JP3650184B2 - 無線電話システムにおいてハンドオフ中に呼の欠落を防ぐ方法 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、一般に、無線電話システムに関し、さらに詳しくは、移動局が無線電話システムの第1カバー領域から第2カバー領域に突然遷移する場合に、アクティブ呼が欠落することを防ぐため、移動局によって実施される方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
無線電話システムは当技術分野で一般に周知である。特定の種類の無線電話システムとして、セルラ無線電話システムがある。セルラ無線電話システムは、一般に、公衆電話交換網(PSTN)に結合された交換コントローラ(switch controller) と、複数の基地局とを含む。複数の基地局のそれぞれは、一般に、カバー・エリア(coverage area) をなす基地局に近接する地理的領域を定める。1つまたはそれ以上の移動局は、移動局と公衆電話交換網との間の通話を促進する基地局と通信する。セルラ無線電話システムについての詳細な説明は、Dr. William C. Y. Lee, 1989 による書籍"Mobile Cellular Communications Systems"に記載されている。
【0003】
セルラ無線電話システムにおけるハンドオフは、第1カバー・エリアをサポートする第1基地局と通信する移動局と、第2カバー・エリアをサポートする第2基地局と通信する移動局との間の遷移として定義される。ハンドオフは、基地局制御でも、移動局制御でも、基地局と移動局制御のいずれでもよい。移動局支援ハンドオフ(MAHO:mobile assisted handoff )とは、基地局によって提供される情報、ならびに移動局によって提供される情報を利用する基地局制御ハンドオフとして定義される。
【0004】
ハンドオフはさらに、ハード・ハンドオフまたはソフト・ハンドオフとして特徴づけられる。ハード・ハンドオフ中に、移動局と第1基地局との間の通信は、移動局と第2基地局との間の通信の開始前に終了される。ソフト・ハンドオフ中に、移動局と第2基地局との間の通信は、移動局と第1基地局との間の通信の終了前に開始される。ソフト・ハンドオフを採用するセルラ無線電話通信システムは、移動局と第1基地局または第2基地局との間の通信に同じ無線周波数(RF)チャネルを一般に利用する。
【0005】
セルラ無線電話通信システムにおける問題点は、必要なハンドオフに成功しないと、移動局と交換コントローラとの間の通信が終了されることである。この終了は、呼の欠落(dropped call)ともいう。移動支援ハンドオフおよびソフト・ハンドオフは、呼の欠落の頻度を低減するが、呼を欠落させる状態がセルラ無線電話通信システムにおいて存在する。その状態とは、移動局が第1カバー・エリアにおいて第1基地局とアクティブ通話中で、第2カバー・エリアにおける第2基地局からの送信から実質的に陰影妨害(shadow)される状態である。移動局が第1カバー・エリアから第2カバー・エリアに突然遷移すると、移動局では、第1基地局からの信号送信に比べて、第2基地局からの信号送信の大幅な増加を受ける。第2基地局からの信号送信の大幅な増加が比較的短い時間期間中に生じる場合に、第2基地局からの信号送信は移動局と第1基地局との間の通信と干渉し、それによりハンドオフ・メッセージ交信を防ぎ、その結果、呼が欠落する。
【0006】
従来技術では、米国特許第4,811,380号において呼欠落保護を具備するセルラ無線電話システムが提供された。この引例では、無線電話がそのホスト基地局からハンドオフ命令を受信しないことにより呼が欠落することを防ぐ動作段階を有する改善されたセルラ電話通信システムについて教示する。このシステムは、第1基地局カバー・エリアから第2基地局カバー・エリアへのハンドオフを無線電話が必要とすることを判定し、ハンドオフ・メッセージを関連する第1および第2基地局機器に通信する交換コントローラを含む。そこで、第1基地局機器は、ハンドオフ・メッセージを無線電話に送信する。無線電話がこのメッセージを受信しない場合、呼が欠落したことを判断し、第2基地局から信号チャネルを獲得し、そして特殊メッセージを送信することにより第2基地局を介して、呼再接続を要求する。次に、第2基地局は無線電話にハンドオフ指示を通知し、呼の再接続の成功で、ハンドオフは完了する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
米国特許第4,811,380号で説明される教示の問題点は、所定の時間期間中に、第1基地局からの信号送信の不在後でないと、移動局は呼を復元するための措置を講じないことである。従来の移動局は、ハンドオフを必要とする無線電話システムにおける自己干渉状態を設定するRF状態の変化を予測しない。従来の移動局は変化するRF状態を予測しないので、ハンドオフ・メッセージがうまく完了する前に呼が欠落するか、あるいは欠落した呼の復元の時間遅延が移動局のユーザにとって許容できなくなる。
【0008】
従って、移動局が無線電話システムの第1カバー・エリアから第2カバー・エリアに突然遷移する場合に、アクティブ呼が欠落することを防ぐため、移動局によって実施される方法であって、呼の欠落または呼の欠落の復元によって生じる時間遅延という欠点を克服する方法が必要とされる。
【0009】
【課題を解決するための手段】
セルラ無線電話通信システムは、少なくとも1つの交換コントローラと、第1および第2基地局を含む複数の基地局と、少なくとも1つの移動局とを含む。交換コントローラは、第1および第2基地局に結合され、第1および第2カバー・エリアにおいてそれぞれ無線電話通信を行う。移動局は、第1カバー・エリアにおいて第1トラヒック・チャネル上で第1基地局とアクティブ通話中で、第2カバー・エリアにおける第2基地局からの送信から実質的に陰影妨害される。移動局によって実施される方法は、移動局が第1カバー・エリアから第2カバー・エリアに突然遷移する場合に、アクティブ呼が欠落することを防ぐ。この方法は、移動局が第1カバー・エリアから第2カバー・エリアに突然遷移することに応答して、アクティブ呼が欠落する危険があることを判定する段階と、アクティブ呼が欠落する危険があることを判定する段階に応答して、アクティブ呼が欠落する危険があることを第1基地局に通知する段階と、アクティブ呼が欠落する危険があることを第1基地局に通知する段階に応答して、第1基地局とのアクティブ呼が欠落する過程にあることを判定する段階と、第1基地局とのアクティブ呼が欠落する過程にあることを判定する段階に応答して、第1基地局とのアクティブ呼が欠落する前に、第2カバー・エリアにおける第2基地局とのアクティブ呼を確立する段階とによって構成される。
【0010】
【実施例】
本発明は、図1ないし図10を参照してさらに詳しく説明でき、図1は、本発明によるセルラ無線電話システム100の一部を示す。例えば、図1は、第1街路113および第2街路112の交差点に位置する密接した高層ビルのある過密都市環境を示す。この都市環境の無線電話カバレッジは、セルラ無線電話システム100によって提供される。セルラ無線電話システム100は、一般に、交換コントローラ(switch controller) 114,第1基地局115,第2基地局116,第3基地局117,公衆電話交換網(PSTN)118,第1移動局119および第2移動局120によって構成される。第1基地局115は、第1街路に沿って第1無線電話カバー・エリア121を有する。同様に、第2基地局116は、概して第2街路112に沿って設けられる第2無線電話カバー・エリア122を有する。第3基地局117は、実質的にビル111内に設けられる第3カバー・エリア123を有する。
【0011】
交換コントローラ114は、第1基地局115および第2基地局116に結合され、第1カバー・エリア121および第2カバー・エリア122それぞれにおいて無線電話通信を行う。説明のため、第1移動局119は、第1カバー・エリア121において第1トラヒック・チャネル上で第1基地局115とアクティブ通話中であり、ビル111によって第2カバー・エリア122における第2基地局116からの送信126から実質的に陰影妨害される。本発明は、移動局119が第1カバー・エリア121から第2カバー・エリア122に突然遷移する(矢印124によって表される)場合に、アクティブ呼が欠落することを防ぐため、例えば第1移動局119である移動局によって実施される方法について説明する。
【0012】
本発明の好適な実施例では、第1カバー・エリア121および第2カバー・エリア122は、比較的大きい地理的エリアを網羅するマクロセル(macrocell) としても知られるマクロ・カバー・エリアとして示される。第3カバー・エリア123は、比較的小さい地理的エリアを網羅するマイクロセル(microcell) としても知られるマイクロ・カバー・エリアとして示される。それぞれの基地局115,116,117のカバー・エリア121,122,123は、部分的または完全に重複してもよい。例えば、マイクロセルはマクロセル内で完全に具現してもよい。従って、本発明では、移動局119はマクロセル間,マイクロセル間またはマクロセルとマイクロセルとの間でハンドオフできると想定する。
【0013】
図1に示すようなセルラ無線電話システム100は、図示のような構成に制限されない。セルラ無線電話システム100は、当技術分野で周知なように、広い地理的エリアを網羅するため、別の交換コントローラ,基地局および移動局をさらに含んで構成してもよい。セルラ無線電話システム100は、都会環境および非都会環境の他のエリアに対して無線電話通信カバレッジを行うことができる。本発明の好適な実施例では、交換コントローラ114,第1基地局115,第2基地局116,第3基地局117およびPSTN118は、それぞれ当技術分野で周知であり、そのため本発明の理解を助ける場合を除いて、さらに詳しく説明しない。
【0014】
好適な実施例では、セルラ無線電話通信システム100は、1993年7月に出版されたTIA/EIA,IS−95のデュアル・モード広帯域スペクトル拡散セルラ・システムの移動局・基地局整合性規格(Mobile Station-Base Station Compatibility Standard for Dual-Mode Wideband Spread Spectrum Cellular System) において説明されるような符号分割多元接続(CDMA:code division multiple access )セルラ無線電話通信システムである。CDMAとは、固有符号シーケンスを利用してチャネルを形成するスペクトル拡散多元接続デジタル通信の方法である。CDMAでは、高いレベルの干渉の存在下で、信号を受信でき、受信される。信号受信の実際的な制限は、チャネル状態に依存するが、上記のIS−95規格で説明されるシステムにおけるCDMA受信は、静チャネル(static channel)の信号より18dB大きい干渉の存在下で生じることがある。一般に、システムは、より低いレベルの干渉およびダイナミック・チャネル状態で動作する。
【0015】
