JP3664953B2 - 半導体集積回路装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体集積回路装置に関するもので、特に、LSI(Large Scale Integrated circuit)間でデータの送受信を行うデータ伝送技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、データ伝送線を介して複数のLSIを接続した半導体集積回路装置においては、送信データ量の増大などにともなって、データ伝送速度の向上が求められている。
【0003】
特に、単一方向通信でのデータ伝送速度を上げる場合、通常、データ信号の電圧振幅を小さくすることが行われている。その際、外部ノイズの影響を排除するために、差動信号方式とする場合が多い。
【0004】
これは、例えば図14に示すように、送信側LSI(第1の集積回路)101の各送信装置Tx1〜TxNと、受信側LSI(第2の集積回路)201の各受信装置Rx1〜RxNとの間を、それぞれ、2本(一対)のデータ伝送線L1a,L1b〜LNa,LNbを介して接続し、そのデータ伝送線L間に生じる電位差によって、データの高速伝送を実現する方法である。
【0005】
しかしながら、この方法の場合、外部ノイズの影響を抑制する見返りとして、データ伝送線Lの本数が2倍に増えるという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように従来においては、LSI間でのデータ伝送速度を上げる場合、差動信号方式とすることで、小振幅信号を伝送する際の外部ノイズの影響を抑制できるものの、差動信号方式でない場合(非差動信号方式)に比べ、データ伝送線の本数やパッド数が2倍必要になる。例えば、非差動信号方式の場合と送信できるデータ量を同じにしようとすると、データ伝送線やパッド数が大幅に増える(換言すれば、非差動信号方式の場合とデータ伝送線やパッド数を同じにしようとすると、送信できるデータ量が期待通りに増大しない)という問題があった。
【0007】
本発明の目的は、高い周波数で動作が可能な差動信号方式を用い、従来の差動信号方式よりもデータ伝送線の本数やパッド数を少なくすることができ、しかも、送信できるデータ量を増大させることが可能な半導体集積回路装置を提供することである。
【0008】
上記目的を達成するための本発明による半導体集積回路装置は、N(Nは2以上の整数)ビットのデータの送受信を差動信号方式で行う半導体集積回路装置において、前記データの送信を行う、N個の送信装置を有する第1の集積回路と、前記データの検出を行う、N−1個の受信装置を有する第2の集積回路と、前記送信装置と前記受信装置とを接続し、前記Nビットのデータを差動信号で伝送するN本のデータ伝送線とを備え、N番目の前記データ伝送線を、N−1番目とN番目の前記送信装置間で共有することを特徴とするものである。
【0009】
また、本発明による半導体集積回路装置は、各1ビットの第1および第2のデータの送信を行う、差動信号方式の第1および第2の送信装置を有する第1の集積回路と、前記第1および第2のデータの検出を行う、差動信号方式の受信装置を有する第2の集積回路と、前記第1の送信装置と前記受信装置とを接続し、前記第1のデータの一極性の信号を伝送する第1のデータ伝送線と、前記第1および第2の送信装置と前記受信装置とを接続し、前記第1のデータの他の極性の信号および前記第2のデータの一極性の信号を伝送する第2のデータ伝送線とを備えることを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
【0011】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態にかかる半導体集積回路装置の一構成例を概略的に示すものである。
【0012】
この半導体集積回路装置は、送信側LSI(第1の集積回路)11と受信側LSI(第2の集積回路)12との間が、複数のデータ伝送線Lを介して接続されている。この場合、送信側LSI11から受信側LSI12へのデータ伝送を、それぞれ一対(2本)のデータ伝送線L間の電位差により行う、いわゆる差動信号方式の単一方向通信が実現されている。
【0013】
上記送信側LSI11は、送信データS1〜SNの出力を差動信号で行うための、少なくとも2つ以上の送信装置Tx1〜TxN、データ伝送線L0〜LNの一端(送信側)がそれぞれ接続される複数の送信パッド13、および、基準信号REFを発生するための発生装置(基準信号発生手段)14を有して構成されている。
【0014】
上記送信装置Tx1〜TxNは、例えば図2に示すように、隣接する送信パッド13の一方/他方にそれぞれつながる2つの出力端子21a-1,21a-2と、定電流源21bと、この定電流源12bに流れる電流iOを送信データS(S1〜SN)に応じて、いずれかの出力端子21a-1,21a-2に振り分けるためのスイッチ回路21cとから、それぞれ構成されている。尚、このような構成の送信装置Tx1〜TxNは、トランジスタの差動対を用いることによって簡単に実現できる。
【0015】
また、図1において発生装置14は、例えば送信装置Tx1〜TxNの定電流源21bに流れる電流iOの、1/2の電流iO/2を、基準信号REFとして発生するための電流源からなっている。
【0016】
上記受信側LSI12は、送信データS1〜SNの検出を差動信号で行うための、少なくとも2つ以上の受信装置Rx1〜RxN、データ伝送線L0〜LNの他端(受信側)がそれぞれ接続される複数の受信パッド15、および、受信データD1〜DNを判定するための受信データ判定装置16から構成されている。
【0017】
上記受信装置Rx1〜RxNは、例えば隣接する受信パッド15の一方/他方にそれぞれつながる2つの入力端子と、該入力端子間の電位差ΔV1〜ΔVNを大小関係により検出するための少なくとも2つ以上の異なる基準値をもつ比較器(いずれも図示していない)を有して、それぞれ構成されている。
【0018】
上記各データ伝送線Lは、一端が各送信パッド13に接続されるとともに、他端が各受信パッド15に接続されて、その一部が隣接する送信装置Tx,Tx間および隣接する受信装置Rx,Rx間でそれぞれ共有されている。データ伝送線L0は、発生装置14と受信装置Rx1間に接続されている。また、データ伝送線Lの各受信装置Rx側端は、該データ伝送線Lの特性インピーダンスZ0にマッチングするように、抵抗17(Z0=R)をそれぞれ介して終端されている。
【0019】
すなわち、データ伝送を差動信号方式とした場合、送信装置Txおよび受信装置Rxは、ともに差動信号によりデータを表現することになるため、一組の送受信装置あたり2本のデータ伝送線Lが必要となるのは、先に述べたとおりである。
