JP3648229B2 - 冷蔵庫の集中冷却装置 - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷蔵庫に係るもので、詳しくは、冷蔵室の内部の高温負荷が発生された領域に冷気を集中的に噴射して、高温負荷の迅速な冷却作用を遂行することで、冷蔵室の内部の温度を迅速で且つ均一に維持し得る冷蔵庫の集中冷却装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
一般に、冷蔵庫は、冷凍食品を保管するための冷凍室と、冷蔵食品を保管する冷蔵室とに区画されて、その内部には、冷凍室及び冷蔵室に冷気を供給する冷凍サイクルが備えられる。
従来の冷蔵庫は、図８及び図９に示したように、前方の両方向に開閉自在に一対のドア１０２が装着されて、内部に収納空間が形成された本体１０４と、該本体１０４の左側に配置されて冷凍食品を保管する冷凍室１０６と、該冷凍室１０６と隔壁１１０により区画されて、本体１０４の右側に配置されることで冷蔵食品が収納される複数の棚１１４を有した冷蔵室１０８と、前記冷凍室１０６の上方側に設置されて、冷凍サイクルを通過しながら冷却された空気を前記冷凍室１０６及び冷蔵室１０８に供給する冷気供給装置と、を包含して構成されていた。
【０００３】
且つ、前記冷気供給装置は、前記冷凍室１０６の上方側の後方壁面に装着されて、冷凍サイクルを通過しながら冷却された空気を強制的に送風させる送風ファン１２０と、該送風ファン１２０の下方側に配置されて、冷凍室１０６の内部に冷気を供給させるために複数の冷気吐出口１３０が穿孔形成されたパネル１２８と、前記送風ファン１２０から送風される冷気を冷蔵室１０８に流入させるために前記隔壁１１０の上方側に穿孔形成された冷気供給通路１３２と、前記冷蔵室１０８の上部に装着されて、前記冷気供給通路１３２と連通されることで、前記冷気供給通路１３２に供給される冷気を冷蔵室１０８の内部に吐出させる冷気吐出ダクト１３４と、前記隔壁１１０の下方側に穿孔形成されて、冷蔵室１０８を循環しながら冷却作用が完了した冷気を冷凍サイクルに流入させる冷気流入通路１３８と、前記冷媒吐出ダクト１３４の前方及び下方側に穿孔形成されて、前記冷蔵室１０８に冷気を吐出させる複数の冷気吐出口１３６と、を包含して構成される。
【０００４】
また、前記冷蔵室１０８の一方側には温度センサー１４０が付着されて、前記冷蔵室１０８の温度が設定値以下になると、該冷蔵室１０８への冷気供給を遮断し、前記冷蔵室１０８の温度が設定値以上になると、前記冷凍室１０６に冷気を供給するようになっていた。
【０００５】
以下、このように構成された従来の冷蔵庫の動作に対し、説明する。
先ず、冷凍サイクルが駆動されて送風ファン１２０が回動されると、前記冷凍サイクルを通過しながら冷却された冷気が送風ファン１２０の送風圧により前記パネル１２８の冷気吐出口１３０及び冷気供給通路１３２に夫々吐出される。
次いで、前記冷気吐出口１３０に吐出された冷気は、前記冷凍室１０６の内部を循環しながら冷凍室１０６に貯蔵された冷凍食品の冷却作用を遂行する。
【０００６】
また、前記冷気供給通路１３２に供給された冷気は、前記冷気吐出ダクト１３４に流入された後、冷気吐出ダクト１３４に形成された冷気吐出口１３６を通して冷蔵室の内部に吐出される。
次いで、前記冷蔵室１０８の内部に吐出された冷気は、前記冷蔵室１０８を循環しながら冷蔵室１０８に保管された冷蔵食品の冷却作用を遂行し、冷却作用を終了した冷気は、前記隔壁１１０の下方側に形成された冷気流入通路１３８に流入されて、冷却サイクルを通過しながら再び冷却される。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
然るに、このような従来の冷蔵庫においては、冷蔵室の上方側に冷気吐出ダクトが配置されて、前記冷気吐出ダクトに形成された冷気吐出口を通して冷気が前記冷蔵室の上方側から下方側に供給されるため、前記冷気吐出口からの距離によって温度偏差が激しくなり、冷蔵室の冷気吐出ダクトのみから冷気が吐出されるため、冷蔵室の内部に食品などの収納による高温負荷が発生されると冷蔵室の内部の温度が均一になるまで時間が長くかかり、よって、冷却時間が長引くことで冷蔵室に収納された食品の新鮮度が低下するという不都合な点があった。
