JP3655578B2

JP3655578B2 - Retaining wall block

Info

Publication number: JP3655578B2
Application number: JP2001346214A
Authority: JP
Inventors: 英志笠井; 正弘清水; 芳秋黒木
Original assignee: 三菱マテリアル建材株式会社
Priority date: 2001-11-12
Filing date: 2001-11-12
Publication date: 2005-06-02
Anticipated expiration: 2021-11-12
Also published as: JP2003147788A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、勾配が１：１（１割勾配）よりも急な護岸、道路擁壁、宅地造成地等の法面に擁壁として使用される環境保全型擁壁ブロックに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来の急勾配の法面保護擁壁ブロックでは、法面に植生を施しても植物の成長が不十分であり、日照りが続くと、植物が萎えたり枯死することがある。これを防止する技術として、本発明者らは、植物が十分に成長することが可能で、植物が萎えたり枯死したりする恐れがなく、壁面全体の緑化が可能な環境保全型の擁壁ブロックを開発している（特願２０００−１４１４７７号）。その技術は、前壁と２以上の控壁とからなる擁壁ブロックであって、前壁の前面から前方に突出する突出部を備え、この突出部内に上端開放の植生材料収納空間を設け、この空間の下端は、植物の根が下段ブロックの控部の胴込材まで伸張可能な構造とした擁壁ブロックである。
【０００３】
このような擁壁ブロックは、法面に施工したとき、前壁の突出部下端を下段ブロックの控部の胴込材に接するようにし、植生材収納部の下端に開口を設けて開放状態とすることにより、植物の根は、植生材収納部から下段ブロックの胴込材にまで伸びていくことができる。擁壁ブロックがポーラスコンクリートで製造されている場合は必ずしも開口を設ける必要はない。ポーラスコンクリートの空隙を植物の根が通過するためである。日照り等が続いても、胴込材は乾燥しにくいので、植物は水分の供給を受けることができ、萎えたり、枯死したりすることがない。胴込材として、工事前の法面表土などの現地発生土を使用すると、養分が豊富で郷土種の種子等が含まれているので、植物の旺盛な生長が可能になる。
【０００４】
このブロックは擁壁の前面が平面視で直線の場合、ブロックを千鳥配列に積重して強固な擁壁を形成することができる。しかし、擁壁の前面が平面視で曲線となる曲面施工の場合には、上記植生材料収納空間の下端の中央または両端部が下段ブロックの前壁と干渉して、千鳥配列に積重することができない。従って、擁壁の前面が平面視で曲線となる曲面施工の場合、千鳥配列ではなく、碁盤目配列に積重し、縦各列ブロックの控壁の側面に、鉛直方向に長い凹溝状の切り込みを設けてこの切り込みにパネルを挿入して法面を形成するようにしている。この凹溝内に挿入するパネルは、コンクリート板、セメント製押出成形板、樹脂板、木板、鋼板等を用いる。すなわち、このブロックは曲面施工では、水平方向に隣接するブロック同士の間隔が緊密に結合されていない。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
