JP3659322B2 - 受像管放電装置、受像管放電装置の漏れ磁束軽減方法およびビデオ装置 - Google Patents

受像管放電装置、受像管放電装置の漏れ磁束軽減方法およびビデオ装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、受像管放電装置、受像管放電装置の漏れ磁束軽減方法およびビデオ装置に関し、特に、偏向回路からのドライブ電流に基づいて受像管に高電圧を供給するとともに同受像管の電子ビームを偏向させる受像管放電装置、受像管放電装置の漏れ磁束軽減方法およびビデオ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、この種の受像管放電装置では、偏向コイルから漏れる磁束を軽減させるため、受像管放電装置の周囲を金属板等のシールド材で覆っている。特に、受像管放電装置を有するビデオ装置では、磁気テープの磁気再生等を行う際に偏向コイルからの漏れ磁束が影響するため、磁気ヘッドの位置での磁界が少なくなるようにシールド材は設けられている。
また、特開平5−232891号公報に開示されたものも知られている。この装置は、偏向ヨークの水平コイルと直列になるように接続して水平偏向電流を流すようにしたコイルを設けている。そして、このコイルより発生する磁界により偏向ヨークから漏れる磁界の水平方向分布を均一化するように、このコイルを偏向ヨークの近傍に配置固定している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の受像管放電装置においては、以下のような課題があった。
すなわち、前者の装置では、偏向コイルをシールド材で完全に覆うことはできないため、漏れ磁束は完全には遮断されず、外部に放出されてしまう。
後者のものでは、偏向ヨークから漏れる磁界の水平方向分布を均一化することができるものの、別途、磁界を発生させるコイルを設ける必要がある。この他、特開平2−7334号公報に開示された装置でも、別途、磁界を発生させるコイルを設ける必要がある。
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、偏向コイルを覆うシールド材や別途磁界を発生させる回路を必要とせず、偏向コイルからの漏れ磁束を軽減させることが可能な受像管放電装置、受像管放電装置の漏れ磁束軽減方法およびビデオ装置の提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1にかかる発明は、偏向回路からのドライブ電流に基づいて受像管の電子ビームを偏向させる磁界を生成する偏向コイルと、上記ドライブ電流を供給されるとともに上記偏向コイルからの漏れ磁束を打ち消す向きに巻回されたコイルを有し、上記受像管に高電圧を供給するトランス回路とを具備し、上記トランス回路は、傾動可能に設置されているする構成としてある。
【0005】
上記のように構成した請求項1にかかる発明においては、トランス回路は、偏向回路のドライブ電流を利用して高電圧を生成し、受像管に供給する。すると、この高電圧により受像管内で電子ビームが生じる。また、偏向コイルは同偏向回路からのドライブ電流を利用して磁束を生成し、受像管内で磁界を生じさせて電子ビームを偏向させる。その際、偏向コイルから漏れ磁束が若干生じる。
ここで、トランス回路が利用するドライブ電流は、トランス回路に設けられているコイルに供給される。すると、偏向コイルとトランス回路のコイルとは同じドライブ電流を利用することになるため、偏向コイルから生じる漏れ磁束と、トランス回路のコイルから発生する漏れ磁束とは、ともにドライブ電流と同じ周波数となる。そして、トランス回路のコイルは偏向コイルからの漏れ磁束を打ち消す向きに巻回されているので、偏向コイルから生じる漏れ磁束がトランス回路のコイルから発生する同じ周波数の漏れ磁束によって打ち消される。
したがって、偏向コイルを覆うシールド材を必要とせず、偏向コイルからの漏れ磁束を軽減させることが可能となる。その際、受像管に高電圧を供給するトランス回路に設けられたコイルを利用するのみであり、別途磁界を発生させる回路を設ける必要はない。
【0006】
ここで、偏向コイルは、偏向回路からのドライブ電流に基づいて受像管の電子ビームを偏向させる磁界を生成することができればよい。例えば、水平方向に電子ビームを偏向させるものであってもよいし、垂直方向に電子ビームを偏向させるものであってもよく、その構成は種々可能である。
トランス回路は、ドライブ電流を供給されるコイルを有し、受像管に高電圧を供給することができればよい。例えば、汎用的なフライバックトランスを用いたものであってもよいし、トランスに高圧出力トランジスタを併用して高電圧を生成するようにしたものであってもよく、その構成は様々可能である。
