JP3671351B2 - 半導体装置並びにその製造方法および実装方法 - Google Patents
半導体装置並びにその製造方法および実装方法 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、CSP(Chip Size Package)構造の半導体装置並びにその製造方法および実装方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図10を参照してCSP構造による半導体装置の一構造例について説明する。この図に示す半導体装置20は、保護膜形成、導体層形成、ポスト形成および樹脂封止の各工程からなるパッケージ処理を終えたウェハを個々のチップにダイシングして得られる、所謂ウェハレベルCSPと呼ばれる構造を有している。
半導体装置20は、ウェハ(半導体基板)1の表面(回路面)側にアルミ電極等からなる複数の接続パッド2を有し、この接続パッド2の上面側には各接続パッド2の中央部を露出するように、酸化シリコンあるいは窒化シリコン等からなるパッシベーション(絶縁膜)3が形成される。
【0003】
パッシベーション3の上面側には、各接続パッド2の中央部分が開口するよう保護膜4が形成される。保護膜4上には、各接続パッド2と後述するポスト(柱状電極)6とを電気的に接続する導体層5が形成される。導体層5上の所定箇所には、柱状電極である複数のポスト6が設けられる。ポスト6を覆うように、ウェハ1の回路面全体をポリイミドあるいはエポキシ等の樹脂材によってモールドして封止膜7が形成される。封止膜7の上端面は切削研磨され、これにより露出するポスト6の端面6aについては、その表面の酸化膜を取り除き、そこに半田印刷等のメタライズ処理(図示せず)が施される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような構造によれば、チップとパッケージのサイズがほぼ等しくなることから実装効率を向上させ得る。しかしながら、半導体装置20単体で実装効率を向上させても、それに接続される、例えば抵抗やコンデンサ等の受動素子やトランジスタ等の能動素子からなるチップ部品は依然として配線基板に実装しなければならなかった。この為、チップ部品を含めた実装面積を更に縮小することが出来ず、実装効率を更に向上させることが出来ない、という問題があった。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、実装効率を更に向上させることができる半導体装置、その製造方法および実装方法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、半導体基板上に複数の柱状電極が設けられ、該柱状電極の端面上にハンダボールが設けられる、前記複数の柱状電極の内の複数の第1の柱状電極と、該柱状電極の端面上に、少なくとも導体層を備えるチップ部品が設けられる、前記複数の柱状電極の内の少なくとも一つの第2の柱状電極とを備えることを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の発明では、前記チップ部品は、前記ハンダボールと略同一の球形状に成形され、前記各導体層を除く表面にハンダと濡れ性がない絶縁膜が形成されていることを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の発明では、前記第2の柱状電極の端面上にハンダが設けられ、前記チップ部品は、前記第2の柱状電極の端面上の前記ハンダが溶融され、当該チップ部品が自ら回動されて前記導体層の何れか一方が前記第2の柱状電極の端面に対向する向きに配置されていることを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載の発明では、第2の柱状電極は、前記第1の柱状電極より短く形成され、前記チップ部品は、前記ハンダボールより大きい高さを有することを特徴とする。
【0010】
請求項5に記載の発明では、前記チップ部品は、前記両端の導体層間に誘電体が介在されて容量素子が形成されていることを特徴とする。
【0011】
請求項6に記載の発明では、前記チップ部品は、前記第1の導体層と第2の導体層との間に抵抗体が介在されて抵抗素子が形成されていることを特徴とする。
【0012】
請求項7に記載の発明では、前記チップ部品は、前記第1の導体層と第2の導体層との間に誘導成分を生じるようパターニングされた部材が介在されて誘導素子が形成されていることを特徴とする。