つまり、上記従来の法面保護擁壁ブロックの構造では、法面が平面視で曲線となる施工部では、所定の法勾配を確保するためには千鳥配置で積重することはできず、碁盤目配列に直積みせざるを得ない。直積みは、横方向同士のブロックの一体性が十分ではないため、壁体としての安定性に劣るという問題点がある。本発明は、上記従来の法面保護擁壁ブロックに改善を加え、平面視で曲線となる法面の施工においても、所定の法勾配を確保しつつ連結パネル等を使用することなく、干鳥配置で積重することができるブロックを提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたもので、前壁と、２以上の控壁と、背面壁と、底板とを備え、前壁の前面から前方に突出する突出部を備え、該突出部内に上端開放の植生材料収納空間を設け、該空間の下端は、植物の根が下段ブロックの控部の胴込材まで伸張可能な構造とした擁壁ブロックにおいて、背面壁の上面に突起を設け、底板に該突起が嵌合するスリット状の孔から成る嵌合部を備え、該ブロックを上下に積載したとき下側ブロックの前記突起と上側ブロックの前記嵌合部とが嵌合した状態で上段ブロックの前記突出部と下段ブロックの前壁背面との間に隙間を有する形状としたことを特徴とする擁壁ブロックである。
【０００７】
前記突起は円柱状、円錐状、長円錐状、多角柱状又は多角錐状などとすればよく、前記ブロックは高さ４０〜６０ｃｍ、幅８０〜１２０ｃｍであり、前記ブロックをポーラスコンクリートで構成すると、▲１▼水の浸透性がよく植生が容易である、▲２▼植物の根がコンクリートに進入する、▲３▼空隙空間が小生物の生息空間となるため環境保全に役立つ、▲４▼水質浄化作用がある、などのメリットがある。
【０００８】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。本発明の擁壁ブロックは図１５、図１６、図１７に示す擁壁ブロック１００の改善に関するものである。この擁壁ブロック１００は、前壁１０１と、２以上（この例では３個）の控壁１０２と、背面壁１０３を備えている。場合により底板を備えている。前壁１０１の前面から前方に突出する突出部１０４を備え、突出部１０４内に上端開放の植生材料収納空間１０５を設けている。この植生材料収納空間１０５の下端１０６は、図１７に示すように植物１１０の根１１３が下段ブロック１１０ａの控部の胴込材まで伸張可能な構造とするため開口した場合である。この擁壁ブロック１００は急勾配の法面に積重したとき、植物１１０が下方のブロック１００ａの胴込材中に根１１３を深く延ばすことができる。従って日照りが続いても植物が枯死することなく擁壁面に葉１１２の緑を保つことができ、環境ブロックとして優れている。
【０００９】
しかしながら、この擁壁ブロック１００ａ、１００ｂ、１００ｃを、図１４に正面図を示すように、千鳥配列に積重して法面を保護することは、法面が平面視で直線の場合は適切であるが、例えば図１５に示すように、法面が平面視で曲線である場合（図１５では内カーブである）、ブロック１００の中央部下端１０８が下方のブロック１００ａの前壁と干渉し、ブロック積みが不都合となる。このため、従来、この図１５に示すブロックは法面が曲面のときは図１４に示すような千鳥形に配列することはできなかった。そこで平面視で曲面をなす法面では、碁盤目状に直列に積重し、縦一列のブロックごとに縦につなぐパネルをブロック側部の溝内に添着させるようにしていた。このため、曲面をなす法面では、擁壁ブロック１００の水平方向の連結を強固にすることができなかった。
【００１０】
本発明はこれを改善するために図１〜図４に示すような改善を施した。図１は実施例の擁壁ブロック１０の側面図、図２はその平面図、図３は２段重ねした状態を示す側面図、図４は単体の三面図である。
【００１１】
実施例の擁壁ブロック１０は、前壁１１と、２以上の控壁１２と、背面壁１３と、底板２２とを備え、前壁１１の前面から前方に突出する突出部１４を備え、この突出部１４内に上端開放の植生材料収納空間１５を設け、この空間１５の下端は、植物の根が下段ブロックの控部の胴込材まで伸張可能な構造とした擁壁ブロックから成るものである。その改善点は、まず、背面壁１３の上面に突起２１を設けた。また底板２２を設け、底板２２にはブロックを上下に重ねたとき底板２２の一部に下段ブロックの突起２１と嵌合するスリット状の開口部２３を設けた。突起２１と開口部２３とを嵌合させたとき、突出部１４の前面下端と下段ブロックの前壁１１との間に隙間１７ができるブロック形状とする（図３参照）。ブロックの高さは４０〜６０ｃｍの範囲、幅は８０〜１２０ｃｍの範囲とすると好適である。
