JP3677067B2 - 情報処理装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、階層記憶管理技術に関し、特に、大容量の低速記憶装置に対するアクセス経路に小容量の高速記憶装置を介在させてアクセスの高速化を図る技術分野に適用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
たとえば、大容量の光ディスク等のビットコストの低いデータ格納媒体を1枚以上管理し、データの格納、検索、等に際しては自動的に指定媒体を交換する構成として大記憶容量を実現した光ディスクライブラリ等の低速記憶装置を接続した情報処理システムでは、データの格納、検索の処理速度を向上させるために、光ディスクよりもビットコストは高いがアクセスは速い磁気ディスク装置等の高速記憶装置をアクセス経路に介在させた階層記憶を構築してデータ管理を行うことが知られている。このようなシステムでは、より安価にデータアクセスの高速化を実現することが求められる。システムを安価にするための手法として、ビットコストは高価だが高速である高速記憶装置に使用する記憶デバイスの容量を少なくする方法がある。しかし安易に容量を少なくすると、高速記憶装置中に格納されるデータが少なくなり、低速記憶装置との間における低速なデータ転送処理が頻発して、データの検索、呼び出しに時間がかかることになる。
【0003】
ところで、このような階層記憶における記憶管理技術としては、従来では、例えば、特開平5−73615号公報に開示された技術が知られている。すなわち、記憶階層間のデータの入替えに際して、記憶媒体における階層構造を考慮し、現在アクセス中のものから、階層関係の一番遠いものを廃棄することにより、階層記憶におけるデータの取得、廃棄の頻度を減らして効率を高めようとするものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前述の従来技術では、データの階層記憶内における位置(すなわち、媒体内の空間的な情報)に基づいてデータを管理するものであり、階層記憶システムに対するアクセス形態の経時的な変化に対する最適化は考慮していない。すなわち、同一容量の高速記憶装置を用いた場合でも、たとえば、アクセスを行う側の業務プログラムの種類の変化や、朝、昼、夜のように一日の業務の進展に応じて動的にデータの読み込みや書き込み量が偏ると、単に媒体内の空間情報を管理するだけでは、必ずしも高速記憶装置の記憶容量を有効に利用できない、という問題がある。
【0005】
本発明の目的は、低速記憶装置に対するアクセス経路に高速記憶装置を介在させた構成の階層記憶において、少ない高速記憶装置の記憶容量で、低速記憶装置に対する高速なデータの検索、呼び出しを実現することが可能な階層記憶管理技術を提供することにある。
【0006】
本発明の他の目的は、低速記憶装置に対するアクセス経路に高速記憶装置を介在させた構成の階層記憶において、低速記憶装置に対するアクセス状況の変動に影響されることなく、高速記憶装置の利用効率を最適に維持することが可能な階層記憶管理技術を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
従来の方法では、高速記憶装置に格納するデータ容量を決定する際の要素として時間軸の値を使用していないので、ユーザの利用状況が変化しても、高速記憶装置中に格納するデータ容量を自動的に変化させることはできない。これが高速記憶装置の使用効率を下げている。
【0008】
本発明では、高速記憶装置中に格納するデータ容量を決定する際の要素として時間軸の値を使用する。時間軸の変化によって、高速記憶装置中に格納するデータ容量を決定する際使用する閾値を動的に変化させることにより、着目する単位時間ごとの高速記憶装置の使用効率を最適化する。そして、この閾値を動的に変化させるために、あらかじめ複数閾値の変化パターンを用意しておき、これらのうちからユーザの利用形態に最も合ったものを設定する。
【0009】
また、実際のアクセス形態を監視し、統計的な処理によって各時刻に最適な閾値を算出して設定する動作を自動的に行う。
【0010】
【作用】