【０００８】
且つ、前記温度センサー及び冷気吐出口が夫々一定の領域に固定された状態に配置されているため、前記温度センサーから検出される冷蔵室の温度が冷蔵室の内部の所定領域に制限され、冷気の吐出も所定領域に限って吐出されるので、前記温度センサーが温度を検出し得る部位から離れた区域に負荷が発生された場合、冷蔵室の内部の温度偏差を解消するのに多くの時間がかかり、冷蔵室の内部の温度を迅速に且つ均一になし得ないという不都合な点があった。
【０００９】
特に、前記冷気吐出口が冷蔵室の後方に穿孔形成されるため、該冷気吐出口附近の冷蔵室の後方と中央部に冷気が集中されることで、その近くにある食品は冷気の影響を多く受けて過冷され、冷気吐出口から遠く離れたドアの近くに保管された食品は相対的に冷気の影響を受けられずに弱冷される現象が発生され、よって、冷気吐出口からの距離に従ってその偏差が著しくなって、冷蔵室の内部の温度分布が不均一になるという不都合な点があった。
【００１０】
本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたもので、冷蔵室の内部に集中冷却装置を設置して、冷蔵室の内部の任意の領域に高温負荷が発生されると、該高温負荷の発生領域に冷気を集中的に吐出させることで、前記高温負荷の冷却速度を向上させて、冷蔵室の温度を迅速且つ、均一に維持し得る冷蔵庫の集中冷却装置を提供することを目的とする。
【００１１】
また、冷気を吐出させる冷気噴射口及び温度を感知する温度センサーが備えられるノズルを上下方向及び左右方向に回転させることで、前記温度センサーの感知範囲を広げて前記冷気噴射口の冷気吐出範囲を広げることで、冷蔵庫の内部から発生した高温負荷に対して積極的に対応し得る冷蔵庫の集中冷却装置を提供することを目的とする。
【００１２】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するため、本発明に係る冷蔵庫の集中冷却装置においては、冷気を冷蔵室の側壁に案内するように冷蔵室の側壁に一つ以上形成された冷気案内通路に夫々装着されるハウジングと、該ハウジングにその上下方向及び左右方向に回動可能に軸支されることで、前記冷蔵室の内部の任意の領域に高温負荷が発生されるとき、該高温負荷の発生領域に冷気を集中的に噴射させるノズルと、該ノズルの前方に装着されて、前記ノズルと一緒に回転されながら高温負荷が発生された領域を感知する温度センサーと、前記ノズルを上下方向及び左右方向に回転させるノズル駆動部と、を包含して構成されることを特徴とする。
【００１３】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に対し、図面を用いて説明する。
本発明に係る集中冷却装置が備えられた冷蔵庫においては、図１及び図２に示したように、開放された前方の両方向に開閉自在にドア（図示されず）が装着されて食品が貯蔵される収納空間を有する本体２と、該本体２の左／右側中何れか一方側に形成されて冷凍食品が貯蔵される冷凍室４と、該冷凍室４と隔壁８により区画されて冷蔵食品が貯蔵される冷蔵室６と、前記本体２の一方側に設置されて冷気を発生する冷凍サイクル（図示されず）と、前記冷凍サイクルを通過しながら冷却された空気を冷凍室４及び冷蔵室６に供給する冷気供給装置と、前記冷蔵室６の内部の特定領域に高温負荷が発生されると、該高温負荷の発生領域に冷気を集中的に吐出させる集中冷却装置と、を包含して構成されている。
【００１４】
且つ、前記冷気供給装置は、前記冷凍室４の上方側の後壁面に装着されて、前記冷凍サイクルを通過しながら冷却された冷気を強制的に循環させる送風ファン１２と、該送風ファン１２の下方側に設置されて、送風ファン１２から送風される冷気を冷凍室４に吐出させる吐出口１３が形成されたパネル１４と、前記隔壁８の上方側に切削形成されて、前記送風ファン１２から送風される冷気を冷蔵室６に供給する冷気供給通路１５と、該冷気供給通路１５と連通されて、冷蔵室６の上方側に設置されて冷蔵室６に冷気を吐出させる冷気吐出口１６が穿孔形成された冷気吐出ダクト１７と、を包含して構成されている。
