JP3677681B2 - connector - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、配管接続用のコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の配管接続用のコネクタとしては、図32に示すように、コネクタ本体1にはパイプ挿入孔2に直交するようにリテーナ装着孔3が設けられ、パイプ5を抜け止めするリテーナ7が装着されている(例えば、特許文献1参照)。リテーナ7は、取扱い上の便宜のため、パイプ5をコネクタ本体1に挿入する前の段階でコネクタ本体1と一体化され、この状態でコネクタがパイプ5の挿入作業現場に搬送されるようになっている。
【0003】
即ち、パイプ5がコネクタ本体1に装着されていない状態においては、リテーナ7は、第1係止部8がコネクタ本体1の上面と軽く引っ掛かる位置(仮止めの位置)に組み付けられている。この状態では、リテーナ7は第2係止部9が図に示す位置から係止受け面4と当接する位置との間を移動可能な状態となっており、第2係止部9が係止受け面4と当たることでリテーナ7はリテーナ装着孔3から抜けないようになっている。
【0004】
パイプ5を挿入する際には、リテーナ7を第2係止部9が係止受け面4と当接する位置に移動させてパイプ挿入孔2にパイプ5を挿入する。パイプ5挿入後、リテーナ7を図示矢印方向へ撓み変形させつつ図に示す位置までリテーナ7を押し込むと、第1係止部8がコネクタ本体1の上面を乗り越えて係止受け面4と係止するため、リテーナ7の上方への抜けが規制される。同時に、パイプ5のバルジ部6がリテーナ7に係止され、パイプ5の抜け止めが可能となっている。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−132883公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記したコネクタでは、パイプ5が挿入されていない状態でのリテーナ7の押し込み方向への係止に関しては、第1係止部8の下面がテーパ面10となっているため、パイプ5が挿入されていない状態でリテーナ7が不用意に正規の位置まで移動してしまう虞がある。そのため、複数のコネクタが一緒に袋詰めされてパイプ挿入現場に搬送されるときなどに、コネクタ同士のぶつかり合いによって、リテーナ7が正規の位置まで押し込まれてしまうことがある。すると、パイプ挿入現場で再度リテーナ7を仮止めの位置に戻すという作業が必要となってしまい作業効率を低下させるという問題が生じていた。
【0007】
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、リテーナの正規位置への不用意な移動を規制し、かつリテーナによってパイプの半挿入を確実に検知可能なコネクタを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、外周面の先端部寄りの位置に抜け止め用のバルジ部が形成されたパイプを挿入して接続するコネクタであって、前記パイプが挿入される挿入孔が軸方向に沿って形成されたコネクタ本体と、このコネクタ本体に装着され、前記パイプが前記挿入孔に対して正規挿入深さまで挿入された位置で前記バルジ部に係止して前記パイプを抜け止め状態に保持可能なリテーナとからなるコネクタにおいて、前記リテーナは、前記パイプの挿抜を許容する仮係止位置と前記バルジ部と係止して前記パイプの抜けを規制可能な本係止位置との間を移動可能であり、且つこのリテーナには外方へ撓み可能な検知爪が設けられ、前記コネクタ本体の側面には、前記挿入孔に連通するように開口し前記リテーナが前記仮係止位置にあるときに前記検知爪と係止可能な検知孔が設けられ、前記検知爪と前記検知孔のいずれか一方には規制面が設けられ、他方には受け面が設けられ、この規制面と受け面とは前記リテーナの前記仮係止位置から前記本係止位置への移動方向に沿った方向に互いに対向しており、この両面が互いに面当たり状態で当接し合うことで前記リテーナの前記仮係止位置から前記本係止位置への押し込み操作を規制可能とすると共に、前記検知爪は、前記リテーナが前記仮係止位置にあるときには前記挿入孔内に突出し、前記パイプが前記挿入孔内に正規の深さで挿入された状態では前記バルジ部に当接してこのバルジ部により前記挿入孔内から押し出されるように撓み変形することで、前記規制面と前記受け面の当接状態を解除して前記リテーナの前記仮係止位置から前記本係止位置への移動を可能とする構成としたところに特徴を有する。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記検知爪と前記検知孔の開口縁のうち少なくともいずれか一方には前記規制面あるいは前記受け面に隣接して案内面が設けられ、この案内面は前記バルジ部によって前記検知爪が前記挿入孔内から押し出された時には前記検知爪あるいは前記検知孔の開口縁と対向するようになっており、前記バルジ部によって前記検知爪が前記挿入孔内から押し出された後に前記リテーナを前記仮係止位置から前記本係止位置に移動させる際には、前記案内面が前記検知爪もしくは前記検知孔の開口縁と摺接し合うことで前記検知孔から前記コネクタ本体の外面まで前記検知爪を押し出す案内をすることが可能となっているところに特徴を有する。
【0010】
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、前記検知爪は、前記仮係止位置においては前記検知孔の開口縁に係止し、前記本係止位置においては前記コネクタ本体における前記検知孔の開口縁以外の部分に係止することにより、前記リテーナの外れ方向への動作を規制しているところに特徴を有する。
【0011】
請求項4の発明は、請求項3に記載のものにおいて、前記コネクタ本体の側面には、前記リテーナが前記本係止位置にあるときに前記リテーナのロック受け部と引っ掛かることで前記リテーナの前記本係止位置から前記仮係止位置への移動を規制する補助ロック部が設けられているところに特徴を有する。
【0012】
請求項5の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のものにおいて、前記パイプは、前記挿入孔内における正規挿入深さでは前記バルジ部の後面が前記挿入孔の後側開口にほぼ面一に臨むようになっており、一方、前記リテーナは、前記コネクタ本体の外面に覆い被さるように装着可能であると共に、前記リテーナの後端部には抜け止め部が形成され、前記リテーナが前記本係止位置に移動した状態ではこの抜け止め部が前記コネクタ本体の後面に露出状態で位置して前記バルジ部の後面に係止可能となっているところに特徴を有する。
【0013】
請求項6の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のものにおいて、前記パイプは、前記挿入孔内における正規挿入深さでは前記バルジ部の後面が前記挿入孔の後側開口にほぼ面一に臨むようになっており、一方、前記リテーナの後端部には抜け止め部が形成され、この抜け止め部は前記リテーナが前記仮係止位置にある状態では前記挿通孔に対するパイプの挿抜を許容し、前記リテーナが前記本係止位置に移動した状態では前記抜け止め部が前記バルジ部の後面に係止可能となっており、前記コネクタ本体には、前記抜け止め部と当接し合うことで前記バルジ部と前記抜け止め部の係止が解除される方向への前記抜け止め部の変形を規制する規制手段が設けられているところに特徴を有する。
【0014】
請求項7の発明は、請求項6に記載のものにおいて、前記抜け止め部は、前記パイプの外径よりは大きく前記バルジ部の外径よりは小さい開口幅を持ったアーチ状に形成され、この抜け止め部は前記リテーナが前記仮係止位置に保持された状態では、前記パイプの径方向外方に位置し、前記本係止位置に保持された状態では、前記パイプの径方向外方から前記パイプの外周を跨ぐようにして前記パイプに向けて進入して前記バルジ部と係止可能となっており、前記挿入孔の後方には、前記リテーナが本係止位置に移動した状態で前記抜け止め部を収容可能な収容部が前記コネクタ本体と一体に形成されており、且つ、この収容部における前記仮係止位置に保持された状態の前記リテーナと対向する側の壁面には、前記抜け止め部を前記収容部内へ挿入させるための開口部が設けられ、前記パイプの進入側に対向する側の壁面には、前記挿入孔と同軸上に形成された前記バルジ部の挿通を可能とするパイプ受け入れ口が開口し、幅方向両壁面は、前記規制手段となる押さえ壁となり前記抜け止め部の少なくとも幅方向両側面を押さえることが可能となっているところに特徴を有する。
【0015】
請求項8の発明は、請求項1ないし請求項7に記載のものにおいて、前記リテーナは、前記仮係止位置から本係止位置への間を前記パイプの軸方向に交差する方向に沿ってスライド移動可能となっているところに特徴を有する。
【0016】
【発明の作用及び効果】
<請求項1及び請求項8の発明>
リテーナが仮係止位置にある状態では、検知爪の規制面と検知孔の受け面とがリテーナの仮係止位置から本係止位置への移動方向に互いに向き合って当たりあっている、つまり、規制面と受け面とがリテーナの押し込み方向に直交するように係止し合っているため、リテーナの仮係止位置から本係止位置への移動が確実に規制される。よって、リテーナの仮係止位置から本係止位置への不用意な移動が規制される。
【0017】
パイプが挿入孔の正規の位置まで挿入されると、挿入孔内に突出した検知爪にバルジ部が接触する。検知爪はバルジ部により挿入孔内から押し出されるように撓み変形するため、リテーナが仮係止位置から本係止位置へ移動可能となる。もし仮に、パイプが挿入孔内の正規深さまで到達していないような場合には、バルジ部による前記した検知爪の押し出し操作がなされないため、リテーナを仮係止位置から本係止位置へ移動させることが出来ない。よって、これをもって作業者はパイプの半挿入を検知可能となる。
【0018】
したがって、パイプが挿入孔内の正規深さに挿入されて初めてリテーナの仮係止位置から本係止位置への移動が可能となるため、パイプの半嵌合検知をリテーナにより確実に行える。
【0019】
<請求項2の発明>
バルジ部により検知爪が挿入孔から押し出されると、規制面と受け面とが対向していた状態から、案内面が検知爪もしくは検知孔の開口縁と対向するような状態へと移行する。この状態でリテーナを仮係止位置から本係止位置へ押し込み操作すると、案内面が検知爪もしくは検知孔の開口縁と摺接し合う過程で、検知爪が検知孔からコネクタ本体の外面まで押し出されるような開き動作が案内されるため、リテーナを本係止位置へ円滑に移動させることが出来る。
【0020】
<請求項3の発明>
リテーナは、検知爪が検知孔の開口縁と係止することで仮係止位置に保持され、また、検知爪がコネクタ本体の検知孔の開口縁以外の部分と係止し合うことで本係止位置に保持される。このように、検知爪が、パイプの半挿入検知とリテーナを仮係止位置及び本係止位置に保持する役目を併せ持つため、それぞれ専用の構造を設けた場合に比べて簡易な構成とすることが出来る。
【0021】
<請求項4の発明>
コネクタ本体に対するパイプの挿入作業が完了した後で、パイプに対して抜き方向への力が作用すると、リテーナに外れ方向への力が作用するため、その結果、リテーナが外れ方向に移動しようとする。しかし、請求項4の発明によれば、リテーナは、検知爪がコネクタ本体の検知孔以外の部分に係止していることに加えて、リテーナのロック受け部とコネクタ本体の補助ロック部も係止し合っているため、本係止位置での保持力が強化されている。よって、前記したパイプの抜き方向への力に抗することが出来る。
【0022】
<請求項5の発明>
パイプを挿入孔内に正規深さまで挿入後、リテーナを本係止位置に移動すると、抜け止め部がコネクタ本体の後面に位置して、バルジ部の後面と係止するためパイプが抜け止めされる。
【0023】
従来のコネクタでは、コネクタ本体の上面に穴を開けて、ここから内部にリテーナを組み付けていたため、この穴からコネクタ本体の内部に異物が侵入する虞があった。また、コネクタ本体上面に穴を開けると、コネクタ本体の強度低下が懸念される。そのため、穴の周囲に充分な長さの範囲で肉を確保せねばならず、その結果、コネクタ本体が軸方向に長くなるという問題があった。
【0024】
しかし、請求項5の発明によれば、リテーナをコネクタ本体の外面に外付けしたため、異物の侵入を防止でき、かつ強度確保のためにコネクタ本体を軸方向に長く形成しなくてもよいため、従来のものに比べてコネクタ本体を小型化できる。
【0025】
<請求項6の発明>
パイプを正規深さまで挿入した後、リテーナを本係止位置に移動すると、抜け止め部がバルジ部の後面と係止するためパイプが抜け止めされる。
この状態で、パイプを強引に引き抜こうとすると、バルジ部が抜き方向へ強く引っ張られることにより抜け止め部が変形して抜け止め部とバルジ部との係止が解除されてしまう虞がある。
【0026】
しかし、請求項6の発明によれば、バルジ部が抜き方向に引っ張られても、バルジ部との係止が解除される方向への抜け止め部の変形が規制手段により規制され、バルジ部との係止が解除されない。したがって、パイプは抜け止め部と規制手段とにより二重に抜け止めされることとなり、パイプの抜け止めがより強化される。
【0027】
<請求項7の発明>
パイプがパイプ受け入れ口から挿入孔の正規深さまで挿入された後、リテーナを本係止位置に移動すると、抜け止め部はパイプの外周面を跨ぐようにして開口部から収容部内に入り込み、抜け止め部がバルジ部と係止してパイプを抜け止めするとともに、抜け止め部は収容部内に収容される。この状態でパイプが無理に抜き方向に引っ張られても、抜け止め部の幅方向両側面が収容部の押さえ壁によって押さえられるため、抜け止め部が幅方向へ拡開変形してしまうことが規制され、バルジ部と抜け止め部との係止が解除されない。
【0028】
【発明の実施の形態】
<第1実施形態>
以下、本発明の第1実施形態を図1ないし図14に基づいて説明する。これらの図に示すコネクタ20は、コネクタ本体21とリテーナ40とからなっている。
【0029】
まずコネクタ本体21は、図1及び図2に示すように、前方(以下、図2に示す左側であり、かつ後述するパイプ11の挿入方向を前方とする)に中空のチューブ接続部22が設けられ、チューブ(図示せず)内に差し込んでこれと接続可能となっている。チューブ接続部22の外面には、チューブの抜け止め用の鍔部23が複数設けられている。
【0030】
図2に示すように、チューブ接続部22の後方には、パイプ収容部25が設けられている。この内部には、軸心に沿って挿入孔26が形成され、この前端側はチューブ接続部22の内部と段差面35を介して連通し、後側の開口からはパイプ11を挿入可能となっている。ここで、このパイプ11について間単に説明すると、このパイプ11は金属製で、先端寄りの位置には径方向に張り出したバルジ部12が全周に亘って設けられている。挿入孔26の内周面には、2つのOリング27がスペーサ28を介して軸方向に並んで挿入孔26の内周面に密着して配され、挿入されたパイプ11の外周面と密着することで、パイプ11の外周面と挿入孔26内周面との間のシールを行っている。また、これらのOリング27はOリング押さえ29により挿入孔26内からの抜け止めがなされている。なお、パイプ11が挿入孔26内に正規深さで挿入されると、パイプ11の前端は、前記した段差面35に当接可能である一方、バルジ部12の後面が挿入孔26の後側開口縁とほぼ面一となるように設定されている(図11参照)。
【0031】
前記したリテーナ40は、パイプ11の抜け止めとパイプ11の半挿入検知の2つの役割を果たすものとなっている。図1に示すように、リテーナ40は、前面と下面が開放された形態で縦断面がコの字型となるように形成され、パイプ収容部25の外面に覆い被さるように装着可能である。
【0032】
リテーナ40上面前部には、貫通孔41が設けられ、この前端縁には、断面ほぼ円形の回動片41Aが形成されている。一方、パイプ収容部25の上面前端において、チューブ接続部22との境界部分寄りの位置には、前記した回動片41Aを引っ掛けて係止する引っ掛け爪34が設けられており、これにより、リテーナ40はパイプ収容部25に対し回動片41Aを中心に回動可能に支持される。ところでリテーナ40は、コネクタ本体21に対してパイプ11の挿抜を許容する仮係止位置(図7、図8参照)と、パイプ11を抜け止めに保持する本係止位置(図11、12参照)との間を移動可能となっている。
【0033】
次に、リテーナ40のパイプ収容部25に対する仮係止構造について説明する。まず、パイプ収容部25の両側面の後端寄りで、正規に挿入された状態のバルジ部12と対応する位置には、方形状の検知孔30が一対設けられている。パイプ収容部25の周縁には、上縁を除いて後方へ突出するリブ33が設けられており、検知孔30は、この一部がリブ33にかかるように形成されている(図1から図3参照)。
【0034】
検知孔30の下側開口縁には、受け面31とその外側に配された案内面32とが、パイプ収容部25の幅方向(図9における左右方向)に隣接して設けられている。受け面31は、図示水平に形成され、つまり、リテーナ40の仮係止位置から本係止位置への押し込み方向(コネクタ本体21の上下方向)に直交するように設けられている。一方、案内面32は、この受け面31の外側端縁からパイプ収容部25の外面にかけて下向き勾配をもってテーパ状に形成されている。
【0035】
一方、図1及び図4から図6に示すように、リテーナ40の両側面の後部には、一対の検知爪43が設けられている。検知爪43はリテーナ40の両側面の下端から切り込みを設けることによって撓み可能に形成されると共に、その下端側はリテーナ40の下端よりも下方へ突出するようにしてある。また、検知爪43の下端には内側へ向けて鈎状に突出した突出部44が設けられている(図5、図6参照)。この突出部44は、リテーナ40が仮係止位置にあるときには、挿入孔26内に飛び出した状態で検知孔30に嵌合可能となっており、このときには、突出部44の上面が、検知孔30の上側開口縁に引っ掛かり、リテーナ40の上方への抜けを規制している。一方、リテーナ40は、この検知爪43と検知孔30により下方への移動も規制されている。
【0036】
詳細には、図6及び図9に示すように、突出部44の下端部は、検知孔30の受け面31及び案内面32と整合可能となるように形成されており、リテーナ40が仮係止位置に組み付けられた状態で、図示水平となるように形成され、且つ前記した受け面31と面当たり状態で当接し合う規制面45が設けられている。したがって、突出部44が検知孔30に嵌合すると、規制面45と受け面31とがリテーナ40の仮係止位置から本係止位置への押し込み方向に沿う方向に対向し、且つ面当たり状態で当接し合うことでリテーナ40の本係止位置への移動を規制可能となっている。また、リテーナ40が仮係止位置にある状態では、挿入孔26の後側開口が開放されているので、パイプ11を挿入孔26内部に挿入可能となっている。
【0037】
次に、この仮係止状態の解除構造について述べる。検知孔30は、前記したように正規に挿入された状態のバルジ部12の挿入位置と対応しているため、リテーナ40が仮係止位置に保持された状態では、挿入孔26内に入り込んだ突出部44もバルジ部12と対応可能となっている。
【0038】
また、図10のように、突出部44の規制面45から突出部44の先端部にかけてはテーパ状の案内面46が形成されている。一方、検知孔30の下側開口縁にも前記したように案内面32が設けられている。これらの案内面32、46は、規制面45と受け面31との当接状態が解除されると、互いに対向して当接し合う関係にある。したがって、この状態でリテーナ40を下方へ押し込むと、案内面32、46同士が摺接し合うことにより、検知爪43の押し開き動作が案内される。かくして、突出部44が検知孔30からパイプ収容部25の外面まで押し出され本係止位置への円滑な移動が可能となっている。
【0039】
逆に、パイプ11が挿入孔26内の正規深さまで挿入されていなければ、バルジ部12による検知爪43の押し開き動作がなされておらず、規制面45と受け面31との当接状態が解除されていないため、リテーナ40を仮係止位置から本係止位置へ移動させることが出来ない。よって、リテーナ40により、パイプ11の半挿入検知を確実に行うことが可能となっている。
【0040】
また、図5ないし図7に示すように、突出部44の後端部には、バルジ部12を挿入孔26内部に誘い込むような内向きの勾配を持つガイド面47が設けられている。
【0041】
次に、リテーナ40の本係止構造を説明する。パイプ収容部25の両側面の下部で、かつ本係止位置に移動した状態のリテーナ40の検知爪43と対応する位置には、係止部36が設けられ、検知爪43の突出部44上面が、係止部36と係止することで、リテーナ40の外れ方向への規制が可能となっている。また、パイプ収容部25の上面に、リテーナ40上面の内面側が当接することにより、リテーナ40の下方への移動が規制される。
【0042】
さらに、パイプ収容部25の後方における上面には鈎状の補助ロック部37が突設されている。リテーナ40の上面にはロック受け部42が貫通形成されている。リテーナ40が本係止位置に移動した状態で、ロック受け部42の開口縁の前縁が補助ロック部37と引っかかることで、リテーナ40の外れ方向への規制を行うことが可能となっている。したがって、リテーナ40の本係止位置での保持は、検知爪43と検知孔30との係止と、補助ロック部37とロック受け部42による係止との2重係止構造となっている。
【0043】
リテーナ40の後面には、パイプ11の抜け止め用の抜け止め部48が設けられている。抜け止め部48は、リテーナ40の両側面を接続する後面板49を有している。この後面板49には、パイプ11との干渉を避けるためにアーチ状の逃がし孔50が開口しており、逃がし孔50のアーチ状の開口縁の前縁には、押さえ片51が挿入孔26に向けて突出形成されている。これにより、押さえ片51とリテーナ40の両側面との間には、断面コの字型の逃がし溝52が形成され、リテーナ40が本係止位置に至ると、前述したリブ33を入り込ませるようになっている。また、リテーナ40が本係止位置にある状態では、押さえ片51の先端前縁がバルジ部12の後面と当接可能であり、これによってパイプ11が抜け止めされる。
【0044】
次に上記のように構成された実施形態の作用効果を説明する。このコネクタ20は、リテーナ40を仮係止位置に組み付けた状態でパイプ挿入現場に搬送されるようになっている。リテーナ40が仮係止位置に保持された状態では、図9に示すように、検知爪43の規制面45と検知孔30の受け面31とが、リテーナ40の仮係止位置から本係止位置への押し込み方向に直交するように当たり合っているため、規制面45と受け面31とで本係止方向への移動が確実に規制されている。よって、パイプ11挿入前に、リテーナ40を仮係止位置から本係止位置へと不用意に移動してしまうことが防止される。
【0045】
リテーナ40が仮係止位置に保持された状態でパイプ11を挿入孔26に挿入していくと、バルジ部12がリテーナ40の突出部44に当接する。さらにバルジ部12を正規深さまで押し入れると、突出部44は、ガイド面47がバルジ部12と擦れ合いながら開き動作が案内され、検知爪43が外方へ撓んで突出部44が挿入孔26外に押し出され、規制面45と受け面31とが互いに対向し合う状態から、両案内面32、46が互いに対向し合う状態へ移行する。したがって、この時点でリテーナ40を下方へ押すと、両案内面32、46が摺接し合い、突出部44が検知孔30からパイプ収容部25の外面までさらに押し出されるように案内されるため、リテーナ40は回動片41Aを中心に仮係止位置から本係止位置方向へと回動しつつ移動する。
【0046】
しかし、もしパイプ11が正規深さまで挿入されていないような場合には、バルジ部12が突出部44を挿入孔26内から押し出しておらず、規制面45と受け面31とが当接し合った状態のままであるため、リテーナ40を仮係止位置から本係止位置へと押し込むことが出来ない。したがって、パイプ11を正規深さまで挿入した時点で初めてリテーナ40を仮係止位置から本係止位置へと移動させることが可能となる。よって、リテーナ40押し込みの可否の区別が確実であるので、作業者は、パイプ11の半挿入状態を確実に検知することが出来る。
【0047】
リテーナ40をさらに押し下げて本係止位置まで移動させると、検知爪43が復帰変形して係止部36と係止し、且つパイプ収容部25の上面とリテーナ40の上面内側が当接し合ってリテーナ40が本係止位置に保持される。この本係止位置では、リテーナ40後面の押さえ片51がバルジ部12の後面と係止するため、パイプ11が抜け止めされる。
【0048】
さらに、補助ロック部37とロック受け部42が係止し合うため、リテーナ40は本係止位置では2重の係止状態で保持される。したがって、例えばパイプ11の挿入作業が完了した後、パイプ11に抜き方向の力が作用した場合、リテーナ40の抜け止め部48にはバルジ部12を介してリテーナ40の外れ方向への力が加わるが、リテーナ40は、検知爪43と検知孔30だけでなく、補助ロック部37とロック受け部42にも係止されているため、本係止位置での保持力が強化され、上記した力に抗することが出来る。
【0049】
また、従来のコネクタでは、コネクタ本体の上面に穴を開けて、ここから内部にリテーナを組み付けていたため、この穴からコネクタ本体の内部に異物が侵入する虞があった。また、コネクタ本体上面に穴を開けると、コネクタ本体の強度低下が懸念される。そのため、穴の周囲に充分な長さの範囲で肉を確保せねばならず、その結果、コネクタ本体が軸方向に長くなるという問題があった。
【0050】
しかし、この実施形態では、リテーナ40をパイプ収容部25の外面に外付けしたため、異物の侵入を防止でき、かつ強度確保のためにパイプ収容部25を軸方向に長く形成しなくてもよいため、従来のものに比べてコネクタ本体21を小型化できる。
【0051】
また、検知爪43にリテーナ40の仮係止位置と本係止位置での保持機能と、パイプ11の半挿入検知機能を併せ持たせたため、それぞれ専用の構造を設けた場合に比べて構造を簡素化できる。
【0052】
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態を図15ないし図26によって説明する。
第1実施形態では、リテーナ40の抜け止め部48がコネクタ本体21の外面に外付けされたものについて示したが、この第2実施形態では、リテーナ40の抜け止め部60をコネクタ本体21に設けた収容部65内に収容することにより、パイプ11の抜け止めをさらに強化したものとなっている。以下には第1実施形態と異なる部分を中心に説明し、重複した構成については同一符合を付し、これに関する作用及び効果の説明は省略する。
【0053】
まず、リテーナ40から説明すると、図15のように、抜け止め部60は、リテーナ40の後端部に設けられている。抜け止め部60は、リテーナ40の両側面との間にリテーナ40の下端から高さ方向に切り入れられた一対のスリット62を形成することにより、後述する収容部65内への収容を可能にならしめている。
【0054】
抜け止め部60の幅方向中央部分には、第1実施形態と同様な逃がし孔50がパイプ11の外径よりは大きく、バルジ部12の外径よりは小さい開口幅で、抜け止め部60の下端を開放した状態で形成されており、したがって、抜け止め部60はパイプ11の外周面を跨ぐようなアーチ状になっている。図19に示すように、抜け止め部60の後面は、回動片41Aを中心とした円弧状に形成され、一方、抜け止め部60の前面はリテーナ40が本係止位置にある状態でパイプ11の軸方向に直交する垂直な面となっている。この抜け止め部60の前面のうち、逃がし孔50の開口縁に沿った所定の領域は、バルジ部12に対する押さえ面61となっている。つまり、リテーナ40が本係止位置に移動する際には、抜け止め部60はパイプ11の外周面にこれを跨ぐようにして配置されると共に、押さえ面61がバルジ部12の後面のほぼ半周に亘る範囲と当接し合うことでパイプ11が抜け止めされる(図24参照)。
【0055】
また、抜け止め部60の付け根部分(前記したスリット62の上端部)には、リテーナ40の両側面と抜け止め部60とを繋ぐ連結部63が設けられ(図19、図20)、抜け止め部60の補強を図っている。
【0056】
また、このリテーナ40の両側面の後端縁は、抜け止め部60の後面形状に合わせて円弧状に形成され、相互の後面同士が面一をなすようにしてある。よって、リテーナ40の両側面の後部が後述する収容部65の後端面より後方へ突出しないようになっている。
【0057】
次に、抜け止め部60を収容する収容部65の構造について説明する。図15ないし図18に示すように、収容部65は、コネクタ本体21のパイプ収容部25の後端部に一体で、且つほぼ方形の枠状に形成されている。収容部65の上壁には開口部67が設けられ、ここから内部に抜け止め部60を収容可能となっている。図16のように、収容部65の後壁には、挿入孔26と同軸で、且つ挿入孔26の後側開口径と同径のパイプ受け入れ口66が収容部65内へ貫通して形成されており、パイプ11はパイプ受け入れ口66から収容部65内を通って挿入孔26へ挿入される。
