JP3644116B2

JP3644116B2 - Starter

Info

Publication number: JP3644116B2
Application number: JP02654996A
Authority: JP
Inventors: 剛志荒木
Original assignee: Denso Corp
Current assignee: Denso Corp
Priority date: 1996-02-14
Filing date: 1996-02-14
Publication date: 2005-04-27
Anticipated expiration: 2016-02-14
Also published as: JPH09217672A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジンを始動させるスタータに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来のスタータでは、オーストラリア公開特許第９４ー８０４８６号に示すように、マグネットスイッチのプランジャとピニオン回転規制部材との間には紐状部材が配設され、このプランジャの移動によって、紐状部材を介して、ピニオン回転規制部材がピニオン側に移動し、ピニオン回転規制部材の規制爪がピニオンの凹凸部に嵌まり合うとともに、アーマチャが回転することにより、出力軸も回転し、出力軸に形成されたヘリカルスプラインに係合したピニオンが、ピニオン回転規制部材によって回転が規制されているため、リングギヤ側に移動し、ピニオンとリングギヤが噛み合って、ピニオンの反リングギヤ側端面にピニオン回転規制部材が移動し、ピニオンがリングギヤから離脱するのを防ぎ、ピニオン回転規制部材がピニオン端面位置から戻れなくなったとしても、紐状部材自身のたわみにより、プランジャが元の位置に戻り、可動接点が固定接点から離れるスタータが開示されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のものでは、ピニオンがリングギヤに噛み込んだまま、元の位置に戻らなくなっても、プランジャに設けられた可動接点が、固定接点から離れるが、紐状部材自身のたわみにより、紐状部材の方向を変換する滑車から紐状部材が離脱してしまい、ピニオン回転規制部材が元の位置に戻ると、紐状部材が滑車と滑車保持部との隙間に落ち込み、紐状部材が引っ掛かり、再度スタータを作動させようとしても、紐状部材が引っ掛かったまま、プランジャが移動できずスタータが作動不良となる可能性がある。
【０００４】
そこで、本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、マグネットスイッチの作動不良を防止するスタータを提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
〔請求項１の手段〕
請求項１のスタータは、プランジャの移動をレバーを介してピニオン規制手段を作動させる構造とするとともに、このレバーは、プランジャの移動により移動する移動部と、ピニオン規制手段を作動部と、移動部と作動部とを接続するとともに、アーマチャの径方向外側に配置され、回転軸に対して略平行に延びた回動自在な棒状部とからなる構成としたので、ピニオン規制手段を作動させるのに、レバーの棒状部を回動させているため、従来の紐状部材のように、紐状部材自身のたわみにより、紐状部材を支持している部材から、脱落することがなく、また、レバーの作動部がレバーの棒状部の回動に応じてピニオン規制手段に当接しながら、所定量移動し、この移動によって、ピニオン規制手段を作動させ、ピニオンを回転規制しているので、ピニオン規制手段がピニオン端面位置から戻れなくなったとしても、レバーの作動部がピニオン規制手段に当接しているだけなので、レバーの作動部が所定量回動した分は逆に回動可能であり、即ち、レバーの棒状部が自在に回動することによって、プランジャが元に位置に戻り、可動接点が固定接点から確実に離れ、マグネットスイッチの作動不良を防止することができる。
【０００６】
また、従来では、ピニオン回転規制部材を紐状部材を介して作動させているため、滑車を用いる必要があり、この滑車により、滑車の回転ロスが生じ、この回転ロス分を補うためには、マグネットスイッチの吸引力を大きくする必要が生じ、このため、マグネットスイッチの体格が大きくなるが、これを解消するためには、滑車に高価なニードルベアリングを使うなどしなければならないが、レバーにすれば、滑車自体必要がなくなり、マグネットスイッチの吸引力を小さくでき、マグネットスイッチの体格が小さくできる。
【０００７】
また、従来では、紐状部材でたわみを持たせているため、柔らかい材質となり、この紐状部材を自動機で組付ける場合、この紐状部材の位置が決まりにくく、組付けが困難であるが、適度な剛性を持ったレバーとすることで、自動機により組み付ける場合でもレバーの位置が決まり易く、組付け作業性が向上する。
〔請求項２の手段〕
請求項２のスタ−タは、マグネットスイッチが、スタータモータの反ピニオン側の近傍で、アーマチャの回転軸に対して略垂直に配置されているとともに、レバーの棒状部の両端が、それぞれ屈曲し、この両屈曲部が移動部及び作動部であるので、棒状部の略回転方向にプランジャを移動させ、移動部を棒状部の軸を中心に回動させ、この回動によって、棒状部の軸を中心にして作動部が回動するため、マグネットスイッチの吸引力を作動部の回動力に効率良く変換してピニオン規制手段をスムーズに作動できる。
【０００８】
〔請求項３の手段〕
請求項３のスタータは、レバーの棒状部が、軸受けで軸支されているので、棒状部の回動が容易になる。
〔請求項４の手段〕
請求項４のスタータは、レバーが、弾性部材であるので、レバーが適度にたわむため、ピニオン規制手段でピニオンがリングギヤ側に移動し始める時、プランジャが十分に移動できるので、仮に、経年時に可動接点及び固定接点が磨耗して、可動接点と固定接点との間の距離が増しても、確実に接点が閉じ、スタータを作動できる。
【０００９】
また、ピニオンがリングギヤに噛み合う時に発生する衝撃力がレバーの弾性で吸収され、プランジャに伝わることを防止できる。そのため、プランジャが振動することがなく、接点の閉成を確実にできる。
【００１０】
【発明の実施の形態】
次に、本発明のスタータの実施例を図面に基づいて説明する。
図１はスタータの全体断面図である。
