JP3668475B2

JP3668475B2 - Safety device for roof work

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Publication number: JP3668475B2
Application number: JP2002350982A
Authority: JP
Inventors: 和男岡本; 佳典内田; 英樹有田
Original assignee: Sekisui House Ltd; Fujii Denko Co Ltd
Current assignee: Sekisui House Ltd; Fujii Denko Co Ltd
Priority date: 2002-12-03
Filing date: 2002-12-03
Publication date: 2005-07-06
Anticipated expiration: 2022-12-03
Also published as: JP2004183305A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、建物の屋根上での作業において、作業者の墜落事故を防止するための屋根作業用安全装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、建物の解体工事は、その多くが重機等で建物全体を一度に壊してしまう、いわゆるミンチ解体によってなされ、作業者の安全対策はヘルメットの着用程度であった。重機を使用することのできない狭小地や住宅密集地等では、手作業による解体工事も行われるが、この場合は、高所作業時の墜落を防止すべく、ヘルメットに加えて命綱も着用しなければならない。
【０００３】
また、最近では特に、一定規模以上の解体工事において木材やコンクリート等の特定の建設資材廃棄物をその種類ごとに分別し、再資源化を図ることが義務付けられるようになり、建物の解体工事は、従来のミンチ解体ではなく、手作業を中心とした分別解体によらなければならなくなっている。かかる分別解体では、まず解体する建物の建築設備や内装材を取り外し、次に屋根ふき材を材料別に取り外す作業が手作業で行われる。したがって、従来に比べ、作業者が屋根上で長時間作業するケースが必然的に増えることになる。しかし、解体工事という特性上、建物が老朽化していたり、躯体が腐食しているおそれもあって、屋根上での作業は非常に危険であり、その安全対策が急務となっている。
【０００４】
そこで、現在、建物の新築工事で利用されている作業者の安全対策を、そのまま解体時に流用する方策が考えられる。建物の新築時には、足場を組み立てて墜落防止用の親綱を張設して命綱を取り付けたり、建物の妻面トラスに予め安全装置を設置したりすることにより、施工期間中の作業者の安全対策としている（例えば、特許文献１参照。）。
【０００５】
図１８に示すように、この種の安全装置は、妻面トラスＡに固定した支柱取付金具Ｂに支柱Ｃを嵌入し、屋根面より所定長さ突出した支柱Ｃの先端部に、巻取式命綱Ｄを取り付けるものである。そして、この巻取式命綱Ｄを作業者に連結して、作業者が安全に屋根上を移動できるようにしている。
【０００６】
【特許文献１】
特開２００１−２４８２７７号公報
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、建物の解体工事では、養生を主目的として建物周囲に足場（シート架台）が組み立てられるだけであるので、足場と建物とが大きく隔たっている場合や、足場の設置高さが棟高さより低い場合がある。このため、足場を利用して命綱を取り付けるための親綱を張設するのが困難であったり、張設した親綱が作業の邪魔になったりして、解体作業の効率を低下させて好ましくない。
【０００８】
また、前記の安全装置は、工場や施工現場において予め妻面トラス材に取り付けておくことを前提としている。すなわち、建物の妻面トラスが組み上がった段階では、前記支柱を支柱取付金具に差し込むだけの作業となるように設計されている。
【０００９】
一方、解体工事において安全装置が必要となるのは、屋根ふき材を取り外す時であり、解体工事の工程上、壁面の外装材を取り壊して妻面トラス材を露出するのは、屋根ふき材を取り外した後の作業となる。したがって、屋根ふき材を取り外す前に安全装置を妻面トラスに取り付けるということができず、前記安全装置もそのまま流用することはできない。
【００１０】
本発明は以上のような事情にかんがみてなされたものであり、特に建物の屋根解体工事において解体される建物の棟木に取り付けて作業者の墜落事故を防止し、屋根上での安全を確保するとともに、その棟木の断面寸法を選ばず、一つの装置で様々な断面寸法の棟木に対応することのできる屋根作業用安全装置を提供することを目的とする。
【００１１】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するため、本発明に係る屋根作業用安全装置は、棟木に固定される支柱固定部材と、この支柱固定部材に立設される支柱と、この支柱に回動自在に取り付けられる巻取式命綱とを有することを前提としている。この支柱固定部材には、支柱を支持する支持基板と、棟木の軸方向に所定間隔を隔てて配置される一対の棟木保持部と、各棟木保持部に対応して設けられて該棟木保持部を棟木に締結する締結手段とが備えられ、棟木保持部と締結手段とが棟木を上下方向に締め付けることにより、前記支柱固定部材が棟木に固定されるものである。そして、かかる屋根作業用安全装置において、支柱固定部材の各棟木保持部は、棟木の天面側に配置される上部枠と、この上部枠の両端に連結されて棟木の周囲に巻回される二節三連のアームとを有することを特徴とする。
【００１２】
この発明によれば、かかる支柱固定部材は建物棟部の棟木に固定されるので、作業者は屋根ふき材と屋根下地材の一部分を取り外し、棟木の一部を露出するだけで、この支柱固定部材の取付作業を行うことができる。したがって、屋根の解体工事の手順に逆らうことなく巻取式命綱を備える支柱を立設することが可能であり、安全性の確保に加えて作業効率の向上も期待できる。
【００１３】
また、支柱固定部材の各棟木保持部は、棟木の天面側に配置される上部枠と、この上部枠の両端に連結されて棟木の周囲に巻回される二節三連のアームとを有するので、アームを棟木周囲に巻回して棟木が保持されるとともに、上方からは締結手段によって、下方からはアームによって、それぞれ棟木を締付けて支柱固定部材が棟木に固定される。したがって、巻取式命綱を備えた支柱を支柱固定部材に立設すると、この支柱を棟木のほぼ軸芯上に容易に支持させることができる。
【００１４】
また、前記アームは、棟木の底面に面する側辺に鋸歯部を有するよう構成されてもよい。これによれば、アームの鋸歯部が棟木に食い込み、より強固な取付状態が得られる。
【００１５】
さらに、前記棟木保持部におけるアーム同士の連節部に引張りバネ部材が取り付けられて、一端を上部枠に連結したアームが棟木の周囲にまわり込むように付勢される構成としてもよい。これによると、バネ部材が、アームの端部を上部枠方向に常時引きつけている。したがって、一端を上部枠に連結したアームは、他端を上部枠から外して拡げても、アームから手を放すと自ずから棟木周囲にまわり込むので、支柱固定部材の取付作業が容易になる。
【００１６】
また、前記棟木保持部におけるアーム同士の連節部には、連節用孔が複数個設けられて、棟木の断面寸法に合わせてアーム同士の連節位置が付け替え可能とされてもよい。さらに、上部枠とアームとの連結部に、連結用孔が複数個設けられて、棟木の断面寸法に合わせて上部枠とアームとの連結位置が付け替え可能とされてもよい。
【００１７】
これらの発明によれば、解体される建物の棟木の断面寸法によって解体用安全装置を取り替える必要がなく、一つの装置で様々な断面寸法の棟木に対応することができる。
【００１８】
本発明に係る屋根作業用安全装置の他の構成として、支柱固定部材の各棟木保持部が、棟木の天面側に配置される上部枠と、この上部枠の両端にそれぞれ連結される一対のフックとを有し、各フックの先端部には棟木に食い込む鉤爪が形成されてもよい。この発明によれば、フックは棟木をその両側方から挟み込んで、各フックの鉤爪が棟木に食い込むので、支柱固定部材の棟木への取付状態が強固になる。
【００１９】
かかる屋根作業用安全装置における棟木保持部の構成として、前記上部枠とフックとの連結部に、連結用孔が複数個設けられて、棟木の断面寸法に合わせて上部枠とフックとの連結位置が付け替え可能とされてもよい。これによれば、解体される建物における棟木の断面寸法によって、そのつど安全装置を取り替える必要がなく、一つの装置で様々な断面寸法の棟木に対応することができる。
【００２１】
また、本発明に係る屋根作業用安全装置は、前記支柱固定部材の支持基板が、その両端部において各棟木保持部と一体に接合されてなる。この場合、前記締結手段の具体的な構成は、各棟木保持部の上部枠を貫通して設けられた締付けボルトと、この締付けボルトの下端部に設けられて棟木の天面を押圧する押圧部とを備えたものである。そして、締付ボルトを締め付けることにより押圧部と棟木保持部とが棟木を挟持するように構成されている。
【００２２】
また、他の構成として、前記支柱固定部材の支持基板は、棟木保持部の内側において各締結手段を架け渡すものであってもよい。この場合、前記締結手段は、各棟木保持部の上部枠を貫通して前記支持基板の端部に当接する締付けボルトと、支持基板の端部に設けられて棟木の天面を押圧する押圧部とを備えてなる。そして、締付ボルトを締め付けることによって押圧部と棟木保持部とが棟木を挟持するように構成されてもよい。
【００２３】
