JP3670799B2 - 空気清浄機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、放電により粉塵を帯電させて集塵する機能と、紫外線による殺菌機能とを有する空気清浄機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
放電(コロナ放電)により粉塵を帯電させて集塵する方法は、通常のフィルタでは集塵できないような微細な粉塵まで集塵することができる利点がある。また、放電による電子流に伴って生じるイオン風を利用して、通風ファンを用いないで運転することもできるため、特に夜間の低騒音化や省電力化にとって有効である。
【0003】
一方、紫外線による殺菌は古くから利用されているが、紫外線が樹脂製の本体ケースに照射されると、その部分に紫外線劣化が生じる。そのため、紫外線が本体ケースに直接照射されないように、紫外線ランプを金属製の遮蔽板で覆うようにして通風路を形成している。
【0004】
従来より、上述したような放電集塵ユニット、紫外線ランプユニット及びファンを備え、ファンにより室内の空気を取り込み、取り込んだ空気中の粉塵を放電集塵ユニットにより帯電させて集塵し、さらに紫外線ランプユニットにて殺菌後、排出する空気清浄機が知られている。
【0005】
また、集塵のみを行う空気清浄機としては、放電集塵ユニットとファンを備え、空気が汚れ易い日中はファンを駆動して急速集塵するファン運転を行い、空気が余り汚れない夜間はファンを停止して、上述した放電によるイオン風を利用した静音で省電力なイオン風運転に切り換えられるようにしたものも知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記ファン運転とイオン風運転とを切り換え可能な空気清浄機においては、紫外線ランプユニットを設けたものが提案されていない。これは、上述したように紫外線ランプユニットが、本体ケースを紫外線から保護するための遮蔽板を有し、この遮蔽板が通風路の圧力損失(通風抵抗)を高くして、イオン風運転時の空気の流れを阻害するためである。すなわち、イオン風による通風はファンによる通風に比べて非常に弱いものであるため、上記のように遮蔽板による圧力損失(通風抵抗)の高い通風路では十分な通風量が確保できない。
【0007】
そこで、本発明はこのような問題点を解決するためになされたものであり、放電集塵ユニットとともに紫外線ランプユニットを有して、ファン駆動により放電集塵と紫外線殺菌を行なうファン運転と、ファンを駆動せずにイオン風による静音省電力な放電集塵を行うイオン風運転とを切り換えて使用可能な空気清浄機を提供することを目的とするものである。
【0008】
また、放電によるイオン風のみでも十分な通風量を確保できる空気清浄機を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本願発明は、通風路内の空気中の粉塵を放電により帯電させ、帯電した粉塵を集塵する放電集塵ユニットと、紫外線ランプを、その紫外線の本体ケースへの照射を防ぐ遮蔽板で形成される通風路内に配置してなる紫外線ランプユニットと、前記各ユニットに通風するファンと、前記遮蔽板で形成される前記通風路内の紫外線ランプを通る高圧力損の第 1 の通風路と、紫外線ランプを通らない低圧力損の第2の通風路と、前記第1の通風路と第2の通風路とを切り替える通風路切替手段を備えて、前記通風路切替手段により通風路を第1の通風路に切り換え、前記放電集塵ユニットと紫外線ランプユニットとファンを駆動して行うファン運転と、前記通風路切替手段により第 1 の通風路を閉鎖すると共に第2の通風路に切り換え、前記放電集塵ユニットを駆動して、その放電によって生じるイオン風を利用して行うイオン風運転とを切り換え可能としたことを特徴とするものである。
【0010】
また、前記紫外線ランプは、通風路に対して横方向に移動可能な一対の遮蔽板により覆われ、前記一対の遮蔽板を互いに接する方向に移動することにより、前記第1の通風路が閉鎖されて、その両側に第2の通風路が形成されることを特徴とするものである。
【0011】
また、前記通風路切換手段と前記ファン及び紫外線ランプユニットを連動させ、前記ファン運転時には、前記放電集塵ユニットを駆動するとともに、前記通風路切換手段で第1の通風路を開放して前記ファン及び紫外線ランプユニットを動作させ、前記イオン風運転時には、前記放電集塵ユニットを駆動する一方、前記通風路切換手段で第2の通風路を開放して前記ファン及び紫外線ランプユニットは動作させずに前記放電集塵ユニットによるイオン風を利用して集塵することを特徴とするものである。