【0013】
請求項8に記載の発明では、複数の柱状電極が設けられた半導体基板を備える半導体装置を準備する工程と、前記複数の柱状電極の内の、複数の第1の柱状電極の端面上にハンダボールを載置する工程と、前記複数の柱状電極の内の、少なくとも一つの第2の柱状電極の端面上に、少なくとも両端に導体層を備えるチップ部品を載置する工程と、前記第1の柱状電極の端面上に前記ハンダボールを接合する工程と、前記第2の柱状電極の端面上に前記チップ部品を接合する工程とを備えることを特徴とする。
【0014】
請求項9に記載の発明では、前記チップ部品を前記ハンダボールと略同一の球形状に成形し、前記各導体層を除く表面にハンダと濡れ性がない絶縁膜を形成する工程を含むことを特徴とする。
【0015】
請求項10に記載の発明では、前記第2の柱状電極の端面にハンダを設ける工程と、該第2の柱状電極の端面上に前記チップ部品を載置した後、前記ハンダを溶融させ、前記チップ部品を自ら回動させて、当該チップ部品の前記両端の導電層の何れか一方を前記第2の柱状電極の端面に対向させて配置する工程とを含むことを特徴とする。
【0016】
請求項11に記載の発明では、前記第2の柱状電極を、前記第1の柱状電極より短く形成する工程と、前記ハンダボールより大きい高さを有する前記チップ部品を、前記第2の柱状電極の端面上に載置する工程を含むことを特徴とする。
【0017】
請求項12に記載の発明では、複数の柱状電極が設けられた半導体基板を備える半導体装置と、前記半導体装置の前記複数の柱状電極に対応した複数の接続パッドが形成された配線基板とを準備する工程と、前記複数の柱状電極の内の複数の第1の柱状電極と、該第1の柱状電極と対応する前記複数の接続パッドの内の複数の第1の接続パッドとの間にハンダボールを設ける工程と、前記複数の柱状電極の内の、少なくとも一つの第2の柱状電極と、該第2の柱状電極に対応する前記複数の接続パッドの内の少なくとも一つの第2の接続パッドとの間に、少なくとも両端に導体層を有するチップ部品を設ける工程と、前記第1の柱状電極と前記ハンダボールと前記第1の接続パッドとを互いに接合する工程と、前記第2の柱状電極と前記チップ部品と前記第2の接続パッドとを互いに接合する工程と、を備えることを特徴とする。
【0018】
請求項13に記載の発明では、前記チップ部品を前記ハンダボールと略同一の球形状に成形し、前記各導体層を除く表面にハンダと濡れ性がない絶縁膜を形成する工程を備えることを特徴とする。
【0019】
請求項14に記載の発明では、前記第2の柱状電極の端面および前記第2の接続パッドの表面にハンダを設ける工程と、前記第2の柱状電極と前記第2の接続パッドとの間に前記チップ部品を設けた後、前記ハンダを溶融させ、前記チップ部品を自ら回動させて、当該チップ部品の前記両端の導電層を前記第2の柱状電極の端面および前記第2の接続パッドの表面に対向させて配置する工程と、を備えることを特徴とする。
【0020】
請求項15に記載の発明では、前記第2の柱状電極を、前記第1の柱状電極より短く形成する工程と、前記ハンダボールより大きい高さを有する前記チップ部品を、前記第2の柱状電極の端面上に載置する工程を含む、ことを特徴とする。
【0021】
本発明では、半導体装置が備える複数の柱状電極の内、所定の柱状電極に対し、チップ部品を積層して実装するので、チップ部品の実装面積を省略し、実装効率を向上させることが可能になる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
(1)第1実施形態
図1〜図2は、第1実施形態による半導体装置100の構造および製造工程を説明するための断面図であり、前述した従来例(図10参照)と共通する部分には同一の番号を付し、その説明を適宜省略する。
半導体装置100では、図1に図示するように、従来のCSP構造の半導体装置20と同様に複数のポスト(柱状電極)6を備えるとともに、BGA(Boll Grid Array)実装に用いるバンプを形成する為、ハンダ粉末とペースト状フラックスとを混合したクリームハンダ8を各ポスト6の端面に例えば印刷によって設け、それら各ポスト6の内、所要のポスト6(第2の柱状電極)の端面に後述するハンダボール10と略同一の高さを有する球形チップ部品9を、それ以外のポスト6(第1の柱状電極)の端面に例えば球形状に形成されたハンダボール10を、チップマウンターを用いて載置する。なお、後述するハンダボール10とポスト6との接合工程において、ポスト6の端面上にクリームハンダ8を設けずとも接合が可能である場合は、球形チップ部品9が載置されるポスト6の端面上にのみクリームハンダ8を設けるようにしてもよい。
