JP3677275B2 - 塩基配列関連情報を用いた情報処理システム - Google Patents

塩基配列関連情報を用いた情報処理システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば通信回線網を介して情報を提供する情報処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、ヒトを始めとする各種生物のゲノム塩基配列が急速に決定されており、様々なデータベースにゲノム塩基配列情報が蓄積されている。例えば、インターネット等の情報通信網を介して、各種研究機関や研究者がデータベースに蓄積されたゲノム塩基配列情報を利用できるようなシステムの構築がなされつつある。
【0003】
同時に、このようなゲノム塩基配列情報に含まれる塩基配列を用いて、ゲノム創薬の研究や遺伝情報の解析等が盛んに行われており、一塩基多型に代表されるような個体間における塩基配列の相違が注目されている。一般に、個体間における塩基配列の相違とは、所定の塩基の相違が個体種中1%以上の頻度で存在すると定義される多型と、所定の塩基の相違が個体種中1%未満であるバリエーションとを意味している。特に、多型には、個体間における1個の塩基の相違である一塩基多型(SNP;Single Nucleotide Polymorphism)、1から数十塩基(数千塩基の場合もある)が欠失又は挿入している挿入/欠失多型、2から数十塩基を1単位とする配列の繰り返し回数が相違するVNTR(Variable Number of Tandem Repeat)やマイクロサテライト多型(繰り返し配列が2〜4塩基程度のもの)が知られている。
【0004】
このような多型は、個体間におけるタンパク質のアミノ酸配列の相違や、個体間における所定の遺伝子に関する発現効率の相違等に影響を及ぼすことがある。このような影響により、例えば、所定の疾病に対する罹患可能性が個体間で異なったり、所定の薬剤に対する感受性が個体間で異なることが知られている。
【0005】
ところが、多型等の個体間における塩基配列情報の相違を有効に利用して、各個体にとって有益な意味情報を提供するようなシステムは構築されていないのが現状である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、このような現状に鑑み、塩基配列関連情報に基づいて、個体関連情報を提供できる塩基配列に関する情報処理方法、並びに、塩基配列関連情報に基づいて、事業を行うために使用できる情報を提供できる塩基配列に関する情報処理方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成した本発明に係る塩基配列に関する情報処理システムは、所定の個体について特徴的な傾向を示す情報を要求する要求者側端末と、位置情報と塩基配列関連情報とを関連付けて個体毎に格納した第1の記憶装置と、個体に関する個体関連情報を個体毎に格納した第2の記憶装置とを有する統計解析用端末とを備える。本システムにおいて、統計解析用端末は、要求者側端末から送出された位置情報を取得し、第1の記憶装置及び第2の記憶装置を検索して、要求者側端末から取得した位置情報と、当該位置情報に関連付けられた複数の塩基配列関連情報のうち1の塩基配列関連情報とからなるセットを有する個体に特徴的な傾向を示す個体関連情報を取得する。
【0008】
また、本発明に係る塩基配列に関する情報処理システムは、所定の集団に含まれる個体を特定するための情報を収集し、当該集団における、所定の位置情報に対応する塩基配列関連情報の保有割合を用いて、事業を行う事業機関が備える要求者側端末と、位置情報と塩基配列関連情報とを関連付けて個体毎に格納した記憶装置を有する統計処理端末とを備える。本システムにおいて、統計処理端末は、要求者側端末から集団に含まれる個体を特定するための情報と保有割合を求める対象となる塩基配列関連情報に対応する位置情報とを取得し、記憶装置を検索し、集団における、取得した位置情報と当該位置情報に関連付けられた複数の塩基配列関連情報のうち1の塩基配列関連情報とからなるセット毎の保有割合を算出する。そして、本システムにおいて、要求者側端末は、集団における、統計処理端末で算出した保有割合を取得し、当該保有割合に基づいて事業を行うための情報を作成する。
【0009】
なお、本発明に係る塩基配列に関する情報処理システムは、制御装置、送受信装置及び記憶装置等のハードウェアを備えるコンピュータに、各ステップを実行させるプログラムとして実現することができる。また、本発明に係る塩基配列に関する情報処理システムは、制御装置、送受信装置及び記憶装置等のハードウェアを備えるコンピュータに、各ステップを実行させるプログラムを記録した記録媒体として実現することもできる。さらに、本発明に係る塩基配列に関する情報処理システムは、各ステップを実行する制御装置、送受信装置及び記憶装置等のハードウェアを備える情報処理装置として実現することもできる。
その他、本発明は、請求項各項に記載されている通りの構成を有するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明を詳細に説明する。
<第1の実施の形態>
先ず、本発明を適用した第1の実施の形態として、特定の多型番地及び多型パターンのセットを有する個体に特徴的な傾向を示す情報を提供する情報処理システムについて説明する。
【0011】
以下の説明においては、特定の多型番地及び多型パターンのセットを有する個体に特徴的な傾向を示す情報を提供する情報処理システムについて説明するが、説明の都合上、簡略化したモデルとして説明する。情報処理システムは、図1に示すように、インターネット等の通信回線網1と、通信回線網1に接続された共用コンピュータ2と、通信回線網1に接続された少なくとも1以上の個人用コンピュータ3と、通信回線網1に接続された統計解析用コンピュータSTとを備え、通信回線網1を介して共用コンピュータ2と個人用コンピュータ3と統計解析用コンピュータSTとの間のデータ通信を可能としている。
【0012】
共用コンピュータ2は、図2に示すように、当該共用コンピュータ2の動作を全て制御するCPU4と、情報及びプログラムの実行指示等を入力できるキーボード及びマウス等の入力装置5と、ディスプレイ装置等の表示装置6と、一時的な情報及び書き換え不可能な情報等が記録されるメモリー7と、各種データを格納しているデータベース8と、これらメモリー7及びデータベース8に対して所定の情報を書き込む記録装置9と、通信回線網1を介して個人用コンピュータ3との間で情報の送受信を行う送受信装置17とから構成されている。
【0013】
共用コンピュータ2におけるメモリー7は、それぞれ異なる種類の情報を記録するメモリー部A10及びメモリー部B11と、例えば個人用コンピュータ3や表示装置6に表示させる画像データを記録した画面メモリー12と、本システムを動作させるための処理プログラム13とから構成されている。なお、共用コンピュータ2においては、画面メモリー12及び処理プログラム13等を内部のメモリー7に有さず、通信回線網1を介して共用コンピュータ2と接続された外部記憶装置(図示せず)に有するものであってもよい。
【0014】
共用コンピュータ2におけるデータベース8(記憶装置)は、多型番地、多型パターン及び意味情報が記録されたメインDB14と、メモリー部A10に記録された情報を保存する保管用DB-A15と、メモリー部B11に記録された情報を保存する保管用DB-B16とから構成されている。メインDB14は、図3に示すように、多型番地と、当該多型番地で取りうる複数の多型パターンと、当該複数の多型パターンそれぞれを意味づける意味情報とが関連付けられて記録されている。また、メインDB14には、複数の多型番地における多型パターンの組合せ(例えば、ハプロタイプ)を意味づける意味情報が記録されていても良い。
【0015】
ここで、「多型番地(位置情報)」とは、少なくとも、塩基配列における多型が存在する位置を意味する。なお、一般的に多型とは、例えば、いわゆるSNP(single nucleotide polymorphism)、RFLP(restriction fragment length of polymorphism)、VNTR(variable number of tandem repeat)、マイクロサテライト等を含んでいる。しかし、本明細書において使用する「多型」は、これらに限定されず、個体種中1%未満の頻度でしか存在しない塩基及び塩基配列の変化(バリエーション)も含む意味とする。したがって、「多型番地」は、個体種中1%未満の頻度でしか存在しない塩基及び塩基配列の変化を示す、塩基配列における位置も含む意味である。すなわち、「多型番地」とは、数値、文字及び記号等を組み合わせて、多型等を示す位置を表すものである。多型番地は、特に限定されないが、例えば、染色体番号と多型が存在する遺伝子を表す記号と当該遺伝子における多型の存在位置を示す数値との組合せにより表記することもできるし、多型が存在する遺伝子を示す記号と当該遺伝子における多型の存在位置を示す数値との組合せであってもよい。
【0016】
また、多型番地は、多型毎に付与される多型固有の表記であっても良い。多型番地として多型固有の表記を使用する場合、多型番地は塩基配列中の位置を直接的には示さないが、多型固有の表記に基づいて間接的に位置を知ることができる。したがって、「多型番地」は、多型固有の表記も含む意味である。
【0017】
