JP3680106B2 - エネルギー変換システムを有する家屋 - Google Patents

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Landscapes

  • Residential Or Office Buildings (AREA)
  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、自給自足可能で、かつ、省エネルギーとなるエネルギー変換システムを有する家屋に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
家屋は風雨や寒暖等の外界の過酷な自然環境や、危険な侵入者等から身を守るための隔離空間として古来より発展してきた。
【0003】
近年では、発達した高度な電化技術等を導入し、例えば、空調設備の充実、台所設備、風呂設備、トイレ設備の充実等、生活の利便さを追求した機能的に快適な居住空間が家屋として提供されている。
【0004】
かかる快適な居住空間を保持するために、現在の家屋は、電気、ガス、水等のいわゆるライフラインを外部から引込み、これらよりエネルギーの供給を受けている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、快適な居住空間であっても、その快適さを機能させるためのエネルギーは、上記したように外部からの供給に頼らざるをえず、また、生活に必要な食物も外部から調達せねばならず、さらに、生活により排出される廃棄物や居住者の排泄物等(以下、生活廃棄物という)の処理も外部に依存することなしには成立しないものである。
【0006】
昨今、自然破壊にまで至っている公害の中でも、上記生活廃棄物による河川や海の汚染が大きな問題となっている。
【0007】
企業の生産活動により排出される廃棄物による公害は、その原因を集中管理することで防止策をこうじることは可能であるが、生活廃棄物による公害は、その発生源がきわめて広域で、かつ、不特定であるために、これを管理することは殆ど不可能に近い。
【0008】
しかし、かかる生活廃棄物による公害問題を見過ごすわけにはいかず、積極的に公害撲滅を図り、自然環境を守ることが地球規模での責務であることは言うまでもない。
【0009】
一方、現代人は多くのストレスを抱えていると言われており、これに起因して人間性が歪められたり精神に異常を来したりして、犯罪や社会不適応の症状を引き起こしている。
【0010】
これらの根本には、社会の構造、生活の仕組みそのものが外部依存型となっていることにより、現代人の自立を阻んでいることが考えられる。
【0011】
すなわち、生活に必要なエネルギーや食物も、生活廃棄物の処理も外部依存とする社会構造が一見効率的・能率的のようであるが、依存関係は力関係となり、かかる力関係がストレスの要因となっている。
【0012】
そして、かかる社会構造の中に現代の家屋の構造も組み込まれており、このような家屋において生活する現代人はストレスから開放されることがない。
【0013】
本発明は、上記課題を解決することのできるエネルギー変換システムを有する家屋を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
この発明は、水力発電、風力発電、太陽光発電等の物理的エネルギー変換機構と、植物、動物、バクテリア等の生態エネルギー転換機構とを有機的に連係させてエネルギーを循環させるエネルギー変換システムを有する家屋であって、前記物理的エネルギー変換機構は、居住空間の上方に上位水槽を配設し、下方には水力発電機を備えた下位水槽を機械室の下方に配設すると共に、同下位水槽から前記上位水槽へ水を還流させる揚水ポンプを設け、さらに、屋根部や外壁に太陽発電機又は/及び風力発電機を配設し、前記上位水槽の水を前記水力発電機へ落下させて発電すると共に、前記太陽発電機又は/及び風力発電機により発電して電力を取出し、しかも、取り出した総和電力は蓄電器に蓄電し、その一部を、前記揚水ポンプの駆動に供給し、下位水槽と上位水槽との間で水を循環させて連続して水力発電できるように構成し、前記生態エネルギー変換機構は、前記機械室に、生活廃棄物を醗酵分解して、メタンガスと、有機廃棄物分解溶液と、残滓固体とに分離する廃棄物処理システムを配設すると共に、メタンガスより水素を生成して電気エネルギーに変換する燃料電池を配設して構成し、さらに、家屋を構成する柱、梁、壁、床、屋根等を、連続した循環水路を形成する構造としたことを特徴とするエネルギー変換システムを有する家屋に係るものである。
