JP3656166B2 - 液体コーティング剤の液圧調整方法とその装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、主に液体コーティング剤を被塗物に塗布して、被塗物表面にコーティング加工を施す分野における、液体コーティング剤の液圧を遠隔操作によって調整するための方法とその装置に関すものである。
【0002】
【従来の技術】
コンベア等によって運ばれてくる個々の被塗物の表面を、液体コーティング剤でコーティング加工を施す場合の、従来の液体コーティング剤の液圧調整方法を図を用いて説明する。すなわち図3は従来の液体コーティング剤の液圧調整方法を示めす回路図であり、図4は従来の液圧調整弁の断面詳細図である。図において、符号71は液体コーティング剤78を貯溜するタンクであり、72はポンプ、73はフィルター、74は液体コーティング剤78の液圧を調整するための液圧調整弁、75はエア操作型の噴出ガン、76はコンベア、77は被塗物を示めす。
【0003】
タンク71に貯溜された液体コーティング剤78は、ポンプ72によって汲み上げられ、フィルター73を介して液圧調整弁74へと圧送され、更に液圧調整弁74で所定圧力に調圧されて噴出ガン75へと圧送される。噴出ガン75では操作用のエア79のON・OFF制御により噴出弁が開閉動作され、コンベア76上の被塗物77に向けて液体コーティング剤78が噴出され、被塗物77がコーティング加工される。噴出ガン75が閉状態の時には、液体コーティング剤78は管路80を介してポンプ72の吸引側へと循環される。
【0004】
図4は従来の液圧調整弁74の断面詳細図である。図において符号81はボデイであり、該ボデイ81には、弁体82、バルブシート83、バルブボール84、ボール押さえばね85及びロッド86が組み込まれている。またボデイ81には、ばね受け89が中心部に固定されたダイヤフラム88が、押さえ板90によって取り付けられている。更にボデイ81の上部には、カバー91が取り付けられ、該カバー91の上部にもうけた雌ねじ92には、ばね押さえ板93が設けられたばね調整ねじ94の雄ねじが螺合している。そして前記ばね受け89とばね押さえ板93との間には、ばね87が設けられる。95はばね調整ねじ94の緩み防止用のナットである。
【0005】
このように構成された液圧調整弁74の作用を説明すると、まずフィルター73を介してポンプ72から圧送された液体コーティング剤78(一次圧)は、ボデイ81の入口96から液圧調整弁74内に入り、弁体82の下面からバルブシート83とバルブボール84とで構成する弁機構の隙間を通って弁体82の出口から二次圧となってダイヤフラム88の下面部分に流入し、更にボデイ81の出口97から噴出ガン75へ供給される。
【0006】
その際、ダイヤフラム88の下面に作用する液体コーティング剤78の二次圧とばね87の力とがバランスして、液体コーティング剤78の二次圧が常に一定維持される。すなわち二次圧が低下するとばね87の力が勝り、ダイヤフラム88を押し下げ、それにつれてロッド86がバルブボール84を押し下げ、バルブシート83とバルブボール84との間に隙間ができて、一次圧側の液体コーティング剤78が二次側へ流れる。また二次圧がばね87の力よりも強くなるとダイヤフラム88は上側に押し上げられ、これに伴ってロッド86も上昇し、バルブボール84はボール押さえばね85の力と一次側の圧力とによってバルブシート83に押し付けられ、液体コーティング剤78の流れを遮断する。このようにして液圧調整弁74の二次圧は常に所定の圧力に維持される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の液体コーティング剤の液圧調整方法には、次のような問題があった。すなわち、噴出ガン75から噴出する液体コーティング剤78の圧力を調整するには、作業者が液圧調整弁74が設置されているところへ行って、手作業で液圧調整弁74のばね調整ねじ94のねじ込み量を調節し、ばね87のばね力を調節していた。このような作業は一度液体コーティング剤の圧力を設定すれば長期間にわたって変更せずに運転されるものにおいては、それ程問題はないが、頻繁に圧力調整を要する場合には大変面倒な作業であった。例えば飲料缶の内面をコーティングする分野等においては、コーティング膜の膜厚の安定化が求められ、そのために噴出ガン75からの液体コーティング剤の噴出量の安定化が求められ、しばしば液体コーティング剤の液圧を調整しなければならなかった。
【0008】
