JP3655679B2 - 内視鏡装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は被写体像を光電変換して画像信号を得る単板カラー方式の固体撮像素子を備えた内視鏡装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
内視鏡装置は周知の通り、直接目視できない生体内等を観察することができ、医療分野を中心に観察、治療に広く使用されている。そして、近年被写体像を内視鏡の先端部にCCD等の固体撮像素子を内蔵し、この固体撮像素子によって電気信号に変換し、モニタにて観察可能とした電子内視鏡装置が普及している。
【0003】
この電子内視鏡装置は、図9に示すように、撮像手段を内蔵した電子内視鏡1と、電子内視鏡1をコントロールし、電子内視鏡1で得られた画像信号を処理して映像信号を出力するカメラコントローラ(或いはビデオプロセッサ)2と、観察用の照明光を発生し、電子内視鏡1の図示しないライトガイドに供給する光源装置3と、前記カメラコントローラ2からの映像信号を入力して被写体画像を表示するTVモニタ4とを備えて構成されている。
【0004】
カメラコントローラ2は、TVモニタ4に接続されており、電子内視鏡1で撮像された被写体画像がカメラコントローラ2で信号処理され、TVモニタ4に表示されるようになっている。
【0005】
電子内視鏡1は、細長の挿入部の先端部に固体撮像素子としての電荷結合素子(以下、CCDと略記)5が設けられ、同時式撮像を行うためにCCD5の前面には光学的に色分離を行うためのカラーチップフィルタ6が配設されている。
【0006】
カメラコントローラ2の構成を図10に示す。カメラコントローラ2には、CCD5の駆動信号を発生する駆動用信号発生回路(以下、駆動用SSGと略記する)7が設けられ、電子内視鏡1の先端部に設けたCCD5へ駆動信号を供給してCCD5を駆動するようになっている。CCD5は、前記先端部に設けた図示しない対物レンズによりその撮像面に結像された被写体像を光電変換して被写体像に応じた画像信号を出力する。
【0007】
カメラコントローラ2には、CCD5の画像信号を増幅するプリアンプ8、相関二重サンプリング(以下CDSと略記)によりリセットパルスを除去するCDS回路9、A/D変換するA/D変換器10が設けられており、CCD5からの出力の画像信号がプリアンプ8で増幅された後にCDS回路9によってベースバンド帯域に落とされ、A/D変換器10によりデジタル信号に変換されるようになっている。
【0008】
A/D変換器10の後段には、信号処理手段としての信号処理回路11が設けられ、信号処理回路11には、信号処理回路11を制御するたの周期信号等を発生する信号処理用信号発生回路(以下、信号処理SSG略記する)12と、画像信号を記憶するメモリ13とが接続されている。デジタルに変換された画像信号は信号処理回路11に入力され、ここでTVモニタ4により観察が可能な信号形態に信号処理されるようになっている。
【0009】
信号処理回路11の後段には、D/A変換器14が接続されており、信号処理回路11により信号処理されたデジタルの映像信号がアナログ信号に変換され、TVモニタ4に出力されるようになっている。
【0010】
カメラコントローラ2に接続された電子内視鏡1のカラーチップフィルタ6が図10に示すような色差線順次方式の場合について説明する。色差線順次方式では、Cy、Mg、Ye、Gの4色のカラーチップフィルタにおいて2つの列の画素を加算して順次読み出すが、このとき奇数フィールドと偶数フィールドで画素の列をずらして読み出すようにする。つまり、奇数フィールドでは図10の1、2、3で示す2列の画素が加算して読み出され、偶数フィールドでは図10の1′、2′、3′で示す2列の画素が加算して読み出される。
【0011】
読み出しされた奇数走査線と偶数走査線の信号は、図12の(A)、(B)に示すようなCCD出力信号になる。また、これらの奇数走査線の信号、偶数走査線の信号における色成分は、図12(C)、(D)に示すようなCCD出力信号になる。
【0012】
これらのCCD出力信号は、CDS回路9にてCDSされた後、A/D変換器10でデジタル信号に変換されて信号処理回路11に入力される。次に図13に信号処理回路11の構成について説明する。
