JP3665388B2 - 燃焼装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は燃焼装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
最近、産業用、民生用の燃焼装置では、その大きさをより小型にすること、燃焼ガスをよりクリーンにするため窒素酸化物(以下NOx)や炭化水素の排出を減少すること、また、ターンダーンレシオ(燃焼熱量の可変幅)をより拡大することなどが要求されている。そしてこれらの要求を満足するため、高付加燃焼や可燃限界近傍で燃焼することが要求されてきた。その結果、火炎の変動が大きくなり、振動燃焼がしばしば発生していた。
【0003】
一方、振動燃焼を防止するためには、従来、予混合燃焼では燃料と空気の予混合割合の調節により火炎を長くしたり、あるいは炎孔面積を大きくして、燃焼反応を弱くすることにより、振動燃焼を防止することが行われていた。さらに、燃焼装置内の流れの抵抗を増加させたり、振動を吸収するために防振材を挿入したり、あるいは消音器を設置することも行われてきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、高付加燃焼や、低NOx燃焼を行う場合、火炎は短いほうが良く、また高付加燃焼に限ると炎孔面積は小さい方が良いから、これらの方法と振動燃焼を防止する方法とを両立させることが難しくなってきた。特に、給排気管の長さが変化する強制給排気型の燃焼装置(FF式燃焼装置)あるいは煙突を用いる燃焼装置では、これらの長さが変わると、発生する振動周波数や振動圧力が変化したり、あるいは振動燃焼が発生する場合や発生しない場合があった。そのため振動燃焼を防止することがいっそう困難であった。
【0005】
本発明は、このような従来の燃焼装置の課題を考慮し、高付加燃焼や低NOx燃焼などの燃焼装置の高性能化に伴う振動燃焼を防止することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記従来の問題を解決するために本発明で用いる技術的手段は以下の通りである。
【0007】
(1)燃焼室及び炎孔部で構成された燃焼部と、燃焼部へ燃焼用空気を供給する送風部と、送風部上流側に設けた吸気管と、燃焼部下流側に設けた排気管と、
炎孔部と吸気管との間に設けた入口反射面と、
燃焼部と排気管との間に設けた出口反射面と、
入口反射面と出口反射面双方の反射面とで、音響的な固有振動数を持つ音響空間を形成し、固有振動数が吸気管及び/または排気管の大きさ、長さ等の変更によって影響を実質上受けないように配置し、
燃焼室並びに炎孔部の形状が略軸対称であり、かつ固有振動数の音を吸収する吸音材を音響空間内部に備える。
【0008】
(2)燃焼室及び炎孔部で構成された燃焼部と、燃焼部へ燃焼用空気を供給する送風部と、送風部上流側に設けた吸気管と、燃焼部下流側に設けた排気管と、
炎孔部と吸気管との間に設けた入口反射面と、
燃焼部と排気管との間に設けた出口反射面と、
入口反射面と出口反射面双方の反射面とで音響的な固有振動数を持つ音響空間を形成し、固有振動数が吸気管及び/または排気管の大きさ、長さ等の変更によって影響を実質上受けないように配置し、
送風部から吹き出される流体が円周方向の速度成分を有するような燃焼装置において、
炎孔部上流側に整流板を設け、かつ固有振動数の音を吸収する吸音材を音響空間内部に備える。
【0009】
(3)燃焼室及び炎孔部で構成された燃焼部と、燃焼部へ燃焼用空気を供給する送風部と、送風部上流側に設けた吸気管と、燃焼部下流側に設けた排気管と、
炎孔部と吸気管との間に設けた入口反射面と、
燃焼部と排気管との間に設けた出口反射面と、
入口反射面と出口反射面双方の反射面とで音響的な固有振動数を持つ音響空間を形成し、固有振動数が吸気管及び/または排気管の大きさ、長さ等の変更によって影響を実質上受けないように配置し、
送風部から吹き出される流体が円周方向の速度成分を有し、そして一次火炎と二次火炎とが存在する燃焼装置において、