液圧コーティング剤の噴出量のばらつきの要因としては、環境温度の変化に伴って液体コーティング剤の粘度が微妙に変化するため、なかなか長期に安定した噴出量は得られない。例えば、スタートから定常運転までの経時変化、一日の中でも朝と昼の気温の変化、季節の変化に伴う気温の変化等の環境温度の変化によっても、液体コーティング剤の粘度が微妙に変化するため、噴出量が微妙に変化する。またコンベアによって運ばれる被塗物の数量や間隔の変化等によって、噴出ガンの開閉サイクルも変えなければならないが、それらの変更によっても液体コーティング剤の循環量も変化し、液体コーティング剤の温度や圧力を微妙に変化させる要因となっている。もち論タンクや循環管路中に温度コントロール機構を配設したものもあるが、噴出ガンからの液体コーティング剤の噴出量を安定化させるためには、液体コーティング剤の液圧調整は重要な事項といえる。
【0009】
また最近の液体コーティングの施設は、工場のオートメーション化、自動化が進み、液体コーティング装置だけが単独で設置されていることは少ない。従ってラインの前工程の装置や後工程の装置と複雑に関連して液体コーティング装置が設置されているため、作業者が液圧調整弁の設置されているところへ行って、手作業で液圧調整弁を調節することは極めて困難であった。
【0010】
このような背景から遠隔操作ができる液圧調整弁が求められており、これに答えて従来の液圧調整弁のばね調整ねじ94のねじ込み量を調節して、ばね力を調節していたのに代えて、圧縮気体を用いたピストン・シリンダー型の液圧調整弁を用い、液体調整弁のピストンに供給する気体の圧力を一次的に調整することにより、二次的に液体コーティング剤の圧力を調整する方法も行われるようになってきた。
【0011】
このような、気体圧力を一次的に調整して、液体コーティング剤を二次的に調整することは、気体用の配管を介して遠隔操作ができる点で便利である。しかし一般的には、液体コーティング剤の使用圧力が20〜30kg/cm2 なのに対して、工場エア等の供給気体の圧力は1.5〜5.0kg/cm2 程度と低圧であるため、気体作動ピストンの直径が大変大きくなってしまうので、前述したように前・後工程の複雑な装置との関係で、スペース的に狭い場所への設置が困難であった。更に、液体コーティング剤の微小な液圧変動にも対応できる液圧調整装置の提供が求められていた。
【0012】
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、液体コーティング剤を塗布して被塗物表面にコーティング加工を施すに当り、液体コーティング剤の液圧を遠隔操作によって調整することができ、また極めて精度の高い調整ができ、しかも設置面積が小さい液圧調整弁によって液圧調整を可能とした、液体コーティング剤の液圧調整方法とその装置を提供することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の目的を達成するために次のような構成とした。なお( )を付けて表示した符号は後述する実施例の符号を記したものである。すなわち、液体コーティング剤(8)をポンプ(2)を用いて噴出ガン(5)へ圧送し噴出ガンから被塗物(7)へ向けて噴出する、液体コーティング剤の液圧を調整する方法であって、ポンプ(2)と噴出ガン(5)との間に多段式圧縮気体駆動型の液圧調整弁(4)を設け、該液圧調整弁の多段式圧縮気体駆動部のそれぞれに独立した圧縮気体供給回路を設け、各圧縮気体供給回路に気体圧力調整弁(11,15)を設けて、この気体圧力調整弁を調整することにより、前記液圧調整弁を調整することを特徴とする液体コーティング剤の液圧調整方法とした。
【0014】
更に前記各圧縮気体供給回路に設けた気体圧力調整弁のうち、少なくともそのうちの1つは電空レギュレータで構成され、該電空レギュレータは操作装置(24)からの信号によって駆動されるように構成したことを特徴とする液体コーティング剤の液圧調整方法とした。
【0015】
また更に、前記液圧調整弁の下流に液圧センサー(22)をもうけ、少なくとも該液圧センサーからの信号を前記操作装置に取り込み、操作装置で信号処理して前記電空レギュレータの駆動信号を出力するように構成したことを特徴とする液体コーティング剤の液圧調整方法とした。
【0016】
また液体コーティング剤をポンプ(2)を用いて噴出ガン(5)へ圧送し噴出ガンから被塗物(7)へ向けて噴出する、液体コーティング剤の液圧を調整する装置において、ポンプ(2)と噴出ガン(5)との間に設ける液圧調整弁(4)は多段の気体駆動部(12)、(16)を備えた多段式圧縮気体駆動型の液圧調整弁とし、該多段の気体駆動部(12)、(16)にそれぞれ独立した駆動力を与える構成としたことを特徴とする液体コーティング剤の液圧調整装置とした。