【0058】
抜け止め部60は、この実施形態においてはリテーナ40が仮係止位置にあるときには、抜け止め部60の下部がバルジ部12の挿入を阻害しない位置まで収容部65内に進入しており(図22参照)、本係止位置にあるときには、収容部65内に完全に収容され、抜け止め部60の前面が挿入孔26の後側開口縁、つまりバルジ部12の後面に当接する位置に装着されるようになっている(図24参照)。
【0059】
また、図22、図24、図26に示すように、抜け止め部60が収容部65内に入りこんだ状態では、抜け止め部60は収容部65の両側壁、および後壁によって側方及び後方から押さえられた状態となっており、したがって、収容部65の両側壁及び後壁は、それぞれ抜け止め部60に対する側方押さえ壁68(規制手段)、後方押さえ壁69(規制手段)となっている。
【0060】
詳細には、後方押さえ壁69の内面は、抜け止め部60の後面と同様の円弧状に形成されており、リテーナ40が仮係止位置から本係止位置に移動する際には、抜け止め部60の後面と後方押さえ壁69の内面とが摺接しつつ移動可能となっている。リテーナ40が本係止位置に保持された状態においては、後方押さえ壁69の内面と抜け止め部60後面とが当たり合うことで抜け止め部60の後方への変形が規制可能となっている。また、前記したように後方押さえ壁69の内面を円弧状に形成したことにより、後方押さえ壁69と抜け止め部60の後面同士を全高さ範囲に亘って密着させることが可能であり、これによって、抜け止め部60の後方への僅かな変位も規制できるようになっている。
【0061】
また、側方押さえ壁68の内面は、抜け止め部60の両側面と対向して形成され、後方押さえ壁69と同様に、リテーナ40が仮係止位置から本係止位置へ移動する際には、側方押さえ壁68と抜け止め部60の両側面とが摺接し合い、本係止位置に至ると、相互に当接し合うことで抜け止め部60の側方への変形を規制する。また、側方押さえ壁68の内面を、抜け止め部60の側面の全高さ範囲に亘って密着させることで側方へのわずかな変位も規制可能となっている。また、側方押さえ壁68は、抜け止め部60が収容部65内に進入する際には、前記したスリット62に入り込むようになっている。
【0062】
また、側方押さえ壁68の上端縁において、本係止位置に保持された状態の抜け止め部60の連結部63と対応する位置には、凹部70が凹設され、連結部63と干渉しないようになっている。なお、側方押さえ壁68には、高さ方向ほぼ中央部分から収容部65の底面にかけて、前記した後方押さえ壁69の内面を成形するための、検知孔30と連通する型抜き孔71が貫通形成されている。リテーナ40が本係止位置に保持されると、型抜き孔71はリテーナ40の側面後部(検知孔30の後方に切り込みを介して配されたカバー片64)により塞がれ、型抜き孔71と連通する検知孔30を経てコネクタ本体21内部にゴミ等の異物が侵入する虞を回避している。
【0063】
この実施形態では、以下のような作用効果が得られる。リテーナ40が仮係止位置に保持された状態では、第1実施形態と同様に検知爪43の規制面45と検知孔30の受け面31とが当たり合うことにより本係止位置への移動が規制されている。また、この状態では、側方押さえ壁68の上端部がスリット62に入り込むと共に、抜け止め部60の下部が開口部67から収容部65内に若干入り込んだ位置に保持される(図22,23参照)。
【0064】
この仮係止位置において、パイプ11をパイプ受け入れ口66から挿入孔26へ向けて押し入れ、正規深さまで挿入すると、バルジ部12により、検知爪43が検知孔30から押し出されることによりリテーナ40の仮係止が解除され、リテーナ40を回動軸41Aを中心に仮係止位置から本係止位置へ移動させることが可能となる。
【0065】
この時点でリテーナ40を下方へ押すと、抜け止め部60の両側面と側方押さえ壁68の内面、抜け止め部60の後面と後方押さえ壁69の内面とが摺接しつつ抜け止め部60が収容部65内部へ進入する。検知爪30と係止部36が係止し、且つパイプ収容部25の上面とリテーナ40の上面が当たり合ってリテーナ40が本係止位置にロックされると、抜け止め部60が収容部65内に完全に収容される。同時に、抜け止め部60の押さえ面61がバルジ部12の後面と係止するためパイプ11が抜け止めされる。
【0066】
仮に、リテーナ40が本係止位置に保持された状態で、強引にパイプ11を引き抜きこうとした場合、バルジ部12により抜け止め部60が側方及び後方へ押し広げられるような変形を生じ、バルジ部12との係止が解除される虞がある。しかし、この実施形態においては、抜け止め部60は収容部65の側方押さえ壁68、後方押さえ壁69により側方及び後方から押さえられているため、これらの方向への変形が規制され、抜け止め部60とバルジ部12の係止が解除されない。よって、パイプ11は抜け止め部60と側方押さえ壁68、後方押さえ壁69により二重に抜け止めされることとなり、パイプ11の抜け止めがより強化される。
【0067】
なお、この実施形態では、リテーナ40を回動させて仮係止位置から本係止位置へ移動を行うものを示したが、例えば上下方向にスライドさせるものも考えられる。しかし、スライド方式のリテーナでは、リテーナをコネクタ本体の仮係止位置に取り付ける際の位置決めや、仮係止位置から本係止位置への移動のための案内構造がリテーナ及びコネクタ本体のそれぞれに必要となる。そのため、これらの構造を設けることによりコネクタの構造が複雑になる。
【0068】
その点、回動方式であれば、回動中心となる回動片41Aと引っ掛け爪34のみをリテーナ40とコネクタ本体21に設けるという簡単な構造でリテーナ40の位置決め、及び仮係止位置から本係止位置への案内を確実に行うことができるため、本願ではこの方式を採用している。さらに、第2実施形態においては、抜け止め部60を収容部65内に収容し、抜け止め部60を側方押さえ壁68、後方押さえ壁69で押さえる構造としたため、第1実施形態のように抜け止め部48のみでパイプの抜け止めを行うものに比べて抜け止め部の肉厚を薄くすることができる。つまり、リテーナ40を仮係止位置から本係止位置へ回動させる際、最も後端の回動軌跡を取る抜け止め部の後面下端部の肉厚を薄くすることにより、この部分の回動軌跡を第1実施形態よりも前方へずらすことができ、その結果、作業スペースが小さくなり、狭いスペースでの組み付け作業に有効である。
【0069】
<第3実施形態>
次に、本願発明の第3実施形態を図27ないし図30によって説明する。
上記した第1、第2実施形態では、リテーナを回動させて仮係止位置と本係止位置との間を移動させるものを示したが、この実施形態ではスライド移動(直線移動)させるものを示す。以下には第2実施形態と異なる部分を中心に説明し、重複した構成については同一符合を付し、これに関する作用及び効果の説明は省略する。
【0070】
リテーナ72の後端部には、第2実施形態と同様な逃がし孔50を有する抜け止め部60が形成され、この抜け止め部60の後面は、パイプ11の軸方向に直交する垂直な面で形成されている。
【0071】
また、この実施形態では、コネクタ本体21の前部に回動軸を有した第2実施形態と比べて、リテーナ72の側壁75及び上壁の前縁は、軸方向に短く形成されたものとなっており、収容部65のみを覆うような長さとなっている。収容部65の両側にスリット62を介して配された側壁75の前端縁も下方に垂直に延出され、また、側壁75の下端には、検知爪43が全幅に渡り形成されている。
【0072】
一方、コネクタ本体21の収容部65において、抜け止め部60の後面を押さえる後方押さえ壁73の内面は、抜け止め部60の後面と同様に垂直面となっている。したがって、リテーナ72を仮係止位置から本係止位置へと移動する際には、この両面が軸方向に直交する上下方向に沿って互いに摺接し合いながら移動するため、リテーナ72の仮係止位置と本係止位置との間の移動を上下方向にスライドさせることにより移動できるようにしている。
【0073】
また、リテーナ72を仮係止位置もしくは本係止位置に装着した状態において、コネクタ本体21の両側面には、側方へ向けて突出する一対のガイドリブ74がリテーナ72の側壁75の前端縁と対向して設けられ、ガイドリブ74の後端にリテーナの側壁75の前端縁を摺接させることでリテーナ72の下方への移動をガイドするようになっている。
【0074】
したがって、上記した発明によれば、まずリテーナ72を仮係止位置に装着する際には、コネクタ本体21に対し、リテーナ72の側壁75の前端縁がガイドリブ74の後端縁に沿うような位置にリテーナ72を位置決めして、そのままリテーナ72を押し下げると、リテーナ72は、リテーナ72の側壁75の前端縁がガイドリブ74にガイドされながら下方へ移動する。抜け止め部60が収容部65内に若干入り込むと共に、検知爪43の規制面45と検知孔30の受け面31とが当たり合うとリテーナ72は仮係止位置に保持される。
【0075】
パイプ11を挿入孔26内の正規深さまで挿入しリテーナ72の仮係止状態が解除された後、リテーナ72をさらに押し下げると、抜け止め部60の後面と後方押さえ壁73及び抜け止め部60の両側面と側方押さえ壁68の内面とが摺接しつつ、リテーナ72が本係止位置へスライド移動する。
【0076】
したがって、抜け止め部60の後面と後方押さえ壁73とを垂直な面に形成したことで、リテーナ72を上下方向にスライドさせることにより仮係止位置から本係止位置へ移動させることができる。また、コネクタ本体21の側壁75にガイドリブ74を設けたため、リテーナ72の下方への移動を円滑に行える。