また、本発明に係る屋根作業用安全装置の他の構成として、支柱固定部材の各棟木保持部は、棟木の天面側に配置される上部枠と、この上部枠の両端に連結されて棟木の周囲に巻回されるチェーンとを有するものであってもよい。前記支柱固定部材の支持基板は、その両端部において棟木保持部と一体に接合されてなり、締結手段は、棟木保持部の上部枠の一端に、チェーンの一端に設けられた締付けボルトを挿通させうるように形成されたチェーン保持筒と、前記締付けボルトに螺合されるチェーン締付けハンドルとを備えるものであってもよい。そして、チェーン保持筒に下側から締付けボルトを挿通させ、チェーン保持筒の上側から締付けボルトにチェーン締付けハンドルを螺合させて締め付けることにより、チェーンが棟木に緊結されるように構成されることが好ましい。
【００２４】
この発明によれば、チェーンを棟木周囲に巻回するとともに、巻き付けたチェーンの一部を前記上部枠の他端に固定することよって棟木が保持される。そして、棟木を上方から締め付ける締結手段と棟木に巻き付けたチェーンとによって、棟木保持部を棟木に確実に締結し、支柱固定部材を安定的に固定することができる。この場合も、チェーンが十分な長さを有していれば、支柱固定部材は、固定される棟木の断面寸法を選ばずに、一つの装置で様々な断面寸法の棟木に対応することができる。
【００２５】
かかる屋根作業用安全装置を用いて屋根の解体工事を行うには、以下の手順でなされることが好ましい。すなわち、建物棟部の屋根ふき材の一部を取り外すとともに、当該箇所の屋根下地材を剥がし取ることによって棟木の一部を露出する。次いで、この露出部分に屋根作業用安全装置の支柱固定部材を固定する。次いで、この支柱固定部材に支柱を立設するとともに、支柱の上方に巻取式命綱を取り付ける。そして、この巻取式命綱を作業者が装着して屋根の解体作業を行う。
【００２６】
これにより、屋根の解体工事に伴う作業用安全装置の取付作業は、屋根ふき材と屋根下地材の一部を取り外すだけで実施できる。したがって、屋根の解体工事の手順に逆らうことなく安全に作業を進めることが可能となり、作業効率も向上する。
【００２７】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る屋根作業用安全装置について、複数の実施の形態をそれぞれ図面を参照しつつ説明する。
【００２８】
本発明の安全装置は、支柱固定部材として、支持基板、棟木保持部及び締結手段を備えている。この支柱固定部材は、前記の棟木保持部と締結手段とによって棟木を上下方向に締付け、棟木を固定している。そして、この棟木保持部と締結手段との構成態様によって、本発明の安全装置は複数の実施の形態を有する。
【００２９】
そこで、まず、棟木保持部と締結手段について、主要な構成を簡単に説明する。棟木保持部と締結手段の構成態様は、それぞれ下記の３通りに大別される。
【００３０】
すなわち、棟木保持部の構成としては、上部枠と、
（１）二節三連のアームを有するもの、
（２）一対のフックを有するもの、
（３）チェーンを有するもの、
があげられる。
【００３１】
また、締結手段の構成としては、
（４）各棟木保持部の上部枠を貫通して設けられた締付けボルトと、この締付けボルトの下端部に設けられて棟木の天面を押圧する押圧部とを備えるもの、
（５）棟木保持部の上部枠を貫通して支持基板の端部に当接する締付けボルトと、支持基板の端部に設けられて棟木の天面を押圧する押圧部とを備えるもの、
（６）棟木保持部の上部枠の一端に、チェーンの一端に設けられた締付けボルトを挿通させうるように形成されたチェーン保持筒と、前記締付けボルトに螺合されるチェーン締付けハンドルとを備えるもの、
があげられる。
【００３２】
したがって、本発明に係る屋根作業用安全装置は、これらの棟木保持部と締結手段との各構成態様の組合せ方と、その各部の形態により、複数の実施の形態が考えられる。そこで、以下の説明においては、このうちの５つの実施の形態について説明する。
【００３３】
＜第１の実施の形態＞
図１から図４は、本発明の第１の実施の形態を示し、図１は建物の棟木に取り付けられた安全装置を示す斜視図、図２は図１の安全装置の支柱固定部材を示す斜視図、図３及び図４は、それぞれ図１の安全装置の支柱固定部材の正面図である。
【００３４】
この実施の形態の安全装置１１は、前記した棟木保持部の構成態様（１）と、締結手段の構成態様（４）との組合せに係るものである。
【００３５】
図示するように、安全装置１１は、棟木９２に固定される支柱固定部材１０と、この支柱固定部材１０に立設される支柱５と、この支柱５の先端部に回動自在に取り付けられる巻取式命綱６とを備えている。また、図２に示すように、支柱固定部材１０は、支持基板２ａと、この支持基板２ａの両端に設けられた一対の棟木保持部３ａ、及び締結手段を備えている。
【００３６】
支持基板２ａは、下方に開口した溝形の断面を有する鋼板製の部材である。支持基板２ａの中央部には支柱固定用穴２１が設けられ、この支柱固定用穴２１の下面に固定用ナット２２が固着されている。支柱固定用穴２１には、支柱５の下端部に形成されたボルト部５１１が挿入されて、固定用ナット２２に螺着される。支持基板２ａの両端部には、後述の締付けボルト４１が挿通されるボルト用孔２３がそれぞれ設けられている。
【００３７】
棟木保持部３ａは、支持基板２ａの両端部にそれぞれ一体に接合され、棟木９２の軸方向に適宜の間隔を隔てて配置されている。各棟木保持部３ａは、棟木９２の天面側に配置される上部枠３１と、この上部枠３１の両端に連結されて、棟木の周囲に巻回されるアーム３２とを備えている。
【００３８】
上部枠３１は、中空又は溝形の断面を有する鋼材からなり、棟木９２の軸方向に直交して配置される。上部枠３１の両端には連結用孔３１１が棟木９２の軸方向と平行に、各２個ずつ適宜の間隔をあけて並設されている。また、上部枠３１の中央部には、後述の締付けボルト４１が挿通されるボルト用孔３１２が設けられている。
【００３９】
アーム３２は２節３連で構成され、図３及び図４に示すようにアーム３２（ａ），３２（ｃ）の端部には、連結用孔３２１が上下に適当な間隔で２個ずつ設けられている。そして、この連結用孔３２１のいずれか一方と、上部枠３１の連結用孔３１１のいずれか一方が、ロックピン７を用いて互いに連結され、アーム３２（ａ），３２（ｃ）が上部枠３１に対し回動自在に支持される。アーム３２と上部枠３１とを連結する連結用孔３２１，３１１は、棟木９２の断面寸法に合わせて適宜選択され、上部枠３１とアーム３２との連結位置を付け替え可能としている。
【００４０】
ここで、上部枠３１とアーム３２との連結に用いられる例示のロックピン７は、先端部に、出没自在な係止爪７１を備えている。そして、一旦、連結用孔３１１，３２１に嵌挿されると、容易には抜けないように構成されている。ロックピン７を抜き取る際には、この係止爪７１を押さえて没入させる。
【００４１】
また、三連の中央に位置するアーム３２（ｂ）の側辺には鋸歯部３２３が形成されている。このアーム３２（ｂ）は巻回されたとき棟木９２の底面に面し、この棟木９２の底面に強固に固定される。
【００４２】
アーム３２（ｂ）におけるアーム３２（ｃ）側の端部には、連節用孔３２２が適当な間隔をあけて２個並設されている。この連節用孔３２２も、棟木９２の断面寸法に合わせていずれかの孔が適宜選択され、アーム３２（ｂ）とアーム３２（ｃ）との連節位置を付け替え可能としている。
【００４３】
また、締結手段は、例示の形態において、締付けボルト４１と接続板４３と押圧部４２によって構成されている。
【００４４】
締付けボルト４１は、頭部につまみ４１１を備え、支持基板２ａの両端部と上部枠３１の中央部とにそれぞれ設けられたボルト用孔２３，３１２を挿通して取り付けられる。上部枠３１のボルト用孔３１２の下面にはナット３１３が固着されており、締付けボルト４１はこのナット３１３と螺合しうるよう構成されている（図３参照）。
【００４５】
また、締付けボルト４１の先端は、リベット状に加工されている。接続板４３は平板状に形成されて、中央に締付けボルト４１の先端部が挿入されるボルト接続孔４３１を備えている。このような締結手段では、締付けボルト４１の先端部が、接続板４３のボルト接続孔４３１に挿入される。そして、リベット状に加工された締付けボルト４１の先端部が、接続板４３の下面側においてかしめられ、接続板４３に対して回動自在に接続されている。
【００４６】
押圧部４２は、この接続板４３の下面にそれぞれ２個ずつ配置され、接続板４３に接合されている。つまり、この押圧部４２は、棟木保持部３ａの内側に位置することとなる。各押圧部４２は、下方に開口した溝形の断面を有する鋼板製の部材であり、両縁部には鋸歯状の挟持部４２１が設けられている。これらの挟持部４２１が、棟木９２の天面に当接して食い込むことによって、より強固な取付状態が得られるようになっている。
【００４７】
かかる締結手段によって、締付けボルト４１を締め付けると、押圧部４２が棟木９２の天面を押さえ付けて、棟木保持部３ａのアーム３２が棟木９２の底面に食い込む。これにより、棟木９２は上下方向に締め付けられて支柱固定部材１０が棟木９２に確実に固定される。
【００４８】
図５は支柱固定部材に立設される支柱５と、これに取り付けられる巻取式命綱６を示す斜視図である。
【００４９】
この支柱５は、人の腰程度の高さを有する鉄パイプ製の部材で、この支柱５の下端部には、前記支持基板２ａの支柱固定用穴２１に螺合しうるボルト部５１１が設けられている。
【００５０】
支柱５の上部には、複数個の固定孔５１２が設けられている。下端の固定孔５１２には、固定環５２がビス８等を用いて取り付けられる。
【００５１】
この固定環５２の上部には、巻取式命綱６を連結するための環状フレーム５５が嵌装される。環状フレーム５５は、内径が支柱５の外径よりもやや大きく形成されており、支柱５に嵌装されたとき支柱５を軸に回動自在となる。巻取式命綱６は、環状フレーム５５の側方に突設された取付部５５１に連結固定されている。環状フレーム５５は、スペーサ環５３を挟んで上下に２個取り付けられ、互いに独立して回動する。さらに、上段の環状フレーム５５の上方には、抜け止め環５４が取り付けられる。スペーサ環５３、抜け止め環５４はロックピン７によって支柱５に固定される。
【００５２】
これらの固定環５２、スペーサ環５３、抜け止め環５４、及び環状フレーム５５は、いずれも支柱５に対して嵌脱自在であり、必要に応じて巻取式命綱６の個数を増減することもできる。