燃焼室並びに炎孔部の形状が略軸対称であり、二次火炎を形成するために必要な空気を送る流路に少なくとも1つの干渉空間が存在し、二次火炎を形成するために噴き出す空気は円周方向速度成分を持たないように対称軸と略平行に吹き出され、かつ固有振動数の音を吸収する吸音材を音響空間内部に備える。
【0010】
(4)燃焼室及び炎孔部で構成された燃焼部と、燃焼部へ燃焼用空気を供給する送風部と、送風部上流側に設けた吸気管と、燃焼部下流側に設けた排気管と、
炎孔部と吸気管との間に設けた入口反射面と、
燃焼部と排気管との間に設けた出口反射面と、
入口反射面と出口反射面双方の反射面とで、音響的な固有振動数を持つ音響空間を形成し、固有振動数が吸気管及び/または排気管の大きさ、長さ等の変更によって影響を実質上受けないように配置し、
炎孔部は多数の開口部からなり、
炎孔部の吹き出し方向が同一方向にならないように配置され、かつ固有振動数の音を吸収する吸音材を音響空間内部に備える。
【0011】
(5)燃焼室及び炎孔部で構成された燃焼部と、燃焼部へ燃焼用空気を供給する送風部と、送風部上流側に設けた吸気管と、燃焼部下流側に設けた排気管と、
炎孔部と吸気管との間に設けた入口反射面と、
燃焼部と排気管との間に設けた出口反射面と、
入口反射面と出口反射面双方の反射面とで音響的な固有振動数を持つ音響空間を形成し、固有振動数が吸気管及び/または排気管の大きさ、長さ等の変更によって影響を実質上受けないように配置し、
炎孔の吹き出し方向に略直角の方向に吹き飛び防止板を置き、かつ固有振動数の音を吸収する吸音材を音響空間内部に備える。
【0012】
【作用】
レーリーとパットナムは、燃焼装置での振動燃焼の発生条件は燃焼装置の音響特性から判断できるとし、燃焼装置の持つ音響特性と火炎とのフィードバック作用により、圧力の節と腹の間に火炎がある場合に振動し、圧力の腹と節の間に火炎がある場合振動しないことを明らかにした。この振動条件は認められている。ただし、振動条件になっていても、変動が小さいと、流れ抵抗などの減衰作用により振動しない場合がある。外部から変動が加わると、上記燃焼装置の構成により、定在波が発生する。その時、火炎の位置が振動しない条件にあると、振動は減衰し、定在波は止まる。
【0013】
従来、振動燃焼を防止するためには、予混合燃焼では燃料と空気の予混合割合の調節により火炎を長くしたり、あるいは炎孔面積を大きくして、燃焼反応を弱くすることにより、振動燃焼を防止することが行われていた。さらに、燃焼装置内の流れの抵抗を増加させたり、振動を吸収するために防振材を挿入したり、あるいは消音器を設置することも行われてきた。
【0014】
しかしながら、高付加燃焼や、低NOx燃焼を行う場合、火炎は短いほうが良く、また高付加燃焼に限ると炎孔面積は小さい方が良いから、これらの方法と振動燃焼を防止する方法とを両立させることが難しくなってきた。特に、給排気管の長さが変化する強制給排気型の燃焼装置(FF式燃焼装置)あるいは煙突を用いる燃焼装置では、これらの長さが変わると、発生する振動周波数や振動圧力が変化したり、あるいは振動燃焼が発生する場合や発生しない場合があった。そのため振動燃焼を防止することがいっそう困難であった。
【0015】
そこで今回、固定した振動燃焼条件に燃焼器を設計し、その発生した初期の振動燃焼(圧力変動)を吸音材で吸収することで振動燃焼を防止する方法を考えた。
【0016】
ところが、大きな吸音効果を持つ吸音材は、有機材料で作られているものが多く、耐熱性が乏しい。従って、吸音材を設置する場所は火炎より上流側が望ましい。従って、燃焼器の音響系が火炎より上流側に及んでいない場合にはこの考えは適用できない。また、あまり強い振動エネルギーを持つ場合、吸音材の吸音効果を上回り、振動燃焼が防止できなくなる。
【0017】
本発明は、このような従来の燃焼装置の課題を考慮し、高付加燃焼や低NOx燃焼などの燃焼装置の高性能化に伴う振動燃焼を防止することを目的とするものであり、以下のような作用がある。
【0018】
(1)燃焼室及び炎孔部で構成された燃焼部と、燃焼部へ燃焼用空気を供給する送風部と、送風部上流側に設けた吸気管と、燃焼部下流側に設けた排気管と、
炎孔部と吸気管との間に設けた入口反射面と、