【００１２】
突起２１の形状は、円柱状、截頭円錐状、截頭長円錐（軸直交断面が長円である錐体）状、多角柱状、截頭多角錐状などとすればよい。図５はこれらの突起２１の形状を例示したものである。図５では、平面図と側面図の２面図を示している。図５（ａ）は截頭円錐体２１ａ、（ｂ）は截頭４角錐体（オベリスク）２１ｂ、（ｃ）は截頭６角錐体２１ｃを、（ｄ）は截頭長円錐体２１ｄを例示してある。種々の曲線の法面形状に対応させることができるように融通性を付与した突起形状としては、載頭直円錐が好ましい。円錐形の突起は嵌り込むスリット状の開口部の内面に接触する可能性が小さく、施工が容易である。突起２１の底面積の大きさは、せん断抵抗力の大きさに対応するため、過剰設計とならない範囲で可能な限り大きくすることが望ましい。
【００１３】
突起２１の設置位置は、ブロックの前後方向については、背面壁１３の内面に近くとする。背面壁１３の上面後方は上ブロックの背面壁の下面が積み重なることから、幅２ｃｍ以上の重なり部２４があることが好ましい。また、突起２１は上のブロックの底面に設けたスリット状の開口部２３に嵌り込む位置に設置する。スリット状の開口部２３は控壁と控壁との間に横長に設ける。
【００１４】
この擁壁ブロックを千鳥配列に積重すると、左右の突起２１はその上段ブロックのスリット状の開口部２３に嵌り込む、従って、図２に示すように、突起２１のブロック横方向の設置範囲Ｂ₃は、製品ブロック１０の幅の半分の寸法からセンターライン側の部分Ｂ₁を除き、製品ブロック１０の側面側の部分Ｂ₂を除いた範囲となる。ここで範囲Ｂ₃は、突起２１がその中に設置されるべき範囲である。上記寸法Ｂ₁は、図２に示すように、製品ブロック１０の側面からスリット状の開口部２３の外側端までの距離である。また、上記寸法Ｂ₂は、図２に示すように、製品ブロック１０のセンターラインからスリット状の開口部２３の内側端までの距離である。突起２１が上記配設範囲Ｂ₃からはみ出して配置されると、平面視で直線施工部においてブロックを千鳥配列に積重することが不可能となる。平面視で直線施工部で上下に千鳥配列したブロックの突起２１とスリット２３とのはまり込みを示す図６を参照するとこのことが明確である。
【００１５】
以上説明した突起２１、スリット状の開口部２３、前壁１１の設定により本発明の擁壁ブロック１０は、平面視で施工半径２０ｍ程度までの曲線形の法面に適応可能となる。
【００１６】
図７、図８は上記条件の擁壁ブロック１０で、製品幅を１ｍとした場合を、平面視で内カーブの曲線をなす法面に適用した場合のそれぞれ１０段目、１段目の平面図である。図８は内カーブの曲率半径Ｒが２０ｍである１段目のブロック１０ａ、１０ｂを２段重ねた平面図であり、図７では１０段目の内カーブの曲率半径Ｒが２２．０１２ｍとなっている。図７は９段目と１０段目のブロック１０ｍ、１０ｎを示している。図９、図１０は、外カーブの例を示しており、図１０は外カーブの曲率半径Ｒが２０ｍ、図９は１０段目の外カーブの曲率半径Ｒが１７．９８４ｍとなっている。
【００１７】
図１１は本発明に係る擁壁ブロックの別の実施例を示す積重状態の平面図である。本発明のブロックは法面の条件等に応じて隣接ブロック１０の控壁１２相互間に隙間１６を生ずることがある。この場合、例えば、擁壁ブロック１０が護岸ブロック等である場合、洪水等の際にこの隙間１６に埋立てた土砂を流水が吸い出してしまうおそれがある。これを防止するために、図１１に示すブロック１０では、前壁１１を控壁１２の側面より横方向に張出して張出し部１８を設け、前壁１１の張出し部１８と控壁１２の側面との段差部分に土壌流出防止材１９を挿入する。これによって、曲線施工で生じる隣接ブロック相互間の隙間１６の段差の部分に、例えば、化学繊維などを材質とする土壌流出防止材１９を挿入すれば、土壌流出防止材１９の背面の隙間１６に埋戻された土砂が吸い出されることがなく、その流失を防止することができる。