【0007】
また、請求項1にかかる発明は、上記トランス回路は、傾動可能に設置されている構成としてある。
上記のように構成した請求項1にかかる発明においては、コイルを有するトランス回路は、傾動可能である。すると、トランス回路の傾きを変えることで同コイルから発生する磁束の向きが変わるため、偏向コイルからの漏れ磁束を打ち消すようにトランス回路の傾きを設定することで、偏向コイルからの漏れ磁束を軽減させるように調整することが可能となる。また、トランス回路の傾きを調整することにより、より確実に偏向コイルからの漏れ磁束を軽減させることが可能となる。
なお、トランス回路を傾動可能にさせる構成は様々可能である。例えば、トランス回路だけを独立した基板上に形成し、この基板を端部の二箇所で回動可能に支持してもよいし、この基板の一端を回動可能に支持して他端側を外部のケース内側に固定するようにしてもよい。
【0008】
さらに、トランス回路のコイルから発生する磁束の強さを変えることが可能な構成としてもよく、その具体的な構成の一例として、請求項2にかかる発明は、請求項1に記載の受像管放電装置において、上記トランス回路は、上記コイルから発生する漏れ磁束を軽減させるシールド材を周囲に備える構成としてある。
上記のように構成した請求項2にかかる発明においては、トランス回路のコイルから発生する漏れ磁束は、周囲に設けられたシールド材で軽減される。すると、シールド材に応じて、偏向コイルからの漏れ磁束を打ち消す強さが変わるため、同漏れ磁束をより軽減させるように調整することが可能となる。
【0009】
ここで、シールド材は、トランス回路のコイルから発生する漏れ磁束を軽減させることができればよく、その具体的な構成の一例として、請求項3にかかる発明は、請求項2に記載の受像管放電装置おいて、上記シールド材は、傾動可能な板材で形成されている構成としてある。
上記のように構成した請求項3にかかる発明においては、トランス回路のコイルから発生する漏れ磁束は、周囲に設けられたシールド材である板材で軽減される。この板材は傾動可能であり、傾きが変えられることでトランス回路のコイルから発生する漏れ磁束の強さが変わる。したがって、簡易な構成にて偏向コイルからの漏れ磁束を打ち消す強さを変えることができ、同漏れ磁束をより軽減させるように調整することが可能となる。
むろん、シールド材として傾動可能な板材を用いるのは一例に過ぎず、例えば磁束を遮断する効果を有する金属箔等を用いてもよく、様々なものが適用可能である。
【0010】
ところで、本受像管放電装置の具体的な適用例として、請求項4にかかる発明は、水平偏向回路からのドライブ電流に基づいて受像管の電子ビームを略水平方向に偏向させる磁界を生成する水平偏向コイルと、上記ドライブ電流を供給されるとともに上記水平偏向コイルからの漏れ磁束を打ち消す向きに巻回されたコイルを有し、上記受像管に高電圧を供給するフライバックトランスとを具備し、上記フライバックトランスは、傾動可能に設置されている構成としてある。
すなわち、本発明は、上記具体構成を有する受像管放電装置としても有効である。
【0011】
また、上記コイルを有するフライバックトランスの向きの一例として、請求項5にかかる発明は、請求項4に記載の受像管放電装置において、上記フライバックトランスは、コアギャップが形成されて上記コイルが巻回されたコアを有し、上記水平偏向コイルの略鉛直方向における所定位置と略同一水平面上に設けられて同コアギャップの向きを同所定位置の方向とした構成としてある。
【0012】
上記のように構成した請求項5にかかる発明においては、水平偏向コイルが受像管の電子ビームを略水平方向に偏向させる際、受像管内に略垂直方向に変化する磁界を生じさせるため、水平偏向コイルの略鉛直方向の所定位置における漏れ磁束の向きは略鉛直方向となっている。一方、フライバックトランスから発生する漏れ磁束は、磁束の漏れやすいコアギャップの方向に広がった磁界を生じさせる。ここで、コアギャップの向きは上記所定位置のある略水平方向となっているので、同所定位置において、フライバックトランスから発生する漏れ磁束の向きも略鉛直方向となる。そして、フライバックトランスのコイルは水平偏向コイルの漏れ磁束を打ち消す向きに巻回されているので、水平偏向コイルからの漏れ磁束による略鉛直方向の所定位置における磁界をより有効に軽減させることができる。
【0013】
このように偏向コイルの漏れ磁束を軽減させる際の手法は、必ずしも実体のある装置に限られる必要もなく、その一例として、請求項6にかかる発明は、受像管に高電圧を供給するトランス回路を傾動可能に設置するとともに、当該トランス回路に備えられるコイルを、偏向回路からのドライブ電流に基づいて同受像管の電子ビームを偏向させる磁界を生成する偏向コイルからの漏れ磁束を打ち消す向きに巻回して同ドライブ電流を供給することにより、同偏向コイルの漏れ磁束を打ち消す構成としてある。
