JP3680886B2 - 遠隔操作装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は遠隔操作装置に係り、例えば、テレビ等の制御対象機器に対するオン/オフ等の各種制御を遠隔にて操作する遠隔操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電気製品に関する各種制御を、通信を使用して遠隔操作することが可能な遠隔操作システムがある。
図8は、従来の遠隔操作システムのシステム構成を表したものである。この図8(A)に示されるように、遠隔操作システムでは、制御側ステーションaと、操作側操作ステーションbとで構成されている。
制御側ステーションaは、電気製品に対する実際の制御を行うステーションで、テレビcやエアコンといった各制御対象機器が接続されたI/O制御装置dと、携帯電話eを有している。このI/O制御装置dは、携帯電話eによる電話回線を介して、遠隔地の操作側ステーションbから送信される制御対象と制御内容に従って、I/O制御ラインを介して電源等の制御する。
一方、操作側ステーション2は、主としてモデムを備えたパーソナルコンピュータfと携帯電話gとで構成されている。そして、パーソナルコンピュータfの表示画面には、図8(B)に示されるように、I/O制御装置に接続されている制御対象機器の名称と操作内容が表示され、これを所定の方法で選択することで制御操作が行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、制御対象機器を選択するためにパーソナルコンピュータfの表示画面に表示されるのは、図8(B)に示されるように制御対象機器の名称(文字)であったり、または、対象を抽象化したアイコンであった。
このため、従来の操作側ステーション2は、制御対象機器の設置状態や他の機器との関係等による実際の状況とかけ離れた画面表示であり、制御対象機器が複数存在する場合、希望する機器を探しにくいという課題があった。
また、アイコン表示することで制御対象機器の認識と特定が多少容易になるが、他の機器との位置関係が実際と異なるため探し難かった。特に、同一種類の制御対象機器が複数ある場合、例えば、テレビが2台接続されている場合等には、アイコン表示でテレビを認識できても、どちらのテレビがどちらのアイコンに該当するのかを認識するのには不十分であった。
【0004】
そこで、本発明はこのような課題を解決するためになされたもので、制御対象を容易に特定し操作性のよい遠隔操作装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明では、画像データを獲得する画像データ獲得手段と、この画像データ獲得手段で獲得した画像データによる画像を表示する画像表示手段と、この画像表示手段で表示された画像上の領域を指定する領域指定手段と、この領域指定手段で指定された領域と所定の制御信号とを対応させる対応手段と、前記画像表示手段に表示された画像上の位置を指定する位置指定手段と、この位置指定手段で指定された位置を含む前記領域指定手段で指定された領域を特定し、この特定した領域に対して前記対応手段で対応付けられた前記制御信号を出力する制御信号出力手段とを遠隔操作装置に具備させて前記目的を達成する。
請求項2に記載の発明では、画像データを獲得する画像データ獲得手段と、この画像データ獲得手段で獲得した画像データによる画像を表示する画像表示手段と、この画像表示手段で表示された画像上の領域を指定する領域指定手段と、この領域指定手段で指定された領域と所定の制御対象機器とを対応させる対応手段と、前記画像表示手段に表示された画像上の位置を指定する位置指定手段と、この位置指定手段で指定された位置が含まれる前記領域指定手段で指定された領域を特定し、この特定した領域に対して前記対応手段で対応付けられた制御対象機器についての複数の制御内容を表示する制御内容表示手段と、この制御内容表示手段で表示された複数の制御内容から1の制御内容を選択する制御選択手段と、この制御選択手段で選択された制御内容に対応する制御信号を出力する制御信号出力手段とを遠隔操作装置に具備させて前記目的を達成する。
請求項3に記載の発明では、請求項1または請求項2に記載の遠隔操作装置において、前記画像獲得手段は、制御対象機器を撮像した画像データを獲得し、前記制御信号出力手段は、前記制御対象機器に対して各種制御を行う制御装置に前記制御信号を出力する。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の遠隔操作装置における実施形態を図1から図7を参照して詳細に説明する。
(1)実施形態の概要
本発明は、I/O制御装置に接続されている各種制御対象機器の実際の状況を制御側ステーションの撮像装置で撮像して、操作側ステーションに送信する。
操作側ステーションでは、受信した画像データを表示装置に表示し、その表示画面に表示されている制御対象機器のマッピングを行う。すなわち、各制御対象機器の表示領域を画面上で指定し、指定した領域に対応する制御対象機器を指定することで、I/Oマップ作成処理を行う。以後、各制御対象機器に対する制御操作を行うときは、I/O制御画面上に表示された実際の画像を見ながら制御対象機器を指定すると、指定された制御対象機器に対して可能な制御の内容を表す操作パネルが画面表示される。この操作パネルから必要な制御がユーザにより指定されると、その制御対象機器と制御内容を表すI/O制御信号が制御側ステーションに送信され、遠隔操作が行われる。
また、制御側ステーションでは、遠隔操作可能なカメラを使用することで、広範な撮像範囲の画像を用いてマッピングすることができる。
【0007】
(2)実施形態の詳細
図1は、本実施形態の遠隔操作装置を用いた遠隔操作システムのシステム構成を表したものである。
この遠隔操作システムは、制御対象機器を実際に制御する制御側ステーション1と、制御側ステーション1を遠隔操作する操作側ステーション2とから構成されている。制御側ステーション1は、主として、制御対象機器の制御を行うと共に、制御対象機器をビデオカメラで撮像してその画像を送信する。操作側ステーション2は、主として、ビデオカメラの遠隔操作、制御対象機器のI/O制御による遠隔操作、I/O制御のためのI/Oマップ作成を行う。