【0015】
また、本発明は以下の構成にも特徴を有する。
【0016】
(イ)前記生態エネルギー変換機構は、生活廃棄物を醗酵分解して、メタンガスと、有機廃棄物分解溶液と、残滓固体とに分離する廃棄物処理システムを配設し、有機廃棄物分解溶液を、ベランダ等に設けた水耕ベッドに循環供給して植物栽培を可能とした。
【0017】
(ロ)前記廃棄物処理システムは、生活廃棄物を微粉砕して反応面積を拡大し、バクテリアや醗酵菌によって急速醗酵・分解することとした。
【0020】
【実施例】
この発明の実施例を図面に基づき以下に説明する。
【0021】
本実施例に係る家屋は、太陽、水、風等の自然のエネルギーを利用して生活に必要な電気エネルギーを自家生産し、少なくとも自給自足可能な程度の食糧も自家生産可能な物理的なエネルギー変換機構と、生活廃棄物を外部に排出することなく自家処理し、しかも、同生活廃棄物をエネルギーや食糧へ再生産することができる生態エネルギー転換機構とからなるエネルギー変換システムを具備している。
【0022】
以下、かかるエネルギー変換システムを有する家屋の構成、同システムによる生活廃棄物の処理、生活廃棄物から電気を得る燃料電池、及び、食糧生産について詳述する。
【0023】
(家屋の構成)
図1は本発明に係るエネルギー循環システムを有する家屋Aの説明図であり、同家屋Aは地下一階、地上二階の箱型に建築しており、一階部1と二階部2とが居住空間Qとなっている。
【0024】
二階部2と屋根部4との間には、少なくとも上記居住空間Qと同等以上の容積を有する屋根裏空間3を形成し、さらに、地下一階には後述する廃棄物処理システムG等の各種機械を設置した機械室5を設けている。
【0025】
また、屋根裏空間3に上位水槽6を設けると共に、機械室5の下方には下位水槽7を設け、両水槽6,7 間を第一、第二水路8,9 で連通連結している。
【0026】
第一水路8は、上位水槽6から下位水槽7へ水を勢いよく落下させるためのもので、一階部1及び二階部2の側壁体10に沿って配設し、機械室5に位置するその下端部には水力発電機Bを取付けている。
【0027】
第二水路9は、居住空間Qの側壁体10から外方に地上面から立設し、屋根部4を支える支柱11の中を貫通させており、その下端部を下位水槽7へ臨ませると共に、上端部は屋根裏空間3に設けた水受浄化部12に連通連結し、さらに、中途には揚水ポンプPを配設している。
【0028】
したがって、上位水槽6から落下した水は、水力発電機Bの水車B1を回して電気を発生させて下位水槽7へ貯留され、揚水ポンプPにより第二水路9を介して前記水受浄化部12に還流し、同水受浄化部12には上位水槽6ヘ向けて勾配を形成しているので再び上位水槽6へと循環することになる。
【0029】
また、上位水槽6へは、樋45を介して屋根部4で受けた雨水を溜めることができるようにしている。
【0030】
71は循環水量が不足した場合に下位水槽7に地下水を補給する管路であり、同管路の中途に設けたポンプP1で管路71の先端部に設けたフロート弁(図示せず)の作動により地下水を下位水槽7に汲み上げている。
【0031】
また、本発明に係る家屋Aは複数個の太陽発電機C及び風力発電機Dを備えており、太陽発電機Cは屋根部4に、風力発電機Dは、屋根部4の端部と、一階部1及び二階部2にそれぞれ設けたベランダ13の手摺り部14に取付けている。太陽発電機Cは側壁体10等の外壁に設けることもできる。
【0032】
C1は集光パネルであり、同パネルC1で集めた太陽光は、発電に供される他、光ファイバー(図示せず)により廃棄物処理システムGに送られている。D1は風力発電機Dの風車である。
【0033】
上記した各発電機B,C,D により発電された電気は、機械室5に配設した蓄電器15に蓄電され、あらゆる動力として供給される。
【0034】
また、前記揚水ポンプPの駆動電力も蓄電器15から供給されることになるので水力発電を常時行うことができる。
【0035】
したがって、本家屋Aにおいては太陽、水、風等の自然のエネルギーを利用して自家発電して電力を賄う物理的エネルギー変換機構を具備しているので、外部から電力の供給を受ける必要がなく省エネルギーとなる。
【0036】
かかる省エネルギーの家屋Aが増えることにより、社会全体の省エネルギーを図ることができ、特に、エネルギー資源の乏しい国にとっては有益である。
【0037】
また、街に多数配線された電線を大幅に減じることができるので景観を向上させることができる。
【0038】
図1において、Fは庭部に設けた養殖槽であり、同養殖槽F内には食用となる魚類を養殖している。F1は吸水ポンプであり、地下水を溜めている下位水槽7から養殖槽F内に水を供給している。
【0039】
また、Jはポンプ(図示せず)を具備する水耕機であり、ベランダ13に設けた水耕ベッドJ1で成育させる食用の植物に液体肥料や水等を供給するもので、同水耕機Jは側壁体10内に埋設した管路を介して機械室5の廃棄物処理システムGに連通連結している。
【0040】
61は空気供給機、62は噴水用ノズルであり、上位水槽6内に設けて循環する水に空気を供給し、かつ、噴水させて水受浄化部12に水を導いて水を循環させながら大気及び太陽光により浄化させることにより水の腐敗を防止している。
【0041】
このように、本実施例では、エネルギー変換の媒体として主に水を利用し、かかる水を家屋A内に、常時、循環あるいは滞留させるように構成しているので、外界に対して水によるバリヤを形成することになる。
【0042】
したがって、水の温度の管理を行えば、常に快適な温度環境を維持することができると共に、自動消化装置等の機構を設置することが容易となり、内部からの出火に対しては早期鎮火が可能であり、また、外部の火災に対しても類焼を防止することができる。
【0043】
(生活廃棄物の処理について)
ここで、上記構成の家屋Aにおいて発生した生活廃棄物の処理について以下に説明する。なお、生活廃棄物とは、プラスチック等の合成樹脂を除く有機物であり、いわゆる生ゴミや屎尿を含むものである。
【0044】
上記生活廃棄物は、機械室5に配設した廃棄物処理システムGにより処理されて、最終的にはエネルギーとして利用される。かかる廃棄物処理システムGが、実質的に生態エネルギー転換機構をなすものである。
【0045】
すなわち、生活廃棄物を機械室5に設置した粉砕機16に送り、同粉砕機16で微粉化して反応面積を拡大させ、微粉化した生活廃棄物を混合機17で適量の水と混合し、混合した生活廃棄物を熱処理機18で煮沸消毒して粥状にする。
【0046】
次いで、かかる粥状にした生活廃棄物を高速ディスポーザ19により酵母菌やバクテリアと混合分散してコロイド状の反応活性体にする。
【0047】
さらに、同反応活性体を高速ディスポーザ19に連設した多孔質のセラミック等で形成された分解槽20(又は人工土壌)の中で養生し醗酵させ、大量のメタンガスを発生させながら分解させ、分離機21によって気体、液体、固体に分離する。
【0048】
上記の処理において容易には分解しない繊維素等は、廃棄物処理システムG中にミミズ等を介在させ、これらに捕食させることにより完全に分解させることができる。
【0049】
しかも、増殖したミミズ等は、取り出して前記養殖槽F中で養殖している魚類や、あるいはその他の家畜等の餌として供することにより、より高級な蛋白質へと再生することができる。
【0050】
なお、廃棄物処理システムG、特に分解槽20には、前記した集光パネルC1から太陽光線が送られているので、その紫外線や遠赤外線により腐敗菌の繁殖を抑制すると共に、バクテリヤや酵母菌の生態反応を最高に活性化するように管理されており、これによりきわめて効率良く、かつ、短時間に醗酵分解が成される。
【0051】
また、上記分離機21で分離した気体は、メタンガスを主体とするもので、これは、後述する燃料電池Hの源燃料として使用するようにしている。
【0052】
また、分離した液体は、分解した有機物が溶解した有機廃棄物分解溶液であり、肥沃な液体肥料となっているので、これを水耕機Jを介して水耕ベッドJ1に送り、食用の植物類の栽培に使用している。また、残りの固形物は、再び分解槽20の生態系の分解土壌となる。
【0053】
(燃料電池について)
次に、燃料電池Hについて説明する。
【0054】
これは、水素ガスを精製し、同水素ガスを燃焼させて電気を取り出すものであり、水素ガスを連続的に燃料電池Hに送り、電気化学的に燃焼させることで連続的な電子の流れ、すなわち電流を得るようにしたものである。
【0055】
かかる燃料電池Hは生態エネルギー転換機構の一部を構成するものであって、同時に前記物理的エネルギー変換機構との接点をなすものであり、機械室5に配設している。
【0056】
燃料電池Hは、プロパンガス、天然ガス、メタノール、ナフサ、石炭ガス等を源燃料とするのが一般的であるが、本実施例では家屋A内で排出される上記生活廃棄物を醗酵させて得られるメタンガスで賄うようにしている。
【0057】
すなわち、前記したコロイド状の反応活性体は、好適な条件下で管理された分解槽20の中で効率よく醗酵・分解して大量のメタンガスを発生する。
【0058】
このメタンガスを収集し、水蒸気と混合して高温の改質機22に導入し、これを水素ガスに改質し、燃料電池Hに送って電気を発生させるものである。
【0059】
改質機22はニッケル系の触媒で満たされており、750 〜950 ℃の高温を必要とするが、この熱源としては前記集光パネルC1や、各発電機B,C,D によって蓄電された電気、あるいは、この燃料電池Hで自給する。
【0060】
また、この燃料電池Hにより得た電気は、前記した水力発電用の揚水ポンプPの駆動に供給することができる。
【0061】
本燃料電池Hによって得られた電気と、各発電機B,C,D から得た電気とを併せれば、各機械類の駆動を行わせながら、かつ、余剰電力により生活に必要なエネルギーをすべて賄うことが可能となる。
【0062】
(食糧の生産について)
本発明に係る家屋Aは、前記したように食糧ともなる植物を栽培する水耕ベッドJ1を設けている。本実施例では、同水耕ベッドJ1をベランダ13に設けているが、これはベランダ13に限定するものではなく屋根部4や側壁体10等に設けても構わない。
【0063】
水耕ベッドJ1は、図2、図3に示すように、ベランダ13のスラブで構成したベッド本体31の周りに外周土手32を立設したパレット形状に構成し、さらに、ベッド本体31の内部に内部第一土手33、内部第二土手34を所定の間隔をあけて長手方向に平行に立設して第一プール35、第二プール36、第三プール37を区画形成している。32a は流出路形成用土手であり、同土手32a により第3プール37は平面視L字状に形成される。
【0064】
また、内部第一土手33は、外周土手32の略半分の高さとしており、内部第二土手34はさらに低く形成している。図2、図3において、38は第一プール35に吐出口を臨ませた水耕液流入管、39は第三プール37の終端に設けた水耕液流出管、40は流出路形成用土手32a に形成した第一プール35と第三プール37とを連通する連通孔に取付けた水抜き栓である。
【0065】
上記構成の水耕ベッドJ1には、図4に示すように、一定の大きさの箱状に形成した植栽器41を多数配設している。
同植栽器41は、多孔質の吸水性に富むプラスチックやセラミックで形成しており、低部には櫛状のリブ42を設けて上げ底し、過剰な水溶液が浸入しないようにしている。
【0066】
また、内部には適度な保水性を有するように調整した小砂利や砂、多孔質のプラスチックやセラミックが人工土壌として収容されている。
【0067】
廃棄物処理システムGより得た有機廃棄物分解溶液、すなわち、液体肥料としての水耕液を上記水耕ベッドJ1へ供給するには、先ず、同水耕液をポンプで水耕機Jに送り、同水耕機Jでさらに必要な栄養素等を添加して、上記水耕液流入管38より水耕ベッドJ1の第一プール35に送水する。
【0068】
同第一プール35に溜まった水耕液は、内部第一土手33をオーバーフローして第二プール36へと流れ込む。
同第二プール36には上記植栽器41を多数配設しており、同植栽器41は櫛状のリブ42より水耕液を吸い上げ、人工土壌に肥沃な栄養素と水分を豊潤に与える。
【0069】
水耕液はさらに内部第二土手34をオーバーフローして第三プール37へ流れ込み、水耕液流出管39より下段の水耕ベッドJ1へ流入する(図1参照)。
【0070】
