JP3673301B2 - 電動遠心送風機 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、遠心多段式の電動送風機に係り、特に集塵機やエアシュータなど空気輸送用の真空源として好適な電動遠心送風機に関する。
【0002】
【従来の技術】
空気輸送用の真空源としては、従来から遠心送風機が一般的に使用されているが、この場合、家庭用の掃除機などは例外として、工業用としては、高圧を得るため、主として多段式の遠心送風機が用いられている。
そこで、このような多段式遠心送風機の従来技術について説明すると、まず図2の従来例は、鋳物による羽根車ケーシングを用いた3段式の遠心送風機の一例で、電動機8の回転軸8aに順次取付けられた3枚の羽根車1、11、12と、電動機8の負荷側のエンドブラケット6に順次取付けられた、同じく3段の羽根車ケーシング2、21、22と、これら羽根車ケーシング2、21の間を隔離するための円板状のリターン部4、41と、これらに設けられたリターンベーン4a、41aとを備え、電動機8により羽根車1、11、12を回転駆動することにより、吸入口2aから軸方向に吸い込まれた空気などの流体は、羽根車1により昇圧され、羽根車1から吐き出された流体はリターン部4で転回し、リターンベーン4a、41aにより次段羽根車に案内される。そして最終段の羽根車13で送り出された流体が吐出口6aから排出されるように構成されている。
【0003】
そして、この従来例では、各羽根車ケーシング2、21、22は、それらの接合端部の外周にフランジが設けてあり、これらのフランジにより形成される接合部2b、2cにおいて、ボルトで組み立ててあり、メンテナンスに際して取り外しできるように構成してある。
【0004】
ところで、このような遠心送風機では、その回転速度が高くできれば、羽根車の径が小さくでき、この結果、小型化が可能になる。
そこで、近年は、インバータ装置を用い、電動機を商用電源よりも高い周波数で駆動し、高速回転させるようにした遠心送風機が使用されているが、このような遠心送風機の従来技術の一例を図3に示す。各部の構成は、図2の従来例と同じである。
【0005】
この場合、羽根車1、11、12の直径が小さくできるので、図3から明らかなように、各羽根車ケーシング2、21、22を、薄板金属材のプレス加工や絞り加工などの塑性変形加工で作り、各リターン部4、41は、リターンベーン4a、41aにより下流側羽根車ケーシング21、22の底部分の外側にそれぞれ取付けてある。
【0006】
そして、このとき、各羽根車ケーシング2、21、22の外径をブラケット6の外形に合わせてほぼ等しくし、これらを、図示のように順次圧入嵌合させて組み立てるようにしており、これにより小型化と軽量化が図られ、コストダウンが得られるようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術は、小型軽量化と、組立時での精度保持、それにメンテナンスの容易性の全てを満足させる点について配慮がされているとはいえず、高性能化に伴うコストの増加の点で問題があった。
すなわち、このような遠心送風機では、羽根車の出口側から入口部への流体の漏れという問題があり、この漏れ流量が増加するにつれ効率が低下し、吐き出し流体の温度が増加してしまう。従って、その高性能化には、この漏れ流量を極力小さく抑える必要がある。
【0008】
ところで、この羽根車の出口側から入口部への流体の漏れは、図4に示す寸法δと、寸法tによって定まり、漏れ流量を抑えるためには、寸法δと寸法tの比δ/tが充分に大きく保てるようにする必要があり、従って、製品としては、これらの寸法δ、tを所定の公差に維持することを要する。
この図4は、図3における破線で囲った部分Aを拡大して示したものであり、従って、これらの寸法δ、tを所定の公差に維持するためには、羽根車とケーシングそれぞれ単体での寸法精度を所定の公差に保つ必要がある。
【0009】
