときに、受信した正の搬送波の参照信号の実数部と虚数部の値がそれぞれp’及びq’であり、受信した負の搬送波の参照信号の実数部と虚数部の値がそれぞれr’及びu’であるとき、受信側は前記伝送路特性として次式
で表される係数S0〜S7を、受信参照信号を既知の参照信号から算出し、前記補正式として次式
(ただし、H0=+S0(S6S6+S7S7)-S2(S4S6+S5S7)+S3(S4S7-S5S6)、H1=+S1(S6S6+S7S7)-S3(S4S6+S5S7)-S2(S4S7-S5S6)、H2=+S4(S2S2+S3S3)-S6(S0S2+S1S3)+S7(S0S3-S1S2)、H3=+S5(S2S2+S3S3)-S7(S0S2+S1S3)-S6(S0S3-S1S2)、H4=+S2(S4S4+S5S5)-S0(S4S6+S5S7)-S1(S4S7-S5S6)、H5=+S3(S4S4+S5S5)-S1(S4S6+S5S7)+S0(S4S7-S5S6)、H6=+S6(S0S0+S1S1)-S4(S0S2+S1S3)-S5(S0S3-S1S2)、H7=+S7(S0S0+S1S1)-S5(S0S2+S1S3)+S4(S0S3-S1S2)、det A = S0×H0+S1×H1+S4×H2+S5×H3)
で算出された値を記憶保持し、前記補正式を用いてそれぞれの正負キャリアの組で次式
(ただし、上式中、a及びbは前記正の搬送波周波数に割り当てられた補正後の受信データの実数部と虚数部、c及びdは前記負の搬送波周波数に割り当てられた補正後の受信データの実数部と虚数部、a’及びb’は前記正の搬送波周波数の受信データの実数部と虚数部、c’及びd’は前記負の搬送波周波数の受信データの実数部と虚数部)
の演算をして補正後の受信データa、b、c及びdを得ることを特徴とする請求項1記載の直交周波数分割多重信号伝送方式。
The reference signal is composed of a first set of reference signals and a second set of reference signals that are alternately switched in predetermined symbol units and transmitted on a set of positive and negative carriers, and the reference signal transmitted on the positive carrier Of the received positive carrier when the values of the real part and imaginary part are p and q, respectively, and the values of the real part and imaginary part of the reference signal transmitted by the negative carrier are r and u, respectively. When the values of the real part and imaginary part of the reference signal are p 'and q', respectively, and the values of the real part and imaginary part of the received negative carrier reference signal are r 'and u', respectively, the receiving side As the transmission line characteristic,
The received reference signal is calculated from a known reference signal, and the following equation is used as the correction equation:
(However, H0 = + S0 (S6S6 + S7S7) -S2 (S4S6 + S5S7) + S3 (S4S7-S5S6), H1 = + S1 (S6S6 + S7S7) -S3 (S4S6 + S5S7) -S2 (S4S7-S5S6) , H2 = + S4 (S2S2 + S3S3) -S6 (S0S2 + S1S3) + S7 (S0S3-S1S2), H3 = + S5 (S2S2 + S3S3) -S7 (S0S2 + S1S3) -S6 (S0S3-S1S2), H4 = + S2 (S4S4 + S5S5) -S0 (S4S6 + S5S7) -S1 (S4S7-S5S6), H5 = + S3 (S4S4 + S5S5) -S1 (S4S6 + S5S7) + S0 (S4S7-S5S6), H6 = + S6 (S0S0 + S1S1) -S4 (S0S2 + S1S3) -S5 (S0S3-S1S2), H7 = + S7 (S0S0 + S1S1) -S5 (S0S2 + S1S3) + S4 (S0S3-S1S2), det A = S0 × (H0 + S1 × H1 + S4 × H2 + S5 × H3)
The value calculated in step 1
(Where a and b are the real and imaginary parts of the corrected received data assigned to the positive carrier frequency, and c and d are the corrected received data assigned to the negative carrier frequency. The real part and the imaginary part of the received data at the positive carrier frequency are a 'real part and the imaginary part, and c' and d 'are the real part and the imaginary part of the received data at the negative carrier frequency).
