JP3653752B2 - 新規子宮頸管熟化剤 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、子宮頸管の熟化を促進し、産道の確保により分娩時の胎児の娩出を補助するなどの作用を持つウベニメクスまたはウベニメクスおよびインターロイキン8などの子宮に作用する物質を含有してなる子宮頸管熟化剤およびそれらを塗布した子宮頸管拡張器に関する。
【0002】
【従来の技術】
〈発明の背景〉
胎児が産道を通過して母体外に排出されるまでの出産過程には、子宮口の開大(子宮頸管の熟化による開大)などの産道の確保と子宮収縮による陣痛に加え意識的ないきみによる腹圧からなる娩出力が重要なファクターとなる。
産道は分娩時の胎児および付属物の通路をいい、骨産道と軟産道から構成される。骨産道とは小骨盤内腔のことであり複雑な立体腔をなし、分娩機序と密接に関係する。一方軟産道は、子宮下部,子宮頸,膣,外陰および周囲の軟部組織によって形成される空洞管であり、いわゆる通過管を形成する。産道は娩出力に抵抗し、胎児の娩出過程を支配する重要な要因であり、子宮頸管の熟化は出産に必須の過程である。
しかし、これらの産道や娩出力に重大な問題がある場合、例えば骨産道の大きさや形が胎児の通過を許さないような場合や軟産道強靱症の場合などの機能的分娩障害や妊娠・出産時の出血の問題、いわゆる骨盤位のような胎位や胎勢の異常、陣痛が強くならない陣痛微弱のひどい場合、肺機能が著しく低下している場合などは自然分娩が不可能であり、これらの場合は帝王切開などによる対応が取られる。
【0003】
この帝王切開については近年、抗生物質や麻酔の発達によって昔よりも安全な手術が可能になったことで、確実にその頻度が上昇している。出産時の帝王切開は、上記のように自然産道からの経過に分娩を任せたのでは、母体または胎児の一方または双方の生命が著しく脅かされるときに行われるが、この手術を行うことそれ自体によって、妊婦や胎児の生命が却って脅かされる場合や、かなりの安全度で自然産道からの分娩が期待できる場合にはこのような帝王切開は行われるべきではない。
今日帝王切開が非常に安全になったとはいえ、母子双方の死亡率は決して低くはない。特に母体の死亡率は自然産道からの出産に比べ格段に高い。
従ってやむを得ない事情が無い限り自然分娩が選択されるべきであるが、上述の如く自然産道からの出産を妨げる要因も多い。
【0004】
ウベニメクスは成人急性非リンパ性白血病に対する完全寛解導入後の維持強化化学療法剤と併用される抗腫瘍性抗生物質であり、放線菌の一種であるストレプトマイセス・オリボレチクリ(Streptomyces olivoreticuli)から単離されたジペプチドである。腫瘍増殖抑制作用およびインターロイキン1,2の遊離作用を有することが知られているが、作用機序は明確にされていない。
このウベニメクスにはアミノペプチダーゼBおよびロイシンアミノペプチダーゼの競争的阻害作用があることも知られている(特公昭54−39477号)。
【0005】
一方、サイトカインについては近年盛んに研究が行われている。
サイトカインとはリンパ球や単球・マクロファージをはじめとする細胞が産生する免疫グロブリン以外の生理活性物質をいう。サイトカインは多様な生理作用を有するが、作用で大きく分類すると次の三つに分けられる。1)標的細胞の増殖を誘導し活性化し、次に働くサイトカインの産生を促す増殖誘導因子。2)標的細胞を分化させ、新たな機能を発現させる作用を持つ分化誘導因子。3)標的細胞の細胞死をもたらすなどサイトカイン自身が最終作用点としての作用を有するものである。また、標的細胞の種類により、造血幹細胞に作用するものは造血因子、B細胞に作用するものはB細胞増殖(分化)因子などと呼ばれている。従ってこれらの定義からいえばいわゆるリンパ球が産生する因子であるリンホカインや単球・マクロファージが産生するモノカインなどもサイトカインに含まれる。
【0006】
さて細菌やウイルスの感染や外傷だけでなく、自己免疫反応による組織損傷などにおいては生体防御反応としての炎症反応が観察されるが、このとき特異的な末梢白血球が炎症部位へ浸潤する。この白血球の遊走には、炎症局所で産生されるサイトカイン(白血球走化性因子)が重要な働きをしている。その中の1つがインターロイキン8(interleukin 8(IL-8))であり、その過剰な産生がさまざまな炎症性疾患を引き起こすものと考えられている。このインターロイキン8は好中球走化性・活性化サイトカインであり、近年大腸菌による大量生産技術が確立し、その性質が解明されつつある。
【0007】
インターロイキン8は好中球走化性因子として1989年に発見されたが、好中球走化性作用ばかりでなく、好中球を活性化し、respitary burst、リゾチーム酵素の放出、ロイコトリエンB4、25HETEの産生誘導などさまざまな作用を有している。また好中球以外にもTリンパ球、好塩基球、単球、角化細胞、メラノーマ細胞などに作用することが知られている。これら多彩な作用・標的細胞をもつインターロイキン8は、インターロイキン1(interleukin 1(IL-1))や腫瘍壊死因子(tumor necrosis factor(TNF))などほかの炎症性サイトカインによる刺激で種々の細胞から産生される。そのため急性炎症形成の重要なメディエーターと推察され、その産生異常によりいくつかの疾患への関与が考えられている(例えば、リウマチ性関節炎,通風性関節炎,喘息,敗血症,免疫血管炎,肝炎,腎盂腎炎など)。しかし、未だ基礎的なレベルでの活性が知られるのみで、具体的な生理作用は明らかになっていない。
【0008】
サイトカインの中で最初に臨床的に用いられるようになったのはインターフェロン(IFN)であり、最初は抗腫瘍剤として使用されていたが、現在C型肝炎に対する効果が認められて以来、急激にその使用量が増大してきた。また、その他に臨床応用されているサイトカインとしてはやはり抗腫瘍剤としての適応が認められているインターロイキン2(IL-2)や造血因子としてのエリスロポエチン(EPO)や各種のコロニー刺激因子(CSF)などがある。その他は未だ研究段階であり、例えばインターロイキン1,3,6,11などの臨床的な治験が実施又は計画されている。
〈従来の技術〉
以上述べてきたように出産における胎児の娩出過程には、子宮口の開大(子宮頸管の熟化による開大)などの産道の確保と子宮収縮やいきみによる腹圧からなる娩出力が重要なファクターであるが、これらのファクターを阻害する要因があれば出産は難航することとなる。
従来この過程において娩出を補う方法としては、プロスタグランジンE2,F2αなどの陣痛促進剤やクリステレル胎児圧出術(Kristeller maneuver),吸引・鉗子手術などの薬剤的,医療手技的,機械的な方法がとられている。これに対して産道を確保するための子宮頸部の拡張などに関しては主に子宮頸管拡張器などの使用による機械的な方法がとられていた。
この子宮口の開大に用いられる子宮頸管拡張器としてはラミナリア・ジャポニカなどの植物を利用したものや、ラミセル(Lamicel:商品名),ダイラパン(Dailapan:商品名)などの合成樹脂や高分子吸収体により構成されるものが使用されている。これらは、円筒状の物体(いわゆる棒状のものである)を子宮口に挿入しその頸部を押し拡げるという原始的なものであり、以下のような多数の改良技術が公開されている。
【0009】
まず、芝野らは特開昭63-267370号公報において、スポンジ状または繊維質基体に吸水性ポリマーを付着させることにより、吸水によって体積を徐々に増大させ、患者に苦痛を与えないようにした頸管拡張器を開示する。また丸岡らは特開平2-92367号公報において、吸水性樹脂から形成され、子宮頸部拡開具を構成することにより、子宮内外から分泌された分泌液の水分を吸収して膨潤し、頸管を内側から押し出して拡開する子宮頸部拡開具を、さらに山田らは特開平2-220667号公報において、特定粒径の微粉末状の吸水性樹脂と熱可塑性樹脂またはエラストマーとを混合し、本質的に円筒状にかつ特定のショアD硬度に成形することにより、均一に、速い速度で膨潤し、かつ患部の損傷を防止できるようにした子宮頸管拡張器具に関する技術を公開している。
