JP3661185B2 - 無線伝送システム、無線伝送方法、並びに無線伝送装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報伝送速度をスケーラブルに変えることのできる無線伝送システム、無線伝送方法、無線伝送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のウルトラワイドバンド(Ultra Wide Band:UWB)通信システムの送信装置では、伝送しようとする情報ビットに、情報ビットよりも高速な所定の拡散符号を掛け合わせた情報を、所定のインパルスを形成して通信する方法が用いられている。
【0003】
従来のUWB通信システムの受信装置では、一般的なUWB信号のパルスを所定の拡散符号のビットに至るまでを積分処理して、所定の情報ビットを得る方法が用いられている。
【0004】
一般的な拡散処理を施した通信システムにおいては、伝送する情報量に応じて、拡散符号の符号長を切替えて伝送に利用することで、伝送速度をスケーラブルに変化させることが可能であり、様々なメディア情報の伝送に適した通信方法であるとされていた。
【0005】
コネクションを確立してから伝送を行なう従来からの無線伝送では、情報伝送に先立ち送信元装置と受信先装置の間で接続の有無を確認し、接続している状態にあることが確認された場合に、送信元装置が情報の無線送信を行なう無線伝送方法が用いられてきた。
【0006】
また一方、従来からの無線伝送を利用した小規模ネットワーク(無線LAN)におけるアクセス制御方法の一つとして、RTS/CTS (Request to Send/Clear to Send) 制御方法が用いられている。このRTS/CTSとは、情報伝送に先立ち、情報送信元から情報受信先にコード「RTS」を送信し、これを受信できた情報受信先から情報送信元にコード「CTS」を返送することで、伝送路を利用することを、周辺に存在する他の伝送装置あてに報知することのできる方法とされていた。
【0007】
この方法は、キャリアの検出が困難な位置に存在する隠れ端末からの妨害の有無を情報送信元で効果的に把握する方法であった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従来からのUWB通信システムは、所定の拡散符号の長さに依存して情報ビットの長さが決められていたため、スケーラビリティーに伝送量を変化させる事が難しいという問題があった。そのため、距離の異なるリンク間の通信においても、同じ拡散符号を用いて通信を行なわなければならないため、低速な情報伝送を行なおうとした場合にも、高速な拡散符号を用いて通信を行なわなければならず、効率が悪いという問題があった。
【0009】
さらに、UWB通信を行なう場合に、近距離間の通信では、所定の拡散符号の符号長に至るまで積分をしなくとも、所定のしきい値に至り、情報ビットが得られることもある。
【0010】
あるいは、遠距離間の通信では、所定の拡散符号の符号長に至るまで積分処理を行なっても、所定のしきい値に至らなく、正しい情報ビットが得られないこともあり、伝送距離が制限されてしまうという問題があった。
【0011】
拡散処理を施した通信システムでは、伝送する情報量に応じて、拡散符号の符号長を切替えて伝送に利用する方法が考えられているが、伝送される拡散符号の情報とそれらの符号長に関する情報を、送信元と受信先の間でお互いに把握していなければ通信が成り立たない。そのため実際には、既知の長さの異なる拡散符号を数種類ほど用意しておき、これを適宜利用した通信方法が一般的に用いられて、スケーラビリティに富んだ無線伝送としては不十分な点があった。
【0012】
従来からのコネクションを確立してから情報送信を行なう無線伝送方法では、送信元装置と受信先装置の間で接続の有無を確認するためにのみ、双方の装置間で送受信処理が行なわれていた。つまり、このコネクション確立処理の間に伝送パラメータの交換を行なうことは行なわれていなかった。
【0013】
また、従来のRTS/CTSでは、隠れ端末の検出が主な目的であったため、積極的に伝送パラメータの交換を行なう様にされていなかった。また、RTSの直後で即座にCTSを返送する仕組みとして一般的に規定されていたので、受信先伝送装置では、伝送パラメータを記入して逐次CTS情報を構築する制御が行ない難いという問題があった。
【0014】
本発明は、上記問題点を解決する目的で成されたものであり、具体的には以下の目的を有する。
【0015】
UWB通信システムにおいて、情報送信元装置と情報受信先装置との間のリンク間距離や伝送路特性に応じて、拡散符号のチップレートを変更せずに低速な情報ビットを用いつつ拡散率の高い情報ビットを用いるか、あるいはチップレートを変更せずに拡散率を低くした高速な情報ビットを用いるかを、リンク間の接続状況変化などに応じて、適応的に切替えることを特徴とした無線伝送方法を考案する。
【0016】
さらにリンク間距離や伝送路特性に応じてそれらを適用的に切り替える制御を行うため以下のシーケンスを考案するものである。
▲1▼ まず情報送信元装置から情報受信先装置に情報伝送要求を送信する方法であり、この情報伝送要求は高い拡散率(この拡散率は既知である)の情報である無線伝送方法。
▲2▼ 次に、情報受信先装置では、情報伝送要求を受信した時に、所定の情報ビットを判定することが可能となる、所定のしきい値に至るまで積分処理を行なったビット数(積分回数)を見積り、その逆拡散処理に必要な(積分回数)情報を伝送パラメータ通知として、情報送信元装置へ返送する。
▲3▼ そして、情報送信元装置では、伝送パラメータ通知を受信した時に、逆拡散処理に必要な(積分回数)情報を拡散率として適応的に設定して、実際に情報伝送を行なう。
【0017】
あるいは、無線ネットワークの制御局に対して、この伝送パラメータを用いて帯域割当て要求とすることで、ストリーム伝送を行なう場合に良好な帯域予約方法として、以下のシーケンスを考案する。
▲1▼ まず、情報送信元装置から情報受信先装置に情報伝送要求を送信する方法であり、この情報伝送要求は高い拡散率(この拡散率は既知である)の情報である無線伝送方法。
▲2▼ 次に、情報受信先装置では、情報伝送要求を受信した時に、所定の情報ビットを判定することが可能となる、所定のしきい値に至るまで積分処理を行なったビット数(積分回数)を見積り、その逆拡散処理に必要な(積分句数)情報を伝送パラメータ通知として、帯域予約要求をネットワークの制御局へ送信する。
▲3▼ さらに、ネットワークの制御局では、帯域予約要求を受信した時に、帯域予約が可能であれば、情報送信元装置ならびに情報受信先装置、あるいはネットワーク全体に帯域割当て情報を通知する。
▲4▼ そして、情報送信元装置ならびに情報受信先装置では、帯域割当て情報を受信した時に、逆拡散処理に必要な(積分回数)情報を拡散率として適応的に設定して、実際に情報伝送を行なう。
【0018】
ここでは、情報送信元装置と情報受信先装置との間のリンク間距離や伝送路特性に応じて、チップレートを変更せずに拡散率を高めた低速な情報ビットを用いて通信を行なう方法を考案する。
【0019】