【0023】
球形チップ部品9とは、通常、角柱状に形成される周知のチップ部品(例えば、抵抗やコンデンサ等の受動素子、あるいはトランジスタ等の能動素子)を、バンプ形成に用いるハンダボール10と略同一の球形に成形したものである。球形チップ部品9は、例えば、抵抗やコンデンサ等の受動素子を成す素子部9aと、素子部9aに接続され、球の両極部に各々形成される端子T(導電層)とから構成される。素子部9aの周囲には、ハンダと濡れ性がない絶縁膜がコーティングされている。
【0024】
所要のポスト6の端面に載置される球形チップ部品9は球形である為、図1に図示する通り、チップマウンターを用いて載置された状態では、必ずしも端子Tがポスト6の端面に対向して配置されるとは限らない。
そこで、図1に図示する状態のまま、ハンダリフローもしくはオーブン加熱によってポスト6の端面に設けられたクリームハンダ8を溶融させる。すると、溶融されたハンダは、素子部9aをコーティングする絶縁膜をはじき、これによって球形チップ部品9自ら回動して自然に端子Tがポスト6の端面に対向する向きとなり、かくして端子Tがポスト6と接合される。また、同時に、ポスト6の端面上に載置されたハンダボール10が溶融されて、ハンダボール10がポスト6と接合される。
なお、溶融ハンダが素子部9aの絶縁膜をはじき球形チップ部品9自ら回動して自然に端子Tがポスト6の端面に対向する向きになる作用をセルフアライメント作用と称す。
【0025】
セルフアライメント作用によって球形チップ部品9の端子Tがポスト6の端面に対向して接合されると、図2に図示するように、端面は通常のハンダボール10によるバンプが設けられた複数のポスト6(第1の柱状電極)および球形チップ部品9によるバンプが設けられたポスト6(第2の柱状電極)を備える半導体装置100が形成される。なお、球形チップ部品9の高さは、溶融されてポスト6上に接合された状態のハンダボール10の高さと略同一にすることが好ましい。
【0026】
この第1実施形態による半導体装置100は以下のようにして実装することができる。すなわち、半導体装置100の向きを反転させ、図3に示すように各バンプを配線基板200の接続パッド2に対向させ、少なくとも球形チップ部品9に対向する接続パッド2上にはクリームハンダ8を例えば印刷によって設け、次いで、図4に示すように、配線基板200の接続パッド2上に半導体装置100の各バンプを載置し、この状態でハンダリフロー等により各ハンダを溶融させることにより、半導体装置100の各バンプを配線基板200の接続パッド2に接合する。
【0027】
このように、第1実施形態では、球形チップ部品9を半導体装置100のポスト6上に直接実装しており、これを配線基板200に実装する場合においても、半導体装置100のポスト6と配線基板200の接続パッド2との間にチップ部品9を積層して実装することができるので、従来、必須としていたチップ部品の実装面積を省略し、配線基板200における実装効率を向上させることが可能になる。
しかも、球形チップ部品9は、半導体装置100と直に接続される為、チップ部品と半導体装置100との間の配線距離を最短化でき、これ故、浮遊容量成分などを抑え、回路の周波数特性を向上させ得る、という効果も奏する。
【0028】
(2)第2実施形態
次に、図5〜図7を参照して第2実施形態について説明する。上述した第1実施形態では球形チップ部品9で形成されるバンプを半導体装置100側に設ける構成とした。これに対し、第2実施形態では、配線基板200の接続パッド2側に球形チップ部品9を設けて接続端子を形成する構成とすることを特徴とする。
【0029】
すなわち、図5に示すように、半導体装置100が実装される配線基板200の複数の接続パッド2上に接続端子を形成する為、クリームハンダ8を各接続パッド2の表面上に例えば印刷によって設け、それら各接続パッド2の内、所要の接続パッド2(第2の接続パッド)上に後述するハンダボール10と略同一の高さを有する球形チップ部品9を、それ以外の接続パッド2(第1の接続パッド)上に例えば球形状に形成されたハンダボール10を、チップマウンターを用いて載置する。
なお、後述するハンダボール10と接続パッド2との接合工程において、接続パッド2の表面上にクリームハンダ8を設けずとも接合が可能である場合は、球形チップ部品9が載置される接続パッド2の表面上にのみクリームハンダ8を設けるようにしてもよい。
【0030】
この後、図6に示すように、半導体装置100の各ポスト6の端面が球形チップ部品9およびハンダボール10を介して配線基板200の各接続パッド2に対向する位置に半導体装置100を載置する。ここで、少なくとも球形チップ部品9と対向するポスト6の端面上には、例えば印刷により予めクリームハンダ8を設けておく。この時、各接続パッド2に載置される球形チップ部品9は球形である為、図6に図示するように、チップマウンターを用いて載置された状態では、必ずしも球形チップ部品9の端子Tが接続パッド2に対向するとは限らない。
【0031】
そこで、各ポスト6の端面が各接続パッド2上の球形チップ部品9および半田ボール10にコンタクトする状態でリフローして各ポスト6の端面上および各接続パッド2上のクリームハンダ8を溶融させると、上述したセルフアライメント作用にて球形チップ部品9自ら回動して両端子Tがそれぞれポスト6の端面および接続パッド2に対向する向きとなり、かくして両端子Tがポスト6および接続パッド2とハンダ接合される。また、同時に、ハンダボール10が溶融されて、ポスト6とハンダボール10と接続パッド2とが接合される。この結果、図7に図示するように、球形チップ部品9およびハンダボール10を介して配線基板200と半導体装置100とが接続される実装構造が形成される。
【0032】
このように、第2実施形態では、前記第1実施形態と同様に、球形チップ部品9を半導体装置100のポスト6と配線基板200の接続パッド2の間に積層して実装しているため、従来、必須としていたチップ部品の実装面積を省略して配線基板200における実装効率を向上させることが可能になる。また、チップ部品9と半導体装置100および配線基板200との間の配線距離を最短化できるため、浮遊容量成分などを抑え、回路の周波数特性を向上させ得る、という効果も奏する。
【0033】
(3)第3実施形態
図8および図9は、第3実施形態による半導体装置100の構造を示す断面図であり、前述した第1実施形態と共通する部分には同一の番号を付し、その説明を省略する。
第3実施形態では、半導体装置100を配線基板200に実装する際に、半導体装置100の各ポスト6の内、所定の一つ又は複数のポスト6に対してハンダボール10と略同一の高さを有し、矩形状の断面を有するチップ部品を積層して組込むことを特徴とする。
【0034】
すなわち、図8に示す構成では、配線基板200側に形成される素子形成用接続パッド2−1上にクリームハンダ8を例えば印刷によって設けた後、素子形成用接続パッド2−1上に、上部に電極層12を備える、例えばチップ型誘電体11をチップマウンタで載置し、他の接続パッド2上にはハンダボール2を載置しておき、その上から複数のポスト6を有する半導体装置100を配線基板200の各接続パッドに対向する位置に載置する。
ここで、少なくとも電極層12と対向するポスト6の端面上には、例えば印刷により予めクリームハンダ8を設けておく。この後、リフローすることによって、ポスト6の端面上のクリームハンダ8を溶融させて電極層12を有するチップ部品をポスト6に接合して実装する。また、同時に、ハンダボール10が溶融されて、ポスト6とハンダボール10と接続パッド2とが接合される。
【0035】
このように、第3実施形態では、チップ部品を、半導体装置100のポスト6と配線基板200の接続パッドの間に積層して実装しているため、配線基板200における実装効率を向上させることが可能になる。また、図9では、電極層12とチップ型誘電体13が二つのポスト6にまたがるように形成される場合を示しており、このような構成によれば、実装効率が向上する上、複数端子に一括して容量素子を設けることが可能になる。
なお、言うまでもなく、こうした実装方法は容量素子に限るものではなく、例えばチップ型抵抗体を用いてもよく、その場合、図9の実装形態によれば、例えば複数の端子に一括してプルアップ抵抗を設けるようにすることもできる。あるいは、図示していないが、誘導成分を生じるようパターニングされたチップ部品を組込んで複数端子に誘導素子を接続する態様も勿論可能である。
【0036】
更には、図10に示すように、チップ部品を設ける個所のポスト6をエッチング等の方法により、他のポスト6より短く形成したチップ部品搭載用ポスト6−1として、図8や図9の場合より高さが大きいチップ部品を実装するようにしてもよい。
