JP3638049B2 - サッシレス・ウェザストリップの型成形部 - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のボディ開口周縁に装着されるウェザストリップに関し、特に、ハードトップタイプの乗用車のボディパネル及びドアパネルに装着されるサッシレス・ウェザストリップの型成形部の構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来の自動車のボディ開口周縁に装着されるウェザストリップ、特に、ハードトップタイプの乗用車のボディパネル及びドアパネルに装着されるサッシレス・ウェザストリップは、通常、図３に示したように、フロントドアFrD 及びリアドアRrD とボディパネル（図示せず）との間にあって、 略均等の横断面形状で連続的に形成されたサッシレスルーフサイド・ウェザストリップの押出成形部１及びサッシレスドア・ウェザストリップの押出成形部３と、これらの押出成形部１及び２の端末部に接着される各種型成形部２から成っていた。
【０００３】
これら各種型成形部２は、配設箇所に応じて複雑な形状に構成されているが、ボディパネルあるいはドアパネルに対する取付けを容易に且つ確実に行うために、一般に、その内部に予め所望の形状に加工された平板状のインサートパネルを具備して成っていた。
上述した平板状のインサートパネルは、通常、成形金型中に挿入され、同金型に注入されたゴム材と一体成形される所謂インサート成形されたものである。図４及び図５に、サッシレスドア・ウェザストリップの押出成形部３の端末部に接着され、更にドアパネル５に取り付けられた従来インサート成形である型成形部２の一例を示した。
【０００４】
図４は、ドアパネル５に取り付けられ且つドアパネル５とドアトリム６との間にあってドアガラス７及びベルトラインアウター17に近接して配設された従来の型成形部２を示す斜視図であり、図５は、図４のA-A 線に沿って切断した断面図である。
型成形部２内に包含されているインサートパネル４は、図４において破線で示したように、全体が略Ｌ字状に折り曲げ加工された平板から成り、更に、図５に示したように、必要に応じて開口部８を穿設している。また、型成形部２中にインサートパネル４を挿入していったい成形した後、開口部８へクリップ９の首部11を挿着して、インサートパネル４を頭部12とインサートパネル抑え部16で挟み込むことによって型成形部２と一体化している。
ドアパネル５に穿設された開口部にクリップ９の足部13を挿入し、型成形部２の外面からクリップ９の頭部12との間の薄肉部14を指先15によって押圧しながら、クリップ９のフィン部10をドアパネル５の開口部へ嵌着させるこにより型成形部２のドアパネル５に対する取付け、固定を行っていた。
特に、クリップ９の頭部12が薄肉部14によって被覆されたこの種の型成形部２は、外部から頭部12が見えないので、美観を保つことが可能になり、好ましいものとされている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した従来の型成形部２は、クリップ９の頭部12によって生じる薄肉部14を介して頭部12が、殆ど直接的に指先15に当接し、頭部12の形状あるいはサイズ更に薄肉部14の硬度によって指先15を痛めたり傷つけ易い欠点があった。
ボディパネルに取り付けるサッシレスルーフサイド・ウェザストリップの押出成形部１の端末部に接着された従来の型成形部２も、同様の欠点を有していた。
【０００６】
本発明は、前述した従来技術のサッシレス・ウェザストリップの押出成形部に接着される型成形部の問題点を解消し、取付け操作がより安全で容易なサッシレス・ウェザストリップの型成形部を提供することを目的とするものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本発明のかかる目的は、自動車のボディパネルに装着されるサッシレスルーフサイド・ウェザストリップの型成形部及びドアパネルに装着されるサッシレスドア・ウェザストリップの型成形部であって、前記各型成形部が、予め所望の形状に加工された平板部に穿設した開口部を包囲するように、厚肉部を前記平板部の表面に具備するインサートパネル部材、及び前記厚肉部によって画成された中央凹部内に頭部が収容され、前記開口部を経て前記平板部を貫通するクリップの首部、を夫々内包するように型成形されて成ることを特徴とするサッシレス・ウェザストリップの型成形部によって達成される。