前記A/D変換されたデジタル信号は輝度信号と色差信号に分離する輝度・色差分離手段を構成するローパスフィルタ(LPF)15及びバンドパスフィルタ(BPF)16に入力され、以下に述べるように輝度信号と色差信号に分離される。
【0013】
このBPF16により、図12の(E)、(F)に示すように2R−G(R−Yの色差信号に相当する)、2B−G(B−Yの色差信号に相当する)の色信号成分、つまり線順次色差信号が抽出される。この線順次色差信号は、1水平期間(1Hと略記)だけ遅延する1H遅延回路17により遅延された信号と、そのままの信号とが1H切換回路18に入力され、この遅延された信号と遅延されていない信号とを1H期間毎に切り換えることにより、2R−G(R−Yの色差信号に相当する)、2B−G(B−Yの色差信号に相当する)に分離された色差信号を得る。
【0014】
また、LPF15の出力により、2R+3G+2Bの輝度信号Yが得られる。この輝度信号と色差信号は、マトリックス回路19に入力され、このマトリックス回路19によって、RGB信号に変換される。この信号変換されたRGB信号は、信号補正回路20に入力され、WB等補正回路20aにより、ホワイトバランス等の調整が行われ、さらにγ補正回路20bによりγ補正が行われる。
【0015】
ここでγ補正について説明する。γ補正はROM等を用いてγ=1の映像信号をγ=0.45若しくはγ=0.45付近の値に近似する値に変換する。この時、デジタル信号の場合、γ補正の前で10ビットで、信号処理がなされる。これはγ補正で最大入力映像信号を4倍にするので、8ビット階調を保持するために10ビット必要となる。又、γ補正値は画像信号処理時はγ=1、通常観察時はγ=0.45若しくはγ=0.45の近似値に手動で切換え可能である。
【0016】
信号補正回路20でホワイトバランス等の調整及びγ補正が行われた後、D/A変換器14によりアナログ信号に変換され、TVモニタ4等に出力される。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
前述のような、単板カラー方式の固体撮像素子を用いた信号処理では、被写体像によっては輝度や色の変化部分で偽色が発生する。その為、この偽色を軽減する為に、従来例では急激な輝度や、色の変化点で色信号を抑圧するようにしていた。
【0018】
しかしながら、単板カラー方式の固体撮像素子を用いた内視鏡装置においては、被写体が、体腔内の部位である為、得られる画像がほとんど赤系の同一色で占められている。この時、従来のような色信号抑圧では、色信号を抑圧している為、ほとんど同一色の体腔内の観察画像で、偽色の部分だけ無彩色となり、観察画像が不自然なものとなっていた。
【0019】
本発明は、上述した点に鑑み、自然な内視鏡観察画像を得ることができる内視鏡装置を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の内視鏡装置は、単板カラー撮像素子を具備する内視鏡を接続し、前記単板カラー撮像素子からの出力信号を受けて映像信号を出力する内視鏡装置において、 前記単板カラー撮像素子からの出力信号を輝度信号と色差信号に分離する輝度・色差分離手段と、前記輝度・色差分離手段より得られた色差信号のレベルの変化点を検出するエッジ検出手段と、前記色差信号の平均値を算出する色差信号平均値算出手段と、前記エッジ検出手段によって検出された部分において、前記色差信号を前記色差信号平均値算出手段により算出された色差信号平均値に置き換える色差信号切り換え手段とを備えたことを特徴とする。
本発明の第2の内視鏡装置は、前記第1の内視鏡装置において、前記輝度・色差分離手段より得られた輝度信号のレベルの変化点を検出する輝度エッジ検出手段と、前記輝度信号の平均値を算出する輝度信号平均値算出手段と、前記輝度エッジ検出手段によって検出された部分において、前記輝度信号を前記輝度信号平均値算出手段により算出された輝度信号平均値に置き換える輝度信号切り換え手段と、を備えたことを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
以下、本発明の実施の形態を具体的に説明する。図1及び図2は本発明の第1の実施の形態に係り、図1は第1の実施の形態における偽信号処理回路のブロック図、図2は動作説明のための各部の波形図を示す。
【0022】
図1は図13の信号処理回路11において、BPL16を経て出力される線順次色差信号に対して信号処理することにより偽信号を軽減して後段の回路(図13の1H遅延回路17及び1H切換回路18)に出力する。