The orthogonal frequency division multiplex signal transmission system according to claim 1, wherein the corrected reception data a, b, c, and d are obtained by performing the following calculation.
前記参照信号は、所定のシンボル単位で交互に切り替えて正負の搬送波の組で伝送される1組目の参照信号と2組目の参照信号とからなり、前記正負の搬送波の組のうち正の搬送波で伝送する実数部及び虚数部の各値と前記負の搬送波で伝送する実数部と虚数部のうち、前記1組目の参照信号は、前記正の搬送波で伝送する実数部又は虚数部の値のみを所定値とし、かつ、他の値をそれぞれゼロとし、前記2組目の参照信号は、前記負の搬送波で伝送する実数部又は虚数部の値のみを所定値とし、かつ、他の値をそれぞれゼロとすることを特徴とする請求項1記載の直交周波数分割多重信号伝送方式。  The reference signal includes a first set of reference signals and a second set of reference signals that are alternately switched in predetermined symbol units and transmitted as a set of positive and negative carrier waves. Among the real part and imaginary part values transmitted by the carrier wave, and the real part and imaginary part transmitted by the negative carrier wave, the first set of reference signals is the real part or imaginary part transmitted by the positive carrier wave. Only the value is set to a predetermined value, and the other values are set to zero, and the second set of reference signals is set to only the value of the real part or imaginary part transmitted by the negative carrier wave, and the other 2. The orthogonal frequency division multiplex signal transmission system according to claim 1, wherein each of the values is zero. 前記参照信号は、所定のシンボル単位で交互に切り替えて正負の搬送波の組で伝送される1組目の参照信号と2組目の参照信号とからなり、前記正負の搬送波の組のうち正の搬送波で伝送する実数部及び虚数部の各値と前記負の搬送波で伝送する実数部と虚数部のうち、前記1組目の参照信号は、前記正の搬送波で伝送する実数部及び虚数部の値をそれぞれ所定値とし、かつ、他の値をそれぞれゼロとし、前記2組目の参照信号は、前記負の搬送波で伝送する実数部及び虚数部の値をそれぞれ所定値とし、かつ、他の値をそれぞれゼロとすることを特徴とする請求項1記載の直交周波数分割多重信号伝送方式。  The reference signal includes a first set of reference signals and a second set of reference signals that are alternately switched in predetermined symbol units and transmitted as a set of positive and negative carrier waves. Among the real part and imaginary part values transmitted by the carrier wave, and the real part and imaginary part transmitted by the negative carrier wave, the first set of reference signals are the real part and imaginary part parts transmitted by the positive carrier wave. Each value is set to a predetermined value, and each other value is set to zero. The second set of reference signals is set to a predetermined value for each of a real part and an imaginary part transmitted by the negative carrier wave, and 2. The orthogonal frequency division multiplex signal transmission system according to claim 1, wherein each of the values is zero. 複素数で表される伝送すべきディジタル情報信号が複数の実数部入力端子と虚数部入力端子にそれぞれ入力されて逆離散的フーリエ変換し、互いに周波数の異なる複数の搬送波でそれぞれ伝送される同相信号と直交信号をシンボル単位で発生する演算部と、
前記伝送すべきディジタル情報信号のシンボル毎に値が変化するシンボル番号を発生して前記演算部の特定の入力端子に入力するシンボル番号計数回路と、
前記複数の搬送波のうち中心搬送波に対して対称な高域側の正の搬送波で伝送されるディジタル情報信号が入力される前記演算部の実数部入力端子及び虚数部入力端子と、低域側の負の搬送波で伝送されるディジタル情報信号が入力される前記演算部の実数部入力端子及び虚数部入力端子の組に参照信号をそれぞれ入力すると共に、前記参照信号を入力する前記実数部入力端子及び虚数部入力端子の組を一定時間毎に切り替える参照信号挿入手段と、
前記演算部の出力同相信号及び直交信号を一時記憶する出力バッファと、
前記出力バッファの出力同相信号及び直交信号をそれぞれ直交周波数分割多重信号に変換する変換手段と、
前記直交周波数分割多重信号を送信する送信手段と
を有することを特徴とする直交周波数分割多重信号送信装置。