「多型パターン(塩基配列関連情報)」とは、個体間において相違する塩基配列の情報であり、少なくとも、多型における塩基又は塩基配列のパターンを含む意味である。さらに「多型パターン」は、多型に限らず、個体種中1%未満の頻度でしか存在しない塩基及び塩基配列のパターンも含む意味である。
【0018】
例えば、A又はGを取ることが知られている多型番地において、「多型パターン」は、「A」及び「G」のいずれかで表される。また、「多型パターン」は、相同染色体におけるヘテロ接合体又はホモ接合体を示すものであってもよい。この場合、例えば、A又はGを取ることが知られている多型番地において、「多型パターン」は、「AA」、「GG」及び「AG」のいずれかで表現できる。さらに、「多型パターン」は、所定の多型番地で取りうるパターンを直接的に表記するものではなく、間接的に表記するものであっても良い。すなわち、「多型パターン」は、例えば、A又はGを取ることが知られている多型番地において「A」を取る場合に「アレル1」とし、「G」を取る場合に「アレル2」と表記してもよい。また、「多型パターン」が上述したように「AA」、「GG」及び「AG」のいずれかで表現できる場合、例えば、「AA」で表現できるときに「α」、「GG」で表現できるときに「β」、「AG」で表現できるときに「γ」と表記してもよい。その他「多型パターン」の表記例としては、多型がマイクロサテライトの場合には「繰り返し数」を表す数値で、多型が挿入、欠失型の場合には「有/無」を表す記号で表記してもよい。
【0019】
また更に、各多型番地における「多型パターン」は、所定の規則や取り決めに従って、例えば、「多型1」、「多型2」、「多型3」等と表記されても良い。例えば、各多型番地において、「多型パターン」が取り得る頻度の高い順に、「多型1」、「多型2」、「多型3」と表記できる。この場合、例えば、各多型番地におけるそれぞれの「多型1」は必ずしも同じ内容を表すものではない。すなわち、例えば、ある多型番地の「多型1」は最も取り得る頻度が高い「AA」を表し、別の多型番地「多型1」は最も取り得る頻度が高い「GG」を表すことになる。なお、本実施の形態においては、「多型パターン」を「多型1」、「多型2」及び「多型3」等のいずれかで表記する方法を使用している。ところで、本システムにおいては、多型パターンは、暗号化されていても暗号化されていなくても差し支えない。
【0020】
ここで、「意味情報」とは、「多型パターン」に関連づけられた情報であり、例えば、薬剤に対する応答性、薬剤に対する副作用、疾患及び障害に対するリスク、体質・性質、体質・性質等に基づく生活習慣アドバイス、タンパク質相互作用など、「多型パターン」の相違に起因する様々な情報を意味する。
【0021】
なお、「意味情報」としては、「多型パターン」の相違に起因する様々な情報を直接表しても良く、また、当該情報を意味する記号などを用いて間接的に表しても良い。「意味情報」は、ゲノム・遺伝子に関する研究が進むことにより種類が増加するとともに訂正が行われる種類の情報であり、常にバージョンアップすることが好ましい。すなわち、「意味情報」は、ゲノム・遺伝子の研究成果を用いてデータベースを更新することによって、蓄積量が増加・減少してより精度の高いものとなる。
【0022】
なお、直接「多型パターン」には関連づけられていないが「意味情報」から更に導き出される情報は、「意味情報に関連する情報」である。「意味情報」が「疾患に対するリスク」である場合、当該リスクがある一定の水準を超えたときに、例えば特定の「健康診断検査項目」が導き出される。この特定の「健康診断検査項目」が「意味情報に関連する情報」である。
【0023】
本実施の形態において意味情報は、図3に示すように、少なくとも、所定の「多型番地」及び「多型パターン」に関連づけられた「多型パターンに対する注釈情報」としてメインDB14に記録されている。また、意味情報には、所定の「多型番地」に対応する「多型分類」及び「分類(疾患名)」等が関連づけられている。すなわち、所定の「多型番地」が所定の「多型パターン」である場合、疾患名の種類と当該疾患に対する罹患可能性を示す注釈情報(意味情報)を得ることができる。したがって、例えば、意味情報は、複数の多型番地に対応するそれぞれの多型パターンの組合せ(例えば、ハプロタイプ)に対して関連付けることもできる。すなわち、複数の多型番地における多型パターンの組合せ毎に、所定の疾患に対する異なる罹患可能性を示す注釈情報(意味情報)を関連付けることができる。この場合、複数の多型番地が所定の多型パターンの組合せである場合、所定の疾患に対する罹患可能性を示す注釈情報(意味情報)を得ることができる。
【0024】
また、意味情報には、所定の基準で決定した「公開レベル」を関連づけることもできる。例えば、「公開レベル」を決定する際の基準としては、意味情報、すなわちここでは「分類(疾患名)」の罹患可能性を公開することによる個人に対する不測の不利益等を考慮して定めることができる。詳細には、共用コンピュータ2において、法律、規則又は自らの行動基準若しくは利用者との契約等に鑑みて、公開することが相応しくない意味情報については、公開しないような「公開レベル」を決定することができる。この場合、本システムでは、公開不可を意味する「公開レベル」に関連付けられた罹患可能性を示す注釈情報については、利用者に対して開示することはない。これにより、利用者に対して不測の不利益となりうる意味情報を与えることや、契約者以外に意味情報が開示されることを防止できる。
【0025】
なお、利用者がインフォームドコンセント等により、所定の「公開レベル」を関連づけた意味情報の開示を容認することにより、利用者に対して、所定の「公開レベル」が関連づけられた意味情報を公開するようなシステムであってもよい。
【0026】
また、「公開レベル」は、例えば「1,2,3、…」又は「a,b,c,…」といった3以上の複数の段階として設定することができる。この場合、共用コンピュータ2側では、利用者の年齢、資格及び利用者との契約の有無等、利用者の種類に応じてレベルを設定することができる。なお、インフォームドコンセント等によって、所定の公開レベル以上(又は未満)の公開レベルに関連付けられた罹患可能性を示す注釈情報のみが利用者側に対して提供されるように、当該利用者側が公開レベルを選択することもできる。
【0027】
なお、データベース8において、保管用DB-B16には、例えば、本システムを利用する要求者個人の遺伝情報である塩基配列関連情報といったデータを記録することができる。また、保管用DB-A15には、例えば、本システムを利用する要求者を特定する情報といったデータを記録することができる。このように、保管用DB-A15及び保管用DB-B16に、個人の遺伝情報と個人を特定する情報とを分けて記録することによって、要求者の遺伝情報と、要求者を特定するデータとを関連付け難くなる。
【0028】
なお、共用コンピュータ2は、データベース8を内部に有するものに限定されず、通信回線網1を介して共用コンピュータ2に接続された外部データベース(図示せず)を有するものであってもよい。また、共用コンピュータ2は、内部に複数のデータベース8を有するものであってもよいし、内部のデータベース8と通信回線網1を介して共用コンピュータ2に接続された外部データベースとを有するものであっても良い。
【0029】
統計解析用コンピュータSTは、図4に示すように、当該統計解析用コンピュータSTの動作を全て制御するCPU30と、情報及びプログラムの実行指示等を入力できるキーボード、マウス等の入力装置31と、ディスプレイ装置等の表示装置32と、一時的な情報及び書換え可能な情報や書換え不可能な情報等が記録されるメモリー33と、各種データを格納しているデータベース34と、これらメモリー33及びデータベース34に対して所定の情報を書き込む記録装置35と、通信回線網1を介して共用コンピュータ2及び個人用コンピュータ3との間で情報の送受信を行う送受信装置36とから構成されている。
【0030】
統計解析用コンピュータSTにおけるメモリー33は、個人用コンピュータ3から送られた多型パターン等を一時的に記録したり、統計解析結果等を記録するメモリー部37と、例えば個人用コンピュータ3や共用コンピュータ2や表示装置32に表示させる画像データを記録した画面メモリー38と、本システムを動作させ、複数の個人(個体)に関する「個体関連情報」と複数の個人(個体)に関する「ゲノム関連情報」とを用いて、例えば、所定の疾患に対する罹患可能性を示す注釈情報といった意味情報を創出する処理プログラム39とが記録されている。なお、当該処理プログラム39によれば、先ず、複数の個人(個体)に関する「ゲノム関連情報」と複数の個人(個体)に関する「個体関連情報」とを集積した後、当該「ゲノム関連情報」と当該「個体関連情報」とを用いて統計的に処理することで、所定の疾患に対する罹患可能性を示す注釈情報(意味情報)等を得ることができる。なお、統計解析用コンピュータSTにおいては、処理プログラム39やメモリー部37を内部のメモリー33に有さず、通信回線網1を介して統計解析用コンピュータSTに接続された外部記憶装置(図示せず)に有するものであっても良い。
【0031】
ここで、「個体関連情報」とは、個体の性質、心理的状態、体質、体調、健康状態、病歴、生活習慣、行動・思考パターン、癖及び嗜好等、所定の個体に関するあらゆる情報が含まれる。例えば、個体関連情報としては、予め準備された質問等に対して利用者等の個人(個体)が回答することから得られる情報、或いは、例えば、利用者等が医療機関や検査機関等で検査を受けることによって得られる情報を挙げることができる。
