JP3667873B2 - ごみ圧縮機能付きごみ箱及びそれを組み込んだごみ箱施設装置 - Google Patents

ごみ圧縮機能付きごみ箱及びそれを組み込んだごみ箱施設装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、新幹線車両やファーストフード店舗などに設置されているごみ箱施設に設置して使用するごみ圧縮機能付きごみ箱及びそのようなごみ圧縮機能付きごみ箱を組み込んだごみ箱施設装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
新幹線車両やファーストフード店舗などに設置されているごみ箱施設は、一般に、ごみ投入口に蓋が設置されている前面扉を有している。かかるごみ箱施設内の収納スペース内には、ごみ投入口よりも背の低い直方体状のごみ容器が配置され、その内側にプラスチック製のごみ袋が上方に向って解放するようにして入れられている。ごみ投入口から投入されるごみは、プラスチック製のごみ袋内に溜められ、いっぱいになった時点で新しいごみ袋と交換する。
【0003】
この作業は、具体的には、作業員が(1)前面扉を開いてごみ容器を取り出し、(2)プラスチック製のごみ袋の上端を閉じた後ごみ容器から取り出して新しいものを入れ替え、(3)ごみ容器を収納スペース内に戻して前面扉を閉じるという手順により行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
一般に、これらのごみ箱施設に捨てられるごみは嵩張っているものが多く直ぐにごみ容器がいっぱいになってまう欠点があった。その為、作業員はごみ箱施設を見回ってごみ容器がいっぱいになっていないかを確かめる必要があった。かかる作業は、何時いっぱいになるかの予測がたて難いため頻繁に行わなければならず繁雑であると共に、交換するごみ袋の数も多く非効率的であった。
【0005】
本発明は、上述した従来技術の課題を解決し、ごみ袋1つ当りに収納されるごみの量を増やすことによってごみ袋の交換回数を減少させることができるごみ圧縮機能付きごみ箱を提供することを目的とする。
【0006】
本発明は、また、そのようなごみ圧縮機能付きごみ箱を組み込んだ効率的なごみ箱施設装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成する本発明に係るごみ圧縮機能付きごみ箱は、直方体状に枠組みされたフレームと、前記フレームの上方部より吊り下げられ、下端部が上下方向に移動する伸縮リンク機構と、そして、伸縮リンク機構の下端部に保持されたごみ押さえ手段とを備え、伸縮リンク機構が、フレームの上方部内に収納される駆動部と該駆動部により駆動されるリンク部とからなり、リンク部の上端部の一方はフレームに固定され、駆動部は、両端を回転自在に軸支され外周面に螺旋状のねじが切られた送りねじと、該送りねじと作動的に連結されたモータと、そして、該送りねじに螺合し該送りねじの軸方向にフレームの天井部に沿って配置された直線案内装置によって精密直線運動をするように案内されて往復運動すると共に、リンク部材の他方の上端部が結合された摺動部材と含んで構成されてなる。
【0008】
請求項2に記載の発明は、前記発明において、リンク部は、同一長さの一対のリンク部材を中心で相互に回転自在に交差させた単一又は相互にヒンジ結合された複数のX状リンクからなり、リンク部の上端に位置する一対のリンク部材の上端部の一方はフレームにヒンジ結合され且つ他方は摺動部材にヒンジ結合されてなることを特徴とする。
【0010】
請求項に記載の発明は、前記各発明において、ごみ押さえ手段が、中央部に下方に向って突出する断面V字形の折り曲げ用突起と、両側縁に沿って形成されごみを内側に向って押し付ける内向き傾斜面とを有する圧縮板であることを特徴とする。
【0011】
請求項に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の発明において、ごみ押さえ手段は、リンク部の下端に位置する一対のリンク部材の下端部に、それぞれ、ほぼ水平に保持された一対の棒状圧縮ロッドであることを特徴とする。
【0012】
請求項に記載の発明は、前記発明において、モータの回転軸と送りねじとは、それぞれに取り付けられたプーリ及びそれらの間に掛け渡されたベルトによって駆動的に連結されていると共に送りねじに取り付けられたプーリにはトルクアブソーバが内蔵されてなることを特徴とする。
【0013】
請求項に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、モータの回転軸に取り付けられたプーリには電磁クラッチが内蔵されていると共に、送りねじの一端に手動で該送りねじを回転させることができる手動回転機構が設けられてなることを特徴とする。
【0014】
請求項に記載の発明に係るごみ箱施設装置は、ごみ投入口に蓋が設置されている前面扉を有するごみ箱施設と、ごみ箱施設内の収納スペース内に設置される請求項1〜のいずれか1項に記載のごみ圧縮機能付きごみ箱と、ごみ圧縮機能付きごみ箱内に出し入れ可能に収納されるごみ容器と、ごみ圧縮機能付きごみ箱の伸縮リンク機構が収縮した状態以外の場合には前面扉の蓋が開かないように制御された鍵装置とを備えて構成されてなる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明に係るごみ圧縮機能付きごみ箱及びそれを組み込んだごみ箱施設装置について詳細に説明する。
【0016】
図1は、本発明に係るごみ圧縮機能付きごみ箱を組み込んだごみ箱施設装置の一実施形態の斜視図であり、図2〜図4は本発明に係るごみ圧縮機能付きごみ箱の一実施形態の正面図、右側面図及び平面図である。
【0017】
以下、初に、図2〜図4を用いて本発明に係るごみ圧縮機能付きごみ箱の構造及び作用について説明し、しかる後、そのようなごみ圧縮機能付きごみ箱を組み込んだごみ箱施設装置の全体について説明する。
【0018】
図2〜図4に示されているように、本発明に係るごみ圧縮機能付きごみ箱は、直方体状に枠組みされたフレーム10と、フレーム10の上方部より吊り下げられ、下端部が上下方向に移動する伸縮リンク機構20と、そして、伸縮リンク機構の下端部に保持されたごみ押さえ手段50とを備えて構成されてなる。
【0019】
フレーム10は、断面四角形状のパイプ材料を溶接して組み立てたもので、外形寸法は、新幹線車両やファーストフード店舗などに設置されているごみ箱施設内の収納スペースに丁度収まるような寸法とされる。そして、フレーム10の内側下部には、ごみ容器60がすっぽり入り込むような寸法とされる。このごみ容器60は、伸縮リンク機構20によって圧縮されると外側に膨れるように変形するため、その前面側に着脱可能な補強板12を固定することが好ましい。なお、フレーム10の背面側には中央縦方向にパイプ材料14が配置されており、ごみ容器60の変形を抑制している。
【0020】
伸縮リンク機構20は、概略的に、フレーム10の上方部内に収納される駆動部30とこの駆動部30により駆動されるリンク部40とから構成される。駆動部30は、フレーム10の天上部に固定される板部材31に搭載されている。
【0021】
図示されて好ましい実施形態では、駆動部30は、両端を回転自在に軸支され外周面に螺旋状のねじが切られた送りねじ32と、送りねじ32と作動的に連結されたモータ34と、そして、送りねじ32に螺合し該送りねじの軸方向に往復運動する摺動部材36とを含んで構成されている。摺動部材36は、板部材31に固定された軌道38aに沿って精密直線往復運動を行うベアリングブロック38bに連結保持されている。摺動部材36を往復運動させる他の機構、例えば、ボールねじ機構を使用することができることはもちろんである。
【0022】
送りねじ32とモータ34とは、プーリ32a,34a及びそれらの間に掛け渡されたベルト33によって駆動的に連結されている。モータ34の回転軸に取り付けられたプーリ34aには、電磁クラッチが内蔵されていると共に、送りねじ32に取り付けられたプーリ32aにはトルクアブソーバが内蔵されている。送りねじ32の端部には、さらに、はす歯歯車35aが固定されており、このはす歯歯車35aと噛み合うはす歯歯車35bが板部材31から吊り下げ固定された支持部材31aに回転可能に取り付けられている。
【0023】
はす歯歯車35bの他端には、図4において一点鎖線で描いた非常用手動ハンドル39を着脱可能に取り付けて送りねじ32を手動で回転することができる。その際、プーリ34aに内蔵された電磁クラッチにより、送りねじ32とモータ34とは駆動的に切り離され、それにより、手動ハンドル39の回転が軽くなるようになっている。
【0024】
また、伸縮リンク機構20によりごみ容器60内のごみを十分に圧縮しそれ以上圧縮できないような状態となった場合には、プーリ32aに内蔵されたトルクアブソーバが働いて過度のトルクがモータ34から送りねじ32に伝達されないようになっている。
【0025】
リンク部40は、同一長さの一対のリンク部材42を中心で相互に回転自在に交差させた2つのX状リンクを上下方向に相互にヒンジ結合したもので、図2の前後方向に二重にされている。リンク部40の上端に位置する一対のリンク部材42の上端部の一方はフレーム10に固定される板部材31から吊り下げ固定された支持部材31bにヒンジ結合され且つリンク部材42の他方は摺動部材36にヒンジ結合されている。
【0026】
前述のように摺動部材36は、モータ34の駆動による送りねじ32の回転によって、送りねじ32の軸方向に往復運動するようになっている。従って、リンク部40の上端に位置する一方のリンク部材42の上端部は支持部材31bにヒンジ結合され一点に静止し、他方のリンク部材42の上端部が送りねじ32に沿って水平に移動するから、リンク部40は図2の実線のように伸びたり二点鎖線のように収縮したりする。
【0027】
支持部材31bの位置及び摺動部材36のストロークは、リンク部材42の長さなどによって異なるが、図2の実線のようにリンク部40が伸びた状態、すなわち、ごみ押さえ手段50の下面がごみ容器60の高さのほぼ1/2の高さまで移動した時、下側のX状リンクの交差位置44がごみ容器60の幅方向の中央にくるように設定することが好ましい。これにより、最も大きな押付け力をごみ押さえ手段50の下面がごみ容器60の高さのほぼ1/2の高さまで移動した時にごみ容器60内のごみに与えることができる。
【0028】
下側のX状リンクの下端に位置する一対のリンク部材42の下端部にはごみ押さえ手段50が取り付けられる。下側のX状リンクの下端側も上側のX状リンクの上端に位置する一対のリンク部材42の上端部と同様にリンク部40の伸縮に伴ってごみ容器60の幅方向に開閉する。従って、一対のリンク部材42の下端部の一方はごみ押さえ手段50にヒンジ結合し且つ他方はごみ押さえ手段50の上面に固定された溝付き案内部材51に沿って移動可能なカムフォロア54を介して結合する。
【0029】
図示された好ましい実施形態では、X状リンクは上下方向に2つ連結したが、もちろん、1つでも又3つ以上でも良い。X状リンクの上下方向の数は、伸縮リンク機構の下端の上下方向のストロークに関係するため、長いストロークが必要な場合には、X状リンクの数を増やすこととなる。
【0030】
図示された好ましい実施形態では、また、伸縮リンク機構20の伸長状態(下降端検知)と収縮状態(上昇端検知)を検知するためのリミットスイッチL1,L2を直線案内装置38と関連して配置してある。
【0031】
図5を参照すると、伸縮リンク機構20の下端部に取り付けられるごみ押さえ手段50の好ましい実施例が示されている。
【0032】
図5(a)に示されたものは、板状の部材を折り曲げて形成したもので、ごみ容器60の幅方向に同一の断面形状を持っている。圧縮板52は、中央部に下方に向って突出する断面V字形の折り曲げ用突起52aと、両側縁に沿って形成されごみを内側に向って押し付ける内向き傾斜面52b、52bとを有している。突起52aは、ごみ容器60内の弁当箱、紙製のコップ、缶など中身の入っていない入れ物を折り曲げ圧縮し易くする。一方、圧縮板52の両側縁に設けられる内向き傾斜面52bは、ごみ容器60内のごみを圧縮中に内側に寄せる役割を果たし、圧縮力がごみ容器外側に分散しないようにする。これにより、ごみ容器60の膨らみも減少させることができる。
【0033】
図5(b)に示されたごみ押さえ手段は、一対の棒状のロッド54、54である。ロッド54は、前後方向に二重に配置されたX状リンクの下端を連結するように支持される。ロッド54は、上述した圧縮板52の突起52aと同様にごみを折り曲げ圧縮し易くする。ごみ押さえ手段として、図示したものの他種々の構成を取り得ることはもちろんである。
【0034】
図1を再び参照すると、新幹線車両の出入り口付近に設置されているごみ箱施設装置が示されている。このごみ箱施設装置では、車両の壁に、ごみ投入口72に蓋74が設置されている前面扉70をヒンジ結合して取り付けている。前面扉70の内側には収納スペース75が設けられており、図2〜図4に示した本発明に係るごみ圧縮機能付きごみ箱がフレーム10ごと入れられている。なお、図1においては、図の見易さのためにフレーム10は省略して描いてある。ごみ圧縮機能付きごみ箱には、ごみ容器60が出し入れ可能に装着される。
【0035】
図示された好ましい実施形態では、ごみ圧縮機能付きごみ箱の伸縮リンク機構20が収縮した状態以外の場合には、前面扉70の蓋74が開かないように制御された鍵装置76が設けられている。ごみ箱施設装置の利用者の安全のためである。なお、鍵装置76には、鍵が開いていることを確認するためのリミットスイッチL5も設けられている。
【0036】
また、本発明に係るごみ箱施設装置におけるごみの圧縮操作は、基本的に、新幹線車両であれば乗務員、ファーストフード店舗においては店員が行うものである。これら操作者の安全のために、リミットスイッチL3及びL4をそれぞれ前面扉70及び新幹線車両のごみ箱施設装置の所定位置に設けることができる。これにより、蓋74及び前面扉70のいずれかが開いている場合にはモータ34を作動することができないようにすることができる。
【0037】
図6を用いて図1に示されたごみ箱施設装置の制御方法について説明する。
【0038】
通常は、電源が入れられており、ごみ投入口72は自由に開閉できるようになっている。この状態では、鍵装置76は蓋74の開閉を拘束しない。従って、利用者は、自由にごみをごみ投入口72から投入することができる。この場合、表示パネル80に「ごみ投入可能」などの表示手段83を設けることが好ましい。ごみ容器60がいっぱいになった場合、乗務員は、ごみ投入口72から中を覗いてごみの状態を確認後、乗務員が所有する鍵を用いてスイッチを入れる。これにより、モータ34を作動させ、伸縮リンク機構20によりごみを圧縮する。なお、電気制御シーケンサ90は、上昇端検知リミットスイッチL2、ごみ投入口閉リミットスイッチL3及び前面扉閉リミットスイッチL4が全てオンの場合にのみモータ34に駆動信号を送る。
【0039】
伸縮リンク機構20の動作中は、表示パネル80の青ランプ81を点灯する。上記リミットスイッチのいずれかがオンとなっていない場合、赤ランプ82が点灯し乗務員に異常を知らせる。
【0040】
表示パネル80の青ランプ81が点灯すると、ごみ投入口72付近に設置された鍵装置76の施錠用の棒76aを駆動するソレノイドS1が作動して、棒76aをごみ投入口72側に移動させ蓋74が開かないように施錠(ロック)する。これにより、ごみ投入口ノッチロックL5がオンとなる。ごみ投入口ノッチロックL5が2秒以内にオンしない場合には異常となり、青ランプ81を消灯して赤ランプ82を点灯する。
【0041】
次に、プーリ32aに内蔵された電磁クラッチS2(オン)が作動し、モータ34と送りねじ32とがベルト33を介して駆動的に連結される。送りねじ32の正回転により摺動部材36が支持部材31bから離れるように移動し、それにより、ごみ押さえ手段50が下降して下降端検知リミットスイッチL1がオンとなった時点でモータ34を停止する。下降端検知リミットスイッチL1がモータ34の駆動から25秒経過してもオンとならない場合にも、同様にモータ34を停止する。モータ34の停止後、1秒間、ごみ押さえ手段50をその位置に保持する。次に、モータ34を逆回転させてごみ押さえ手段50を上昇させ、上昇端検知リミットスイッチL2がオンとなった時点でモータ34を停止する。上昇端検知リミットスイッチL2がモータ34の駆動から25秒経過してもオンとならない場合にも、同様にモータ34を停止する。なお、この場合は、下降時と相違して「異常」とし、青ランプ81を消灯して赤ランプ82を点灯する。モータ34の回転が上昇端検知リミットスイッチL2のオンにより停止した場合には、ソレノイドS1が作動して、棒76aがごみ投入口72側から引っ込み蓋74は自由に開くようになる。
【0042】
以上で、ごみの圧縮の1サイクルが終了する。これを所定回数繰り返しごみを圧縮してもその容積が変化しなくなった場合又は車両が終着駅に着いた後に、前面扉70を乗務員が所有する鍵を用いて開け、ごみ容器60からいっぱいになったごみ袋を取り出して新しいものと交換する。
【0043】
なお、赤ランプ82が点灯している場合、すなわち、異常事態の場合には、乗務員が所有する鍵を用いて前面扉70を開け、異常事態の原因を取り除いた後、前面扉70を閉めて又はそのままはす歯歯車35bの軸部に手動ハンドル39を連結して回転する。これにより、ごみ押さえ手段50を上昇端まで移動して、ごみ箱施設装置を作動可能な状態に復帰させる。
【0044】
【実施例】
図2〜図4に示されているようなごみ圧縮機能付きごみ箱を製作し、新幹線の営業車両に取り付けて試験をした。
【0045】
ごみ圧縮機能付きごみ箱のサイズは、現在走行している車両におけるごみ箱施設に合致させた。フレーム10の外形寸法は、幅70cm×奥行き28cm×高さ94cmとした。ごみ容器60は、約60リットルで高さは45cmのものを使用した。モータ34としたは、25Wのリバースブルモータを用いた。電源はAC100ボルトを用いたが通常で0.5A、最大で0.7A程度であった。
【0046】
伸縮リンク機構20としては、X状リンクを2つ上下方向にヒンジ結合したものを用い、奥行き方向に二重に配置することによってリンク部40の座屈を防止した。伸縮リンク機構20の下端における上下方向のストロークは505mm(最大520mm)で、圧縮力は下記の表1のようにごみ容器60の表面付近で約70Kgf,ごみ容器60の底面から圧縮板52の突起52aの下端までの間隔が12cm(ストローク500mm付近)の位置で約200Kgfであった。圧縮の1サイクルは、約50秒である。
【0047】
【表1】
Figure 0003667873
次に、ごみ圧縮の効果を種々のごみについて測定した。なお、表2は弁当がら100%の場合、表3は弁当がら60%、新聞・雑誌30%、缶・ビン10%の場合、そして、表4は弁当がら20%、新聞・雑誌60%、缶・ビン20%の場合を示している。表中の「A」はごみ容器60の上面からごみ表面までの間隔を表している。
【0048】
【表2】
Figure 0003667873
【表3】
Figure 0003667873
【表4】
Figure 0003667873
表2の結果を見ると、弁当がら100%の場合には2倍の重量のごみを最終的に詰め込むことができる。この結果は、鉄道車両である新幹線におけるごみを想定して行ったものであるが、例えば、ファーストフード店舗のように、紙製のコップ、ハンバーガを包んでいた袋、ナゲット類を入れていた紙箱、ストローなど嵩高いものが捨てられる可能性が高い場所においては、さらに多くのごみを詰め込むことができると予想される。
【0049】
表3及び表4の結果も、詰め込み量がそれぞれ160%、162%と1.5倍以上のごみを詰め込むことができることを示している。
【0050】
【発明の効果】
本発明に係るごみ圧縮機能付きごみ箱は、直方体状に枠組みされたフレームと、前記フレームの上方部より吊り下げられ、下端部が上下方向に移動する伸縮リンク機構と、そして、伸縮リンク機構の下端部に保持されたごみ押さえ手段とを備えて構成されてなるため、ごみ容器に溜まったゴミを必要に応じて圧縮することができ、それによって、ごみ袋1つ当りに収納されるごみの量を増やすことによってごみ袋の交換回数を減少させる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るごみ圧縮機能付きごみ箱を組み込んだごみ箱施設装置の一実施形態の斜視図である。
【図2】 本発明に係るごみ圧縮機能付きごみ箱の一実施形態の正面図である。
【図3】 図2に示されたごみ圧縮機能付きごみ箱の右側面図である。
【図4】 図2に示されたごみ圧縮機能付きごみ箱の平面図である。
【図5】 (a)及び(b)は、それぞれ、伸縮リンク機構の下端部に取り付けられるごみ押さえ手段の好ましい実施例の斜視図である。
【図6】 図1に示されたごみ箱施設装置の操作を説明するための制御回路図である。
【符号の説明】
10 フレーム
12 補強板
14 パイプ材料
20 伸縮リンク機構
30 駆動部
31 板部材
32 送りねじ
33 ベルト
34 モータ
35a、35b はす歯歯車
36 摺動部材
38 直線案内装置、38a 軌道、38b ベアリングブロック
39 手動ハンドル
40 リンク部
42 リンク部材
44 交差位置
50 ごみ押さえ手段
52 圧縮板、52a 突起、52b 内向き傾斜面
54 ロッド
60 ごみ容器
70 前面扉
72 ごみ投入口
74 蓋
76 鍵装置
80 表示パネル
81 青ランプ
82 赤ランプ
L1〜L5 リミットスイッチ

Claims (7)

  1. 直方体状に枠組みされたフレームと、前記フレームの上方部より吊り下げられ、下端部が上下方向に移動する伸縮リンク機構と、前記伸縮リンク機構の下端部に保持されたごみ押さえ手段と、を備え、
    前記伸縮リンク機構は、前記フレームの上方部内に収納される駆動部と該駆動部により駆動されるリンク部とからなり、該リンク部の上端部の一方はフレームに固定され、
    前記駆動部は、両端を回転自在に軸支され外周面に螺旋状のねじが切られた送りねじと、該送りねじと作動的に連結されたモータと、そして、該送りねじに螺合し該送りねじの軸方向に前記フレームの天井部に沿って配置された直線案内装置によって精密直線運動をするように案内されて往復運動すると共に、前記リンク部材の他方の上端部が結合された摺動部材と、
    を含んで構成されてなるごみ圧縮機能付きごみ箱。
  2. 前記リンク部は、同一長さの一対のリンク部材を中心で相互に回転自在に交差させた単一又は相互にヒンジ結合された複数のX状リンクからなり、前記リンク部の上端に位置する一対のリンク部材の上端部の一方は前記フレームにヒンジ結合され且つ他方は前記摺動部材にヒンジ結合されてなることを特徴とする請求項1に記載のごみ圧縮機能付きごみ箱。
  3. 前記ごみ押さえ手段は、中央部に下方に向って突出する断面V字形の折り曲げ用突起と、両側縁に沿って形成されごみを内側に向って押し付ける内向き傾斜面とを有する圧縮板であることを特徴とする請求項1又は2に記載のごみ圧縮機能付きごみ箱。
  4. 前記ごみ押さえ手段は、前記リンク部の下端に位置する一対のリンク部材の下端部に、それぞれ、ほぼ水平に保持された一対の棒状圧縮ロッドであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のごみ圧縮機能付きごみ箱。
  5. 前記モータの回転軸と前記送りねじとは、それぞれに取り付けられたプーリ及びそれらの間に掛け渡されたベルトによって駆動的に連結されていると共に前記送りねじに取り付けられたプーリにはトルクアブソーバが内蔵されてなることを特徴とする請求項1に記載のごみ圧縮機能付きごみ箱。
  6. 前記モータの回転軸に取り付けられたプーリには電磁クラッチが内蔵されていると共に、前記送りねじの一端に手動で該送りねじを回転させることができる手動回転機構が設けられてなることを特徴とする請求項5に記載のごみ圧縮機能付きごみ箱。
  7. ごみ投入口に蓋が設置されている前面扉を有するごみ箱施設と、前記ごみ箱施設内の収納スペース内に設置される請求項1〜6のいずれか1項に記載のごみ圧縮機能付きごみ箱と、前記ごみ圧縮機能付きごみ箱内に出し入れ可能に収納されるごみ容器と、前記ごみ圧縮機能付きごみ箱の伸縮リンク機構が収縮した状態以外の場合には前記前面扉の蓋が開かないように制御された鍵装置とを備えて構成されてなるごみ箱施設装置。
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