また、情報送信元装置と情報受信先装置との間のリンク間距離や伝送路特性に応じて、チップレートを変更せずに拡散率を低くした高速な情報ビットを用いるかを、適応的に切替えることを特徴とした無線伝送方法を考案する。
する。
【0020】
これらの通信制御方法として、情報伝送に先立ち、情報送信元装置から情報受信先装置に対して、既知の拡散符号を用いて拡散率を高めた伝送要求パケットを送信し、情報受信先装置では、この伝送要求パケットを受信し、その情報ビットとして認識できた逆拡散率を見積り、その情報を伝送パラメータとして、情報送信元装置へ返送する伝送制御方法を考案する。
【0021】
そして、この伝送パラメータに従って、その拡散率で拡散処理をした情報伝送を行なう方法を考案する。
【0022】
さらに、情報受信先装置では、この伝送要求パケットを受信し、その情報ビットとして認識できた逆拡散率を見積り、その情報を伝送パラメータとしてネットワークの制御局装置へ伝送帯域割当て要求として送信して、制御局装置がそのパラメータに従って帯域割当てが可能であれば、所定の伝送帯域を割当てて通知を行なう。
そして、情報送信元装置から情報受信先装置へこれら伝送パラメータに従って、そのその拡散率で拡散処理をした情報伝送を行なう方法を考案する。
【0023】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するための手段として、以下のような特徴を有する。
【0024】
請求項1に記載の発明は、拡散通信を用いた無線伝送システムにおいて、情報送信元装置と情報受信先装置との間のリンク間距離若しくは伝送路特性に応じて、情報ビットを拡散する拡散率を切替えることを特徴とする。
【0025】
請求項3に記載の発明は、複数の伝送装置で構成され、拡散通信を用いる無線伝送システムにおいて、情報送信元の伝送装置から情報受信先装置に情報伝送要求が送信され、該情報受信先の伝送装置は、積分結果が所定のしきい値に至るまで前記情報伝送要求の信号を積分処理した回数を、該情報送信元の伝送装置へ送信し、情報送信元装置は前記積分処理した回数に基づいて情報伝送を行なうことを特徴とする。
【0026】
請求項4に記載の発明は、複数の伝送装置で構成され、拡散通信を用いる無線伝送システムにおいて、情報送信元の伝送装置から情報受信先装置に情報伝送要求が送信され、該情報受信先の伝送装置は、積分結果が所定のしきい値に至るまで該情報伝送要求の信号を積分処理した回数を含む帯域予約要求を制御局へ送信し、該制御局は、帯域予約要求を受信した時に、帯域予約が可能であれば帯域割当て情報を通知し、情報送信先装置ならびに情報受信先装置は、帯域予約領域において前記積分処理した回数に基づいて情報伝送を行なうことを特徴とする。
【0027】
請求項5に記載の発明は、情報伝送要求を送信するステップと、該情報伝送要求に応答して返送されるパラメータ通知であって、積分結果が所定のしきい値に至るまで該情報伝送要求の信号を積分処理した回数に関する情報を含むパラメータ通知を受け取るステップと、該パラメータ通知を受信し、該積分処理した回数に関する情報に基づいて拡散率を決定するステップと、情報ビットを前記拡散率で拡散し伝送するステップとを有することを特徴とする。
【0028】
請求項7に記載の発明は、所定の拡散コードをN回繰り返してなる拡散符号系列によって拡散された拡散信号を受信するステップと、該受信信号に該拡散コードを乗じて得る逆拡散信号を積分し、積分結果が所定のしきい値に至るまで積分処理した回数を検出するステップと、該積分処理した回数を送信側に通知するステップと、該通知に応答して送信された無線信号を前記積分処理した回数だけ積分処理して情報ビットを復元するステップとを有することを特徴とする。
【0029】
請求項8に記載の発明は、情報ビットを拡散処理するための拡散処理部と、拡散率に関する情報を含むパラメータ通知を受信する無線拡散通信部と、該拡散率に関する情報に基づいて拡散処理部を制御する制御部とを有することを特徴とする。無線拡散通信部は、ウルトラワイドバンド通信を用いる場合には、ウルトラワイドバンド無線通信部に相当する。
【0030】
請求項10に記載の発明は、情報伝送要求を積分処理する積分処理部と、該積分処理部による積分処理回数を取得し、該積分処理回数を通知するように無線拡散通信部を制御する制御部とを有し、該制御部は該積分回数に応じた拡散率で送信された情報を受信した場合に、該積分処理部に当該積分回数だけ積分処理させることにより情報ビットの復元を行わせることを特徴とする。無線拡散通信部は、ウルトラワイドバンド通信を用いる場合には、ウルトラワイドバンド無線通信部に相当する。
【0031】
請求項12に記載の発明は、情報ビットの拡散処理を行う拡散処理部と、拡散処理された情報ビットを無線信号に変換するための無線拡散通信部と、拡散処理部及び無線拡散通信部を制御する制御部とを有する無線伝送装置における該制御部として演算装置を機能させるためのプログラムであって、情報伝送要求を無線拡散通信部に送信させるステップと、該情報伝送要求に応答して返送されるパラメータ通知であって、積分回数に関する情報を含むパラメータ通知を無線拡散通信部を介して取得するステップと、該パラメータ通知に含まれる該積分回数に関する情報に基づいて拡散率を決定するステップと、前記拡散率で情報ビットを拡散させるように拡散処理部を制御するステップとを有することを特徴とする。
【0032】
請求項14に記載の発明は、所定の拡散コードをN回繰り返してなる拡散符号系列によって拡散された信号である受信信号から逆拡散信号を得るための無線拡散通信部と、逆拡散信号の積分処理を行う積分処理部と、無線拡散通信部および積分処理部を制御する制御部とを有する無線伝送装置における該制御部として演算装置を機能させるためのプログラムであって、前記無線拡散通信部に該受信信号に該所定の拡散コードを乗じさせ、逆拡散信号を出力させるステップと、該逆拡散信号の積分結果が所定のしきい値に至るまで積分処理した回数を積分処理部から取得するステップと、無線拡散通信部に該積分処理した回数を渡し、該積分処理した回数を含む通知を送信させるステップと、該通知に応答して送信された無線信号の逆拡散信号を積分処理部に前記積分処理した回数だけ積分処理させるステップとを有することを特徴とする。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
【0034】
図1は、本発明の無線送信装置と無線受信装置を組み合わせて伝送装置を構成し、この複数の伝送装置を利用した無線ネットワーク構成例を表わした図である。図1に示す無線ネットワークシステムは、複数の無線伝送装置T1〜T8を有しており、それぞれの伝送装置は、所定の伝送方式による信号を送受信することが可能な無線伝送装置である。
【0035】
所定の伝送方式とは、広帯域の無線伝送領域を用いる無線伝送方式であって、例えば、ウルトラワイドバンド(Ultra Wide Band: UWB)通信(伝送方式)である。
【0036】