【0020】
本実施形態では、送受信装置間をつなぐデータ伝送線Lを、隣接する送信装置Tx,Tx間および隣接する受信装置Rx,Rx間で共有し、差動信号方式によるデータ伝送を実現できるように構成したことを特徴としている。
【0021】
例えば、送信装置Tx2は、データ伝送線L2とデータ伝送線L3とを用いてデータを伝送するが、データ伝送線L2は送信装置Tx1と、また、データ伝送線L3は送信装置Tx3と、それぞれ共有している。
【0022】
このように、差動信号によりデータ伝送を行うにもかかわらず、データ伝送線Lの本数を、非差動信号方式の場合とほぼ同じ本数に抑えることができる。正確には、送受信装置の組数をNとした時、データ伝送線Lは「N+1」本で済むことになる。
【0023】
尚、発生装置14は、送信側LSI内部ではなく、受信側LSI内部にあってもよいし、外部にあってもよい。受信側LSI内部にある場合は、送受信装置の組数をNとした時、データ伝送線は「N」本で済むことになる。
【0024】
ここで、本実施形態のように、隣接する送信装置Tx間および隣接する受信装置Rx間でデータ伝送線Lを共有するようにした場合、受信端で観測されるデータ伝送線L間の電位差は多値となり、受信データDの復元には工夫が必要になる。
【0025】
これは、受信装置Rxの検出電位差信号は、対応する送信装置Txからの送信データSに対して一意ではなく、隣接する(データ伝送線Lを共有する)送信装置Txからの送信データSが重ねあわされているためであり、少なくとも対応する受信装置Rxを含む、他の受信装置Rxにおける検出電位差信号の情報を使うことによって、初めて一意に復元できる。
【0026】
例えば、受信装置Rx3で検出された電位差ΔV3では、送信データS3に対応する受信データD3を復元できない。この場合、隣接する受信装置Rx2などの検出電位差信号を考慮しなければならない。このような受信データDの復元を行うのが受信データ判定装置16である。
【0027】
以下に、受信データDの復元方法について詳しく説明する。尚、ここでは図2に示すように、送信データSが“1”の時には送信装置Txの一方(図示上側)の出力端子21a-1に電流iOが流れるように、また、送信データSが“0”の時には他方(図示下側)の出力端子21a-2に電流iOが流れるように、各送信装置Txが制御されるものとする。
【0028】
また、受信装置Rxで検出される受信電圧の正負は、図1の受信側LSI12の受信パッド15間に示した矢印の先の電位が、矢印の根元の電位よりも高い時に「正」、低い時に「負」、と定義する。
【0029】
例えば図3において、第1番目の送信装置Tx1により送られる送信データS1について考える。この時、データ伝送線L1を考えると、送信データS1=“1”の場合、電流iOが受信装置Rx1側から送信装置Tx1側へ流れ、送信データS1=“0”の場合、電流iOは流れない。
【0030】
一方、データ伝送線L0には、常に発生装置14からの電流iO/2が流れている。
【0031】
したがって、受信データ判定装置16により、ΔV1=RiO/2の時、受信データD1は“1”と判定され、ΔV1=−RiO/2の時には受信データD1=“0”と判定される。
【0032】
次に、第2番目の受信装置Tx2により送られる送信データS2について考える。この場合、受信データD1の値により、受信データD2の“0/1”の判定しきい値(基準値)が異なってくる。
【0033】
例えば、受信データD1=“1”の時は、このデータ伝送に誤りがないと仮定すれば、送信データS1=“1”である。この時、データ伝送線L1には送信装置Tx1からの電流iOが流れているので、ΔV2=0と検出された場合、データ伝送線L2にも電流iOが流れている。したがって、受信データD2=“1”と判定される。
【0034】
また、ΔV2=−RiOと検出された場合は、データ伝送線L2には電流iOが流れていないことになるので、受信データD2=“0”と判定される。
【0035】
一方、受信データD1=“0”の時は、送信装置Tx1によりデータ伝送線L1には電流iOが流れておらず、データ伝送線L2には送信装置Tx1により電流iOがすでに流れていることになる。したがって、ΔV2=2RiOと検出された場合、データ伝送線L2には電流2iOが流れている。すなわち、送信装置Tx2によりデータ伝送線L2には受信装置Rx2側から送信装置Tx2側に流れるiOが追加されていることがわかり、受信データD2=“1”と判定される。
【0036】
また、ΔV2=RiOと検出された場合には、データ伝送線L2には電流iOしか流れていない。したがって、受信データD2=“0”と判定される。
【0037】
表1は、電位差ΔV2と、受信データD1,D2の関係をまとめて示したものである。
【0038】
【表1】
【0039】
次に、さらに一般の場合について、図4を用いて説明する。
【0040】
図4において、k番目(k≠1,2)の送信装置Txkにより送られる送信データSkについて考える。この場合、受信データDkを判定するには、受信データDk-1およびDk-2を必要とする。
【0041】
例えば、受信データDk-2=Dk-1=“0”の場合は、このデータ伝送に誤りがないと仮定すれば、送信データSk-2=Sk-1=“0”であり、送信装置Txk-2,Txk-1からデータ伝送線Lk-1,Lkにそれぞれ電流iOが流れている。
【0042】
ここで、送信データSk=“0”ならば、送信装置Txkはデータ伝送線Lkではなく、データ伝送線Lk+1に電流iOを流すので、ΔVk=“0”となる。
【0043】
一方、送信データSk=“1”ならば、送信装置Txkはデータ伝送線Lk+1ではなく、データ伝送線Lkに電流iOを流すので、ΔVk=RiOとなる。
【0044】
したがって、下記に示す表2のように、受信データDk-2=Dk-1=“0”の時、検出した電位差ΔVk=0ならば受信データDk=“0”、検出した電位差ΔVk=RiOならば、受信データDk=“1”と判定される。
【0045】
送信データSk-2=“1”、かつ、Sk-1=“0”の場合は、送信装置Txk-2,Txk-1により、データ伝送線Lk-2,Lkにそれぞれ電流iOが流れており、データ伝送線Lk-1には電流iOが流れていない。
【0046】
ここで、送信データSk=“0”ならば、送信装置Txkは、データ伝送線Lkではなく、データ伝送線Lk+1に電流iOを流すので、ΔVk=RiOとなる。
【0047】
一方、送信データSk=“1”ならば、送信装置Txkは、データ伝送線Lk+1ではなく、データ伝送線Lkに電流iOを流すので、ΔVk=2RiOとなる。
【0048】