【0017】
また液体コーティング剤をポンプ(2)を用いて噴出ガン(5)へ圧送し噴出ガンから被塗物(7)へ向けて噴出する、液体コーティング剤の液圧を調整する装置において、ポンプ(2)と噴出ガン(5)との間に設けた多段式圧縮気体駆動型の液圧調整弁(4)と、該液圧調整弁の多段式圧縮気体駆動部のそれぞれに独立した回路を介して設けた気体圧力調整弁(11,15)と、からなることを特徴とする液体コーティング剤の液圧調整装置とした。
【0018】
更に前記気体圧力調整弁のうち、少なくとも1つは電空レギュレータ(15)で構成し、該電空レギュレータは操作装置(24)からの信号によって、駆動されるように構成したことを特徴とする、液体コーティング剤の液圧調整装置とした。
【0019】
また更に、前記液圧調整弁(4)の下流に液圧センサー(22)を設け、少なくとも該液圧センサーからの信号を前記操作装置(24)に取り込み、操作装置で信号処理して前記電空レギュレータ(15)の駆動信号を出力するように構成したことを特徴とする液体コーティング剤の液圧調整装置とした。
【0020】
【作用】
次に本発明の作用について説明する。まず液体コーティング剤の液圧を調整する液圧調整弁の構造は、多段式圧縮気体駆動型の液圧調整弁構造とすることにより、設置面積が小さい構造とすることができ、狭い所へも設置することができる。更に圧縮気体の回路を介して圧縮気体の圧力を制御することにより、回路の長さを自由に選択することができ、遠隔操作によって液体コーティング剤の液圧を調整することができる。
【0021】
また液圧調整弁の構造を多段式圧縮気体駆動型とし、それぞれに独立した回路を介して設けた気体圧力調整弁によって調整された気体を供給することにより、液圧調整弁に作用する駆動力はそれぞれの独立した駆動力の総和となるので、駆動力をそれぞれ独立して調整することにより、極めて微小な駆動力調整が可能となり、その分精度の高い液体コーティング剤の液圧を調整することができる。
【0022】
更に気体圧力調整弁を電空レギュレータで構成することにより、電空レギュレータは操作装置からの信号によって駆動できるので、あらかじめ操作装置に入力されたプログラム等に基づいて液体コーティング剤の液圧を自動調整することができる。
【0023】
また液圧調整弁の下流に液圧センサーを設け、少なくとも該液圧センサーからの信号を操作装置に取り込み、操作装置で演算処理して前記電空レギュレータの駆動信号を出力するように構成することにより、噴出ガンへ供給される液圧情報がフィードバックされるので、高精度の液体コーティング剤の液圧調整が可能となる。
【0024】
【実施例】
以下、本発明による液体コーティング剤の液圧調整方法とその装置を、その実施例を示す図面を用いて詳細に説明する。図1は本発明の液体コーティング剤の液圧調整方法を示めす回路図であり、図2は本発明の液圧調整弁の断面詳細図である。
【0025】
図において、符号1は液体コーティング剤8を貯溜するタンクであり、2はポンプ、3はフィルター、4は液体コーティング剤8の液圧を調整するための多段式圧縮気体駆動型の液圧調整弁、5はエア操作型の噴出ガン、6はコンベア、7は被塗物を示す。9は噴出ガン5の開閉操作用のエアで、10は噴出ガン5が閉状態の時に、液体コーティング剤8をポンプ2の吸引側へ環流させる管路を示す。なお本実施例では、液圧調整弁4の気体駆動部は二段に構成されたものを例示している。
【0026】
11は液圧調整弁4の第1気体駆動部12に気体を供給する管路13に設けた気体圧調整弁で、該気体圧調整弁11は圧縮気体供給源から供給される圧縮気体14を所望の圧力に調整したうえで液圧調整弁4の第1気体駆動部12へ供給する。なお本実施例では、気体圧調整弁11はマニュアル操作型を用いたが、電空レギュレータ等を用いてもよい。
【0027】
15は液圧調整弁4の第2気体駆動部16に気体を供給する管路17に設けた気体圧調整弁(電空レギュレータ)で、該気体圧調整弁15は圧縮気体供給源から供給される圧縮気体18を所望の圧力に調整したうえで、液圧調整弁4の第2気体駆動部16へ供給する。なお本実施例では気体圧調整弁15は電空レギュレータを用いている。電空レギュレータとは、該電空レギュレータに入力される駆動信号としての電圧信号又は電流値信号に比例して、二次側の気体圧力が調整される構造のもので、電空レギュレータそのものは公知である。
【0028】