本実施例のスタータ１は、図１に示すように、通電を受けて回転力を発生するスタータモータ２、このスタータモータ２の回転軸と同軸に配された出力軸３、スタータモータ２の回転力を出力軸３へ伝達する回転力伝達手段（後述する）、出力軸３の外周に嵌合されたピニオン４、このピニオン４がエンジンのリングギヤ（図示しない）と噛み合った後、ピニオン４がリングギヤに噛み合う間、ピニオン４の回転を規制する回転規制部材６（本発明で言うピニオン規制手段）、ピニオン４の後退を規制する後退規制部材５、およびスタータモータ２の後方に配置されたマグネットスイッチ７等より構成されている。
【００１１】
（スタータモータ２の説明）
スタータモータ２は、ヨーク８、固定磁極９、アーマチャ１０、ブラシ（図示しない）等より構成されている。ヨーク８は円筒状に設けられて、その後端側（図１の右端側）に配置される軸受け保持板１１とともにハウジング１２とエンドカバー１３との間に挟持されている。
【００１２】
固定磁極９は、例えば永久磁石を用いたもので、ヨーク８の内周面に固定されて磁界を形成する。なお、固定磁極９として、永久磁石の代わりに通電によって磁力を発生するフィールドコイルを用いても良い。
アーマチャ１０は、回転軸を成すシャフト１４、このシャフト１４の外周に設けられたコア１５、このコア１５に装着されたコイル（図示しない）、およびコア１５の後端面に装着されたコンミテータ（図示しない）等より構成されている。このアーマチャ１０は、出力軸３の後方でシャフト１４が出力軸３と同軸に配されて、シャフト１４の一方側が、アーマチャ１０と遊星歯車減速機構（後述する）を区画するヨーク８に設けられた隔壁部８ａに配設された軸受け１９を介して回転自在に支持されて、シャフト１４の他端側が軸受け１９を介して軸受け保持板１１に回転自在に支持されている。
【００１３】
ブラシは、軸受け保持板１１に係合したホルダ１６に保持されて、エンドカバー１３に組み込まれたスプリング（図示しない）によりコンミテータに押圧されている。
（出力軸３の説明）
出力軸３は、その先端が軸受２０を介してハウジング１２の軸受け部１２ａに回転自在に支持されて、後端部が軸受２１を介してセンタケース２２に回転自在に支持されている。
【００１４】
なお、出力軸３の後端には、遊星歯車減速機構のプラネットキャリア２３が装着されている。センタケース２２は、ハウジング１２の後端側内周に固定されて、回転力伝達手段の外周を覆っている。
（回転力伝達手段の説明）
回転力伝達手段は、遊星歯車減速機構と一方向クラッチとから構成される。
【００１５】
遊星歯車減速機構は、スタータモータ２の回転速度を減速して、スタータモータ２の出力トルクを増大する減速装置であり、シャフト１４の先端外周に形成されたサンギヤ２４、このサンギヤ２４に噛み合う３個の遊星ギヤ２５、各遊星ギヤ２５と噛み合うインターナルギヤ２６、および上記のプラネットキャリア２３より構成されている。３個の遊星ギヤ２５は、それぞれプラネットキャリア２３に固定されたピン２７に軸受２８を介して回転自在に支持されている。この遊星歯車減速機構は、シャフト１４とともにサンギヤ２４が回転することにより、サンギヤ２４とインターナルギヤ２６とに噛み合う各遊星ギヤ２５が自転（サンギヤ２４と逆回転）しながらサンギヤ２４と同一方向に公転し、その公転力がピン２７を介してプラネットキャリア２３に伝達されて出力軸３が回転する。
【００１６】
一方向クラッチは、プラネットキャリア２３に固定されたピン２７に固定されたアウタ２９、出力軸３に設けられたインナ３１、ローラ６０等により構成されている。
（ピニオン４の説明）
ピニオン４は、ハウジング１２の内部で出力軸３の先端寄り外周にヘリカルスプライン嵌合されて、ピニオン４の先端側に配されたスプリング３２により常時出力軸３の後方（図１の右方向）へ付勢されている。なお、スプリング３２は、ピニオン４の前方で出力軸３の外周に嵌め合わされたシャッタ３３を介してピニオン４を付勢している。また、シャッタ３３は、ピニオン４の移動に連動してハウジング１２のリングギヤ側に開口する開口部（図示しない）を開閉するものである。
【００１７】
このピニオン４の後端側には、ピニオン４より外径寸法が大径で、その外周に多数の凹部３４ａが形成されたフランジ３４が一体に設けられている。なお、凹部３４ａは、ピニオン４の外歯枚数より多く形成されている。
また、フランジ３４の後端側には、スラストベアリング３５を介してピニオン４の回転方向に回転自在なスラストリング３６が組付けられている。
【００１８】
（後退規制部材５の説明）
図２は、後退規制部材５と回転規制部材６回りをＡ方向から見た矢視図である。
後退規制部材５は、図１及び図２に示すように、プレート３９に設けられた２つのプレート突起部３９ａ、３９ｂにそれぞれ配設された穴（図示しない）に係合する接続部５ａと、回転規制部材６の第１の突起部６ａ（後述する）に当接する当接部５ｂとから構成されている。後退規制部材５の外周の一部は、スラストリング３６に設けられた２つの爪部（図示しない）によって係合され、ピニオン４とともに、前記穴を支点として、後退規制部材５が揺動する。
【００１９】
なお、プレート３９は、ハウジング１２とセンターケース２２との間に狭持されている。
（回転規制部材６の説明）
回転規制部材６は、棒状の金属材を巻回して形成され、それぞれの先端部には、後退規制部材５の当接部５ｂに当接する第１の突起部６ａと、レバー４０（後述する）に設けられた作動部４０ａに当接する第２の突起部６ｂとが設けられるとともに、この第１、第２の突起部６ａ、６ｂが径方向の対向位置で同一方向へ直角に曲げ起こされ突出している。
【００２０】
この回転規制部材６は、図１に示すように、センターケース２２とプレート３９との間に空間部に収納されて、第１、第２の突出部６ａ、６ｂがプレート３９から前方に取り出されており、空間部を図２のＢＣ方向に移動可能に配置されている。また、回転規制部材６は、プレート３９に取り付けられたスプリング４１によって常時図２のＢ方向へ付勢されており、レバー４０を介してマグネットスイッチ７の吸引力が第２の突起部６ｂに伝達されると、回転規制部材６全体がスプリング４１の付勢力に抗して図２のＣ方向へ移動し、マグネットスイッチ７がオフされて吸引力が消滅すると、スプリング４１の付勢力により図２のＢ方向へ移動して初期の位置へ復帰する。
【００２１】
（マグネットスイッチ７の説明）
マグネットスイッチ７は、図１に示すように、軸受け保持板１１の後端側に保持されてエンドカバー１３内に配置され、スタータモータ２のシャフト１４に対して動作方向が交差するように固定されている。
このマグネットスイッチ７は、スイッチカバー４２、コイル４３、固定鉄心４４、プランジャ４５、スプリング４６、およびロッド４７等により構成されている。スイッチカバー４２は、磁性体製（例えば鉄製）でカップ状にプレス成形されて、カバー底面（図１の下面）の中央部にはプランジャ４５を摺動自在に挿通する挿通穴が開けられている。
