JP3650785B2 - 濾過装置 - Google Patents

濾過装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3650785B2
JP3650785B2 JP2001364584A JP2001364584A JP3650785B2 JP 3650785 B2 JP3650785 B2 JP 3650785B2 JP 2001364584 A JP2001364584 A JP 2001364584A JP 2001364584 A JP2001364584 A JP 2001364584A JP 3650785 B2 JP3650785 B2 JP 3650785B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filter
nonwoven fabric
fabric layer
chamber
filtered
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001364584A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003164714A (ja
Inventor
根 正 夫 山
Original Assignee
山根 正夫
山根 弘嗣
山根 史好
大河内 吉行
エビアマドン アンディ ビリシベ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 山根 正夫, 山根 弘嗣, 山根 史好, 大河内 吉行, エビアマドン アンディ ビリシベ filed Critical 山根 正夫
Priority to JP2001364584A priority Critical patent/JP3650785B2/ja
Publication of JP2003164714A publication Critical patent/JP2003164714A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3650785B2 publication Critical patent/JP3650785B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Treatment Of Water By Oxidation Or Reduction (AREA)
  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)
  • Filtration Of Liquid (AREA)
  • Filtering Materials (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、汚れた水、空気などを濾過して清浄な水、空気を得るための濾過装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
浴場、プールなどからの排水には、種々の大きさの浮遊物が存在し、この排水を再利用する場合、あるいは、これらを河川に放流する場合には、排水中に含有される浮遊物を除去する必要がある。
このため、従来より、様々なフィルターが開発されており、例えば、実開昭63−63874号公報においては、透孔を有するパイプ材の外周に特定の厚さの不織布層を設け、さらにこの不織布層の上に特定の厚さで糸体を巻回した糸体層を設けた濾過フィルターが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年、水質の低下に伴って、上水道水、プールなどには多量のサラシ粉(次亜塩素酸カルシウム)等が投入されているのが実情である。特に、例えば、プール、池、ジャクジー風呂などにおいては、水質保全のために、水に含まれる微生物、藻類などの発生を防止して、清浄に保つ必要があるため、このようなサラシ粉などを使用している。さらに、オゾンによる殺菌、塩素の添加などを行なわれることもある。
【0004】
しかしながら、上水道水などでは、このようなサラシ粉を多量に使用することは、飲料水として味が悪くなるとともに、臭気が悪化することになる。また、プールなどには、さらに多量のサラシ粉などが添加されている。
このため、サラシ粉が人体に及ぼす影響を考慮すると、このようにして水に溶存しているサラシ粉成分などの溶存成分は少ない方が好ましく、水を使用する際にできるだけ除去することが望ましい。
【0005】
このため、実用新案登録第2505757号においては、さらに、液体中に溶存しているサラシ粉などの成分を濾過するために、内周側と外周側とを連通する通孔が多数形成されたパイプ材と、このパイプ材の外周部に巻回された、第1不織布層、繊維状活性炭不織布層および第2不織布層の三層が予め積層された積層体と、この巻回された三層の積層体の外周に糸体を巻回することにより形成された糸体層とからなる濾過フィルターが提案されている。
【0006】
しかしながら、実用新案登録第2505757号の濾過装置を用いた濾過方法、ならびに上記したサラシ粉などの使用、オゾンによる殺菌、塩素の添加などの方法でも、大腸菌やレジオネラ属菌などの微生物を完全に死滅させることは難しく、また、藻類の発生を防止することは困難であった。また、上記したいずれの方法においても、殺菌効果を持続させることは困難であった。
【0007】