この遠隔操作システムは、例えば、個人やオフィス等に使用し、また、送信される画像を監視することで、銀行やデパートにおける監視システムとしても使用することができる。遠隔操作システムを監視システムとして使用する場合には、制御対象機器として防犯用、防災等の各種機器が使用される。
【0008】
制御側ステーション1は、主として、ビデオカメラ4と、制御部5と、I/O制御装置6と、携帯電話7と、モデム8とから構成されている。
ビデオカメラ4は、NTSC用のケーブルでI/O制御装置6に接・断が可能になっている。このビデオカメラ4は、常時画像を撮像しNTSC信号による画像データを例えば3〜5秒間隔で定期的にI/O制御装置6に供給するようになっている。なお、ビデオカメラ4は、動画像だけでなく静止画像を撮像するようになっているが、撮像装置としては静止画像のみを撮像するディジタルカメラ等を使用して制御部5に接続するようにしてもよい。
制御部5は、RS232CケーブルでI/O制御装置6との接続が可能になっている。この制御部5は、I/O制御装置6を介して操作側ステーション2から供給されるカメラ位置変更コマンドに従ってビデオカメラ4の撮像角度(上下方向角度=チルト、左右方向角度=パン)、ズームによる撮像範囲、フォーカス等を制御するようになっている。
【0009】
I/O制御装置6は、各種の制御対象機器が接続されるI/O制御ライン端子9を備えており、接続された制御対象機器に対する各種制御を行う用になっている。本実施形態において、図1に示した例では、制御対象機器として、照明用のスイッチ13がI/O制御ライン端子9のI/O1に接続され、テレビ12がI/O2に接続され、エアコン11がI/O3に接続されている。各制御対象機器の制御内容としては、電源のオン/オフ制御の他、エアコン11に対する設定温度の制御ができるようになっている。
【0010】
また、I/O制御装置6は、図示しないが、各種制御を行うCPUと、このCPUによる各種制御のためのプログラムが格納されたROMと、ワーキングエリアとして使用されるRAMと、ビデオカメラ4で撮像した画像データを圧縮する圧縮部と、画像データ等を格納するメモリ(フラッシュメモリ、S−RAM等)と、ビデオカメラ4、制御部5、携帯電話7、モデム8、電源ケーブル等を接続するための各種接続端子と、その他の装置等を備えている。
I/O制御装置6のCPUにおいて実行される制御としては各種存在するが、主として、I/O制御ラインで接続された各制御対象機器の制御と、操作側ステーションにおいて監視や制御対象機器のマッピングに使用するための画像データの送受信に関する制御とがある。
【0011】
I/O制御装置6は、制御対象機器の制御として、操作側ステーション2に対し制御対象とその制御内容を表す制御対象データを送信し、また、操作側ステーション2からI/O制御信号を受信してその内容に応じた制御を制御対象機器に対して行うようになっている。
すなわち、I/O制御装置6は、I/O制御ライン端子9のI/O番号と、そのI/O制御ラインに接続されている制御対象機器の明示情報と、その制御対象機器に対する制御内容とからなる制御対象データを操作側ステーション2に送信する。図1に示した例では、制御対象データとして、「I/O1:照明:電源オン/オフ、I/O2:テレビ:電源オン/オフ、I/O3:エアコン:電源オン/オフ:温度Up/Down」が送信される。
なお、照明、テレビ、エアコン等の制御対象機器の明示情報は、制御側ステーション1のユーザが図示しない入力装置からその名称を入力するが、予め接続が予想される各種機器の機器番号を明示情報として設定しておき、その機器番号を指定することで接続されている制御対象機器を特定するようにしてもよい。
そして、I/O制御信号として例えば「I/O3、温度Up」が操作側ステーション2から送信されると、対応するエアコンの温度を上げる処理を行う。
【0012】
一方、I/O制御装置6による画像データの送受信は、以下のようにして行われる。I/O制御装置6は、操作側ステーション2からカメラ位置変更コマンドを受信して、制御部5に供給すると共に、ビデオカメラ4から供給される画像データを圧縮部でNTSC信号からRGB信号に変換した後所定方法により圧縮して圧縮画像データとする。I/O制御装置6は、この圧縮画像データのヘッダにカメラの位置情報(パン、チルト、ズーム値)を付加して操作側ステーション2に送信するようになっている。
【0013】
圧縮画像データの送信は、携帯電話7とモデム8の内、制御側ステーション2との通信回線が接続されている側を介して送信される。
I/O制御装置6における、画像データの圧縮については、既存の各種圧縮方法を採用することができる。例えば、特開平5−227547号公報に記載されているFST圧縮の方法により圧縮する。
FST圧縮は、A/D変換したビデオ信号を2種類の参照値の一方を表す複数のピクセルとビットマップとからなるマトリクスのブロックにコード化し、コード化されたブロック内の非冗長性情報を発見し特定しコード化し、各ブロックを直前のフレームの対応するブロックと比較することにより、ブロック間の冗長性およびフレーム間の冗長性を除去し、更に、現在のカラー値を直前のカラー値に対する差の形でコード化することにより情報量を圧縮するものである。
また、他の画像圧縮の方法として、周知のMPEGやJPEG、特開平8−154261号公報に記載されたTIM圧縮等の各種の方法を使用するようにしてもよい。
【0014】
TIM圧縮は、圧縮画像データの伸張処理を画像データ受信装置側で容易に行うことができるようにした画像圧縮の方法である。TIM圧縮は、画像圧縮に当たって、(1)人間の目は輝度変化には敏感であるが色変化には鈍感であるという性質、(2)画像を構成するピクセルを適当にブロック化したときに多くの自然画像で概ね成立する1ブロック内には通常2色しか存在しないという仮定に基づいて画像圧縮を行うものである。
すなわち、各ピクセルデータが輝度信号Yと色差信号U、Vで構成された画像データを分割し、n×m(通常は4×4)からなるブロックデータを生成する。そして、生成したブロックを表す、輝度信号と色差信号とを有する第1色成分(y1、u1、v1)と第2色成分(y2、u2、v2)の2色と、第1色成分と第2色成分の分布を示すn×mのビットマップとからなるブロック成分を生成することでデータを圧縮する。