また、「ゲノム関連情報」とは、所定の個体に関する複数の「多型パターン」をそれぞれ所定の「多型番地」に関連付けたデータの群(塩基配列関連情報群)である。
【0032】
統計解析用コンピュータSTにおけるデータベース34(記憶装置)は、複数の個人(個体)に関する「ゲノム関連情報」を各個人(個体)毎に記録した「ゲノム関連情報DB40」(図5に示す)を有している。なお、「ゲノム関連情報DB40」に記録された「ゲノム関連情報」は、直接個人(個体)を特定する情報と結びつかないように匿名化されていることが望ましい。
【0033】
また、データベース34は、個人用コンピュータ3より受信した「個体関連情報」を各個人(個体)毎に記録した「個体関連情報DB41」(図6に示す)を有している。なお、「個体関連情報DB41」に記録された「個体関連情報」は、直接個人(個体)を特定する情報と結びつかないように匿名化されていることが望ましい。
【0034】
なお、統計解析用コンピュータSTは、前記データベース34を内部に有するものに限定されず、通信回線網1を介して統計解析用コンピュータSTに接続された外部データベース(図示せず)に対してアクセスするものであっても良い。
【0035】
個人用コンピュータ3は、図7に示すように、当該個人用コンピュータ3の動作を全て制御するCPU20と、情報及びプログラムの実行指示等を入力できるキーボード及びマウス等の入力装置21と、ディスプレイ装置等の表示装置22と、一時的な情報及び書き換え可能な情報等が記録されるメモリー23と、ゲノム関連情報記録媒体24からデータを読み取る読取り装置25と、通信回線網1を介して共用コンピュータ2との間で情報の送受信を行う送受信装置29とから構成されている。なお、個人用コンピュータ3は、通常のコンピュータに限定されず、例えば、携帯電話、個人携帯端末及びその他の移動体通信機器等、いかなる形態であってもよい。
【0036】
個人用コンピュータ3におけるメモリー23は、ゲノム関連情報記録媒体24からの情報等を記録するメモリー部26を有し、本情報処理システムを動作させる処理プログラム27が記録されている。
【0037】
ゲノム関連情報記録媒体24には、個人のゲノム関連情報28が記録されている。ゲノム関連情報記録媒体24としては、例えば、磁気ディスクや磁気カード等の磁気記録媒体、光磁気記録方式や相変化記録方式等を適用した光学式記録媒体、半導体メモリー等を挙げることができる。また、このゲノム関連情報記録媒体24は、カード状、ディスク状、スティック状、テープ状又はドラム状等いかなる形態であってもよい。さらに、このゲノム関連情報記録媒体24は、単一の個人(個体)のゲノム関連情報28を記録したものであってもよいが、複数の個人(個体)に関する複数のゲノム関連情報28を記録したものであってもよい。
【0038】
ゲノム関連情報記録媒体24に含まれるゲノム関連情報28とは、少なくとも、「多型番地」及び個人(個体)の塩基配列を解析した結果として得られる所定の多型番地における「多型パターン」を意味する。また、ゲノム関連情報28には、既往症、特徴、カルテ情報、健康診断結果といった各種情報を含んでいてもよい。
【0039】
ゲノム関連情報記録媒体24には、ゲノム関連情報28として、例えば、図8に示すように、データIとしてゲノム関連情報28に固有の個別番号「Gno.」(ジーナンバー)及び生年月日等の個人情報を記録し、データIIとして多型番地及び多型パターンを記録し、データIIIとして既往症を記録し、データIVとして特徴を記録し、データVとしてカルテ情報等を記録する。すなわち、ゲノム関連情報28は、データI、データII、データIII、データIV及びデータVから構成されている。データI及びデータIIには必須の情報が含まれており、データIII、データIV及びデータVには付加的な情報から構成されている。
【0040】
ゲノム関連情報28においては、塩基配列上の位置に対応する「多型番地」と、当該多型番地における「多型パターン」とをリンクさせて記録している。また、データIIには、所定の多型番地における付加的な情報を「コメント」として、「多型番地」にリンクさせて記録していてもよい。なお、データIIには、所定の個体に関する全塩基配列を記録しても良い。データIIに全塩基配列を記録した場合であっても、データII内に「多型番地」及び「多型パターン」が含まれることとなる。
【0041】
なお、本発明において、個人用コンピュータ3及びゲノム関連情報記録媒体24は、それぞれ図7及び図8に示したような構成に限定されず、例えば、ゲノム関連情報記録媒体が処理プログラムを有するメモリー部を備え、個人用コンピュータが当該ゲノム関連情報記録媒体を装着して処理プログラムを動作させるような構成であってもよい。この場合、個人用コンピュータは、ゲノム関連情報記録媒体のメモリー部に記録された処理プログラムに従って動作できる。
【0042】
以上のように構成された情報処理システムにおいては、統計解析用コンピュータSTのメモリー33が有する処理プログラム39及び個人用コンピュータ3のメモリー23に記録された処理プログラム27が例えば、図9に示すようなフローチャートに従って情報処理動作することによって、個体関連情報を蓄積して個体関連情報DB41を構築することができる。なお、図9に示すフローチャートにおいて、「(統)」と記載したステップは統計解析用コンピュータSTにおける処理を意味し、「(個)」と記載したステップは個人用コンピュータ3における処理を意味している。
【0043】
本情報処理システムは、ゲノム関連情報記録媒体24を所持する各個人が個人用コンピュータ3を用いて通信回線網1を介して統計解析用コンピュータSTにアクセスし、各個人(個体)に関する「個体関連情報」を統計解析用コンピュータSTの「個体関連情報DB41」に、「ゲノム関連情報DB40」の中のゲノム関連情報と関連付けて登録するシステムである。なお、本情報処理システムは、複数人のゲノム関連情報28がそれぞれ記録されたゲノム関連情報記録媒体24を用い、各個人がゲノム関連情報記録媒体24にアクセスするようなシステムであってもよい。
【0044】
このとき、先ず要求者は、ステップ1(S1)で、通信回線網1を介して統計解析用コンピュータSTにアクセスし、統計解析用コンピュータSTに対して個体関連情報の登録を行う旨の意思表示を行う。ステップ1では、統計解析用コンピュータSTが提供するウェブページにアクセスして前記意思表示を行っても良いし、統計解析用コンピュータSTに対して電子メール等を用いてアクセスして前記意思表示を行っても良い。なお、本例においては、要求者が自らの個体関連情報を登録する場合について述べるが、これに限定されず、要求者が自分以外の個人(個体)に関する個体関連情報を登録することもできる。
【0045】
次に、統計解析用コンピュータSTは、前記意思表示を個人用コンピュータ3から受信した後、ステップ2(S2)で、画面メモリー38から、図10に示すような「個体関連情報収集画面」を読み出し、個人用コンピュータ3の表示装置22に表示する。ステップ2では、統計解析用コンピュータSTが提供するウェブページに個人用コンピュータ3がアクセスした状態で個体関連情報収集画面を表示しても良いし、個人用コンピュータ3に対して送信した個体関連情報収集画面データに基づいて個人用コンピュータ3の表示装置22に表示しても良い。
【0046】
次に、個人用コンピュータ3は、ステップ3(S3)で、個体関連情報収集画面に従って、要求者自身の個体関連情報を入力する。すなわち、要求者は、個体関連情報収集画面に表示されている設問に対して回答し、当該個体関連情報収集画面に回答内容を入力する。或いは、要求者は、個体関連情報収集画面に表示されている設問に対する回答を、当該個体関連情報収集画面とは異なる回答用画面に入力しても良い。また、ステップ3では、個体関連情報として利用者(要求者)等が医療機関や検査機関等で検査を受けることによって得た情報を入力しても良い。
【0047】
次に、個人用コンピュータ3は、ステップ4(S4)で、個体関連情報収集画面に表示されている設問に対する回答(個体関連情報)を統計解析用コンピュータSTに対して送信する。ステップ4では、回答を入力した個体関連情報収集画面データ又は回答を入力した回答用画面データを、通信回線網1を介して送信することで前記設問に対する回答を統計解析用コンピュータSTに対して送信することができる。また、ステップ4では、個体関連情報として利用者(要求者)等が医療機関や検査機関等で検査を受けることによって得た情報を統計解析用コンピュータSTに対して送信することもできる。
【0048】
次に、統計解析用コンピュータSTは、個人用コンピュータ3から個体関連情報を受信した後、ステップ5(S5)で、個人用コンピュータ3に対して、複数の多型番地を送信する。ステップ5で送信する複数の多型番地は、既定の多型番地であっても良いし、ランダムに選択した多型番地であっても良い。
【0049】
次に、個人用コンピュータ3は、統計解析用コンピュータSTから複数の多型番地を受信した後、ステップ6(S6)で、読取り装置25を駆動してゲノム関連情報記録媒体24にアクセスする。次に、個人用コンピュータ3は、ステップ7(S7)で、統計解析用コンピュータSTより受信した複数の多型番地について、それぞれ対応する多型パターンを読み出す。そして、個人用コンピュータ3は、ステップ8(S8)で、ステップ7で読み出した多型パターンを対応する多型番地と関連付けて統計解析用コンピュータSTに対して送信する。すなわち、ステップ8では、統計解析用コンピュータSTより受信した複数の多型番地それぞれについて、対応する多型パターンを関連付けて送信する。なお、ステップ8で個人用コンピュータ3から統計解析用コンピュータSTに送信する際には、「Gno.」のような個人(個体)を特定しうる情報を送信しないことが望ましい。