したがって、下記に示す表2のように、送信データSk-2=“1”かつSk-1=“0”の場合、検出した電位差ΔVk=RiOならば受信データDk=“0”、検出した電位差ΔVk=2RiOならば受信データDk=“1”と判定される。
【0049】
このように、検出された電位差ΔVkが同じ値(例えば、RiO)となる場合であっても、受信データDk-1,Dk-2によって、受信データDkが異なってくる。したがって、正しく判定するには、受信データDk-2,Dk-1が必要になる。
【0050】
【表2】
【0051】
尚、表2には、受信データDk-1,Dk-2の取り得る値のすべての組み合わせを考慮した時の、電位差ΔVkと受信データDkとの関係をまとめて示している。
【0052】
この表2からも、kについての帰納法を用いることによって、以上の方法を用いると、すべてのkに対する受信データを一意に復元できることが証明できる。
【0053】
上記したように、非差動信号の場合よりも高い周波数で動作が可能な差動信号方式を用いて、非差動信号方式の場合と同程度の数の伝送線に抑えられ、データ伝送速度を大幅に向上できるようになる。
【0054】
すなわち、送受信装置間をつなぐデータ伝送線を、隣接する送信装置間および隣接する受信装置間で共有させるようにしていることにより、高い周波数で動作が可能な差動信号によりデータの送受信を行え、かつ、データ伝送線の本数を非差動信号方式の場合とほぼ同じ本数に抑えることが可能となる。したがって、データの伝送効率を改善できるようになる結果、送信するデータ量を差動信号方式の場合と同じにしようとする場合には、データ伝送線の本数やパッド数を減少でき、また、データ伝送線やパッド数を非差動信号方式の場合と同じにしようとする場合には、送信できるデータ量を増大させることが可能となるものである。
【0055】
尚、上述した第1の実施形態における差動信号の多値検出(受信装置Rx)には、例えば図5(a)に示すような、差動比較器を用いることができる。
【0056】
この差動比較器は、同図に示すように、4つの入力端子を有し、そのうちの2つには外部(データ伝送線)からの入力Vin1,Vin2が、残りの2つには基準電圧Vref1,Vref2が印加される。
【0057】
ここで、入力Vin2の電位を基準とした入力Vin1の電位との差をΔVinとし、また、基準電圧Vref2の電位を基準とした基準電圧Vref1の電位との差をΔVrefとする。
【0058】
一方、出力Voutは二値で、例えば、電位差ΔVinが電位差ΔVrefよりも大きい時に“H”、小さい時に“L”というディジタル値をとるようになっている。これにより、入力Vin1,Vin2の電位差ΔVinが、基準電圧Vref1,Vref2で規定される電位差ΔVrefよりも大きいか否かを判定することができる。
【0059】
本実施形態では、各受信装置Rxへの入力となる2つのデータ伝送線L間の電位差として取り得る値は、−2RiO,−RiO,0,RiO,2RiOの5通りある。
【0060】
したがって、これを検出するには、例えば同図(b)に示すように、上述した差動比較器を4つ用意し、それぞれの基準電位差として、ΔVref1,ΔVref2,ΔVref3,ΔVref4を与えればよい。ただし、−2RiO<ΔVref1<−RiO<ΔVref2<0<ΔVref3<RiO<ΔVref4<2RiOという関係を満たすように、基準電圧Vref11〜Vref42を選ぶものとする。これにより、出力Vout1〜Vout4を観測していると、電位差が5つのレベルのうちのどの値となっているかを判定することができる。
【0061】
例えば、2つのデータ伝送線L間の電位差ΔVin=Vin1−Vin2がRiOの時には、差動比較器の出力のうち、Vout1,Vout2,Vout3は“H”レベルを、Vout4は“L”レベルを出力する。また、2つのデータ伝送線L間の電位差ΔVin=Vin1−Vin2が0の時には、差動比較器の出力のうち、Vout1,Vout2は“H”レベルを、Vout3,Vout4は“L”レベルを出力する。
【0062】
尚、後掲する表3は、各比較器の出力Vout1〜Vout4と、これにより検出される入力端子間の電位差ΔVinとの関係をまとめて示したものである。
【0063】
【表3】
【0064】
また、第1の実施形態では、データ伝送線の各受信装置側端を、それぞれ抵抗を介して終端することによりデータ伝送間に生じる電位差を検出し、検出信号を得るように構成した場合を例に説明したが、これに限らず、例えばデータ伝送線を流れる電流を検出することによっても可能である。
(第2の実施形態)
図6は、本発明の第2の実施形態にかかる半導体集積回路装置の一構成例を概略的に示すものである。尚、第2の実施形態の発明は、第1の実施形態における基準信号REFを発生するための発生装置(基準信号発生回路)を不要とするものである。
【0065】
この半導体集積回路装置は、送信側LSI(第1の集積回路)11と、受信側LSI(第2の集積回路)12とが、複数のデータ伝送線Lを介して接続され、送信側LSI11から受信側LSI12へのデータ伝送を、それぞれ一対(2本)のデータ伝送線L間の電位差により行う、いわゆる差動信号方式の単一方向通信が実現されている。
【0066】
上記送信側LSI11は、送信データS1〜SNの出力を差動信号で行うための、少なくとも2つ以上の送信装置Tx1〜TxN、上記データ伝送線L1〜LNの一端(送信側)がそれぞれ接続される複数の送信パッド13を有して構成されている。送信装置Txは、第1の実施形態と同様な構成を有している。
【0067】
上記送信側LSI12は、送信データS1〜SNの検出を差動信号で行うための、少なくとも1つ以上の受信装置Rx1〜RxN-1、上記データ伝送線L1〜LNの他端(受信側)がそれぞれ接続される複数の受信パッド15、および、受信データD1〜DNを判定するための受信データ判定装置16から構成されている。
【0068】
上記データ伝送線Lは、一端が各送信パッド13に接続されるとともに、他端が各受信パッド15に接続されて、その一部が隣接する送信装置Tx間および隣接する受信装置Rx間でそれぞれ共有されている。また、データ伝送線Lの各受信装置Rx側端は、該データ伝送線Lの特性インピーダンスZ0にマッチングするように、抵抗17(Z0=R)をそれぞれ介して終端されている。
【0069】
例えば、送信装置Tx2は、データ伝送線L2,L3を介してデータ伝送するが、データ伝送線L2を送信装置Tx1と、データ伝送線L3を送信装置Tx3と、それぞれ共有している。
【0070】
このように、差動信号によりデータ伝送を行うにもかかわらず、データ伝送線Lの本数を、非差動信号方式の場合とほぼ同じ本数に抑えることができる。正確には、送受信装置の組数をNとした時、データ伝送線Lは「N」本で済むことになる。
