JP3646972B2 - Method for suppressing perspiration of solid oily cosmetics - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
【0002】
本発明は、外観のつやが著しく向上し、且つ経時的な発汗現象が抑制され、安定性の向上した油性化粧料に関する。さらに詳しくは、有機変性粘土鉱物と、ジグリセリル分岐鎖脂肪酸エステルのジカルボン酸縮合物、或いはさらにHLB値が4〜12の非イオン性界面活性剤を含有して成るゲルを配合した固形油性化粧料の発汗抑制方法に関する。
【従来の技術】
【0003】
油性成分をワックス類で固化させたり、或いは有機変性粘土鉱物,12-ヒドロキシステアリン酸等の油ゲル化剤によりゲル状として調製した油性化粧料は、皮膚への付着性や伸びがよくて化粧崩れしにくく、エモリエント効果を有するため、特に油性ファンデーション,油性頬紅,油性アイカラー,油性口紅といったメイクアップ化粧料として提供されている。
【0004】
かかる油性化粧料においては、エモリエント効果の向上や、特にメイクアップ化粧料の場合粉体の分散性を向上させるため、ある程度の極性を有する天然系油性原料やエステル油を多く含有させる。しかしながら、このような極性を有する油性原料は経時的に吸湿し、油性化粧料表面に水滴状に液体が滲出する、いわゆる発汗と呼ばれる現象が生じ、製品価値を損なうことが多かった。
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで本発明においては、上記したような発汗現象を抑制して経時的な安定性の良好な油性化粧料を得ることを目的とした。さらに、化粧料の外観のつやの向上をも図ることとした。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するべく種々検討を行った結果、有機変性粘土鉱物の1種又は2種以上と、ジグリセリル分岐鎖脂肪酸エステルのジカルボン酸縮合物より選択した1種又は2種以上、及びHLB値が4〜12の非イオン性界面活性剤の1種又は2種以上を含有して成るゲルを油性化粧料に配合することにより、発汗現象が良好に抑制されて経時安定性が向上し、さらに外観のつやも著しく向上することを見いだし、本発明を完成するに至った。
【発明の実施の形態】
【0007】
本発明において油性化粧料に配合するゲルを構成する有機変性粘土鉱物としては、モンモリロナイト,バイデライト,ノントロナイト,サポナイト,ヘクトライト等のモンモリロナイト群粘土鉱物、バーミキュライト、ベントナイトといった粘土鉱物を、塩化アルキルトリメチルアンモニウム,塩化ジアルキルジメチルアンモニウム,塩化ベンザルコニウム等の第4級アンモニウム化合物で処理したものを用いることができる。ジメチルジステアリルアンモニウムヘクトライト,ジメチルジステアリルアンモニウムベントナイト,ベンジルジメチルステアリルアンモニウムヘクトライトといった市販のものが利用でき、これらより1種又は2種以上を選択して用いる。油性化粧料全量における配合量としては、0.2〜2.0重量%程度とすることが適当である。
【0008】
また本発明において、有機変性粘土鉱物とともに油性化粧料に配合するゲルを構成するジグリセリル分岐鎖脂肪酸エステルのジカルボン酸縮合物は、グリセリンを脱水縮合したジグリセリンと分岐鎖を有する脂肪酸とのエステルに、ジカルボン酸を縮合させたものであり、分岐鎖を有する脂肪酸として炭素数16〜18のモノカルボン酸を用い、ジカルボン酸として炭素数6〜10のものを用いたものが好ましい。かかるものとして、ジグリセリルイソパルミチン酸エステルアジピン酸縮合物,ジグリセリルイソパルミチン酸エステルピメリン酸縮合物,ジグリセリルイソパルミチン酸エステルスベリン酸縮合物,ジグリセリルイソパルミチン酸エステルアゼライン酸縮合物,ジグリセリルイソパルミチン酸エステルセバシン酸縮合物,ジグリセリルイソステアリン酸エステルアジピン酸縮合物,ジグリセリルイソステアリン酸エステルピメリン酸縮合物,ジグリセリルイソステアリン酸エステルスベリン酸縮合物,ジグリセリルイソステアリン酸エステルアゼライン酸縮合物,ジグリセリルイソステアリン酸エステルセバシン酸縮合物が挙げられ、これらより1種又は2種以上を選択して用いる。油性化粧料全量における配合量としては、2.0〜60.0重量%とするのが適当である。
【0009】