燃焼部と排気管との間に設けた出口反射面と、
入口反射面と出口反射面双方の反射面とで、音響的な固有振動数を持つ音響空間を形成し、固有振動数が吸気管及び/または排気管の大きさ、長さ等の変更によって影響を実質上受けないように配置し、
燃焼室並びに炎孔部の形状が略軸対称にすることで燃焼室内部だけで三次元振動が発生することを防止し、音響系が火炎より上流側まで及ぶようにし、音響空間内部に備えた吸音材で吸収可能にする作用がある。
【0019】
(2)燃焼室及び炎孔部で構成された燃焼部と、燃焼部へ燃焼用空気を供給する送風部と、送風部上流側に設けた吸気管と、燃焼部下流側に設けた排気管と、
炎孔部と吸気管との間に設けた入口反射面と、
燃焼部と排気管との間に設けた出口反射面と、
入口反射面と出口反射面双方の反射面とで音響的な固有振動数を持つ音響空間を形成し、固有振動数が吸気管及び/または排気管の大きさ、長さ等の変更によって影響を実質上受けないように配置し、
送風部から吹き出される流体が円周方向の速度成分を有するような燃焼装置において、
炎孔部上流側に整流板を設けることで、円周方向の流れを取り除く。円周方向の速度成分があると円周方向の音響空間を形成し、三次元振動が発生する。整流板を設けることで、円周方向の速度成分を無くし、三次元振動が発生することを防止する。音響空間内部に備えた吸音材で吸収可能にする作用がある。
【0020】
(3)燃焼室及び炎孔部で構成された燃焼部と、燃焼部へ燃焼用空気を供給する送風部と、送風部上流側に設けた吸気管と、燃焼部下流側に設けた排気管と、
炎孔部と吸気管との間に設けた入口反射面と、
燃焼部と排気管との間に設けた出口反射面と、
入口反射面と出口反射面双方の反射面とで音響的な固有振動数を持つ音響空間を形成し、固有振動数が吸気管及び/または排気管の大きさ、長さ等の変更によって影響を実質上受けないように配置し、
送風部から吹き出される流体が円周方向の速度成分を有し、一次火炎と二次火炎とが存在する燃焼装置において、
燃焼室並びに炎孔部の形状が略軸対称であり、二次火炎を形成するために必要な空気を送る流路に少なくとも1つの干渉空間(二次緩衝室)が存在することで、二次火炎を形成するに必要な二次空気を送る流路内の空気流れの円周方向の速度成分を吸収する。さらに、二次火炎を形成するに必要な二次空気は円周方向速度成分を持たないように対称軸と略平行に燃焼室に吹き出す。このことで、三次元振動を防止する作用がある。
【0021】
(4)燃焼室及び炎孔部で構成された燃焼部と、燃焼部へ燃焼用空気を供給する送風部と、送風部上流側に設けた吸気管と、燃焼部下流側に設けた排気管と、
炎孔部と吸気管との間に設けた入口反射面と、
燃焼部と排気管との間に設けた出口反射面と、
入口反射面と出口反射面双方の反射面とで、音響的な固有振動数を持つ音響空間を形成し、固有振動数が吸気管及び/または排気管の大きさ、長さ等の変更によって影響を実質上受けないように配置し、
炎孔部は多数の開口部からなり、
炎孔部の吹き出し方向が同一方向にならないように配置されることで、炎孔で発生する乱れの特定の周波数に対する強度を少なくし、音響空間内部に備えた吸音材で吸収できるレベルに押さえる作用がある。
【0022】
(5)燃焼室及び炎孔部で構成された燃焼部と、燃焼部へ燃焼用空気を供給する送風部と、送風部上流側に設けた吸気管と、燃焼部下流側に設けた排気管と、
炎孔部と吸気管との間に設けた入口反射面と、
燃焼部と排気管との間に設けた出口反射面と、
入口反射面と出口反射面双方の反射面とで音響的な固有振動数を持つ音響空間を形成し、固有振動数が吸気管及び/または排気管の大きさ、長さ等の変更によって影響を実質上受けないように配置し、
炎孔の吹き出し方向に略直角の方向に吹き飛び防止板を置くことで、火炎の吹き飛びを防止する。火炎が炎孔に付着して安定化するので、音響空間内部に備えた吸音材で吸収できる振動レベルに押さえる作用がある。
【0023】
【実施例】
以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて説明する。
【0024】