そして、生成したブロック成分を、そのブロック成分と、ブロック成分が一致または最も類似している類似ブロックを選択し、この類似ブロックを示すコードデータと、類似ブロックのブロック成分に対する差分データとから符号化することで、更にデータを圧縮し、画像データ受信装置に送信するようにした圧縮技術である。
なお、本実施形態に採用されるこれら画像データ圧縮はI/O制御装置6に配置された画像圧縮用のボード(プリント板)により処理されるが、ソフトMPEG、JPEG等のようにソフトウエアによる処理で圧縮するようにしてもよい。
【0015】
一方、操作側ステーション2は、制御側ステーション1との電話回線を接続するための携帯電話20と、制御対象機器のI/O制御による遠隔操作やI/O制御のためのI/Oマップ作成等の各種処理を行うパーソナルコンピュータ21(以下、単にパソコン21という)とで構成されている。
携帯電話20と制御側ステーション1の携帯電話7とは、主として、デジタル移動通信網を介した9600bps、または、19200bpsの高速通信により接続されるが、他の通信方法を使用するようにしてもよい。例えば、ISDN(Integrated Services Digital Network)や、通常の電話回線網、インターネット、FAX通信網、PHS、無線衛星通信、光通信等の各種のデータ通信網を介した通信を行うようにしてもい。また、両ステーション側の各携帯電話20、7についても、各種電話機を使用することもでき、両電話機の種類として異なる機種を使用するようにしてもよい。更に、両ステーション1、2間の通信速度についても、携帯電話20、7や、通信制御装置28、モデム8の通信能力に応じて自動的に設定されるようにしてもよい。
【0016】
図2は、パソコン21の構成を表したものである。
図2に示すように、パソコン21は、全体を制御するための制御部22を備えている。この制御部22には、データバス等のバスライン30を介して、キーボード23、マウス24、表示装置25、記憶装置26、記録媒体駆動装置27、通信制御装置28、および、入出力IF29が接続されている。
制御部22は、CPU221と、ROM222、RAM223を備えている。ROM222は、CPU221で制御を行うための各種データやプログラムが予め格納されたリードオンリーメモリである。
RAM223は、CPU221にワーキングメモリとして使用されるランダムアクセスメモリである。このRAM223には、パソコン21が本実施形態の遠隔操作装置として使用されている場合、I/Oマップデータ、全画面ファイル、メイン画像ファイル、カメラ位置変更コマンド、カメラ種別等の各データを格納するエリアが確保されるようになっている。
【0017】
キーボード23は、かな文字を入力するためのかなキーやテンキー、各種機能を実行するための機能キー、カーソルキー、等の各種キーが配置されている。
表示装置25は、例えばCRTや液晶ディスプレイ等が使用される。この表示装置25には、ビデオカメラ4で撮像した画像を表示するメイン画像ウィンドウと、ビデオカメラ4の撮像位置とズーム値等を遠隔操作するためのカメラ制御ウィンドウ等が表示されるようになっている。カメラ制御ウィンドウには、カメラ制御用のキーと、ビデオカメラで撮像可能な全画面が表示されるようになっている。メイン画像ウィンドウとカメラ制御ウィンドウは、両者の同時表示やいずれか一方のみの表示が可能であり、同時表示の場合には両ウィンドウを並べて表示したり、重ねて表示したりすることができる。
【0018】
マウス24は、ポインティングデバイスであり、表示装置25に表示されたキーやアイコン等を左クリックすることで対応する機能の指定を行う入力装置である。
本実施形態ではこのマウス24を使用し、I/O制御画面を作成する場合に、表示装置に表示された画像に対して領域を指定することで各種制御対象機器に対する領域のマッピングを行う。また、マウス24により全画像の取り込み合成を指示したり、全画像中に表示されたカメラ枠をドラッグすることでビデオカメラ4の撮像位置を指定したり、カメラ枠のサイズを変更したりする。
【0019】
記憶装置26は、読み書き可能な記録媒体と、その記憶媒体に対してプログラムやデータ等の各種情報を読み書きするための駆動装置で構成されている。この記憶装置26に使用される記憶媒体としては、主としてハードディスクが使用されるが、後述の記録媒体駆動装置27で使用される記録媒体の内の読み書き可能な記録媒体を使用するようにしてもよい。
記憶装置26には、I/O制御画面を作成するI/Oマップ作成処理で作成されたI/Oマップデータファイルが格納される。また、I/O制御装置6に接続可能なビデオカメラ4の種別と、各ビデオカメラの制御可能な事項に関する情報(ズーム、パン、チルト範囲等)が格納される。また、制御側ステーション1に接続するためのダイヤル番号や、一度取り込み合成した全画像が、各制御側ステーション毎に格納されるようになっている。
記憶装置26のプログラム格納エリアは、パソコン21を動作させるOS等の基本プログラムの他、本実施形態によるI/O制御処理プログラム、I/Oマップ作成処理プログラムや、画像データ受信関連プログラム等の各種アプリケーションプログラムが格納されるようになっている。
本実施形態の操作側ステーション2では、圧縮画像データを制御側ステーション1から受信し、この圧縮画像データを制御側ステーション1による画像圧縮方法に対応する方法で伸張するためのプログラムが、記憶装置26に格納されている。例えば、制御側ステーション1のI/O制御装置6でMPEGによる画像圧縮を行う場合、記憶装置26にはMPEGによる伸張を行うためのプログラムが格納される。このように本実施形態の画像データ受信装置では、操作側ステーション2には特別な画像伸張用の特別なハードウェアをセットする必要がない。
【0020】
記録媒体駆動装置27は、CPU221が外部の記録媒体からコンピュータプログラムを読み込むための駆動装置である。この記録媒体に記録されているコンピュータプログラムには、本実施形態のパソコン21により実行される各種処理のためのプログラム、および、そこで使用される辞書、データ等が含まれる。