ここで、多段式の遠心送風機での組立精度は、軸方向に積み重ねられた部品の集積公差により決定されるので、部品個々の精度を、さらに上げる必要がある。
【0010】
しかして、図2に示した従来技術では、羽根車ケーシング2、21、22が鋳物製であり、従って、切削加工されているため、精度の保持は容易であるが、反面、コストアップと重量の増加を伴う。
他方、図3に示した従来技術では、板材のプレス加工などによる羽根車ケーシングを用いているので、コストダウンの点では有利であるが、この場合、半径の大きい羽根車ケーシングの、圧入に際しての高さ方向の精度を細かく指定することは難しく、軸方向の重なり長さ寸法δを、漏れ防止に有効な長さに確保することが困難になってしまう。
【0011】
さらに、この場合、羽根車ケーシング相互は、嵌合させたとき線接触になっているので、ケーシングの組立時での倒れや、肉厚の変化による長さの変化を考慮せねばならず、高精度化には限界がある。
また、回転軸とリターン部の軸孔との径方向の隙間が大きくなると漏れ流れも多くなるが、この部分の漏れ流れが増加すると、やはり空力性能に影響を及ぼすので、精度の良い径方向の位置決めが必要となるが、この図3の従来技術では、リターンベーンは下流側羽根車ケーシングに固定されており、リターン部の軸に対する組立精度は、下流側羽根車ケーシングの精度により決定されてしまう。
【0012】
この結果、羽根車ケーシングに傾きが生じた場合、リターン部の軸部が軸と接触する虞れがあるので、公差を充分に小さくすることができず、性能の向上に限度が生じてしまう。
従って、上記従来技術では、小型軽量化と、組立時での精度保持、それにメンテナンスの容易性の全てを満足させる点について配慮がされているとはいえず、高性能化に伴うコストの増加の点で問題が生じてしまうのである。
【0013】
さらに、このような、送風機での羽根車ケーシングの固定方法としては、メンテナンス性や信頼性を考慮すると、圧入方式よりも、取り外しが容易なネジ止め方式が良い。
他方、原価低減と小型軽量化のためには、鋳物羽根車ケーシングよりも板材の羽根車ケーシングを用いるのが望ましく、このためには、板材羽根車ケーシングを用いた場合でも、圧入方式に代わる固定方法を検討する必要がでてくる。
【0014】
また、羽根車ケーシングやリータン部の固定方法についても、多段式の場合には、個々の羽根車ケーシングを固定していくなどの組立工数が多く、作業性が悪くなっている。
しかも、このとき、上記リターン部の径方向の位置決めも必要になるので、位置決めのための工数が、さらに多く掛かるようになり、作業性はさらに悪化してしまう。
【0015】
本発明は以上のような課題を解決するためになされたもので、その目的は、軸方向の組立精度の向上により送風効率の向上と特性のばらつきが抑えられ、メンテナンス性の良いケーシング構造のもとで、組立性が充分に改善できるようにした多段式の遠心送風機をローコストで提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、それぞれ羽根車を内包した少なくと2個の羽根車ケーシングを備え、これら少なくとも2個の羽根車ケーシングを順次重ね合わせて電動機のエンドブラケットに取付けた多段式の電動遠心送風機において、上記エンドブラケットの電動機とは反対側の面から該電動機の回転軸と平行に延び、上記羽根車の外周側で上記羽根車ケーシングの底部を貫通する少なくとも2本のスタッドボルトを設け、上記エンドブラケットに対する上記羽根車ケーシングの取付け、上記少なくとも2本のスタッドボルトで行なわれ、上記羽根車ケーシングの上記エンドブラケットに対する上記回転軸方向での位置決めが、上記スタッドボルトに挿通された筒状の部材で与えられ、上記筒状の部材が、上記羽根車ケーシング内に配置されているリターン部材の一部で形成されているようにして達成される。