【００１８】
なお、土壌流出防止材１９は、水を通し、土砂を通さない材質で、隙間１６に埋め立てた土砂による土圧に耐えられる強さを有している必要がある。また、施工半径や積み重ねたブロックの高さ方向の位置によって隙間１６の大きさが変化することから、これへの対応を容易にするとともに土壌流出防止材の幅寸法の種類を少なくするため、土壌流出防止材１９は幅方向に適度の圧縮変形が可能なものが望ましい。
図１２はポーラスコンクリートからなる実施例のブロック１０を示す側面図である。ポーラスコンクリートを用いたブロックでは植生材料収納空間１５の下端は開口させなくてもよい。ポーラスコンクリートの空隙を通って植物の根が下方のブロックの胴込材まで進入するためである。
【００１９】
スリット状の開口部７の形状は、開口の奥行き長さを突起６の底面の大きさよりも大きくし、底板５の底面の幅で開口した長方形とすることによって、曲線施工部の干鳥積み配置で施工半径の大きさによって変化する突起２１の位置にフレキシブルに対応できるので好ましい。図１３は実施例のブロック１０ａ、１０ｂ、１０ｃを積重した状態の側面図で上ブロックの前面突出部１４と下ブロックの前壁１１の背面との間に隙間１７を設けることによって、この隙間１７の部分に植物１１０が生育し、根１１３が下方のブロックに伸張し、ブロック前面全面を緑化することが可能になることを示している。
【００２０】
【発明の効果】
本発明によれば、所定の法勾配を確保しつつ、平面視で曲面の法面に、急勾配の緑化擁壁ブロックを千鳥積みすることが可能となった。そして、上下ブロックの嵌合が可能であり、横に隣接するブロックの結合も強固となり、壁体の安定性が向上する。実用上必要な曲面法面の施工半径を確保し、かつ、施工効率をも確保することができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図１】実施例の側面図である。
【図２】実施例の平面図である。
【図３】実施例の２段積みを示す側面図である。
【図４】実施例の三面図である。
【図５】突起の例を示す説明図である。
【図６】千鳥積みした平面視で直線施工の実施例の平面図である。
【図７】内カーブの千鳥積みした実施例の１０段目のブロックの平面図である。
【図８】内カーブの千鳥積みした実施例の１段目のブロックの平面図である。
【図９】外カーブの千鳥積みした実施例の１０段目のブロックの平面図である。
【図１０】外カーブの千鳥積みした実施例の１段目のブロックの平面図である。
【図１１】他の実施例を示す平面図である。
【図１２】ポーラスコンクリートから成る実施例の側面図である。
【図１３】実施例のブロック積みを説明する側面図である。
【図１４】千鳥配列ののブロック積み法面の正面図である。
【図１５】従来のブロックの千鳥配列したブロック積みの平面図である。
【図１６】従来のブロックの側面図である。
【図１７】従来のブロックの使用状態を示す側面図である。
【符号の説明】
１０擁壁ブロック
１１前壁
１２控壁
１３背面壁
１４突出部
１５植生材料収納空間
１６隙間
１７隙間
１８張り出し部
１９土壌流出防止材
２１突起
２２底板
２３開口部（スリット）
２４重なり部
１００擁壁ブロック
１０１前壁
１０２控壁
１０３背面壁
１０４突出部
１０５植生材料収納空間
１０８中央部下端
１１０植物
１１２葉
１１３根[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an environmental conservation type retaining wall block used as a retaining wall on a slope such as a revetment, road retaining wall, residential land development site, etc., whose slope is steeper than 1: 1 (10% slope).
