JP3643282B2 - Water-based printing ink composition - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スチレンフィルム用水性印刷インキ組成物に関し、詳しくは未処理のスチレンフィルムに印刷しても接着性に優れる水性印刷インキ組成物に関する。
【０００２】
【従来の技術】
近年、溶剤系印刷インキは公害上等の問題があるために、プラスチックフィルム用の印刷インキの水性化は大いに注目され、水性インキ組成物の開発研究が活発になされている。しかし、その中でもスチレンフィルム用の水性インキ組成物の開発は遅れている。遅れている理由として、スチレンフィルムが未処理で使用されることが多く、フィルム表面が不活性であることから水性インキの接着性が得られないことが挙げられる。
【０００３】
プラスチックフィルム表面の処理方法は通常コロナ処理方法であるが、この処理が行われているスチレンフィルムは一部分にすぎない。
【０００４】
従来、溶剤系のスチレン用インキはアルコールまたはアルコール・エステル、アルコール・ケトン等の混合溶剤に可溶なアクリル樹脂が通常使用されるが、水性インキにおいては同様な樹脂系を選択しても接着性が得られない問題がある。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、水性印刷インキをスチレンフィルムに適用しても接着性に優れるスチレンフィルム用水性印刷インキ組成物を提供することを課題とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明者は上記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、本発明に至ったものであり、請求項１に記載の発明は、アクリル基及び又はスチレン基を成分に含むアルカリ中和水溶性樹脂及び又は水系エマルジョン樹脂からなる樹脂成分と、水及びアルコール系溶剤を含有する水性印刷インキ組成物において、
前記水及びアルコール系溶剤とは別に、印刷されるスチレンフィルム及び前記樹脂成分に相溶性を有する有機溶媒を含有し、該有機溶媒が（１）プロピレングリコールエーテル及びエーテル・エステル系溶剤及び又は（２）エステル系溶剤であり、該有機溶媒の含有量が沸点１００℃未満の有機溶媒を前記樹脂成分１００重量部に対して１０重量部以上であることを特徴とするスチレンフィルム用水性印刷インキ組成物である。
【０００７】
上記課題を解決する請求項２に記載の発明は、アクリル基及び又はスチレン基を成分に含むアルカリ中和水溶性樹脂及び又は水系エマルジョン樹脂からなる樹脂成分と、水及びアルコール系溶剤を含有する水性印刷インキ組成物において、
前記水及びアルコール系溶剤とは別に、印刷されるスチレンフィルム及び前記樹脂成分に相溶性を有する有機溶媒を含有し、該有機溶媒が（１）プロピレングリコールエーテル及びエーテル・エステル系溶剤及び又は（２）エステル系溶剤であり、該有機溶媒の含有量が沸点１００℃以上１５０℃未満の有機溶媒を前記樹脂成分１００重量部に対して１重量部以上であることを特徴とするスチレンフィルム用水性印刷インキ組成物である。
【０００８】
上記課題を解決する請求項３に記載の発明は、アクリル基及び又はスチレン基を成分に含むアルカリ中和水溶性樹脂及び又は水系エマルジョン樹脂からなる樹脂成分と、水及びアルコール系溶剤を含有する水性印刷インキ組成物において、
前記水及びアルコール系溶剤とは別に、印刷されるスチレンフィルム及び前記樹脂成分に相溶性を有する有機溶媒を含有し、該有機溶媒が（１）プロピレングリコールエーテル及びエーテル・エステル系溶剤及び又は（２）エステル系溶剤であり、該有機溶媒の含有量が沸点１５０℃以上の有機溶媒を前記樹脂成分１００重量部に対して０．５重量部以上であることを特徴とするスチレンフィルム用水性印刷インキ組成物である。
【０００９】
本発明においては、上記請求項１〜３に記載の発明において、有機溶媒が下記（１）〜（２）から選ばれる少なくとも１種であることが好ましい。
【００１０】
（１）プロピレングリコールエーテル及びエーテル・エステル系溶剤
（２）エステル系溶剤
【００１１】
また本発明においては、上記請求項１〜３に記載のスチレンフィルム用水性印刷インキ組成物が、未処理のスチレンフィルムに直接印刷されることが好ましい態様である。
【００１２】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を説明する。