図1は、本発明の燃焼装置における一実施例の断面詳細図である。本燃焼装置は、給気管101、給気管絞り101a、送風部102、燃焼部103、熱交換器104、排気管105からなる。送風部102はモータケース106、絞り部107、ファン108、ファンケース109、気化筒100から構成されており、各構成要素は中心軸999に対して同心状に配置されている。
【0025】
気化筒100にはヒータ110を設置し、気化筒100内部を混合室120としてロータリ130と燃料供給路140を混合室120に内蔵している。ロータリ130を使用した気化筒100は流れ抵抗が小さいため、ファン108の能力を小さくでき、騒音が小さい。また、音響的にも抵抗は小さい。
【0026】
ファン108から送られる空気は、ファン108が回転するため、円周方向流れ成分を含んでいる。
【0027】
燃焼部103は炎孔部150、燃焼板160、燃焼筒170からなる。燃焼室180は、一次燃焼室190と二次燃焼室200からなり、炎孔部150と燃焼板160により一次燃焼室190を、燃焼筒170で二次燃焼室200を形成する。燃焼部103にはリターンヘッダ210が連結されている。リターンヘッダ210の内部には出口反射面220が置かれ、燃焼室180に面している。リターンヘッダ210と出口反射面220の間には空隙222がある。
【0028】
炎孔部150には多数の炎孔が穿孔され、燃焼板160に向かって予混合気が吹き出される。周囲には燃焼板160が設置され、二次空気孔230を設けている。燃焼板160の下流部には燃焼室180とリターンヘッダ210が装着されている。混合室120には、燃料供給路140が接続され、ここから液体状の燃料240が混合室120に供給され、回転するロータリ130で微粒化され、気化筒100の壁に衝突し、気化し、混合室120中で燃料240と燃焼用空気251が混合され、予混合気250となる。
【0029】
炎孔部150は一次燃焼室190に突出している。炎孔の音響的な面積は他の部分に比べて小さいので音響的に圧力の腹になりやすい。場合によっては閉端面のふるまいをすることもある。火炎は、炎孔部より後方に存在するので音響的な腹と節の間に位置し、レリーとパトナムの条件により振動しない場所に位置する。燃焼器の音響空間は多数の固有振動数を持つが、ほとんどは上記条件に含まれるのでこの場合は振動燃焼しない。しかし、いくつかの固有振動数(振動モード)では炎孔部が腹にならず、火炎が節と腹の間に存在し、振動条件に入ってしまう。
【0030】
送風部102において、燃焼用空気251はモータ270で駆動されるファン108により給気管101から吸入され、入口緩衝室280を通って混合室120で燃料と混合する。予混合気250は炎孔から燃焼室180に流入し、着火すると一次燃焼室190で予混合火炎311を形成する。燃焼板160の下流側には多数の二次空気孔230が穿孔されており、二次空気孔230からは二次空気300が供給され拡散燃焼する二次火炎310を形成する。二次燃焼室200で完全燃焼した後、燃焼ガス320は、リターンヘッダ210、連通筒350を通って熱交換器104へと流入する。
【0031】
二次空気300は、まず二次空気絞り226で絞られ、二次空気緩衝室228で膨張し、再び二次空気孔230で絞られ二次燃焼室200へ向かって噴出されている。
【0032】
高温となった燃焼ガス320は、その熱の一部が燃焼室180壁を介して熱交換されるが、その後、リターンヘッダ210、熱交換器104を通過する際に熱交換され、低温となって排気管105から給排気筒を介して大気に放出される。
【0033】
入口緩衝室280の底は入口反射面330となっている。入口緩衝室280には吸音材からなる入口吸音部340を設けている。入口緩衝室280の入口、リターンヘッダ210の出口は入口反射面330、出口反射面220とほぼ垂直となっており、できるだけその断面積は小さい方がよい。燃焼室180と熱交換器104はリターンヘッダ210と連通筒350で接続されている。音響的に出口反射面220を閉端にするには連通筒350の断面積をできるだけ小さくする方がよい。しかし、小さくし過ぎると、燃焼ガス320の流れ抵抗が大きくなり、送風部102の能力を上げるため騒音が大きくなる。従って、閉端を満足するように連通筒350の断面積を確保しなければならない。