高速記憶装置中のデータ容量を決定する閾値を変化させることで、高速記憶装置の使用効率を上げる。一次記憶に使用される高速記憶装置に格納されるデータは、書き込みされるデータと読み込まれるデータに分類できる。ユーザの使用するアプリケーションプログラムや、業務の形態により書き込みデータと読み込みデータの割合は、時々刻々変化する。従来のようにそれぞれの割合を決める閾値が一定であると、高速記憶装置の容量にマージンを持たせないと、一方の容量が不足し、他方が余るということが発生するが、本発明のように閾値を動的に変化させることにより、書き込みデータ領域と読み込みデータ領域の過不足の発生を防ぐことができるようになり、高速記憶装置の使用効率を上げることができるようになる。
【0011】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面を参照しながら詳細に説明する。
【0012】
(実施例1)
図1は、本発明の一実施例である階層記憶管理方法が実施される情報処理装置の構成の一例を示す概念図であり、図2は、その作用の一例を示す概念図、図3、図4、図5、図6、図7、図8、図9は、その作用の一例を示す線図、図10はその作用の一例を示す概念図、図11は、その作用の一例を示すフローチャートである。
【0013】
本実施例では、階層記憶管理方法の一例として、光磁気ディスクライブラリ装置と磁気ディスク装置を組み合わせて階層記憶を構築した情報処理装置に適用する場合について説明する。
【0014】
本実施例の情報処理は、図1に例示されるように、複数枚の光磁気ディスク媒体13aを備え、当該光磁気ディスク媒体13aを自動交換することによって大記憶容量を実現した光磁気ディスクライブラリ装置13と、光磁気ディスク媒体13aよりも高速なアクセスが可能な磁気ディスク媒体21を備えた磁気ディスク装置12と、これらを管理するワークステーション等の管理装置11を含んでいる。
【0015】
管理装置11は、たとえば、外部の図示しない上位装置からの光磁気ディスクライブラリ装置13に対するアクセス要求を受け付け、磁気ディスク装置12を経由した光磁気ディスクライブラリ装置13に対するデータの書き込みや読み出し処理を行う。あるいは、管理装置11が、たとえばワークステーション等で構成され、それ自体で光磁気ディスクライブラリ装置13にアクセスを必要とする業務プログラムの実行を行う場合でもよい。
【0016】
すなわち本実施例では、磁気ディスク装置12を図1のように光磁気ディスクライブラリ装置13のキャッシュとして使用する。すなわちアクセス頻度の少ないファイルをアクセスの遅い光磁気ディスクライブラリ装置13に記憶し、アクセスの多いファイルを磁気ディスク装置12に記憶する。そしてワークステーション等の管理装置11からのファイルのアクセス頻度に基づいて、ファイルへのアクセスが高速にできるよう磁気ディスク装置12と光磁気ディスクライブラリ装置13との間でファイルの移動や複写等のデータ転送処理14を行う。
【0017】
この記憶管理方法により記憶されるファイルは、(1)ファイルへの書き込みにより磁気ディスク装置12内にのみ存在するファイル(以下ファイル(A)と呼ぶ)、(2)磁気ディスク装置12と光磁気ディスクライブラリ装置13の両方に存在するファイル(以下ファイル(B)と呼ぶ)、(3)光磁気ディスクライブラリ装置13内のみに存在するファイル(以下ファイル(C)と呼ぶ)、の三つに分類することができる。
【0018】
本実施例の階層記憶管理方法では、キャッシュとして使用する磁気ディスク装置12中に記憶するファイルの容量を決定する閾値の設定方法を管理および制御するものである。閾値には図2のように、(1)ファイル(A)の容量の下限24、(2)ファイル(A)の容量の上限23、(3)ファイル(A)とファイル(B)のうちで磁気ディスク媒体21に記憶されるものの合計容量の上限22、すなわちこれ以上、磁気ディスク装置を使用しないという上限、の三つがある。本実施例では、一例として、このうちのファイル(A)の上限23の決定および制御を行う場合について説明する。
【0019】
図3に示すように、ファイル(A)の容量の上限23が設定値31のように低いとファイルの書き込みが多数発生したときに、ファイル(A)の容量32がその上限値(31)に容易に達してしまう。このためファイル(A)の容量の下限24をその設定値33まで下げるために、磁気ディスク装置12から光磁気ディスクライブラリ装置13に、ファイル(A)のうちアクセスの少ないものの複写が行われる。複写されたファイル(A)はファイル(B)になる。この複写が行われるデータ転送期間34の間は、磁気ディスク装置12へのファイルの書き込みと、光磁気ディスクライブラリ装置13への複写が並行して行われる分だけ処理速度が落ちる。逆に図4のように、ファイル(A)の容量の上限23の閾値41が高いと、このファイルの複写が容易には発生しないので、ファイルの書き込みだけを高速に行うことができる。