すなわち、必ずしも実体のある装置に限らず、その方法としても有効であり、請求項2〜請求項5に記載された装置構成を当該方法に対応させることも可能であることは言うまでもない。
【0014】
また、当該受像管放電装置を適用した具体的な装置の例として、請求項7にかかる発明は、偏向回路からのドライブ電流に基づいて受像管に高電圧を供給するとともに同受像管の電子ビームを偏向させる受像管放電装置を有する映像出力装置と、磁気ヘッドにより再生した磁気テープの映像信号を増幅して同受像管に出力可能な磁気再生装置とを具備するビデオ装置であって、上記受像管放電装置は、上記偏向回路からのドライブ電流に基づいて上記受像管の電子ビームを偏向させる磁界を生成する偏向コイルと、上記ドライブ電流を供給されるとともに、上記偏向コイルからの漏れ磁束による上記磁気ヘッドの位置における磁界を打ち消す向きに巻回されたコイルを有し、上記受像管に高電圧を供給するトランス回路とを備える構成としてある。
【0015】
上記のように構成した請求項7にかかる発明においては、トランス回路のコイルは偏向コイルからの漏れ磁束による磁気ヘッドの位置での磁界を打ち消す向きに巻回されている。すると、磁気ヘッドの位置での磁界は、トランス回路のコイルから発生する同じ周波数の漏れ磁束による磁界によって打ち消されて少なくなる。したがって、磁気テープを再生する際、偏向コイルからの漏れ磁束の影響が少なくなり、再生画面の画質を向上させることが可能となる。
【0016】
さらに、より具体的なビデオ装置の例として、請求項8にかかる発明は、請求項7に記載のビデオ装置において、上記偏向コイルは、上記磁気ヘッドの略上方に設けられるとともに、水平偏向回路からのドライブ電流に基づいて上記受像管の電子ビームを略水平方向に偏向させる磁界を生成する水平偏向コイルであり、上記トランス回路は、上記磁気ヘッドと略同一水平面上であって上記受像管の電子ビームの照射方向を基準として同磁気ヘッドから略垂直方向に設けられ、コアギャップが形成されて上記コイルが巻回されたコアを有するとともに、同コアギャップの向きを上記磁気ヘッドの方向としたフライバックトランスである構成としてある。
すなわち、本発明は、上記具体構成を有するビデオ装置としても有効である。
なお、磁気ヘッドにて磁気記録を行うことが可能なビデオ装置であっても、本受像管放電装置を適用することが可能である。この場合、磁気テープへの記録時に偏向コイルからの漏れ磁束の影響が少なくなり、磁気テープの記録画質が向上することになる。
【0017】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、偏向コイルを覆うシールド材や別途磁界を発生させる回路を必要とせず、偏向コイルからの漏れ磁束を軽減させることが可能になるとともに、偏向コイルからの漏れ磁束を打ち消すようにトランス回路の傾きを設定することで、偏向コイルからの漏れ磁束を軽減させるように調整することが可能な受像管放電装置を提供することができる。
さらに、請求項2にかかる発明によれば、偏向コイルからの漏れ磁束をより軽減させるように調整することが可能となる。
【0018】
さらに、請求項3にかかる発明によれば、簡易な構成にて偏向コイルからの漏れ磁束をより軽減させるように調整することが可能となる。
さらに、請求項4にかかる発明によれば、水平偏向コイルを覆うシールド材や別途磁界を発生させる回路を必要とせず、水平偏向コイルからの漏れ磁束を軽減させることが可能になるとともに、水平偏向コイルからの漏れ磁束を打ち消すようにフライバックトランスの傾きを設定することで、水平偏向コイルからの漏れ磁束を軽減させるように調整することが可能な受像管放電装置を提供することができる。
さらに、請求項5にかかる発明によれば、水平偏向コイルの略鉛直方向における磁界をより有効に軽減させることが可能となる。
【0019】
さらに、請求項6にかかる発明によれば、偏向コイルを覆うシールド材や別途磁界を発生させる回路を必要とせず、偏向コイルからの漏れ磁束を軽減させることが可能になるとともに、偏向コイルからの漏れ磁束を打ち消すようにトランス回路の傾きを設定することで、偏向コイルからの漏れ磁束を軽減させるように調整することが可能な受像管放電装置の漏れ磁束軽減方法を提供することができる。