同じく、上記目的は、それぞれ羽根車を内包した少なくと2個の羽根車ケーシングを備え、これら少なくとも2個の羽根車ケーシングを順次重ね合わせて電動機のエンドブラケットに取付けた多段式の電動遠心送風機において、上記エンドブラケットの電動機とは反対側の面から該電動機の回転軸と平行に延び、上記羽根車の外周側で上記羽根車ケーシングの底部を貫通する少なくとも2本のスタッドボルトを設け、上記エンドブラケットに対する上記羽根車ケーシングの取付けが、上記少なくとも2本のスタッドボルトで行なわれ、上記羽根車ケーシングの上記エンドブラケットに対する上記回転軸方向での位置決めが、上記スタッドボルトに挿通された筒状の部材で与えられ、上記筒状の部材の内、上記エンドブラケットと上記羽根車ケーシングの間に配置されている部材が、該エンドブラケットと一体に形成されているようにしても達成される。
【0017】
【作用】
エンドブラケットから延びるスタッドボルトは、エンドブラケットに対する羽根車ケーシングの取付けに際して、羽根車ケーシングの形状精度による影響を受けることなく、軸方向の組立精度が充分に与えられるように働く。
この結果、集積部品が少なくでき、且つ軸方向の精度が比較的出し易いことから、軸方向の組立公差を小さく設定することができる。
【0018】
前述したように、送風機の効率改善には、羽根車により昇圧された流れの漏れを少なくすることが有効であり、このときの羽根車入口部の漏れ流れは、羽根車出口から羽根車シュラウド背面を通り入口へ流れ、体積損失を増加させるだけでなく、羽根車入口での流体の流れを阻害するので、流体が剥離し易くなり、著しいファン効率の損失を招く。さらに流れが循環するので作動流体の温度上昇を招き、送風機の出力軸側軸受のグリース寿命に悪影響を及ぼす。
【0019】
この羽根車入口部の漏れ流れを防ぐには、羽根車と羽根車ケーシングの入口部での軸方向の重なり寸法δが重要で、軸方向重なりが長い程、漏れ流量は減少する。
ここで、スタッドボルトは、羽根車ケーシングの形状精度による影響を受けないので、集積公差を比較的小さくすることができ、所定のシールの重なり長さδがとれ、特性のばらつきを小さくできる。
【0020】
一方、リターン部の軸孔部と軸との隙間からの漏れ流れについては以下の通りになる。
すなわち、このリターン部も、スタッドボルトによりエンドブラケット端面から直接位置決めされているので、羽根車ケーシングに固定したときよりも径方向の組立精度の悪化が容易に抑えられ、軸孔部と軸の隙間が小さくでき、従って、漏れ流れは少なくなる。
【0021】
また、エンドブラケットから延びるスタッドボルトを用いているので、リターン部は羽根車ケーシングの内部で、これとは別個に固定されることになり、従って、羽根車ケーシングを板材のプレス加工品などによる薄肉ケーシング構成にしても、羽根車ケーシングの固定と、リターン部の固定が確実に行える。
このように、薄肉ケーシングが採用できることにより、原価低減と小型軽量化が得られる。
【0022】
このとき、羽根車ケーシングの取付に必要な固定力は、スタッドボルトが受け持つので、ケーシング材質のへたりが少なく、さらにケーシングの内部固定なので小形化が図れる。
また、外部外周側で固定した場合に比して、羽根車ケーシング外形内で固定するので、羽根車ケーシングの剛性が高まり、振動しにくい構造が得られ、さらに羽根車ケーシングの取り外しが容易になり、メンテナンス性を考慮した、小形軽量な構造が得られることなっている。
【0023】
また、同一スタッドボルトによる固定なので、作業工数が少なく、組立時は上記スタッドボルトを予め立てておいて、組立作業を行う組立工程となるので、組立の作業性は良くなる。
以上の作用により、軸方向の組立精度の向上を図り、ファン効率向上と特性のばらつきを少なくし、メンテナンス性の良い構造で、組立性を向上させることができる。
【0024】
【実施例】
以下、本発明による電動遠心送風機について、図示の実施例により詳細に説明する。
図1は本発明の第一の実施例で、図において、5はスタッドボルト、7、71は筒状の部材であり、その他は、2個の羽根車1、11を有する2段式構成となっている点を除き、図3で示した従来例と同じである。