【０００８】
更に、本発明のかかる目的は、前記イサートパネル部材が、前記厚肉部における中央凹部の最大深さを前記頭部の最大高さよりも大きく設定して成ることを特徴とするサッシレス・ウェザストリップの型成形部によって達成される。
【０００９】
本発明のサッシレス・ウェザストリップの型成形部が、予め所望の形状に加工された平板部に穿設した開口部を包囲するように、厚肉部を前記平板部の表面に具備するインサートパネル部材、及び前記厚肉部によって画成された中央凹部内に頭部が収容され、前記開口部を経て前記平板部を貫通するクリップの首部、を夫々内包するように型成形されて成るので、前記厚肉部に沿って指先を型成形部の外面に当てるだけでサッシレス・ウェザストリップの型成形部のボディパネルあるいはドアパネルに安全に且つ容易に取付けられる。
【００１０】
更に、本発明のサッシレス・ウェザストリップの型成形部は、前記インサートパネル部材が、前記厚肉部における中央凹部の最大深さを前記ヘッド部の最大高さよりも大きく設定して成るので、前記ヘッド部が前記中央凹部から前記型成形部の外面方向に突出することが回避される。
【００１１】
更に、本発明のサッシレス・ウェザストリップの型成形部は、前記インサートパネル部材が、前記開口部と略同心円状に前記厚肉部の前記中央凹部を形成し、略環状の前記厚肉部をその外周縁に向けて厚さが漸減するように形成せしめたので、前記環状の厚肉部が指先を前記ヘッド部から一層安全に保護する役目を果たし、更に漸減する厚さによって型成形部との密着性も増す。
【００１２】
【発明の実施の形態】
本発明のサッシレス・ウェザストリップの型成形部の一実施態様について、添付した図面に基づき以下に詳述する。
本発明に関連するサッシレス・ウェザストリップ全体の構成は、各型成形部のインサートパネル部材を除く他の部分が前述した従来サッシレス・ウェザストリップと同等の構成を採るので、押出成形部の説明は割愛し、型成形部の要部構造についてのみ説明する。
図１は、図５の従来サッシレス・ウェザストリップの型成形部２に準じた断面図によって本発明のサッシレス・ウェザストリップの型成形部20を示したものであり、図２は、本発明のサッシレス・ウェザストリップの型成形部20に使用されるインサートパネル部材40の一部を拡大して示した斜視図である。
【００１３】
先ず、本発明のサッシレス・ウェザストリップの型成形部20において最も特徴的な点は、そのインサートパネル部材40の構成にあり、即ち、予め所望の形状に加工された平板部41と、該平板部41に穿設した開口部42を包囲するように、厚肉部43を前記平板部41の表面に具備して成っている。更に、好ましくは、前記インサートパネル部材 40は、前記厚肉部43における中央凹部44の最大深さＨを前記頭部12の最大高さｈよりも大きく設定する。更に、好ましくは、前記インサートパネル部材 40は、前記開口部42と略同心円状に前記厚肉部43の前記中央凹部44を形成し、略環状の前記厚肉部43をその外周縁に向けて厚さが漸減するように形成せしめる。
【００１４】
一方、本発明のサッシレス・ウェザストリップの型成形部20は、前記厚肉部43によって画成された前記中央凹部44内に前記頭部12が収容され、前記開口部42を経て前記平板部41を貫通するクリップ９の首部11、を夫々内包できるようなインサートパネル40が一体成形される。その後、型成形部20にクリップ９の首部11がインサートパネル４に取付けられる。
このように構成される本発明のサッシレス・ウェザストリップの型成形部20は、前記サッシレスルーフサイド・ウェザストリップ１及びサッシレスドア・ウェザストリップ３とともに、ボディパネル及びドアパネルに対し指先とグリップを利用して装着される。
【００１５】
以上、記述した本発明のサッシレス・ウェザストリップの型成形部20は、次に記すような新規な効果を奏するものである。
即ち、本発明のサッシレス・ウェザストリップの型成形部20は、予め所望の形状に加工された平板部41に穿設した開口部42を包囲するように、厚肉部43を前記平板部41の表面に具備するインサートパネル部材40、及び前記厚肉部43によって画成された中央凹部44内に頭部12が収容され、前記開口部42を経て前記平板部41を貫通するクリップ９の首部11、を夫々内包するように取付けされて成るので、前記厚肉部43に沿って指先15を型成形部20の外面に当てるだけでサッシレス・ウェザストリップ１あるいは３の型成形部20のボディパネルあるいはドアパネルに安全に且つ容易に取付けることが可能になった。