【0071】
以下に、本実施形態の受信データDの復元方法について、図7を用いて説明する。尚、送信装置Txは、送信データSが“1”の時には一方の出力端子に電流iOが流れるように、“0”の時には他方の出力端子に電流iOが流れるように制御されるものとする。
【0072】
また、受信装置Rxで検出される受信電圧の正負は、図7の受信側LSI12の受信パッド15間に示した矢印の先の電位が、矢印の根元の電位よりも高い時に「正」、低い時に「負」と定義する。
【0073】
まず、第1番目の送信装置Tx1により送られる送信データS1と、第2番目の送信装置Tx2により送られる送信データS2を考える。この時、送信データS1が“1”の時にはデータ伝送線L1に電流iOが流れるように、送信データS1が“0”の時にはデータ伝送線L2に電流iOが流れるように制御されるものとする。また、送信データS2が“1”の時にはデータ伝送線L2に電流iOが流れるように、送信データS2が“0”の時にはデータ伝送線L3に電流iOが流れるように制御されるものとする。
【0074】
受信装置Rx1では、送信データS1およびS2の復元を行う。送信装置Tx1,Tx2から送られる送信データS1,S2は、次の4通りが考えられ、受信装置Rx1により電位差ΔV1を検出する。
【0075】
送信データS1=“1”、送信データS2=“1”の場合、データ伝送線L1には送信装置Tx1により、データ伝送線L2には送信装置Tx2により電流iOが流れるので、電位差ΔV1=0となる。
【0076】
送信データS1=“1”、送信データS2=“0”の場合、データ伝送線L1には送信装置Tx1により電流iOが流れるが、データ伝送線L2には電流は流れないので、電位差ΔV1=−RiOとなる。
【0077】
送信データS1=“0”、送信データS2=“1”の場合、データ伝送線L2には送信装置Tx1および送信装置Tx2により電流2iOが流れるが、データ伝送線L1には電流は流れないので、電位差ΔV1=2RiOとなる。
【0078】
また、送信データS1=“0”、送信データS2=“0”の場合、データ伝送線L2には送信装置Tx2により電流iOが流れるが、データ伝送線L1には電流は流れないので、電位差ΔV1=RiOとなる。
【0079】
したがって、送信データS1,S2と電位差ΔV1は、下記に示す表4のような関係となる。
【0080】
【表4】
【0081】
これにより、電位差ΔV1から一意に受信データD1,D2を復元できる。
【0082】
次に、第k番目(k≠1,2)の送信装置Txkにより送られる送信データSkを考える。この場合、第1の実施形態と同様に、受信データDkを判定するには、受信データDk-1およびDk-2を必要とする。
【0083】
受信データDk-2=Dk-1=“0”の場合は、このデータ伝送に誤りがないと仮定すれば、送信データSk-2=Sk-1=“0”であり、送信装置Txk-2,Txk-1からデータ伝送線Lk-1,Lkにそれぞれ電流iOが流れている。
【0084】
ここで、送信データSk=“0”ならば、送信装置Txkはデータ伝送線Lkではなく、データ伝送線Lk+1に電流iOを流すので、ΔVk-1=“0”となる。
【0085】
一方、送信データSk=“1”ならば、送信装置Txkはデータ伝送線Lk+1ではなく、データ伝送線Lkに電流iOを流すので、ΔVk-1=RiOとなる。
【0086】
したがって、下記に示す表5のように、受信データDk-2=Dk-1=“0”の時、検出した電位差ΔVk-1=0ならば受信データDk=“0”、検出した電位差ΔVk-1=RiOならば、受信データDk=“1”と判定される。
【0087】
送信データSk-2=“1”、かつ、Sk-1=“0”の場合は、送信装置Txk-2,Txk-1により、データ伝送線Lk-2,Lkにそれぞれ電流iOが流れており、データ伝送線Lk-1には電流iOが流れていない。
【0088】
ここで、送信データSk=“0”ならば、送信装置Txkは、データ伝送線Lkではなく、データ伝送線Lk+1に電流iOを流すので、ΔVk-1=RiOとなる。
【0089】
一方、送信データSk=“1”ならば、送信装置Txkは、データ伝送線Lk+1ではなく、データ伝送線Lkに電流iOを流すので、ΔVk-1=2RiOとなる。
【0090】
したがって、下記に示す表5のように、送信データSk-2=“1”かつSk-1=“0”の場合、検出した電位差ΔVk-1=RiOならば受信データDk=“0”、検出した電位差ΔVk-1=2RiOならば受信データDk=“1”と判定される。
【0091】
このように、検出された電位差ΔVk-1が同じ値(例えば、RiO)となる場合であっても、受信データDk-1,Dk-2によって、受信データDkが異なってくる。したがって、正しく判定するには、受信データDk-2,Dk-1が必要になる。
【0092】
【表5】
【0093】
表5には、受信データDk-1,Dk-2の取り得る値のすべての組み合わせを考慮した時の、電位差ΔVk-1と受信データDkとの関係をまとめて示している。
【0094】
このように、検出された電位差ΔVkが同じ値となる場合であっても、受信データDk-1,Dk-2によって、受信データDkが判定できるので、3番目以降の送信装置Txにより送られる送信データSは、受信データD1およびD2が受信装置Rx1による電位差ΔV1から判定されているので、3番目以降の受信データDも容易に判定できる。
【0095】
そして、受信データ判定装置16により、受信装置Rxk-1により得られた電位差ΔVk-1をもとに、受信データDkを復元する。
【0096】
尚、上述した第2の実施形態における差動信号の多値検出(受信装置Rx)には、第1の実施形態と同様に、例えば図5(b)に示す差動比較器を用いることができる。尚、Rx1では、4つのレベルで判定できるので、図5(a)の差動比較器が3つあればよい。
【0097】
上記したように、非差動信号の場合よりも高い周波数で動作が可能な差動信号方式を用いて、非差動信号方式の場合と同程度の数の伝送線に抑えられ、データ伝送速度を大幅に向上できるようになる。
【0098】
すなわち、送受信装置間をつなぐデータ伝送線を、隣接する送信装置間および隣接する受信装置間で共有させるようにしていることにより、高い周波数で動作が可能な差動信号によりデータの送受信を行え、かつ、データ伝送線の本数を非差動信号方式の場合とほぼ同じ本数に抑えることが可能となる。したがって、データの伝送効率を改善できるようになる結果、送信するデータ量を差動信号方式の場合と同じにしようとする場合には、データ伝送線の本数やパッド数を減少でき、また、データ伝送線やパッド数を非差動信号方式の場合と同じにしようとする場合には、送信できるデータ量を増大させることが可能となるものである。
【0099】
また、第2の実施形態では、データ伝送線の各受信装置側端を、それぞれ抵抗を介して終端することによりデータ伝送間に生じる電位差を検出し、検出信号を得るように構成した場合を例に説明したが、これに限らず、例えばデータ伝送線を流れる電流を検出することによっても可能である。
(第3の実施形態)
図8は、本発明の第3の実施形態にかかる半導体集積回路装置の一構成例を概略的に示すものである。尚、第3の実施形態の発明は、第2の実施形態に比べ、受信側LSIの受信装置が少なくてすむものである。
【0100】
この半導体集積回路装置は、送信側LSI(第1の集積回路)11の各送信装置Txと、受信側LSI(第2の集積回路)12の受信装置Rxとの間が、複数のデータ伝送線L1〜LNを介して接続され、ペア(2つで一組とする)の送信装置で1本のデータ伝送線を共有している。すなわち、送信装置Txk,Txk+1と受信装置Rxkk+1は、データ伝送線Lk,Lk+1を介して接続されており、送信装置Txkはデータ伝送線LkおよびLk+1に接続され、送信装置Txk+1はデータ伝送線Lk+1のみに接続され、データ伝送線Lk+1を送信装置Txk,Txk+1で共有している。
【0101】
上記送信側LSI11は、送信データS1〜SNの出力を差動信号で行うための、少なくとも2つ以上の送信装置Tx、上記データ伝送線Lの一端(送信側)がそれぞれ接続される複数の送信パッド13を有して構成されている。送信装置Txは、第1の実施形態と同様な構成を有している。
【0102】
上記受信側LSI12は、送信データS1〜SNの検出を行うための、少なくとも1つ以上の受信装置Rx、上記データ伝送線Lの他端(受信側)がそれぞれ接続される複数の受信パッド15、および、受信データD1〜DNを判定するための受信データ判定装置16から構成されている。
【0103】
上記データ伝送線Lは、一端が各送信パッド13に接続されるとともに、他端が各受信パッド15に接続されて、その一部がペアの送信装置Txで共有されている。また、データ伝送線Lの各受信装置Rx側端は、該データ伝送線Lの特性インピーダンスZ0にマッチングするように、抵抗17(R=Z0)をそれぞれ介して終端されている。
【0104】
例えば、送信装置Tx1はデータ伝送線L1,L2を介してデータ伝送し、送信装置Tx2はデータ伝送線L2を介してデータ伝送する。そして、受信装置Rx12はデータ伝送線L1,L2を介して送信装置Tx1,Tx2からの送信データS1,S2を受信する。また、送信装置Tx3はデータ伝送線L3,L4を介してデータ伝送し、送信装置Tx4はデータ伝送線L4を介してデータ伝送する。そして、受信装置Rx34はデータ伝送線L3,L4を介して送信装置Tx3,Tx4からの送信データS3,S4を受信する。すなわち、2つの送信装置と1つの受信装置は2本のデータ伝送線を介して接続され、2つの送信装置は2本のデータ伝送線のうち1本を共有している。
【0105】
第3の実施形態の場合、隣接するすべての送信装置についてデータ伝送線を共有する必要はなく、さらに、送信側LSI11側に基準信号を発生するための発生装置を有する必要はない。
【0106】
このように、第3の実施形態におけるデータ伝送線Lの本数は、非差動信号方式の場合と同じ本数(N本)に抑えることができる。また、受信装置数は、送信装置に対して1/2で済むので、受信側の面積を減少することができる。
【0107】
尚、ペアの送信装置Txk,Txk+1を考えた場合、送信装置Txk+1の出力端子の一方は、安定性のために、できれば同じ電源に接続されているのが望ましい。
【0108】
以下に、本実施形態の受信データDの復元方法について、図9を用いて説明する。尚、ここでは第k番目の送信装置Txkと第k+1番目の送信装置Txk+1のペアを考え、送信装置Txkにより送られる送信データSkが“1”の時にはデータ伝送線Lkに電流iOが流れるように、送信データSkが“0”の時にはデータ伝送線Lk+1に電流iOが流れるように、送信装置Txk+1により送られる送信データSk+1が“1”の時にはデータ伝送線Lk+1に電流iOが流れるように制御されるものとする。また、送信データSk+1が“0”の時にはデータ伝送線に電流が流れるような制御はされない。
【0109】
受信装置Rxkk+1で検出される受信電圧の正負は、図9の受信側LSI12の受信パッド15間に示した矢印の先の電位が、矢印の根元の電位よりも高い時に「正」、低い時に「負」と定義する。
【0110】
送信装置Txk,Txk+1から送られる送信データSk,Sk+1は、次の4通りが考えられる。
【0111】
送信データSk=“1”、送信データSk+1=“1”の場合、データ伝送線Lkには送信装置Txkにより、データ伝送線Lk+1には送信装置Txk+1により電流iOが流れるので、電位差ΔVkk+1=0となる。
【0112】
送信データSk=“1”、送信データSk+1=“0”の場合、データ伝送線Lkには送信装置Txkにより電流iOが流れるが、データ伝送線Lk+1には電流は流れないので、電位差ΔVkk+1=−RiOとなる。
【0113】
送信データSk=“0”、送信データSk+1=“1”の場合、データ伝送線Lk+1には送信装置Txkおよび送信装置Txk+1により電流2iOが流れるが、データ伝送線Lkには電流は流れないので、電位差ΔVkk+1=2RiOとなる。
【0114】
また、送信データSk=“0”、送信データSk+1=“0”の場合、データ伝送線Lk+1には送信装置Txkにより電流iOが流れるが、データ伝送線Lkには電流は流れないので、電位差ΔVkk+1=RiOとなる。
【0115】
したがって、送信データSk,Sk+1と電位差ΔVkk+1は、下記に示す表6のような関係となる。
【0116】
【表6】
【0117】
そして、受信データ判定装置16により、受信装置Rxkk+1により得られた電位差をもとに、受信データDkおよびDk+1を復元する。例えば、検出された電位差ΔVkk+1=−RiOならば、受信データDk=“1”,Dk+1=“0”となる。このように、検出された電位差ΔVkk+1は、4通りのいずれかの値になるので、電位差ΔVkk+1から受信データDk,Dk+1を一意に判定できる。
【0118】
尚、上述した第3の実施形態における差動信号の多値検出(受信装置Rx)には、第1の実施形態と同様に図5(a)に示すような、差動比較器を用いることができる。
【0119】