このように、水耕液は常に循環しているので大気による浄化作用を受け、酸素濃度の高い活水として腐敗するおそれがない。
【0071】
なお、栽培する植物は何ら限定するものではなく、各種植物に合わせて、人工土壌を適宜作り変えててもよい。
【0072】
本実施例では、上記のように家屋A自体を緑化することができるので、単なる食糧の自家生産だけではなく、以下のような効果を生起する。
【0073】
すなわち、過剰な太陽エネルギーを植物が吸収して輻射熱を減少させ、光合成により空気中の炭酸ガスを減少させて酸素を増大させ、森林浴効果を家屋Aにおいて実現できる。
【0074】
また、かかる家屋Aが住宅街広域に多く建造されれば、ヒートアイランド化が問題となっている市街地が立体的な田園、森林のようになり、ひいては、炭酸ガスの増大による地球の温暖化現象にも歯止めをかけることができる。
【0075】
以上説明してきたように、本実施例においては、図5に示すように、家屋Aにおいて太陽、水、風の自然エネルギーを物理的エネルギー変換機構により電気エネルギーに変換して循環させながら自給すると共に、生態エネルギー転換機構により、家庭内から排出される生活廃棄物を外部に放出することなく分解処理可能となり、その一部は電気エネルギーに、また、食糧となる上質の炭水化物、蛋白質、ビタミン等に再生産されることになる。
【0076】
かかるエネルギー変換や生態エネルギー転換は、生態循環を含む自然なエネルギー循環系の中に同化させているので、そこに人間生活が軸として介在することによって連続的な運動系が形成され、しかも、石油や石炭等の燃焼によるエネルギーを殆ど使用する必要がないので、地球温暖化の原因をなす過剰な炭酸ガスの発生のない確実な省エネルギーを実現できる。
【0077】
また、生活廃棄物による公害問題も発生することがない。
【0078】
さらに、自給生活が可能となるので、生活に活用できる土地の選択範囲が広がり、有効国土面積が拡大される。しかも、外部依存型から脱却でき、対人間の力関係もなくなって現代人のストレスの開放にも効果がある。
【0079】
【発明の効果】
(1)水力発電、風力発電、太陽光発電等の物理的エネルギー変換機構と、植物、動物、バクテリア等の生態エネルギー転換機構とを有機的に連係させ、エネルギーを循環させたことにより、人間生活を軸として連続的な運動系が形成され、しかも、石油や石炭等の燃焼によるエネルギーを殆ど使用する必要がないので、地球温暖化の原因をなす過剰な炭酸ガスの発生のない確実な省エネルギーを実現できる。
【0080】
また、自給生活が可能となるので、生活に活用できる土地の選択範囲が広がり有効国土面積が拡大される。
【0081】
また、物理的エネルギー変換機構は、居住空間の上方に上位水槽を、下方には水力発電機を備えた下位水槽を配設すると共に、同下位水槽から前記上位水槽へ水を還流させる揚水ポンプを設け、さらに、屋根部や外壁に太陽発電機又は/及び風力発電機を配設し、前記上位水槽の水を前記水力発電機へ落下させて発電すると共に、前記太陽発電機又は/及び風力発電機により発電して電力を取出し、しかも、取り出した総和電力は蓄電器に蓄電し、その一部を、前記揚水ポンプの駆動に供給し、下位水槽と上位水槽との間で水を循環させて連続して水力発電させるようにしたことにより、水力発電を常時行うことができる。
【0082】
さらに、生態エネルギー転換機構との連係により、外部から電力の供給を受ける必要なく賄え、省エネルギーとなる。
【0083】
また、社会全体の省エネルギーが図れ、エネルギー資源の乏しい国にとって有益である。
【0084】
しかも、街に多数配線された電線を大幅に減じることができるので景観が向上する。
【0085】
また、生態エネルギー転換機構は、生活廃棄物を醗酵分解して、メタンガスと、有機廃棄物分解溶液と、残滓固体とに分離する廃棄物処理システムを配設し、メタンガスより水素を生成して電気エネルギーに変換する水素電池を配設したことにより、生活廃棄物を無公害化すると共に、エネルギーに変換して有効活用することが可能となる。しかも、生活廃棄物を外部に排出する必要がなく、かつ、省エネルギーとなる。
【0086】