さらに、請求項7請求項8にかかる発明によれば、水平偏向コイルからの漏れ磁束による磁気ヘッドへの影響を軽減させることが可能なビデオ装置を提供することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面にもとづいて本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態にかかる受像管放電装置を適用したテレビデオ100の概略構成を示したブロック図である。同図において、IICバス50には、内部機器を集中的に制御する主制御手段であるマイコン10と、テレビジョン放送電波を受信するチューナ20と、受信されたテレビジョン放送電波やビデオテープに記録された信号に基づいて映像信号や音声信号を復元して出力する1チップIC30と、磁気テープの再生等を制御するビデオユニット40とが接続されている。そして、これらはIICバス50を介して、シリアルデータ通信により所定のデータ通信を行うようになっている。そして、マイコン10がこのシリアルデータ通信によって装置全体を制御することにより、テレビデオとしての機能を実現している。
【0021】
チューナ20はいわゆる電圧シンセサイザを採用したチューナであり、IICバス50を介して制御可能となっている。通常のチューナは同調電圧(V0)用のポテンションメータと、VHFローバンド(VL)、VHFハイバンド(VH)およびUHF(U)のバンド切換スイッチとを備え、これらを適宜設定することにより所望の選局周波数に応じた信号を受信する。本チューナ20はこれらの機械的な構成を含まず、マイコン10からIICバス50を介してこれらの設定値を入手し、同設定値に対応した受信周波数のテレビジョン放送信号を図示しないアンテナを介して受信する。同時に、同テレビジョン放送信号から中間周波信号を生成し、1チップIC30に出力する。
【0022】
1チップIC30に入力された中間周波信号は内部の図示しない信号系回路に入力され、中間周波増幅される。映像信号については、中間周波増幅がなされた後に映像検波され、その検波出力に基づいて所定の色復調処理が施されてRGB信号が出力される。このRGB信号はカソードアンプ61に入力され、適宜増幅されて受像管62に出力される。
また、音声信号については、中間周波増幅の過程において第二音声中間周波信号として取り出され、FM検波を経て1チップIC30からAUDIO信号が出力される。このAUDIO信号は図示しないオーディオアンプに入力され、適宜増幅されて図示しないスピーカに供給される。
【0023】
さらに、1チップIC30内では、検波出力から水平および垂直同期信号が分離され、内部の図示しない同期回路に入力される。同期回路では、水平・垂直同期信号に対応した発振出力が入力されており、それぞれの発振出力と水平・垂直同期信号とでPLLループを構成している。このPLLループによって対応する発振出力と位相がロックした信号はのこぎり波状であり、水平ドライブ信号と垂直ドライブ信号として出力される。これらのドライブ信号は水平偏向回路63と垂直偏向回路64とに入力され、受像管62の電子ビームを偏向させるためのドライブ電流が作成されて受像管放電装置に供給される。
なお、1チップIC30は、ビデオユニット40から入力されるビデオ再生信号に基づいて各種信号を作成して出力することが可能である。この場合、検波復調は行われずにRGB信号、AUDIO信号、水平ドライブ信号、垂直ドライブ信号が出力される。
【0024】
ビデオユニット40は、ビデオメカ41内のセンサからの抽出信号を受信しながらサーボモータを駆動制御し、テープ送り機構41aにてテープ送りなどを実行している。また、磁気テープを引き出すとともに、同磁気テープに摺接する磁気ヘッド41bを使用してヘッド信号の授受を行い、磁気テープに対する再生等を実行している。
【0025】
水平偏向回路63は、水平ドライブ信号から高周波数ののこぎり波状の電圧とされた水平ドライブ電流を生成し、受像管放電装置70を構成する水平偏向コイル71に供給している。水平偏向コイル71は受像管62に取り付けられており、水平ドライブ電流に応じて電子ビームを水平方向に偏向させる。他方、垂直偏向回路64は、垂直ドライブ信号から比較的低周波数ののこぎり波状の電圧とされた垂直ドライブ電流を生成し、受像管放電装置70を構成する垂直偏向コイル72に供給している。垂直偏向コイル72も受像管62に取り付けられており、垂直ドライブ電流に応じて電子ビームを垂直方向に偏向させる。
【0026】
なお、水平偏向回路63で生じる水平ドライブ電流は、受像管放電装置70を構成するトランス回路であるフライバックトランス74にも供給されている。このフライバックトランス74は、磁性体で形成されたコアに巻回された一次側のコイル74aを有している。そして、水平ドライブ電流がコイル74aに入力され、受像管62にて電子を放出させる等のための高電圧が生成されて出力されるようになっている。
この高電圧は、図示しない整流回路にて直流に変換され、受像管62に供給される。すると、映像信号に応じた電子ビームが偏向されつつ放出されて、受像管62に画像が現れることになる。