【００５３】
巻取式命綱６は、合成繊維製の細幅織りベルト６１がボビン６２内に巻き取られた構造を有する。ボビン６２には巻取ばねが内蔵されて、常時ベルト６１に巻取力を付勢している。さらに、ボビン６２には図示されない爪が設けられて、急激にベルト６１が引き出されると巻取ばねが急回転し、その遠心力によって爪が開く構造となっている。そして、巻取口６３に設けられた図示されないストッパと当接してボビン６２の回転を阻止し、ベルト６１が一定長さ以上繰り出すのを防いでいる。したがって、巻取式命綱６を装着した作業者は、万一足を滑らせても、ベルト６１が作業者の墜落を防ぎ、作業者の受ける衝撃荷重も最小限に抑えられる。
＜屋根の解体方法＞
次に、前記安全装置１１を利用した屋根の解体方法について説明する。図６は、安全装置の使用状態を示す概略図であり、図７は安全装置を棟木に固定した状態を示す斜視図である。
【００５４】
屋根の解体工事においては、まず屋根の棟部に葺設されている棟瓦（がんぶり瓦）や棟カバー材などの棟ふき材９３を、一部のみ（数十cm程度）取り外す。次に、棟ふき材９３を取り除いた棟部に近接する数十cmの範囲で瓦などの屋根ふき材９４とその下側にある屋根下地材９５とを剥がし取って棟木９２の一部を露出する。
【００５５】
続いて、この露出部分に安全装置１１の支柱固定部材１０を固定する。この支柱固定部材１０は、以下の手順により棟木９２に固定される。
【００５６】
まず、各棟木保持部３ａにおいて、上部枠３１の両端に取り付けられているロックピン７のいずれか一方を引き抜き、上部枠３１の一端とアーム３２との連結を解除する。そして、自由になったアーム３２を棟木９２の周囲にまわし込んで棟木９２を包囲した後、再びアーム３２の一端を上部枠３１に差し込んでロックピン７によって連結する。
【００５７】
このとき、図４に示したように、挟持する棟木９２の断面寸法に合わせて、アーム３２（ｂ）の連節用孔３２２をずらして、アーム３２（ｂ）とアーム３２（ｃ）とを連節し直し、連節位置を付け替えてもよい。さらに、アーム３２（ａ），３２（ｃ）と、上部枠３１とを連結している連結用孔３２１，３１１を、それぞれ連結し直して連結位置を付け替えてもよい。
【００５８】
続いて、締付けボルト４１を締めて押圧部４２を棟木９２に圧接させる。これにより、棟木９２は天面側からは押圧部４２に、底面側からはアーム３２（ｂ）に締め付けられて強固に固定される。
【００５９】
次に、棟木９２に固定した支柱固定部材１０に支柱５を立設する。このとき、支柱５の下端のボルト部５１１を支持基板２ａ中央の支柱固定用穴２１に嵌め込み、内側に設けられた固定用ナット２２に螺合させて固定していく。こうして支持基板２ａに支柱５の下端面が当接し、支柱５は棟木９２のほぼ軸芯上に支持される。
【００６０】
次に、立設した支柱５の先端部に巻取式命綱６を取り付ける。巻取式命綱６は、例示の形態においては、支柱５に２個取り付けている。
【００６１】
続いて、それぞれの巻取式命綱６のベルト６１を、２人の作業者９１の腰部の安全帯にそれぞれ装着し、解体作業を順次行っていく。
【００６２】
このように、支柱５に取り付けられた巻取式命綱６は、支柱５を軸として回動自在になるので、作業者９１は屋根上の広範囲での作業が可能となる。そのうえ、支柱５は屋根の棟部の中央付近に立設することができるので、１本の支柱５を中心に屋根全体を作業範囲として無駄なくカバーでき、より安全に解体作業を進めることができる。
【００６３】
加えて、本例の場合には、巻取式命綱６が支柱５に２個取り付けられて、２人の作業者９１に装着することができ、各作業者９１が同時に解体作業を行ってもベルト６１同士が絡むことはない。また、万一、作業者９１が足を滑らせても、作業者９１の墜落を防ぐとともに、作業者９１が受ける衝撃荷重も最小限に抑えられる。
【００６４】
また、巻取式命綱６は、ベルト６１に巻取力を付勢しているので、ベルト６１が支柱５と作業者９１との間で撓むことがない。また、巻取式命綱６は屋根面から所定の高さ突出した支柱５の先端部に取り付けられているので、屋根上に載置された瓦や盛土等に引っ掛かることもない。したがって、屋根の解体工事を効率よくスムーズに行うことを可能にするとともに、作業者９１の安全を確保することができる。
【００６５】
＜第２の実施の形態＞
この実施の形態に係る屋根作業用安全装置１２は、前記第１の実施の形態と基本構成においてほぼ同様であるが、アームの構成が異なっている。そこで、前記第１の実施の形態と共通する部分については同一の符号を付してその説明を省略し、アームについて説明する。
【００６６】
図８は、本実施の形態の安全装置を示す正面図である。例示の形態に係るアーム３２は、アーム３２同士の連節部にバネ部材３２４が取り付けられている。アーム３２は、このバネ部材３２４によって常時矢符Ｓ方向に引きつけられている。このため、一端を上部枠３１に連結されたアーム３２は、他端が上部枠３１から外されて拡げられても、自ずから棟木９２周囲にまわり込むよう付勢される。
【００６７】
したがって、作業者が支柱固定部材１０を棟木９２に取り付ける際、手を棟木９２周囲に差し入れて作業するに十分なスペースが確保できないような場合であっても、アーム３２を容易に棟木９２の周囲にまわし込むことができる。
【００６８】
＜第３の実施の形態＞
図９から図１１は、本発明の第３の実施の形態を示し、図９は安全装置を棟木に固定した使用状態を示す部分斜視図、図１０は安全装置の支柱固定部材を示す正面図、図１１は図１０の側面図である。
【００６９】
この実施の形態に係る屋根作業用安全装置１３は、前記した棟木保持部の構成態様（２）と、締結手段の構成態様（５）との組合せに係るものである。すなわち、第１の実施の形態とは、支柱固定部材における各構成が若干異なる。そこで、前記第１の実施の形態と共通する構成要素については同一の符号を付してその説明を省略し、主に支柱固定部材について説明する。
【００７０】
この支柱固定部材１０の支持基板２ｂは、鋼板を下方に開口した溝形に折曲して形成された中央基部２４と、この中央基部２４の両端に接合された平板状の接続板２５とからなる。そして、この支持基板２ｂによって、棟木９２の軸方向に、締結手段を構成する一対の押圧部４２同士が連結されている。
【００７１】
すなわち、本実施の形態においては、支持基板２ｂに設けられた各接続板２５の下面側に、押圧部４２がそれぞれ２個ずつ接合されて一体に設けられた構成となっている。この押圧部４２は、前記第１の実施の形態における押圧部４２とほぼ同様の形状を有している。また、押圧部４２を棟木９２の天面に押圧する締付けボルト４１は、棟木保持部３ｂの上部枠３１を貫通して支持基板２ｂの接続板２５に当接している。
【００７２】
各棟木保持部３ｂは、棟木９２を両側方から挟持するよう２本のフック３３を備えてなる。フック３３の先端には、棟木９２の底面に食い込む鉤爪３３１が形成されている。棟木９２は、２本のフック３３によって両側から挟持されるとともに、鉤爪３３１によって底面が強固に支持される。
【００７３】
また、各フック３３の基端側には、上部枠３１と連結するための連結用孔３３２が上下に適当な間隔で３個ずつ設けられている。これにより、フック３３と上部枠３１との連結位置を、棟木９２の断面寸法に合わせて付け替えることが可能である。
【００７４】
＜第４の実施の形態＞
図１２及び図１３は、本発明の第４の実施の形態を示し、図１２は安全装置の支柱固定部材を示す正面図、図１３は図１２の側面図である。
【００７５】
この実施の形態に係る屋根作業用安全装置１４は、前記した棟木保持部の構成態様（３）と、締結手段の構成態様（５）との組合せに係るものである。すなわち、前記第３の実施の形態と、棟木保持部の構成が異なっている。そこで、以下において、前記第３の実施の形態と共通する構成要素については同一の符号を付してその説明を省略し、主に棟木保持部について説明する。
【００７６】
この支柱固定部材１０の各棟木保持部３ｃは、棟木９２の天面側に配置される上部枠３１と、この上部枠３１の両端に連結されて棟木９２の周囲に巻回されるチェーン３５とを備えている。
【００７７】
例示の形態においてチェーン３５は、予め一端が、上部枠３１の一端にボルト３１５を用いて固定されている。上部枠３１の他端には、チェーン３５を掛止自在に固定する掛止部３１６が設けられており、棟木９２の周囲に巻回したチェーン３５の適当な箇所を掛止部３１６に掛止するように構成されている。
【００７８】
また、押圧部４５は前記第３の実施の形態と同様に、支持基板２の両端部に一体に接合されている。ただし、押圧部４５の形状は前記第３の実施の形態とは若干異なり、鋼板の四周を折曲して断面溝形に形成されている。この折曲された四周縁部には、棟木９２天面との当接する鋸歯状の挟持部４５１が設けられている。これにより、押圧部４５が棟木９２の天面に食い込み、より強固な取付状態が得られる。
【００７９】
この実施の形態では、締付けボルト４１を締め付けると、押圧部４５が棟木９２の天面を押圧するとともに、チェーン３５を引張して棟木９２を上下方向に締め付ける。
【００８０】
本実施の形態の場合、チェーン３５が十分な長さを有していれば、棟木９２の断面寸法を選ばずに、一つの装置で様々な断面寸法の棟木に支柱固定部材１０を取り付けることができる。
【００８１】
＜第５の実施の形態＞
図１４から図１７は、本発明の第５の実施の形態を示し、図１４は安全装置を示す正面図、図１５は支柱固定部材の側面図、図１６は支柱固定部材の上面図、図１７は支柱固定部材の正面図であり、チェーンを上部枠の一端に掛止する様子を示している。
【００８２】
この実施の形態に係る屋根作業用安全装置１５は、前記した棟木保持部の構成態様（３）と、締結手段の構成態様（６）との組合せに係るものである。すなわち、前記第４の実施の形態とは、締結手段の構成が異なっている。そこで、前記第４の実施の形態と共通する構成要素については同一の符号を付してその説明を省略し、主に締結手段について説明する。
【００８３】
図示するように、この安全装置１５においては、締結手段が、棟木保持部３ｃの上部枠３１の一端に取り付けられたチェーン保持筒４８と、チェーン３５の一端に設けられた締付けボルト４７と、この締付けボルト４７に螺合されるチェーン締付けハンドル４９によって構成される。
【００８４】
チェーン保持筒４８は、締付けボルト４７を挿通させうる内径を有し、上部枠３１の一端に回動自在に取り付けられている。
【００８５】
また、チェーン締付けハンドル４９は、締付けボルト４７に螺合するナット部４９１と、このナット部４９１から斜め方向に延設されたハンドル部４９２とを備えている。
【００８６】
かかる締結手段は、次のような手順によって、支柱固定部材１０を棟木９２に締結する。すなわち、チェーン保持筒４８に下側から締付けボルト４７を挿通させ、この締付けボルト４７に、チェーン保持筒４８の上側からチェーン締付けハンドル４９を螺合させる。チェーン締付けハンドル４９を螺合させた締付けボルト４７は、チェーン保持筒４８の上縁にナット部４９１が係止して上部枠３１に連結される。
【００８７】
一方、チェーン３５の他端は、棟木９２の周囲にチェーン３５を巻回して、図１７に示すように、適当な箇所を上部枠３１の他端に設けられた掛止部３１６に掛止して固定させる。このとき、チェーン保持筒４８が、上部枠３１の一端に回動自在に取り付けられているので、チェーン３５を棟木９２の大きさに合わせて任意の角度でまわし込むことができる。
【００８８】
そして、締付けボルト４７に螺合させたチェーン締付けハンドル４９２を締め付けることによって、チェーン３５が緊結されて、棟木９２に支柱固定部材１０が固定される。
【００８９】
例示の形態においては、上部枠３１の下辺中央部に鋸歯部３１８が円弧状に形成されている。これにより、支柱固定部材１０が固定される棟木９２が丸太材であっても、丸太材の上面が鋸歯部３１８に食い込むので、棟木９２は安定して保持される。このように、本実施の形態の安全装置１５では、チェーン３５が十分な長さを有していれば棟木９２の断面寸法や断面形状を選ばずに、一つの装置で様々な棟木９２に支柱固定部材１０を固定することができる。
【００９０】
また、本実施の形態では、支柱固定部材１０の支持基板２ｃに、掛止用リング２８が２個設けられている。このリング２８は、屋根作業時に必要なロープや工具等の作業道具を掛止して、それらの落下を防ぐのに利用することができる。
【００９１】
以上のように、本発明に係る屋根作業用安全装置は、支柱固定部材に設けられる棟木保持部と締結手段の構成態様について、様々な組合せが可能である。そして、棟木を上下方向に締め付けて支柱固定部材を固定するものであれば、前記した実施の形態に限られず、他の組合せに係るものであっても同様の効果が得られる。
【００９２】
また、本発明に係る安全装置は屋根の解体作業だけでなく、当然、建物の新築や改築における屋根上での作業時にも使用することができる。この場合には、妻面トラスに取り付ける従来の安全装置に比べて、命綱を装着した作業者の作業範囲が拡大され、作業性が高められる。
【００９３】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る屋根作業用安全装置は、支柱固定部材の一対の棟木保持部と締結手段とが棟木を上下方向に締め付けて、支柱固定部材を棟木に確実に固定する。このとき、この支柱固定部材が固定されるのは建物棟部の棟木であるので、棟ふき材と、それに近接する屋根ふき材及び屋根下地材の一部分を取り外すだけで、その取付作業を行うことができる。したがって、屋根の解体工事の手順に逆らうことなく安全装置を取り付けることが可能となる。
【００９４】
そして作業者は、支柱に回動自在に取り付けられた巻取式命綱を装着して、安全を確保しつつ屋根上での作業を行うことができる。さらに、この支柱は屋根の棟部の中央付近に立設することができるので、支柱を中心に屋根全体を作業範囲とすることができ、作業効率の向上も期待できる。
【００９５】
また、本発明に係る屋根作業用安全装置を利用して屋根を解体することにより、作業者の墜落事故を防止しつつ屋根上での作業の安全性を高めるとともに、手作業による解体工事を効率良く進めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る屋根作業用安全装置の第１の実施の形態を示す斜視図である。
【図２】図１の安全装置の支柱固定部材を示した斜視図である。
【図３】図１の解体用安全装置の支柱固定部材の正面図である。
【図４】図１の解体用安全装置の支柱固定部材の正面図である。
【図５】本発明に係る屋根作業用安全装置の支柱と、これに取り付けられる巻取式命綱を示す斜視図である。
【図６】本発明に係る屋根作業用安全装置の使用状態を示す概略図である。
【図７】本発明に係る屋根作業用安全装置を棟木に固定した状態を示す斜視図である。
【図８】本発明に係る屋根作業用安全装置の第２の実施の形態を示す正面図である。
【図９】本発明に係る屋根作業用安全装置の第３の実施の形態における使用状態を示す斜視図である。
【図１０】本発明に係る屋根作業用安全装置の第３の実施の形態を示す正面図である。
【図１１】図１０の側面図である。
【図１２】本発明に係る屋根作業用安全装置の第４の実施の形態を示す正面図である。
【図１３】図１２の側面図である。
【図１４】本発明に係る屋根作業用安全装置の第５の実施の形態を示す正面図である。
【図１５】前記安全装置における支柱固定部材の側面図である。
【図１６】図１５の上面図である。
【図１７】前記安全装置の支柱固定部材を示す正面図である。
【図１８】従来の安全装置を示す斜視図である。
【符号の説明】
１１屋根作業用安全装置
１０支柱固定部材
２ａ支持基板
３ａ棟木保持部
３１上部枠
３１１連結用孔
３２アーム
３２１連結用孔
３２２連節用孔
３２３鋸歯部
４１締付けボルト
４２押圧部
１２屋根作業用安全装置
３２４バネ部材
１３屋根作業用安全装置
２ｂ支持基板
３ｂ棟木保持部
３３フック
３３１鉤爪
３３２連結用孔
１４屋根作業用安全装置
３ｃ棟木保持部
３１６掛止部
３５チェーン
４５押圧部
１５屋根作業用安全装置
２ｃ支持基板
２８掛止用リング
３１６掛止部
３１８鋸歯部
４７締付けボルト
４８チェーン保持筒
４９チェーン締付けハンドル
５支柱
６巻取式命綱
７ロックピン
９１作業者
９２棟木
９４屋根ふき材
９５屋根下地材[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
  This invention is intended to prevent an operator from crashing when working on the roof of a building.For safety equipment for roof workRelated.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, most of the building demolition work has been done by so-called mince demolition, in which many of the buildings are destroyed at once by heavy machinery and the like, and the safety measures for workers have been about wearing helmets. In confined spaces and densely populated areas where heavy machinery cannot be used, manual dismantling work is also performed, but in this case, in addition to helmets, lifelines must be worn in order to prevent crashing when working at heights. I must.
[0003]
In recent years, in particular, it has become obligatory to separate specific construction material wastes such as wood and concrete for each type in the demolition work above a certain scale and to recycle them. Instead of the conventional minced dismantling, it is necessary to use a separate dismantling centered on manual work. In such separate dismantling, first, the building equipment and interior materials of the building to be dismantled are removed, and then the roofing material is removed manually by material. Therefore, the number of cases where the worker works on the roof for a long time is inevitably increased as compared with the conventional case. However, due to the characteristic of demolition work, there is a possibility that the building is aged or the housing is corroded, so work on the roof is very dangerous, and its safety measures are urgently needed.
[0004]
In view of this, it is conceivable to use the safety measures for workers currently used in new construction of buildings as they are at the time of dismantling. When building a new building, the safety of workers during the construction period can be obtained by assembling a scaffolding and installing a lifeline by installing a master rope for crash prevention, or by installing a safety device in advance on the truss surface of the building. As a countermeasure (for example, refer to Patent Document 1).
[0005]
As shown in FIG. 18, this type of safety device is such that a column C is inserted into a column mounting bracket B fixed to the end face truss A, and a winding type is provided at the tip of the column C protruding a predetermined length from the roof surface. A lifeline D is attached. And this winding-type lifeline D is connected with an operator so that the operator can safely move on the roof.
[0006]
[Patent Document 1]
JP 2001-248277 A
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the building demolition work, the scaffolding (sheet mount) is only assembled around the building for the main purpose of curing, so when the scaffolding and the building are largely separated, or the installation height of the scaffolding is lower than the building height There is a case. For this reason, it is difficult to stretch a master rope for attaching a lifeline using a scaffold, or the stretched master rope interferes with the work, which reduces the efficiency of the dismantling work. Absent.
[0008]
Moreover, the said safety device presupposes attaching to the wife truss material previously in a factory or a construction site. That is, it is designed so that when the end face truss of the building is assembled, the work is simply inserted into the support fitting.
[0009]
On the other hand, the safety device is necessary in the demolition work when the roofing material is removed, and in the process of the demolition work, it is the roofing material that tears the exterior wall materials and exposes the truss surface. Work after removal. Therefore, the safety device cannot be attached to the end face truss before removing the roofing material, and the safety device cannot be used as it is.
[0010]
  The present invention has been made in view of the above circumstances, and in particular, is attached to a purlin of a building to be demolished in the roof demolition work of the building to prevent an operator from falling down and to ensure safety on the roof. In addition, it is possible to handle purlins with various cross-sectional dimensions with one device, regardless of the cross-sectional dimension of the purlinSafety equipment for roof workThe purpose is to provide.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
  In order to achieve the above-mentioned object, a roof working safety device according to the present invention is attached to a column fixing member fixed to a purlin, a column standing upright on the column fixing member, and the column. It is assumed that it has a retractable lifeline. The support fixing member is provided with a support substrate for supporting the support, a pair of purlin holding units arranged at predetermined intervals in the axial direction of the purlin, and the purlin holding units provided corresponding to the respective purlin holding units. Fastening means to fasten the purlin to the purlin, and the purlin holding part and the fastening means fasten the purlin in the vertical direction, thereby fixing the post fixing member to the purlin.Is. And in such a roof work safety device, each purlin holding part of the column fixing member is connected to the upper frame disposed on the top surface side of the purlin and both ends of the upper frame and is wound around the purlin. With two-bar triple-armIt is characterized by that.
[0012]
According to this invention, since such a column fixing member is fixed to the purlin of the building ridge part, the operator removes a part of the roofing material and the roof base material, and only exposes a part of the purlin to fix the column. The attachment work of a member can be performed. Therefore, it is possible to erect a support post equipped with a retractable lifeline without going against the procedure of dismantling the roof, and it can be expected to improve work efficiency in addition to ensuring safety.
[0013]
  Also,Each purlin holding part of the column fixing member has an upper frame arranged on the top side of the purlin, and a two-node triple arm connected to both ends of the upper frame and wound around the purlin.SoThe arm is wound around the purlin and the purlin is held, and the strut fixing member is fixed to the purlin by tightening the purlin by the fastening means from above and the arm from below. Therefore, when a support column having a retractable lifeline is erected on the support column fixing member, the support column can be easily supported almost on the axis of the purlin.
[0014]
The arm may be configured to have a sawtooth portion on the side facing the bottom surface of the purlin. According to this, the sawtooth portion of the arm bites into the purlin, and a stronger mounting state is obtained.
[0015]
Further, a tension spring member may be attached to a joint portion between the arms in the purlin holding portion, and an arm having one end connected to the upper frame may be urged so as to go around the purlin. According to this, the spring member always attracts the end of the arm toward the upper frame. Therefore, even if the arm having one end connected to the upper frame is expanded by removing the other end from the upper frame, if the arm is released from the arm, it will naturally go around the purlin, so that the work for attaching the column fixing member becomes easy.
[0016]
Further, a plurality of articulation holes may be provided in the articulation part between the arms in the purlin holding part, and the articulation position between the arms may be changed according to the cross-sectional dimension of the purlin. Furthermore, a plurality of connection holes may be provided in the connection portion between the upper frame and the arm, and the connection position between the upper frame and the arm may be changed according to the cross-sectional dimension of the purlin.
[0017]
According to these inventions, it is not necessary to replace the dismantling safety device according to the cross-sectional dimension of the building to be demolished, and it is possible to deal with purlins having various cross-sectional dimensions with a single device.
[0018]
As another configuration of the roof work safety device according to the present invention, each purlin holding portion of the column fixing member is connected to the upper frame disposed on the top surface side of the purlin and the both ends of the upper frame, respectively. The hook may have a hook, and a claw that bites into the purlin may be formed at the tip of each hook. According to the present invention, the hook sandwiches the purlin from both sides, and the claws of each hook bite into the purlin, so that the mounting state of the column fixing member to the purlin becomes strong.
[0019]
As a structure of the purlin holding part in such a safety device for roof work, a plurality of connecting holes are provided in the connecting part of the upper frame and the hook, and the connecting position of the upper frame and the hook according to the cross-sectional dimension of the purlin May be replaceable. According to this, it is not necessary to replace the safety device every time depending on the cross-sectional dimension of the purlin in the building to be demolished, and it is possible to deal with purlins having various cross-sectional dimensions with one device.
[0021]
In the roof work safety device according to the present invention, the support substrate of the column fixing member is integrally joined to each purlin holding portion at both ends thereof. In this case, the specific configuration of the fastening means includes a tightening bolt provided through the upper frame of each purlin holding portion, and a pressing portion that is provided at the lower end of the tightening bolt and presses the top surface of the purlin. It is equipped with. And a press part and a purlin holding part are comprised so that a purlin may be clamped by clamping | tightening a clamping bolt.
[0022]
As another configuration, the support substrate of the support fixing member may be configured to bridge each fastening means inside the purlin holding part. In this case, the fastening means includes a fastening bolt that penetrates the upper frame of each purlin holding portion and abuts against an end portion of the support substrate, and a pressing portion that is provided at the end portion of the support substrate and presses the top surface of the purlin. And comprising. And a press part and a purlin holding | maintenance part may be comprised so that a purlin may be clamped by tightening a bolt.
[0023]
  In addition, the roof work safety device according to the present inventionAs other configurations,Each purlin holding part of the column fixing member may have an upper frame arranged on the top side of the purlin and a chain that is connected to both ends of the upper frame and wound around the purlin. .The support substrate of the column fixing member is integrally joined to the purlin holding portion at both ends thereof, and the fastening means is inserted through one end of the upper frame of the purlin holding portion with a fastening bolt provided at one end of the chain. A chain holding cylinder formed so as to be able to be formed and a chain tightening handle screwed into the tightening bolt may be provided. The chain is configured to be fastened to the purlin by inserting a tightening bolt into the chain holding cylinder from below and screwing the chain tightening handle into the tightening bolt from above the chain holding cylinder. preferable.
[0024]
  thisAccording to the invention,The chain is wound around the purlin, and the purlin is held by fixing a part of the wound chain to the other end of the upper frame. And tighten the purlin from aboveFastening meansAnd a chain wrapped around purlinThus, the purlin holding part can be securely fastened to the purlin and the column fixing member can be stably fixed.In this case as well, if the chain has a sufficient length, the column fixing member can handle purlins of various cross-sectional dimensions with a single device, without selecting the cross-sectional dimension of the purlin to be fixed. .
[0025]
  In order to perform roof dismantling work using such a roof work safety device, the following procedure is preferable.That is, while removing a part of the roofing material of a building ridge part and peeling off the roof base material of the said location, a part of ridge is exposed. Subsequently, the support | pillar fixing member of the safety apparatus for roof work is fixed to this exposed part. Next, a support column is erected on the support column fixing member, and a roll-up lifeline is attached above the support column. Then, the operator wears the roll-up lifeline and dismantles the roof.
[0026]
  ThisInstallation of the work safety device associated with the dismantling of the roof can be performed simply by removing a part of the roofing material and the roof base material. Therefore, it is possible to proceed safely without countering the roof dismantling procedure, and the work efficiency is also improved.
[0027]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
  Hereinafter, according to the present inventionSafety equipment for roof workA plurality of embodiments will be described with reference to the drawings.
[0028]
The safety device of the present invention includes a support substrate, a purlin holding part, and a fastening means as a support fixing member. This support fixing member fastens the purlin in the vertical direction by the purlin holding part and the fastening means to fix the purlin. And the safety device of this invention has several embodiment with the structure aspect of this purlin holding | maintenance part and a fastening means.
[0029]
Therefore, first, the main configuration of the purlin holding part and the fastening means will be briefly described. The configuration modes of the purlin holding unit and the fastening means are roughly divided into the following three types.
[0030]
That is, as the structure of the purlin holding part, the upper frame,
(1) having a two-part triple arm,
(2) having a pair of hooks,
(3) having a chain,
Can be given.
[0031]
Moreover, as a structure of a fastening means,
(4) What is provided with a clamping bolt that is provided through the upper frame of each purlin holding part, and a pressing part that is provided at the lower end of the clamping bolt and presses the top surface of the purlin.
(5) A clamp bolt that penetrates the upper frame of the purlin holding part and contacts the end of the support substrate, and a pressing part that is provided at the end of the support substrate and presses the top surface of the purlin.
(6) A chain holding cylinder formed so that a tightening bolt provided at one end of the chain can be inserted into one end of the upper frame of the purlin holding portion, and a chain tightening handle screwed into the tightening bolt. thing,
Can be given.
[0032]
Therefore, the safety device for roof work according to the present invention can have a plurality of embodiments depending on the combination of the structural aspects of the purlin holding part and the fastening means and the form of each part. Therefore, in the following description, five of these embodiments will be described.
[0033]
<First Embodiment>
1 to 4 show a first embodiment of the present invention, FIG. 1 is a perspective view showing a safety device attached to a purlin of a building, and FIG. 2 shows a column fixing member of the safety device of FIG. FIGS. 3 and 4 are front views of the support fixing member of the safety device of FIG.
[0034]
The safety device 11 of this embodiment relates to a combination of the configuration mode (1) of the above-mentioned purlin holding part and the configuration mode (4) of the fastening means.
[0035]
As shown in the figure, the safety device 11 includes a column fixing member 10 that is fixed to the purlin 92, a column 5 that is erected on the column fixing member 10, and a winding that is rotatably attached to the tip of the column 5. And a take-type lifeline 6. Moreover, as shown in FIG. 2, the support | pillar fixing member 10 is equipped with the support substrate 2a, a pair of purlin holding | maintenance part 3a provided in the both ends of this support substrate 2a, and a fastening means.
[0036]
The support substrate 2a is a steel plate member having a groove-shaped cross section that opens downward. A support fixing hole 21 is provided in the center of the support substrate 2a, and a fixing nut 22 is fixed to the lower surface of the support fixing hole 21. A bolt portion 511 formed at the lower end portion of the column 5 is inserted into the column fixing hole 21 and is screwed to the fixing nut 22. Bolt holes 23 into which tightening bolts 41 to be described later are inserted are provided at both ends of the support substrate 2a.
[0037]
The purlin holding portions 3a are integrally joined to both ends of the support substrate 2a, respectively, and are arranged at an appropriate interval in the axial direction of the purlin 92. Each purlin holding portion 3a includes an upper frame 31 disposed on the top surface side of the purlin 92 and arms 32 connected to both ends of the upper frame 31 and wound around the purlin.
[0038]
The upper frame 31 is made of a steel material having a hollow or groove-shaped cross section, and is arranged orthogonal to the axial direction of the purlin 92. Two connecting holes 311 are arranged at both ends of the upper frame 31 in parallel with the axial direction of the purlin 92 with a suitable interval therebetween. Further, a bolt hole 312 into which a later-described tightening bolt 41 is inserted is provided at the center of the upper frame 31.
[0039]
The arm 32 is composed of two joints and three loops, and as shown in FIGS. 3 and 4, two end portions of the arms 32 (a) and 32 (c) are provided with two connecting holes 321 vertically at appropriate intervals. Is provided. One of the connection holes 321 and one of the connection holes 311 of the upper frame 31 are connected to each other using the lock pin 7, and the arms 32 (a) and 32 (c) are connected to the upper frame. 31 is supported rotatably. The connection holes 321 and 311 for connecting the arm 32 and the upper frame 31 are appropriately selected in accordance with the cross-sectional dimension of the purlin 92 so that the connection position of the upper frame 31 and the arm 32 can be changed.
[0040]
Here, the exemplary lock pin 7 used for the connection between the upper frame 31 and the arm 32 includes a locking claw 71 which can be moved in and out at the tip. And once it is inserted and inserted into the connection holes 311 and 321, it is configured so as not to be easily removed. When the lock pin 7 is pulled out, the locking claw 71 is pressed to be immersed.
[0041]
A sawtooth portion 323 is formed on the side of the arm 32 (b) located at the center of the triple. The arm 32 (b) faces the bottom surface of the purlin 92 when wound, and is firmly fixed to the bottom surface of the purlin 92.
[0042]
Two joint holes 322 are arranged side by side at an appropriate interval at the end of the arm 32 (b) on the arm 32 (c) side. As for the joint hole 322, one of the holes is appropriately selected according to the cross-sectional dimension of the purlin 92, and the joint position between the arm 32 (b) and the arm 32 (c) can be changed.
[0043]
Moreover, the fastening means is comprised by the fastening volt | bolt 41, the connection board 43, and the press part 42 in the example form.
[0044]
The tightening bolt 41 includes a knob 411 at the head, and is attached by inserting bolt holes 23 and 312 respectively provided at both end portions of the support substrate 2 a and the central portion of the upper frame 31. A nut 313 is fixed to the lower surface of the bolt hole 312 of the upper frame 31, and the tightening bolt 41 is configured to be able to screw with the nut 313 (see FIG. 3).
[0045]
The tip of the tightening bolt 41 is processed into a rivet shape. The connection plate 43 is formed in a flat plate shape, and includes a bolt connection hole 431 into which the tip of the tightening bolt 41 is inserted at the center. In such a fastening means, the tip of the fastening bolt 41 is inserted into the bolt connection hole 431 of the connection plate 43. And the front-end | tip part of the clamping bolt 41 processed into the rivet shape is crimped in the lower surface side of the connection board 43, and is connected with respect to the connection board 43 so that rotation is possible.
[0046]
Two pressing portions 42 are arranged on the lower surface of the connection plate 43, and are joined to the connection plate 43. That is, this pressing part 42 will be located inside the purlin holding part 3a. Each pressing part 42 is a member made of a steel plate having a groove-shaped cross section that opens downward, and a serrated sandwiching part 421 is provided on both edges. These clamping portions 421 come into contact with the top surface of the purlin 92 and bite into it, so that a stronger mounting state can be obtained.
[0047]
When the fastening bolt 41 is tightened by such fastening means, the pressing portion 42 presses the top surface of the purlin 92 and the arm 32 of the purlin holding portion 3a bites into the bottom surface of the purlin 92. As a result, the purlin 92 is tightened in the vertical direction, and the column fixing member 10 is securely fixed to the purlin 92.
[0048]
FIG. 5 is a perspective view showing the column 5 standing on the column fixing member and the take-up lifeline 6 attached thereto.
[0049]
This support column 5 is a member made of an iron pipe having a height similar to that of a human waist, and a bolt portion 511 that can be screwed into the support fixing hole 21 of the support substrate 2a is provided at the lower end portion of the support column 5. It has been.
[0050]
A plurality of fixing holes 512 are provided in the upper part of the column 5. A fixing ring 52 is attached to the fixing hole 512 at the lower end using screws 8 or the like.
[0051]
An annular frame 55 for connecting the windable lifeline 6 is fitted on the fixed ring 52. The annular frame 55 is formed so that the inner diameter is slightly larger than the outer diameter of the column 5, and when the annular frame 55 is fitted to the column 5, the annular frame 55 is rotatable about the column 5. The take-up lifeline 6 is connected and fixed to a mounting portion 551 that projects from the side of the annular frame 55. Two annular frames 55 are attached on the top and bottom with the spacer ring 53 interposed therebetween, and rotate independently of each other. Further, a retaining ring 54 is attached above the upper annular frame 55. The spacer ring 53 and the retaining ring 54 are fixed to the column 5 by the lock pin 7.
[0052]
These fixed ring 52, spacer ring 53, retaining ring 54, and annular frame 55 are all detachable with respect to the column 5, and the number of the retractable lifeline 6 can be increased or decreased as necessary. it can.
[0053]
  The wound lifeline 6 has a structure in which a narrow woven belt 61 made of synthetic fiber is wound in a bobbin 62. The bobbin 62 incorporates a winding spring and constantly urges the belt 61 to take up the winding force. Further, the bobbin 62 is provided with a claw (not shown), and when the belt 61 is suddenly pulled out, the take-up spring rotates rapidly and the claw is opened by the centrifugal force. The bobbin 62 is prevented from rotating by coming into contact with a stopper (not shown) provided at the winding port 63 to prevent the belt 61 from being fed out over a certain length. Therefore, even if an operator wearing the retractable lifeline 6 slides his / her foot, the belt 61 prevents the operator from falling and the impact load received by the operator can be minimized.
  <How to dismantle the roof>
  Next, the safety device 11 was used.How to dismantle the roofexplain. FIG. 6 is a schematic view showing a use state of the safety device, and FIG. 7 is a perspective view showing a state where the safety device is fixed to the purlin.
[0054]
In the roof dismantling work, first, only a part (about several tens of centimeters) of the wiping material 93 such as a ridge tile (cancer roof tile) or a ridge cover material installed on the roof ridge is removed. Next, in a range of several tens of centimeters close to the ridge where the wiping material 93 is removed, the roofing material 94 such as a tile and the underlying roof material 95 are peeled off to expose a part of the purlin 92. To do.
[0055]
Subsequently, the post fixing member 10 of the safety device 11 is fixed to the exposed portion. The support fixing member 10 is fixed to the purlin 92 by the following procedure.
[0056]
First, in each purlin holding part 3a, one of the lock pins 7 attached to both ends of the upper frame 31 is pulled out, and the connection between one end of the upper frame 31 and the arm 32 is released. Then, after the free arm 32 is wrapped around the purlin 92 to surround the purlin 92, one end of the arm 32 is again inserted into the upper frame 31 and connected by the lock pin 7.
[0057]
At this time, as shown in FIG. 4, the joint holes 322 of the arm 32 (b) are shifted in accordance with the cross-sectional dimension of the purlin 92 to be sandwiched so that the arms 32 (b) and 32 (c) are connected. You may re-join and change the position of articulation. Furthermore, the connection holes 321 and 311 that connect the arms 32 (a) and 32 (c) and the upper frame 31 may be reconnected to change the connection positions.
[0058]
Subsequently, the tightening bolt 41 is tightened to press the pressing portion 42 against the purlin 92. Thereby, the purlin 92 is fastened to the pressing portion 42 from the top surface side and is firmly fixed to the arm 32 (b) from the bottom surface side.
[0059]
Next, the column 5 is erected on the column fixing member 10 fixed to the purlin 92. At this time, the bolt portion 511 at the lower end of the support column 5 is fitted into the support fixing hole 21 at the center of the support substrate 2a, and is fixed by screwing into a fixing nut 22 provided inside. In this way, the lower end surface of the support column 5 abuts on the support substrate 2 a, and the support column 5 is supported substantially on the axis of the purlin 92.
[0060]
Next, the take-up lifeline 6 is attached to the tip of the upright column 5. In the illustrated embodiment, two take-up lifelines 6 are attached to the column 5.
[0061]
Subsequently, the belts 61 of the respective retractable lifelines 6 are respectively attached to the waist belts of the two workers 91, and the dismantling work is sequentially performed.
[0062]
As described above, the winding lifeline 6 attached to the support column 5 is rotatable about the support column 5, so that the worker 91 can work over a wide range on the roof. In addition, since the column 5 can be erected in the vicinity of the center of the roof ridge, the entire roof can be covered as a work area with the single column 5 as the center, and the dismantling operation can be proceeded more safely. .
[0063]
In addition, in the case of this example, two retractable lifelines 6 are attached to the support column 5 and can be attached to two workers 91. Even if each worker 91 performs the dismantling work at the same time, The belts 61 are not entangled with each other. In addition, even if the operator 91 slides his / her foot, the worker 91 is prevented from falling, and the impact load received by the operator 91 is minimized.
[0064]
In addition, since the winding lifeline 6 urges the belt 61 with a winding force, the belt 61 does not bend between the support column 5 and the worker 91. In addition, since the retractable lifeline 6 is attached to the tip of the support column 5 protruding from the roof surface by a predetermined height, it is not caught by tiles or embankments placed on the roof. Therefore, the roof dismantling work can be performed efficiently and smoothly, and the safety of the worker 91 can be ensured.
[0065]
<Second Embodiment>
The roof working safety device 12 according to this embodiment is substantially the same as the first embodiment in the basic configuration, but the configuration of the arms is different. Therefore, parts common to those in the first embodiment are denoted by the same reference numerals, description thereof is omitted, and the arm will be described.
[0066]
  FIG. 8 is a front view showing the safety device of the present embodiment. The arm 32 which concerns on an example form is a spring member in the joint part of arms 32 comrades.324Is attached. The arm 32 is a spring member324Is always attracted in the direction of the arrow S. For this reason, the arm 32 having one end connected to the upper frame 31 is urged to naturally go around the purlin 92 even if the other end is removed from the upper frame 31 and expanded.
[0067]
Therefore, when the operator attaches the column fixing member 10 to the purlin 92, the arm 32 can be easily attached to the periphery of the purlin 92 even if a sufficient space cannot be secured for inserting a hand around the purlin 92. Can be turned around.
[0068]
<Third Embodiment>
9 to 11 show a third embodiment of the present invention, FIG. 9 is a partial perspective view showing a use state in which a safety device is fixed to a purlin, and FIG. 10 is a front view showing a support fixing member of the safety device. 11 is a side view of FIG.
[0069]
The roof work safety device 13 according to this embodiment relates to a combination of the configuration mode (2) of the purlin holding part and the configuration mode (5) of the fastening means. That is, each structure in the support | pillar fixing member differs a little from 1st Embodiment. Therefore, the same components as those in the first embodiment are denoted by the same reference numerals, the description thereof is omitted, and the support fixing member will be mainly described.
[0070]
The support substrate 2b of the column fixing member 10 includes a central base portion 24 formed by bending a steel plate into a groove shape opened downward, and a flat connecting plate 25 joined to both ends of the central base portion 24. Become. The pair of pressing portions 42 constituting the fastening means are coupled to each other in the axial direction of the purlin 92 by the support substrate 2b.
[0071]
In other words, in the present embodiment, two pressing portions 42 are joined and integrally provided on the lower surface side of each connection plate 25 provided on the support substrate 2b. The pressing portion 42 has substantially the same shape as the pressing portion 42 in the first embodiment. The tightening bolt 41 that presses the pressing portion 42 against the top surface of the purlin 92 penetrates the upper frame 31 of the purlin holding portion 3b and abuts on the connection plate 25 of the support substrate 2b.
[0072]
Each purlin holding portion 3b includes two hooks 33 so as to clamp the purlin 92 from both sides. A hook claw 331 is formed at the tip of the hook 33 to bite into the bottom surface of the purlin 92. The purlin 92 is clamped from both sides by the two hooks 33, and the bottom surface is firmly supported by the claws 331.
[0073]
Further, on the base end side of each hook 33, three connecting holes 332 for connecting to the upper frame 31 are provided at appropriate intervals in the vertical direction. Thereby, the connection position of the hook 33 and the upper frame 31 can be changed according to the cross-sectional dimension of the purlin 92.
[0074]
<Fourth embodiment>
12 and 13 show a fourth embodiment of the present invention, FIG. 12 is a front view showing a support fixing member of the safety device, and FIG. 13 is a side view of FIG.
[0075]
The roof work safety device 14 according to this embodiment relates to a combination of the configuration mode (3) of the purlin holding unit and the configuration mode (5) of the fastening means. That is, the construction of the purlin holding part is different from that of the third embodiment. Therefore, in the following, components common to the third embodiment are denoted by the same reference numerals, description thereof is omitted, and mainly the purlin holding unit will be described.
[0076]
Each purlin holding part 3c of the column fixing member 10 includes an upper frame 31 disposed on the top surface side of the purlin 92, a chain 35 connected to both ends of the upper frame 31 and wound around the purlin 92. It has.
[0077]
In the illustrated embodiment, one end of the chain 35 is fixed in advance to one end of the upper frame 31 using a bolt 315. The other end of the upper frame 31 is provided with a hooking portion 316 for fixing the chain 35 so that the chain 35 can be freely hooked. An appropriate portion of the chain 35 wound around the purlin 92 is hooked to the hooking portion 316. Is configured to do.
[0078]
In addition, the pressing portion 45 is integrally joined to both end portions of the support substrate 2 as in the third embodiment. However, the shape of the pressing portion 45 is slightly different from that of the third embodiment, and is formed in a cross-sectional groove shape by bending the four circumferences of the steel plate. A serrated sandwiching portion 451 that comes into contact with the top surface of the purlin 92 is provided at the bent four peripheral portions. Thereby, the press part 45 bites into the top | upper surface of the purlin 92, and a firmer attachment state is obtained.
[0079]
In this embodiment, when the tightening bolt 41 is tightened, the pressing portion 45 presses the top surface of the purlin 92 and pulls the chain 35 to tighten the purlin 92 in the vertical direction.
[0080]
In the case of the present embodiment, if the chain 35 has a sufficient length, the column fixing member 10 can be attached to the purlin having various cross-sectional dimensions with one device without selecting the cross-sectional dimension of the purlin 92. it can.
[0081]
<Fifth embodiment>
14 to 17 show a fifth embodiment of the present invention, FIG. 14 is a front view showing a safety device, FIG. 15 is a side view of a support fixing member, and FIG. 16 is a top view of the support fixing member. 17 is a front view of the support fixing member, showing how the chain is hooked to one end of the upper frame.
[0082]
The roof work safety device 15 according to this embodiment relates to a combination of the configuration mode (3) of the purlin holding unit and the configuration mode (6) of the fastening means. That is, the configuration of the fastening means is different from that of the fourth embodiment. Therefore, the same components as those in the fourth embodiment are denoted by the same reference numerals, the description thereof is omitted, and the fastening means will be mainly described.
[0083]
As shown in the figure, in the safety device 15, the fastening means includes a chain holding cylinder 48 attached to one end of the upper frame 31 of the purlin holding part 3c, a tightening bolt 47 provided at one end of the chain 35, and It is constituted by a chain tightening handle 49 that is screwed onto the tightening bolt 47.
[0084]
The chain holding cylinder 48 has an inner diameter through which the tightening bolt 47 can be inserted, and is rotatably attached to one end of the upper frame 31.
[0085]
The chain tightening handle 49 includes a nut portion 491 that is screwed into the tightening bolt 47 and a handle portion 492 that extends from the nut portion 491 in an oblique direction.
[0086]
Such fastening means fastens the column fixing member 10 to the purlin 92 by the following procedure. That is, the tightening bolt 47 is inserted into the chain holding cylinder 48 from the lower side, and the chain tightening handle 49 is screwed into the tightening bolt 47 from the upper side of the chain holding cylinder 48. The tightening bolt 47 into which the chain tightening handle 49 is screwed is connected to the upper frame 31 with a nut portion 491 locked to the upper edge of the chain holding cylinder 48.
[0087]
On the other hand, the other end of the chain 35 is wound around the purlin 92, and an appropriate portion is hooked to a hooking portion 316 provided at the other end of the upper frame 31, as shown in FIG. To fix. At this time, since the chain holding cylinder 48 is rotatably attached to one end of the upper frame 31, the chain 35 can be turned at an arbitrary angle according to the size of the purlin 92.
[0088]
Then, by tightening the chain tightening handle 492 screwed into the tightening bolt 47, the chain 35 is fastened and the support fixing member 10 is fixed to the purlin 92.
[0089]
In the illustrated embodiment, a sawtooth portion 318 is formed in an arc shape at the center of the lower side of the upper frame 31. Thereby, even if the purlin 92 to which the column fixing member 10 is fixed is a log, the upper surface of the log bites into the sawtooth portion 318, so that the purlin 92 is stably held. As described above, in the safety device 15 according to the present embodiment, if the chain 35 has a sufficient length, a single device can be used to support various purlins 92 without selecting the cross-sectional dimension and cross-sectional shape of the purlin 92. The fixing member 10 can be fixed.
[0090]
In the present embodiment, two hooking rings 28 are provided on the support substrate 2 c of the column fixing member 10. This ring 28 can be used for hooking work tools such as ropes and tools necessary for roof work and preventing them from falling.
[0091]
As described above, the roof working safety device according to the present invention can be variously combined with respect to the configuration modes of the purlin holding portion and the fastening means provided in the support fixing member. And as long as the purlin is fastened in the vertical direction and the support fixing member is fixed, the present invention is not limited to the above-described embodiment, and the same effect can be obtained even with other combinations.
[0092]
In addition, the safety device according to the present invention can be used not only for roof dismantling work but also for work on the roof in new construction or reconstruction of buildings. In this case, compared with the conventional safety device attached to the end face truss, the work range of the worker wearing the lifeline is expanded and workability is improved.
[0093]
【The invention's effect】
As described above, in the roof work safety device according to the present invention, the pair of purlin holding members and the fastening means of the column fixing member fasten the purlin in the vertical direction, and reliably fix the column fixing member to the purlin. At this time, since this pillar fixing member is fixed to the purlin of the building ridge part, it is only necessary to remove the building wiping material, the roofing material adjacent to it, and a part of the roof base material to perform the mounting work. Can do. Therefore, it is possible to attach the safety device without going against the procedure of roof dismantling work.
[0094]
Then, the operator can perform work on the roof while securing safety by mounting a roll-up lifeline attached to the support column in a freely rotatable manner. Furthermore, since this support can be erected near the center of the roof ridge, the entire roof can be used as a work area centering on the support, and improvement in work efficiency can be expected.
[0095]
  Further, according to the present inventionBy dismantling the roof using a safety device for roof work,It is possible to improve the safety of the work on the roof while preventing the operator from crashing, and to efficiently proceed with the manual dismantling work.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing a first embodiment of a roof working safety device according to the present invention.
2 is a perspective view showing a support fixing member of the safety device of FIG. 1; FIG.
3 is a front view of a support fixing member of the dismantling safety device of FIG. 1. FIG.
4 is a front view of a column fixing member of the disassembly safety device of FIG. 1; FIG.
FIG. 5 is a perspective view showing a column of a roof working safety device according to the present invention and a take-up lifeline attached thereto.
FIG. 6 is a schematic view showing a use state of the roof working safety device according to the present invention.
FIG. 7 is a perspective view showing a state where the roof work safety device according to the present invention is fixed to a purlin.
FIG. 8 is a front view showing a second embodiment of the safety device for roof work according to the present invention.
FIG. 9 is a perspective view showing a usage state of the safety device for roof work according to the third embodiment of the present invention.
FIG. 10 is a front view showing a third embodiment of a roof working safety device according to the present invention.
11 is a side view of FIG.
FIG. 12 is a front view showing a fourth embodiment of a roof working safety device according to the present invention.
13 is a side view of FIG.
FIG. 14 is a front view showing a fifth embodiment of the safety device for roof work according to the present invention.
FIG. 15 is a side view of a support fixing member in the safety device.
16 is a top view of FIG.
FIG. 17 is a front view showing a support fixing member of the safety device.
FIG. 18 is a perspective view showing a conventional safety device.
[Explanation of symbols]
11 Safety equipment for roof work
10 Prop fixing member
2a Support substrate
3a Purlin holding part
31 Upper frame
311 Connecting hole
32 arms
321 hole for connection
322 Joint hole
323 sawtooth part
41 Tightening bolt
42 Pressing part
12 Safety equipment for roof work
324 Spring member
13 Safety equipment for roof work
2b Support substrate
3b Purlin holding part
33 hook
331 claws
332 hole for connection
14 Roofing safety device
3c Purlin holding part
316 Hook
35 chain
45 Pressing part
15 Safety device for roof work
2c Support substrate
28 Ring for latch
316 Hook
318 sawtooth part
47 Tightening bolt
48 Chain holder
49 Chain tightening handle
5 props
6 Rewind-type lifeline
7 Lock pin
91 workers
92 Purlin
94 Roofing material
95 Roof material

Claims

It has a column fixing member fixed to the purlin, a column standing on this column fixing member, and a retractable lifeline that is rotatably attached to this column,
The strut fixing member is provided corresponding to each purlin holding portion and a support substrate that supports the strut, a pair of purlin holding portions arranged at predetermined intervals in the axial direction of the purlin, and A fastening means for fastening to the purlin;
A roof work safety device in which the prop fixing member is fixed to the purlin by tightening the purlin vertically with the purlin holding portion and the fastening means,
Each purlin holding part of the column fixing member has an upper frame arranged on the top surface side of the purlin, and a two-part triple arm connected to both ends of the upper frame and wound around the purlin. A safety device for roof work characterized by.

The roof working safety device according to claim 1, wherein the arm has a sawtooth portion on a side facing the bottom surface of the purlin.

3. A spring member is attached to a joint portion between the arms in the purlin holding portion, and an arm having one end connected to the upper frame is biased so as to go around the purlin. Safety equipment for roof work as described in 1.

2. The articulated portion between arms in the purlin holding portion is provided with a plurality of articulated holes so that the articulated positions of the arms can be changed according to the cross-sectional dimension of the purlin. The safety device for roof work in any one of -3.

The connecting part of the upper frame and the arm in the purlin holding part is provided with a plurality of connecting holes, and the connecting position of the upper frame and the arm can be changed according to the cross sectional dimension of the purlin. The roof work safety device according to any one of claims 1 to 4.

It has a column fixing member fixed to the purlin, a column standing on this column fixing member, and a retractable lifeline that is rotatably attached to this column,
The strut fixing member is provided corresponding to each purlin holding portion and a support substrate that supports the strut, a pair of purlin holding portions arranged at predetermined intervals in the axial direction of the purlin, and A fastening means for fastening to the purlin;
A roof work safety device in which the prop fixing member is fixed to the purlin by tightening the purlin vertically with the purlin holding portion and the fastening means,
Each purlin holding part of the column fixing member has an upper frame arranged on the top surface side of the purlin and a pair of hooks respectively connected to both ends of the upper frame,
A safety device for roof work characterized in that a claw that bites into a purlin is formed at the tip of each hook.

The connecting part of the upper frame and the hook in the purlin holding part is provided with a plurality of connecting holes, and the connecting position of the upper frame and the hook can be changed according to the cross-sectional dimension of the purlin. The roof work safety device according to claim 6.

The support substrate of the column fixing member is integrally coupled with each purlin holding portion at both ends thereof,
The fastening means includes a clamping bolt provided through the upper frame of each purlin holding part, and a pressing part that is provided at the lower end of the clamping bolt and presses the top surface of the purlin.
The roof working safety device according to any one of claims 1 to 7, wherein the pressing portion and the purlin holding portion clamp the purlin by tightening the tightening bolt.

The support substrate of the column fixing member spans each fastening means inside the upper frame of the purlin holding part,
The fastening means includes a fastening bolt that penetrates the upper frame of each purlin holding portion and contacts the end of the support substrate, and a pressing portion that is provided at the end of the support substrate and presses the top surface of the purlin. ,
The roof working safety device according to any one of claims 1 to 7, wherein the pressing portion and the purlin holding portion clamp the purlin by tightening the tightening bolt.

It has a column fixing member fixed to the purlin, a column standing on this column fixing member, and a retractable lifeline that is rotatably attached to this column,
The strut fixing member is provided corresponding to each purlin holding portion and a support substrate that supports the strut, a pair of purlin holding portions arranged at predetermined intervals in the axial direction of the purlin, and A fastening means for fastening to the purlin;
A roof work safety device in which the prop fixing member is fixed to the purlin by tightening the purlin vertically with the purlin holding portion and the fastening means,
Each purlin holding part of the column fixing member has an upper frame arranged on the top surface side of the purlin, and a chain that is connected to both ends of the upper frame and wound around the purlin.
The support substrate of the column fixing member is integrally coupled with the purlin holding portion at both ends thereof,
The fastening means includes a chain holding cylinder formed so that a fastening bolt provided at one end of the chain can be inserted into one end of the upper frame of the purlin holding portion, and a chain fastening handle screwed into the fastening bolt. Prepared,
The safety for roofing work is characterized in that the chain is fastened to the purlin by inserting a tightening bolt into the chain holding cylinder from below and screwing the chain tightening handle into the tightening bolt from above the chain holding cylinder. apparatus.