19はブースターで、該ブースター19は電空レギュレータ15の容量が小さいため、急激な気体圧力変更時に電空レギュレータ15の容量だけで対応しきれないので、これをカバーするために設けたもので、電空レギュレータ15からの信号気体圧に比例して大容量の圧縮気体20を液圧調整弁4の第2気体駆動部16へ供給するためのものである。ブースター19の使用により液圧調整弁4の応答性を早めることができ、またブースター19には電気的な駆動部がないので防爆雰囲気で使用する場合にも適用できる。防爆雰囲気で使用される場合には、操作装置24及び電空レギュレータ15等を防爆雰囲気外に設置し、そこからの信号でブースター19を介して液圧調整弁4を制御するように構成するとよい。
【0029】
また21は管路17に設けたスピードコントロール弁で、該スピードコントロール弁21は電空レギュレータ15の制御によって、衝撃的な圧縮気体の流れが発生するのを防止するために設けたものである。これらのブースター19及びスピードコントロール弁21は、必須のものではなく、必要に応じて気体圧調整弁15と液圧調整弁4の第2気体駆動部16との間を結ぶ管路17に設けられるものであり、またこれと同様に気体調圧弁11と第1気体駆動部12とを結ぶ管路13にも設けてもよい。
【0030】
22は液圧調整弁4の下流に設けた液圧センサーで、該液圧センサー22によって検出された液体コーティング剤8の圧力信号は信号ケーブル23を介して操作装置24へ入力される。操作装置24は、マイクロプロセッサー等から構成されるもので、該操作装置24は少なくとも液圧センサー22からの信号を演算処理し、気体圧調整弁15を制御する制御信号を信号ケーブル25を介して気体圧調整弁15へ出力するように構成されている。
【0031】
次に本発明の液圧調整弁4の構造を説明する。図2は本発明の液圧調整弁4の断面詳細図である。図において符号31はボデイであり、該ボデイ31には、弁体32、バルブシート33、バルブボール34、ボール押さえばね35及びロッド36が組み込まれている。またボデイ31には、ばね受け39が中心部に固定されたダイヤフラム38が押さえ板40によって取り付けられている。
【0032】
更にボデイ31の上部には、カバー41が取り付けられ、該カバー41の上部には第1シリンダー42がボルト43で取り付けられ、更に第1シリンダー42の上部には第2シリンダー45がボルト46で取り付けられている。そして、第1シリンダー42と第2シリンダー45とによって構成される第1キャビティー47及びカバー41の上部と第1シリンダー42とによって構成される第2キャビティー48の内部には、それぞれベローフラム52を有する第1ピストン49及び第2ピストン50がピストンロッド44と共に設けられている。ピストンロッド44の下端部には、ばね押さえ板51が設けられ、該ばね押さえ板51と前記ばね受け39との間に、ばね37が設けられている。
【0033】
そして、第1シリンダー42と第2シリンダー45とによって構成される第1キャビティー47と、該第1キャビティー47内に設けた第1ピストン及びベローフラム52とによって前記第1気体駆動部12が構成され、また、カバー41の上部と第1シリンダー42とによって構成される第2キャビティー48と、該第2キャビティー48内に設けた第2ピストン及びベローフラム52とによって前記第2気体駆動部16が構成される。55は第1気体駆動部12に管路13が接続される気体供給口であり、また56は第2気体駆動部16に管路17が接続される気体供給口である。
【0034】
このように構成された液体コーティング剤の液圧調整方法の作用を説明すると、まず タンク1に貯溜された液体コーティング剤8は、ポンプ2によって汲み上げられ、フィルター3を介して液圧調整弁4へと圧送され、更に液圧調整弁4で所定圧力に調圧されて噴出ガン5へと圧送される。噴出ガン5では操作用のエア9のON・OFF制御により噴出弁が開閉動作され、コンベア6上の被塗物7に向けて液体コーティング剤8が噴出され、被塗物がコーティング加工される。噴出ガン5が閉状態の時には、液体コーティング剤8は管路10を介してポンプ2の吸引側へと循環される。
【0035】
そして液圧調整弁4では、まずフィルター3を介してポンプ2から圧送された液体コーティング剤8(一次圧)は、液圧調整弁4のボデイ31の入口53から液圧調整弁4内に入り、弁体32の下面からバルブシート33とバルブボール34とで構成する弁機構の隙間を通って弁体32の出口から二次圧となってダイヤフラム38の下面部分に流入し、更にボデイ31の出口54から噴出ガン5へ供給される。
【0036】
その際、ダイヤフラム38の下面に作用する液体コーティング剤8の二次圧とばね37の力とがバランスして、液体コーティング剤8の二次圧が常に一定に維持される。すなわち二次圧が低下するとばね37の力が勝り、ダイヤフラム38を押し下げ、それにつれてロッド36がバルブボール34を押し下げ、バルブシート33とバルブボール34との間に隙間ができて、一次圧側の液体コーティング剤8が二次側へ流れる。また二次圧がばね37の力よりも強くなるとダイヤフラム38は上側に押し上げられ、これに伴ってロッド36も上昇し、バルブボール34はボール押さえばね35の力と一次側の液圧とによってバルブシート33に押し付けられ、液体コーティング剤8の流れを遮断する。このようにして液圧調整弁4の二次圧は常に所定の圧力に維持される。
【0037】
そして噴出ガン5へ供給される液体コーティング剤8の液圧を調整するには、液圧調整弁4の第1気体駆動部12及び第2気体駆動部16に供給する圧縮気体の圧力を調整することにより行われる。すなわち第1気体駆動部12には気体圧調整弁11で調整された圧縮気体14が管路13を介して気体供給口55から供給され。また第2気体駆動部16には、電空レギュレータ15によって調整された圧縮気体18がスピードコントロール弁21を介してブースター19へ信号気体として供給され、ブースター19で調圧された気体20が気体供給口56から供給される。
【0038】
また電空レギュレータ15は、信号ケーブル25を介して操作装置24からの操作信号によって操作することができる。また液圧調整弁4の下流に設けた液圧センサー22によって検出された液体コーティング剤8の圧力信号を信号ケーブル23を介して操作装置24に取り入れて、少なくとも該圧力信号に基づいて操作装置24にあらかじめ入力されたプログラムにより演算処理し、電空レギュレータ15の操作信号を出力することにより、液体コーティング剤の圧力を自動的に最適圧力に制御することができる。
【0039】
このように液体コーティング剤8の液圧を調整する液圧調整弁4の構造を、多段式圧縮気体駆動型の液圧調整弁構造とすることにより、設置面積が小さい構造とすることができ、狭い所へも設置することができる。更に圧縮気体の回路を介して、圧縮気体の圧力を制御することにより液体調整弁4を制御するという間接的な制御方法をとることにより、圧縮気体の管路13及び17の長さを自由に選択することできるので、遠隔操作によって液体コーティング剤8の液圧を調整することができる。
【0040】
また液圧調整弁4の構造を多段式圧縮気体駆動型とし、それぞれに独立した回路を介して設けた気体圧力調整弁11及び15によって調整された気体を供給することにより、液圧調整弁4に作用する駆動力はそれぞれの独立した駆動力の総和となるので、駆動力をそれぞれ独立して調整することにより、極めて微小で精密な駆動力調整が可能となり、その分、精度の高い液体コーティング剤8の液圧を調整することができる。
【0041】
更に気体圧力調整弁15を電空レギュレータで構成することにより、電空レギュレータは操作装置24からの信号によって駆動できるので、あらかじめ操作装置24に入力されたプログラム等に基づいて液体コーティング剤の液圧を自動調整することができる。
【0042】
また液圧調整弁4の下流に液圧センサー22を設け、少なくとも該液圧センサーからの信号を操作装置24に取り込み、操作装置24で演算処理して前記電空レギュレータ15の駆動信号を出力するように構成することにより、噴出ガン5へ供給される液圧情報がフィードバックされるので、高精度の液体コーティング剤の液圧調整が可能となる。
【0043】
なお本実施例では、あまり頻繁に調整する必要がない片方の気体調整弁11をマニュアル操作型で構成し、気体圧調整弁15のみを電空レギュレータで構成したが、気体圧調整弁11も電空レギュレータで構成しすることも可能である。また本実施例では、電空レギュレータ15の下流にブースター19を配設したが、容量的に十分な電空レギュレータを用いることによりブースターを省略することができる。また液圧調整弁4の気体駆動部は2段に構成したものを例示したが、これに限定されるものではなく、これを多段に構成し、更にそれぞれを独立した圧縮気体の制御回路で制御することにより、一層微小で精度の高い制御ができる。また操作装置24への入力信号は、液圧センサーからの信号だけでなく、環境温度、液体コーティング剤の温度や粘度、コンベアの速度といった、コーティング条件を左右する他の多くの変数を入力信号とすることも可能である。
【0044】
【発明の効果】
本発明の液体コーティング剤の液圧調整方法とその装置は、上記詳述したような構成としたので、液体コーティング剤を塗布して被塗物表面にコーティング加工を施すに当り、液体コーティング剤の液圧を遠隔操作によって調整することができ、また極めて精度の高い調整ができ、しかも設置面積が小さい液圧調整弁によって液圧調整を可能とした、液体コーティング剤の液圧調整方法とその装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液体コーティング剤の液圧調整方法を示めす回路図。
【図2】本発明の液圧調整弁の断面詳細図。
【図3】従来の液体コーティング剤の液圧調整方法を示めす回路図。
【図4】従来の液圧調整弁の断面詳細図。
【符号の説明】
2…ポンプ、 4…液圧調整弁、 5…噴出ガン、 6…コンベア、 7…被塗物、 11…気体圧調整弁、 15…気体圧調整弁(電空レギュレータ)、 22…液圧センサー、 24…操作装置、
Claims (7)
- 液体コーティング剤(8)をポンプ(2)を用いて噴出ガン(5)へ圧送し噴出ガンから被塗物(7)へ向けて噴出する、液体コーティング剤の液圧を調整する方法であって、ポンプ(2)と噴出ガン(5)との間に多段式圧縮気体駆動型の液圧調整弁(4)を設け、該液圧調整弁の多段式圧縮気体駆動部のそれぞれに独立した圧縮気体供給回路を設け、各圧縮気体供給回路に気体圧力調整弁(11,15)を設けて、この気体圧力調整弁を調整することにより、前記液圧調整弁を調整することを特徴とする、液体コーティング剤の液圧調整方法。
- 前記各圧縮気体供給回路に設けた気体圧力調整弁のうち、少なくともそのうちの1つは電空レギュレータで構成され、該電空レギュレータは操作装置(24)からの信号によって駆動されるように構成したことを特徴とする、請求項1に記載された液体コーティング剤の液圧調整方法。
- 前記液圧調整弁の下流に液圧センサー(22)を設け、少なくとも該液圧センサーからの信号を前記操作装置に取り込み、操作装置で信号処理して前記電空レギュレータの駆動信号を出力するように構成したことを特徴とする請求項2に記載された液体コーティング剤の液圧調整方法。
- 液体コーティング剤(8)をポンプ(2)を用いて噴出ガン(5)へ圧送し噴出ガンから被塗物(7)へ向けて噴出する、液体コーティング剤の液圧を調整する装置において、ポンプ(2)と噴出ガン(5)との間に設ける液圧調整弁(4)は多段の気体駆動部(12)、(16)を備えた多段式圧縮気体駆動型の液圧調整弁とし、該多段の気体駆動部(12)、(16)にそれぞれ独立した駆動力を与える構成としたことを特徴とする液体コーティング剤の液圧調整装置。
- 液体コーティング剤をポンプ(2)を用いて噴出ガン(5)へ圧送し噴出ガンから被塗物(7)へ向けて噴出する、液体コーティング剤の液圧を調整する装置において、ポンプ(2)と噴出ガン(5)との間に設けた多段式圧縮気体駆動型の液圧調整弁(4)と、該液圧調整弁の多段式圧縮気体駆動部のそれぞれに独立した回路を介して設けた気体圧力調整弁(11,15)と、からなることを特徴とする液体コーティング剤の液圧調整装置。
- 前記気体圧力調整弁のうち少なくとも1つは、電空レギュレータ(15)で構成し、該電空レギュレータは操作装置(24)からの信号によって駆動されるように構成したことを特徴とする、請求項5に記載された液体コーティング剤の液圧調整装置。
- 前記液圧調整弁(4)の下流に液圧センサー(22)を設け、少なくとも該液圧センサーからの信号を前記操作装置(24)に取り込み、操作装置で信号処理して前記電空レギュレータ(15)の駆動信号を出力するように構成したことを特徴とする、請求項6に記載された液体コーティング剤の液圧調整装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP01864695A JP3656166B2 (ja) | 1995-01-11 | 1995-01-11 | 液体コーティング剤の液圧調整方法とその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP01864695A JP3656166B2 (ja) | 1995-01-11 | 1995-01-11 | 液体コーティング剤の液圧調整方法とその装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
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| JPH08192091A JPH08192091A (ja) | 1996-07-30 |
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