【0020】
次に図5に示すように、ファイル(A)の容量の上限23の閾値53が低いと新たな書き込みが発生しても、プロファイル51のように、閾値53をこえてファイル(A)の合計容量が増えることはないので、ファイル(B)の合計容量52を多く取ることができる。したがってファイルの読み込み時に、磁気ディスク装置12中に目的のファイルが存在する確率が高くなり、当該ファイルを高速に読み込むことができる確率が高くなる。
【0021】
逆に図6のように、ファイル(A)の容量の上限23の閾値62が高いと、ファイル(B)の容量61が少なくなるので、高速な磁気ディスク装置12中にあるファイルを読み込める確率が低くなる。このように、ファイル(A)の容量の上限23を決定する閾値の設定の仕方により、ファイルの読み込みに有利になったり、ファイルの書き込みに有利になったりする。
【0022】
使用するアプリケーションプログラムの種類(ファイルの読み書きの頻度)と、業務の形態(始業/終業時間等)により、ユーザのサイトごとに読み書きするファイルの単位時間あたりの容量は異なる。図7は、ユーザがCADをアプリケーションプログラムとして使用した場合の例で、縦軸71にファイルの容量、横軸72に時間(24時間)を取り、単位時間あたりに書き込んだファイル(ファイル(A))の容量の変化73と、読み込んだファイル(ファイル(B)、ファイル(C))の容量の変化74を示している。また同様に図8は、ユーザがアプリケーションプログラムとして、画像ライブラリを使用した場合を示した例であり、単位時間あたりに書き込んだファイル(ファイル(A))の容量の変化73aと、読み込んだファイル(ファイル(B)、ファイル(C))の容量の変化74aを示している。
【0023】
本実施例では、予め閾値の時間変化のパターンを複数用意しておき、このパターンの中から、ユーザが使用するアプリケーションプログラムの種類とユーザの利用形態とに基づいて、初期値として最も適しているパターンを設定する方法を採る。
【0024】
図9に、横軸を7日間にした場合の初期値として用意する閾値の時間変化のパターンの例を示す。図9中のプロファイル91はCADを使用する場合の初期値の設定の推移を示す例、プロファイル92は画像ライブラリを使用する場合の初期値の設定の推移を示す例である。
【0025】
本実施例ではこれを実現するために、階層記憶管理方法を行うワークステーション等の管理装置11に図10に例示されるような管理テーブルTを持たせ閾値を管理する。この管理テーブルTは、単位時間を1時間として、横方向に7日間を1時間ごとに分割した各時間ごとの情報を保持する。各時間ごとに保持する情報のうち1003が、単位時間中に設定される閾値である。これらのフィールドに、初期値として単位時間の閾値を順に設定していくことでパターンを持たせることができる。
【0026】
このように、本実施例によれば、光磁気ディスクライブラリ装置13に書き込むべく、上位装置側から受領した書き込みデータを磁気ディスク装置12に一時的に保持させる容量の閾値が、アクセス状況の推移に応じて、任意の時間毎に最適に変化するので、常に、磁気ディスク装置12における磁気ディスク媒体21の光磁気ディスクライブラリ装置13のキャッシュとしての利用効率は、最適に保たれるので、必要以上に磁気ディスク媒体21の容量を大きくすることなく、すなわち、コスト上昇を招くことなく、磁気ディスク装置12がキャッシュとして機能することによる、光磁気ディスクライブラリ装置13へのアクセスの高速化を達成することができる。
【0027】
換言すれば、時間軸で変化する閾値を使って、磁気ディスク装置12中に格納するデータの容量を最適化することで、磁気ディスク媒体21の使用効率を向上させることによって、従来よりも小さな記憶容量の磁気ディスク装置12を用いて、すなわち、より安価に、同一のアクセス速度向上の効果を得ることが可能となる。
【0028】
