JP3676332B2 - ディジタル音声信号再生骨伝導出力装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、ディジタル音声信号再生骨伝導出力装置に関し、例えばディジタル放送受信装置に利用される。
【0002】
【従来の技術】
人間の音声伝導経路のひとつである骨導音を利用して音声を聞き取る骨伝導ヘッドフォンシステムが近年脚光を浴びており、この骨伝導ヘッドフォンの特性を考慮したアンプを内蔵するテレビジョン受信機も現在開発が進んでいる(非特許文献1、非特許文献2参照)。図3に従来の骨伝導ヘッドフォン対応のテレビジョン受信機のブロック図を示す。
【0003】
スピーカ用の音声出力系に設けられた音量コントロール回路5はAVセレクタ4から音声信号を入力し、リモコン送信機や本体キーからの制御信号を受けて前記音声信号に対して音量、低音、高音の制御を行う。音量コントロール回路5から出力された音声信号は、音声出力回路6によって増幅され、メインスピーカの振動によって音声出力がされる。
【0004】
骨伝導音声出力系においては、AVセレクタ4から出力された音声信号は、骨伝導ヘッドフォン用音声出力回路7に入力される。骨伝導ヘッドフォン用音声出力回路7は、音声信号の増幅を行い、図示しない骨伝導ヘッドフォンに音声信号を出力する。
【0005】
【非特許文献1】
〔online〕インターネット〔2002年9月3日検索〕<URL:http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20020115/sanyo.htm>
【0006】
【非特許文献2】
〔online〕ニュースリリース:2002年1月15日〔2002年9月3日検索〕インターネット<URL:http://www.sanyo.co.jp/koho/hypertext4/0201news-j/0115-2.html>
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述したメインスピーカや骨伝導ヘッドフォンの定格出力の設計は、一般的に音声出力回路部に対して行われる。しかしながら、アンプの電圧利得は固定である場合が通例であり、メインスピーカや骨伝導ヘッドフォンの出力を設計する場合、アンプ入力段の抵抗分割によるレベル調整を行い、骨伝導ヘッドフォンの定格出力に合わせるようにしている。そして、骨伝導ヘッドフォン対応のテレビジョン受信機等においては、前記調整時の信号源として、地上波アナログ放送の100%変調(約500mVrms)の信号を用いることとしている。
【0008】
ところで、BSディジタル、CSディジタル、或いは地上波ディジタル等のディジタル放送受信装置で骨伝導ヘッドフォン対応型を提供しようとすると、これらディジタル放送では地上波アナログ信号よりもダイナミックレンジが広くてレベルの大きな信号が入力されることがあるため、前述のようにして定格出力の設計がなされた場合では、アンプ出力の歪み率は定格を超えた時点から急激に悪化することが予想される。このため、骨伝導ヘッドフォンを装着した視聴者が骨伝導ヘッドフォンからの大きく歪んだ出力を直接受けることにより、不快感を感させ、疲れさせてしまうことが懸念される。また同時に、この歪みを回避するために音量を微調する煩わしさも伴うことになる。
【0009】
この発明は、上記の事情に鑑み、アナログ放送受信機等に用いられているような通常の音声アンプを用いつつ、ダイナミックレンジが広く設定されたディジタル放送音声等を入力した場合でも骨伝導ヘッドフォン等の骨伝導出力器において定格出力を維持させることができるディジタル音声信号再生骨伝導出力装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明のディジタル音声信号再生骨伝導出力装置は、上記の課題を解決するために、ディジタル音声信号をD/A変換してアナログ音声信号を出力する手段と、アナログ音声信号を増幅して骨伝導出力器に与える骨伝導出力器用の音声信号出力手段と、前記骨伝導出力器用の音声信号出力手段の入力段に設けられ、所定レベルを超えるアナログ音声信号が入力された場合に所定レベルに制限して出力する音声信号レベル制限手段と、を備えたことを特徴とする。
