JP3659436B2 - 部屋の寸法測定装置 - Google Patents

部屋の寸法測定装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3659436B2
JP3659436B2 JP14349896A JP14349896A JP3659436B2 JP 3659436 B2 JP3659436 B2 JP 3659436B2 JP 14349896 A JP14349896 A JP 14349896A JP 14349896 A JP14349896 A JP 14349896A JP 3659436 B2 JP3659436 B2 JP 3659436B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
turntable
laser beam
probe
optical sensor
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP14349896A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09304068A (ja
Inventor
武彦 熊橋
保博 清水
守彦 森田
康明 松井
新 頃安
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyokuto Sanki Co Ltd
Original Assignee
Kyokuto Sanki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyokuto Sanki Co Ltd filed Critical Kyokuto Sanki Co Ltd
Priority to JP14349896A priority Critical patent/JP3659436B2/ja
Publication of JPH09304068A publication Critical patent/JPH09304068A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3659436B2 publication Critical patent/JP3659436B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、主として、畳の新作や絨毯の敷き込みに際して、部屋に適合するように畳や絨毯の寸法を正確に割り出すために利用する部屋の寸法測定装置に関し、特に、手間をかけずに正確に測定し得るように構成したものである。
【0002】
【従来の技術】
部屋に畳や絨毯を敷き込む際に、表記された部屋の面積と実面積が同じであるとは限らないので、施工に際して、予め部屋の実寸法を測定し、その測定結果に基づいて部屋の形状に合わせて畳や絨毯を裁断加工していた。
【0003】
部屋の実寸法は、巻尺や物差しにより手作業で測定していたので、経験と熟練を要し、多くの時間と労力を費やす作業であり、しかも、長さを正確に測定できても、隅部の角度をも正確に測定することは困難であった。
【0004】
そこで、経験や熟練を要することなく、誰でも短時間に部屋の寸法を正確に測定でき、かつ、持ち運びが便利な測定手段を得たいという要望があり、このような要望を満たすために、この発明の発明者らにより、基台と、この基台に回動自在に載置された回転台と、この回転台上に載置され、基台に対する回転台の回動角度に比例した数のパルスを発生するロータリ・エンコーダと、回転台上に載置され、引き出されたワイヤーの長さを検出するリニア・エンコーダと、回転台上に載置され、回転台の指向方向に可視レーザ光線を放射するレーザ光源と、指向方向に存在する測定すべき基準点にワイヤーの先端部を合わせたときの角度データおよび長さデータを格納する記憶手段とを具備する部屋の寸法測定装置が特開平6−34371号として既に提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、先に提案された寸法測定装置においては、長さデータを得るためにリニア・エンコーダよりテープを引き出して、測定すべき基準点にテープの先端部を合わせ、測定すべき基準点にレーザ光線の照準を合わせ、そのときに、リニア・エンコーダより長さのデータを得るとともに、ロータリ・エンコーダより角度データを得ているが、回転台の指向方向(レーザ光線の方向)と引き出されたテープの先端方向とを正確に一致させることは困難である。特に、テープを長く引き出した場合には、回転台の僅かな回動でもレーザ光線の輝点が大きく振れるのでテープの先端に照準を合わせ難く、正確な角度データを得るために手間がかかり時間を費やしていた。
【0006】