A digital information signal to be transmitted expressed as a complex number is input to a plurality of real part input terminals and imaginary part input terminals, respectively, subjected to inverse discrete Fourier transform, and transmitted in a plurality of carriers having different frequencies. And an arithmetic unit for generating orthogonal signals in symbol units,
A symbol number counting circuit for generating a symbol number whose value changes for each symbol of the digital information signal to be transmitted and inputting the symbol number to a specific input terminal of the arithmetic unit;
A real part input terminal and an imaginary part input terminal of the arithmetic unit to which a digital information signal transmitted by a positive carrier on the high side symmetric with respect to a center carrier among the plurality of carriers is input, and a low side A reference signal is input to a set of a real part input terminal and an imaginary part input terminal of the arithmetic unit to which a digital information signal transmitted by a negative carrier wave is input, and the real part input terminal for inputting the reference signal and Reference signal insertion means for switching a set of imaginary part input terminals at regular intervals;
An output buffer for temporarily storing the output in-phase signal and the quadrature signal of the arithmetic unit;
Conversion means for converting each of the output in-phase signal and the quadrature signal of the output buffer into a quadrature frequency division multiplexed signal;
Transmitting means for transmitting the orthogonal frequency division multiplex signal. Orthogonal frequency division multiplex signal transmission apparatus.
互いに周波数の異なる複数の搬送波で伝送すべきディジタル情報信号を伝送すると共に、前記複数の搬送波のうち中心搬送波に対して対称な高域側の正の搬送波と低域側の負の搬送波の組に既知の参照信号が挿入され、前記参照信号を送信する正負の搬送波の組を、特定の搬送波で伝送するシンボル番号で指定し、かつ、一定期間毎に順次巡回的に変更してなる直交周波数分割多重信号を受信する受信手段と、
前記受信手段からの受信直交周波数分割多重信号を直交復調して、それぞれ複素数で表される同相信号及び直交信号と前記シンボル番号及び参照信号を得る復調手段と、
前記復調手段からの前記同相信号及び直交信号と前記シンボル番号及び参照信号をそれぞれ離散的フーリエ変換してディジタル情報信号を復号すると共に、前記シンボル番号及び参照信号を復号する復号手段と、
前記復号手段よりの前記シンボル番号から前記参照信号を復号し、この参照信号から前記正の搬送波の実数部と虚数部、前記負の搬送波の実数部と虚数部のそれぞれへの漏洩成分をもとに伝送路特性を検出する検出手段と、
前記検出手段により検出した前記伝送路特性から補正式を算出して記憶する補正式算出及び保持手段と、
前記記憶された補正式を用いて前記復号手段からの前記同相信号及び直交信号の復号信号を補正する補正回路と
を有することを特徴とする直交周波数分割多重受信装置。
A digital information signal to be transmitted by a plurality of carriers having different frequencies is transmitted, and among the plurality of carriers, a pair of a positive carrier on the high frequency side and a negative carrier on the low frequency side that is symmetric with respect to the center carrier. Orthogonal frequency division in which a known reference signal is inserted, a set of positive and negative carriers for transmitting the reference signal is designated by a symbol number transmitted by a specific carrier, and is cyclically changed at regular intervals. Receiving means for receiving multiple signals;