また、特に子宮頸管を開大するものではないが、尿道管腔や気管支などの開大を目的として岡本は特開昭56-8061号公報において、膨縮チューブの外面に麻酔含浸手段を設けることにより、麻酔と拡張を一過程で行うことができるようにした拡張器を開示している。
【0010】
また、WO93/09796には、インターロイキン8を子宮頸管熟化剤として使用する発明が開示されている。
しかし、抗腫瘍性抗生物質のウベニメクス単剤またはウベニメクスおよびインターロイキン8などの子宮に作用する成分の合剤で、子宮頸管を熟化させるなどの構成は全く開示されていない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
このように出産過程を補助する方法としは、娩出力を補う方法と子宮口の拡張などによる産道を確保する方法がある。
具体的には、娩出力を補う方法として例えば陣痛促進に関しては、ブジー,コルポイリンテル,メトロイリンテルなどの機械的な方法の他に、薬剤として陣痛誘発,陣痛促進,分娩促進作用を有するプロスタグランジンE2,F2αや脳下垂体後葉ホルモンであるオキシトシン、子宮収縮止血剤のマレイン酸エルゴメトリン(ergometrine maleate),マレイン酸メチルエルゴメトリン(methylergometrine maleate)、子宮収縮剤の硫酸スパルテイン(suparteine sulfate)などが使用されている。これらは子宮の収縮による娩出力を増強する役割を果たすが、逆に過強収縮や過強陣痛,ショックなどを起すことがある。
【0012】
これらの方法は子宮頸管などに直接作用するものではないので、分娩時の抵抗を減少させることにより胎児の産道の通過自体を容易にするものではなかった(例えば、脳下垂体後葉ホルモンであるオキシトシンは主に子宮底部に働き、子宮頸部にはほとんど作用しない)。また、卵胞ホルモン製剤であるエストリオールの安息香酸酢酸エステルやプロピオン酸エステルは分娩時の子宮頸管の軟化に使用されるが、子宮肥大作用は弱く、しかも作用発現には筋肉注射が必要とされ、出産前に不必要な痛みを母体に与えることになる。また、同様に子宮頸部に作用するホルモン製剤としてプラステロン硫酸ナトリウム(商品名:Mylis)があるが、ホルモン製剤は副作用が強い関係からなるべく投与が控えられるという現状がある。
【0013】
その他クリステレル胎児圧出術は分娩の補助的役割を果たす手技であり、ある程度の熟練が必要である。また、吸引手術は陰圧により児頭を吸着させた吸引カップを牽引する方法であり、鉗子手術は鉗子により児頭を把持、牽引し娩出させる手術であり、これら手技的,機械的方法は母子の身体へのかなりの危険が伴う。
このように、出産過程において娩出力を補う技術についてはいくつかのものがあるが、産道を確保して娩出時の抵抗を減らし出産を容易にする技術は主に機械的な方法しかなかった。たとえば、子宮口などの開口を獲得するためには、子宮頸管拡張器(たとえばラミナリア)などの器具を用いて、拡張器を細いものから次第に太いものに変えながら挿入を繰返し、子宮頸管を拡張する方法などが取られていた。しかし、このような機械的方法では子宮内の粘膜を強く刺激するため、母体の損傷と苦痛、胎児への影響という点で問題があった。
【0014】
上述のように、子宮頸管拡張器に関する先行技術は多数開示されているが、本発明の目的とする子宮頸管熟化剤の子宮頸管の拡張という作用面からみれば、丸岡らの特開平2-92367号公報における技術のように、吸水性樹脂により形成され徐々に膨潤し、次第に頸部を押し拡げるといったような技術は、(高分子吸収体などの)一定の性質を持った物質とそれを利用した構造体を用いることにより装着感の改善や開大を徐々に行うといった点を改良するという従来行われてきている工夫,改善の範囲に属するものであり、結局子宮の頸部を物理的な力によって押し拡げるという点については、これらの従来技術は目的を異にするものではなかった。
