JP3669605B2 - Sub nozzle injection control method - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の技術分野】
本発明は、空気噴射織機において、サブノズルの噴射期間を制御する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
空気噴射式織機において、よこ入れは、メインノズルからよこ糸と共に空気を噴射し、当該よこ糸をたて糸開口内に飛走させることによって行われる。このとき、複数のグループのサブノズルは、飛走状態のよこ糸の先端部分に向けて、よこ入れの方向の空気をリレー噴射することによってよこ糸の飛走状態を助ける。
【0003】
ところで、給糸体の切り換わり直後では、織機の主軸の一定の回転角に対するよこ糸の飛走の到達位置がよこ糸飛走の標準状態での前記位置よりも先行する。織機の起動時の負荷の増大や糸種によっては、先行量が大きくなり、サブノズルによるよこ糸搬送が正常に行われず、よこ入れ不良となるという不具合があった。これに対して、サブノズルの設定噴射期間に余裕をもたせることが考えられるが、一時的例えば製織期間全体の1%程度の過渡状態のために余分な噴射期間を設定することは、エアー消費量を無駄に増大させることになる。
【0004】
【発明の目的】
したがって、本発明の目的は、メインノズルから噴射されたよこ糸を、よこ糸の飛走路に沿って並ぶ複数のサブノズルで搬送して、よこ入れを行う空気噴射式織機において給糸体の切り換わり直後サブノズルによるよこ糸搬送を安定化させ、もってよこ入れ不良の発生を防止するとともに、サブノズルによるエアー消費量を減らすことである。
【0005】
【発明の解決手段】
上記目的の下に、本発明はサブノズルの噴射の制御方法において、よこ糸飛走の標準状態、言い換えれば、定常なよこ入れの状態におけるよこ糸搬送用として、サブノズルの標準の噴射期間を設定しておき、給糸体の切り換わりを検出したときに、前記サブノズルの噴射開始タイミングを早めるか、またはこれと同時に噴射終了タイミングを遅らせるようにしている。
【0006】
ここでサブノズルの噴射の制御方法制御方法は、給糸体の切り換わりから一定 の期間にわたり実行する。また、標準の噴射開始タイミングや標準の噴射終了タイミングは、時刻上で、または主軸の回転角度上で予め設定されている。このため、制御は、それらのタイミングを変更することになる。
【0009】
【発明の実施の態様】
図1は、空気噴射式織機のよこ入れ装置1の概要を示している。よこ糸2は、複数例えば2つの糸結びされた給糸体3から供給され、測長貯留装置4によって1ピックのよこ入れに必要な長さだけ測定され、よこ入れ開始時点まで貯留されている。測長貯留装置4は、例えばドラム式のものであり、モータ8で回転糸ガイド5をドラム6の外周に沿って回転させるとともに、ドラム6の外周面で係止ピン7によりよこ糸2を係止しながら少なくとも1ピックのよこ入れに必要な長さ例えば4巻分だけ巻き付けることによって、測長し、かつ貯留する。
【0010】
よこ入れの開始時に、係止ピン7は、解舒タイミングで操作器9により、後退方向に移動することによって、ドラム6の外周面上で、貯留状態のよこ糸2を解舒する。これと同時に、よこ入れノズルとしてのメインノズル13は、解舒状態のよこ糸2を引き込んで、当該よこ糸2を圧力空気とともにたて糸15の開口16中に噴射空気とともに挿入する。
【0011】
なお、解舒制御器10は、織機の主軸11に連結された回転検出器12から回転角θの信号、制御装置22からのよこ糸到達時期の偏差Δθeの信号、その他標準の解舒タイミングθs0、標準の係止タイミングθe0の信号を入力として解舒タイミングθs、係止タイミングθeの信号により係止ピン7の進退運動を制御する。
【0012】
ドラム6からよこ糸2が解舒された状態およびその解舒巻数は、解舒センサ19によって検出される。解舒センサ19は、例えば一対の投光器と受光器との組み合わせによって構成されており、解舒されたよこ糸2による光の遮断によって解舒状態および解舒巻数を検出し、1巻解舒される毎に2つのパルス状の解舒信号S1を発生し、制御装置21c、21dに送る。なお、2つの給糸体3の切り換わり状態は、糸切り換わりセンサ20により、糸切り換わり信号S2として検出されるようになっている。
【0013】
圧縮空気の噴射により、よこ糸2は、噴射空気流に乗って、開口16の内部で飛走経路を飛走する。この飛走経路で、複数例えば4グループa、b、c、dのサブノズル14a、14b、14c、14dは、よこ糸2の飛走方向に沿って配置されており、図5に見られるように、よこ糸2の先端の飛走位置に応じて、圧力空気を例えば標準の噴射期間Ta0、Tb0、Tc0、Td0にわたって、順次、リレー噴射を行うことによって、よこ糸2の飛走を補助する。
【0014】
到達センサ17は、よこ入れの良否を検出するためのフィーラであり、反よこ入れ側でよこ糸2の先端を検出することによって、到達信号Seを発生し、制御装置22に送る。
【0015】
よこ糸2の飛走速度の状態は、たて糸2の開口16の内部で飛走経路の途中例えばグループaのサブノズル14aとグループbのサブノズル14bとの間に設けられた到達センサ18で検出することができる。到達センサ18は、飛走中のよこ糸2の先端を検出することによって、よこ糸2の到達信号Sbを発生し、それをグループc、dに対応する制御装置21c、21dに送り込む。
【0016】
よこ糸2が解舒された時点から、到達センサ18の設置位置に到達した時点までの時間と、よこ糸2の解舒長さ(解舒巻数)とが比例関係にあることから、到達センサ18の設置位置へのよこ糸2の到達の時期は、測長貯留装置4の側で、解舒センサ19によって解舒信号S1として検出することもできる。この例で、グループc、dの制御装置21c、21dは、到達信号Sbを用いる代わりに、解舒信号S1を利用している。
【0017】
よこ入れのための圧力空気は、圧力空気源23から供給路24によりタンク兼用の圧力調整器25、電磁弁27を経てメインノズル13に、また供給路24、タンク兼用の圧力調整器26、電磁弁28a、28b、28c、28dを経て各グループa、b、c、dのサブノズル14a、14b、14c、14dにそれぞれ供給される。
【0018】