Demodulating means for orthogonally demodulating the received orthogonal frequency division multiplexed signal from the receiving means to obtain the in-phase signal and quadrature signal represented by complex numbers, the symbol number and the reference signal,
Decoding means for decoding the digital information signal by performing discrete Fourier transform on the in-phase signal and the quadrature signal from the demodulation means and the symbol number and the reference signal, respectively, and decoding the symbol number and the reference signal;
The reference signal is decoded from the symbol number from the decoding means, and leakage components from the reference signal to the real part and the imaginary part of the positive carrier, and the real part and the imaginary part of the negative carrier, respectively. Detecting means for detecting transmission line characteristics;
Correction formula calculation and holding means for calculating and storing a correction formula from the transmission path characteristics detected by the detection means;
A correction circuit that corrects the decoded signal of the in-phase signal and the quadrature signal from the decoding unit using the stored correction equation;
前記参照信号は、所定のシンボル単位で交互に切り替えて正負の搬送波の組で伝送される1組目の参照信号と2組目の参照信号とからなり、前記検出手段は、前記正の搬送波で送信された参照信号の実数部と虚数部の値がそれぞれp及びqであり、前記負の搬送波で送信された参照信号の実数部と虚数部の値がそれぞれr及びuであるときに、受信した正の搬送波の参照信号の実数部と虚数部の値がそれぞれp’及びq’であり、受信した負の搬送波の参照信号の実数部と虚数部の値がそれぞれr’及びu’であるとき、前記伝送路特性として次式
で表される係数S0〜S7を、受信参照信号を既知の参照信号で除算して算出する手段であり、
前記補正式算出及び保持手段は、前記補正式として次式
(ただし、H0=+S0(S6S6+S7S7)-S2(S4S6+S5S7)+S3(S4S7-S5S6)、H1=+S1(S6S6+S7S7)-S3(S4S6+S5S7)-S2(S4S7-S5S6)、H2=+S4(S2S2+S3S3)-S6(S0S2+S1S3)+S7(S0S3-S1S2)、H3=+S5(S2S2+S3S3)-S7(S0S2+S1S3)-S6(S0S3-S1S2)、H4=+S2(S4S4+S5S5)-S0(S4S6+S5S7)-S1(S4S7-S5S6)、H5=+S3(S4S4+S5S5)-S1(S4S6+S5S7)+S0(S4S7-S5S6)、H6=+S6(S0S0+S1S1)-S4(S0S2+S1S3)-S5(S0S3-S1S2)、H7=+S7(S0S0+S1S1)-S5(S0S2+S1S3)+S4(S0S3-S1S2)、det A = S0×H0+S1×H1+S4×H2+S5×H3)
で算出された値を記憶保持する手段であり、
前記補正回路は、前記補正式を用いてそれぞれの正負キャリアの組で次式
(ただし、上式中、a及びbは前記正の搬送波周波数に割り当てられた補正後の受信データの実数部と虚数部、c及びdは前記負の搬送波周波数に割り当てられた補正後の受信データの実数部と虚数部、a’及びb’は前記正の搬送波周波数の受信データの実数部と虚数部、c’及びd’は前記負の搬送波周波数の受信データの実数部と虚数部)
の演算をして補正後の受信データa、b、c及びdを得る手段であることを特徴とする請求項6記載の直交周波数分割多重信号受信装置。
The reference signal is composed of a first set of reference signals and a second set of reference signals that are alternately switched in predetermined symbol units and transmitted as a set of positive and negative carriers. Received when the values of the real part and imaginary part of the transmitted reference signal are p and q, respectively, and the values of the real part and imaginary part of the transmitted reference signal are r and u, respectively. The real part and imaginary part values of the positive carrier reference signal are p ′ and q ′, respectively, and the real part and imaginary part values of the received negative carrier reference signal are r ′ and u ′, respectively. When the transmission line characteristic is
Are calculated by dividing the received reference signal by the known reference signal.
