JP3643880B2 - 壜体 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、定形の外殻を形成する外層内に、変形自在な内袋を形成する内層を剥離自在に積層成形し、外観形状を変化を発生させることなく、かつ内容液収納部に外気を侵入させることなく、内容液の注出使用を可能とした合成樹脂製ブロー成形壜体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
定形の外殻を形成する外層内に、変形自在な内袋を形成する内層を剥離自在に積層して構成した合成樹脂製ブロー成形壜体の代表的な従来技術としては、特開平5−310265号公報に開示された技術がある。
【0003】
この従来技術は、壜体をブロー成形する際に形成される金型喰切り部である底部パーティングラインに、内層同士は接着し、外層同士は接着しないことにより形成されるスリットを設け、内層内に収納された内容液が注出使用されて、内層が形成する内袋が容積減少変形する際に、このスリットを通して外層と内層との間に外気を侵入させることにより、外層に対する内層の剥離を円滑に達成できるようにして、内容液の注出使用による内層の容積減少変形が無理なく良好に行われるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術は、外層と内層との間への外気の侵入口であるスリットを壜体の底面に開口させているので、壜体を浴室等の湯水が位置する面上で使用すると、この壜体底面に開口されたスリットから湯水が外層と内層との間に侵入し、汚れや黴を発生し易くすると共に、壜体の持ち運び時に滴り落ちて、衣服や周囲を汚すと云う問題があった。
【0005】
また、スリットを、壜体の脚部を形成する底部に開口形成しているので、壜体の脚部としての底部の機械的強度を低下させて、底部の自己形状保持能力を低下させることになり、これにより、特に内容液が満たされている状態では、壜体の座りが不安定になるとか、底部に衝撃を与えないように、取扱いに注意を要することになると云う問題があった。
【0006】
そこで、本出願人は、上記した従来技術における問題点を解消する技術手段として、上端に連設した円筒状の口部を含めた胴部の上端部に金型喰切り部を成形し、この金型喰切り部における外層の端縁間に、外層と内層との間への外気の侵入口としてのスリットが形成される壜体を提案し、出願した(特願平6−118074号、特に図3、図4参照)。
【0007】
しかし、上記出願に係る壜体においては、金型喰切り部が口部から胴部の上端部にかけて連続して形成されるので、この胴部上端部の機械的強度が低下し、胴部上端部の自己形状保持能力が低下すると云う問題があった。
【0008】
本発明は上記のような問題点に鑑みて創案されたもので、外層と内層との間への外気の侵入口を形成するスリットから、壜体が置かれた面上の湯水が侵入しないようにすることを技術的課題とし、もって衛生的な使用形態を得ることができると共に、機械的強度の安定した壜体を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記技術的課題を解決する本発明の手段は、
ブロー成形により成形された壜体であること、
定形の外殻を形成する合成樹脂製の外層と、この外層に剥離自在に積層され、内袋を形成する可撓性合成樹脂製の内層とから構成されること、
上端に連設した円筒状の口部に金型喰切り部を成形すること、
この金型喰切り部における外層の端縁間に、外層と内層との間への外気の侵入口としてのスリットが形成されること、
口部との境界部である胴部の上端部であって、前記金型喰切り部の下端延長位置に、前記スリットが形成されないストッパ片を突設すること、
にある。
【0010】
【作用】
定形の外殻を形成する外層と、内容液を直接収納する変形自在な内袋を形成する内層とは、剥離自在に積層されており、この外層と内層との間はスリットにより外部に開放されているので、内層内に減圧が発生して、内層がその内部容積を減少させる方向に変形しようとすると、外層内へのスリットからの外気の侵入により、外層と内層との剥離が円滑に達成されて、内層の変形が無理なく良好に達成される。
【0011】
この際、外気はスリットを通して外層内に侵入し、内層だけが外層から剥離して容積を減少させる方向に変形するので、外層は変形を発生させる外力を受けることが全くなく、変形することなく定形の外殻形状を維持し、壜体の外観形状を一定に保持する。
【0012】
スリットは、口部に位置しているので、湯水が位置する面上に壜体が置かれても、この湯水が位置する面から離れて上方に位置することになり、このためこの面上の湯水がスリットを通して外層と内層との間に侵入することはない。
【0013】
また、スリットは壜体の底部ではなく、口部に設けられているので、このスリットにより壜体の脚部として機能する底部の機械的強度が低下すると云うことは全くなく、壜体の底部を、通常の合成樹脂製ブロー成形壜体の底部と同等の機械的強度に維持することになる。
【0014】
口部との境界部である胴部の上端部には、スリットが形成されないストッパ片が突設されているので、胴部上端部に金型喰切り部及びスリットが形成されることがなく、従って、この胴部上端部の機械的強度、ひいては自己形状保持能力が低下することは全くない。
【0015】
金型喰切り部においては、外層と内層との積層物を、内層側を重ねた状態で金型の一部により喰い切るので、内層同士は溶着するものの、外層同士は、その喰い切り端縁をわずかに接触させるか、殆ど接触させることができない状態となるため、摘むとか押圧等の手先の操作で容易に、外層の端縁間に隙間、すなわちスリットを成形することができる。
【0016】
金型喰切り部にスリットを形成した状態では、このスリットが外層と内層との間への外気の侵入口となるため、内部に発生した減圧により内層が内容積を減少させる方向に変形する際、このスリットを通して外気が外層と内層との間に侵入するので、内層の内容積を減少させる方向への変形を無理なく円滑に達成させることになる。
【0017】
【実施例】
以下、本発明の実施例を、図面を参照しながら説明する。
壜体1は、高密度ポリエチレン樹脂製の外層2と、ナイロン製の内層3とを、共押出し成形手段により積層円筒状に押出し成形したパリソン12からブロー成形され、円筒形状をした口部5の外周面には、キャップを螺合組付けするための螺条が刻設されている。
【0018】
上記口部5の螺条刻設部分の下方に位置する下端部に、局部的に弦壁片状の減径部8が設けてあり、また口部5との境界部分である胴部4の上端部に、壜体1に装着されるキャップで上面が覆われる構成で、台座部7が周設されている。
【0019】
そして、この台座部7の外側である胴部4の上端部に、厚さ約2mmの側面略平行四辺形状のストッパ片6が、その外端面の位置がパリソン12の外周面の位置と略一致する寸法関係で、一体に成形されている。
【0020】
この壜体1において、金型喰切り部9は、減径部8を含む口部5の略全高さ、台座部7の上面およびストッパ片6上面の台座部7側の一部に連続的に形成される。
【0021】
この金型喰切り部9は、ブロー成形金型である両割金型または駒金型で、ブロー成形前のパリソン12またはブロー成形後の壜体1の中間成形品の一部を喰い切ることにより成形されるが、この喰い切りは、内層3を重ねた状態で、外層2と内層3との積層物を押し潰しながら切断するので、図4に示すように、内層3同士は充分に溶着するものの、外層2同士は、間に位置した内層3の一部に邪魔されて、その尖塔状となった喰い切り端縁間を殆ど接触させることができない状態となる。
【0022】
このため、外層2と内層3とが剥離自在であることも加わって、この金型喰切り部9に指先で適当に力を加えることにより、外層2の喰い切り端縁間を、外層2と内層3とを剥離させながら離反させてスリット10を容易に形成することができる。
【0023】
なお、前記減径部8においては、金型による喰い切り時に、外層2が他の部分より薄くなるので、外層2の喰い切り端縁間が離反し易くなり、スリット10の形成がより容易となる。
【0024】
【発明の効果】
本発明は、上記した構成となっているので、以下に示す効果を奏する。
外層と内層との間への外気の侵入口であるスリットを、口部に設けたので、壜体が置かれる面上の湯水が、このスリットから外層と内層との間に侵入することがなく、このため外層と内層との間に侵入した湯水による汚れとか黴の発生がないと共に、壜体の持ち運び時の滴り落ちによる汚れの発生もなく、もって壜体の衛生的で安全な使用形態を得ることができる。
【0025】
外層の端縁間を離反させて形成されるスリットを壜体の底部に設けていないので、壜体の底部を通常のブロー成形壜体と同様の強度に維持することができ、これにより壜体の座りが劣化することがないと共に、取扱いに特別な注意を要することがなく、もって良好で安定した使用形態を得ることができる。
【0026】
また、口部との境界部である胴部の上端部には、スリットが形成されないストッパ片が突設されているので、胴部上端部に金型喰切り部及びスリットが形成されることがなく、従って、この胴部上端部の機械的強度、ひいては自己形状保持能力が低下することは全くなく、壜体の外観が損なわれることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す、一部縦断拡大図示した全体斜視図。
【図2】図1に示した実施例における、金型喰切り部の拡大縦断面図。
【図3】図1に示した実施例における、口部の金型喰切り部ではない部分の拡大縦断面図。
【図4】本発明の金型喰切り部の構造の詳細を示す、要部拡大平断面図。
【符号の説明】
1 ; 壜体
2 ; 外層
3 ; 内層
4 ; 胴部
5 ; 口部
6 ; ストッパ片
7 ; 台座部
8 ; 減径部
9 ; 金型喰切り部
10; スリット
12; パリソン
Claims (1)
- ブロー成形により、定形の外殻を形成する合成樹脂製の外層 (2)と、該外層(2) に剥離自在に積層され、内袋を形成する可撓性合成樹脂製の内層(3) とから構成され、上端に連設した円筒状の口部(5) に成形した金型喰切り部(9) の前記外層(2) の端縁間に、前記外層(2) と内層(3) との間への外気の侵入口としてのスリット(10)が形成されると共に、前記口部(5) との境界部である胴部(4) の上端部であって、前記金型喰切り部(9) の下端延長位置に、前記スリット(10)が形成されないストッパ片(6) を突設して成る壜体。
Priority Applications (1)
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JP14319695A JP3643880B2 (ja) | 1995-06-09 | 1995-06-09 | 壜体 |
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1995
- 1995-06-09 JP JP14319695A patent/JP3643880B2/ja not_active Expired - Fee Related
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