さらに本発明においては、油性化粧料に配合するゲルを形成する際、解こう剤としてHLB値が4〜12の非イオン性界面活性剤を含有させることができるが、かかる非イオン性界面活性剤としては、ソルビタンモノラウリン酸エステル,ソルビタンモノパルミチン酸エステル,ソルビタンモノステアリン酸エステル,ソルビタンセスキステアリン酸エステル,ソルビタンモノオレイン酸エステル,ソルビタンモノイソステアリン酸エステル等のソルビタン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタントリステアリン酸エステル,ポリオキシエチレン(6E.O.)ソルビタンモノステアリン酸エステル,ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタントリオレイン酸エステル,ポリオキシエチレン(6E.O.)ソルビタンモノオレイン酸エステル等のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレン(6E.O.)ソルビトールテトラオレイン酸エステル等のポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル類、自己乳化型グリセリルモノステアリン酸エステル,グリセリルモノイソステアリン酸エステル等のグリセリル脂肪酸エステル類、ポリグリセリルモノステアリン酸エステル,ポリグリセリルモノオレイン酸エステル等のポリグリセリル脂肪酸エステル類、自己乳化型プロピレングリコールモノステアリン酸エステル等のプロピレングリコール脂肪酸エステル類、ポリエチレングリコール(5E.O.)グリセリルモノオレイン酸エステル,ポリエチレングリコール(5E.O.)グリセリルモノステアリン酸エステル,ポリエチレングリコール(10E.O.)グリセリルモノステアリン酸エステル等のグリセリル脂肪酸エステルの酸化エチレン付加誘導体類、ポリオキシエチレン(6E.O.)モノラウリン酸エステル,ポリオキシエチレン(2E.O.)モノステアリン酸エステル,ポリオキシエチレン(4E.O.)モノステアリン酸エステル,ポリオキシエチレン(10E.O.)モノステアリン酸エステル,ポリオキシエチレン(2E.O.)モノオレイン酸エステル,ポリオキシエチレン(6E.O.)モノオレイン酸エステル,ポリオキシエチレン(10E.O.)モノオレイン酸エステル,ジエチレングリコールステアリン酸エステル,ポリエチレングリコールジステアリン酸エステル,ポリエチレングリコールジオレイン酸エステル,ポリエチレングリコールジイソステアリン酸エステル等のポリエチレングリコール脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレン(4.2E.O.)ラウリルエーテル,ポリオキシエチレン(9E.O.)ラウリルエーテル,ポリオキシエチレン(2E.O.)セチルエーテル,ポリオキシエチレン(5.5E.O.)セチルエーテル,ポリオキシエチレン(7E.O.)セチルエーテル,ポリオキシエチレン(2E.O.)オレイルエーテル,ポリオキシエチレン(7E.O.)オレイルエーテル,ポリオキシエチレン(10E.O.)ベヘニルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンセチルエーテル等のポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレン(2E.O.)ノニルフェニルエーテル,ポリオキシエチレン(5E.O.)ノニルフェニルエーテル,ポリオキシエチレン(3E.O.)オクチルフェニルエーテル,ポリオキシエチレン(10E.O.)オクチルフェニルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル類、ポリオキシエチレン(3E.O.)ヒマシ油,ポリオキシエチレン(10E.O.)ヒマシ油,ポリオキシエチレン(20E.O.)ヒマシ油等のポリオキシエチレンヒマシ油誘導体類、ポリオキシエチレン(10E.O.)硬化ヒマシ油,ポリオキシエチレン(20E.O.)硬化ヒマシ油等のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油誘導体類などが挙げられ、これらより1種又は2種以上を選択して用いる。油性化粧料全量における配合量としては、0.1〜2.0重量%程度が適当である。
【0010】
本発明においては、有機変性粘土鉱物の1種又は2種以上と、ジグリセリル分岐鎖脂肪酸エステルのジカルボン酸縮合物より選択した1種又は2種以上、及びHLB値4〜12の非イオン性界面活性剤の1種又は2種以上よりゲルを形成して、油性化粧料に配合する。かかるゲルの油性化粧料への配合量は、0.5〜15重量%の範囲とするのが好ましい。
【0011】