スタッドボルト5は、図示のように、電動機8の出力回転軸側のエンドブラケット6から回転軸8aと平行に延び、羽根車1、11の外周側を通り、羽根車ケーシング2、21の底部2a、21aをそれぞれ貫通して、これらの外側に達するようにして、エンドブラケット6に植え込まれている。
そして、このスタッドボルト5は、図1では1本しか見えていないが、少なくとも2本は必要であり、この本数の決定には、羽根車のはねまいすう、互いに素にする必要がある。スタッドボルトの本数を羽根車数が約数あるいは倍数の関係にある時、騒音の(羽根枚数)×(回転周波数)成分が増し、騒音が高くなる為である。この実施例では3本、回転軸8aを中心として、ほぼ等間隔でエンドブラケット6に植え込まれている。なお、スタッドボルトは、植え込みボルトとも呼ばれる。
【0025】
筒状の部材7、71は、その名の通り筒状に作られ、組立時、それぞれエンドブラケット6と羽根車ケーシング21の底部21aの間と、羽根車ケーシング21の底部21aと羽根車ケーシング2の底部2aの間に介在されるようにして、スタッドボルト5に挿入されている。
そして、これら筒状の部材7、71は、ディスタンスピース(位置決め片)としての機能をもつもので、その長さ寸法により、それぞれエンドブラケット6に対する羽根車ケーシング21の底部21aの位置と、羽根車ケーシング1の底部2aの位置が正確に決められるようになっている。
【0026】
また、この実施例においては、筒状の部材7、71の内、エンドブラケット6から離れた位置にある筒状の部材7は、それだけが単独に設けられているのではなく、図5に示すように、リターン部4と一体に作られている。なお、この図5実施例では、筒状の部材7の一部、すなわち、図5では下側の部分はリターンベーン4aと一体に形成してあるので、図1とは、多少異なって示されている。
【0027】
次に、この実施例による電動遠心送風機の組立順序について、図6により説明する。
ここでまず、電動機8は、エンドブラケット6を用いて完成されているものとする。
そうすると、電動機8の玉軸受8bがエンドブラケット6の軸受挿入部に嵌め合うことにより、その回転軸8aのエンドブラケット6からの突出寸法が決められている状態になっている。
【0028】
以下、図6に示すように、まず、スタッドボルト5をエンドブラケット6に植え込む。この実施例では圧入によりスタッドボルト5が植え込まれているが、ねじ込みでもよく、また、電動機8にエンドブラケット6を組み付ける前に植え込んでおいても良い。
【0029】
次に、2段目の羽根車11を回転軸8aに挿入し、これと一緒に、スタッドボルト5には筒状の部材71を挿入する。従って、この実施例では、図6に示すように、つまり、図1の左側が上を向くようにして、電動機8を立てた状態にしておいて組立作業を行なうようにすると良い。
この後、まず2段目の羽根車ケーシング21を、その底部21aの周辺部に予め設けてある取付孔にスタッドボルト5が入り込むようにして、羽根車11にかぶせる。このとき、羽根車ケーシング21の円筒部21bが、エンドブラケット6に予め形成してある嵌合部6bに嵌まり込むようにする。
【0030】
次いで、リターン部4を、その筒状の部材7の孔がスタッドボルト5に挿入されるようにして、羽根車ケーシング21の上にかぶせる。
この後、回転軸8aに1段目の羽根車1を挿入し、図1に示すように、座金を介してナットを回転軸8aの先端に設けてある雄ネジ部分に係合回動させ、締め付けることにより、羽根車1、11を回転軸8aに固定する。なお、このとき、必要に応じて、周知のキー係合、或いはスプライン係合を適用し、要求されるトルク伝達に耐えるようにしてもよい。
【0031】
最後に、図6に示すように、1段目の羽根車ケーシング2を、その底部2aの周辺部に予め設けてある取付孔にスタッドボルト5が入り込むようにして、羽根車1及びリターン部4にかぶせた後、図1に示すように、ナット5aをスタッドボルト5の先端に設けてある雄ネジ部分にねじ込んで組立を完了する。なお、図示のように、ナット5aが二重になっているのは緩み止めのためで、これは、ダブルナットと呼ばれている緩み止め技法の一種である。
【0032】
次に、こうして図1に示すように組み上がった実施例についてみると、まず、羽根車1、11のエンドブラケット6に対する軸方向での位置精度は、上記したように、電動機8の玉軸受8bがエンドブラケット6の軸受挿入部に嵌め合うことにより、その回転軸8aのエンドブラケット6からの突出寸法が決められていることから、エンドブラケット6と回転軸8aの加工精度に依存する。
しかして、これらエンドブラケット6と回転軸8aは、切削加工されているので、それらの加工精度は、容易に高められる。
【0033】
一方、2段目の羽根車ケーシング21のエンドブラケット6に対する軸方向での位置精度についてみると、これは、筒状の部材71の長さ精度だけで決まる。従って、この場合も、この筒状の部材71を切削加工することにより、その位置精度は、充分に高く保つことができる。
【0034】
次に、リターン部4と1段目の羽根車ケーシング2の、エンドブラケット6に対する軸方向での位置精度についてみると、これは、筒状の部材71の長さ精度と、2段目の羽根車ケーシング21の底部21aの厚さ精度と、筒状の部材7の長さ精度との累積精度により決まる。
この場合、筒状の部材7は、筒状の部材71と同じく切削加工されるので、これらの長さ精度の正確の保持については、上記したように、問題なく容易なことである。
【0035】
次に、2段目の羽根車ケーシング21の底部21aの厚さ精度については、以下の通りである。
まず、一般に、金属板材は圧延加工により供給されており、従って、その厚さ精度は極めて高い。
次に、板材から羽根車ケーシング21に加工した際での厚さ精度の変化についてみると、その形状から明らかなように、その底部21aには延び変形がほとんど与えられていない。従って、ここでの厚さ精度は、素材のときと同じであると言って良く、結局、2段目の羽根車ケーシング21の底部21aの厚さ精度についても、充分に高く保つことができ、この結果、リターン部4と1段目の羽根車ケーシング2の、エンドブラケット6に対する軸方向での位置精度についても、充分に高く保持できることになる。
【0036】
次に、この実施例における回転軸8aに対する羽根車1、11と羽根車ケーシング2、21、それにリターン部4のそれぞれの、回転軸8aと直角方向での位置精度についてみると、まず、羽根車1、11は、回転軸8aに挿入して取付られているだけなので、通常の加工組立技術水準からして、容易に高精度を保持することができる。
【0037】
次に、羽根車ケーシング2、21、それにリターン部4の位置精度についてみると、これらは、羽根車ケーシング2の外周部2bの、羽根車ケーシング21に対する嵌合状態と、羽根車ケーシング21の外周部21bの、エンドブラケット6の嵌合部6bに対する嵌合状態には全く依存せず、何れも単にスタッドボルト5のエンドブラケット6に対する位置精度だけで決まるので、累積精度の問題は無くなり、従って、容易に高精度の保持を得ることができる。
【0038】
従って、この実施例によれば、羽根車1、11と羽根車ケーシング2、21、それにリターン部4のそれぞれの位置精度は、全てエンドブラケット6を基準にして決まり、且つ、上記したように、これらについては、何れも充分に高い精度に容易に保つことができるので、図4に示す寸法tに累積して現われる公差を充分に小さく抑えることができる。
そして、この結果、この実施例によれば、寸法tを充分に小さい値にすることができ、特性のばらつきを抑え、ファン効率の向上を大きく図ることができる。
【0039】
また、上記実施例では、第5図に示すように、筒状の部材7が、リターン部4のリターンベーン4aと一体に形成され、これらの位置が一致しているので、筒状の部材7が単独で存在する場合に比して、流体の流れを阻害することによる損失が抑えられ、且つリターンベーン4aの補強にも役立っている。そして、この結果、部品数の増加も無く、このとき筒状の部材7の数は、羽根車の羽根1bの個数と互いに素の関係をもたせることができるので、羽根車出口直後の流れの圧力変動による共振が起こらないようになっており、振動や騒音を少なくできる。さらに、第6図に示すように、スタッドボルト5による固定なので、作業工数が少なく、組立時はスタッドボルト5を予め立てておいて、羽根車ケーシング2やリターン部4の組立作業を行うので、組立の作業性が良くなっている。
【0040】
加えて、この実施例では、スタッドボルト5を用いているので、羽根車ケーシング2、21に大きな強度を持たせる必要が無くなり、この結果、図1に示すように、これら羽根車ケーシング2、21を薄板の成形により作成することができるようになり、より一層の原価低減と小型軽量化を得ることができる。しかも、このとき、位置決めのために筒状の部材7、71を用いているので、固定面積が大きく得られ、この結果、固定時の押し付け力による応力集中が原因で発生する羽根車ケーシングの当たり面のへたりが防げることになり、羽根車ケーシングの薄板化と、それによるコスト低減と軽量化を、さらに図ることができる。
【0041】
また、この実施例によれば、羽根車ケーシング2、21が、これらの内側に位置する複数本のスタッドボルト5により、それらの底部2a、21aで固定されているため、これら底部2a、21aの剛性が充分に高くされることになり、振動や騒音の低減が得られるという効果がある。
【0042】
次に、本発明の他の実施例について説明する。
まず図7は、本発明の第2の実施例で、上記第1の実施例における筒状の部材7の断面形状を、円柱形から変えた場合の実施例であり、リターン部4を、吸い込み口の上方(図6の上方)から見た状態を示した図である。なお、その他の構成には変りはない。
羽根車1の周辺から遠心力で送り出された流体は、リターン部4内では、矢印3で示すように高速で流れる。そこで、これが筒状の部材7に当ると流れが阻害され、大きな損失が発生する虞れがある。
そこで、この実施例では、筒状の部材7の断面形状を、矢印3に沿って流線形にしたものである。
【0043】
従って、この実施例によれば、筒状の部材7が流線形をしているので、流体の流路に存在していても流れを阻害する度合いが小さいので、大きな損失を生じる虞れが無くなり、且つガイドの役割りも得られるので流れが滑らかになるので、さらに損失を減らすことができ、大きな効率改善を得ることができる。
【0044】
また、流線形は、流体に対抗する面積が同じでも、単なる円形の場合に比して断面積が広くなるので、羽根車ケーシング2への当たり面積が大きくでき、羽根車ケーシング2の当たり面のへたり防止に有効で、且つ、それ自体の強度を増加させ、剛性を高めるのに役立つという効果がある。
【0045】
次に、図8は、本発明の第3の実施例で、スタッドボルト5に段付きボルトを用い、上記第1の実施例における最終段の位置決め用の筒状の部材71に代えてこのスタッドボルト5の大径部分51により、2段目の羽根車ケーシング21を位置決めするようにしたものであり、その他の構成は、図1などで説明した第1の実施例と同じである。
この大径部分51は切削加工されるので、寸法精度の保持は容易であり、従って、この第3の実施例によっても、容易に組立精度が上げられ、それによるフアン効率の向上が充分に得られることになる。
そして、この実施例によれば、筒状の部材71が不要になるので、部品点数が削減でき、従って、作業性を改善できる。
【0046】
また、図9は、本発明の第4の実施例で、同じく上記第1の実施例における最終段の位置決め用の筒状の部材71に代えて、予めエンドブラケット6に2段目の羽根車ケーシング21位置決め用の筒状突出部61を形成させておくようにしたものであり、その他の構成には変りはない。
【0047】
このエンドブラケット6の筒状突出部61は、スタッドボルト5の植え込み座を兼ねており、その端面は切削加工されるので、寸法精度の保持は容易であり、従って、この第4の実施例によっても、容易に組立精度が上げられ、それによるポンプ効率の向上が充分に得られることになり、筒状の部材71が不要になるので、部品点数が削減でき、従って、作業性を改善できる。