セルラ無線電話通信システム100のカバー・エリアは、当技術分野で周知なようにセクタ(sector)に分割できる。CDMAシステムでは、通信用の周波数は、各セルの各セクタで再利用され、移動局から見たある周波数上での干渉のほとんどは、移動局が存在するセル以外のセルからくる。移動局から見たある周波数上の残留干渉は、時間遅延された(反射された)射線(ray) からの同一周波数上の同一セル内からのユーザ・トラヒックからくる。
【0016】
CDMA基地局は、9600bit/sの基本データ・レートを有する信号で移動局と通信する。次に信号は、1.2288MHzの送信ビット・レートまたはチップ・レート(chip rate) に拡散(spread)される。拡散は、データ・ビットにデジタル符号を印加して、データ・レートを向上させ、CDMAシステムに冗長性を追加することからなる。そのセル内のすべてのユーザのチップは加算され、複合デジタル信号をなす。複合デジタル信号は、信号の帯域幅を制限するため濾波された直交位相偏移(QPSK:quadrature phase shift keying )変調の形式を利用して送信される。
【0017】
送信信号が移動局によって受信されると、所望の信号から符号が除去され、これを9600bit/sのデータ・レートに戻す。符号化が他のユーザの符号に適用される場合には、逆拡散(despreading) はなく、受信信号は1.2288MHz帯域幅を維持する。送信ビットまたはチップ・レートとデータ・ビットとの比率が符号化利得(coding gain) である。北米のCDMAシステムの符号化利得は128、すなわち21dBである。この21dBの符号化利得のため、信号レベル以上の最大18dB(符号化利得後の信号強度より3dB以下)の干渉を静チャネルについて許容できる。
【0018】
本発明の範囲内にあると考えられる別のデジタル・セルラ無線電話通信システムは、GSM(Global System for Mobile Communication),時分割多元接続(TDMA:Time Division Multiple Access )および拡張TDMA(E−TDMA:Extended TDMA )を含む。GSMは、欧州および環太平洋諸国で採用されている。GSMは、TDMAを利用して1チャネル当たり8ユーザで、200kHzチャネルを利用し、13kbits/sのボコーダ・レートを有する。TDMAは、チャネル当たり3ユーザで、30kHzチャネルを利用し、8kbits/sのボコーダ・レートを有する。E−TDMAは、30kHzチャネルを利用するが、チャネル当たりのユーザは6ユーザで、ボコーダ・レートは4kbits/sである。
【0019】
本発明の好適な実施例では、移動局119はセルラ無線電話加入者ユニットである。移動局119は、自動車搭載ユニット,ポータブル・ユニットまたはトランスポータブル・ユニットなど、当技術分野で周知な多くの形態をとることができる。本発明の好適な実施例により、移動局は、上記のIS−95規格で説明されるCDMAセルラ無線電話システムと整合性があるように設計されたCDMA移動局である。
【0020】
本発明の好適な実施例により、アクティブ呼(active call) は、移動局119と基地局との間の音声またはデータ通信のいずれかでもよい。従って、本発明では、一般に、移動局119と基地局との間で転送される任意の種類の情報の欠落防止について検討する。
【0021】
一般に、本発明は、移動局がアクティブ呼で通信するのと並行して、複数の基地局によって送信される信号の強度を監視できる、任意の無線電話システムで採用できる。好適な実施例のセルラ無線電話通信システム100はデジタル・システムなので、デジタル・システム・メッセージング・フォーマットにより、移動局119はアクティブ呼の通信と並行して他の機能を実行できる。本発明は、デジタル・セルラ無線電話通信システム100のこの点を利用して、移動局119が第1カバー・エリア121から第2カバー・エリア122に突然遷移する場合に、移動局119がアクティブ呼が欠落することを防ぐ方法を実行することを可能にする。
【0022】
図1は、移動局が基地局からの送信から陰影妨害される2つの例を示す。第1の例では、前述のように、第1移動局119は、ビル111によって第2基地局からの送信から陰影妨害される。第2の例では、第2移動局は、第3カバー・エリア123において第3基地局117とアクティブ通話中であり、第1カバー・エリア121における第1基地局115および第2カバー・エリアにおける第2基地局116からの送信から実質的に陰影妨害される。第1の例により、(矢印124によって示されるように)第1移動局119が第1カバー・エリア121から第2カバー・エリア122に突然遷移すると、移動局では、第1基地局115からの信号送信127に比べて、第2移動局116からの信号送信126の大幅な増加が生じる。第2基地局116からの信号送信126の大幅な増加が比較的短い時間期間中に生じると、第2基地局116からの信号送信126は第1移動局119と第1基地局115との間の通信と干渉して、ハンドオフ・メッセージを防ぎ、その結果、呼が欠落する。同様に、第2例により、移動局が第3カバー・エリア123から第1カバー・エリア121または第2カバー・エリア122に突然遷移すると、同様な結果が生じる。カバー・エリア間のかかる突然の遷移は、陰影妨害状態の急速な変化によって主に生じる。例えば、そのような突然の遷移は、移動局自体の移動速度,ビルの急な角を曲がる移動局,またはマイクロセルが組み込まれたビルなどの遮蔽されたエリアを出入りする移動局によって生じることがある。
【0023】
図2は、本発明による図1のセルラ無線電話システムで用いられる移動局のブロック図を示す。移動局119は、一般に、受信機ラインアップ201,送信機ラインアップ202,コントローラ203,周波数シンセサイザ204,デュプレクサ・フィルタ205およびアンテナ206によって構成される。受信機ラインアップ201および送信機ラインアップ202は、当技術分野で周知なように、コントローラ203,周波数シンセサイザ204,デュプレクサ・フィルタ205およびアンテナ206の機能を共用する。一般に、受信機ラインアップ201は、アナログCDMA受信機207,アナログ/デジタル変換器(A/D)208,デジタルCDMA復調器209,パイロット・スキャナ(pilot scanner) 10,ビタビ復号器(Viterbi decoder) 211,音声復号器212,デジタル/アナログ変換器(D/A)213,データ・シンク(data sink) 223およびスピーカ214によって構成される。一般に、送信機ラインアップ202は、マイクロフォン215などの音声ソースまたはデータ・ソース224,A/D変換器216,音声符号器217,デジタルCDMA送信機218,D/A変換器219,アナログCDMA変調器220,アナログCDMA送信機221,電力増幅器222および電力制御システム225によって構成される。
【0024】
本発明の好適な実施例において、デジタルCDMA復調器209,パイロット・スキャナ210,ビタビ復号器211およびデジタルCDMA送信機218は、"CDMA Mobile Station Modem ASIC", Proceedings of the IEEE 1992 Custom Integrated Circuits Conference, section 10.2, page 1-5および"The CDMA Digital Cellular System an ASIC Overview", Proceedings of the IEEE 1992 Custom Inntegrated Circuits Conference, section 10.1, pages 1-7 において説明されるように、特定用途向け集積回路(ASIC) 内で具現される。
【0025】
本発明の好適な実施例により、アナログCDMA受信機207は、実質的には、CDMA受信機動作で必要とされる1.2288MHz帯域幅と整合性があるように設計されたアナログ受信機である。デジタルCDMA送信機218,アナログCDMA変調器220,アナログCDMA送信機221,電力増幅器222および電力制御システム225は、上記のIS−95規格において一般に規定される。コントローラ203は、モトローラ社製のMC68332マイクロコントローラである。あるいは、他のマイクロコントローラまたはデジタル信号プロセッサ(DSP)も利用できる。例えば、デジタル信号プロセッサは、モトローラ社製のMC56156でもよい。周波数シンセサイザ204,デュプレクサ・フィルタ205およびアンテナ206は、従来のアナログ・セルラ無線電話移動局において構成されるものと実質的に同じである。音声復号器212および音声符号器217は、TIA/EIA/IS-96-A, "Speech Service Option Standard For Wideband Spread Spectrum Digital Cellular Systems" に基づいてプログラムされるデジタル信号プロセッサで好ましくは構成される。
【0026】
本発明の好適な実施例により、移動局119が第1カバー・エリア121から第2カバー・エリア122に突然遷移する場合にアクティブ呼が欠落することを防ぐため、移動局によって実施される方法は、図2のコントローラ203におけるソフトウェア・プログラムとして具現される。本発明の好適な実施例では、コントローラ203は、ライン226で移動局119によって受信された総合エネルギ(Io )を表す受信信号強度情報(RSSI)と、ライン227でパイロット・スキャナ228からのパイロット強度情報と、ライン228でデジタルCDMA復調器209からのアクティブ呼の信号強度情報と、ライン229でビタビ復号器221からの受信システム制御メッセージとを受信する。コントローラ203は、デジタルCDMA送信機218を介して、ライン230でシステム制御メッセージを送信する。移動局119によって実行され、図2のコントローラ203内で具現される方法段階については、図3ないし図8を参照して説明する。
【0027】
図3は、本発明による図2の移動局の呼処理状態を示す。図3は、パワーアップ状態301,移動局初期化状態302,移動局アイドル状態303,システム・アクセス状態304およびトラヒック・チャネル上で移動局制御の状態305を示す。遷移307で、移動局119はシステム・タイミングを完全に獲得する。遷移308で、移動局119は、肯定応答(aknowledgment) または応答(response)を必要とするページング・チャネル・メッセージを受信するか、あるいは発呼するか、あるいは登録を実行する。遷移309で、移動局119はトラヒック・チャネルに指示される。遷移312で、移動局119はトラヒック・チャネルの使用を終了する。遷移310で、移動局119は、発呼メッセージ(Origination Message) またはページ・モード応答(Page Mode Response)以外の、アクセス・チャネル(Access Channel)送信に対する肯定応答を受信する。遷移311で、移動局119は、NGHBR_CONFIGが「011」に等しいとき、アイドル・ハンドオフ動作を実行し、またページング・チャネル(Paging Channel)メッセージを受信できない。図3の状態301ないし305およびその間の遷移については、トラヒック・チャネル上で移動局制御の状態305からシステム・アクセス状態304への遷移306を除いて、上記のIS−95規格,セクション6.6において説明されている。遷移306で、移動局は再接続要求メッセージを発行する。状態遷移306については、図4ないし図10を参照してさらに詳しく説明する。