ここで、記録媒体とは、コンピュータプログラムが記録される記録媒体をいい、具体的には、フロッピーディスク、ハードディスク、磁気テープ等の磁気記憶媒体、メモリチップやICカード等の半導体記憶媒体、CD−ROMやMO、PD(相変化書換型光ディスク)等の光学的に情報が読み取られる記憶媒体、紙カードや紙テープ、文字認識装置を使用してプログラムを読み込むための印刷物等の用紙(および、紙に相当する機能を持った媒体)を用いた記録媒体、その他各種方法でコンピュータプログラムが記録される記録媒体が含まれる。本実施形態のパソコン21において使用される記録媒体としては、主として、CD−ROMやフロッピーディスクが使用される。
記録媒体駆動装置27は、これらの各種記録媒体からコンピュータプログラムを読み込む他に、フロッピーディスクのように書き込み可能な記録媒体である場合にはRAM223や記憶装置26のデータ等を書き込むことが可能である。
【0021】
本パソコン21では、CPU221が、記録媒体駆動装置27にセットされた外部の記録媒体からコンピュータプログラムを読み込んで、記憶装置26に格納(インストール)する。そして、本実施形態による画像データ受信関連のプログラムを実行する場合、記憶装置に16から該当プログラムをRAM223に読み込み、実行するようになっている。
但し、記憶装置26からではなく、記録媒体駆動装置27により外部の記録媒体から直接RAM223に読み込んで実行することも可能である。
また、パソコン21によっては、本実施形態の画像データ受信関連のプログラムを予めROM222に記録しておき、これをCPU221が実行するようにしてもよい。
【0022】
通信制御装置28は、携帯電話20の接続端子を有しており、ビデオカメラ4を遠隔操作するためのカメラ位置変更コマンドの送信や、制御側ステーション1からの圧縮画像データの受信を行うようになっている。また、通信制御装置28は、他のパソコン等との間でテキストデータやビットマップデータ等の各種データの送受信を行うことができるようになっている。
入出力IF29は、表示装置25に表示されたメイン画像、全画像、拡大画像当の各種画像や、文字その他各種データについての印刷を行う印刷装置や、音声や音楽等の出力を行うスピーカ等を接・断するためのインターフェースである。印刷装置としては、レーザプリンタ、ドットプリンタ、インクジェットプリンタ、ページプリンタ、感熱式プリンタ、熱転写式プリンタ、等の各種印刷装置が使用される。
【0023】
次に、このように構成された遠隔操作システムの動作のうち、まず、各制御対象機器を撮像した画像データの送受信動作について説明する。
図3は、本実施形態における表示装置25の表示画面のうち、画像データを送受信する場合の表示画面を表したものである。
この図に示すように、表示装置25の表示画面には、ビデオカメラ4で撮像した画像が表示されるメイン画像ウィンドウ151と、ビデオカメラ4の撮像位置とズーム値等を遠隔操作するためのカメラ制御ウィンドウ152が表示される。カメラ制御ウィンドウ152には、後述するように、ビデオカメラ4の各位置で撮像した画像を合成することで撮像可能な全範囲が全画像として表示される全画面157が配置されている。
【0024】
この全画面157中には、ビデオカメラ4の撮像位置と範囲とを指示及び表示するためのカメラ枠158が表示される。マウス24により、このカメラ枠158の位置を変更することでビデオカメラ4の撮像位置(パン、チルト)が変更され、カメラ枠15の大きさを変更することでビデオカメラ4のズーム値が変更される。
このようにしてカメラ枠158で指定された撮像位置とズーム値は、制御側ステーション1に送信され、I/O制御装置6から制御部5に供給される。制御部5では、供給された撮像位置とズーム値となるようにビデオカメラ4を制御することで、ビデオカメラ4はカメラ枠158で指定された枠に対応した詳細な画像を撮像する。このビデオカメラ4で撮像された画像データがメイン画像として操作側ステーション2に送信され、表示装置25のメイン画像ウィンドウ151に表示される。
全画面157には、分割して撮像した全画像がそのまま継続的に、すなわち、特に再度取込みを行わない限り変化しない過去の画像が表示され続ける。これに対して、メイン画像ウィンドウ151に表示されるメイン画像は、通信による多少のタイムラグはあるが、制御側ステーション1のビデオカメラ4で撮像されている現在の画像が表示され、操作側ステーション2のカメラ枠158を移動等することで表示されるメイン画像も変化することになる。本実施形態の遠隔操作装置を監視システムに使用する場合には、このメイン画像の位置の移動等をすることで、制御側ステーション1周辺の監視が行われる。
【0025】
カメラ制御ウィンドウ152の図面左側には、カメラ制御用のキーとして、「全画面取込」キー153と、「詳細設定」キー154と、「設定中止」キー155と、「設定送信」キー156が配置されている。
全画面157に表示される全画像はビデオカメラ4で1度に撮像することができないので、全画像を複数の小領域からなる分割画面毎に撮像し、各分割画面を合成表示することになる。
【0026】
カメラ制御ウィンドウ152の「全画面取込」キー153は、全画面157に表示する全画像の取込を指示するためのキーである。
「詳細設定」キー154は、ビデオカメラ4の輝度レベル、色相レベルや、フォーカスのマニュアル操作、その他の詳細内容を設定を行うためのキーで、このキーが左クリックされると、カメラ制御ウィンドウ152が下側に拡張され、各設定項目が表示される。
「設定中止」キー155は、カメラ枠158の位置や範囲を全画面157内で変更した後に左クリックされると、変更操作が解除されるキーである。このキーによる変更操作の解除は、「設定送信画面」キーが左クリックされる前にのみ有効である。
「設定送信」キー156は、ビデオカメラ4による撮像位置と範囲の変更を、I/O制御装置6に要求するためのキーである。
【0027】
図4は、全画像を取り込む場合の、各分割画面について説明したものである。この図4に示すように、全画面157は157a〜157lの各分割画面に分割され、各分割画面毎に撮像された画像が合成されて全画面157に順次表示される。なお、ここで合成の際には各画面の露出、色あいを調整して見やすくしてもよい。