【0048】
また、この第4の実施例では、エンドブラケット6がダイキャストで作られていることを利用し、筒状突出部61の断面形状を、図10に示すように、矢印3で示す流体の流れに沿った流線形にしてある。
従って、この第4の実施例によれば、筒状突出部61が流体の流路に存在していても、流れを阻害する虞れが無くなり、且つガイドの役割りも得られるので、流れが滑らかになり、この結果、図7で説明した第2の実施例におけるリターン部4の吸込側の場合と同様に、さらに損失を減らすことができ、大きな効率改善を得ることができる。
【0049】
また、流線形は、流体の流れに対抗する面積が同じでも、単なる円形の場合に比して断面積が広くなるので、これも図7で説明した第2の実施例の場合と同様に、羽根車ケーシング21への当たり面積が大きくでき、その面でのへたり防止に有効で、且つ、それ自体の強度を増加させ、剛性を高めるのに役立つという効果が得られる。
【0050】
次に、図11は、本発明の第5の実施例で、第4の実施例における筒状突出部61(図9)をエンドブラケット6の外周側に移し、図12に示すように、羽根車ケーシング21の円筒部21bを嵌合させるため、エンドブラケット6に予め形成してある嵌合部6bと一体に形成した膨出部6cを設けたものであり、その他の構成は、図9に示した第4の実施例と同じである。
【0051】
そして、この実施例では、エンドブラケット6の嵌合部6bが、図12に示すように、その全周に渡って膨出部6cと同じ高さ(図11において)になるように作られており、この嵌合部6bにより、全周に渡って位置決め機能が得られるようになっている。
スタッドボルト5の植え込み孔となる部分、すなわち膨出部6cは、図12に示すように、嵌合部6bの内側に耳状に形成してある。
一方、筒状の部材7については、図13に示すように、その断面形状を、リターン部4の外周から突出した耳状にしてある。
【0052】
上記した第4の実施例の場合、嵌合部6bと筒状突出部61の加工を個別に行なう必要が有り、工数が多く掛かるが、この第5の実施例では、嵌合部6bと膨出部6cが同じ高さなので、切削加工が一度で済むことになり、工数を減らすことができる。
さらに、この実施例では、スタッドボルト5と、膨出部6cの位置が羽根車12の出口から遠ざかったことにより、流動損失の低減と、騒音の低減とを得ることができる。
【0053】
ところで、図1から明らかなように、本発明の実施例によれば、エンドブラケット6の吐出口6aから、矢印3で示すように、流体(空気)が噴出されてくるようになっており、この流体は、電動機8の外周面に沿って流れて行くようになっている。
従って、この実施例によれば、この流体の流れによる電動機8の冷却効果が得られることになり、この結果、電動機8の小型化と軽量化が得られるという効果が期待できることになる。
なお、このとき、吐出口6aから噴出されてくる空気を電動機8の外周面に充分に沿って流れるように、適当なカバーを設けたり、冷却フィンを設けたりしても良く、これらによれば、さらに大きな冷却作用を得ることができる。
【0054】
【発明の効果】
本発明によれば、以下に列挙する効果が得られる。
▲1▼ 羽根車ケーシングの形状精度による影響を受けないので、軸方向の集積公差を低く抑えることができ、且つ、各部分がスタッドボルトによりエンドブラケット端面から直接位置決めされているので、径方向の組立精度の悪化も抑えられ、軸孔部と軸の隙間が小さくでき、従って、漏れ流れの低減による送風機性能の改善を充分に得ることができる。
【0055】
▲2▼ エンドブラケットから延びるスタッドボルトを用いているので、リターン部は羽根車ケーシングの内部で別個に固定されることになり、従って、羽根車ケーシングを板材のプレス加工品などによる薄肉ケーシング構成にしても、羽根車ケーシングの固定と、リターン部の固定が確実に行える。また、薄肉ケーシングが採用できることにより、原価低減と小型軽量化が得られる。
【0056】