さらに、いずれの方法においても、例えば、ジャグジー風呂などの水と空気が混ざった液体、または空気中に含まれる微生物などを殺菌除去することは困難であった。
本発明は、このような現状に鑑み、例えば、プール、池、ジャクジー風呂などにおいて、水、ならびに空気中に含まれる微生物を殺菌して死滅させることができるとともに、藻類などの発生を防止して、清浄に保つことができ、その殺菌、清浄効果を持続させることが可能な濾過装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前述したような従来技術における課題及び目的を達成するために発明なされたものであって、本発明の濾過装置は、第1のフィルター部材を備えたフィルター部と、
前記フィルター部の下方に形成された空洞室と、
前記空洞室の下方に形成された第2のフィルター部材を備えたフィルター室と、
前記フィルター部と空洞室とフィルター室を貫通して配設されたパイプ部材とを備え、
前記フィルター部の第1のフィルター部材を通過して濾過された被濾過流体が、前記フィルター部の内周のパイプ部材の側周部に形成された開口孔を介して、前記パイプ部材内部を通過して、
前記空洞室に位置するパイプ部材の側周部の開口部を介して、前記空洞室に導入されるとともに、前記空洞室からフィルター室に至り、
前記フィルター室内の第2のフィルター部材を通過して濾過された被濾過流体が、フィルター室の内周のパイプ部材の側周部に形成された開口孔を介して、パイプ部材内部を通過して排出されるように構成されていることを特徴とする。
【0009】
このように構成することによって、パイプ部材の排出側に、ポンプなどを連結することによって、第1のフィルター部材の周囲の、例えば、プールの水などの被濾過流体が濾過され、パイプ部材内部を通過して空洞室に導入される。そして、いったん空洞室に導入された被濾過流体が、第2のフィルター部材を通過して濾過されるようになっている。
【0010】
従って、第1のフィルター部材で濾過しきれなかった被濾過流体中の微生物などの不純物、サラシ粉などの溶存成分を、第2のフィルター部材によって完全に除去することができる。
また、本発明の濾過装置は、前記第1のフィルター部材が、前記パイプ部材の外周部に巻回された、第1の不織布層と、繊維状活性炭不織布層と、第2の不織布層との三層が予め積層された積層体と、前記積層体の外周に巻回された糸体層とから構成されていることを特徴とする。
【0011】
このように構成することによって、液体中に分散している浮遊物は、まず糸体層で大きい順に順次段階的に濾過され、この糸体層を通過した非常に微細な浮遊物だけが第2の不織布層に到達して、この第2不織布層でほとんど濾過される。また、被濾過流体中に溶存している溶存成分は、糸体層と第2の不織布層は通過するが、繊維状活性炭不織布層で濾過される。従って、被濾過流体中に分散している浮遊物だけでなく、この被濾過流体中の溶存成分も濾過することができる。そして、溶存成分の濾過に、繊維状活性炭不織布を使用しているため、活性炭の粉塵が出難く、また、この繊維状活性炭不織布がほつれてフィラメントが発生したとしても、このフィラメントは、第1の不織布層で完全に捕捉される。
【0012】
また、本発明の濾過装置は、前記第1のフィルター部材の第1の不織布層、第2の不織布層、糸体層のうち少なくともいずれかが、ヨウ素を含有したイオン交換樹脂糸から構成されていることを特徴とする。
このように、第1のフィルター部材の第1の不織布層、第2の不織布層、糸体層のうち少なくともいずれかが、ヨウ素を含有したイオン交換樹脂糸から構成されているので、イオン交換作用によるヨウ素の遊離と、微量ヨウ素の溶出によって、この遊離ヨウ素、溶出ヨウ素による殺菌作用(酸化作用)によって、大腸菌、O−157、レジオネラ菌などの細菌、ウィルスなど広範囲の微生物を死滅させることができる。しかも、このようなヨウ素による殺菌作用が、長時間持続することができる。
【0013】
また、本発明の濾過装置は、前記第2のフィルター部材が、ヨウ素を含有したイオン交換樹脂ペレットから構成されていることを特徴とする。また、本発明の濾過装置は、前記第2のフィルター部材が、ヨウ素を含有したイオン交換樹脂糸体から構成されていることを特徴とする。
第2のフィルター部材が、ヨウ素を含有したイオン交換樹脂ペレット又はイオン交換樹脂糸体から構成されているので、イオン交換作用によるヨウ素の遊離と、微量ヨウ素の溶出によって、この遊離ヨウ素と溶出ヨウ素による殺菌作用(酸化作用)によって、大腸菌、O−157、レジオネラ菌などの細菌、ウィルスなど広範囲の微生物を死滅させることができる。しかも、このようなヨウ素による殺菌作用が、長時間持続することができる。
【0014】
また、本発明の濾過装置は、前記第2のフィルター部材が、殺藻剤を含有することを特徴とする。
このように第2のフィルター部材が、殺藻剤を含有するので、藻類の繁殖を防止することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態(実施例)を図面に基づいてより詳細に説明する。
図1は、本発明の濾過装置の実施例の縦断面図、図2は、図1のA−A線での拡大断面図、図3は、図2の他の実施例の拡大断面図である。
図1において、10は、全体で本発明の濾過装置を示している。
【0016】
図1に示したように、濾過装置10は、フィルター部20と、フィルター部の下方に形成された空洞室30と、空洞室30の下方に形成されたフィルター室40と、フィルター部20と空洞室30とフィルター室40を貫通して配設されたパイプ部材50とを備えている。