【００１６】
更に、本発明のサッシレス・ウェザストリップの型成形部20は、前記インサートパネル部材 40が、前記厚肉部43における中央凹部44の最大深さＨを前記頭部12の最大高さｈよりも大きく設定して成るので、前記頭部12が前記中央凹部44から前記型成形部20の外面方向に突出することを回避可能になった。
【００１７】
更に、本発明のサッシレス・ウェザストリップの型成形部20、前記インサートパネル部材 40が、前記開口部42と略同心円状に前記厚肉部43の前記中央凹部44を形成し、略環状の前記厚肉部43をその外周縁に向けて厚さが漸減するように形成せしめたので、前記環状の厚肉部43が指先15を前記頭部12から一層安全に保護する役目を果たし、更に漸減する厚さによって型成形部20との密着性を増加させることが可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図１】図１は、図５の従来サッシレス・ウェザストリップの型成形部２に準じ且つ図２のB-B 線に沿って切断した本発明のサッシレス・ウェザストリップの型成形部20の断面図である。
【図２】図２は、本発明のサッシレス・ウェザストリップの型成形部20に使用されるインサートパネル部材40の一部を拡大して示した斜視図である。
【図３】図３は、ハードトップタイプの乗用車におけるサッシレス・ウェザストリップ全体の側面図である。
【図４】図４は、従来のサッシレスドア・ウェザストリップ３及び型成形部２の斜視図である。
【図５】図５は、図４のA-A 線に沿って切断した従来のサッシレスドア・ウェザストリップ３及び型成形部２の断面図である。
【符号の説明】
１ サッシレスルーフサイド・ウェザストリップ
２ 型成形部
３ サッシレスドア・ウェザストリップ
４ 従来のインサートパネル部材
５ ドアパネル
６ ドアトリム
７ ドアガラス
８ 開口部
９ グリップ
10 フィン部
11 首部
12 頭部
13 足部
14 薄肉部
15 指先
16 インサートパネル抑え部
17 ベルトラインモールアウター
20 本発明のサッシレス・ウェザストリップの型成形部
21 薄肉部
40 本発明のインサートパネル部材
41 平板部
42 開口部
43 厚肉部
44 中央凹部
Ｈ 中央凹部の最大深さ
ｈ ヘッド部の最大高さ
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のボディ開口周縁に装着されるウェザストリップに関し、特に、ハードトップタイプの乗用車のボディパネル及びドアパネルに装着されるサッシレス・ウェザストリップの型成形部の構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来の自動車のボディ開口周縁に装着されるウェザストリップ、特に、ハードトップタイプの乗用車のボディパネル及びドアパネルに装着されるサッシレス・ウェザストリップは、通常、図３に示したように、フロントドアFrD 及びリアドアRrD とボディパネル（図示せず）との間にあって、 略均等の横断面形状で連続的に形成されたサッシレスルーフサイド・ウェザストリップの押出成形部１及びサッシレスドア・ウェザストリップの押出成形部３と、これらの押出成形部１及び２の端末部に接着される各種型成形部２から成っていた。
【０００３】
これら各種型成形部２は、配設箇所に応じて複雑な形状に構成されているが、ボディパネルあるいはドアパネルに対する取付けを容易に且つ確実に行うために、一般に、その内部に予め所望の形状に加工された平板状のインサートパネルを具備して成っていた。
上述した平板状のインサートパネルは、通常、成形金型中に挿入され、同金型に注入されたゴム材と一体成形される所謂インサート成形されたものである。図４及び図５に、サッシレスドア・ウェザストリップの押出成形部３の端末部に接着され、更にドアパネル５に取り付けられた従来インサート成形である型成形部２の一例を示した。
【０００４】
図４は、ドアパネル５に取り付けられ且つドアパネル５とドアトリム６との間にあってドアガラス７及びベルトラインアウター17に近接して配設された従来の型成形部２を示す斜視図であり、図５は、図４のA-A 線に沿って切断した断面図である。