【0012】
さらに、前記第2の通風路近傍に、前記放電集塵ユニットの放電によって生じるイオン風を加速させる放電ユニットを設け、当該放電ユニットはイオン風運転時のみ駆動することを特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0014】
図1〜図3は、本実施形態による空気清浄機の全体構成図であり、図1は本体ケースの前ケースと内ケースを取り外した正面図、図2はファン運転時の側断面図、図3はイオン風運転時の側断面図である。
【0015】
この空気清浄機は、矩形状の本体ケース1に覆われており、本体ケース1は前ケース1aと後ケース1b及び後述するファン及び紫外線ランプユニット等を覆う内ケース1cとからなっている。
【0016】
後ケース1bには、縦方向に左右一対のリブ2,2が形成されており、このリブ2,2間に、下側から順に、プレフィルタ3、放電ユニット4、集塵ユニット5、紫外線ランプユニット6、ファン7等が配置されている。
【0017】
上記プレフィルタ3は、本体底部側に形成された吸引口8に取り付けられ、吸い込まれる室内空気に含まれる粉塵のうち比較的大きなものを除去する。
【0018】
放電ユニット4は、放電電極となる放電線41と、その対向電極42等からなる。放電線41は、その両端をスプリング43を介してリブ2,2に取り付けられており、このスプリング43により、放電線41の線膨張等による伸び縮みを吸収して常に真っ直ぐに張ることができるとともに、放電により汚れた放電線41を洗浄するために簡単に取り外しできるようになっている。この放電線41には、リブ2と後ケース1b側壁との間に設置された高圧ユニット44より−6.5kVの負電圧が印加される。
【0019】
また、対向電極42は、上記放電線41のやや上側の前後に垂下して配置された一対の接地電極からなり、放電線41から図2、図3に点線矢印で示すようなコロナ放電が生じることにより、対向電極42,42間にある空気中の粉塵が帯電するとともに、上方へのイオン風が生じる。
【0020】
集塵ユニット5は、前後ケース1a,1b間のほぼ中央に立設された平板状の集塵電極51に集塵紙52が交換可能に巻かれて構成されている。集塵電極51は接地電極であり、その左右両側には支持脚53,53が設けられ、この支持脚53,53がリブ2,2間に挿入されている。集塵紙52は集塵電極51の前後面を全て覆うように巻かれて、その両端が前面の中央部にて紙押さえ54により押さえられてセットされる。紙押さえ54は、弾性を有する棒状体の両端を図4に示すように折曲形成して、集塵電極51の両支持脚53間に回動可能に横架したもので、支持脚53には上記紙押さえ54の押さえ片54aを集塵電極51面に弾性的に圧接した状態で固定するための凸状体55が設けられている。
【0021】
前記放電ユニット4により帯電された粉塵は、この集塵ユニット5の通風路を通る間に接地電極である集塵電極51に引き寄せられ、その表面に巻かれた集塵紙52に捕集される。粉塵を多量に捕集して真っ黒になった集塵紙52は前記紙押さえ54を引き下げることにより取り外すことができ、新しい集塵紙52と交換される。
【0022】
一方、紫外線ランプユニット6は、両端がリブ2,2に固定される棒状の紫外線ランプ61と、この紫外線ランプ61から発する紫外線が本体ケース1に照射されるのを防ぐようにして通風路を形成する金属製の一対の遮蔽板62,62等から構成されている。
【0023】
上記一対の遮蔽板62,62は、図5に示すように、ほぼ同一形状で、それぞれ横長の箱体の隣接2面を開放して、幅広側端部62aを内側に折り曲げた形状に形成されている。また、その両端の側板62bには、紫外線ランプ61の端部を通すL字状の切欠き溝62cが形成されており、そのL字形状の長辺側(図5の縦辺側)の延長方向端部にはガイド突起62dが設けられている。これらの遮蔽板62,62は、紫外線ランプ61の両端部を上記両側板62bに形成された切欠き溝62cに通して、図6に示すように合わせられる。このようにして、紫外線ランプ61を覆った遮蔽板62は、その上側に図示したユニットケース63内に収納される。
【0024】
