JP3676950B2 - 曝気装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、下水処理、産業廃水処理などの水処理に使用するための曝気装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の曝気装置としてI管式曝気装置がある。この曝気装置は、反応槽内に浸漬する直管の上端開口に吸込部を設け、下端開口に吐出部を設け、吐出部の上部にインペラおよびインペラを駆動する駆動装置を配置し、直管の途中に連通して給気装置を設けており、直管に、吸込部、吐出部、インペラ、駆動装置、給気装置を一体的に固定装着している。
【0003】
この構成により、駆動装置の駆動によってインペラを回転駆動することによって直管の内部に下向流が生起する。反応槽内の被処理水は、吸込部から直管内に流入し、給気装置から直管の途中に供給する空気を伴って、吐出部から反応槽に噴出し、上向流となって槽の上方へ循環する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記したように直管に、吸込部、吐出部、インペラ、駆動装置、給気装置を一体的に固定装着した場合に、駆動装置のメンテナンスを行うときには、装置の全体を反応槽から引き上げる必要があった。これは駆動装置が直管の下部に位置するために、直管の外部から駆動装置の維持管理を行うことができないためであり、分解によって駆動装置を直管から抜き出して維持管理作業を行う必要があった。
【0005】
本発明は上記した課題を解決するものであり、駆動装置の維持管理作業を容易に行うことができる曝気装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の曝気装置は、反応槽内に浸漬して鉛直方向に配置し、上部に吸込部を有し、下部に開口を有する直管と、直管を支持する架台と、直管の途中に連通する給気装置と、直管の内周面をガイド面として昇降し、直管の下部の開口に配置する吐出部と、吐出部に固定装着した駆動機と、駆動機で回転駆動するインペラと、吐出部を駆動機およびインペラと一体に昇降駆動する揚重手段とを有したものである。
【0007】
上記した構成により、駆動機でインペラを回転駆動することによって直管の内部に下向流が生起し、反応槽内の被処理水が吸込部から直管内に流入し、給気装置から直管の途中に供給する空気を伴って、吐出部から反応槽に噴出し、気液混相の上向流となって槽の被処理水を曝気し、反応槽内に循環流が生起する。
駆動機のメンテナンスを行うときには、揚重手段により吐出部を直管の内周面をガイド面として引き上げ、吐出部と駆動機とインペラを一体に直管の上端側に移動させ、あるいは直管より取り出すことにより、駆動機の維持管理作業を直管の外部において容易に行なうことができる。
【0008】
また、給気装置の噴出口に対抗する位置に給気部を配置し、給気部を吐出部で支持するものである。
この構成により、給気装置から直管内に導入する空気が給気部を通ることで下向流中に均一に分散される。給気部は吐出部とともに直管から取り出すことにより維持管理作業を直管の外部において容易に行なうことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1において、反応槽1は、下水処理、産業廃水処理などの水処理に使用する曝気槽であり、反応槽1に浸漬して曝気装置2を配置している。
曝気装置2は、反応槽1の被処理水3に浸漬して鉛直方向に配置する直管4を有し、直管4は拡径した呑み口5aを形成する吸込部5を上部に有し、下端開口4aが槽底面から所定間隙をあけて位置している。この直管4は架台6によって支持している。直管4の途中には、曝気用の空気を供給する給気装置7の給気管8が連通しており、給気管8の基端側にはブロア9を接続している。この給気管8は架台6の中空状の支柱6aおよび支持梁6bを利用して構成している。
【0010】
直管4の内部には、直管4の内周面4bをガイド面として昇降し、斜め下方に向けて放射状に噴出口10aを有する吐出部10を配置しており、吐出部10に固定装着して水中モータ等の駆動機11および駆動機11で回転駆動するインペラ12を設けている。直管4の下端には吐出部10を支持するストッパー13を設けている。
【0011】
給気管8の噴出口8aに対抗する位置には、給気管8より導入する空気を分散する給気部14を配置し、給気部14を吐出部10で支持している。吐出部10には揚重手段として鋼索等の索体15を接続しており、索体15はウインチ等の揚重機(図示省略)に接続している。
以下、上記した構成おける作用を説明する。反応槽1の被処理水3を曝気する時には、駆動機11でインペラ12を回転駆動することによって直管4の内部に下向流を生起するとともに、ブロア9によって曝気用の空気を給気管8を通して直管4の途中に供給する。このとき、給気管8から導入する空気は給気部14を通ることで下向流中に均一に分散する。
【0012】
反応槽1における被処理水3は、吸込部5の呑み口5aから直管4の内部に流入し、給気装置7から直管4の途中に供給する空気を伴って、吐出部10の噴出口10aから反応槽1の直管4の周囲に放射状に噴出し、気液混相の上向流となって槽内の被処理水3を曝気し、反応槽1の内部に循環流が生起する。
駆動機11のメンテナンスを行うときには、揚重機(図示省略)によって索体15を巻き上げることにより、吐出部10を直管4の内周面をガイド面として引き上げ、吐出部10と駆動機11とインペラ12と給気部14を一体的に直管4の上端側に移動させ、あるいは直管4より取り出すことにより、駆動機11、インペラ12、給気部14の維持管理作業を直管4の外部において容易に行なうことができる。
【0013】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、駆動機を支持する吐出部を直管の内周面をガイド面として昇降自在に設けたので、メンテナンス時には吐出部と駆動機とインペラを一体に引き上げることにより駆動機の維持管理作業を直管の外部において容易に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における曝気装置の全体構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 反応槽
2 曝気装置
3 被処理水
4 直管
4a 下端開口
4b 内周面
5a 呑み口
5 吸込部
6 架台
7 給気装置
8 給気管
8a 噴出口
9 ブロア
10 吐出部
10a 噴出口
11 駆動機
12 インペラ
13 ストッパー
14 給気部
15 索体
Claims (2)
- 反応槽内に浸漬して鉛直方向に配置し、上部に吸込部を有し、下部に開口を有する直管と、直管を支持する架台と、直管の途中に連通する給気装置と、直管の内周面をガイド面として昇降し、直管の下部の開口に配置する吐出部と、吐出部に固定装着した駆動機と、駆動機で回転駆動するインペラと、吐出部を駆動機およびインペラと一体に昇降駆動する揚重手段とを有したことを特徴とする曝気装置。
- 給気装置の噴出口に対抗する位置に給気部を配置し、給気部を吐出部で支持することを特徴とする請求項1に記載の曝気装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP25499199A JP3676950B2 (ja) | 1999-09-09 | 1999-09-09 | 曝気装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP25499199A JP3676950B2 (ja) | 1999-09-09 | 1999-09-09 | 曝気装置 |
Publications (2)
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JP2001070976A JP2001070976A (ja) | 2001-03-21 |
JP3676950B2 true JP3676950B2 (ja) | 2005-07-27 |
Family
ID=17272702
Family Applications (1)
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JP25499199A Expired - Fee Related JP3676950B2 (ja) | 1999-09-09 | 1999-09-09 | 曝気装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3676950B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
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1999
- 1999-09-09 JP JP25499199A patent/JP3676950B2/ja not_active Expired - Fee Related
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