JP3679700B2 - Vehicle lamp control device - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高電圧化されたバッテリ(以下、「高電圧バッテリ」という)によりランプに給電する車両用ランプ制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、ユーザによる車両へのオプション的な電装品の設置、あるいは車両の高性能化に伴い、電力消耗が大きくなってきていることから、従来のバッテリ(乗用車では通常12V電圧を供給)では電力を供給する能力が不足ぎみとなってきている。また、このような電装品の増加により、電装品とバッテリとを接続するハーネスに電流がより多く流れるようになるため、その発熱への対応を余儀なくされている。
【0003】
そこで、こうした問題への対応として、車両のバッテリを高電圧化(例えば、36V電源など)した新しい規格への移行が検討されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、こうした高電圧バッテリが採用された場合、現行の12V仕様のランプを従来の手法で点灯させることはできない。そこで、各ランプへの給電時間をデューティ制御することで当該ランプに供給する電力量を制御する車両用ランプ制御装置が提案されている。
【0005】
こうした装置においては、そのときの制御態様に応じた好適なランプの点灯制御が望まれている。
特に、現行の12V仕様のランプを高電圧バッテリにより給電するため、その給電異常(過大な給電、あるいは給電不能等)に対する対応の向上が望まれている。
【0006】
本発明の第1の目的は、高電圧バッテリにより給電される車両用ランプ制御装置において、ランプへの給電異常に対する対応を向上することができる車両用ランプ制御装置を提供することにある。
【0007】
本発明の第2の目的は、高電圧バッテリにより給電される車両用ランプ制御装置において、運転者が著しい暗さを感じる状態でのランプへの給電量を好適に制御することができる車両用ランプ制御装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、高電圧バッテリからランプへの給電時間をデューティ制御することで該ランプへの給電量を制御する車両用ランプ制御装置において、CPUから出力される駆動信号に応じて前記ランプへの給電時間をデューティ制御する第1デューティ制御手段と、前記CPU以外から出力される駆動信号に応じて前記ランプへの給電時間をデューティ制御する第2デューティ制御手段と、前記第1デューティ制御手段による前記ランプへの給電異常が検出されたときに、前記第2デューティ制御手段による前記ランプへの給電に切り替えるデューティ制御切替手段と
を備えたことを要旨とする。
【0011】
請求項に記載の発明は、請求項1に記載の車両用ランプ制御装置において、始動時には、前記第1デューティ制御手段による前記ランプへの給電を停止した状態で前記第2デューティ制御手段による該ランプへの給電を行い、該第2デューティ制御手段による該ランプへの給電が正常であることを確認した後に前記第1デューティ制御手段による該ランプへの給電に切り替える始動時デューティ制御切替手段を更に備えたことを要旨とする。
【0012】
請求項に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の車両用ランプ制御装置において、前記ランプへの給電時間のデューティ比を制限して該ランプへの過大な給電を制限する給電量制限手段を更に備えたことを要旨とする。
【0013】
請求項に記載の発明は、請求項1〜のうち何れか1項に記載の車両用ランプ制御装置において、ワイパースイッチ及び光量増スイッチの少なくとも一方がオンされているときに、前記ランプへの給電量を基準量よりも増大補正する給電量補正手段とを更に備えたことを要旨とする。
【0014】
請求項に記載の発明は、請求項に記載の車両用ランプ制御装置において、前記給電量補正手段は、前記増大補正された給電量を所定時間経過後において基準量に戻すことを要旨とする。
【0015】
請求項に記載の発明は、請求項に記載の車両用ランプ制御装置において、前記給電量補正手段は、前記増大補正された給電量を漸減して基準量に戻すことを要旨とする。
【0018】
(作用)
請求項に記載の発明によれば、上記第1デューティ制御手段によるランプへの給電異常が検出されたときに、上記第2デューティ制御手段によるランプへの給電に切り替えるデューティ制御切替手段を備えている。従って、上記第1デューティ制御手段(CPU)の不具合発生時には、上記第2デューティ制御手段によるランプへの給電時間のデューティ制御に切り替えることで、不具合発生に対する装置の強靱性が向上される。
【0019】
請求項に記載の発明によれば、始動時には、上記第1デューティ制御手段によるランプへの給電を停止した状態で上記第2デューティ制御手段によるランプへの給電を行い、同第2デューティ制御手段によるランプへの給電が正常であることが確認された後に第1デューティ制御手段によるランプへの給電に切り替えられる。このように、始動時において第2デューティ制御手段によるランプへの給電が正常であることを予め確認しておくことで、例えば同第2デューティ制御手段によるランプへの給電が異常であるときの迅速な対応を促し、第1及び第2デューティ制御手段に同時に不具合が発生する状態が回避される。
【0020】
請求項に記載の発明によれば、上記ランプへの給電時間のデューティ比を制限して同ランプへの過大な給電を制限する給電量制限手段を備えている。従って、意図しないランプへの過大な給電が制限されることで、同ランプの損傷等は回避される。
【0021】
請求項に記載の発明によれば、ワイパースイッチ及び光量増スイッチの少なくとも一方がオンされているときには、ランプへの給電量は基準量よりも増大補正される。従って、例えば夜間の降雨時等、運転者が著しい暗さを感じる状態において、ランプの明るさが好適に確保される。
【0022】
請求項に記載の発明によれば、上記増大補正された給電量は所定時間経過後において基準量に戻されるため、同増大補正された給電量がランプに長時間にわたって供給されてランプの寿命が短くなったりすることは回避される。
【0023】
請求項に記載の発明によれば、上記増大補正された給電量は漸減されて基準量に戻されるため、同ランプは違和感なく基準の明るさに戻される。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図8に従って説明する。
図1〜図3は、本実施形態の電気的構成を示す回路図であり、特に図1及び図2は主としてその入力側及び出力側をそれぞれ示している。同図に示されるように、この車両用ランプ制御装置は、例えば36Vの高電圧バッテリ11及び12Vのバッテリ12に接続されており、ライトコントロールスイッチ13、ディマースイッチ14、DRL(Daytime Runnning Light)スイッチ15、フォグスイッチ16、光量増スイッチ17、イグニッションスイッチ18、ワイパースイッチ19、照度センサ20、これらスイッチ等に基づき点灯制御される右左各側のロービームランプ21,22、同ハイビームランプ23,24、同フォグランプ25,26、同ヘッドランプインジケータ27,28及び制御態様等に応じてこれらランプの制御を行うコントローラ30を備えている。
【0025】
上記ライトコントロールスイッチ13は、運転者等の操作によりヘッドライト(ロービームランプ21,22及びハイビームランプ23,24)を点灯又は消灯するためのスイッチである。また、上記ディマースイッチ14は、特にハイビームランプ23,24を点灯又は消灯するためのスイッチである。
【0026】
上記DRLスイッチ15は、運転者等の操作によりカナダの法規制に対応して昼間に前照灯(ロービームランプ21,22)を基準の80%程度の明るさで点灯させるためのスイッチである。
【0027】
上記光量増スイッチ17は、運転者等の操作により特に暗さの著しい状態において選択されているランプ21〜26を、例えば基準の120%程度の明るさで点灯させるためのスイッチである。
【0028】
上記照度センサ20は、例えば車両のインストルメントパネル(図示略)の上部に設置されており、周囲の明るさを検出する。
上記ランプ21〜26は、高電圧バッテリ11に接続されて給電されるが、現行の12V仕様のランプが採用されている。上記ヘッドランプインジケータ27,28は、例えばコンビネーションメータに組み込まれており、それぞれ後述するロービームランプ21,22への給電異常が検出されることで点灯制御される。
【0029】
上記コントローラ30は、CPU(Central Processing Unit )31、入力インターフェース32、イグニッションスイッチ18のオン・オフ状態を検出するイグニッションスイッチ入力回路部33、基準電源34、ウォッチドッグタイマ35、リセット回路36、電圧検出回路部37、給電量制限手段を構成する出力部40a〜40f、スイッチングトランジスタT1〜T6、電流検出回路部41,42及びパルス発振器を構成するフェイルセーフ回路43等により構成されている。
【0030】
上記イグニッションスイッチ入力回路部33はCPU31に接続されており、同CPU31にはイグニッションスイッチ18のオン状態に対応してH(ハイ)レベルとなるイグニッションスイッチ信号IGが入力されている。このイグニッションスイッチ信号IGは、上記フェイルセーフ回路43にも入力されている。
【0031】
上記基準電源34は、例えば5Vの基準電圧Vccを生成してCPU31等に給電する。
上記ウォッチドッグタイマ35は、CPU31に接続されて同CPU31からのランパルス信号を監視する。このランパルス信号は、CPU31が正常に動作しているときに出力される信号であって、ウォッチドッグタイマ35は、このランパルス信号を監視することでCPU31の診断を行っている。そして、ウォッチドッグタイマ35は、この診断結果を上記リセット回路36に出力している。リセット回路36は、この診断において異常が検出されたときに、CPU31をリセットする。
【0032】
上記電圧検出回路部37は、一方端が上記高電圧バッテリ11に接続された第1抵抗Rf1と、同第1抵抗Rf1に直列接続され、一方端の接地された第2抵抗Rf2を有し、これら第1及び第2抵抗Rf1,Rf2の接続端はCPU31に接続されている。CPU31は、この電圧検出回路部37の上記第1及び第2抵抗Rf1,Rf2に基づく高電圧バッテリ11の分圧が入力されることで同高電圧バッテリ11の実際の電圧値を演算する。
【0033】
上記ライトコントロールスイッチ13、ディマースイッチ14、DRLスイッチ15、フォグスイッチ16、光量増スイッチ17及びワイパースイッチ19は、上記入力インターフェース32を介してCPU31に接続されており、同CPU31にはこれらスイッチの操作状態等が入力されている。特に、ライトコントロールスイッチ13からは、そのオン状態に対応してHレベルとなるヘッドスイッチ信号HEADがCPU31に入力されている。このヘッドスイッチ信号HEADは、上記フェイルセーフ回路43にも入力されている。
【0034】
図2に示されるように、上記各出力部40a〜40fはそれぞれNOR回路46及びMMV(単安定マルチバイブレータ)47を有している。そして、各NOR回路46の一方の入力端子はCPU31に直接接続されており、同他方の入力端子はMMV47を介してCPU31に接続されている。また、各NOR回路46の出力端子は対応するスイッチングトランジスタT1〜T6のゲートに接続されている。
【0035】
本実施形態では、高電圧バッテリ11からランプ21〜26に互いに異なるタイミングで順次、周期的に給電するようになっており、通常は同ランプ21〜26への給電時間をPWM制御(デューティ制御)することでその給電量、すなわちランプ21〜26の明るさを制御する。そして、CPU31は、ランプ21〜26への所要の給電時間に対応するL(ロー)レベルの時間幅を有する信号を所要のタイミングで各出力部40a〜40fに選択的に出力するようになっている。
【0036】
従って、ランプ21〜26への給電時、各NOR回路46の一方の入力端子には所要の給電時間のLレベルの幅を有する信号が入力される。一方、上記MMV47は、CPU31からの上記信号のHレベルからLレベルへの立ち下がりに同期して所定時間(例えば、3[ms])のLレベルの時間幅を有するパルス信号を生成する。従って、ランプ21〜26への給電時、各NOR回路46の他方の入力端子には上記所定時間のLレベルの幅を有する信号が入力される。この時間(3[ms])は、CPU31によって制御(PWM制御)されるランプ21〜26への給電時間に比べて長く、且つ、同ランプ21〜26に対して過大に給電されることのない好適な値に設定されている。