上記ユニットケース63の両側板63aには、中央部に紫外線ランプ61の端部を通す長孔63bが形成されるとともに、その両側には前記遮蔽板62の側板62bに設けられたガイド突起62dが嵌合される八の字状のガイド溝63c,63cが形成されている。また、ユニットケース63の一方の側板63a(図の右側)の角部には、後述するスイッチノブを取り付けるための突片63dが形成されている。
【0025】
上記ユニットケース63に紫外線ランプ61及び遮蔽板62を収納した状態を図7に示す。なお、図7の(a)は後述するファン運転時の状態を示し、(b)はイオン風運転時の状態を示している。このようにしてユニットケース61に収納された紫外線ランプ61及び遮蔽板62は、図7の前面側を下向きにしてリブ2,2間にセットされ、ユニットケース63の側板63aに形成された長孔63bから突出した紫外線ランプ61の両端部がリブ2,2に固定される。
【0026】
また、上記ユニットケース63の突片63dは前ケース1aに縦長に開けられた孔(図示せず)から露出し、露出した突片63dにスイッチノブ9が取り付けられる。従って、このスイッチノブ9を上下に動かすことにより、ユニットケース63が通風路内を上下に移動する。このユニットケース63の上下移動に伴って、ユニットケース63のガイド溝63cに嵌合された各遮蔽板62,62のガイド突起62dが互いに接近したり離反したりするので、各遮蔽板62,62は通風路に対して横方向(水平方向)前後に移動する。
【0027】
すなわち、スイッチノブ9が最上位にある時は図2(図8はその要部拡大図)及び図7(a)に示すように、各遮蔽板62,62は最も離れた状態にあって、下側に吸込口64、上側に排出口65を有して紫外線ランプ61を通る通風路(第1の通風路)66が形成される。
【0028】
一方、スイッチノブ9が最下位にある時は図3(図9はその要部拡大図)及び図7(b)に示すように、各遮蔽板62,62は中央側に移動して接触した状態となって、上述した紫外線ランプ61を通る通風路(第1の通風路)66は閉鎖され、これに替わって、遮蔽板62,62の前後両側にストレートな低圧力損の通風路(第2の通風路)67,67が形成される。
【0029】
また、上記スイッチノブ9は本装置の運転スイッチとなり、当該スイッチノブ9が最上位と最下位にセットされた時にそれぞれONとなる接点(図示せず)が設けられている。この接点出力はリブ2と後ケース1b側壁間に設置された制御ボックス10に入力され、スイッチノブ9が最上位(ファン運転位置)にセットされた時(第1の通風路66が形成された時)は、前記高圧ユニット44と紫外線ランプ61と後述するファンモータに通電される。一方、スイッチノブ9が最下位(イオン風運転位置)にセットされた時(第2の通風路67,67が形成された時)は、前記高圧ユニット44のみに通電される。
【0030】
上記紫外線ランプユニット6の上部側(下流側)には、貫流式のファン7が設けられており、当該ファン7はリブ2と後ケース1b側壁間に設置されたファンモータ71により回転駆動される。このファン7の回転により、室内の空気が装置底部側に形成された吸引口8から吸込まれ、吸込まれた空気は前記放電ユニット4、集塵ユニット5、紫外線ランプユニット6を経て、貫流ファン7の流入部からファン7内に入り、その吐出部から出た空気は装置最上部に形成された排気口11から室内に排出される。
【0031】
次に、このように構成された本実施形態の動作について説明する。
【0032】
まず、第1の運転状態であるファン運転について説明する。空気が汚れ易い日中等において、スイッチノブ9を最上位に設定することによりファン運転を選択すると、制御ボックス10を介して、高圧ユニット44、紫外線ランプ61及びファンモータ71に通電される。さらに、紫外線ランプユニット6は、突起63dにスイッチノブ9が取り付けられたユニットケース63が上方に移動するので、図7(a)に示す形状となる。この時の本体側断面図を図2,図8に示す。
【0033】
この状態で、ファン7により吸引された空気は、装置底部側の吸引口8より本体内部に取り込まれ、放電線41と対向電極42,42との間で空気中の粉塵がマイナスに帯電する。帯電した粉塵は、集塵ユニット5の通風路を通過中に集塵電極51に引き寄せられて、その表面に巻かれた集塵紙52に捕集される。粉塵が取り除かれた空気は、全て紫外線ランプユニット6の遮蔽板62,62で形成された通風路(第1の通風路)66の吸込口64より紫外線ランプ61へと誘導され、殺菌される。殺菌された空気は、紫外線ランプユニット6の排出口65より出て、ファン7を介して、上部の排気口11より室内に排出される。
【0034】
次に、第2の運転状態であるイオン風運転による集塵について説明する。空気が余り汚れない夜間等において、スイッチノブ9を最下位に設定することによりイオン風運転を選択すると、制御ボックス10を介して高圧ユニット44の電源のみがONとなり、放電線41から対向電極42,42へと向かって起きるコロナ放電によりイオン風が発生する。さらに、紫外線ランプユニット6はユニットケース63が下方に移動するので、図7(b)に示す形状となる。この時の本体側断面図を図3,図9に示す。
【0035】
紫外線ランプユニット6の遮蔽板62,62が図3、図9に示すように中央に移動したことにより、その前後両側に形成される通風路(第2の通風路)67,67はストレートでイオン風が空気を流動するのに十分な低圧力損の通風路が確保される。これより、室内空気は本体内部へスムーズに取り込まれ、前述と同様にして粉塵は集塵紙52へ捕集される。
【0036】
以上のように、本実施形態によれば、ファン7を駆動した運転の場合は、取り込んだ空気が放電ユニット4と集塵ユニット5により急速集塵されるとともに、集塵後の空気が全て紫外線ランプ61の近傍を通過し、効率よく殺菌される。また、イオン風による集塵を行う場合は、イオン風を発生させるに十分な低圧力損の通風路(第2の通風路)67,67が形成されるので、放電によるイオン風のみでも十分な通風量を確保できる。
【0037】
また、スイッチノブ9によりファン運転とイオン風運転を選択するだけで、通風路の切り換えを含むファン運転とイオン風運転の切り換えが行われ、夜間で空気の汚れが少ない時に行われるイオン風運転時には、ファン7のみならず紫外線ランプ61も停止されるので、静音化とともに省電力化が簡単な操作で効率よく実現される。
【0038】
図10〜図12は、本願発明の他の実施形態による空気清浄機の全体構成図であり、図10は本体ケース1の前ケース1aと内ケース1cを取り外した正面図、図11はファン運転時の側断面図、図12はイオン風運転時の側断面図である。また、図13は上記図11の要部拡大図、図14は上記図12の要部拡大図である。各図において、前記実施形態と同一符号は同一又は相当部分を示している。
【0039】
本実施形態では、後ケース1bのリブ2,2間に、下側から順に、プレフィルタ3、第1の放電ユニット4、集塵ユニット5、第2の放電ユニット4a、紫外線ランプユニット6、ファン7等が配置されている。
【0040】
上記において、プレフィルタ3、第1の放電ユニット4、集塵ユニット5、紫外線ランプユニット6及びファン7は前記実施形態と同様なものであり、同様な作用を有する。
【0041】
本実施形態では、集塵ユニット5と紫外線ランプユニット6の間に第2の放電ユニット4aを設けている。この第2の放電ユニット4aは第2の放電線41aと第2の対向電極42a,42bからなっている。
【0042】
上記第2の放電線41aは前記第1の放電ユニット4の放電線41同様、スプリング43aを介してリブ2に取り付けられている。また、第2の対向電極42a,42bは接地電極であり、前述したイオン風運転時に形成される第2の通風路67,67の吸込口に対応して、一方の対向電極42aは後ケース1bの内壁面に配設され、他方の対向電極42bは紫外線ランプユニット6のユニットケース63の側壁内面に配設されている。この配設は、各内壁面に対向電極42a,42bの厚さに相当する溝を形成し、その溝に対向電極42a,42bを嵌め込むようにして、それぞれの内壁面が平坦になるようにしてあり、これにより第2の通風路67,67の圧力損失(通風抵抗)が増加しないようにしている。
【0043】
また、第1の放電線41と第2の放電線41aには、前述した高圧ユニット44から出力される−6.5kVの負電圧が印加されるが、ここでは直接印加されるのではなく、制御ボックス10を介して印加されるようになっている。すなわち、イオン風運転時には、第1の放電線41と第2の放電線41aのいずれにも−6.5kVの負電圧が印加されるが、ファン運転時には第1の放電線41にのみ印加され、第2の放電線41aには印加しないようにしている。
【0044】