【0028】
図4は、本発明による図3に示す呼処理状態のうちシステム・アクセス状態304の詳細を示す。システム・アクセス状態304において、移動局119はアクセス・チャネル上で基地局にメッセージを送信し、ページング・チャネル上で基地局からメッセージを受信する。図4は、更新オーバヘッド情報サブ状態401,ページ応答サブ状態402,移動局発呼試みサブ状態403,登録アクセス・サブ状態404,移動局メッセージ送信サブ状態405および移動局命令/メッセージ応答サブ状態406を含む。遷移407で、移動局119は、肯定応答または応答を必要とするメッセージまたは命令を受信する。遷移408で、移動局119は登録アクセスを獲得する。遷移409で、移動局119は、ユーザ生成データ・バースト・メッセージを受信する。遷移410で、移動局119は、ユーザ発呼の処理を開始する。遷移411で、移動局119は、ページ・メッセージ(Page Message)またはスロット型ページ・メッセージ(Slotted Page Message)を受信する。遷移412および413で、移動局119は、図3のトラヒック・チャネル上の移動局制御の状態305に入るか、あるいはアナログ・モードに進む。遷移414〜416で、移動局119は図3の移動局アイドル状態303に入る。状態401〜406および遷移407〜416については、移動局が再接続要求メッセージを発呼する移動局発呼試みサブ状態403への遷移を除いて、上記のIS−95規格,セクション6.3において説明されている。遷移306は、図3のシステム・アクセス状態304内の遷移306の宛先を示す。状態遷移306については、図9ないし図10を参照してさらに詳しく説明する。
【0029】
図5は、本発明による図3の呼処理状態のうちトラヒック・チャネル状態305の詳細を示す。図5は、トラヒック・チャネル初期化サブ状態501,命令待ちサブ状態502,移動局応答待ちサブ状態503,通話サブ状態504および解放サブ状態505を含む。遷移506で、移動局119はアクティブ呼を終了し、順方向トラヒック・チャネル上で基地局肯定応答命令(Base Station Acknowledgment Order) を受信する。遷移507で、移動局119は、維持命令(Maintenance Order) または情報メッセージ付き報知(Alert With Information Message)を受信する。遷移508で、移動局119ユーザは、呼に応答する。遷移509で、移動局119は、維持命令を受信する。遷移510で、移動局119ユーザは、切断を開始するか、解放命令を受信する。遷移511で、移動局119は、情報メッセージ付き報知を受信する。遷移512および513で、移動局119は、解放命令を受信する。遷移514で、移動局119は、発呼し、順方向トラヒック・チャネル上で基地局肯定応答命令を受信する。状態501〜505および遷移506〜514については、移動局が再接続要求メッセージを発行する状態遷移306を除いて、上記のIS−95規格,セクション6.6.4において説明されている。遷移306は、図3のトラヒック・チャネル上の移動局制御の状態305内の遷移306の開始を示す。状態遷移306については、図6ないし図10を参照してさらに詳しく説明する。
【0030】
図6は、本発明により図5の通話サブ状態504内で具現される、無線電話システム100における呼の欠落を防ぐ方法605について説明するフローチャートを示す。移動局119によって実施される方法605は、移動局119が第1カバー・エリア121から第2カバー・エリア122に突然遷移した場合に、呼が欠落することを防ぐ。ステップ600において、本方法は、移動局119が第1トラヒック・チャネル上で第1カバー・エリア121内の第1基地局115とアクティブ通話状態であることを想定する。本発明の方法605は、一般に4つのステップ601〜604によって構成される。4つのステップ601〜604の詳細については、図7および図8を参照して説明する。ステップ601で、移動局119は、移動局119が第1カバー・エリア121から第2カバー・エリア122に突然遷移することに応答して、アクティブ呼が欠落する危険があることを判定する。ステップ602で、移動局は、アクティブ呼が欠落する危険があることを判定するステップ601に応答して、アクティブ呼が欠落する危険があることを第1基地局115に通知する。ステップ603で、移動局119は、アクティブ呼が欠落する危険があることを第1基地局115に通知するステップ602に応答して、第1基地局115とのアクティブ呼が欠落する過程であることを判定する。ステップ604で、移動局119は、第1基地局115とのアクティブ呼が欠落する過程であることを判定するステップ603に応答して、第1基地局115とのアクティブ呼が欠落する前に、第2カバー・エリア122内の第2基地局116とのアクティブ呼を確立する。
【0031】
上記の先行技術の米国特許第4,811,380号とは対照的に、本発明は、ステップ601および602を追加することにより、従来技術によって教示される技術を有利に改善する。前述のように、従来の移動局は、所定の時間期間中に基地局からの信号送信の不在後に、呼を復元するための措置を講じる。従来の移動局は、ハンドオフを必要とする無線電話システムにおける自己干渉を設定するRF状態の変化を予測しない。しかし、本発明のステップ601および602は、移動局119に呼の欠落を事前通知する。セルラ無線電話システム100がデジタル・システムなので、移動局119は、アクティブ通話中に事前通知を受信できる。デジタル・システムでは、移動局119は、アクティブ呼が欠落する危険を予期しながら、アクティブ呼を維持できる。この事前通知を受けると、移動局119は、呼の欠落プロセスが開始する前に、基地局と協調して、無線電話システム100内で自ら配置するため必要な措置を講じることができる。本発明の利点は、移動局を本明細書で説明するように構成することによって本発明の方法が実施でき、基地局115,116,117または交換コントローラ114において実施される従来の方法において特別な変更を必要としないということである。従って、本発明の移動局119は、変化するRF状態を監視して、ハンドオフ・メッセージが完了する前にアクティブ呼が欠落すること、または欠落した呼の復元について容認できない時間遅延を防ぐ。
【0032】
図7および図8は、本発明による図6のフローチャートの詳細を示す。図6のステップ601〜604は、参考のため略述されている。図6のステップ601は、4つのステップ701〜704によって構成される。ステップ701で、移動局119は、移動局119によって受信される総合エネルギを監視する。図2を参照して、総合エネルギはライン226でコントローラによって受信される。ステップ702で、移動局119は、移動局によって受信されるアクティブ呼の信号エネルギを測定する。図2を参照して、アクティブ呼の信号エネルギはライン228でコントローラによって受信される。ステップ703で、移動局119は、信号エネルギと総合エネルギの比率を計算する。ステップ704で、移動局119はこの比率が好ましくないかどうか判定する。ステップ704で、比率が好ましくないと移動局119が判定し、アクティブ呼が欠落する危険があることを示すと、フローはステップ602に進む。ステップ704で、この比率が好ましいと移動局119が判定し、アクティブ呼が欠落する危険がないことを示すと、フローはステップ705に戻る。
【0033】
ステップ701は、一般に4つのステップ705〜708によって構成される。ステップ705で、移動局119は、選択された時点で移動局119によって受信された総合エネルギを測定し、総合エネルギの少なくとも1つの前回のサンプルと現在のサンプルとを含む総合エネルギのサンプルを生成する。ステップ706で、移動局119は、総合エネルギの現在のサンプルが総合エネルギの少なくとも1つの前回のサンプルよりも所定の量だけ大きいことを判定する。ステップ718で、移動局119は総合エネルギの現在のサンプルを格納し、総合エネルギの現在のサンプルが総合エネルギの少なくとも1つの前回のサンプルよりも所定の量だけ小さいことを移動局119が判断した場合に、ステップ705に戻る。ステップ707で、移動局119は、総合エネルギの現在のサンプルと総合エネルギの少なくとも1つの前回のサンプルとを積分して、積分された総合エネルギを生成する。ステップ708で、移動局119は積分総合エネルギを格納し、格納された総合エネルギを生成する。図2を参照して、積分総合エネルギはコントローラ203に常駐するメモリに格納される。
【0034】
アクティブ呼が欠落する危険があることを第1基地局に通知する図6のステップ602は、複数の基地局115,116,117によってそれぞれ送信される複数のパイロット信号127,126,128の信号強度を表すパイロット信号強度メッセージを第1基地局115に送信する移動局119によって実行される。図2を参照して、移動局119は、ライン230を介してコントローラ203からデジタルCDMA送信機218にパイロット信号強度メッセージを送信する。
【0035】
本発明の好適な実施例により、アクティブ呼は複数の順次フレームを含む。第1基地局とのアクティブ呼が欠落する危険があることを判定する図6のステップ603は、2つのステップ709および710によって一般に構成される。ステップ709で、移動局119は、アクティブ呼の所定の数の順次フレームが好ましくないかどうかを判定する。ステップ709で、許容可能なフレームを受信する前に所定の数の好ましくない順次フレームをが受信されたことを移動局119が判断した場合には、フローはステップ711に進み、それ以外の場合には、フローはステップ705に戻る。ステップ711で、移動局119は図2のライン230を介してデジタルCDMA送信機218をディセーブルし、ステップ710に進む。ステップ710で、移動局119は、所定の時間内で、複数の順次フレームのうち2つの順次フレームが許容できないかどうか判定する。ステップ710で、所定の時間内で、複数の順次フレームのうち2つの順次フレームが許容できると移動局119が判断した場合、フローはステップ705に戻る。ステップ710で、所定の時間内で、複数の順次フレームのうち2つの順次フレームが許容できないと移動局119が判断した場合には、フローはステップ716に進む。
【0036】
第2カバー・エリア122内の第2基地局とのアクティブ呼を確立するステップ604は、4つのステップ712〜715によって一般に構成される。ステップ712で、移動局119は第2基地局116を識別する。ステップ713で、移動局119は、第2基地局116を識別するステップ712に応答して、再接続要求メッセージを第2基地局116に送信する。図2を参照して、移動局119は、ライン230でデジタルCDMA送信機を介して再接続要求メッセージを第2基地局116に送信する。図3,図4および図5を参照して、移動局119は、遷移306によって示されるように、再接続要求メッセージを第2基地局116に送信する。再接続要求メッセージのフォーマットについては、第9図を参照してさらに詳しく説明する。ステップ714で、移動局119は、再接続要求メッセージを第2基地局に送信するステップ713に応答して、所定の時間内に再接続許可メッセージを第2基地局116から受信したかどうかを判定する。ステップ714で、所定の時間内に第2基地局116から再接続許可メッセージを受信したことを移動局119が判断した場合には、フローはステップ715に進み、それ以外の場合には、フローは移動局初期化状態302に戻る。図2を参照して、移動局119は、ライン229でビタビ復号器211を介して第2基地局116から再接続許可メッセージを受信する。再接続許可メッセージのフォーマットについては、図10を参照してさらに詳しく説明する。好適な実施例により、再接続許可メッセージを受信するステップ714は、ページング符号チャネル上で再接続要求メッセージを受信する移動局119によって行われる。ステップ715で、移動局119は、第2基地局116から再接続許可メッセージを受信するステップ714に応答して、第2トラヒック・チャネル上で第2基地局116と第2カバー・エリア122内でアクティブ呼を継続する。
【0037】
第2基地局116を識別するステップ712は、2つのステップ716および717によって一般に構成される。ステップ716で、移動局119は、複数の基地局115,116,117によってそれぞれ送信される複数のパイロット信号127,126,128を検索する。図2を参照して、移動局119は、パイロット・スキャナ210によって受信され、ライン227でコントローラ203に送信された複数のパイロット信号を検索する。ステップ717で、移動局119は、複数のパイロット信号から最強の信号強度を有するパイロット信号126を選択し、ここで最強の信号強度を有するパイロット信号126は、第2基地局116によって送信されたパイロット信号に対応する。
【0038】
図9は、本発明により図3,図4,図5および図8で用いられる再接続要求メッセージ・フォーマットを示す。移動局メッセージ・フォーマットについては、上記のIS−95規格,セクション6.7において説明されている。再接続要求メッセージは、上記のIS−95規格で説明されている発呼メッセージ(Origination Message) と類似する。メッセージ・タイプ・フィールド801(MGS_TYPE)は、8ビットを有し、バイナリ値は「00000111」である。フィールド802ないし821は、上記のIS−95規格において説明される発呼メッセージと全く同じである。時間基準PNシーケンス・オフセット・フィールド822(REF_PN)は9ビット長であり、移動局119がその時間基準について現在利用しているパイロット位相を指定する。パイロット強度フィールド823(PILOT_STRENGTH)は、6ビット長であり、移動局がその時間基準について現在利用しているパイロットのパイロット強度を与える。トラヒック・チャネル基準フィールド824(TCH_REF)は、6ビット長であり、第1基地局115との通信のために用いられているトラヒック・チャネルを指定する。パイロット被測定位相フィールド825(PILOT_PN_PHASE)は、15ビット長であり、ゼロ・オフセットPNパイロットを基準にして検出されたパイロットの位相を報告する。パイロット強度フィールド826(PILOT_STRENGTH)は、6ビット長であり、フィールド825で基準とするパイロットのパイロット強度を与える。フィールド825および826は、すべての被検出パイロットが報告されるまで繰り返される。
【0039】
図10は、本発明により図8で用いられる再接続許可メッセージを示す。基地局メッセージ・フォーマットについては、上記のIS−95規格、セクション7.7において説明されている。再接続許可メッセージは、上記のIS−95規格において説明されるチャネル割当メッセージ(Channel Assignment Message)と類似するが、「ASSIGN_MODE」は既知であるので、いくつかのフィールドを省くことにより簡略化される。メッセージ・タイプ・フィールド901は、8ビット長で、バイナリ値は「00001111」である。再接続許可メッセージで用いられるメッセージ・フィールド902ないし915の残りの部分は、上記のIS−95規格のチャネル割当メッセージにおいて完全に説明されている。これらのフィールドは、第2基地局116との新たなトラヒック・チャネルを獲得するために必要とするすべての情報を移動局119に提供する。
【0040】
以上、本発明は、移動局が第1カバー・エリアから第2カバー・エリアに突然遷移する場合に、アクティブ呼が欠落することを防ぐため、移動局によって実行される方法を提供する。本発明は、呼が欠落するプロセスを開始する前に、変化するRF状態の事前通知を移動局に与えるという利点を有する。この利点は、移動局119が第1カバー・エリア121から第2カバー・エリア122に突然遷移することに応答して、アクティブ呼が欠落する危険があることを判定する段階601と、アクティブ呼が欠落する危険があることを判定する段階601に応答して、アクティブ呼が欠落する危険があることを第1基地局115に通知する段階602とを移動局が実行することによって提供される。本発明により、ハンドオフ・メッセージが完了する前に呼が欠落する問題、または従来の欠落した呼の復元について容認できない時間遅延の問題は実質的に解決される。
【0041】
本発明についてその例示的な実施例を参照して説明してきたが、本発明はこれらの特定の実施例に制限されるものではない。当業者であれば、特許請求の範囲で規定されるように、本発明の精神および範囲から逸脱せずに、変形および修正が可能なことが理解される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるセルラ無線電話システムの一部を示す図である。
【図2】本発明による図1のセルラ無線電話システムにおいて用いられる移動局のブロック図である。
【図3】本発明による図2の移動局の呼処理状態を示す図である。
【図4】本発明による図3に示す呼処理状態のうちシステム・アクセス状態の詳細を示す図である。
【図5】本発明による図3の呼処理状態のうちトラヒック・チャネル状態の詳細を示す図である。
【図6】本発明による図5の通話サブ状態内で具現される、無線電話システムにおいて呼の欠落を防ぐ方法を説明するフローチャートである。
【図7】本発明による図6のフローチャートの詳細を示す図である。
【図8】本発明による図6のフローチャートの詳細を示す図である。
【図9】本発明による図3,図4,図5および図8において用いられる再接続要求メッセージ・フォーマットを示す図である。
【図10】本発明による図8において用いられる再接続許可メッセージ・フォーマットを示す図である。
【符号の説明】
100 セルラ無線電話システム
111 ビル
112 第2街路
113 第1街路
114 交換コントローラ
115 第1基地局
116 第2基地局
117 第3基地局
118 公衆電話交換網(PSTN)
119 第1移動局
120 第2移動局
121 第1無線電話カバー・エリア
122 第2無線電話カバー・エリア
123 第3無線電話カバー・エリア
126,127 信号送信
201 受信機ラインアップ
202 送信機ラインアップ
203 コントローラ
204 周波数シンセサイザ
205 デュプレクサ・フィルタ
206 アンテナ
207 アナログCDMA受信機
208 アナログ/デジタル変換器(A/D)
209 デジタルCDMA復調器
210 パイロット・スキャナ
211 ビタビ復号器
212 音声復号器
213 デジタル/アナログ変換器(D/A)
214 スピーカ
215 マイクロフォン
216 A/D変換器
217 音声符号器
218 デジタルCDMA送信機
219 D/A変換器
220 アナログCDMA変調器
221 アナログCDMA送信機
222 電力増幅器
223 データ・シンク
224 データ・ソース
225 電力制御システム
【産業上の利用分野】
本発明は、一般に、無線電話システムに関し、さらに詳しくは、移動局が無線電話システムの第1カバー領域から第2カバー領域に突然遷移する場合に、アクティブ呼が欠落することを防ぐため、移動局によって実施される方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
無線電話システムは当技術分野で一般に周知である。特定の種類の無線電話システムとして、セルラ無線電話システムがある。セルラ無線電話システムは、一般に、公衆電話交換網(PSTN)に結合された交換コントローラ(switch controller) と、複数の基地局とを含む。複数の基地局のそれぞれは、一般に、カバー・エリア(coverage area) をなす基地局に近接する地理的領域を定める。1つまたはそれ以上の移動局は、移動局と公衆電話交換網との間の通話を促進する基地局と通信する。セルラ無線電話システムについての詳細な説明は、Dr. William C. Y. Lee, 1989 による書籍"Mobile Cellular Communications Systems"に記載されている。
【0003】
セルラ無線電話システムにおけるハンドオフは、第1カバー・エリアをサポートする第1基地局と通信する移動局と、第2カバー・エリアをサポートする第2基地局と通信する移動局との間の遷移として定義される。ハンドオフは、基地局制御でも、移動局制御でも、基地局と移動局制御のいずれでもよい。移動局支援ハンドオフ(MAHO:mobile assisted handoff )とは、基地局によって提供される情報、ならびに移動局によって提供される情報を利用する基地局制御ハンドオフとして定義される。
【0004】
ハンドオフはさらに、ハード・ハンドオフまたはソフト・ハンドオフとして特徴づけられる。ハード・ハンドオフ中に、移動局と第1基地局との間の通信は、移動局と第2基地局との間の通信の開始前に終了される。ソフト・ハンドオフ中に、移動局と第2基地局との間の通信は、移動局と第1基地局との間の通信の終了前に開始される。ソフト・ハンドオフを採用するセルラ無線電話通信システムは、移動局と第1基地局または第2基地局との間の通信に同じ無線周波数(RF)チャネルを一般に利用する。
【0005】
セルラ無線電話通信システムにおける問題点は、必要なハンドオフに成功しないと、移動局と交換コントローラとの間の通信が終了されることである。この終了は、呼の欠落(dropped call)ともいう。移動支援ハンドオフおよびソフト・ハンドオフは、呼の欠落の頻度を低減するが、呼を欠落させる状態がセルラ無線電話通信システムにおいて存在する。その状態とは、移動局が第1カバー・エリアにおいて第1基地局とアクティブ通話中で、第2カバー・エリアにおける第2基地局からの送信から実質的に陰影妨害(shadow)される状態である。移動局が第1カバー・エリアから第2カバー・エリアに突然遷移すると、移動局では、第1基地局からの信号送信に比べて、第2基地局からの信号送信の大幅な増加を受ける。第2基地局からの信号送信の大幅な増加が比較的短い時間期間中に生じる場合に、第2基地局からの信号送信は移動局と第1基地局との間の通信と干渉し、それによりハンドオフ・メッセージ交信を防ぎ、その結果、呼が欠落する。
【0006】