一方、上述のように、予め用意しておいた閾値のパターンを初期値として設定することに加え、さらに本実施例ではユーザの利用実態に閾値を適応させるために、経時的に変動するアクセス状況の特徴を統計的な処理によって把握し、自動的に決定および設定させる管理を実行する。このため、図11のフローチャートに例示されるような処理方法を用いる。
【0029】
この処理を行うために本実施例では、図10に示すテーブルが持つ各時間ごとに保持する情報として、単位時間に書き込んだファイル(ファイル(A))の容量の平均値1001、単位時間に読み込んだファイル(ファイル(B)、ファイル(C))の容量の平均値1002、そして単位時間中に設定される閾値1003を使用する。またその他に一時的な変数として、単位時間に書き込んだファイル(ファイル(A))の容量1004(WA )と単位時間に読み込んだファイル(ファイル(B)、ファイル(C))の容量1005(RBC)、そして設定したパターンを何回繰り返したかを保持するループカウンタ1006(CNT)を使用する。
【0030】
処理の流れを、時刻が月曜日の午前1時だとして図11のフローチャートを用いて順に説明する。
【0031】
まず、ステップ1101で当該時間の閾値の設定を行う。時刻が月曜日の午前1時なので、当該時間の閾値は、図10の管理テーブルTの1009のエントリにある値になり、この値が閾値としてその単位時間に使用される。
【0032】
次に、ステップ1102で単位時間(ここでは1時間)の間、書き込まれたファイル(ファイル(A))の容量と、読み込まれたファイル(ファイル(B)、ファイル(C))の容量の累積値を得る。読み書きするファイル容量は、たとえば、ファイルシステムを管理する管理装置11のオペレーティング・システム(OS)へのファイルの読み込み/書き込みのシステムコールを監視することで取得する。1時間の内に読み書きされたファイルの累積容量は、それぞれ図10の1004(WA )および1005の一時的な変数を使って累積していく。
【0033】
そして、次に、ステップ1103で、当該時間の閾値(ここでは1009の値)の更新を行う。閾値の更新は式(1)を使って行う。時刻が午前1時台であるので、この式(1)には次の各要素が入る。分子には、単位時間に書き込んだファイル(ファイル(A))の容量の平均値1007(MA )と、ループカウンタ1006の値(CNT)の積に、着目した1時間の間に書き込まれたファイル(ファイル(A))の容量1004(WA )とを加える。
【0034】
また分母には、単位時間に書き込んだファイル(ファイル(A))の容量の平均値1007(MA )と単位時間に読み込んだファイル(ファイル(B)、ファイル(C))の平均値1008(MC )の和と、ループカウンタの値1006(CNT)の積に、着目した1時間の間に書き込まれたファイル(ファイル(A))の容量1004(WA )と、読み込まれたファイル(ファイル(B)、ファイル(C))の容量1005(RBC)を加える。
【0035】
【数1】
【0036】
この式(1)により、1週間の内の特定の1時間の間(この例では月曜日の午前1時台)に読み書きされるファイルの容量の平均値から、閾値Vth(ファイル(A)の容量の上限23)を決定することができる。
【0037】
また同時に、次の、式(2)、式(3)を使い、単位時間に書き込んだファイル(ファイル(A))の容量の平均値1007(MA )、単位時間に読み込んだファイル(ファイル(B)、ファイル(C))の容量の平均値1008(MC )の更新、そして、式(4)により、ループカウンタ1006の値(CNT)のインクリメントを行う。
【0038】
【数2】
【0039】
【数3】
【0040】
【数4】
【0041】
そして一連の処理の最後のステップ1104において、着目する当該時間を次の時間に移す。ここでは、着目していた時間が月曜日の午前1時台だったので、月曜日の午前2時台ということになる。図11のフローチャートの処理を繰り返して行うことで、初めに設定された閾値のパターンが、ユーザの利用実態に沿うように最適に変化していく。
【0042】
この場合には、磁気ディスク装置12における書き込みデータの保持容量の閾値が、外部からの介入を必要とすることなく、ユーザの運用実態に応じて最適に変化していくので、最適な階層記憶管理をより簡便に行うことが可能となる。
【0043】
(実施例2)
図12は、本発明の他の実施例である階層記憶管理方法が実施される情報処理装置の構成の一例を示すブロック図である。