このように、先に提案された寸法測定装置によると、正確な長さデータを得ることはできても、正確な角度データを得るために手間がかかるから、この発明の寸法測定装置は、正確な角度データを手間をかけずに容易に得るために考えられたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明の部屋の寸法測定装置は、基台と、この基台に回動自在に載置された回転台と、この回転台上に載置され、上記基台に対する回転台の回動角度を検出するロータリ・エンコーダと、上記回転台上に載置され、引き出されたワイヤーまたはテープなどの長さを検出するリニア・エンコーダと、上記回転台上に載置され、回転台の指向方向にレーザ光線を放射するレーザ光源と、上記ワイヤーまたはテープなどの先端に結合された先鋭な先端部を有する探触子と、この探触子に設けられた上記レーザ光線を受光したときに光線を再放射するする応答装置と、上記指向方向に存在する測定すべき基準点に上記探触子の先端部を合わせたのち、上記回転台において上記応答装置より再放射されたときの角度データおよび長さデータを格納する記憶手段とを具備している。
【0008】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
この発明の部屋の寸法測定装置は、図1に示すように、3本の脚21を有する円形の基台2と、この基台2にベアリング22を介して回動自在に載置された円形の回転台1とを備え、円形の基台2には、同心状に歯車23が固定されており、回転台1には、歯車23と噛み合って回転台1自体をいずれの方向にも回転させるモータ14と、回転台1の回転角度を検出するインクリメンタル形のロータリ・エンコーダ11と、引き出されたワイヤーまたはテープ17の長さを検出するインクリメンタル形のリニア・エンコーダ13と、回転台1の指向方向(テープ17の真の引出方向)に可視レーザ光線15を放射するレーザ光源5と、信号処理回路を組み込んだ回路基板30と、光センサ16と、これらの装置全体を動作させる蓄電池19などが取り付けられている。
【0009】
ロータリ・エンコーダ11は、基台2の歯車23と噛み合う小歯車12を有し、回転台1を回転させたときに増速回転させられて、一定角度回転するごとに2相のパルスを発生する。
【0010】
また、リニア・エンコーダ13は、スプリングによってワイヤー17を巻き込んでおり、このワイヤー17を引き出したり引っ込めたりすると、ワイヤー17が一定距離移動するごとに2相のパルスを発生する。
【0011】
このワイヤー17の先端には、応答装置41を備えた探触子40が結合されている。この探触子40は、図2に示すように、先鋭な先端部18を有し、後端が開口された角錐形のもので、先端より10mm程度後にワイヤー17がピン19に結合されており、応答装置は、平面的にみてワイヤー17の結合位置41(ピン19上)に設けられたレーザ光線を受光するフォト・トランジスタ等の光センサ43と、この光センサ43でレーザ光線を受光したときに、受光方向へ赤外線を再放射するLED42とを備えている。
【0012】
信号処理回路は、図3に示すように、装置全体を制御するCPU31と、ロータリ・エンコーダ11から発生する2相のパルスを計数する第1のアップ・ダウン・カウンタ36と、リニア・エンコーダ13から発生する2相のパルスを計数する第2のアップ・ダウン・カウンタ37と、これら2つのカウンタ36、37の計数値、センサ6の出力および光センサ16の出力をCPU31に入力し、モータ14を制御するするPIO32と、処理プログラムを格納したROM33と、データを一時的に格納するRAM34と、外部の装置4とデータの交換を行なうためのSIO35などで構成されている。
【0013】
この他に、「初期設定」、「高速回転」、「低速回転」などの信号を発生して、光線により光センサ16へ入力するリモコン装置(図示せず)が付属している。
【0014】
次に、このように構成された実施形態の装置により部屋の寸法を測定する手順を説明する。
【0015】
まず、図4に示すように、部屋のほぼ中央(★印)に測定装置本体Aを設置し、レーザ光源5より放射される可視レーザ光線15の放射方向を最初の測定点(●印)の少し左側に向かせる。
【0016】
そして、リモコン装置を操作して、「部屋に基準サイズ(五八、三六、本間)」、「部屋の大きさ(畳数)」などの測定に必要な条件を入力して「初期設定」する。このとき、「現場名」、「部屋番号」、「畳の種類」などのデータを同時に入力しておくことができる。
【0017】
この入力された初期設定条件により、測定点数は、通常の間中測定であれば4畳半で12個所、6畳で14個所、小間中測定であれば4畳半で24個所、6畳で28個所と設定される。この初期設定において、2つのアップ・ダウン・カウンタ36、37の計数値は零にクリアされる。
【0018】
リニア・エンコーダ13からワイヤー17を引き出して、探触子40の先端部18を最初の測定点(●印)に合わせたのち、リモコン装置を操作し、モータ14を制御して回転台1を右方向に低速度で回転させる。
【0019】
そして、回転台1のレーザ光源5から放射されたレーザ光線15が、探触子40を横切ったときに、レーザ光線15が応答装置の光センサ43へ入射するので、入射した瞬間にLED42より赤外線を入射方向に再放射させる。
【0020】