The correction formula calculation and holding means uses the following formula as the correction formula:
(However, H0 = + S0 (S6S6 + S7S7) -S2 (S4S6 + S5S7) + S3 (S4S7-S5S6), H1 = + S1 (S6S6 + S7S7) -S3 (S4S6 + S5S7) -S2 (S4S7-S5S6) , H2 = + S4 (S2S2 + S3S3) -S6 (S0S2 + S1S3) + S7 (S0S3-S1S2), H3 = + S5 (S2S2 + S3S3) -S7 (S0S2 + S1S3) -S6 (S0S3-S1S2), H4 = + S2 (S4S4 + S5S5) -S0 (S4S6 + S5S7) -S1 (S4S7-S5S6), H5 = + S3 (S4S4 + S5S5) -S1 (S4S6 + S5S7) + S0 (S4S7-S5S6), H6 = + S6 (S0S0 + S1S1) -S4 (S0S2 + S1S3) -S5 (S0S3-S1S2), H7 = + S7 (S0S0 + S1S1) -S5 (S0S2 + S1S3) + S4 (S0S3-S1S2), det A = S0 × H0 + S1 × H1 + S4 × H2 + S5 × H3)
Means for storing and holding the value calculated in
The correction circuit uses the correction formula and sets each positive and negative carrier as follows:
(Where a and b are the real and imaginary parts of the corrected received data assigned to the positive carrier frequency, and c and d are the corrected received data assigned to the negative carrier frequency. The real part and the imaginary part of the received data at the positive carrier frequency are a 'real part and the imaginary part, and c' and d 'are the real part and the imaginary part of the received data at the negative carrier frequency).
7. The orthogonal frequency division multiplex signal receiving apparatus according to claim 6, wherein the received data a, b, c, and d after correction are obtained by performing the following calculation.
送信側では、伝送すべき情報信号を実数部と虚数部からなる信号としてそれぞれ別々に変調して同相信号と直交信号とを生成し、これらの同相信号と直交信号で互いに周波数の異なる複数の搬送波のうち、中心搬送波に対し高域側の複数の正の搬送波と低域側の複数の負の搬送波を変調し、かつ、周波数分割多重した直交周波数分割多重信号を生成して送信し、受信側では前記直交周波数分割多重信号を受信してそれぞれの変調された搬送波をそれぞれ同相信号と直交信号に復調した後情報信号を復号する直交周波数分割多重信号伝送方式において、
前記送信側では前記複数の搬送波のうち所定の搬送波で既知の参照信号を送信し、かつ、その所定の搬送波を一定期間毎に順次巡回的に変更して送信し、
前記受信側では受信した前記直交周波数分割多重信号から前記参照信号を復号し、この参照信号から前記所定の搬送波の実数部と虚数部の変化成分をもとに伝送路特性を検出し、検出した前記伝送路特性から第1の補正式を算出し、復号した前記情報信号を前記第1の補正式を用いて補正し、この補正後の情報信号に対して所定の信号点配置との差を基に伝送路の高速変化成分を検出し、検出した前記伝送路の高速変化成分から第2の補正式を算出し、前記第2の補正式を用いて前記補正後の情報信号を更に補正し、その際に、前記第1の補正式及び第2の補正式の少なくとも一方の補正式あるいは両者を合成した補正式を構成する各係数に対して、前記それぞれの変調された搬送波を周波数順に整列し、周波数軸上で低域フィルタを挿入したフィルタ処理を行うことを特徴とする直交周波数分割多重信号伝送方式。
On the transmitting side, the information signal to be transmitted is separately modulated as a signal composed of a real part and an imaginary part to generate an in-phase signal and a quadrature signal, and the in-phase signal and the quadrature signal have a plurality of different frequencies. Among the carrier waves, modulating a plurality of positive carriers on the high frequency side and a plurality of negative carriers on the low frequency side with respect to the center carrier, and generating and transmitting an orthogonal frequency division multiplex signal frequency-division multiplexed, In the orthogonal frequency division multiplex signal transmission system that receives the orthogonal frequency division multiplex signal on the receiving side, demodulates each modulated carrier wave into an in-phase signal and an orthogonal signal, and then decodes the information signal,
On the transmitting side, a known reference signal is transmitted on a predetermined carrier among the plurality of carriers, and the predetermined carrier is cyclically changed every predetermined period and transmitted,
The receiving side decodes the reference signal from the received orthogonal frequency division multiplex signal, detects transmission path characteristics from the reference signal based on change components of the real part and imaginary part of the predetermined carrier, and detects the channel characteristics from issuing calculate the first correction equation, correcting the information signal decoded using the first correcting equation, the difference between the predetermined signal constellation with respect to the information signal after the correction detecting a fast change component of the transmission path based on issues calculated from the detected fast change component of the transmission path second correcting equation, further corrects the information signal after the correction using the second correcting equation In this case, the respective modulated carriers are arranged in order of frequency with respect to the respective coefficients constituting the correction expression of at least one of the first correction expression and the second correction expression or a combination of both. Insert a low-pass filter on the frequency axis. Orthogonal frequency division multiplex signal transmission system and performing a filtering process.