【0011】
上記の構成であれば、音声信号レベル制限手段を設けたので、骨伝導出力器用の音声出力手段としてアナログ放送受信機などに用いられているような通常の音声アンプを用いつつ、ダイナミックレンジが広く設定されたディジタル放送音声等を入力した場合でも骨伝導出力器において定格出力を維持させることができることになる。
【0012】
音声信号レベル制限手段は、骨伝導出力器が定格になるときの入力音声信号のレベルに対応する基準電圧を発生する手段と、前記基準電圧と入力音声信号のレベルとを比較する手段と、比較結果に基づいて入力音声信号を減衰させる手段と、を備えて成るものでもよい。また、ユーザ指示に応じて音声信号のレベル制限処理をON/OFFする手段を備えてもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態を図1及び図2に基づいて説明するが、ここではディジタル音声信号再生骨伝導出力装置を放送受信装置に組み込んだ構成例を示している。図1はディジタル・アナログ放送受信装置30を示したブロック図であり、図2は図1中の利得制御回路の具体的構成を示した回路図である。
【0014】
アンテナ1Aは、地上アナログ放送局から送られてくるアナログ放送信号を受信し、この受信した信号を地上波アナログチューナ2Aに与える。また、アンテナ1BはBSディジタル放送信号を受信し、この受信した信号をBSディジタルチューナ2Bに与える。
【0015】
地上波アナログチューナ2Aは、選局処理において映像・音声の中間周波数信号(IF)を生成する。なお、映像処理系については説明を省略する。音声中間周波数信号は検波されて音声多重信号の含まれた音声信号となり、音声多重デコーダ回路3Aに供給される。音声多重信号の含まれた音声信号には、周波数変調された副音声信号や振幅変調された制御信号が多重されており、音声多重デコーダ回路3Aによってステレオ音声や2音声信号に復調される。
【0016】
BSディジタルチューナ2Bは、映像・音声データを含む高周波ディジタル変調信号のうちから特定周波数の信号を取り出す。また、チューナ2Bは、復調回路、逆インタリーブ回路、誤り訂正回路などを備えることにより、選択したディジタル変調信号を復調してトランスポート・ストリームを出力する。DEMUX/デコーダ回路3Bは、トランスポート・ストリームを入力し、MPEG2(Moving Picture Experts Group2)のビデオストリーム、オーディオストリーム、および付属情報等に分離する。なお、映像処理系については説明を省略する。そして、デコード処理により、オーディオストリームを復号して音声データを生成し、この音声データに対してD/A変換を行い、例えば右(R)音のアナログ信号及び左(L)音のアナログ信号を生成したり、主音声及び副音声のアナログ信号を生成したりする。
【0017】
AVセレクタ4は、図示しないCPUの指令に基づいて音声信号を選択し、選択した音声信号を骨伝導ヘッドフォン系或いは通常のメインスピーカ系へと経路の切り替えを行って出力する。
【0018】
スピーカ用の音声出力系に設けられた音量コントロール回路5はAVセレクタ4から音声信号を入力し、リモコン送信機や本体キーからの制御信号を受けて前記音声信号に対して音量、低音、高音の制御を行う。音量コントロール回路5から出力された音声信号は、音声出力回路6によって増幅され、メインスピーカの振動によって音声出力がされる。
【0019】
骨伝導音声出力系においては、AVセレクタ4から出力された音声信号は、利得制限回路8を経た後に骨伝導ヘッドフォン用音声出力回路7に入力される。骨伝導ヘッドフォン用音声出力回路7は、音声信号の増幅を行い、図示しない骨伝導ヘッドフォンに音声信号を出力する。
【0020】