【００１５】
又、前記隔壁８の下方側には、前記冷蔵室６を循環しながら冷却作用を完了した冷気を冷凍サイクルに流入させる冷気流入口１８が穿孔形成される。
又、前記集中冷却装置は、前記隔壁８の冷気供給通路１５から延長されて、前記冷蔵室６の側壁内部に少なくとも一つ以上形成されて冷気を前記冷蔵室６の側壁に案内する冷気案内通路１９と、該冷気案内通路１９に連結されて、前記冷蔵室６の側壁に夫々装着されて高温負荷が発生された領域に冷気を噴射する冷気噴射装置３０と、を包含して構成されている。
【００１６】
且つ、前記冷気供給通路１５の上方側には、円板状のダンパー２０がヒンジ軸２２に軸支されて前記冷蔵室６に流入される冷気の開閉作用をして、冷気案内通路１９及び冷気供給ダクト１７を選択的に開放するようになっている。
即ち、図２に示したように、前記駆動機構の動作により前記ダンパー２０が第１位置（Ｌ）に置かれると冷蔵室６への冷気供給が遮断された状態、第２位置（Ｍ）に置かれると冷気案内通路１９及び冷気吐出ダクト１７に冷気を供給する状態、第３位置（Ｎ）に置かれると前記冷気案内通路１９には冷気が供給されて、前記冷気吐出ダクト１７には冷気供給が遮断された状態になる。
【００１７】
以下、前記冷気噴射装置３０に対し、図３乃至図７を用いて説明する。
図３は本発明に係る冷気噴射装置の分解斜視図で、図４は本発明に係る冷気噴射装置のノズルの部分切欠斜視図で、図５は本発明に係る冷気噴射装置の正面図で、図６は図５のVIII-VIII線の断面図で、図７は本発明に係る冷蔵庫の集中冷却装置の制御ブロック図である。
【００１８】
図示されたように、前記冷気噴射装置３０においては、前記冷気案内通路１９に所定間隔を置いて夫々装着される開放屈曲された中空円筒状のハウジング３２と、該ハウジング３２に回動可能に軸支されて高温負荷が発生された領域に冷気を噴射するノズル３９と、該ノズル３９の前方に装着されて、前記ノズル３９と共に回転されながら前記冷蔵室６の内部の高温負荷が発生された領域を感知する温度センサー４５と、前記ハウジング３２の内部に装着されて前記ノズル３９を上下方向に回転させる第１駆動部５１と、前記ハウジング３２に収納されて、前記ノズル３９を左右方向に回転させる第２駆動部６１と、前記温度センサー４５から信号の伝達を受けて前記第１及び第２駆動部５１、６１を制御する制御ユニット８１と、を包含して構成されている。
【００１９】
又、前記ハウジング３２は、前記冷気案内通路１９に穿孔形成された各冷気案内ホール２４に装着されて、前記ハウジング３２の前方の開放された面には、カバー３３が装着される。
又、前記ハウジング３２は、一方側が開放して屈曲された中空円筒状に形成されて、その中央には、前記カバー３３方向に前記ノズル３９と接触されて、前記ハウジング３２に流入される冷気を前記ノズル３９に案内する突条部３４が屈曲形成されている。
【００２０】
この時、前記ハウジング３２の内側壁面には、前記ノズル３９が回動可能に支持される複数の第１支持ローラ３５が装着される。
また、前記突条部３４は、前記冷気案内通路１９の冷気案内ホール２４と連通されるように貫通された形態で、前記突条部３４と前記ノズル３９との接触面は、前記ノズル３９が接触状態で自在に回動されるように曲面状に形成され、前記突条部３４の外側壁面には、第１熱線７３が付着されることで、前記ノズル３９と前記突条部３４間の接触部位が結氷されることを防止する。
【００２１】
また、前記カバー３３は、中央に前記ノズル３９が挿入されるノズル挿入ホール３６が穿孔形成された円板状に形成され、該ノズル挿入ホール３６の円周方向に前記ノズル３９を回動可能に支持する複数の第２支持ローラ３７が装着され、前記カバー３３の内側面の円周方向に第２熱線７１が付着されて前記ノズル３９と接触される部位の結氷を防止する。
且つ、前記ハウジング３２と前記カバー３３とは、相互に締結ボルト３８により締結されるが、該締結ボルト３８に限定されなず、他の結合手段により締結することもできる。