ビデオカメラ4のパンの可動角度をθp、チルトの可動角度をθtとし、ビデオカメラ4を最も左上に向けた位置を原点(θp=θt=0°)とし、ズーム値を最も広角にした場合のビデオカメラ4の水平画角をαp、垂直画角をαtとし、分割画面の横方向の番号左側からx、上下方向の番号を上側からy(分割画面157iはx=3、y=2)とした場合、各分割画面に対するパン、チルトの座標は次の(1)式、(2)式により制御部22で算出される。
パンの座標 =(x−1)αp …(1)
チルトの座標=(y−1)αt …(2)
制御部は11、算出した分割画面のパン、チルト座標のデータを、順次ビデオカメラ4の位置変更コマンドと共にI/O制御装置6に送信することで、ビデオカメラ4を遠隔操作し、対応する分割位置の画像を受信して全画像として合成する。
なお、全画像の横方向の分割数は(θp/αp)+1であり、縦方向の分割数は(θt/αt)+1である。
I/O制御装置6は、受信したパン、チルト座標を制御部5に供給すると、制御部5は対応する座標位置にビデオカメラ4を移動する。
【0028】
次に、全画像の取り込み動作について説明する。
パソコン21の制御部22は、まず携帯電話20を介して、I/O制御装置11に接続された携帯電話7のダイヤル番号を記憶装置26から読み出して自動的にダイヤルし、通信回線の接続を行う。パソコン21による遠隔制御対象となる制御側ステーション1が複数ステーション存在する場合には、各ステーションの名称、設置場所、ダイヤル番号等の情報を記憶装置26から読み出して表示装置25に表示し、ユーザに選択を促す。そして、制御部22は、選択された制御側ステーション1の携帯電話7に自動ダイヤルし、通信回線の接続を行う。
なお、I/O制御装置6との通信回線の接続は、ユーザによる手動ダイヤルが選択された場合には、ユーザが携帯電話20または、キーボード23から入力したダイヤル番号に発信する。
【0029】
通信回線の接続後、制御部22は、ビデオカメラ4の種別を次の手順によりI/O制御装置6に問い合わせる。まず制御部22は、カメラの種類とバージョンを問うコマンドをI/O制御装置6に送信する。このコマンドを受信すると、I/O制御装置6は、制御部5を介してカメラの種類とバージョンを確認し、パソコン21に送信する。このカメラの種類とバージョンの回答を受信すると、制御部22は、同様に、ビデオカメラ4のパン範囲を問うコマンド、チルト範囲を問うコマンド、ズーム範囲を問うコマンド、のそれそれについて順次I/O制御装置6に問い合わせを行う。
カメラの種類、バージョン、パン範囲、チルト範囲、ズーム範囲の全てについての問い合わせが終了すると、制御部22は、これらをカメラ種別情報としてRAM223のカメラ種別エリアに格納する。
【0030】
次に制御部22は記憶装置26にアクセスし、ステップ11で回線接続した制御側ステーション1に対応する全画像が既に全画像ファイルとして存在してれば、記憶装置26の全画像ファイルから接続中の制御側ステーション1に対応する全画像を読み込み、RAM223の全画像ファイルに格納すると共に、表示装置25の全画面157に表示する。
【0031】
記憶装置26に全画像が存在しない場合には、制御部22は、複数の分割画面により全画像を順次取り込む処理を行う。すなわち、制御部22は、ユーザにより「全画面取込」キーが選択されると、カメラの画角から全画像を取り込む時のパン、チルトの座標を計算する。例えば、図4に示した例では、各分割画面157a〜157lのそれぞれに対するパン、チルトの座標を、前記した式(1)、(2)により算出し、RAM223に格納する。
【0032】
次に制御部22は、全画像の対応分割位置にビデオカメラ4を移動させるコマンドをI/O制御装置6に送信する。このコマンドにより、ビデオカメラ4の撮像位置(パン、チルト)が変更される。
そして、制御部22は、指定した位置(パン、チルト)で撮像した分割画像の画像データを、I/O制御装置6から受信する。指定位置の分割画像か否かは、画像データのヘッダに付加されたビデオカメラ4の位置情報から確認する。
そして制御部22は、受信した分割画像の画像データを、I/O制御装置6における圧縮方法に対応する方法で伸張(デコード)してビットマップデータに変換し、RAM223の全画像ファイルの対応分割位置に格納する。
受信後RAM223に格納された各分割画像は、順次全画面157の対応する位置に表示される。
全画像を全て取り終えた場合、RAM223に格納した全画像全体のビットマップデータを現在接続されている制御側ステーション1に対応させて、記憶装置26の全画像ファイルに格納する。
【0033】
次に、このようにして取り込まれた全画像に基づいて、I/Oマップを作成する動作について説明する。
このI/Oマップ作成処理は、制御側ステーション1の制御対象機器を操作性よく制御するための、I/O制御画面を作成する処理である。
図5はI/Oマップ作成処理の詳細を表すフローチャートである。
パソコン21の制御部22は、まず通信制御装置28に接続された携帯電話20を介して、制御側ステーション1に接続された携帯電話7のダイヤル番号を記憶装置26から読み出して自動的にダイヤルし、両ステーション間の通信回線を確立(接続)する。但し、パソコン21による遠隔制御対象となる制御側ステーション1が複数ステーション存在する場合には、各ステーションの名称、設置場所、ダイヤル番号等の情報を記憶装置26から読み出して表示装置25に表示し、ユーザに選択を促す。そして、制御部22は、選択された制御側ステーション1の携帯電話7に自動ダイヤルし、通信回線の接続を行う(ステップ11)。
なお、I/O制御装置6との通信回線の接続は、ユーザによる手動ダイヤルが選択された場合には、ユーザが携帯電話20または、キーボード23から入力したダイヤル番号に発信して両ステーション間の通信回線を接続する。
【0034】
通信回線の接続後、パソコン21の制御部22は、制御側ステーション1に対して制御対象データの送信を要求する(ステップ12)。そして、制御部22は、制御対象データを受信すると、RAM223のI/Oマップデータファイルに格納する(ステップ13)。
