JP3646054B2 - 昇降コード連結具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、スクリーンの下端に取り付けられると共に、昇降コードの端部が取り付けられて、昇降コードをスクリーンに連結する昇降コード連結具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の昇降コード連結具としては、図8に示したものがある。この昇降コード連結具30では、昇降コード16の端部が固定されるクリップ34と、クリップ34を挿入可能な中空筒状の連結具本体32と、から構成される。連結具本体32には、その上面から側面中央部付近にわたって伸びるスリット32aが形成されている。そして、昇降コード16のスクリーンSへの連結は次のように行われる。
【0003】
▲1▼ スクリーンS裏面に上下方向に所定間隔毎に取り付けられた複数のコードリングRに昇降コード16の端部を挿通させて、最下端のコードリングRに挿通される前にその昇降コード16の端部を連結具本体32に挿通させる。
【0004】
▲2▼ 連結具本体32を挿通した昇降コード16の端部を最下端のコードリングRに挿通させて、次いで、クリップ34に挿通させた後、結び目16aを作り、クリップ34から抜けないようにする。
【0005】
▲3▼ 昇降コード16を上方に折り返して、クリップ34を連結具本体32の上面に形成される開口部より連結具本体32内に挿入し、同時に昇降コード16はスリット32aから連結具本体32の外部へ取り出し、クリップ34とスリット32a端部との間で昇降コード16を挟み付ける。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる従来の昇降コード連結具30にあっては、昇降コード16にかかるスクリーンの自重によって、クリップ34が連結具本体32内へと押し込まれて強固に嵌合する傾向があり、従って、スクリーンSの洗濯・交換時に昇降コード16とスクリーンSとの連結を解除しなければならない場合に、クリップ34を連結具本体32から取り外すことができなくなり、昇降コード16を引っ張れば引っ張るほど、クリップ34が連結具本体32内へと押し込まれて、取り外すのが困難になるという課題がある。また、クリップ34を連結具本体32から取り外せたとしても、部品がバラバラになるため、部品の紛失などが起こり易いという課題がある。
【0007】
本発明はかかる従来の課題に鑑みなされたもので、昇降コードのスクリーンへの連結・連結解除を簡単に行うことができる昇降コード連結具を提供することをその目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、請求項1記載の発明は、スクリーンの下端に取り付けられると共に、昇降コードの端部が取り付けられて、昇降コードをスクリーンに連結する昇降コード連結具において、
昇降コード連結具は、連結具本体と、昇降コードの端部が取り付けられる筒状クリップと、からなり、
連結具本体は、連結具本体内部にあって筒状クリップを収容するための収容部と、連結具本体側面に形成され、前記収容部に筒状クリップを側方から出入させるために筒状クリップが挿通可能となった開口部と、開口部から上下方向に伸びて筒状クリップが挿通不能で昇降コードが挿通可能となったスリットとを備え、さらに、前記収容部は、昇降コードの張力により前記筒状クリップが引っ張られる方向への該筒状クリップの移動を規制する壁部を備えることを特徴とする。筒状クリップを側方から連結具本体の収容部に挿入させるようにしたため、筒状クリップが、スクリーンの自重の作用による昇降コードの張力を受けて、収容部内で上下方向のいずれかに押し込まれたとしても、筒状クリップを収容部から簡単に取り出すことができ、従って、簡単に昇降コードのスクリーンへの連結を解除することができる。
【0009】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の前記筒状クリップに、その端部に先端に向かうに従って外径が細くなる先細り部が形成されており、前記収容部の壁部は該先細り部に対応して、該先細り部を押し付けるテーパー面となっていることを特徴とする。昇降コードの張力により筒状クリップが収容部内で上下方向のいずれかに押し込まれて、壁部の方へ移動した場合に、壁部のテーパー面が筒状クリップの先細り部を内径方向に押し付けて、筒状クリップと連結具本体との結合を強固のものとする。
【0010】
請求項3記載の発明は、請求項1または2に記載の前記連結具本体が、スクリーンの下端付近に連結可能なフック部を有することを特徴とする。連結具本体はフック部に連結されるため、筒状クリップを連結具本体の収容部から取り外して、昇降コードとスクリーンとの連結を解除した後であっても、連結具本体はスクリーンに連結させた状態とすることができ、部品がバラバラになったり、紛失したり、といったことを防ぐことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。図1ないし図7は本発明に係る昇降コード連結具の実施形態を表す図である。
【0012】
この昇降コード連結具10は、連結具本体12と筒状クリップ14とから構成される。
【0013】
連結具本体12には、スクリーンSに形成されたコードリングRに引っ掛けるためのフック部12aが下方に形成されている。フック部12aを除く連結具本体12の内部は、クリップ14を収容するための収容部12bとなっており、連結具本体12の側面にこの収容部12bに連通する開口部12cが形成されて、この開口部12cを通してクリップ14を収容部12bへと出し入れすることができるようになっている。開口部12cよりも上の部分は、収容部12b及び開口部12cに連通し且つ開口部12cよりも幅の狭いスリット12dとなっており、スリット12dの部分は、クリップ14が挿通することができず、昇降コード16のみが挿通可能となっている。スリット12dは、連結具本体12の頂面まで伸び、その端部は昇降コード挿通孔12fとなっている。
【0014】
クリップ14には、上下方向に貫通する貫通孔14aが形成されており、図3に示したように、この貫通孔14aは、上部分が下部分よりも縮径された孔となっており、昇降コード16の結び目16aが貫通孔14a内において、下部分にのみ挿入され、上部分には移動できないようになっている。この貫通孔14aの孔径の変化に合わせて、クリップ14の外形もその上部分が、上方に行くに従って外径が漸次小さくなる先細り部14bとなっており、前記連結具本体12の収容部12bの中のクリップ14の上方移動を規制するための上壁部分は、このクリップ14の先細り部14bに合致して、上方に行くに従って内径が漸次小さくなる形状となったテーパー面12e(壁部)となっている。
【0015】
以上のような昇降コード連結具10を用いて昇降コード16をスクリーンに取付けるには、次のような手順で行う。まず、昇降コード16の端部をクリップ14の貫通孔14aの上方から通した後、結び目16aを作り、この結び目16aをクリップ14の貫通孔14aの下部分に収めて、係止させる(図3)。
【0016】
こうして昇降コード16の端部に一体的に取付けられたクリップ14をスクリーンのコードリングRに順次挿通させておく。次いで、クリップ14を連結具本体12の開口部12cに通し、クリップ14から上方に伸びる昇降コード16を、スリット12dに通して、クリップ14を連結具本体12の収容部12bに収める。このとき、開口部12cの高さは、クリップ14の高さよりも小さくなっているため、図4に示すように、クリップ14を斜めにして押し入れる。そして、昇降コード16をスリット12d内を上方へと移動させて連結具本体12の頂面の昇降コード挿通孔12f迄、持っていく。また、連結具本体12のフック部12aをスクリーンの通常最下端にあるコードリングRに引っ掛けることで、昇降コード16がスクリーンに連結される(図5)。
【0017】
昇降コード16にスクリーンSの自重がかかり、結び目16aにクリップ14を介して下向きの力が作用すると、クリップ14には昇降コード16から上向きの力が作用するが、これにより、クリップ14の先細り部14bが、連結具本体12の収容部12bのより内径の小さくなるテーパー面12e形成部分へと押し込まれるため、クリップ14の先細り部14bが内径方向に押し付けられて、昇降コード16をより強固に締付けることになる。こうして、昇降コード16は確実に昇降コード連結具10に取付けられ、昇降コード連結具10を介してスクリーンSに連結される。
【0018】
次に、この昇降コード16を昇降コード連結具10から取り外すには、昇降コード16を連結具本体12のスリット12dに通して、連結具本体12の開口部12cより外に出して、さらに、昇降コード16を下方に引くことで、クリップ14を連結具本体12の収容部12b内の下方へと押し戻す(図6)。次に、図7に示すように、昇降コード16を斜め上方に引っ張ると、クリップ14が開口部12cより外に出て、こうして、連結が解除される。そして、昇降コード16の端部にクリップ14が係止されたままクリップ14をコードリングRに順次挿通させていくことで、スクリーンが昇降コード16から完全に分離されて、スクリーンSの洗濯・交換が可能となる。このコードリング挿通作業の際に、クリップ14はその上部分が先細り部14bとなっているため、コードリングRにクリップ14が引っかかったりせずに、簡単に挿通作業を行うことができる。クリップ14は、昇降コード16の端部に一度、取付けた後は、昇降コード16を交換する以外は取り外す必要はない。また、連結具本体12はそのフック部12aをコードリングRに引っかけたままとしておけば、部品がバラバラになることはなく、部品の紛失が防げる。
【0019】
以上のように本発明では、連結具本体12の側面に形成された開口部12cからクリップ14を連結具本体12内へと挿入させるため、昇降コード16に自重がかかりクリップ14が連結具本体12の上部に押し込まれたとしても、横方向からクリップ14の出入を行うことができ、クリップ14が連結具本体12から取り外し不能になることはない。
【0020】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、筒状クリップを側方から連結具本体の収容部に挿入させるようにしたため、筒状クリップが収容部内で上下方向のいずれかに押し込まれたとしても、筒状クリップを収容部から簡単に取り出すことができ、従って、簡単に昇降コードのスクリーンへの連結を解除することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態による昇降コード連結具の斜視図である。
【図2】図1の昇降コード連結具の側面図である。
【図3】昇降コードの連結前の状態を表す図1の昇降コード連結具の断面図である。
【図4】図3に続き、昇降コード連結途中を表す断面図である。
【図5】昇降コードの連結が終了した状態を表す断面図である。
【図6】昇降コードの連結解除途中を表す断面図である。
【図7】図6に続き、昇降コードの連結解除途中を表す断面図である。
【図8】従来の昇降コード連結具を表す斜視図であり、(a)は連結前の状態、(b)は連結後の状態を表す。
【符号の説明】
10 昇降コード連結具
12 連結具本体
12a フック部
12b 収容部
12c 開口部
12d スリット
12e テーパー面(壁部)
14 筒状クリップ
14b 先細り部
Claims (3)
- スクリーンの下端に取り付けられると共に、昇降コードの端部が取り付けられて、昇降コードをスクリーンに連結する昇降コード連結具において、
昇降コード連結具は、連結具本体(12)と、昇降コードの端部が取り付けられる筒状クリップ(14)と、からなり、
連結具本体(12)は、連結具本体(12)内部にあって筒状クリップ(14)を収容するための収容部(12b)と、連結具本体(12)側面に形成され、前記収容部(12b)に筒状クリップ(14)を側方から出入させるために筒状クリップ(14)が挿通可能となった開口部(12c)と、開口部(12c)から上下方向に伸びて筒状クリップ(14)が挿通不能で昇降コードが挿通可能となったスリット(12d)とを備え、さらに、前記収容部(12b)は、昇降コードの張力により前記筒状クリップ(14)が引っ張られる方向への該筒状クリップ(14)の移動を規制する壁部(12e)を備えることを特徴とする昇降コード連結具。 - 前記筒状クリップ(14)には、その端部に先端に向かうに従って外径が細くなる先細り部(14b)が形成されており、前記収容部(12b)の壁部は該先細り部(14b)に対応して、該先細り部(14b)を押し付けるテーパー面(12e)となっていることを特徴とする請求項1記載の昇降コード連結具。
- 前記連結具本体(12)は、スクリーンの下端付近に連結可能なフック部(12a)を有することを特徴とする請求項1または2に記載の昇降コード連結具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000299225A JP3646054B2 (ja) | 2000-09-29 | 2000-09-29 | 昇降コード連結具 |
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JP2000299225A JP3646054B2 (ja) | 2000-09-29 | 2000-09-29 | 昇降コード連結具 |
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JP2002102057A JP2002102057A (ja) | 2002-04-09 |
JP3646054B2 true JP3646054B2 (ja) | 2005-05-11 |
Family
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012005645A (ja) * | 2010-06-24 | 2012-01-12 | Nichibei Co Ltd | 昇降コード連結具 |
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2000
- 2000-09-29 JP JP2000299225A patent/JP3646054B2/ja not_active Expired - Lifetime
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