【００２２】
又、前記ノズル３９は、前記カバー３３のノズル挿入ホール３６に挿入されてその前方が前記カバー３３の前方に露出され、その後方側内周面は、前記ハウジング３２の突条部３４に接触される。
また、前記ノズル３９は、図４に示したように、半球状に形成されて、その中心から所定間隔偏心された位置に、冷気を前記冷蔵室６の内部に噴射する冷気噴射口４０が穿孔形成され、前記ノズル３９の上方側には、前記冷蔵室６の内部の温度を検出する温度センサー４５が装着される。
【００２３】
又、前記ノズル３９は、その両方側に連結ロッド５２が貫設して突成され、そのノズル３９の連結ロッド５２が回転自在に嵌合される軸受部６９を有して中空円筒状のノズル支持部材６２が形成されて、該ノズル支持部材６２が前記ハウジング３２の内部に挿入される。
即ち、前記ノズル支持部材６２は、前記ノズル３９が挿入されるように開口された円板状の底面部６３と、該底面部６３の縁から円筒状に垂直に屈曲延長されて、その内周壁面に前記軸受部６９が装着された側壁部６４から形成されることで、前記ノズル支持部材６２の側壁部６４の外周面が、前記ハウジング３２の第１支持ローラ３５に回動可能に係合支持される。
【００２４】
又、前記ノズル３９は、前記連結ロッド５２により前記ノズル支持部材６２に嵌合されて、前記ノズル支持部材６２の回動により回動され、前記ノズル３９の中心から偏心された前方に所定角度傾斜して冷気の吐出される冷気噴射口４０が穿孔形成されるようになっている。
また、前記ノズル３９の前記冷気噴射口４０の上方にはセンサー収納溝４２が所定角度傾斜して切削形成され、該センサー収納溝４２に温度センサー４５が装着されることで、該温度センサーが前記冷気噴射口４０前方の熱源から輻射された赤外線を受光し、温度を検出するようになっている。
【００２５】
この時、前記温度センサー４５により検出される領域方向と前記冷気噴射口４０から吐出される冷気の方向とを同様にするように、前記温度センサー４５は、前記冷気噴射口４０と同様な方向に傾斜して形成される。
又、前記第１駆動部５１は、前記ノズル３９に嵌合された前記連結ロッド５２と噛合されて、駆動力を伝達する複数のギアーと、それらギアーに連結されて駆動力を発生する第１駆動モータ５６と、から構成され、前記各ギアーは、前記連結ロッド５２に嵌合された第１ギアー５３と、前記第１駆動モータ５６の駆動軸に嵌合される第２ギアー５５と、前記第１及び第２ギアー５３、５４の間に噛合されて、前記第１駆動モータ５６の駆動力を減速させる第３ギアー５４と、を包含して構成される。
【００２６】
且つ、前記第１駆動モータ５６は、所定ステップ角に回動されるステッピングモータが用いられる。
このように構成された第１駆動部５１は、前記第１駆動モータ５６から駆動力が発生すると、その駆動力が各ギアーの噛合を介して前記連結ロッド５２に伝達されることで、前記連結ロッド５２が回転し、該連結ロッド５２の回動により該連結ロッド５２に嵌合された前記ノズル３９が回転される。
【００２７】
又、前記第２駆動部６１は、図５及び図６に示したように、前記ノズル支持部材６２の側壁部６４の内側面に固定されるラックギアー６８と、該ラックギアー６８と噛合されるピニオンギアー５７と、該ピニオンギアー５７を駆動させる第２駆動モータ６６と、を包含して構成される。
又、前記第２駆動モータ６６は、所定ステップ角に回動されるステッピングモータが用いられる。
【００２８】
上記のように構成される第２駆動部６１は、前記第２駆動モータ６６の駆動に従って、前記ピニオンギアー５７及び前記ラックギアー６８が回動し、よって、前記ノズル支持部材６２が回転して、前記連結ロッド５２が回転することで前記ノズル３９が回転される。
又、前記制御ユニット８１は、図７に示したように、前記温度センサー４５から印加される信号によって高温負荷の発生与否を判断して前記第１及び第２駆動部５１、６１の駆動を制御すると同時に、前記ダンパー２０の位置を制御する。
【００２９】
以下、上記のように構成される本発明に係る集中冷却装置が備えられた冷蔵庫の動作に対し、説明する。