【0050】
ところで、本実施の形態では、ステップ5で統計解析用コンピュータSTが送信した多型番地を個人用コンピュータ3で受信し、受信した多型番地に対応する多型パターンをステップ8で個人用コンピュータ3が統計解析用コンピュータSTに対して送信している。しかしながら、これに限定されず、例えばステップ4において、個人用コンピュータ3が統計解析用コンピュータSTに対して「個体関連情報」を送信するとともに、既定の多型番地と当該多型番地に対応する多型パターンとを自発的に統計解析用コンピュータSTに対して送信してもよい。この場合は、上述したステップ5〜8までは行われず、ステップ4の後に以下のステップ9以降のステップを同様に行うことになる。
【0051】
次に、統計解析用コンピュータSTは、個人用コンピュータ3から多型番地及び多型パターンを受信した後、ステップ9(S9)で、ゲノム関連情報DB40にアクセスする。なお、ステップ9では、統計解析用コンピュータSTがゲノム関連情報DB40を有さず、外部の機関がゲノム関連情報DB40を有する場合には、通信回線網1を介して当該外部の機関が有するゲノム関連情報DB40にアクセスする。
【0052】
次に、統計解析用コンピュータSTは、ステップ10(S10)で、個人用コンピュータ3より受信した複数の多型番地及び多型パターンの組合せに基づいてゲノム関連情報DB40を検索し、ゲノム関連情報DB40に格納されたゲノム関連情報の中から、受信した複数の多型番地及び多型パターンの組合せを有する個人(個体)に関するゲノム関連情報を特定する。言い換えると、ステップ10では、ゲノム関連情報DB40に登録された複数の個人(個体)に関する複数のゲノム関連情報の中から要求者(要求者が送信した「個体関連情報」に関連する個人(個体))に関するゲノム関連情報を特定する。ステップ10では、例えば、特定した要求者、すなわち個人(個体)に関するゲノム関連情報に対して「整理No.」を付与してもよい。或いは、ステップ10では、ゲノム関連情報DB40に登録している個人(個体)に関するゲノム関連情報に対して予め付与された「整理No.」を抽出しても良い。
【0053】
次に、統計解析用コンピュータSTでは、ステップ11(S11)で、ステップ10で特定した要求者(要求者が送信した「個体関連情報」に関連する個人(個体))に関するゲノム関連情報と、個人用コンピュータ3より受信した個体関連情報とを関連付ける。具体的には、ステップ10で特定した要求者(要求者が送信した「個体関連情報」に関連する個人(個体))に関するゲノム関連情報に付与した「整理No.」、又はステップ10で特定した要求者(要求者が送信した「個体関連情報」に関連する個人(個体))に関するゲノム関連情報について抽出した「整理No.」を、個体関連情報に関連付けて格納した、図6に示すような「個体関連情報DB41」を作成する。
【0054】
或いは、ステップ10では、統計解析用コンピュータSTがゲノム関連情報DB40を有する場合には、ゲノム関連情報DB40に格納されている要求者(要求者が送信した「個体関連情報」に関連する個人(個体))に関するゲノム関連情報に対して、個人用コンピュータ3より受信した個体関連情報を直接関連付けて格納しても良い。
【0055】
以上、図9に示すフローチャートに従えば、例えば所定の要求者について、当該要求者に関する個体関連情報を、当該要求者に関するゲノム関連情報に関連付けて統計解析用コンピュータSTに登録することができる。また、複数の要求者が図9に示すフローチャートに従ってそれぞれ個体関連情報を登録することによって、統計解析用コンピュータSTは、複数の個人(個体)に関する個体関連情報を有することとなる。言い換えると、統計解析用コンピュータSTは、複数の個体に関するゲノム関連情報についてそれぞれ個体関連情報を関連付けて格納したデータベースを作成することができる。
【0056】
以上のように、本システムによれば、統計解析用コンピュータSTの「ゲノム関連情報DB40」に、予め匿名化して記録しておいたゲノム関連情報に対して、後から匿名化した個体関連情報を統計解析用コンピュータSTに送信した場合であっても、当該ゲノム関連情報と当該個体関連情報とをリンクさせることができる。
【0057】
なお、図9に示したフローチャートにおいては、統計解析用コンピュータSTは、ステップ5で送信した複数の多型番地について、個人用コンピュータ3より多型パターンを受信し、ステップ10でゲノム関連情報DB40を検索することによって要求者(要求者が送信した「個体関連情報」に関連する個人(個体))に関するゲノム関連情報を特定している。しかしながら、本情報処理システムにおいては、要求者(要求者が送信した「個体関連情報」に関連する個人(個体))に関するゲノム関連情報の特定に際してこの方法に限定されず、例えば、所定の「多型番地」及び「多型パターン」の組合せを、順次個人用コンピュータ3から統計解析用コンピュータSTに対して送信し、統計解析用コンピュータSTが要求者の特定を行っても良い。この場合、個人用コンピュータ3から所定の「多型番地」及び「多型パターン」の組合せを統計解析用コンピュータSTに対して順次自発的に送信しても良いし、統計解析用コンピュータSTから所定の「多型番地」に対応する「多型パターン」の提出を個人用コンピュータ3に対して順次要求し、個人用コンピュータ3が当該要求に対応した「多型パターン」を「多型番地」に関連付けて順次送信しても良い。
【0058】
詳細には、統計解析用コンピュータSTは、要求者に関する1又は複数の「多型番地」及び「多型パターン」の組合せを受け取るステップと、受け取った「多型番地」及び「多型パターン」の組合せと一致する「多型番地」及び「多型パターン」の組合せを有する個体に関するゲノム関連情報をゲノム関連情報DB40から検索するステップとを、検索の結果として1の個人(個体)に関するゲノム関連情報を要求者(要求者が送信した「個体関連情報」に関連する個人(個体))に関するゲノム関連情報として特定するまで繰り返すことで、ゲノム関連情報DB40に含まれる所定の個人(個体)に関するゲノム関連情報を要求者(要求者が送信した「個体関連情報」に関連する個人(個体))に関するゲノム関連情報として特定することができる。
【0059】
ところで、共用コンピュータ2は、メインDB14を用いて、以下のようにして利用者に対して所定の疾病の罹患可能性等の意味情報を提供することができる。すなわち、共用コンピュータ2は、利用者が「物品及び/又はサービスの要求」として、例えば、所定の疾病に関する自分の罹患可能性を教えて欲しいと要求する場合に、当該罹患可能性等の意味情報を提供できる。
【0060】
なお、本情報処理システムにおいて、「物品及び/又はサービス」としては、所定の疾病の罹患可能性に限定されず、例えば、個人(個体)の体質に適合した医薬品、食品及び嗜好品等の物品や、個人(個体)の体質・性質に適合した情報等のサービスを含む意味である。
【0061】
共用コンピュータ2が利用者に対して所定の疾病の罹患可能性を提供する情報処理システムにおいては、共用コンピュータ2のメモリー7に記録された処理プログラム13及び個人用コンピュータ3のメモリー23に記録された処理プログラム27が例えば、図11及び図12に示すようなフローチャートに従って情報処理動作する。なお、図11及び図12に示すフローチャートにおいて、「(共)」と記載したステップは共用コンピュータ2における処理を意味し、「(個)」と記載したステップは個人用コンピュータ3における処理を意味している。
【0062】
本情報処理システムは、ゲノム関連情報記録媒体24を所持する各個人が個人用コンピュータ3を用いて通信回線網1を介して共用コンピュータ2にアクセスし、共用コンピュータ2のメインDB14に記録されている意味情報を利用するシステムである。なお、本情報処理システムは、複数人のゲノム関連情報28がそれぞれ記録されたゲノム関連情報記録媒体24を用い、各個人がゲノム関連情報記録媒体24にアクセスするようなシステムであってもよい。
【0063】
この場合、先ず、ステップA1(SA1)で、要求者が本システムを利用するにあたり、メモリー23に記録されている処理プログラム27を起動する。処理プログラム27によって、個人用コンピュータ3の読取り装置25を駆動してゲノム関連情報記録媒体24にアクセスし、ゲノム関連情報記録媒体24においてデータIとして記録されている「Gno.」を読み出す。読み出した「Gno.」は、メモリー部26に格納する。
【0064】
次に、ステップA2(SA2)では、処理プログラム27によって表示装置22に表示された画面イメージに基づいて、要求者が提供を受けたい情報、例えば、「大腸がんの罹患可能性」(要求情報)を個人用コンピュータ3に入力するとともに、個人用コンピュータ3から通信回線網1を経由して共用コンピュータ2に「大腸がんの罹患可能性」及び「Gno.」を送信する。或いは、個人用コンピュータ3から通信回線網1を経由して共用コンピュータ2に対して、「大腸がんの罹患可能性」及び「Gno.」を書き込む。
【0065】
次に、ステップA3(SA3)では、共用コンピュータ2が「大腸がんの罹患可能性」及び「Gno.」を受信する。受信した「大腸がんの罹患可能性」及び「Gno.」は、メモリー部A10に要求情報として格納する。
【0066】