【0077】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
【0078】
(1)上記した実施形態では、リテーナ40の仮係止位置と本係止位置での係止を検知爪43で行うようにしたが、検知爪とは別に設けても良い。
(2)上記した実施形態では、案内面を検知爪と検知孔の双方に形成したが、いずれか一方のみに形成しても良い。
【0079】
(3)上記した実施形態では、真っ直ぐな形態のパイプ11を使用した例を示したが、湾曲した形態のパイプを使用しても良い。この場合、図31に示すように、リテーナ40の後端に二股状に形成された振れ止め54を一体に設け、リテーナ40が本係止位置に移動したときに、パイプ53の湾曲した端部を両側から挟み込むように固定することで、パイプ53がコネクタ20に装着された後に回転することを防ぐようにしても良い。
【0080】
(4)上記した第1、第2実施形態では、補助ロック部37をパイプ収容部25の上面に設け、ロック受け部42をリテーナ40の上面に設けたものを示したが、補助ロック部及びロック受け部の設置場所はこれに限らず、また、検知爪43によりリテーナ40を本係止位置に保持するための係止力が充分確保されていれば、あえて補助ロック部及びロック受け部を設けなくとも良い。
【0081】
(5)上記した第2、3実施形態では、収容部65をコネクタ本体21に一体形成したものを示したが、別体に形成した収容部を取り付けるようなものであっても良い。
(6)上記した第2、3実施形態では、抜け止め部60を収容部65内に収容し、両側方及び後方への変形を規制したが、抜け止め部を収容しなくても少なくとも抜け止め部の両側方への変形を規制するものであれば良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態におけるコネクタとパイプの斜視図
【図2】コネクタ本体の縦断面図
【図3】その背面図
【図4】リテーナの側面図
【図5】その上面図
【図6】その背面図
【図7】コネクタ本体に対してリテーナが仮係止位置に装着された状態を示す縦断面図
【図8】その側面図
【図9】仮係止位置で検知爪が検知孔と係止した状態を示す概略図
【図10】検知爪と検知孔の係止が解除される様子を示す概略図
【図11】コネクタ本体に対してリテーナが本係止位置に装着された状態を示す縦断面図
【図12】その側面図
【図13】本係止位置で検知爪がコネクタ本体に係止している様子を示す概略図
【図14】図12の背面図
【図15】本発明の第2実施形態におけるコネクタとパイプの斜視図
【図16】コネクタ本体と収容部の縦断面図
【図17】その上面図
【図18】その背面図
【図19】リテーナの側面図
【図20】その上面図
【図21】その背面図
【図22】コネクタ本体に対してリテーナが仮係止位置に装着された状態を示す縦断面図
【図23】その側面図
【図24】コネクタ本体に対してリテーナが本係止位置に装着された状態を示す縦断面図
【図25】その側面図
【図26】その背面図
【図27】本発明の第3実施形態におけるコネクタ本体に対してリテーナが仮係止位置に装着された状態を示す縦断面図
【図28】その横断面図
【図29】コネクタ本体に対してリテーナが本係止位置に装着された状態を示す縦断面図
【図30】その横断面図
【図31】本発明の他の実施形態におけるコネクタの縦断面図
【図32】従来例におけるコネクタの断面図
【符号の説明】
11…パイプ
12…バルジ部
20…コネクタ
21…コネクタ本体
26…挿入孔
30…検知孔
31…受け面
32…案内面
37…補助ロック部
40,72…リテーナ
42…ロック受け部
43…検知爪
45…規制面
46…案内面
48,60…抜け止め部
65…収容部
66…パイプ受け入れ口
67…開口部
68…側方押さえ壁(規制手段)
69,73…後方押さえ壁(規制手段)[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a connector for pipe connection.
[0002]
[Prior art]
As a conventional connector for pipe connection, as shown in FIG. 32, the connector
[0003]
That is, in a state where the
[0004]
When inserting the
[0005]
[Patent Document 1]
JP 2001-132883 A
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the connector described above, the lower surface of the
[0007]
The present invention has been completed based on the above circumstances, and provides a connector that regulates inadvertent movement of a retainer to a normal position and can reliably detect half-insertion of a pipe by the retainer. For the purpose.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
As means for achieving the above object, the invention of
[0009]
According to a second aspect of the present invention, in the first aspect, at least one of the detection claw and the opening edge of the detection hole is provided with a guide surface adjacent to the restriction surface or the receiving surface. The guide surface faces the detection claw or an opening edge of the detection hole when the detection claw is pushed out from the insertion hole by the bulge portion. When the retainer is moved from the temporary locking position to the final locking position after being pushed out from the insertion hole, the guide surface is in sliding contact with the detection claw or the opening edge of the detection hole. It is characterized in that it is possible to guide the detection claw from the detection hole to the outer surface of the connector body.
[0010]
According to a third aspect of the present invention, in the first or second aspect of the invention, the detection claw is locked to the opening edge of the detection hole at the temporary locking position, and at the final locking position. It is characterized in that the operation of the retainer in the disengagement direction is restricted by engaging with the connector body other than the opening edge of the detection hole.
[0011]
According to a fourth aspect of the present invention, in the third aspect of the present invention, the side surface of the connector main body is hooked with the lock receiving portion of the retainer when the retainer is in the final locking position. It is characterized in that an auxiliary lock portion is provided for restricting movement from the main locking position to the temporary locking position.
[0012]
According to a fifth aspect of the present invention, in the pipe according to any one of the first to fourth aspects, the rear surface of the bulge portion is a rear opening of the insertion hole at a regular insertion depth in the insertion hole. On the other hand, the retainer can be mounted so as to cover the outer surface of the connector body, and a retaining portion is formed at the rear end of the retainer. When the retainer is moved to the main locking position, the retaining portion is located on the rear surface of the connector body in an exposed state and can be locked to the rear surface of the bulge portion.
[0013]
According to a sixth aspect of the present invention, in the pipe according to any one of the first to fourth aspects, the rear surface of the bulge portion is a rear opening of the insertion hole at a regular insertion depth in the insertion hole. On the other hand, a retaining portion is formed at the rear end portion of the retainer, and the retaining portion is located with respect to the insertion hole when the retainer is in the temporary retaining position. When the pipe is allowed to be inserted / removed, and the retainer is moved to the main locking position, the retaining portion can be latched to the rear surface of the bulge portion, and the connector main body includes the retaining portion and It is characterized in that there is provided a restricting means for restricting deformation of the retaining portion in a direction in which the locking between the bulge portion and the retaining portion is released by contacting each other.
[0014]
The invention of
[0015]
According to an eighth aspect of the present invention, the retainer according to any one of the first to seventh aspects, wherein the retainer extends from the temporary locking position to the final locking position along a direction intersecting the axial direction of the pipe. It is characterized by being slidable.
[0016]
[Action and effect of the invention]
<Invention of
When the retainer is in the temporary locking position, the detection surface of the detection claw and the receiving surface of the detection hole face each other in the moving direction from the temporary locking position of the retainer to the final locking position. Since the restricting surface and the receiving surface are engaged with each other so as to be orthogonal to the pushing direction of the retainer, the movement of the retainer from the temporary engagement position to the final engagement position is reliably restricted. Therefore, inadvertent movement of the retainer from the temporary locking position to the final locking position is restricted.
[0017]
When the pipe is inserted to the proper position of the insertion hole, the bulge portion comes into contact with the detection claw protruding into the insertion hole. Since the detection claw is bent and deformed so as to be pushed out of the insertion hole by the bulge portion, the retainer can move from the temporary locking position to the final locking position. If the pipe does not reach the normal depth in the insertion hole, the detection claw is not pushed out by the bulge, so the retainer is moved from the temporary locking position to the final locking position. I can't let you. Therefore, the operator can detect the half-insertion of the pipe with this.
[0018]
Therefore, since the retainer can be moved from the temporary locking position to the final locking position only after the pipe is inserted to the normal depth in the insertion hole, the pipe half-fitting detection can be reliably performed by the retainer.
[0019]
<Invention of
When the detection claw is pushed out of the insertion hole by the bulge portion, the state in which the regulation surface and the receiving surface face each other shifts to a state in which the guide surface faces the detection claw or the opening edge of the detection hole. In this state, when the retainer is pushed from the temporary locking position to the final locking position, the detection claw is pushed out from the detection hole to the outer surface of the connector body while the guide surface is in sliding contact with the detection claw or the opening edge of the detection hole. Since such an opening operation is guided, the retainer can be smoothly moved to the full locking position.
[0020]
<Invention of
The retainer is held at the temporary locking position by locking the detection claw with the opening edge of the detection hole, and the retainer is locked by engaging the detection claw with a portion other than the opening edge of the detection hole of the connector body. It is held in the stop position. In this way, the detection claw has a function of holding the pipe half inserted and holding the retainer at the temporary locking position and the main locking position, so that the structure is simpler than when a dedicated structure is provided. I can do it.
[0021]
<Invention of
After the pipe is inserted into the connector body, if a force in the pulling direction is applied to the pipe, a force in the releasing direction is applied to the retainer. As a result, the retainer tries to move in the releasing direction. . However, according to the invention of
[0022]
<Invention of
After the pipe is inserted into the insertion hole to the proper depth, when the retainer is moved to the full locking position, the retaining part is located on the rear surface of the connector body and is retained on the rear surface of the bulge part, so that the pipe is retained. .
[0023]
In the conventional connector, a hole is formed in the upper surface of the connector main body, and the retainer is assembled therein from there. Therefore, there is a possibility that foreign matter may enter the connector main body from this hole. Further, if a hole is made in the upper surface of the connector body, there is a concern that the strength of the connector body may be reduced. Therefore, there is a problem that the meat must be secured within a sufficient length around the hole, and as a result, the connector main body becomes longer in the axial direction.
[0024]
However, according to the invention of
[0025]
<Invention of
After the pipe has been inserted to the normal depth, when the retainer is moved to the full locking position, the retaining portion is locked with the rear surface of the bulge portion, so that the pipe is retained.
In this state, if the pipe is forcibly pulled out, the bulge portion is pulled strongly in the pulling direction, so that the retaining portion is deformed and the locking between the retaining portion and the bulge portion may be released.
[0026]
However, according to the invention of
[0027]
<Invention of
After the pipe is inserted from the pipe receiving port to the normal depth of the insertion hole, when the retainer is moved to the full locking position, the retaining part enters the accommodating part from the opening so as to straddle the outer peripheral surface of the pipe, and prevents the retaining part. The part locks with the bulge part to prevent the pipe from coming off, and the retaining part is accommodated in the accommodating part. In this state, even if the pipe is forcibly pulled in the pulling direction, both side surfaces in the width direction of the retaining portion are pressed by the retaining walls of the housing portion, so that the retaining portion is prevented from expanding and deforming in the width direction. Thus, the locking between the bulge part and the retaining part is not released.
[0028]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
<First Embodiment>
Hereinafter, a first embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. The
[0029]
First, as shown in FIGS. 1 and 2, the connector
[0030]
As shown in FIG. 2, a
[0031]
The
[0032]
A through
[0033]
Next, the temporary locking structure with respect to the
[0034]
At the lower opening edge of the
[0035]
On the other hand, as shown in FIGS. 1 and 4 to 6, a pair of
[0036]
Specifically, as shown in FIGS. 6 and 9, the lower end portion of the projecting
[0037]
Next, the structure for releasing the temporarily locked state will be described. Since the
[0038]
As shown in FIG. 10, a tapered
[0039]
On the contrary, if the
[0040]
Further, as shown in FIGS. 5 to 7, a
[0041]
Next, the main locking structure of the
[0042]
Further, a hook-like
[0043]
On the rear surface of the
[0044]
Next, the function and effect of the embodiment configured as described above will be described. The
[0045]
When the
[0046]
However, if the
[0047]
When the
[0048]
Further, since the
[0049]
Further, in the conventional connector, a hole is formed in the upper surface of the connector main body, and the retainer is assembled in the hole from there. Therefore, there is a possibility that foreign matters may enter the connector main body from the hole. Further, if a hole is made in the upper surface of the connector body, there is a concern that the strength of the connector body may be reduced. Therefore, there is a problem that the meat must be secured within a sufficient length around the hole, and as a result, the connector main body becomes longer in the axial direction.
[0050]
However, in this embodiment, since the
[0051]
In addition, since the
[0052]
Second Embodiment
Next, a second embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS.
In the first embodiment, the retaining
[0053]
First, the
[0054]
In the central portion in the width direction of the retaining
[0055]
Further, a connecting
[0056]
Further, the rear end edges of the both side surfaces of the
[0057]
Next, the structure of the
[0058]
In this embodiment, when the
[0059]
In addition, as shown in FIGS. 22, 24, and 26, in a state where the retaining
[0060]
Specifically, the inner surface of the rear pressing
[0061]
Further, the inner surface of the
[0062]
Further, at the upper edge of the
[0063]
In this embodiment, the following effects can be obtained. In a state where the
[0064]
In this temporary locking position, when the
[0065]
At this time, when the
[0066]
Temporarily, when the
[0067]
In this embodiment, the
[0068]
In this respect, in the case of the rotation method, the
[0069]
<Third Embodiment>
Next, a third embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS.
In the first and second embodiments described above, the retainer is rotated to move between the temporary locking position and the main locking position, but in this embodiment, the slide movement (linear movement) is performed. Indicates. The following description will focus on the parts different from those of the second embodiment, and the same reference numerals will be given to the overlapping configurations, and the description of the operations and effects related thereto will be omitted.
[0070]
A retaining
[0071]
Moreover, in this embodiment, compared with 2nd Embodiment which has a rotating shaft in the front part of the connector
[0072]
On the other hand, in the
[0073]
Further, in a state where the
[0074]
Therefore, according to the above-described invention, when the
[0075]
After the
[0076]
Therefore, by forming the rear surface of the retaining
[0077]
<Other embodiments>
The present invention is not limited to the embodiments described with reference to the above description and drawings. For example, the following embodiments are also included in the technical scope of the present invention, and further, within the scope not departing from the gist of the invention other than the following. Various modifications can be made.
[0078]
(1) In the above-described embodiment, the
(2) In the above-described embodiment, the guide surfaces are formed on both the detection claw and the detection hole, but may be formed on only one of them.
[0079]
(3) In the above-described embodiment, an example in which the
[0080]
(4) In the first and second embodiments described above, the
[0081]
(5) In the second and third embodiments described above, the
(6) In the second and third embodiments described above, the retaining
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view of a connector and a pipe according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a longitudinal sectional view of the connector main body.
FIG. 3 is a rear view thereof.
FIG. 4 is a side view of the retainer.
FIG. 5 is a top view thereof.
FIG. 6 is a rear view thereof.
FIG. 7 is a longitudinal sectional view showing a state in which the retainer is attached to the connector main body at the temporary locking position.
FIG. 8 is a side view thereof.
FIG. 9 is a schematic view showing a state where the detection claw is locked to the detection hole at the temporary locking position.
FIG. 10 is a schematic view showing a state in which the detection claw and the detection hole are unlocked.
FIG. 11 is a longitudinal sectional view showing a state where the retainer is attached to the main locking position with respect to the connector main body.
FIG. 12 is a side view thereof.
FIG. 13 is a schematic view showing a state where the detection claw is locked to the connector main body at the full locking position.
14 is a rear view of FIG.
FIG. 15 is a perspective view of a connector and a pipe according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 16 is a longitudinal sectional view of the connector main body and the accommodating portion.
FIG. 17 is a top view thereof.
FIG. 18 is a rear view thereof.
FIG. 19 is a side view of the retainer.
FIG. 20 is a top view thereof.
FIG. 21 is a rear view thereof.
FIG. 22 is a longitudinal sectional view showing a state in which the retainer is attached to the connector main body at the temporary locking position.