▲3▼ 羽根車ケーシングの取付に必要な固定力は、スタッドボルトが受け持つので、ケーシング材質のへたりが少なく、さらにケーシングの内部固定なので小形化が図れる。
▲4▼ 外部外周側で固定した場合に比して羽根車ケーシングの剛性が高まり、振動しにくい構造が得られ、さらに羽根車ケーシングの取り外しが容易になり、メンテナンス性を考慮した、小形軽量な構造が得られる。
【0057】
また、同一スタッドボルトによる固定なので、作業工数が少なく、組立時は上記スタッドボルトを予め立てておいて、組立作業を行う組立工程となるので、組立の作業性は良くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電動遠心送風機の第1の実施例を示す一部断面による側面図である。
【図2】従来技術による電動遠心送風機の一例を示す一部断面による側面図である。
【図3】従来技術による電動遠心送風機の他の一例を示す一部断面図である。
【図4】遠心送風機の漏れを説明するための一部断面図である。
【図5】本発明の一実施例に使用するリターン部の斜視図である。
【図6】本発明による電動遠心送風機の第1の実施例を示す分解斜視図である。
【図7】本発明による電動遠心送風機の第2の実施例におけるリターン部の一部を示す拡大図である。
【図8】本発明による電動遠心送風機の第3の実施例を示す一部断面図である。
【図9】本発明による電動遠心送風機の第4の実施例を示す一部断面図である。
【図10】本発明による電動遠心送風機の第4の実施例におけるエンドブラケットの一部を示す拡大図である。
【図11】本発明による電動遠心送風機の第5の実施例を示す一部断面図である。
【図12】本発明による電動遠心送風機の第5の実施例におけるエンドブラケットの一部を示す拡大図である。
【図13】本発明による電動遠心送風機の第5の実施例におけるリターン部の一部を示す拡大図である。
【符号の説明】
1、11 羽根車
2、21 羽根車ケーシング
3 流体の流れを示す矢印
4 リターン部
5 スタッドボルト
6 エンドブラケット
7、71 筒状の部材
8 電動機

Claims (2)

  1. それぞれ羽根車を内包した少なくと2個の羽根車ケーシングを備え、これら少なくとも2個の羽根車ケーシングを順次重ね合わせて電動機のエンドブラケットに取付けた多段式の電動遠心送風機において、
    上記エンドブラケットの電動機とは反対側の面から該電動機の回転軸と平行に延び、上記羽根車の外周側で上記羽根車ケーシングの底部を貫通する少なくとも2本のスタッドボルトを設け、
    上記エンドブラケットに対する上記羽根車ケーシングの取付け、上記少なくとも2本のスタッドボルトで行なわれ、
    上記羽根車ケーシングの上記エンドブラケットに対する上記回転軸方向での位置決めが、上記スタッドボルトに挿通された筒状の部材で与えられ、
    上記筒状の部材が、上記羽根車ケーシング内に配置されているリターン部材の一部で形成されていることを特徴とする電動遠心送風機。
  2. それぞれ羽根車を内包した少なくと2個の羽根車ケーシングを備え、これら少なくとも2個の羽根車ケーシングを順次重ね合わせて電動機のエンドブラケットに取付けた多段式の電動遠心送風機において、
    上記エンドブラケットの電動機とは反対側の面から該電動機の回転軸と平行に延び、上記羽根車の外周側で上記羽根車ケーシングの底部を貫通する少なくとも2本のスタッドボルトを設け、
    上記エンドブラケットに対する上記羽根車ケーシングの取付けが、上記少なくとも2本のスタッドボルトで行なわれ、
    上記羽根車ケーシングの上記エンドブラケットに対する上記回転軸方向での位置決めが、上記スタッドボルトに挿通された筒状の部材で与えられ、
    上記筒状の部材の内、上記エンドブラケットと上記羽根車ケーシングの間に配置されている部材が、該エンドブラケットと一体に形成されていることを特徴とする電動遠心送風機。
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