このようにして、探触子40の応答装置のLED42より赤外線を再放射されるまでの期間中に、回転台1においては、ロータリ・エンコーダ11から発生する2相のパルスをアップ・ダウン・カウンタ36で計数し続け、また、リニア・エンコーダ13から発生する2相のパルスをアップ・ダウン・カウンタ37で計数し続けている。
【0021】
そして、応答装置のLED42より再放射された赤外線を回転台1の光センサ16で受光した瞬間に、アップ・ダウン・カウンタ36の計数値およびアップ・ダウン・カウンタ37の計数値を、それぞれ最初の測定点の角度データおよび長さデータとしてRAM34に格納する。
【0022】
次に、探触子40の先端部18を右隣の2番目の測定点(○印)に合わせて待機していると、回転台1が回動し続けて、レーザ光線15が探触子40を横切って応答装置の光センサ43へ入射すると、入射した瞬間にLED42より赤外線を入射方向に再放射させる。回転台1においては、2度目の再放射された赤外線を回転台1の光センサ16で受光した瞬間に、アップ・ダウン・カウンタ36の計数値およびアップ・ダウン・カウンタ37の計数値を、それぞれ2番目の測定点の角度データおよび長さデータとしてRAM34に格納する。
【0023】
同様に、探触子40の先端部18を右隣の測定点に順次に合わせて、各測定点ごとの角度データおよび長さデータをRAM34に格納する。そして、初期設定した条件の測定点数のデータをRAM34に格納し終わると測定が完了する。
【0024】
このような操作を測定すべき各部屋において実行し、各部屋のデータをRAM34に収集する。
【0025】
そして、この測定装置本体AをSIO35を介してパーソナル・コンピュータなどの外部機器4に接続して、RAM34に格納されている各データを部屋ごとに読み出して、外部機器4により座標変換の処理を行なう。
【0026】
RAM34に格納されているデータは、測定装置本体Aが設置された場所を中心とする極座標データであって、図5に示すように、各辺L1〜Lnの大きさと、2辺に挟まれた挟角θ2〜θn(ただし、nは測定点数)であるから、対辺の長さSi(ただし、i=2以上の整数)は、
Si={L1 2+Li2−2L1・Li・cosθi}1/2
により求めることができ、
また、L1、LiおよびSiによりつくられる3角形におけるL1とSiとの未知の挟角φiは、
cosφi=(L1 2+Si2−Li2)/(2L1・Si)
より、
φi=cos-1{(L1 2+Si2−Li2)/(2L1・Si)}
により求めることができる。このようにして、部屋の実際の形状を測定することができる。
【0027】
また、XY座標系に変換して表現する場合には、たとえば、部屋の上辺の両端(L1、θ1およびL3、θ3)を結ぶ直線をX軸にとり、これに垂直で(L1、θ1)を通る直線をY軸にとると、各点(Li、θi)は、点(xi、yi)として、
xi=L1cosφ3−Licos(θi+φ3)
yi=L1sinφ3−Lisin(θi+φ3)
により求めることができる。
【0028】
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態においては、ワイヤー17の先端に結合された探触子40の応答装置に単一の光センサ43を用いている。しかし、探触子40の先端部18を部屋の隅または基準点に合わせたときに、図6に示すように、探触子40の方位がワイヤー17に対して傾くと、探触子40の先端部18がワイヤー17の延長線から外れることになる。そのために、レーザ光線15が光センサ43に入射してLED42より赤外線を再放射しても、そのレーザ光線15が探触子40の先端部18より外れているので正確な角度データを得ることができない。
【0029】
そこで、第2の実施の形態においては、図7に示すように、応答装置として、ワイヤー17の結合位置41に設けた第1の光センサ43の他に、探触子40の中心線上で第1の光センサ43よりも低い後部位置に第2の光センサ44を設ける。そして、第1の光センサ43および第2の光センサ44でレーザ光線を受光したときに、各センサ43、44ごとに異なる周波数f1、f2で輝度変調した赤外線をLED42より受光方向へ再放射させる。
【0030】
回転台1において、最初に赤外線を受光したときに、カウンタ36の計数値を角度データとして取り込み、カウンタ36の計数値と長さデータであるカウンタ37の計数値および最初に受光した赤外線の変調周波数f1またはf2に基づいて角度データの補正処理を行ない、補正後の角度データおよび長さデータをRAM34に格納する。
【0031】
または、この再放射において、第1の光センサ43へ入射してから第2の光センサ44へ入射するまでの期間、または、第2の光センサ44へ入射してから第1の光センサ43へ入射するまでの期間にわたって、LED42より赤外線を入射方向に再放射させ続ける。そして、第1の光センサ43へ先に入射した場合には、赤外線を周波数f1で輝度変調して再放射させ、第2の光センサ44へ先に入射した場合には、赤外線を周波数f2で輝度変調して再放射させ、探触子40の先端部18とレーザ光線15が一致している場合には、レーザ光線が2つの光センサ43、44へ同時に入射するので第1の光センサ43および第2の光センサ44へ同時に入射した場合には、赤外線を周波数f3で輝度変調して一定のパルス幅の赤外線パルスを再放射させる。