そして、選択された制御側ステーション1のビデオカメラ4で撮像した全画像が記憶装置26の全画像ファイルに格納されているか否かを調べ(ステップ14)、格納されていない場合には(;N)、前記した全画面取込み処理を行って記憶装置26の全画像ファイルに格納する。
【0035】
そして、制御部22は、記憶装置26の全画像ファイルから、選択された制御側ステーション1に対応する全画像を読みだしRAM223の全画像ファイルに書き込んだ後、表示装置25にI/Oマップ作成ウィンドウを開いて全画像を表示する(ステップ16)。また、RAM223のI/Oマップデータファイルから制御対象データを読み出して制御対象表を、全画像と同一の画面に表示する(ステップ17)。
【0036】
図6は、I/Oマップ作成処理において表示装置25に表示されるI/Oマップ作成ウィンドウを表したものである。
この図に示されるように、I/Oマップ作成ウィンドウ161は、全画面表示部162と、制御対象表表示部163とで構成される。この全画面表示部162には、図1に示した制御側ステーション1のI/O制御ステーション6によって制御される各制御対象機器が撮像され表示されている。
操作側ステーション2のユーザは、マウスカーソル164により、全画像表示部162に表示されている各制御対象機器に対する領域を対角に位置する2点P1、p2により指定すると共に、指定した領域がどの制御対象機器に対する領域かを指定する。制御対象機器の指定は、制御対象表のI/O番号、制御対象機器名、または、制御内容を表している枠内をマウスカーソル164で指定することにより行う。また、I/O番号に表示された数字をキーボードから入力することで制御対象機器を指定してもよい。
【0037】
以上のユーザによる操作に対して、制御部22は、領域が指定されたか否かを監視し(ステップ18)、指定された2点P1、P2の座標を算出する。2点P1、P2の座標は、全画像の左上の点Oを原点として、全画像のビットマップに対するX、Y座標(xピクセル,yピクセル)を算出する(ステップ19)。
そして、指定領域に対する制御対象機器がユーザにより指定されたか否かを監視し(ステップ20)、指定されると(;Y)、ステップ19で算出した2点P1、P2の座標データを、指定された制御対象機器に対する制御対象データとしてRAM223のI/Oマップデータファイルに格納する(ステップ21)。
以上のステップ18から21の処理を、OKキー165、キャンセルキー166を選択することなく(ステップ22;N、ステップ23;N)、各制御対象機器に対して行い、最後に、OKキーが選択されると(ステップ22;Y)、制御部22は、RAM22のI/Oマップデータファイルに格納されている制御対象データ(各制御機器に対する領域を指定するP1、P2の座標データを含む)を、記憶装置26のI/Oマップデータファイルに格納して(ステップ24)、I/Oマップ作成処理を終了してメインルーチンにリターンする。
また、各制御対象機器に対する領域指定と制御対象指定の処理途中でキャンセルキー166が選択された場合には、RAM22のI/Oマップデータファイルの内容を記憶装置26に格納することなくI/Oマップ作成処理を終了してメインルーチンにリターンする。
【0038】
以上のようにして作成したI/Oマップに基づいて、制御側ステーション1の各制御対象機器のI/O制御操作を操作側ステーション2で行う動作について、次に説明する。
図7は、I/O制御操作において表示装置25に表示されるI/O制御ウィンドウを表したものである。
I/O制御操作が所定の機能キーや表示装置25の表示画面から選択されると、制御部22は、I/O制御ウィンドウ171を開き、記憶装置26の全画像ファイルから読み出した全画像とI/Oマップファイルから読み出した制御対象データとを、RAM223の全画像ファイルとI/Oマップデータファイルに格納すると共に、読み出した全画像をI/O制御ウィンドウ171に表示する。
ユーザは、このI/O制御ウィンドウ171に表示された各制御対象機器を見ながら、I/O制御操作を行う制御対象機器上にマウスカーソル164を移動し、選択する。この制御対象機器の選択操作は、前記したI/Oマップ作成処理において、各制御対象機器に対応して2点P1、P2により指定された領域内にマウスカーソル164が位置していれば、その選択は有効である。
制御部22は、マウスカーソル164により画面上の位置が指定されると、I/O制御ウィンドウ171に表示された全画像の原点Oに対するマウスカーソル164の位置座標を確認し、この位置座標とI/Oマップデータの各領域についての座標データ(P1、P2)とから、ユーザが指定した制御対象機器を特定する。
【0039】
ユーザにより選択された制御対象機器が特定されると、制御部22は、選択された制御対象機器についての制御対象データをI/Oマップデータファイルから読み出し、図7に示すように、選択された制御対象機器の表示位置周辺に操作パネル168を表示する。
図7に示した例では、エアコンについての領域が指定され、対応する操作パネル168に、その制御対象機器名「エアコン」と制御内容「電源;ON,OFF」、「温度;Up,Down」が表示される。
そしてユーザは、「ON」、「OFF」、「Up」、「Down」のいずれかの操作キーをマウスカーソル164で選択することにより、I/O制御操作が完了する。
【0040】
ユーザによって操作パネルの操作キーが選択されると、制御部22は、RAM223のI/Oマップデータファイルから、対応するI/O番号と制御内容を示すデータを読み出し、I/O制御信号として通信制御装置28および携帯電話20を介して制御側ステーション1に送信する。例えば、エアコンの電源「ON」キーがユーザによって選択されると、制御部22は、I/O番号「3」と電源ONを示すデータとをI/O制御信号として制御側ステーション1に送信する。
【0041】
制御側ステーション1では、このI/O制御信号を携帯電話7で受信すると、I/O制御装置6が、I/O番号のI/O制御ラインを介して接続された制御対象機器に対して制御信号を供給して、操作側ステーション2からの要求操作に対応した制御を行う。
これにより、例えばI/O制御信号の内容がI/O番号「3」と電源ONであれば、エアコン11の電源がオンされる。
【0042】
