JP3669087B2 - プロテクタ付ホースの製造方法及びこれに用いられる素材組付装置 - Google Patents

プロテクタ付ホースの製造方法及びこれに用いられる素材組付装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の技術分野】
本発明は、プロテクタ付ホースの製造方法及びこれに用いられる素材組付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の曲がり形状プロテクタ付ホースの製造方法としては、例えば特開平1−95008号公報に示すように、未加硫ゴムホースを曲がり部を有するマンドレルの外周上に嵌挿し、その後この未加硫ゴムホース上に未加硫ゴムよりなるチューブ状のプロテクタを嵌挿し、その後ゴムホースとプロテクタとを同時に加硫する方法が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記製造方法において、ホースに対するプロテクタの密着性をよくしてプロテクタの位置ずれをなくするためには、ホース外径に対してプロテクタ内径を小さくすることが望ましい。しかし、ホース外径に対してプロテクタ内径を小さくすると、プロテクタのホースへの挿入時に、ホースの曲がり部分を通過させるのが困難であり、曲がり部通過時の挿入抵抗によりプロテクタが変形するという問題がある。これに対し、ホース外径に対してプロテクタ内径を大きくすると、プロテクタのホースへの挿入性は改善されるが、プロテクタがホース曲がり部において、曲がり部内側部分にしわを発生したり、プロテクタ端部に広がりが生じたりするという問題がある。
【0004】
また、プロテクタのホースへの取付位置については、製品毎に異なるため、曲がり部を有するマンドレル毎にプロテクタとホースの取付位置を決める位置決め治具を設ける必要があり、マンドレルの管理が煩雑であると共に価格も高価になっていた。さらに、この位置決め治具を備えたマンドレルを用いた場合、量産時には曲がり部を有するマンドレルが上下左右に多数個配設されるため、マンドレル相互が重なり合い、その結果、プロテクタの位置確認が困難になるという問題もある。
本発明は、上記した問題を解決しようとするもので、プロテクタのホースへの挿嵌を容易に行うことができ、挿嵌後のホース及びプロテクタの形状が良好で相互の位置ずれがなくかつ安価なプロテクタ付ホースの製造方法及びこれに用いられる素材組付装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
上記目的を達成するために、上記請求項1に係る発明の構成上の特徴は、実質的にストレートな未加硫または半加硫のゴムホース素材をストレートに延びるホース挿着部材に挿嵌する一方、ホース挿着部材と対向して同軸的に配置された拡径可能なプロテクタ挿着部材の外周上に、ゴムホース素材の外径より小さな内径を有する未加硫または半加硫のエラストマからなるプロテクタ素材を挿嵌した後、ゴムホース素材の外径よりも大径に拡径し、プロテクタ素材を拡径されたプロテクタ挿着部材に内部支持しながら、ホース挿着部材に保持されたゴムホース素材に向かって軸方向に押し出して、ゴムホース素材の外周上にプロテクタ素材を挿嵌し、その後、プロテクタ素材の挿嵌されたゴムホース素材を曲がり部を有するマンドレルに挿嵌し、マンドレルに挿嵌した状態のプロテクタ素材とプロテクタ素材が挿嵌されたゴムホース素材とを同時に加硫成形を行うようにしたことにある。
【0006】
上記のように請求項1に係る発明を構成したことにより、プロテクタ素材の内径を未加硫または半加硫ゴムホース素材の外径より大きくなるように拡径させてストレートなゴムホース素材の外周上に挿嵌することにより、容易に挿嵌することができる。また、挿嵌後に、プロテクタ素材は、縮径することによりその内径がゴムホース素材の外径より小さくなろうとするため、ゴムホース素材の外周上に強固に固定されかつ確実に位置決めされる。
【0007】
その結果、ゴムホース素材にプロテクタ素材を挿嵌した素材組付品を、曲がり部を有するマンドレルの外周上に挿嵌するときに、プロテクタ素材の位置ずれ及びしわや端部広がりといった変形を防止しつつ簡単に挿嵌させることができる。また、マンドレルにプロテクタ素材が確実に位置決めされるため、マンドレルに位置決め用の治具を設けなくてもよいので、マンドレルの保管も含めたコストを安価にすることができる。
【0008】
また、上記請求項2に係る発明の構成上の特徴は、実質的にストレートな未加硫または半加硫のゴムホース素材の外周上に、ゴムホース素材の外径より小さな内径を有する未加硫または半加硫のエラストマからなるプロテクタ素材を拡径させて挿嵌し、プロテクタ素材の挿嵌されたゴムホース素材を曲がり部を有するマンドレルに挿嵌し、マンドレルに挿嵌した状態のプロテクタ素材とプロテクタ素材が挿嵌されたゴムホース素材とを同時に加硫成形を行うことにより得られるプロテクタ付ホースの製造に用いられる素材組付装置であって、ゴムホース素材の内径より外径の小さいストレートな棒状体であり、その一端側から軸線方向に延びかつ中間部にて棒状体の外周面に開口するガス導入孔を設けたホース挿着部と、ホース挿着部の一端側近傍から他端にかけた外周面に被せられかつ両端が外周面に密着固定された薄肉の可撓性のチューブとを設けてなり、チューブの外周上にゴムホース素材が挿嵌された状態でガス導入孔から気体を導入してチューブを膨張させることによりゴムホース素材を保持するゴムホース挿着装置と、プロテクタ素材の内径より小さな外径の筒状体であり、その内壁の少なくとも一部に軸方向に傾斜した円錐状の傾斜部を設けると共に、筒状体の両端から交互に他端近傍に向けて軸線方向に延びかつ筒状体壁を貫通したスリットを設けたプロテクタ挿着部と、プロテクタ挿着部の中空部分に挿入される棒状体であって傾斜部に係合することによりプロテクタ挿着部を押し広げて拡径させプロテクタ挿着部に挿着されたプロテクタ素材の内径をゴムホース素材の外径以上に拡径させる拡径部材とを備えてなるプロテクタ挿着装置と、プロテクタ挿着装置に挿着されかつ拡径されたプロテクタ素材を把持してプロテクタ挿着部から引き抜き、プロテクタ素材をゴムホース挿着装置に挿着されたゴムホース素材の外周上に挿嵌させるプロテクタ挿嵌装置とを備えたことにある。
【0009】
上記のように請求項2に係る発明を構成したことにより、ゴムホース素材を外径がホースの内径より小さいゴムホース挿着装置の棒状体へ容易に挿嵌することができる。その後、ホース挿着部の一端側のガス導入孔から空気を導入することにより、ホース挿着部に被せられた薄肉の可撓性のチューブが膨らみ、ゴムホース挿着装置にゴムホース素材を動かないように保持できる。一方、プロテクタ挿着部にプロテクタ素材を挿嵌した後、プロテクタ挿着部の中空部分に拡径部材を挿入して押し広げることにより、プロテクタ素材の内径をゴムホース素材の外径以上に確実に拡径することができる。そのため、プロテクタ挿着装置に挿嵌され、ゴムホース素材の外径より内径が大きくされたプロテクタ素材を、プロテクタ挿嵌装置によりゴムホース素材上に挿嵌する際に、ゴムホース素材の収縮による外径拡大や波うちを防止しつつ、ゴムホース素材の外周上の所定位置に円滑にかつ確実に挿嵌することができる。プロテクタ素材挿嵌後に、プロテクタ素材は縮径してその内径がホース素材の外径より小さくなろうとするので、ゴムホース素材に強固に固定され確実に位置決めされる。
【0010】
その結果、ゴムホース素材にプロテクタ素材を挿嵌した素材組付品を、曲がり部を有するマンドレルの外周上に挿嵌するときに、プロテクタ素材の位置ずれ及びしわや端部広がりといった変形を生じることなく簡単に挿嵌させることができる。また、マンドレルにプロテクタ素材が確実に位置決めされるため、マンドレルに位置決め治具を設けなくてもよいので、マンドレルのコストを安価にすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図面を用いて説明すると、図1及び図2は、同実施形態に係る未加硫ゴムホース素材に未加硫プロテクタ素材を挿嵌するホースプロテクタ挿嵌装置を正面図(ホース引抜装置を除く)及び平面図により概略的に示したものである。