【0032】
回転台1において、周波数f1で輝度変調された赤外線を受光すると、受光し始めた瞬間のカウンタ36の計数値を角度データとして取り込み、赤外線が消滅した瞬間のカウンタ36の計数値および長さデータであるカウンタ37の計数値に基づいて、角度データの補正処理を行ない、補正後の角度データおよび長さデータをRAM34に格納する。
【0033】
また、回転台1において、周波数f2で輝度変調された赤外線を受光すると、赤外線が消滅した瞬間のカウンタ36の計数値を角度データとして取り込み、受光し始めた瞬間のカウンタ36の計数値および長さデータであるカウンタ37の計数値に基づいて、角度データの補正処理を行ない、補正後の角度データおよび長さデータをRAM34に再格納する。
【0034】
回転台1において、周波数f3で輝度変調された赤外線を受光すると、受光し始めた瞬間のカウンタ36の計数値を補正処理することなく角度データとして取り込み、長さデータとともにRAM34に再格納する。
【0035】
(第3の実施の形態)
図8に示すように、応答装置として、ワイヤー17の結合位置に設けた第1の光センサ43の他に、探触子40の後部に中心線より既知の距離dだけ離れた位置に第2の光センサ44を設ける。
【0036】
この第2の光センサ44を設けた位置は、中心線より比較的大きな距離dだけ離れており、探触子40が大幅に傾いても、第2の光センサ44がワイヤー17を横切らない位置に配置されている。このように構成することにより、回転台1を回動させてレーザ光線15を回動させたときに、必ずレーザ光線15が応答装置41の両光センサ43、44に入射し、その入射する順序が決まっているので、両光センサ43、44へ入射するごとにLED42より赤外線を入射方向に再放射させる。
【0037】
回転台1において、探触子40のLED42より再放射された赤外線のうち、光センサ16で最初に受光した赤外線でアップ・ダウン・カウンタ36の計数値を角度データとして取り込み、続いて光センサ16で2度目の赤外線を受光したときのカウンタ36の計数値および長さデータであるアップ・ダウン・カウンタ37の計数値に基づいて、角度データの補正処理を行ない、補正後の角度データおよび長さデータをRAM34に格納する。
【0038】
あるいは、探触子40の第1の光センサ43へ入射してから第2の光センサ44へ入射するまでの期間にわたって、LED42より赤外線を入射方向に再放射し続けるように構成し、回転台1において、再放射された赤外線を受光し始めた瞬間のカウンタ36の計数値を角度データとして取り込み、再放射された赤外線が消滅した瞬間のカウンタ36の計数値および長さデータであるカウンタ37の計数値に基づいて、角度データの補正処理を行ない、補正後の角度データおよび長さデータをRAM34に格納してもよいのでる。
【0039】
(第4の実施の形態)
第1〜3の実施の形態においては、ワイヤー17の先端に結合された探触子40の応答装置41の単一の各光センサ43、44にレーザ光線15が入射したときに、LED42より赤外線を再放射させている。しかし、探触子40が測定装置Aより大きく離れた場合には、単一の光センサ43、44によっては可視レーザ光線15の中心位置を検知することが困難になる。
【0040】
そこで、応答装置41には、図9に示すように、横方向に接近して配置した2つの光センサ43R、43Lおよび44R、44Lと、受光信号処理回路を設ける。可視レーザ光線15の中心が、いずれか一方の光センサ(43Rまたは43L、44Rまたは44L)に偏倚して入射すると、両光センサ43R、43Lの出力レベルが偏倚に対応して相違し、図10に示すように、入射状態に応じて出力信号P、Qを発生する。受光信号処理回路において、2つの光センサ43R、43Lの出力レベルを比較し、両出力レベルが等しくなったとき、レーザ光線15の中心が2つの光センサ43R、43Lまたは44R、44Lの中心に照準したものと判断して、応答装置のLED42より赤外線を放射させる。
【0041】
(第5の実施の形態)
明るい場所で測定する場合には、周囲の光線がレーザ光線15よりも明るくなると応答装置の光センサ43、43R、43Lでレーザ光線15を検出することができない。このような問題を回避するために、回転台1に設けられたレーザ光線15を放射するレーザ光源5に、変調回路と、一定の周波数のパルスを発生するパルス発生回路とを設け、パルス発生回路の出力でレーザ光源5を変調することにより、放射されるレーザ光線15を一定の周波数でパルス変調することができる。
【0042】
パルス変調されたレーザ光線を光センサで受光すると、光センサより交流成分を含む出力を発生するので、この交流成分を増幅することによりレーザ光線の検出性能を向上させることができる。
【0043】
(第6の実施の形態)