【0015】
また、岡本が開示する特開昭56-8061号公報における技術は、膨縮チューブを必須の構成要件とするが、このような構成では子宮口のような奥まった場所に存在する管腔の開大には、目標の設定などから使用上困難であり適さない。
さらに、WO93/09796に開示されるインターロイキン8だけでは子宮頸管の熟化が十分でなく、熟化を促進させるには投与量を多くするか、投与後しばらく時間をおく必要があった。また、サイトカイン等の微量で複雑な生理活性を有する物質を体外から大量に投与するときには、別の副作用や体内の平衡がくずれるなどの恐れがある。
本願発明者らは上記の課題を解決するため鋭意検討を行った結果、予期もしない抗腫瘍性抗生物質であるウベニメクスが子宮頸管熟化作用を有することを見出し本発明を完成した。
【0016】
【課題を解決するための手段】
すなわち本発明は、ウベニメクスを含有してなる子宮頸管熟化剤もしくはインターロイキン8、プロスタグランジンE2、プロスタグランジンF2α、オキシトシン、マレイン酸エルゴメトリン、マレイン酸メチルエルゴメトリン、エストリオール、安息香酸酢酸エストリオール、プロピオン酸エストリオール、プラステロン硫酸ナトリウムおよび硫酸スパルテインからなる群より選ばれる1または2以上の化合物およびウベニメクスを含有してなる子宮頸管熟化剤またはそれらの子宮頸管熟化剤を塗布したことを特徴とする子宮頸管拡張器に関する。
ウベニメクスとは以下の式
【0017】
【化1】
Figure 0003653752
【0018】
で表される化合物である。従来、抗腫瘍性抗生物質として成人急性非リンパ性白血病に対する完全寛解導入後の維持強化化学療法剤と併用されており、腫瘍増殖抑制作用およびインターロイキン1,2の遊離作用ならびにアミノペプチダーゼB,ロイシンアミノペプチダーゼ阻害作用などを有することが知られているが、未だ子宮頸管に対する作用があることは知られていない。
【0019】
本願の子宮頸管熟化剤には、有効成分としてウベニメクスの他に子宮に作用する以下の物質を併用することができる。
白血球走化作用を有するサイトカインの一種であるインターロイキン8、陣痛誘発,陣痛促進,分娩促進作用を有するプロスタグランジンE2,F2αや脳下垂体後葉ホルモンであるオキシトシン、麦角アルカロイドの一種である子宮収縮止血剤のマレイン酸エルゴメトリン,マレイン酸メチルエルゴメトリン、卵胞ホルモンであり子宮頸管軟化作用を有するエストリオール、安息香酸酢酸エストリオール、プロピオン酸エストリオール、子宮頸管熟化剤であるプラステロン硫酸ナトリウム、エニシダより抽出されるアルカロイドで、子宮筋に対し速攻的に収縮作用を示す子宮収縮剤の硫酸スパルテインなどが挙げられる。好ましくは、インターロイキン8、プロスタグランジンE2であり、さらに好ましくはインターロイキン8である。
このようにウベニメクスと他の薬物を併用することにより、単剤で同様の効果を示す量より、より少ない投与量で同様の薬効を発揮することが可能である。従って、ウベニメクスと併用するこれら薬剤の投与量を抑えることができ、結果としてこれらの化合物が有する子宮の過強収縮や過強陣痛、ショック、さらにホルモン製剤が有する副作用などを回避することができる。
特にウベニメクスとインターロイキン8を併用することによりウベニメクスまたはインターロイキン8を単剤で投与したときよりも優れた相乗効果を示す。
【0020】