利得制限回路8は、図2に示しているように、レベル比較回路9と、減衰回路10と、基準電圧発生回路11とから成る。基準電圧発生回路11は、骨伝導ヘッドフォン出力が定格になるときの入力音声信号のレベル(以下基準レベルという)に対応した電圧を発生する。レベル比較回路9は、入力音声信号のレベルと前記基準レベルとを比較する。ここで、レベル比較回路9は、基準レベルよりも入力音声信号のレベルが小さければ、後段の減衰回路10による減衰が行われないような制御電圧を出力するように設定されている。一方、入力音声信号のレベルが基準レベルを超える場合、入力音声信号と基準レベルの偏差を制御電圧に変換して減衰回路10に与える。減衰回路10は前記制御電圧に応じて動作し、入力音声信号のレベルを減衰させる。これにより、アナログ放送受信機などに用いられているような通常の音声アンプを用いつつ、ダイナミックレンジが広く設定されたディジタル放送音声等を入力した場合でも骨伝導ヘッドフォンにおいて定格出力を維持させることができ、BSディジタル放送の番組視聴時に、過大信号入力による骨伝導ヘッドフォン出力の歪みによって視聴者が不快感を感じてしまうのを回避でき、更には歪みを回避するために視聴者が音量を調節する煩わしさから解放される。
【0021】
なお、上述した例では、ディジタル音声信号再生骨伝導出力装置が組み込まれたディジタル放送受信装置30を示したが、これに限らず、ディジタル音声信号再生骨伝導出力装置をDVDプレーヤ等に組み込んでもよい。また、BSディジタル放送を受信する例を示したが、CSディジタル放送や地上波ディジタル放送受信においても好適である。また、ユーザ操作に応じて音声信号のレベル制限処理をON/OFFできる構成としてもよい。例えば、OFF時には減衰回路10の利得を1に固定する回路構成、或いは、利得制限回路8をバイパスする経路を設けると共に、当該バイパス経路と利得制限回路8の出力とのいずれかを選択するスイッチを備えた回路構成等が考えられる。
【0022】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、アナログ放送受信機などに用いられているような通常の音声アンプを用いつつ、ダイナミックレンジが広く設定されたディジタル放送音声等を入力した場合でも骨伝導ヘッドフォンにおいて定格出力を維持させることができ、視聴者にとって聞きやすい状態を保持することが可能となる。また、音声調節を視聴者自らが行うことがなくなり煩わしさから解放される。そして、上記のごとくアナログ放送受信機などに用いられているような通常の音声アンプを用いることができるから、ディジタル用に新たに音声アンプを開発する場合に比べて装置の低価格化が図れる。音声信号のレベル制限をON/OFFできる構成であれば、ユーザが好みの状態を任意に選択できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この実施形態のディジタル音声信号再生骨伝導出力装置を内蔵したディジタル・アナログ放送受信装置を示したブロック図である。
【図2】図1中の利得制御回路の具体的構成を示した回路図である。
【図3】従来の骨伝導出力装置を内蔵したディジタル・アナログ放送受信装置を示したブロック図である。
【符号の説明】
7 骨伝導ヘッドフォン用音声出力回路
8 利得制限回路
9 レベル比較回路
10 減衰回路
11 基準電圧発生回路

Claims (3)

  1. ディジタル音声信号をD/A変換してアナログ音声信号を出力する手段と、アナログ音声信号を増幅して骨伝導出力器に与える骨伝導出力器用の音声信号出力手段と、前記骨伝導出力器用の音声信号出力手段の入力段に設けられ、所定レベルを超えるアナログ音声信号が入力された場合に所定レベルに制限して出力する音声信号レベル制限手段と、を備えたことを特徴とするディジタル音声信号再生骨伝導出力装置。
  2. 請求項1に記載のディジタル音声信号再生骨伝導出力装置おいて、音声信号レベル制限手段は、骨伝導出力器が定格になるときの入力音声信号のレベルに対応する基準電圧を発生する手段と、前記基準電圧と入力音声信号のレベルとを比較する手段と、比較結果に基づいて入力音声信号を減衰させる手段と、を備えて成ることを特徴とするディジタル音声信号再生骨伝導出力装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のディジタル音声信号再生骨伝導出力装置おいて、ユーザ指示に応じて音声信号のレベル制限処理をON/OFFする手段を備えたことを特徴とするディジタル音声信号再生骨伝導出力装置。
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