以上で説明した各実施の形態においては、測定を開始すると、回転台1が連続的に回動し、探触子40の先端部18を順次に右隣の測定点に合わせているが、探触子40の先端部18を測定点に合わせるタイミングが狂う場合がある。
【0044】
そこで、回転台1において、探触子40から再放射された赤外線を受光した瞬間に、カウンタ36、37の計数値を測定点の角度データおよび長さデータとしてRAM34に格納すると、回転台1の回動を停止させるように構成する。
【0045】
そして、探触子40の先端部18を次の測定点に合わせて確認したのち、リモコン装置を操作して「回動開始」の信号を回転台1に送信し、回転台1で「回動開始」の信号を受信すると、回転台1の回動を再開させる。
【0046】
あるいは、回転台1において、探触子40から再放射された赤外線を受光した瞬間に、カウンタ36、37の計数値を測定点の角度データおよび長さデータとしてRAM34に格納して回転台1の回動を一定時間停止させ、その後、自動的に回動を再開させるように構成してもよいのである。
【0047】
(第7の実施の形態)
以上で説明した各実施の形態においては、探触子40に設けた応答装置として光センサおよびLEDを設けているが、光センサおよびLEDの代わりに、入射方向へ光線を反射させる小さいプリズムを設けてもよいのである。
【0048】
(その他の実施の形態)
以上で説明した各実施の形態においては、収集した各部屋のデータをRAM34に格納し、SIO35を介してパーソナル・コンピュータなどの外部機器4に出力しているが、図11に示すように、RAM34およびSIO35の代わりに、CPU31から引き出されたバスにソケット39を接続し、このソケット39にメモリICを内蔵したICカード38を装着し、収集した各部屋のデータをこのICカード38のメモリICに格納する。
【0049】
そして、全ての部屋のデータを収集し終わると、ソケット39からICカード38を外して、パーソナル・コンピュータなどに接続し、収集したデータを転送して処理することができる。
【0050】
また、図3に示すように、測定装置に小型のプリンタ7を設けて、SIO35を介して接続し、測定したデータをプリンタ7によって印字させるように構成しておくと、測定現場で極座標データを知ることができる。
【0051】
さらに、CPU31によって、測定した極座標データをXY座標系に変換するように構成しておくと、プリンタ7によってXY座標系に変換されたデータを印字させることが可能である。
【0052】
この印字出力としては、基準点を原点として、各測定点をXY座標系で表現したものの他に、畳やタイルを敷き込むに際には、畳やタイルのように標準寸法が決まっているものを基準とし、標準寸法からの偏差値で表現したデータを印字させてもよいのである。
【0053】
以上の各実施の形態においては、エンコーダ11、13としてインクリメンタル形のエンコーダを使用しているが、アブソリュート形のエンコーダを使用してもよく、その場合には2つのカウンタ36、37を設ける必要はなく、アブソリュート形のエンコーダを直接PIO32に接続すればよいのである。
【0054】
【発明の効果】
以上の実施の形態に基づく説明から明らかなように、この発明の部屋の寸法測定装置は、持ち運びが容易であり、経験や熟練を要することなく、誰でも短時間に部屋の寸法を手間をかけずに正確に測定できる。
【0055】
特に、回転台の指向方向(ワイヤーの真の引出方向)に可視レーザ光線15を放射して、その可視レーザ光線15を回動させてワイヤーの先端に結合した探触子の光センサへ入射させることにより、手間をかけずに、測定誤差の著しく少ない正確な角度データを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の部屋の寸法測定装置の第1の実施形態を分解して示した斜視図、
【図2】図1に示す装置におけるワイヤーの先端に結合した探触子を示す斜視図、
【図3】図1に示す装置の信号処理回路を示すブロック図、
【図4】図1に示す装置によって部屋のデータを得る状況を示す平面図、
【図5】図1に示す装置によって得たデータより部屋の寸法を算出する状況を示す平面図、
【図6】図1に示す装置の探触子が傾いた状態を示す平面図、
【図7】この発明の第2の実施形態で使用する探触子の平面図、
【図8】この発明の第3の実施形態で使用する探触子の平面図、
【図9】この発明の第4の実施形態で使用する探触子の平面図、
【図10】この発明の第4の実施形態における1対の光センサの出力を示す波形図、
【図11】この発明の装置のその他の実施形態の回路を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 回転台
2 基台
5 レーザ光源
7 プリンタ
11 ロータリ・エンコーダ
13 リニア・エンコーダ
14 モータ
15 レーザ光線
16 光センサ
17 ワイヤーまたはテープ
31 CPU
32 PIO
33 ROM
34 RAM(記憶手段)
36、37 アップ・ダウン・カウンタ
38 ICカード
39 ソケット
40 探触子
42 LED
43 光センサ