次に、ステップA4(SA4)では、要求情報を受信すると、メモリー7に記録されている処理プログラム13を起動してメインDB14にアクセスする。なお、この処理プログラム13は、共用コンピュータ2における処理を行うものである。
【0067】
次に、ステップA5(SA5)では、処理プログラム13に従って、メインDB14に記録されている「分類(疾患名)」を検索し、要求された「大腸がんの罹患可能性」(大腸がん)と一致するものを抽出する。
【0068】
ステップA6(SA6)では、メインDB14に記録されているデータのなかから「大腸がんの罹患可能性」と一致した「分類(疾患名)」(大腸がん)に関連づけられた「多型番地」を読み出す。読み出した「多型番地」は、メモリー部A10に要求情報に関連づけた位置情報として格納する。すなわち、メモリー部A10には、所定の「Gno.」に対して「大腸がんの罹患可能性」及び「多型番地」が記録されることとなる。
【0069】
次に、ステップA7(SA7)では、メモリー部A10に記録されている「Gno.」及び「多型番地」を個人用コンピュータ3に送信するとともに、送信する「多型番地」に対応する「多型パターン」を提出する命令情報を個人用コンピュータ3に送信する。また、このとき、要求情報の種類によっては、必要に応じて既往症や特徴等の付加的な情報の提出を命令してもよい。
【0070】
次に、ステップA8(SA8)では、共用コンピュータ2から送信された「Gno.」、「多型番地」及び命令情報を受信する。受信した「Gno.」及び「多型番地」は、メモリー部26に記録される。
【0071】
次に、ステップA9(SA9)では、受信した命令情報に従って、ゲノム関連情報記録媒体24に記録されているデータIIにアクセスする。ステップA10(SA10)では、処理プログラム27に従ってゲノム関連情報記録媒体24に記録されているデータIIを検索し、命令された多型番地の多型パターンを読み出し、多型番地と多型パターンとを関連づけてメモリー部26に記録する。このとき、データIに対してアクセスし、ステップA8で受信した「Gno.」が正しいか否かを確認することが好ましい。また、ステップA10では、多型パターンのほかにデータIII、データIV及びデータVに記録されている付加的な情報も同時に読み出し、必要に応じてメモリー部26に記録してもよい。
【0072】
次に、ステップA11(SA11)では、メモリー部26に一時的に記録した多型番地に関連付けられた多型パターン及び必要に応じて記録された付加的な情報を、「Gno.」とともに通信回線網1を介して共用コンピュータ2に対して出力する。ステップA12(SA12)では、多型番地に関連付けられた多型パターン及び必要に応じて記録された付加的な情報を共用コンピュータ2で受信し、受信した多型パターンを多型番地と関連付けてメモリー部A10に記録する。
【0073】
また、本例では、ステップA7において、共用コンピュータ2が「多型パターン」の提出を命令する命令情報を送出し、ステップA10において、個人用コンピュータ3は命令情報に従って多型パターンをゲノム関連情報記録媒体24から読み出している。しかしながら、本システムは、ステップA7において当該命令情報を送出しないシステムであってもよい。この場合、ステップA10において、個人用コンピュータ3は、処理プログラム27に従って、ステップA8で受信した多型番地に基づいてデータIIを検索し、受信した多型番地の多型パターンを読み出す。そして、個人用コンピュータ3は、ステップA11で多型パターン等を共用コンピュータ2に対して出力する。この場合でも、共用コンピュータ2は、ステップA12において、「大腸がんの罹患可能性」と一致した「分類(疾患名)」に関連づけられた「多型番地」の多型パターンを得ることができる。
【0074】
次に、ステップA13(SA13)では、メインDB14にアクセスし、受信した多型番地及び多型パターンと一致するものを検索する。具体的には、メインDB14において、一つの多型番地に対して複数の多型パターンが記録されており、受信した多型番地及びその多型パターンがメインDB14においてどの多型パターンに一致しているのかを検索する。
【0075】
次に、ステップA14(SA14)では、処理プログラム13に従って、受信した多型パターンと一致した多型パターンに関連づけられている大腸がんに対する罹患可能性を読み出す。すなわち、ステップA14では、要求者が提出した多型番地及び多型パターンに従って、要求者の大腸がんに対する罹患可能性を読み出すことができる。読み出した罹患可能性は、要求者の「Gno.」と関連づけてメモリー部A10に格納する。このとき、大腸がんに対する罹患可能性を、付加的な情報により補正したかたちで格納してもよいし、付加的な情報から得られるその他の情報を要求者の「Gno.」に関連づけて格納しても良い。
【0076】
次に、ステップA15(SA15)では、メモリー部A10に格納した要求者の「Gno.」及び罹患可能性を意味情報として、通信回線網1を介して個人用コンピュータ3に対して送信する。ステップA16(SA16)では、個人用コンピュータ3が要求者の「Gno.」及び罹患可能性(意味情報)を受信する。受信した意味情報は、メモリー部26に記録される。
【0077】
次に、ステップA17(SA17)では、処理プログラム27に従って、メモリー部26に記録された意味情報から大腸がんに対する罹患可能性を表示装置22に表示する。なお、ステップA15からステップA17の代わりに共用コンピュータ2が処理プログラム13に従って意味情報を表示する画面を読み出し(作成し)、通信回線網1を経由して個人用コンピュータ3の表示装置22に表示させることもできる。この場合においても、共用コンピュータ2から個人用コンピュータ3に対して意味情報が送信されたものとする。これにより、要求者は、ゲノム関連情報記録媒体24に記録したゲノム関連情報28を用いて大腸がんに対する罹患可能性を得ることができる。
【0078】
さらに、本情報処理システムにおいては、共用コンピュータ2のメモリー7に記録された処理プログラム13及び個人用コンピュータ3のメモリー23に記録された処理プログラム27が例えば、図13に示すようなフローチャートに従って情報処理動作するものであってもよい。なお、図13に示すフローチャートにおいても、「(共)」と記載したステップは共用コンピュータ2における処理を意味し、「(個)」と記載したステップは個人用コンピュータ3における処理を意味している。
【0079】
ここでは、先ず、ステップC1(SC1)で、要求者が本システムを利用するにあたり、メモリー23に記録されている処理プログラム27を起動する。処理プログラム27によって、個人用コンピュータ3の読取り装置25を駆動してゲノム関連情報記録媒体24にアクセスし、ゲノム関連情報記録媒体24においてデータIとして記録されている「Gno.」、データIIとして記録されている全ての「多型番地」及び「多型パターン」を読み出す。読み出した「Gno.」、「多型番地」及び「多型パターン」は、メモリー部26に格納する。
【0080】
次に、ステップC2(SC2)では、処理プログラム27によって表示装置22に表示された画面イメージに基づいて、要求者が提供を受けたい情報、例えば、「大腸がんの罹患可能性」(要求情報)を個人用コンピュータ3に入力するとともに、個人用コンピュータ3から通信回線網1を経由して共用コンピュータ2に「大腸がんの罹患可能性」と、メモリー部26に記録されている「Gno.」、「多型番地」及び「多型パターン」とを送信する。
【0081】
次に、ステップC3(SC3)では、共用コンピュータ2が「大腸がんの罹患可能性」、「Gno.」、「多型番地」及び「多型パターン」を受信する。受信した「大腸がんの罹患可能性」は要求情報としてメモリー部A10に記録され、「Gno.」、「多型番地」及び「多型パターン」も、メモリー部A10に格納される。共用コンピュータ2は、要求情報を受信すると処理プログラム13を起動する。そして、ステップC4(SC4)では、処理プログラム13に従って、メインDB14にアクセスする。
【0082】
次に、ステップC5(SC5)では、処理プログラム13に従って、メインDB14に記録されている「分類(疾患名)」を検索し、要求された「大腸がんの罹患可能性」(大腸がん)と一致するものを抽出する。
【0083】
ステップC6(SC6)では、処理プログラム13に従って、メインDB14にアクセスし、メインDB14から「大腸がん」に分類された「多型番地」、当該多型番地に対する全ての「多型パターン」、及び当該多型パターンに対する「罹患可能性」を読み出す。読み出した「多型番地」、「多型パターン」及び「罹患可能性」は、メモリー部A10に格納される。
【0084】
次に、ステップC7(SC7)では、ステップC3で受信した「多型番地」及び「多型パターン」に基づいて、ステップC6でメモリー部A10に格納したデータを検索し、受信した「多型パターン」と一致した多型パターンに関連付けられた罹患可能性をメモリー部A10から抽出する。
【0085】
ステップC8(SC8)では、ステップC7の結果、すなわち、ステップC3で受信した情報に含まれる多型パターンがメインDB14のいずれの多型パターンと一致するかに基づいて抽出した罹患可能性を、通信回線網1を介して個人用コンピュータ3に対して送信する。このとき、共用コンピュータ2は、抽出した罹患可能性を要求者の「Gno.」とともに送信する。
【0086】
次に、ステップC9(SC9)では、共用コンピュータ2から送信された「Gno.」及び「罹患可能性」(意味情報)を受信する。受信した「Gno.」及び「罹患可能性」は、メモリー部26に記録される。このとき、ゲノム関連情報記録媒体24に記録されているデータIにアクセスし、受信した「Gno.」が正しいか否かを確認することができる。
【0087】
次に、ステップC10(SC10)では、処理プログラム27に従って、メモリー部26に記録された意味情報から大腸がんに対する罹患可能性を表示装置22に表示する。なお、ステップC8からステップC10の代わりに、共用コンピュータ2が処理プログラム13に従って意味情報を表示する画面を読み出し(作成し)、通信回線網1を経由して個人用コンピュータ3の表示装置22に表示させることもできる。この場合においても、共用コンピュータ2から個人用コンピュータ3に対して意味情報が送信されたものとする。これにより、要求者は、ゲノム関連情報記録媒体24に記録したゲノム関連情報28を用いて大腸がんに対する罹患可能性を得ることができる。
【0088】
以上のように、図11及び図12に示したフローチャート或いは図13に示したフローチャートに従って、要求者は意味情報を得ることができる。
さらに、本情報処理システムにおいては、要求者がゲノム関連情報記録媒体24及び前記ゲノム関連情報記録媒体からデータIIに含まれる情報を除いた記録媒体のいずれも有さず、通信回線網1を介して個人用コンピュータ3と接続したゲノム関連情報記録媒体24を備えるものであっても良い。このようなシステムの場合、要求者は、通信回線網1を介してゲノム関連情報記録媒体24にアクセスし、ゲノム関連情報記録媒体24に記録された「多型番地」及び「多型パターン」等の情報を個人用コンピュータ3にダウンロードできる。なお、この場合、ゲノム関連情報記録媒体24は、複数の個人に関するゲノム関連情報を個人毎(「Gno.」毎)に記録したものであっても良い。
【0089】
さらにまた、本発明は、上述したような共用コンピュータ2がメインDB14を有するような構成に限定されず、例えば、共用コンピュータ2と通信回線網1を介して接続されたメインDB14を備える情報処理システムにも適用される。この場合、共用コンピュータ2は、図11及び図12に示したフローチャート、或いは図13に示したフローチャートにおいて、メインDB14に対して通信回線網1を介してアクセスする。この場合でも、本情報処理システムによれば、図11及び図12に示したフローチャート或いは図13に示したフローチャートに従って要求者が所望の意味情報を得ることができる。
【0090】
特に、この場合、共用コンピュータ2は、異なる機関又は団体が有する複数のメインDB14に対して通信回線網1を介してアクセスし、これら複数のメインDB14に含まれる意味情報を使用して、要求者に対する情報提供を行うことが可能となる。すなわち、本情報処理システムにおいては、図11及び図12に示したフローチャートにおけるステップA5で、図13に示したフローチャートにおけるステップC5で、共用コンピュータ2が大腸がんの罹患可能性に関する情報を意味情報として有する様々なメインDB14にアクセスする。これにより、本情報処理システムによれば、要求者は、様々なメインDB14に含まれる情報に基づいて、大腸がんの罹患可能性に関する情報を得ることができる。
【0091】
また、本システムは、図11及び図12に示したフローチャート或いは図13に示したフローチャートにおいて、共用コンピュータ2が、いわゆるエージェントに対して、少なくとも個人用コンピュータ3から受け取った要求情報を送信し、意味情報(本例においては、「大腸がんに関する罹患可能性」)を、当該エージェントを介して得るものであってもよい。
【0092】
このように、本システムにおいて、共用コンピュータ2は、図11及び図12に示したフローチャート或いは図13に示したフローチャートに従って、物品及び/又はサービスを提供するために必要な「多型番地」及び「多型パターン」のセットを個人用コンピュータ3から受け取ることとなる。共用コンピュータ2は、多数の個人用コンピュータ3から受け取った「多型番地」及び「多型パターン」のセットを蓄積することができる。共用コンピュータ2は、蓄積した「多型番地」及び「多型パターン」のセットを種類毎にその数をカウントして、物品及び/又はサービスの提供と当該セットの種類との関係として、当該セットの種類毎に割合を求めることができる。
【0093】
また、共用コンピュータ2は、統計解析用コンピュータSTのゲノム関連情報DB40にアクセスし、蓄積した「多型番地」における多型パターンの種類毎の割合をゲノム関連情報DB40から算出する。そして、共用コンピュータ2は、ゲノム関連情報DB40から算出した割合と、蓄積したセットから求めたセットの種類毎の割合とを比較し、それぞれの割合から有意差を検討する。このように、共用コンピュータ2は、蓄積した「多型番地」と「多型パターン」のセットの中で、ゲノム関連情報DB40における割合と有意に異なる割合のセットを抽出することができる。
【0094】
例えば、特定の物品提供に際して、多型番地「100000」における多型パターンを受け取ったとする。なお、多型番地「100000」における多型パターンの種類は「多型1」、「多型2」及び「多型3」からなるとする。一定期間における物品提供によって、多型番地「100000」及びその多型パターンのセットを受け取ることにより、例えば、多型番地「100000」と多型パターン「多型1」のセット(以下セット1)、多型番地「100000」と多型パターン「多型2」のセット(以下セット2)、多型番地「100000」と多型パターン「多型3」のセット(以下セット3)をそれぞれ蓄積することができる。例えば、共用コンピュータ2において、セット1を500個、セット2を300個、セット3を200個蓄積したとする。すなわち、蓄積した多型番地「100000」と多型パターンのセットのうち、セット1の割合は50%であり、セット2の割合は30%であり、セット3の割合は20%であることになる。
【0095】
一方、共用コンピュータ2は、ゲノム関連情報DB40にアクセスし、ゲノム関連情報DB40からセット1〜3の割合を、例えばセット1を70%、セット2を20%、セット3を10%として算出したとする。この割合と、蓄積した多型番地「100000」と多型パターンのセットから求めたセットの種類毎の割合とを比較すると、例えば、蓄積したセット1〜3のなかで、セット1の割合が有意に少ないことが判る。
【0096】
このような知見を得ることによって、共用コンピュータ2は、特定の物品提供の利用者には、セット1を有する者が有意に少なかったと認識することができる。そこで、共用コンピュータ2は、以下のようにして、「多型番地」及び「多型パターン」の特定のセット(例えば、セット1)を有する個体(個人)に特徴的な傾向を示す情報を得ることができる。
【0097】
すなわち、図14に示すフローチャートに従って情報処理することによって、共用コンピュータ2は特定のセットを有する個体(個人)に特徴的な傾向を示す情報を得ることができる。なお、図14において、「(共)」と記載したステップは共用コンピュータ2における処理を意味し、「(統)」と記載したステップは統計解析用コンピュータSTにおける処理を意味している。
【0098】
先ず、ステップAで、共用コンピュータ2は、蓄積した「多型番地」と「多型パターン」のセットの全部又は一部を統計解析用コンピュータSTに送信し、送信した「多型番地」と「多型パターン」のセットを有する個体に特徴的な傾向を示す情報を提供するよう要求する。例えば、共用コンピュータ2は、多型番地「100000」と多型パターン「多型1」のセット(セット1)を送信することで、セット1を有する個体に特徴的な傾向を示す情報を提供するよう要求する。
【0099】
次に、ステップBで、統計解析用コンピュータSTは、「多型番地」と「多型パターン」のセットを受信し、「ゲノム関連情報DB40」にアクセスし、受信した「多型番地」と「多型パターン」のセットを有する整理No(個体)を全て特定する。
【0100】
次に、ステップCで、統計解析用コンピュータSTは、個体関連情報DB41にアクセスし、ステップBで特定した整理No(個体)に関連付けられた個体関連情報を全て特定する。
【0101】
次に、ステップDで、統計解析用コンピュータSTは、個体関連情報DB41に含まれる個体関連情報の傾向と、ステップCで特定した個体関連情報の傾向とを比較し、ステップCで特定した個体関連情報の中でステップBで特定した個体間において特に共通性の高い個体関連情報を抽出する。
【0102】
例えば、個体関連情報DB41に含まれる全ての情報(個体)において、色の嗜好で紫色の好みがある割合が40%であったとして、ステップCで特定した個体関連情報において「紫色を好む」個体が50%であったとすると、セット1を有する個体は紫色を好みやすい傾向があると言える。言い換えると、全体的には40%の人しか紫色を好まないのに、セット1を有する個体の群では50%もの人が紫色を好んでいることになる。
【0103】
このように、ステップDでは、ステップBで特定した整理No(個体)の群と、個体関連情報DB41に含まれる全ての整理No(個体)の群とにおいて、所定の個体関連情報(紫色を好む)に該当する割合が統計的に有意に異なる個体関連情報を全て抽出する。次に、ステップEで、統計解析用コンピュータSTは、ステップDで抽出した全ての個体関連情報を共用コンピュータ2に対して送信する。
【0104】
次に、ステップFで、共用コンピュータ2は、統計解析用コンピュータSTから個体関連情報を受信する。これにより、共用コンピュータ2は、ステップAで送信した「多型番地」及び「多型パターン」のセットを有する個体(個人)に特徴的な傾向を示す情報として、個体関連情報を得ることができる。
【0105】