【0037】
各NOR回路46の出力端子からは、その一方及び他方の入力端子にともにLレベルの信号が入力された状態のときに当該スイッチングトランジスタT1〜T6のゲートにHレベルの信号が出力される。換言すると、各NOR回路46の出力端子からは、その一方及び他方の入力端子に入力される各信号のうち、そのLレベルの時間幅の小さい方の信号、通常はCPU31によってPWM制御される信号が反転した状態で当該スイッチングトランジスタT1〜T6のゲートに出力される。
【0038】
上記各スイッチングトランジスタT1〜T6のドレインは、それぞれランプ21〜26に接続されており、同ランプ21〜26は高電圧バッテリ11のプラス極に接続されている。また、右側のランプ21,23,25に対応する各スイッチングトランジスタT1,T3,T5のソースは、一括されて一方の電流検出回路部41に接続されており、同電流検出回路部41を介して接地されている。左側のランプ22,24,26に対応する各スイッチングトランジスタT2,T4,T6のソースは、一括されて他方の電流検出回路部42に接続されており、同電流検出回路部42を介して接地されている。従って、出力部40a〜40fを介してCPU31から所要のスイッチングトランジスタT1〜T6のゲートにHレベルの信号が出力されると、当該トランジスタT1〜T6はオン状態となって対応するランプ21〜26に電流が流れ、同ランプ21〜26に給電される。
【0039】
なお、スイッチングトランジスタT1〜T6のゲートに出力されるHレベルの信号は、既述のようにNOR回路46の一方及び他方の入力端子に入力される各信号のうち、そのLレベルの時間幅の小さい方の信号が反転されて生成される。このため、図3に併せ示されるように、CPU31の不具合などで出力部40a〜40fに過大なLレベルの時間幅を有する信号が入力されても、スイッチングトランジスタT1〜T6のゲートに出力される信号のHレベルの時間幅は出力部(NOR回路46及びMMV47)によって規制されるため、当該トランジスタT1〜T6のオン時間(デューティ比)は制限されて上記ランプ21〜26への過大な給電は防止されている。
【0040】
上記電流検出回路部41,42は、それぞれコンパレータ51、MMV52及び抵抗Rを備えている。そして、右側のランプ21,23,25に対応する各スイッチングトランジスタT1,T3,T5のソースは電流検出回路部41の抵抗Rを介して接地されており、左側のランプ22,24,26に対応する各スイッチングトランジスタT2,T4,T6のソースは電流検出回路部42の抵抗Rを介して接地されている。
【0041】
また、これら抵抗Rの上記ソース側は、それぞれ対応するコンパレータ51の+入力端子に接続されている。そして、各コンパレータ51の−入力端子はCPU31に接続されて所定の判定基準電圧が入力されている。従って、各コンパレータ51の出力端子からは、抵抗Rの上記ソース側の電圧が判定基準電圧よりも大きいか否かを示す2値信号が出力される。
【0042】
ここで、右側のランプ21,23,25若しくは左側のランプ22,24,26を一括して流れる各電流が対応する電流検出回路部41,42の抵抗Rを流れると、そのソース側に電圧を発生する。これら電圧がそれぞれコンパレータ51及びMMV52を介してCPU31に入力されることで、同電圧、すなわち右側のランプ21,23,25若しくは左側のランプ22,24,26を一括して流れる各電流(ランプ電流)が2値化された電圧値としてそれぞれ検出される。
【0043】
なお、各MMV52は、コンパレータ51の出力端子からの信号のHレベルからLレベルへの立ち下がりに同期して所定時間(例えば、3[ms])のLレベルの時間幅を有するパルス信号を生成する。従って、各コンパレータ51の出力端子からの上記2値信号は、このMMV52を介することで、一定のLレベルの時間幅を有するパルス信号としてCPU31に入力される。以上により、例えば各コンパレータ51の出力端子からの上記2値信号が短周期的に変動しても、MMV52によって一定のLレベルの時間幅を有するパルス信号に変換されるため、CPU31に影響を及ぼすことはない。
【0044】
次に、上記フェイルセーフ回路43について、図3を併せ参照して説明する。このフェイルセーフ回路43は、大きくはパルス信号生成部61、出力部62a,62b及びスイッチングトランジスタ63a,63bを備えている。
【0045】
上記パルス信号生成部61は、ロービームランプ21,22に対して個別に設けられたレベルシフト回路64、MMV65、パルス生成回路66及びAND回路67,68,69を備えている(図3においては、便宜的にロービームランプ21に対してのみ図示)。レベルシフト回路64は、各ロービームランプ21,22と対応するスイッチングトランジスタT1,T2のドレインとの間にそれぞれ接続されている。このレベルシフト回路64は、各ロービームランプ21,22の非通電時において、例えば36Vの電圧を5Vの基準電圧に変換し、Hレベルの信号としてMMV65に出力する。また、レベルシフト回路64は、各ロービームランプ21,22の通電時において電圧降下した電圧をLレベルの信号としてMMV65に出力する。
【0046】
上記MMV65は、レベルシフト回路64からの信号のHレベルからLレベルへの立ち下がりに同期して所定時間(例えば、40〜100[ms])のLレベルの時間幅を有するパルス信号を生成する。この時間(40〜100[ms])は、ロービームランプ21,22に対する通常の給電周期に対して十分に長く設定されている。従って、ロービームランプ21,22に対して正常な通電が行われると、MMV65はその給電周期を通してLレベルの信号を生成する。
【0047】
上記AND回路67の一方の入力端子はMMV65に接続されており、同他方の入力端子は上記パルス生成回路66に接続されている。このパルス生成回路66は、各ロービームランプ21,22への給電周期と同等の周期にて所定時間(例えば、3[ms])のLレベルの時間幅を有するパルス信号を生成する。従って、ロービームランプ21,22の非通電時には、MMV65からHレベルの信号がAND回路67の一方の入力端子に入力されるため、パルス生成回路66において生成された信号がそのままその出力端子から出力される。また、ロービームランプ21,22の通電時には、その給電周期を通してMMV65からLレベルの信号がAND回路67の一方の端子に入力されるため、常にLレベルの信号がその出力端子から出力される。
【0048】
一方、AND回路68の一方及び他方の入力端子には、それぞれCPU31へと入力される前記ライトコントロールスイッチ13及びイグニッションスイッチ18からの各信号(イグニッションスイッチ信号IG及びヘッドスイッチ信号HEAD)が分岐・入力されている(図1及び図2参照)。従って、このAND回路68の出力端子からは、上記ライトコントロールスイッチ13及びイグニッションスイッチ18がともにオンされているときにのみHレベルの信号が出力される。
【0049】
上記AND回路69の一方及び他方の入力端子には、それぞれ上記AND回路67,68の各出力端子が接続されており、その出力端子は前記出力部62a,62bに接続されている。従って、このAND回路69の出力端子からは、上記ライトコントロールスイッチ13及びイグニッションスイッチ18がともにオンされており、且つ、当該ロービームランプ21,22への非通電時においてのみ、パルス生成回路66において生成された信号がそのまま対応する出力部62a,62bに出力される。
【0050】
図3に示されるように、上記出力部62a,62bは、それぞれNOR回路71及びMMV72を有している。そして、NOR回路71の一方の入力端子は上記AND回路69の出力端子に直接接続されており、同他方の入力端子はMMV72を介して同AND回路69の出力端子に接続されている。MMV72は、上記AND回路69の出力端子からの信号のHレベルからLレベルへの立ち下がりに同期して所定時間(例えば、3[ms])のLレベルの時間幅を有するパルス信号を生成する。
【0051】
上記NOR回路71の出力端子は対応するスイッチングトランジスタ63a,63bのゲートに接続されている。そして、各スイッチングトランジスタ63a,63bのドレインは、各ロービームランプ21,22と対応するスイッチングトランジスタT1,T2のドレインとの間に接続されており、そのソースは接地されている。
【0052】
従って、上記ライトコントロールスイッチ13及びイグニッションスイッチ18がともにオンされており、且つ、当該ロービームランプ21,22への非通電時においては、上記NOR回路71の一方及び他方の入力端子に入力される各信号のうちそのLレベルの時間の幅が小さい方の信号が反転した状態で当該スイッチングトランジスタ63a,63bのゲートに出力される。従って、例えば通常の給電経路に異常(例えば、CPU31の異常、スイッチングトランジスタT1,T2の損傷など)が発生した場合には、通常はパルス生成回路66において生成された信号が反転した状態で当該スイッチングトランジスタ63a,63bのゲートに出力される。これにより、このスイッチングトランジスタ63a,63bのゲートに出力される信号がHレベルになるときに同スイッチングトランジスタ63a,63bはオンされ、対応するロービームランプ21,22が給電されて点灯する。このように、各ロービームランプ21,22に対して補完的な給電経路を設けたのは、その通常の給電経路に異常(例えば、CPU31の異常、スイッチングトランジスタT1,T2の損傷など)が発生した場合においても、同ロービームランプ21,22の意図しない消灯を回避するためである。
【0053】
なお、スイッチングトランジスタ63a,63bのゲートに出力されるHレベルの信号は、NOR回路71の一方及び他方の入力端子に入力される各信号のうち、そのLレベルの時間幅の小さい方の信号が反転されて生成されるようになっている。このため、図3に示されるように、パルス信号生成部61の不具合などによりAND回路69から過剰なLレベルの時間幅を有する信号が出力されても、スイッチングトランジスタ63a,63bへの出力信号のHレベルの時間幅は出力部(NOR回路71及びMMV72)によって規制されるため、当該トランジスタ63a,63bのオン時間(デューティ比)は制限され、上記ロービームランプ21,22への過大な給電は防止される。
【0054】
ちなみに、上記NOR回路71の出力端子は、CPU31にも接続されており、その出力信号がCPU31により監視されている。これは、少なくともCPU31が正常である場合においてフェイルセーフ回路43のみによるロービームランプ21,22への給電が正常であることを確認するためである。
【0055】
上記ヘッドランプインジケータ27,28の一方端はそれぞれスイッチ73,74を介して高電圧バッテリ11に接続されており、同他方端は接地されている。これらヘッドランプインジケータ27,28は、後述するロービームランプ21,22への給電異常が検出されると、CPU31からの駆動信号によって当該スイッチ73,74がオンされて点灯する。
【0056】
次に、コントローラ30が実行する処理の内容とともに、本実施形態に係る車両用ランプ制御装置の動作について、図4〜図8を参照して説明する。
図4のフローチャートで示すルーチンにおいてCPU31は、まずステップ101において必要な初期設定を行った後、所定時間ごとの定時割り込みによりステップ102以降の処理を繰り返す。
【0057】
ステップ102においてCPU31は、イニシャルフラグがオンか否かを判断する。このイニシャルフラグは、後述のイニシャルチェックのサブルーチンが完了することでオンされるものである。ここで、イニシャルフラグがオフと判断されるとCPU31は、ステップ200に移行し、図6に示されるイニシャルチェックのサブルーチンを実行する。また、イニシャルフラグがオンと判断されると、CPU31はステップ103に移行する。
【0058】
図6に示されるように、ステップ200のサブルーチンにおいてCPU31は、まず、ステップ201においてイグニッションスイッチ18がオンか否かを判断する。そして、イグニッションスイッチ18がオフであると判断されるとCPU31は、イニシャルチェックのサブルーチンを終了してステップ103に移行する。一方、イグニッションスイッチ18がオンであると判断されるとCPU31は、ステップ202に移行する。
【0059】