ここで、制御装置22は、係止ピン7の運動や、メインノズル13の噴射を制御するために、回転検出器12からの回転角θの信号、到達センサ17からの到達信号Seを入力として、解舒制御器10に対して偏差Δθeの信号を発生するほか、電磁弁27の開閉を制御することにより、メインノズル13の噴射期間(噴射開始タイミング、噴射終了タイミング)を調節する。
【0019】
また、制御装置21a、21bは、それぞれグループa、bのサブノズル14a、14bを制御するために、回転検出器12からの回転角θの信号を入力として、電磁弁28a、28bの開閉を制御することにより、定常時に、サブノズル14a、14bの標準の噴射期間Ta0、Tb0(噴射開始タイミングθa0、θb0、噴射終了タイミングθa1、Tb1)を制御する。
【0020】
さらに、制御装置21c、21dは、それぞれグループc、dのサブノズル14c、14dを制御するために、回転検出器12からの回転角θの信号、解舒センサ19からの解舒信号S1を入力として、電磁弁28c、28dの開閉を制御することによって、定常時に、サブノズル14c、14dの標準の噴射期間Tc0、Td0(噴射開始タイミングθc0、θd0、噴射終了タイミングθc1、θd1)を設定するが、必要に応じてそれを変更する。
【0021】
なお、この実施例で、メインノズル13のための制御装置20は、必要に応じて、反よこ入れ側で、よこ糸2の先端の到達時期を到達センサ17によって検出し、その到達信号Seの早まりや遅れに応じて、係止ピン7による係止の解除タイミングやメインノズル13の噴射期間(噴射開始タイミング)を変更することにより、反よこ入れ側の織り端で、よこ糸2の到達タイミングを常に標準の到達タイミングとなるように制御する。
【0022】
次に、図2は、一例として、グループcに対応するサブノズル14cの制御装置21cの構成を示している。制御装置21dの構成は、基本的に制御装置21cと同一である。
【0023】
この制御装置21cは、給糸体3の切り換わり状態の検出器31、よこ糸飛走速度の状態の検出器32、給糸体3の切り換わり状態のときに、バックアップ用の噴射開始タイミングθc2を設定する設定器35、標準時の噴射開始タイミングθc0を設定する設定器36、よこ糸飛走の遅れ状態のときに、バックアップ用の噴射終了タイミングθc3を設定する設定器37、標準の噴射終了タイミングθc1を設定する設定器38、それぞれの検出器31、32からの出力に応じ設定器35、36、設定器37、38を切り換える切り換え器33、34、回転検出器12からの回転角θの信号に応じて、切り換えられた噴射開始タイミングθc0または噴射開始タイミングθc2の指令を出力する噴射開始指令用の比較器39、回転角θに応じて切り換え器34により切り換えられた噴射終了タイミングθc1、θc3の指令を出力する噴射終了指令用の比較器40、これらの比較器39、40からの噴射開始タイミングθc0、θc2、噴射終了タイミングθc1または噴射終了タイミングθc3の指令に応じて、噴射期間Tc0、Tc1、Tc2を設定するフリップフロップ42およびその出力に応じて電磁弁28cを駆動する駆動増幅器43からなる駆動部41によって構成されている。
【0024】
なお、その他のグループa、bに対応する制御装置21a、21bも、上記制御装置21c、21dとほぼ同様の構成であるが、噴射終了のバックアップ制御をしないため、検出器32、設定器37、切り換え器34に相当するものを有していない。
【0025】
図3は、給糸体3の切り換わりの検出器31の一例を示している。給糸体3の切り換わりの検出器31は、再起動信号Sを入力としてこれによりよこ入れの過渡状態を検出するほか、糸切り換わり信号S2を入力としてこれにより給糸体3の切り換わりを検出するために、それらの信号を入力とする2つの一定期間信号発生器44、45、これらの出力を入力とするオアゲート46および上記一定期間信号発生器44の一定期間の設定器47によって構成されている。
【0026】
次に、図4は、よこ糸飛走速度の状態の検出器32の一例を示している。この実施例の検出器32は、噴射終了タイミングθc1の切り換えの必要または不要を判定するために、設定器48によって与えられる基準の回転角θoと回転検出器12からの回転角θの信号とを比較し、回転角θが基準の回転角θoと等しくなったときに出力を発生する比較器49、解舒センサ19からの解舒信号S1のパルスを計数し、パルス数設定器52によって設定されたパルス数に到達したとき、出力を発生するカウンタ51、このカウンタ51の出力の発生時点と比較器49の出力の発生時点とを比較し、カウンタ51からの出力時点が比較器49からの出力時点よりも遅れているときに、このときのよこ入れサイクルのよこ糸2の飛走速度の状態が遅れていると判断し、切り換え指令を発生し、これを切り換え器34に送り込む比較器50により構成されている。
【0027】
図5は、主軸11の回転角θ上で、よこ糸2の飛走位置を各グループa、b、c、dのサブノズル14a、14b、14c、14dの位置と対応させて、よこ糸2の飛走特性を便宜上直線として示している。定常のよこ入れでは、サブノズル14aは、標準の噴射期間Ta0(噴射開始タイミングθa0、噴射終了タイミングθa1)にわたって噴射しており、またサブノズル14bは、噴射期間Tb0(噴射開始タイミングθb0、噴射終了タイミングθb1)にわたって噴射する。さらに、サブノズル14cは、噴射期間Tc0(噴射開始タイミングθc0、噴射終了タイミングθc1)にわたって噴射動作を行っており、サブノズル14dは、噴射期間Td0(噴射開始タイミングθd0、噴射終了タイミングθd1)にわたって噴射を行うことによって、飛走中のよこ糸2によこ入れ方向の空気を噴射している。
【0028】
しかし、よこ入れ途中におけるよこ糸2の飛走速度の状態が遅れた状態として検出されたとき、同じよこ入れサイクルにおいて、制御装置21c、21dによって制御されるサブノズル14c、14dは、それぞれ噴射終了タイミングθc1、θd1をバックアップ用の噴射終了タイミングθc3、θd3に変更することによって、それぞれの噴射期間Tc0、Td0の後に噴射期間Tc1、Td1を付加することにより、全体としてそれらの噴射の期間を遅れ方向に延長する。
【0029】