型成形部２内に包含されているインサートパネル４は、図４において破線で示したように、全体が略Ｌ字状に折り曲げ加工された平板から成り、更に、図５に示したように、必要に応じて開口部８を穿設している。また、型成形部２中にインサートパネル４を挿入していったい成形した後、開口部８へクリップ９の首部11を挿着して、インサートパネル４を頭部12とインサートパネル抑え部16で挟み込むことによって型成形部２と一体化している。
ドアパネル５に穿設された開口部にクリップ９の足部13を挿入し、型成形部２の外面からクリップ９の頭部12との間の薄肉部14を指先15によって押圧しながら、クリップ９のフィン部10をドアパネル５の開口部へ嵌着させるこにより型成形部２のドアパネル５に対する取付け、固定を行っていた。
特に、クリップ９の頭部12が薄肉部14によって被覆されたこの種の型成形部２は、外部から頭部12が見えないので、美観を保つことが可能になり、好ましいものとされている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した従来の型成形部２は、クリップ９の頭部12によって生じる薄肉部14を介して頭部12が、殆ど直接的に指先15に当接し、頭部12の形状あるいはサイズ更に薄肉部14の硬度によって指先15を痛めたり傷つけ易い欠点があった。
ボディパネルに取り付けるサッシレスルーフサイド・ウェザストリップの押出成形部１の端末部に接着された従来の型成形部２も、同様の欠点を有していた。
【０００６】
本発明は、前述した従来技術のサッシレス・ウェザストリップの押出成形部に接着される型成形部の問題点を解消し、取付け操作がより安全で容易なサッシレス・ウェザストリップの型成形部を提供することを目的とするものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本発明のかかる目的は、自動車のボディパネルに装着されるサッシレスルーフサイド・ウェザストリップの型成形部及びドアパネルに装着されるサッシレスドア・ウェザストリップの型成形部であって、前記各型成形部が、予め所望の形状に加工された平板部に穿設した開口部を包囲するように、厚肉部を前記平板部の表面に具備するインサートパネル部材、及び前記厚肉部によって画成された中央凹部内に頭部が収容され、前記開口部を経て前記平板部を貫通するクリップの首部、を夫々内包するように型成形されて成ることを特徴とするサッシレス・ウェザストリップの型成形部によって達成される。
【０００８】
更に、本発明のかかる目的は、前記イサートパネル部材が、前記厚肉部における中央凹部の最大深さを前記頭部の最大高さよりも大きく設定して成ることを特徴とするサッシレス・ウェザストリップの型成形部によって達成される。
【０００９】
本発明のサッシレス・ウェザストリップの型成形部が、予め所望の形状に加工された平板部に穿設した開口部を包囲するように、厚肉部を前記平板部の表面に具備するインサートパネル部材、及び前記厚肉部によって画成された中央凹部内に頭部が収容され、前記開口部を経て前記平板部を貫通するクリップの首部、を夫々内包するように型成形されて成るので、前記厚肉部に沿って指先を型成形部の外面に当てるだけでサッシレス・ウェザストリップの型成形部のボディパネルあるいはドアパネルに安全に且つ容易に取付けられる。
【００１０】
更に、本発明のサッシレス・ウェザストリップの型成形部は、前記インサートパネル部材が、前記厚肉部における中央凹部の最大深さを前記ヘッド部の最大高さよりも大きく設定して成るので、前記ヘッド部が前記中央凹部から前記型成形部の外面方向に突出することが回避される。
【００１１】
更に、本発明のサッシレス・ウェザストリップの型成形部は、前記インサートパネル部材が、前記開口部と略同心円状に前記厚肉部の前記中央凹部を形成し、略環状の前記厚肉部をその外周縁に向けて厚さが漸減するように形成せしめたので、前記環状の厚肉部が指先を前記ヘッド部から一層安全に保護する役目を果たし、更に漸減する厚さによって型成形部との密着性も増す。
【００１２】
【発明の実施の形態】
本発明のサッシレス・ウェザストリップの型成形部の一実施態様について、添付した図面に基づき以下に詳述する。
本発明に関連するサッシレス・ウェザストリップ全体の構成は、各型成形部のインサートパネル部材を除く他の部分が前述した従来サッシレス・ウェザストリップと同等の構成を採るので、押出成形部の説明は割愛し、型成形部の要部構造についてのみ説明する。
