JP3669515B2 - 手話通訳装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、手話、つまり手話としての身振りを認識して、手話単語の接続からなる手話文を日本語の文に翻訳するための手話通訳装置に関し、特に手話単語の境界を検出するとともに、正規化することにより、不特定者が手話を行った場合でも、正確に手話文を日本語文に変換する手話通訳装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
手話は、手話単語を連続して複数個接続することにより、1つのまとまった文章からなる会話を形成する。手話通訳装置は、このような連続する手話単語からなる手話文を日本語文に翻訳して出力する装置である。
従来の手話通訳装置では、手話単語を単独で入力し認識する方法が一般的であった。すなわち、手話単語を1つ入力すると、これを翻訳してこれに対応する日本語単語を1つ出力するようにして、これを繰り返すことにより、手話文を通訳するものであった。
その中には、通常の手話会話文における手話単語が連続的に表現された手話の認識技術もあるが、これらは小数の限られた文に対してのみ実験が行なわれている程度である。
手話の認識に使用される手話データは、手話入力装置、例えばデータグローブと呼ばれる手振りを関節等の部分毎に検出する検出部からなる手話入力装置より入力された手話データを、そのまま翻訳のための手話データとして使用している。
なお、手話を、顔画像認識装置の表情認識方法として把握したものは、例えば特願平4−247285号明細書および図面がある。また、手話単語を単語辞書に格納されている単語データを用いて、入力された手話単語を認識するものは、例えば、特願平4−235633号明細書および図面がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
一般的な手話を通訳するためには、いくつかの手話単語の列によって表現される手話文を認識できなければならない。しかし、従来の手話認識では、手話単語を単独に入力することにより、手話単語1つずつ認識する方法が通常であるため、一般的な手話の通訳、つまり高速度で連続的に入力される手話文の翻訳はできないという問題がある。一方、連続的な手話文を認識する試みもあるが、手話単語を連続的に表現すると、手話単語境界付近を中心に手話データの変化が大きくなり、認識率が低下するという問題がある。また、手話単語の位置、つまり単語の手振りを行う手の位置と手話単語の境界の区別をつけることが容易ではないという問題もある。
また、手話入力装置から入力される手話データは、手話を行なう人の体格や、手話を行なう位置、方向によってさまざまに変化する。従来の手話認識方法では、手話入力装置から入力された手話データをそのまま用いて認識を行なっている。
そのため、手話を行なう人の姿勢が途中から変わったり、背の高い人や低い人が手話を行う場合には、認識率が大幅に低下してしまい、あらかじめシステムに手話データを登録した人でなければ、高い認識率が得られないという問題があった。
本発明の第1の目的は、これら従来の課題を解決し、手話文単位で手話の入力を行なうことができ、手話文の認識を精度良く行なえる手話通訳装置を提供することにある。
本発明の第2の目的は、手話を入力する人が変わったり、手話を行なう人の姿勢が変わった場合でも、精度良く手話を認識できる手話通訳装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の手話通訳装置では、手話を入力する姿勢の変化や手話を行なう人の体格による差を吸収するために、手話を入力する前にあらかじめ特定の位置や方向を入力しておくことによって、新しく入力される手話データを正規化する。
【0005】
【作用】
本発明においては、手話の入力を行なうまえに、手話データを正規化することによって、手話を行なう人の体格や、手話を行なう姿勢による手話データの変化を吸収することができるため、特定の人によらずに、精度よく手話単語の認識、手話文の認識を行ない、日本語文に翻訳することが可能になる。
【0006】
【実施例】
以下、本発明の一実施例を、図面により詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例を示す手話通訳装置の全体ブロック図である。
図1において、1は手話を入力するための手話入力装置、例えば手袋(データグローブ)(商標)のように、手振りを関節毎に検出して座標、角度のデータを入力する入力装置、2は入力された手話データを正規化するための正規化装置、例えば手話を行なった人の体格、位置等を記録したテーブルを格納するメモリ、3は入力された手話データから手話単語の境界を検出するための境界検出装置、例えば手の停止を検出する手段、境界を表す表情を検出する手段、あるいは境界を表す手振りを検出する手段等、4は手話単語毎の手話データを記憶する手話データ記憶装置、例えば境界検出装置3からの情報d2を受け取って連続入力された手話データを手話単語毎に区切り、次の手話認識装置に送出する装置、5は入力された手話データから手話単語を認識する手話認識装置、例えば手話単語辞書に同一の単語があるか否かを比較参照することにより、一致する単語であることを判断する装置、6は認識に使用される手話単語辞書、例えば後述の図3に示すように正規化のための手話を行なう人の位置座標と、手話単語の手振りを関節毎に検出した座標、角度等のデータと、それに対応する手話単語の名称を記憶した単語辞書、7は認識した手話単語を出力する出力装置、例えば表示装置、スピーカあるいはプリンタである。
【0007】
図2は、図1における手話入力装置から入力される手話データd1のデータ構造を示す図である。
手話入力装置1は、前述のように手の各指の曲がり具合、手の位置、および方向を電気信号に変換する仕掛けを持つ手袋(データグローブ)として良く知られている。
データ構造は、右手および左手毎に、手の位置x,y,z(座標)、手の方向α,β,γ(ベクトル)、指の曲げ角度α1,β1〜α5,β5(角度)から成り立っている。
21、22、23は、それぞれサンプリング時刻T0、T1、Tnにおけるデータの格納場所(アドレス)、24、25は、それぞれ右手データ、左手データの格納場所を示す。2411は右手のx座標の位置を表すデータ、2412は右手のy座標の位置を表すデータ、2413は右手のz座標の位置を表すデータである。2421は右手の掌に垂直なベクトル(後述の図6の61参照)のx座標の成分を表すデータ、2422は右手の掌に垂直なベクトルのy座標の成分を表すデータ、2423は右手の掌に垂直なベクトルのz座標の成分を表すデータ、2431は右手の掌に並行で指先方向のベクトル(後述の図6の62参照)のx座標の成分を表すデータ、2432は右手の掌に並行で指先方向のベクトルのy座標の成分を表すデータ、2433は右手の掌に並行で指先方向のベクトルのz座標の成分を表すデータ、2441は右手の掌に並行で親指側の側面に垂直なベクトル(後述の図6の63参照)のx座標の成分を表すデータ、2442は右手の掌に並行で親指側の側面に垂直なベクトルのy座標の成分を表すデータ、2443は右手の掌に並行で親指側の側面に垂直なベクトルのz座標の成分を表すデータである。2451は右手の第1指の第1関節(拳の中央にある関節)の角度を表すデータ、2452は右手の第1指の第2関節(各指の中央にある関節)の角度を表すデータ、2453は右手の第5指の第1関節の角度を表すデータ、2454は右手の第1指の第2関節の角度を表すデータである。
【0008】
図3は、認識に使用される手話単語辞書のデータ構造を示す図である。
手話単語辞書6に記録されているデータは、手話単語毎に手話入力装置1から読み込んだ手話データと、手話データの正規化のために使用されるデータである。
図3において、31は正規化のための基準となる頭頂の位置、つまり手話を行った人の頭頂の位置座標、32は正規化のための基準となる右肩の位置、33は正規化のための基準となる左肩の位置、34は正規化のための基準となるへその位置(後述の図4の44参照)、35は正規化のための基準となる腕をまっすぐ前方に伸ばした時の手の位置(後述の図4の45参照)、36は手話単語のデータである。361、362、363は各手話単語毎のデータであり、内部は図2のデータ構造と同じように、右手と左手毎に、手の位置(座標)、手の方向(ベクトル)および指の曲げ角度(角度)と、それに対応する手話単語の名称が記憶されている。
【0009】
図1の手話通訳装置の動作を説明する。図4は、手話の位置および体格の正規化を行なうために入力する基準点を示す図である。
手話入力装置1から入力された手話データは、正規化装置2に入力され、位置、方向、体格に関する正規化が行なわれる。正規化装置の動作を図4から図10を用いて説明する。まず、体格および位置の正規化を行なうために、図4のように、頭頂41、右肩42、左肩43、へそ44、腕をまっすぐに前方へ伸ばした時の手45の位置の座標を入力する。手の位置は右手、左手いずれでもよい。入力された頭頂の位置を(Xh、Yh、Zh)、右肩の位置を(Xsr、Ysr、Zsr)、左肩の位置を(Xsl、Ysl、Zsl)、へその位置を(Xn、Yn、Zn)、腕を前方にまっすぐ伸ばした時の手の位置を(Xp、Yp、Zp)とする。また、手話単語辞書6に記録されている頭頂、両肩、へそ、腕を前方に伸ばした時の手の位置を読み込む。手話単語辞書6に記録されている頭頂の位置を(xh、yh、zh)、右肩の位置を(xsr、ysr、zsr)、左肩の位置を(xsl、ysl、zsl)、へその位置を(xn、yn、zn)、腕を前方に伸ばした時の手の位置を(xp、yp、zp)とする。
まず、手話を行なう位置のずれを吸収するために、手話データ中の位置データを頭頂からの相対位置として表す。すなわち、変換前の位置を(X0、Y0、Z0)と変換後の位置(X1、Y1、Z1)とすれば、変換後の位置は、(数1)のように表される。
【数1】
Figure 0003669515
【0010】
図5は、位置の正規化による座標系の変換を示す図であり、図6は、手の方向を表すべクトルを示す図であり、図7は、手を体の正面で合わせた場合の手の方向と座標系との関係を示す図である。
この正規化による変換によって、図5の座標系511、512で表現されていた位置データは、座標系521、522によって表現されることになる。すなわち、入力された位置データ(511,512)は、頭頂の位置を基準とした座標系に変換される。また、位置の基準としては、頭頂ではなく、へその位置を用いても良い。すなわち、ヘその位置を基準とした座標系に変換することもできる。また、手話の入力を常に椅子に座った状態で行なうような場合は、へその位置の変わりに膝に手をおいた時の手の位置を基準として用いることができる。
【0011】
次に、手話を行なっている方向の正規化を行なう。手話を行なう方向の変換は、図5のような座標系521、522を用いた場合にはxy平面上に限られるため、xy平面上の基準となる方向を入力できれば良い。すなわち、図5から明らかなように、ベクトルを上方向のzから見るとx,y方向のみの動作となる。このため、両手を体の正面で合わせた状態における左右の手の方向を入力し、それらからxy平面上の方向を求める。良く知られている手袋による入力装置から入力される方向のデータを、図6のように、掌に垂直な方向のベクトル61、掌の指先方向のベクトル62、それらに垂直な掌の側面方向のベクトル63に変換することができる。掌を体の正面で合わせた状態では、図7のように、掌の指先方向71あるいは掌の側面方向のベクトル72のxy平面の写像が大きくなる。ここで写像とは、上から見たx,y方向の軌跡である。z方向からx,y方向の軌跡を見ると、zに対するx方向の角度よりもy方向の角度の方が大きいため、x方向への写像が大となる。
そこで、まず、掌の指先方向71および掌の側面方向のベクトル72のうち、x軸への写像が大きい方のベクトル(図7では71)を選択し、右手と左手のベクトルの平均ベクトルを求める。これにより、人の正面の方向を求めることができる。すなわち、両手を合わせた状態では、掌と体の前後方向が並行になっているため、平均ベクトルのxy平面への写像は体の正面の方向を表すことになる。
【0012】
図8は、体の方向と座標系との関係を示す図である。
図8のように、この平均ベクトル81のxy平面への写像のx軸成分、y軸成分をそれぞれXa82、Ya83とすると、体の向きΘ84は(数2)によって与えられる。
【数2】
Figure 0003669515
この体の向きによるデータの変化を吸収するために、位置の正規化を行なった後の位置のxy平面の座標(X1、Y1)を、x軸851、y軸852をΘだけ回転したx’軸861、y’軸862における位置に変換する。この変換動作は、(数3)によって与えられる。また、手の方向を表す3種類のベクトルに対しても、ベクトルのx軸、y軸、z軸方向の成分について、(数3)の変換を行なうことによって正規化することができる。この変換によって、手話データは、常に頭頂を原点とし、体の正面方向をx軸とした座標系におけるデータに変換される。
なお、方向の正規化としては、両手を合わせた時の方向を用いる他に、左右いずれかの掌を胸に置くなど、手の方向が体に対して常に同じ方向になるような場所に手を置いた場合の方向を使用することができる。この場合にも、全く同様な方法で正規化を行なうことができる。
【数3】
Figure 0003669515
【0013】
図9は、体格の正規化によるデータの伸縮を示す図である。
本実施例では、さらに、体格によって生じる動作の大きさの違いや、体の各部分との位置のずれを吸収するために、頭頂、両肩、へそ、腕を前方にまっすぐ伸ばした時の手の位置を使って、手の位置の正規化を行なう。このため、まず、(数4)に示すようなX軸、Y軸、Z軸方向の比、rx、ry、rzを求める。
【数4】
Figure 0003669515
(数4)で求められる比は、図9に示すように、手話単語辞書6のデータを入力した人の頭頂911、右肩912、左肩913、へそ914、手の位置915で作られる四角形931、932と、認識用の手話を入力した人の頭頂921、右肩922、左肩923、へそ924、手の位置925で作られる四角形941、942の各辺の長さの比である。この式(数4)では、認識用の手話を入力している人と、手話単語辞書6のデータを入力した人の体の大きさのX軸、Y軸、Z軸方向の大きさの比を表している。手話単語辞書6のデータと新しく入力された認識用の手話データの手の位置の各座標軸における大きさの比は、(数4)で表される比と同じであるので、(数5)によって正規化を行うことにより、体格によるデータの変化を吸収したデータ(X3、Y3、Z3)を得ることができる。
【数5】
Figure 0003669515
【0014】
図10は、方向の正規化を省略できる磁界発生装置の取り付け位置を示す図である。
図5〜図9に述べた変換により得られた手話データが、正規化の行なわれたデータとして手話の認識に使用される。手話単語辞書6の手話データについても、あらかじめ同じような変換を行なっておくことにより、体格や手話を行なう位置、方向に依存しない認識を行なうことができるようになる。また、良く知られている手袋による手話入力装置では、位置および方向の検出は、磁界を発生する装置を任意の場所に設置し、その磁界を手袋につけたセンサーで検出することによって行なっている。そのため、磁界を発生する装置を、図10のように手話を行なう人の身体上101、あるいは手話を行なうために座る椅子102に設置することにより、センサーと磁界の発生装置との関係は手話を行なう向きとは無関係となる。すなわち、通常は、原点以外の位置に磁界発生装置を置いて検出器でこれを検出するのであるが、図10では、原点に磁界発生装置を配置するので、原点に対する座標変換(正規化)を行う必要がなくなる。これによって、手話を行なう方向による正規化、すなわち、(数3)による正規化を省略することができるようになる。さらに、磁界を発生する装置を手話を行なう人の頭頂やへそのように、体格を規定する基準となる部分に設置した場合には、その位置を原点として体格による正規化を行なうことができるため、(数1)による位置の正規化を行なう必要がなくなる。
【0015】
(数1)から(数5)によって正規化された手話データは、次に図1に示す境界検出装置3および手話データ記憶装置4に入力される。境界検出装置3の動作を、図11から図13を用いて説明する。図11は、ホームポジションとその検出範囲の関係を示す図である。
境界検出装置3では、手話文を構成する手話単語の境界の時刻を検出する。手話の入力の際に、手話単語の境界では必ず手の位置が特定の場所すなわちホームポジションに戻るというよう決められている場合、境界検出装置3は常に入力されてくる手話データの各時刻における手の位置をチェックする。そして、入力されてきた手の位置がホームポジションからある範囲内に、ある時間連続して存在している場合のみ手話単語境界であると認識する。ホームポジションの座標を(x0、y0、z0)、ある時刻tの手話データの位置座標を(x(t)、y(t)、z(t))、ホームポジションであると判断する範囲をTHpとすると、
【数6】
Figure 0003669515
となる時刻が、ある時間Ttだけ連続した場合を手話単語境界として検出する。すなわち、図11において、ホームポジション111を中心とした半径THpの球112に位置座標が含まれた場合を検出する。そして、手話単語境界を検出した時刻を、境界検出信号d2として手話データ記憶部4に送る。
【0016】
図12は、身体に手話単語境界検出用スイッチを取り付けた場合の取り付け位置を示す図である。
境界検出のパラメータとして、手の位置のみでなく、特定の手の方向や特定の手の形状を用いることもできる。この場合の検出方法は、全く同じように、データグローブにより入力されたデータを手話単語境界検出装置で検出することにより、行なうことができる。また、手話を行なう際に、手話単語の境界で必ず手が停止するというように決めることもできる。この場合は、手話データの各時刻における速度を計算し、速度がある値以下の時刻が、ある時間連続した場合を境界として認識するようにすればよい。すなわち、ある時刻tの手話データの位置座標を(x(t)、y(t)、z(t))、速度の閾値をTHvとすれば、
【数7】
Figure 0003669515
となる時刻がある時間Tvだけ連続した場合を手話単語境界として検出すればよい。また、手の位置だけでなく、手の方向、手の形状についても同様に速度を求め、これを利用してもよい。
さらに、境界検出装置3として、図12に示すように、足に取りつけたスイッチ121や首に取りつけたスイッチ122を用いて、これらのスイッチからの入力を検出信号とすることによって、手話単語の境界の検出を行なうことも可能である。スイッチを取りつける位置は、手話の表現に関係なく動かせる場所であればどこでも良い。図12の左側では、手話を行なっている人が足でスイッチ121を踏むことにより、手話単語の境界を検出している。また、図12の右側では、首の横にスイッチ122を取り付けておくことにより、手話を行なっている人が首を横にすることにより、手話単語の境界を検出している。
【0017】
図13は、表情による手話単語境界の検出を行なう場合の境界検出装置の構成を示す図である。
図13のように、境界検出装置3としてテレビカメラ131および顔画像認識装置132を用いて、手話単語境界で特定の表情を行ない、これをテレビカメラ131から入力した顔画像を認識装置132で認識することによって、手話単語の境界の検出を行なうこともできる。顔画像認識装置132における表情認識方法としては、既にある技術(例えば、前述の特願平4−247285号明細書および図面)を用いればよい。手話単語の境界を検出すると、境界検出装置3は検出信号d2を手話データ記憶装置4に送る。手話データ記憶装置4では、正規化装置2から送られてくる正規化された手話データを記憶している。この時、検出信号d2が送られてくると、それまで記憶していた手話データを手話認識装置5に送る。これによって、手話データ記憶装置4は検出信号と検出信号の間の手話データ、すなわち手話単語毎のデータを記憶し、それを手話認識装置5に送ることになる。
手話認識装置5では、手話データ記憶装置4から入力されてくる手話単語毎の手話データと手話単語辞書6に格納されている手話単語データを用いて、入力された手話がどのような手話であるかを認識する。手話を認識する方法としては、既にある技術(例えば、特願平4−235633号明細書および図面)を用いれば良い。手話を認識した結果は、出力装置7に送られ、文字や音声として出力される。
【0018】
上記の実施例では、手話文を構成する手話単語間の境界しか検出していなかったが、これに加えて、手話文の始点・終点の検出も同様な方法を用いて行なうことができる。すなわち、手話文の始点・終点でも特定の位置や方向、形状による動作を行なうか、手の動きを止めるか(図11参照)、身体に取り付けられたスイッチで入力するか(図12参照)、あるいは、特定の表情を行なうようにすればよい(図13参照)。特定の位置や方向、形状を用いる場合や、特定の表情を用いる場合は、手話単語の境界検出用の位置、方向、形状あるいは表情と異なる位置、方向、形状あるいは表情を行なうことにすれば、それぞれに対応した異なる検出信号を使用して、手話単語境界や手話文の始点・終点の検出を行なうことができる。また、手話単語の境界検出と手話文の始点・終点の検出を同じ位置、方向、形状あるいは表情で行なう場合や、動きを止めることによって行なう場合、スイッチによる入力によって行なう場合は、入力信号は同じになるため、検出信号の継続する時間を用いればよい。すなわち、手話単語境界の検出のための継続時間の閾値をTHw、手話文の始点・終点の検出のための継続時間の閾値をTHs、検出信号の継続時間をtとすれば、(数8)のような条件で、手話単語の境界および手話文の始点・終点を検出することができる。
【数8】
Figure 0003669515
これにより、精度良く手話文の認識を行なうことができるようになる。
【0019】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、手話の入力を行なう前に手話データを正規化することによって、手話を行なう人の体格や、手話を行なう姿勢による手話データの変化を吸収することができるので、特定の人によらずに、精度のよい認識を行なうことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す手話通訳装置の全体構成を示す図である。
【図2】本発明における手話データの構造を示す図である。
【図3】図1における手話単語辞書に格納されているデータの構造を示す図である。
【図4】位置および体格の正規化を行なうために入力する基準点を示す図である。
【図5】位置の正規化による座標系の変換を示す図である。
【図6】手の方向を表すベクトルを示す図である。
【図7】手を体の正面で合わせた場合の手の方向と座標系との関係を示す図である。
【図8】体の方向と座標系との関係を示す図である。
【図9】体格の正規化によるデータの伸縮を示す図である。
【図10】方向の正規化を省略できる磁界発生装置の取り付け位置を示す図である。
【図11】ホームポジションとその検出範囲の関係を示す図である。
【図12】身体に手話単語境界検出用のスイッチを取り付ける場合の取り付け例を示す図である。
【図13】表情による手話単語境界の検出を行なう場合の境界検出装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 手話入力装置、2 正規化装置、3 境界検出装置、
4 手話データ記憶装置、5 手話認識装置、6 手話単語辞書、
7 出力装置、41 頭頂、42 右肩、43 左肩、44 へそ、
45 伸ばしたときの手の位置、61 掌に垂直な方向のベクトル、
62 掌の指先方向のベクトル、63 掌の側面方向のベクトル、
71 掌の指先方向、72 掌の側面方向、101 身体上、102 椅子、
111 ホームポジション、112 球、121,122 スイッチ、
131 テレビカメラ、132 顔画像認識装置。

Claims (6)

  1. 手話の手の位置等を電気信号に変換した手話データを入力する手話入力装置と、
    該手話入力装置により入力された手話データから手話単語を認識するために必要となるデータと、手話行う人の体格によるデータの変化を吸収する正規化を行うために基準とする位置や方向のデータとを格納する手話単語辞書と、
    手話を行う人の体格を表す位置や方向のデータと、該手話単語辞書に格納された基準とする位置や方向のデータとの相対的な関係や大きさの比率などに基づいて、該手話入力装置により入力された手話データを正規化する正規化装置と、
    該正規化装置により正規化された手話データと該手話単語辞書に格納された手話単語を認識するために必要となるデータを比較することにより、該正規化された手話データから手話単語を認識する手話認識装置と、
    該手話認識装置により認識された手話単語を音声や文字などの形態で出力する出力装置とを有することを特徴とする手話通訳装置。
  2. 請求項1に記載の手話通訳装置において、前記正規化装置は、あらかじめ基準となる少数の位置を入力することによって、手話を行う人の体の大きさや手話を行なう位置による手話データの差を正規化することを特徴とする手話通訳装置。
  3. 請求項2に記載の手話通訳装置において、前記正規化装置は、頭の位置、左右の肩の位置、腰の位置、へその位置、腕をまっすぐ前方に伸ばした時の手の位置を入力することにより、手話を行う人の体の大きさや手話を行なう位置による手話データの差を正規化することを特徴とする手話通訳装置。
  4. 請求項1に記載の手話通訳装置において、前記正規化装置は、あらかじめ基準となる手の方向を入力することにより、手話を行なう方向による手話データの差を正規化することを特徴とする手話通訳装置。
  5. 請求項4に記載の手話通訳装置において、前記正規化装置は、体の正面で両手を合わせた時の手の方向から、手話を行なう方向による手話データの差を正規化することを特徴とする手話通訳装置。
  6. 請求項1に記載の手話通訳装置において、前記正規化装置は、位置や向きを検出する装置を手話を行なう人の身体あるいは手話を行なうために座る椅子に設置することにより、手話を行なう位置や方向による手話データの差を正規化することを特徴とする手話通訳装置。
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