また、給糸体3の切り換わりが検出されたときに、よこ入れが過渡状態にあるとき、よこ糸飛走直線の傾きは、標準時よりも大きくなる方向に変化する。つまり、主軸11の回転角θ上で、よこ糸2の飛走速度は、相対的に早くなる。これにともない、制御装置21a、21b、21c、21dは、早い噴射開始タイミングθa2、θb2、θc2、θd2を設定することによって、標準時の噴射期間Ta0、Tb0、Tc0、Td0の前に噴射期間Ta2、Tb2、Tc2、Td2を付加する。このようにして、よこ糸2の飛走状態に応じ、制御装置21a、21b、21c、21dは、標準時の噴射期間Ta0、Tb0、Tc0、Td0に対し、その後ろ側にバックアップ用の噴射期間Tc1、Td1を付加したり、またその前にバックアップ用の噴射期間Ta2、Tb2、Tc2、Td2を加えることにより、それぞれのよこ糸飛走直線に適合した状態で、サブノズル14a、14b、14c、14dの噴射の期間を設定していく。
【0030】
以上の動作を制御装置21cに関して説明する。給糸体3が切り換わり状態にないとき、切り換え器33は、標準時の噴射開始タイミングθc0の信号を比較器39に送り込んでいる。したがって、比較器39は、噴射開始タイミングθc0と回転角θとが一致した時点で、噴射開始タイミングθc0の指令を出力し、駆動部41の内部のフリップフロップ42をセット状態とし、その時点から電磁弁28cを開放状態とする。
【0031】
一方、よこ入れ途中のよこ糸飛走速度の状態が検出器32によって検出され、その結果、標準のよこ糸飛走速度の状態であるものと判断されているとき、切り換え器34は標準時の噴射終了タイミングθc1を比較器40に出力している。したがって、比較器40は、回転角θが噴射終了タイミングθc1に対応する角度値になった時点で、フリップフロップ42をリセットの状態にする。このとき駆動部41は、電磁弁28cを閉じ、サブノズル14cからの空気の噴射を終了する。この結果、サブノズル14cは、標準の噴射期間Tc0について噴射を行っていく。
【0032】
よこ入れ動作中に、比較器49は、基準の回転角θoで出力を出しており、またカウンタ51は、解舒センサ19からの解舒信号S1のパルス数を計数し、設定器52により設定された数値に達した時点でカウントアップの出力を発生し、比較器50に送っている。比較器49の出力発生時点よりもカウンタ51によるカウントアップの時点が遅れたとき、つまりよこ入れ途中で、よこ糸2の飛走速度の状態が標準よりも低くなっているとき、比較器50は、当該よこ入れサイクルに、切り換え指令を発生して、切り換え器34を切り換える。
【0033】
そこで、切り換え器34は、標準の噴射の終了タイミングθc1に代えて、バックアップ用の噴射終了タイミングθc3を比較器40に出力する。したがって比較器40は、制御対象の当該よこ入れサイクルで、その噴射終了タイミングθc1をバックアップ用の噴射終了タイミングθc3として駆動部41を動作させる。同様に、制御装置21dも、標準の噴射期間Td0にバックアップ用の噴射期間Td1を追加し、よこ糸2の飛走速度の遅れに対応する。この結果、2つのグループc、dのサブノズル14c、14dは、標準の噴射期間Tc0、Td0にバックアップ用の噴射期間Tc1、Td1を追加する。
【0034】
給糸体3が切り換わり状態にあるとき、検出器31は、切り換わり状態の指令を出力することによって、切り換え器33を切り換え、標準時の噴射開始タイミングθc0に代えて、バックアップ用の噴射開始タイミングθc2を比較器39に送る。このため、比較器39は、標準時の噴射開始タイミングθc0よりも早い噴射開始タイミングθc2でそれぞれのグループcのサブノズル14cの噴射を開始させる。噴射開始のバックアップ制御は、全てのサブノズル14a、14b、14c、14dについて行われる。
【0035】
なお、よこ入れ開始時期を変更する到達タイミング制御(フィードバック制御)を併用してもよい。例えば、到達タイミングと基準到達タイミングとの偏差を解消する方向に、メインノズル13の噴射開始時期、および/または係止ピン7によるよこ糸解舒時期を変更してもよい。
【0036】
ここで、設定器52による解舒パルスの設定にあたっては、次のことが考慮される。(1)よこ入れ初期では、ばらつきが小さいため、判断を誤る可能性がある。(2)逆に遅すぎると、噴射終了タイミングを遅らせることの効果が給糸側にあるサブノズル14cには充分に反映されないので、よこ入れ不良となるおそれがある。以上のことを考慮すると、設定器52には、1ピックの半分に相当する巻数が解舒されたことを示すパルス数が設定されることが望ましい。実施例の解舒センサ19は1巻のよこ糸が解舒される毎に2つのパルスを出力するので、1ピック4巻とした場合、合計8つのパルスが出力されることになる。よって、設定器52には4が設定されることになる。エアー消費量が最小となるように、標準値を適宜変更しながら試織を繰り返すことにより求める。
【0037】
図6は、解舒信号S1(4パルス目の出力タイミング)とそのときのよこ糸の到達タイミング(到達角度)との相関関係の実験例を示している。それぞれのよこ入れにおいて、解舒信号S1の出力時点が同じでも、よこ糸2の到達タイミングが必ずしも同じではないことが図6から理解できる。そして、図7、8、9は図6の分布領域を楕円によって表し、これに対し基準タイミング(基準の回転角θo)およびサブノズルオフのタイミング(標準時の噴射終了タイミング)をそれぞれ設定した例を示している。
【0038】
まず、図7は、基準タイミングθoおよびグループc、dのサブノズルのオフタイミングθc1、θd1がそれぞれ最適な値に設定されている状態を示す。すなわち、解舒タイミングが基準タイミングθoと一致する場合の到達タイミングが最も遅いよこ糸を正常に搬送できる程度にグループc、dのサブノズルのオフタイミングθc1、θd1が設定されている状態を示す。斜線部分は、オフタイミングθc1、θd1に設定されたグループc、dのサブノズルが正常によこ糸を搬送できない領域を示す。4パルス目の出力タイミングが、基準タイミングθoより後に出力されたときに、オフタイミングがθc3、θd3に切り換えられるが、図7における基準タイミングθoより右側の楕円部分に対する斜線部分の割合が比較的大きいから、サブノズルオフタイミング制御による省エアー効果はかなり期待できる。
【0039】
次に、図8は、悪い設定例を示している。前記サブノズルオフタイミングθc1、θd1は、解舒タイミングが基準タイミングと一致する場合の到達タイミングの最も遅れたよこ糸をカバーしていない例である。この場合は、解舒タイミングが基準タイミングより早い場合(図8の斜線部分)、サブノズルオフタイミングが延長されず、サブノズル補正オフタイミングで噴射されないので、よこ入れを却って不安定にしてしまい、よこ入れによる停台が増加する。
【0040】