【0044】
本実施例の情報処理装置は、大記憶容量の光磁気ディスクライブラリ装置13と、この光磁気ディスクライブラリ装置13を管理する管理装置11と、光磁気ディスクライブラリ装置13のキャッシュの働きをする磁気ディスク装置12で構成されている。
【0045】
管理装置11は、全体の制御を行うマイクロプロセッサ11a、オペレーティング・システムおよび本実施例の管理ソフト、さらには、前述の実施例1に例示した管理テーブルTや、管理のための変数等が格納される主記憶11b、所望の情報を操作者に可視的に提示するディスプレイ11c、前述のような各種ソフトウェアや管理データの持久的な格納等に使用される外部記憶装置11d、プリンタ11e、さらには、操作者によるコマンドやデータ入力等が行われるキーボードやマウス等のポインティングデバイスからなるユーザ入力インタフェース11fを、システムバス11gを介して接続した構成となっている。
【0046】
さらに、システムバス11gには、ネットワーク制御部11hが接続されており、ネットワークを経由して接続され、光磁気ディスクライブラリ装置13のデータへのアクセスを行う外部の情報処理機器(上位装置)との間におけるネットワークインタフェースを制御し、データやコマンド等の授受を行う。
【0047】
本実施例の場合、前述の実施例1において例示した図10の管理テーブルTは、主記憶11bに設定され、オペレーティング・システムの配下で稼働する管理ソフトウェアKSは、この管理テーブルTの値を利用して、ユーザにシステムの監視を行うツールを提供する。すなわち、図10の管理テーブルTには、現在設定されている閾値や、単位時間ごとの平均ファイルアクセス容量が保持されている。これを利用して例えば、管理ソフトウェアKSは、前述の図9のような現在設定されている閾値のパターンを、図13に例示されるような、ディスプレイ11cの画面に視覚的に表示したり、ある特定の時間のファイルのアクセスの状況を可視化してユーザに提示する、という動作を行う。
【0048】
たとえば、図13の表示例では、各曜日毎に、現在設定されている閾値のパターンをプロファイル93として提示するとともに、ファイルへの書き込みにより磁気ディスク装置12内にのみ存在するファイル(A)、磁気ディスク装置12と光磁気ディスクライブラリ装置13の両方に存在するファイル(B)、光磁気ディスクライブラリ装置13内のみに存在するファイル(C)、各々の容量を数値として、各曜日の各時間帯毎に数値で数値フィールド94に提示する。
【0049】
また、スクロールアイコン95を図示しないポインタ等によってクリックすることにより、現表示状態の以前または以後のデータをスクロールさせて表示することができる。
【0050】
この実施例の場合には、ユーザが、光磁気ディスクライブラリ装置13に対するアクセス状況や、磁気ディスク装置12における前述の各種ファイル容量の推移を的確に把握でき、より適切な磁気ディスク装置12および光磁気ディスクライブラリ装置13の管理を行うことができるようになる。
【0051】
【発明の効果】
本発明の階層記憶管理方法によれば、低速記憶装置に対するアクセス経路に高速記憶装置を介在させた構成の階層記憶において、少ない高速記憶装置の記憶容量で、低速記憶装置に対する高速なデータの検索、呼び出しを実現することができる、という効果が得られる。
【0052】
また、低速記憶装置に対するアクセス経路に高速記憶装置を介在させた構成の階層記憶において、低速記憶装置に対するアクセス状況の変動に影響されることなく、高速記憶装置の利用効率を最適に維持することができる、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である階層記憶管理方法が実施される情報処理装置の構成の一例を示す概念図である。
【図2】本発明の一実施例である階層記憶管理方法の作用の一例を示す概念図である。
【図3】本発明の一実施例である階層記憶管理方法の作用の一例を示す線図である。
【図4】本発明の一実施例である階層記憶管理方法の作用の一例を示す線図である。
【図5】本発明の一実施例である階層記憶管理方法の作用の一例を示す線図である。
【図6】本発明の一実施例である階層記憶管理方法の作用の一例を示す線図である。
【図7】本発明の一実施例である階層記憶管理方法の作用の一例を示す線図である。