ホースプロテクタ挿嵌装置は、直方体形状の基台10を設けている。基台10は、図1に示すように、前後に各3本づつ立設された支柱10a〜10c(背面側の3本については図示しない)と、支柱10a〜10cの上端に水平に配設した支持板11と、支柱10a〜10cの下端にて支柱間に設けられた補強材12a(側面及び背面側については図示しない)とを設けている。また、基台10の支持板11上には、左右両端及び背面に垂直板13a〜13cが立設されている。基台10内の、左側にはホースプロテクタ挿嵌装置の動作を制御する制御装置14が設けられている。また、支持板11の右前側には、ホース落下穴11aが設けられており、その下側の基台10内にはシュート15が設けられている。
【0012】
支持板11上には、図1に示すように、略左右中央を境として左側にゴムホース挿着装置20が設けられており、右側にプロテクタ挿着装置30が設けられている。また、ゴムホース挿着装置20及びプロテクタ挿着装置30の後側にはプロテクタ挿嵌装置40が設けられており、前側には図2に示すように素材組付品引抜装置50が設けられている。
【0013】
ゴムホース挿着装置20は、支持板11の左側位置に載置板21を設け、載置板21の左右には前後に延びたレール21aが設けられており、レール21a上には、横長の取付台22が前後方向に移動可能に載置されている。取付台22の後側には、上記垂直板13cに固定されて前方に突出したエアシリンダ24が取り付けられており、取付台22は、エアシリンダ24の作動により載置板21の前進端から後退端間を駆動するようになっている。取付台22上には、取付台22の左端に設けた左右一対の垂直板22a,22aに棒状のホース挿着部材23が軸が水平になるように軸方向一端が取り付けられており、他端は支持板11の略中央位置にまで延出している。
【0014】
ホース挿着部材23は、図3に示すように、ストレートに延びた鉄製の丸棒であり、一端に形成された基端部23aと、この基端部から他端に向かって延長した延長部23bとを備えている。そして、基端部23aの外径は、延長部23bの外径より大きくなっており、この基端部23aが取付台22に設けた一対の垂直板22a,22aに固定され、延長部23bが自由に支持され、この延長部23b上に薄肉のゴムチューブ23cがその両端を延長部23bの両側に形成されたかしめ部23b1 ,23b2 位置でかしめる金具23d1 ,23d2 により気密に固定されて構成されている。なお、延長部23bは、両側のかしめ部23b1 ,23b2 が細くなっていて、延長部23bに薄肉のゴムチューブ23cを被せて固定した際に、面一になるように工夫されている。また、ホース挿着部材23は、基端部23a側の端部中心位置から軸心方向に延びた空気通過孔23eを設けており、空気通過孔23eは延長部23bの所定位置にて径方向に延び延長部23bの外周面まで貫通している。この空気通過孔23eに空気供給装置(図示しない)からエアを供給することにより、ゴムチューブ23cが膨らむようになっている。延長部23bには、延長部23bよりやや大きな内径を有する未加硫または半加硫状態のゴムホース素材Hが手作業により挿着される。ゴムチューブ23cを膨らませることにより、挿着されたこの未加硫または半加硫状態のゴムホース素材Hを内径側からゴムチューブ23c全体で保持することができる。
【0015】
プロテクタ挿着装置30は、上記したゴムホース挿着装置20と同一支持板11上に軸方向に移動可能に支持台31を設けており、支持台31の左側方にはプロテクタ挿着部33及び丸棒状のプロテクタ拡径部材36のそれぞれの軸心が、後退端位置に位置決めされた取付台22上のホース挿着部材23と同軸になるように、独立した取付板32が垂直板13cに対して直角に立設されている。具体的には、取付板32には、図4に示すように、中央に中央孔32aが設けられており、取付板32の左側面には、中央孔32aを囲んで円盤形の挟持板34が取り付けられている。取付板32の一端面(左側)には、挟持板34に挟まれて、プロテクタ挿着部材33が左方(ホース挿着部材23)に向けてホース挿着部材23と同軸的に水平に支持されている。プロテクタ挿着部材33は、図4及び図5に示すように、一端側に形成された円筒形状の挿着筒部33aと、この挿着筒部33aの他端に拡径可能に分割して形成された環状の鍔部33bとからなり、プロテクタ挿着部材33は、交互に、一端から他端近傍まで、また他端から一端近傍まで軸線と平行に延びたそれぞれのスリット33c、33fを設け、このうち他端から一端近傍まで延びた隣合うスリット33f,33fで区画された複数の他端にそれぞれ扇状の分割鍔部33gが固着されており、このような挿着筒部33aには、未加硫または半加硫状態のゴムまたはエラストマ製のプロテクタ素材Pが手作業により挿着される。