【0023】
偽信号処理回路30に入力された線順次色差信号(単に信号とも記す)P0は、1画素だけ遅延する1画素遅延素子31〜34によって図2の信号P1〜P4のように遅延される。線順次色差信号POのa点が色分離の際にエッジ部に生ずる偽色成分である。
【0024】
1画素遅延素子32及び33から出力される遅延された信号P2及びP3は信号レベルの変化点を検出することにより、偽信号が発生するエッジ部を検出するエッジ検出回路40に入力される。
【0025】
エッジ検出回路40に入力された信号P2及びP3は減算回路41により信号P2から信号P3が減算されて信号P5が生成され、絶対値算出回路42に入力されて、この絶対値算出回路42により図2の信号P6のように絶対値に変換される。
【0026】
絶対値算出回路42から出力されるこの信号P6は比較回路43に入力され、この比較回路43は、この絶対値に変換された信号P6をあらかじめ設定された基準レベルVrと比較し、この基準レベルVrより高いレベル変化を有し、偽色となり易い部分のエッジのエッジ検出信号P7を検出して出力する。このエッジ検出回路40から出力される信号P7は切換スイッチ44の切換制御端子に印加される。
【0027】
一方、信号P0,P1,P3,P4は信号の平均値を算出する平均値算出回路45に入力され、この平均値算出回路45内の加算回路46によって加算されて信号P8が生成され、この信号P8はさらに1/4の係数を乗算する乗算回路47によって1/4が乗算されて平均値の信号P9が生成され、この信号P9は切換スイッチ44の接点Bに印加される。
【0028】
この切換スイッチ44の接点Aには信号P2が印加され、エッジ検出回路40の出力信号P7によってエッジを検出した場合には接点Aから接点BがONするように切り換えて、偽信号を軽減した信号P10を後段側に出力する。その他の構成は図9〜図13に示した従来例と同じ構成であり、その説明を省略する。
【0029】
次に本実施の形態の動作を図2を参照して以下に説明する。例えば線順次色差信号P0が図2に示すようにある画素aで大きく色が変化しているとする。この画素aの前側の画素を順次b,c,d,eとし、後側の画素をb′,c′,d′で示している。
【0030】
信号P0は1画素遅延素子31〜34により図2の信号P1〜P4のように1画素だけ順次遅れた信号になる(図2で横軸は時間、縦軸はレベルを示す)。信号P2は切換スイッチ44の接点Aに印加される。
【0031】
信号P2及びP3はエッジ検出回路40の減算回路41により減算されて信号P5が生成され、絶対値算出回路42により絶対値の信号P6が算出された後、比較回路43に入力され、基準レベルVrを越えるレベル変化の信号P7部分が検出され、この信号P7は切換スイッチ44の切換制御端子に印加される。
【0032】
また、エッジ検出回路40で検出される信号P7のタイミングにおける前後2画素の信号に相当する4画素の信号、つまり信号P0,P1,P3,P4は平均値算出回路45を構成する加算回路46に入力され、加算されて信号P8が算出された後、平均値を求めるための乗算回路47で1/4の係数が乗算されて平均値の信号P9が生成される。
【0033】
そして、偽色が発生するようなレベル変化がある画素aの信号タイミング時には、その画素aを検出した信号P7部分で、切換スイッチ44の接点をAからBがONするように切り換え、画素aをその前後の画素b,c,b′,c′の平均値で置換した信号P10として出力することにより、偽色の発生を軽減する。
【0034】
このように本実施の形態によれば、線順次色差信号P0を1画素遅延素子31〜34により遅延し、エッジ検出回路40により、偽色が発生するエッジ部を検出した信号P7を生成し、平均値算出回路45により算出された信号P7の前後の信号レベルの平均値で置換することによって、色の変化点をその前後の部分と滑らかに接続して自然に再現することを可能にすることができる。
【0035】
なお、上述の実施の形態において、輝度信号に対しても同様にエッジ検出及び平均値算出を行い、偽色が発生すると考えられる色差信号部分に対応してその輝度信号も前後の輝度信号の平均値で置換するようにしても良い。
【0036】
また、エッジの検出は輝度信号或いは色差信号の一方のみで行い、このエッジ検出信号で色差信号及び輝度信号の両方或いは一方を平均値で置換するようにしても良い。
【0037】
(第2の実施の形態)