【0034】
また、燃焼ガス320は高温なので直接リターンヘッダ210に当たるとこれを損傷する。ここが損傷すると燃焼ガス320が漏れだし、燃焼器内の制御装置などを損傷する。このため、出口反射面220とリターンヘッダ210とは空隙222が開いており、リターンヘッダ210の損傷を防ぐ効果もある。
【0035】
入口緩衝室280とファン108は絞り部107を介して接続されている。入口緩衝室280の入口には給気管101が接続されており、給気管101は長さを変えることができる。入口緩衝室280には吸音材からなる入口吸音部340となっている。給気管101は入口緩衝室280に対してほぼ直角に位置している。
【0036】
図2は給排気筒の構造を示している。図1に示すように、熱交換器104の出口には排気管105、排気管105の一方の出口には図の給排気筒が接続されている。給排気筒は外側が給気管101に内側が排気管105になるように同軸となっており、外側を低温の燃焼用空気が、内側を高温の燃焼ガス320が流れる。この場合、給気管101と排気管105は長さ調節が可能になっており、それらの先端は音響的に開放端となっている。このような構成の燃焼装置では、給気管101、排気管105の長さに関わらず、振動は発生しない。
【0037】
図1において吸音材を取り外すと図3のような構成となる。入口緩衝室280の内部が単なる空間となり、燃焼時に振動燃焼が発生する。振動燃焼は入口緩衝室280の部の入口反射面330と、出口反射面220を音響的に閉端とする振動である。
【0038】
振動燃焼が発生すると単一周波数の圧力変動が燃焼装置内に、燃焼室180の外には同じ周波数の騒音が検知される。この場合、定在波は給気管101、排気管105を除いた部分で発生するので、従来のように、燃焼装置全体で振動する場合よりも振動周波数は大きく比較的高周波の振動が発生する。この場合、入口反射面330、出口反射面220では圧力の極大値が観測される。全長が500mmでは、振動周波数は着火して、燃焼装置の温度が低い場合には770Hzに、また、安定時には810Hzまで次第に上昇する。燃焼装置内は複雑な構造であるため、音響的長さは500mmより大きくなる。この振動する傾向は、給器管101、排気管105の長さを50cmから10mまで変化させても変わらない。従って、給気管101、排気管105の長さは振動燃焼に影響しないことがわかる。
【0039】
図3の状態から、入口緩衝室280内に、上記振動周波数を吸収するための吸音材を充填し、再び図1のような構成にすると、振動が発生しない。また、給気管101、排気管105の長さを50cmから10mまで変化させても振動は発生しなかった。このことから次のことが解る。音響的に閉端部の間に予混合火炎290が位置すると給気管101、排気管105の長さは振動燃焼に影響しない。そして、この振動を吸音により防止すると、給気管101、排気管105の長さを変化させても振動は発生しない。
【0040】
すなわち、図1のように予混合火炎311の前後に音響的閉端を形成すると、閉端部を圧力のピークとする振動燃焼が発生し、振動周波数は閉端間の寸法と火炎の状態で決まる。図1においては、給気管101および排気管105の長さを可変にしているが、給気管101、排気管105の長さに関わらず、振動周波数は変わらない。従って、入口緩衝室280で振動を吸収し、振動の発生を抑制すると、給気管101、排気管105の長さを変化させても振動は発生しないことになる。一般に、吸音材料は、高周波ほど吸音効果が大きいため、発生する振動はできるだけ高周波がよい。
【0041】
以上が振動燃焼発生のメカニズムと、その防止方法の概略を示したものである。しかしながら、このメカニズムで振動燃焼を防止するためには、(a)吸音材を吸音効果ある位置に配置することと、(b)(吸音効果)>(振動燃焼の発振エネルギ)にする必要がある。
【0042】
そこで、(a)の効果を確実にするため、次のようにする。
【0043】