さて、ファン運転時の動作は前記実施形態と同様であるが(図11、図13参照)、前述したように、高圧ユニット44から出力される−6.5kVの負電圧は制御ボックス10を介して第1の放電線41にのみ印加され、第2の放電線41aには印加しないようにして、ファン運転時の消費電力が増加しないようにしている。
【0045】
一方、イオン風運転時には、前記実施形態と同様に操作することにより、図12、図14に示すように、紫外線ランプユニット6の遮蔽板62,62が中央に移動して第2の通風路67,67が形成される。また、高圧ユニット44から出力される−6.5kVの負電圧は制御ボックス10を介して第1の放電線41と第2の放電線41aに印加される。前述したように、第1の放電ユニット4で起こるコロナ放電によりイオン風が発生すると同時に、第2の放電ユニット4aにおいても図14に点線矢印で示すようにコロナ放電によるイオン風が発生する。このイオン風は加速風として作用し、第1の放電ユニット4により誘起される空気流動を増加させる。これらのイオン風により、室内空気は前記実施形態よりも多量に本体内部へ取り込まれ、空気中の粉塵がより速やかに集塵される。
【0046】
以上のように、本実施形態によれば、イオン風による集塵を行う場合は、イオン風を発生する第1の放電ユニット4に加えて、集塵ユニット5と紫外線ランプユニット6の間に設けた第2の放電ユニット4aによりイオン風を誘起することでイオン風を加速し、イオン運転時の通風量の増加が図られている。また、ファン運転時には、前記実施形態同様、ファン7により十分な通風量を確保できるので、集塵及び殺菌効果を上げることができるとともに、第2の放電ユニット4aは動作させないため、放電による消費電力は第1の放電ユニット4のみとなり、消費電力の増加を抑えている。
【0047】
なお、上記各実施形態では、放電集塵ユニットとして、放電ユニット(第1の放電ユニット)4と集塵ユニット5が別ユニットとして設けられたものについて示したが、放電電極の対向電極が集塵電極として機能するような放電集塵ユニットもあり、このようなものにも本願発明は適用可能である。
【0048】
また、上記実施形態においては、一対の遮蔽板62,62を互いに中央に移動することにより、その前後両側に通風抵抗(圧力損失)の少ない第2の通風路67,67を形成するようにしたが、一方の遮蔽板のみを移動していずれか一側にのみ第2の通風路を形成するようにしても良い。さらには、例えば、通風路の前側半分に遮蔽板による高圧力損の第1の通風路を形成し、後側半分にストレートな低圧力損の第2の通風路を形成しておき、ダンパー等によりそれぞれの吸込口を開閉して、通風路を切り換えるようにしても良い。
【0049】
【発明の効果】
以上のように本願発明によれば、遮蔽板で形成される通風路内の紫外線ランプを通る高圧力損の第 1 の通風路と、紫外線ランプを通らない低圧力損の第2の通風路と、前記第1の通風路と第2の通風路とを切り替える通風路切替手段を備えて、通風路を第1の通風路に切り換え、放電集塵ユニットと紫外線ランプユニットとファンを駆動して行うファン運転と、通風路を第2の通風路に切り換え、放電集塵ユニットを駆動して、その放電によって生じるイオン風を利用して行うイオン風運転とを切り換え可能としたので、ファンによる急速な集塵殺菌運転と、イオン風による静音省電力な集塵運転とを選択でき、各々の運転目的に対し、効率の良い空気清浄効果を得ることができる。
【0050】
また、前記紫外線ランプを、通風路に対して横方向に移動可能な一対の遮蔽板で覆い、この一対の遮蔽板を互いに接する方向に移動することにより、前記第1の通風路が閉鎖されて、その両側にストレートな第2の通風路が形成されるようにしたので、上記効果に加えて、放電によるイオン風のみでも十分な通風量を確保できる効果がある。
【0051】
また、前記通風路切換手段とファン及び紫外線ランプユニットを連動させ、ファン運転時には、放電集塵ユニットを駆動するとともに、通風路切換手段で第1の通風路を開放してファン及び紫外線ランプユニットを動作させ、イオン風運転時には、放電集塵ユニットを駆動する一方、通風路切換手段で第2の通風路を開放してファン及び紫外線ランプユニットは動作させずに放電集塵ユニットによるイオン風を利用して集塵するようにしたので、上記効果に加えて、スイッチノブなどでファン運転とイオン風運転のいずれかを選択操作するだけで、通風路切り換えを含むファン運転とイオン風運転の切り換えが行われ、夜間で空気の汚れが少ない時に行われるイオン風運転時には、ファンのみならず紫外線ランプも停止されるので、静音化とともに省電力化が効率よく実現される。
