JP3643560B2

JP3643560B2 - Rail spacing adjustment structure

Info

Publication number: JP3643560B2
Application number: JP2002018221A
Authority: JP
Inventors: 崇辻; 隆昭入江
Original assignee: West Japan Railway Co
Current assignee: West Japan Railway Co
Priority date: 2002-01-28
Filing date: 2002-01-28
Publication date: 2005-04-27
Anticipated expiration: 2022-01-28
Also published as: JP2003213601A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、レール間隔調整構造に関し、特に、鉄道分岐器において、脱線防止や車輪走行路確保のために使用されるガードレールと基本レールとの間隔を調整するための構造および軌間整正のためのレール間隔調整構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】
本発明の理解を容易にするために、鉄道分岐器の概略構成を図１に示す。図１において、１、２は基本レールであり、基本レール１、２の内側にはリードレール３、４が設置されており、基本レール１、２上を左方から走行してきた車両が本線から分岐線に移ろうとする場合、基本レール２上を走行してきた車輪はポイント（図示せず）を切り換えることによってリードレール４に乗り移り、以後左右両車輪は基本レール１とリードレール４上を走行し、クロッシング部においてリードレール４上の車輪はウイングレール６に乗り移り、以後左右両車輪は基本レール１とウイングレール６上を走行し、やがてウイングレール６上の車輪はノーズレール７上を走行し、最終的に両車輪は基本レール１、８上に達して分岐線への乗り換えが完了する。
【０００３】
一方、基本レール１、２上を左方から走行してきた車両が本線から分岐線に移らずに本線上をそのまま走行する場合、基本レール１上を走行してきた車輪はポイント（図示せず）を切り換えることによってリードレール３に乗り移り、以後左右両車輪は基本レール２とリードレール３上を走行し、クロッシング部においてリードレール３上の車輪はウイングレール５に乗り移り、以後両車輪は基本レール２とウイングレール５上を走行し、やがてウイングレール５上の車輪はノーズレール７上を走行し、最終的に両車輪は基本レール２、９からなる本線上を走行する。
【０００４】
以上のようにして行われる本線から分岐線への乗り換え及び本線上の走行継続において、車輪がクロッシング部を通過する際の車輪の異線への進入を防止したり、ウイングレール５、６およびノーズレール７の側面摩耗を防止する目的でガードレール１０、１１が設置されている。
【０００５】
図１０は、図１のＡ−Ａ矢視部を拡大し、且つレール上に車輪を載置した状態を示す断面図である。図１０において、１２は左車輪、１３は右車輪を示す。図１０に示されているように、左車輪１２のフランジ部１２ａはガードレール１０の側面に当接しており、右車輪１３はノーズレール７とウイングレール６の頭部に当接している。図１０に明らかなように、ガードレール１０の側面は左車輪１２のフランジ部１２ａと当接しており、ガードレール１０の側面は左車輪１２との摺接動作で摩耗し、新品のガードレールを設置後、数年でフランジウエー幅１４の適正な間隔寸法を保持できなくなるのが一般的である。このフランジウエー幅１４が適正な間隔寸法に保持されていないと、車輪の異線への進入やウイングレール５、６およびノーズレール７の側面摩耗を防止するというガードレールの目的を達成することができなくなる。この場合、フランジウエー幅１４を適正な間隔寸法に保持するには、摩耗したガードレール１０を基本レール１側へ接近させることが必要であるが、図１０に示すように、基本レール１とガードレール１０との間隔を保持する間隔保持材１５が一体のブロックで構成されたものであると、フランジウエー幅１４の調整ができず、結局、ガードレールを新品に取り替えざるを得ない。しかしながら、ガードレールの取り替えは、多大な費用と労力を必要とし、コストが上昇する。
【０００６】
そこで、上記不都合を解消するためのレール間隔調整機構として、実公昭２６−１４３０３号公報には、図１１に示すように、基本レール６１とガードレール６２の間に、挟板６３を介して分割間隔材６４と６５を挿入し、挟板６３を脱着することにより基本レール６１とガードレール６２の間隔を調整する機構６６が開示されている（以下、「従来の間隔調整機構１」という）。
【０００７】
また、実開昭５６−１７６２０２号公報には、図１２に示すように、基本レール７１とガードレール７２の間に、中間間隔材７３を介して端部間隔材７４と７５を挿入し、中間間隔材７３を脱着することにより基本レール７１とガードレール７２の間隔を調整する機構７６が開示されている（以下、「従来の間隔調整機構２」という）。
【０００８】
さらに、実公昭２８−８０２号公報には、図１３（ａ）に示すように、斜めの鋸歯状接合面８１を有する一方の部材８２と、斜めの鋸歯状接合面８３を有する他方の部材８４とからなる間隔調整材が開示されている（以下、「従来の間隔調整機構３」という）。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の間隔調整機構１、２は、それぞれ、挟板６３と中間間隔材７３を抜き取ることによって間隔を調整する方式であるから、間隔調整代は、その抜き取る材料の厚みに相当する寸法そのものであって、実質的な調整代がない。また、その抜き取り作業において、手先が狭い部分に挟み込まれるという事故が発生することが懸念される。さらに、挟板６３や中間間隔材７３を保管しなければならないという煩わしさがある。
【００１０】
また、従来の間隔調整機構３による実際の間隔調整は、相対する鋸歯状接合面８１と８３を接合させつつ擦り合わせるようにして一方の部材８２と他方の部材８４を相互にずらして図１３（ｂ）に示す間隔Ｗを調整し、楕円形の長孔８５と８６に挿通したボルト（図示せず）で両部材を締結する方式であって、両部材８２、８４のそれぞれに、長孔８５、８６と８７、８８が設けられている関係で、間隔Ｗを調整するに際し、８２と８４のいずれか一方の部材を固定し、他方の部材だけを移動させることはできず、上記したように、両方の部材を移動せざるを得ない。そのため、両部材の合計移動量が多くなって、間隔Ｗの微小量の調整ができないという不都合な点がある（実際に必要とされるＷの微小量の数値は、０．５〜１mm程度である）。また、部材の移動量が多いということは、隣接する間隔調整機構の間隙が小さい場合、隣接する間隔調整機構同士がぶつかるということも懸念される。
【００１１】