ステップ202においてCPU31は、ライトコントロールスイッチ13がオンか否かを判断する。そして、ライトコントロールスイッチ13がオフであると判断されるとCPU31は、イニシャルチェックのサブルーチンを終了してステップ103に移行する。一方、ライトコントロールスイッチ13がオンであると判断されるとCPU31は、ステップ203に移行する。
【0060】
ステップ203においてCPU31は、ロービームランプ21,22(出力部40a,40b)に対する駆動信号の出力を停止する。このとき、前記フェイルセーフ回路43のパルス信号生成部61(AND回路67の一方の入力端子)に常にHレベルの信号が入力されるため、各出力部62a,62b(NOR回路71)から前記パルス生成回路66において生成されたパルス信号が反転した状態で当該スイッチングトランジスタ63a,63bにそれぞれ出力されるのは既述のとおりである。
【0061】
次いで、CPU31はステップ204に移行して、上記フェイルセーフ回路43のパルスチェックを行う。既述のように、各出力部62a,62b(NOR回路71)からの信号はCPU31にも出力されており、これら信号をチェックすることで各ロービームランプ21,22に対するフェイルセーフ回路43の給電状態をチェックする。
【0062】
次いで、CPU31は、ステップ205に移行して、上記チェックされたパルスが正常か否かを判断する。具体的には、各出力部62a,62bから出力された信号(パルス信号)のHレベルの時間幅、或いは周期等をそれぞれ規定値と比較して正常か否かを判断する。
【0063】
ここで、上記チェックされたパルスが正常であると判断されるとCPU31は、ステップ206に移行してCPU出力に切り替える。具体的には、図6に併せ示されるように、CPU31は、切替開始時において同期をとるための短パルス(例えば、通常の20分の1程度のHレベルの時間幅を有する信号がスイッチングトランジスタT1,T2に出力されるパルス信号)を出力する。この短パルスは、ロービームランプ21,22への給電において同ランプ21,22に損傷を与えることのないものである。そして、この短パルスのタイミングを起点として、CPU31によるランプ21〜26への所要のタイミング及び給電時間でのPWM制御に移行する。
【0064】
一方、ステップ205において、チェックされたパルスが異常であると判断されるとCPU31は、ステップ207に移行してこの診断結果をダイアグに記憶するとともに、当該ヘッドランプインジケータ27,28を点灯する。具体的には、CPU31は、異常が検出されたロービームランプ21,22に対応する前記スイッチ73,74に駆動信号を出力して当該ヘッドランプインジケータ27,28を点灯する。
【0065】
ステップ206若しくは207の処理を行ったCPU31は、ステップ208に移行してイニシャルフラグをオンし、イニシャルチェックのサブルーチンを終了してステップ103に移行する。
【0066】
ステップ103においてCPU31は、イグニッションスイッチ18がオンか否かを判断する。ここで、イグニッションスイッチ18がオンであると判断されると、CPU31はステップ104に移行し、ライトコントロールスイッチ13がオンか否かを判断する。そして、ライトコントロールスイッチ13がオフであると判断されると、CPU31はステップ105に移行する。
【0067】
ステップ105においてCPU31は、DRLスイッチ15がオンか否かを判断する。ここで、DRLスイッチ15がオフであると判断されるとCPU31は、そのままステップ102に戻る。また、DRLスイッチ15がオンであると判断されるとCPU31は、ステップ106に移行してヘッドフラグをオンするとともに、PWM補正係数を値「0.8」に設定し、更に後述するステップ300のランプ点灯処理のサブルーチンを実行した後、ステップ102の処理に戻る。なお、ヘッドフラグはロービームランプ21,22を点灯させるときにオンに設定されるものである。また、PWM補正係数は、ランプへの給電時間の基準値に乗ずることで実際の給電時間、すなわちランプへの給電量を増減補正するものである。
【0068】
一方、ステップ104においてライトコントロールスイッチ13がオンであると判断されると、CPU31は図5のステップ121に移行する。そして、前記電圧検出回路部37において検出された高電圧バッテリ11の電圧を読み込み、ステップ122に移行する。そして、ステップ122においてCPU31は、上記高電圧バッテリ11の電圧に基づきPWM補正係数の算出に供せられる電圧補正係数を演算する。図7に示されるように、この電圧補正係数は高電圧バッテリ11の電圧が小さくなるほど大きくなるように設定されている。これは、高電圧バッテリ11の電圧低下に伴うランプへの給電量の低下を補うため、その分、同ランプへの給電時間を長く(PWM補正係数を大きく)設定するためである。
【0069】
その後、ステップ123に移行してCPU31は、ヘッドフラグをオンして更にステップ124に移行する。
ステップ124においてCPU31は、前記光量増スイッチ17がオンか否かを判断する。ここで、光量増スイッチ17がオフであると判断されるとCPU31は、更にステップ125に移行してワイパースイッチ19がオンか否かを判断する。そして、ワイパースイッチ19がオフであると判断されるとCPU31は、更にステップ127に移行する。一方、ステップ124において光量増スイッチ17がオンであると判断され、若しくはステップ125においてワイパースイッチ19がオンであると判断されるとCPU31は、ステップ126において光量増フラグをオンした後に、ステップ127に移行する。
【0070】
ステップ127においてCPU31は、ディマースイッチ14がオンか否かを判断する。ここで、ディマースイッチ14がオンであると判断されると、CPU31はステップ128に移行し、ハイフラグをオンにしてステップ129に移行する。一方、ディマースイッチ14がオフであると判断されると、CPU31はそのままステップ129に移行する。なお、ハイフラグはハイビームランプ23,24を点灯させるときにオンに設定されるものである。
【0071】
ステップ129においてCPU31は、フォグスイッチ16がオンか否かを判断する。ここで、フォグスイッチ16がオンであると判断されると、CPU31はステップ130に移行し、フォグフラグをオンにしてステップ131に移行する。一方、フォグスイッチ16がオフであると判断されると、CPU31はそのままステップ131に移行する。なお、フォグフラグはフォグランプ25,26を点灯させるときにオンに設定されるものである。
【0072】
ステップ131においてCPU31は、光量増フラグがオンか否かを判断する。ここで、光量増フラグがオフであると判断されると、CPU31はステップ133に移行し、PWM補正係数を値「1.0」に設定する。
【0073】
一方、光量増フラグがオンであると判断されると、CPU31はステップ132に移行し、光量増フラグがオンに移行してから所定の設定時間を経過しているか否かを判断する。そして、光量増フラグがオンに移行してから所定の設定時間を経過していないと判断されると、CPU31はステップ134に移行し、PWM補正係数を値「1.2」に設定する。このような補正は、光量増スイッチ17若しくはワイパースイッチ19がオンされている間、例えば夜間の降雨時等、運転者が著しい暗さを感じる状態において、所定の設定時間を経過していないことを条件にPWM補正係数を所定値(値「0.2」)だけ増大し、ランプの明るさをその分確保するためである。
【0074】
ステップ132において光量増フラグがオンに移行してから所定の設定時間を経過していると判断されると、CPU31はステップ135に移行し、PWM補正係数の漸減を行う。具体的には、演算の都度に(時間の経過とともに)このPWM補正係数を値「1.0」を下限として漸減する。このようなPWM補正係数の補正は、増大補正されたPWM補正係数に基づきランプへの過剰な給電が長時間にわたることで同ランプの寿命が短くなったりすることを回避するためである。また、PWM補正係数を漸減するのは、上記設定時間の経過後において同PWM補正係数に基づくランプへの給電量を徐々に減らし、違和感なくランプを基準の明るさに戻すためである。
【0075】
ステップ133〜135のいずれかの処理によりPWM補正係数の設定等を行うと、CPU31はステップ136に移行し、上記設定等されたPWM補正係数にステップ122において演算された電圧補正係数を乗じてこのときのPWM補正係数の値を更新し、更にステップ300のランプ点灯処理のサブルーチンを実行した後、ステップ102の処理に戻る。
【0076】
一方、ステップ103においてイグニッションスイッチ18がオフであると判断されると、CPU31はステップ107に移行し、ライトコントロールスイッチ13がオンか否かを判断する。そして、ライトコントロールスイッチ13がオンであると判断されると、CPU31はステップ108に移行し、更にディマースイッチ14がオンか否かを判断する。そして、ディマースイッチ14がオフであると判断されると、ステップ109に移行してヘッドフラグをオンするとともに、PWM補正係数を値「1.0」に設定し、更にステップ300のランプ点灯処理のサブルーチンを実行した後、ステップ102の処理に戻る。また、ステップ108においてディマースイッチ14がオンであると判断されるとCPU31は、ステップ110に移行してヘッドフラグ及びハイフラグをオンするとともに、PWM補正係数を値「1.0」に設定し、更にステップ300のランプ点灯処理のサブルーチンを実行した後、ステップ102の処理に戻る。
【0077】
また、ステップ107においてライトコントロールスイッチ13がオフであると判断されると、CPU31はそのままステップ102の処理に戻る。
次に、ステップ300のランプ点灯処理のサブルーチンについて、図8を参照して説明する。ステップ300のランプ点灯処理のサブルーチンに移行したCPU31は、まずステップ301において基準PWM値にPWM補正係数を乗じて出力PWMを演算する。この基準PWM値は、高電圧バッテリ11から選択されたランプ21〜26に互いに異なるタイミングで順次、周期的に給電するときの同ランプ21〜26への給電時間の基準値である。この基準値に上述のように演算されたPWM補正係数を乗ずることで、ランプ21〜26への給電時間である出力PWMが算出される。
【0078】
出力PWMを算出したCPU31は、ステップ302に移行し、各種オンフラグに基づき所要のランプにPWMを出力する。すなわち、CPU31は、上記演算された給電時間(出力PWM)だけ当該ランプのスイッチングトランジスタT1〜T6がオンされるように駆動信号を出力する。これにより、所要のランプに所要の給電が行われる。そして、PWMを出力したCPU31は、ランプ点灯処理のサブルーチンを終了してその後、ステップ102の処理に戻る。
【0079】
以上詳述したように、本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)本実施形態では、高電圧バッテリ11からロービームランプ21,22への給電量を、CPU31と、フェイルセーフ回路43(パルス生成回路66)との2重系によってPWM制御(デューティ制御)した。そして、CPU31によるロービームランプ21,22への給電異常が検出されたときに、フェイルセーフ回路43による同ランプ21,22への給電制御に切り替えるようにした。従って、例えばCPU31の不具合発生時においても上記ランプ21,22への給電を補完的に行うことができ、不具合発生に対する装置の強靱性を向上することができる。
【0080】
(2)本実施形態では、CPU31による右左各側のロービームランプ21,22への給電異常を個別に検出するようにした。そして、いずれかのロービームランプ21,22への給電異常が検出されたとき、当該ランプ21,22のみへの給電をフェイルセーフ回路43による給電に切り替えるようにした。従って、CPU31によるロービームランプ21,22への給電異常が検出されたときの対応をより厳密に行うことができる。
【0081】
(3)本実施形態では、イニシャルチェックにおいて、CPU31によるロービームランプ21,22への給電を停止した状態でフェイルセーフ回路43(パルス生成回路66)による同ランプ21,22への給電を行い、同フェイルセーフ回路43によるランプ21,22への給電が正常であることが確認された後にCPU31によるランプ21,22への給電に切り替えるようにした。このように、イニシャルチェックにおいてフェイルセーフ回路43によるロービームランプ21,22への給電が正常であることを予め確認しておくことで、例えば同フェイルセーフ回路43によるランプ21,22への給電が異常であるときの迅速な対応を促し、CPU31及びフェイルセーフ回路43に同時に不具合が発生する状態を回避することができる。
【0082】
(4)本実施形態では、イニシャルチェックにおいて、フェイルセーフ回路43(パルス生成回路66)によるロービームランプ21,22への給電が異常であることが確認されたとき、当該ランプ21,22に対応するスイッチ73,74を駆動してヘッドランプインジケータ27,28を点灯するようにした。従って、フェイルセーフ回路43によるロービームランプ21,22への給電異常が好適に運転者に報知され、整備所等への退避などの迅速な対応を行うことができる。
【0083】
(5)本実施形態では、イニシャルチェックにおいて、フェイルセーフ回路43によるランプ21,22への給電が正常であることが確認された後にCPU31によるランプ21,22への給電に切り替える際、同期をとるための短パルスを出力するようにした。そして、この短パルスのタイミングを起点として、CPU31による選択されたランプ21〜26への所要のタイミング及び給電時間でのPWM制御に移行するようにした。従って、この給電系の移行時において、ロービームランプ21,22への過大な給電が行われて同ランプ21,22が損傷することを回避することができる。
【0084】
(6)本実施形態では、ランプ21〜26に給電するための各出力部40a〜40f(NOR回路46及びMMV47)、62a,62b(NOR回路71及びMMV72)によってその給電時間(デューティ比)を制限し、同ランプへの過大な給電を制限するようにした。従って、意図しないランプ21〜26への過大な給電を制限して同ランプ21〜26の損傷等を回避することができる。
【0085】
(7)本実施形態では、電流検出回路部41,42のコンパレータ51の出力端子からの2値信号を、MMV52を介することで一定のLレベルの時間幅を有するパルス信号としてCPU31に入力した。従って、例えば各コンパレータ51の出力端子からの2値信号が短周期的に変動しても、MMV52によって一定のLレベルの時間幅を有するパルス信号に変換されるため、CPU31に影響を及ぼすことはない。
【0086】
(8)本実施形態では、光量増スイッチ17及びワイパースイッチ19の少なくとも一方がオンされているときには、ランプ21〜26への給電量を基準量よりも所定量だけ増大補正した。従って、例えば夜間の降雨時等、運転者が著しい暗さを感じる状態において、ランプ21〜26の明るさを好適に確保することができる。
【0087】
(9)本実施形態では、増大補正されたランプ21〜26への給電量は所定時間経過後において基準量に戻されるため、同増大補正された給電量がランプ21〜26に長時間にわたって供給されて同ランプの寿命が短くなったりすることを回避することができる。
【0088】
(10)本実施形態では、増大補正されたランプ21〜26への給電量は所定時間経過後において漸減されて基準量に戻されるため、同ランプを違和感なく基準の明るさに戻すことができる。
【0089】
なお、本発明の実施の形態は上記実施形態に限定されるものではなく、次のように変更してもよい。
・前記実施形態においては、フェイルセーフ回路43のレベルシフト回路64と、各ロービームランプ21,22と対応するスイッチングトランジスタT1,T2のドレインとの間とを接続してそのレベル(H又はL)を監視することで、CPU31による同ランプ21,22への給電異常を検出した。これに対して、図9に示されるように、フェイルセーフ回路43のMMV65と、各スイッチングトランジスタT1,T2のドレインと対応する出力部40a,40bとの間とをNOT回路81を介して接続し、同出力部40a,40bからの信号(駆動信号)を監視することで、CPU31による同ランプ21,22への給電異常を検出してもよい。
【0090】
また、前記ウォッチドッグタイマ35において監視されるランパルス信号によって、CPU31による同ランプ21,22への給電異常を検出してもよい。
・前記実施形態においては、CPU31による右左各側のロービームランプ21,22への給電異常をそれぞれ個別に検出したが、両ロービームランプ21,22への給電異常を一括して検出してもよい。この場合、CPU31によるロービームランプ21,22への給電から、フェイルセーフ回路43による同ランプ21,22への給電の切り替えを、左右のロービームランプ21,22に対して同時に行う。
【0091】
・前記実施形態においては、フェイルセーフ回路43を各ロービームランプ21,22に個別に設けたが、例えばパルス生成回路66が両ロービームランプ21,22に共用となるような回路構成を採用してもよい。
【0092】
・前記実施形態においては、高電圧バッテリ11からランプ21〜26に互いに異なるタイミングで順次、周期的に給電し、基本的には同ランプ21〜26への給電時間(オン時間)をPWM制御(デューティ制御)することでその給電量、すなわちランプ21〜26の明るさを制御した。これに対して、高電圧バッテリ11からランプ21〜26に互いに異なるタイミングで順次、一定のオン時間(パルス時間幅)で給電してその給電周期、すなわちオフ時間を制御するデューティ制御によりその給電量、すなわちランプ21〜26の明るさを制御してもよい。
【0093】
図10は、例えば57Hzの周期にて高電圧バッテリ11からランプ21〜26に互いに異なるタイミングで順次、給電する場合の同高電圧バッテリ11の電圧値とデューティ比及び給電時間(Ton時間)との関係を示すグラフである。各ランプ21〜26に互いに異なるタイミングで順次、給電するためには、そのデューティ比の上限は16.6(100/6)%(オン時間では、約3(=1/57/6×1000)ms)になる。そして、このデューティ比を上限として高電圧バッテリ11の電圧値に対する給電時間の補正を行う場合、34Vまでの電圧値の範囲で補正可能であることが出願人らによって確認されている。
【0094】
一方、図11は、例えば1.56msの一定のオン時間(パルス時間幅)で給電してその給電周期、すなわちオフ時間を制御するデューティ制御の場合の同高電圧バッテリ11の電圧値と周波数、デューティ比及びオン及びオフの合計時間Tallとの関係を示すグラフである。この場合においても、そのデューティ比の上限は同様に16.6(100/6)%である。このデューティ比を上限として高電圧バッテリ11の電圧値に対する上記合計時間Tall(オフ時間)の補正を行う場合、その最小値は約9.3(=1.56×6)msとなる。そして、この最小値を下限として高電圧バッテリ11の電圧値に対する給電周期の補正を行う場合にも、この電圧値に対する補正可能範囲は同等の34Vとなっている。このようにオン時間(パルス時間幅)を固定してその給電周期、すなわちオフ時間を制御するデューティ制御の場合、例えばスイッチングトランジスタT1〜T6への駆動信号をMMVを介して出力することで常に確実なオン時間にすることができる。さらに、CPU31によるスイッチングトランジスタT1〜T6の駆動時間が一定であるために、同CPU31の診断をより確実に行うことができる。
【0095】
なお、この場合のランプ21〜26への過大な給電を制限するための給電時間のデューティ比の制限は、オフ時間が短くなりすぎないよな回路構成にて行う。
【0096】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1〜のいずれかに記載の発明によれば、高電圧バッテリにより給電される車両用ランプ制御装置において、ランプへの給電異常に対する対応を向上することができる。
請求項のいずれかに記載の発明によれば、高電圧バッテリにより給電される車両用ランプ制御装置において、運転者が著しい暗さを感じる状態でのランプへの給電量を好適に制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した一実施形態の電気的構成を示す回路図。
【図2】同実施形態の電気的構成を示す回路図。
【図3】同実施形態の電気的構成を示す回路図。
【図4】同実施形態の動作態様を示すフローチャート。
【図5】同実施形態の動作態様を示すフローチャート。
【図6】同実施形態の動作態様を示すフローチャート。
【図7】バッテリ電圧と電圧補正係数との関係を示すマップ。
【図8】同実施形態の動作態様を示すフローチャート。
【図9】同実施形態の別例の電気的構成を示す回路図。
【図10】バッテリ電圧とデューティ比等との関係を示すグラフ。
【図11】バッテリ電圧とデューティ比等との関係を示すグラフ。
【符号の説明】
11 高電圧バッテリ
17 光量増スイッチ
19 ワイパースイッチ
21〜26 ランプ
30 コントローラ
31 CPU
35 電圧検出回路部
36 電流検出回路部
40a〜40f 給電量制限手段を構成する出力部
43 パルス発振器を構成するフェイルセーフ回路
47 MMV
66 パルス生成回路
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a vehicular lamp control device that supplies power to a lamp by means of a high voltage battery (hereinafter referred to as “high voltage battery”).
[0002]
[Prior art]
In recent years, power consumption has increased with the installation of optional electrical components on the vehicle by the user or higher performance of the vehicle. Therefore, conventional batteries (usually 12V voltage is supplied to passenger cars) can supply power. The ability to supply is becoming scarce. In addition, since such an increase in electrical components causes more current to flow through the harness connecting the electrical component and the battery, it is necessary to cope with the heat generation.
[0003]
Therefore, as a countermeasure to such a problem, a shift to a new standard in which a vehicle battery is increased in voltage (for example, 36V power source) is being studied.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, when such a high voltage battery is adopted, the current 12V specification lamp cannot be turned on by the conventional method. Therefore, a vehicle lamp control device has been proposed that controls the amount of power supplied to the lamp by duty-controlling the power feeding time to each lamp.
[0005]
In such a device, it is desired to perform suitable lamp lighting control in accordance with the control mode at that time.
In particular, since a current 12V lamp is supplied with power by a high voltage battery, it is desired to improve the response to the power supply abnormality (excessive power supply or inability to supply power).
[0006]
SUMMARY OF THE INVENTION A first object of the present invention is to provide a vehicle lamp control device that can improve the response to power supply abnormality to a lamp in a vehicle lamp control device that is fed by a high voltage battery.
[0007]
A second object of the present invention is a vehicle lamp control device that is powered by a high-voltage battery, and is capable of suitably controlling the amount of power supplied to the lamp when the driver feels a significant darkness. It is to provide a control device.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
  In order to solve the above problems, the invention according to claim 1 is directed to a vehicular lamp control apparatus for controlling a power supply amount to a lamp by duty-controlling a power supply time from a high voltage battery to the lamp. A first duty control means for duty-controlling the power feeding time to the lamp according to the drive signal output from the second, and a second for duty-controlling the power feeding time to the lamp according to the drive signal output from other than the CPU. Duty control means;To the lamp by the first duty control means;When a power supply abnormality is detected,For power supply to the lamp by the second duty control meansDuty control switching means for switching
The main point is that
[0011]
  Claim2The invention described inThe vehicle lamp control device according to claim 1,At the time of start-up, power supply to the lamp is performed by the second duty control means while power supply to the lamp by the first duty control means is stopped, and power supply to the lamp by the second duty control means is normal. Starting duty control switching means for switching to power supply to the lamp by the first duty control means after confirming that there isFurtherThe summary is provided.
[0012]
  Claim3The invention described in claim 1Or claim 2In the vehicular lamp control device described in (1), the power supply amount limiting means for limiting the excessive power supply to the lamp by limiting the duty ratio of the power supply time to the lamp is summarized.
[0013]
  Claim4The invention described in claim 13The power supply amount correction for correcting the power supply amount to the lamp to be larger than the reference amount when at least one of the wiper switch and the light intensity increasing switch is turned on. And a means.
[0014]
  Claim5The invention described in claim 14In the vehicular lamp control device described in (1), the power supply amount correcting means is configured to return the power supply amount corrected for increase to a reference amount after a predetermined time has elapsed.
[0015]
  Claim6The invention described in claim 15In the vehicular lamp control device described in (1), the power supply amount correction means gradually reduces the increase-corrected power supply amount to a reference amount.
[0018]
(Function)
  Claim1According to the invention, the duty control switching means for switching to the power supply to the lamp by the second duty control means when the power supply abnormality to the lamp by the first duty control means is detected is provided. Therefore, when the malfunction of the first duty control means (CPU) occurs, the toughness of the apparatus against the occurrence of the malfunction is improved by switching to duty control of the power feeding time to the lamp by the second duty control means.
[0019]
  Claim2According to the invention described above, at the time of start-up, power is supplied to the lamp by the second duty control means in a state where power supply to the lamp by the first duty control means is stopped, and the lamp is supplied to the lamp by the second duty control means. After the power supply is confirmed to be normal, the power is switched to the power supply to the lamp by the first duty control means. In this way, by confirming in advance that the power supply to the lamp by the second duty control means is normal at the time of starting, for example, when the power supply to the lamp by the second duty control means is abnormal, quick A situation in which troubles occur simultaneously in the first and second duty control means is avoided.
[0020]
  Claim3According to the invention, the power supply amount limiting means for limiting the excessive power supply to the lamp by limiting the duty ratio of the power supply time to the lamp is provided. Therefore, excessive power supply to an unintended lamp is restricted, and damage to the lamp can be avoided.
[0021]
  Claim4According to the invention described in (1), when at least one of the wiper switch and the light quantity increase switch is turned on, the amount of power supplied to the lamp is corrected to be larger than the reference amount. Therefore, the brightness of the lamp is suitably ensured in a state where the driver feels a significant darkness, for example, when it rains at night.
[0022]
  Claim5According to the invention described above, the increased power supply amount is returned to the reference amount after a predetermined time has elapsed, so that the increased power supply amount is supplied to the lamp for a long time, and the lamp life is shortened. Is avoided.
[0023]
  Claim6According to the invention described above, since the power supply amount corrected to increase is gradually decreased and returned to the reference amount, the lamp is returned to the reference brightness without a sense of incongruity.
[0024]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment embodying the present invention will be described with reference to FIGS.
1 to 3 are circuit diagrams showing the electrical configuration of the present embodiment. In particular, FIGS. 1 and 2 mainly show the input side and the output side, respectively. As shown in the figure, this vehicle lamp control device is connected to, for example, a 36V high voltage battery 11 and a 12V battery 12, and includes a light control switch 13, a dimmer switch 14, and a DRL (Daytime Running Light) switch. 15, fog switch 16, light intensity increasing switch 17, ignition switch 18, wiper switch 19, illuminance sensor 20, low beam lamps 21 and 22 on the right and left sides controlled by these switches and the like, high beam lamps 23 and 24, The fog lamps 25 and 26, the head lamp indicators 27 and 28, and a controller 30 for controlling these lamps according to the control mode and the like are provided.
[0025]
The light control switch 13 is a switch for turning on or off the headlights (low beam lamps 21 and 22 and high beam lamps 23 and 24) by an operation of a driver or the like. The dimmer switch 14 is a switch for turning on or off the high beam lamps 23 and 24 in particular.
[0026]
The DRL switch 15 is a switch for turning on the headlamps (low beam lamps 21 and 22) with a brightness of about 80% of the standard in the daytime according to Canadian regulations by the operation of the driver or the like.
[0027]
The light quantity increase switch 17 is a switch for turning on the lamps 21 to 26 selected in a particularly dark state by an operation of a driver or the like, for example, with a brightness of about 120% of the reference.
[0028]
The illuminance sensor 20 is installed, for example, on the top of an instrument panel (not shown) of the vehicle, and detects ambient brightness.
The lamps 21 to 26 are connected to the high voltage battery 11 and are supplied with power, but current 12V lamps are used. The headlamp indicators 27 and 28 are incorporated in, for example, a combination meter, and are controlled to be turned on when a power supply abnormality to low beam lamps 21 and 22 described later is detected.
[0029]
The controller 30 includes a CPU (Central Processing Unit) 31, an input interface 32, an ignition switch input circuit unit 33 for detecting the on / off state of the ignition switch 18, a reference power supply 34, a watch dog timer 35, a reset circuit 36, and a voltage detection. The circuit unit 37, output units 40a to 40f constituting power supply amount limiting means, switching transistors T1 to T6, current detection circuit units 41 and 42, a fail safe circuit 43 constituting a pulse oscillator, and the like.
[0030]
The ignition switch input circuit unit 33 is connected to the CPU 31, and the CPU 31 receives an ignition switch signal IG that becomes H (high) level in response to the ON state of the ignition switch 18. The ignition switch signal IG is also input to the fail safe circuit 43.
[0031]
The reference power supply 34 generates a reference voltage Vcc of, for example, 5V and supplies power to the CPU 31 and the like.
The watchdog timer 35 is connected to the CPU 31 and monitors a run pulse signal from the CPU 31. This run pulse signal is a signal output when the CPU 31 is operating normally, and the watchdog timer 35 diagnoses the CPU 31 by monitoring the run pulse signal. The watchdog timer 35 outputs the diagnosis result to the reset circuit 36. The reset circuit 36 resets the CPU 31 when an abnormality is detected in this diagnosis.
[0032]
The voltage detection circuit unit 37 has a first resistor Rf1 having one end connected to the high-voltage battery 11 and a second resistor Rf2 connected in series to the first resistor Rf1 and grounded at one end. The connection ends of the first and second resistors Rf1 and Rf2 are connected to the CPU 31. The CPU 31 calculates the actual voltage value of the high voltage battery 11 by inputting the divided voltage of the high voltage battery 11 based on the first and second resistors Rf1 and Rf2 of the voltage detection circuit unit 37.
[0033]
The light control switch 13, the dimmer switch 14, the DRL switch 15, the fog switch 16, the light intensity increasing switch 17, and the wiper switch 19 are connected to the CPU 31 via the input interface 32. The CPU 31 operates these switches. The state etc. are input. In particular, from the light control switch 13, a head switch signal HEAD that is H level corresponding to the ON state is input to the CPU 31. The head switch signal HEAD is also input to the fail safe circuit 43.
[0034]
As shown in FIG. 2, each of the output units 40 a to 40 f includes a NOR circuit 46 and an MMV (monostable multivibrator) 47. One input terminal of each NOR circuit 46 is directly connected to the CPU 31, and the other input terminal is connected to the CPU 31 via the MMV 47. The output terminal of each NOR circuit 46 is connected to the gates of the corresponding switching transistors T1 to T6.
[0035]
In the present embodiment, power is sequentially and periodically supplied from the high-voltage battery 11 to the lamps 21 to 26 at different timings. Normally, the power supply time to the lamps 21 to 26 is PWM controlled (duty control). Thus, the power supply amount, that is, the brightness of the lamps 21 to 26 is controlled. The CPU 31 selectively outputs a signal having a time width of L (low) level corresponding to a required power supply time to the lamps 21 to 26 to each of the output units 40a to 40f at a required timing. Yes.
[0036]
Therefore, when power is supplied to the lamps 21 to 26, a signal having an L level width for a required power supply time is input to one input terminal of each NOR circuit 46. On the other hand, the MMV 47 generates a pulse signal having an L level time width of a predetermined time (for example, 3 [ms]) in synchronization with the fall of the signal from the CPU 31 from the H level to the L level. Therefore, when power is supplied to the lamps 21 to 26, a signal having an L level width for the predetermined time is input to the other input terminal of each NOR circuit 46. This time (3 [ms]) is longer than the power supply time to the lamps 21 to 26 controlled by the CPU 31 (PWM control), and the lamps 21 to 26 are not excessively supplied with power. It is set to a suitable value.
[0037]
From the output terminal of each NOR circuit 46, an H level signal is output to the gates of the switching transistors T1 to T6 when an L level signal is input to one and the other input terminals. In other words, from the output terminal of each NOR circuit 46, of the signals input to one and the other input terminals, the signal having the smaller L-level time width, usually a signal that is PWM-controlled by the CPU 31. Is output to the gates of the switching transistors T1 to T6.
[0038]
The drains of the switching transistors T1 to T6 are connected to lamps 21 to 26, respectively. The lamps 21 to 26 are connected to the positive electrode of the high voltage battery 11. Further, the sources of the switching transistors T1, T3, T5 corresponding to the right lamps 21, 23, 25 are collectively connected to one current detection circuit unit 41, via the current detection circuit unit 41. Grounded. The sources of the switching transistors T2, T4, T6 corresponding to the left lamps 22, 24, 26 are collectively connected to the other current detection circuit unit 42, and are grounded via the current detection circuit unit 42. ing. Therefore, when an H level signal is output from the CPU 31 to the gates of the required switching transistors T1 to T6 via the output units 40a to 40f, the transistors T1 to T6 are turned on and are connected to the corresponding lamps 21 to 26. A current flows and power is supplied to the lamps 21 to 26.
[0039]
The H level signal output to the gates of the switching transistors T1 to T6 has an L level time width among the signals input to one and the other input terminals of the NOR circuit 46 as described above. The smaller signal is generated by being inverted. Therefore, as shown in FIG. 3, even if a signal having an excessive time width of L level is input to the output units 40a to 40f due to a malfunction of the CPU 31, it is output to the gates of the switching transistors T1 to T6. Since the time width of the H level of the signal is regulated by the output unit (NOR circuit 46 and MMV 47), the on-time (duty ratio) of the transistors T1 to T6 is limited, and excessive power supply to the lamps 21 to 26 is prevented. It is prevented.
[0040]
The current detection circuit units 41 and 42 include a comparator 51, an MMV 52, and a resistor R, respectively. The sources of the switching transistors T1, T3, T5 corresponding to the right lamps 21, 23, 25 are grounded via the resistor R of the current detection circuit unit 41, and correspond to the left lamps 22, 24, 26. The sources of the switching transistors T2, T4, and T6 are grounded through the resistor R of the current detection circuit unit 42.
[0041]
The sources of the resistors R are connected to the + input terminals of the corresponding comparators 51, respectively. The negative input terminal of each comparator 51 is connected to the CPU 31 to receive a predetermined determination reference voltage. Therefore, a binary signal indicating whether or not the voltage on the source side of the resistor R is larger than the determination reference voltage is output from the output terminal of each comparator 51.
[0042]
Here, when each current flowing through the right lamps 21, 23, 25 or the left lamps 22, 24, 26 flows through the resistance R of the corresponding current detection circuit unit 41, 42, a voltage is applied to the source side thereof. Occur. These voltages are input to the CPU 31 via the comparator 51 and the MMV 52, respectively, so that each current (lamp current) that flows through the same voltage, that is, the right lamps 21, 23, 25 or the left lamps 22, 24, 26 collectively. ) Are respectively detected as binarized voltage values.
[0043]
Each MMV 52 generates a pulse signal having a time width of L level for a predetermined time (for example, 3 [ms]) in synchronization with the fall of the signal from the output terminal of the comparator 51 from H level to L level. To do. Therefore, the binary signal from the output terminal of each comparator 51 is input to the CPU 31 as a pulse signal having a constant L level time width via the MMV 52. As described above, for example, even if the binary signal from the output terminal of each comparator 51 fluctuates in a short period, it is converted into a pulse signal having a constant time width of L level by the MMV 52, which affects the CPU 31. There is nothing.
[0044]
Next, the fail safe circuit 43 will be described with reference to FIG. The fail safe circuit 43 generally includes a pulse signal generation unit 61, output units 62a and 62b, and switching transistors 63a and 63b.
[0045]
The pulse signal generation unit 61 includes a level shift circuit 64, an MMV 65, a pulse generation circuit 66, and AND circuits 67, 68, and 69 individually provided for the low beam lamps 21 and 22 (in FIG. 3, For convenience, only the low beam lamp 21 is shown). The level shift circuit 64 is connected between the low beam lamps 21 and 22 and the drains of the corresponding switching transistors T1 and T2. The level shift circuit 64 converts, for example, a voltage of 36 V to a reference voltage of 5 V when the low beam lamps 21 and 22 are not energized, and outputs the converted voltage to the MMV 65 as an H level signal. Further, the level shift circuit 64 outputs the voltage dropped when the low beam lamps 21 and 22 are energized to the MMV 65 as an L level signal.
[0046]
The MMV 65 generates a pulse signal having a time width of L level for a predetermined time (for example, 40 to 100 [ms]) in synchronization with the fall of the signal from the level shift circuit 64 from H level to L level. . This time (40 to 100 [ms]) is set sufficiently long with respect to the normal power supply cycle for the low beam lamps 21 and 22. Therefore, when normal energization is performed for the low beam lamps 21 and 22, the MMV 65 generates an L level signal throughout the power supply cycle.
[0047]
One input terminal of the AND circuit 67 is connected to the MMV 65, and the other input terminal is connected to the pulse generation circuit 66. The pulse generation circuit 66 generates a pulse signal having a time width of L level for a predetermined time (for example, 3 [ms]) in a period equivalent to the power supply period to each of the low beam lamps 21 and 22. Therefore, when the low beam lamps 21 and 22 are not energized, an H level signal is input from the MMV 65 to one input terminal of the AND circuit 67, so that the signal generated in the pulse generation circuit 66 is output as it is from its output terminal. The Further, when the low beam lamps 21 and 22 are energized, an L level signal is input from the MMV 65 to one terminal of the AND circuit 67 throughout the power supply cycle, and therefore an L level signal is always output from the output terminal.
[0048]
On the other hand, the signals (the ignition switch signal IG and the head switch signal HEAD) from the light control switch 13 and the ignition switch 18 that are input to the CPU 31 are branched and input to one and other input terminals of the AND circuit 68, respectively. (See FIGS. 1 and 2). Therefore, an H level signal is output from the output terminal of the AND circuit 68 only when both the light control switch 13 and the ignition switch 18 are on.
[0049]
The output terminals of the AND circuits 67 and 68 are connected to one and the other input terminals of the AND circuit 69, respectively, and the output terminals are connected to the output units 62a and 62b. Therefore, both the light control switch 13 and the ignition switch 18 are turned on from the output terminal of the AND circuit 69 and are generated in the pulse generation circuit 66 only when the low beam lamps 21 and 22 are not energized. The signal thus output is output to the corresponding output units 62a and 62b as it is.
[0050]
As shown in FIG. 3, the output units 62a and 62b have a NOR circuit 71 and an MMV 72, respectively. One input terminal of the NOR circuit 71 is directly connected to the output terminal of the AND circuit 69, and the other input terminal is connected to the output terminal of the AND circuit 69 via the MMV 72. The MMV 72 generates a pulse signal having a time width of L level for a predetermined time (for example, 3 [ms]) in synchronization with the fall of the signal from the output terminal of the AND circuit 69 from H level to L level. .
[0051]
The output terminal of the NOR circuit 71 is connected to the gates of the corresponding switching transistors 63a and 63b. The drains of the switching transistors 63a and 63b are connected between the low beam lamps 21 and 22 and the drains of the corresponding switching transistors T1 and T2, and the sources thereof are grounded.
[0052]
Therefore, when the light control switch 13 and the ignition switch 18 are both turned on, and when the low beam lamps 21 and 22 are not energized, each of the inputs to the one and other input terminals of the NOR circuit 71 is performed. Of the signals, the signal having the smaller L level time width is inverted and output to the gates of the switching transistors 63a and 63b. Therefore, for example, when an abnormality occurs in the normal power supply path (for example, abnormality of the CPU 31, damage to the switching transistors T1 and T2, etc.), the switching is normally performed with the signal generated in the pulse generation circuit 66 inverted. It is output to the gates of the transistors 63a and 63b. As a result, when the signals output to the gates of the switching transistors 63a and 63b are at the H level, the switching transistors 63a and 63b are turned on, and the corresponding low beam lamps 21 and 22 are powered and lit. As described above, the complementary power supply path is provided for each of the low beam lamps 21 and 22 because of an abnormality in the normal power supply path (for example, abnormality in the CPU 31 or damage to the switching transistors T1 and T2). This is also in order to avoid unintentional turn-off of the low beam lamps 21 and 22.
[0053]
Note that the H level signal output to the gates of the switching transistors 63a and 63b is the signal having the smaller L level time width among the signals input to one and the other input terminals of the NOR circuit 71. It is generated by being inverted. Therefore, as shown in FIG. 3, even if a signal having an excessive L level time width is output from the AND circuit 69 due to a malfunction of the pulse signal generation unit 61, the output signals to the switching transistors 63a and 63b Since the time width of the H level is regulated by the output unit (NOR circuit 71 and MMV 72), the ON time (duty ratio) of the transistors 63a and 63b is limited, and excessive power supply to the low beam lamps 21 and 22 is prevented. Is done.
[0054]
Incidentally, the output terminal of the NOR circuit 71 is also connected to the CPU 31, and its output signal is monitored by the CPU 31. This is to confirm that the power supply to the low beam lamps 21 and 22 by only the fail safe circuit 43 is normal at least when the CPU 31 is normal.
[0055]
One ends of the headlamp indicators 27 and 28 are connected to the high voltage battery 11 via switches 73 and 74, respectively, and the other ends are grounded. The head lamp indicators 27 and 28 are turned on by turning on the switches 73 and 74 by a drive signal from the CPU 31 when an abnormality in power feeding to the low beam lamps 21 and 22 described later is detected.
[0056]
Next, the operation of the vehicular lamp control device according to this embodiment will be described with reference to FIGS.
In the routine shown in the flowchart of FIG. 4, the CPU 31 first performs the initial setting required in step 101, and then repeats the processing after step 102 by a scheduled interrupt every predetermined time.
[0057]
In step 102, the CPU 31 determines whether or not the initial flag is on. The initial flag is turned on when an initial check subroutine described later is completed. If it is determined that the initial flag is off, the CPU 31 proceeds to step 200 and executes the initial check subroutine shown in FIG. If it is determined that the initial flag is on, the CPU 31 proceeds to step 103.
[0058]
As shown in FIG. 6, in the subroutine of Step 200, the CPU 31 first determines whether or not the ignition switch 18 is on in Step 201. When it is determined that the ignition switch 18 is off, the CPU 31 ends the initial check subroutine and proceeds to step 103. On the other hand, if it is determined that the ignition switch 18 is on, the CPU 31 proceeds to step 202.
[0059]
In step 202, the CPU 31 determines whether or not the light control switch 13 is on. When it is determined that the light control switch 13 is off, the CPU 31 ends the initial check subroutine and proceeds to step 103. On the other hand, if it is determined that the light control switch 13 is on, the CPU 31 proceeds to step 203.
[0060]
In step 203, the CPU 31 stops outputting drive signals to the low beam lamps 21 and 22 (output units 40a and 40b). At this time, since an H level signal is always input to the pulse signal generation unit 61 (one input terminal of the AND circuit 67) of the fail safe circuit 43, the pulses are output from the output units 62a and 62b (NOR circuit 71). As described above, the pulse signal generated in the generation circuit 66 is output to the switching transistors 63a and 63b in the inverted state.
[0061]
Next, the CPU 31 proceeds to step 204 and performs a pulse check of the failsafe circuit 43. As described above, signals from the output units 62a and 62b (NOR circuit 71) are also output to the CPU 31, and by checking these signals, the power supply state of the fail safe circuit 43 to the low beam lamps 21 and 22 is checked. Check.
[0062]
Next, the CPU 31 proceeds to step 205 and determines whether or not the checked pulse is normal. More specifically, the time level or period of the H level of the signals (pulse signals) output from the output units 62a and 62b is compared with a specified value to determine whether or not it is normal.
[0063]
If it is determined that the checked pulse is normal, the CPU 31 proceeds to step 206 and switches to CPU output. Specifically, as shown in FIG. 6, the CPU 31 detects that a short pulse for synchronizing at the start of switching (for example, a signal having an H level time width of about 1/20 of the normal time is a switching transistor). Pulse signals output to T1 and T2). This short pulse does not damage the lamps 21 and 22 when power is supplied to the low beam lamps 21 and 22. Then, with this short pulse timing as a starting point, the CPU 31 shifts to PWM control at a required timing and power supply time to the lamps 21 to 26.
[0064]
On the other hand, if it is determined in step 205 that the checked pulse is abnormal, the CPU 31 proceeds to step 207 to store the diagnosis result in the diagnosis and turns on the headlamp indicators 27 and 28. Specifically, the CPU 31 outputs a drive signal to the switches 73 and 74 corresponding to the low beam lamps 21 and 22 in which the abnormality is detected, and turns on the head lamp indicators 27 and 28.
[0065]
The CPU 31 that has performed the processing of step 206 or 207 proceeds to step 208, turns on the initial flag, ends the initial check subroutine, and proceeds to step 103.
[0066]
In step 103, the CPU 31 determines whether or not the ignition switch 18 is on. Here, if it is determined that the ignition switch 18 is on, the CPU 31 proceeds to step 104 and determines whether or not the light control switch 13 is on. When it is determined that the light control switch 13 is off, the CPU 31 proceeds to step 105.
[0067]
In step 105, the CPU 31 determines whether or not the DRL switch 15 is on. Here, if it is determined that the DRL switch 15 is OFF, the CPU 31 returns to step 102 as it is. If it is determined that the DRL switch 15 is on, the CPU 31 proceeds to step 106 and turns on the head flag, sets the PWM correction coefficient to a value “0.8”, and further performs step 300 in step 300 to be described later. After the lamp lighting process subroutine is executed, the process returns to step 102. The head flag is set to ON when the low beam lamps 21 and 22 are turned on. The PWM correction coefficient is used to correct the increase or decrease of the actual power supply time, that is, the amount of power supplied to the lamp, by multiplying the reference value of the power supply time to the lamp.
[0068]
On the other hand, if it is determined in step 104 that the light control switch 13 is on, the CPU 31 proceeds to step 121 in FIG. Then, the voltage of the high voltage battery 11 detected by the voltage detection circuit unit 37 is read, and the process proceeds to step 122. In step 122, the CPU 31 calculates a voltage correction coefficient used for calculation of the PWM correction coefficient based on the voltage of the high voltage battery 11. As shown in FIG. 7, the voltage correction coefficient is set so as to increase as the voltage of the high voltage battery 11 decreases. This is to compensate for the decrease in the amount of power supplied to the lamp due to the voltage drop of the high voltage battery 11, and to increase the power supply time for the lamp accordingly (increase the PWM correction coefficient).
[0069]
Thereafter, the process proceeds to step 123, where the CPU 31 turns on the head flag and further proceeds to step 124.
In step 124, the CPU 31 determines whether or not the light quantity increase switch 17 is on. If it is determined that the light quantity increase switch 17 is off, the CPU 31 further proceeds to step 125 to determine whether or not the wiper switch 19 is on. If it is determined that the wiper switch 19 is off, the CPU 31 further proceeds to step 127. On the other hand, if it is determined in step 124 that the light quantity increase switch 17 is turned on, or if it is determined in step 125 that the wiper switch 19 is turned on, the CPU 31 turns on the light quantity increase flag in step 126 and then proceeds to step 127. Transition.
[0070]
In step 127, the CPU 31 determines whether or not the dimmer switch 14 is on. If it is determined that the dimmer switch 14 is on, the CPU 31 proceeds to step 128, turns on the high flag, and proceeds to step 129. On the other hand, if it is determined that the dimmer switch 14 is off, the CPU 31 proceeds to step 129 as it is. The high flag is set to ON when the high beam lamps 23 and 24 are turned on.
[0071]
In step 129, the CPU 31 determines whether or not the fog switch 16 is on. If it is determined that the fog switch 16 is on, the CPU 31 proceeds to step 130, turns on the fog flag, and proceeds to step 131. On the other hand, if it is determined that the fog switch 16 is off, the CPU 31 proceeds to step 131 as it is. The fog flag is set to ON when the fog lamps 25 and 26 are turned on.
[0072]
In step 131, the CPU 31 determines whether or not the light quantity increase flag is on. If it is determined that the light quantity increase flag is off, the CPU 31 proceeds to step 133 and sets the PWM correction coefficient to the value “1.0”.
[0073]
On the other hand, if it is determined that the light quantity increase flag is on, the CPU 31 proceeds to step 132 to determine whether or not a predetermined set time has elapsed since the light quantity increase flag was turned on. If it is determined that the predetermined set time has not elapsed since the light amount increase flag is turned on, the CPU 31 proceeds to step 134 and sets the PWM correction coefficient to the value “1.2”. In such a correction, while the light quantity increase switch 17 or the wiper switch 19 is turned on, for example, when it is raining at night, a predetermined set time has not passed. This is because the PWM correction coefficient is increased by a predetermined value (value “0.2”) as a condition, and the brightness of the lamp is secured accordingly.
[0074]
If it is determined in step 132 that a predetermined set time has elapsed since the light quantity increase flag was turned on, the CPU 31 proceeds to step 135 and gradually reduces the PWM correction coefficient. Specifically, the PWM correction coefficient is gradually reduced with the value “1.0” as the lower limit for each calculation (with time). Such correction of the PWM correction coefficient is for avoiding shortening the life of the lamp due to excessive power supply to the lamp for a long time based on the PWM correction coefficient that has been corrected for increase. The reason why the PWM correction coefficient is gradually decreased is that the amount of power supplied to the lamp based on the PWM correction coefficient is gradually reduced after the set time has elapsed, and the lamp is returned to the standard brightness without a sense of incongruity.
[0075]
When the PWM correction coefficient is set by any one of steps 133 to 135, the CPU 31 proceeds to step 136 and multiplies the set PWM correction coefficient by the voltage correction coefficient calculated in step 122. The value of the current PWM correction coefficient is updated, and the lamp lighting process subroutine in step 300 is further executed, and then the process returns to step 102.
[0076]
On the other hand, if it is determined in step 103 that the ignition switch 18 is off, the CPU 31 proceeds to step 107 and determines whether or not the light control switch 13 is on. When it is determined that the light control switch 13 is on, the CPU 31 proceeds to step 108 and further determines whether or not the dimmer switch 14 is on. When it is determined that the dimmer switch 14 is off, the process proceeds to step 109, the head flag is turned on, the PWM correction coefficient is set to the value “1.0”, and the lamp lighting process of step 300 is further performed. After executing the subroutine, the process returns to step 102. If it is determined in step 108 that the dimmer switch 14 is on, the CPU 31 proceeds to step 110 to turn on the head flag and high flag, and sets the PWM correction coefficient to the value “1.0”. After executing the lamp lighting process subroutine in step 300, the process returns to step 102.
[0077]
If it is determined in step 107 that the light control switch 13 is off, the CPU 31 returns to step 102 as it is.
Next, the lamp lighting process subroutine in step 300 will be described with reference to FIG. The CPU 31 having shifted to the lamp lighting process subroutine of step 300 first calculates the output PWM by multiplying the reference PWM value by the PWM correction coefficient in step 301. The reference PWM value is a reference value for the power supply time to the lamps 21 to 26 when the lamps 21 to 26 selected from the high voltage battery 11 are sequentially and periodically supplied with different timings. By multiplying the reference value by the PWM correction coefficient calculated as described above, an output PWM that is a power supply time to the lamps 21 to 26 is calculated.
[0078]
CPU31 which calculated output PWM transfers to step 302, and outputs PWM to a required lamp based on various ON flags. That is, the CPU 31 outputs a drive signal so that the switching transistors T1 to T6 of the lamp are turned on for the calculated power supply time (output PWM). As a result, the required power is supplied to the required lamp. Then, the CPU 31 that has output the PWM ends the lamp lighting process subroutine, and then returns to step 102.
[0079]
As described above in detail, according to the present embodiment, the following effects can be obtained.
(1) In the present embodiment, the amount of power supplied from the high voltage battery 11 to the low beam lamps 21 and 22 is PWM-controlled (duty control) by the dual system of the CPU 31 and the fail-safe circuit 43 (pulse generation circuit 66). . Then, when the power supply abnormality to the low beam lamps 21 and 22 by the CPU 31 is detected, the power supply control to the lamps 21 and 22 by the fail safe circuit 43 is switched. Therefore, for example, even when a malfunction of the CPU 31 occurs, the lamps 21 and 22 can be supplementarily supplied with power, and the toughness of the apparatus against the occurrence of the malfunction can be improved.
[0080]
(2) In this embodiment, the power supply abnormality to the low beam lamps 21 and 22 on the right and left sides by the CPU 31 is individually detected. Then, when a power feeding abnormality to any of the low beam lamps 21 and 22 is detected, power feeding only to the lamps 21 and 22 is switched to power feeding by the fail safe circuit 43. Therefore, it is possible to more strictly take action when the CPU 31 detects an abnormality in power feeding to the low beam lamps 21 and 22.
[0081]
(3) In the present embodiment, in the initial check, power is supplied to the lamps 21 and 22 by the fail safe circuit 43 (pulse generation circuit 66) in a state where the power supply to the low beam lamps 21 and 22 by the CPU 31 is stopped. After confirming that the power supply to the lamps 21 and 22 by the fail-safe circuit 43 is normal, the CPU 31 switches to the power supply to the lamps 21 and 22. As described above, by confirming in advance that the power supply to the low beam lamps 21 and 22 by the fail safe circuit 43 is normal in the initial check, for example, the power supply to the lamps 21 and 22 by the fail safe circuit 43 is abnormal. In this case, it is possible to promptly respond to the situation and to avoid a situation in which the CPU 31 and the fail safe circuit 43 are simultaneously in trouble.
[0082]
(4) In the present embodiment, when it is confirmed in the initial check that the power supply to the low beam lamps 21 and 22 by the fail-safe circuit 43 (pulse generation circuit 66) is abnormal, the lamps 21 and 22 are associated. The head lamp indicators 27 and 28 are turned on by driving the switches 73 and 74. Accordingly, the driver is preferably notified of an abnormality in power feeding to the low beam lamps 21 and 22 by the fail safe circuit 43, and a quick response such as retreating to a maintenance shop or the like can be performed.
[0083]
(5) In this embodiment, in the initial check, when it is confirmed that the power supply to the lamps 21 and 22 by the fail-safe circuit 43 is normal, synchronization is performed when switching to the power supply to the lamps 21 and 22 by the CPU 31. A short pulse was output. Then, starting from the timing of this short pulse, the CPU 31 shifts to the PWM control at the required timing and power supply time to the selected lamps 21 to 26. Therefore, it is possible to avoid damage to the lamps 21 and 22 due to excessive power supply to the low beam lamps 21 and 22 during the transition of the power feeding system.