【0016】
また、プロテクタ挿着部材33は、図4に示すように、軸心に沿って中心空間部33dを設けており、鍔部33bを固着した一端の内径が他端の内径よりわずかに大きな円錐形状になっている。そして、プロテクタ挿着部材33の外径は、プロテクタ素材Pの挿着を容易にするために、挿着されるプロテクタ素材Pの内径よりわずかに小さくされることが好ましい。プロテクタ挿着部材33は、鍔部33bが取付板32と挟持板34に挟まれて固定され、分割鍔部33gの外周側がスプリング34aに支持されており、鍔部33bは径方向への復元が容易に可能とされている。
【0017】
また、支持台31は、支持板11上にエアシリンダ37により移動可能に設けられ、支持台31上に取付台35が設けられている。そして、取付台35により丸棒状のプロテクタ拡径部材36の他端側が固定され一端側が左方向に水平に延びている。プロテクタ拡径部材36は、上記挿着筒部33aに対向しかつ同軸的に配設されている。プロテクタ拡径部材36は、一端側に向けてわずかに縮径した円錐形状になっており、上記プロテクタ挿着部材33の外径がプロテクタ内径よりも大きくなるようにされ、支持板11の右端位置に支持台31を左右方向に移動させるエアシリンダ37を設けている。そして、プロテクタ拡径部材36は、エアシリンダ37に駆動されて軸方向に移動することにより、プロテクタ挿着部材33の中心空間部33d内に挿入される。プロテクタ拡径部材36がプロテクタ挿着部材33内に挿入されることにより、挿着筒部33aが径方向外方に押されて挿着筒部33aのスリット33c、33fが広げられ、プロテクタ挿着部材33が相対的に拡径される。具体的には、挿着筒部33aの外径すなわち挿着されるプロテクタ素材Pの内径を上記ゴムホース素材Hの外径以上にすることができる。
【0018】
ゴムホース挿着装置20の後方の載置板21右端と、プロテクタ挿着装置30の後方のプロテクタ挿着部材33との間には、プロテクタ挿嵌装置40が設けられている。プロテクタ挿嵌装置40は、左右に水平に延びたロッドレスシリンダ41を設けている。ロッドレスシリンダ41には、プロテクタ搬送部材42が、ロッドレスシリンダ41に沿って移動可能に取り付けられている。
【0019】
プロテクタ搬送部材42は、図4に示すように、プロテクタ挿着部材33に挿嵌され、しかる後拡径されプロテクタ素材Pの一端に当接する当接部42aと一端端部を把持する筒状の把持部42bとを備えている。そして、拡径されたプロテクタ素材Pをプロテクタ挿着部材33に内部支持しつつ、かかるプロテクタ搬送部材42をロッドレスシリンダ41を駆動して、ホース挿着部材23に保持されたゴムホース素材Hに向かってプロテクタ素材Pを押し出して、ゴムホース素材Hの外周上にプロテクタ素材Pを挿嵌できる。
【0020】
ゴムホース挿着装置20の前側には、図2に示すように、ゴムホース素材Hの外周上にプロテクタ素材Pを挿嵌した素材組付品をホース挿着部材23から引き抜くための素材組付品引抜装置50が設けられている。素材組付品引抜装置50は、支持板11の左端からホース落下穴11aの左端近傍まで水平に延びたロッドレスシリンダ51を備えている。ロッドレスシリンダ51には、引抜部材52が、ロッドレスシリンダ51に沿って移動可能に取り付けられている。この引抜部材52は、移動部52aと、移動部52aに取り付けられた把持部52bとを備え、前進端まで移送されている。
【0021】
つぎに、上記実施形態の動作について説明する。
まず、ゴムホース挿着装置20は、取付台22がエアシリンダ24により載置板21の前方に押されて前進端位置(図2の二点鎖線位置)に移される。この状態で、離型剤に浸積された未加硫ゴムホース素材Hが、手作業によりホース挿着部材23の延長部23bに挿嵌される。ここでは、ゴムホース素材Hの内径は、延長部23bの外径より大きいので、挿着は容易に行われる。なお、ホース挿着部材23の延長部23bには、素材組付品引抜装置50の把持部52bが挟さまれており、把持部52bによりゴムホース素材H挿入端の位置決めが行われる。つぎに、空気供給装置(図示しない)により、基端部23aの端部から空気通過孔23eを通してエアが供給される。これにより、延長部23bに被せられた薄肉のゴムチューブ23cが膨らみ、ゴムホース素材Hがゴムチューブ23cに支持されて、ホース挿着部材23に移動変形しないように保持される。