FIG. 23 is a side view thereof.
FIG. 24 is a longitudinal sectional view showing a state where the retainer is attached to the main locking position with respect to the connector main body.
FIG. 25 is a side view thereof.
FIG. 26 is a rear view thereof.
FIG. 27 is a longitudinal sectional view showing a state in which the retainer is mounted at the temporary locking position with respect to the connector main body according to the third embodiment of the present invention.
FIG. 28 is a cross sectional view thereof.
FIG. 29 is a longitudinal sectional view showing a state where the retainer is attached to the main locking position with respect to the connector main body.
FIG. 30 is a cross sectional view thereof.
FIG. 31 is a longitudinal sectional view of a connector according to another embodiment of the present invention.
FIG. 32 is a sectional view of a connector in a conventional example.
[Explanation of symbols]
11 ... Pipe
12 ... Bulge club
20 ... Connector
21 ... Connector body
26 ... Insertion hole
30 ... Detection hole
31. Reception surface
32 ... Guide surface
37 ... Auxiliary lock
40, 72 ... Retainer
42. Lock receiving part
43 ... Detection claw
45 ... Regulatory aspects
46 ... Guide surface
48, 60 ... retaining part
65 ... Container
66 ... Pipe receiving port
67 ... Opening
68 ... Side holding wall (regulation means)
69, 73 ... rear pressing wall (regulating means)
Claims (8)
前記リテーナは、前記パイプの挿抜を許容する仮係止位置と前記バルジ部と係止して前記パイプの抜けを規制可能な本係止位置との間を移動可能であり、且つこのリテーナには外方へ撓み可能な検知爪が設けられ、
前記コネクタ本体の側面には、前記挿入孔に連通するように開口し前記リテーナが前記仮係止位置にあるときに前記検知爪と係止可能な検知孔が設けられ、
前記検知爪と前記検知孔のいずれか一方には規制面が設けられ、他方には受け面が設けられ、この規制面と受け面とは前記リテーナの前記仮係止位置から前記本係止位置への移動方向に沿った方向に互いに対向しており、この両面が互いに面当たり状態で当接し合うことで前記リテーナの前記仮係止位置から前記本係止位置への押し込み操作を規制可能とすると共に、
前記検知爪は、前記リテーナが前記仮係止位置にあるときには前記挿入孔内に突出し、前記パイプが前記挿入孔内に正規の深さで挿入された状態では前記バルジ部に当接してこのバルジ部により前記挿入孔内から押し出されるように撓み変形することで、前記規制面と前記受け面の当接状態を解除して前記リテーナの前記仮係止位置から前記本係止位置への移動を可能とすることを特徴とするコネクタ。A connector body for inserting and connecting a pipe in which a bulge part for retaining is formed at a position near the tip of the outer peripheral surface, wherein the insertion hole into which the pipe is inserted is formed along the axial direction. And a retainer that is attached to the connector main body and is capable of retaining the pipe in a retaining state by engaging the bulge portion at a position where the pipe is inserted to a normal insertion depth with respect to the insertion hole. In
The retainer is movable between a temporary locking position that allows insertion / extraction of the pipe and a main locking position that can be locked with the bulge portion to restrict the removal of the pipe. A detection claw that can be bent outward is provided,
A side surface of the connector body is provided with a detection hole that is open to communicate with the insertion hole and can be locked with the detection claw when the retainer is in the temporary locking position.
One of the detection claw and the detection hole is provided with a restricting surface, and the other is provided with a receiving surface. The restricting surface and the receiving surface are located from the temporary locking position of the retainer to the main locking position. It is possible to regulate the push-in operation of the retainer from the temporary locking position to the main locking position by contacting both surfaces in contact with each other in the direction along the moving direction. As well as
The detection claw protrudes into the insertion hole when the retainer is in the temporary locking position, and comes into contact with the bulge when the pipe is inserted into the insertion hole at a proper depth. By bending and deforming so as to be pushed out of the insertion hole by the portion, the contact state between the restriction surface and the receiving surface is released, and the retainer moves from the temporary locking position to the main locking position. A connector characterized by enabling.
一方、前記リテーナは、前記コネクタ本体の外面に覆い被さるように装着可能であると共に、前記リテーナの後端部には抜け止め部が形成され、前記リテーナが前記本係止位置に移動した状態ではこの抜け止め部が前記コネクタ本体の後面に露出状態で位置して前記バルジ部の後面に係止可能となっていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のコネクタ。The pipe is configured so that the rear surface of the bulge portion is substantially flush with the rear opening of the insertion hole at a regular insertion depth in the insertion hole.
On the other hand, the retainer can be mounted so as to cover the outer surface of the connector body, and a retaining portion is formed at the rear end of the retainer, and the retainer is moved to the main locking position. The connector according to any one of claims 1 to 4, wherein the retaining portion is positioned on the rear surface of the connector body in an exposed state and can be locked to the rear surface of the bulge portion.
一方、前記リテーナの後端部には抜け止め部が形成され、この抜け止め部は前記リテーナが前記仮係止位置にある状態では前記挿通孔に対するパイプの挿抜を許容し、前記リテーナが前記本係止位置に移動した状態では前記抜け止め部が前記バルジ部の後面に係止可能となっており、
前記コネクタ本体には、前記抜け止め部と当接し合うことで前記バルジ部と前記抜け止め部の係止が解除される方向への前記抜け止め部の変形を規制する規制手段が設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のコネクタ。The pipe is configured so that the rear surface of the bulge portion is substantially flush with the rear opening of the insertion hole at a regular insertion depth in the insertion hole.
On the other hand, a retaining portion is formed at the rear end portion of the retainer. The retaining portion allows the pipe to be inserted into and removed from the insertion hole in a state where the retainer is in the temporary locking position. In the state moved to the locking position, the retaining portion can be locked to the rear surface of the bulge portion,
The connector body is provided with restricting means for restricting deformation of the retaining portion in a direction in which the locking between the bulge portion and the retaining portion is released by coming into contact with the retaining portion. The connector according to any one of claims 1 to 4, wherein the connector is characterized by that.
前記挿入孔の後方には、前記リテーナが本係止位置に移動した状態で前記抜け止め部を収容可能な収容部が前記コネクタ本体と一体に形成されており、
且つ、この収容部における前記仮係止位置に保持された状態の前記リテーナと対向する側の壁面には、前記抜け止め部を前記収容部内へ挿入させるための開口部が設けられ、前記パイプの進入側に対向する側の壁面には、前記挿入孔と同軸上に形成された前記バルジ部の挿通を可能とするパイプ受け入れ口が開口し、幅方向両壁面は、前記規制手段となる押さえ壁となり前記抜け止め部の少なくとも幅方向両側面を押さえることが可能となっていることを特徴とする請求項6記載のコネクタ。The retaining portion is formed in an arch shape having an opening width larger than the outer diameter of the pipe and smaller than the outer diameter of the bulge portion, and the retaining portion holds the retainer at the temporary locking position. In the state where the pipe is located radially outward, and in the state where the pipe is held in the main locking position, the pipe enters from the radially outer side of the pipe toward the pipe so as to straddle the outer periphery of the pipe. And can be locked to the bulge part,
A housing part capable of housing the retaining part in a state where the retainer has moved to the final locking position is formed integrally with the connector body behind the insertion hole.
In addition, an opening for inserting the retaining portion into the housing portion is provided on the wall surface of the housing portion facing the retainer in the state of being held at the temporary locking position. A pipe receiving port that allows the insertion of the bulge portion formed coaxially with the insertion hole is opened on the wall surface on the side facing the entry side, and both wall surfaces in the width direction are holding walls serving as the regulating means. The connector according to claim 6, wherein at least both side surfaces in the width direction of the retaining portion can be pressed.
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