本実施形態では、各受信装置Rxへの入力となる2つのデータ伝送線L間の電位差として取り得る値は、−RiO,0,RiO,2RiOの4通りである。したがって、これを検出するには、例えば図5(a)の差動比較器を3つ用意し、それぞれの基準電位差として、ΔVref1,ΔVref2,ΔVref3を与えればよい。ただし、−RiO<ΔVref1<0<ΔVref2<RiO<ΔVref3<2RiOという関係を満たすように、基準電圧ΔVrefを選ぶものとする。これにより、出力Vout1〜Vout3を観測していると、電位差が4つのレベルのうちのどの値となっているかを判定することができる。
【0120】
例えば、2つのデータ伝送線L間の電位差ΔVin=Vin1−Vin2がRiOの時には、差動比較器の出力のうち、Vout1,Vout2は“H”レベルを、Vout3は“L”レベルを出力する。また、2つのデータ伝送線L間の電位差ΔVin=Vin1−Vin2が0の時には、差動比較器の出力のうち、Vout1は“H”レベルを、Vout2,Vout3は“L”レベルを出力する。
【0121】
尚、後掲する表7は、各比較器の出力Vout1〜Vout3と、これにより検出される入力端子間の電位差ΔVinとの関係をまとめて示したものである。
【0122】
【表7】
【0123】
上記のように、第3の実施形態では、2つの送信装置からの送信データにより、受信装置の入力端子間の電位差で受信データを復元できる。すなわち、ペアの送信装置以外の送信データを受信データの復元のために必要としないので、データ伝送速度を向上することができる。
【0124】
また、第3の実施形態では、データ伝送線の各受信装置側端を、それぞれ抵抗を介して終端することによりデータ伝送間に生じる電位差を検出し、検出信号を得るように構成した場合を例に説明したが、これに限らず、例えばデータ伝送線を流れる電流を検出することによっても可能である。
(第4の実施形態)
図10は、本発明の第4の実施形態にかかる半導体集積回路装置の一構成例を概略的に示すものである。尚、第4の実施形態の発明は、ペアの送信装置Txk,Txk+1で1本のデータ伝送線を共有し、送信装置Txk+1が2本のデータ伝送線に接続された構成となっている。
【0125】
この半導体集積回路装置は、送信側LSI(第1の集積回路)11の各送信装置Txと、受信側LSI12(第2の集積回路)の受信装置Rxとの間が、複数のデータ伝送線L1〜LNを介して接続され、ペア(2つで一組とする)の送信装置で1本のデータ伝送線を共有している。すなわち、送信装置Txk,Txk+1と受信装置Rxkk+1は、データ伝送線Lk,Lk+1を介して接続されており、送信装置Txkはデータ伝送線Lkに接続され、送信装置Txk+1はデータ伝送線LkおよびLk+1に接続され、データ伝送線Lkを送信装置Txk,Txk+1で共有している。
【0126】
上記送信側LSI11は、送信データS1〜SNの出力を差動信号で行うための、少なくとも2つ以上の送信装置Tx、上記データ伝送線Lの一端(送信側)がそれぞれ接続される複数の送信パッド13を有して構成されている。送信装置Txは、第1の実施形態と同様な構成である。
【0127】
上記受信側LSI12は、送信データS1〜SNの検出を差動信号で行うための、少なくとも1つ以上の受信装置Rx、上記データ伝送線Lの他端(受信側)がそれぞれ接続される複数の受信パッド15、および、受信データD1〜DNを判定するための受信データ判定装置16から構成されている。
【0128】
上記データ伝送線Lは、一端が各送信パッド13に接続されるとともに、他端が各受信パッド15に接続されて、その一部がペアを組む送信装置Tx間で共有されている。また、データ伝送線Lの各受信装置Rx側端は、該データ伝送線Lの特性インピーダンスZ0にマッチングするように、抵抗17(R=Z0)をそれぞれ介して終端されている。
【0129】
例えば、送信装置Tx1はデータ伝送線L1を介してデータ伝送し、送信装置Tx2はデータ伝送線L1およびL2を介してデータ伝送する。そして、受信装置Rx12はデータ伝送線L1,L2を介して送信装置Tx1,Tx2からのデータを受信する。また、送信装置Tx3はデータ伝送線L3を介してデータ伝送し、送信装置Tx4はデータ伝送線L3およびL4を介してデータ伝送する。そして、受信装置Rx34はデータ伝送線L3,L4を介して送信装置Tx3,Tx4からのデータを受信する。すなわち、2つの送信装置と1つの受信装置は2本のデータを介して接続され、2つの送信装置は2本のデータ伝送線のうち1本を共有している。
【0130】
第4の実施形態の場合、第3の実施形態と同様に、隣接するすべての送信装置についてデータ伝送線を共有する必要はなく、また、送信側LSI側に基準信号を発生するための発生装置を有する必要はない。
【0131】
このように、第4の実施形態におけるデータ伝送線Lの本数は、非差動信号方式の場合と同じ本数(N本)に抑えることができる。また、受信装置数は、送信装置に対して1/2で済むので、受信側の面積を減少することができる。
【0132】
尚、ペアの送信装置Txk,Txk+1を考えた場合、送信装置Txkの出力端子の一方は、安定性のために、できれば同じ電源に接続されているのが望ましい。
【0133】
以下に、本実施形態の受信データDの復元方法について、図11を用いて説明する。尚、ここでは第k番目の送信装置Txkと第k+1番目の送信装置Txk+1のペアを考え、送信データSkが“0”の時にはデータ伝送線Lkに電流iOが流れるように、送信装置Txk+1により送られる送信データSk+1が“1”の時にはデータ伝送線Lkに電流iOが流れるように、送信データSk+1が“0”の時にはデータ伝送線Lk+1に電流iOが流れるように制御されるものとする。また、送信装置Txkにより送られる送信データSkが“1”の時にはデータ伝送線に電流が流れるような制御はされない。尚、送信データSkが“1”の時には、安定性のために他のところ、できれば同じ電源から電流を引いてもよい。
【0134】
受信装置Rxkk+1で検出される受信電圧の正負は、図11の受信側LSIの受信パッド間に示した矢印の先の電位が、矢印の根元の電位よりも高い時に「正」、低い時に「負」と定義する。
【0135】
送信装置Txk,Txk+1から送られる送信データSk,Sk+1は、次の4通りが考えられる。
【0136】
送信データSk=“1”、送信データSk+1=“1”の場合、データ伝送線Lkには送信装置Txk+1により電流iOが流れるが、データ伝送線Lk+1には電流が流れないので、電位差ΔVkk+1=−RiOとなる。
【0137】
送信データSk=“1”、送信データSk+1=“0”の場合、データ伝送線Lk+1には送信装置Txk+1により電流iOが流れるが、データ伝送線Lkには電流は流れないので、電位差ΔVkk+1=RiOとなる。
【0138】
送信データSk=“0”、送信データSk+1=“1”の場合、データ伝送線Lkには送信装置TxkおよびTxk+1により電流2iOが流れるが、データ伝送線Lk+1には電流は流れないので、電位差ΔVkk+1=−2RiOとなる。