例えば、ステップAにおいて共用コンピュータ2が特定の物品提供の利用者には、セット1を有する者が有意に少なかったとの認識に基づいて、セット1を統計解析用コンピュータSTに送信した場合、ステップDで受信した個体関連情報の内容に応じて、例えば当該特定の物品の販売戦略を立てることができる。
【0106】
また、本システムは、ステップAにおいて、共用コンピュータ2に代わって個人用コンピュータ3から、自己の「多型番地」及び「多型パターン」の特定のセットを送信するものであっても良い。この場合、統計解析用コンピュータSTは、受信したセットを有する個体に特徴的な傾向を示す情報として、個体関連情報を個人用コンピュータ3に対して送信する。これにより、個人用コンピュータ3では、自己のセットと同じセットを有する個体に特徴的な個体関連情報を取得することができる。このとき、例えば、本システムを利用する個人の側(個人用コンピュータ3)で所定の遺伝的体質・性質等に関係のある「多型番地」又は「多型番地の組合せ」を予め把握していれば、その「多型番地」又は「多型番地の組合せ」を統計解析用コンピュータSTに送信することによって、本システムを利用した個人は、取得した個体関連情報及びそれに関する情報に基づいて、例えば未だ発症していない生活習慣病に罹患する可能性が分かることとなり、自ら自発的に生活習慣を改めることができるなど、医療機関にかからずとも自ら予防医療的な行為が可能となる。
【0107】
さらに、本システムにおいて、共用コンピュータ2は、ステップAで特定の「多型番地」のみを送信し、当該多型番地と当該多型番地において取りうる多型パターンとの全てのセットについて、特徴的な傾向を示す情報を提供するよう要求することもできる。この場合、統計解析用コンピュータSTは、ステップEでセット毎に当該セットに特徴的な傾向を示す情報として、個体関連情報を共用コンピュータ2に対して送信する。この場合、共用コンピュータ2は、全てのセットのそれぞれについて特徴的な個体関連情報を得ることができるため、例えば、特定のテーラーメイド型の(要求者の特定の多型番地における多型パターンの相違に基づき提供され分けるべき)物品の提供に際して、当該物品の提供のために必要な多型番地における多型パターン毎に異なるきめ細かな広告宣伝・販売戦略を展開することができる。
【0108】
さらにまた、テーラーメイド型の物品でなく通常の物品であっても、特定の物品の購入者に多く保有されている「多型番地」及び「多型パターン」のセットが判明すれば、物品の提供者側から統計解析用コンピュータSTに対して当該セットを送信し、ステップBからステップFを行うことで、当該提供者側は当該購入者に多く見られる特徴的な個体関連情報を得ることができる。この個体関連情報を利用すれば、当該提供者側は、有効なマーケティング・広告宣伝・販売戦略を展開することができる。
【0109】
<第2の実施の形態>
次に、本発明を適用した第2の実施の形態として、例えば、保険会社(事業機関)が生命保険や医療保険等の保険料(以下、単に「保険料」と称する)を算出する際の基準となる情報を提供する情報処理システムについて説明する。
【0110】
以下の説明においては、保険会社が保険料を算出する際の基準となる情報を提供する情報処理システムについて説明するが、説明の都合上、簡略化したモデルとして説明する。本実施の形態として説明する情報処理システムは、上述した第1の実施の形態における情報処理システムと同様な構成及び用語については同じ名称、符号及び定義を使用することによって、その構成、動作及び用語の説明を省略する。
【0111】
本実施の形態において、保険会社は、図1に示した通信回線網1を介して共用コンピュータ2と統計解析用コンピュータSTとの間のデータ通信を可能とする保険会社端末を有している。保険会社端末は、図15に示すフローチャートに従って情報処理することによって、保険会社端末は保険料を算出する際の基準となる情報を得ることができる。なお、図15において、「(保)」と記載したステップは保険会社端末における処理を意味し、「(統)」と記載したステップは統計解析用コンピュータSTにおける処理を意味している。
【0112】
先ず、ステップI-1(SI-1)で保険会社は、保険会社端末を利用して、保険契約時に契約者の「多型番地」及び当該多型番地における「多型パターン」のセット(個体を特定するための情報)を取得する。このとき、当該セットは、統計解析用コンピュータSTの側で、契約者に相当する「匿名化された個体」を特定するための情報であって、完全に匿名化した状態で取得することが好ましい。また、当該セットとしては、他の個体との区別が可能となる種類・量のセットを取得する。さらに、取得するセットに含まれる多型番地及び多型パターンは、メインDB14において意味情報が関連付けられていないものであることが望ましい。さらにまた、保険会社は、例えば、保険会社に属する携帯端末などを用いて、契約者のゲノム関連情報記録媒体24から当該セットを取得し、通信回線網1を介して保険会社端末に対してセットを送信することができるが、このとき、「Gno.」等の個人の識別を可能とする情報は取得・送信しないことが望ましい。これにより、保険会社においては、保険契約者と多型番地及び多型パターンのセットをリンクさせることができなくなる。
【0113】
次に、ステップI-2(SI-2)で、保険会社端末は、ステップI-1を複数の契約者について実行し、複数の契約者から取得した前記セットを契約者毎に区別して蓄積する。ステップI-2によって、保険会社端末には、契約者を特定することはできないが、他の契約者(個体)とは区別できる多型番地及び多型パターンのセットを、整理No.を付すなどして、契約者毎に区別した状態で蓄積したテーブルを作成することができる。
【0114】
次に、ステップI-3(SI-3)で、保険会社は、ステップI-2で蓄積した多型番地及び多型パターンのセット群、及び保険料の算定に関わる意味情報に関連付けられた多型番地を統計解析用コンピュータSTに対し送信し、送信した多型番地における多型パターン毎の割合を要求する。ここで、保険料の算定に関わる意味情報に関連付けられた多型番地とは、ある疾患の罹患可能性に関与する多型番地や、個人の体質に関与する多型番地等を挙げることができる。これら保険料の算定に関わる意味情報に関連付けられた多型番地は、例えば、共用コンピュータ2のメインDB14にアクセスすることによって取得することもできるし、保険会社が独自に所有する情報に基づいて設定しても良い。
【0115】
次に、ステップI-4(SI-4)で、統計解析用コンピュータSTは、保険会社端末からセット群及び多型番地を受信し、ゲノム関連情報DB40にアクセスする。次に、ステップI-5(SI-5)で、統計解析用コンピュータSTは、受信した各セットに基づいてゲノム関連情報DB40を検索し、各セットと一致する整理No.を抽出する。すなわち、ステップI-5によって、保険契約者の全てについてゲノム関連情報を特定できることとなる。
【0116】
次に、ステップI-6(SI-6)で、統計解析用コンピュータSTは、ステップI-5で特定した全てのゲノム関連情報のなかから、ステップI-4で受信した多型番地における多型パターン毎の割合を算出する。具体的に、ステップI-4で多型番地「000001」を受信したとし、多型番地「000001」における多型パターンが「多型1」、「多型2」及び「多型3」であるとする。この場合、ステップステップI-5で特定したゲノム関連情報に基づいて、多型番地「000001」が「多型1」である割合、多型番地「000001」が「多型2」である割合、多型番地「000001」が「多型3」である割合を算出する。
【0117】
次に、ステップI-7(SI-7)で、統計解析用コンピュータSTは、ステップI-6で算出した、ステップI-4で受信した多型番地における多型パターン毎の割合を保険会社端末に対して送信する。
【0118】
次に、ステップI-8(SI-8)で、保険会社端末は、統計解析用コンピュータSTから、保険料の算定に関わる意味情報に関連付けられた多型番地における多型パターン毎の割合を受信する。言い換えると、保険会社では、保険契約者から構成される集団において、保険料の算定に関わる意味情報に関連付けられた多型番地における多型パターン毎の割合を知ることができる。
【0119】
そして、保険会社は、ステップI-9(SI-9)において、ステップI-8で受信した割合に基づいて保険料率を算出することができる。例えば、ステップI-3において、ある疾患の罹患可能性に関与する多型番地や、個人の体質に関与する多型番地を統計解析用コンピュータSTに送信した場合、保険会社は、保険契約者からなる集団における「ある疾患の罹患可能性」や「体質」の傾向を知ることができ、これら「ある疾患の罹患可能性」や「体質」の傾向に基づいて保険料率を算出することができる。
【0120】
以上のように、本システムによれば、保険会社は、保険契約者からなる集団における遺伝的な傾向に基づいて保険料率を算出することができるため、合理的(経済的に誤算のない)保険料率を算定することができる。特に、本システムによれば、保険会社が、保険契約者個人について、保険料の算定に関わる意味情報に関連付けられた多型番地及び多型パターンを知ることがないため、多型パターンに基づく差別を防止することができる。
【0121】
したがって、保険会社は、保険契約者の遺伝子情報(多型パターン)に左右されることのない安定した事業を展開することができる。一方、保険契約者にとっては、従来の生命・医療保険システムと同様に、同じ条件で、同じ保険サービス内容を享受する場合には、遺伝子情報の如何に拘わらず全ての人が同じ保険料を支払うこととなり、平等性が確保される。以上のことから、本システムを利用することによって、テーラーメイド型社会が到来した後においても、本来あるべき健全な生命・医療保険システムを堅持できる。