燃焼部103は高温になり、有機材料の吸音材に耐熱性を要求することは不可能である。ところが、燃焼部103を軸対称から極端に離れた形状にすると、対称でないため燃焼部103内に乱れが生じ、三次元的振動が発生する。これが発生すると、炎孔部150が音響的閉端部になってしまう。このようになると吸音材340は音響系から離れた位置に存在するため効果を発揮しなくなる。
【0044】
燃焼部103を軸対称の形状(もしくはそれに近い形状)にすると乱れが少なくなり三次元的振動が発生しづらくなり、燃焼ガス320の流れ方向だけの振動(一次元振動)が発生するようになる。このようにすると音響系は炎孔部150上流側まで延びる。上流側には入口反射面330が配置されており、これと出口反射面220との間で一次元の振動系を成す。このようになると吸音材340はその効果を発揮し、振動燃焼が防止できる。
【0045】
なお、炎孔の形状は図1では、燃焼室内に突出していたが、出していなくても本発明の効果を損なうものではない。すなわち、燃焼室内で略軸対称の形状であればよい。
【0046】
燃焼部103は高温になり、有機材料の吸音材に耐熱性を要求することは不可能である。ところが、ファン108から送り出される風に円周方向成分があると、燃焼部103内に円周方向の乱れが生じ、図4に示すごとく円周方向流れ888が燃焼部103に存在し、三次元的振動が発生する。また円周方向の乱れが小さい場合には一次元振動が発生する。このように、条件によって一次元振動が発生したり、あるいは二次元、三次元振動が発生したりする。そのため、種々の周波数の振動が発生し、吸音材による振動防止が困難になる。
【0047】
図5は、炎孔近傍に配置した整流板を詳しく示したものである。燃焼部103上流部に整流板400を設けると、円周方向流れ成分が曲げられ、半径方向成分になる。そして、乱れが少なくなり三次元的振動が発生しづらくなり、図1に示すように燃焼ガス320の流れ方向だけの振動(一次元振動)が発生するようになる。このようにすると音響系は炎孔部150上流側まで延びる。上流側には入口反射面330が配置されており、これと出口反射面220との間で一次元の振動系を成す。このようになると吸音材340はその効果を発揮し、振動燃焼が防止できる。
【0048】
燃焼部103は高温になり、有機材料の吸音材に耐熱性を要求することは不可能である。ところが、ファン108から送り出される風に円周方向成分があると、その成分が二次空気300、二次火炎310を通じて二次燃焼室200に伝わる。そうなると燃焼部103に円周方向の乱れが生じ、図4に示すごとく円周方向流れ888が燃焼部103に存在し、三次元的振動が発生する。これが発生すると、炎孔部150が絞られているため音響的閉端部になり、音響系がここで遮られる。このようになると吸音材340は音響系から離れた位置に存在するため効果を発揮しなくなる。
【0049】
そこで、二次空気300の流路に、二次空気絞り226と、二次空気緩衝室228、それに二次空気孔230を設けることにより、二次空気300が二次空気絞り226から二次空気緩衝室228へと流れる際に膨張し、速度成分は少なくなる。したがって円周方向速度成分も少なくなる。さらに二次空気孔230から二次燃焼室200に向かって燃焼ガス320の流れとほぼ平行に、円周方向成分を含まないように二次空気300を吹き出し、さらに燃焼部103を軸対称形状にすると乱れが少なくなり三次元的振動が発生しづらくなり、燃焼ガス320の流れ方向だけの振動(一次元振動)が発生するようになる。このようにすると音響系は炎孔部150上流側まで延びる。上流側には入口反射面330が配置されており、これと出口反射面220との間で一次元の振動系を成す。このようになると吸音材340はその効果を発揮し、振動燃焼が防止できる。
【0050】
なお、二次空気300の吹き出し方向は、円周方向流れ成分を含まない方向であればよい。
【0051】
また、火炎での乱れが強いと振動燃焼の発振エネルギが強くなるため、吸音効果)>(振動燃焼の発振エネルギ)とするのが困難になる。そこで、火炎での乱れを小さくするようにしなければならない。図6に示すごとく、複数個の炎孔があり、その吹き出し方向が同一になるとカルマン渦700が複数個同じように発生する。これが同じように発生すると乱れ強度が強くなり、振動燃焼の発振エネルギが強くなり、吸音材を装着しても振動燃焼が防止できない。