従来技術では、米国特許第4,811,380号において呼欠落保護を具備するセルラ無線電話システムが提供された。この引例では、無線電話がそのホスト基地局からハンドオフ命令を受信しないことにより呼が欠落することを防ぐ動作段階を有する改善されたセルラ電話通信システムについて教示する。このシステムは、第1基地局カバー・エリアから第2基地局カバー・エリアへのハンドオフを無線電話が必要とすることを判定し、ハンドオフ・メッセージを関連する第1および第2基地局機器に通信する交換コントローラを含む。そこで、第1基地局機器は、ハンドオフ・メッセージを無線電話に送信する。無線電話がこのメッセージを受信しない場合、呼が欠落したことを判断し、第2基地局から信号チャネルを獲得し、そして特殊メッセージを送信することにより第2基地局を介して、呼再接続を要求する。次に、第2基地局は無線電話にハンドオフ指示を通知し、呼の再接続の成功で、ハンドオフは完了する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
米国特許第4,811,380号で説明される教示の問題点は、所定の時間期間中に、第1基地局からの信号送信の不在後でないと、移動局は呼を復元するための措置を講じないことである。従来の移動局は、ハンドオフを必要とする無線電話システムにおける自己干渉状態を設定するRF状態の変化を予測しない。従来の移動局は変化するRF状態を予測しないので、ハンドオフ・メッセージがうまく完了する前に呼が欠落するか、あるいは欠落した呼の復元の時間遅延が移動局のユーザにとって許容できなくなる。
【0008】
従って、移動局が無線電話システムの第1カバー・エリアから第2カバー・エリアに突然遷移する場合に、アクティブ呼が欠落することを防ぐため、移動局によって実施される方法であって、呼の欠落または呼の欠落の復元によって生じる時間遅延という欠点を克服する方法が必要とされる。
【0009】
【課題を解決するための手段】
セルラ無線電話通信システムは、少なくとも1つの交換コントローラと、第1および第2基地局を含む複数の基地局と、少なくとも1つの移動局とを含む。交換コントローラは、第1および第2基地局に結合され、第1および第2カバー・エリアにおいてそれぞれ無線電話通信を行う。移動局は、第1カバー・エリアにおいて第1トラヒック・チャネル上で第1基地局とアクティブ通話中で、第2カバー・エリアにおける第2基地局からの送信から実質的に陰影妨害される。移動局によって実施される方法は、移動局が第1カバー・エリアから第2カバー・エリアに突然遷移する場合に、アクティブ呼が欠落することを防ぐ。この方法は、移動局が第1カバー・エリアから第2カバー・エリアに突然遷移することに応答して、アクティブ呼が欠落する危険があることを判定する段階と、アクティブ呼が欠落する危険があることを判定する段階に応答して、アクティブ呼が欠落する危険があることを第1基地局に通知する段階と、アクティブ呼が欠落する危険があることを第1基地局に通知する段階に応答して、第1基地局とのアクティブ呼が欠落する過程にあることを判定する段階と、第1基地局とのアクティブ呼が欠落する過程にあることを判定する段階に応答して、第1基地局とのアクティブ呼が欠落する前に、第2カバー・エリアにおける第2基地局とのアクティブ呼を確立する段階とによって構成される。
【0010】
【実施例】
本発明は、図1ないし図10を参照してさらに詳しく説明でき、図1は、本発明によるセルラ無線電話システム100の一部を示す。例えば、図1は、第1街路113および第2街路112の交差点に位置する密接した高層ビルのある過密都市環境を示す。この都市環境の無線電話カバレッジは、セルラ無線電話システム100によって提供される。セルラ無線電話システム100は、一般に、交換コントローラ(switch controller) 114,第1基地局115,第2基地局116,第3基地局117,公衆電話交換網(PSTN)118,第1移動局119および第2移動局120によって構成される。第1基地局115は、第1街路に沿って第1無線電話カバー・エリア121を有する。同様に、第2基地局116は、概して第2街路112に沿って設けられる第2無線電話カバー・エリア122を有する。第3基地局117は、実質的にビル111内に設けられる第3カバー・エリア123を有する。
【0011】
交換コントローラ114は、第1基地局115および第2基地局116に結合され、第1カバー・エリア121および第2カバー・エリア122それぞれにおいて無線電話通信を行う。説明のため、第1移動局119は、第1カバー・エリア121において第1トラヒック・チャネル上で第1基地局115とアクティブ通話中であり、ビル111によって第2カバー・エリア122における第2基地局116からの送信126から実質的に陰影妨害される。本発明は、移動局119が第1カバー・エリア121から第2カバー・エリア122に突然遷移する(矢印124によって表される)場合に、アクティブ呼が欠落することを防ぐため、例えば第1移動局119である移動局によって実施される方法について説明する。
【0012】
本発明の好適な実施例では、第1カバー・エリア121および第2カバー・エリア122は、比較的大きい地理的エリアを網羅するマクロセル(macrocell) としても知られるマクロ・カバー・エリアとして示される。第3カバー・エリア123は、比較的小さい地理的エリアを網羅するマイクロセル(microcell) としても知られるマイクロ・カバー・エリアとして示される。それぞれの基地局115,116,117のカバー・エリア121,122,123は、部分的または完全に重複してもよい。例えば、マイクロセルはマクロセル内で完全に具現してもよい。従って、本発明では、移動局119はマクロセル間,マイクロセル間またはマクロセルとマイクロセルとの間でハンドオフできると想定する。
【0013】
図1に示すようなセルラ無線電話システム100は、図示のような構成に制限されない。セルラ無線電話システム100は、当技術分野で周知なように、広い地理的エリアを網羅するため、別の交換コントローラ,基地局および移動局をさらに含んで構成してもよい。セルラ無線電話システム100は、都会環境および非都会環境の他のエリアに対して無線電話通信カバレッジを行うことができる。本発明の好適な実施例では、交換コントローラ114,第1基地局115,第2基地局116,第3基地局117およびPSTN118は、それぞれ当技術分野で周知であり、そのため本発明の理解を助ける場合を除いて、さらに詳しく説明しない。
【0014】
好適な実施例では、セルラ無線電話通信システム100は、1993年7月に出版されたTIA/EIA,IS−95のデュアル・モード広帯域スペクトル拡散セルラ・システムの移動局・基地局整合性規格(Mobile Station-Base Station Compatibility Standard for Dual-Mode Wideband Spread Spectrum Cellular System) において説明されるような符号分割多元接続(CDMA:code division multiple access )セルラ無線電話通信システムである。CDMAとは、固有符号シーケンスを利用してチャネルを形成するスペクトル拡散多元接続デジタル通信の方法である。CDMAでは、高いレベルの干渉の存在下で、信号を受信でき、受信される。信号受信の実際的な制限は、チャネル状態に依存するが、上記のIS−95規格で説明されるシステムにおけるCDMA受信は、静チャネル(static channel)の信号より18dB大きい干渉の存在下で生じることがある。一般に、システムは、より低いレベルの干渉およびダイナミック・チャネル状態で動作する。
【0015】
セルラ無線電話通信システム100のカバー・エリアは、当技術分野で周知なようにセクタ(sector)に分割できる。CDMAシステムでは、通信用の周波数は、各セルの各セクタで再利用され、移動局から見たある周波数上での干渉のほとんどは、移動局が存在するセル以外のセルからくる。移動局から見たある周波数上の残留干渉は、時間遅延された(反射された)射線(ray) からの同一周波数上の同一セル内からのユーザ・トラヒックからくる。
【0016】
CDMA基地局は、9600bit/sの基本データ・レートを有する信号で移動局と通信する。次に信号は、1.2288MHzの送信ビット・レートまたはチップ・レート(chip rate) に拡散(spread)される。拡散は、データ・ビットにデジタル符号を印加して、データ・レートを向上させ、CDMAシステムに冗長性を追加することからなる。そのセル内のすべてのユーザのチップは加算され、複合デジタル信号をなす。複合デジタル信号は、信号の帯域幅を制限するため濾波された直交位相偏移(QPSK:quadrature phase shift keying )変調の形式を利用して送信される。
【0017】
送信信号が移動局によって受信されると、所望の信号から符号が除去され、これを9600bit/sのデータ・レートに戻す。符号化が他のユーザの符号に適用される場合には、逆拡散(despreading) はなく、受信信号は1.2288MHz帯域幅を維持する。送信ビットまたはチップ・レートとデータ・ビットとの比率が符号化利得(coding gain) である。北米のCDMAシステムの符号化利得は128、すなわち21dBである。この21dBの符号化利得のため、信号レベル以上の最大18dB(符号化利得後の信号強度より3dB以下)の干渉を静チャネルについて許容できる。
【0018】
本発明の範囲内にあると考えられる別のデジタル・セルラ無線電話通信システムは、GSM(Global System for Mobile Communication),時分割多元接続(TDMA:Time Division Multiple Access )および拡張TDMA(E−TDMA:Extended TDMA )を含む。GSMは、欧州および環太平洋諸国で採用されている。GSMは、TDMAを利用して1チャネル当たり8ユーザで、200kHzチャネルを利用し、13kbits/sのボコーダ・レートを有する。TDMAは、チャネル当たり3ユーザで、30kHzチャネルを利用し、8kbits/sのボコーダ・レートを有する。E−TDMAは、30kHzチャネルを利用するが、チャネル当たりのユーザは6ユーザで、ボコーダ・レートは4kbits/sである。
【0019】
本発明の好適な実施例では、移動局119はセルラ無線電話加入者ユニットである。移動局119は、自動車搭載ユニット,ポータブル・ユニットまたはトランスポータブル・ユニットなど、当技術分野で周知な多くの形態をとることができる。本発明の好適な実施例により、移動局は、上記のIS−95規格で説明されるCDMAセルラ無線電話システムと整合性があるように設計されたCDMA移動局である。
【0020】
本発明の好適な実施例により、アクティブ呼(active call) は、移動局119と基地局との間の音声またはデータ通信のいずれかでもよい。従って、本発明では、一般に、移動局119と基地局との間で転送される任意の種類の情報の欠落防止について検討する。
【0021】
一般に、本発明は、移動局がアクティブ呼で通信するのと並行して、複数の基地局によって送信される信号の強度を監視できる、任意の無線電話システムで採用できる。好適な実施例のセルラ無線電話通信システム100はデジタル・システムなので、デジタル・システム・メッセージング・フォーマットにより、移動局119はアクティブ呼の通信と並行して他の機能を実行できる。本発明は、デジタル・セルラ無線電話通信システム100のこの点を利用して、移動局119が第1カバー・エリア121から第2カバー・エリア122に突然遷移する場合に、移動局119がアクティブ呼が欠落することを防ぐ方法を実行することを可能にする。
【0022】
図1は、移動局が基地局からの送信から陰影妨害される2つの例を示す。第1の例では、前述のように、第1移動局119は、ビル111によって第2基地局からの送信から陰影妨害される。第2の例では、第2移動局は、第3カバー・エリア123において第3基地局117とアクティブ通話中であり、第1カバー・エリア121における第1基地局115および第2カバー・エリアにおける第2基地局116からの送信から実質的に陰影妨害される。第1の例により、(矢印124によって示されるように)第1移動局119が第1カバー・エリア121から第2カバー・エリア122に突然遷移すると、移動局では、第1基地局115からの信号送信127に比べて、第2移動局116からの信号送信126の大幅な増加が生じる。第2基地局116からの信号送信126の大幅な増加が比較的短い時間期間中に生じると、第2基地局116からの信号送信126は第1移動局119と第1基地局115との間の通信と干渉して、ハンドオフ・メッセージを防ぎ、その結果、呼が欠落する。同様に、第2例により、移動局が第3カバー・エリア123から第1カバー・エリア121または第2カバー・エリア122に突然遷移すると、同様な結果が生じる。カバー・エリア間のかかる突然の遷移は、陰影妨害状態の急速な変化によって主に生じる。例えば、そのような突然の遷移は、移動局自体の移動速度,ビルの急な角を曲がる移動局,またはマイクロセルが組み込まれたビルなどの遮蔽されたエリアを出入りする移動局によって生じることがある。
【0023】
図2は、本発明による図1のセルラ無線電話システムで用いられる移動局のブロック図を示す。移動局119は、一般に、受信機ラインアップ201,送信機ラインアップ202,コントローラ203,周波数シンセサイザ204,デュプレクサ・フィルタ205およびアンテナ206によって構成される。受信機ラインアップ201および送信機ラインアップ202は、当技術分野で周知なように、コントローラ203,周波数シンセサイザ204,デュプレクサ・フィルタ205およびアンテナ206の機能を共用する。一般に、受信機ラインアップ201は、アナログCDMA受信機207,アナログ/デジタル変換器(A/D)208,デジタルCDMA復調器209,パイロット・スキャナ(pilot scanner) 10,ビタビ復号器(Viterbi decoder) 211,音声復号器212,デジタル/アナログ変換器(D/A)213,データ・シンク(data sink) 223およびスピーカ214によって構成される。一般に、送信機ラインアップ202は、マイクロフォン215などの音声ソースまたはデータ・ソース224,A/D変換器216,音声符号器217,デジタルCDMA送信機218,D/A変換器219,アナログCDMA変調器220,アナログCDMA送信機221,電力増幅器222および電力制御システム225によって構成される。
【0024】
本発明の好適な実施例において、デジタルCDMA復調器209,パイロット・スキャナ210,ビタビ復号器211およびデジタルCDMA送信機218は、"CDMA Mobile Station Modem ASIC", Proceedings of the IEEE 1992 Custom Integrated Circuits Conference, section 10.2, page 1-5および"The CDMA Digital Cellular System an ASIC Overview", Proceedings of the IEEE 1992 Custom Inntegrated Circuits Conference, section 10.1, pages 1-7 において説明されるように、特定用途向け集積回路(ASIC) 内で具現される。
【0025】
本発明の好適な実施例により、アナログCDMA受信機207は、実質的には、CDMA受信機動作で必要とされる1.2288MHz帯域幅と整合性があるように設計されたアナログ受信機である。デジタルCDMA送信機218,アナログCDMA変調器220,アナログCDMA送信機221,電力増幅器222および電力制御システム225は、上記のIS−95規格において一般に規定される。コントローラ203は、モトローラ社製のMC68332マイクロコントローラである。あるいは、他のマイクロコントローラまたはデジタル信号プロセッサ(DSP)も利用できる。例えば、デジタル信号プロセッサは、モトローラ社製のMC56156でもよい。周波数シンセサイザ204,デュプレクサ・フィルタ205およびアンテナ206は、従来のアナログ・セルラ無線電話移動局において構成されるものと実質的に同じである。音声復号器212および音声符号器217は、TIA/EIA/IS-96-A, "Speech Service Option Standard For Wideband Spread Spectrum Digital Cellular Systems" に基づいてプログラムされるデジタル信号プロセッサで好ましくは構成される。
【0026】
本発明の好適な実施例により、移動局119が第1カバー・エリア121から第2カバー・エリア122に突然遷移する場合にアクティブ呼が欠落することを防ぐため、移動局によって実施される方法は、図2のコントローラ203におけるソフトウェア・プログラムとして具現される。本発明の好適な実施例では、コントローラ203は、ライン226で移動局119によって受信された総合エネルギ(Io )を表す受信信号強度情報(RSSI)と、ライン227でパイロット・スキャナ228からのパイロット強度情報と、ライン228でデジタルCDMA復調器209からのアクティブ呼の信号強度情報と、ライン229でビタビ復号器221からの受信システム制御メッセージとを受信する。コントローラ203は、デジタルCDMA送信機218を介して、ライン230でシステム制御メッセージを送信する。移動局119によって実行され、図2のコントローラ203内で具現される方法段階については、図3ないし図8を参照して説明する。
【0027】
図3は、本発明による図2の移動局の呼処理状態を示す。図3は、パワーアップ状態301,移動局初期化状態302,移動局アイドル状態303,システム・アクセス状態304およびトラヒック・チャネル上で移動局制御の状態305を示す。遷移307で、移動局119はシステム・タイミングを完全に獲得する。遷移308で、移動局119は、肯定応答(aknowledgment) または応答(response)を必要とするページング・チャネル・メッセージを受信するか、あるいは発呼するか、あるいは登録を実行する。遷移309で、移動局119はトラヒック・チャネルに指示される。遷移312で、移動局119はトラヒック・チャネルの使用を終了する。遷移310で、移動局119は、発呼メッセージ(Origination Message) またはページ・モード応答(Page Mode Response)以外の、アクセス・チャネル(Access Channel)送信に対する肯定応答を受信する。遷移311で、移動局119は、NGHBR_CONFIGが「011」に等しいとき、アイドル・ハンドオフ動作を実行し、またページング・チャネル(Paging Channel)メッセージを受信できない。図3の状態301ないし305およびその間の遷移については、トラヒック・チャネル上で移動局制御の状態305からシステム・アクセス状態304への遷移306を除いて、上記のIS−95規格,セクション6.6において説明されている。遷移306で、移動局は再接続要求メッセージを発行する。状態遷移306については、図4ないし図10を参照してさらに詳しく説明する。
【0028】
図4は、本発明による図3に示す呼処理状態のうちシステム・アクセス状態304の詳細を示す。システム・アクセス状態304において、移動局119はアクセス・チャネル上で基地局にメッセージを送信し、ページング・チャネル上で基地局からメッセージを受信する。図4は、更新オーバヘッド情報サブ状態401,ページ応答サブ状態402,移動局発呼試みサブ状態403,登録アクセス・サブ状態404,移動局メッセージ送信サブ状態405および移動局命令/メッセージ応答サブ状態406を含む。遷移407で、移動局119は、肯定応答または応答を必要とするメッセージまたは命令を受信する。遷移408で、移動局119は登録アクセスを獲得する。遷移409で、移動局119は、ユーザ生成データ・バースト・メッセージを受信する。遷移410で、移動局119は、ユーザ発呼の処理を開始する。遷移411で、移動局119は、ページ・メッセージ(Page Message)またはスロット型ページ・メッセージ(Slotted Page Message)を受信する。遷移412および413で、移動局119は、図3のトラヒック・チャネル上の移動局制御の状態305に入るか、あるいはアナログ・モードに進む。遷移414〜416で、移動局119は図3の移動局アイドル状態303に入る。状態401〜406および遷移407〜416については、移動局が再接続要求メッセージを発呼する移動局発呼試みサブ状態403への遷移を除いて、上記のIS−95規格,セクション6.3において説明されている。遷移306は、図3のシステム・アクセス状態304内の遷移306の宛先を示す。状態遷移306については、図9ないし図10を参照してさらに詳しく説明する。
【0029】
図5は、本発明による図3の呼処理状態のうちトラヒック・チャネル状態305の詳細を示す。図5は、トラヒック・チャネル初期化サブ状態501,命令待ちサブ状態502,移動局応答待ちサブ状態503,通話サブ状態504および解放サブ状態505を含む。遷移506で、移動局119はアクティブ呼を終了し、順方向トラヒック・チャネル上で基地局肯定応答命令(Base Station Acknowledgment Order) を受信する。遷移507で、移動局119は、維持命令(Maintenance Order) または情報メッセージ付き報知(Alert With Information Message)を受信する。遷移508で、移動局119ユーザは、呼に応答する。遷移509で、移動局119は、維持命令を受信する。遷移510で、移動局119ユーザは、切断を開始するか、解放命令を受信する。遷移511で、移動局119は、情報メッセージ付き報知を受信する。遷移512および513で、移動局119は、解放命令を受信する。遷移514で、移動局119は、発呼し、順方向トラヒック・チャネル上で基地局肯定応答命令を受信する。状態501〜505および遷移506〜514については、移動局が再接続要求メッセージを発行する状態遷移306を除いて、上記のIS−95規格,セクション6.6.4において説明されている。遷移306は、図3のトラヒック・チャネル上の移動局制御の状態305内の遷移306の開始を示す。状態遷移306については、図6ないし図10を参照してさらに詳しく説明する。
【0030】
図6は、本発明により図5の通話サブ状態504内で具現される、無線電話システム100における呼の欠落を防ぐ方法605について説明するフローチャートを示す。移動局119によって実施される方法605は、移動局119が第1カバー・エリア121から第2カバー・エリア122に突然遷移した場合に、呼が欠落することを防ぐ。ステップ600において、本方法は、移動局119が第1トラヒック・チャネル上で第1カバー・エリア121内の第1基地局115とアクティブ通話状態であることを想定する。本発明の方法605は、一般に4つのステップ601〜604によって構成される。4つのステップ601〜604の詳細については、図7および図8を参照して説明する。ステップ601で、移動局119は、移動局119が第1カバー・エリア121から第2カバー・エリア122に突然遷移することに応答して、アクティブ呼が欠落する危険があることを判定する。ステップ602で、移動局は、アクティブ呼が欠落する危険があることを判定するステップ601に応答して、アクティブ呼が欠落する危険があることを第1基地局115に通知する。ステップ603で、移動局119は、アクティブ呼が欠落する危険があることを第1基地局115に通知するステップ602に応答して、第1基地局115とのアクティブ呼が欠落する過程であることを判定する。ステップ604で、移動局119は、第1基地局115とのアクティブ呼が欠落する過程であることを判定するステップ603に応答して、第1基地局115とのアクティブ呼が欠落する前に、第2カバー・エリア122内の第2基地局116とのアクティブ呼を確立する。
【0031】
上記の先行技術の米国特許第4,811,380号とは対照的に、本発明は、ステップ601および602を追加することにより、従来技術によって教示される技術を有利に改善する。前述のように、従来の移動局は、所定の時間期間中に基地局からの信号送信の不在後に、呼を復元するための措置を講じる。従来の移動局は、ハンドオフを必要とする無線電話システムにおける自己干渉を設定するRF状態の変化を予測しない。しかし、本発明のステップ601および602は、移動局119に呼の欠落を事前通知する。セルラ無線電話システム100がデジタル・システムなので、移動局119は、アクティブ通話中に事前通知を受信できる。デジタル・システムでは、移動局119は、アクティブ呼が欠落する危険を予期しながら、アクティブ呼を維持できる。この事前通知を受けると、移動局119は、呼の欠落プロセスが開始する前に、基地局と協調して、無線電話システム100内で自ら配置するため必要な措置を講じることができる。本発明の利点は、移動局を本明細書で説明するように構成することによって本発明の方法が実施でき、基地局115,116,117または交換コントローラ114において実施される従来の方法において特別な変更を必要としないということである。従って、本発明の移動局119は、変化するRF状態を監視して、ハンドオフ・メッセージが完了する前にアクティブ呼が欠落すること、または欠落した呼の復元について容認できない時間遅延を防ぐ。
【0032】
図7および図8は、本発明による図6のフローチャートの詳細を示す。図6のステップ601〜604は、参考のため略述されている。図6のステップ601は、4つのステップ701〜704によって構成される。ステップ701で、移動局119は、移動局119によって受信される総合エネルギを監視する。図2を参照して、総合エネルギはライン226でコントローラによって受信される。ステップ702で、移動局119は、移動局によって受信されるアクティブ呼の信号エネルギを測定する。図2を参照して、アクティブ呼の信号エネルギはライン228でコントローラによって受信される。ステップ703で、移動局119は、信号エネルギと総合エネルギの比率を計算する。ステップ704で、移動局119はこの比率が好ましくないかどうか判定する。ステップ704で、比率が好ましくないと移動局119が判定し、アクティブ呼が欠落する危険があることを示すと、フローはステップ602に進む。ステップ704で、この比率が好ましいと移動局119が判定し、アクティブ呼が欠落する危険がないことを示すと、フローはステップ705に戻る。
【0033】
ステップ701は、一般に4つのステップ705〜708によって構成される。ステップ705で、移動局119は、選択された時点で移動局119によって受信された総合エネルギを測定し、総合エネルギの少なくとも1つの前回のサンプルと現在のサンプルとを含む総合エネルギのサンプルを生成する。ステップ706で、移動局119は、総合エネルギの現在のサンプルが総合エネルギの少なくとも1つの前回のサンプルよりも所定の量だけ大きいことを判定する。ステップ718で、移動局119は総合エネルギの現在のサンプルを格納し、総合エネルギの現在のサンプルが総合エネルギの少なくとも1つの前回のサンプルよりも所定の量だけ小さいことを移動局119が判断した場合に、ステップ705に戻る。ステップ707で、移動局119は、総合エネルギの現在のサンプルと総合エネルギの少なくとも1つの前回のサンプルとを積分して、積分された総合エネルギを生成する。ステップ708で、移動局119は積分総合エネルギを格納し、格納された総合エネルギを生成する。図2を参照して、積分総合エネルギはコントローラ203に常駐するメモリに格納される。
【0034】
アクティブ呼が欠落する危険があることを第1基地局に通知する図6のステップ602は、複数の基地局115,116,117によってそれぞれ送信される複数のパイロット信号127,126,128の信号強度を表すパイロット信号強度メッセージを第1基地局115に送信する移動局119によって実行される。図2を参照して、移動局119は、ライン230を介してコントローラ203からデジタルCDMA送信機218にパイロット信号強度メッセージを送信する。
【0035】
本発明の好適な実施例により、アクティブ呼は複数の順次フレームを含む。第1基地局とのアクティブ呼が欠落する危険があることを判定する図6のステップ603は、2つのステップ709および710によって一般に構成される。ステップ709で、移動局119は、アクティブ呼の所定の数の順次フレームが好ましくないかどうかを判定する。ステップ709で、許容可能なフレームを受信する前に所定の数の好ましくない順次フレームをが受信されたことを移動局119が判断した場合には、フローはステップ711に進み、それ以外の場合には、フローはステップ705に戻る。ステップ711で、移動局119は図2のライン230を介してデジタルCDMA送信機218をディセーブルし、ステップ710に進む。ステップ710で、移動局119は、所定の時間内で、複数の順次フレームのうち2つの順次フレームが許容できないかどうか判定する。ステップ710で、所定の時間内で、複数の順次フレームのうち2つの順次フレームが許容できると移動局119が判断した場合、フローはステップ705に戻る。ステップ710で、所定の時間内で、複数の順次フレームのうち2つの順次フレームが許容できないと移動局119が判断した場合には、フローはステップ716に進む。
【0036】
第2カバー・エリア122内の第2基地局とのアクティブ呼を確立するステップ604は、4つのステップ712〜715によって一般に構成される。ステップ712で、移動局119は第2基地局116を識別する。ステップ713で、移動局119は、第2基地局116を識別するステップ712に応答して、再接続要求メッセージを第2基地局116に送信する。図2を参照して、移動局119は、ライン230でデジタルCDMA送信機を介して再接続要求メッセージを第2基地局116に送信する。図3,図4および図5を参照して、移動局119は、遷移306によって示されるように、再接続要求メッセージを第2基地局116に送信する。再接続要求メッセージのフォーマットについては、第9図を参照してさらに詳しく説明する。ステップ714で、移動局119は、再接続要求メッセージを第2基地局に送信するステップ713に応答して、所定の時間内に再接続許可メッセージを第2基地局116から受信したかどうかを判定する。ステップ714で、所定の時間内に第2基地局116から再接続許可メッセージを受信したことを移動局119が判断した場合には、フローはステップ715に進み、それ以外の場合には、フローは移動局初期化状態302に戻る。図2を参照して、移動局119は、ライン229でビタビ復号器211を介して第2基地局116から再接続許可メッセージを受信する。再接続許可メッセージのフォーマットについては、図10を参照してさらに詳しく説明する。好適な実施例により、再接続許可メッセージを受信するステップ714は、ページング符号チャネル上で再接続要求メッセージを受信する移動局119によって行われる。ステップ715で、移動局119は、第2基地局116から再接続許可メッセージを受信するステップ714に応答して、第2トラヒック・チャネル上で第2基地局116と第2カバー・エリア122内でアクティブ呼を継続する。
【0037】
第2基地局116を識別するステップ712は、2つのステップ716および717によって一般に構成される。ステップ716で、移動局119は、複数の基地局115,116,117によってそれぞれ送信される複数のパイロット信号127,126,128を検索する。図2を参照して、移動局119は、パイロット・スキャナ210によって受信され、ライン227でコントローラ203に送信された複数のパイロット信号を検索する。ステップ717で、移動局119は、複数のパイロット信号から最強の信号強度を有するパイロット信号126を選択し、ここで最強の信号強度を有するパイロット信号126は、第2基地局116によって送信されたパイロット信号に対応する。
【0038】
図9は、本発明により図3,図4,図5および図8で用いられる再接続要求メッセージ・フォーマットを示す。移動局メッセージ・フォーマットについては、上記のIS−95規格,セクション6.7において説明されている。再接続要求メッセージは、上記のIS−95規格で説明されている発呼メッセージ(Origination Message) と類似する。メッセージ・タイプ・フィールド801(MGS_TYPE)は、8ビットを有し、バイナリ値は「00000111」である。フィールド802ないし821は、上記のIS−95規格において説明される発呼メッセージと全く同じである。時間基準PNシーケンス・オフセット・フィールド822(REF_PN)は9ビット長であり、移動局119がその時間基準について現在利用しているパイロット位相を指定する。パイロット強度フィールド823(PILOT_STRENGTH)は、6ビット長であり、移動局がその時間基準について現在利用しているパイロットのパイロット強度を与える。トラヒック・チャネル基準フィールド824(TCH_REF)は、6ビット長であり、第1基地局115との通信のために用いられているトラヒック・チャネルを指定する。パイロット被測定位相フィールド825(PILOT_PN_PHASE)は、15ビット長であり、ゼロ・オフセットPNパイロットを基準にして検出されたパイロットの位相を報告する。パイロット強度フィールド826(PILOT_STRENGTH)は、6ビット長であり、フィールド825で基準とするパイロットのパイロット強度を与える。フィールド825および826は、すべての被検出パイロットが報告されるまで繰り返される。
【0039】
図10は、本発明により図8で用いられる再接続許可メッセージを示す。基地局メッセージ・フォーマットについては、上記のIS−95規格、セクション7.7において説明されている。再接続許可メッセージは、上記のIS−95規格において説明されるチャネル割当メッセージ(Channel Assignment Message)と類似するが、「ASSIGN_MODE」は既知であるので、いくつかのフィールドを省くことにより簡略化される。メッセージ・タイプ・フィールド901は、8ビット長で、バイナリ値は「00001111」である。再接続許可メッセージで用いられるメッセージ・フィールド902ないし915の残りの部分は、上記のIS−95規格のチャネル割当メッセージにおいて完全に説明されている。これらのフィールドは、第2基地局116との新たなトラヒック・チャネルを獲得するために必要とするすべての情報を移動局119に提供する。
【0040】
以上、本発明は、移動局が第1カバー・エリアから第2カバー・エリアに突然遷移する場合に、アクティブ呼が欠落することを防ぐため、移動局によって実行される方法を提供する。本発明は、呼が欠落するプロセスを開始する前に、変化するRF状態の事前通知を移動局に与えるという利点を有する。この利点は、移動局119が第1カバー・エリア121から第2カバー・エリア122に突然遷移することに応答して、アクティブ呼が欠落する危険があることを判定する段階601と、アクティブ呼が欠落する危険があることを判定する段階601に応答して、アクティブ呼が欠落する危険があることを第1基地局115に通知する段階602とを移動局が実行することによって提供される。本発明により、ハンドオフ・メッセージが完了する前に呼が欠落する問題、または従来の欠落した呼の復元について容認できない時間遅延の問題は実質的に解決される。
【0041】
本発明についてその例示的な実施例を参照して説明してきたが、本発明はこれらの特定の実施例に制限されるものではない。当業者であれば、特許請求の範囲で規定されるように、本発明の精神および範囲から逸脱せずに、変形および修正が可能なことが理解される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるセルラ無線電話システムの一部を示す図である。
【図2】本発明による図1のセルラ無線電話システムにおいて用いられる移動局のブロック図である。
【図3】本発明による図2の移動局の呼処理状態を示す図である。
【図4】本発明による図3に示す呼処理状態のうちシステム・アクセス状態の詳細を示す図である。
【図5】本発明による図3の呼処理状態のうちトラヒック・チャネル状態の詳細を示す図である。
【図6】本発明による図5の通話サブ状態内で具現される、無線電話システムにおいて呼の欠落を防ぐ方法を説明するフローチャートである。
【図7】本発明による図6のフローチャートの詳細を示す図である。
【図8】本発明による図6のフローチャートの詳細を示す図である。
【図9】本発明による図3,図4,図5および図8において用いられる再接続要求メッセージ・フォーマットを示す図である。
【図10】本発明による図8において用いられる再接続許可メッセージ・フォーマットを示す図である。
【符号の説明】
100 セルラ無線電話システム
111 ビル
112 第2街路
113 第1街路
114 交換コントローラ
115 第1基地局
116 第2基地局
117 第3基地局
118 公衆電話交換網(PSTN)
119 第1移動局
120 第2移動局
121 第1無線電話カバー・エリア
122 第2無線電話カバー・エリア
123 第3無線電話カバー・エリア
126,127 信号送信
201 受信機ラインアップ
202 送信機ラインアップ
203 コントローラ
204 周波数シンセサイザ
205 デュプレクサ・フィルタ
206 アンテナ
207 アナログCDMA受信機
208 アナログ/デジタル変換器(A/D)
209 デジタルCDMA復調器
210 パイロット・スキャナ
211 ビタビ復号器
212 音声復号器
213 デジタル/アナログ変換器(D/A)
214 スピーカ
215 マイクロフォン
216 A/D変換器
217 音声符号器
218 デジタルCDMA送信機
219 D/A変換器
220 アナログCDMA変調器
221 アナログCDMA送信機
222 電力増幅器
223 データ・シンク
224 データ・ソース
225 電力制御システム
Claims (9)
- 少なくとも1つの交換コントローラ,第1および第2基地局を含む複数の基地局および少なくとも1つの移動局を含む符号分割多元接続(CDMA)セルラ無線電話通信システムにおいて、交換コントローラは第1および第2基地局に結合され、それぞれ第1および第2カバ―・エリア全体で無線電話通信を行い、移動局は第1トラヒック・チャネル上で第1カバー・エリア内の第1基地局とアクティブ呼中で、第2カバー・エリア内の第2基地局からの送信に当初陰影妨害され、移動局が第1カバー・エリアから第2カバー・エリアに突然遷移する場合に、アクティブ呼が欠落することを防ぐため、移動局によって起動かつ実施される方法は:
前記移動局が前記第1カバー・エリアから前記第2カバー・エリアに突然遷移することに応答して、前記移動局で受信した前記第1基地局からのCDMA信号が受信限界にあり、前記アクティブ呼が欠落する状態に接近していることまたは欠落する状態にあることを前記移動局で判定する段階;
前記アクティブ呼が欠落する危険があることを判定する前記段階に応答して、前記アクティブ呼が欠落する危険があることを前記第1基地局に通知する段階;
前記アクティブ呼が欠落する危険があることを前記第1基地局に通知する前記段階後に、前記第1基地局とのアクティブ呼が依然として欠落する状態に接近していることまたは欠落する状態にあることを前記移動局で確認する段階;
前記移動局が陰影妨害されていない前記第2基地局からの送信を識別する段階、および
前記第2基地局を識別する段階に応答して、前記移動局から前記第2基地局へ直接に再接続要求を送信する段階;
によって構成されることを特徴とする方法。 - 前記アクティブ呼が欠落する危険があることを判定する前記段階は:
前記移動局によって受信される総合エネルギを監視する段階;
前記移動局によって受信されるアクティブ呼の信号エネルギを測定する段階;
前記総合エネルギに対する前記信号エネルギの比率を計算する段階;および
前記比率が好ましくなく、アクティブ呼が欠落する危険があることを示すことを判定する段階;
をさらに含んで構成されることを特徴とする請求項1記載の方法。 - 前記移動局によって受信される総合エネルギを監視する前記段階は:
選択された時点で前記移動局によって受信される総合エネルギを測定して、総合エネルギの少なくとも1つの前回のサンプルと現在のサンプルとを含む総合エネルギのサンプルを生成する段階;
総合エネルギの現在のサンプルが総合エネルギの少なくとも前回のサンプルよりも所定の量だけ大きいことを判定する段階;
総合エネルギの現在のサンプルと、総合エネルギの少なくとも前回のサンプルとを積分して、積分総合エネルギを生成する段階;および
前記積分総合エネルギを格納して、格納総合エネルギを生成する段階;
をさらに含んで構成されることを特徴とする請求項2記載の方法。 - 前記アクティブ呼が欠落する危険があることを前記第1基地局に通知する前記段階は:
複数の基地局によってそれぞれ送信される複数のCDMAパイロット信号の信号強度を表すパイロット信号強度メッセージを前記第1基地局に送信する段階;
をさらに含んで構成されることを特徴とする請求項1記載の方法。 - 前記アクティブ呼は前記第1基地局から前記移動局へ送信された複数の順次フレームを含み、前記第1基地局とのアクティブ呼が依然として欠落する危険にあることを前記移動局で確認する前記段階は:
所定の数の前記複数の順次フレームが好ましくないことを判定する段階;および
前記複数の順次フレームのうち2つの順次フレームが許容できないことを所定の時間内に判定する段階;
をさらに含んで構成されることを特徴とする請求項1記載の方法。 - 再接続要求メッセージを前記第2基地局に送信する前記段階に応答して、所定の時間内に再接続許可メッセージを前記第2基地局から受信する段階;および
再接続許可メッセージを前記第2基地局から受信する段階に応答して、第2トラヒック・チャネル上で前記第2基地局とのアクティブ呼を前記第2カバー・エリア内で回復する段階;
をさらに含んで構成されることを特徴とする請求項1記載の方法。 - 前記第2基地局を識別する前記段階は:
前記複数の基地局によってそれぞれ送信される複数のCDMAパイロット信号を前記移動局で検索する段階;および
前記複数のCDMAパイロット信号の中から最も強い信号強度を有するCDMAパイロット信号を選択する段階であって、最も強い信号強度を有するCDMAパイロット信号は、前記第2基地局によって送信されるCDMAパイロット信号に対応する段階;
をさらに含んで構成されることを特徴とする請求項6記載の方法。 - 再接続要求メッセージを受信する前記段階は:
ページング符号チャネル上で前記再接続要求メッセージを受信する段階,
をさらに含んで構成されることを特徴とする請求項6記載の方法。 - 少なくとも1つの交換コントローラ,第1および第2基地局を含む複数の基地局および少なくとも1つの移動局を含むスペクトラム拡散符号分割多元接続(CDMA)セルラ無線電話通信システムにおいて、交換コントローラは第1および第2基地局に結合され、それぞれ第1および第2カバー・エリア全体で無線電話通信を行い、移動局は第1トラヒック・チャネル上で第1カバー・エリア内の第1基地局とアクティブ呼中で、第2カバー・エリア内の第2基地局からの送信に当初陰影妨害され、移動局が第1カバー・エリアから第2カバー・エリアに突然遷移する場合に、アクティブ呼が欠落することを防ぐため、移動局によって起動かつ実施される方法は:
前記移動局が前記第1カバー・エリアから前記第2カバー・エリアに突然遷移することに応答して、前記第1基地局によってのみ送信された受信CDMA信号の信号品質の劣化により前記第1基地局からの前記受信CDMA信号が前記移動局に対してほぼ受信限界にあり、前記アクティブ呼が欠落する状態に接近していることまたは欠落する状態にあることを判定する段階;
前記アクティブ呼が欠落する危険があることを判定する前記段階に応答して、前記アクティブ呼が欠落する危険があることを前記第1基地局に通知する段階;
前記アクティブ呼が欠落する危険があることを前記第1基地局に通知する前記段階に応答して、アクティブ呼が依然として欠落する状態に接近していることまたは欠落する状態にあることを前記移動局で確認する段階;
前記複数の基地局によって送信される複数のCDMAパイロット信号を前記移動局で検索する段階;
前記複数のCDMAパイロット信号の中から最も強い信号強度を有するCDMAパイロット信号を前記移動局で選択する段階であって、前記最も強い信号強度を有する前記CDMAパイロット信号は前記第2基地局によって送信される、前記選択する段階;
前記選択する段階に応答して通信接続を確立するために、前記移動局から前記第2基地局へ直接に要求を送る段階;
前記通信接続を確立するために、前記第2基地局からの許可を前記移動局で受信する段階;および
前記第2基地局からの許可を前記移動局で受信する前記段階に応答して、前記第1基地局とのアクティブ呼が欠落する前に、前記第2カバー・エリア中で前記第2基地局とのアクティブ呼を確立する段階;
によって構成されることを特徴とする方法。
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