先ず、冷凍サイクル及び送風ファン１２が駆動されると、冷凍サイクルを通過しながら冷却された空気が前記パネル１４の前記冷気吐出口１３を通して前記冷凍室４に吐出されることで、前記冷凍室４を循環しながら冷却作用を遂行し、前記隔壁８の前記冷気供給通路１５を通して前記冷蔵室６に供給される。
次いで、前記冷気供給通路１５に供給された冷気は、前記冷気吐出ダクト１７及び前記冷気案内通路１９に供給され、前記冷気吐出ダクト１７の前記冷気吐出口１６を通して前記冷蔵室６の内部に吐出されて冷却作用を遂行する。この時、前記冷気供給通路１９の前記ダンパー２０が第３位置（Ｎ）に作動されて前記冷凍室４からの冷気吐出が行われる。
【００３０】
一方、前記冷気噴射装置３０の制御ユニット８１により第１駆動モータ５６が駆動されると、前記第１駆動モータ５６の駆動力が前記連結ロッド５２に伝達されて前記ノズル３９が上下方向に回転されることで、前記第２駆動モータ６６が駆動されると、該第２駆動モータ６６の駆動軸６５に噛合された前記ノズル支持部材６２が回転されて前記ノズル３９がその左右方向に回転する。
この時、前記ノズル３９の前方に装着された温度センサー４５が前記冷蔵室６の内部の温度をスキャニングし、前記冷蔵室６の内部の各領域の温度を感知して制御ユニット８１に印加させる。
【００３１】
このような動作中、前記冷蔵室６の内部に高温負荷が発生される場合、前記ダンパー２０が第３位置（Ｎ）に動作されて冷気吐出ダクト１７への冷気供給を遮断して前記冷気案内通路１９のみへ冷気を供給し、前記冷気噴射装置３０が動作されて前記ノズル３９が前記第１駆動部５１及び前記第２駆動部６１によって回転されてることで、前記冷気噴射口４０が高温負荷の発生領域に向かって冷気を集中噴射させる。
即ち、前記冷気噴射装置３０の制御ユニット８１は、前記第１及び第２駆動モータ５６、６６を制御して前記ノズル３９の冷気噴射口４０を該当の領域に向かわせ、高温負荷の発生領域に集中的冷却を施すことで、迅速に冷蔵室６の内部温度を均一に転換させる。
【００３２】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る冷蔵庫の集中冷却装置においては、冷蔵室の側壁に複数の冷気噴射口を有するノズルを設置し、冷蔵室内の高温負荷が発生された部位に集中的に冷気を吐出させることで、迅速に冷蔵室の内部温度を均一に転換して正常に維持し得るという効果がある。
また、本発明に係る冷蔵庫の集中冷却装置においては、ノズルを上下方向に回転させる第１駆動部と、左右方向に回転させる第２駆動部を具備して前記ノズルを立体的に回転させることで、前記温度センサーの感知範囲を広げて前記冷気噴射口の冷気吐出範囲を拡大させることで、冷蔵庫の内部から発生した高温負荷に対して積極的に対応し得るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る集中冷却装置が備えられた冷蔵庫を示した一部切開斜視図である。
【図２】本発明に係る集中冷却装置が備えられた冷蔵庫の構成を示した縦断面図である。
【図３】本発明に係る集中冷却装置の冷気噴射装置を示した分解斜視図である。
【図４】本発明に係る冷気噴射装置のノズルを示した部分切欠斜視図である。
【図５】本発明に係る冷気噴射装置の構成を示した正面図である。
【図６】図５のVIII-VIII線断面図である。
【図７】本発明に係る冷蔵庫の集中冷却装置の制御ブロック図である。
【図８】従来の冷蔵庫の構成を示した部分切欠斜視図である。
【図９】従来の冷蔵庫の冷蔵室の構成を示した縦断面図である。
【符号の説明】
２…本体
４…冷凍室
６…冷蔵室
８…隔壁
１２…送風ファン
１３，１６…冷気吐出口
１４…パネル
１７…冷気吐出ダクト
１９…空気案内通路
２４…冷気案内ホール
３０…冷気噴射装置
３２…ハウジング
３４…突条部
３９…ノズル
４０…冷気噴射口
４５…温度センサー
５１…第１駆動部
５２…連結ロッド
６１…第２駆動部
６６…駆動モータ
８１…制御ユニット

Claims (14)

1. 冷気を冷蔵室の側壁に案内するように冷蔵室の側壁に一つ以上形成された冷気案内通路に夫々装着されるハウジングと、
