JP3645723B2 - 編集内容の自動置換機能付き交換サービス開発支援システム - Google Patents

編集内容の自動置換機能付き交換サービス開発支援システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、交換サービス開発支援システムに関し、特に編集内容の自動置換機能を有する交換サービス開発支援システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の交換サービス開発支援システムの一例として、特開平7−168708号公報に記載されたものがよく知られている。この公報に記載された交換サービス開発支援システムは、エディタ制御部とエディタ生成部を有するシナリオエディッタを含んで構成されている。前記エディタ制御部は、交換サービス開発者に対する問い合わせの内容を定義したメニュー記述ファイルに則した問い合わせを、入出力装置を介して行う。エディタ制御部は、交換サービス開発者が、選択、入力した情報をもとに内部的に木構造形式のデータを構築する。この木構造データはエディタ制御部により、編集結果としてサービスファイルに記憶することも可能である。
【0003】
また、エディタ生成部は、木構造データからメニュー記述ファイルに定義されている出力フォーマットを用いて、サービスコードファイルに記憶することを可能とする。このサービスコードファイルは別の手段であるプログラムジェネレータを使って、交換サービスを実現するためのライブラリコールを内容とするプログラムコードに変換することが可能である。
【0004】
すなわちこの交換サービス開発支援システムによって、サービス開発者はプログラミング言語の知識を持たなくとも、プログラムコードを得ることが可能になり交換サービスの開発容易化と開発効率向上が実現される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この従来技術には、ライブラリ等のインタフェース変更への考慮がまったくされていなかったため、ライブラリ等のインタフェースが変更になった場合に、メニュー記述ファイルが変更になり結果として問い合わせの内容も変更になり、既に交換サービス開発支援システムを使用して作成されたサービスファイルと互換がなくなってしまうという問題点が生じる。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、交換サービスを編集する指示が入力され、該交換サービスの内容を表示し、前記編集指示を出力する入出力装置と、前記編集指示を受け、プログラム制御により動作するデータ処理装置と、記憶装置とから構成され、前記データ処理装置は、前記記憶装置に格納され、メニュー問い合わせの内容、サービス木構造データの構造を規定する構造情報、サービス木構造データを作り変えるための手順である互換情報記述、サービス木構造データからソースコードを生成するための変換フォーマット等が定義され、前記交換サービスを実現するための各種パラメータの問い合わせ内容の他に、仕様が変更になった場合に旧編集内容との互換を保つための記述をも可能とするメニュー記述ファイルを読み込んで、それらの情報を収納する構文木データであるメニューデータを構築するメニュー記述デコード手段と、前記交換サービスを再コード生成する場合に、前記記憶装置に格納され、交換サービスの設計仕様が定義されているサービス定義結果ファイルを、前記メニューデータを参照しながら読み込み、サービス木構造データを構築し、前記メニューデータに互換情報が収納されると、該互換情報に定義された手順により、前記サービス木構造データの内容を変更するファイルデコード手段と、前記メニューデータを参照し、収納されたメニュー問い合わせの内容に沿って、前記入出力装置を介して交換サービス開発者にメニュー形式での問い合わせを行い、その問い合わせ結果に対応して、前記サービス木構造データの内容を変更することにより、サービス開発者の操作をサービス木構造データに反映させるサービス編集手段と、その編集結果を前記記憶装置に記憶させる際、前記サービス木構造データを前記サービス定義結果ファイルとして保存する処理を行うファイルエンコード手段と、前記メニューデータに収納される変換フォーマットを、前記サービス木構造データに適用することにより、生成コードファイルを生成するコード生成手段とを具備して構成され、交換サービスの設計仕様が変更になった場合に、変更前の交換サービス開発支援システムにおいて編集された交換サービス定義結果との自動互換を保つことを特徴とする編集内容の自動置換機能付き交換サービス開発支援システムが得られる。
【0007】
又、本発明によれば、交換サービスを編集する指示が入力され、該交換サービスの内容を表示し、前記編集指示を出力する入出力装置と、前記編集指示を受け、プログラム制御により動作するデータ処理装置と、記憶装置とから構成され、前記データ処理装置は、前記記憶装置に格納され、メニュー問い合わせの内容、及び、サービス木構造データの構造を規定する構造情報、サービス木構造データを作り変えるための手順である互換情報記述、サービス木構造データからソースコードを生成するための変換フォーマットが定義されたメニュー記述ファイルを読み込んで、それらの情報を収納する構文木データであるメニューデータを構築するメニュー記述デコード手段と、既に編集された交換サービスを再コード生成する場合に、前記記憶装置に格納され、交換サービスの設計仕様が定義されているサービス定義結果ファイルを、前記メニューデータを参照しながら読み込み、サービス木構造データを構築し、前記メニューデータに互換情報が収納されると、該互換情報に定義された手順により、前記サービス木構造データの内容を変更するファイルデコード手段と、前記メニューデータを参照し、収納されたメニュー問い合わせの内容に沿って、前記入出力装置を介して交換サービス開発者にメニュー形式での問い合わせを行い、その問い合わせ結果に対応して、前記サービス木構造データの内容を変更することにより、サービス開発者の操作をサービス木構造データに反映させるサービス編集手段と、その編集結果を前記記憶装置に記憶させる際、前記サービス木構造データを前記サービス定義結果ファイルとして保存する処理を行うファイルエンコード手段と、前記メニューデータに収納される変換フォーマットを、前記サービス木構造データに適用することにより、生成コードファイルを生成するコード生成手段とを具備して構成され、交換サービスの設計仕様が変更になった場合に、変更前の交換サービス開発支援システムにおいて編集された交換サービス定義結果との自動互換を保ち、前記ファイルデコード手段は、前記サービス木構造データの1構文木に対応する情報を前記サービス定義結果ファイルから取り出し、その取り出した情報及び前記メニューデータから得られるサービス木構造データの構造を規定する構造情報により、前記サービス木構造データの1要素となる構文木の作成を行い、既に構築中の木構造が存在する場合、該構文木が、構築中の木構造に直接連結され得るか否かを、前記メニューデータに収納される構造情報に基づいて判定し、連結され得る場合は、該木構造との連結を行い木構造の形態を形作っていき、その木構造の構築を行った後、前記メニューデータ中に、該構文木を作り変えるよう定義された互換情報が収納されているかどうかを調査し、互換情報がある場合は、該互換情報に従って、構文木の再構築を行い、この再構築の後、若しくは互換情報がない場合には前記サービス定義結果ファイルの情報が終了か否か調査し、終了でなければ前記サービス木構造データの1構文木に対応する情報を前記サービス定義結果ファイルから取り出す処理以降の処理を再び繰り返すことを特徴とする編集内容の自動置換機能付き交換サービス開発支援システムが得られる。
【0008】
さらに、本発明によれば、既存の前記サービス定義結果ファイルの編集を行う場合は、前記メニューデータを参照しながら前記ファイルデコード手段が前記既存のサービス定義結果ファイルのファイル読み込みを行い、仕様変更部分があると前記メニューデータにある内容で自動置き換えを行いながら、前記サービス木構造データを前記記憶装置上に展開することを特徴とする編集内容の自動置換機能付き交換サービス開発支援システムが得られる。
【0009】
さらに、本発明によれば、前記生成コードファイルが対応するライブラリ等のインターフェースが変更になった場合でも、変更後のインターフェース仕様を盛り込んだ前記メニュー記述ファイルの環境で、前記既存のサービス定義結果ファイルを読み込み、ファイルデコード手段において、前記互換情報を適用することにより、変更後のインターフェース仕様に沿った前記サービス木構造データの構築を自動で可能とし、変更後のインターフェース情報を盛り込んだ前記メニュー記述ファイルに定義された変換フォーマットを、変更後のインターフェース仕様に沿った前記サービス木構造データに適用することにより、最終目的である生成コードファイルも新しい仕様に沿ったものが生成可能とすることを特徴とする編集内容の自動置換機能付き交換サービス開発支援システムが得られる。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明は、交換サービス開発支援システムにおいて、交換サービスの設計仕様が変更になった場合に、変更前の交換サービス開発支援システムにおいて編集された交換サービス定義結果との自動互換を保てる構成を提供するものである。
【0012】
以下、本発明の一実施の形態について詳細に説明する。図1に示すように、本発明に係る編集内容の自動置換機能を有する交換サービス開発支援システムは、キーボード、マウス、ディスプレイ等の入出力装置1と、プログラム制御により動作するデータ処理装置2と、記憶装置3とから構成されている。
【0013】
データ処理装置2は、実行制御手段21と、メニュー記述デコード手段22と、ファイルデコード手段23と、サービス編集手段24と、ファイルエンコード手段25と、コード生成手段26とを含んで構成されている。記憶装置3は、メニュー記述ファイル31と、メニューデータ32と、サービス定義結果ファイル33と、サービス木構造データ34と、生成コードファイル35とを含んで構成されている。
【0014】
図1において、交換サービスの設計仕様が定義されるメニュー記述ファイル31は、交換サービスを実現する為の各種パラメータの問い合わせ内容の他に、仕様が変更になった場合に旧編集内容との互換を保つための記述を可能とする。メニュー記述ファイル31はこの交換サービス開発支援システムで記述するものでなく、メニュー問い合わせ等の内容を定義したテキストファイルである。メニュー記述ファイル31はメニュー記述デコード手段22により、メニューデータ32として記憶装置上に展開される。既存のサービス定義結果ファイル33の編集を行う場合は、メニューデータ32を参照しながらファイルデコード手段23が既存のサービス定義結果ファイル33のファイル読み込みを行い、仕様変更部分があるとメニューデータ32にある内容で自動置き換えを行いながら、サービス木構造データ34を記憶装置上に展開を行う。
【0015】
このようにして、生成コードファイル35が対応するライブラリ等のインタフェースが変更になった場合でも、新しい仕様のメニュー記述ファイル31の環境で、既存のサービス定義結果ファイル33を読み込むことにより、新しい仕様に沿ったサービス木構造データ34の構築を自動で可能とし、最終目的である生成コードファイル35も新しい仕様に沿ったものが生成可能となる。
【0016】
次に、上記した各手段の動作について説明する。実行制御手段21は、入出力装置1とのインタフェースまたは、データ処理装置2に位置する他の手段とのインタフェースをつかさどる。メニュー記述デコード手段22はメニュー記述ファイル31を読み込んで、メニューデータ32を構築する。メニュー記述ファイル31には旧編集内容との互換を保つための記述(以降、互換情報記述と表記)を含みメニューデータ32にも、互換情報記述に対応する部分が構築される。
【0017】
ファイルデコード手段23は既に本システムにおいて編集された交換サービスを再編集、再コード生成する場合に、実行制御手段21から起動される。本手段は既に編集された結果である、サービス定義結果ファイル33をメニューデータ32を参照しながら読み込み、サービス木構造データ34を構築するが、メニューデータ32の対応する部分に互換情報記述があると、互換情報記述に沿った形でサービス木構造データ34の再構築を行う。
【0018】
サービス編集手段24はメニューデータ32に沿った形で、メニュー問い合わせを行い、その結果をサービス木構造データ34に反映させる。ファイルエンコード手段25は編集結果を記憶装置に記憶させる際、サービス木構造データ34をサービス定義結果ファイル33として保存する処理を行う。コード生成手段26は、サービス木構造データ34に沿って、メニューデータ32で指定されるフォーマットで生成コードファイル35を生成する。
【0019】
次に、図1〜図10を参照して本実施の形態の全体の動作について詳細に説明する。図1は本発明の実施の形態を示す構成図、図2は動作を示す流れ図、図3は生成コードファイルの構文をBNF(Backus-Naur Form)記法で記述した例、図4は仕様変更後の生成コードファイルの構文をBNF記法で記述した例、図5はメニュー記述ファイルの例、図6は仕様変更後の仕様に対応するメニュー記述ファイルの例、図7はメニューデータの例を示す木構造図、図8は仕様変更後のメニューデータの例を示す木構造図、図9はサービス木構造データの例を示す木構造図、図10は仕様変更後のメニューデータの例を示す木構造図である。
【0020】
動作の説明では、新しく交換サービスを編集し生成コードファイル(図1の35)を生成するまで、次に生成コードの仕様が変更になり生成コードファイル(図1の35)の再生成を行うまでという流れで説明する。
【0021】
まず、図1において実行制御手段21は、入出力装置1より起動が指示されると、メニュー記述デコード手段22を指示し、メニュー記述ファイル31の読み込みを行う。メニュー記述ファイル31は生成コードファイル35を導き出すためのメニュー問い合わせの内容と、出力フォーマットが記述されている。説明に用いる例では生成コードは図3に示すBNF記法の構文とする。図3を参照すると生成コードは3つの要素から構成され1つ目が0〜9の数字選択(図3の2行目)、2つ目がXXXまたはYYYの選択(図3の3行目)、3つ目がPPPまたはQQQまたはRRRの選択(図3の6行目)となっており、生成コードとしては例えばanswer(3,XXX,RRR)になることがわかる。これに対応するメニュー記述ファイルの例が図5であり、図5を参照すると図3のBNF記法の構文を導き出すためのメニュー問い合わせの内容、出力フォーマットが定義されていることがわかる。
【0022】
続いてメニュー記述デコード手段22は木構造の形態をとったメニューデータ32の構築を行う。図7はメニューデータの木構造例であるが、この例を参照すると、先の図5に対応した木構造が構築されることがわかる。これで交換サービスの編集を行う為の準備が完了し、制御は実行制御手段21に戻り、入出力装置1からの指示待ち状態となる。
【0023】
続いて、入出力装置1から新しい交換サービスを編集する指示が実行制御手段21に入ると、実行制御手段21はサービス編集手段24の起動を行う。サービス編集手段24は既に構築されているメニューデータ32を参照しながら、実行制御手段21、入出力装置1を介してメニュー問い合わせを行い、メニュー入力やメニュー選択された結果としてサービス木構造データ34の構築を行っていく。
【0024】
木構造の例を示す図9を参照すると、1つ目の問い合わせでは数字の3が入力され、2つ目の問い合わせではxxxが選択され、3つ目の問い合わせではrrrが選択された結果として木構造が構築されたことがわかる。そして実行制御手段21に制御が戻り入出力装置1からの指示待ち状態となる。続いて、入出力装置1からコード生成の指示が実行制御手段21に入ると、実行制御手段21はコード生成手段26を起動する。
【0025】
コード生成手段26は既に構築済みのサービス木構造データ34の木構造を辿りながら、メニューデータ32にある出力フォーマットに沿った、最終目的となる生成コードファイル35の生成を行う。先のメニュー選択の結果としては、answer(3,XXX,RRR)が出力される。再度、実行制御手段21に制御が戻り、入出力装置1から編集結果保存の指示が入ると、実行制御手段21はファイルエンコード手段25の起動を行う。ファイルエンコード手段25は、サービス木構造データ34の木構造に沿った形式のフォーマットでサービス定義結果ファイル33の保存を行う。
【0026】
次に生成コードの仕様が変更になり生成コードファイル35の再生成を行うまでという流れの説明に移る。メニュー記述ファイル31がメニュー記述デコード手段22に読み込まれ、メニューデータ32を構築するまでは先の説明に同様である。但し今回は、目的とする生成コードは図4に示すBNF記法の構文に変更になっている。図4を参照すると、4つ目の要素が追加になっており、4つめの要素はHHHまたはIIIの選択(図4の10行目)となっていることがわかる。
【0027】
これに対応するメニュー記述ファイルの例が図6であり、図6を参照すると図5の旧メニュー記述ファイルに比べて、4〜5行目に要素の追加、8〜21行目に旧形式(要素が3つ形式)との互換情報記述、39〜41行目と58〜61行目に追加要素の問い合わせ内容、生成コード出力フォーマットが記述されてることがわかる。これに対応し構築されるメニューデータ32の例を図8に示す。図8を参照すると、82〜85の部分が図7の旧メニューデータに比べて追加になっている。また81には、図6のメニュー記述ファイルにある10〜21行目の互換情報記述に対応したデータも含まれている。続いて、実行制御手段21は入出力装置1から、サービス定義結果ファイル33読み込みの指示を受ける。実行制御手段21はファイルデコード手段23に、旧木構造に沿った形式で保存されているサービス定義結果ファイル33の読み込みを指示する。
【0028】
図2はファイルデコード手段23の動作を示す流れ図である。まずサービス木構造データ34の1構文木に対応する情報をサービス定義結果ファイル33から取り出す(図2のST21)。次に、取り出した情報からサービス木構造データ34の1要素となる構文木の作成を行う(ST22)。さらに、作成した構文木が親になり得る構文木か否かメニューデータ32を調査し、真であればST24へ偽であればST25へ動作を移す(ST23)。そして、自構文木が親になる場合はここで、子構文木との連結を行い木構造の形態を形作っていく(ST24)。さらに、作成した構文木の互換情報記述があるか否かメニューデータ32を調査し、真であればST26へ偽であればST27へ動作を移す(ST25)。次に構文木置き換えでは、メニューデータ32にある互換情報記述に従い、構文木の構築し直しを行う(ST26)。最後に、サービス定義結果ファイル33の情報が終了か否か調査し、終了でなければST21へ動作を移し繰り返しを行う(ST27)。
【0029】
よって、ファイルデコード手段23により、旧木構造に沿った形式で保存されているサービス定義結果ファイル33を読み込んだ場合は、一度は図9の旧形式に同じ木構造のサービス木構造データが構築されるが、構文木91(図9)に対応するメニューデータ(図8の81)に互換情報記述があるため木構造が再構築され、結果として図10に示すサービス木構造データが構築される。図9の旧形式の木構造データに比べ、101が要素4つを持つ親構文木として作成、旧形式の親構文木は削除、そして102〜103の構文木が新たに増えたことになる。コード生成、サービス定義結果ファイルへの保存については先の説明に同様だが、生成されるコード、サービス定義結果ファイルの内容は新しい仕様に自動的に置き換えられたことになる。例えば生成コードファイル35の内容は、サービス木構造データが図10になったことでanswer(3,XXX,RRR,HHH)として生成されることがわかる。
【0030】
次に、本発明の他の実施の形態について説明する。上記した実施の形態では、生成コードの要素の4番目にHHH、またはIIIの選択情報が追加になる場合であった。本発明において実現が可能なのはこのパターンの変更のみでなく例えば、4番目を0〜9の数字選択に変更しデフォルト:0を選択したように自動的に置き換えることも、図6のメニュー記述ファイルでそのような互換情報記述を行えば容易に可能である。
【0031】
【発明の効果】
本発明によれば、メニュー記述ファイルの互換記述情報に沿った形式でサービス木構造データを再構築する手段を設け、サービス木構造データが自動的に再構築されるため、この交換サービス開発支援システムにおいては生成コードに対応するライブラリ等のインタフェースが変更になった場合においても、旧仕様で保存されたサービス定義結果ファイルを読み込むだけで、定義内容の自動置換、生成コードも新しい仕様で生成可能で、結果としてライブラリ等のインタフェース変更に自動追従できるという点にある。例えば互換情報記述内でインタフェース追加部分に、例えばデフォルトのパラメータ指定を行うように記述すれば、互換を実現できる。
【0032】
又、本発明によれば、互換の為の情報を記憶装置内に置くメニュー記述ファイルに位置付けたため、データ処理装置内の各手段は汎用的なものとし、メニュー記述ファイルの互換情報記述により各種のパターンの置き換えを記述できるようにしたため、互換の実現を比較的簡単にでき、その効果は例えばライブラリ等のインタフェース変更が数多くあればあるほど増大する効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の編集内容の自動置換機能付き交換サービス開発支援システムの構成を示すブロック図である。
【図2】上記システムにおける動作を説明するための流れ図である。
【図3】生成コードファイルの構文をBNF(Backus-Naur Form)記法で記述した例を示した図である。
【図4】仕様変更後の生成コードファイルの構文をBNF記法で記述した例を示した図である。
【図5】メニュー記述ファイルの例を示した図である。
【図6】仕様変更後の仕様に対応するメニュー記述ファイルの例を示した図である。
【図7】メニューデータの例を示す木構造図である。
【図8】仕様変更後のメニューデータの例を示す木構造図である。
【図9】サービス木構造データの例を示す木構造図である。
【図10】仕様変更後のメニューデータの例を示す木構造図である。
【符号の説明】
1 入出力装置
2 データ処理装置
3 記憶装置
21 実行制御手段
22 メニュー記述デコード手段
23 ファイルデコード手段
24 サービス編集手段
25 ファイルエンコード手段
26 コード生成手段
31 メニュー記述ファイル
32 メニューデータ
33 サービス定義結果ファイル
34 サービス木構造データ
35 生成コードファイル

Claims (5)

  1. 交換サービスを編集する指示が入力され、該交換サービスの内容を表示し、前記編集指示を出力する入出力装置と、前記編集指示を受け、プログラム制御により動作するデータ処理装置と、記憶装置とから構成され、
    前記データ処理装置は、
    前記記憶装置に格納され、メニュー問い合わせの内容、サービス木構造データの構造を規定する構造情報、サービス木構造データを作り変えるための手順である互換情報記述、サービス木構造データからソースコードを生成するための変換フォーマット等が定義され、前記交換サービスを実現するための各種パラメータの問い合わせ内容の他に、仕様が変更になった場合に旧編集内容との互換を保つための記述をも可能とするメニュー記述ファイルを読み込んで、それらの情報を収納する構文木データであるメニューデータを構築するメニュー記述デコード手段と、
    前記交換サービスを再コード生成する場合に、前記記憶装置に格納され、交換サービスの設計仕様が定義されているサービス定義結果ファイルを、前記メニューデータを参照しながら読み込み、サービス木構造データを構築し、前記メニューデータに互換情報が収納されると、該互換情報に定義された手順により、前記サービス木構造データの内容を変更するファイルデコード手段と、
    前記メニューデータを参照し、収納されたメニュー問い合わせの内容に沿って、前記入出力装置を介して交換サービス開発者にメニュー形式での問い合わせを行い、その問い合わせ結果に対応して、前記サービス木構造データの内容を変更することにより、サービス開発者の操作をサービス木構造データに反映させるサービス編集手段と、
    その編集結果を前記記憶装置に記憶させる際、前記サービス木構造データを前記サービス定義結果ファイルとして保存する処理を行うファイルエンコード手段と、
    前記メニューデータに収納される変換フォーマットを、前記サービス木構造データに適用することにより、生成コードファイルを生成するコード生成手段とを具備して構成され、
    交換サービスの設計仕様が変更になった場合に、変更前の交換サービス開発支援システムにおいて編集された交換サービス定義結果との自動互換を保つことを特徴とする編集内容の自動置換機能付き交換サービス開発支援システム。
  2. 交換サービスを編集する指示が入力され、該交換サービスの内容を表示し、前記編集指示を出力する入出力装置と、前記編集指示を受け、プログラム制御により動作するデータ処理装置と、記憶装置とから構成され、
    前記データ処理装置は、
    前記記憶装置に格納され、メニュー問い合わせの内容、及び、サービス木構造データの構造を規定する構造情報、サービス木構造データを作り変えるための手順である互換情報記述、サービス木構造データからソースコードを生成するための変換フォーマットが定義されたメニュー記述ファイルを読み込んで、それらの情報を収納する構文木データであるメニューデータを構築するメニュー記述デコード手段と、
    既に編集された交換サービスを再コード生成する場合に、前記記憶装置に格納され、交換サービスの設計仕様が定義されているサービス定義結果ファイルを、前記メニューデータを参照しながら読み込み、サービス木構造データを構築し、前記メニューデータに互換情報が収納されると、該互換情報に定義された手順により、前記サービス木構造データの内容を変更するファイルデコード手段と、
    前記メニューデータを参照し、収納されたメニュー問い合わせの内容に沿って、前記入出力装置を介して交換サービス開発者にメニュー形式での問い合わせを行い、その問い合わせ結果に対応して、前記サービス木構造データの内容を変更することにより、サービス開発者の操作をサービス木構造データに反映させるサービス編集手段と、
    その編集結果を前記記憶装置に記憶させる際、前記サービス木構造データを前記サービス定義結果ファイルとして保存する処理を行うファイルエンコード手段と、
    前記メニューデータに収納される変換フォーマットを、前記サービス木構造データに適用することにより、生成コードファイルを生成するコード生成手段とを具備して構成され、
    交換サービスの設計仕様が変更になった場合に、変更前の交換サービス開発支援システムにおいて編集された交換サービス定義結果との自動互換を保ち、
    前記ファイルデコード手段は、前記サービス木構造データの1構文木に対応する情報を前記サービス定義結果ファイルから取り出し、その取り出した情報及び前記メニューデータから得られるサービス木構造データの構造を規定する構造情報により、前記サービス木構造データの1要素となる構文木の作成を行い、既に構築中の木構造が存在する場合、該構文木が、構築中の木構造に直接連結され得るか否かを、前記メニューデータに収納される構造情報に基づいて判定し、連結され得る場合は、該木構造との連結を行い木構造の形態を形作っていき、その木構造の構築を行った後、前記メニューデータ中に、該構文木を作り変えるよう定義された互換情報が収納されているかどうかを調査し、互換情報がある場合は、該互換情報に従って、構文木の再構築を行い、この再構築の後、若しくは互換情報がない場合には前記サービス定義結果ファイルの情報が終了か否か調査し、終了でなければ前記サービス木構造データの1構文木に対応する情報を前記サービス定義結果ファイルから取り出す処理以降の処理を再び繰り返すことを特徴とする編集内容の自動置換機能付き交換サービス開発支援システム。
  3. 前記メニュー記述ファイルは、前記交換サービスを実現するための各種パラメータの問い合わせ内容の他に、仕様が変更になった場合に旧編集内容との互換を保つための記述をも可能とすることを特徴とする請求項2記載の編集内容の自動置換機能付き交換サービス開発支援システム。
  4. 既存の前記サービス定義結果ファイルの編集を行う場合は、前記メニューデータを参照しながら前記ファイルデコード手段が前記既存のサービス定義結果ファイルのファイル読み込みを行い、仕様変更部分があると前記メニューデータにある内容で自動置き換えを行いながら、前記サービス木構造データを前記記憶装置上に展開することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一つに記載の編集内容の自動置換機能付き交換サービス開発支援システム。
  5. 前記生成コードファイルが対応するライブラリ等のインタフェースが変更になった場合でも、変更後のインターフェース仕様を盛り込んだ前記メニュー記述ファイルの環境で、前記既存のサービス定義結果ファイルを読み込み、
    ファイルデコード手段において、前記互換情報を適用することにより、変更後のインターフェース仕様に沿った前記サービス木構造データの構築を自動で可能とし、変更後のインターフェース情報を盛り込んだ前記メニュー記述ファイルに定義された変換フォーマットを、変更後のインターフェース仕様に沿った前記サービス木構造データに適用することにより、最終目的である生成コードファイルも新しい仕様に沿ったものが生成可能とすることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一つに記載の編集内容の自動置換機能付き交換サービス開発支援システム。
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