【００２２】
コイル４３は、車両の始動スイッチ（イグニッションスイッチ／図示しない）を介して車載バッテリ（図示しない）に接続され、始動スイッチがオンされて通電されることにより磁力を発生する。固定鉄心４４は、コイル４３の上端側に配されて、スイッチカバー４２の開口部にかしめ固定されている。
プランジャ４５は、磁性体製（例えば鉄製）で略円柱形状を呈し、コイル４３の中空内部に固定鉄心４４と対向して配置されて、コイル４３への通電時に磁化された固定鉄心４４側（図１の上方）へ吸引される。なお、プランジャ４５の底部には、レバー４０の移動部４０ｂが係合されている。
【００２３】
スプリング４６は、コイル４３の内周でプランジャ４５と固定鉄心４４との間に介在されて、固定鉄心４４に対してプランジャ４５を下方（図１の下方）へ付勢している。即ち、コイル４３への通電が停止された時に、それまでスプリング４６の付勢力に抗して固定鉄心４４側へ吸引されていたプランジャ４５を初期位置へ復帰させる。
【００２４】
ロッド４７は、プランジャ４５の上部側に固定されて、コイル４３の中空内部を通り、固定鉄心４４の中央部に開けられた貫通穴を摺動自在に貫通して上方へ突出されている。
なお、マグネットスイッチ７が、スタータモータ２の反ピニオン４側の近傍で、アーマチャ１０のシャフト１４に対して略垂直に配置されている。
【００２５】
（スタータモータ２の接点構造の説明）
接点構造は、エンドカバー１３に取り付けられた端子ボルト４８、この端子ボルト４８の頭部４８ａに固定され、起動抵抗体５１が接続された固定接点４９、正極側ブラシのリード線（図示しない）に接続される主可動接点５０、この主可動接点５０に銅板を介して接続される副可動接点５２より構成される。
【００２６】
端子ボルト４８は、エンドカバー１３の底壁１３ａを貫通して先端側がエンドカバー１３の外部に露出した状態で取り付けられ、ワッシャ５３の締め付けによりエンドカバー１３に固定されている。この端子ボルト４８は、給電線（図示しない）により車載バッテリの正極に接続されている。
固定接点４９は、エンドカバー１３の内部で端子ボルト４８の頭部４８ａに溶接等により固定されている。
【００２７】
主可動接点５０は、固定接点４９に対向して配置されて、マグネットスイッチ７のロッド４７に摺動自在に嵌め合わされている。
起動抵抗５１は、例えばニッケル線を巻回され、一端が固定接点４９に接続され、他端が副可動接点５２に対向して配置される。
副可動接点５２は、起動抵抗５１に対向して配置されて、マグネットスイッチ７がオンされてプランジャ４５が吸引されると、ロッド４７の移動に伴って端子ボルト４８に電気的に接続される起動抵抗５１に当接し、マグネットスイッチ７がオフされると、固定鉄心４４の外側端面に当接して電気的に導通状態となっている。
【００２８】
なお、主可動接点５０と固定接点４９との間隔より副可動接点５２と起動抵抗５１との間隔の方が小さく設定されており、マグネットスイッチ７がオンされてプランジャ４５が固定鉄心４４側へ吸引された時は、主可動接点５０が固定接点４９に当接する前に副可動接点５２が端子ボルト４８に電気的に接続される起動抵抗５１に当接して、バッテリ電圧が起動抵抗５１を介してスタータモータ２のアーマチャ１０に印加される。
【００２９】
（レバー４０の説明）
図３は、エンドカバー１３をＤ方向から見た部分断面図であり、図４は、ヨーク８回りに配設されたレバー４０がわかる側面断面図である。
レバー４０は、適度な弾性を有する材料、例えば鉄から形成され、このレバー４０は、プランジャ４５に係合し、プランジャ４５の移動により移動する移動部４０ｂと、回転規制部材６の第２の突起部６ｂに当接して作動させる作動部４０ａと、移動部４０ｂと作動部４０ａとを接続する直線棒状の形状を有する棒状部４０ｃとから構成されている。この棒状部４０ｃは、アーマチャ１０の径方向外径外側に配置され、シャフト１４に略平行に延びている。なお、この略平行と言う意味は、シャフト１４の軸に対して、棒状部４０ｃの軸とからなる角度が０゜から２０゜程度の範囲のことである。
【００３０】
また、移動部４０ｂと作動部４０ａは、棒状部４０ｃの軸を中心に径方向外側に向かって棒状部４０ｃの両端からそれぞれ延びており、棒状部４０ｃの軸を中心として移動部４０ｂと作動部４０ａとからなす角度は、所定の角度（例えば、６０゜程度）である。棒状部４０ｃは、２つの樹脂からなる軸受け６１、６２によって軸支されており、この軸受け６１は、ハウジング１２とセンターケース２０との間で狭持され、軸受け６２は、エンドカバー１３と軸受け保持板１１との間で狭持されている。
【００３１】
次に、本実施例の作動を説明する。
乗員により始動スイッチがオンされると、マグネットスイッチ７のコイル４３が通電されて、プランジャ４５がスプリング４６の付勢力に抗して磁化された固定鉄心４４側へ吸引される。
このプランジャ４５の移動に伴ってレバー４０の移動部４０ｂが棒状部４０ｃの軸を中心に回動し、この回動により、軸受け６１、６２で軸支されているレバー４０の棒状部４０ｃも回動し、さらに、棒状部４０ｃの軸を中心にして作動部４０ａが回動することによって、作動部４０ａが回転規制部材６の第２の突起部６ｂに当接しながら回転規制部材６が、図２のＣの方向へ所定量移動して、第１の突起部６ａがフランジ３４の外周に設けられた凹部３４ａに係合することにより、ピニオン４の回転が規制される。
【００３２】
一方、プランジャ４５の上昇に伴って副可動接点５２が端子ボルト４８に電気的に接続されている起動抵抗５１に当接し、起動抵抗５１を介して正極側ブラシに通電されることによりスタータモータ２が起動されてアーマチャ１０が低電圧が印加された状態で回転する。アーマチャ１０の回転は、遊星歯車減速機構で減速されて出力軸３に伝達されて、出力軸３が回転する。この出力軸３の回転によってピニオン４も回転しようとするが、ピニオン４は第１の突起部６ａにより回転規制されていることから、出力軸３の回転力は、ピニオン４に対して軸方向に押し出す推力として作用する。この結果、ピニオン４は、出力軸３に対してヘリカルスプラインに沿って前進してリングギヤと噛み合うことができる。
【００３３】
一方、後退規制部材５は、プレート３９に設けられた２つのプレート突起部３９ａ、３９ｂの穴を支点として、ピニオン４の前進に伴ってスラストリング３６に引っ張られ、ピニオン４とともに揺動する。
また、回転規制部材６は、ピニオン４が完全にリングギヤに噛み合うと、第１の突起部６ａの先端がフランジ３４の凹部３４ａから外れて、後退規制部材５の後端側に落ち込むことにより、ピニオン４の回転規制を解除する。
【００３４】
その後、主可動接点５０が固定接点４９に当接すると、起動抵抗５１が短絡されてスタータモータ２に定格電圧が印加されて、アーマチャ１０が回転する。これにより、アーマチャ１０の回転が遊星歯車減速機構を介して出力軸３に伝達されて、回転規制が解除されたピニオン４が出力軸３と共に回転してリングギヤを回転することでエンジンを始動することができる。
【００３５】
ピニオン４が前進してリングギヤと噛み合った状態では、ピニオン４の先端側に配されたスプリング３２の付勢力が大きくなる。また、エンジン始動後、ピニオン４がリングギヤによって回転されると、エンジンの回転力がヘリカルスプラインの作用によってピニオン４を後退させる方向へ作用する。これらの力により、ピニオン４は出力軸３に対して後退しようとするが、回転規制部材６の第１の突起部６ａが後退規制部材５の当接部５ａに当接することによって、ピニオン４の後退が規制され、ピニオン４がアーマチャ１０側に後退することを阻止できる。
【００３６】
その後、始動スイッチがオフされて、マグネットスイッチ７のコイル４３への通電が停止されると、コイル４３の磁力が消滅することで、それまで固定鉄心４４側へ吸引されていたプランジャ４５がスプリング４６の付勢力によって初期位置へ戻される（図１で下方へ移動する）。このプランジャ４５が初期位置へ戻ることにより、レバー４０を介して回転規制部材６の第２の突起部６ｂに当接し下方へ押圧した力が消滅することから、回転規制部材６はリターンスプリング４１のバネ力によって初期位置へ復帰する。
【００３７】
この時、後退規制部材５は、回転規制部材６の第１の突起部６ａが係合凹部５ｄから外れて係合状態が解除されるとともに、レバー４０の作動部４０ａが回転規制部材６の第２の突起部６ｂから離脱し、当接が解除される。
この結果、リングギヤから後退力を受けるピニオン４が静止位置に戻される。
（第１実施例の効果）
本実施例では、プランジャ４５の移動をレバー４０を介して回転規制部材６を作動させる構造とするとともに、このレバー４０は、プランジャ４５の移動により移動する移動部４０ｂと、回転規制部材６の第２の突起部６ｂに当接して作動させる作動部４０ａと、移動部４０ｂと作動部４０ａとを接続するとともに、アーマチャ１０の径方向外側に配置され、シャフト１４に対して略平行に延びた回動自在な棒状部４０ｃとからなる構成としたので、回転規制部材６を作動させるのに、レバー４０の棒状部４０ｃを回動させているため、従来の紐状部材のように、紐状部材自身のたわみにより、紐状部材を支持している部材から、脱落することがなく、また、レバー４０の作動部４０ａがレバー４０の棒状部４０ｃの回動に応じて回転規制部材６に当接しながら、所定量移動し、この移動によって、回転規制部材６を作動させ、ピニオン４を回転規制しているので、仮に、回転規制部材６が後退規制部材５との当接位置から戻れなくなったとしても、レバー４０の作動部４０ａが回転規制部材６に当接しているだけなので、レバー４０の作動部４０ａが所定量回動した分は逆に回動可能であり、即ち、レバー４０の棒状部４０ｃが自在に回動することによって、プランジャ４５が初期位置に戻り、主可動接点５０が固定接点４９から、また、副可動接点５２が固定接点４９に電気的に接続されている起動抵抗５１から確実にはなれ、マグネットスイッチ７の作動不良を防止することができる。
【００３８】
また、従来では、回転規制部材を紐状部材を介して作動させているため、滑車を用いる必要があり、この滑車により、滑車の回転ロスが生じ、この回転ロス分を補うためには、マグネットスイッチ７の吸引力を大きくする必要が生じ、このため、マグネットスイッチ７の体格が大きくなるが、これを解消するためには、滑車に高価なニードルベアリングを使うなどしなければならないが、レバー４０にすれば、滑車自体必要がなくなり、マグネットスイッチ７の吸引力を小さくでき、マグネットスイッチ７の体格が小さくできる。
【００３９】
また、従来では、紐状部材でたわみを持たせているため、柔らかい材質となり、この紐状部材を自動機で組付ける場合、この紐状部材の位置が決まりにくく、組付けが困難であるが、適度な剛性を持ったレバー４０とすることで、自動機により組み付ける場合でもレバーの位置が決まり易く、組付け作業性が向上する。さらに、マグネットスイッチ７が、スタータモータ２の反ピニオン４側の近傍で、アーマチャ１０のシャフト１４に対して略垂直に配置されているとともに、レバー４０の移動部４０ｂ及び作動部４０ａが、棒状部４０ｃの両端から屈曲して形成されているので、棒状部４０ｃの略回転方向にプランジャ４５を移動させ、プランジャ４５の移動によって移動部４０ｂを棒状部４０ｃの軸を中心に回動させ、この回動によって、棒状部４０ｃの軸を中心にして作動部４０ａが回動するため、マグネットスイッチ７の吸引力を作動部４０ａの回動力に効率良く変換して回転規制部材６をスムーズに作動できる。
【００４０】
さらに、レバー４０の棒状部４０ｃが、軸受け６１、６２で軸支されているので、棒状部４０ｃの回動が容易になる。
さらに、レバー４０が、弾性部材であるので、レバー４０が適度にたわむため、回転規制部材６で回転規制することによって、ピニオン４がリングギヤ側に移動し始める時、プランジャ４５が十分に移動できるので、仮に、経年時に主可動接点５０、副可動接点５２及び固定接点４９が磨耗して、主可動接点５０、副可動接点５２と固定接点４９との間の距離が増しても、確実に接点が閉じ、スタータ１を作動できる。
【００４１】
また、ピニオン４がリングギヤに噛み合う時に発生する衝撃力がレバー４０の弾性で吸収され、プランジャ４５に伝わることを防止できる。そのため、プランジャ４５が振動することがなく、接点の閉成を確実にできる。
【図面の簡単な説明】
【図１】スタータの全体断面図である。
【図２】後退規制部材５と回転規制部材６回りをＡ方向から見た矢視図である。
【図３】エンドカバー１３をＤ方向から見た部分断面図である。
【図４】ヨーク８回りに配設されたレバー４０がわかる側面断面図である。
【符号の説明】
１スタータ
２スタータモータ
３出力軸
４ピニオン
６ピニオン規制手段（回転規制部材）
１０アーマチャ
１４回転軸（シャフト）
４０レバー
４０ａ作動部
４０ｂ移動部
４０ｃ棒状部
４５プランジャ
４９固定接点４９
５０可動接点（主可動接点）
５２可動接点（副可動接点）[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a starter for starting an engine.
[0002]
[Prior art]
In the conventional starter, as shown in Australian Published Patent No. 94-80486, a string-like member is disposed between the plunger of the magnet switch and the pinion rotation regulating member, and the string-like member is moved by the movement of this plunger. The pinion rotation restricting member moves to the pinion side, the restricting claw of the pinion rotation restricting member fits into the concave and convex portions of the pinion, and the armature rotates, so that the output shaft also rotates and is formed on the output shaft. Since the pinion engaged with the helical spline is restricted in rotation by the pinion rotation restricting member, it moves to the ring gear side, the pinion and the ring gear mesh with each other, and the pinion rotation restricting member moves to the end surface of the pinion opposite to the ring gear. , Prevents the pinion from coming off the ring gear, and the pinion rotation restricting member is at the pinion end Even longer return from the position, the deflection of the string-shaped member itself, the plunger returns to its original position, the starter the movable contact is separated from the fixed contact is disclosed.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, with the conventional one, even if the pinion is still engaged with the ring gear and does not return to the original position, the movable contact provided on the plunger moves away from the fixed contact. When the string-like member is detached from the pulley that changes the direction of the member and the pinion rotation restricting member returns to the original position, the string-like member falls into the gap between the pulley and the pulley holding portion, and the string-like member is caught, Even if the starter is operated again, there is a possibility that the plunger cannot move while the string-like member is caught and the starter malfunctions.
[0004]
Therefore, the present invention has been made in view of the above circumstances, and an object thereof is to provide a starter that prevents malfunction of a magnet switch.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
[Means of Claim 1]
The starter according to claim 1 has a structure in which the movement of the plunger operates the pinion regulating means via the lever, and the lever includes a moving part that moves by the movement of the plunger, the pinion regulating means as the operating part, and a moving part. In order to operate the pinion restricting means, it is composed of a pivotable rod-like portion that is arranged on the outer side in the radial direction of the armature and extends substantially parallel to the rotation axis. Since the lever-shaped portion of the lever is rotated, the lever does not fall off from the member supporting the string-like member due to the deflection of the string-like member itself like the conventional string-like member, and the lever The actuating part moves by a predetermined amount while contacting the pinion restricting means in response to the rotation of the rod-shaped part of the lever, and this movement activates the pinion restricting means and restricts the rotation of the pinion. Even if the pinion restricting means can no longer return from the position of the pinion end surface, the lever operating part is only in contact with the pinion restricting means, so that the lever actuating part can be rotated in reverse by a predetermined amount. Yes, that is, the lever-like portion of the lever rotates freely, the plunger returns to its original position, the movable contact is reliably separated from the fixed contact, and malfunction of the magnet switch can be prevented.
[0006]
Further, conventionally, since the pinion rotation restricting member is operated via the string-like member, it is necessary to use a pulley, and this pulley causes a rotation loss of the pulley, and in order to compensate for this rotation loss, It becomes necessary to increase the attractive force of the magnet switch, which increases the size of the magnet switch, but in order to solve this, an expensive needle bearing must be used for the pulley, but the lever is slipped. For example, the pulley itself is not necessary, the attractive force of the magnet switch can be reduced, and the size of the magnet switch can be reduced.
[0007]
In addition, since the string-like member has been bent in the past, it becomes a soft material. When the string-like member is assembled by an automatic machine, the position of the string-like member is difficult to determine and is difficult to assemble. By using a lever with appropriate rigidity, the position of the lever can be easily determined even when assembled by an automatic machine, and the assembly workability is improved.
[Means of claim 2]
In the starter of claim 2, the magnet switch is disposed substantially perpendicular to the rotation axis of the armature in the vicinity of the anti-pinion side of the starter motor, and both ends of the rod-shaped portion of the lever are bent. Since both the bent portions are the moving portion and the operating portion, the plunger is moved in the substantially rotating direction of the rod-shaped portion, and the moving portion is rotated around the axis of the rod-shaped portion. Therefore, the pinion regulating means can be smoothly operated by efficiently converting the attractive force of the magnet switch into the rotational force of the operating part.
[0008]
[Means of claim 3]
In the starter according to the third aspect, since the rod-shaped portion of the lever is pivotally supported by the bearing, the rotation of the rod-shaped portion is facilitated.
[Means of claim 4]
In the starter of claim 4, since the lever is an elastic member, the lever bends moderately, so that when the pinion starts to move to the ring gear side by the pinion regulating means, the plunger can move sufficiently. Even if the contact and the fixed contact are worn and the distance between the movable contact and the fixed contact is increased, the contact can be reliably closed and the starter can be operated.
[0009]
Further, it is possible to prevent the impact force generated when the pinion meshes with the ring gear from being absorbed by the elasticity of the lever and transmitted to the plunger. Therefore, the plunger does not vibrate and the contact can be reliably closed.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Next, an embodiment of the starter of the present invention will be described with reference to the drawings.
FIG. 1 is an overall sectional view of the starter.
As shown in FIG. 1, the starter 1 of this embodiment includes a starter motor 2 that generates a rotational force when energized, an output shaft 3 that is arranged coaxially with the rotation shaft of the starter motor 2, and a rotation of the starter motor 2. Rotational force transmitting means (described later) for transmitting force to the output shaft 3, a pinion 4 fitted to the outer periphery of the output shaft 3, and after the pinion 4 meshes with an engine ring gear (not shown), the pinion 4 becomes a ring gear. , A rotation restricting member 6 (pinion restricting means referred to in the present invention) for restricting the rotation of the pinion 4, a retreat restricting member 5 for restricting the retraction of the pinion 4, and a magnet switch 7 disposed behind the starter motor 2. Etc. are comprised.
[0011]
(Description of starter motor 2)
The starter motor 2 includes a yoke 8, a fixed magnetic pole 9, an armature 10, a brush (not shown), and the like. The yoke 8 is provided in a cylindrical shape and is sandwiched between the housing 12 and the end cover 13 together with the bearing holding plate 11 disposed on the rear end side (the right end side in FIG. 1).
[0012]
The fixed magnetic pole 9 uses, for example, a permanent magnet and is fixed to the inner peripheral surface of the yoke 8 to form a magnetic field. The fixed magnetic pole 9 may be a field coil that generates a magnetic force by energization instead of a permanent magnet.
The armature 10 includes a shaft 14 forming a rotating shaft, a core 15 provided on the outer periphery of the shaft 14, a coil (not shown) attached to the core 15, and a commutator (not shown) attached to the rear end surface of the core 15. ) Etc. In this armature 10, a shaft 14 is arranged coaxially with the output shaft 3 behind the output shaft 3, and one side of the shaft 14 is provided on a yoke 8 that partitions the armature 10 and a planetary gear reduction mechanism (described later). The other end of the shaft 14 is rotatably supported by the bearing holding plate 11 via the bearing 19. The other end of the shaft 14 is rotatably supported by the bearing 19 disposed in the partition wall 8 a.
[0013]
The brush is held by a holder 16 engaged with the bearing holding plate 11 and is pressed against the commutator by a spring (not shown) incorporated in the end cover 13.
(Description of output shaft 3)
The front end of the output shaft 3 is rotatably supported by the bearing portion 12 a of the housing 12 via the bearing 20, and the rear end portion is rotatably supported by the center case 22 via the bearing 21.
[0014]
A planet carrier 23 of a planetary gear reduction mechanism is attached to the rear end of the output shaft 3. The center case 22 is fixed to the inner periphery of the rear end side of the housing 12 and covers the outer periphery of the rotational force transmitting means.
(Explanation of torque transmission means)
The rotational force transmission means includes a planetary gear reduction mechanism and a one-way clutch.
[0015]
The planetary gear reduction mechanism is a reduction device that reduces the rotation speed of the starter motor 2 and increases the output torque of the starter motor 2. The planetary gear reduction mechanism includes a sun gear 24 formed on the outer periphery of the tip end of the shaft 14, and three gears engaged with the sun gear 24. Planetary gears 25, internal gears 26 that mesh with the planetary gears 25, and the above-described planet carrier 23. The three planetary gears 25 are rotatably supported by pins 27 fixed to the planet carrier 23 via bearings 28, respectively. In this planetary gear speed reduction mechanism, when the sun gear 24 rotates together with the shaft 14, each planetary gear 25 meshing with the sun gear 24 and the internal gear 26 rotates (reversely rotates with the sun gear 24) and revolves in the same direction as the sun gear 24. Then, the revolution force is transmitted to the planet carrier 23 through the pin 27 and the output shaft 3 rotates.
[0016]
The one-way clutch includes an outer 29 fixed to a pin 27 fixed to the planet carrier 23, an inner 31 provided on the output shaft 3, a roller 60, and the like.
(Description of pinion 4)
The pinion 4 is helically spline fitted to the outer periphery of the output shaft 3 inside the housing 12 and is always rearward (rightward in FIG. 1) of the output shaft 3 by a spring 32 disposed on the distal end side of the pinion 4. It is energized. The spring 32 urges the pinion 4 via a shutter 33 fitted to the outer periphery of the output shaft 3 in front of the pinion 4. The shutter 33 opens and closes an opening (not shown) that opens to the ring gear side of the housing 12 in conjunction with the movement of the pinion 4.
[0017]
On the rear end side of the pinion 4, a flange 34 having an outer diameter larger than that of the pinion 4 and having a large number of recesses 34a formed on the outer periphery thereof is integrally provided. In addition, the recessed part 34a is formed more than the number of external teeth of the pinion 4. FIG.
A thrust ring 36 that is rotatable in the rotational direction of the pinion 4 is assembled on the rear end side of the flange 34 via a thrust bearing 35.
[0018]
(Description of the retraction regulating member 5)
FIG. 2 is an arrow view of the retreat restricting member 5 and the rotation restricting member 6 as viewed from the A direction.
As shown in FIGS. 1 and 2, the retraction restricting member 5 includes a connecting portion 5 a that engages with holes (not shown) provided in two plate projections 39 a and 39 b provided on the plate 39, respectively. It is comprised from the contact part 5b contact | abutted to the 1st projection part 6a (after-mentioned) of the rotation control member 6. As shown in FIG. A part of the outer periphery of the retraction restricting member 5 is engaged by two claw portions (not shown) provided on the thrust ring 36, and the retreat restricting member 5 swings with the pinion 4 with the hole as a fulcrum.
[0019]
The plate 39 is sandwiched between the housing 12 and the center case 22.
(Description of rotation restricting member 6)
The rotation restricting member 6 is formed by winding a rod-shaped metal material. A first protrusion 6 a that abuts against the abutting portion 5 b of the retreat restricting member 5 and a lever 40 (described later) are formed at the respective leading ends. And a second projecting portion 6b that abuts against the operating portion 40a provided on the first and second projecting portions 6b. The first and second projecting portions 6a and 6b are bent and raised perpendicularly in the same direction at opposite positions in the radial direction. ing.
[0020]
As shown in FIG. 1, the rotation restricting member 6 is accommodated in a space between the center case 22 and the plate 39, and the first and second projecting portions 6 a and 6 b are taken out from the plate 39 forward. The space portion is arranged so as to be movable in the BC direction of FIG. The rotation restricting member 6 is always urged in the direction B in FIG. 2 by a spring 41 attached to the plate 39, and the attractive force of the magnet switch 7 is transmitted to the second protrusion 6b via the lever 40. Then, the entire rotation restricting member 6 moves in the direction C in FIG. 2 against the urging force of the spring 41. When the magnet switch 7 is turned off and the attractive force disappears, the urging force of the spring 41 causes the urging force of FIG. Move in direction B and return to initial position.
[0021]
(Description of magnet switch 7)
As shown in FIG. 1, the magnet switch 7 is held on the rear end side of the bearing holding plate 11 and disposed in the end cover 13, and is fixed so that the operation direction intersects the shaft 14 of the starter motor 2. ing.
The magnet switch 7 includes a switch cover 42, a coil 43, a fixed iron core 44, a plunger 45, a spring 46, a rod 47, and the like. The switch cover 42 is made of a magnetic material (for example, iron) and is press-molded into a cup shape, and an insertion hole through which the plunger 45 is slidably inserted is formed at the center of the bottom surface of the cover (the lower surface in FIG. 1). .
[0022]
The coil 43 is connected to an in-vehicle battery (not shown) via a vehicle start switch (ignition switch / not shown), and generates a magnetic force when the start switch is turned on and energized. The fixed iron core 44 is disposed on the upper end side of the coil 43 and is caulked and fixed to the opening of the switch cover 42.
The plunger 45 is made of a magnetic material (for example, iron) and has a substantially cylindrical shape. The plunger 45 is disposed in the hollow inside of the coil 43 so as to face the fixed iron core 44, and is magnetized when the coil 43 is energized. 1). The moving portion 40b of the lever 40 is engaged with the bottom portion of the plunger 45.
[0023]
The spring 46 is interposed between the plunger 45 and the fixed iron core 44 on the inner periphery of the coil 43, and biases the plunger 45 downward (downward in FIG. 1) with respect to the fixed iron core 44. That is, when energization of the coil 43 is stopped, the plunger 45 that has been attracted to the fixed iron core 44 side until then is returned to the initial position against the biasing force of the spring 46.
[0024]
The rod 47 is fixed to the upper side of the plunger 45, passes through the hollow interior of the coil 43, and slidably passes through a through hole formed in the central portion of the fixed iron core 44 and protrudes upward.
The magnet switch 7 is disposed substantially perpendicular to the shaft 14 of the armature 10 in the vicinity of the starter motor 2 on the side opposite to the pinion 4.
[0025]
(Description of contact structure of starter motor 2)
The contact structure includes a terminal bolt 48 attached to the end cover 13, a fixed contact 49 fixed to the head portion 48 a of the terminal bolt 48, and a starting resistor 51 connected to the lead wire (not shown) of the positive side brush. The main movable contact 50 is connected, and the sub movable contact 52 is connected to the main movable contact 50 via a copper plate.
[0026]
The terminal bolt 48 passes through the bottom wall 13 a of the end cover 13 and is attached with its tip end exposed to the outside of the end cover 13, and is fixed to the end cover 13 by tightening a washer 53. The terminal bolt 48 is connected to the positive electrode of the in-vehicle battery by a power supply line (not shown).
The fixed contact 49 is fixed to the head portion 48 a of the terminal bolt 48 by welding or the like inside the end cover 13.
[0027]
The main movable contact 50 is disposed opposite to the fixed contact 49 and is slidably fitted to the rod 47 of the magnet switch 7.
The starting resistor 51 is wound with, for example, a nickel wire, one end is connected to the fixed contact 49, and the other end is disposed to face the sub movable contact 52.
The auxiliary movable contact 52 is arranged opposite to the activation resistor 51, and when the magnet switch 7 is turned on and the plunger 45 is attracted, the activation is electrically connected to the terminal bolt 48 as the rod 47 moves. When the magnet switch 7 is turned off in contact with the resistor 51, it is in contact with the outer end face of the fixed iron core 44 and is in an electrically conductive state.
[0028]
Note that the distance between the sub movable contact 52 and the starting resistor 51 is set smaller than the distance between the main movable contact 50 and the fixed contact 49, and the magnet switch 7 is turned on so that the plunger 45 is attracted to the fixed iron core 44 side. When this is done, before the main movable contact 50 contacts the fixed contact 49, the sub movable contact 52 contacts the starting resistor 51 electrically connected to the terminal bolt 48, and the battery voltage passes through the starting resistor 51. Applied to the armature 10 of the starter motor 2.
[0029]
(Description of lever 40)
FIG. 3 is a partial cross-sectional view of the end cover 13 as viewed from the D direction, and FIG. 4 is a side cross-sectional view of the lever 40 disposed around the yoke 8.
The lever 40 is made of a material having moderate elasticity, for example, iron. The lever 40 engages with the plunger 45 and moves by the movement of the plunger 45, and the second protrusion of the rotation restricting member 6. It is comprised from the action | operation part 40a contact | abutted and act | operating on the part 6b, and the rod-shaped part 40c which has the shape of a linear bar which connects the moving part 40b and the action | operation part 40a. The rod-shaped portion 40 c is disposed outside the outer diameter in the radial direction of the armature 10 and extends substantially parallel to the shaft 14. The meaning of “substantially parallel” means that the angle between the axis of the shaft 14 and the axis of the rod-shaped portion 40c is in the range of about 0 ° to 20 °.
[0030]
The moving part 40b and the actuating part 40a extend from both ends of the rod-like part 40c radially outwardly about the axis of the rod-like part 40c, and the moving part 40b and the actuating part are centered on the axis of the rod-like part 40c. The angle formed with 40a is a predetermined angle (for example, about 60 °). The rod-shaped portion 40c is supported by two resin bearings 61 and 62. The bearing 61 is sandwiched between the housing 12 and the center case 20, and the bearing 62 is supported by the end cover 13 and the bearing. It is held between the plates 11.
[0031]
Next, the operation of this embodiment will be described.
When the start switch is turned on by the occupant, the coil 43 of the magnet switch 7 is energized, and the plunger 45 is attracted toward the magnetized fixed iron core 44 against the urging force of the spring 46.
As the plunger 45 moves, the moving portion 40b of the lever 40 rotates about the axis of the rod-shaped portion 40c. By this rotation, the rod-shaped portion 40c of the lever 40 supported by the bearings 61 and 62 also rotates. The rotation restricting member 6 is moved while the actuating portion 40a abuts against the second protrusion 6b of the rotation restricting member 6 by rotating the actuating portion 40a around the axis of the rod-like portion 40c. When the first protrusion 6a engages with a recess 34a provided on the outer periphery of the flange 34, the rotation of the pinion 4 is restricted.
[0032]
On the other hand, as the plunger 45 moves up, the sub movable contact 52 comes into contact with the starting resistor 51 that is electrically connected to the terminal bolt 48, and the starter motor 2 is energized through the starting resistor 51. Is activated and the armature 10 rotates in a state where a low voltage is applied. The rotation of the armature 10 is decelerated by the planetary gear reduction mechanism and transmitted to the output shaft 3, and the output shaft 3 rotates. Although the pinion 4 also tries to rotate by the rotation of the output shaft 3, the rotation of the output shaft 3 is axially applied to the pinion 4 because the rotation of the pinion 4 is restricted by the first protrusion 6 a. Acts as a thrust to push out. As a result, the pinion 4 can move forward along the helical spline with respect to the output shaft 3 and mesh with the ring gear.
[0033]
On the other hand, the retraction restricting member 5 is pulled by the thrust ring 36 as the pinion 4 advances with the holes of the two plate projections 39 a and 39 b provided on the plate 39 as fulcrums, and swings together with the pinion 4.
Further, when the pinion 4 is completely engaged with the ring gear, the rotation restricting member 6 is disengaged from the recess 34a of the flange 34 and falls to the rear end side of the retreat restricting member 5 so that the pinion The rotation restriction of 4 is released.
[0034]
Thereafter, when the main movable contact 50 contacts the fixed contact 49, the starting resistor 51 is short-circuited, the rated voltage is applied to the starter motor 2, and the armature 10 rotates. As a result, the rotation of the armature 10 is transmitted to the output shaft 3 via the planetary gear reduction mechanism, and the pinion 4 whose rotation restriction is released rotates together with the output shaft 3 to rotate the ring gear, thereby starting the engine. Can do.
[0035]
When the pinion 4 moves forward and meshes with the ring gear, the urging force of the spring 32 disposed on the tip side of the pinion 4 is increased. Further, after the engine is started, when the pinion 4 is rotated by the ring gear, the rotational force of the engine acts in a direction in which the pinion 4 is moved backward by the action of the helical spline. Due to these forces, the pinion 4 tries to retreat with respect to the output shaft 3, but the first protrusion 6 a of the rotation restricting member 6 abuts on the abutting portion 5 a of the retreat restricting member 5, so that the pinion 4 The backward movement is restricted, and the pinion 4 can be prevented from moving backward to the armature 10 side.
[0036]
Thereafter, when the start switch is turned off and the energization to the coil 43 of the magnet switch 7 is stopped, the magnetic force of the coil 43 disappears, and the plunger 45 that has been attracted to the fixed iron core 44 side until then is moved to the spring 46. Is returned to the initial position (moves downward in FIG. 1). When the plunger 45 returns to the initial position, the force that abuts against the second protrusion 6 b of the rotation restricting member 6 via the lever 40 and presses downward disappears. Return to the initial position by spring force.
[0037]
At this time, the retraction restricting member 5 is released from the engagement state because the first protrusion 6a of the rotation restricting member 6 is disengaged from the engaging recess 5d, and the operating portion 40a of the lever 40 is the first of the rotation restricting member 6. 2 detaches from the projection 6b and the contact is released.
As a result, the pinion 4 that receives the backward force from the ring gear is returned to the stationary position.
(Effects of the first embodiment)
In the present embodiment, the movement of the plunger 45 is configured to actuate the rotation restricting member 6 via the lever 40, and the lever 40 includes a moving part 40 b that is moved by the movement of the plunger 45, and the rotation restricting member 6. 2 is connected to the operating portion 40a that is in contact with the projecting portion 6b, and the moving portion 40b is connected to the operating portion 40a, and is arranged on the outer side in the radial direction of the armature 10 and extends substantially parallel to the shaft 14. Since the rod-shaped portion 40c is configured to be movable, the rod-shaped portion 40c of the lever 40 is rotated to operate the rotation restricting member 6, so that the string-shaped member is similar to the conventional string-shaped member. It does not fall off from the member supporting the string member due to its own deflection, and the operation part 40a of the lever 40 is rotated according to the rotation of the rod-like part 40c of the lever 40. 6, the rotation restricting member 6 is actuated and the pinion 4 is restricted from rotating. Accordingly, the rotation restricting member 6 is temporarily moved from the contact position with the retreat restricting member 5. Even if it cannot be returned, the operating portion 40a of the lever 40 is only in contact with the rotation restricting member 6, so that the operating portion 40a of the lever 40 can be rotated in the reverse direction, that is, the lever 40 can be rotated. When the rod-shaped portion 40c of 40 is freely rotated, the plunger 45 returns to the initial position, and the main movable contact 50 is electrically connected from the fixed contact 49 and the sub movable contact 52 is electrically connected to the fixed contact 49. Thus, it is possible to reliably operate the magnet switch 7 from the starting resistor 51.
[0038]
Further, conventionally, since the rotation restricting member is operated via the string-like member, it is necessary to use a pulley. This pulley causes a rotation loss of the pulley, and a magnet is used to compensate for this rotation loss. It becomes necessary to increase the attractive force of the switch 7 and, therefore, the physique of the magnet switch 7 becomes large. To solve this problem, an expensive needle bearing must be used for the pulley, but the lever 40 In this case, the pulley itself is not necessary, the attractive force of the magnet switch 7 can be reduced, and the physique of the magnet switch 7 can be reduced.
[0039]
In addition, since the string-like member has been bent in the past, it becomes a soft material. When the string-like member is assembled by an automatic machine, the position of the string-like member is difficult to determine and is difficult to assemble. By using the lever 40 having an appropriate rigidity, the position of the lever is easily determined even when assembled by an automatic machine, and the assembly workability is improved. Further, the magnet switch 7 is disposed substantially perpendicular to the shaft 14 of the armature 10 in the vicinity of the anti-pinion 4 side of the starter motor 2, and the moving portion 40 b and the operating portion 40 a of the lever 40 are rod-shaped portions. Since it is bent from both ends of 40c, the plunger 45 is moved in the substantially rotating direction of the rod-like portion 40c, and the movement of the plunger 45 rotates the moving portion 40b around the axis of the rod-like portion 40c. Due to the movement, the actuating part 40a rotates around the axis of the rod-like part 40c, so that the attraction force of the magnet switch 7 can be efficiently converted into the rotational force of the actuating part 40a and the rotation restricting member 6 can be operated smoothly.
[0040]
Furthermore, since the rod-like portion 40c of the lever 40 is pivotally supported by the bearings 61 and 62, the rod-like portion 40c can be easily rotated.
Further, since the lever 40 is an elastic member, the lever 40 bends moderately, and by restricting the rotation by the rotation restricting member 6, the plunger 45 can move sufficiently when the pinion 4 starts to move toward the ring gear. Even if the main movable contact 50, the sub movable contact 52, and the fixed contact 49 are worn out over time, and the distance between the main movable contact 50, the sub movable contact 52, and the fixed contact 49 is increased, the contact is surely made. Close and starter 1 can be activated.
[0041]
Further, it is possible to prevent the impact force generated when the pinion 4 is engaged with the ring gear from being absorbed by the elasticity of the lever 40 and transmitted to the plunger 45. Therefore, the plunger 45 does not vibrate and the contact can be reliably closed.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an overall cross-sectional view of a starter.
FIG. 2 is an arrow view of the periphery of the retraction restricting member 5 and the rotation restricting member 6 as seen from the A direction.
FIG. 3 is a partial cross-sectional view of the end cover 13 as viewed from the D direction.
4 is a side sectional view showing a lever 40 disposed around a yoke 8. FIG.
[Explanation of symbols]
1 Starter
2 Starter motor
3 Output shaft
4 Pinion
6 Pinion regulating means (rotation regulating member)
10 Armature
14 Rotating shaft (shaft)
40 levers
40a Actuator
40b Moving part
40c Bar-shaped part
45 Plunger
49 Fixed contact 49
50 Movable contact (main movable contact)
52 Movable contact (sub movable contact)

Claims

An output shaft driven by a starter motor comprising an armature having a rotation shaft;
A pinion provided on the output shaft and meshing with the ring gear of the engine;
It has a fixed contact, a movable contact that contacts the fixed contact, a coil that generates a suction force when energized, and a plunger that moves by the suction force. The movement of the plunger moves the movable contact. A magnet switch for energizing the starter motor by contacting the fixed contact
By restricting the rotation of the pinion, the pinion regulating means for moving the pinion to the ring gear side;
The moving part that moves by the movement of the plunger, the operating part that operates the pinion restricting means, the moving part and the operating part are connected to each other, and arranged on the radially outer side of the armature, And a lever composed of a rotatable rod-like portion extending substantially in parallel,
The moving part moves by the movement of the plunger, and the rod-like part rotates by this movement, and moves the predetermined amount while abutting the operating part against the pinion restricting means, and operates the pinion restricting means. A starter that restricts rotation of the pinion and moves the pinion toward the ring gear.

The magnet switch is arranged substantially perpendicular to the rotation axis of the armature in the vicinity of the anti-pinion side of the starter motor.
2. The starter according to claim 1, wherein both ends of the rod-shaped portion of the lever are bent, and the bent portions are the moving portion and the operating portion.

The starter according to claim 1 or 2, wherein the rod-shaped portion of the lever is supported by a bearing.

The starter according to claim 1, wherein the lever is made of an elastic member.