【0027】
電子ビームを偏向させる偏向コイルは受像管62内に磁界を生じさせるが、外部に磁束が漏れてしまう。磁気ヘッドを有するテレビデオの場合、特に、水平偏向コイルから生じる高周波数の漏れ磁束は再生時等に磁気ヘッドに影響を与え、再生画質等が低下してしまう原因となっている。従来は、磁束を軽減させる効果のある金属板で受像管放電装置の周囲を覆っていたが、漏れ磁束の影響を完全になくすのは困難であった。
そこで、本実施形態では、フライバックトランス74のコイル74aを、水平偏向コイル71からの漏れ磁束による磁気ヘッド41bの位置での磁界を打ち消す向きに巻回している。そして、コイル74aから発生する漏れ磁束により、水平偏向コイル71からの漏れ磁束を打ち消すようにしている。
なお、図2の背面図に示すように、磁気ヘッド41bは水平偏向コイル71の略鉛直下方に設けられており、フライバックトランス74は磁気ヘッド41bと略同一水平面上であって、受像管62の電子ビームの照射方向を基準として磁気ヘッド41bから略垂直方向に設けられている。そして、後述するように、フライバックトランス74は磁気ヘッド41bの位置での磁界を最も小さくさせる向きに配置されている。
【0028】
図3は、受像管放電装置70の主要構成を示す回路図である。
同図において、受像管放電装置70には、水平偏向回路63に接続されて水平ドライブ電流が一端に入力される水平偏向コイル71と、垂直偏向回路64に接続されて垂直ドライブ電流が一端に入力される垂直偏向コイル72と、水平ドライブ電流を昇圧して受像管62に供給するフライバックトランス74とから構成されている。なお、これらの偏向コイルに流れる直流成分を遮断するため、水平偏向コイル71や垂直偏向コイル72の他端はそれぞれコンデンサ71a、コンデンサ72aを介してグランドに接続されている。
【0029】
フライバックトランス74の二つの入力端は一次側のコイル74aの両端に繋がっている。これらの入力端の一方は水平偏向回路63に接続され、他方は直流成分遮断用のコンデンサ73を介してグランドに接続されている。コイル74aが巻回されているコアには、コイル74aよりも巻き数の多い二次側のコイル74bも巻回されており、このコイル74bの両端を出力端として受像管62に高電圧が供給されるようになっている。
【0030】
受像管放電装置70にのこぎり波状の電圧とされた水平ドライブ電流が供給されると、フライバックトランス74に水平ドライブ電流が入力され、高電圧が生成されて受像管62に供給される。すると、受像管62では、この高電圧に基づいて電子が放出され、電子ビームが生じる。
一方、同水平ドライブ電流が供給される水平偏向コイル71からは、水平ドライブ電流と同じ高周波数の磁束が生じる。この磁束は受像管62内で鉛直方向に振幅する磁界を生じさせ、電子ビームを水平に偏向させる。その際、水平偏向コイル71から鉛直方向に振幅する漏れ磁束が若干生じる。なお、垂直偏向コイル72からは垂直ドライブ電流と同じ比較的低周波数であって水平方向に振幅する漏れ磁束が若干生じる。
また、水平ドライブ電流はフライバックトランス74のコイル74aに入力されるため、コイル74aからも水平ドライブ電流と同じ高周波数の磁束が発生し、フライバックトランス74内のコアに伝えられる。その際、発生した磁束は若干外部に漏れる。すなわち、磁気ヘッド41bの位置での磁界は、水平偏向コイル71、垂直偏向コイル72、フライバックトランス74からの漏れ磁束が合成されて生じることになる。
【0031】
なお、フライバックトランス74の内部には、図4の側面図に示すようにコアギャップ74dを有し、コアギャップ74dの部分を含めると略ロ字形であるコア74cが設けられている。このコア74cの一辺にコイル74a,74bが巻回されており、コアギャップ74dはコイル74a,74bが巻回された辺に対向する一辺の略中央部に形成されている。そして、磁気ヘッド41bと略同一水平面上にあるフライバックトランス74は、コアギャップ74dを磁気ヘッド41bの方向に向けて配置されている。
【0032】
ここで、磁気ヘッド41bに大きな影響を与えるのは高周波数の漏れ磁束である。そこで、水平偏向コイル71からの高周波数の漏れ磁束をフライバックトランス74から生じる同じ周波数の漏れ磁束で打ち消す向きに、フライバックトランス74のコイル74aを巻回している。すると、水平偏向コイル71からの漏れ磁束は、同じ周波数のコイル74aから発生する漏れ磁束によって打ち消され、受像管放電装置70の外部に漏れる磁束が少なくなることになる。
したがって、水平偏向コイル71を覆うシールド材を必要とせず、水平偏向コイル71からの漏れ磁束を軽減させることが可能となる。その際、受像管62に高電圧を供給するフライバックトランス74に設けられたコイル74aを利用するのみであり、別途磁界を発生させる回路を設ける必要はない。