送信側では、伝送すべき情報信号を実数部と虚数部からなる信号としてそれぞれ別々に変調して同相信号と直交信号とを生成し、これらの同相信号と直交信号で互いに周波数の異なる複数の搬送波のうち、中心搬送波に対し高域側の複数の正の搬送波と低域側の複数の負の搬送波を変調し、かつ、周波数分割多重した直交周波数分割多重信号を生成して送信し、受信側では前記直交周波数分割多重信号を受信してそれぞれの変調された搬送波をそれぞれ同相信号と直交信号に復調した後情報信号を復号する直交周波数分割多重信号伝送方式において、
前記送信側では前記複数の搬送波のうち所定の搬送波で既知の参照信号を送信し、かつ、その所定の搬送波を一定期間毎に順次巡回的に変更して送信し、その際に、前記複数の搬送波のうち中心搬送波に対して対称な高域側の正の搬送波と低域側の負の搬送波の組として、既知の参照信号が含まれるシンボル連続的に送信し、
前記受信側では受信した前記直交周波数分割多重信号から前記参照信号を復号し、この参照信号から前記所定の搬送波の実数部と虚数部の変化成分をもとに伝送路特性を検出し、検出した前記伝送路特性から第1の補正式を算出し、その際に、受信した前記複数の参照信号から前記正の搬送波の実数部と虚数部、前記負の搬送波の実数部と虚数部のそれぞれへの漏洩成分をそれぞれ平均化して、又は前記漏洩成分より検出した複数の伝送路特性に基づいて平均化した前記第1の補正式を算出し、復号した前記情報信号を前記第1の補正式を用いて補正し、この補正後の情報信号に対して所定の信号点配置との差を基に伝送路の高速変化成分を検出し、検出した前記伝送路の高速変化成分から第2の補正式を算出し、前記第2の補正式を用いて前記補正後の情報信号を更に補正することを特徴とする直交周波数分割多重信号伝送方式。
On the transmitting side, the information signal to be transmitted is separately modulated as a signal composed of a real part and an imaginary part to generate an in-phase signal and a quadrature signal, and the in-phase signal and the quadrature signal have a plurality of different frequencies. Among the carrier waves, modulating a plurality of positive carriers on the high frequency side and a plurality of negative carriers on the low frequency side with respect to the center carrier, and generating and transmitting an orthogonal frequency division multiplex signal frequency-division multiplexed, In the orthogonal frequency division multiplex signal transmission system that receives the orthogonal frequency division multiplex signal on the receiving side, demodulates each modulated carrier wave into an in-phase signal and an orthogonal signal, and then decodes the information signal,
Wherein the transmitting side transmits a known reference signal at a predetermined carrier among the multiple carriers, and changed and transmitted to the predetermined carrier sequentially cyclically at regular intervals, in this case, the plurality of as a negative set of carriers of positive carrier waves and the low frequency side of the symmetric high-frequency side with respect to the center carrier out of the carrier, and transmitting the symbols including a known reference signal continuously,
On the receiving side, the reference signal is decoded from the received orthogonal frequency division multiplex signal, and transmission path characteristics are detected from the reference signal based on change components of the real part and the imaginary part of the predetermined carrier, and detected. A first correction formula is calculated from the transmission line characteristics , and at that time, from the received reference signals, to the real part and imaginary part of the positive carrier, and to the real part and imaginary part of the negative carrier, respectively. each leakage component by averaging, or on the basis of the plurality of channel characteristics detected from leakage component out calculate the first correction equation obtained by averaging, the information signal decoded first correction equation And a high-speed change component of the transmission path is detected based on a difference from the predetermined signal point arrangement with respect to the corrected information signal, and a second correction formula is calculated from the detected high-speed change component of the transmission path. the out calculated by using the second correcting equation Orthogonal frequency division multiplex signal transmitting method characterized by further correcting the information signal after serial compensation.