本発明におけるインターロイキン8は天然に存在するものを一般的に行われている方法、例えばカラムクロマトグラフィーなどにより分離精製して得ることができるが、既知の方法で化学合成若しくは遺伝子組換え技術により得られたものであってもよい。また、ヒト由来のものに限らず、アレルギーの問題など人体に対する不都合な影響を解決できるものであれば、サルなどの動物由来のものを用いることも可能である。さらにはそのアミノ酸配列を一箇所若しくは二箇所以上置換、欠失若しくは修飾したもの、またはその構造体のアミノ酸配列の一部であっても活性を発現するものであれば本発明の実施に用いることができる。
【0021】
また、本願で使用されるプロスタグランジンE2,F2α、オキシトシン、マレイン酸エルゴメトリン,マレイン酸メチルエルゴメトリン、エストリオール、安息香酸酢酸エストリオール、プロピオン酸エストリオール、プラステロン硫酸ナトリウムおよび硫酸スパルテインはその薬効を発揮するものであれば特に限定されるものではない。
【0022】
当該発明に係る子宮頸管熟化剤を投与する場合には、ウベニメクスまたはウベニメクスおよび上記の子宮に作用する物質、例えばインターロイキン8を直接子宮に投与することも可能であるが、薬剤の製剤化において通常使用されている賦形剤,結合剤,滑沢剤,着色剤,安定化剤などを添加して投与することも可能である。
本剤におけるウベニメクスまたはウベニメクスおよび子宮に作用する物質、例えばインターロイキン8の配合量は、投与対象たる女性の年齢、子宮の状態、例えば軟産道強靱の程度や身体の健康状況などにより異なるが、例えばそれぞれ1pg〜1000mg/kg、好ましくは100pg〜1mg/kg、さらに好ましくは10ng〜1μg/kgであるが、この範囲には特に限定されず目的とする薬理効果を発揮するのに必要な量を配合すればよい。
本発明に係る子宮頸管熟化剤の剤型は本発明の目的を達成できる限り特に限定されないが、通常用いられる方法により、膣内散布液などの液体剤、軟膏剤,クリーム剤,ゲルなどの半固形製剤、膣錠,膣用カプセル剤,ペッサリー剤,膣坐剤などの固形剤、その他ソフトカプセル、リポソームの他、徐放性の製剤などとすることができる。また液体剤や半固形製剤などのように子宮頸管拡張器に塗布することができるような剤形の場合は子宮頸管拡張器を用いて投与することも可能である。ここで塗布とは薬剤を拡張器の一面に塗り付けることだけでなく、拡張器に薬剤の適当な含浸手段を設けて薬剤を含浸させた場合などをも含む。このように当該発明たる子宮頸管熟化剤と子宮頸管拡張器を組み合せることにより、さらに容易に子宮頸管の開大を達成することができる。
【0023】
以上のような製剤を調製するためには、上記成分の他に、一般に医薬品製剤の原料として用いられる成分を配合して目的とする剤形にすることができる。
これらの成分としては例えば、動植物油(大豆油、牛脂、合成グリセライドなど)、炭化水素(流動パラフィン、スクワラン、固形パラフィンなど)、エステル油(ミリスチン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸イソプロピルなど)、高級アルコール(セトステアリルアルコール、ベヘニルアルコールなど)、シリコン樹脂、シリコン油、界面活性剤(ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ひまし油、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックコポリマーなど)、水溶性高分子(ヒドロキシエチルセルロース、ポリアクリル酸、カルボキシビニルポリマー、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン、メチルセルロースなど)、アルコール(エタノール、イソプロパノールなど)、多価アルコール(グリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ソルビトールなど)、糖(グルコース、ショ糖など)、無機粉体(無水ケイ酸、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸アルミニウムなど)、精製水などが挙げられる。pH調製のためには無機酸(塩酸、りん酸など)、無機酸のアルカリ金属塩(りん酸ナトリウムなど)、無機塩基(水酸化ナトリウムなど)、有機酸(低級脂肪酸、クエン酸、乳酸など)、有機酸のアルカリ金属塩(クエン酸ナトリウム、乳酸ナトリウムなど)、有機塩基(アルギニン、エタノールアミンなど)などを用いることができる。また、必要に応じて、防腐剤、抗酸化剤などを添加することができる。以上に述べた成分を用いた製剤は一般に用いられる方法により製造することができる。
【0024】
また、本発明における子宮頸管拡張器としては、ラミナリア・ジャポニカなどの植物のほか、従来用いられている合成樹脂(吸水性樹脂であるか熱可塑性樹脂であるか,水の膨潤・不膨潤性,基体がスポンジ状であるか繊維質であるかなどは問わない)や高分子吸収体からなる拡張器の他、当該目的に使用できるものであれば特に材質,形状などは問わない。
従って本願におけるウベニメクスまたはウベニメクスおよび子宮に作用する物質、例えばインターロイキン8を含有してなる子宮頸管熟化剤を塗布したことを特徴とする子宮頸管拡張器とは上記のように従来用いられているラミナリアや合成樹脂などにより構成される子宮頸管拡張器に当該子宮頸管熟化剤を塗布したものをいい、上記のように、塗布とは薬剤を拡張器の一面に塗り付けることだけでなく拡張器に薬剤の適当な含浸手段を設けて薬剤を含浸させた場合なども含む。
【0025】
以上に記載した発明はヒト以外の動物に対して実施することもできる。つまり、ウベニメクスまたはウベニメクスおよび子宮に作用する物質、例えばインターロイキン8を含有してなる子宮頸管熟化剤や当該子宮頸管熟化剤を塗布した子宮頸管熟化剤を動物に応用し、動物の妊娠過程などにおける治療・手術・処置に用いることができる。
【0026】
本発明の作用機序は明らかではないが、発明者等の研究によると、▲1▼好中球の頸管への走化作用及び▲2▼それに伴う細胞外基質の好中球による分解及び▲3▼内因性コラーゲナーゼなど細胞外基質の分解酵素の誘導及び▲4▼コラーゲン分解に伴う水分貯留作用などが関係しているものと考えられる。
本発明によれば子宮頸管の熟化を促進することにより子宮頸管を軟化させるなどの作用を有しているので▲1▼従来行われていた植物のラミナリアやヘガールなどの金属製拡張器を用いることなく安全に子宮口を開大でき、また▲2▼陣痛促進剤などと違いウベニメクスまたはウベニメクスおよびインターロイキン8などの併用剤は過強陣痛を惹起しないなどの効果がある。
【0027】
従って本発明は分娩時に限らず、妊娠時に子宮頸管を開大して行う全ての作業に用いることができる。
例えば、妊娠初期においては人工妊娠中絶、妊娠中期においては子宮内容排除に先立つ子宮頸管の開大、妊娠後期においては軟産道の強靱に対して改善処置をとることなどができる。しかも分娩誘発の前処置においては陣痛を惹起せずに子宮頸管を開大させる作用を有するという利点がある。
またヒト以外の動物に使用する場合にも、上記のような用途やその種の繁殖に応用することができる。
以下本発明の効果を示すために試験例を挙げるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0028】
【試験例】
[試験例1]
子宮頸管の熟化におけるウベニメクスまたはウベニメクスおよびインターロイキン8の効果を観察するために以下の実験を行った。
[方法]
以下の実験は10匹の非妊娠家兎と8匹の妊娠家兎の計18匹のメスの白ニュージーランド家兎を用いて行った。全ての家兎は体重3.5〜5kgの間のものを、妊娠家兎は妊娠中期[15日]のものを用いた。
まず、6匹の非妊娠家兎と4匹の妊娠家兎の膣内にウベニメクス[Sigma社]400ngを含む膣坐薬を連日5日間挿入した。対照としてIL−8[Oncogen Science]100ngおよびウベニメクス400ng+IL−8 100ngを含む膣坐薬を用いて同様の操作を行った。膣坐薬の基剤はウレテブゾールを用いた。以下ウベニメクス単剤投与の場合について説明する。
【0029】
ウベニメクスを含む膣坐薬を最後に投与してから24時間後に家兎を塩酸ケタミン[2ml/kg]で麻酔し、子宮頸管を摘出した。ヘガール鉗子を使用してこの子宮頸管の抗張力の試験を行った。子宮頸管の含水量は1.45μmにおける吸光度を測定して算出し、これを適当な4点で測定し平均値を算出した。
子宮頸管は3%パラホルムアルデヒド溶液中に固定し、横に5ミクロンの切片を作成した。
【0030】
(コラーゲン濃度の測定)
コラーゲン濃度はピクロシリアスレッド[sirius red F3 BA Chroma-Gesell Schaft Schmid Gm bH Co]染色によって評価した。組織学的方法で子宮頸管の架橋したコラーゲンを含む組織のコラーゲン濃度を測定した。
組織学的分析としてそれぞれの検体の結合組織中適当な5箇所を選んで光学密度(% 透過率)の測定を行い、光学密度の平均値を算出した。
全ての組織学的測定にはイメージアナライザーを使用した。
ピクロシリアスレッド染色において、よりコラーゲン濃度の高いものは複屈折が大きく透過率も大きい。
【0031】
(白血球含量の測定)
白血球含量は家兎の白血球特異抗原RT2を抗家兎RT2モノクロナール抗体[Cedarlane Laboratories Limited,Canada]を用いて免疫組織化学的に染色して測定した。それぞれの検体標本の結合組織中適当な5箇所における好中球の総数を血管中に存在する他の細胞を除いて計測することにより算出した[magnification x 40]。
ヘマトキシ・エオジン染色(HE 染色)は子宮頸管の組織学的変化を比較・研究するのによく用いられる。対照実験として4匹の妊娠家兎と非妊娠家兎の膣内に10ngのNaClを含む膣坐薬を挿入した。
ウベニメクスの陣痛促進と胎児に対する効果をみるために出産直前[25日]の4匹の妊娠家兎に同量のウベニメクスを含む膣坐薬を連日5日間挿入した。
【0032】
(コラゲナーゼ活性測定方法)
頸管を取り出し、重量を測定後PBS(phosphate buffer selline)0.1g/mlになるように溶液を調製し、ポリトロン(商標:Kinematica(スイス))でホモジナイズして、遠心(3000rpm.x15min.)した。その後、上清を採取し、I型コラゲナーゼ活性測定キット(販売元:コスモバイオ(株),製造元:(株)ヤガイ(中央研究所))で測定した。
【0033】
[結果]
これらの試験でウベニメクスを含む膣坐薬を投与した子宮頸管が著しく軟化し拡張することが明らかである。さらに、ウベニメクスとIL−8を併用すればさらにその効果が増大し、短時間で子宮頸管を熟化させた。ウベニメクスを含む膣坐薬を投与した非妊娠家兎の子宮頸管には4番ヘガールを容易に挿入することができたが、一方未投与の家兎の子宮頸管ではこの拡張器の先端でさえ入れることができなかった。またウベニメクスを含む膣坐薬を投与した子宮頸管においては含水量が著しく増加していた。
【0034】
コラーゲン濃度はウベニメクスを含む膣坐薬を投与した非妊娠家兎の子宮頸管において著しく減少していた。膣坐薬を投与した家兎の子宮頸管組織の透過率の減少は架橋コラーゲン濃度の低下と一致する。
好中球の数はウベニメクスを含む膣坐薬を投与した非妊娠家兎の子宮頸管において著しい増加が観察された。ウベニメクスを含む膣坐薬を投与した非妊娠家兎の子宮頸管は通常の妊娠家兎の未投与の子宮頸管と比較してもより著しい増加が見られた。
以下にウベニメクス投与群、IL−8投与群およびウベニメクス+IL−8投与群の非妊娠家兎の子宮頸管の熟化度、好中球の集積度、コラーゲン濃度、コラーゲナーゼ活性を表にして示す。
【0035】
【表1】
Figure 0003653752
【0036】
図1は非妊娠家兎の子宮頸管の組織学的構造を示す。図2〜3はウベニメクス投与後の、図4〜6はIL−8投与後の、図7〜9はウベニメクスおよびIL−8投与後の非妊娠家兎の子宮頸管の組織学的構造を示す。
図4に示されるように、ウベニメクスを含む膣坐薬を投与した非妊娠家兎の子宮頸管においては結合組織の密度が減少し著しく粗になっており、さらに図10に示されるようにウベニメクスとIL−8を併用すると相乗的にその効果が増大する。組織には白血球が浸潤し、特に内皮細胞と周辺の血管において顕著である。
ウベニメクス単独投与及びウベニメクスとIL−8併用例は分娩に対しての副作用は認められなかった。
また、胎しの先天的異常は観察されなかった。
以上の分析結果の検定には Unpaired Student t testを用いた。
【0037】
【図面の簡単な説明】
【図1】生物の形態を示す図面の代用写真であり、具体的には通常の非妊娠家兎の子宮頸管の組織学的構造を示す写真である。
【図2】生物の形態を示す図面の代用写真であり、具体的にはウベニメクス投与1日後の非妊娠家兎の子宮頸管の組織学的構造を示す写真である。
【図3】生物の形態を示す図面の代用写真であり、具体的にはウベニメクス投与2日後の非妊娠家兎の子宮頸管の組織学的構造を示す写真である。
【図4】生物の形態を示す図面の代用写真であり、具体的にはIL−8投与1日後の非妊娠家兎の子宮頸管の熟化を示す写真である。
【図5】生物の形態を示す図面の代用写真であり、具体的にはIL−8投与2日後の非妊娠家兎の子宮頸管の組織学的構造を示す写真である。
【図6】生物の形態を示す図面の代用写真であり、具体的にはIL−8投与3日後の非妊娠家兎の子宮頸管の組織学的構造を示す写真である。
【図7】生物の形態を示す図面の代用写真であり、具体的にはウベニメクスおよびIL−8投与1日後の非妊娠家兎の子宮頸管の組織学的構造を示す写真である。
【図8】生物の形態を示す図面の代用写真であり、具体的にはウベニメクスおよびIL−8投与2日後の非妊娠家兎の子宮頸管の組織学的構造を示す写真である。
【図9】生物の形態を示す図面の代用写真であり、具体的にはウベニメクスおよびIL−8投与3日後の非妊娠家兎の子宮頸管の組織学的構造を示す写真である。

Claims (11)

  1. ウベニメクスを含有してなる子宮頸管熟化剤。
  2. インターロイキン8、プロスタグランジンE2、プロスタグランジンF2α、オキシトシン、マレイン酸エルゴメトリン、マレイン酸メチルエルゴメトリン、エストリオール、安息香酸酢酸エストリオール、プロピオン酸エストリオール、プラステロン硫酸ナトリウムおよび硫酸スパルテインからなる群より選ばれる1または2以上の化合物およびウベニメクスを含有してなる子宮頸管熟化剤。
  3. ウベニメクスおよびインターロイキン8を含有してなる子宮頸管熟化剤。
  4. ウベニメクスを含有してなる子宮頸管熟化剤を塗布したことを特徴とする子宮頸管拡張器。
  5. ウベニメクスおよびインターロイキン8を含有してなる子宮頸管熟化剤を塗布したことを特徴とする子宮頸管拡張器。
  6. 子宮頸管拡張器がラミナリアである請求項4または5記載の子宮頸管拡張器。
  7. ウベニメクスおよびインターロイキン8を含有してなる子宮頸管熟化剤を投与し、ヒト以外の動物の子宮頸管を熟化させる方法。
  8. ウベニメクスを含有してなる子宮頸管熟化剤を投与し、ヒト以外の動物の子宮頸管を熟化させる方法。
  9. ウベニメクスおよびインターロイキン8を含有してなる子宮頸管熟化剤を投与し、ヒト以外の動物の子宮頸管を熟化させ、妊娠時の治療・処置に応用する方法。
  10. ウベニメクスおよびインターロイキン8を含有してなる子宮頸管熟化剤を投与し、ヒト以外の動物の胎児の娩出を促進する方法。
  11. ヒト以外の動物にウベニメクスおよびインターロイキン8を含有してなる子宮頸管熟化剤を塗布したことを特徴とする子宮頸管拡張器を用いることにより、子宮頸管を熟化させる方法。
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