【0052】
そこで、図7に示すごとく吹き出し方向を同一ではなく、変えるようにする。こうするとカルマン渦700は発生しても、渦同士で打ち消しあうようになるため乱れ強度が弱くなり、吸音材340で吸収できる程度の振動燃焼しか発生しない。そして、これは吸音材で吸音されるため振動燃焼は防止できる。
【0053】
なお、炎孔の吹き出し方向を変えるために、図8に示すごとくフィン状のものを炎孔の開口部に設けても、本発明の効果を損なうものではなく、同一方向にならないようにしておけばよい。
【0054】
上述のように、火炎での乱れが強いと振動燃焼の発振エネルギが強くなり、(吸音効果)<(振動燃焼の発振エネルギ)となるため振動燃焼が防止できなくなる。火炎が浮き上がると、その浮き上がった部分で強い乱れが生じ、振動燃焼の発振エネルギが強くなり振動燃焼が防止できない。
【0055】
この火炎の浮き上がりを防止するため浮き上がり防止板510を置く。こうすると浮き上がりが防止されるため乱れ強度が弱くなり、吸音材で吸収できる程度の振動燃焼しか発生しない。そして、これは吸音材で吸音されるため振動燃焼は防止できる。
【0056】
図9は浮き上がり防止板510の働きを示したものである。浮き上がり防止板510を設けると、そこに予混合気が衝突するためこの方向の流れ速度が小さくなり、浮き上がりが防止される。浮き上がりが防止され、火炎が炎孔にくっつくと乱れの放射は著しく低下する。かくして吸音材340で吸収できる程度の振動燃焼しか発生しない。そして、これは吸音材340で吸音されるため振動燃焼は防止できる。
【0057】
図10は、他の炎孔の形態と、浮き上がり防止板510の配置を示したもので、このような実施例ももちろん本発明の範囲に属す。
【0058】
【発明の効果】
以上述べたところから明らかなように、本発明によれば、吸音材が音響空間内に存在するように燃焼器の形状を工夫し、また、発生する振動燃焼のエネルギーレベルを下げることで、吸音材の吸音特性により振動燃焼を十分に防止する効果が発揮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の燃焼装置の構成図。
【図2】同燃焼装置における給排気筒の断面図。
【図3】同燃焼装置において吸音材を取りはずした状態図
【図4】本発明の一実施例における燃焼室内の円周方向の流れの状態を示す図
【図5】本発明の一実施例における炎孔部の断面図
【図6】本発明の一実施例における炎孔部の拡大図
【図7】本発明の一実施例における炎孔部の拡大図
【図8】本発明の一実施例における炎孔部の拡大図
【図9】本発明の一実施例における浮き上がり防止板の拡大図
【図10】本発明の他の実施例における浮き上がり防止板の拡大図
【符号の説明】
101・・・給気管
101a・・・給気管絞り
102・・・送風部
103・・・燃焼部
104・・・熱交換器
105・・・排気管
106・・・モータケース
107・・・絞り部
108・・・ファン
109・・・ファンケース
100・・・気化筒
110・・・ヒータ
120・・・混合室
130・・・ロータリ
140・・・燃料供給路
150・・・炎孔部
160・・・燃焼板
170・・・燃焼筒
180・・・燃焼室
190・・・一次燃焼室
200・・・二次燃焼室
210・・・リターンヘッダ
220・・・出口反射面
222・・・空隙
226・・・二次空気絞り
228・・・二次緩衝室
230・・・二次空気孔
240・・・液体状燃料
250・・・予混合気
251・・・燃焼用空気
270・・・モータ
280・・・入口緩衝室
290・・・予混合火炎
300・・・二次空気
310・・・二次火炎
311・・・予混合火炎
330・・・入口反射面
340・・・吸音材
350・・・連通筒
400・・・整流板
510・・・浮き上がり防止板
700・・・カルマン渦
888・・・円周方向流れ
999・・・対称軸

Claims (5)

  1. 燃焼室及び炎孔部で構成された燃焼部と、前記燃焼部へ燃焼用空気を供給する送風部と、前記送風部上流側に設けた吸気管と、前記燃焼部下流側に設けた排気管と、