送信側では、伝送すべき情報信号を実数部と虚数部からなる信号としてそれぞれ別々に変調して同相信号と直交信号とを生成し、これらの同相信号と直交信号で互いに周波数の異なる複数の搬送波のうち、中心搬送波に対し高域側の複数の正の搬送波と低域側の複数の負の搬送波を変調し、かつ、周波数分割多重した直交周波数分割多重信号を生成して送信し、受信側では前記直交周波数分割多重信号を受信してそれぞれの変調された搬送波をそれぞれ同相信号と直交信号に復調した後情報信号を復号する直交周波数分割多重信号伝送方式において、
前記送信側では前記複数の搬送波のうち所定の搬送波で既知の参照信号を送信し、かつ、その所定の搬送波を一定期間毎に順次巡回的に変更して送信し、
前記受信側では受信した前記直交周波数分割多重信号から前記参照信号を復号し、この参照信号から前記所定の搬送波の実数部と虚数部の変化成分をもとに伝送路特性を検出し、検出した前記伝送路特性から第1の補正式を算出し、復号した前記情報信号を前記第1の補正式を用いて補正し、この補正後の情報信号に対して所定の信号点配置との差を基に伝送路の高速変化成分を検出し、検出した前記伝送路の高速変化成分から第2の補正式を算出し、前記第2の補正式を用いて前記補正後の情報信号を更に補正し、その際に、前記第1の補正式を用いて補正された前記正負の組の搬送波の情報信号を(a”+jb”)、(c”+jd”)とし、送信された前記正負の組の搬送波の情報信号を(a+jb)、(c+jd)としたとき、次式
(ただし、K0=(aa”+bb”)/(a”2+b”2)、K1=(ab”−a”b)/(a”2+b”2)、K6=(cc”+dd”)/(c”2+d”2)、K7=(cd”−c”d)/(c”2+d”2))
で表される行列を前記第2の補正式として生成し、次のシンボルで使用することを特徴とする直交周波数分割多重信号伝送方式。
On the transmitting side, the information signal to be transmitted is separately modulated as a signal composed of a real part and an imaginary part to generate an in-phase signal and a quadrature signal, and the in-phase signal and the quadrature signal have a plurality of different frequencies. Among the carrier waves, modulating a plurality of positive carriers on the high frequency side and a plurality of negative carriers on the low frequency side with respect to the center carrier, and generating and transmitting an orthogonal frequency division multiplex signal frequency-division multiplexed, In the orthogonal frequency division multiplex signal transmission system that receives the orthogonal frequency division multiplex signal on the receiving side, demodulates each modulated carrier wave into an in-phase signal and an orthogonal signal, and then decodes the information signal,
On the transmitting side, a known reference signal is transmitted on a predetermined carrier among the plurality of carriers, and the predetermined carrier is cyclically changed every predetermined period and transmitted,
On the receiving side, the reference signal is decoded from the received orthogonal frequency division multiplex signal, and transmission path characteristics are detected from the reference signal based on change components of the real part and the imaginary part of the predetermined carrier, and detected. A first correction formula is calculated from the transmission path characteristics, the decoded information signal is corrected using the first correction formula, and a difference between the corrected signal and a predetermined signal point arrangement is calculated. detecting a fast change component of the transmission line based, calculates a second correction equation from the detected fast change component of the transmission path, further corrects the information signal after the correction using the second correcting equation , the time, the information signal of the first correcting equation the positive and negative set of carrier wave corrected using the (a "+ jb"), (c "+ jd") and then, the positive and negative set of transmitted When the carrier signal is (a + jb), (c + jd),
(K0 = (aa ″ + bb ″) / (a ″ 2 + b ″ 2), K1 = (ab ″ −a ″ b) / (a ″ 2 + b ″ 2), K6 = (cc ″ + dd ″) / (c "2 + d" 2), K7 = (cd "-c" d) / (c "2 + d" 2))
The orthogonal frequency division multiplex signal transmission system is characterized in that a matrix represented by:
送信側では、伝送すべき情報信号を実数部と虚数部からなる信号としてそれぞれ別々に変調して同相信号と直交信号とを生成し、これらの同相信号と直交信号で互いに周波数の異なる複数の搬送波のうち、中心搬送波に対し高域側の複数の正の搬送波と低域側の複数の負の搬送波を変調し、かつ、周波数分割多重した直交周波数分割多重信号を生成して送信し、受信側では前記直交周波数分割多重信号を受信してそれぞれの変調された搬送波をそれぞれ同相信号と直交信号に復調した後情報信号を復号する直交周波数分割多重信号伝送方式において、
前記送信側では前記複数の搬送波のうち所定の搬送波で既知の参照信号を送信し、かつ、その所定の搬送波を一定期間毎に順次巡回的に変更して送信し、
前記受信側では受信した前記直交周波数分割多重信号から前記参照信号を復号し、この参照信号から前記所定の搬送波の実数部と虚数部の変化成分をもとに伝送路特性を検出し、検出した前記伝送路特性から第1の補正式を算出し、復号した前記情報信号を前記第1の補正式を用いて補正し、この補正後の情報信号に対して所定の信号点配置との差を基に伝送路の高速変化成分を検出し、検出した前記伝送路の高速変化成分から第2の補正式を算出し、前記第2の補正式を用いて前記補正後の情報信号を更に補正し、その際に、前記第2の補正式を、前記第1の補正式を用いて補正された情報信号における誤差信号の絶対値が小さいほど重み付けを大にして生成することを特徴とする直交周波数分割多重信号伝送方式。
On the transmitting side, the information signal to be transmitted is separately modulated as a signal composed of a real part and an imaginary part to generate an in-phase signal and a quadrature signal, and the in-phase signal and the quadrature signal have a plurality of different frequencies. Among the carrier waves, modulating a plurality of positive carriers on the high frequency side and a plurality of negative carriers on the low frequency side with respect to the center carrier, and generating and transmitting an orthogonal frequency division multiplex signal frequency-division multiplexed, In the orthogonal frequency division multiplex signal transmission system that receives the orthogonal frequency division multiplex signal on the receiving side, demodulates each modulated carrier wave into an in-phase signal and an orthogonal signal, and then decodes the information signal,
On the transmitting side, a known reference signal is transmitted on a predetermined carrier among the plurality of carriers, and the predetermined carrier is cyclically changed every predetermined period and transmitted,
On the receiving side, the reference signal is decoded from the received orthogonal frequency division multiplex signal, and transmission path characteristics are detected from the reference signal based on change components of the real part and the imaginary part of the predetermined carrier, and detected. the channel characteristics from issuing calculate the first correction equation, correcting the information signal decoded using the first correcting equation, the difference between the predetermined signal constellation with respect to the information signal after the correction detecting a fast change component of the transmission path based on issues calculated from the detected fast change component of the transmission path second correcting equation, further corrects the information signal after the correction using the second correcting equation In this case, the second correction equation is generated by increasing the weight as the absolute value of the error signal in the information signal corrected using the first correction equation is smaller. Division multiplexing signal transmission system.
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