【0033】
また、水平偏向コイル71が受像管62の電子ビームを略水平方向に偏向させる際、受像管62内に略垂直方向に変化する磁界を生じさせるため、図5と図6に示すように、水平偏向コイル71の略下方に設けられた磁気ヘッド41bの位置における漏れ磁束の向きは略鉛直方向となっている。また、フライバックトランス74から発生する漏れ磁束は、磁束の漏れやすいコアギャップ74dの方向に広がった磁界を生じさせる。ここで、コアギャップ74dは略水平方向に向いているので、同一水平面上に配置された磁気ヘッド41bの位置において、フライバックトランス74から発生する漏れ磁束の向きも略鉛直方向となる。すると、水平偏向コイル71から漏れる磁束による磁気ヘッド41bの位置での磁界が、フライバックトランス74から発生する漏れ磁束により有効に打ち消される。ここで、図5は水平偏向コイル71とフライバックトランス74とから生じる磁束の例をテレビデオ100の背面から見て示した模式図であり、矢印のついた曲線は磁束を示している。また、図6は水平偏向コイル71とフライバックトランス74とから生じる磁場の例をテレビデオ100の上面から見て示した模式図であり、点線で囲まれた部分は磁場となっている。
したがって、磁気ヘッド41bが水平偏向コイル71の略鉛直下方に設けられている場合、フライバックトランス74を磁気ヘッド41bと略同一水平面上に設けるとともにコアギャップ74dの向きを磁気ヘッド41bの方向とすることで、水平偏向コイル71からの漏れ磁束による磁気ヘッド41bにおける磁界をより有効に軽減させることができる。
なお、垂直ドライブ電流からトランス回路にて高電圧を生成する場合には、トランス回路に設けられるコイルを垂直偏向コイルからの漏れ磁束を打ち消す向きに巻回することで受像管放電装置の外部に漏れる磁束を少なくさせることが可能である。
【0034】
ところで、本実施形態では、磁気ヘッド41bの位置での磁界をできるだけ小さくするため、フライバックトランス74のコイル74aから発生する漏れ磁束の強さを調整することができるようにしている。
図7は、基板80上に設置されたフライバックトランス74と、フライバックトランス74を囲むシールド材81とを示す斜視図である。同図において、シールド材81は、透過する磁束を軽減させる金属部材で形成されている。このシールド材81は、略コ字形とした本体81aと、本体81aの開口側の端部に傾動可能に取り付けられた金属板81bとから構成され、略直方体状に形成されたフライバックトランス74を囲んで設置されている。そして、フライバックトランス74から金属板81b方向外側に磁気ヘッド41bがあり、磁気ヘッド41bへはこの金属板81bを介してフライバックトランス74からの漏れ磁束が伝搬される。
金属板81bの傾きが変えられると、フライバックトランス74から磁気ヘッド41b方向への金属板81bが遮る断面積は傾きに応じて変化するので、フライバックトランス74から伝搬される漏れ磁束の強さが変わる。したがって、簡易な構成にて偏向コイルからの漏れ磁束を打ち消す強さを変えることができ、磁気ヘッドの位置での磁界をより軽減させるように調整することが可能となる。
【0035】
また、水平偏向コイル71からの漏れ磁束は空気中を伝搬する波となっており、この波の向きにフライバックトランス74からの漏れ磁束の向きをあわせることができるよう、フライバックトランス74は傾動可能となっている。
図8は、フライバックトランス74を基板80上に取り付ける様子を示す斜視図である。同図において、フライバックトランス74は独立した小さな略長方形状の基板82に取り付けられている。基板82の四辺のうち向かい合った二辺の略中央に、同軸線上となるように略短円柱状の突起82a,82aが設けられている。また、基板80上には、突起82a,82aを上方から挿入することが可能であるとともに、上記軸線方向に対し垂直断面において略U字形とされた穴を有する二つの支持部材82b,82bが取り付けられている。支持部材82bには、ねじ82dと螺合するねじ穴82cが、水平方向であって上記軸線とは垂直方向に形成されている。
【0036】
基板82の突起82a,82aを支持部材82b,82bの穴に挿入すると、上記軸線を回転軸として基板82に実装されたフライバックトランス74は傾動可能となる。そして、水平偏向コイル71からの漏れ磁束の向きにあわせた状態でねじ穴82c,82cにねじ82d,82dを突起82a,82aに当接するまで螺合することで、フライバックトランス74は基板80上にて固定される。
すなわち、フライバックトランスを偏向コイルからの漏れ磁束を打ち消すのに最適な傾きとすることができ、磁気ヘッドの位置での磁界をより軽減させるように調整することが可能となる。なお、フライバックトランスを180度以上回転させることができるようにしておけば、フライバックトランス内のコイルに流れる電流の向きを変えるのと同等の効果が得られることになる。
【0037】
次に、上述のように構成した受像管放電装置70の作用について説明する。
図9は、磁気ヘッド41bの位置における磁界の変化の様子を示す波形図である。水平偏向コイル71からの漏れ磁束は上述のように鉛直方向に振幅する波となっているので、図9では、鉛直上向きを正の磁界として波形を示している。
なお、フライバックトランス74のコイル74aは、水平偏向コイル71からの漏れ磁束の向きと逆の向きの磁束が生成されるように巻回されている。また、フライバックトランス74からの漏れ磁束の振幅方向が水平偏向コイル71からの漏れ磁束の振幅方向となるように、フライバックトランス74の傾きは微調整されている。さらに、水平偏向コイル71の漏れ磁束による磁気ヘッド41bの位置での磁界の強さとフライバックトランス74の漏れ磁束による磁気ヘッド41bの位置での磁界の強さとがほぼ同じになるように、金属板81bの傾きも調整されている。
【0038】
のこぎり波状の電圧とされた水平ドライブ電流が水平偏向コイル71に入力されると、水平偏向コイル71からは水平ドライブ電流と同じ周波数ののこぎり波状に振幅する磁束が生じる。すると、水平偏向コイル71からの漏れ磁束は鉛直方向に振幅する波となり、この漏れ磁束に由来する磁気ヘッド41bの位置での磁界は、図9の上段に示すようにのこぎり波状となる。
一方、同じ水平ドライブ電流が入力されるフライバックトランス74のコイル74aからも、水平ドライブ電流と同じ周波数ののこぎり波状に振幅する磁束が生じる。ここで、コイル74aは水平偏向コイル71からの漏れ磁束の向きと逆の向きの磁束となるように巻回されているので、フライバックトランス74からの漏れ磁束に由来する磁気ヘッド41bの位置での磁界の向きは、図9の中段に示すように水平偏向コイル71由来の磁界の向きとは反対となる。
【0039】
磁気ヘッド41bの位置での鉛直方向の磁界は、水平偏向コイル71からの漏れ磁束に由来する磁界と、フライバックトランス74からの漏れ磁束に由来する磁界とが合成されたものになる。すると、図9の下段に示すように、水平偏向コイル71からの漏れ磁束に由来する磁界がフライバックトランス74からの漏れ磁束に由来する磁界によって打ち消される。すなわち、水平偏向コイルから生じる漏れ磁束がフライバックトランスのコイルから発生する同じ周波数の漏れ磁束によって打ち消され、磁気ヘッドの位置での磁界を軽減させることが可能となる。
したがって、磁気テープを再生等する際、水平偏向コイルからの漏れ磁束の影響が少なくなり、再生画面の画質を向上させることが可能となる。
【0040】
なお、図5や図6で示したように、フライバックトランス74は、水平偏向コイル71の略下方にある磁気ヘッド41bと略同一水平面上に設けられ、磁束の漏れやすいコアギャップ74dの向きを磁気ヘッド41bの方向とされているので、水平偏向コイル71からの漏れ磁束による磁気ヘッド41bにおける磁界をより有効に軽減させることができる。
また、図7や図8で示したように、フライバックトランス74や金属板81bの傾きが調整されているので、フライバックトランス74からの漏れ磁束は鉛直方向に振幅する波であるとともに、フライバックトランス74からの漏れ磁束に由来する磁気ヘッド41bの位置での磁界の強さが水平偏向コイル71からの漏れ磁束に由来する磁気ヘッド41bの位置での磁界の強さとほぼ同じになっている。したがって、より確実に水平偏向コイルからの漏れ磁束を軽減させ、磁気ヘッドへの漏れ磁束による影響を少なくさせることが可能となる。
【0041】
このように、本実施形態の受像管放電装置は、偏向コイルから生じる漏れ磁束がトランス回路のコイルから発生する同じ周波数の漏れ磁束によって打ち消され、外部に漏れる磁束は少なくなる。したがって、偏向コイルを覆うシールド材や別途磁界を発生させる回路を必要とせず、偏向コイルからの漏れ磁束を軽減させることが可能な受像管放電装置、受像管放電装置の漏れ磁束軽減方法およびビデオ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態にかかる受像管放電装置適用したテレビデオの概略構成を示したブロック図である。
【図2】 水平偏向コイル、磁気ヘッド、フライバックトランスをテレビデオの背面から見て示した背面図である。
【図3】 受像管放電装置の主要構成を示す回路図である。
【図4】 フライバックトランスのコアを示す側面図である。
