JP3640934B2 - 成形用型の分離方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、医療用具として使用するポリマーの成形品を成形用鋳型の中で重合成形して、重合後に当該成形型から分離して取り出す方法に関する。更に詳細には、本発明は、成形用型において重合成形された医療用具から不純物を抽出後、医療用具を成形用型から取り出す方法であって、該成形用型に医療用具が内蔵した状態で亜臨界ないしは超臨界流体に接触させる工程、成形用型を分離し重合成形された医療用具を取り出す工程を含むことを特徴とする方法である。
多くのポリマー成形品は、モノマー、オリゴマー、マクロマー又はプレポリマーなど重合性の材料を成形用型内に配置し、次いでその材料を重合させることにより製造される。典型的にこのようにして成形された成形品は、その表面および内部に取り除くことが出来るか、抽出することが出来る未重合材料及び不純物を含む。医療用具としてポリマー成形品を使用するためには、これら取り除くことが出来るか抽出することが出来る材料を取り除くことは、生物学的悪影響を出来るだけ少なくする上で重要である。
また、成形用型で重合して医療用具を製造する上で、成形用鋳型で形成された重合物は、その表面、端部などその外観形状を損傷することなく、成形用型から分離、開放されることが重要である。
【0002】
一方、これら医療用具はその生体適合性を高めるために、その表面が親水性であることが求められ、多くの場合そのポリマー組成物に親水性のモノマー成分を含有させて重合されるが、重合成形型がポリプロピレン、塩化ビニルなど疎水性ポリマーで出来ていると成形品の表面が疎水性となり、重合後に成形品の表面をプラズマ処理等で親水性を付与する工程が必要となる。これを解決するために、重合成形型を極性基を有するポリマーにすると成形品の表面が親水性となり、後処理をしなくても優れた親水性を有する成形品が得られるが、重合成形型とポリマー成形品が強固に密着し、重合物の表面、端部に分離、開放時の微細な損傷が生じ易くなる。
本発明は、成形用型に医療用具が内蔵した状態で亜臨界ないしは超臨界流体に接触させる工程、成形用型を剥離し重合成形された医療用具を取り出す工程を含むことを特徴とする方法に関する。
【0003】
【従来の技術】
成形用型で医療用具特にコンタクトレンズを成形後、コンタクレンズを分離、開放するための慣用の方法は、例えば米国特許第5、264、161号明細書に開示されているように、加熱した水中でレンズを徐々に分離し、手で取り出す方法がある。しかしながら、レンズの分離が十分でなく取扱いの注意不足により欠陥品になり易く、手間もかかるものであった。また、離形剤、例えばワックス又はシリコーン製剤が成形用型に塗布されてから重合しうる材料を注入し重合成形する方法があるが、重合過程でこれら離形剤が重合しうる材料中に溶解し、十分な作用を発揮しなくなり用いることができない。
【0004】
特表2001−502364号公報、特表平11−500078号公報、特表平9−511000号公報には、成形された物品を抽出溶媒に接触させる工程、及びガスが液化した液体に接触させて物品を取り出し、かつ抽出する方法が記載されているが、抽出媒体に接触させるために成形用型を開放させてから行う必要があり、重合性の材料と成形用型との界面が簡単に開放出来る場合に限られ、例えば、成形型がポリプロピレンで形成された場合には適用できるが、ポリプロピレンなど非極性材料の成形型で重合成形したコンタクトレンズは、その表面が疎水性となっておりそのままではコンタクトレンズとして必要な親水性が無く、装用時に涙液がはじかれ曇りの原因となるためプラズマ処理などのレンズの後処理が必要であった。また、極性基をもつポリマーで形成された成形型では、レンズが型に強固に結合し成形型を開放することが出来ず適用できない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者は、成形用型内で医療用具、特にコンタクトレンズを重合し製造するにあたり、成形用型を簡便に分離し、重合成形された未重合材料および不純物の含有量が少ない医療用具を欠陥なく取り出す方法について鋭意検討し、本発明を完成するに至った。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、医療用具とくにコンタクトレンズを製造するにあたり、成形用型に医療用具が内蔵した状態で亜臨界ないしは超臨界流体に接触させる工程、成形用型を分離し重合成形された医療用具を取り出す工程を含むことを特徴とする方法である。
本発明の成形用型は上下二つの鋳型からなり、その二つの鋳型の間に重合性モノマー、オリゴマー、マクロマー等のポリマー組成物を入れて重合させ、その重合後の成形用型が合わさった状態、すなわち成形用型に医療用具が内蔵した状態で亜臨界ないしは超臨界流体に接触させるものである。成形用型は重合性モノマー、オリゴマー、あるいはマクロマー等に侵されない材質であれば任意のものが使用されるが、極性基を有するポリマーから選択された1種以上のポリマーからなるものが得られる医療用具の表面の親水性が優れるため好ましい。
【0007】
極性基を有するポリマーとしては、水酸基、ニトリル基、カルボキシル基、ポリオキシエチレン基、アミド基、ウレタン基、エステル基などの基を含有するポリマーがあり、水との接触角が90°以下のものが好ましい。その例としては、例えば、ポリアミド、ポリイミド、ポリウレタン、ポリエチレンテレフタレートあるいはポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル、エチレンビニルアルコール共重合体、アクリロニトリル−スチレン共重合体あるいはアクリロニトリル−メチルアクリレート共重合体などのアクリルニトリル共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体から選ばれた1種以上のポリマーが挙げられる。特に接触角が70°〜75°のものが得られる医療用具の親水性が優れるため好ましく、この例としてはエチレンビニルアルコール共重合体、ポリエチレンテレフタレートが挙げられる。
【0008】
本発明で使用する亜臨界ないしは超臨界流体は、医療用具を侵食しないものであれば使用可能で特に制約はなく、メタン、エタン、エチレン、クロロトリフルオロメタン、モノフルオロメタン、キセノン、亜酸化窒素、二酸化炭素などが挙げられるが、材料に残留しないこと、入手が容易であり、安全性が高く取り扱い易いことから二酸化炭素が好ましい。
また、亜臨界ないしは超臨界流体として、二酸化炭素99.7重量%〜50重量%、及び超臨界二酸化炭素に溶解可能な有機物で、極性を付与して流体の溶解能力を高める働きをするもの(以下「エントレーナー」と称する)0.3重量%〜50重量%からなる流体も使用が可能で、エントレーナーとしては、水、メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコールから選ばれた1種以上が使用できる。
【0009】
本発明の亜臨界ないしは超臨界流体は、その流体の特性に合わせて種々の温度、圧力で使用されるが、二酸化炭素を使用する場合、亜臨界流体は15.8℃〜31℃の温度で、少なくとも4.9MPaの圧力で使用され、超臨界流体は31℃超〜60℃の温度で、少なくとも7.4MPaの圧力で使用される。接触させる流体は亜臨界状態あるいは超臨界状態のいずれか一方だけでも良く、またその両方の状態で処理しても良い。処理時間は成形型の形状、大きさ、医療用具の材質及びその形状等に応じて決定されるが、一般的には3分以上処理される。
本発明で亜臨界ないしは超臨界流体に接触された成形用型は、その処理後に成形用型は分離され重合成形された医療用具を取り出す。分離の方法は、二つに合わさった型を逆にして内型を離脱する方法、真空吸引機で内型を吸引して持ち上げて分離する方法、てこの原理で内型をめくって外す方法等が使用できる。医療用具はこの時に同時に分離されるか、一方の成形型に同伴されて分離される。医療用具はそのまま、あるいは水による膨潤工程など次工程に受け渡されて最終製品となる。
【0010】
本発明の医療用具は、上記の亜臨界ないしは超臨界流体による処理時に同時にその中に残留している、未重合モノマー、マクロマー、低分子生成物などの不純物も抽出される。その抽出度合いは、医療用具の材質、亜臨界ないしは超臨界流体の種類、使用温度、圧力により異なるが、本発明の目的である成形用型の分離の為には低分子成分のみの抽出が行われる条件が好ましい。例えば、二酸化炭素を使用する場合、16℃〜50℃の温度範囲、5Mpa〜20Mpaの圧力範囲で処理される。特に、25℃〜40℃の温度範囲、6MPa〜16MPaの圧力範囲で処理するのが、医療用具の形状への影響が少なく、型分離性が良く好ましい。温度が高すぎると、また圧力が20MPaを越えて高い条件では、逆に成形用型の分離性が悪くなり、医療用具を分離し、取り出す時に表面に微少の欠陥が生じ易くなる。この理由は定かではないが、これら条件では高分子成分まで抽出され、それにより医療用具特にコンタクトレンズの様に厚みが薄くかつ曲率を有する成形物は、抽出により収縮が起きるため成形用型に吸着してしまう為と考えられる。
【0011】
本発明は、その表面の親水性が重要となる医療用具一般に使用され、コンタクトレンズ、眼内レンズ、心臓弁、人工血管、人工輸尿管、横隔膜、腎臓透析膜、人工肺、カテーテルなどに使用出来るが、特にコンタクトレンズに有用である。コンタクトレンズとしては、ハードレンズ、含水ソフトレンズおよび非含水ソフトレンズに使用でき、中でも酸素透過性が高いハードコンタクトレンズ及びソフトコンタクトレンズに使用できる。特に、酸素透過係数が40以上で、含水率が9%以上である含水ソフトコンタクトレンズに好ましい。
そのコンタクトレンズの素材には特に制限はないが、例えば、親水性シロキサニルメタアクリレート、親水性モノマー及び架橋剤を含む重合体からなるソフトコンタクトレンズ、親水性シロキサニルマクロマー、親水性モノマーび架橋剤を含む重合体からなるソフトコンタクトレンズなどが挙げられる。
その具体例としては、例えば、少なくとも以下のa)の1種または2種以上およびb)の1種または2種以上を重合してなる材料が挙げられる。
【0012】
a)式(1)で表される親水性ポリシロキサンモノマー
【化1】
Figure 0003640934
式中、R1 、R2 、R3 、R4 はそれぞれ炭素数1〜12の炭化水素基またはトリメチルシリル基から選ばれた基である。
【0013】
Xは、次の式(2)で表される重合性置換基である。
【化2】
Figure 0003640934
(ここで、R5 は水素又はメチル基、Z1 は−NHCOO−、−NHCONH−、−OCONH−R6 −NHCOO−、−NHCONH−R7 −NHCONH−および−OCONH−R8 −NHCONH−、から選ばれた連結基(R6 、R7 、R8 は炭素数2〜13の炭化水素基)であり、mは0〜10、nは3〜10、pはmが0のとき0であり、mが1以上のとき1である。qは0〜20の整数である。)
【0014】
構造Yは下記式で表される構造単位[I]および[II]が結合してなり、構造単位[I]と[II]の結合数の比率は[I]/[II]=0.1〜200であり、[I]と[II]の合計数は10〜1000である。
【化3】
Figure 0003640934
(ここで、R9 及びR10は、それぞれ炭素数1〜12の炭化水素基、炭素数1〜12のフッ素置換炭化水素基及びトリメチルシロキシ基から選択された基であって、同一でも異なっていてもよい。R11及びR12は、それぞれ炭素数1〜12の炭化水素基、トリメチルシロキシ基又は親水性置換基からなる基であって、R11又はR12の少なくとも一方は親水性置換基である。ここでいう親水性置換基とは、水酸基、オキシアルキレン基から選ばれた置換基が少なくとも1個結合してなる鎖状又は環状の炭化水素基である。)
b)N−ビニル基を有するアミド基含有モノマー
【0015】
具体的には以下の材料などが挙げられる。
上記式(1)における構造Yが下記式で表される構造単位[I’]、[II’]および[III ’]が結合してなる材料。
【化4】
Figure 0003640934
式中、R13は、親水性基であって、水酸基、オキシアルキレン基から選ばれた置換基が少なくとも1個結合してなる鎖状又は環状の炭化水素基である。
上記の構造Yにおいて、構造単位[I’][II’][III ’]の結合数の比率が([I’]+[II’])/[III ’]=0.5〜100、[II’]/[I’]=0〜1であり、さらに[I’]と[II’]と[III ’]の合計数は10〜1000である。
【0016】
上記式(1)の親水性ポリシロキサンモノマーの親水性置換基が次の式(3)または式(4)で表される基である材料。
【化5】
−R14(OH)a (3)
(ここで、R14は、炭素数3〜12の炭化水素基であって、炭素炭素間に、−O−、−CO−、−COO−からなる基を挟んでいてもよく、−OH基は同一炭素原子上には1個のみ置換され、aは1より大きい数である。)
【化6】
−R15−(OR16b −OZ2 (4)
(ここで、R15は、炭素数3〜12の炭化水素基であって、炭素炭素間に、−O−、−CO−、−COO−からなる基を挟んでいてもよい。R16は、炭素数2〜4の炭化水素基であって、bが2以上の場合、異なる炭素数であってもよい。bは1〜200であり、Z2 は水素原子、炭素数1〜12の炭化水素基又は−OCOR17(R17は炭素数1〜12の炭化水素基)から選ばれた基を示す。)
【0017】
上記式(1)の親水性ポリシロキサンモノマーの親水性置換基が次の式(5)、式(6)、式(7)より選ばれてなる材料。
【化7】
−C3 6 OH (5)
−C3 6 OCH2 CH(OH)CH2 OH (6)
−C3 6 OC2 4 OH (7)
上記式(1)の親水性ポリシロキサンモノマーの親水性基が次の式(8)または(9)式より選ばれてなる材料。
【化8】
−C3 6 (OC2 4 c OH (8)
−C3 6 (OC2 4 d OCH3 (9)
(c、dは2〜40である。)
【0018】
化合物b)のN−ビニル基を有するアミド基含有モノマーが、N−ビニルホルムアミド、N−ビニルアセトアミド、N−ビニルイソプロピルアミド、N−ビニル−N−メチルアセトアミド、N−ビニルピロリドン、N−ビニルカプロラクタムから選ばれてなる材料。
化合物a)親水性ポリシロキサンモノマーが10〜99重量%、化合物b)N−ビニル基を有するアミド基含有モノマーが1〜80重量%である共重合体からなる材料。
【0019】
本発明の材料には架橋性モノマーを含んでも良く、たとえば、式(10)に示す架橋性モノマーを含んで共重合してなる材料。
【化9】
Figure 0003640934
[ここで、R16及びR18は、水素原子又はメチル基でであり、同じでも異なっていてもよい。Z3 は、−NHCOO−連結基であり、R17は炭素数2〜10の炭化水素基又は−(CHO)CH−で表されるポリオキシエチレン基(gは2〜40を表す)から選択され、fは0〜10、eはfが0のとき0であり、fが1以上のとき1である。]
【0020】
下記式(11)で示す架橋性モノマーを含んで共重合してなる材料。
【化10】
Figure 0003640934
【0021】
【実施例】
以下に実施例、比較例を用いて本発明を更に詳細に説明する。
なお、実施例、比較例におけるレンズ特性の評価方法は以下の通りである。
1.含水率
レンズを生理食塩水に37℃で72時間静置した後、レンズを取り出し表面付着水を拭き取り秤量した。次に80℃で真空下で恒量になるまで乾燥し、その重量を秤量し重量変化から下式により求めた。
含水率(%)=(重量変化/乾燥前重量)×100
2.酸素透過係数
コンタクトレンズ協会標準Dk値測定法に準じて理化精機工業(株)製のK−316−I;PI型フィルム酸素透過測定装置を使用して電極法により測定した。試料片は直径約14mm、厚さ約0.1〜0.5mmのレンズを鋳型で作製し測定に供した。測定は35℃で生理食塩水中で測定した。試料厚みに対する酸素透過量の傾きから酸素透過係数を求めた。
単位は(ml・cm/cm2 ・sec・mmHg)×10-11 で表した。
【0022】
3.水濡れ性
精製水中に浸漬していたレンズを取り出し、表面の付着水をふき取った後、25℃で10分間放置。続いて精製水中に10秒間浸漬した後、垂直に引き上げ水濡れ性を評価した。水膜が5秒以上保持される水濡れ性を良好、1〜5秒のものを可、1秒以下の場合を不可とした。
4.接触角
接触角測定装置(協和界面科学(株)製CA−DT型)を用い、25℃で材料表面と水滴との接触角を測定した。
5.光学的透明性
目視による。曇りなく透明性なものを良好、曇りがあり半透明なものを可、白濁し不透明ないものを不可とした。
【0023】
【実施例1】
[ヒドロシラン基含有ポリシロキサンジオール(A1)の合成]
オクタメチルシクロテトラシロキサン150g、1,3,5−トリメチルトリフルオロプロピルシクロトリシロキサン22.6g、1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロキサン17.4g、1,3−ビス(4−ヒドロキシプロピル)テトラメチルジシロキサン7.2g、クロロホルム200g、トリフルオロメタンスルホン酸1.5g、をフラスコ中で25℃、24時間撹拌後、pHが中性になるまで精製水で繰り返し洗浄する。水を分離後、クロロホルムを減圧下で留去した。残液をイソプロパノールに溶解、メタノールで再沈澱し分離した液を真空下で揮発分を除いたところ、透明粘凋液が得られた。下記式で表されるヒドロシランを有するシロキサンジオール(A1)を98g得た。なお、連結基Yの構造式が各シロキサンのブロック体であるかのような式を示しているが、実際はランダム構造を含んでおり、ここでは各シロキサンの割合のみを表す。以下の合成例においても同様である。
【0024】
【化11】
Figure 0003640934
【0025】
[ヒドロシラン基含有ポリシロキサンジメタクリレート(B1)の合成]
上記ポリシロキサンジオール(A1)50g、メタクリロイルオキシエチルイソシアネート3.9g、乾燥アセトン100g、ジブチルチンジラウリレート0.02g、を褐色フラスコ中に加え、窒素雰囲気下で25℃、24時間撹拌した後、精製水1.4gを加えさらに3時間撹拌する。アセトンを減圧下で留去し、残液をメタノールで洗浄後、再度真空下で揮発分を除去したところ、透明な粘凋液が得られた。下記式で表されるヒドロシラン基を有するポリシロキサンジメタクリレート(B1)48.7gが得られた。
【0026】
【化12】
Figure 0003640934
【0027】
[アルコール基含有ポリシロキサンジメタクリレート(C1)の合成]
上記ポリシロキサンジメタクリレート(B1)48g、アリルアルコール11.6g、イソプロピルアルコール96g、酢酸カリウム0.04g、塩化白金酸10mg、ジ−t−ブチルクレゾール10mgを還流冷却器付きフラスコに仕込み、窒素雰囲気下で50℃で3時間加熱撹拌した。反応液をろ別後、イソプロパノールを減圧下で留去したのち、メタノール/水混合液で洗浄した。さらに真空下で、揮発分を除去したところ、透明な粘凋液が得られた。下記式で示されるアルコール基含有ポリシロキサンジメタクリレート(C1)であった。
【0028】
【化13】
Figure 0003640934
【0029】
上記合成例に記載のアルコール基含有ポリシロキサンジメタクリレート(C1)80重量部、N−ビニル−N−メチルアセトアミド(以下「VMA」と称す)10重量部、イソボルニルメタクリレート(以下「IBM」と称す)5重量部、テトラエチレングリコールジメタクリレート(以下「4ED」と称す)5重量部及び2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド(以下「TPO」と称す)0.5重量部を添加し、撹拌混合させた。その後、ポリエチレンビニルアルコール樹脂(以下「EVOH」樹脂と称す)(日本合成化学工業株式会社製;ソワライトS)からなるコンタクトレンズ成形用鋳型中にモノマー混合液を入れ、光照射装置内で1時間紫外線を照射したところ、レンズ状の重合体を得た。
【0030】
得られた重合体を内包する成形用型10個を超臨界流体処理設備(サーモセパレーションプロダクツ(株)製;X−10型)にて、二酸化炭素で40℃の温度、12MPaの圧力で8分間処理した。取り出した成形用型を逆さにするか、てこで軽く開くと型が分離し、レンズは片方の型に付着して得られた。続いてレンズが付着した型を水に浸漬してレンズを剥離し、90℃にて3時間加熱して完全に含水したレンズを得た。得られたレンズは欠け、割れ等の欠陥が無く、透明で柔軟性があり、水濡れ性も良好であった。物性を評価したところ含水率10%、酸素透過係数(Dk)は256×10-11 であった。なお、用いたEVOH樹脂の水との接触角は73°であった。
【0031】
【実施例2】
実施例1において、超臨界流体の処理を50℃の温度、10MPaの圧力で行った他は同様の方法でレンズを得た。型の分離は容易に行われ、得られたレンズは欠陥が無く透明なレンズで、水濡れ性は良好であった。
【実施例3】
実施例1において、超臨界流体の処理を33℃の温度、16MPaの圧力で行った他は同様の方法でレンズを得た。型の分離は容易に行われ、得られたレンズは全て欠陥が無く透明なレンズで、水濡れ性は良好であった。
【0032】
【実施例4】
実施例1において、超臨界流体の処理を30℃の温度、6MPaの圧力で30分間行った他は同様の方法でレンズを得た。型の分離は容易に行われ、得られたレンズは全て欠陥が無く透明なレンズで、水濡れ性は良好で、含水率11%、酸素透過係数(Dk)は250×10-11 であった。
【実施例5】
実施例1において、超臨界流体の処理を25℃の温度、6.5MPaの圧力で10分間、次いで35℃の温度、12.5MPaの圧力で10分間行った他は同様の方法でレンズを得た。型の分離は容易に行われ、得られたレンズは全て欠陥が無く透明なレンズで、水濡れ性は良好で、含水率11%、酸素透過係数(Dk)は260×10-11 であった。
【0033】
【比較例1】
実施例1において、重合後得られた重合体を内包する成形用型を、超臨界流体で処理することに変えて、そのまま型を分離する試みをしたが、2つの成形型は強固に接合し容易に分離できなかった。分離できてもレンズが破損し製品は得られなかった。
【比較例2】
実施例1において、重合後得られた重合体を内包する成形用型を、超臨界流体で処理することに変えてエチルアルコール中に浸漬した。30分浸漬しても型の分離は不可能で、無理に分離させるとレンズが破損した。エチルアルコール中に一晩浸漬して同様にレンズを得た。得られたレンズは実施例1とほぼ同じ品質のレンズであったが、一部のレンズではレンズ端部に微細な欠けが認められた。型の分離が可能になるまでにアルコール中に一晩浸漬する必要があることが明らかとなった。
【0034】
【比較例3】
実施例1において、超臨界流体処理を二酸化炭素の50℃の温度、25MPaの圧力で120分間行った他は同様に処理した。得られた成形用型を分離しようと試みたが、10個中8個は型が強く接合し分離は困難で、分離してもレンズが破損した。2個は比較的容易に分離可能であったが、レンズ端部に微少な欠け、キズが認められた。
【比較例4】
実施例1において、使用した成形用型をポリプロピレン製のものに変えた他は同様にしてレンズを製作した。超臨界流体で処理した成形型は簡単に分離し、レンズも一部が型から剥離していた。含水したレンズには欠け、割れ等の欠陥が無く、透明で柔軟性があり、物性を評価したところ含水率10%、酸素透過係数(Dk)は255×10-11 であった。しかし、水濡れ性は不可でレンズ表面はほとんど水濡れが無い様態であった。なお、用いたポリプロピレン樹脂の水との接触角は110°であった。
【0035】
【発明の効果】
本発明は、医療用具として使用するポリマーの成形品を成形用鋳型の中で重合成形して、重合後に当該成形型から容易に分離して取り出す方法に関する。更に詳細には、本発明は、重合成形された医療用具の中の未重合物などの不純物をその成形型ごと抽出し、成形型の分離を容易にし、かつ取り出す方法で従来24時間以上の処理時間が必要であった型分離工程を数分で可能とし、得られる製品の品質も優れたものとする方法を提供する。

Claims (9)

  1. 極性基を有するポリマーから選択された1種以上のポリマーからなる成形用型において重合成形された医療用具から不純物を抽出後、医療用具を成形用型から取り出す方法であって、該成形用型に医療用具が内蔵した状態で25〜40℃の温度範囲、6MPa〜16MPaの圧力範囲の亜臨界ないしは超臨界流体に接触させる工程、成形用型を分離し重合成形された医療用具を取り出す工程を含むことを特徴とする方法。
  2. 亜臨界ないしは超臨界流体が二酸化炭素である請求項1に記載の方法。
  3. 医療用具がコンタクトレンズである請求項1または2に記載の方法。
  4. 極性基を有するポリマーが、水酸基、ニトリル基、カルボキシル基、ポリオキシエチレン基、アミド基、ウレタン基、エステル基のいずれかの基を含有するポリマーである請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
  5. 極性基を有するポリマーが、水との接触角が90°以下のものである請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
  6. 極性基を有するポリマーが、ポリアミド、ポリイミド、ポリウレタン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、エチレンビニルアルコール共重合体、アクリロニトリル−スチレン共重合体、アクリロニトリル−メチルアクリレート共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体から選ばれた1種以上のポリマーである請求項1〜5のいずれかに記載の方法。
  7. 亜臨界ないしは超臨界流体が二酸化炭素99.7重量%〜50重量%及びエントレーナー0.3重量%〜50重量%からなる請求項1〜のいずれかに記載の方法。
  8. エントレーナーが、水、メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコールから選ばれた1種以上である請求項に記載の方法。
  9. 医療用具が酸素透過係数が40以上でであり、含水率が9%以上である含水ソフトコンタクトレンズである請求項1〜のいずれかに記載の方法。
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