【図8】本発明の一実施例である階層記憶管理方法の作用の一例を示す線図である。
【図9】本発明の一実施例である階層記憶管理方法の作用の一例を示す線図である。
【図10】本発明の一実施例である階層記憶管理方法において使用される管理テーブルの一例を示す概念図である。
【図11】本発明の一実施例である階層記憶管理方法の作用の一例を示すフローチャートである。
【図12】本発明の他の実施例である階層記憶管理方法が実施される情報処理装置の構成の一例を示すブロック図である。
【図13】本発明の他の実施例である階層記憶管理方法におけるデータの可視化表示の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
11…管理装置、11a…マイクロプロセッサ、11b…主記憶、11c…ディスプレイ、11d…外部記憶装置、11e…プリンタ、11f…ユーザ入力インタフェース、11g…システムバス、11h…ネットワーク制御部、12…磁気ディスク装置、13…光磁気ディスクライブラリ装置、13a…光磁気ディスク媒体、14…データ転送処理、21…磁気ディスク媒体。
Claims (6)
- 第1の記憶装置に対するアクセス経路に、前記第1の記憶装置よりも高速にアクセス可能な媒体から構成される第2の記憶装置が介在する情報処理装置であって、
前記第1の記憶装置に対する書き込みデータおよび前記第1の記憶装置からの読み出しデータを前記第2の記憶装置を経由して上位装置との間で授受する動作を行う手段と、
前記第2の記憶装置が保持するデータのうち、前記第1の記憶装置に対して書き込まれていないデータを前記第2の記憶装置が保持する容量の上限値のパターンを設定する設定手段と、
を備え、
前記設定手段は、前記上限値が経時的に変化するパターンを設定する手段であることを特徴とする情報処理装置。 - 請求項1記載の情報処理装置であって、
第1の時間帯ごとに前記第1の記憶装置が受信した書き込みデータの量と、前記第1の時間帯ごとに前記第1の記憶装置が受信した読み出しデータの量と、に関する情報に基づき、前記パターンで定められた上限値のうち、前記第1の時間帯における前記上限値を変動させ、
前記第1の時間帯と異なる第2の時間帯ごとに前記第1の記憶装置が受信した書き込みデータの量と、前記第2の時間帯ごとに前記第1の記憶装置が受信した読み出しデータの量と、に関する情報に基づき、前記パターンで定められた上限値のうち、前記第2の時間帯における前記上限値を変動させることを特徴とする情報処理装置。 - 請求項2記載の情報処理装置であって、
前記第1の時間帯ごとに前記第1の記憶装置が受信した書き込みデータの量と、前記第1の時間帯ごとに前記第1の記憶装置が受信した読み出しデータの量と、前記第2の時間帯ごとに前記第1の記憶装置が受信した書き込みデータ量と、前記第2の時間帯ごとに前記第1の記憶装置が受信した読み出しデータの量と、を、可視的に表示することを特徴とする情報処理装置。 - 請求項1記載の情報処理装置であって、
前記設定手段は、前記上限値が経時的に変化する複数種類のパターンのうち1つのパターンを設定する手段であることを特徴とする情報処理装置。 - 請求項4記載の情報処理装置であって、
第1の時間帯ごとに前記第1の記憶装置が受信した書き込みデータの量と、前記第1の時間帯ごとに前記第1の記憶装置が受信した読み出しデータの量と、に関する情報に基づき、前記1つのパターンで定められた上限値のうち、前記第1の時間帯における前記上限値を変動させ、
前記第1の時間帯と異なる第2の時間帯ごとに前記第1の記憶装置が受信した書き込みデータの量と、前記第2の時間帯ごとに前記第1の記憶装置が受信した読み出しデータの量と、に関する情報に基づき、前記1つのパターンで定められた上限値のうち、前記第2の時間帯における前記上限値を変動させることを特徴とする情報処理装置。 - 請求項4記載の情報処理装置であって、
第1の時間帯ごとに前記第1の記憶装置が受信した書き込みデータの量と、前記第1の時間帯ごとに前記第1の記憶装置が受信した読み出しデータの量と、前記第1の時間帯と異なる前記第2の時間帯ごとに前記第1の記憶装置が受信した書き込みデータ量と、前記第2の時間帯ごとに前記第1の記憶装置が受信した読み出しデータの量と、を、可視的に表示することを特徴とする情報処理装置。
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