すなわち、この場合のチップ部品は、図10に示すように、ポスト6−1の幅と略同一に形成された電極12−1と、例えばチップ型抵抗体14とによって形成される。また、図10では、チップ部品搭載用ポスト6−1の高さを他のポスト6の高さの略半分程度にしたが、勿論これに限るものではなく、更にポスト6−1の高さを低くして、実質的にポスト6−1を無くしてチップ部品が導体層5に直結して実装されるようにしてもよい。
【0037】
【発明の効果】
請求項1,8に記載の発明によれば、半導体基板上に、端面上にハンダボールが設けられる複数の第1の柱状電極と、少なくとも両端に導体層を備えるチップ部品が端面上に設けられる、少なくとも一つの第2の柱状電極と、からなる複数の柱状電極を備えることにより、チップ部品を半導体装置に積層して実装することができるため、チップ部品の実装面積を省略して実装効率を向上させることができる。しかも、チップ部品を直列接続した形で柱状電極上に実装するから、チップ部品と半導体装置との間の配線距離を最短化でき、これ故、浮遊容量成分などを抑え、回路の周波数特性を向上させ得る、という効果も奏する。
請求項2、3、9、10に記載の発明によれば、チップ部品がハンダボールと略同一の球形状に成形され、両端の端子部分を除く表面にハンダと濡れ性がない絶縁膜が形成されていることにより、柱状電極の端面上にチップ部品を任意の向きに載置しても、端面上のハンダを溶融させることにより、当該チップ部品自ら回動して端子部分を柱状電極の端面に対向させて配置させることができる。
請求項12に記載の発明によれば、複数の第1の柱状電極と、対向する複数の第1の接続パッドとの間にハンダボールを設けて接合するとともに、少なくとも一つの第2の柱状電極と、対向する第2の接続パッドとの間に、少なくとも両端に導体層を有するチップ部品を設けて互いに接合して実装することにより、チップ部品を半導体装置と配線基板との間に積層して実装することができるため、これにより実装効率を向上させることができる。しかも、このように積層して実装すると、チップ部品と半導体装置および配線基板との間の配線距離を最短化できる為、浮遊容量成分などを抑え、回路の周波数特性を向上させることもできる。
請求項13、14に記載の発明によれば、チップ部品をハンダボールと略同一の球形状に成形し、両端の端子部分を除く表面にハンダと濡れ性がない絶縁膜を形成することにより、当該チップ部品を柱状電極と接続パッド間に任意の向きに載置しても、柱状電極と接続パッド上のハンダを溶融させることにより、当該チップ部品が自ら回動して両端子部分を柱状電極の端面および接続パッドの表面に対向させて配置させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態による半導体装置100の構造および製造工程を説明するための断面図である。
【図2】図1に続く製造工程を説明する為の断面図である。
【図3】図2に続く製造工程を説明する為の断面図である。
【図4】図3に続く製造工程を説明する為の断面図である。
【図5】第2実施形態による半導体装置の製造工程を説明する為の断面図である。
【図6】図5に続く製造工程を説明する為の断面図である。
【図7】図6に続く製造工程を説明する為の断面図である。
【図8】第3実施形態による半導体装置の製造工程を説明する為の断面図である。
【図9】第3実施形態による半導体装置の製造工程を説明する為の断面図である。
【図10】第3実施形態による半導体装置の変形例を説明する為の断面図である。
【図11】従来例による半導体装置20の構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ウェハ(半導体基板)
2 接続パッド
3 パッシベーション
4 保護膜
5 導体層
6 ポスト(柱状電極)
7 封止膜
8 クリームハンダ
9 球形チップ部品
10 ハンダボール
11 チップ型誘電体
12 電極層
13 チップ型抵抗体
100 半導体装置
200 配線基板
Claims (15)
- 半導体基板上に複数の柱状電極が設けられ、該柱状電極の端面上にハンダボールが設けられる、前記複数の柱状電極の内の、複数の第1の柱状電極と、
該柱状電極の端面上に、少なくとも両端に導体層を備えるチップ部品が設けられる、前記複数の柱状電極の内の、少なくとも一つの第2の柱状電極と
を備えることを特徴とする半導体装置。 - 前記チップ部品は、前記ハンダボールと略同一の球形状に成形され、前記各導体層を除く表面にハンダと濡れ性がない絶縁膜が形成されていることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