本発明に係る油性化粧料は、コンパクト状,スティック状等の形態で提供でき、特にファンデーション,頬紅,アイカラー,口紅といったメイクアップ化粧料として好適に提供できる。またさらに、動植物油,ワックス,合成エステル油,シリコーン油等の他の油性成分の他、顔料、色素類、紫外線吸収剤、抗酸化剤、防腐防黴剤、香料等、一般に油性化粧料に配合される成分を配合することができる。
【実施例】
【0012】
本発明の特徴について、実施例によりさらに詳細に説明する。
【0013】
[実施例1] 油性ファンデーション(スティックタイプ)
(1)ジメチルジステアリルアンモニウム 1.5(重量%)
ベントナイト
(2)ジグリセリルイソパルミチン酸エステル 5.0
スベリン酸縮合物
(3)ソルビタンモノイソステアリン酸エステル 0.5
(4)固形パラフィン 3.0
(5)マイクロクリスタリンワックス 7.0
(6)ワセリン 13.5
(7)ジメチルポリシロキサン 3.0
(8)スクワラン 5.0
(9)ジグリセリルイソパルミチン酸エステル 11.5
スベリン酸縮合物
(10)酢酸トコフェロール 0.2
(11)タルク 2.8
(12)カオリン 19.8
(13)マイカ 3.0
(14)酸化チタン 19.9
(15)ベンガラ 1.0
(16)黄酸化鉄 3.0
(17)黒酸化鉄 0.2
(18)香料 0.1
製法:(1)〜(3)を混合してゲルを調製する。一方(4)〜(10)を混合し、85℃に加熱して溶解した後前記ゲルを加え、これにあらかじめ混合粉砕した(11)〜(17)を撹拌しながら添加し、コロイドミルで磨砕分散する。次いで(18)を加え、脱気後70℃で型に流し込んで冷却,成型する。
【0014】
[実施例2] 油性スティック状アイカラー
(1)ジメチルジステアリルアンモニウム 1.00(重量%)
ベントナイト
(2)ベンジルジメチルステアリルアンモニウム 1.00
ヘクトライト
(3)ジグリセリルイソパルミチン酸エステル 10.00
セバシン酸縮合物
(4)自己乳化型グリセリルモノステアリン酸 0.25
エステル
(5)セレシン 20.00
(6)流動パラフィン 15.00
(7)ジグリセリルイソパルミチン酸エステル 16.38
セバシン酸縮合物
(8)ジグリセリルイソステアリン酸エステル 10.00
セバシン酸縮合物
(9)キャンデリラロウ 4.00
(10)パラオキシ安息香酸プロピル 0.02
(11)酢酸トコフェロール 0.25
(12)酸化チタン 5.00
(13)タルク 5.00
(14)群青 12.00
(15)香料 0.10
製法:(1)〜(4)を混合してゲルを調製する。一方(5)〜(11)を混合し、85℃に加熱して溶解した後前記ゲルを加え、これにあらかじめ混合粉砕した(12)〜(14)を撹拌しながら添加し、コロイドミルで磨砕分散する。次いで(15)を加え、脱気後70℃で型に流し込んで冷却,成型する。
【0015】
上記の本発明の各実施例について、外観のつや及び発汗について評価した。その際、次に示す各比較例についても同時に評価を行った。
【0016】
[比較例1] 油性ファンデーション(コンパクトタイプ)
(1)固形パラフィン 3.0(重量%)
(2)マイクロクリスタリンワックス 6.0
(3)ミツロウ 2.0
(4)ワセリン 12.0
(5)酢酸ラノリン 1.0
(6)スクワラン 6.0
(7)パルミチン酸イソプロピル 18.0
(8)酢酸トコフェロール 0.2
(9)タルク 17.5
(10)カオリン 15.0
(11)酸化チタン 15.0
(12)ベンガラ 1.0
(13)黄酸化鉄 3.0
(14)黒酸化鉄 0.2
(15)香料 0.1
製法:(1)〜(8)を混合して85℃に加熱して溶解し、これにあらかじめ混合粉砕した(9)〜(14)を撹拌しながら添加し、コロイドミルで磨砕分散する。次いで(15)を加え、脱気後70℃で容器に流し込んで冷却する。
【0017】
[比較例2] 油性ファンデーション(スティックタイプ)
(1)固形パラフィン 3.0(重量%)
(2)マイクロクリスタリンワックス 7.0
(3)ワセリン 15.0
(4)ジメチルポリシロキサン 3.0
(5)スクワラン 5.0
(6)パルミチン酸イソプロピル 17.0
(7)酢酸トコフェロール 0.2
(8)タルク 2.8
(9)カオリン 19.8
(10)マイカ 3.0
(11)酸化チタン 19.9
(12)ベンガラ 1.0
(13)黄酸化鉄 3.0
(14)黒酸化鉄 0.2
(15)香料 0.1
製法:(1)〜(7)を混合して85℃に加熱して溶解し、これにあらかじめ混合粉砕した(8)〜(14)を撹拌しながら添加し、コロイドミルで磨砕分散する。次いで(15)を加え、脱気後70℃で型に流し込んで冷却,成型する。
【0018】
[比較例3] 油性頬紅