【0139】
また、送信データSk=“0”、送信データSk+1=“0”の場合、データ伝送線Lkには送信装置Txkにより電流iOが流れ、データ伝送線Lk+1には送信装置Txk+1により電流iOが流れるので、電位差ΔVkk+1=0となる。
【0140】
したがって、送信データSk、Sk+1と電位差ΔVkk+1は、下記に示す表8のような関係となる。
【0141】
【表8】
【0142】
そして、受信データ判定装置16により、受信装置Rxkk+1により得られた電位差をもとに、受信データDkおよびDk+1を復元する。例えば、検出された電位差ΔVkk+1=−RiOならば、受信データDk=“1”,Dk+1=“1”となる。このように、検出された電位差ΔVkk+1は、4通りのいずれかの値になるので、電位差ΔVkk+1から受信データDk,Dk+1を一意に判定できる。
【0143】
尚、上述した第4の実施形態における差動信号の多値検出(受信装置Rx)には、第1の実施形態と同様に図5(a)に示すような、差動比較器を用いることができる。
【0144】
本実施形態では、各受信装置Rxへの入力となる2つのデータ伝送線L間の電位差として取り得る値は、−2RiO,−RiO,0,RiOの4通りある。したがって、これを検出するには、例えば図5(a)のような差動比較器を3つ用意し、それぞれの基準電位差として、ΔVref1,ΔVref2,ΔVref3を与えればよい。ただし、−2RiO<ΔVref1<−RiO<ΔVref2<0<ΔVref3<RiOという関係を満たすように、基準電圧ΔVrefを選ぶものとする。これにより、出力Vout1〜Vout3を観測していると、電位差が4つのレベルのうちのどの値となっているかを判定することができる。
【0145】
例えば、2つのデータ伝送線L間の電位差ΔVin=Vin1−Vin2が0の時には、差動比較器の出力のうち、Vout1,Vout2は“H”レベルを、Vout3は“L”レベルを出力する。また、2つのデータ伝送線L間の電位差ΔVin=Vin1−Vin2が−RiOの時には、差動比較器の出力のうち、Vout1は“H”レベルを、Vout2,Vout3は“L”レベルを出力する。
【0146】
尚、後掲する表9は、各比較器の出力Vout1〜Vout3と、これにより検出される入力端子間の電位差ΔVinとの関係をまとめて示したものである。
【0147】
【表9】
【0148】
上記したように、第4の実施形態では、2つの送信装置からの送信データにより、受信装置の入力端子間の電位差で受信データを復元できる。すなわち、ペアの送信装置以外の送信データを受信データの復元のために必要としないので、データ伝送速度を向上することができる。
【0149】
また、第4の実施形態では、データ伝送線の各受信装置側端を、それぞれ抵抗を介して終端することによりデータ伝送間に生じる電位差を検出し、検出信号を得るように構成した場合を例に説明したが、これに限らず、例えばデータ伝送線を流れる電流を検出することによっても可能である。
(第5の実施形態)
図12は、本発明の第5の実施形態にかかる半導体集積回路装置の一構成例を概略的に示すものである。尚、ここでは、データ伝送線を流れる電流を検出することによって、検出信号を得るように構成した場合を例に説明する。
【0150】
例えば、この半導体集積回路装置は、送信側LSI(第1の集積回路)11´と、受信側LSI(第2の集積回路)12´との間が、複数のデータ伝送線Lを介して接続されている。そして、送信側LSI11´から受信側LSI12´へのデータ伝送を、それぞれ一対(2本)のデータ伝送線L´を介して行う、いわゆる差動信号方式の単一方向通信が実現されている。
【0151】
上記送信側LSI11´は、送信データS1〜SNの出力を差動信号で行うための、少なくとも2つ以上の送信装置Tx´1〜Tx´N、および、上記データ伝送線Lの一端(送信側)がそれぞれ接続される複数の送信パッド13´を有して構成されている。
【0152】
上記送信装置Tx´は、例えば図13に示すように、隣接する上記送信パッド13´の一方/他方にそれぞれつながる2つの出力端子21a´-1、21a´-2と、定電流源21b´と、この定電流源21b´に流れる電流iOの、各対の上記データ伝送線L上を流れる向きを、送信データS(S1〜SN)に応じて切り換えるためのスイッチ回路21c´とを有して、それぞれ構成されている。
【0153】
例えば、送信データSが“0”の時(同図(a)参照)には、一方(同図上側)の出力端子21a´-1につながるデータ伝送線Lから、他方(図示下側)の出力端子21a´-2につながるデータ伝送線Lへと、図に矢印で示した向きに電流iOが流れるように、また、送信データSが“1”の時(同図(b)参照)には、他方の出力端子21´a-2につながるデータ伝送線Lから、一方の出力端子21´a-1につながるデータ伝送線Lへと、図に矢印で示した向きに電流iOが流れるように、スイッチ回路21c´によって定電流源21b´との間の接続の切り換えが行われる。
【0154】
また、図12において、上記受信側LSI12´は、送信データS1〜SNの検出を差動信号で行うための、少なくとも2つ以上の受信装置Rx´1〜Rx´N、上記データ伝送線L´の他端(受信側)がそれぞれ接続される複数の受信パッド15´、および、上記受信装置Rx´の各出力(検出信号)をもとに、受信データD1〜DNを判定(一意に復元)するための、受信データ判定装置16´から構成されている。
【0155】
上記受信装置Rx´は、例えば各対のデータ伝送線Lを流れる電流iOの向きを検出するための電流計(図示せず)により、それぞれ構成されている。
【0156】
上記各データ伝送線Lは、一端が各送信パッド13´に接続されるとともに、他端が各受信パッド15´に接続されて、その一部が、隣接する送信装置Tx´間および隣接する上記受信装置Rx´間でそれぞれ共有されるようになっている。
【0157】
尚、上記データ伝送線L´の各受信装置側端は、例えば該データ伝送線L´を上記受信装置Rx´の入力インピーダンスとマッチングさせるなど、適当なインピーダンスをそれぞれ介して接続されるようになっている。
【0158】
次に、上記した構成における受信データDの復元方法について説明する。尚、ここでは、k番目の受信装置Rx´kにより検出される電流をIkとし、この電流Ikから受信データDkを判定する場合について考える。
【0159】
また、受信電流の正負は、電流iOの流れる方向が図12に示した矢印の向きと同じ時に「正」、その逆の向きの時に「負」、と定義する。
【0160】