[0002]
[Prior art]
In the conventional slope protection retaining wall block having a steep slope, even if vegetation is applied to the slope, the growth of the plant is insufficient, and if the sunlight continues, the plant may wither or die. As a technique for preventing this, the present inventors have proposed that the environmentally-retaining retaining wall block allows the plant to grow sufficiently, does not cause the plant to wither or die, and can green the entire wall surface. (Japanese Patent Application No. 2000-141477). The technology is a retaining wall block composed of a front wall and two or more retaining walls, and includes a protruding portion that protrudes forward from the front surface of the front wall, and a vegetation material storage space with an open upper end is provided in the protruding portion. The lower end of this space is a retaining wall block having a structure in which the roots of the plant can be extended to the body material of the holding portion of the lower block.
[0003]
When such a retaining wall block is constructed on the slope, the lower end of the projecting portion of the front wall is in contact with the body material of the holding portion of the lower block, and an opening is provided at the lower end of the vegetation material storage portion. By doing so, the roots of the plant can extend from the vegetation material storage part to the trunk material of the lower block. When the retaining wall block is made of porous concrete, it is not always necessary to provide an opening. This is because the plant roots pass through the voids in the porous concrete. Even if the sunshine continues, the bodice material is difficult to dry, so that the plant can be supplied with moisture and will not wither or die. Using locally generated soil, such as sloped surface soil before construction, as the shelling material, it is rich in nutrients and contains seeds of local species, so that vigorous growth of the plant becomes possible.
[0004]
When the front surface of the retaining wall is a straight line in plan view, the blocks can be stacked in a staggered arrangement to form a strong retaining wall. However, in the case of curved surface construction where the front surface of the retaining wall is curved in plan view, the center or both ends of the lower end of the vegetation material storage space interfere with the front wall of the lower block and stack in a staggered arrangement. I can't. Therefore, in the case of curved surface construction in which the front surface of the retaining wall is curved in plan view, it is not a staggered arrangement, but is stacked in a cross-cut arrangement, and on the side of the retaining wall of each vertical block, A notch is provided and a panel is inserted into the notch to form a slope. As the panel to be inserted into the concave groove, a concrete plate, a cement extrusion plate, a resin plate, a wood plate, a steel plate, or the like is used. That is, in the curved surface construction, the blocks are not tightly coupled with each other in the horizontal direction.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
In other words, in the construction of the above conventional slope protection retaining wall block, in the construction part where the slope becomes a curve in plan view, it is not possible to stack in a staggered arrangement in order to ensure a predetermined slope, It must be stacked directly on the eye array. Direct stacking has a problem in that the stability of the wall body is inferior because the integrity of the blocks in the lateral direction is not sufficient. The present invention improves the above-described conventional slope protection retaining wall block, and even in the construction of slopes that are curved in plan view, without using a connection panel or the like while ensuring a predetermined slope, It aims at providing the block which can be stacked by arrangement | positioning.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The present invention has been made to solve the above-described problems, and includes a front wall, two or more holding walls, a back wall, and a bottom plate, and includes a protrusion protruding forward from the front surface of the front wall. An upper end open vegetation material storage space is provided in the projecting portion, and the lower end of the space is a retaining wall block having a structure in which the roots of the plant can extend to the body of the holding portion of the lower block. Provided with a fitting portion comprising a slit-like hole into which the projection is fitted, and when the block is stacked up and down, the projection of the lower block and the fitting portion of the upper block are fitted. The retaining wall block is characterized by having a gap between the protruding portion of the upper block and the rear surface of the front wall of the lower block in a combined state.
[0007]
The protrusion may be a columnar shape, a conical shape, a long conical shape, a polygonal columnar shape or a polygonal pyramid shape, the block has a height of 40 to 60 cm, a width of 80 to 120 cm, and the block is made of porous concrete. (1) Water permeability is good and vegetation is easy, (2) Plant roots enter concrete, (3) The void space becomes a habitat for small organisms, and is useful for environmental conservation, (4) Water quality There are merits such as having a purification action.
[0008]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings. The retaining wall block of the present invention relates to an improvement of the retaining wall block 100 shown in FIGS. 15, 16, and 17. The retaining wall block 100 includes a front wall 101, two or more (three in this example) retaining walls 102, and a back wall 103. A bottom plate is optionally provided. A protrusion 104 protruding forward from the front surface of the front wall 101 is provided, and a vegetation material storage space 105 having an open upper end is provided in the protrusion 104. The lower end 106 of the vegetation material storage space 105 is a case where the root 113 of the plant 110 is opened so as to be able to extend to the body material of the holding portion of the lower block 110a as shown in FIG. When this retaining wall block 100 is stacked on a steep slope, the plant 110 can extend the root 113 deeply into the body of the lower block 100a. Therefore, even if the sunlight continues, the leaves 112 can be kept green on the retaining wall without dying the plant, which is an excellent environmental block.
[0009]
However, as shown in the front view of FIG. 14, the retaining wall blocks 100a, 100b, and 100c are stacked in a staggered arrangement to protect the slope when the slope is straight in plan view. However, for example, as shown in FIG. 15, when the slope is a curve in plan view (in FIG. 15, it is an inner curve), the lower end 108 of the center of the block 100 interferes with the front wall of the lower block 100a, Block stacking is inconvenient. Therefore, conventionally, the blocks shown in FIG. 15 cannot be arranged in a staggered pattern as shown in FIG. 14 when the slope is a curved surface. Therefore, on the slope that forms a curved surface in plan view, the panels are stacked in series in a grid pattern, and the panels that are connected vertically are attached to the grooves on the side of each block. For this reason, in the slope which makes a curved surface, the horizontal connection of the retaining wall block 100 could not be strengthened.
[0010]
In order to improve this, the present invention has been improved as shown in FIGS. FIG. 1 is a side view of the retaining wall block 10 of the embodiment, FIG. 2 is a plan view thereof, FIG. 3 is a side view showing a two-tiered state, and FIG.
[0011]
The retaining wall block 10 of the embodiment includes a front wall 11, two or more retaining walls 12, a back wall 13, and a bottom plate 22, and includes a protrusion 14 that protrudes forward from the front surface of the front wall 11. A vegetation material storage space 15 having an open upper end is provided in the projecting portion 14, and the lower end of the space 15 is formed of a retaining wall block having a structure in which the roots of the plant can extend to the trunk material of the holding portion of the lower block. is there. First, the protrusion 21 was provided on the upper surface of the back wall 13. Also, a bottom plate 22 is provided, and a slit-like opening 23 is provided in a part of the bottom plate 22 to fit the protrusion 21 of the lower block when the blocks are vertically stacked. When the protrusion 21 and the opening 23 are fitted, a block shape is formed in which a gap 17 is formed between the front lower end of the protrusion 14 and the front wall 11 of the lower block (see FIG. 3). The height of the block is preferably in the range of 40 to 60 cm, and the width is preferably in the range of 80 to 120 cm.
[0012]
The shape of the protrusion 21 may be a columnar shape, a truncated cone shape, a truncated long cone shape (cone whose axis orthogonal cross section is an ellipse), a polygonal column shape, a truncated polygonal cone shape, or the like. FIG. 5 illustrates the shape of these protrusions 21. FIG. 5 shows two views, a plan view and a side view. FIG. 5A illustrates a truncated cone 21a, (b) illustrates a truncated quadrangular pyramid (obelisk) 21b, (c) illustrates a truncated hexagonal pyramid 21c, and (d) illustrates a truncated cone 21d. It is. As the shape of the protrusion, which is flexible so as to be able to correspond to the slope shape of various curves, a mounting straight cone is preferable. The conical protrusion is less likely to contact the inner surface of the slit-like opening to be fitted, and is easy to construct. The size of the bottom area of the protrusion 21 corresponds to the magnitude of the shear resistance, so it is desirable to make it as large as possible without causing excessive design.