Claims (9)

  1. 基台と、該基台に回動自在に載置された回転台と、該回転台上に載置され、上記基台に対する回転台の回動角度を検出するロータリ・エンコーダと、上記回転台上に載置され、引き出されたワイヤーまたはテープなどの長さを検出するリニア・エンコーダと、上記回転台上に載置され、回転台の指向方向にレーザ光線を放射するレーザ光源と、上記ワイヤーまたはテープなどの先端に結合された先鋭な先端部を有する探触子と、該探触子に設けられた上記レーザ光線を受光したときに光線を再放射する応答装置と、上記指向方向に存在する測定すべき基準点に上記探触子の先端部を合わせたのち、上記回転台において上記応答装置より再放射されたときの角度データおよび長さデータを格納する記憶手段とを具備することを特徴とする部屋の寸法測定装置。
  2. 基台と、該基台に回動自在に載置された回転台と、該回転台上に載置され、上記基台に対する回転台の回動角度を検出するロータリ・エンコーダと、上記回転台上に載置され、引き出されたワイヤーまたはテープなどの長さを検出するリニア・エンコーダと、上記回転台上に載置され、回転台の指向方向にレーザ光線を放射するレーザ光源と、上記ワイヤーまたはテープなどの先端に結合された先鋭な先端部を有する探触子と、該探触子の中心線上に設けられた上記レーザ光線を受光する第1の光センサおよび第2の光センサ、上記第1の光センサで上記レーザ光線を受光したときに第1の周波数で、上記第2の光センサで上記レーザ光線を受光したときに第2の周波数で輝度変調した光線を再放射する応答装置と、上記指向方向に存在する測定すべき基準点に上記探触子の先端部を合わせたのち、上記回転台において異なる上記周波数で輝度変調された光線を受光したとき、両者の角度差データをそのときの長さデータに基づいて探触子の方位を補正する補正手段と、補正された角度データおよび長さデータを格納する記憶手段とを具備することを特徴とする部屋の寸法測定装置。
  3. 基台と、該基台に回動自在に載置された回転台と、該回転台上に載置され、上記基台に対する回転台の回動角度を検出するロータリ・エンコーダと、上記回転台上に載置され、引き出されたワイヤーまたはテープなどの長さを検出するリニア・エンコーダと、上記回転台上に載置され、回転台の指向方向にレーザ光線を放射するレーザ光源と、上記ワイヤーまたはテープなどの先端に結合された先鋭な先端部を有する探触子と、該探触子の中心線上に設けられた上記レーザ光線を受光する第1の光センサおよび第2の光センサ、一方の光センサで上記レーザ光線を受光したときに光線の再放射を開始し、他の光センサで上記レーザ光線を受光したときに光線の再放射を終了する応答装置と、上記指向方向に存在する測定すべき基準点に上記探触子の先端部を合わせたのち、上記回転台において上記応答装置より再放射された光線を受光したとき、受光持続期間の角度差データをそのときの長さデータに基づいて探触子の方位を補正する補正手段と、補正された角度データおよび長さデータを格納する記憶手段とを具備することを特徴とする部屋の寸法測定装置。
  4. 応答装置より再放射する光線を、第1の光センサまたは第2の光センサのうち、最初にレーザ光線を受光した光センサにより異なる第1の周波数または第2の周波数で輝度変調することを特徴とする請求項3に記載の部屋の寸法測定装置。
  5. 応答装置より再放射する光線を、第1の光センサおよび第2の光センサでレーザ光線を同時に受光したとき、一定のパルス幅の光パルスを第3の周波数で輝度変調することを特徴とする請求項2または請求項3に記載の部屋の寸法測定装置。