- 前記第2の柱状電極の端面上にハンダが設けられ、前記チップ部品は、前記第2の柱状電極の端面上の前記ハンダが溶融され、当該チップ部品が自ら回動されて前記導体層の何れか一方が前記第2の柱状電極の端面に対向する向きに配置されていることを特徴とする請求項2記載の半導体装置。
- 前記第2の柱状電極は、前記第1の柱状電極より短く形成され、前記チップ部品は、前記ハンダボールより大きい高さを有することを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
- 前記チップ部品は、前記両端の導体層間に誘電体が介在されて容量素子が形成されていることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
- 前記チップ部品は、前記両端の導体層間に抵抗体が介在されて抵抗素子が形成されていることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
- 前記チップ部品は、前記両端の導体層間に誘導成分を生じるようパターニングされた部材が介在されて誘導素子が形成されていることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
- 複数の柱状電極が設けられた半導体基板を備える半導体装置を準備する工程と、
前記複数の柱状電極の内の、複数の第1の柱状電極の端面上にハンダボールを載置する工程と、
前記複数の柱状電極の内の、少なくとも一つの第2の柱状電極の端面上に、少なくとも両端に導体層を備えるチップ部品を載置する工程と、
前記第1の柱状電極の端面上に前記ハンダボールを接合する工程と、
前記第2の柱状電極の端面上に前記チップ部品を接合する工程と
を備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 前記チップ部品を前記ハンダボールと略同一の球形状に成形し、前記各導体層を除く表面にハンダと濡れ性がない絶縁膜を形成する工程を含むことを特徴とする請求項8記載の半導体装置の製造方法。
- 前記第2の柱状電極の端面にハンダを設ける工程と、
該第2の柱状電極の端面上に前記チップ部品を載置した後、前記ハンダを溶融させ、該チップ部品を自ら回動させて、当該チップ部品の前記両端の導電層の何れか一方を前記第2の柱状電極の端面に対向させて配置する工程と
を含むことを特徴とする請求項9記載の半導体装置の製造方法。 - 前記第2の柱状電極を、前記第1の柱状電極より短く形成する工程と、
前記ハンダボールより大きい高さを有する前記チップ部品を、前記第2の柱状電極の端面上に載置する工程と
を含むことを特徴とする請求項8記載の半導体装置の製造方法。 - 複数の柱状電極が設けられた半導体基板を備える半導体装置と、前記半導体装置の前記複数の柱状電極に対応した複数の接続パッドが形成された配線基板とを準備する工程と、
前記複数の柱状電極の内の複数の第1の柱状電極と、該第1の柱状電極と対応する前記複数の接続パッドの内の複数の第1の接続パッドとの間にハンダボールを設ける工程と、
前記複数の柱状電極の内の、少なくとも一つの第2の柱状電極と、該第2の柱状電極に対応する前記複数の接続パッドの内の少なくとも一つの第2の接続パッドとの間に、少なくとも両端に導体層を有するチップ部品を設ける工程と、
前記第1の柱状電極と前記ハンダボールと前記第1の接続パッドとを互いに接合する工程と、
前記第2の柱状電極と前記チップ部品と前記第2の接続パッドとを互いに接合する工程と
を備えることを特徴とする半導体装置の実装方法。 - 前記チップ部品を前記ハンダボールと略同一の球形状に成形し、前記両端の導体層を除く表面にハンダと濡れ性がない絶縁膜を形成する工程を含むことを特徴とする請求項12記載の半導体装置の実装方法。
- 前記第2の柱状電極の端面および前記第2の接続パッドの表面にハンダを設ける工程と、
前記第2の柱状電極と前記第2の接続パッドとの間に前記チップ部品を設けた後、前記各ハンダを溶融させ、前記チップ部品を自ら回動させて、当該チップ部品の前記両端の導電層を前記第2の柱状電極の端面および前記第2の接続パッドの表面に対向させて配置する工程と
を備えることを特徴とする請求項13記載の半導体装置の実装方法。 - 前記第2の柱状電極を、前記第1の柱状電極より短く形成する工程と、
前記ハンダボールより大きい高さを有する前記チップ部品を、前記第2の柱状電極の端面上に載置する工程と
を含むことを特徴とする請求項12記載の半導体装置の実装方法。
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