(1)セレシン 15.0(重量%)
(2)ワセリン 20.0
(3)流動パラフィン 24.7
(4)ミリスチン酸イソプロピル 15.0
(5)ビタミンE混合物 0.2
(6)カオリン 20.0
(7)酸化チタン 4.2
(8)ベンガラ 0.3
(9)赤色202号 0.5
(10)香料 0.1
製法:(1)〜(5)を混合して85℃に加熱して溶解し、これにあらかじめ混合粉砕した(6)〜(9)を撹拌しながら添加し、コロイドミルで磨砕分散する。次いで(10)を加え、脱気後70℃で容器に流し込んで冷却する。
【0019】
[比較例4] 油性スティック状アイカラー
(1)セレシン 20.00(重量%)
(2)流動パラフィン 17.00
(3)ヒマシ油 36.63
(4)キャンデリラロウ 4.00
(5)パラオキシ安息香酸プロピル 0.02
(6)酢酸トコフェロール 0.25
(7)酸化チタン 5.00
(8)タルク 5.00
(9)群青 12.00
(10)香料 0.10
製法:(1)〜(6)を混合して85℃に加熱し、これにあらかじめ混合粉砕した(7)〜(9)を撹拌しながら添加し、コロイドミルで磨砕分散する。次いで(10)を加え、脱気後70℃で型に流し込んで冷却,成型する。
【0020】
[比較例5] 口紅
(1)セレシン 7.0(重量%)
(2)マイクロクリスタリンワックス 3.0
(3)キャンデリラロウ 3.0
(4)カルナウバロウ 3.0
(5)液状ラノリン 10.0
(6)リンゴ酸ジイソステアリル 10.0
(7)スクワラン 10.0
(8)ジグリセリルイソパルミチン酸エステル 39.6
セバシン酸縮合物
(9)ビタミンE混合物 0.3
(10)酸化チタン 3.0
(11)赤色201号 1.0
(12)赤色202号 4.0
(13)青色1号アルミニウムレーキ 0.5
(14)黒酸化鉄 0.5
(15)雲母チタン 5.0
(16)香料 0.1
製法:(1)〜(9)を混合して85℃に加熱し、これにあらかじめ混合粉砕した(10)〜(15)を撹拌しながら添加し、コロイドミルで磨砕分散する。次いで(16)を加え、脱気後70℃で型に流し込んで冷却,成型する。
【0021】
外観のつやについては、10名のパネラーに目視観察により評価させ、「ある;3点」,「ややある;2点」,「ない;1点」として点数化させて10名の評価点の平均値を算出した。また発汗については、実施例及び比較例のそれぞれを1週間室温で静置した後、40℃の恒温槽に移して1週間静置し、状態の変化を目視で観察した。結果は、「発汗が認められない;○」,「わずかな発汗が認められる;△」,「顕著な発汗が認められる;×」として表した。以上の結果は表1にまとめて示した。
【0022】
【表1】

Figure 0003646972
【0023】
表1より明らかなように、本発明の実施例1〜2では、それぞれ対応する比較例1〜比較例5に比べ、外観のつやについての評価点は有意に上昇しており、またいずれにおいても発汗は認められなかった。これに対し、比較例1〜比較例5ではいずれにおいても発汗を認めており、特に比較例4及び比較例5においては顕著な発汗が見られた。
【0024】
なお本発明の上記実施例においては、発汗以外の状態変化をも認めず、使用に際して皮膚刺激性及び感作性も認められなかった。
【発明の効果】
【0025】
以上詳述したように、本発明により、外観のつやが著しく向上し、且つ経時的な発汗現象が抑制されて、安定性の向上した油性化粧料を提供することができた。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
[0002]
The present invention relates to an oily cosmetic material with significantly improved appearance gloss, reduced sweating over time, and improved stability. More specifically, a solid oily cosmetic blended with an organically modified clay mineral and a dicarboxylic acid condensate of diglyceryl branched chain fatty acid ester or a gel containing a nonionic surfactant having an HLB value of 4 to 12. The present invention relates to a method for suppressing perspiration .
[Prior art]
[0003]
Oily cosmetics prepared by solidifying oily components with waxes or gelled with an oil-gelling agent such as organically modified clay minerals or 12-hydroxystearic acid have good adhesiveness and elongation to the skin and make up the makeup. Since it is hard to resist and has an emollient effect, it is provided as a makeup cosmetic such as an oily foundation, oily blusher, oily eye color, and oily lipstick.
[0004]
In such oily cosmetics, in order to improve the emollient effect and improve the dispersibility of the powder, especially in the case of makeup cosmetics, a large amount of natural oily raw materials and ester oils having a certain degree of polarity are contained. However, the oily raw material having such polarity absorbs moisture over time, and a so-called sweating phenomenon in which a liquid oozes out on the surface of the oily cosmetic material often impairs the product value.
[Problems to be solved by the invention]
[0005]
Therefore, an object of the present invention is to obtain an oily cosmetic material that suppresses the above-described sweating phenomenon and has good stability over time. Furthermore, it was decided to improve the appearance of cosmetics.
[Means for Solving the Problems]
[0006]
As a result of various studies to solve the above problems, one or more organically modified clay minerals, one or more selected from dicarboxylic acid condensates of diglyceryl branched chain fatty acid esters, and an HLB value By blending an oily cosmetic with a gel containing one or more of 4 to 12 nonionic surfactants, the sweating phenomenon is well suppressed and the stability over time is improved. It has been found that the gloss of the appearance is remarkably improved, and the present invention has been completed.
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
[0007]
In the present invention, the organically modified clay mineral constituting the gel blended in the oily cosmetic composition includes montmorillonite group clay minerals such as montmorillonite, beidellite, nontronite, saponite and hectorite, clay minerals such as vermiculite and bentonite, and alkyltrimethyl chloride. Those treated with a quaternary ammonium compound such as ammonium, dialkyldimethylammonium chloride and benzalkonium chloride can be used. Commercially available products such as dimethyl distearyl ammonium hectorite, dimethyl distearyl ammonium bentonite, and benzyl dimethyl stearyl ammonium hectorite can be used, and one or more of them are selected and used. The blending amount in the total amount of the oily cosmetic is suitably about 0.2 to 2.0% by weight.
[0008]
Further, in the present invention, the dicarboxylic acid condensate of diglyceryl branched chain fatty acid ester constituting the gel blended in the oily cosmetic together with the organically modified clay mineral is an ester of diglycerin obtained by dehydrating glycerin and a fatty acid having a branched chain. A monocarboxylic acid having 16 to 18 carbon atoms is used as the fatty acid having a branched chain, and a dicarboxylic acid having 6 to 10 carbon atoms is preferable. As such, diglyceryl isopalmitate adipic acid condensate, diglyceryl isopalmitate pimelic acid condensate, diglyceryl isopalmitate suberic acid condensate, diglyceryl isopalmitate azelaic acid condensate, di Glyceryl isopalmitic acid ester sebacic acid condensate, diglyceryl isostearic acid ester adipic acid condensate, diglyceryl isostearic acid ester pimelic acid condensate, diglyceryl isostearic acid ester suberic acid condensate, diglyceryl isostearic acid ester azelaic acid condensate , Diglyceryl isostearic acid ester sebacic acid condensate, and one or more of these are selected and used. The blending amount in the total amount of the oily cosmetic is suitably 2.0 to 60.0% by weight.
[0009]
Furthermore, in this invention, when forming the gel mix | blended with oily cosmetics, although a nonionic surfactant with a HLB value of 4-12 can be contained as a peptizer, this nonionic surfactant is included. As sorbitan monolaurate, sorbitan monopalmitate, sorbitan monostearate, sorbitan sesquistearate, sorbitan monooleate, sorbitan monoisostearate, polyoxyethylene (20E. O.) sorbitan tristearate, polyoxyethylene (6E.O.) sorbitan monostearate, polyoxyethylene (20E.O.) sorbitan trioleate, polyoxyethylene (6E.O.) sorbitan mono Polyester such as oleate Xylethylene sorbitan fatty acid esters, polyoxyethylene (6E.O.) sorbitol tetraoleate, and other polyoxyethylene sorbitol fatty acid esters, self-emulsifying glyceryl monostearate, glyceryl monoisostearate, etc. , Polyglyceryl fatty acid esters such as polyglyceryl monostearate, polyglyceryl monostearate, propylene glycol fatty acid esters such as self-emulsifying propylene glycol monostearate, polyethylene glycol (5E.O.) glyceryl monooleate , Polyethylene glycol (5E.O.) glyceryl monostearate, polyethylene glycol (10E.O.) glyceryl monostearate, etc. Ethylene oxide addition derivatives of lysyl fatty acid esters, polyoxyethylene (6E.O.) monolaurate, polyoxyethylene (2E.O.) monostearate, polyoxyethylene (4E.O.) monostearate , Polyoxyethylene (10E.O.) monostearate, polyoxyethylene (2E.O.) monooleate, polyoxyethylene (6E.O.) monooleate, polyoxyethylene (10E.O .) Polyethylene glycol fatty acid esters, such as monooleate, diethylene glycol stearate, polyethylene glycol distearate, polyethylene glycol dioleate, polyethylene glycol diisostearate, polyoxyethylene (4.2EO) lauryl ether Polyoxyethylene (9E.O.) lauryl ether, polyoxyethylene (2E.O.) cetyl ether, polyoxyethylene (5.5EO) cetyl ether, polyoxyethylene (7E.O.) cetyl ether, polyoxyethylene ( 2E.O.) oleyl ether, polyoxyethylene (7E.O.) oleyl ether, polyoxyethylene (10E.O.) behenyl ether and other polyoxyethylene alkyl ethers, polyoxyethylene / polyoxypropylene cetyl ether, etc. Polyoxyethylene / polyoxypropylene alkyl ethers, polyoxyethylene (2E.O.) nonylphenyl ether, polyoxyethylene (5E.O.) nonylphenyl ether, polyoxyethylene (3E.O.) octylphenyl ether , Polyoxyethylene alkylphenyl such as polyoxyethylene (10E.O.) octylphenyl ether Polyoxyethylene castor oil derivatives such as ethers, polyoxyethylene (3E.O.) castor oil, polyoxyethylene (10E.O.) castor oil, polyoxyethylene (20E.O.) castor oil, polyoxyethylene Examples include polyoxyethylene hydrogenated castor oil derivatives such as ethylene (10E.O.) hydrogenated castor oil, polyoxyethylene (20E.O.) hydrogenated castor oil, and one or more of these are selected. Use. The blending amount in the total amount of the oily cosmetic is suitably about 0.1 to 2.0% by weight.
[0010]
In the present invention, one or more organically modified clay minerals, one or more selected from dicarboxylic acid condensates of diglyceryl branched chain fatty acid esters, and a nonionic interface having an HLB value of 4 to 12 A gel is formed from one or more active agents and blended into an oily cosmetic. The blending amount of the gel in the oily cosmetic is preferably in the range of 0.5 to 15% by weight.
[0011]
The oily cosmetic composition according to the present invention can be provided in a compact form, stick form, and the like, and can be suitably provided as a makeup cosmetic composition such as foundation, blusher, eye color, and lipstick. Furthermore, in addition to other oil components such as animal and vegetable oils, waxes, synthetic ester oils, silicone oils, pigments, pigments, UV absorbers, antioxidants, antiseptics, fragrances, etc., generally incorporated in oily cosmetics Ingredients can be blended.
【Example】
[0012]
The features of the present invention will be described in more detail with reference to examples.
[0013]
[Example 1] Oily foundation (stick type)
(1) Dimethyl distearyl ammonium 1.5 (% by weight)
Bentonite (2) Diglyceryl Isopalmitate 5.0
Suberic acid condensate (3) sorbitan monoisostearate 0.5
(4) Solid paraffin 3.0
(5) Microcrystalline wax 7.0
(6) Petrolatum 13.5
(7) Dimethylpolysiloxane 3.0
(8) Squalane 5.0
(9) Diglyceryl isopalmitate 11.5
Suberic acid condensate (10) Tocopherol acetate 0.2
(11) Talc 2.8
(12) Kaolin 19.8
(13) Mica 3.0
(14) Titanium oxide 19.9
(15) Bengala 1.0
(16) Yellow iron oxide 3.0
(17) Black iron oxide 0.2
(18) Fragrance 0.1
Production method: A gel is prepared by mixing (1) to (3). On the other hand, (4) to (10) are mixed and heated to 85 ° C. to dissolve, and then the gel is added. To this, (11) to (17) previously mixed and pulverized are added with stirring and polished with a colloid mill. Crush and disperse. Next, (18) is added, and after deaeration, it is poured into a mold at 70 ° C., cooled and molded.
[0014]
[Example 2] Oily sticky eye color (1) dimethyl distearyl ammonium 1.00 (wt%)
Bentonite (2) benzyldimethylstearylammonium 1.00
Hectorite (3) Diglyceryl Isopalmitate 10.00
Sebacic acid condensate (4) Self-emulsifying glyceryl monostearic acid 0.25
Ester (5) Ceresin 20.00
(6) Liquid paraffin 15.00
(7) Diglyceryl isopalmitate 16.38
Sebacic acid condensate (8) diglyceryl isostearic acid ester 10.00
Sebacic acid condensate (9) Candelilla wax 4.00
(10) Propyl paraoxybenzoate 0.02
(11) Tocopherol acetate 0.25
(12) Titanium oxide 5.00
(13) Talc 5.00
(14) Ultramarine 12.00
(15) Fragrance 0.10
Production method: A gel is prepared by mixing (1) to (4). On the other hand, (5) to (11) are mixed and heated to 85 ° C. to dissolve and then the gel is added. To this, the previously mixed and ground (12) to (14) are added with stirring and polished with a colloid mill. Crush and disperse. Next, (15) is added, and after degassing, it is poured into a mold at 70 ° C., cooled and molded.
[0015]
About each said Example of this invention, the glossiness of appearance and perspiration were evaluated. At that time, the following comparative examples were also evaluated at the same time.
[0016]
[Comparative Example 1] Oily foundation (compact type)
(1) Solid paraffin 3.0 (% by weight)
(2) Microcrystalline wax 6.0
(3) Beeswax 2.0
(4) Vaseline 12.0
(5) Lanolin acetate 1.0
(6) Squalane 6.0
(7) Isopropyl palmitate 18.0
(8) Tocopherol acetate 0.2
(9) Talc 17.5
(10) Kaolin 15.0
(11) Titanium oxide 15.0
(12) Bengala 1.0
(13) Yellow iron oxide 3.0
(14) Black iron oxide 0.2
(15) Fragrance 0.1
Production method: (1) to (8) are mixed, heated to 85 ° C. to dissolve, and (9) to (14) previously mixed and pulverized are added to the mixture with stirring, and ground and dispersed in a colloid mill. Next, (15) is added, and after deaeration, the mixture is poured into a container at 70 ° C. and cooled.
[0017]
[Comparative Example 2] Oily foundation (stick type)
(1) Solid paraffin 3.0 (% by weight)
(2) Microcrystalline wax 7.0
(3) Vaseline 15.0
(4) Dimethylpolysiloxane 3.0
(5) Squalane 5.0
(6) Isopropyl palmitate 17.0
(7) Tocopherol acetate 0.2
(8) Talc 2.8
(9) Kaolin 19.8
(10) Mica 3.0
(11) Titanium oxide 19.9
(12) Bengala 1.0
(13) Yellow iron oxide 3.0
(14) Black iron oxide 0.2
(15) Fragrance 0.1
Production method: (1) to (7) are mixed and heated to 85 ° C. to dissolve, and (8) to (14) previously mixed and pulverized are added to this while stirring, and ground and dispersed in a colloid mill. Next, (15) is added, and after degassing, it is poured into a mold at 70 ° C., cooled and molded.
[0018]
[Comparative Example 3] Oily blusher (1) Ceresin 15.0 (wt%)
(2) Petrolatum 20.0
(3) Liquid paraffin 24.7
(4) Isopropyl myristate 15.0
(5) Vitamin E mixture 0.2
(6) Kaolin 20.0
(7) Titanium oxide 4.2
(8) Bengala 0.3
(9) Red No. 202 0.5
(10) Fragrance 0.1
Production method: (1) to (5) are mixed, heated to 85 ° C. to dissolve, and (6) to (9) mixed and pulverized in advance are added to this while stirring, and ground and dispersed in a colloid mill. Next, (10) is added, and after deaeration, it is poured into a container at 70 ° C. and cooled.
[0019]
[Comparative Example 4] Oily stick-like eye color (1) Ceresin 20.00 (wt%)
(2) Liquid paraffin 17.00
(3) Castor oil 36.63
(4) Candelilla wax 4.00
(5) Propyl paraoxybenzoate 0.02
(6) Tocopherol acetate 0.25
(7) Titanium oxide 5.00
(8) Talc 5.00
(9) Ultramarine 12.00
(10) Fragrance 0.10
Production method: (1) to (6) are mixed and heated to 85 ° C., and (7) to (9) previously mixed and pulverized are added with stirring, and ground and dispersed in a colloid mill. Next, (10) is added, and after deaeration, it is poured into a mold at 70 ° C., cooled and molded.
[0020]
[Comparative Example 5] Lipstick (1) Ceresin 7.0 (wt%)
(2) Microcrystalline wax 3.0
(3) Candelilla wax 3.0
(4) Carnauba wax 3.0
(5) Liquid lanolin 10.0
(6) Diisostearyl malate 10.0
(7) Squalane 10.0
(8) Diglyceryl isopalmitate 39.6
Sebacic acid condensate (9) Vitamin E mixture 0.3
(10) Titanium oxide 3.0
(11) Red 201 No. 1.0
(12) Red No. 202 4.0
(13) Blue No. 1 aluminum lake 0.5
(14) Black iron oxide 0.5
(15) Titanium mica 5.0
(16) Fragrance 0.1
Production method: (1) to (9) are mixed and heated to 85 ° C., and (10) to (15) previously mixed and ground are added to the mixture with stirring, and ground and dispersed in a colloid mill. Next, (16) is added, and after deaeration, it is poured into a mold at 70 ° C., cooled and molded.
[0021]
About the gloss of the appearance, 10 panelists evaluated by visual observation and scored as “Yes; 3 points”, “Slightly; 2 points”, “No; 1 point” and averaged 10 evaluation points The value was calculated. Regarding sweating, each of the Examples and Comparative Examples was allowed to stand at room temperature for 1 week, then transferred to a constant temperature bath at 40 ° C. and allowed to stand for 1 week, and the change in state was observed visually. The results were expressed as “no sweating was observed; ○”, “slight sweating was observed; Δ”, and “sweating sweating was observed; x”. The above results are summarized in Table 1.
[0022]
[Table 1]
Figure 0003646972
[0023]
As is clear from Table 1, in Examples 1 and 2 of the present invention, the evaluation score for the gloss of the appearance is significantly increased as compared with Comparative Examples 1 to 5, respectively. No sweating was observed. On the other hand, in Comparative Examples 1 to 5, sweating was observed in all, and in particular, Comparative Example 4 and Comparative Example 5 showed significant sweating.
[0024]
In the above examples of the present invention, no change in state other than perspiration was observed, and neither skin irritation nor sensitization was observed during use.
【The invention's effect】
[0025]
As described above in detail, according to the present invention, it has been possible to provide an oily cosmetic material with significantly improved appearance and reduced sweating over time and improved stability.

Claims (1)

有機変性粘土鉱物の1種又は2種以上と、ジグリセリル分岐鎖脂肪酸エステルのジカルボン酸縮合物より選択した1種又は2種以上、及びHLB値が4〜12の非イオン性界面活性剤の1種又は2種以上とを含有して成るゲルを配合することを特徴とする、固形油性化粧料の発汗抑制方法1 or 2 or more types of organic modified clay minerals, 1 or 2 or more types selected from dicarboxylic acid condensates of diglyceryl branched chain fatty acid esters, and 1 of nonionic surfactants having an HLB value of 4 to 12 A method for inhibiting sweating of a solid oily cosmetic , comprising blending a gel comprising seeds or two or more kinds.
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