【0122】
なお、本発明は保険会社が保険料率を算出する際の基準となる情報を提供する情報処理システムへの適用に限定されるものではない。すなわち、本発明は、例えば、学校教育等の教育者側が、上述した方法に準じて、教育対象の集団における遺伝的傾向の構成割合を取得することができる。そして、教育者側は、この遺伝的傾向の構成割合に基づいて教育活動を行うことで、教育対象の集団に適した教育サービスを提供することができる。
【0123】
このように、本発明は、多型パターンに基づいて、個体毎に異なる条件でサービスを提供することが差別に繋がったり、倫理的に問題があるような事業機関(例えば、保険会社)や、個体毎に異なるサービスを提供することが事実上困難であるような事業機関(例えば、教育機関)に対して適用することが大いに有効かつ効果的である。
【0124】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、塩基配列関連情報に基づいて個体関連情報を提供できる情報処理システム、及び塩基配列関連情報に基づいて保険料率の算定に使用できる情報提供できる情報処理システムを構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した情報処理システムの構成を概略的に示す概略構成図である。
【図2】共用コンピュータの構成を概略的に示す概略構成図である。
【図3】メインDBに記録されたデータの一例を示す構成図である。
【図4】統計解析用コンピュータの構成を概略的に示す概略構成図である。
【図5】ゲノム関連情報DBに記録されたデータの一例を示す構成図である。
【図6】個体関連情報DBに記録されたデータの一例を示す構成図である。
【図7】個人用コンピュータの構成を概略的に示す概略構成図である。
【図8】ゲノム関連情報記録媒体に記録されたデータの一例を示す構成図である。
【図9】個体関連情報とゲノム関連情報とを関連連付ける情報処理システムにおいて、統計解析用コンピュータ及び個人用コンピュータでの処理を示すフローチャートである。
【図10】個体関連情報収集画面の一例として示す画面イメージである。
【図11】所定の疾病に対する罹患可能性を提供するシステムにおいて、共用コンピュータ及び個人用コンピュータでの処理を示すフローチャートである。
【図12】図16の続きであり、所定の疾病に対する罹患可能性を提供するシステムにおいて、共用コンピュータ及び個人用コンピュータでの処理を示すフローチャートである。
【図13】所定の疾病に対する罹患可能性を提供するシステムにおいて、共用コンピュータ及び個人用コンピュータでの他の処理を示すフローチャートである。
【図14】特定の多型番地及び多型パターンからなるセットを有する個体(個人)に特徴的な傾向を示す情報を得るための処理を示すフローチャートである。
【図15】保険料を算出する際の基準となる情報を得るための処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…通信回線網、2…共用コンピュータ2…個人用コンピュータ、ST…統計解析用コンピュータ

Claims (4)

  1. 物品及び/又はサービスの要求情報に応じた、塩基配列における位置を意味する位置情報及び当該位置情報に関連付けられた塩基配列関連情報のセットを送信する送受信手段を有し、前記セットを有する個体について特徴的な傾向を示す情報を要求する要求者側端末と、
    位置情報と塩基配列関連情報とを関連付けて個体毎に格納した第1の記憶装置及び個体に関する個体関連情報を個体毎に格納した第2の記憶装置にアクセス可能であり、物品及び/又はサービスの要求情報に応じた位置情報及び当該位置情報に関連付けられた塩基配列関連情報からなるセットを情報処理端末より受信する送受信手段と、前記送受信手段で受信した位置情報及び塩基配列関連情報をキーとして前記第1の記憶装置を検索し、前記送受信手段で受信した位置情報及び塩基配列関連情報からなるセットの個体を読み出し、読み出した個体を記憶手段に記憶し、前記読み出した個体をキーとして前記第2の記憶装置を検索し、前記記憶手段に記憶した個体からなる群における該個体群を構成する各個体毎に個体関連情報を特定することで、該特定された個体関連情報の統計的分布を算出し、前記第2の記憶装置を検索して当該第2の記憶装置に格納され、前記記憶手段に記憶した個体からなる群を含んで構成された個体からなる群における前記個体関連情報についての統計的分布を算出し、前記個体関連情報についての、算出した統計的分布を比較し、これら統計的分布の有意差を検定する演算手段とを有する統計解析用端末と、
    を備える塩基配列に関する情報処理システム。
  2. 送受信手段、演算手段を有し、塩基配列における位置を意味する位置情報と塩基配列関連情報とを関連付けて個体毎に格納した第1の記憶装置及び個体に関する個体関連情報を個体毎に格納した第2の記憶装置にアクセス可能なコンピュータ装置に、
    前記送受信手段が、物品及び/又はサービスの要求情報に応じた位置情報及び当該位置情報に関連付けられた塩基配列関連情報からなるセットを情報処理端末より受信するステップaと、
    前記演算手段が、前記ステップaで受信した位置情報及び塩基配列関連情報をキーとして前記第1の記憶装置を検索し、前記ステップaで受信した位置情報及び塩基配列関連情報からなるセットの個体を読み出し、読み出した個体を記憶手段に記憶するステップbと、
    前記演算手段が、前記ステップbで読み出した個体をキーとして前記第2の記憶装置を検索し、前記ステップbで記憶手段に記憶した個体からなる群における該個体群を構成する各個体毎に個体関連情報を特定することで、該特定された個体関連情報の統計的分布を算出するステップcと、
    前記演算手段が、前記第2の記憶装置を検索し、当該第2の記憶装置に格納され、前記ステップbで記憶手段に記憶した個体からなる群を含んで構成された個体からなる群における前記個体関連情報についての統計的分布を算出するステップdと、
    前記演算手段が、前記個体関連情報についての、前記ステップcで算出した統計的分布と前記ステップdで算出した統計的分布とを比較し、これら統計的分布の有意差を検定するステップeと、
    前記送受信手段が、前記ステップeで有意差があると判断した統計的分布を示す個体関連情報を送信するステップfと、
    を実行させる塩基配列に関する情報処理方法。
  3. 事業対象の集団に含まれる個体を特定するための情報として、事業を行うための情報に関連付けられた、塩基配列における位置を意味する位置情報以外の位置情報に関連付けられた塩基配列関連情報を、前記集団を構成する個体について送信し、事業を行うための情報を作成するために使用される位置情報を送信する送受信手段を有する要求者側端末と、
    位置情報と塩基配列関連情報とを関連付けて個体毎に格納した記憶装置にアクセス可能であり、事業対象の集団に含まれる個体を特定するための情報として、事業を行うための情報に関連付けられた位置情報以外の位置情報に関連付けられた塩基配列関連情報を、前記集団を構成する個体について受信し、事業を行うための情報を作成するために使用される位置情報を受信する送受信手段と、前記送受信手段で受信した個体を特定するための情報をキーとして前記記憶装置を検索し、前記集団を構成する個体を読み出し、前記送受信手段で受信した事業を行うための情報を作成するために使用される位置情報をキーとして前記記憶装置を検索し、前記読み出した各個体に関連付けられた、前記事業を行うための情報を作成するために使用される位置情報に関連付けられた塩基配列関連情報を読み出し、前記読み出した位置情報と塩基配列関連情報とのセット毎に合計数を算出し、当該合計数を用いて前記事業対象の集団における前記セット毎の割合を算出する演算手段を有する統計処理端末と、
    を備える、塩基配列を用いた情報処理システム。
  4. 送受信手段、演算手段を有し、塩基配列における位置を意味する位置情報と塩基配列関連情報とを関連付けて個体毎に格納した記憶装置にアクセス可能なコンピュータ装置に、
    前記送受信手段が、事業対象の集団に含まれる個体を特定するための情報として、事業を行うための情報に関連付けられた位置情報以外の位置情報に関連付けられた塩基配列関連情報を、前記集団を構成する個体について受信し、事業を行うための情報を作成するために使用される位置情報を受信するステップaと、
    前記演算手段が、前記ステップaで受信した個体を特定するための情報をキーとして前記記憶装置を検索し、前記集団を構成する個体を読み出すステップbと、
    前記演算手段が、前記ステップaで受信した事業を行うための情報を作成するために使用される位置情報をキーとして前記記憶装置を検索し、前記ステップbで読み出した各個体に関連付けられた、前記事業を行うための情報を作成するために使用される位置情報に関連付けられた塩基配列関連情報を読み出すステップcと、
    前記演算手段が、前記ステップcで読み出した位置情報と塩基配列関連情報とのセット毎に合計数を算出し、当該合計数を用いて前記事業対象の集団における前記セット毎の割合を算出するステップdと、
    を実行させる塩基配列に関する情報処理方法。
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