    前記炎孔部と前記吸気管との間に設けた入口反射面と、
    前記燃焼部と前記排気管との間に設けた出口反射面とを備え、
    前記入口反射面と前記出口反射面双方の反射面とで、音響的な固有振動数を持つ音響空間を形成し、前記固有振動数が前記吸気管及び/または前記排気管の大きさ、長さ等の変更によって影響を実質上受けないように配置し、
    前記燃焼室並びに前記炎孔部の形状を略軸対称とし、前記固有振動数の音を吸収する吸音材を前記音響空間内部に配置したことを特徴とする燃焼装置。
  2. 燃焼室及び炎孔部で構成された燃焼部と、前記燃焼部へ燃焼用空気を供給する送風部と、前記送風部上流側に設けた吸気管と、前記燃焼部下流側に設けた排気管と、
    前記炎孔部と前記吸気管との間に設けた入口反射面と、
    前記燃焼部と前記排気管との間に設けた出口反射面とを備え、
    前記入口反射面と前記出口反射面双方の反射面とで音響的な固有振動数を持つ音響空間を形成し、前記固有振動数が前記吸気管及び/または前記排気管の大きさ、長さ等の変更によって影響を実質上受けないように配置し、
    前記送風部から吹き出される流体が円周方向の速度成分を有する燃焼装置であって、
    前記炎孔部上流側に整流板を設け、前記固有振動数の音を吸収する吸音材を前記音響空間内部に配置したことを特徴とする燃焼装置。
  3. 燃焼室及び炎孔部で構成された燃焼部と、前記燃焼部へ燃焼用空気を供給する送風部と、前記送風部上流側に設けた吸気管と、前記燃焼部下流側に設けた排気管と、
    前記炎孔部と前記吸気管との間に設けた入口反射面と、
    前記燃焼部と前記排気管との間に設けた出口反射面とを備え、
    前記入口反射面と前記出口反射面双方の反射面とで音響的な固有振動数を持つ音響空間を形成し、前記固有振動数が前記吸気管及び/または前記排気管の大きさ、長さ等の変更によって影響を実質上受けないように配置し、
    前記送風部から吹き出される流体が円周方向の速度成分を有し、そして一次火炎と二次火炎とが存在する燃焼装置であって、
    前記燃焼室並びに前記炎孔部の形状が略軸対称であり、前記二次火炎を形成するために必要な空気を送る流路に、少なくとも1つの緩衝空間が存在し、前記二次火炎を形成するために噴き出す空気は円周方向速度成分を持たないように前記対称軸と略平行に吹き出され、かつ前記固有振動数の音を吸収する吸音材が前記音響空間内部に備えられていることを特徴とする燃焼装置。
  4. 燃焼室及び炎孔部で構成された燃焼部と、前記燃焼部へ燃焼用空気を供給する送風部と、前記送風部上流側に設けた吸気管と、前記燃焼部下流側に設けた排気管と、
    前記炎孔部と前記吸気管との間に設けた入口反射面と、
    前記燃焼部と前記排気管との間に設けた出口反射面とを備え、
    前記入口反射面と前記出口反射面双方の反射面とで、音響的な固有振動数を持つ音響空間を形成し、前記固有振動数が前記吸気管及び/または前記排気管の大きさ、長さ等の変更によって影響を実質上受けないように配置した燃焼装置であって、
    前記炎孔部は多数の開口部からなり、
    前記炎孔部の吹き出し方向が同一方向にならないようにされ、かつ前記固有振動数の音を吸収する吸音材を前記音響空間内部に備えたことを特徴とする燃焼装置。
  5. 燃焼室及び炎孔部で構成された燃焼部と、前記燃焼部へ燃焼用空気を供給する送風部と、前記送風部上流側に設けた吸気管と、前記燃焼部下流側に設けた排気管と、
    前記炎孔部と前記吸気管との間に設けた入口反射面と、
    前記燃焼部と前記排気管との間に設けた出口反射面とを備え、
    前記入口反射面と前記出口反射面双方の反射面とで音響的な固有振動数を持つ音響空間を形成し、前記固有振動数が前記吸気管及び/または前記排気管の大きさ、長さ等の変更によって影響を実質上受けないように配置し、
    前記炎孔の吹き出し方向に略直角の方向に吹き飛び防止板を置き、かつ前記固有振動数の音を吸収する吸音材を前記音響空間内部に備えたことを特徴とする燃焼装置。
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