【0022】
一方、プロテクタ挿着装置30では、取付台35が右側端に位置した状態で、プロテクタ挿着部材33の挿着筒部33aに、離型剤に浸積された未加硫のプロテクタ素材Pが挿嵌される。この時点では、挿着筒部33aの外径は、プロテクタ素材Pの内径より小さいので、挿嵌は容易に行われる。その後、エアシリンダ37により取付台35を左方向に移動させることにより、プロテクタ挿着部材33の中心空間部33d内にプロテクタ拡径部材36が挿入され、プロテクタ挿着部材33を径方向に押して拡径させる。これにより、挿着筒部33aに挿嵌されたプロテクタ素材Pは、拡径されてその内径がゴムホース素材Hの外径より大きくされる。この状態で、プロテクタ素材Pは、プロテクタ挿嵌装置40の把持部42bにより把持される。
【0023】
つぎに、ゴムホース挿着装置20は、取付台22がエアシリンダ24により移動して載置板21の図2に示す後退端位置に戻される。この状態で、ホース挿着部材23とプロテクタ挿着部材33は、同軸位置に先端が対向する。ここで、プロテクタ挿嵌装置40をロッドレスシリンダ41に沿ってゴムホース装着装置20側へ移動させることにより、把持部42bにより把持されたプロテクタ素材Pがプロテクタ挿着部材33から引き抜かれて、ホース挿着部材23に挿着されたゴムホース素材Hの外周面の所定位置に挿嵌される。このとき、ゴムホース素材Hは、膨張したゴムチューブ23cにより支持されているため、ゴムホース素材Hの外径より内径が大きくされたプロテクタ素材Pを、ゴムホース素材H上に挿嵌する際に、ゴムホース素材Hの収縮による外径拡大や波うちを防止でき、プロテクタ素材Pを円滑にゴムホース素材Hの規定位置に挿嵌することができる。また、プロテクタ素材Pの挿嵌後に、プロテクタ素材Pは、縮径してその内径がゴムホース素材Hの外径より小さくなろうとするため、ゴムホース素材Hに強固に固定され確実に位置決めされる。さらに、空気通過孔23eを通してエア供給が停止され、延長部23bに被せられた薄肉のゴムチューブ23cがへこみ、ゴムチューブ23cによるゴムホース素材Hの支持が解除される。
【0024】
つぎに、ゴムホース挿着装置20は、取付台22がエアシリンダ24により移動して載置板21の前進端位置に移される。ここで、引抜部材52の移動部52aをロッドレスシリンダ51に沿って移動させることにより、ゴムホース素材Hの外周面にプロテクタ素材Pの挿嵌された素材組付品が把持部52bに押されて、延長部23bから外れ、ホース落下穴11aから落下してシュート15を通過して、その下側に設けたコンテナ16内に収容される。
【0025】
この素材組付品が、手作業により曲がり部を有するマンドレル(図示しない)に挿嵌される。プロテクタ素材Pは、上記したように、ゴムホース素材Hに強固に固定され確実に位置決めされているため、曲がり部を有するマンドレルの外周面上に挿嵌するときに、プロテクタ素材Pの位置ずれ及びしわや端部広がりといった変形を生じることなく簡単に挿嵌させることができる。また、マンドレルにプロテクタ素材Pが確実に位置決めされるため、マンドレルに位置決め用の治具を設けなくてもよいので、マンドレルの保管も含めたコストを安価にすることができる。
その後、マンドレルに挿嵌された状態で、ゴムホース素材Hとプロテクタ素材Pの同時加硫が行われる。これにより加硫工程を1回で済ませることができる。
【0026】
なお、上記実施形態においては、プロテクタ素材Pのゴムホース素材Hへの挿嵌を挿嵌装置を用いており、また素材組付品の引き抜きを素材組付品引抜装置により行っているが、これらを手作業により行うこともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るプロテクタ付ホースの素材組付装置を概略的に示す正面図である。
【図2】同プロテクタ付ホースの素材組付装置を概略的に示す平面図である。
【図3】同素材組付装置の要部であるホース挿着装置を概略的に示す断面図である。
【図4】同素材組付装置の要部であるプロテクタ挿着装置を概略的に示す断面図である。
