JP3663473B2 - 組立式運搬車 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、組立式運搬車に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、組立式運搬車として、キャスタ付き基台に前後一対の支柱支持用パイプが左右に複数対並んで固定された台車と、前後一対の支柱支持用パイプに差し込まれる前後一対の中空状支柱および前後支柱間に渡し止められた複数の横桟を備えた棚形成用部材と、前後両端に各支柱の上端中空部に差し込まれる前後複数対の支柱補強用パイプが固定された補強用枠部材とよりなるものが知られている(実開昭64−45573号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の組立式運搬車では、組立および分解が可能であるという長所を有するが、台車より取り外した棚形成用部材および補強用枠部材がそれぞれかなりの格納スペースを必要とし、特に運搬車が複数台ある場合には、格納に必要な床面積を少なくすることはできなかった。
【0004】
この発明の目的は、組立が容易で、運搬車を使用しないときや運搬車だけを移動させるさいの格納スペースが少なくて済み、しかも複数の運搬車を格納するのに必要な床面積を少なくすることができる組立式運搬車を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明による組立式運搬車は、平面より見て左右方向に長い略方形の基台を有する台車と、基台の四隅に設けられ且つ支柱受止め部を有する所要長さの支柱支持パイプと、下端部が支柱支持パイプに着脱自在に差し込まれ且つ上下方向に所定間隔おきにフック部掛止め用孔が設けられた支柱と、フック部掛止め用孔に引っ掛けられるフック部を四隅に有する複数の棚とを備え、台車を積み重ねた際に、上位の台車におけるパイプの下端部と下位の台車におけるパイプの上端部とが嵌め合わされ、支柱は、左右方向に対向する前後各1対のパイプの間隔と同一または僅かに短い長さとなされ且つ両端には突起が設けられており、前記左右方向に対向する前後各1対のパイプの対向壁には、その上端部から下方向へ伸び且つ2本の支柱の各端にある突起および全棚の各隅にあるフック部を上下方向に並べて挿入し得る長さのスリットが設けられているものである。
【0006】
また、本発明では、上記棚の前縁部の下部互いに当接し合う前後2つの弾性材からなる値札挟止用部材が設けられ、両部材間に値札が下方から差し込み可能となされているものである。
さらに、本発明では、各棚が、フック部および挟止用部材が設けられた棚受け枠と、棚受け枠に水平状態にも前方に傾斜した状態にも受けられる取り外し可能な棚板とからなるものである。
【0007】
【作用】
本発明の組立式運搬車によると、これを組み立てるさいには、各支柱支持パイプにそれぞれ支柱を差し込んだ後、支柱の所定高さのフック部掛止め用孔に棚のフック部を差し込んで、棚を支柱に取り付ける。
【0008】
運搬車を使用しないときや運搬車だけを移動させるさいには、台車から支柱および棚を取り外した後、各支柱支持パイプのスリットに棚の四隅のフック部をそれぞれ挿入すると共に対向するスリットにそれぞれ2本ずつ支柱の突起を挿入することにより、当該台車上に棚および支柱を積み重ねた状態で固定することができる。
【0009】
また、運搬車が複数台あるときには、棚および支柱が積まれた台車を積み重ねていくが、この際には、上に載せる台車の支柱支持パイプ下端部を下にある台車の支柱支持パイプ上端部に嵌め合わせることで、上位の台車と下位の台車との間に支柱支持パイプの高さ分だけのスペースが確保され、このスペースに棚および支柱が納められた状態となされる。
【0010】
更に、本発明では、上記棚の前縁部の下部に、互いに当接し合う2つの弾性材からなる値札挟止用部材を設け、両部材間に値札を差し込むだけで、棚に値札を付けることができる。
【0011】
【実施例】
本発明の実施例を、以下図面を参照して説明する。
【0012】
図1〜図7において、運搬車は、平面より見て左右方向に長い略方形の基台(2)を有する台車(1)と、基台(2)の四隅に設けられ且つ支柱受止め部(4a)を有する所要長さの有底状の支柱支持パイプ(4)と、下端部が支柱支持パイプ(4)に着脱自在に差し込まれ且つ上下方向に所定間隔おきにフック部掛止め用孔(10)が設けられた支柱(9)と、フック部掛止め用孔(10)に引っ掛けられるフック部(8)を四隅に有する複数の棚(5)とを備え、台車(1)を積み重ねた際に、上位の台車(1)におけるパイプ(4)の下端部と下位の台車(1)におけるパイプ(4)の上端部とが嵌め合わされ、支柱(9)は、左右方向に対向する前後各1対のパイプ(4)の間隔より僅かに短い長さとなされ且つ両端には突起(12)が軸支されており、前記左右方向に対向する前後各1対のパイプ(4)の対向壁には、その上端部から下方向へ伸び且つ2本の支柱(9)の各端にある突起(12)および全棚(5)の各隅にあるフック部(8)を上下方向に並べて挿入し得る長さのスリット(11)が設けられているものである。
【0013】
台車(1) は四隅近くにキャスタ(3) が取り付けられている。台車(1) の支柱支持パイプ(4) の外側壁には凹部(4b)が全長にわたって設けられ、該凹部(4b)の下端部には止め片(4c)が下方突出状態に軸着されている。
【0014】
棚(5) は、長方形の棚板(6) と、これを受ける棚受け枠(7) とよりなる。棚受け枠(7) を構成する枠部材のうち、前側枠部材(7a)の下部には、図7に示すように、互いに当接し合う2つのゴム製の値札挟止用部材(13)が設けられ、両部材間に値札(15)を差し込むことにより、該値札(15)が垂下状態に挟み止められる。
【0015】
図1、図5および図6に示すように、棚板(6) の後縁寄り位置には、2つの凸形部(16b) と両凸形部(16b) 間の凹形部(16a) および両端部(16c) からなる1本の屈曲した支持棒(16)が設けられている。この支持棒(16)は、その凹形部(16a) および両端部(16c) がそれぞれ止部(17)により棚板(6) の下面に揺動自在に取付けられ、両凸形部(16b) が棚受け枠(7) の後縁部下面に一体的に設けられた保持具(18)のV形溝部(18a) 内に嵌め入れられるか又は一方の凸形部(16b) が棚板(6) の下面に設けられた対応する掛止部(19)に掛け止められるようになされている。
【0016】
支持棒(16)の両凸形部(16b) を棚受け枠(7) における保持具(18)のV形溝部(18a) 内に嵌め入れた場合には、図2および図6に示すように、棚板(6) が前方へ傾斜した状態となされる。また、この棚板(6) が傾斜した状態において、前側の2本の支柱(9) 間には、必要に応じて、陳列品の保持用ベルト(21)が渡し止められる。
【0017】
一方、各支持棒(16)の1つの凸形部(16b) を掛止部(19)に掛け止めた場合には、棚板(6) が棚受け枠(7) 内に水平に受け止められる状態となされる。
【0018】
各支柱(9) は、図4に示すように、支柱支持用パイプ(4) の内側面形状に合う外側面形状を持った形態となされ、該パイプ(4) に着脱自在に差し込まれ、支柱受止め部(4a)によりパイプ(4) 内に受け止められる。
【0019】
また、支柱(9) の側壁には、所定間隔おきに多数のフック部掛止め用孔(10)が設けられている。これら多数のフック部掛止め用孔(10)のうち、所望する高さ位置にある対向するフック部掛止め用孔(10)に棚(5) のフック部(8) を引っ掛けることにより、その高さで棚(5) を取り付けることができる。
【0020】
上記運搬車を組み立てる際には、図2に示すように、各支柱支持パイプ(4) にそれぞれ支柱(9) を差し込んだ後、支柱(9) の所定高さのフック部掛止め用孔(10)に棚(5) のフック部(8) を引っ掛けて、棚(5) を支柱(9) に取り付ける。
【0021】
そして、棚板(6) の下面における支持棒(16)の両凸形部(16b) を棚受け枠(7) における保持具(18)のV形溝部(18a) 内に嵌め入れて棚(5) に傾斜をつけるか、或いは一方の凸形部(16b) を棚板(6) の下面に設けられた掛止部(19)に掛け止めて棚(5) を水平にする。棚(5) が上記傾斜状態の場合には、当該棚上の商品が見え易くなるため、商品の売れ行きが向上する。
【0022】
また、図4のように、上記棚(5) の前側枠部材(7a)に設けられた値札挟止用部材(13)間に、値札(15)を差し込むことにより、該値札(15)を垂下状態に付けることができる。
【0023】
一方、上記運搬車を使用しないときや運搬車だけを移動させるさいには、台車(1) から支柱(9) および棚(5) を取り外した後、各支柱支持パイプ(4) のスリット(11)に棚(5) の四隅のフック部(8) をそれぞれ挿入すると共に対向するスリット(11)にそれぞれ2本ずつ支柱(9) の突起(12)を挿入することにより、当該台車(1) 上に棚(5) および支柱(9) を積み重ねた状態で固定することができる。
【0024】
また、運搬車が複数台あるときには、図3に示すように、棚(5) および支柱(9) が積まれた上記台車(1) を積み重ねていくが、この際には、上に載せる台車(1) の各支柱支持パイプ(4) の下端部に設けられた止め片(4c)をそれぞれ下位の台車(1) の支柱支持パイプ(9) 上端部における対応する凹部(4b)にそれぞれ嵌め合わせることで、上位の台車(1) と下位の台車(1) との間に支柱支持パイプ(4) の高さ分だけのスペースが確保され、このスペースに棚(5) および支柱(9) が納められた状態となる。
【0025】
なお、上記実施例において、棚(5) の構成は種々変更できる。例えば、図7に示すように、棚受け枠(7) の前側枠部材(7a)に一定の傾斜部(S) を設け、棚板(6) を支持棒(16)を用いて傾斜させた場合に、棚板(6) の前縁部分が上記傾斜部(S) に当接するようにすることもできる。この場合、棚板(6) はより安定的に傾斜されることとなる。
【0026】
また、棚(5) のフック部(8) は、棚受け枠(7) とは別の部材としてもよい。更に、支柱(9) に設けられる多数のフック部掛止め用孔(10)は、例えば1つおきに違う形状としてもよい。このようにすれば、棚受け枠(7) を支柱(9) に水平に取り付ける作業がやりやすくなる。
【0027】
【発明の効果】
本発明の組立式運搬車によると、これを組み立てる際には、各パイプにそれぞれ支柱を差し込んだ後、支柱の所定高さのフック部掛止め用孔に棚のフック部を引っ掛けて、棚を支柱に取り付ければよいので、組立が容易である。
【0028】
また、運搬車を使用しないときや運搬車だけを移動させるさいには、台車から支柱および棚を取り外した後、各支柱支持パイプのスリットに、棚の四隅のフック部をそれぞれ挿入すると共に対向するスリットにそれぞれ2本ずつ支柱の突起を挿入することにより、当該台車上に棚および支柱を積み重ねた状態で固定することができる。そのため、棚および支柱は、台車上に安定的に積み重ねられた状態となり、しかもこれら部材を保管するためのスペースを別途に確保する必要がない。
【0029】