以上説明したように、本実施形態によれば、抽象化されたアイコンや文字により制御対象を特定するのではなく、各制御対象機供給についての実際の画像により特定するので、必要とする制御対象機器を容易に認識することができ、操作性のよい遠隔操作装置とすることができる。
また、実際の画像を使用しているため、各制御対象機器間の位置関係からも目的とする機器の認識が容易になる。特に同種類の機器が複数ある場合に、その位置関係から目的とする制御対象機器を認識、特定することが容易になる。
【0043】
以上説明した実施形態では、P1、P2の2点による領域を制御対象機器毎に指定してI/Oマップを作成したが、各操作キー毎の詳細なI/Oマップとしてもよい。
例えば、図6のI/Oマップ作成ウィンドウにおいて、照明13の「ON」部分の画像領域を点P1、P2により指定し、その後、制御対象表表示部163の制御対象「照明」(I/O番号1)の操作キー「ON」を指定することで、各操作キー毎の詳細なI/Oマップを作成する。同様に、照明13の「OFF」の画像領域、エアコン11の「ON」、「OFF」、「▲」、「▼」の各画像領域の指定と、制御対象表の操作キーの指定とにより、各操作部毎の詳細なI/Oマップが作成される。
このように、各操作部毎の詳細なI/Oマップが作成された制御対象機器については、I/O制御を行う場合、図7のI/O制御ウィンドウ171に示した操作パネル168は表示されない。操作パネル168が表示されるのは、実施形態で説明した、制御対象機器レベルでのI/Oマップが作成されている制御対象機器についてだけとなる。
操作部毎のI/Oマップが作成されている制御対象機器についてのI/O制御は、その機器についての各操作位置が指定された場合、例えば、照明13の「ON」について指定された画像領域内でマウスカーソル164による指定がされた場合に有効になる。この場合、制御部22は、マウスカーソル164で指定された位置を特定し、その位置を含む領域をRAM223のI/Oマップデータファイルから調べることで、ユーザが指定した制御対象機器と制御内容を特定し、対応するI/O制御情報を制御側ステーション1に送信する。
【0044】
また、同一の制御対象機器に対して、その機器の領域指定と、その機器の操作部毎の領域指定との双方によるI/Oマップを作成するようにしてもよい。
例えば、I/Oマップ作成ウィンドウ161の全画像表示部162において、前記した実施形態と同様に、エアコン11全体の画像領域を2点P1、P2で指定した後に、制御対象表のI/O番号「3」または、制御対象「エアコン」の部分を指定して、エアコン13についてのI/Oマップを作成する。その後、エアコン11の「ON」、「OFF」、「▲」、「▼」の各画像領域の指定と、制御対象表の操作キー「ON」キー、「OFF」キー、「Up」キー、「Down」キーの指定とにより、各操作部毎の詳細なI/Oマップも作成する。
このように、同一の制御対象機器に対して、機器全体の領域と操作部毎の領域との双方によるI/Oマップが作成された場合、I/O制御操作に対して制御部22は、次のように動作する。すなわち、制御部22は、マウスカーソル164で指定された位置を特定し、その位置が制御対象機器の操作部に対して指定された領域内であれば操作パネル168を表示することなく、直ちに指定された制御対象機器と制御内容に対応するI/O制御情報を制御側ステーション1に送信する。一方、マウスカーソル164で指定された位置が、制御対象機器全体の領域内であって、各操作部の領域外である場合には、その制御対象機器に対する操作パネル168をI/O制御ウィンドウ171に表示し、具体的な操作キーの指定をユーザに求める。
【0045】
制御対象機器についての各操作部毎の詳細なI/Oマップを作成する場合、操作性が悪くなる可能性がある。例えば、制御側ステーション1のI/O制御装置6のI/O制御ライン端子9にビデオデッキが接続されており、その電源のオン/オフ以外に、再生、停止、早送り、逆戻り、一時停止、録画等の各種ビデオ操作についての制御を行うことができる場合、これら、各ビデオ操作毎のI/Oマップを全画像から作成すると、ビデオ操作の操作ボタンについての画像が小さくなるため、I/Oマップ作成処理、及びI/O制御処理における操作性が悪くなる。
そこで、全画像の内の特定の領域を拡大した拡大画像を、I/Oマップ作成ウィンドウ161の全画像表示部162、および、I/O制御ウィンドウ171に表示し、この拡大画像によりI/Oマップ作成処理を行うようにしてもよい。ここで、拡大画像の要求と受信については、図3で説明したように、カメラ制御ウィンドウ152のカメラ枠158を移動、サイズ変更することで、より詳細なメイン画像の送信を制御側ステーション1に要求し、受信したメイン画像をメイン画像ウィンドウ151に表示する場合と同様にして処理される。
【0046】
すなわち、ユーザは、拡大画像の獲得処理についての所定の機能キーを選択するか、または、I/Oマップ作成ウィンドウ161中に、例えば、「OK」キー165の左横に「拡大」キーを配置しておき、その「拡大」キーを選択する。すると、両ウィンドウ161、171の全画像中に、カメラ枠158(図3参照)と同様に、拡大枠が表示される。ユーザは、この拡大枠の位置とサイズを変更することで、カメラ枠158に対するメイン画像と同様に、拡大表示したい領域を変更した後、「OK」キー165を選択する。
すると、制御部は、拡大枠の位置とサイズからビデオカメラ4の撮像位置(パン、チルト)とズーム値を算出し、制御側ステーション1に送信する。制御側ステーション1では、受信した撮像位置とズーム値に従ってビデオカメラ4を制御して撮像し、これを拡大画像として操作側ステーション2に送信する。
操作側ステーション2では、拡大画像を受信すると、両ウィンドウ161、172に表示されている全画像に変えて、拡大画像を表示する。なお、図6に示したI/Oマップ作成ウィンドウ161では、制御対象表表示部163により拡大画像の下側の一部が隠れてしまうので、拡大画像を表示する場合には、制御対象表、「拡大」キー、「OK」キー、「キャンセル」キーはなるべく縮小して表示する。一方、I/O制御ウィンドウ171では、ウィンドウ全体に拡大画像を表示する。
【0047】