ウルトラワイドバンド通信(ウルトラワイドバンド伝送方式)は、基本的には、非常に細かいパルス幅(例えば1ns(ナノセコンド)以下)のパルス列からなる信号を用いて、ベースバンド伝送を行うものである。また、その占有帯域幅は、占有帯域幅をその中心周波数(例えば1GHzから10GHz)で割った値がほぼ1となるようなGHzオーダーの帯域幅であり、いわゆるW−CDMA方式やcdma2000方式、並びにSS(Spread Spectrum)やOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)を用いた無線LANで使用される帯域幅に比べて、超広帯域なものとなっている。
【0037】
また、ウルトラワイドバンド伝送方式は、その低い信号電力密度の特性により、他の無線システムに対し干渉を与えにくい特徴を有しており、既存の無線システムが利用している周波数帯域にオーバーレイ可能な技術として期待されている。さらに広帯域であることからパーソナルエリアネットワーク(Personal Area Network : PAN)の用途で、100Mbpsレベルの超高速無線伝送技術として有望視されている。
【0038】
図1に示す例においては、伝送装置T8は、図示の無線ネットワークの制御局として機能しているものとする。他の無線伝送装置T1〜T7は、該無線ネットワークに属する端末局として相互に無線信号の送受信をおこなう。伝送装置T8は他の伝送装置T1〜T7の全てと容易に通信ができる状態にあり、そのため制御局からの制御情報を各端末局たる伝送装置T1〜T7に送ることが可能な適切な位置にある。
【0039】
また、図示の例における無線ネットワークでは、伝送装置は、かならずしも他の全ての伝送装置と直接に無線通信を行えるものではない。図示の例では、例えば、伝送装置T1は、伝送装置T2、T7、およびT8とは相対的に近い位置に存在するため、無線信号の減衰等により情報が失われることなく、容易に情報伝送が行なえる。一方、伝送装置T1は伝送装置T3、T6とは相対的に遠い位置に存在するため、情報伝送がやや困難な場合もある。さらに、伝送装置T1は、伝送装置T4、T5とは距離が離れていて無線通信を直接に行うことができない。
【0040】
同様に、他の伝送装置T2から伝送装置T7のそれぞれも、容易に情報伝送が行える伝送装置、情報伝送が困難な伝送装置、情報伝送ができない伝送装置を有している。
【0041】
なお、上記は制御局を有するネットワークについて述べているが、本実施の形態は、制御局を有しない、いわゆるアド・ホックネットワークについても適用可能である。
【0042】
[無線伝送装置の構成例]
次に、前記無線ネットワークを構成する伝送装置の構成例について説明する。該伝送装置は、送信機能を実施するための無線送信部と、受信機能を実施するための無線受信部とを有する。
【0043】
[無線送信部の構成例]
次に、図2,図3を参照しながら無線送信部の構成例と動作について説明する。図2は、本実施の形態における無線送信部の構成例を示す図であり、図3は無線送信部の各部で生成される信号の波形図である。
【0044】
無線送信装置は、インターフェース21と、バッファ22と、拡散処理部25と、ウルトラワイドバンド(UWB)無線通信部26と、制御部23と、情報記憶部24と、アンテナ27とを有している。
【0045】
インターフェース21は、外部機器(例えば、コンピュータなどの情報機器、ビデオ、テレビ受像器などの映像機器)からの情報信号を受け取り、これをバッファ22に送る。バッファ22は、情報信号を一時的に蓄えられる構成となっている。
【0046】
ここで、制御部23は、バッファ22に蓄えられた情報を無線伝送する場合に、伝送要求をUWB無線通信部26を介して情報受信先伝送装置に送信し、これに応答して情報受信先伝送装置から返信される伝送パラメータ通知をUWB無線通信部26を介して受信し、伝送パラメータ通知に基づいて情報伝送速度を決定する。なお、伝送要求は、予め設定された伝送速度で所定の拡散符号を送信することにより行う。この伝送速度を決定する機能に関しては、例えば無線ネットワークの制御局によって、指定されたパラメータを用いる構成としても良い。
【0047】
この制御部23は情報記憶部24にも接続されている。情報記憶部24は、無線ネットワークに属する各伝送装置の拡散符号情報や、アクセス制御に利用する共通の拡散符号の情報など、通信に必要な情報を格納している。これらの記憶された情報は、必要に応じて制御部23の制御により書込され、読み出される。なお実際上、制御部23は中央演算装置(CPU)によって構成されても良く、該CPUは図示しない記憶装置(例えば、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)など)に格納されたプログラムにしたがって、予め決められた制御動作を行う。
【0048】
バッファ22に情報信号が蓄えられると、制御部23はこれを検知して、決定した伝送レートを拡散処理部25に通知し、拡散コードを渡す。
【0049】
拡散処理部25は、伝送レートの情報と拡散コードを受け取ると、拡散処理を開始する。まず、バッファ22から送られてきた情報信号SG201を拡散コード信号SG202を用いて拡散処理し、前記決定した伝送レートによる拡散信号SG203を生成する。拡散処理部25で生成された拡散信号SG203は、ウルトラワイドバンド無線通信部26に渡される。
【0050】
ウルトラワイドバンド無線通信部26は、拡散信号に応じて周期的なインパルス信号SG204を生成する。本例では、拡散信号の0/1に応じてインパルスの位相が変化するようにインパルス信号が生成されるが、拡散信号の0/1に応じてインパルスの位置を変えるパルス位置変調方法によって、インパルス信号を生成しても構わない。
【0051】
ウルトラワイドバンド無線通信部26はこのインパルス信号をアンテナ27に供給し、インパルス信号SG204は、アンテナから空中に放射され無線送信される。
【0052】
[拡散処理の例]
次に、上記拡散処理部25における拡散処理について図4を参照しながら説明する。図4は、拡散符号系列42を用いて、情報ビット41を拡散処理する場合の波形図である。
【0053】
この例は、基準となる拡散コードSCを複数回繰り返して拡散符号系列42を生成し、これを用いて情報ビット41を拡散処理した例である。このように基準となる拡散コードを繰り返して拡散符号系列を生成させることにより、ウルトラワイドバンド伝送方式のような超高速通信(約100Mbps)にも対応可能となる。また、基準となる拡散コードの繰り返し回数を変更することにより、伝送速度を柔軟に変更することができる。
【0054】
この例に示す拡散処理は、1ビットの情報ビット41を128ビットに拡散処理するものであり、情報ビット41に16ビットの基準となる拡散コードSCを8回繰り返した拡散符号系列42を用いて拡散処理を行ない、情報ビットと拡散符号系列を掛け合わせた結果を、拡散情報信号43とする。拡散情報信号43は、情報ビット41が「1」の時にその拡散符号系列42と同じ波形となり、一方情報ビット41が「O」の時は、拡散符号系列42を反転させた波形となる。
【0055】
この図4に示す拡散処理による情報伝送速度を基準伝送レートとして以下説明する。
【0056】
[基準伝送レートに比べて高伝送レートとなる拡散処理の例]
図4に示す基準伝送レートよりも高速な情報伝送レートの拡散信号を構築するための拡散処理例を、図5から図7に示す。
【0057】
[基準伝送レートの2倍の伝送レートとなる拡散処理の例]
図5は、拡散符号系列42(図4参照)の1/2の長さの拡散拡散符号系列を用いて、図4における拡散処理を行った場合と比較して2倍の伝送レートとなる拡散処理例を示す。
【0058】
この拡散処理は、1ビットの情報ビット51を64ビットに拡散する。すなわち、16ビットの基準拡散コードSCを4回繰り返した拡散符号系列52を用いて拡散処理し、該情報ビット51と拡散符号系列52を重畳した結果得られる拡散情報信号53を無線通信に用いる。基準拡散コードSCは、図4に示す基準拡散コードSCと共通のものであり、そのチップレートに変更はない。
【0059】
すなわち、図4に示す基準伝送レートにおける拡散処理では、1ビットの情報ビットを128ビットの拡散情報信号で表すのに対し、本拡散処理では1ビットの情報ビットを64ビットの拡散情報信号で表している。従って基準伝送レートに対し2倍の伝送レートによる拡散処理となる。
【0060】
[基準伝送レートの4倍の伝送レートとなる拡散処理の例]
図6は、拡散符号系列42(図4参照)の1/4の長さの拡散拡散符号系列を用いて、図4における拡散処理の4倍の伝送レートとなる高速な情報ビットを構成する拡散処理例を示す。
【0061】
この拡散処理は、1ビットの情報ビット61を32ビットに拡散する。すなわち、16ビットの基準拡散コードSCを2回繰り返した拡散符号系列62を用いて拡散処理を行ない、該情報ビット61と拡散符号系列62を重畳した結果得られる拡散情報信号63を無線通信に用いる。基準拡散コードSCは、図4に示す基準拡散コードSCと共通のものであり、そのチップレートに変更はない。
【0062】
すなわち、図4に示す基準伝送レートにおける拡散処理では、1ビットの情報ビットを128ビットの拡散情報信号で表すのに対し、本拡散処理では1ビットの情報ビットを32ビットの拡散情報信号で表している。従って基準伝送レートに対し4倍の伝送レートによる拡散処理となる。
【0063】
[基準伝送レートの8倍の伝送レートとなる拡散処理の例]
図7は、拡散符号系列42(図4参照)の1/8の長さの拡散拡散符号系列を用いて、図4における拡散処理の8倍の伝送レートとなる高速な情報ビットを構成する拡散処理例を示す。
【0064】
この拡散処理は、1ビットの情報ビット71を16ビットに拡散する。すなわち、情報ビット71に、16ビットの基準拡散コードSCからなる拡散符号系列72を用いて行ない、該情報ビット71と拡散符号系列72を重畳した結果得られる拡散情報信号73を無線通信に用いる。基準拡散コードSCは、図4に示す基準の拡散コードSCと共通のものであり、そのチップレートに変更はない。
【0065】
すなわち、図4に示す基準伝送レートにおける拡散処理では、1ビットの情報ビットを128ビットの拡散情報信号で表すのに対し、本拡散処理では1ビットの情報ビットを16ビットの拡散情報信号で表している。従って基準伝送レートに対し8倍の伝送レートによる拡散処理となる。
【0066】
[伝送装置の無線受信部の構成例]
次に、図8,図9を参照しながら無線受信部の構成例と動作について説明する。図8は、本実施の形態における伝送装置の無線受信部の構成例を示す図であり、図9は図8に示す無線受信部で生成若しくは使用される信号の波形図である。
【0067】
無線受信部は、アンテナ81と、ウルトラワイドバンド(UWB)無線通信部82と、積分処理部83と、バッファ86と、インターフェース87と、制御部84と、情報記憶部85とを有している。
【0068】
ウルトラワイドバンド信号を受信するためのアンテナ81は、所望のウルトラワイドバンド信号SG801をUWB無線通信部82に供給して、ウルトラワイドバンド信号SG801と、所定の逆拡散コードSG802にて生成されたパルス列SG803とを多重化することによって所望の逆拡散信号SG804を得る構成となっている。
【0069】
この逆拡散コードSG802は、制御部84の指示によって、情報記憶部85に蓄えられている拡散コードをUWB無線通信部82に与える構成となっている。
【0070】
ここで、逆拡散信号SG804を、積分処理部83において事前に設定された所定の積分回数に至るまでの積分処理SG805を行ない、復号ビット情報SG806を取り出す構成となっている。
【0071】
なお、情報送信元伝送装置からの伝送要求については、情報受信先伝送装置所定の情報ビットを識別できるまでの積分回数を、制御部84はUWB無線通信部から取得し、制御部84はその積分回数の情報を伝送パラメータ通知として、UWB無線通信部に情報送信元伝送装置へ返信させる。
【0072】
さらに、その後の情報伝送に関しては、この積分回数の情報を、各無線リンクに属する伝送装置毎に情報記憶部85に格納される。
【0073】
情報伝送が開始された時に、制御部84は、情報記憶部85から該積分回数の情報を読み出し、これを積分処理部83に対して通知する。
【0074】
積分処理部83は、該通知された積分回数に至るまで、受信したウルトラワイドバンド信号を積分処理しても、所定のレベルまで積分結果信号が至らない場合には、その旨を制御部84に通知する。すると制御部84は、UWB無線通信部82に対して、逆拡散信号SG803をウルトラワイドバンド受信SG801に重畳するタイミングをずらす指示が送られる。
【0075】
無線受信部は、上記復号ビット情報SG806を一時的に格納しておくバッファ86を備えていて、ストリーミング情報などのリアルタイム情報を伝送する場合の、情報到達に関する時間的な変動を吸収する構成となっている。
【0076】
さらに、無線受信部は外部機器(図示せず)に接続するインターフェース87を備え、バッファ86に蓄えられている情報を所望のタイミングで外部機器に出力する構成となっている。
【0077】
なお、制御部84は情報記憶部85にも接続されている。情報記憶部85は、無線ネットワークに属する各伝送装置の拡散符号情報や、アクセス制御に利用する共通の拡散符号の情報など、通信に必要な情報を格納している。これらの記憶された情報は、必要に応じて制御部84の制御により書込され、読み出される。なお実際上、制御部84は中央演算装置(CPU)によって構成されても良く、該CPUは図示しない記憶装置(例えば、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)など)に格納されたプログラムにしたがって、予め決められた制御動作を行う。
【0078】
[第1の実施の形態]
次に、本発明にかかる第1の実施の形態について説明する。
【0079】
[情報伝送レートを制御するためのシーケンス例]
図10に、本実施の形態による情報伝送要求の送信から情報伝送を行なうまでのシーケンス例を示す。
【0080】
まず、情報送信元となる伝送装置において、無線伝送が必要だと判断した場合には、情報伝送要求1001を情報受信先伝送装置に対して送信する。
【0081】
この情報伝送要求1001は、たとえばネットワーク内の各伝送装置にすでに知られている拡散符号を複数用いた低速な伝送レートを用いて送信する様にすることが考えられるが、これ以外の通知法によっても良い。
【0082】
次に、情報受信先伝送装置は、この情報伝送要求1001を受信した場合、その無線受信部の積分処理部83と制御部84によって、この情報伝送要求1001である信号に対して何回積分処理を行なえば所定のしきい値に達したかを判断する。そして、その積分回数の値をパラメータとして記載したパラメータ通知1002を情報送信元伝送装置に対して返送する。
【0083】
続いて、該情報送信元伝送装置は、このパラメータ通知1002を受信できた場合に、該パラメータ通知にて指定されたパラメータ(積分回数の値)を用いて情報ビットの拡散処理を行なう。すなわち、該積分回数の値に等しい回数、拡散コードを繰り返してなる拡散符号系列を用いて、該拡散符号系列の周期に等しいビットの長を持つ情報ビットを拡散する。かかる拡散処理により情報伝送1003を行なう構成を取る。
【0084】
[本実施の形態に適用可能な伝送フレーム構成例]
図11は、図10に示す情報伝送シーケンスに適用可能な、伝送フレーム構成例を示す図である。所定の伝送フレーム周期(矢印の両端で囲まれた部分)は、周期的な伝送フレーム周期であり、下り制御情報通知1101から、次の下り制御情報通知1108が送信されるまでが一つの伝送フレームである。
1のフレーム中で、下り制御情報通知1101がフレームの先頭に配置され、このネットワークに共通の情報が通知される。この下り制御情報には、伝送単位(後に述べる情報伝送要求、パラメータ通知、情報伝送からなる)に割り当てられる帯域の指定情報が含まれていても良い。
【0085】
これに続いて、情報伝送を行なわんとする伝送装置(情報送信元伝送装置)から情報伝送要求1102が該情報の宛先である伝送装置(情報受信先伝送装置)に送信される。
【0086】
該情報伝送要求1102に続いて、情報受信先伝送装置からパラメータ通知1103が返送される。
【0087】
そして、該パラメータ通知1103につづいて、情報送信元伝送装置は、該パラメータ通知1103により指定されたパラメータに基づいて、情報伝送1104をおこなう。
【0088】
さらに、フレームに使用できる帯域がある場合には、別の情報伝送に関する伝送単位(情報伝送要求1105、パラメータ通知1106、情報伝送1107)が行われる。
【0089】
[パラメータ通知パケットの構成例]
図12は、上記パラメータ通知1002に用いられるパケット(「パラメータ通知パケット」という)の構成例を示した図である。
【0090】
パラメータ通知パケットは、パラメータ通知パケットであることを識別するための識別コード1201と、情報送信元を示す情報送信元識別子1202と、情報受信先を示す情報受信先識別子1203と、このパラメータ情報(積分回数の値)1204などから構成され、これに誤り検出符号(CRC)1205が付加されてもよい。
【0091】
[情報送信元となる伝送装置の動作例について]
次に、本実施の形態における情報送信元となる伝送装置の動作について、図13を参照しながら説明する。図13は、本実施の形態の情報送信元の伝送装置における情報送信動作例のフローチャートである。
【0092】
まず、無線送信部のインターフェース21にて接続される外部機器(図略)より情報が送られてきているかによって、制御部23は情報伝送がを行う必要があるか否か判断する(ステップ131)。
【0093】
制御部23が情報伝送が必要であると判断した場合、制御部23はUWB無線通信部を制御して、情報伝送に先立ち、「情報伝送要求」を情報受信先伝送装置に対して送信する(ステップ132)。
【0094】
次に、制御部23は、UWB無線通信部26(無線受信部のUWB無線通信部82を用いても良い)を制御してその情報受信先伝送装置からの「パラメータ通知」を受信したか否か判断する(ステップ133)。
【0095】
ここで、パラメータ通知を受信できた場合、制御部23は、該パラメータ通知から情報伝送に必要な拡散処理のパラメータ値を獲得して、パラメータ値を拡散符号の係数(拡散コードの繰り返し回数)として拡散処理部25に設定する(ステップ134)。
【0096】
そして、制御部23は、該設定した拡散符号の係数に基づいて、情報ビットの拡散処理を行わせ、情報伝送を実行させる(ステップ135)。以上で、一連の処理を終了する。
【0097】
[情報受信先となる伝送装置の動作について]
次に、本実施の形態における情報受信先となる伝送装置の動作について、図14を参照しながら説明する。図14は、本実施の形態の情報受信先装置における情報受信動作例のフローチャートである。
【0098】
情報受信先となる伝送装置の無線受信部における制御部84は、UWB無線通信部82によりアンテナ81を介して他の伝送装置より所定のプリアンブル部が送られているかを判断する(ステップ141)。
【0099】
ここで、プリアンブル部が受信できていれば、S142にて、制御部84はUWB無線通信部82にその受信信号に所定の符号を逆拡散して情報ビットを取りだす作業を行わせる。
【0100】
この時、所定の情報ビットを得るまでの拡散符号長に至る積分処理を行う(ステップ142)。
【0101】
所定の積分処理が継続されている場合には、ステップ143にて、制御部84はその積分処理された値が、所定のしきい値を超過したか判断し、超過していなければ、積分処理(ステップ142)に戻るが、超過していれば、受信信号を復号するに十分な積分回数であるとされ、ステップ144にて積分されたパラメータを記憶し、パラメータ通知に記載する。
【0102】
そして、ステップ145にて、該プリアンブル部に続いて受信した情報が「情報伝送要求」であるか否かを判断し、情報伝送要求であればステップ146において前記積分回数を送信元伝送装置における拡散処理のパラメータとして設定する。そしてステップ147においてパラメータ通知を情報送信元へ返送する。また情報受信先伝送装置は、前記積分回数を情報伝送の逆拡散コードの係数として設定する。そしてその後、情報送信元伝送装置から情報伝送を受け取った場合、該逆拡散コードの係数に基づいて逆拡散符号を生成し、これを用いて情報の受信処理が行われる(ステップ148)。これにより処理を終了する。
【0103】
[本実施の形態の利点]
無線通信システムに利用する拡散コードが、例えば接続リンクの状態によって変化することで、スケーラビリティーに応じた無線伝送方法を得ることができるという効果を奏する。
【0104】
本無線伝送方法は、情報伝送に先立って、伝送要求情報を用いてパラメータ情報を交換することによって伝送パラメータを決定することが容易になり、なおかつ、最適なパラメータによって無線伝送を行なう方法が得られ、無線伝送路をより効果的に活用できるという効果を奏する。 本発明では、情報送信元の伝送装置からの伝送要求情報を、低速な情報ビットで送信するため、その伝送要求情報を受信した情報受信先の伝送装置で、情報伝送に必要なパラメータ(1ビットの情報を復元する積分回数)を得ることができるという効果を奏する。
【0105】
情報受信先装置からのパラメータの返送を持って受領確認とすることができるので、伝送路が利用可能であることを情報送信元装置が知ることができる。
【0106】
[第2の実施の形態]
次に、本発明にかかる第2の実施の形態について説明する。第1の実施の形態では、パラメータ通知が情報受信先の伝送装置から直接に情報受信先の伝送装置に返送されるのに対して、本実施の形態では、制御局を介して情報受信先の伝送装置から情報送信元の伝送装置に通知される点で異なっている。
【0107】
[情報伝送レートを制御するためのシーケンス例]
まず、本実施の形態にかかる本実施の形態にかかる情報伝送レートを制御するためのシーケンスについて説明する。
【0108】
図15に、本実施の形態にかかる情報伝送レートを制御するためのシーケンス例として、帯域予約を行ってストリーム伝送を行なうまでのシーケンス例を示す。
【0109】
まず、情報送信元となる伝送装置は、ストリーム伝送が必要だと判断した場合に、ストリーム伝送要求1501を情報受信先となる伝送装置ならびに制御局に対して送信する。
【0110】
このストリーム伝送要求1501は、例えば後述する非同期伝送パケットとして、低速な伝送レート(例えば、図4に示す基準伝送レート)を用いて送信する構成とする。
【0111】
次に、情報受信先の伝送装置では、このストリーム伝送要求1501を受信した場合に、この信号に対して何回積分処理を行なえば所定のしきい値に達したかを判断する。その後、前記情報送信元の伝送装置ならびに制御局に対して、ストリーム予約要求1502を送信する。このストリーム予約要求1502は、たとえばその積分回数の値をパラメータとして記載した非同期伝送パケットである。
【0112】
そして、制御局は、このストリーム予約要求1502を受信すると、指定されたパラメータに基づいて、無線伝送フレーム周期の一部分(時間)を、このストリーム伝送のためにフレーム周期毎にくり返し利用できるように割当てが可能か判断する。この時、所望のストリーム伝送のために帯域の予約を行なうことが可能であれば、下り制御情報通知(ストリーム伝送帯域指定)1503にてストリーム伝送帯域指定として前記情報送信元の伝送装置及び情報受信先の伝送装置を含む無線ネットワーク上に同報送信を行なう。
【0113】
情報送信元の伝送装置は、該ストリーム予約要求1503を受信できた場合、該指定された伝送帯域において、前記ストリーム予約要求1502によって指定されたパラメータ(積分回数の値)を用いて拡散処理を行なうことが必要であると判断し、さらに、このストリーム伝送帯域指定フレームで指定された部分で指定されたパラメータ(積分回数の値)を用いて拡散処理によるストリーム伝送1504を行なう。
【0114】
[本実施の形態に適用可能な伝送フレーム構成例]
次に、上記のようなシーケンスを実施可能な伝送フレームの構成例について図16を参照しながら説明する。図16は、本実施の形態に用いられる伝送フレーム構成例を示す図である。
【0115】
所定伝送フレーム周期FTは、周期的な伝送フレーム周期である。このフレーム中で、下り制御情報通知1601は、フレームの先頭に配置され、このネットワークに共通の情報が含まれている。さらに、下り制御情報通知1601に続いて、ストリーム伝送領域が設定されている。図の例では、ストリーム伝送領域に、2つのストリーム伝送1602,1603が行われる。ここのストリーム伝送のための領域はネットワーク中の伝送装置からの要求に応じて、制御局によって要求を発した伝送装置に必要に応じて割り当てられるものであって、フレーム周期の同じ部分(時間帯)を毎フレーム利用する権利が与えられる。ストリーム伝送領域の長さは伝送情報量等に応じて定められるものであって、一定ではない。
【0116】
ストリーム伝送領域に続いて、非同期伝送領域が設定される(図の例では、3つの非同期伝送1604,1605、1606がおこなわれている)が設定される。ここでは、CSMA/CAなどのアクセス制御方法を用いて任意の伝送装置間で非同期情報伝送が行なわれる。この例においては、他の伝送装置からの情報送信が存在しないことを検出した場合に、非同期伝送1、非同期伝送2、非同期伝送3がおこなわれる構成を表わしている。
なお、これらの非同期伝送における伝送レート制御方法に関しては、図10に示した先の情報伝送のシーケンスを利用しても良い。
【0117】
[本実施の形態にかかる無線伝送方式で用いられる諸パケットの構成例について]
次に、本実施の形態にかかる無線伝送方式で用いられる諸パケットの構成例について図17から図19を参照して説明する。
【0118】
[下り制御情報通知パケットの構成例]
まず、下り制御情報通知パケットの構成例について説明する。図17は、下り制御情報通知パケットの構成例を示した図である。かかる下り制御情報通知パケットは、例えば、図11、図16に示す下り制御情報通知領域1101、1108、1601、1607において制御局から送信されるパケットに適用される。
【0119】
図示の構成例では、無線ネットワークを特定するための固有のネットワーク識別子(ID)1701と、例えばタイムスタンプと同等なフレーム周期の同期時間情報1702と、非同期伝送領域の開始位置情報1703と、ストリーム伝送領域の開始位置情報1704とから構成され、ストリーム伝送の数に従ってストリーム伝送領域の開始位置情報1704が複数配置される構成としてあり、パケットの末尾に誤り検出符号(CRC)1705が付加される構成が考えられる。
【0120】
[ストリーム伝送要求パケットの構成例]
図18は、ストリーム伝送要求パケットの構成例を示した図である。
【0121】
ストリーム伝送要求パケットは、ストリーム伝送要求パケットであることを識別するための識別コード1801と、情報送信元を示す情報送信元識別子1802と、情報受信先を示す情報受信先識別子1803と、このストリーム伝送要求を特定するための要求番号1804などから構成され、これに誤り検出符号(CRC)1805が付加されてもよい。
【0122】
なお、ストリーム予約要求に用いられるパケットは、このストリーム伝送要求パケットに準じた構成として良い。
【0123】
[ストリーム伝送用のパケットの構成例]
次に、ストリーム伝送用のパケット(以下、「ストリーム伝送パケット」という)の構成例について図19を参照して説明する。ストリーム伝送パケットは、ストリーム伝送領域において送信されるパケットに適用されるものである。図19は、ストリーム伝送用のパケットの構成例を示した図である。
このパケット内に含まれているコシテンツを開示するためのタイムスタンプと同等な同期時間情報1901、情報コンテンツとしてのデータペイロード1902から構成されて、これに誤り検出符号(CRC)1903が付加されてもよい。
【0124】
これら、図17から図19に示したパケットの内容は、あくまでも本実施の形態の説明のため示したものであり、実際には、この他に必要とされる情報を適宜含んで交換される用に設計されても良い。
【0125】
[本実施の形態における伝送装置の動作]
次に、本実施の形態における伝送装置(情報送信元の伝送装置、情報受信先の伝送装置、制御局の伝送装置)の動作について図20,図21、図22を参照しながら説明する。
【0126】
[情報送信元の伝送装置の動作例]
図20は、本実施の形態にかかる伝送制御方法を用いてストリーム伝送を行なう情報送信元の伝送装置の情報送信動作を表わすフローチャート図である。