【００１３】
本発明において、樹脂成分としては、アクリル基及び又はスチレン基を成分に含むアルカリ中和水溶性樹脂及び又は水系エマルジョン樹脂からなる樹脂成分が用いられる。
【００１４】
アクリル基及び又はスチレン基を成分に含むアルカリ中和水溶性樹脂は、釜に水、アミン、アルコール、消泡剤を仕込み、酸価１３０〜２３０mgKOH/gのポリマーを攪拌しながら、少しづつ添加し、その後６０〜７０℃まで加温し、１〜２時間攪拌溶解を行うことによって製造できる。市販品としては、モアクリルML132(固形分３２％)：Morton Thiokol.Inc.製、ジョンクリル６１J(固形分３１％)：ジョンソンポリマー社製等が挙げられる。
【００１５】
アクリル基及び又はスチレン基を成分に含む水系エマルジョン樹脂は、反応釜に水、反応開始剤を加え攪拌しながら、重合用モノマー、乳化剤の混合物を滴下し重合を、重合温度：７０〜９０℃、滴下時間：２〜５時間、滴下終了後の熟成時間：２〜４時間の条件の下で行うことによって製造できる。
【００１６】
市販品としては、ルシデン３６１（固形分５０％）：Morton Thiokol.Inc.製、ジョンクリル７００１(固形分４２．５％)：ジョンソンポリマー社製などが挙げられる。
【００１７】
上記のアルカリ中和水溶性樹脂と水系エマルジョン樹脂は単独で使用しても混合して使用してもよい。
【００１８】
本発明において用いられる有機溶剤は、印刷されるスチレンフィルム及び前記樹脂成分に優れた相溶性を有する有機溶媒（以下、親溶媒ともいう）であり、かかる親溶媒としては、（１）プロピレングリコールエーテル及びエーテル・エステル系溶剤、（２）エステル系溶剤から選ばれる少なくとも１種であることが好ましい。
【００２０】
プロピレングリコールエーテル及びエーテル・エステル系溶剤としては、プロピレングリコールメチルエーテル（沸点１２０℃）、ジプロピレングリコールメチルエーテル（沸点１９０℃）、トリプロピレングリコールメチルエーテル（沸点２４２℃）、プロピレングリコールｎ−プロピルエーテル（沸点１５０℃）、ジプロピレングリコールｎ−プロピルエーテル（沸点２１２℃）、トリプロピレングリコールｎ−プロピルエーテル（沸点２７４℃）、プロピレングリコールｎ−ブチルエーテル（沸点１７０℃）、プロピレングリコール−ｉｓｏ−ブチルエーテル（沸点１５７℃）、ジプロピレングリコールｎ−ブチルエーテル（沸点２２９℃）、トリプロピレングリコールｎ−ブチルエーテル（沸点２７４℃）、プロピレングリコールフェニルエーテル（沸点２４３℃）、ジプロピレングリコールジメチルエーテル（沸点１７５℃）、プロピレングリコールフェニルエーテル（沸点２４３℃）等が挙げられる。
【００２２】
エステル系溶剤としては、メチルアセテート（沸点５７℃）、エチルアセテート（沸点７７℃）、プロピルアセテート（沸点１０２℃）、ｉｓｏ−プロピルアセテート（沸点８８℃）、ブチルアセテート（沸点１２６℃）、ｉｓｏ−ブチルアセテート（沸点１１７℃）、ｓｅｃ−ブチルアセテート（沸点１１２℃）、アミルアセテート（沸点１４６℃）、メチルアミルアセテート（沸点１４６℃）、２−エチルヘキシルアセテート（沸点１９９℃）、エチレングリコールエーテルメチルアセテート（沸点１４５℃）、エチレングリコールエーテルメチルアセテート（沸点１４５℃）、エチレングリコールエーテルエチルアセテート（沸点１５６℃）、エチレングリコールエーテルｎ−ブチルアセテート（沸点１８８℃）、ジエチレングリコールエーテルエチルアセテート（沸点２１７℃）、ジエチレングリコールエーテルｎ−ブチルアセテート（沸点２４５℃）、エチレングリコールジアセテート（沸点１９１℃）、ｉｓｏ−ブチル−ｉｓｏ−ブチレート（沸点１４７℃）、エチルラクテート（沸点１５４℃）、ブチルラクテート（沸点１８８℃）、３−メチル−３−メトキシブチルアセテート（沸点１８８℃）、プロピレングリコールメチルエーテルアセテート（沸点１４６℃）、プロピレングリコールジアセテート（沸点１９０℃）、プロピレンメチルエーテルメチルアセテート（沸点１８８℃）等が挙げられる。
【００２３】
本発明において、上記の親溶媒の含有量は以下の３つの態様が挙げられる。第１は沸点１００℃未満の有機溶媒を前記樹脂成分１００重量部に対して１０重量部以上である態様であり、第２は沸点１００℃以上１５０℃未満の有機溶媒を前記樹脂成分１００重量部に対して１重量部以上である態様、第３は沸点１５０℃以上の有機溶媒を前記樹脂成分１００重量部に対して０．５重量部以上である態様である。
【００２４】
なお本発明において、「前記樹脂成分１００重量部に対して」という意味は、樹脂成分以外に水やその他の成分を含む場合は、それらの合計重量１００重量に対してという意味である。
【００２５】
沸点１００℃未満、沸点１００℃以上１５０℃未満あるいは沸点１５０℃以上の有機溶媒は上記親溶媒の中から１種を選択使用してもよいが、２種以上を組み合わせて選択使用することもできる。２種以上を組み合わせて使用する場合、有機溶媒の沸点というのは混合した有機溶媒の沸点を意味する。
【００２６】
親溶媒の含有量の上限は、効果の上昇とコスト高を考量して、沸点１００℃未満の有機溶媒は前記樹脂成分１００重量部に対して４０重量部以下であり、沸点１００℃以上１５０℃未満の有機溶媒は前記樹脂成分１００重量部に対して２０重量部以下であり、沸点１５０℃以上の有機溶媒は前記樹脂成分１００重量部に対して１０重量部以下である。
【００２７】
本発明において、親溶媒の効果は溶媒の沸点に大きく左右される。親溶媒が揮発する過程で、通常使用される水性インキ用溶媒である水及びアルコール類より速く揮発する場合はインキ皮膜がスチレンフィルム上で形成される時点での親溶媒の濃度が低くなり易く、スチレンフィルムへの相溶性が弱くなる為に多くの有機溶媒添加量を必要とする。逆に揮発速度が遅い場合には、インキ皮膜形成時点で親溶媒の濃度が高くなる為に少量で効果が得られる。
【００２８】
本発明の水性印刷インキ組成物には、上記溶媒と共に水及びアルコール系溶剤が含まれ、その他、着色剤、消泡剤、ワックス類、脂肪酸アミド類、潤滑剤、顔料分散剤、防錆剤、防腐剤、レオロジー調整剤を含むことができる。
【００２９】
着色剤としては、一般に印刷インキ、塗料などで使用されている染料、無機顔料、有機顔料および体質顔料が使用できる。
【００３０】
使用可能な染料としては、アゾ染料、アントラキノン染料、インジゴ染料、フタロシアニン染料、カルボニル染料、キノンイミン染料、メチン染料、キノリン染料、ニトロ染料などの各種染料を挙げることができる。また、使用可能な無機顔料としては、酸化チタン、ベンガラ、アンチモンレッド、カドミウムレッド、カドミウムイエロー、コバルトブルー、紺青、群青、カーボンブラック、黒鉛などを挙げることができ、有機顔料としては、溶性アゾ顔料、不溶性アゾ顔料、アゾレーキ顔料、縮合アゾ顔料、銅フタロシアニン顔料、縮合多環顔料等を挙げることができる。さらに使用可能な体質顔料としては、炭酸カルシウム、カオリン、クレー、硫酸バリウム、水酸化アルミニウム、タルクなどを挙げることができる。
【００３１】
本発明の水性印刷インキ組成物を用いて水性インキを製造するには、分散機として縦型サンドミル、縦型スチールミル、横型スチールミルを使用することができる。溶解、攪拌をする方法としてミキサーがある。
【００３２】
本発明の水性印刷インキ組成物は、スチレンフィルムに直接印刷する際に用いられるものであるが、好ましくは未処理のスチレンフィルムに直接印刷されることが好ましい。
【００３３】
【実施例】
以下、本発明の実施例について説明するが、かかる実施例によって本発明が限定されるものではない。
【００３４】
実施例1
▲１▼スチレン・アクリルエマルジョン−Ａの製造
反応釜に水、反応開始剤を加え攪拌しながら、重合用モノマー、乳化剤の混合物を滴下し重合を以下の条件の下で行うことによって製造した。
【００３５】
重合温度：７０〜９０℃
滴下時間：２〜５時間
滴下終了後の熟成時間：２〜４時間
得られたスチレン・アクリルエマルジョン−Ａは以下の特性を有していた。
【００３６】
固形分 ４９重量％
水 ５１重量％
ｐＨ ８．０〜８．５
酸価 ４０mgKOH/g
ガラス転移点（Ｔｇ） ４４℃
最低造膜温度（ＭＦＴ） ４５℃
【００３７】
上記のスチレン・アクリルエマルジョン−Aを使用し、表１に示す組成の水性インキ組成物を得た。
【００３８】
上記の水性インキ組成物を、スチレンフィルムにバーコーターNo5を用いて塗布乾燥して、印刷されたスチレンフィルムを得た。
【００３９】
スチレンフィルムとしては、シュリンクラベルに通常、使用されている一軸延伸未処理フィルムを用いた。乾燥温度は５０℃とした。
【００４０】
印刷されたスチレンフィルムの印刷面に、粘着テープ（ニチバン社製セロテープ）を貼り付け、90度剥離を行い、接着性を以下の基準で評価した。
【００４１】
（評価基準）
×：インキの塗布皮膜が１００％スチレンフィルムより剥離する
△：インキの塗布皮膜が５０％スチレンフィルムより剥離する
○：インキの塗布皮膜が１０％スチレンフィルムより剥離する
◎：スチレンフィルムよりのインキの塗布皮膜剥離が見られない
【００４２】
（評価結果）
以上の評価結果を表１に示す。
【００４３】
【表１】
実施例２
下記表３に示すような酸化チタン（ルチル型、アルミナ・シリカ処理）、スチレン・アクリルエマルジョン−Ａ及び水からなる組成物をペイントシェイカーを使用して顔料の分散を行った。分散条件は以下の通りである。
（分散条件）
分散メディア ：ガラスビーズ2ｍｍφ
分散メディアの容積率：４０％
分散液の容積率 ：３０％
分散時間 ：30分間
【００４８】
次いで、その後、表３に示す親溶剤、水、イソプロピルアルコールを混合して、印刷インキ組成物を得、実施例１で用いたスチレンフィルムに塗布を行い、乾燥し、印刷されたスチレンフィルムを得た。
【００４９】
次いで、印刷されたスチレンフィルムについて実施例１と同様の方法で接着性について評価した。その結果を表３に示す。
【００５０】
【表３】
実施例３
（スチレン・アクリル樹脂のアンモニア中和溶解水溶液の製造）
釜に水、アミン、アルコール、消泡剤を仕込み、酸価１３０〜２３０mgKOH/gのポリマーを攪拌しながら、少しづつ添加し、その後６０〜７０℃まで加温し、１〜２時間攪拌溶解を行うことによってスチレン・アクリル樹脂のアンモニア中和溶解水溶液を製造した。
【００５２】
得られたスチレン・アクリル樹脂のアンモニア中和溶解水溶液は以下の特性を有していた。
【００５３】
（スチレン・アクリル樹脂の中和溶解水溶液）
固形分 ３２％
粘度 約１０００mPa・s(25℃)
ｐＨ 約８．６
平均分子量 約６５００
酸価 ２０５mgKOH/g
Ｔｇ ９３℃
【００５４】
表４に示す組成のインキ組成物を作成し、実施例１で用いたスチレンフィルムに塗布を行い、乾燥し、印刷されたスチレンフィルムを得た。
【００５５】
次いで、印刷されたスチレンフィルムについて実施例１と同様の方法で接着性について評価した。その結果を表４に示す。
【００５６】
【表４】
実施例４
下記表５に示すような酸化チタン（ルチル型、アルミナ・シリカ処理）、実施例３で使用したスチレン・アクリル樹脂の中和溶解水溶液及び水からなる組成物を実施例２と同様にして顔料の分散を行った。
【００５８】
次いで、その後、表５に示す水、イソプロピルアルコール及び親溶剤を混合して、印刷インキ組成物を得、実施例１で用いたスチレンフィルムに塗布を行い、乾燥し、印刷されたスチレンフィルムを得た。
【００５９】
次いで、印刷されたスチレンフィルムについて実施例１と同様の方法で接着性について評価した。その結果を表５に示す。
【００６０】
【表５】
【発明の効果】
以上の如く、本発明によれば、水性印刷インキをスチレンフィルムに適用しても接着性に優れるスチレンフィルム用水性印刷インキ組成物を提供することができる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a water-based printing ink composition for styrene films, and more particularly to a water-based printing ink composition that is excellent in adhesion even when printed on an untreated styrene film.
[0002]
[Prior art]
In recent years, since solvent-based printing inks have problems such as pollution, water-based printing inks for plastic films have attracted a great deal of attention, and development research on water-based ink compositions has been actively conducted. However, among them, the development of water-based ink compositions for styrene films has been delayed. The reason for the delay is that the styrene film is often used untreated, and the film surface is inactive, so that the adhesiveness of the water-based ink cannot be obtained.
[0003]
The plastic film surface treatment method is usually a corona treatment method, but the styrene film subjected to this treatment is only a part.
[0004]
Conventionally, solvent-based styrene inks usually use acrylic resins that are soluble in alcohol, alcohol / ester, alcohol / ketone mixed solvents, etc. There is a problem that cannot be obtained.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
Then, this invention makes it a subject to provide the water-based printing ink composition for styrene films which is excellent in adhesiveness, even if it applies a water-based printing ink to a styrene film.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
As a result of intensive studies to solve the above problems, the present inventor has arrived at the present invention, and the invention according to claim 1 is an alkali-neutralized aqueous solution containing an acryl group and / or a styrene group as a component. In a water-based printing ink composition containing a resin component comprising a water- soluble resin and / or an aqueous emulsion resin, and water and an alcohol solvent,
The water and separately from the alcohol solvent contains a styrene film and an organic solvent medium having compatibility with the resin component is printed, the organic solvent (1) propylene glycol ethers and ether-ester solvents and or ( 2) A water-based printing ink composition for styrene films , which is an ester solvent, wherein the organic solvent content is 10 parts by weight or more with respect to 100 parts by weight of the resin component. It is a thing.
[0007]
The invention according to claim 2 for solving the above-mentioned problem is an aqueous solution containing a resin component comprising an alkali-neutralized water-soluble resin and / or an aqueous emulsion resin containing an acrylic group and / or a styrene group, and water and an alcohol solvent. In the printing ink composition,
The water and separately from the alcohol solvent contains a styrene film and an organic solvent medium having compatibility with the resin component is printed, the organic solvent (1) propylene glycol ethers and ether-ester solvents and or ( 2) An aqueous solvent for styrene films , which is an ester solvent, and the content of the organic solvent is 1 part by weight or more with respect to 100 parts by weight of the resin component. It is a printing ink composition.
[0008]
The invention according to claim 3 for solving the above-mentioned problems is an aqueous solution comprising a resin component comprising an alkali-neutralized water-soluble resin and / or an aqueous emulsion resin containing an acrylic group and / or a styrene group as a component, and water and an alcohol solvent. In the printing ink composition,
The water and separately from the alcohol solvent contains a styrene film and an organic solvent medium having compatibility with the resin component is printed, the organic solvent (1) propylene glycol ethers and ether-ester solvents and or ( 2) Aqueous printing for styrene film, characterized in that it is an ester solvent, and the organic solvent content is at least 0.5 parts by weight with respect to 100 parts by weight of the resin component. It is an ink composition.
[0009]
In the present invention, in the inventions according to claims 1 to 3, the organic solvent is preferably at least one selected from the following (1) to (2) .
[0010]
(1) Propylene glycol ether and ether-ester solvent (2) Ester solvent
Moreover, in this invention, it is a preferable aspect that the water-based printing ink composition for styrene films of the said Claims 1-3 is directly printed on an untreated styrene film.
[0012]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below.
[0013]
In the present invention, as the resin component, a resin component comprising an alkali neutralized water-soluble resin and / or an aqueous emulsion resin containing an acryl group and / or a styrene group as a component is used.
[0014]
Alkali neutralized water-soluble resin containing acrylic group and / or styrene group as components, add water, amine, alcohol and antifoaming agent to the kettle, and gradually add the polymer with acid value of 130-230mgKOH / g while stirring. Then, it can be manufactured by heating to 60 to 70 ° C. and stirring and dissolving for 1 to 2 hours. Examples of commercially available products include Moacryl ML132 (solid content 32%): manufactured by Morton Thiokol. Inc., John Crill 61J (solid content 31%): manufactured by Johnson Polymer Co., Ltd.
[0015]
A water-based emulsion resin containing an acrylic group and / or a styrene group as a component is prepared by dropping a mixture of a monomer for polymerization and an emulsifier while stirring and adding water and a reaction initiator to a reaction kettle, polymerization temperature: 70 to 90 ° C., It can manufacture by performing on the conditions of dripping time: 2 to 5 hours and the aging time after completion | finish of dripping: 2 to 4 hours.
[0016]
Examples of commercially available products include Lucidene 361 (solid content 50%): manufactured by Morton Thiokol. Inc., Jonkrill 7001 (solid content 42.5%): manufactured by Johnson Polymer Co., Ltd.
[0017]
The alkali-neutralized water-soluble resin and aqueous emulsion resin may be used alone or in combination.
[0018]
The organic solvent used in the present invention is an organic solvent (hereinafter also referred to as a parent solvent) having excellent compatibility with the styrene film to be printed and the resin component, and as such a parent solvent, (1) propylene glycol ether And (2) at least one selected from ester solvents.
[0020]
The profile propylene glycol ethers and ether-ester solvents, propylene glycol methyl ether (boiling point 120 ° C.), dipropylene glycol methyl ether (boiling point 190 ° C.), tripropylene glycol methyl ether (boiling point 242 ° C.), propylene glycol n- propyl Ether (boiling point 150 ° C.), dipropylene glycol n-propyl ether (boiling point 212 ° C.), tripropylene glycol n-propyl ether (boiling point 274 ° C.), propylene glycol n-butyl ether (boiling point 170 ° C.), propylene glycol-iso-butyl ether (Boiling point 157 ° C.), dipropylene glycol n-butyl ether (boiling point 229 ° C.), tripropylene glycol n-butyl ether (boiling point 274 ° C.), propylene glycol Vinyl ether (boiling point 243 ° C.), dipropylene glycol dimethyl ether (boiling point 175 ° C.), propylene glycol phenyl ether (boiling point 243 ° C.), and the like.
[0022]
The an ester-based solvent include methyl acetate (boiling point 57 ° C.), ethyl acetate (boiling point 77 ° C.), propyl acetate (boiling point 102 ° C.), an iso-propyl acetate (boiling point 88 ° C.), butyl acetate (boiling point 126 ° C.), iso -Butyl acetate (bp 117 ° C), sec-butyl acetate (bp 112 ° C), amyl acetate (bp 146 ° C), methyl amyl acetate (bp 146 ° C), 2-ethylhexyl acetate (bp 199 ° C), ethylene glycol ether methyl Acetate (bp 145 ° C.), ethylene glycol ether methyl acetate (bp 145 ° C.), ethylene glycol ether ethyl acetate (bp 156 ° C.), ethylene glycol ether n-butyl acetate (bp 188 ° C.), diethylene glycol Ether ethyl acetate (boiling point 217 ° C), diethylene glycol ether n-butyl acetate (boiling point 245 ° C), ethylene glycol diacetate (boiling point 191 ° C), iso-butyl-iso-butyrate (boiling point 147 ° C), ethyl lactate (boiling point 154 ° C) ), Butyl lactate (boiling point 188 ° C.), 3-methyl-3-methoxybutyl acetate (boiling point 188 ° C.), propylene glycol methyl ether acetate (boiling point 146 ° C.), propylene glycol diacetate (boiling point 190 ° C.), propylene methyl ether methyl Examples include acetate (boiling point 188 ° C.).
[0023]
In the present invention, the content of the parent solvent includes the following three aspects. The first is an embodiment in which the organic solvent having a boiling point of less than 100 ° C. is 10 parts by weight or more with respect to 100 parts by weight of the resin component, and the second is an organic solvent having a boiling point of 100 ° C. or more and less than 150 ° C. of 100 parts by weight of the resin component. The third embodiment is an embodiment in which the organic solvent having a boiling point of 150 ° C. or more is 0.5 parts by weight or more with respect to 100 parts by weight of the resin component.
[0024]
In the present invention, the meaning “with respect to 100 parts by weight of the resin component” means that when water and other components are included in addition to the resin component, the total weight is 100 weights.
[0025]
An organic solvent having a boiling point of less than 100 ° C., a boiling point of 100 ° C. or more and less than 150 ° C. or a boiling point of 150 ° C. or more may be selected and used from the above parent solvents, but may be selected and used in combination of two or more. . When using 2 or more types in combination, the boiling point of the organic solvent means the boiling point of the mixed organic solvent.
[0026]
The upper limit of the content of the parent solvent is an increase in the effect and cost, and the organic solvent having a boiling point of less than 100 ° C. is 40 parts by weight or less with respect to 100 parts by weight of the resin component, and the boiling point is 100 ° C. or more and 150 ° C. The organic solvent having a boiling point of 150 ° C. or more is 10 parts by weight or less with respect to 100 parts by weight of the resin component.
[0027]
In the present invention, the effect of the parent solvent greatly depends on the boiling point of the solvent. In the process of volatilization of the parent solvent, the concentration of the parent solvent tends to be low at the time when the ink film is formed on the styrene film if it volatilizes faster than water and alcohols that are commonly used aqueous ink solvents. Since the compatibility with the styrene film becomes weak, a large amount of organic solvent is required. Conversely, when the volatilization rate is low, the concentration of the parent solvent increases at the time of ink film formation, so that an effect can be obtained with a small amount.
[0028]
The water-based printing ink composition of the present invention contains water and an alcohol solvent together with the above-mentioned solvent, in addition, a colorant, an antifoaming agent, a wax, a fatty acid amide, a lubricant, a pigment dispersant, a rust inhibitor, Preservatives and rheology modifiers can be included.
[0029]
As the colorant, dyes, inorganic pigments, organic pigments and extender pigments generally used in printing inks and paints can be used.
[0030]
Usable dyes include various dyes such as azo dyes, anthraquinone dyes, indigo dyes, phthalocyanine dyes, carbonyl dyes, quinoneimine dyes, methine dyes, quinoline dyes, and nitro dyes. Examples of the inorganic pigment that can be used include titanium oxide, bengara, antimony red, cadmium red, cadmium yellow, cobalt blue, bitumen, ultramarine blue, carbon black, graphite, and the like, and organic pigments include soluble azo pigments. Insoluble azo pigments, azo lake pigments, condensed azo pigments, copper phthalocyanine pigments, condensed polycyclic pigments, and the like. Further usable extender pigments include calcium carbonate, kaolin, clay, barium sulfate, aluminum hydroxide and talc.
[0031]
In order to produce an aqueous ink using the aqueous printing ink composition of the present invention, a vertical sand mill, a vertical steel mill, or a horizontal steel mill can be used as a dispersing machine. There is a mixer as a method of dissolving and stirring.
[0032]
The aqueous printing ink composition of the present invention is used when printing directly on a styrene film, but it is preferably printed directly on an untreated styrene film.
[0033]
【Example】
Examples of the present invention will be described below, but the present invention is not limited to these examples.
[0034]
Example 1
(1) Production of Styrene / Acrylic Emulsion-A A mixture of a monomer for polymerization and an emulsifier was added dropwise to a reaction kettle while adding water and a reaction initiator to the reaction kettle, and polymerization was carried out under the following conditions.
[0035]
Polymerization temperature: 70-90 ° C
Dropping time: 2 to 5 hours Aging time after dropping was completed: 2 to 4 hours The obtained styrene-acryl emulsion-A had the following characteristics.
[0036]
49 wt% solids
51% by weight of water
pH 8.0-8.5
Acid value 40mgKOH / g
Glass transition point (Tg) 44 ° C
Minimum filming temperature (MFT) 45 ° C
[0037]
Using the above-mentioned styrene / acryl emulsion-A, water-based ink compositions having the compositions shown in Table 1 were obtained.
[0038]
The aqueous ink composition was applied to a styrene film using a bar coater No5 and dried to obtain a printed styrene film.
[0039]
As the styrene film, a uniaxially stretched untreated film usually used for shrink labels was used. The drying temperature was 50 ° C.
[0040]
An adhesive tape (cello tape manufactured by Nichiban Co., Ltd.) was attached to the printed surface of the printed styrene film, peeled by 90 degrees, and the adhesion was evaluated according to the following criteria.
[0041]
(Evaluation criteria)
×: Ink coating film peels from 100% styrene film Δ: Ink coating film peels from 50% styrene film ○: Ink coating film peels from 10% styrene film ◎: Ink from styrene film There is no peeling of the coating film. [0042]
(Evaluation results)
The above evaluation results are shown in Table 1.
[0043]
[Table 1]
Example 2
Table acid titanium as shown in 3 (rutile, alumina-silica treated) were dispersed in the pigment using a paint shaker a composition comprising scan styrene-acrylic emulsion -A及beauty water. The dispersion conditions are as follows.
(Distribution condition)
Dispersion media: Glass beads 2mmφ
Distributed media volume ratio: 40%
Volume ratio of dispersion liquid: 30%
Dispersion time: 30 minutes [0048]
Then, thereafter, the styrene indicates to a parent solvent in Table 3, water, a mixture of with isopropyl alcohol, to obtain a printing ink composition, was coated styrene film used in Example 1, dried, printed A film was obtained.
[0049]
The printed styrene film was then evaluated for adhesion in the same manner as in Example 1. The results are shown in Table 3.
[0050]
[Table 3]
Example 3
(Manufacture of aqueous solution of styrene / acrylic resin in neutralized ammonia)
Add water, amine, alcohol, and antifoaming agent to the kettle, and gradually add the polymer with an acid value of 130-230 mgKOH / g while stirring, then warm to 60-70 ° C and dissolve with stirring for 1-2 hours. By carrying out, the ammonia neutralization melt | dissolution solution of the styrene acrylic resin was manufactured.
[0052]
The resulting ammonia neutralized aqueous solution of styrene / acrylic resin had the following characteristics.
[0053]
(Neutralized aqueous solution of styrene / acrylic resin)
Solid content 32%
Viscosity approx. 1000 mPa · s (25 ° C)
pH about 8.6
Average molecular weight about 6500
Acid value 205mgKOH / g
Tg 93 ℃
[0054]
An ink composition having the composition shown in Table 4 was prepared, applied to the styrene film used in Example 1, and dried to obtain a printed styrene film.
[0055]
The printed styrene film was then evaluated for adhesion in the same manner as in Example 1. The results are shown in Table 4.
[0056]
[Table 4]
Example 4
Acid titanium as shown in the following Table 5 (rutile, alumina-silica treatment), a composition comprising neutralizing dissolved aqueous及beauty water styrene-acrylic resin used in real施例3 in the same manner as in Example 2 The pigment was dispersed.
[0058]
Then, subsequently, shown to water in Table 5, were mixed with isopropyl alcohol及beauty parent solvent, to obtain a printing ink composition, was coated styrene film used in Example 1, dried, printed A styrene film was obtained.
[0059]
The printed styrene film was then evaluated for adhesion in the same manner as in Example 1. The results are shown in Table 5.
[0060]
[Table 5]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, it is possible to provide a water-based printing ink composition for styrene film which is excellent in adhesiveness even when the water-based printing ink is applied to the styrene film.
Claims (4)
前記水及びアルコール系溶剤とは別に、印刷されるスチレンフィルム及び前記樹脂成分に相溶性を有する有機溶媒を含有し、該有機溶媒が（１）プロピレングリコールエーテル及びエーテル・エステル系溶剤及び又は（２）エステル系溶剤であり、該有機溶媒の含有量が沸点１００℃未満の有機溶媒を前記樹脂成分１００重量部に対して１０重量部以上であることを特徴とするスチレンフィルム用水性印刷インキ組成物。In an aqueous printing ink composition containing an alkali neutralized water-soluble resin and / or a water-based emulsion resin containing an acrylic group and / or a styrene group, and water and an alcohol solvent,
The water and separately from the alcohol solvent contains a styrene film and an organic solvent medium having compatibility with the resin component is printed, the organic solvent (1) propylene glycol ethers and ether-ester solvents and or ( 2) A water-based printing ink composition for styrene films , which is an ester solvent, wherein the organic solvent content is 10 parts by weight or more with respect to 100 parts by weight of the resin component. Stuff.
前記水及びアルコール系溶剤とは別に、印刷されるスチレンフィルム及び前記樹脂成分に相溶性を有する有機溶媒を含有し、該有機溶媒が（１）プロピレングリコールエーテル及びエーテル・エステル系溶剤及び又は（２）エステル系溶剤であり、該有機溶媒の含有量が沸点１００℃以上１５０℃未満の有機溶媒を前記樹脂成分１００重量部に対して１重量部以上であることを特徴とするスチレンフィルム用水性印刷インキ組成物。In an aqueous printing ink composition containing an alkali neutralized water-soluble resin and / or a water-based emulsion resin containing an acrylic group and / or a styrene group, and water and an alcohol solvent,
The water and separately from the alcohol solvent contains a styrene film and an organic solvent medium having compatibility with the resin component is printed, the organic solvent (1) propylene glycol ethers and ether-ester solvents and or ( 2) An aqueous solvent for styrene films , which is an ester solvent, and the content of the organic solvent is 1 part by weight or more with respect to 100 parts by weight of the resin component. Printing ink composition.
前記水及びアルコール系溶剤とは別に、印刷されるスチレンフィルム及び前記樹脂成分に相溶性を有する有機溶媒を含有し、該有機溶媒が（１）プロピレングリコールエーテル及びエーテル・エステル系溶剤及び又は（２）エステル系溶剤であり、該有機溶媒の含有量が沸点１５０℃以上の有機溶媒を前記樹脂成分１００重量部に対して０．５重量部以上であることを特徴とするスチレンフィルム用水性印刷インキ組成物。In an aqueous printing ink composition containing an alkali neutralized water-soluble resin and / or a water-based emulsion resin containing an acrylic group and / or a styrene group, and water and an alcohol solvent,
The water and separately from the alcohol solvent contains a styrene film and an organic solvent medium having compatibility with the resin component is printed, the organic solvent (1) propylene glycol ethers and ether-ester solvents and or ( 2) Aqueous printing for styrene film, characterized in that it is an ester solvent, and the organic solvent content is at least 0.5 parts by weight with respect to 100 parts by weight of the resin component. Ink composition.
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