ユーザは両ウィンドウ161、171に表示された拡大画像を使用して、I/Oマップ作成処理における領域指定と、I/O制御操作における位置指定を行う。この場合、制御部22は、マウス146により指定された拡大画像中での位置は、制御側ステーション1に送信した撮像位置とズーム値の両データから、全画像における位置に換算して、I/Oマップの作成と、I/O制御における制御対象機器の特定と制御内容の特定を行う。
【0048】
以上説明した実施形態では、制御対象データを制御側ステーション1から受信する場合について説明したが、必ずしも受信したものである必要がない。
例えば、各制御対象機器とその制御(操作)内容を示すデータについて、両ステーション1、2間で予め取り決めておき、一覧表等を見ながら、P1、P2の2点で指定した各領域に対する制御対象機器、制御内容を特定するようにしてもよい。
【0049】
また実施形態では、制御側ステーション1のビデオカメラ4を遠隔操作する各機能や、I/Oマップの作成機能、I/O制御操作機能等の各種機能は、ソフトウェアにより処理されるため、各機能についてのプログラムをCDROMやフロッピーディスク等の記録媒体に格納することで、広く提供することができる。そしてこの記録媒体に記録されたプログラムをパソコンにインストールすることで、本実施形態の各機能を実現することができる。
すなわち、本実施形態の遠隔操作装置は、特別なハードウェアを必要とせず、パソコンと記録媒体によって容易に構成することができる。
【0050】
なお、以上の実施形態及び変形例において説明した、各装置、各部、各動作、各処理等に対しては、それらを含む上位概念としての各手段(〜手段)により、実施形態を構成することが可能である。
例えば、I/O制御装置6から制御対象データを受信する動作に対して、制御対象受信手段により構成することができる。
また、カメラ制御ウィンドウ152にカメラ枠158を表示し、そのカメラ枠158を移動、サイズ変更する動作説明に対応して、カメラ枠表示手段、カメラ枠移動手段、カメラ枠サイズ変更手段、とすることも可能である。
さらに、I/Oマップデータを記憶装置26やRAM223に格納する動作に対応してI/Oマップデータ格納手段とし、拡大画像の獲得処理の動作に対応して拡大画像獲得手段とすることも可能である。
また、I/O制御装置6に対応してI/O制御手段とし、制御部5に対して制御手段とすることも可能である。
【0051】
【発明の効果】
本発明の遠隔操作装置によれば、制御対象を容易に認識し、特定することができ、操作性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における一実施形態の遠隔操作装置を用いた遠隔操作システムのシステム構成図である。
【図2】操作側ステーションにおけるパソコンの構成図である。
【図3】本実施形態の表示装置の表示画面の内、メイン画像ウィンドウとカメラ制御ウィンドウについての説明図である。
【図4】全画像を取り込む場合の各分割画面についての説明図である。
【図5】I/Oマップ作成処理の詳細を表すフローチャートである。
【図6】I/Oマップ作成処理において表示装置に表示されるI/Oマップ作成ウィンドウについての説明図である。
【図7】I/O制御操作において表示装置に表示されるI/O制御ウィンドウについての説明図である。
【図8】従来の遠隔操作システムのシステム構成図である。
【符号の説明】
1 制御側ステーション
2 操作側ステーション
4 ビデオカメラ
5 制御部
6 I/O制御装置
7、20 携帯電話
8 モデム
9 I/O制御ライン端子
11 エアコン
12 テレビ
13 照明
21 パーソナルコンピュータ
22 制御部
221 CPU
222 ROM
223 RAM
23 キーボード
24 マウス
25 表示装置
26 記憶装置
27 記憶媒体駆動装置
28 通信制御装置
29 入出力IF
151 メイン画像ウィンドウ
152 カメラ制御ウィンドウ
153 全画面取込キー
154 詳細設定キー
155 設定中止キー
156 設定送信キー
157 全画面
158 カメラ枠
161 I/Oマップ作成ウィンドウ
162 全画像表示部
163 制御対象表表示部
164 マウスカーソル
168 操作パネル
171 I/O制御ウィンドウ

Claims (3)

  1. 画像データを獲得する画像データ獲得手段と、
    この画像データ獲得手段で獲得した画像データによる画像を表示する画像表示手段と、
    この画像表示手段で表示された画像上の領域を指定する領域指定手段と、
    この領域指定手段で指定された領域と所定の制御信号とを対応させる対応手段と、
    前記画像表示手段に表示された画像上の位置を指定する位置指定手段と、
    この位置指定手段で指定された位置を含む前記領域指定手段で指定された領域を特定し、この特定した領域に対して前記対応手段で対応付けられた前記制御信号を出力する制御信号出力手段と、
    を具備することを特徴とする遠隔制御装置。
  2. 画像データを獲得する画像データ獲得手段と、
    この画像データ獲得手段で獲得した画像データによる画像を表示する画像表示手段と、
    この画像表示手段で表示された画像上の領域を指定する領域指定手段と、
    この領域指定手段で指定された領域と所定の制御対象機器とを対応させる対応手段と、
    前記画像表示手段に表示された画像上の位置を指定する位置指定手段と、
    この位置指定手段で指定された位置が含まれる前記領域指定手段で指定された領域を特定し、この特定した領域に対して前記対応手段で対応付けられた制御対象機器についての複数の制御内容を表示する制御内容表示手段と、
    この制御内容表示手段で表示された複数の制御内容から1の制御内容を選択する制御選択手段と、
    この制御選択手段で選択された制御内容に対応する制御信号を出力する制御信号出力手段と、
    を具備することを特徴とする遠隔制御装置。
  3. 前記画像獲得手段は、制御対象機器を撮像した画像データを獲得し、
    前記制御信号出力手段は、前記制御対象機器に対して各種制御を行う制御装置に前記制御信号を出力することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遠隔操作装置。
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