  6. 基台と、該基台に回動自在に載置された回転台と、該回転台上に載置され、上記基台に対する回転台の回動角度を検出するロータリ・エンコーダと、上記回転台上に載置され、引き出されたワイヤーまたはテープなどの長さを検出するリニア・エンコーダと、上記回転台上に載置され、回転台の指向方向にレーザ光線を放射するレーザ光源と、上記ワイヤーまたはテープなどの先端に結合された先鋭な先端部を有する探触子と、該探触子の中心線上に設けられた上記レーザ光線を受光する第1の光センサおよび上記探触子の後部において中心線より一定距離離れた位置に設けられた上記レーザ光線を受光する第2の光センサを備え、上記2つの光センサで上記レーザ光線を受光したときに光線を再放射する応答装置と、上記指向方向に存在する測定すべき基準点に上記応答装置の先端部を合わせたのち、上記回転台において上記応答装置より再放射された2つの光線を受光したときの角度差データをそのときの長さデータに基づいて探触子の方位を補正する補正手段と、補正された角度データおよび長さデータを格納する記憶手段とを具備することを特徴とする部屋の寸法測定装置。
  7. 基台と、該基台に回動自在に載置された回転台と、該回転台上に載置され、上記基台に対する回転台の回動角度を検出するロータリ・エンコーダと、上記回転台上に載置され、引き出されたワイヤーまたはテープなどの長さを検出するリニア・エンコーダと、上記回転台上に載置され、回転台の指向方向にレーザ光線を放射するレーザ光源と、上記ワイヤーまたはテープなどの先端に結合された先鋭な先端部を有する探触子と、該探触子の中心線上に設けられた上記レーザ光線を受光する第1の光センサおよび上記探触子の後部において中心線より一定距離離れた位置に設けられた上記レーザ光線を受光する第2の光センサ、一方の光センサで上記レーザ光線を受光したときに光線の再放射を開始し、他方の光センサで上記レーザ光線を受光したときに光線の再放射を終了する応答装置と、上記指向方向に存在する測定すべき基準点に上記探触子の先端部を合わせたのち、上記回転台において再放射された光線を受光したとき、受光持続期間の角度差データをそのときの長さデータに基づいて探触子の方位を補正する補正手段と、補正された角度データおよび長さデータを格納する記憶手段とを具備することを特徴とする部屋の寸法測定装置。
  8. レーザ光線を交流信号で変調して放射し、応答装置の光センサとより出力される交流成分をそれぞれ増幅する増幅器を具備し、該増幅器の出力に基づいて上記応答装置より再放射させることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項6、請求項7の何れかに記載の部屋の寸法測定装置。
  9. 応答装置として、入射方向へ光線を反射させる小さいプリズムを用いたことを特徴とする請求項1または請求項6に記載の部屋の寸法測定装置。
JP14349896A 1996-05-15 1996-05-15 部屋の寸法測定装置 Expired - Fee Related JP3659436B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14349896A JP3659436B2 (ja) 1996-05-15 1996-05-15 部屋の寸法測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14349896A JP3659436B2 (ja) 1996-05-15 1996-05-15 部屋の寸法測定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09304068A JPH09304068A (ja) 1997-11-28
JP3659436B2 true JP3659436B2 (ja) 2005-06-15