【0052】
さらに、前記第2の通風路近傍に、放電集塵ユニットの放電によって生じるイオン風を加速させる放電ユニットを設け、当該放電ユニットはイオン風運転時のみ駆動するようにしたので、上記効果に加えて、ファン運転時の消費電力を増加することなく、イオン風運転時の通風量を効率的に増加させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施形態による空気清浄機の内部構成を示す正面図。
【図2】上記実施形態におけるファン運転時の側断面図。
【図3】上記実施形態におけるイオン風運転時の側断面図。
【図4】上記実施形態における集塵ユニットの要部拡大図。
【図5】上記実施形態における紫外線ランプユニットの分解斜視図。
【図6】上記図5の遮蔽板で紫外線ランプが覆われた状態を示す斜視図。
【図7】上記実施形態における紫外線ランプユニットのファン運転時とイオン風運転時の形状変化を示す斜視図。
【図8】上記実施形態におけるファン運転時の要部拡大断面図。
【図9】上記実施形態におけるイオン風運転時の要部拡大断面図。
【図10】本願発明の他の実施形態による空気清浄機の内部構成を示す正面図。
【図11】上記他の実施形態におけるファン運転時の側断面図。
【図12】上記他の実施形態におけるイオン風運転時の側断面図。
【図13】上記他の実施形態におけるファン運転時の要部拡大断面図。
【図14】上記他の実施形態におけるイオン風運転時の要部拡大断面図。
【符号の説明】
1 本体ケース
2 リブ
4 放電ユニット(第1の放電ユニット)
41 放電線(第1の放電線)
42 対向電極(第1の対向電極)
4a 第2の放電ユニット
41a 第2の放電線
42a,42b 第2の対向電極
44 高圧ユニット
5 集塵ユニット
51 集塵電極
52 集塵紙
6 紫外線ランプユニット
61 紫外線ランプ
62 遮蔽板
66 第1の通風路
67 第2の通風路
7 ファン
71 ファンモータ
9 スイッチノブ
10 制御ボックス
Claims (4)
- 通風路内の空気中の粉塵を放電により帯電させ、帯電した粉塵を集塵する放電集塵ユニットと、
紫外線ランプを、その紫外線の本体ケースへの照射を防ぐ遮蔽板で形成される通風路内に配置してなる紫外線ランプユニットと、
前記各ユニットに通風するファンと、
前記遮蔽板で形成される前記通風路内の紫外線ランプを通る高圧力損の第 1 の通風路と、
前記紫外線ランプを通らない低圧力損の第2の通風路と、
前記第1の通風路と第2の通風路とを切り替える通風路切替手段を備えて、
前記通風路切替手段により通風路を第1の通風路に切り換え、前記放電集塵ユニットと紫外線ランプユニットとファンを駆動して行うファン運転と、
前記通風路切替手段により第 1 の通風路を閉鎖すると共に第2の通風路に切り換え、前記放電集塵ユニットを駆動して、その放電によって生じるイオン風を利用して行うイオン風運転とを切り換え可能としたことを特徴とする空気清浄機。 - 前記紫外線ランプは、通風路に対して横方向に移動可能な一対の遮蔽板により覆われ、前記一対の遮蔽板を互いに接する方向に移動することにより、前記第1の通風路が閉鎖されて、その両側に前記第2の通風路が形成されることを特徴とする請求項1記載の空気清浄機。
- 前記通風路切換手段と前記ファン及び紫外線ランプユニットを連動させ、前記ファン運転時には、前記放電集塵ユニットを駆動するとともに、前記通風路切換手段で第1の通風路を開放して前記ファン及び紫外線ランプユニットを動作させ、前記イオン風運転時には、前記放電集塵ユニットを駆動する一方、前記通風路切換手段で第2の通風路を開放して前記ファン及び紫外線ランプユニットは動作させずに前記放電集塵ユニットによるイオン風を利用して集塵することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の空気清浄機。
- 前記第2の通風路近傍に、前記放電集塵ユニットの放電によって生じるイオン風を加速させる放電ユニットを設け、当該放電ユニットはイオン風運転時のみ駆動することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の空気清浄機。
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