さらに、図9は、省エアー効果の少ない例を示している。ここでは、基準タイミングを大きな値に設定しすぎた場合を示す。このときも、解舒タイミングが基準タイミングθoに一致する場合における到達タイミングの最も遅いよこ入れについて正常なよこ糸搬送が行える程度にサブノズルのオフタイミングθc1、θd1を設定している。しかし、その値は、図7に示す場合の値よりも大きくなるからそれだけエアーを多く消費することになる。さらに、図9における基準タイミングθoより右側の楕円部分に対する斜線部分の割合が小さいから、この点からもサブノズルオフタイミング制御による省エアー効果は期待できない。
【0041】
基準値は、主軸11の回転角θに代えて、係止ピン7による係止解除のタイミングなどよこ入れの開始を示すタイミング信号からの所定の遅延時間後としてよい。このような基準値の定め方は、到達タイミングを一定にするためによこ入れの開始時期を変更する制御と併用する場合に特に有効である。本発明の制御方法は、検出されたよこ糸の到達タイミングを目標値とするために、次回以降のよこ入れサイクルにおいてメインノズル13への圧力を変更する到達タイミング制御に適用してもよい。図10、11に示すように、バックアップオフの期間は、遅延時間によって設定してもよい。この場合、比較器39、40から切り換え器33、34までの間に、遅延回路53、54が介在しており、それらの遅延時間は遅延時間の設定器55、56によってそれぞれ独立に設定されるようになっている。それぞれの切り換え器33、34は、検出器31、32の出力に応じて比較器39、40の出力またはその出力の遅延出力を切り換えて比較器39、40に出力する。
【0042】
多色よこ入れの場合、糸種毎に標準の噴射終了タイミングθc1およびバックアップ用の噴射終了タイミングθc3を設定しておき、図12に示すように、選択器57、58によって糸種に対応する噴射終了時期を出力するようにしてもよい。噴射開始時期についても同様である。
【0043】
よこ糸2の飛走が過渡状態のとき、特に給糸体3の切り換わったとき、噴射開始時期を早めるだけでなく、噴射終了時期も遅らせるようにしてもよい。糸種によっては、よこ糸飛走速度が遅くなるものもあるが、これによって対応できる。
【0044】
噴射終了を遅くする期間Tc1、Td1は、複数の対象サブノズル群に共通の値としてもよい。
【0045】
以上の実施例は、よこ入れの途中におけるよこ糸飛走速度の遅れに対応して、噴射期間Tc0、Td0を遅らせる噴射終了のバックアップ制御を行っているが噴射期間(Tc0+Tc1)、(Td0+Td1)を標準の噴射期間として設定すれば、噴射期間を遅らせるための制御は省略できる。このとき、図2においてよこ糸飛走速度の状態の検出器32、バックアップ用の設定器37、切り換え器34は、省略するとともに、標準の設定器38による標準の噴射終了タイミングθc1を噴射終了タイミングθc3として設定する。これによって、標準時の噴射の期間は、噴射期間(Tc0+Tc1)、(Td0+Td1)となる。
【0046】
本発明は、また下記のように変形しながら実施することもできる。(1給糸体3が切り換わったとき、噴射開始タイミングを早めるだけでなく、噴射終了タイミングも遅らせるようにしてもよい。というのも、糸種によっては、よこ糸飛走速度の状態が遅くなることもあるからである。(2)噴射期間を早く設定するための噴射期間は、複数のサブノズル群に共通の値として設定することもできる。また、給糸体3の切り換わり時の制御は、噴射開始タイミングを早めたり、あるいは、噴射開始タイミングを早めるとともに噴射終了タイミングを遅らせるようにしてもよい。
【0047】
【発明の効果】
本発明では、給糸体の切り換わり時において、サブノズルの噴射開始、または噴射開始・噴射終了のタイミングを変更することにより、サブノズルの噴射期間を不必要に長くすることなく安定したよこ糸搬送が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】よこ入れ装置のブロック線図である。
【図2】サブノズルの制御装置のブロック線図である。
【図3】過渡状態の検出器のブロック線図である。
【図4】よこ糸飛走速度の状態の検出器のブロック線図である。
【図5】よこ糸飛走直線のグラフである。
【図6】解舒タイミングと到達タイミングの説明図である。
【図7】解舒タイミングと到達タイミングの説明図である。
【図8】解舒タイミングと到達タイミングの説明図である。
【図9】解舒タイミングと到達タイミングの説明図である。
【図10】他の実施例のブロック線図である。
【図11】他の実施例のブロック線図である。
【図12】他の実施例のブロック線図である。
【符号の説明】
1 よこ入れ装置
10 解舒制御器
11 主軸
12 回転検出器
13 メインノズル
14a、14b、14c、14d サブノズル
17 到達センサ
18 到達センサ
19 解舒センサ
20 糸切り換わりセンサ
21a、21b、21c、21d 制御装置
22 制御装置
27 電磁弁
28a、28b、28c、28d 電磁弁
31 検出器
32 検出器
33 切り換え器
34 切り換え器
35 設定器
36 設定器
37 設定器
38 設定器
39 噴射開始指令用の比較器
40 噴射終了指令用の比較器
41 駆動部
[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention is the air jet loom, relates to how to control the injection duration of the sub-nozzles.
[0002]
[Prior art]
In the air jet loom, weft insertion is performed by jetting air together with the weft thread from the main nozzle, and flying the weft thread into the warp thread opening. At this time, the sub nozzles of the plurality of groups assist the weft flying state by relay-injecting air in the weft insertion direction toward the tip of the weft yarn in the flying state.
[0003]
However, immediately after switching of the yarn supplier, Fei run arrival position of the weft with respect to a constant rotation angle of the loom main shaft precedes the position in the standard state of the weft flying run. Depending on the increase in load at the start of the loom and the yarn type, the leading amount increases, and the weft yarn is not normally conveyed by the sub nozzle, resulting in a weft insertion failure. On the other hand, it is conceivable to give a margin to the set injection period of the sub nozzle, but setting an extra injection period temporarily for a transient state of about 1% of the entire weaving period, for example, reduces the air consumption. It will increase wastefully.
[0004]
OBJECT OF THE INVENTION
Accordingly, an object of the present invention, the weft injected from a main nozzle, are transported by a plurality of sub-nozzles arranged along the flight track of the weft thread in an air jet loom that performs weft insertion, immediately after switching of the yarn supplier In addition, the weft yarn conveyance by the sub nozzle is stabilized to prevent the occurrence of a weft insertion failure and the air consumption by the sub nozzle is reduced.
[0005]
[Means for Solving the Invention]
Under the above object, the present invention provides a sub nozzle injection control method in which a standard injection period of a sub nozzle is set for the purpose of weft conveyance in a standard state of weft flying, in other words, a steady weft insertion state. When the change of the yarn feeder is detected, the injection start timing of the sub nozzle is advanced or the injection end timing is delayed at the same time .
[0006]
Here, the sub-nozzle injection control method is executed over a certain period from switching of the yarn feeders . The standard injection start timing and the standard injection end timing are set in advance on the time or on the rotation angle of the spindle. For this reason, control changes those timings.
[0009]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
FIG. 1 shows an outline of a weft insertion device 1 for an air jet loom. The weft yarns 2 are supplied from a plurality of, for example, two yarn feeders 3 that are tied together, and the length measuring and storing device 4 measures the length necessary for weft insertion of one pick, and stores it until the weft insertion start time. The length measuring storage device 4 is, for example, a drum type, and the rotating yarn guide 5 is rotated along the outer periphery of the drum 6 by the motor 8 and the weft yarn 2 is locked by the locking pin 7 on the outer peripheral surface of the drum 6. On the other hand, the length is measured and stored by winding it by a length necessary for filling at least one pick, for example, four turns.
[0010]
At the start of weft insertion, the locking pin 7 moves in the backward direction by the operation device 9 at the unwinding timing, thereby unwinding the weft yarn 2 in the storage state on the outer peripheral surface of the drum 6. At the same time, the main nozzle 13 serving as a weft insertion nozzle draws the unwound weft yarn 2 and inserts the weft yarn 2 together with the pressure air into the opening 16 of the warp yarn 15 together with the jet air.
[0011]
The unwinding controller 10 includes a rotation angle θ signal from the rotation detector 12 connected to the main shaft 11 of the loom, a weft arrival timing deviation Δθe signal from the control device 22, and other standard unwinding timing θs0, With the standard locking timing θe0 signal as an input, the unwinding timing θs and the locking timing θe signal control the forward / backward movement of the locking pin 7.
[0012]
A state in which the weft 2 is unwound from the drum 6 and the number of unwinding windings are detected by a unwinding sensor 19. The unwinding sensor 19 is constituted by, for example, a combination of a pair of light projectors and light receivers, detects the unwinding state and the number of unwinding windings by blocking the light by the unwound weft yarn 2, and is unwound one turn. Two pulse-shaped unwinding signals S1 are generated every time and sent to the control devices 21c and 21d. Note that the switching state of the two yarn feeders 3 is detected by the thread switching sensor 20 as a thread switching signal S2.
[0013]
As a result of the jet of compressed air, the weft 2 rides on the jet air flow and flies along the flight path inside the opening 16. In this flying path, a plurality of sub-nozzles 14a, 14b, 14c, 14d of 4 groups a, b, c, d, for example, are arranged along the flying direction of the weft yarn 2, and as seen in FIG. Depending on the flying position at the tip of the weft yarn 2, the air is assisted by the relay injection of the pressure air sequentially over, for example, standard injection periods Ta0, Tb0, Tc0, Td0.
[0014]
The arrival sensor 17 is a feeler for detecting whether the weft insertion is good or not, and generates the arrival signal Se by detecting the leading end of the weft yarn 2 on the counter weft insertion side and sends it to the control device 22.
[0015]
The state of the flying speed of the weft yarn 2 can be detected by an arrival sensor 18 provided in the middle of the flying path inside the opening 16 of the warp yarn 2, for example, between the sub nozzle 14a of the group a and the sub nozzle 14b of the group b. it can. The arrival sensor 18 generates the arrival signal Sb of the weft yarn 2 by detecting the tip of the weft yarn 2 in flight, and sends it to the control devices 21c and 21d corresponding to the groups c and d.
[0016]
The time from when the weft 2 is unwound to the time when it reaches the installation position of the arrival sensor 18 and the unwinding length (the number of unwinding windings) of the weft 2 are proportional to each other. The time at which the weft 2 reaches the installation position can also be detected by the unwinding sensor 19 as the unwinding signal S1 on the length measuring storage device 4 side. In this example, the control devices 21c and 21d of the groups c and d use the unraveling signal S1 instead of using the arrival signal Sb.
[0017]
The pressure air for filling is supplied from the pressure air source 23 through the supply path 24 to the main nozzle 13 via the pressure regulator 25 serving as a tank and the electromagnetic valve 27, and to the main nozzle 13 as well as the pressure regulator 26 serving as a tank. The valves 28a, 28b, 28c, and 28d are supplied to the sub nozzles 14a, 14b, 14c, and 14d of the groups a, b, c, and d, respectively.
[0018]
Here, the control device 22 receives the rotation angle θ signal from the rotation detector 12 and the arrival signal Se from the arrival sensor 17 in order to control the movement of the locking pin 7 and the injection of the main nozzle 13. In addition to generating a signal of deviation Δθe to the unwinding controller 10, the injection period (injection start timing, injection end timing) of the main nozzle 13 is adjusted by controlling the opening and closing of the electromagnetic valve 27.
[0019]
Further, the control devices 21a and 21b control the opening and closing of the electromagnetic valves 28a and 28b with the rotation angle θ signal from the rotation detector 12 as an input in order to control the sub nozzles 14a and 14b of the groups a and b, respectively. Thus, the standard injection periods Ta0 and Tb0 (injection start timings θa0 and θb0, injection end timings θa1 and Tb1) of the sub nozzles 14a and 14b are controlled in a steady state.
[0020]
Further, the control devices 21c and 21d receive the rotation angle θ signal from the rotation detector 12 and the unwinding signal S1 from the unwinding sensor 19 in order to control the sub nozzles 14c and 14d of the groups c and d, respectively. The standard injection periods Tc0, Td0 (injection start timings θc0, θd0, injection end timings θc1, θd1) of the sub nozzles 14c, 14d are set by controlling the opening and closing of the electromagnetic valves 28c, 28d. Change it according to.
[0021]
In this embodiment, the control device 20 for the main nozzle 13 detects the arrival time of the leading end of the weft thread 2 by the arrival sensor 17 on the counter weft insertion side as necessary, and the arrival signal Se is quickly transmitted. The arrival timing of the weft yarn 2 is always adjusted at the weft end on the anti-weft insertion side by changing the release timing of the locking by the locking pin 7 and the injection period (injection start timing) of the main nozzle 13 according to the margin or delay. Control to achieve standard arrival timing.
[0022]
Next, FIG. 2 shows a configuration of the control device 21c of the sub nozzle 14c corresponding to the group c as an example. The configuration of the control device 21d is basically the same as that of the control device 21c.
[0023]
The control device 21c, the detector 31 of the switched state of the yarn supplier 3, the detector 32 in the state of running weft speed, when the switched state of the yarn supplier 3, the injection start timing θc2 for backup A setting unit 35 for setting, a setting unit 36 for setting the injection start timing θc0 at the standard time, a setting unit 37 for setting the injection end timing θc3 for backup when the weft yarn is delayed, and a standard injection end timing θc1 The setting device 38 to be set, the setting devices 35 and 36 to switch the setting devices 37 and 38 according to the outputs from the detectors 31 and 32, the switching devices 33 and 34 for switching the setting devices 37 and 38, and the rotation angle θ signal from the rotation detector 12 The injection start command comparator 39 for outputting the command of the switched injection start timing θc0 or injection start timing θc2, and switching according to the rotation angle θ. The injection end command comparator 40 that outputs the commands of the injection end timings θc1 and θc3 switched by the changer 34, the injection start timings θc0 and θc2, the injection end timing θc1 from these comparators 39 and 40, or the injection The driving unit 41 includes a flip-flop 42 that sets the injection periods Tc0, Tc1, and Tc2 according to the command of the end timing θc3, and a drive amplifier 43 that drives the electromagnetic valve 28c according to the output thereof.
[0024]
Note that the control devices 21a and 21b corresponding to the other groups a and b have substantially the same configuration as the control devices 21c and 21d, but the detector 32, the setting device 37, There is no equivalent to the switch 34.
[0025]
FIG. 3 shows an example of the detector 31 for switching the yarn feeder 3 . The detector 31 for switching the yarn feeder 3 receives the restart signal S as an input to detect the transition state of the weft insertion, and also receives the yarn switching signal S2 as an input to thereby switch the yarn feeder 3. In order to detect, it is constituted by two fixed period signal generators 44 and 45 having these signals as inputs, an OR gate 46 having these outputs as inputs, and a set period 47 of the fixed period signal generator 44. ing.
[0026]
Next, FIG. 4 shows an example of the detector 32 in the state of the weft flying speed. The detector 32 of this embodiment uses the reference rotation angle θo given by the setting device 48 and the signal of the rotation angle θ from the rotation detector 12 to determine whether or not the injection end timing θc1 needs to be switched. The comparator 49 that generates an output when the rotation angle θ becomes equal to the reference rotation angle θo, counts the pulses of the unwinding signal S1 from the unwinding sensor 19, and is set by the pulse number setting unit 52. When the number of pulses reached, the counter 51 for generating an output, the generation time of the output of the counter 51 and the output time of the comparator 49 are compared, and the output time from the counter 51 is the output from the comparator 49. When it is later than the time point, it is determined that the state of the flying speed of the weft thread 2 in this weft insertion cycle is delayed, a switching command is generated, and this is sent to the switch 34. The comparator 50 is configured.
[0027]
FIG. 5 shows that the weft yarn 2 travels on the rotation angle θ of the main shaft 11 by associating the travel position of the weft yarn 2 with the positions of the sub nozzles 14a, 14b, 14c, 14d of each group a, b, c, d. The characteristic is shown as a straight line for convenience. In the normal weft insertion, the sub nozzle 14a injects over the standard injection period Ta0 (injection start timing θa0, injection end timing θa1), and the sub nozzle 14b has an injection period Tb0 (injection start timing θb0, injection end timing θb1). ). Further, the sub nozzle 14c performs an injection operation over the injection period Tc0 (injection start timing θc0, injection end timing θc1), and the sub nozzle 14d performs injection over the injection period Td0 (injection start timing θd0, injection end timing θd1). Thus, air in the weft insertion direction is jetted by the weft yarn 2 that is flying.
[0028]
However, when the state of the flying speed of the weft yarn 2 in the middle of weft insertion is detected as being delayed, the sub-nozzles 14c and 14d controlled by the control devices 21c and 21d in the same weft insertion cycle respectively perform the injection end timing θc1. , Θd1 are changed to backup injection end timings θc3, θd3, and the injection periods Tc1, Td1 are added after the respective injection periods Tc0, Td0, thereby extending the injection periods in the delay direction as a whole. To do.
[0029]
Further, when the weft insertion is in a transitional state when switching of the yarn feeder 3 is detected, the inclination of the weft flying straight line changes in a direction larger than the standard time. That is, on the rotation angle θ of the main shaft 11, the flying speed of the weft 2 is relatively high. Accordingly, the control devices 21a, 21b, 21c, and 21d set the injection periods Ta2, Tb0, Tc0, and Td0 before the standard injection periods Ta0, Tb0, Tc0, and Td0 by setting the early injection start timings θa2, θb2, θc2, and θd2. Tb2, Tc2, and Td2 are added. Thus, according to the flying state of the weft yarn 2, the control devices 21a, 21b, 21c, and 21d have a backup injection period Tc1, behind the standard injection periods Ta0, Tb0, Tc0, and Td0. By adding Td1 or by adding backup injection periods Ta2, Tb2, Tc2, and Td2 before that, the sub nozzles 14a, 14b, 14c, and 14d are injected in a state that conforms to each weft flying straight line. Set the period.
[0030]
The above operation will be described with respect to the control device 21c. When the yarn feeder 3 is not in the switching state , the switching unit 33 sends a signal of the injection start timing θc0 at the standard time to the comparator 39. Therefore, the comparator 39 outputs a command of the injection start timing θc0 when the injection start timing θc0 and the rotation angle θ coincide with each other, sets the flip-flop 42 in the drive unit 41 to the set state, and electromagnetically starts from that time. The valve 28c is opened.
[0031]
On the other hand, when the state of the weft flying speed in the middle of weft insertion is detected by the detector 32 and, as a result, it is determined that it is in the state of the standard weft flying speed, the switching device 34 performs the injection end timing at the standard time. θc1 is output to the comparator 40. Therefore, the comparator 40 resets the flip-flop 42 when the rotation angle θ reaches an angle value corresponding to the injection end timing θc1. At this time, the drive unit 41 closes the electromagnetic valve 28c and ends the injection of air from the sub nozzle 14c. As a result, the sub nozzle 14c performs injection for the standard injection period Tc0.
[0032]
During the weft insertion operation, the comparator 49 outputs an output at the reference rotation angle θo, and the counter 51 counts the number of pulses of the unwinding signal S1 from the unwinding sensor 19, and is set by the setting device 52. When the measured value is reached, a count-up output is generated and sent to the comparator 50. When the time point of counting up by the counter 51 is delayed from the time point when the output of the comparator 49 is generated, that is, during the weft insertion, when the state of the flying speed of the weft yarn 2 is lower than the standard, the comparator 50 In the filling cycle, a switching command is generated to switch the switching device 34.
[0033]
Therefore, the switch 34 outputs a backup injection end timing θc3 to the comparator 40 instead of the standard injection end timing θc1. Therefore, the comparator 40 operates the drive unit 41 with the injection end timing θc1 as the injection end timing θc3 for backup in the filling cycle to be controlled. Similarly, the control device 21d also adds a backup injection period Td1 to the standard injection period Td0 to cope with a delay in the flying speed of the weft yarn 2. As a result, the sub nozzles 14c and 14d of the two groups c and d add backup injection periods Tc1 and Td1 to the standard injection periods Tc0 and Td0.
[0034]
When the yarn feeder 3 is in the switching state, the detector 31 switches the switching device 33 by outputting a switching state command, and instead of the standard time injection start timing θc0, the backup injection start timing is switched. θc2 is sent to the comparator 39. For this reason, the comparator 39 starts the injection of the sub nozzles 14c of each group c at the injection start timing θc2 that is earlier than the standard time injection start timing θc0. The injection start backup control is performed for all the sub-nozzles 14a, 14b, 14c, and 14d.
[0035]
Note that arrival timing control (feedback control) for changing the weft insertion start time may be used in combination. For example, the injection start timing of the main nozzle 13 and / or the weft unwinding timing by the locking pin 7 may be changed in a direction to eliminate the deviation between the arrival timing and the reference arrival timing.
[0036]
Here, in setting the unwinding pulse by the setting device 52, the following is considered. (1) In the initial stage of weft insertion, there is a possibility that the judgment is wrong because the variation is small. (2) On the other hand, if it is too late, the effect of delaying the injection end timing is not sufficiently reflected on the sub-nozzle 14c on the yarn supply side, and there is a risk of poor weft insertion. Considering the above, it is desirable to set the number of pulses indicating that the number of turns corresponding to half of one pick has been solved in the setting device 52. Since the unwinding sensor 19 of the embodiment outputs two pulses every time one weft yarn is unwound, a total of eight pulses are output when one pick has four turns. Therefore, 4 is set in the setting device 52. It is obtained by repeating the trial weaving while appropriately changing the standard value so that the air consumption is minimized.
[0037]
FIG. 6 shows an experimental example of the correlation between the unwinding signal S1 (the output timing of the fourth pulse) and the weft arrival timing (arrival angle) at that time. In each weft insertion, it can be understood from FIG. 6 that even when the output time of the unwinding signal S1 is the same, the arrival timing of the weft yarn 2 is not necessarily the same. 7, 8, and 9 show an example in which the distribution region of FIG. 6 is represented by an ellipse, and the reference timing (reference rotation angle θo) and the sub-nozzle off timing (standard time injection end timing) are set for this. ing.
[0038]
First, FIG. 7 shows a state in which the reference timing θo and the off timings θc1 and θd1 of the sub nozzles in groups c and d are set to optimum values, respectively. That is, it shows a state in which the off timings θc1 and θd1 of the sub nozzles of the groups c and d are set to such an extent that the weft yarn having the latest arrival timing when the unwinding timing coincides with the reference timing θo can be normally conveyed. The hatched portion indicates a region where the sub nozzles of the groups c and d set at the off timings θc1 and θd1 cannot normally carry the weft yarn. When the output timing of the fourth pulse is output after the reference timing θo, the off timing is switched to θc3 and θd3, but the ratio of the hatched portion to the elliptical portion on the right side of the reference timing θo in FIG. 7 is relatively large. Therefore, the air saving effect by sub nozzle off timing control can be expected considerably.
[0039]
Next, FIG. 8 shows a bad setting example. The sub-nozzle off timings θc1 and θd1 are examples that do not cover the weft yarn with the latest arrival timing when the unwinding timing coincides with the reference timing. In this case, if the unwinding timing is earlier than the reference timing (shaded area in FIG. 8), the sub-nozzle off timing is not extended, and the sub-nozzle correction off-timing is not injected. Stops due to increase.
[0040]
Furthermore, FIG. 9 shows an example with less air saving effect. Here, a case where the reference timing is set too large is shown. Also at this time, the sub-nozzle off timings θc1 and θd1 are set to such an extent that normal weft conveyance can be performed for the weft insertion with the latest arrival timing when the unwinding timing coincides with the reference timing θo. However, since the value becomes larger than the value shown in FIG. 7, a large amount of air is consumed accordingly. Further, since the ratio of the hatched portion to the elliptical portion on the right side of the reference timing θo in FIG. 9 is small, the air saving effect by the sub nozzle off timing control cannot be expected from this point.
[0041]
Instead of the rotation angle θ of the main shaft 11, the reference value may be after a predetermined delay time from a timing signal indicating the start of weft insertion, such as the timing of unlocking by the locking pin 7. Such a method for determining the reference value is particularly effective when used in combination with a control for changing the start timing of the padding to make the arrival timing constant. The control method of the present invention may be applied to arrival timing control in which the pressure to the main nozzle 13 is changed in the subsequent weft insertion cycles in order to set the detected weft arrival timing as a target value. As shown in FIGS. 10 and 11, the backup off period may be set by a delay time. In this case, delay circuits 53 and 54 are interposed between the comparators 39 and 40 and the switching devices 33 and 34, and these delay times are set independently by delay time setting units 55 and 56, respectively. It is like that. Each switching unit 33, 34 switches the output of the comparators 39, 40 or the delayed output thereof in accordance with the output of the detectors 31, 32 and outputs the result to the comparators 39, 40.
[0042]
In the case of multi-color weft insertion, a standard injection end timing θc1 and a backup injection end timing θc3 are set for each yarn type, and an injection corresponding to the yarn type is performed by selectors 57 and 58 as shown in FIG. The end time may be output. The same applies to the injection start timing.
[0043]
When the weft yarn 2 is in a transitional state, especially when the yarn feeder 3 is switched, not only the injection start time may be advanced, but also the injection end time may be delayed. Depending on the yarn type, the weft flying speed may be slow, but this can be handled.
[0044]
The periods Tc1 and Td1 for delaying the end of injection may be values common to a plurality of target sub-nozzle groups.
[0045]
In the embodiment described above, the injection end backup control is performed to delay the injection periods Tc0 and Td0 in response to the delay in the weft flying speed during the weft insertion, but the injection periods (Tc0 + Tc1) and (Td0 + Td1) are standard. If the injection period is set, the control for delaying the injection period can be omitted. At this time, the detector 32, the backup setting device 37, and the switching device 34 in the weft flying speed state in FIG. 2 are omitted, and the standard injection end timing θc1 by the standard setting device 38 is used as the injection end timing θc3. Set as. As a result, the injection period at the standard time is the injection period (Tc0 + Tc1) and (Td0 + Td1).
[0046]
The present invention can also be carried out with the following modifications. (1 ) When the yarn feeder 3 is switched, not only the injection start timing may be advanced, but also the injection end timing may be delayed. This is because, depending on the yarn type, the weft flying speed may be slow. (2) The injection period for setting the injection period early can also be set as a value common to the plurality of sub-nozzle groups. In addition, the control at the time of switching of the yarn feeder 3 may be made to advance the injection start timing, or advance the injection start timing and delay the injection end timing.
[0047]
【The invention's effect】
In the present invention, at the time of switching of the yarn feeder, by changing the timing of the sub nozzle injection start or injection start / end of injection , stable weft yarn conveyance can be achieved without unnecessarily lengthening the sub nozzle injection period. It becomes possible.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a block diagram of a weft insertion device.
FIG. 2 is a block diagram of a sub-nozzle control device.
FIG. 3 is a block diagram of a transient detector.
FIG. 4 is a block diagram of a detector in a state of weft flying speed.
FIG. 5 is a graph of a weft flying straight line.
FIG. 6 is an explanatory diagram of unwinding timing and arrival timing.
FIG. 7 is an explanatory diagram of unwinding timing and arrival timing.
FIG. 8 is an explanatory diagram of unwinding timing and arrival timing.
FIG. 9 is an explanatory diagram of unwinding timing and arrival timing.
FIG. 10 is a block diagram of another embodiment.
FIG. 11 is a block diagram of another embodiment.
FIG. 12 is a block diagram of another embodiment.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Weft insertion apparatus 10 Unwinding controller 11 Main axis | shaft 12 Rotation detector 13 Main nozzle 14a, 14b, 14c, 14d Sub nozzle 17 Reaching sensor 18 Reaching sensor 19 Unwinding sensor 20 Thread change sensor 21a, 21b, 21c, 21d Control apparatus 22 Control device 27 Solenoid valve 28a, 28b, 28c, 28d Solenoid valve 31 Detector 32 Detector 33 Switching device 34 Switching device 35 Setting device 36 Setting device 37 Setting device 38 Setting device 39 Comparator 40 for injection start command Injection end Command comparator 41 drive unit

Claims (2)

よこ入れの定常状態でのよこ糸搬送用としてサブノズルの標準の噴射期間を設定しておき、給糸体の切り換わり直後に織機の主軸の一定の回転角に対するよこ糸の飛走の到達位置が、標準状態でのよこ糸飛走における到達位置よりも先行するよこ入れにおいて
給糸体の切り換わりの検出信号に基づいて、給糸体の切り換わりから一定の期間、前記サブノズルの噴射開始タイミングを早めることを特徴とするサブノズルの噴射制御方法。
The standard injection period of the sub nozzle for conveying the weft yarn in the steady state of the weft insertion is set, and immediately after the yarn feeder is switched, the reaching position of the weft yarn flying with respect to the constant rotation angle of the main shaft of the loom is In the weft insertion that precedes the reaching position in weft flying in the standard state ,
Based on the detection signal of the switching of the yarn supplier, between certain period after switching yarn supplier, the injection control method of the sub-nozzle, characterized in that advancing the injection start timing of the sub-nozzle.
よこ入れの定常状態におけるよこ糸搬送用としてサブノズルの標準の噴射期間を設定しておき、給糸体の切り換わりの検出信号に基づいて、前記サブノズルの噴射開始タイミングを早めると同時に、噴射終了タイミングを予め設定されている期間だけ遅らせること特徴とするサブノズルの噴射制御方法。A standard injection period of the sub-nozzle for conveying the weft yarn in the steady state of the weft insertion is set, and the injection start timing of the sub-nozzle is advanced at the same time as the sub-nozzle switching detection signal is advanced. Is delayed by a preset period. A sub-nozzle injection control method.
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