さらに、運搬車が複数台あるときには、上に載せる台車のパイプ下端部を下にある台車のパイプ上端部に嵌め合わせることにより、台車を安定な状態で積み重ねることができ、かつ上位の台車と下位の台車との間に棚および支柱が上述のように安定的に納められるので、複数の運搬車を格納するのに必要な床面積を少なくすることができる。
【0030】
また、積み重ねた上記の各台車を外して、必要な場所へ移動させる際にも、運搬車を組立てるのに必要な棚および支柱が台車上に滑り落ちることなく、載置された状態で一緒に持って行くことができるため、棚および支柱の管理もきわめて容易となる。
【0031】
更に、本発明では、上記棚の前縁部の下部に、互いに当接し合う2つの弾性材からなる値札挟止用部材を設け、両部材間に値札を差し込むだけで、棚に値札を付けることができる。そのため、棚上に陳列された商品の値段を明確且つ簡単に表示することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による組立式運搬車の分解斜視図である。
【図2】同側面図である。
【図3】分解した運搬車を積み重ねた状態を示す側面図である。
【図4】図2におけるVI−VI線断面図である。
【図5】本発明の組立式運搬車における棚板の底面図である。
【図6】図2におけるVI−VI線断面図である。
【図7】図2におけるVII −VII 線断面図である。
【図8】本発明における棚受け枠の他の実施例を示す横断面図である。
【符号の説明】
(1) 台車
(2) 基台
(4) 支柱支持用パイプ
(5) 棚
(8) フック部
(9) 支柱
(10) フック部掛止め用孔
(11) スリット
(12) 突起
(13) 値札挟止用部材
(15) 値札
Claims (3)
- 平面より見て左右方向に長い略方形の基台(2)を有する台車(1)と、基台(2)の四隅に設けられ且つ支柱受止め部を有する所要長さの支柱支持パイプ(4)と、下端部が支柱支持パイプ(4)に着脱自在に差し込まれ且つ上下方向に所定間隔おきにフック部掛止め用孔(10)が設けられた支柱(9)と、フック部掛止め用孔(10)に引っ掛けられるフック部(8)を四隅に有する複数の棚(5)とを備え、台車(1)を積み重ねた際に、上位の台車(1)におけるパイプ(4)の下端部と下位の台車(1)におけるパイプ(4)の上端部とが嵌め合わされ、支柱(9)は、左右方向に対向する前後各1対のパイプ(4)の間隔と同一または僅かに短い長さとなされ且つ両端には突起(12)が設けられており、前記左右方向に対向する前後各1対のパイプ(4)の対向壁には、その上端部から下方向へ伸び且つ2本の支柱(9)の各端にある突起(12)および全棚(5)の各隅にあるフック部(8)を上下方向に並べて挿入し得る長さのスリット(11)が設けられている組立式運搬車。
- 棚(5)の前縁部の下部に、互いに当接し合う前後2つの弾性材からなる値札挟止用部材(13)が設けられ、両部材間に値札(5)が下方から差し込み可能となされている請求項1記載の組立式運搬車。
- 各棚 (5) が、フック部 (8) および挟止用部材 (13) が設けられた棚受け枠 (7) と、棚受け枠 (7) に水平状態にも前方に傾斜した状態にも受けられる取り外し可能な棚板 (6) とからなる請求項2記載の組立式運搬車。
Priority Applications (1)
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| JP01197695A JP3663473B2 (ja) | 1995-01-27 | 1995-01-27 | 組立式運搬車 |
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|---|---|---|---|
| JP01197695A JP3663473B2 (ja) | 1995-01-27 | 1995-01-27 | 組立式運搬車 |
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Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
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| Country | Link |
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Cited By (2)
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|---|---|---|---|---|
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Families Citing this family (2)
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1995
- 1995-01-27 JP JP01197695A patent/JP3663473B2/ja not_active Expired - Lifetime
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| Publication number | Publication date |
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| JPH08198114A (ja) | 1996-08-06 |
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