例えば、送信データSkが“1”の時、データ伝送線L´k+1からデータ伝送線L´kに電流iOが流れるので、Ik=iOとなる。一方、送信データSkが“0”の時、データ伝送線L´kからデータ伝送線L´k+1に電流iOが流れるので、Ik=−iOとなる。
【0161】
したがって、受信装置Rx´kにより検出された信号がiOならば、受信データ判定装置16´によってDk=“1”と判定され、−iOならば、Dk=“0”と判定される。
【0162】
このように、一対のデータ伝送線を流れる電流の向きによってデータ伝送を行う装置においても、隣接する送信装置間および隣接する受信装置間でデータ伝送線を共有させることにより、データ伝送線の本数やパッド数を大幅に削減できる。
【0163】
本発明の各実施形態では、送信側LSIと受信側LSI12との間を、複数のデータ伝送線Lを介して接続している場合について説明したが、送信手段(送信装置)と受信手段(受信装置)とを同一LSI上に配置して、複数のデータ伝送線を介して接続してもよい。
【0164】
その他、この発明の要旨を変えない範囲において、種々変形実施可能なことは勿論である。
【0165】
【発明の効果】
以上、詳述したようにこの発明によれば、高い周波数で動作が可能な差動信号方式を用い、従来の差動信号方式よりもデータ伝送線の本数やパッド数を少なくすることができ、しかも、送信できるデータ量を増大させることが可能な半導体集積回路装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態にかかる、半導体集積回路装置を示す概略構成図。
【図2】第1の実施形態の半導体集積回路装置における、送信装置の構成例を示す概略図。
【図3】第1の実施形態の半導体集積回路装置における、受信データD1,D2の復元方法について説明するために示す、半導体集積回路装置の概略図。
【図4】第1の実施形態の半導体集積回路装置における、受信データDkの復元方法について説明するために示す、半導体集積回路装置の概略図。
【図5】第1の実施形態の半導体集積回路装置における、受信装置の構成例を示す概略図。
【図6】本発明の第2の実施形態にかかる、半導体集積回路装置を示す概略構成図。
【図7】第2の実施形態の半導体集積回路装置における、受信データDkの復元方法について説明するために示す、半導体集積回路装置の概略図。
【図8】本発明の第3の実施形態にかかる、半導体集積回路装置を示す概略構成図。
【図9】第3の実施形態の半導体集積回路装置における、受信データDkの復元方法について説明するために示す、半導体集積回路装置の概略図。
【図10】本発明の第4の実施形態にかかる、半導体集積回路装置を示す概略構成図。
【図11】第4の実施形態の半導体集積回路装置における、受信データDkの復元方法について説明するために示す、半導体集積回路装置の概略図。
【図12】本発明の第5の実施形態にかかる、半導体集積回路装置を示す概略構成図。
【図13】第5の実施形態の半導体集積回路装置における、送信装置の構成例を示す概略図。
【図14】従来の差動信号方式による半導体集積回路装置を示す概略構成図。
【符号の説明】
11…送信側LSI
12…受信側LSI
13…送信パッド
14…発生装置
15…受信パッド
16…受信データ判定装置
17…抵抗
Tx…送信装置
Rx…受信装置
L…データ伝送線
S…送信データ
D…受信データ
iO…電流
Claims (9)
- N(Nは2以上の整数)ビットのデータの送受信を差動信号方式で行う半導体集積回路装置において、
前記データの送信を行う、N個の送信装置を有する第1の集積回路と、
前記データの検出を行う、N−1個の受信装置を有する第2の集積回路と、
前記送信装置と前記受信装置とを接続し、前記Nビットのデータを差動信号で伝送するN本のデータ伝送線と
を備え、
N番目の前記データ伝送線を、N−1番目とN番目の前記送信装置間で共有する
ことを特徴とする半導体集積回路装置。 - N(Nは2以上の整数)ビットのデータの送受信を差動信号方式で行う半導体集積回路装置において、
前記データの送信を行う、N個の送信装置を有する第1の集積回路と、
前記データの検出を行う、N個の受信装置を有する第2の集積回路と、
前記受信装置の1つに基準信号を与える基準信号発生手段と、
前記送信装置と前記受信装置とを接続し、前記Nビットのデータを差動信号で伝送するN本のデータ伝送線と、
を備え、
N番目の前記データ伝送線を、N−1番目とN番目の前記送信装置間で共有する
ことを特徴とする半導体集積回路装置。 - 各1ビットの第1および第2のデータの送信を行う、差動信号方式の第1および第2の送信装置を有する第1の集積回路と、
前記第1および第2のデータの検出を行う、差動信号方式の受信装置を有する第2の集積回路と、
前記第1の送信装置と前記受信装置とを接続し、前記第1のデータの一極性の信号を伝送する第1のデータ伝送線と、
前記第1および第2の送信装置と前記受信装置とを接続し、前記第1のデータの他の極性の信号および前記第2のデータの一極性の信号を伝送する第2のデータ伝送線と
を備えることを特徴とする半導体集積回路装置。 - 前記データ伝送線は、
前記隣接する2つの送信装置の異なる極性の信号端子間で共有する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の半導体集積回路装置。 - 前記第1の集積回路からのデータの出力は、同時に送出されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の半導体集積回路装置。
- 前記第2の集積回路は、
前記受信装置で受信した多値の差動信号をもとに、前記送信装置から出力されたデータを判定する受信データ判定手段
を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の半導体集積回路装置。 - 前記受信装置は、接続されたデータ伝送線間の電位差を検出する
ことを特徴とする請求項3乃至6のいずれかに記載の半導体集積回路装置。 - 前記受信装置は、流れる電流の向きを検出する
ことを特徴とする請求項3乃至6のいずれかに記載の半導体集積回路装置。 - N(Nは2以上の整数)ビットのデータの送受信を差動信号方式で行う半導体集積回路装置において、
前記データの送信を行う、N個の送信手段を有する第1の集積ブロックと、
前記データの検出を行う、N−1個の受信手段を有する第2の集積ブロックと、
前記送信手段と前記受信手段とを接続し、前記Nビットのデータを差動信号で伝送するN本のデータ伝送線と
を備え、
N番目の前記データ伝送線を、N−1番目とN番目の前記送信手段間で共有する
ことを特徴とする半導体集積回路装置。
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