さらに、家屋を構成する柱、梁、壁、床、屋根等を、連続した循環水路を形成する構造としたことにより、外界に対して水によるバリヤを形成することになって、水の温度の管理を行えば、常に快適な温度環境を維持することができると共に、自動消化装置等の機構を設置することが容易となり、内部からの出火に対しては早期鎮火が可能であり、また、外部の火災に対しても類焼を防止することができる。
【0087】
(2)前記生態エネルギー転換機構は、生活廃棄物を醗酵分解して、メタンガスと、有機廃棄物分解溶液と、残滓固体とに分離する廃棄物処理システムを配設し、有機廃棄物分解溶液を、ベランダ等に設けた水耕ベッドに循環供給して植物栽培を可能としたことにより、廃棄すべきものから上質な食糧を生産することが可能となり、自給自足が可能となる。
【0088】
また、過剰な太陽エネルギーを植物が吸収して輻射熱を減少させ、光合成により空気中の炭酸ガスを減少させて酸素を増大させ、森林浴効果を家屋において実現できる。
【0089】
さらに、かかる家屋が住宅街広域に多く建造されれば、ヒートアイランド化が問題となっている市街地が立体的な田園、森林のようになり、ひいては、炭酸ガスの増大による地球の温暖化現象にも歯止めをかけることができる。
【0090】
(3)前記廃棄物処理システムは、生活廃棄物を微粉砕して反応面積を拡大し、バクテリアや醗酵菌によって急速醗酵・分解するようにしているので、きわめて効率良く、かつ、短時間に醗酵分解することができる。
【0091】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る省エネルギーシステムを有する家屋の説明図である。
【図2】同家屋の水耕ベッドの平面図である。
【図3】同横断面図である。
【図4】同水耕ベッドの植栽器の説明図である。
【図5】エネルギーの循環を示す説明図である。
【符号の説明】
A 家屋
B 水力発電機
C 太陽発電機
D 風力発電機
G 廃棄物処理システム
H 燃料電池
J1 水耕ベッド
P 揚水ポンプ
Q 居住空間
4 屋根部
5 機械室
6 上位水槽
7 下位水槽
10 側壁体
13 ベランダ

Claims (3)

  1. 水力発電、風力発電、太陽光発電等の物理的エネルギー変換機構と、植物、動物、バクテリア等の生態エネルギー転換機構とを有機的に連係させエネルギーを循環させるエネルギー変換システムを有する家屋であって、
    記物理的エネルギー変換機構は、
    居住空間(Q)の上方に上位水槽(6)を配設し、下方には水力発電機(B)を備えた下位水槽(7)を機械室 (5) の下方に配設すると共に、同下位水槽(7)から前記上位水槽(6)へ水を還流させる揚水ポンプ(P)を設け、さらに、屋根部(4)や外壁に太陽発電機(C)又は/及び風力発電機(D)を配設し、前記上位水槽(6)の水を前記水力発電機(B)へ落下させて発電すると共に、前記太陽発電機(C)又は/及び風力発電機(D)により発電して電力を取出し、しかも、取り出した総和電力は蓄電器 (15) に蓄電し、その一部を、前記揚水ポンプ(P)の駆動に供給し、下位水槽(7)と上位水槽(6)との間で水を循環させて連続して水力発電できるように構成し、
    記生態エネルギー変換機構は、
    前記機械室 (5) に、生活廃棄物を醗酵分解して、メタンガスと、有機廃棄物分解溶液と、残滓固体とに分離する廃棄物処理システム(G)を配設すると共に、メタンガスより水素を生成して電気エネルギーに変換する燃料電池(H)を配設して構成し、
    さらに、家屋を構成する柱、梁、壁、床、屋根等を、連続した循環水路を形成する構造としたことを特徴とするエネルギー変換システムを有する家屋。
  2. 前記生態エネルギー変換機構は、生活廃棄物を醗酵分解して、メタンガスと、有機廃棄物分解溶液と、残滓固体とに分離する廃棄物処理システム (G) を配設し、有機廃棄物分解溶液を、ベランダ (13) 等に設けた水耕ベッド (J1) に循環供給して植物栽培を可能としたことを特徴とする請求項1記載のエネルギー変換システムを有する家屋。
  3. 前記廃棄物処理システム (G) は、生活廃棄物を微粉砕して反応面積を拡大し、バクテリアや醗酵菌によって急速醗酵・分解することを特徴とする請求項記載のエネルギー変換システムを有する家屋。
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