[0084]
(6) In this embodiment, the power supply time (duty ratio) is set by the output units 40a to 40f (NOR circuit 46 and MMV 47) and 62a and 62b (NOR circuit 71 and MMV 72) for supplying power to the lamps 21 to 26. Restricted to limit excessive power supply to the lamp. Therefore, excessive power supply to the unintended lamps 21 to 26 can be restricted, and damage to the lamps 21 to 26 can be avoided.
[0085]
(7) In the present embodiment, the binary signal from the output terminal of the comparator 51 of the current detection circuit units 41 and 42 is input to the CPU 31 as a pulse signal having a constant L level time width via the MMV 52. Therefore, for example, even if a binary signal from the output terminal of each comparator 51 fluctuates in a short period, it is converted into a pulse signal having a constant time width of L level by the MMV 52, so that the CPU 31 is not affected. Absent.
[0086]
(8) In this embodiment, when at least one of the light quantity increase switch 17 and the wiper switch 19 is turned on, the power supply amount to the lamps 21 to 26 is corrected to be increased by a predetermined amount from the reference amount. Therefore, the brightness of the lamps 21 to 26 can be suitably ensured in a state where the driver feels a significant darkness, for example, when it rains at night.
[0087]
(9) In this embodiment, the power supply amount to the lamps 21 to 26 that have been corrected for increase is returned to the reference amount after a predetermined time has elapsed, so that the power supply amount that has been corrected for increase is supplied to the lamps 21 to 26 for a long time. Thus, it is possible to avoid shortening the life of the lamp.
[0088]
(10) In the present embodiment, the amount of power supplied to the lamps 21 to 26 that have been corrected for increase is gradually reduced to a reference amount after a predetermined time has elapsed, so that the lamp can be returned to a reference brightness without a sense of incongruity. .
[0089]
In addition, embodiment of this invention is not limited to the said embodiment, You may change as follows.
In the embodiment, the level shift circuit 64 of the fail-safe circuit 43 and the low beam lamps 21 and 22 are connected to the drains of the corresponding switching transistors T1 and T2 and the level (H or L) is set. By monitoring, a power supply abnormality to the lamps 21 and 22 by the CPU 31 was detected. On the other hand, as shown in FIG. 9, the MMV 65 of the fail safe circuit 43 and the drains of the switching transistors T1 and T2 and the corresponding output units 40a and 40b are connected via a NOT circuit 81. The power supply abnormality to the lamps 21 and 22 by the CPU 31 may be detected by monitoring signals (drive signals) from the output units 40a and 40b.
[0090]
Further, a power feeding abnormality to the lamps 21 and 22 by the CPU 31 may be detected by a run pulse signal monitored by the watch dog timer 35.
In the embodiment, the power supply abnormality to the low beam lamps 21 and 22 on the right and left sides by the CPU 31 is individually detected. However, the power supply abnormality to both the low beam lamps 21 and 22 may be detected collectively. In this case, the power supply from the CPU 31 to the low beam lamps 21 and 22 to the power supply to the lamps 21 and 22 by the fail safe circuit 43 are simultaneously switched for the left and right low beam lamps 21 and 22.
[0091]
In the above embodiment, the fail safe circuit 43 is individually provided for each of the low beam lamps 21 and 22. However, for example, a circuit configuration in which the pulse generation circuit 66 is shared by both the low beam lamps 21 and 22 may be employed. Good.
[0092]
In the above-described embodiment, the high voltage battery 11 sequentially and periodically supplies power to the lamps 21 to 26 at different timings, and basically the PWM power supply time (on time) to the lamps 21 to 26 is controlled by PWM ( The power supply amount, that is, the brightness of the lamps 21 to 26 was controlled by performing duty control. On the other hand, the amount of power supply is controlled by duty control that sequentially supplies power from the high-voltage battery 11 to the lamps 21 to 26 at different timings with a constant on-time (pulse time width) and controls the power-supply cycle, that is, the off-time. That is, the brightness of the lamps 21 to 26 may be controlled.
[0093]
FIG. 10 shows, for example, the voltage value, duty ratio, and power supply time (Ton time) of the high-voltage battery 11 when power is sequentially supplied from the high-voltage battery 11 to the lamps 21 to 26 at a cycle of 57 Hz. It is a graph which shows a relationship. In order to sequentially supply power to the lamps 21 to 26 at different timings, the upper limit of the duty ratio is 16.6 (100/6)% (about 3 (= 1/57/6 × 1000 in the on-time) ms). The applicants have confirmed that when the power supply time is corrected with respect to the voltage value of the high voltage battery 11 with the duty ratio as an upper limit, the correction can be made within a voltage value range up to 34V.
[0094]
On the other hand, FIG. 11 shows the voltage value and frequency of the high-voltage battery 11 in the case of duty control for supplying power with a constant on-time (pulse time width) of 1.56 ms, for example, and controlling the power-supply cycle, that is, off-time. It is a graph which shows the relationship with duty ratio and total time Tall of on and off. Even in this case, the upper limit of the duty ratio is also 16.6 (100/6)%. When correcting the total time Tall (off time) for the voltage value of the high voltage battery 11 with the duty ratio as an upper limit, the minimum value is about 9.3 (= 1.56 × 6) ms. Even when the power supply cycle is corrected for the voltage value of the high voltage battery 11 with this minimum value as the lower limit, the correctable range for this voltage value is equivalent to 34V. In the case of duty control in which the on-time (pulse time width) is fixed and the power supply cycle, that is, the off-time is controlled in this way, for example, the drive signals to the switching transistors T1 to T6 are output via the MMV, for example. On-time. Furthermore, since the driving time of the switching transistors T1 to T6 by the CPU 31 is constant, the CPU 31 can be diagnosed more reliably.
[0095]
In this case, the duty ratio of the power supply time for limiting excessive power supply to the lamps 21 to 26 is limited by a circuit configuration that does not shorten the off time.
[0096]
【The invention's effect】
  As detailed above, claims 1 to3According to the invention described in any one of the above, in the vehicle lamp control device powered by the high voltage battery, it is possible to improve the response to the power feeding abnormality to the lamp.
  Claim4~6According to the invention described in any one of the above, in the vehicular lamp control device fed by the high voltage battery, it is possible to suitably control the amount of power fed to the lamp in a state where the driver feels a significant darkness.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a circuit diagram showing an electrical configuration of an embodiment embodying the present invention.
FIG. 2 is a circuit diagram showing an electrical configuration of the embodiment.
FIG. 3 is a circuit diagram showing an electrical configuration of the embodiment;
FIG. 4 is a flowchart showing an operation mode of the embodiment.
FIG. 5 is a flowchart showing an operation mode of the embodiment.
FIG. 6 is a flowchart showing an operation mode of the embodiment.
FIG. 7 is a map showing a relationship between a battery voltage and a voltage correction coefficient.
FIG. 8 is a flowchart showing an operation mode of the embodiment.
FIG. 9 is a circuit diagram showing another example of the electrical configuration of the embodiment;
FIG. 10 is a graph showing a relationship between a battery voltage and a duty ratio.
FIG. 11 is a graph showing a relationship between a battery voltage and a duty ratio.
[Explanation of symbols]
11 High voltage battery
17 Light intensity increase switch
19 Wiper switch
21-26 lamp
30 controller
31 CPU
35 Voltage detection circuit
36 Current detection circuit
40a to 40f Output unit constituting power supply amount limiting means
43 Fail-safe circuit composing pulse oscillator
47 MMV
66 Pulse generation circuit

Claims (6)

高電圧バッテリからランプへの給電時間をデューティ制御することで該ランプへの給電量を制御する車両用ランプ制御装置において、
CPUから出力される駆動信号に応じて前記ランプへの給電時間をデューティ制御する第1デューティ制御手段と、
前記CPU以外から出力される駆動信号に応じて前記ランプへの給電時間をデューティ制御する第2デューティ制御手段と、
前記第1デューティ制御手段による前記ランプへの給電異常が検出されたときに、前記第2デューティ制御手段による前記ランプへの給電に切り替えるデューティ制御切替手段と
を備えたことを特徴とする車両用ランプ制御装置。
In a vehicle lamp control device that controls the amount of power supplied to the lamp by duty-controlling the power supply time from the high-voltage battery to the lamp,
First duty control means for duty-controlling the power feeding time to the lamp according to a drive signal output from the CPU;
Second duty control means for duty-controlling the power feeding time to the lamp according to a drive signal output from other than the CPU;
A vehicle lamp comprising: duty control switching means for switching to power supply to the lamp by the second duty control means when an abnormality in power supply to the lamp by the first duty control means is detected. Control device.
請求項1に記載の車両用ランプ制御装置において、
始動時には、前記第1デューティ制御手段による前記ランプへの給電を停止した状態で前記第2デューティ制御手段による該ランプへの給電を行い、該第2デューティ制御手段による該ランプへの給電が正常であることを確認した後に前記第1デューティ制御手段による該ランプへの給電に切り替える始動時デューティ制御切替手段を更に備えたことを特徴とする車両用ランプ制御装置。
The vehicle lamp control device according to claim 1,
At the time of start-up, power supply to the lamp is performed by the second duty control means while power supply to the lamp by the first duty control means is stopped, and power supply to the lamp by the second duty control means is normal. A vehicle lamp control device further comprising a start-time duty control switching means for switching to power supply to the lamp by the first duty control means after confirming that there is .
請求項1又は請求項2に記載の車両用ランプ制御装置において、
前記ランプへの給電時間のデューティ比を制限して該ランプへの過大な給電を制限する給電量制限手段を更に備えたことを特徴とする車両用ランプ制御装置。
The vehicle lamp control device according to claim 1 or 2,
A vehicular lamp control apparatus , further comprising a power supply amount limiting means for limiting a power supply time to the lamp to limit an excessive power supply to the lamp.
請求項1〜3のうち何れか1項に記載の車両用ランプ制御装置において、
ワイパースイッチ及び光量増スイッチの少なくとも一方がオンされているときに、前記ランプへの給電量を基準量よりも増大補正する給電量補正手段を更に備えたことを特徴とする車両用ランプ制御装置。
In the vehicle lamp control device according to any one of claims 1 to 3,
A vehicle lamp control device , further comprising power supply amount correcting means for correcting the power supply amount to the lamp to be larger than a reference amount when at least one of a wiper switch and a light intensity increasing switch is turned on .
請求項4に記載の車両用ランプ制御装置において、
前記給電量補正手段は、前記増大補正された給電量を所定時間経過後において基準量に戻すことを特徴とする車両用ランプ制御装置。
The vehicle lamp control device according to claim 4,
The vehicle lamp control device, wherein the power supply amount correcting means returns the increase-corrected power supply amount to a reference amount after a predetermined time has elapsed .
請求項5に記載の車両用ランプ制御装置において、
前記給電量補正手段は、前記増大補正された給電量を漸減して基準量に戻すことを特徴とする車両用ランプ制御装置
In the vehicle lamp control device according to claim 5,
The vehicular lamp control device, wherein the power supply amount correction means gradually decreases the power supply amount that has been corrected to return to a reference amount .
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