【図5】 水平偏向コイルとフライバックトランスとから生じる磁束の例をテレビデオの背面から見て示した模式図である。
【図6】 水平偏向コイルとフライバックトランスとにより生じる磁場の例をテレビデオの上面から見て示した模式図である。
【図7】 基板上に設置されたフライバックトランスと、フライバックトランスを囲むシールド材とを示す斜視図である。
【図8】 フライバックトランスを基板上に取り付ける様子を示す斜視図である。
【図9】 磁気ヘッドの位置における磁界の変化の様子を示す波形図である。
【符号の説明】
10…マイコン
20…チューナ
30…1チップIC
40…ビデオユニット
41…ビデオメカ
41a…テープ送り機構
41b…磁気ヘッド
50…IICバス
61…カソードアンプ
62…受像管
63…水平偏向回路
64…垂直偏向回路
70…受像管放電装置
71…水平偏向コイル
71a…コンデンサ
72…垂直偏向コイル
72a…コンデンサ
73…コンデンサ
74…フライバックトランス
74a…コイル
74b…コイル
74c…コア
74d…コアギャップ
80…基板
81…シールド材
81a…本体
81b…金属板
82…基板
82a…突起
82b…支持部材
82c…ねじ穴
82d…ねじ
100…テレビデオ

Claims (8)

  1. 偏向回路からのドライブ電流に基づいて受像管の電子ビームを偏向させる磁界を生成する偏向コイルと、
    上記ドライブ電流を供給されるとともに上記偏向コイルからの漏れ磁束を打ち消す向きに巻回されたコイルを有し、上記受像管に高電圧を供給するトランス回路とを具備し、
    上記トランス回路は、傾動可能に設置されていることを特徴とする受像管放電装置。
  2. 上記請求項1に記載の受像管放電装置において、
    上記トランス回路は、上記コイルから発生する漏れ磁束を軽減させるシールド材を周囲に備えることを特徴とする受像管放電装置。
  3. 上記請求項2に記載の受像管放電装置おいて、
    上記シールド材は、傾動可能な板材で形成されていることを特徴とする受像管放電装置。
  4. 水平偏向回路からのドライブ電流に基づいて受像管の電子ビームを略水平方向に偏向させる磁界を生成する水平偏向コイルと、
    上記ドライブ電流を供給されるとともに上記水平偏向コイルからの漏れ磁束を打ち消す向きに巻回されたコイルを有し、上記受像管に高電圧を供給するフライバックトランスとを具備し、
    上記フライバックトランスは、傾動可能に設置されていることを特徴とする受像管放電装置。
  5. 上記請求項4に記載の受像管放電装置において、
    上記フライバックトランスは、コアギャップが形成されて上記コイルが巻回されたコアを有し、上記水平偏向コイルの略鉛直方向における所定位置と略同一水平面上に設けられて同コアギャップの向きを同所定位置の方向としたことを特徴とする受像管放電装置。
  6. 受像管に高電圧を供給するトランス回路を傾動可能に設置するとともに、当該トランス回路に備えられるコイルを、偏向回路からのドライブ電流に基づいて同受像管の電子ビームを偏向させる磁界を生成する偏向コイルからの漏れ磁束を打ち消す向きに巻回して同ドライブ電流を供給することにより、同偏向コイルの漏れ磁束を打ち消すことを特徴とする受像管放電装置の漏れ磁束軽減方法。
  7. 偏向回路からのドライブ電流に基づいて受像管に高電圧を供給するとともに同受像管の電子ビームを偏向させる受像管放電装置を有する映像出力装置と、磁気ヘッドにより再生した磁気テープの映像信号を増幅して同受像管に出力可能な磁気再生装置とを具備するビデオ装置であって、
    上記受像管放電装置は、
    上記偏向回路からのドライブ電流に基づいて上記受像管の電子ビームを偏向させる磁界を生成する偏向コイルと、
    上記ドライブ電流を供給されるとともに、上記偏向コイルからの漏れ磁束による上記磁気ヘッドの位置における磁界を打ち消す向きに巻回されたコイルを有し、上記受像管に高電圧を供給するトランス回路とを備えることを特徴とするビデオ装置。
  8. 上記請求項7に記載のビデオ装置において、
    上記偏向コイルは、上記磁気ヘッドの略上方に設けられるとともに、水平偏向回路からのドライブ電流に基づいて上記受像管の電子ビームを略水平方向に偏向させる磁界を生成する水平偏向コイルであり、
    上記トランス回路は、上記磁気ヘッドと略同一水平面上であって上記受像管の電子ビームの照射方向を基準として同磁気ヘッドから略垂直方向に設けられ、コアギャップが形成されて上記コイルが巻回されたコアを有するとともに、同コアギャップの向きを上記磁気ヘッドの方向としたフライバックトランスであることを特徴とするビデオ装置。
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