【図5】プロテクタ挿着部材を概略的に示す斜視図である。
【符号の説明】
10…基台、11…支持板、11a…ホース落下孔、20…ゴムホース挿着装置、21…載置板、22…取付台、23…ホース挿着部材、23a…基端部、23b…延長部、23c…ゴムチューブ、23e…空気通過孔、24…エアシリンダ、30…プロテクタ挿着装置、31…支持台、32…取付板、33…プロテクタ挿着部材、33a…挿着筒部、33b…鍔部、33c,33f…スリット、33d…中心空間部、34…挟持板、34a…スプリング、35…取付台、36…プロテクタ拡径部材、37…エアシリンダ、40…プロテクタ挿嵌装置、41…ロッドレスシリンダ、42…プロテクタ搬送部材、42a…当接部、42b…把持部、50…素材組付品引抜装置、51…ロッドレスシリンダ、52…引抜部材、52a…移動部、52b…把持部、H…ゴムホース素材(未加硫ゴムホース)、P…プロテクタ素材(未加硫プロテクタ)。

Claims (2)

  1. 実質的にストレートな未加硫または半加硫のゴムホース素材をストレートに延びるホース挿着部材に挿嵌する一方、ホース挿着部材と対向して同軸的に配置された拡径可能なプロテクタ挿着部材の外周上に、該ゴムホース素材の外径より小さな内径を有する未加硫または半加硫のエラストマからなるプロテクタ素材を挿嵌した後、該ゴムホース素材の外径よりも大径に拡径し、該プロテクタ素材を拡径されたプロテクタ挿着部材に内部支持しながら、前記ホース挿着部材に保持されたゴムホース素材に向かって軸方向に押し出して、ゴムホース素材の外周上に該プロテクタ素材を挿嵌し、その後、該プロテクタ素材の挿嵌されたゴムホース素材を曲がり部を有するマンドレルに挿嵌し、該マンドレルに挿嵌した状態の該プロテクタ素材とプロテクタ素材が挿嵌されたゴムホース素材とを同時に加硫成形を行うようにしたことを特徴とするプロテクタ付ホースの製造方法。
  2. 実質的にストレートな未加硫または半加硫のゴムホース素材の外周上に、該ゴムホース素材の外径より小さな内径を有する未加硫または半加硫のエラストマからなるプロテクタ素材を拡径させて挿嵌し、該プロテクタ素材の挿嵌されたゴムホース素材を曲がり部を有するマンドレルに挿嵌し、該マンドレルに挿嵌した状態の該プロテクタ素材とプロテクタ素材が挿嵌されたゴムホース素材とを同時に加硫成形を行うことにより得られるプロテクタ付ホースの製造に用いられる素材組付装置であって、
    前記ゴムホース素材の内径より外径の小さいストレートな棒状体であり、その一端側から軸線方向に延びかつ中間部にて該棒状体の外周面に開口するガス導入孔を設けたホース挿着部と、該ホース挿着部の一端側近傍から他端にかけた外周面に被せられかつ両端が外周面に密着固定された薄肉の可撓性のチューブとを設けてなり、該チューブの外周上に前記ゴムホース素材が挿嵌された状態で前記ガス導入孔から気体を導入して該チューブを膨張させることにより該ゴムホース素材を保持するゴムホース挿着装置と、
    前記プロテクタ素材の内径より小さな外径の筒状体であり、その内壁の少なくとも一部に軸方向に傾斜した円錐状の傾斜部を設けると共に、該筒状体の両端から交互に他端近傍に向けて軸線方向に延びかつ該筒状体壁を貫通したスリットを設けたプロテクタ挿着部と、該プロテクタ挿着部の中空部分に挿入される棒状体であって前記傾斜部に係合することにより該プロテクタ挿着部を押し広げて拡径させ該プロテクタ挿着部に挿着された前記プロテクタ素材の内径を前記ゴムホース素材の外径以上に拡径させる拡径部材とを備えてなるプロテクタ挿着装置と、該プロテクタ挿着装置に挿着されかつ拡径された前記プロテクタ素材を把持して前記プロテクタ挿着部から引き抜き、該プロテクタ素材を前記ゴムホース挿着装置に挿着されたゴムホース素材の外周上に挿嵌させるプロテクタ挿嵌装置と
    を備えたことを特徴とするプロテクタ付ホースの製造に用いられる素材組付装置。
JP29650796A 1996-11-08 1996-11-08 プロテクタ付ホースの製造方法及びこれに用いられる素材組付装置 Expired - Fee Related JP3669087B2 (ja)

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