図１は、図５の従来サッシレス・ウェザストリップの型成形部２に準じた断面図によって本発明のサッシレス・ウェザストリップの型成形部20を示したものであり、図２は、本発明のサッシレス・ウェザストリップの型成形部20に使用されるインサートパネル部材40の一部を拡大して示した斜視図である。
【００１３】
先ず、本発明のサッシレス・ウェザストリップの型成形部20において最も特徴的な点は、そのインサートパネル部材40の構成にあり、即ち、予め所望の形状に加工された平板部41と、該平板部41に穿設した開口部42を包囲するように、厚肉部43を前記平板部41の表面に具備して成っている。更に、好ましくは、前記インサートパネル部材 40は、前記厚肉部43における中央凹部44の最大深さＨを前記頭部12の最大高さｈよりも大きく設定する。更に、好ましくは、前記インサートパネル部材 40は、前記開口部42と略同心円状に前記厚肉部43の前記中央凹部44を形成し、略環状の前記厚肉部43をその外周縁に向けて厚さが漸減するように形成せしめる。
【００１４】
一方、本発明のサッシレス・ウェザストリップの型成形部20は、前記厚肉部43によって画成された前記中央凹部44内に前記頭部12が収容され、前記開口部42を経て前記平板部41を貫通するクリップ９の首部11、を夫々内包できるようなインサートパネル40が一体成形される。その後、型成形部20にクリップ９の首部11がインサートパネル４に取付けられる。
このように構成される本発明のサッシレス・ウェザストリップの型成形部20は、前記サッシレスルーフサイド・ウェザストリップ１及びサッシレスドア・ウェザストリップ３とともに、ボディパネル及びドアパネルに対し指先とグリップを利用して装着される。
【００１５】
以上、記述した本発明のサッシレス・ウェザストリップの型成形部20は、次に記すような新規な効果を奏するものである。
即ち、本発明のサッシレス・ウェザストリップの型成形部20は、予め所望の形状に加工された平板部41に穿設した開口部42を包囲するように、厚肉部43を前記平板部41の表面に具備するインサートパネル部材40、及び前記厚肉部43によって画成された中央凹部44内に頭部12が収容され、前記開口部42を経て前記平板部41を貫通するクリップ９の首部11、を夫々内包するように取付けされて成るので、前記厚肉部43に沿って指先15を型成形部20の外面に当てるだけでサッシレス・ウェザストリップ１あるいは３の型成形部20のボディパネルあるいはドアパネルに安全に且つ容易に取付けることが可能になった。
【００１６】
更に、本発明のサッシレス・ウェザストリップの型成形部20は、前記インサートパネル部材 40が、前記厚肉部43における中央凹部44の最大深さＨを前記頭部12の最大高さｈよりも大きく設定して成るので、前記頭部12が前記中央凹部44から前記型成形部20の外面方向に突出することを回避可能になった。
【００１７】
更に、本発明のサッシレス・ウェザストリップの型成形部20、前記インサートパネル部材 40が、前記開口部42と略同心円状に前記厚肉部43の前記中央凹部44を形成し、略環状の前記厚肉部43をその外周縁に向けて厚さが漸減するように形成せしめたので、前記環状の厚肉部43が指先15を前記頭部12から一層安全に保護する役目を果たし、更に漸減する厚さによって型成形部20との密着性を増加させることが可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図１】図１は、図５の従来サッシレス・ウェザストリップの型成形部２に準じ且つ図２のB-B 線に沿って切断した本発明のサッシレス・ウェザストリップの型成形部20の断面図である。
【図２】図２は、本発明のサッシレス・ウェザストリップの型成形部20に使用されるインサートパネル部材40の一部を拡大して示した斜視図である。
【図３】図３は、ハードトップタイプの乗用車におけるサッシレス・ウェザストリップ全体の側面図である。
【図４】図４は、従来のサッシレスドア・ウェザストリップ３及び型成形部２の斜視図である。
【図５】図５は、図４のA-A 線に沿って切断した従来のサッシレスドア・ウェザストリップ３及び型成形部２の断面図である。
【符号の説明】
１ サッシレスルーフサイド・ウェザストリップ
２ 型成形部
３ サッシレスドア・ウェザストリップ
４ 従来のインサートパネル部材
５ ドアパネル
６ ドアトリム
７ ドアガラス
８ 開口部
９ グリップ
10 フィン部
11 首部
12 頭部
13 足部
14 薄肉部
15 指先
16 インサートパネル抑え部
17 ベルトラインモールアウター
20 本発明のサッシレス・ウェザストリップの型成形部
21 薄肉部
40 本発明のインサートパネル部材
41 平板部
42 開口部
43 厚肉部
44 中央凹部
Ｈ 中央凹部の最大深さ
ｈ ヘッド部の最大高さ
Claims (3)
- 自動車のボディパネルに装着されるサッシレスルーフサイド・ウェザストリップ(1) の型成形部(20)及びドアパネルに装着されるサッシレスドア・ウェザストリップ(3) の型成形部(20)であって、前記各型成形部(20)が、予め所望の形状に加工された平板部(41)に穿設した開口部(42)を包囲するように、厚肉部(43)を前記平板部(41)の表面に具備するインサートパネル部材 (40)、及び前記厚肉部(43)によって画成された中央凹部(44)内に頭部(12)が収容され、前記開口部(42)を経て前記平板部(41)を貫通するクリップ(9) の足部(10)、を夫々内包するように型成形されて成ることを特徴とするサッシレス・ウェザストリップの型成形部(20)。
- 前記インサートパネル部材 (40)が、前記厚肉部(43)における中央凹部(44)の最大深さ(H) を前記頭部(12)の最大高さ(h) よりも大きく設定して成ることを特徴とする請求項１に記載のサッシレス・ウェザストリップの型成形部(20)。
- 前記インサートパネル部材 (40)が、前記開口部(42)と略同心円状に前記厚肉部(43)の前記中央凹部(44)を形成し、略環状の前記厚肉部(43)をその外周縁に向けて厚さが漸減するように形成せしめたことを特徴とする請求項１に記載のサッシレス・ウェザストリップの型成形部(20)。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP02008596A JP3638049B2 (ja) | 1996-02-06 | 1996-02-06 | サッシレス・ウェザストリップの型成形部 |
Applications Claiming Priority (1)
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|---|---|---|---|
| JP02008596A JP3638049B2 (ja) | 1996-02-06 | 1996-02-06 | サッシレス・ウェザストリップの型成形部 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
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| JPH09207572A JPH09207572A (ja) | 1997-08-12 |
| JP3638049B2 true JP3638049B2 (ja) | 2005-04-13 |
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ID=12017277
Family Applications (1)
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| JP02008596A Expired - Fee Related JP3638049B2 (ja) | 1996-02-06 | 1996-02-06 | サッシレス・ウェザストリップの型成形部 |
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|---|---|---|---|---|
| JP5083008B2 (ja) * | 2008-04-15 | 2012-11-28 | トヨタ車体株式会社 | 車両のボディ構造 |
-
1996
- 1996-02-06 JP JP02008596A patent/JP3638049B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Publication date |
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| JPH09207572A (ja) | 1997-08-12 |
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