   それらハウジングの上下方向及び左右方向に回動可能に軸支されることで、前記冷蔵室の内部の所定領域に高温負荷が発生されるとき、該高温負荷の発生領域に冷気を集中的に噴射させるノズルと、
   該ノズルの前面に装着されて、該ノズルと一緒に回転されながら高温負荷が発生された領域の温度を感知する温度センサーと、
   前記ノズルを上下方向及び左右方向に夫々回転させるノズル駆動部と、を包含して構成されることを特徴とする冷蔵庫の集中冷却装置。
2. 前記ハウジングは、前記冷気案内通路に、連通されるように装着されて、
   前記ハウジングの開放された前面に、前記ノズルの上面が露出されるように中央が開放されたカバーが螺結されることを特徴とする請求項１記載の冷蔵庫の集中冷却装置。
3. 前記ハウジングは、前記カバー方向に開放された中空円筒状に屈曲形成され、底面の中央が前方向に屈曲延長されて中央が開放されることで、該屈曲延長された部位の外周面に前記ノズルが回動可能に接触される突条部が形成され、そのハウジングの内側壁面には、前記ノズルを回動可能に支持する複数の第１支持ローラが装着されることを特徴とする請求項２記載の冷蔵庫の集中冷却装置。
4. 前記カバーは、前記ノズルが回動可能に挿入されるホールを有する円板状に形成されて、その後方面には、前記ノズルを回動可能に支持する複数の第２支持ローラが装着されることを特徴とする請求項２記載の冷蔵庫の集中冷却装置。
5. 前記ノズルは、前記カバーのノズルが挿入されるホールに挿入されてその前方が冷蔵室の内部に露出されて、その両方側に貫設延長された連結ロッドによって、前記ノズルの外周から所定距離を置いて係合されるノズル支持部材に、直径方向回動可能に嵌合されることを特徴とする請求項２記載の冷蔵庫の集中冷却装置。
6. 前記ノズルは、前記冷気案内通路を通して流入される冷気を冷蔵室に噴射させる冷気噴射口が前記ノズルの前面に偏心して穿孔形成され、該冷気噴射口の上面には、前記温度センサーを収納するためのセンサー収納溝が切削形成されることを特徴とする請求項５記載の冷蔵庫の集中冷却装置。
7. 前記ノズルは、前記冷蔵室に露出される前面が半球状であることを特徴とする請求項６記載の冷蔵庫の集中冷却装置。
8. 前記温度センサーは、前記冷気噴射口の前方の熱源から輻射された赤外線を受光し、温度を検出する赤外線センサーであることを特徴とする請求項６記載の冷蔵庫の集中冷却装置。
9. 前記ノズル駆動部は、前記連結ロッドの回動によって前記連結ロッドを中心軸に前記ノズルを上下方向に回転させる第１駆動部と、
   前記ノズル支持部材の回動によって前記ノズルを左右方向に回転させる第２駆動部と、を包含して構成されることを特徴とする請求項５記載の冷蔵庫の集中冷却装置。
10. 前記第１駆動部は、前記連結ロッドに噛合されて、駆動力を伝達する複数のギアーと、
    それらギアーに噛合されて駆動力を発生する第１駆動モータと、から構成されることを特徴とする請求項９記載の冷蔵庫の集中冷却装置。
11. 前記各ギアーは、前記連結ロッドに噛合される第１ギアーと、
    前記第１駆動モータの駆動軸に嵌合される第２ギアーと、
    それら第１及び第２ギアーの間に噛合され、前記第１駆動モータの駆動力を減速させる第３ギアーと、を包含して構成されることを特徴とする請求項１０記載の冷蔵庫の集中冷却装置。
12. 前記第１駆動モータは、所定ステップ角に回動されるステッピングモータであることを特徴とする請求項１０記載の冷蔵庫の集中冷却装置。
13. 前記第２駆動部は、
    前記ノズル支持部材に固定されるラックギアーと、
    該ラックギアーと噛合されるピニオンギアーと、
    該ピニオンギアーを駆動させるための駆動力を発生する第２駆動モータと、を包含して構成されることを特徴とする請求項９記載の冷蔵庫の集中冷却装置。
14. 前記第２駆動モータは、所定ステップ角に回動されるステッピングモータであることを特徴とする請求項１３記載の冷蔵庫の集中冷却装置。

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