濾過装置10は、最内周側に中空円筒状のパイプ部材50を有しており、パイプ部材50の下端には接続部52が形成されており、この接続部52に開口部54が形成されている。この開口部54から濾過後の被濾過流体を排出するようになっている。この接続部52は、ポンプなどの各種配管等が接続される螺子部52aなどから構成されており、開口部54を介して濾過後の流体を他の箇所へ移送できるようになっている。一方、パイプ部材50の上端は、図示しないが、盲板等で閉塞してある。
【0017】
また、パイプ部材50の周面には、図1に示したように、内周側と外周側とを連通する通孔56が多数形成されている。
そして、このパイプ部材50の下方部50aには、フィルター室40が挿着されている。このフィルター室40は、図1に示したように、円筒形状のフィルター室外筒42と、このフィルター室外筒42の内側のフィルター室内筒44とを備えている。これらのフィルター室外筒42とフィルター室内筒44との間にフィルター空間45が形成されている。なお、このフィルター室内筒44の内径は、パイプ部材50の外径よりも大きく、パイプ部材50の接続部52の外径よりも小さくなっている。
【0018】
そして、このフィルター空間45の上下を仕切る環状の上下の仕切り部材46、48が、フィルター室外筒42とフィルター室内筒44との間に着脱自在に装着されている。また、図1に示したように、上方の仕切り部材46には、複数の流入孔46aが形成されている。さらに、図1に示したように、フィルター室内筒44には、その周面に複数の通孔44aが形成されている。
【0019】
このフィルター空間45には、図1に示したように、第2のフィルター部材41が充填されている。
この場合、第2のフィルター部材41は、ヨウ素化アニオン交換樹脂を含有したポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂からなる複数のペレットから構成されている。このようなペレットとしては、例えば、特開平10−245438号公報に開示される成形体を用いればよい。
【0020】
すなわち、デマンド型のヨウ素化殺菌樹脂として、連鎖状の炭素に塩基性アニオン交換基を官能基として結合させた構造を有し、イオン交換樹脂としてプラスの電荷を持ち、マイナスの電荷を帯びた周囲の細菌を引き寄せ、I2を遊離させて殺菌するものである。
そして、細菌、カビ類等に対して強い殺菌力を有し、細菌等が存在することによりこれに反応するデマンドリリース型であり、殺菌効果の持続時間も長いという特性を有している。
【0021】
このようなヨウ素化アニオン交換樹脂を、気体透過性に優れた、例えば、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂内部に、この樹脂の表面がヨウ素化アニオン交換樹脂が有する殺菌領域になるように分散させる。
ヨウ素化アニオン交換樹脂としては、支持体に、例えば、第4級アンモニウム基等のカチオン基を結合させたアニオン交換樹脂で、このカチオン基に、例えば、三ヨウ化物イオンなどのヨウ素を、10〜30重量%結合させた樹脂が使用できる。
【0022】
このようなアニオン交換樹脂としては、第4級アンモニウム交換樹脂と実質的に同等の塩基性を示す基を結合させた樹脂を用いることができ、例えば、第3級スルホニウム樹脂、第4級ホスホニウム樹脂、アルキルピリジウム樹脂などの強塩基性樹脂を挙げることができる。
一方、支持体としては、例えば、スチレンージビニルベンゼン重合体鎖を用いることができ、樹脂中への分散のためには、例えば、平均粒径7μm程度の粉体状、顆粒状が好ましく、通気路を形成するために多孔質とするのが望ましい。
【0023】
このようなヨウ素化アニオン交換樹脂を分散させる樹脂としては、融点がヨウ素化アニオン交換樹脂の融点に近く、気体透過性に優れた、例えば、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリエチレン樹脂などを用いることができる。
このようにヨウ素化アニオン交換樹脂を樹脂中に分散させるには、例えば、射出成形、押出成形、ブロー成形などが使用でき、例えば、6〜7mmの直径の楕円球状のペレットに、例えば、120〜180℃で成形すればよい。
【0024】
このように構成することによって、細菌等の微生物が存在すると、微生物の細胞膜はマイナスに帯電した状態にあるので、カチオンにより電気的に引き寄せられる。そして、多孔質のヨウ素化アニオン交換樹脂の三ヨウ化物イオンが、I3 -→I-+I2の形で遊離し、このI2 が微生物に作用して強力な殺菌効果を発揮する。
【0025】
この場合、フィルター室外筒42を、例えば、透明なプラスチック樹脂で形成して、上記したヨウ素の効果が低減して、ヨウ素の色が薄くなった際には、容易に第2のフィルター部材41を交換することができるので好ましい。
このように構成されるフィルター室40は、パイプ部材50の上端より、フィルター室内筒44の内周を挿着することによって、下方の仕切り部材46が、パイプ部材50の接続部52に当接することによって、パイプ部材50の下方部50aに着脱自在に位置するようになっている。
【0026】
このフィルター室40の上方、すなわち、パイプ部材50の中間部50bには、空洞室30が挿着されている。この空洞室30は、図1に示したように、円筒形状の空洞室外筒32と、この空洞室外筒32の内側の空洞室内筒34とを備えている。これらの空洞室外筒32と空洞室内筒34との間に空洞31が形成されている。なお、この空洞室内筒34の内径は、パイプ部材50の外径よりも大きくなっている。
【0027】
そして、この空洞31の上下を仕切る環状の上下の仕切り部材36、38が、空洞室外筒32と空洞室内筒34との間との間に着脱自在に装着されている。また、図1に示したように、下方の仕切り部材38には、フィルター室40の上方の仕切り部材46の流入孔46aに対応して、複数の流入孔38aが形成されている。さらに、図1に示したように、空洞室内筒34には、その周面に複数の通孔34aが形成されている。
【0028】
このように構成される空洞室30は、パイプ部材50の上端より、空洞室内筒34の内周を挿着することによって、下方の仕切り部材36が、フィルター室40の上方の仕切り部材46に当接して、流入孔46aと流入孔38aが連通するように、パイプ部材50の中間部50bに着脱自在に位置するようになっている。
【0029】
この空洞室30の上方、すなわち、パイプ部材50の上方部50cには、フィルター部20が挿着されている。図1および図2に示したように、フィルター部20は、円筒形状のフィルター部内筒24を備えている。また、フィルター部内筒24には、その周面に複数の通孔24aが形成されている。
そして、このフィルター部内筒24の外周には、図1および図2に示したように、第1のフィルター部材22を備えている。
【0030】
この第1のフィルター部材22は、図2に示したように、フィルター部内筒24の外周部に、第1の不織布層21と、繊維状活性炭不織布層23と、第2の不織布層25との三層が予め積層された積層体26が1〜3回程度(図2および図3参照)巻回されている。そして、この積層体26の外周に、糸体層28が巻回されている。
【0031】
これにより、被濾過流体が、糸体層28、第2の不織布層25、繊維状活性炭不織布層23、および第1の不織布層21を通過して濾過される。そして、濾過された後の流体が、フィルター部内筒24の通孔24aから、パイプ部材50の上方部50aの通孔56を通って、パイプ部材50の内周側に流入するようになっている。
【0032】
この場合、第1の不織布層21は、JIS-P-8117に基づく密度が0.01〜0.10秒の範囲にある紙材を装着した第1の不織布層21が、全周を被うように形成してある。この第1の不織布層21は、この層の外周側に装着される繊維状活性炭不織布層23を濾過圧から保護し、また繊維状活性炭不織布層23からわずかにほつれて流出した際に、活性炭繊維を捕捉するための層である。
【0033】
この第1の不織布層21の厚さは、0.1〜20mmの範囲内にあり、好ましくは、0.5〜20mm、さらに好ましくは、0.5〜15mm、さらに1〜10mmの範囲内にあることが特に好ましい。
また、繊維状活性炭不織布層23は、多孔質の活性炭繊維を主な原料として不織布状にした繊維状の活性炭の賦形体である。この繊維状活性炭不織布は、吸着効率が高いにも拘らず液体が通過する際の抵抗が少なく、さらに通常の活性炭とは異なり、溶出する粉塵および繊維の量が極めて少ない。また、バインダー、特に水に可溶なバインダーをほとんど含有していないので、所定の形状に賦形されているにも拘らずこれ自体が水質を汚染することがないという特性を有している。
【0034】
繊維状活性炭不織布層23を形成している繊維状活性炭不織布は、比表面積が500〜2500m2/gの範囲内、好ましくは700〜2000m2/gの範囲内、さらに好ましくは900〜1600m2/gの範囲内、かつ目付けが20〜350g/m2の範囲内、好ましくは40〜220g/m2の範囲内、さらに好ましくは80〜150g/m2の範囲内にある繊維状活性炭不織布である。上記のような比表面積を有する繊維状活性炭を用いることにより、液体中に溶存している成分を効率よく濾過することができる。また、上記のような範囲内の目付けを有する繊維状活性炭不織布を用いることにより、溶存成分を効率よく濾過できるとともに、濾過効率が低下しない。
【0035】
このような繊維状活性炭不織布自体は、通常0.05〜3.0mm、好ましくは0.15〜2.5mm、さらに好ましくは0.30〜1.8mmの厚さを有している。本発明ではこのような繊維状活性炭不織布を、0.1〜5mm、好ましくは0.3〜3.3mmの厚さで装着して繊維状活性炭不織布層23を形成する。
さらに、第2の不織布層25は、上記第1の不織布層21を形成する紙材と同等の特性を有する紙材で形成することが好ましい。すなわち、この第2の不織布層25は、JIS-P-8117に基づく密度が0.01〜0.10秒の範囲にある紙材で形成されている。
【0036】
この第2の不織布層25は、糸体層28で濾過されなかった微細な浮遊物を濾過すると共に、上記繊維状活性炭不織布層23を捲き締めて繊維状活性炭不織布の解れなどを防止するとの作用を有する。従って、この第2の不織布層25は、上記第1の不織布層21よりも厚くすることが好ましく、この第2の不織布層25の厚さは、0.5〜15mmの範囲内にある。そして、この第2不織布層の厚さを1.0〜10mmにすることが好ましく、さらに1.5〜8mmにすることが特に好ましい。
【0037】
そして、第2の不織布層25の厚さを100としたときに、繊維状活性炭不織布層23の厚さの比率を1〜40、好ましくは5〜30の範囲内に設定し、かつ第1の不織布層21の厚さの比率を5〜90、好ましくは10〜60の範囲内に設定することにより高い濾過効率を長期間維持することができる。
糸体層28は、糸体を第2の不織布層25の外周に所定の厚さで巻回することにより形成される。この糸体層28を形成する糸体は、直径が0.5〜3mm、好ましくは1〜3mmの糸体である。本考案で使用される最も好ましい糸体の太さを糸の番手で表すと、1/0.0〜1/1.0である。
【0038】
糸体層28は第2の不織布層25の外周側に上記のような太さの糸体を10〜65mmの厚さ、好ましくは10〜50mm、特に好ましくは10〜30mmの厚さに巻回することにより形成される。すなわち、少なくとも10mmの厚さに巻回することにより、この糸体層28の濾過能力が用いる糸体の種類、素材等によって影響を受けにくくなる。すなわち、この糸体層28における濾過能力が、糸体の巻回厚さによって変動し、糸体の種類、素材などを変えてもほとんど変動しなくなる。従って、糸体層28を形成する糸体は、特殊な形態を有している必要はなく、また、特殊な素材で形成されている必要はなく、通常使用されている塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリエチレン、その他の合成樹脂の合成繊維、もしくは綿等の天然繊維等をそのまま用いることができる。
【0039】
なお、糸体層28の厚さが65mm(多くの場合50mm)を超えて糸体を巻回しても、この糸体層28によって濾過される浮遊物の量などは、ほとんど増加しないので糸体層28の厚さの上限は65mmであり、さらに、通常使用する場合には30mmで充分である。
このような糸体は、第1の不織布層21の外周に所定の糸間隔で巻回することが好ましい。すなわち、同一方向に巻回されておりかつ隣接する糸体の間隔(糸体中心から隣接する糸体の中心までの距離)が、2〜8mmになるように巻回することが好ましく、さらに、3〜7mmになるように巻回することが特に好ましい。このような間隔で糸体を巻回することにより、5〜150μmの大きさの浮遊物を、この糸体層28の表面からの深さ方向に浮遊物の大きさが次第に小さくなるように段階的に分布させながら濾過することができる。
【0040】
また、糸体は、全て同一方向に巻回する必要はなく、各層ごとに相異する方向に巻回することが好ましい。このように方向を変えて巻回することにより、浮遊物をより段階的に濾過することができるので、この糸体層28で目詰まりが生じ難くなり、濾過フィルターを長期間使用することができる。このような巻回のための手段は、公知の手段が採用できる。
【0041】
このように構成されるフィルター部20では、例えば、汚れた水が、第1のフィルター部材22の外周側から内周側へ移動し、糸体層28、第2の不織布層25、繊維状活性炭不織布層23、そして第1の不織布層21を通過する際に、効率良く濾過されるようになっている。
このように構成されるフィルター部20は、パイプ部材50の上端より、フィルター部内筒24の内周を挿着することによって、その下方が、空洞室30の上方の仕切り部材38に当接して、パイプ部材50の上方部50cに着脱自在に位置するようになっている。
【0042】
そして、図1に示したように、パイプ部材50の上端にワッシャ60、バネ部材62、ワッシャ64を挿着した後、パイプ部材50の上端に形成された締結孔66に締結棒部材68を装着することによって、本発明の濾過装置10の組み立てが完了する。
なお、第1のフィルター部材22、第2のフィルター部材41の濾過効果が低減して、交換する必要がある場合には、上記の組み立てとは逆に分解すれば良い。
【0043】
このように構成される本発明の濾過装置は、下記のように使用すればよい。
先ず、濾過装置10を、例えば、プール、ジャグジー風呂などの被濾過流体の所定の位置に配置するとともに、パイプ部材50の下端の接続部52に、ポンプなどに接続された配管を接続する。
そして、ポンプを作動することによって、フィルター部20の周囲の被濾過流体に分散している浮遊物は、まず糸体層28で大きい順に順次段階的に濾過される。そして、この糸体層28を通過した非常に微細な浮遊物だけが第2の不織布層25に到達して、この第2の不織布層25でほとんど濾過される。一方、液体中に溶存している溶存成分は、糸体層28、第2の不織布層25は通過するが、繊維状活性炭不織布層23で濾過され、第1の不織布層21で濾過される。
【0044】
従って、フィルター部20では、被濾過流体中に分散している浮遊物だけでなく、この被濾過流体中の溶存成分をも濾過することができる。
そして、第1の不織布層21を通過した被濾過流体は、フィルター部内筒24の通孔24aを介して、パイプ部材50の上方部50cの通孔56からパイプ部材50の内部に流入する。
【0045】
このパイプ部材50の内部に流入した被濾過流体は、パイプ部材50の上方部50cから中間部50bに至り、パイプ部材50の中間部50bに形成された通孔56から、空洞室30の空洞室内筒34の通孔34aを介して、空洞31に導入される。
そして、空洞室30に導入された被濾過流体は、空洞室30の下方の仕切り部材38の流入孔38a、フィルター室40の上方の仕切り部材46の流入孔46aから、フィルター空間45に導入される。
【0046】
このフィルター室40のフィルター空間45に導入された被濾過流体は、第2のフィルター部材41のヨウ素化アニオン交換樹脂を含有したポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂からなる複数のペレットによって、遊離ヨウ素、溶出ヨウ素によって、例えば、O−157、レジオネラ菌などの微生物が殺菌され死滅されるようになっている。
【0047】
このように第2のフィルター部材41で殺菌された被濾過流体は、フィルター室内筒44の通孔44a、パイプ部材50の下方部50aの通孔56からパイプ部材50の内部に流入して、開口部54から濾過後の被濾過流体を排出するようになっている。
なお、本発明の濾過装置では、フィルター部20の第1のフィルター部材22の第1の不織布層21、第2の不織布層25、糸体層28のうち少なくともいずれかが、ヨウ素を含有したイオン交換樹脂糸から構成してもよい。
【0048】
このようなイオン交換樹脂糸は、上記したフィルター室40の第2のフィルター部材41に用いたと同様なヨウ素化アニオン交換樹脂と、例えば、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリエチレン樹脂などの樹脂を、例えば、140〜150℃で押出成形することによって、フィラメント状にして、撚糸することで製造することができる。
【0049】
このようにヨウ素を含有したイオン交換樹脂糸から構成することによって、第1のフィルター部材22においても、ヨウ素による微生物の殺菌効果を付与することができ、濾過、殺菌効果がより向上することになる。
また、フィルター室40の第2のフィルター部材41を、ヨウ素を含有したイオン交換樹脂糸から構成してもよい。第2のフィルター部材41においても、ヨウ素による微生物の殺菌効果と、濾過効果を付与することができ、濾過、殺菌効果がより向上することになる。
【0050】
さらに、フィルター室40の第2のフィルター部材41に、殺藻剤を含有してもよい。このような殺藻剤としては、特開平10−306003号公報に開示されるように、イソフラボン類、例えば、ゲニステイン、ダイゼイン、ホルムオノネチン、プルネチン、アフロモシン、イリゲニン、ビオカニンAなど及びこれらの配糖体(たとえば、ゲニスチン、ダイジン等)を有効成分に含むものである。このイソフラボン類を固体担体、液体担体あるいはガス状担体と混合し、必要に応じて、界面活性剤、固着剤、分散剤、安定剤等あるいはそれらの混合物を添加して、乳剤、水和剤、懸濁剤、粒剤、粉剤、ドライフロアブル、フロアブル、水性液剤、油剤、燻煙剤、エアゾール、マイクロカプセル等に製剤化して藻類の殺藻剤としたものであり、これらの製剤には有効成分を重量比で、0.1%〜99.9%、好ましくは0.5%〜90%含有するものである。
【0051】
このような殺藻剤としては、例えば、「アクアガードD−50(商品名)」(新日本化成株式会社製)などが使用可能である。
以上、本発明の好ましい実施例を説明したが、本発明はこれに限定されることはなく、例えば、ジャグジー風呂などの水と空気が混ざった液体、または空気中に含まれる微生物などを殺菌除去することの場合にも適用することができる。
【0052】
また、第2のフィルター部材は、第1のフィルター部材と同じものを使用できる他、ヨウ素、殺藻剤以外にも、例えば、活性炭、天然石などの濾過作用を有するものも使用可能であるなど本発明の目的を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0053】
【発明の効果】
本発明の濾過装置によれば、パイプ部材の排出側に、ポンプなどを連結することによって、第1のフィルター部材の周囲の、例えば、プールの水などの被濾過流体が濾過され、パイプ部材内部を通過して空洞室に導入される。そして、いったん空洞室に導入された被濾過流体が、第2のフィルター部材を通過して濾過されるようになっている。
【0054】
従って、第1のフィルター部材で濾過しきれなかった被濾過流体中の微生物などの不純物、サラシ粉などの溶存成分を、第2のフィルター部材によって完全に除去することができる。
また、本発明の濾過装置によれば、液体中に分散している浮遊物は、まず糸体層で大きい順に順次段階的に濾過され、この糸体層を通過した非常に微細な浮遊物だけが第2の不織布層に到達して、この第2不織布層でほとんど濾過される。また、被濾過流体中に溶存している溶存成分は、糸体層と第2の不織布層は通過するが、繊維状活性炭不織布層で濾過される。従って、被濾過流体中に分散している浮遊物だけでなく、この被濾過流体中の溶存成分も濾過することができる。そして、溶存成分の濾過に、繊維状活性炭不織布を使用しているため、活性炭の粉塵が出難く、また、この繊維状活性炭不織布がほつれてフィラメントが発生したとしても、このフィラメントは、第1の不織布層で完全に捕捉される。
【0055】
また、本発明の濾過装置によれば、第1のフィルター部材の第1の不織布層、第2の不織布層、糸体層のうち少なくともいずれかが、ヨウ素を含有したイオン交換樹脂糸から構成されているので、イオン交換作用によるヨウ素の遊離と、微量ヨウ素の溶出によって、この遊離ヨウ素、溶出ヨウ素による殺菌作用(酸化作用)によって、大腸菌、O−157、レジオネラ菌などの細菌、ウィルスなど広範囲の微生物を死滅させることができる。しかも、このようなヨウ素による殺菌作用が、長時間持続することができる。
【0056】
また、本発明の濾過装置は、第2のフィルター部材が、ヨウ素を含有したイオン交換樹脂ペレットから構成されているので、イオン交換作用によるヨウ素の遊離と、微量ヨウ素の溶出によって、この遊離ヨウ素と溶出ヨウ素による殺菌作用(酸化作用)によって、大腸菌、O−157、レジオネラ菌などの細菌、ウィルスなど広範囲の微生物を死滅させることができる。しかも、このようなヨウ素による殺菌作用が、長時間持続することができる。
【0057】
また、本発明の濾過装置は、第2のフィルター部材が、殺藻剤を含有するので、藻類の繁殖を防止することができるなどの幾多の作用効果を奏する極めて優れた発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の濾過装置の実施例の縦断面図である。
【図2】図2は、図1のA−A線での拡大断面図である。
【図3】図3は、図2の他の実施例の拡大断面図である。
【符号の説明】
10 濾過装置
20 フィルター部
21 第1の不織布層
22 フィルター部材
23 繊維状活性炭不織布層
24 フィルター部内筒
24a 通孔
25 第2の不織布層
26 積層体
28 糸体層
30 空洞室
31 空洞
32 空洞室外筒
34 空洞室内筒
34a 通孔
36、38 仕切り部材
38a 流入孔
40 フィルター室
41 第2のフィルター部材
42 フィルター室外筒
44 フィルター室内筒
44a 通孔
45 フィルター空間
46、48 仕切り部材
46a 流入孔
50 パイプ部材
50a 下方部
50b 中間部
50c 上方部
52 接続部
52a 螺子部
54 開口部
56 通孔
60 ワッシャ
62 バネ部材
64 ワッシャ
66 締結孔
68 締結棒部材

Claims (6)

  1. 第1のフィルター部材を備えたフィルター部と、
    前記フィルター部の下方に形成された空洞室と、
    前記空洞室の下方に形成された第2のフィルター部材を備えたフィルター室と、
    前記フィルター部と空洞室とフィルター室を貫通して配設されたパイプ部材とを備え、
    前記フィルター部の第1のフィルター部材を通過して濾過された被濾過流体が、前記フィルター部の内周のパイプ部材の側周部に形成された開口孔を介して、前記パイプ部材内部を通過して、
    前記空洞室に位置するパイプ部材の側周部の開口部を介して、前記空洞室に導入されるとともに、前記空洞室からフィルター室に至り、
    前記フィルター室内の第2のフィルター部材を通過して濾過された被濾過流体が、フィルター室の内周のパイプ部材の側周部に形成された開口孔を介して、パイプ部材内部を通過して排出されるように構成されていることを特徴とする濾過装置。
  2. 前記第1のフィルター部材が、前記パイプ部材の外周部に巻回された、第1の不織布層と、繊維状活性炭不織布層と、第2の不織布層との三層が予め積層された積層体と、前記積層体の外周に巻回された糸体層とから構成されていることを特徴とする請求項1に記載の濾過装置。
  3. 前記第1のフィルター部材の第1の不織布層、第2の不織布層、糸体層のうち少なくともいずれかが、ヨウ素を含有したイオン交換樹脂糸から構成されていることを特徴とする請求項1から2のいずれかに記載の濾過装置。
  4. 前記第2のフィルター部材が、ヨウ素を含有したイオン交換樹脂ペレットから構成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の濾過装置。
  5. 前記第2のフィルター部材が、ヨウ素を含有したイオン交換樹脂糸体から構成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の濾過装置。
  6. 前記第2のフィルター部材が、殺藻剤を含有することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の濾過装置。
JP2001364584A 2001-11-29 2001-11-29 濾過装置 Expired - Fee Related JP3650785B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001364584A JP3650785B2 (ja) 2001-11-29 2001-11-29 濾過装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001364584A JP3650785B2 (ja) 2001-11-29 2001-11-29 濾過装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003164714A JP2003164714A (ja) 2003-06-10
JP3650785B2 true JP3650785B2 (ja) 2005-05-25

Family

ID=19174747

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001364584A Expired - Fee Related JP3650785B2 (ja) 2001-11-29 2001-11-29 濾過装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3650785B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2861604B1 (fr) * 2003-10-29 2007-02-16 Millipore Corp Module de purification d'un fluide contenant un agent de nettoyage, et procedes de fabrication et d'utilisation d'un tel module
ES2245875B1 (es) * 2004-03-26 2006-11-16 Joaquin Espuelas Peñalva Proceso de fabricacion y filtro de tejido no tejido y/o de laminas o estructuras inyectadas filtrantes obtenidos por dicho proceso para la filtracion y eliminacion de la legionella pneumofila.
GB2414474A (en) * 2004-05-24 2005-11-30 Bw Technologies Ltd Device for purifying fluids, in particular water
JP4603303B2 (ja) * 2004-07-02 2010-12-22 正夫 山根 水処理装置
JP2009082899A (ja) * 2007-09-28 2009-04-23 Kanai Juyo Kogyo Co Ltd フィルターエレメント
KR101111278B1 (ko) 2009-05-15 2012-02-21 (주)써스텍 유해가스제거수단을 구비하는 여과봉 제조 방법
CN103894011B (zh) * 2012-12-28 2016-02-03 厦门松霖卫厨有限公司 一种可分质供水的集成式滤芯
CN103706164A (zh) * 2013-12-26 2014-04-09 苏州太阳雪新能源科技有限公司 一体化滤芯
CN109364639A (zh) * 2018-09-29 2019-02-22 安溪县斯马拓科技发展有限公司 一种发酵用空气管式过滤器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003164714A (ja) 2003-06-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101547362B1 (ko) 항균 공급원을 갖는 미세다공성 여과기
US7335299B2 (en) Dual filter
US7396461B2 (en) Filter cartridge for gravity-fed water treatment device
US20120325735A1 (en) Water filter assembly and filter element
US20200247700A1 (en) Multistage shower water filter and water filtering method
JP2000509326A (ja) 貫流式ピッチャー取付型濾過器
KR20090104004A (ko) 항균 주둥이 또는 하우징을 갖는 액체 디스펜서 또는 정수 유니트
JP3650785B2 (ja) 濾過装置
KR20090111811A (ko) 모듈방식의 정수 유니트
US7077272B2 (en) Antibacterial member, method of preparing the same, antibacterial filter and antibacterial container
KR970069092A (ko) 정수기
CN203922867U (zh) 一种机动型户外净水器
CN210287001U (zh) 一种宠物饮水机过滤装置
KR200168473Y1 (ko) 휴대용 정수장치
JPH11277051A (ja) 浄水器
CN205635234U (zh) 水处理装置
CN106414346A (zh) Bop滤水筒
KR20150144541A (ko) 다단 필터를 가지는 수도직결형 정수기
JPH04126799U (ja) 浄水器
JP4395648B2 (ja) 微粒子状酸化チタン含有粉末イオン交換樹脂吸着体の製法及びこれを用いた空気又は水の清浄方法及びその装置
JPH034395Y2 (ja)
KR200373502Y1 (ko) 소형 정수 필터
WO1999033539A1 (en) Water purification filter
JP2018166466A (ja) 藻の成長を抑制するためのフィルタおよびそれを含む装置
CN218810649U (zh) 一种ro滤芯及净水机

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041117

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20041124

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20041224

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20041224

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090304

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100304

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110304

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees