JP3647072B2 - 除塵機における掻揚用チェンの自動緊張方法 - Google Patents
除塵機における掻揚用チェンの自動緊張方法 Download PDFInfo
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は適切な時期に緊張操作を行い、しかもチェンコンベア運転に必要な張力を与える緊張操作を自動で行うことを目的とする除塵機における掻揚用チェンの自動緊張方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
下水沈砂池、河川の排水ポンプ場等で使用される除塵機は、エンドレスのチェンに複数個のレーキを取り付けたレーキ付ダブルチェンコンベア式が多く採用されている。この方式の除塵機では、掻揚用チェンがその使用によって延び、下部のスプロケットホイールから離脱するなどの事故が生じる。これを防ぐため、チェンの伸びを定期的若しくはチェンの許容以上の延びを検出したとき、そのチェンの延びを吸収し適正な張力を与えて、チェンコンベアを円滑に運転させるために、通常上部のスプロケットホイールにネジ式の緊張装置を設けている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来のチェンの緊張装置において、スプロケットホイールの移動による緊張操作は通常人力により行っている。このスプロケットホイールの移動は、スプロケットホイール軸を引っ張るように設けたスクリューを回動させることにより行い、そしてスクリューの回動は柄の長いスパナを使用し、スクリューの頭部にこのスパナを掛けて行っている。しかし、通常除塵機は複数台並んで設置されており、この柄の長いスパナを使用するスペースが無く作業が大変なものとなっている。このため緊張操作に大きな力を必要とし、労力を要するものとなっている。
また、チェンの緊張操作が必要な時期を判断する検出装置が無く、定期的に作業を行っている。しかし定期的な緊張作業が行われなかったり、一定期間に推定以上にチェンが伸びた場合、下部スプロケット部で外れて事故となるケースがあった。最近の下水道沈砂池においては、処理場建設の為の用地を確保することが困難となってきており、この用地難を解消するため、大深度沈砂池又は水路が採用されるようになってきている。このような大深度沈砂池等に除塵機を設置する場合、必然的に使用チェンの長さも長くなり、伸びの絶対量も大きくなる。このため、緊張操作を頻繁に行う必要があり、緊張操作に要する力も大きくなり、このような大深度沈砂池では、人力による緊張操作が不能となるという問題が新たに生じてきた。
【0004】
本発明は人力による緊張作業を無くし、適切な時期に緊張操作を行い、しかもチェンコンベア運転に必要な適正な張力を与える緊張操作を自動的に行うことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本第1発明の除塵機における掻揚用チェンの自動緊張方法は、除塵機上部に摺動自在に設けたスプロケットホイール軸に緊張用の動力シリンダを取り付け、除塵機の停止時に、前記動力シリンダの推力リミッタにて検出することによって予め設定した張力までこの動力シリンダを動作させ、スプロケットホイール軸を移動させて掻揚用チェンを引っ張り緊張させた後、次に設定張力での動力シリンダを停止した後、この動力シリンダを逆運転し、微小距離戻す操作を行い、動力シリンダにより過大に与えられた張力を逃がし、適正なチェン張力を掻揚用チェンに与えて自動的に緊張を行うようにしたことを特徴とする。
また、同じ目的を達成するため、本第2発明の除塵機における掻揚用チェンの自動緊張方法は、除塵機上部に摺動自在に設けたスプロケットホイール軸に緊張用の動力シリンダを取り付け、除塵機の停止時に、前記スプロケットホイール軸支持部に設けた荷重計の設定値にて検出することによって予め設定した張力までこの動力シリンダを動作させ、スプロケットホイール軸を移動させて掻揚用チェンを引っ張り緊張させた後、次に設定張力での動力シリンダを停止した後、この動力シリンダを逆運転し、微小距離戻す操作を行い、動力シリンダにより過大に与えられた張力を逃がし、適正なチェン張力を掻揚用チェンに与えて自動的に緊張を行うようにしたことを特徴とする。
なお、動力シリンダとして電動、油圧または空圧の各シリンダを使用することができる。
【0006】
【作 用】
除塵機上部に摺動自在に設けたスプロケットホイール軸に緊張用の動力シリンダを取り付け、除塵機の停止時に予め設定した張力までこの動力シリンダを動作させ、スプロケットホイール軸を移動させて掻揚用チェンを引っ張り緊張させた後、次に設定張力での動力シリンダを停止した後、この動力シリンダを逆運転し、微小距離戻す操作を行うようにしている。従って動力シリンダで緊張操作を行った後、微小距離戻す操作を行うことにより、動力シリンダにより過大に与えられた張力を逃がし、適正なチェン張力を与えて自動的に緊張を行うことができると共に、また緊張操作を停止時に行うことにより、運転張力の影響を受けず、小さな力で緊張操作を行うことができるものとなる。
【0007】
【実施例】
以下本発明の除塵機における掻揚用チェンの自動緊張方法を図面に示す実施例にもとづいて説明する。
図において1は下水処理場の沈砂池S、河川の排水ポンプ場等で使用される除塵機で、この除塵機1は沈砂池Sに設けたスクリーンに沿って池底から池上まで循環移動するように配設したエンドレスチェンに所定ピッチで多数のレーキを取付て構成される。
【0008】
エンドレスチェン11は池上に配設した駆動スプロケットホイール12と池底に設けた水中スプロケットホイールまたはU字形のガイドレール間に張架されると共に、このチェン11にはスクリーン13に沿って移動しスクリーンで捕捉されたし渣を掻き上げるレーキ14を所定間隔で取り付ける。そしてこの駆動スプロケットホイール12は除塵機1の本体フレームFに取り付けたテークアップ用のガイドレール15に摺動自在に設けた軸受け16に回動自在に支持されたスプロケットホイール軸17に取り付けられている。
【0009】
このスプロケットホイール軸の軸受け16にはピンを介して回動可能に動力シリンダ(本実施例では電動シリンダ)20の先端が取り付けられる。この動力シリンダ20は本体フレームFに設ける。
【0010】
また、図3に示すようにスプロケットホイール軸の軸受け16と動力シリンダの先端間には荷重計21を設けてスプロケットホイール軸に掛かる引張力を計るようになすこともある。
【0011】
次に上述の如く構成する除塵機における緊張操作を行う方法について説明する。除塵機の運転時間又は運転回数等を検出してレーキを取り付けたエンドレスチェンの延びを検知し、このエンドレスチェンの延びを吸収するため、チェンの緊張操作を行う。この緊張操作は除塵機が停止している時に行うものとする。これは除塵機が運転されているとチェンに掛かる荷重と運転荷重がともにチェンに作用しているため、緊張操作に不必要な操作力を要するものとなるからである。
【0012】
この除塵機の停止時に、予め設定した張力まで動力シリンダ20を駆動すると、その先端がスプロケットホイール軸を支持したスプロケットホイール軸受け16と係支しているので、軸受け16を介してスプロケットホイール12をガイドレールに沿って移動させてものとなる。このスプロケットホイール12の移動はこれに張架した掻揚用チェンを引っ張り緊張させるものとなる。この場合、動力シリンダによる緊張操作は、スプロケットホイール12の移動により行うが、この緊張力は動力シリンダの回動数によって定まる。従って予め設定した張力を動力シリンダの推力リミッタにて検出して行うものである。
【0013】
また、この緊張力は動力シリンダの推力リミッタによるものに代えて、スプロケットホイール軸の軸受け16と動力シリンダの先端間に設けた荷重計21の設定値にてスプロケットホイール軸に掛かる引張力を計るようにするもので、動力シリンダの推力リミッタ、または荷重計の設定値いずれかにて計測するものである。また、この方式では荷重計の測定値で、緊張操作を行うこともできる。
【0014】
動力シリンダによる緊張操作にてチェンが設定張力に達すると、この動力シリンダを停止した後、次にこの動力シリンダを逆回転運転する。この逆回転運転は微小距離だけ戻す操作でよく、これにより動力シリンダの回動にて過大に与えられた張力を逃がし、適正なチェン張力を掻揚用チェンに与えるようにする。これにより掻揚用チェンを適正な時に、適正なチェン張力になるよう自動的に緊張操作を行うものである。
【0015】
【発明の効果】
本発明の除塵機における掻揚用チェンの自動緊張方法は、動力シリンダで緊張操作を行った後、微小距離戻す操作を行うことにより、動力シリンダにより過大に与えられた張力を逃がし、適正なチェン張力を与えて自動的に緊張を行うことができると共に、また緊張操作を停止時に行うことにより、運転張力の影響を受けず、小さな力で緊張操作を行うことができるものとなる。
そして、除塵機の停止時に動力シリンダによる緊張操作のため、人力によっては緊張操作が不可能な大深度用の除塵機においてもチェンの緊張が容易にかつ確実に行えるものとなる。
また、除塵機の運転時間、運転回数等を検出してまたは荷重計の測定値で緊張操作を行うので、適正な時に、あるいは適切な間隔でチェンの自動緊張が行えるため、チェンが伸びて下部スプロケット部で外れる等の事故が未然に防ぐことができる。
また、除塵機の停止時にチェン張力を荷重計の設定値により動力シリンダにて緊張操作を行うため、正確なチェン張力の測定、緊張操作が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の除塵機における掻揚用チェンの自動緊張方法を示す一実施例の要部の拡大正面図である。
【図2】 同側面図である。
【図3】 本発明の緊張方法を示す異なる実施例の拡大正面図である。
【図4】 自動除塵機の実施例を示す概観図である。
【符号の説明】
S 沈砂池
F 本体フレーム
1 除塵機
11 エンドレスチェン
12 駆動スプロケットホイール
13 スクリーン
14 レーキ
15 ガイドレール
16 軸受け
17 スプロケットホイール軸
20 動力シリンダ
Claims (2)
- 除塵機上部に摺動自在に設けたスプロケットホイール軸に緊張用の動力シリンダを取り付け、除塵機の停止時に、前記動力シリンダの推力リミッタにて検出することによって予め設定した張力までこの動力シリンダを動作させ、スプロケットホイール軸を移動させて掻揚用チェンを引っ張り緊張させた後、次に設定張力での動力シリンダを停止した後、この動力シリンダを逆運転し、微小距離戻す操作を行い、動力シリンダにより過大に与えられた張力を逃がし、適正なチェン張力を掻揚用チェンに与えて自動的に緊張を行うようにしたことを特徴とする除塵機における掻揚用チェンの自動緊張方法。
- 除塵機上部に摺動自在に設けたスプロケットホイール軸に緊張用の動力シリンダを取り付け、除塵機の停止時に、前記スプロケットホイール軸支持部に設けた荷重計の設定値にて検出することによって予め設定した張力までこの動力シリンダを動作させ、スプロケットホイール軸を移動させて掻揚用チェンを引っ張り緊張させた後、次に設定張力での動力シリンダを停止した後、この動力シリンダを逆運転し、微小距離戻す操作を行い、動力シリンダにより過大に与えられた張力を逃がし、適正なチェン張力を掻揚用チェンに与えて自動的に緊張を行うようにしたことを特徴とする除塵機における掻揚用チェンの自動緊張方法。
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- 1994-12-06 JP JP33061794A patent/JP3647072B2/ja not_active Expired - Fee Related
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