図3は本発明の第2の実施の形態における偽信号処理回路49のブロック図を示す。線順次色差信号はエッジを検出するエッジ検出回路50と、平均値を算出する平均値算出回路55に入力される。
【0038】
エッジ検出回路50に入力された信号は1画素遅延素子51により1画素だけ遅延された後、減算回路52に入力され、1画素遅延素子51で1画素だけ遅延された信号から遅延されていない線順次色差信号が減算されて絶対値算出回路53に入力される。この絶対値回路53により絶対値の信号に変換された後、比較回路54に入力され、基準レベルVrを越える信号のエッジ部分が検出され、この信号エッジ部分は切換スイッチ61の切換制御端に印加される。
【0039】
一方、平均値算出回路55に入力された線順次色差信号は累算回路56、57にそれぞれ入力され、外部SSGからのゲートパルスGP1、GP2が入力されている期間、入力される信号を累算及び平均化する。ゲートパルスGP1、GP2は1フィールド期間にライン順次で出力され、従って、累算回路56、57は1フィールド期間における色差信号R−Y、B−Yを累算して、平均化した信号をそれぞれ生成する。
【0040】
累算回路56、57の出力はそれぞれラッチ回路58、59に入力され、累算回路56、57でそれぞれ生成された1フィールド期間における色差信号R−Y、B−Yの平均値はラッチパルスLP1、LP2によって、1フィールド毎にラッチされ、切換スイッチ60に入力される。この切換スイッチ60の切換制御端にはライン切換え信号LCが印加され、ラッチ回路58、59でラッチされた1フィールド期間における色差信号R−Y、B−Yの平均値の信号が線順次で出力される。つまり、再度、線順次化される。
【0041】
線順次化された色差信号R−Y、B−Yの平均値の信号は、切換スイッチ61の接点Bに印加される。この切換スイッチ61の接点Aには線順次色差信号が印加され、第1の実施の形態の場合と同様に、エッジ検出回路50によって検出されたエッジ検出信号によって接点Aから接点BがONするように切り換える。
【0042】
本実施の形態ではこの切換により、色差信号R−Yに生じたエッジ部には1フィールド前の色差信号R−Yの平均値で置換され、色差信号B−Yに生じたエッジ部には1フィールド前の色差信号B−Yの平均値で置換される。これにより、周囲が同じ色成分をもつ胃壁のような被写体を観察する内視鏡においては、色エッジ部に生ずる偽色成分を違和感なく補正することができる。
【0043】
なお、上述の電子内視鏡装置では挿入部の先端部に色分離用の光学フィルタを有する単板カラー撮像素子を内蔵した電子内視鏡1の場合で説明したが、本発明は光学式内視鏡の像伝送手段(具体的にはイメージガイドファイバで形成したイメージガイド、或いはリレー光学系で形成したイメージガイド)で伝送された光学像を(光学式内視鏡の)接眼部などに装着可能なTVカメラに色分離用の光学フィルタを有する単板カラー撮像素子を内蔵したTVカメラ装着内視鏡等の電子式内視鏡を用いて構成した内視鏡装置でも同様に適用できる。
なお、上述した各実施の形態などを部分的等で組み合わせても良い。
【0044】
ところで、従来は電子内視鏡装置のカメラコントローラ或いはビデオプロセッサ(単にプロセッサとも記す)のγ値は固定されており、その固定された状態で映像信号(ビデオ信号)がモニタ及びプリンタに出力されていた。これに対し、観察画像(或いは内視鏡装置の設定状態)に応じて、γ値をプロセッサ側で切り換え、最適な観察画像が得られるようにγ特性変更手段を有する構成にしても良く、以下にその具体的な構成などを説明する。
【0045】
図4に示すγ補正装置ではピーク測光が必要な観察画像に対して、暗部を明るく、明部の明るさを抑制するようなγ値に切り換えるものである。この場合には体腔内の患部などの被写体を照明する照明手段の光量を自動制御するための調光手段を有し、ビデオ信号のレベルを検出することにより被写体の明るさを測定して調光の信号を生成する。この測定手段(測光手段)として例えばピーク値を測定するピーク測光手段の検出値で調光を行う。
【0046】
ビデオ信号はγ補正回路71を経て後段側に出力される。このγ補正回路71は通常は図5(A)に示すようにγが0.45となるように非線形の補正を行う状態に設定されている。なお、2点鎖線はγが1の線形の補正を行う場合の入出力特性のものである。
【0047】