【0127】
まず、無線送信部のインターフェース21にて接続される外部機器(図略)より情報が送られてきていると、制御部23はストリーム伝送が必要か否か判断する(ステップ201)。ストリーム伝送の必要性は、情報の量、種類等によって決定されて良い。ストリーム伝送が必要であれば、制御部23は、UWB無線通信部26を介して「ストリーム伝送要求」を送信する(ステップ202)。
【0128】
次に、制御部23はその情報受信先から返信される「ストリ一ム予約要求」を受信したか判断する(ステップ203)。「ストリーム予約要求」を受信できたならば、情報送信元の伝送装置の制御部23は、該ストリーム予約要求からストリーム伝送される情報の拡散処理のパラメータ(積分回数の値)を獲得して、その値を拡散符号の係数として拡散処理部25に設定する(ステップ204)。
【0129】
さらに、情報送信元の伝送装置の制御部23は、制御局から「ストリーム伝送帯域指定」を受信したか判断する(ステップ205)。ストリーム伝送帯域指定は、例えば前記下り制御情報として同報送信される情報(下り制御情報通知パケット)の中で指定される構成を取っても良い。
【0130】
この情報を受信した場合には、情報送信元の伝送装置の制御部23は該当するストリーム伝送の送信タイミングの設定をUWB無線通信部26に行なう(ステップ206)。そして、制御部23は、指定されたタイミングが到来したか判断をして(ステップ207)、タイミングが到来した場合にのみ、バッファ22から情報を拡散処理部25、UWB無線通信部26へと供給させてストリーム伝送を実行させる(ステップ208)。
【0131】
以上で処理が終了する。
【0132】
[情報受信先の伝送装置の動作例]
次に、情報受信先の伝送装置の動作例について図21を参照して説明する。図21は、本実施の形態のストリーム伝送を行なう情報受信先装置における、情報受信動作を示すフローチャートである。
【0133】
情報受信先となる伝送装置の無線受信部における制御部84は、UWB無線通信部82によりアンテナ81を介して他の伝送装置より所定のプリアンブル部が送られているかを判断する(ステップ211)。
【0134】
ここで、プリアンブル部が受信できていれば、S212にて、制御部84はUWB無線通信部82にその受信信号に所定の符号を逆拡散して情報ビットを取りだす作業を行わせる。
【0135】
この時、所定の情報ビットを得るまでの拡散符号長に至る積分処理が行なわれる。
【0136】
所定の積分処理が継続されている場合には、ステップ213にて、制御部84はその積分処理された値が、所定のしきい値を超過したか判断し、超過していなければ、積分処理(ステップ212)に戻るが、超過していれば、受信信号を復号するに十分な積分回数であると見なし、ステップ214にて積分されたパラメータを記憶し、パラメータ通知に記載する。
【0137】
つぎに、制御部84は、受信された情報が「ストリーム伝送要求」であるかを判断する(ステップ215)。ストリーム伝送要求であれば前記ステップ214の積分結果により得られたパラメータを、自伝送装置において使用する情報伝送の逆拡散係数(積分回数)として設定し(ステップ216)、さらに情報送信元の伝送装置において使用すべき拡散処理のパラメータとして「ストリーム予約要求」に含ませて情報送信元の伝送装置及び制御局あてに送信する(ステップ217)。
【0138】
次に、制御部84は、制御局から「ストリーム伝送帯域指定」を受信したか判断する(ステップ218)。この「ストリーム伝送帯域指定」は例えば下り制御情報として、制御局から同報送信される情報の中で指定される構成を取っても良い。
【0139】
この情報を受信した場合には、制御部84は該当するストリーム伝送の受信タイミングの設定を行なう(ステップ219)。
【0140】
次に、制御部84は、ステップ219にて指定されたタイミングが到来したか判断をして(ステップ220)、タイミングが到来した場合にのみ、「ストリーム情報の受信処理」を実行する(ステップ221)。
【0141】
以上で処理が終了する。
【0142】
[制御局の伝送装置の動作例]
次に、制御局として機能している伝送装置(以下、制御局伝送装置)の動作について図22を参照しながら説明する。図22は、制御局伝送装置による伝送帯域の割当て動作を示すフローチャートである。
【0143】
制御局伝送装置は、S223にて情報受信先の伝送装置からの「ストリーム予約要求」を受信したか否か判断する。ストリーム予約要求を受信した場合、制御局伝送装置は、そのストリーム予約要求から、拡散係数(積分回数)などの帯域割り当てに必要な伝送パラメータを獲得し(ステップ224)、その後その伝送パラメータや当該無線ネットワークにおける帯域使用状況に基づいてそのストリーム伝送の予約が可能か判断する(ステップ225)。 予約が可能であれば、制御局伝送装置は、ストリーム伝送帯域指定として、下り制御情報にその送受信のタイミング情報を記載して、ネットワーク全体に同報送信する(ステップ226)。一方、予約が不可能であれば、ストリーム伝送不可能として下り制御情報に記載して、ネットワーク全体に同報送信する(ステップ227)構成が考えられる。
【0144】
なお、下り制御情報を用いて送信する他にも、ストリーム伝送帯域指定を、送信元装置と受信先装置に個別に送付するような構成としても本実施の形態は成立する。
【0145】
[変形例]
上述の無線送信部、無線受信部の構成例においては、制御部23,84として機能するCPUがEEPROMに格納されたプログラムに基づいて制御を行うものとしたが、本発明はこれに限らず、該プログラムが記録されたプログラム記録媒体を送信装置、受信装置にインストールすることにより、かかる制御を無線送信部、無線受信部に行わせるようにしても良い。
【0146】
かかるプログラム記録媒体は、例えばフロッピーディスク、CD−ROM、DVD等のパッケージメディアのみならず、プログラムが一時的若しくは永続的に格納される半導体メモリや磁気ディスクなどであってよい。また、これらプログラム記録媒体にプログラムを格納する手段としては、ローカルエリアネットワーク、インターネット、ディジタル通信衛星等の有線または無線通信手段を利用してプログラムをダウンロードし、これをプログラム記録媒体に書き込むようにしても良く、またルータやモデム等の通信機器を介在させて格納するようにしても良い。
【0147】
[本実施の形態の利点]
本実施の形態は、第1の実施の形態の利点と同様の利点を有するが、さらに以下の利点も有する。
【0148】
本無線伝送方法は、情報伝送に先立って、周期的に伝送帯域を予約することで、ストリーム伝送に適した無線伝送方法が得られると言う効果を奏する。
【0149】
【発明の効果】
本発明の無線通信システムに利用する拡散コードを、接続リンクの状態によって変化させることで、スケーラビリティーに応じた無線伝送方法を得ることができるという効果を奏する。
【0150】
本発明による無線伝送方法は、情報伝送に先立って、伝送要求情報を用いてパラメータ情報を交換することによって、伝送パラメータを決定することが容易になり、なおかつ、最適なパラメータによって無線伝送を行なう方法が得られ、無線伝送路をより効果的に活用できるという効果を奏する。 本発明では、情報送信元の伝送装置からの伝送要求情報を、低速な情報ビットで送信するため、その伝送要求情報を受信した情報受信先の伝送装置で、情報伝送に必要なパラメータ(1ビットの情報を復元する積分回数)を得ることができるという効果を奏する。
【0151】
本発明では、情報受信先装置からのパラメータの返送を持って受領確認とすることができるので、伝送路が利用可能であることを情報送信元装置が知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】複数の伝送装置を利用した無線ネットワーク構成例を表わした図。
【図2】無線送信部の構成例を示す図。
【図3】無線送信部の各部で生成される信号の波形図。
【図4】拡散符号系列を用いて、基準となる伝送レートで情報ビットを拡散処理する場合の波形図。
【図5】2倍の伝送レートとなる高速な情報ビットを構成する拡散処理例を示す図。
【図6】4倍の伝送レートとなる高速な情報ビットを構成する拡散処理例を示す図。
【図7】8倍の伝送レートとなる高速な情報ビットを構成する拡散処理例を示す図。
【図8】本実施の形態における伝送装置の無線受信部の構成例を示す図。
【図9】無線受信部で生成若しくは使用される信号の波形図。
【図10】情報伝送要求の送信から情報伝送を行なうまでのシーケンス例を示す図。
【図11】図10に示す情報伝送シーケンスに適用可能な、伝送フレーム構成例を示す図。
【図12】パラメータ通知パケットの構成例を示した図。
【図13】情報送信元の伝送装置における情報送信動作例のフローチャート。
【図14】情報受信先装置における情報受信動作例のフローチャート。
【図15】帯域予約を行ってストリーム伝送を行なうまでのシーケンス例を示す図。
【図16】伝送フレーム構成例を示す図。
【図17】下り制御情報通知パケットの構成例を示した図。
【図18】ストリーム伝送要求パケットの構成例を示した図。
【図19】ストリーム伝送用のパケットの構成例を示した図。
【図20】ストリーム伝送を行なう情報送信元の伝送装置の情報送信動作を表わすフローチャート図。
【図21】ストリーム伝送を行なう情報受信先装置における、情報受信動作を示すフローチャート。
【図22】制御局伝送装置による伝送帯域の割当て動作を示すフローチャート。
【符号の説明】
T1〜T7 … 伝送装置
T8 … 伝送装置(制御局)
21 … インターフェース
22 … バッファ
23 … 制御部
24 … 情報記憶部
25 … 拡散処理部
26 … UWB無線通信部
27 … アンテナ
81 … アンテナ
82 … UWB無線通信部
83 … 積分処理部
84 … 制御部
85 … 情報記憶部
86 … バッファ
87 … インターフェース
Claims (8)
- 複数の伝送装置で構成され、拡散通信を用いる無線伝送システムであって、
情報送信元の伝送装置から情報受信先伝送装置に情報伝送要求が送信され、
該情報受信先の伝送装置は、積分結果が所定のしきい値に至るまで前記情報伝送要求の信号を積分処理した回数を逆拡散率情報として、該情報送信元の伝送装置へ送信し、
情報送信元装置は前記逆拡散率情報に基づき拡散処理を行い情報伝送を行う、
ことを特徴とする無線伝送システム。 - 複数の伝送装置で構成され、拡散通信を用いる無線伝送システムであって、
情報送信元の伝送装置から情報受信先伝送装置に情報伝送要求が伝送され、
該情報受信先の伝送装置は、積分結果が所定のしきい値に至るまで該情報伝送要求の信号を積分処理した回数を逆拡散率情報として、帯域予約要求を制御局へ送信し、
該制御局は、帯域予約要求を受信した時に、帯域予約が可能であれば帯域割当て情報を通知し、
情報送信先装置並びに情報受信先装置は、帯域予約領域において前記積分処理した回数に基づく拡散率で情報伝送を行なう、
ことを特徴とする無線伝送システム。 - 情報伝送要求を送信するステップと、
該情報伝送要求に応答して返送されるパラメータ通知であって、積分結果が所定のしきい値に至るまで該情報伝送要求の信号を積分処理した回数を逆拡散率情報として含むパラメータ通知を受け取るステップと、
該パラメータ通知を受信し、該逆拡散率情報に基づいて送信する拡散率を決定するステップと、
情報ビットを前記拡散率で拡散し伝送するステップと、
を有することを特徴とする無線伝送方法。 - 前記情報伝送要求は既知の拡散率で拡散された信号である、
ことを特徴とする請求項3に記載の無線伝送方法。 - 所定の拡散コードをN回繰り返してなる拡散符号系列によって拡散された信号を受信するステップと、
該受信信号に該拡散コードを乗じて得る逆拡散信号を積分し、積分結果が所定のしきい値に至るまで積分処理した回数を検出するステップと、
該積分処理した回数を逆拡散率情報として、送信側に通知するステップと、
該通知に応答して送信された無線信号を前記積分処理した回数だけ積分処理して情報ビットを復元するステップと、
を有することを特徴とする無線伝送方法。 - 情報伝送要求を積分処理する積分処理部と、
該積分処理による積分処理回数を取得し、該積分処理回数を逆拡散率情報として通知するように、無線拡散通信部を制御する制御部とを有し、
該制御部は、前記逆拡散率情報に応じた拡散率で送信された情報を受信した場合に、該積分処理部に当該積分回数だけ積分処理させることにより情報ビットの復元を行わせる、
ことを特徴とする無線伝送装置。 - 情報ビットの拡散処理を行なう拡散処理部と拡散処理された情報ビットを無線信号に変換するための無線拡散通信部を制御する制御部とを有する無線伝送装置における該制御部として演算処理を機能させるプログラムであって、
情報伝送要求を無線拡散通信部に送信させるステップと、
該情報伝送要求に応答して返送されるパラメータ通知であって、積分結果が所定のしきい値に至るまで該情報伝送要求の信号を積分処理した回数を逆拡散率情報として含むパラメータ通知を無線拡散通信部を介して取得するステップと、
前記パラメータ通知に含まれる逆拡散率情報に基づいて拡散率を決定するステップと、
前記拡散率で情報ビットを拡散させるように拡散処理部を制御するステップと、
を有することを特徴とするプログラム。 - 所定の拡散コードをN回繰り返してなる拡散符号系列によって拡散された信号である受信信号から逆拡散信号を得るための無線拡散通信部と、逆拡散信号の積分処理を行う積分処理部と、無線拡散通信部及び積分処理部を制御する制御部とを有する無線伝送装置における該制御部として演算処理を機能させるプログラムであって、
前記無線拡散通信部に該受信信号に該所定の拡散コードを乗じさせ、逆拡散信号を出力させるステップと、
該逆拡散信号の積分結果が所定のしきい値に至るまで積分処理した回数を積分処理部から取得するステップと、
無線拡散通信部に該積分処理した回数を渡し、逆拡散率に関する情報を含む通知を送信させるステップと、
該通知に応答して送信された無線信号の該逆拡散信号を積分処理部に前記積分処理した回数だけ積分処理させるステップと、
を有することを特徴とするプログラム。
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