[0013]
The installation position of the protrusion 21 is close to the inner surface of the back wall 13 in the front-rear direction of the block. Since the lower surface of the rear wall of the upper block is stacked behind the upper surface of the back wall 13, it is preferable that there is an overlapping portion 24 having a width of 2 cm or more. Further, the protrusion 21 is installed at a position where it fits into a slit-like opening 23 provided on the bottom surface of the upper block. The slit-shaped opening 23 is provided horizontally between the retaining wall.
[0014]
When the retaining wall blocks are stacked in a staggered arrangement, the left and right protrusions 21 fit into the slit-like openings 23 of the upper block, and therefore, as shown in FIG. ₃ is a range obtained by excluding the center line side portion B ₁ from the half of the width of the product block 10 and excluding the side surface side portion B ₂ of the product block 10. Here, the range B ₃ is a range in which the protrusion 21 is to be placed. The dimension B ₁ is a distance from the side surface of the product block 10 to the outer end of the slit-shaped opening 23 as shown in FIG. The dimension B ₂ is a distance from the center line of the product block 10 to the inner end of the slit-like opening 23 as shown in FIG. When the protrusions 21 are arranged so as to protrude from the arrangement range B _3, it is impossible to stack the blocks in a staggered arrangement in the straight construction portion in plan view. This can be clearly seen with reference to FIG. 6 which shows the fit between the projections 21 and the slits 23 of the blocks arranged in a staggered pattern in the straight construction section in plan view.
[0015]
The retaining wall block 10 of the present invention can be applied to a curved slope having a construction radius of about 20 m in a plan view by setting the projection 21, the slit-shaped opening 23, and the front wall 11 described above.
[0016]
FIGS. 7 and 8 show the retaining wall block 10 under the above conditions. When the product width is 1 m, the tenth and first step planes are respectively applied to the slope that forms the curve of the inner curve in plan view. FIG. FIG. 8 is a plan view in which the first stage blocks 10a and 10b having an inner curve curvature radius R of 20 m are stacked in two stages, and in FIG. 7, the curvature radius R of the tenth stage inner curve is 22.1212 m. ing. FIG. 7 shows the blocks 10m and 10n in the ninth and tenth stages. FIGS. 9 and 10 show examples of the outer curve. FIG. 10 shows that the radius of curvature R of the outer curve is 20 m, and FIG. 9 shows that the radius of curvature R of the tenth stage outer curve is 17.984 m.
[0017]
FIG. 11 is a plan view of a stacked state showing another embodiment of the retaining wall block according to the present invention. In the block of the present invention, a gap 16 may be formed between the retaining walls 12 of the adjacent blocks 10 according to the slope condition or the like. In this case, for example, when the retaining wall block 10 is a revetment block or the like, running water may suck out the earth and sand buried in the gap 16 during a flood or the like. In order to prevent this, in the block 10 shown in FIG. 11, the front wall 11 is laterally projected from the side surface of the retaining wall 12 to provide a projecting portion 18, and the projecting portion 18 of the front wall 11 and the side surface of the retaining wall 12 are provided. The soil runoff prevention material 19 is inserted into the step portion. Thus, if, for example, a soil runoff prevention material 19 made of chemical fiber or the like is inserted into the stepped portion of the gap 16 between adjacent blocks generated by curve construction, the gap 16 on the back surface of the soil runoff prevention material 19 is inserted. The backfilled earth and sand are not sucked out and can be prevented from being lost.
[0018]
It should be noted that the soil runoff prevention material 19 is made of a material that allows water to pass therethrough and does not allow the earth and sand to pass through, and is required to have a strength capable of withstanding the earth pressure caused by the earth and sand buried in the gap 16. In addition, since the size of the gap 16 changes depending on the construction radius and the position in the height direction of the stacked blocks, in order to facilitate this and reduce the types of width dimensions of the soil runoff prevention material, The outflow prevention member 19 is preferably capable of moderate compression deformation in the width direction.
FIG. 12 is a side view showing the block 10 of the embodiment made of porous concrete. In the block using porous concrete, the lower end of the vegetation material storage space 15 may not be opened. This is because the roots of the plant enter the lower block body through the porous concrete gap.
[0019]
The shape of the slit-like opening 7 is such that the depth length of the opening is larger than the size of the bottom surface of the protrusion 6 and is a rectangle opened with the width of the bottom surface of the bottom plate 5, so This is preferable because it can flexibly correspond to the position of the protrusion 21 that changes depending on the size of the construction radius. FIG. 13 is a side view in which the blocks 10a, 10b, and 10c of the embodiment are stacked. By providing a gap 17 between the front protrusion 14 of the upper block and the rear surface of the front wall 11 of the lower block, this gap It shows that the plant 110 grows in the portion 17 and the root 113 extends to the lower block, so that the entire front surface of the block can be greened.
[0020]
【The invention's effect】
According to the present invention, steep greening retaining wall blocks can be stacked in a staggered manner on a curved slope in plan view while ensuring a predetermined slope. Then, the upper and lower blocks can be fitted together, and the connection between the horizontally adjacent blocks becomes strong, and the stability of the wall body is improved. The construction radius of the curved slope that is necessary for practical use can be secured, and the construction efficiency can be secured.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view of an embodiment.
FIG. 2 is a plan view of the embodiment.
FIG. 3 is a side view showing the two-stage stacking of the embodiment.
FIG. 4 is a three-side view of the embodiment.
FIG. 5 is an explanatory diagram illustrating an example of a protrusion.
FIG. 6 is a plan view of an example of linear construction in a plan view stacked in a staggered manner.
FIG. 7 is a plan view of a tenth-stage block of an embodiment in which inner curves are stacked in a staggered manner.
FIG. 8 is a plan view of the first block of the embodiment in which the inner curves are staggered.
FIG. 9 is a plan view of a tenth-stage block of an embodiment in which staggered outer curves are stacked.
FIG. 10 is a plan view of a first-stage block of an embodiment in which staggered outer curves are stacked.
FIG. 11 is a plan view showing another embodiment.
FIG. 12 is a side view of an embodiment made of porous concrete.
FIG. 13 is a side view illustrating block stacking in the embodiment.
FIG. 14 is a front view of a staggered block stacking surface.
FIG. 15 is a plan view of a stack of blocks in a staggered arrangement of conventional blocks.
FIG. 16 is a side view of a conventional block.
FIG. 17 is a side view showing a use state of a conventional block.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 10 Retaining wall block 11 Front wall 12 Holding wall 13 Back wall 14 Protruding part 15 Vegetation material storage space 16 Gap 17 Gap 18 Overhang part 19 Soil outflow prevention material 21 Protrusion 22 Bottom plate 23 Opening (slit)
24 Overlapping part 100 Retaining wall block 101 Front wall 102 Holding wall 103 Rear wall 104 Projection part 105 Vegetation material storage space 108 Lower end of central part 110 Plant 112 Leaf 113 Root

Claims

A front wall, two or more holding walls, a back wall, and a bottom plate, including a protrusion protruding forward from the front surface of the front wall, and providing a vegetation material storage space with an open top in the protrusion; The lower end of the retaining wall block has a structure in which the root of the plant can be extended to the body of the holding part of the lower block. The protrusion of the upper block and the rear surface of the front wall of the lower block in a state where the protrusion of the lower block and the fitting portion of the upper block are fitted when the block is stacked vertically Retaining wall block characterized by having a shape with a gap between them.

The retaining wall block according to claim 1, wherein the protrusion has a cylindrical shape, a conical shape, a long conical shape, a polygonal column shape, or a polygonal pyramid shape.

The retaining wall block according to claim 1 or 2, wherein the block has a height of 40 to 60 cm and a width of 80 to 120 cm.

The retaining wall block according to any one of claims 1 to 3, wherein the block is made of porous concrete.