Family

ID=15340124

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14349896A Expired - Fee Related JP3659436B2 (ja) 1996-05-15 1996-05-15 部屋の寸法測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3659436B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013127450A (ja) * 2011-11-17 2013-06-27 Kyokuto Sanki Co Ltd 部屋の寸法測定装置

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100581226B1 (ko) * 2005-11-24 2006-05-18 (주)하이컴 레이저를 이용한 건물 크기 정보의 실시간 gis 수치지도업데이트 방법
KR100587411B1 (ko) * 2005-11-24 2006-06-08 (주)대한지적기술단 레이저를 이용한 건물 크기 정보의 획득방법
CN109282758A (zh) * 2018-09-19 2019-01-29 浙江习瑞科技有限责任公司 一种土地规划测量器
CN111412888B (zh) * 2020-04-24 2022-03-11 武汉派涅尔科技有限公司 一种建筑物尺寸测量方法
JP2023074350A (ja) * 2021-11-17 2023-05-29 パナソニックIpマネジメント株式会社 スキャナ装置及びエリア設定方法
CN116147454B (zh) * 2023-04-18 2023-06-27 平原县自然资源服务中心 一种用于工程管理的辅助测量工具

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013127450A (ja) * 2011-11-17 2013-06-27 Kyokuto Sanki Co Ltd 部屋の寸法測定装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09304068A (ja) 1997-11-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8943701B2 (en) Automated layout and point transfer system
US5621531A (en) Self-aligning sewer pipe laser
JP3659436B2 (ja) 部屋の寸法測定装置
WO1995019031A1 (en) System for determining the roll of a remote unit
CN201233224Y (zh) Ccd激光三角位移传感器
GB2155271A (en) Object location
US6903810B2 (en) Optical lateral distance hand-held measuring device
CN107290739A (zh) 探测器组件、探测器及激光测距系统
JP3693198B2 (ja) 部屋の寸法測定装置
JP6653028B2 (ja) レーザー受信機に入射する受信ビームと回転レーザービームとを比較するための方法
US5675514A (en) Telemetric spacial data recorder
JP2617852B2 (ja) 部屋の寸法測定装置
JP2002031530A (ja) 部屋の寸法測定装置
JP4061414B2 (ja) 部屋の寸法測定装置および方法
CN106443609B (zh) 一种角度随动监测系统及方法
JP2748211B2 (ja) 部屋の寸法測定装置
JPH0212561Y2 (ja)
CN213517559U (zh) 一种高效型房产测距仪
JP3182515U (ja) レーザ距離計
CN108896008A (zh) 一种控照型光测距与定位系统
CN217845082U (zh) 非接触式距离测量装置
SU1589048A1 (ru) Способ бесконтактного измерени диаметров цилиндрических объектов
CN107037412A (zh) 一种角度自动测量系统及方法
JP2004333399A (ja) 部屋の寸法測定装置および方法
JP2844145B2 (ja) 部屋の寸法測定装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050208

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050222

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050310

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090325

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100325

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100325

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110325

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130325

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130325

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140325

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees