JP3641747B2 - 画像表示方法及び画像表示装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、取得した周方向の実写映像(パノラマ映像)などの画像データを用いて周方向の画像を2次元画面に表示する画像表示方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
凸面鏡とカメラとを組み合わせた全方位撮像装置で取得した1点を中心とした全方向の実写映像、普通のカメラにて撮影した異なる方向の複数の実写映像をつなぎ合わせて取得した実写映像、魚眼レンズを用いたカメラにて撮影した広角の実写映像のような周方向の実写映像を表示することがテーマパークなどでの展示用として実施されている。
【0003】
このような周方向の実写映像を2次元の表示画面に表示する代表的な形態として、次のようなものが従来から知られている。図16(a)は、周方向360°の範囲の実写映像を横長にパノラマ映像として表示画面50に平面的に一括表示してユーザに呈示する。また、図16(b)は、周方向の所定角度範囲分の実写映像を経時的に順次変化させながら表示画面50に表示して全周方向の画像をユーザに呈示する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の表示形態では、単に平面的にしか表示されていないので、表示されている複数のものの位置関係(角度の関係)がユーザにとって分かりにくいという問題がある。また、周方向の画像であることが瞬時に分かりづらいという問題がある。また、表示されている画像がどの場所におけるものであるかがユーザには理解できず、不便であるという問題がある。
【0005】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、表示されている複数のものの位置関係(角度の関係)がユーザにとって分かり易い画像表示方法及び画像表示装置を提供することを目的とする。
【0006】
本発明の他の目的は、周方向の画像であることをユーザが瞬時に認識でき、臨場感をユーザに与えることができる画像表示方法及び画像表示装置を提供することにある。
【0007】
本発明の更に他の目的は、表示されている画像の場所確認をユーザが容易に行える画像表示方法及び画像表示装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
第1発明に係る画像表示方法は、周方向の画像を2次元画面に表示する方法において、取得した周方向の画像データに座標変換処理を施し、座標変換処理が施された画像データを用いて、前記2次元画面上に設定した一方が他方を包含する2つの楕円に挟まれた領域に、所定の視点における周方向の画像を環状に表示することを特徴とする。
【0009】
第2発明に係る映像表示方法は、第1発明において、前記周方向の画像データは実写映像の画像データであり、前記実写映像の取得場所を含む地図情報を前記2つの楕円のうちの小さい方の楕円内に表示することを特徴とする。
【0010】
第3発明に係る映像表示方法は、第1発明において、前記周方向の画像データは家屋内部の実写映像の画像データであり、前記実写映像の取得場所を明示した前記家屋内部の見取り図を前記2つの楕円のうちの小さい方の楕円内に表示することを特徴とする。
【0011】
第4発明に係る映像表示方法は、第1〜第3発明の何れかにおいて、前記周方向の画像を、前記2次元画面上の所定の位置を中心として回転表示することを特徴とする。
【0012】
第5発明に係る映像表示方法は、第1〜第3発明の何れかにおいて、表示した画像における所定物体の近傍にマークを表示させ、該マークの選択によって前記所定物体に関する情報を表示することを特徴とする。
【0013】
第6発明に係る映像表示方法は、第1〜第3発明の何れかにおいて、所定の画像領域が所定位置に表示される際に、前記所定の画像領域に関する情報を表示することを特徴とする。
【0014】
第7発明に係る映像表示装置は、周方向の画像を2次元画面に表示する装置において、取得した周方向の画像データに座標変換処理を施す変換手段と、該変換手段により座標変換処理が施された画像データを用いて、前記2次元画面上に設定した一方が他方を包含する2つの楕円に挟まれた領域に、所定の視点における周方向の画像を環状に表示する表示手段とを備えることを特徴とする。
【0015】
第8発明に係る映像表示装置は、第7発明において、前記周方向の画像データは実写映像の画像データであり、前記表示手段は、前記実写映像の取得場所を含む地図情報を前記2つの楕円のうちの小さい方の楕円内に表示すべくなしてあることを特徴とする。
【0016】
第9発明に係る映像表示装置は、第7発明において、前記周方向の画像データは家屋内部の実写映像の画像データであり、前記表示手段は、前記実写映像の取得場所を明示した前記家屋内部の見取り図を前記2つの楕円のうちの小さい方の楕円内に表示すべくなしてあることを特徴とする。
【0017】
第1発明及び第7発明にあっては、取得した周方向の画像データに座標変換処理を施して、新しい画像データを得、その得た画像データを用いて、2次元画面上に設定した一方が他方を包含する2つの楕円に挟まれた領域に、所定の視点に関する周方向の画像を環状に表示する。よって、表示されている複数のものの位置関係(角度の関係)がユーザには分かり易い。また、周方向の画像であることをユーザは直ちに認識する。2次元画面上の2つの異なる楕円に挟まれた領域に周方向の画像を表示するため、使用する楕円の種類に応じて種々の視点に関する周方向の画像をユーザに呈示する。ここで、周方向の画像とは、ある点を中心としたその周りの情景を示す画像を意味しており、360°全周域の画像であっても良いし、その360°全周域の一部の画像であっても良い。
【0018】
第2発明及び第8発明にあっては、周方向の実写映像の撮影場所を含む地図情報を、周方向の画像と共に表示する。よって、どの場所における周方向の画像であるかをユーザは容易に認識する。
第3発明及び第9発明にあっては、家屋内部の実写映像の取得場所を明示した家屋内部の見取り図を、家屋内部の実写映像と共に表示する。よって、家屋内部の全体概要を現場に行くことなくユーザは容易に認識する。
【0019】
第4発明にあっては、周方向の画像を回転表示する。よって、ユーザは臨場感を味わえる。
【0021】
第5発明にあっては、表示されている所定物体の近傍にマークを表示しておき、その表示されているマークをユーザが選択した場合には、その所定物体に関する情報(文字情報または画像情報)を表示する。よって、表示されている所定物体(例えば美術館,博物館など)に関する詳細な情報をユーザに提供するため、ユーザにとって便利である。
【0022】
第6発明にあっては、所定の画像領域が所定位置(例えば正面位置)に表示される際に、その画像領域に関する情報(例えばその画像領域における美術館,博物館などに関する情報)を表示する。よって、表示領域に関する詳細な情報を、最適なタイミングにて見落としなくユーザに提供するため、ユーザにとって便利である。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面を参照して具体的に説明する。
図1は、本発明の画像表示装置の構成を示すブロック図である。この画像表示装置は、主制御部1,入力部2,表示部3,座標変換部4,第1格納部5,第2格納部6,ROM7,RAM8などを備えている。
【0024】
主制御部1は、具体的にはCPUで構成されており、バス9を介して画像表示装置の上述したようなハードウェア各部と接続されていて、それらを制御すると共に、ROM7に格納されたコンピュータプログラムに従って、種々のソフトウェア的機能を実行する。
【0025】
入力部2は、後述するような複数の表示形態の中の1つの表示形態の選択指示、どの場所における周方向の画像を表示するかの地点の選択指示、画像の回転指示、詳細情報の選択指示などのユーザによる種々の指示入力を外部から受け付ける。表示部3は、2次元画面を有しており、周方向全域の実写映像の画像データに応じた周方向の一部または全部の映像を、必要に応じてその場所における地図画像も併せて、その画面上に表示する。
【0026】
座標変換部4は、所定の複数の地点夫々を中心にして実写により得られたパノラマ映像を表示用の周方向映像にすべく、画像データの座標変換処理を行う。この座標変換処理については後述する。第1格納部5は、座標変換部4にて座標変換された表示用の周方向全域の画像データを格納している。また、第2格納部6は、地図画像表示用の地図データを格納している。
【0027】
ROM7は、本発明の画像表示装置の動作に必要な種々のソフトウェアのプログラムを予め格納している。RAM8は、ソフトウェアの実行時に発生する一時的なデータを記憶する。
【0028】
次に、動作について説明する。図2,図3は、本発明の画像表示方法の処理手順を示すフローチャートであり、図2は映像(画像データ)の変換・格納処理、図3は映像(画像データ)の読み出し・表示処理を表している。
【0029】
まず、周方向全域の実写のパノラマ映像からなる画像データを入力する(ステップS1)。図4は、入力される周方向全域の実写の画像データを取得するための全方位撮影装置の一例を示す斜視図である。この図4に示す構成の全方位撮影装置は、本発明者等が提案した新しいタイプの全方位撮影装置である(特開平11−174603号公報)。
【0030】
図4において、31は金属製の凸面鏡であり、支持体32に取り付け支持されている。凸面鏡31の頂部と対向する位置には、レンズ,CCDなどを有するカメラ33が配置されており、カメラ33は透明な筒体34を介して凸面鏡31に連結されている。筒体34は、一端側が凸面鏡31の外周の支持体32に固定されると共に、他端側が光透過用の窓孔35を有する連結部材36を介してカメラ33に接続されている。また、凸面鏡31の頂部には、先端側が凸面鏡31の軸線延長上をカメラ33方向に延出する棒状体37を設けている。
【0031】
このような構成により、カメラ33の光軸を中心とした360度の全方位からの光が筒体34を介して凸面鏡31に当たり、カメラ33のレンズに集光されて周方向全域の画像データを取得することができる。筒体34の内面反射光が凸面鏡31にてカメラ33のレンズに集光されて、取得画像データの精度が低下する可能性があるが、筒体34の内面で反射して凸面鏡31に達するような光は、その内面で反射する前に必ず凸面鏡31の軸線延長上を横切ることになるため、その位置に棒状体37を設けておくことにより、内面反射されて凸面鏡31に達するような光を全てこの棒状体37で遮ることができる。よって、取得画像データの精度の向上を図れる。
【0032】
上述したような全方位撮影装置にて取得されて入力された周方向全域のパノラマ映像の画像データに対して、座標変換部4にて座標変換処理を施して表示用としての周方向映像の画像データを得る(ステップS2)。図5はこの座標変換を説明するための図である。
【0033】
図5(a)は変換前の入力されたパノラマ映像を示し、図5(b)は変換後の表示用の周方向映像を示している。図5(a)のu−v座標系に示す周方向360°の実写のパノラマ映像は、横w,縦hの大きさを有している。このパノラマ映像を、図5(b)のx−y座標系に示す2つの楕円(外側の大きな楕円は中心C(Cx ,Cy )で長径Cw ,短径Ch 、内側の小さな楕円は中心D(Dx ,Dy )で長径Dw ,短径Dh )に挟まれた領域で表示できるように座標変換を以下のように行う。
【0034】
パノラマ映像とx−y座標系での上記2つの楕円とが与えられている場合、パノラマ映像での任意の画素P(u,v)が変換されるx−y座標系での画素P′(x,y)は次のようにして求められる。
【0035】
パノラマ映像上のA(u,h)及びB(u,0)に対応するx−y座標系での点A′及びB′は夫々下記(1)及び(2)で示される。
【0036】
【数1】
Figure 0003641747
【0037】
P′は、A′B′をv:(h−v)に内分する点であるので、下記(3)で示される。
【0038】
【数2】
Figure 0003641747
【0039】
そして、主制御部1は、以上のようにして座標変換処理が施されたx−y座標系での表示用の画像データを第1格納部5に格納する(ステップS3)。
【0040】
主制御部1は、入力部2を介してユーザから映像表示の指示がなされたか否かを判断する(ステップS11)。その指示がなされた場合(S11:YES)、主制御部1は、入力部2によるユーザの指示入力を検知して、ユーザが希望する地点及び表示形態、並びに、地図表示希望の有無を検出する(ステップS12)。
【0041】
主制御部1は、検出した地点における画像データを第1格納部5から読み出して表示部3へ送る(ステップS13)。また、主制御部1は、地図表示が希望されている場合に(ステップS14:YES)、その地点を示す地図データを第2格納部6から読み出して表示部3へ送る(ステップS15)。
【0042】
表示部3は、送られた画像データに基づく周方向の映像と、送られた地図データに基づく地図画像とを表示画面に表示する(ステップS16)。一方、地図表示が希望されていない場合に(S14:NO)、表示部3は、送られた画像データに基づく周方向の映像のみを表示画面に表示する(ステップS17)。表示画面に表示される周方向の映像は、円筒の内周面に表示された所定の視点から見た際の状態で表示される。具体的には、後述するように、表示画面上での2つの楕円で挟まれた領域に表示される。
【0043】
なお、上述した例では、パノラマ映像の画像データが座標変換された画像データを格納しておき、その座標変換された画像データを読み出して周方向映像を表示するようにしたが、これとは異なり、パノラマ映像の画像データを格納しておき、周方向の映像表示時にその格納しておいた画像データに座標変換処理を施すようにしても良い。
【0044】
以下、本発明による周方向全域の映像の表示形態について説明する。図6〜図13は、表示部3の2次元画面におけるこれらの各種の表示形態の具体例を示している。
【0045】
図6に示す表示形態では、大きな楕円とこの大きな楕円の内部に収まる小さな楕円とに挟まれた領域内に周方向の映像が表示され、小さな楕円の内部領域及び大きな楕円の外部領域には地図画像が表示されている。図6の例は、前述した図5(b)での楕円の位置関係に合致している。これらの周方向の映像及び地図画像は位置関係を一致させて表示されている。また、地図画像における矢印の位置は、表示されている周方向映像の撮影中心を示しており、その矢印の向きは表示されている周方向映像の視線方向に一致している。この周方向の映像は、地図画像と共に、所定の点(矢印の位置)を中心として回転表示可能であり、この回転指示は入力部2を介して外部からユーザによってなされる。よって、地図画像にて場所を確認しながら、ユーザは周方向の映像を視認できる。
【0046】
また、図7に示す表示形態では、大きな楕円と小さな楕円とが交差しており、それらに挟まれた領域(一方の楕円の内側であって他方の楕円の外側である領域)に周方向の映像が表示され、両楕円の共通の内部領域及び外部領域には地図画像が表示されている。矢印の意味及び回転表示が可能である点などは、図6の表示形態と同じである。なお、入力部2を介したユーザからの指示入力により、2つの楕円の形状(中心,長径,短径)を変化させながら図6のような表示状態から図7の表示状態へ連続的に表示状態を変えることができる。
【0047】
図8に示す表示形態では、周方向の映像が図6と同様に2つの楕円に挟まれた領域内に表示されているが、地図画像は小さな楕円の内部領域にのみ表示されている。このようにした場合には、大きな楕円の外部領域に他の種類の情報を表示することができる。なお、この例では、撮影中心が飛行機で示されている。
【0048】
図9に示す表示形態では、ユーザが特に視認したい正面方向の所定の角度範囲の映像については、歪ませずに矩形状の映像にて表示する。このようにした場合には、ユーザは正面の映像をはっきりと見ることができる。
【0049】
図10に示す表示形態では、座標変換していないパノラマ映像も矩形状に併せて表示する。このようにした場合には、従来のパノラマ映像表示と本発明の周方向映像表示との対応を容易に確認できる。
【0050】
図11(a),(b)に示す表示形態では、視線方向の地平面とのなす角度(仰角)に応じた周方向の映像を表示する。例えば、図11(a)では仰角=0°であり、図11(b)は仰角=15°の場合の表示例を示している。このようにした場合には、異なる仰角での周方向映像をユーザは見ることができる。なお、このような異なる仰角の周方向映像を表示する際に、比較的視野範囲が広い(図5(a)のhが大きい)パノラマ映像を準備しておき、そこから位置を異ならせて部分的に切り出した複数のパノラマ映像を用いるようにすれば、その表示処理を容易に行うことができる。
【0051】
図12に示す表示形態では、環状の表示領域の前面部を切り抜き、その部分には周方向映像を表示せずに地図画像を表示している。このようにした場合には、周方向の映像であることを直ちに認識できる環状の印象を損なうことなく、前方の映像を明瞭にユーザに呈示できる。
【0052】
図13に示す表示形態では、図10と同様に、矩形状にパノラマ映像を併せて表示しており、更に、そのパノラマ映像に複数のポイントマーク(図中○印)が表示されている。このポイントマークは、表示される周方向映像における更に詳細な情報をユーザに提供するために設けられている。即ち、入力部2を介してユーザが何れかのポイントマークを選択指示したことを主制御部1が検知した際に、そのポイントマークが付されている物体、本例では美術館に関する詳細な情報、具体的には開館時間,展示物などの美術館の案内情報を別の画面に表示する。なお、この例では、矩形状のパノラマ映像にポイントマークを表示することとしたが、環状に表示した周方向の映像または地図画像にポイントマークを表示するようにしても良い。
【0053】
ポイントマークの選択指示によって、詳細な情報を表示するようにしたが、これとは異なり、周方向の映像を回転表示しており、詳細な情報を有する画像領域が中心に表示される時点を主制御部1が検知した際に、その画像領域における詳細な情報を別の画面に自動的に表示するようにしても良い。このような場合には、詳細な情報の見落としが防止される。
【0054】
なお、図13に示す例では、詳細な情報を文字情報としたが、詳細な情報は建造物の内部写真などのような画像情報であっても良いことは勿論である。
【0055】
なお、上述した例では、2つの楕円を組合わせた領域内に周方向の映像を表示する場合について説明したが、座標変換の式を変えることにより、他の種類の図形を組合わせた領域内に周方向の映像を表示することも可能である。
【0056】
なお、上述した例では、図4に構成を示す全方位撮像装置を用いて取得したパノラマ映像を利用する場合について説明したが、普通のカメラにて撮影した異なる方向の実写映像をつなぎ合わせて取得したパノラマ映像、または、魚眼レンズを備えたカメラを用いて取得したパノラマ映像をを用いる場合でも、本発明を同様に実施できることは勿論である。普通のカメラの場合、ある点を中心にカメラを回して外向きに撮影した複数の映像をつなぎ合わせてパノラマ映像としても良いし、または、ある環状線上にカメラを回して内向き撮影した複数の映像をつなぎ合わせてパノラマ映像としても良い。
【0057】
また、上述した例では、環状に表示する周方向の画像が全域実写映像である場合について説明したが、周方向の画像として、これ以外に、実写映像の一部を修正した画像、実写映像の一部にアニメーション画像を組み込ませた画像、全域がアニメーションである画像などを表示する場合であっても、それらの画像の表示に本発明を適用できることは勿論である。
【0058】
上述したような構成の映像表示装置は、不動産屋に設置して客への対応時に有効利用できる。ある家屋の内容を客が知りたい場合、その家屋の内部を実写した映像を上述の画像表示装置で表示する。図14は、この場合の表示例を示している。部屋の内部を撮影した実写映像に基づく周方向の映像が、地図情報としてのその家屋の間取りを表す画像と共に表示される。この表示では、単なる平面的な写真とは異なり、家屋内部の全体概要をユーザは容易に確認することができ、視察のためにその家屋の現場に行く必要がなくなる。
【0059】
次に、本発明の表示方法を利用した画像表示システムの一例について説明する。図15は、この画像表示システムの構成図である。図中10は、ユーザが携帯する携帯端末装置(PDA:Portable Digital Assistant)であり、携帯端末装置10は、自身の位置を検出するGPS(Global Positioning System)センサ11と、図1と同様の表示部3と、インターネット20との通信を行う通信部12と、これらのハードウェア各部を制御するCPU13とを有する。
【0060】
また、15は所定の場所に固設されたセンタ装置であり、センタ装置15は、図1と同様の座標変換部4,第1格納部5及び第2格納部6と、インターネット20との通信を行う通信部16と、これらのハードウェア各部を制御するCPU17とを有する。なお、上述の画像表示装置と同様に、入力されたパノラマ映像の画像データに座標変換部4で座標変換処理を施して得られた表示用の画像データが、予め第1格納部5に格納されている。
【0061】
次に、動作について説明する。ユーザが携帯する携帯端末装置10のGPSセンサ11にて位置情報が検出され、検出された位置情報がインターネット20を介してセンタ装置15へ伝送される。そして、センタ装置15にて、その位置情報に応じた周方向の画像データ及び地図データが第1格納部5及び第2格納部6から夫々読み出され、読み出されたこれらのデータがインターネット20を介して携帯端末装置10へ伝送される。
【0062】
そして、ユーザが存する場所における周方向の映像が、その近傍の地図画像と共に、携帯端末装置10の表示部3に表示される。この結果、ユーザは自身の存在場所での周方向の映像をリアルタイムで視認できる。
【0063】
なお、上述した全ての例では、地図画像を併せて表示するようにしたが、周方向の画像のみを表示するようにしても良いことは言うまでもない。
【0064】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明では、2次元の表示画面において、所定の視点に関する周方向の画像を環状に表示するようにしたので、表示されている複数のものの位置関係(角度の関係)をユーザが容易に分かることができ、また、周方向の画像であることをユーザは瞬時に認識できる。
【0065】
また本発明では、周方向の実写映像の取得場所を含む地図情報を、周方向の画像と共に表示するようにしたので、どの場所における周方向の画像であるかをユーザは容易に認識することができる。
【0066】
また本発明では、周方向の画像を回転表示するようにしたので、ユーザは臨場感を味わうことができる。
【0067】
また本発明では、2次元画面上の2つの異なる楕円に挟まれた領域に周方向の画像を表示するようにしたので、使用する楕円の種類を変えることによって、種々の視点に関する周方向の画像をユーザに呈示できる。
【0068】
また本発明では、表示されている所定物体の近傍にマークを表示しておき、そのマークをユーザが選択した場合に、その所定物体に関する詳細な情報を表示するようにしたので、表示されている所定物体に関する詳細な情報をユーザに提供できて、ユーザ利便性を向上できる。
【0069】
更に本発明では、所定の画像領域が正面などの所定位置に表示される際に、その画像領域に関する詳細な情報を表示するようにしたので、表示領域に関する詳細な情報を、最適なタイミングにて見落としなくユーザに提供できて、ユーザ利便性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像表示装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の画像表示方法の処理手順(映像の変換・格納処理)を示すフローチャートである。
【図3】本発明の画像表示方法の処理手順(映像の読み出し・表示処理)を示すフローチャートである。
【図4】周方向全域の実写画像データを取得するための全方位撮影装置の一例を示す斜視図である。
【図5】本発明の表示方法における座標変換を説明するための図である。
【図6】本発明における周方向の映像の表示形態の一例を示す図である。
【図7】本発明における周方向の映像の表示形態の他の例を示す図である。
【図8】本発明における周方向の映像の表示形態の更に他の例を示す図である。
【図9】本発明における周方向の映像の表示形態の更に他の例を示す図である。
【図10】本発明における周方向の映像の表示形態の更に他の例を示す図である。
【図11】本発明における周方向の映像の表示形態の更に他の例を示す図である。
【図12】本発明における周方向の映像の表示形態の更に他の例を示す図である。
【図13】本発明における周方向の映像の表示形態の更に他の例を示す図である。
【図14】本発明の画像表示方法の利用例を示す図である。
【図15】本発明の画像表示システムの構成図である。
【図16】周方向の映像の従来の表示例を示す図である。
【符号の説明】
1 主制御部
2 入力部
3 表示部
4 座標変換部
5 第1格納部
6 第2格納部
7 ROM

Claims (9)

  1. 周方向の画像を2次元画面に表示する方法において、取得した周方向の画像データに座標変換処理を施し、座標変換処理が施された画像データを用いて、前記2次元画面上に設定した一方が他方を包含する2つの楕円に挟まれた領域に、所定の視点における周方向の画像を環状に表示することを特徴とする画像表示方法。
  2. 前記周方向の画像データは実写映像の画像データであり、前記実写映像の取得場所を含む地図情報を前記2つの楕円のうちの小さい方の楕円内に表示する請求項1記載の画像表示方法。
  3. 前記周方向の画像データは家屋内部の実写映像の画像データであり、前記実写映像の取得場所を明示した前記家屋内部の見取り図を前記2つの楕円のうちの小さい方の楕円内に表示する請求項1記載の画像表示方法。
  4. 前記周方向の画像を、前記2次元画面上の所定の位置を中心として回転表示する請求項1〜3の何れかに記載の画像表示方法。
  5. 表示した画像における所定物体の近傍にマークを表示させ、該マークの選択によって前記所定物体に関する情報を表示する請求項1〜3の何れかに記載の画像表示方法。
  6. 所定の画像領域が所定位置に表示される際に、前記所定の画像領域に関する情報を表示する請求項1〜3の何れかに記載の画像表示方法。
  7. 周方向の画像を2次元画面に表示する装置において、取得した周方向の画像データに座標変換処理を施す変換手段と、該変換手段により座標変換処理が施された画像データを用いて、前記2次元画面上に設定した一方が他方を包含する2つの楕円に挟まれた領域に、所定の視点における周方向の画像を環状に表示する表示手段とを備えることを特徴とする画像表示装置。
  8. 前記周方向の画像データは実写映像の画像データであり、前記表示手段は、前記実写映像の取得場所を含む地図情報を前記2つの楕円のうちの小さい方の楕円内に表示すべくなしてある請求項7記載の画像表示装置。
  9. 前記周方向の画像データは家屋内部の実写映像の画像データであり、前記表示手段は、前記実写映像の取得場所を明示した前記家屋内部の見取り図を前記2つの楕円のうちの小さい方の楕円内に表示すべくなしてある請求項7記載の画像表示装置。
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