本発明は従来の技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、得ようとするレール間隔に確実に調整することが可能なレール間隔調整構造を提供することにある。また、本発明の目的は、安全・簡単で低コストのレール間隔調整構造を提供することにある。
【００１２】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、第一間隔調整部材と第二間隔調整部材よりなる間隔調整部材を採用し、軌間方向（レール長手に直交する方向）の厚みがレール長手方向において変化する第一間隔調整部材に１個のボルトを挿通可能な小孔を軌間方向に形成し、軌間方向の厚みがレール長手方向において変化する第二間隔調整部材に上記ボルトを挿通可能な長孔をレール長手方向に形成し、第一間隔調整部材の小孔と第二間隔調整部材の長孔にボルトを挿通して、第二間隔調整部材を第一間隔調整部材に当接させつつレール長手方向に移動させることにより、２本のレール間隔を簡単に変更することができる。
【００１３】
【発明の実施の形態】
すなわち、本発明の要旨は、第一間隔調整部材と第二間隔調整部材を２本のレールの間に挿入してこれらのレール間隔を調整する構造であって、軌間方向の厚みがレール長手方向において変化する第一間隔調整部材に１個のボルトを挿通可能な小孔を軌間方向に形成し、軌間方向の厚みがレール長手方向において変化する第二間隔調整部材に上記ボルトを挿通可能な長孔をレール長手方向に形成し、第一間隔調整部材の小孔と第二間隔調整部材の長孔にボルトを挿通して、第二間隔調整部材を第一間隔調整部材に当接させつつレール長手方向に移動させることにより２本のレール間隔を変更した後、上記ボルトを締め付けることを特徴とするレール間隔調整構造にある。
【００１４】
第一間隔調整部材と第二間隔調整部材の接合面をレール長手方向に対して傾斜せしめ、第一間隔調整部材および第二間隔調整部材の軌間方向の合計厚みは、レール長手方向における一方の端部が他方の端部より大きいことが好ましい。
【００１５】
２本のレールのうち、一方のレールを基本レールとし、他方のレールをガードレールとすれば、ガードレールの側面が摩耗した場合、第一間隔調整部材と第二間隔調整部材よりなる間隔調整部材により２本のレール間隔を簡単に変更することができるので、ガードレールを取り替えることもなく、フランジウエー幅を適正な間隔寸法に調整することができる。
【００１６】
まくらぎ上に固定された床板上にレール締結装置を介して基本レールを締結し、上記床板にガードレールを載置するとともに該床板にレール長手方向に対して斜めの凹溝を形成し、一方の側部には上記凹溝に嵌合可能な凸部を有し且つ他方の側部にはガードレールのレールベース端部に当接可能な凹部を有する座金にボルト挿通用長孔を上記凹溝と平行になるようにレール長手方向に対して斜めに形成し、この座金を用いて基本レールとガードレールの間隔を調整する部材として第一間隔調整部材と第二間隔調整部材よりなる上記間隔調整部材を採用すれば、基本レールとガードレールの間にその間隔調整部材を挿入して基本レールとガードレールの間隔を上記のようにして調整し、上記座金の凸部を床板の凹溝に嵌合して座金の凹部がレールベース端部に当接するまでその座金をレール長手方向に移動させた後、上記ボルト挿通用長孔に挿通したボルトを締め付けることにより、基本レールとガードレールの間隔を簡単に調整することができる。一方の間隔調整部材の接合面が交互に凹凸部を繰り返してなる鋸歯状面であり、他方の間隔調整部材の接合面が上記凹凸部に噛合可能な鋸歯状面であれば、その鋸歯状面が互いに噛合することによりレール間隔を所定距離に確実に保持することができる。
【００１７】
第一間隔調整部材または第二間隔調整部材のいずれか一方に他方の間隔調整部材を載置可能な突出部を設ければ、例えば、第一間隔調整部材に上記突出部を設けることにより、第二間隔調整部材を第一間隔調整部材に当接させつつレール長手方向に移動させるに際して、第二間隔調整部材をその突出部に載置しつつ２本のレール間隔を変更することができるので、第二間隔調整部材が長手方向に移動中に第二間隔調整部材が落下することがない。また、第二間隔調整部材に上記突出部を設ければ、第一間隔調整部材をその突出部に載置しつつ第二間隔調整部材を長手方向に移動させることができるので、その移動中に第一間隔調整部材が落下することがない。
【００１８】
ボルト挿通用長孔を形成した座金の両面にそれぞれ、一方の側部には平板の凹溝に嵌合可能な凸部を形成し且つ他方の側部にはレールベース端部に当接可能な凹部を形成すれば、１枚の座金で２種類の座金の機能を果たすことも可能となる。すなわち、その座金の一方の面の凸部を床板の凹溝に嵌合させ、凹部をレールベース端部に当接させたとき、レールベース端面からボルト挿通用長孔中心までの距離の最小値をａ、最大値をｂとし、その座金の他方の面の凸部を床板の凹溝に嵌合させ、凹部をレールベース端部に当接させたとき、レールベース端面からボルト挿通用長孔中心までの距離の最小値をｃ、最大値をｄとした場合に、ａ＜ｃ≦ｂ＜ｄである関係を満たすように座金の両面に上記凸部と凹部を形成することにより、座金の一方の面の凸部を床板の凹溝に嵌合させて凹部をレールベース端部に当接させつつボルト挿通用長孔にボルトを挿通してその長孔に沿って座金を移動させつつ（ｂ−ａ）に相当する距離だけ２本のレール間隔を変更することができる。そして、座金を反転させて他方の面の凸部を床板の凹溝に嵌合させて凹部をレールベース端部に当接させつつボルト挿通用長孔に沿って座金を移動させつつ（ｄ−ｂ）に相当する距離だけ２本のレール間隔を変更することができる。以上のように、１枚の座金で（ｂ−ａ）＋（ｄ−ｂ）＝（ｄ−ａ）に相当する距離だけ、２本のレール間隔を変更することができる。以上の操作において、座金の両面の移動操作を連続して効率的に行えるように、ｃはｂを超えない範囲においてｂに極力近い数値であることが好ましい。
【００１９】
まくらぎ上に固定された床板上に長手方向に配置した２本の基本レールの間隔を調整する手段として両面にそれぞれ上記凸部と凹部を形成した座金を用いれば、基本レール上を車両が高速で走行することにより基本レールに変形（平面方向における波形状の変形）が生じた場合、上記のようにして２本の基本レールの間隔を調整することができるので、脱線等の不都合が生じることはない。
【００２０】
【実施例】
以下に本発明の実施例を図面を参照しながら説明する。図２（ａ）は、本発明の間隔調整部材の側面図であり、１６は第一間隔調整部材、１７は第二間隔調整部材である。図２（ｂ）は第一間隔調整部材１６および第二間隔調整部材１７の平面図であり、図２（ｂ）に示すように、第一間隔調整部材１６と第二間隔調整部材１７の各接合面１８、１９は、レール長手方向（紙面上において、矢視２３または２４方向）に対して傾斜している。両接合面１８と１９ともに、図２（ｂ）に示すように、交互に凹凸部を繰り返してなる鋸歯状面であり、一方の鋸歯状接合面は他方の鋸歯状接合面と噛合可能に形成されている。また、第二間隔調整部材１７には第一間隔調整部材１６を載置可能な突出部２０が設けられている。この突出部に相当するものは、第一間隔調整部材１６に設けることもできる。図２（ｂ）に示すように、第一間隔調整部材１６には軌間方向に小孔２１が穿設されており、第二間隔調整部材１７にはレール長手方向に長孔２２が穿設されている。第一間隔調整部材１６の小孔２１から第二間隔調整部材１７の長孔２２にかけてボルト（図３の番号２７）を挿通したまま、長孔２２の両端面ＡまたはＢがそのボルトに当接するまで第二間隔調整部材１７はレール長手方向に移動することができる。図２（ｃ）は図２（ｂ）の第一間隔調整部材１６を右方から見た図であり、図２（ｄ）は図２（ｂ）の第二間隔調整部材１７を左方から見た図である。
【００２１】
第一間隔調整部材１６の小孔２１と第二間隔調整部材１７の長孔２２にボルト（図３の番号２７）を挿通して第二間隔調整部材１７を第一間隔調整部材１６に当接させつつ図２（ｂ）の矢視方向２３（レール長手方向）に移動させた場合、第一間隔調整部材１６と第二間隔調整部材１７とが接合した状態で得られる軌間方向の距離（軌間方向の合計厚み）の最小値は、「ｄ₁＋ｄ₂」である。一方、第二間隔調整部材１７を第一間隔調整部材１６に当接させつつ図２（ｂ）の矢視方向２４（レール長手方向）に移動させた場合、第一間隔調整部材１６と第二間隔調整部材１７が接合した状態で得られる軌間方向の距離（軌間方向の合計厚み）の最大値は、「ｄ₃＋ｄ₄」である。このように、第一間隔調整部材１６と第二間隔調整部材１７の軌間方向の合計厚みを変化させることにより、結果としてこれらの間隔調整部材を挿入した２本のレールの間の間隔を調整することができる。
【００２２】
図３（ａ）は、基本レール２５とガードレール２６の間隔を第一間隔調整部材１６と第二間隔調整部材１７で調整して、これら２本のレール間隔を変更した後に、ボルト２７とナット２８で、インサート２９、ガードレール２６、第一間隔調整部材１６、第二間隔調整部材１７、基本レール２５、インサート３０およびスプリングワッシャ３１を締結した状態を示す図である。
【００２３】
図３（ａ）に示すように、まくらぎ３２上に固定された床板３３上にレール締結装置３４を介して基本レール２５を締結し、床板３３上にガードレール２６を載置するとともに床板３３上に図３（ｂ）に示すようにレール長手方向に対して斜めの凹溝３６を形成し、図４（ｂ）に示すように、一方の側部には上記凹溝３６に嵌合可能な凸部３７を形成し且つ他方の側部にはガードレール２６のレールベース２６ａの端部に当接可能な凹部３８が形成された座金３９を図３（ａ）に示すように介在させて、ボルト４０とナット４１により座金３９とガードレール２６と床板３３を締め付けることができる。４２はスプリングワッシャ、４３はワッシャ、４４はボルト４０の挿通孔である。
【００２４】
座金３９には、図４（ａ）に示すように、レール長手方向に対して斜めになるようにボルト挿通用長孔４５が形成されており、ボルト挿通用長孔４５の設置方向は凹溝３６（図３（ｂ）参照）の方向と平行である。
【００２５】
レール間隔を調整するには、図３（ａ）のナット４１を緩めて、ボルト４０を座金３９のボルト挿通用長孔４５に挿通した状態で長孔４５に沿って座金３９を移動可能な状態とし、基本レール２５とガードレール２６の間に挿入した第一間隔調整部材１６と第二間隔調整部材１７の軌間方向の合計厚みを上記のように調整し、その結果として基本レール２５とガードレール２６の間隔を調整する。その結果、ガードレール２６は基本レール２５の方向に図３（ａ）の矢視Ｙで示すように移動し、座金３９の凹部３８とレールベース２６ａの端部との間にはその移動量に相当する間隙が形成される。そこで、座金３９の凸部３７を床板３３の凹溝３６に嵌合した状態で座金３９の凹部３８がレールベース２６ａの端部に当接する位置まで座金３９をボルト挿通用長孔４５に沿って移動させた後、ボルト４０とナット４１を締め付けることによりガードレール２６を床板３３上に固定することができる。図５は、以上のようにして、ガードレール２６と基本レール２５との間隔を第一間隔調整部材１６と第二間隔調整部材１７で調整した状態を示す平面図である。
【００２６】
ところが、レール間隔調整操作に伴ってガードレール２６は図３（ａ）の矢視Ｙで示すように、基本レール２５に向かって移動するので、座金３９の凹部３８とレールベース２６ａの端部との間に形成される間隙が大きいと、座金３９の凹部３８がレールベース２６ａの端部に当接できないことがある。すなわち、図４（ａ）の座金３９では、レールベース端面４６とボルト挿通用長孔中心線４７との距離の変化範囲はａ₁〜ａ₂であり、レール間隔調整によって形成される座金３９の凹部３８とレールベース２６ａの端部との間に形成される間隙が大きすぎると、上記距離ａ₂では不十分な場合がある。このような場合、座金３９と、図４（ｃ）に示すように、ボルト挿通用長孔４５ａと凸部３７と凹部３８を有し、レールベース端面４６とボルト挿通用長孔中心線４７との距離の変化範囲がｂ₁〜ｂ₂であって、ａ₁＜ｂ₁≦ａ₂＜ｂ₂なる関係を満たすような座金４８を併用するか、又は図４（ｅ）に示すように、ボルト挿通用長孔４５ｂと凸部３７と凹部３８を有し、レールベース端面４６とボルト挿通用長孔中心線４７との距離の変化範囲がａ₁〜ｂ₂であるような座金４９を使用すれば、以上の欠点（座金の凹部３８がレールベース２６ａの端部に当接できないこと）を解消することは可能である。しかし、２種類の座金を使い分けることは、使用しない一方の座金を保管するための管理コストが上昇するという不都合があり、図４（ｅ）のように全長が長い座金は、その座金をボルトで床板上に締結するときの締結力が不安定になるという欠点がある。
【００２７】
そこで、図６（ａ）に示すように、ボルト挿通用長孔４５ｃを形成した座金５０において、一方の面の一方の側部には床板の凹溝（図３（ｂ）の番号３６）に嵌合可能な凸部５１を形成し且つ他方の側部にはレールベース端部（図３（ａ）の２６ａの端部）に当接可能な凹部５２を形成し、他方の面の一方の側部には床板の凹溝（図３（ｂ）の番号３６）に嵌合可能な凸部５３を形成し且つ他方の側部にはレールベース端部（図３（ａ）の２６の端部）に当接可能な凹部５４を形成し、座金５０の一方の面の凸部５１を床板の凹溝（図３（ｂ）の番号３６）に嵌合し、凹部５２をレールベース端部（図３（ａ）の２６ａの端部）に当接させたとき、図７（ａ）に示すように、レールベース端面５５からボルト挿通用長孔中心線５６までの距離の最小値をａ、最大値をｂとし、座金の他方の面の凸部５３を床板の凹溝（図３（ｂ）の番号３６）に嵌合し、凹部５４をレールベース端部（図３（ａ）の２６ａの端部）に当接させたとき、図７（ｂ）に示すように、レールベース端面５５からボルト挿通用長孔中心線５６までの距離の最小値をｃ、最大値をｄとした場合に、ａ＜ｃ≦ｂ＜ｄである関係を満たすように座金の両面に上記凸部５１、５３と凹部５２、５４を形成すれば、１枚の座金を反転して使用することにより、２種類の座金の機能を１枚の座金で果たすことができ、経済的且つ効率的な締結機構を実現することができる。
【００２８】
図８（ａ）は基本レール２５とガードレール２６の間隔を第一間隔調整部材１６と第二間隔調整部材１７で調整し、両面に凸部と凹部を有する座金５０を使用して、ボルト４０とナット４１により座金５０とガードレール２６と平板３５と床板３３とを締結する状態を示す側面図、図８（ｂ）は、その締結状態を示す平面図である。
【００２９】
図９（ａ）は、まくらぎ５７上に固定された床板５８上に長手方向に平行に配置した２本の基本レール５９と６０の軌間Ｗを調整する手段として、図６に示す、両面にそれぞれ凸部と凹部を形成した座金５０を用いた例を示す側面図、図９（ｂ）はその平面図である。
【００３０】
【発明の効果】
本発明は上記のとおり構成されているので、次の効果を奏する。
（１）請求項１記載の発明によれば、１枚の座金に２種類の機能を持たせることができるので、部品の在庫が少なくなり、管理コストを低減することができる。
（２）請求項２記載の発明によれば、軌間調整が簡単にできるレール間隔調整構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】鉄道分岐器の概略構成を示す平面図である。
【図２】図２（ａ）は本発明の第一間隔調整部材と第二間隔調整部材の側面図、図２（ｂ）はその平面図、図２（ｃ）は図２（ｂ）の第一間隔調整部材を右方から見た図、図２（ｄ）は図２（ｂ）の第二間隔調整部材を左方から見た図である。
【図３】図３（ａ）は本発明のレール間隔調整部材の使用状態の一例を示す側面図、図３（ｂ）は床板の平面図である。
【図４】図４（ａ）は従来の座金の平面図、図４（ｂ）はその右側面図、図４（ｃ）は従来の別の座金の平面図、図４（ｄ）はその右側面図、図４（ｅ）は従来のさらに別の座金の平面図、図４（ｆ）はその右側面図である。
【図５】本発明のレール間隔調整部材の使用状態の一例を示す平面図である。
【図６】図６（ａ）は本発明の座金の平面図、図６（ｂ）はその左側面図である。
【図７】図７（ａ）は図６（ａ）の座金の一方の面をレールベース端部に当接した状態を示す平面図、図７（ｂ）は図６（ａ）の座金の他方の面をレールベース端部に当接した状態を示す平面図である。
【図８】図８（ａ）は本発明のレール間隔調整部材の使用状態の別の例を示す側面図、図８（ｂ）はその平面図である。
【図９】図９（ａ）は一対の基本レールを本発明の座金で締結した状態を示す側面図、図９（ｂ）はその平面図である。
【図１０】図１のＡ−Ａ矢視部拡大断面図である。
【図１１】従来のレール間隔調整機構の使用状態を示す平面図である。
【図１２】従来の別のレール間隔調整機構の使用状態を示す平面図である。
【図１３】図１３（ａ）は従来のさらに別のレール間隔調整機構の構成片の分解斜視図、図１３（ｂ）はその構成片を接合した状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
１、２、８、９、２５、５９、６０、６１、７１…基本レール
３、４…リードレール
５、６…ウイングレール
７…ノーズレール
１０、１１、２６、６２、７２…ガードレール
１２、１３…車輪
１４…フランジウエー幅
１５…間隔保持部材
１６…第一間隔調整部材
１７…第二間隔調整部材
１８、１９…鋸歯状接合面
２０…突出部
２１…小孔
２２…長孔
２６ａ…レールベース
２７、４０…ボルト
２８、４１…ナット
２９、３０…インサート
３１、４２…スプリングワッシャ
３２、５７…まくらぎ
３３、５８…床板
３４…レール締結装置
３６…凹溝
３７、５１、５３…凸部
３８、５２、５４…凹部
３９、４８、４９、５０…座金
４３…ワッシャ
４４…ボルト挿通孔
４５、４５ａ、４５ｂ、４５ｃ…ボルト挿通用長孔
４６、５５…レールベース端面
４７、５６…ボルト挿通用長孔中心線
６３…挟板
６４、６５…分割間隔材
６６…従来の間隔調整機構１
７３…中間間隔材
７４、７５…端部間隔材
７６…従来の間隔調整機構２
８１、８３…鋸歯状接合面
８２…一方の部材
８４…他方の部材
８５、８６、８７、８８…長孔[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a rail interval adjustment structure, and in particular, in a railroad turnout, a structure for adjusting the interval between a guard rail and a basic rail used for preventing derailment and securing a wheel traveling path, and for adjusting a gap between rails. The present invention relates to a rail interval adjustment structure.
[0002]
[Prior art]
In order to facilitate understanding of the present invention, a schematic configuration of a railway turnout is shown in FIG. In FIG. 1, reference numerals 1 and 2 denote basic rails. Lead rails 3 and 4 are installed inside the basic rails 1 and 2, and a vehicle traveling from the left on the basic rails 1 and 2 is viewed from the main line. When moving to the branch line, the wheel traveling on the basic rail 2 is transferred to the lead rail 4 by switching the point (not shown), and the left and right wheels travel on the basic rail 1 and the lead rail 4 thereafter. In the crossing section, the wheels on the lead rail 4 are transferred to the wing rail 6, and the left and right wheels run on the basic rail 1 and the wing rail 6, and the wheels on the wing rail 6 eventually run on the nose rail 7. Finally, both wheels reach the basic rails 1 and 8 and the transfer to the branch line is completed.
[0003]
On the other hand, when a vehicle traveling from the left on the basic rails 1 and 2 travels on the main line without moving from the main line to the branch line, the wheel traveling on the basic rail 1 points (not shown). The left and right wheels travel on the basic rail 2 and the lead rail 3 after switching, and the wheels on the lead rail 3 are transferred to the wing rail 5 in the crossing section. The vehicle travels on the wing rail 5, and eventually the wheels on the wing rail 5 travel on the nose rail 7, and finally both wheels travel on the main line composed of the basic rails 2 and 9.
[0004]
In the transfer from the main line to the branch line and the continuation of travel on the main line performed as described above, it is possible to prevent the wheel from entering the different line when passing through the crossing section, or to prevent the wing rails 5 and 6 and the nose from entering. Guard rails 10 and 11 are installed for the purpose of preventing side surface wear of the rail 7.
[0005]
FIG. 10 is a cross-sectional view illustrating a state in which the AA arrow portion of FIG. 1 is enlarged and a wheel is placed on the rail. In FIG. 10, 12 indicates a left wheel and 13 indicates a right wheel. As shown in FIG. 10, the flange portion 12 a of the left wheel 12 is in contact with the side surface of the guard rail 10, and the right wheel 13 is in contact with the heads of the nose rail 7 and the wing rail 6. As apparent from FIG. 10, the side surface of the guard rail 10 is in contact with the flange portion 12a of the left wheel 12, and the side surface of the guard rail 10 is worn by sliding operation with the left wheel 12, and after installing a new guard rail, In general, it is not possible to maintain an appropriate gap dimension of the flange width 14 in several years. If the flange way width 14 is not maintained at an appropriate distance, it is possible to achieve the purpose of the guard rail to prevent the wheel from entering another line and the side surfaces of the wing rails 5 and 6 and the nose rail 7 from being worn. Disappear. In this case, in order to keep the flange width 14 at an appropriate distance, it is necessary to bring the worn guard rail 10 closer to the basic rail 1 side. However, as shown in FIG. If the interval holding member 15 that holds the interval is constituted by an integral block, the flange way width 14 cannot be adjusted, and eventually the guard rail must be replaced with a new one. However, replacement of the guardrail requires a great deal of cost and labor, and the cost increases.
[0006]
Therefore, as a rail interval adjusting mechanism for solving the above inconvenience, Japanese Utility Model Publication No. 26-14303 discloses a dividing interval between a basic rail 61 and a guard rail 62 via a sandwich plate 63 as shown in FIG. A mechanism 66 that adjusts the distance between the basic rail 61 and the guard rail 62 by inserting the members 64 and 65 and detaching the clamping plate 63 is disclosed (hereinafter referred to as “conventional distance adjusting mechanism 1”).
[0007]
In Japanese Utility Model Laid-Open No. 56-176202, as shown in FIG. 12, end spacing members 74 and 75 are inserted between a basic rail 71 and a guard rail 72 via an intermediate spacing member 73, and the intermediate spacing is set. A mechanism 76 for adjusting the distance between the basic rail 71 and the guard rail 72 by detaching the material 73 is disclosed (hereinafter referred to as “conventional distance adjusting mechanism 2”).
[0008]
Furthermore, in Japanese Utility Model Publication No. 28-802, as shown in FIG. 13A, one member 82 having an oblique serrated joint surface 81 and the other member 84 having an oblique serrated joint surface 83 are provided. (Hereinafter referred to as “conventional distance adjusting mechanism 3”).
[0009]
[Problems to be solved by the invention]
However, since the conventional distance adjusting mechanisms 1 and 2 are systems in which the distance is adjusted by extracting the sandwich plate 63 and the intermediate distance material 73, the distance adjustment allowance itself is a dimension corresponding to the thickness of the material to be extracted. And there is no substantial adjustment fee. Moreover, in the extraction operation, there is a concern that an accident may occur in which the hand is caught in a narrow portion. Furthermore, there is an inconvenience that the sandwich plate 63 and the intermediate spacing member 73 must be stored.
[0010]
Further, the actual distance adjustment by the conventional distance adjusting mechanism 3 is performed by shifting the one member 82 and the other member 84 from each other so as to rub against each other while joining the sawtooth joining surfaces 81 and 83 facing each other. b) adjusting the distance W shown in FIG. 6B, and fastening both members with bolts (not shown) inserted into the elliptical long holes 85 and 86, respectively. 86, 87, 88 are provided, and when adjusting the interval W, either one of the members 82 and 84 cannot be fixed and only the other member cannot be moved. Both members must be moved. Therefore, there is a disadvantage that the total movement amount of both members increases and the minute amount of the interval W cannot be adjusted (the minute amount of W actually required is about 0.5 to 1 mm). is there). In addition, the fact that the amount of movement of the member is large is also a concern that when the gap between the adjacent interval adjusting mechanisms is small, the adjacent interval adjusting mechanisms collide with each other.
[0011]
The present invention has been made in view of the above-described problems of the prior art, and an object of the present invention is to provide a rail interval adjustment structure capable of reliably adjusting to the desired rail interval. It is in. Another object of the present invention is to provide a safe, simple and low-cost rail spacing adjustment structure.
[0012]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the present invention employs a distance adjusting member composed of a first distance adjusting member and a second distance adjusting member, and the thickness in the gauge direction (direction perpendicular to the rail length) changes in the rail length direction. A small hole through which a single bolt can be inserted is formed in the first gap adjusting member in the gauge direction, and a long hole through which the bolt can be inserted is inserted into the second gap adjusting member whose thickness in the gauge direction changes in the rail longitudinal direction. A bolt is inserted into the small hole of the first distance adjusting member and the long hole of the second distance adjusting member, and the second distance adjusting member is brought into contact with the first distance adjusting member in the longitudinal direction of the rail. By moving, the distance between the two rails can be easily changed.
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
That is, the gist of the present invention is a structure in which the first interval adjusting member and the second interval adjusting member are inserted between two rails to adjust the interval between the rails, and the thickness in the gauge direction is the rail longitudinal direction. A small hole through which one bolt can be inserted is formed in the gauge direction in the first interval adjusting member that changes in the length of the gauge, and the bolt can be inserted into the second interval adjusting member in which the thickness in the gauge direction changes in the rail longitudinal direction. A hole is formed in the rail longitudinal direction, a bolt is inserted into the small hole of the first distance adjusting member and the long hole of the second distance adjusting member, and the second distance adjusting member is brought into contact with the first distance adjusting member and the rail. The rail distance adjusting structure is characterized in that the bolt is tightened after the distance between the two rails is changed by moving in the longitudinal direction.
[0014]
The joint surface of the first interval adjusting member and the second interval adjusting member is inclined with respect to the rail longitudinal direction, and the total thickness in the gauge direction of the first interval adjusting member and the second interval adjusting member is one end in the rail longitudinal direction. The part is preferably larger than the other end.
[0015]
Of the two rails, if one rail is a basic rail and the other rail is a guard rail, when the side surface of the guard rail is worn, the distance adjustment member made up of the first interval adjustment member and the second interval adjustment member 2 Since the rail interval of the books can be easily changed, the flange width can be adjusted to an appropriate interval size without replacing the guard rail.
[0016]
A basic rail is fastened on a floor plate fixed on a sleeper via a rail fastening device, a guard rail is placed on the floor plate, and an oblique groove is formed on the floor plate with respect to the longitudinal direction of the rail. A bolt is inserted into the washer that has a convex part that can be fitted in the concave groove on the side part and a concave part that can contact the rail base end of the guard rail on the other side part. The interval adjusting member formed of the first interval adjusting member and the second interval adjusting member is formed as an angle with respect to the longitudinal direction of the rail so as to be parallel and adjusts the interval between the basic rail and the guard rail using the washer. If it is adopted, the interval adjusting member is inserted between the basic rail and the guard rail to adjust the interval between the basic rail and the guard rail as described above, and the convex portion of the washer is fitted into the concave groove of the floor plate to be a washer. The concave part of the After moving the washer to the rail longitudinal direction until it abuts against the base end, by tightening the bolts inserted through the aforementioned bolt insertion long hole, it is possible to easily adjust the distance between the base rails and guard rails. If the joint surface of one spacing adjustment member is a serrated surface that is formed by alternately repeating irregularities, and the joining surface of the other spacing adjustment member is a serrated surface that can mesh with the irregularities, the sawtooth surface By engaging each other, the rail interval can be reliably maintained at a predetermined distance.
[0017]
If the first interval adjusting member or the second interval adjusting member is provided with a protruding portion on which the other interval adjusting member can be placed, for example, by providing the protruding portion on the first interval adjusting member, When moving the two distance adjusting member in the rail longitudinal direction while contacting the first distance adjusting member, the distance between the two rails can be changed while placing the second distance adjusting member on the protruding portion. The second interval adjusting member does not fall while the second interval adjusting member is moving in the longitudinal direction. Moreover, if the said 2nd space | interval adjustment member is provided with the said protrusion part, since the 2nd space | interval adjustment member can be moved to a longitudinal direction, mounting the 1st space | interval adjustment member in the protrusion part, The first interval adjusting member does not fall.
[0018]
On both sides of the washer where the bolt insertion slot is formed, a convex part that can be fitted into a concave groove on the flat plate is formed on one side, and the rail base end can be contacted on the other side. If the concave portion is formed, it is possible to perform the functions of two types of washers with a single washer. That is, the minimum value of the distance from the rail base end surface to the bolt insertion long hole center when the convex portion of one surface of the washer is fitted in the concave groove of the floor plate and the concave portion is brought into contact with the rail base end portion. A, the maximum value is b, and when the convex part of the other surface of the washer is fitted into the concave groove of the floor plate and the concave part is brought into contact with the end of the rail base, the bolt insertion elongated hole from the end of the rail base When the minimum value of the distance to the center is c and the maximum value is d, by forming the convex part and the concave part on both sides of the washer so as to satisfy the relationship of a <c ≦ b <d, While fitting the convex part of one surface into the concave groove of the floor plate and bringing the concave part into contact with the end of the rail base, the bolt is inserted into the long hole for bolt insertion and the washer is moved along the long hole ( The distance between the two rails can be changed by a distance corresponding to ba). Then, the washer is reversed, the convex part of the other surface is fitted into the concave groove of the floor plate, and the concave part is brought into contact with the end of the rail base while moving the washer along the bolt insertion slot (d- The distance between the two rails can be changed by a distance corresponding to b). As described above, the distance between the two rails can be changed by a distance corresponding to (b−a) + (d−b) = (d−a) with one washer. In the above operation, it is preferable that c is a numerical value as close as possible to b within a range not exceeding b so that the both-side movement operation of the washer can be performed efficiently.
[0019]
If the washer with the convex and concave portions formed on both sides is used as a means to adjust the distance between the two basic rails arranged in the longitudinal direction on the floor plate fixed on the sleeper, the vehicle will move at high speed on the basic rail. When the basic rail is deformed (waveform deformation in the plane direction) due to traveling at, the distance between the two basic rails can be adjusted as described above, resulting in inconveniences such as derailment. There is no.
[0020]
【Example】
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings. FIG. 2A is a side view of the interval adjusting member of the present invention, in which 16 is a first interval adjusting member and 17 is a second interval adjusting member. FIG. 2B is a plan view of the first interval adjusting member 16 and the second interval adjusting member 17. As shown in FIG. 2B, each of the first interval adjusting member 16 and the second interval adjusting member 17. The joining surfaces 18 and 19 are inclined with respect to the rail longitudinal direction (in the direction of arrow 23 or 24 on the paper surface). As shown in FIG. 2 (b), both the joining surfaces 18 and 19 are serrated surfaces formed by alternately repeating irregularities, and one serrated joining surface is formed so as to be able to mesh with the other serrated joining surface. Has been. Further, the second interval adjusting member 17 is provided with a protrusion 20 on which the first interval adjusting member 16 can be placed. What corresponds to this protrusion can also be provided in the first interval adjusting member 16. As shown in FIG. 2B, the first interval adjusting member 16 is provided with a small hole 21 in the gauge direction, and the second interval adjusting member 17 is provided with a long hole 22 in the rail longitudinal direction. ing. While the bolt (number 27 in FIG. 3) is inserted from the small hole 21 of the first interval adjusting member 16 to the elongated hole 22 of the second interval adjusting member 17, both end faces A or B of the elongated hole 22 abut against the bolt. The second distance adjusting member 17 can move in the rail longitudinal direction. 2C is a view of the first interval adjusting member 16 of FIG. 2B as viewed from the right side, and FIG. 2D is a view of the second interval adjusting member 17 of FIG. 2B from the left side. FIG.
[0021]
A bolt (number 27 in FIG. 3) is inserted into the small hole 21 of the first interval adjustment member 16 and the long hole 22 of the second interval adjustment member 17 so that the second interval adjustment member 17 contacts the first interval adjustment member 16. 2B, the distance in the gauge direction (gauge) obtained when the first gap adjusting member 16 and the second gap adjusting member 17 are joined together when moved in the arrow direction 23 (rail longitudinal direction) in FIG. The minimum value of (total thickness in the direction) is “d ₁ + d ₂ ”. On the other hand, when the second interval adjusting member 17 is moved in the arrow direction 24 (rail longitudinal direction) of FIG. The maximum value of the distance in the gauge direction (total thickness in the gauge direction) obtained in a state where the interval adjusting member 17 is joined is “d ₃ + d ₄ ”. Thus, by changing the total thickness of the first gap adjusting member 16 and the second gap adjusting member 17 in the gauge direction, the gap between the two rails into which these gap adjusting members are inserted is adjusted as a result. be able to.
[0022]
In FIG. 3A, the distance between the basic rail 25 and the guard rail 26 is adjusted by the first distance adjusting member 16 and the second distance adjusting member 17 to change the distance between the two rails, and then the bolt 27 and the nut 28 are changed. FIG. 6 is a view showing a state in which the insert 29, the guard rail 26, the first interval adjusting member 16, the second interval adjusting member 17, the basic rail 25, the insert 30 and the spring washer 31 are fastened.
[0023]
As shown in FIG. 3A, the basic rail 25 is fastened on the floor plate 33 fixed on the sleeper 32 via the rail fastening device 34, and the guard rail 26 is placed on the floor plate 33 and the floor plate 33 is placed on the floor plate 33. As shown in FIG. 3 (b), a groove 36 that is oblique to the longitudinal direction of the rail is formed. As shown in FIG. 4 (b), one side can be fitted into the groove 36. A washer 39 having a convex portion 37 and a concave portion 38 formed on the other side and capable of contacting the end of the rail base 26a of the guard rail 26 is interposed as shown in FIG. The washer 39, the guard rail 26, and the floor plate 33 can be tightened by the 40 and the nut 41. 42 is a spring washer, 43 is a washer, and 44 is an insertion hole for the bolt 40.
[0024]
As shown in FIG. 4A, the washer 39 is formed with a bolt insertion long hole 45 so as to be inclined with respect to the rail longitudinal direction, and the installation direction of the bolt insertion long hole 45 is a concave groove. It is parallel to the direction of 36 (see FIG. 3B).
[0025]
In order to adjust the rail interval, the nut 41 of FIG. 3A is loosened, and the washer 39 can be moved along the long hole 45 in a state where the bolt 40 is inserted into the bolt insertion long hole 45 of the washer 39. The total thickness in the gauge direction of the first gap adjusting member 16 and the second gap adjusting member 17 inserted between the basic rail 25 and the guard rail 26 is adjusted as described above. As a result, the basic rail 25 and the guard rail 26 Adjust the interval. As a result, the guard rail 26 moves in the direction of the basic rail 25 as indicated by the arrow Y in FIG. 3A, and corresponds to the amount of movement between the recess 38 of the washer 39 and the end of the rail base 26a. A gap is formed. Therefore, with the convex portion 37 of the washer 39 fitted in the concave groove 36 of the floor plate 33, the washer 39 is moved along the bolt insertion elongated hole 45 until the concave portion 38 of the washer 39 abuts against the end portion of the rail base 26a. After the movement, the guard rail 26 can be fixed on the floor board 33 by tightening the bolt 40 and the nut 41. FIG. 5 is a plan view showing a state in which the distance between the guard rail 26 and the basic rail 25 is adjusted by the first distance adjusting member 16 and the second distance adjusting member 17 as described above.
[0026]
However, since the guard rail 26 moves toward the basic rail 25 as shown by an arrow Y in FIG. 3A in accordance with the rail interval adjustment operation, the gap between the recess 38 of the washer 39 and the end portion of the rail base 26a is changed. If the gap formed between them is large, the recess 38 of the washer 39 may not be able to contact the end of the rail base 26a. That is, in the washer 39 of FIG. 4A, the range of change in the distance between the rail base end face 46 and the bolt insertion long hole center line 47 is a _{1 to} a ₂ . If the gap formed between the recess 38 and the end of the rail base 26a is too large, the distance a ₂ may be insufficient. In such a case, as shown in FIG. 4 (c), the washer 39 has a bolt insertion long hole 45a, a convex portion 37, and a concave portion 38, a rail base end face 46, a bolt insertion long hole center line 47, A distance change range of b ₁ to b ₂ and using a washer 48 that satisfies the relationship of a ₁ <b ₁ ≦ a ₂ <b ₂ , or as shown in FIG. has a bolt insertion long hole 45b and the projection 37 and the recess 38, using a washer 49, such as changing the range of the distance between the rail base end surface 46 and the bolt insertion long hole center line 47 is at a ₁ ~b ₂ By doing so, it is possible to eliminate the above-described drawbacks (the fact that the recess 38 of the washer cannot contact the end portion of the rail base 26a). However, using the two types of washers properly has the disadvantage of increasing the management cost for storing one washer that is not used. For a washer with a long overall length as shown in FIG. There is a drawback that the fastening force when fastening on the floor board becomes unstable.
[0027]
Therefore, as shown in FIG. 6 (a), in the washer 50 in which the bolt insertion long hole 45c is formed, a groove on the floor plate (number 36 in FIG. 3 (b)) is formed on one side of one surface. A convex portion 51 that can be fitted is formed, and a concave portion 52 that can be brought into contact with the end portion of the rail base (the end portion 26a in FIG. 3A) is formed on the other side portion. A convex portion 53 that can be fitted into a concave groove (number 36 in FIG. 3B) is formed on the side portion, and a rail base end portion (the end of 26 in FIG. 3A) is formed on the other side portion. A concave portion 54 that can abut against the groove), a convex portion 51 on one surface of the washer 50 is fitted into a concave groove (number 36 in FIG. 3B), and the concave portion 52 is connected to the end of the rail base. As shown in FIG. 7 (a), the distance from the rail base end face 55 to the bolt insertion long hole center line 56 when abutting against (the end of 26a in FIG. 3 (a)). The minimum value is a, the maximum value is b, the convex portion 53 on the other surface of the washer is fitted into the concave groove (number 36 in FIG. 3B), and the concave portion 54 is the end of the rail base (FIG. 3). 7A, the minimum value of the distance from the rail base end surface 55 to the bolt insertion long hole center line 56 is c, the maximum value, as shown in FIG. 7B. If the above-mentioned convex portions 51 and 53 and concave portions 52 and 54 are formed on both sides of the washer so as to satisfy the relationship of a <c ≦ b <d where By doing so, the functions of two types of washers can be achieved by a single washer, and an economical and efficient fastening mechanism can be realized.
[0028]
In FIG. 8A, the interval between the basic rail 25 and the guard rail 26 is adjusted by the first interval adjusting member 16 and the second interval adjusting member 17, and a bolt 40 is used by using a washer 50 having convex portions and concave portions on both sides. A side view showing a state in which the washer 50, the guard rail 26, the flat plate 35, and the floor plate 33 are fastened by the nut 41, and FIG. 8B is a plan view showing the fastened state.
[0029]
FIG. 9 (a) is a plan view of the both sides shown in FIG. 6 as means for adjusting the distance W between the two basic rails 59 and 60 arranged in parallel in the longitudinal direction on the floor board 58 fixed on the sleeper 57. The side view which shows the example using the washer 50 which each formed the convex part and the recessed part, FIG.9 (b) is the top view.
[0030]
【The invention's effect】
Since this invention is comprised as mentioned above, there exists the following effect.
(1) According to the first aspect of the present invention, since two types of functions can be given to one washer, the inventory of parts is reduced, and the management cost can be reduced .
(2) According to the invention described in claim 2, it is possible to provide a rail interval adjustment structure which can easily adjust the gauge .
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a plan view showing a schematic configuration of a railway turnout.
2 (a) is a side view of the first spacing adjusting member and the second spacing adjusting member of the present invention, FIG. 2 (b) is a plan view thereof, and FIG. 2 (c) is a plan view of FIG. 2 (b). The figure which looked at the 1st space | interval adjustment member from the right side, FIG.2 (d) is the figure which looked at the 2nd space | interval adjustment member of FIG.2 (b) from the left.
FIG. 3 (a) is a side view showing an example of a use state of a rail interval adjusting member of the present invention, and FIG. 3 (b) is a plan view of a floor board.
4 (a) is a plan view of a conventional washer, FIG. 4 (b) is a right side view thereof, FIG. 4 (c) is a plan view of another conventional washer, and FIG. FIG. 4E is a right side view, FIG. 4E is a plan view of still another conventional washer, and FIG. 4F is a right side view thereof.
FIG. 5 is a plan view showing an example of a usage state of the rail interval adjusting member of the present invention.
6 (a) is a plan view of the washer of the present invention, and FIG. 6 (b) is a left side view thereof.
7A is a plan view showing a state in which one face of the washer of FIG. 6A is in contact with the end of the rail base, and FIG. 7B is a view of the washer of FIG. 6A. It is a top view which shows the state which contact | abutted the other surface to the rail base edge part.
FIG. 8A is a side view showing another example of the use state of the rail interval adjusting member of the present invention, and FIG. 8B is a plan view thereof.
9A is a side view showing a state in which a pair of basic rails are fastened with the washer of the present invention, and FIG. 9B is a plan view thereof.
10 is an enlarged cross-sectional view taken along the line AA of FIG.
FIG. 11 is a plan view showing a use state of a conventional rail interval adjusting mechanism.
FIG. 12 is a plan view showing a usage state of another conventional rail interval adjusting mechanism.
FIG. 13 (a) is an exploded perspective view of a component piece of still another conventional rail interval adjusting mechanism, and FIG. 13 (b) is a perspective view showing a state in which the component piece is joined.
[Explanation of symbols]
1, 2, 8, 9, 25, 59, 60, 61, 71 ... Basic rail 3, 4 ... Lead rail 5, 6 ... Wing rail 7 ... Nose rail 10, 11, 26, 62, 72 ... Guard rail 12, 13 ... Wheel 14 ... Flange way width 15 ... Interval holding member 16 ... First interval adjustment member 17 ... Second interval adjustment members 18 and 19 ... Serrated joint surface 20 ... Projection 21 ... Small hole 22 ... Long hole 26a ... Rail base 27, 40 ... bolt 28, 41 ... nut 29, 30 ... insert 31, 42 ... spring washer 32, 57 ... sleeper 33, 58 ... floor plate 34 ... rail fastening device 36 ... groove 37, 51, 53 ... convex 38 , 52, 54 ... concave portions 39, 48, 49, 50 ... washers 43 ... washers 44 ... bolt insertion holes 45, 45a, 45b, 45c ... bolt insertion long holes 46, 55 ... rail base end face 4 , 56 ... bolt insertion long hole centerline 63 ... clamping plate 64, 65 ... divided spacer 66 ... conventional gap adjusting mechanism 1
73: Intermediate spacing members 74, 75 ... End spacing members 76: Conventional spacing adjusting mechanism 2
81, 83 ... serrated joint surface 82 ... one member 84 ... other member 85, 86, 87, 88 ... long hole

Claims

A basic rail is fastened on a floor plate fixed on a sleeper through a rail fastening device, and a groove that is oblique to the longitudinal direction of the rail is formed in the floor plate, and one side is fitted into the groove. A long hole for inserting a bolt in a washer having a concave portion that can be brought into contact with the end of the rail base on the other side portion with respect to the longitudinal direction of the rail so as to be parallel to the concave groove. After forming the slant and fitting the convex part of the washer into the concave groove of the floor plate and moving the washer in the rail longitudinal direction until the concave part of the washer contacts the end of the rail base, the long hole for inserting the bolt In the rail spacing adjustment structure in which the rail spacing is adjusted by tightening the bolts inserted into the washer, the convex portion and the concave portion are formed on both sides of the washer, and the convex portion on one surface of the washer is fitted in the concave groove of the floor plate. When the concave part is brought into contact with the end of the rail base The minimum value of the distance from the rail base end surface to the center of the bolt insertion long hole is a, the maximum value is b, the convex portion of the other surface of the washer is fitted into the concave groove of the floor plate, and the concave portion is connected to the rail base end. When the minimum value of the distance from the rail base end surface to the center of the bolt insertion long hole is c and the maximum value is d, the washers satisfy the relationship of a <c ≦ b <d. The rail spacing adjusting structure, wherein the convex portion and the concave portion are formed on both sides of the rail.

The rail interval adjustment using the washer according to claim 1, wherein a convex portion and a concave portion are formed on both sides as means for adjusting the interval between two basic rails arranged in the longitudinal direction on the floor board fixed on the sleeper. Construction.