このγ補正回路71は乗算回路72を介して補正係数発生回路73と接続され、乗算回路72が能動状態の場合には、図5(B)に示すように補正係数発生回路73の1より小さい補正係数Cが乗算されて0.45より小さいγ値でのγ補正を行うことができるようにしている。この乗算回路72はピーク測光回路の動作をON/OFFした場合に対応したピーク測光ON/OFF回路74のピーク測光ON/OFF信号により乗算が制御される。
【0048】
つまり、ピーク測光を行わない場合には乗算回路72の乗算機能は停止され、0.45のγ補正を行い、ピーク測光を行う場合には乗算回路72の乗算機能をONして、γ補正回路71を0.45より小さいγ値でのγ補正を行う。
【0049】
このようにピーク測光が必要な観察画像に対して、ピーク測光をONして光量を落とすと同時に、暗くなった部位を明るくするためにγ補正回路71に補正係数Cを掛けてやることで、自然な観察画像を得るようにしている。なお、補正係数Cを掛ける代わりに、0.45のγ補正の補正値と、ピーク測光に適したγ補正の補正値とをそれぞれ格納したROMなどから、ピーク測光のON/OFFに応じて読み出して使用する補正値を切り換えることにより、ピーク測光等に適したγ補正に対しても適切な観察画像を得るようにしても良い。
【0050】
図6のγ補正装置ではγ補正回路75が2つのγ補正値75a,75bによるγ補正を行うことができるように設定されており、各γ補正値75a,75bによるγ補正されたビデオ信号は切換スイッチ76の接点A,Bに印加され、選択された接点を経て後段側に出力される。この切換スイッチ76の接点A,Bの選択はピーク測光ON/OFF回路74のピーク測光ON/OFF信号により制御される。
【0051】
γ補正値75a,75bはγ=0.45の補正値及びγ<0.45の補正値に設定されており、ピーク測光の場合にはγ<0.45の補正値が選択されるように設定されている。
【0052】
なお、図6でピーク測光ON/OFF回路74のピーク測光ONの場合における1画面のビデオ信号の明部/暗部の割合を検出する明部/暗部割合検出部を通し、この明部/暗部割合検出部の出力によって切換スイッチ76を切り換えるようにしても良い。つまり、1画面内で明部と暗部の割合を検出し、その割合に応じてγ補正値75a,75bによるγ補正値を切り換えてコントラストを変えられるようにしても良い。
【0053】
次に図7を参照して他のγ補正回路を有するγ補正装置を説明する。この装置では写真撮影の指示を行うレリーズ手段を有し、このレリーズ手段による撮影指示時、つまりレリーズ時のみ写真フィルムを撮影する図示しない写真撮影装置の写真フィルム特性に合わせたγ値に切り換えてビデオ信号を出力するようにしたものである。
【0054】
図7は図4において、乗算回路72にはピーク測光ON/OFF回路74のピーク測光ON/OFF信号の代わりにレリーズ信号を印加して乗算回路72の動作を制御するようにしたものである。そして、写真撮影を行うレリーズ時のみ、写真撮影装置の写真フィルムの特性に合わせて(高コントラストのフィルムであれば、コントラストが高くなるようにγ補正回路から出力する)γ値(Knee)に切り換えて、その切り換えられたγ値のビデオ信号を出力する。これにより、フィルムの特性に応じた良好な写真が得られる。
【0055】
図8は画像処理装置が接続されていて動作状態になった事を検知してプロセッサからの出力画像をγ=1、AGC=OFF、エンハンス=OFFなどの画像処理用画像に切り換えて出力できるようにしたものである。
【0056】
このため、CCD81の出力信号はプロセッサ82内の信号処理回路83で信号処理された後、自動利得制御回路(AGC回路)84、γ補正回路85、エンハンス回路86を経て画像処理装置88に出力される。プロセッサ82内にはCPU87が設けてり、このCPU87はAGC回路84のAGC、γ補正回路85のγ補正、エンハンス回路86のエンハンスのON/OFFを制御する。γ補正回路85がγ補正がOFFの場合にはγ=1の状態となる。
【0057】
このCPU87は画像処理装置88と接続され、画像処理装置88の動作/非動作状態を検知して、動作状態を検知した場合にはAGC、γ補正、エンハンスをOFFにする。
【0058】
図8の構成によれば、画像処理装置88が動作状態の場合にはこの画像処理装置88の画像処理に適した画像、つまり原画像を画像処理装置88に入力できる。
この他にスコープの種類(或いはCCD等の撮像素子の種類)を検知してそれぞれ最適のγ値に自動的に切り換えるようにしても良い。
【0059】
[付記]
1.ビデオ信号が入力され、このビデオ信号を線形または非線形の入出力特性にて補正して出力するγ補正回路を有する信号処理装置を含む内視鏡装置において、
前記γ補正回路の前記入出力特性を、前記内視鏡装置の設定状態により変更するγ特性変更手段を有することを特徴とする内視鏡装置。
2.前記内視鏡装置は、更に体腔内を照明するための照明装置と、この照明装置の光量を自動制御するための調光装置とを有し、前記内視鏡装置の設定状態は前記調光装置の測光状態であることを特徴とする付記1記載の内視鏡装置。
【0060】
3.前記内視鏡装置は、更に写真撮影を指示するレリーズ手段と、このレリーズ手段の指示信号に応答して前記信号処理装置の出力するビデオ信号を写真フィルムに撮影する写真撮影装置とを有し、前記内視鏡装置の設定状態は前記レリーズ手段の指示信号の有無であることを特徴とする付記1記載の内視鏡装置。
4.ビデオ信号が入力され、このビデオ信号を線形または非線形の入出力特性にて補正して出力するγ補正回路を有する信号処理装置と、この信号処理装置の出力するビデオ信号が入力される画像処理装置を含む内視鏡装置において、
前記γ補正回路の前記入出力特性を、前記画像処理装置の動作状態により変更するγ特性変更手段を有することを特徴とする内視鏡装置。
【0061】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、自然な内視鏡観察画像を得ることができる内視鏡装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における偽信号処理回路のブロック図。
【図2】動作説明のための各部の波形図。
【図3】本発明の第2の実施の形態における偽信号処理回路のブロック図。
【図4】γ補正装置の構成を示すブロック図。
【図5】図4のの動作説明のための特性図。
【図6】他のγ補正装置の構成を示すブロック図。
【図7】他のγ補正装置の構成を示すブロック図。
【図8】さらに他のγ補正装置の構成を示すブロック図。
【図9】従来例の電子内視鏡装置の構成を示すブロック図。
【図10】カメラコントローラの内部構成を示すブロック図。
【図11】カラーフィルタの配置と読み出される線順次の色差信号を示す説明図。
【図12】図11のカラーフィルタの場合に読み出される信号の色差信号成分を示す図。
【図13】図10の信号処理回路の構成を示すブロック図。
【符号の説明】
30…偽信号処理回路
31〜34…1画素遅延回路
40…エッジ検出回路
41…減算回路
42…絶対値算出回路
43…比較回路
44…切換スイッチ
45…平均値算出回路
46…加算回路
47…乗算回路
Claims (2)
- 単板カラー撮像素子を具備する内視鏡を接続し、前記単板カラー撮像素子からの出力信号を受けて映像信号を出力する内視鏡装置において、
前記単板カラー撮像素子からの出力信号を輝度信号と色差信号に分離する輝度・色差分離手段と、
前記輝度・色差分離手段より得られた色差信号のレベルの変化点を検出するエッジ検出手段と、
前記色差信号の平均値を算出する色差信号平均値算出手段と、
前記エッジ検出手段によって検出された部分において、前記色差信号を前記色差信号平均値算出手段により算出された色差信号平均値に置き換える色差信号切り換え手段と、
を備えたことを特徴とする内視鏡装置。 - 前記輝度・色差分離手段より得られた輝度信号のレベルの変化点を検出する輝度エッジ検出手段と、
前記輝度信号の平均値を算出する輝度信号平均値算出手段と、
前記輝度エッジ検出手段によって検出された部分において、前記輝度信号を前記輝度信号平均値算出手段により算出された輝度信号平均値に置き換える輝度信号切り換え手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31438595A JP3655679B2 (ja) | 1995-12-01 | 1995-12-01 | 内視鏡装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP31438595A JP3655679B2 (ja) | 1995-12-01 | 1995-12-01 | 内視鏡装置 |
Related Child Applications (1)
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