JP3666518B2 - 一方向引き揃え繊維の幅調整装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一方向に引き揃えた繊維の幅調整装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一方向に引き揃えた複数本の繊維の幅を調整する方法として、調整装置を構成する櫛のピン1本1本のピッチを狭くする方法や繊維の長手方向と垂直に配置される櫛の角度を変える(繊維の長手方向に対して最大45°)方法が知られている。得られた一方向引き揃え繊維は、樹脂ワニス含浸後乾燥してプリプレグとする。このプリプレグを、複数枚繊維の角度をずらせて積層して積層体とする。得られた積層体は、機械的熱的に優れた積層体として利用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記する櫛のピン1本1本のピッチを狭くすることで繊維の幅を調整する方法は、ピン間への繊維挿入に時間を要するうえ、櫛のピン1本1本が細くなり、ピンのエッジが鋭くなるため、繊維を傷付け易く、大巾に繊維幅を調整するには無理がある。
【0004】
また、繊維の長手方向と垂直に配設される櫛の配置角度を変えて、繊維の幅を調整する方法は、櫛を横一列に多数本並べて構成されているため、その調整角度は最大で45°までにしかならず、繊維の幅調整に限界があった。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、櫛の構造と櫛の取付け方を改良することにより、一方向に引き揃えた複数の繊維幅を任意に調整できる装置を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、一方向に引き揃えた複数の繊維1を櫛5の各ピン6間に通過させ、繊維幅を調整する装置において、櫛5をターンテーブル4上に配設すると共に、この櫛5のピン6を断面楕円形状に構成しその長軸が複数のピン6の配列方向と揃うように設けたことを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明によれば、繊維の長手方向に対する配置角度を0°から±90°近くのの範囲で変えることにより、繊維幅を任意に調整でき、しかもピンの断面が楕円形状であるので、0°から±90°近くのの範囲で櫛の配置角度を変えても、繊維に傷を付けずに、円滑にピン間を通過させることができる。
【0008】
本発明に係る繊維の幅調整装置は、一方向に引き揃えた繊維の幅を、繊維に傷を付けることなく任意に調整する幅調整装置である。複数のピンで構成される櫛は、ターンテーブル上に配置され、各ピンは、断面楕円形状に構成されている。このピンは、長軸が複数のピンの配列方向に揃うように設けられている。
【0009】
以下、本発明の実施の形態を図を参照して説明する。図1は、本発明に係る調整装置の概要斜視図、図2は、櫛の概要斜視図である。
各図において、一方向に平行に揃えられた複数の繊維1の長手方向と垂直に櫛5が配設されている。櫛5は、複数のピン6が上向きになるようにして支持台7の溝8に着脱自在にセットされており、支持台7は、ターンテーブル4上に配設されている。
【0010】
櫛5を構成する各ピン6は、図3に拡大図示するようにその軸と直角の断面が楕円形状に構成されており、かつこの楕円の長軸が複数のピン6,6,…の配列方向と揃うように設けられている。
【0011】
繊維1は、櫛5の各ピン6の間を通って図1の方向に移動するもので、繊維1の移動方向にみて櫛5の手前に搬送ガイドロール2が配設され、前方に櫛5の引き込み用搬送ガイドロール3が配設されている。
【0012】
本発明の実施例において、一方向に揃えられた各繊維1は、ターンテーブル4上の櫛5を構成する楕円形状の各ピン6間をそれぞれ通過して次工程に移動する。この場合、ターンテーブル4の繊維1の移動方向と垂直配置の状態を0°とし、繊維1と平行時を90°とする。
【0013】
複数の繊維1の幅は、1本の櫛5が設置されているターンテーブル4を0°〜±90°近くまでの任意の角度に回動させ固定すれば決まる。この櫛5の配置角度を変えた場合における各ピン6の間隙と繊維1の関係は図3に示すように変化する。つまり、ピン6が楕円形状に構成されていることにより櫛5の角度を90°近くまで大きく変えた場合、楕円形状のピン6の長軸と短軸との長さの差により、各繊維1の配列方向にみて各ピン6間の間隔を狭くすることができる。
【0014】
このことは、図4に示す断面形状が真円形状の通常のピン6aと比較すれば容易に理解される。つまり、ピン6aが真円形状であると、繊維1の移動方向に対し櫛5の配置角度を僅かに変えただけで、繊維1の移動方向に見てピン間の間隙は殆どなくなる。しかも、真円形状のピン6a自体の直径で制限される範囲以下には、各繊維1の幅を狭くすることができないのである。
このように、本発明に係るピン6は、楕円形状であるので、繊維1の幅調整を円滑に行うことができ、しかも、繊維1を傷付けないための外形上の問題もない。
【0015】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、櫛を構成するピンの断面形状を楕円形状としたことにより、一方向に引き揃えた繊維の幅を任意に調整できる。また、本発明によると、1本1本のピンのピッチを狭くすることで、ピン間への繊維挿入に時間を要したり、1本毎のピンを細くすることでピンのエッジが鋭くなって繊維を傷付けるという不具合をなくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る繊維幅の調整装置の概要斜視図である。
【図2】図1の櫛の概要斜視図である。
【図3】本発明に係るピンと繊維との関係を示す平面説明図である。
【図4】従来のピンと繊維との関係を示す平面説明図である。
【符号の説明】
1 繊維
4 ターンテーブル
5 櫛
6 ピン
【発明の属する技術分野】
本発明は、一方向に引き揃えた繊維の幅調整装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一方向に引き揃えた複数本の繊維の幅を調整する方法として、調整装置を構成する櫛のピン1本1本のピッチを狭くする方法や繊維の長手方向と垂直に配置される櫛の角度を変える(繊維の長手方向に対して最大45°)方法が知られている。得られた一方向引き揃え繊維は、樹脂ワニス含浸後乾燥してプリプレグとする。このプリプレグを、複数枚繊維の角度をずらせて積層して積層体とする。得られた積層体は、機械的熱的に優れた積層体として利用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記する櫛のピン1本1本のピッチを狭くすることで繊維の幅を調整する方法は、ピン間への繊維挿入に時間を要するうえ、櫛のピン1本1本が細くなり、ピンのエッジが鋭くなるため、繊維を傷付け易く、大巾に繊維幅を調整するには無理がある。
【0004】
また、繊維の長手方向と垂直に配設される櫛の配置角度を変えて、繊維の幅を調整する方法は、櫛を横一列に多数本並べて構成されているため、その調整角度は最大で45°までにしかならず、繊維の幅調整に限界があった。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、櫛の構造と櫛の取付け方を改良することにより、一方向に引き揃えた複数の繊維幅を任意に調整できる装置を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、一方向に引き揃えた複数の繊維1を櫛5の各ピン6間に通過させ、繊維幅を調整する装置において、櫛5をターンテーブル4上に配設すると共に、この櫛5のピン6を断面楕円形状に構成しその長軸が複数のピン6の配列方向と揃うように設けたことを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明によれば、繊維の長手方向に対する配置角度を0°から±90°近くのの範囲で変えることにより、繊維幅を任意に調整でき、しかもピンの断面が楕円形状であるので、0°から±90°近くのの範囲で櫛の配置角度を変えても、繊維に傷を付けずに、円滑にピン間を通過させることができる。
【0008】
本発明に係る繊維の幅調整装置は、一方向に引き揃えた繊維の幅を、繊維に傷を付けることなく任意に調整する幅調整装置である。複数のピンで構成される櫛は、ターンテーブル上に配置され、各ピンは、断面楕円形状に構成されている。このピンは、長軸が複数のピンの配列方向に揃うように設けられている。
【0009】
以下、本発明の実施の形態を図を参照して説明する。図1は、本発明に係る調整装置の概要斜視図、図2は、櫛の概要斜視図である。
各図において、一方向に平行に揃えられた複数の繊維1の長手方向と垂直に櫛5が配設されている。櫛5は、複数のピン6が上向きになるようにして支持台7の溝8に着脱自在にセットされており、支持台7は、ターンテーブル4上に配設されている。
【0010】
櫛5を構成する各ピン6は、図3に拡大図示するようにその軸と直角の断面が楕円形状に構成されており、かつこの楕円の長軸が複数のピン6,6,…の配列方向と揃うように設けられている。
【0011】
繊維1は、櫛5の各ピン6の間を通って図1の方向に移動するもので、繊維1の移動方向にみて櫛5の手前に搬送ガイドロール2が配設され、前方に櫛5の引き込み用搬送ガイドロール3が配設されている。
【0012】
本発明の実施例において、一方向に揃えられた各繊維1は、ターンテーブル4上の櫛5を構成する楕円形状の各ピン6間をそれぞれ通過して次工程に移動する。この場合、ターンテーブル4の繊維1の移動方向と垂直配置の状態を0°とし、繊維1と平行時を90°とする。
【0013】
複数の繊維1の幅は、1本の櫛5が設置されているターンテーブル4を0°〜±90°近くまでの任意の角度に回動させ固定すれば決まる。この櫛5の配置角度を変えた場合における各ピン6の間隙と繊維1の関係は図3に示すように変化する。つまり、ピン6が楕円形状に構成されていることにより櫛5の角度を90°近くまで大きく変えた場合、楕円形状のピン6の長軸と短軸との長さの差により、各繊維1の配列方向にみて各ピン6間の間隔を狭くすることができる。
【0014】
このことは、図4に示す断面形状が真円形状の通常のピン6aと比較すれば容易に理解される。つまり、ピン6aが真円形状であると、繊維1の移動方向に対し櫛5の配置角度を僅かに変えただけで、繊維1の移動方向に見てピン間の間隙は殆どなくなる。しかも、真円形状のピン6a自体の直径で制限される範囲以下には、各繊維1の幅を狭くすることができないのである。
このように、本発明に係るピン6は、楕円形状であるので、繊維1の幅調整を円滑に行うことができ、しかも、繊維1を傷付けないための外形上の問題もない。
【0015】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、櫛を構成するピンの断面形状を楕円形状としたことにより、一方向に引き揃えた繊維の幅を任意に調整できる。また、本発明によると、1本1本のピンのピッチを狭くすることで、ピン間への繊維挿入に時間を要したり、1本毎のピンを細くすることでピンのエッジが鋭くなって繊維を傷付けるという不具合をなくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る繊維幅の調整装置の概要斜視図である。
【図2】図1の櫛の概要斜視図である。
【図3】本発明に係るピンと繊維との関係を示す平面説明図である。
【図4】従来のピンと繊維との関係を示す平面説明図である。
【符号の説明】
1 繊維
4 ターンテーブル
5 櫛
6 ピン
Claims (1)
- 一方向に引き揃えた複数の繊維を櫛の各ピン間に通過させ、繊維幅を調整する装置において、櫛をターンテーブル上に配設すると共に、この櫛のピンを断面楕円形状に構成し、その長軸が複数のピンの配列方向と揃うように設けたたことを特徴とする一方向引き揃え繊維の幅調整装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP22974895A JP3666518B2 (ja) | 1995-09-07 | 1995-09-07 | 一方向引き揃え繊維の幅調整装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22974895A JP3666518B2 (ja) | 1995-09-07 | 1995-09-07 | 一方向引き揃え繊維の幅調整装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH0977370A JPH0977370A (ja) | 1997-03-25 |
JP3666518B2 true JP3666518B2 (ja) | 2005-06-29 |
Family
ID=16897075
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22974895A Expired - Fee Related JP3666518B2 (ja) | 1995-09-07 | 1995-09-07 | 一方向引き揃え繊維の幅調整装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3666518B2 (ja) |
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KR102053632B1 (ko) * | 2018-09-05 | 2019-12-09 | 재단법인 한국탄소융합기술원 | 이종섬유 ncf 및 이를 제조하는 장치 |
CN110550499B (zh) * | 2019-09-18 | 2021-03-23 | 泰安顺茂新材料技术有限公司 | 智能玻璃纤维成型卷绕设备 |
-
1995
- 1995-09-07 JP JP22974895A patent/JP3666518B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH0977370A (ja) | 1997-03-25 |
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Legal Events
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