JP3637380B2 - Dental retainer - Google Patents
Dental retainer Download PDFInfo
- Publication number
- JP3637380B2 JP3637380B2 JP2001232997A JP2001232997A JP3637380B2 JP 3637380 B2 JP3637380 B2 JP 3637380B2 JP 2001232997 A JP2001232997 A JP 2001232997A JP 2001232997 A JP2001232997 A JP 2001232997A JP 3637380 B2 JP3637380 B2 JP 3637380B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wire
- resin
- embedded
- dental retainer
- dentition
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Dental Tools And Instruments Or Auxiliary Dental Instruments (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、歯科において矯正した歯を矯正した状態に保定するために歯に嵌着する歯科用リテーナー、詳しくは口腔内における上顎または下顎を覆うことのない歯科用リテーナーに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来からの歯科用リテーナーは、歯の外側面に接触する唇側線のワイヤーと歯の内側面に適合する凹凸を備えた合成樹脂部とよりなり、該ワイヤーと該合成樹脂部の凹凸との間の隙間部に歯を挿嵌することにより歯科用リテーナーを歯に嵌着するようにしたものであるが、このものにあっては、歯の内側に位置する合成樹脂部は適度の柔軟性を有することが必要である。しかして、上記従来の歯科用リテーナーは、このような柔軟性を有する合成樹脂部により歯に対する固定力(「固定力」とは歯を矯正した状態に固定する力をいうものとする。)を持たせるようにしているため、該合成樹脂部は必然的に大型化しており、厚く且つ広幅に形成されている。特に、上顎歯用リテーナーにおける合成樹脂部は口腔内における上顎(硬口蓋)のほぼ全体を覆っている。従来の歯科用リテーナーは、このような大型の合成樹脂部を備えているため、次のような問題が生じている。
(1)違和感があり、装着感が悪い。
(2)発音障害が生ずる。
(3)食事の際に物が食べにくく、飲食物の味覚が損なわれる。
(4)合成樹脂部は熱の伝導性が低いため、飲食物の温度を敏感に感ずることができない。
(5)合成樹脂部は臭いが付き易く汚れやすいため、不快である。
(6)合成樹脂部は大型の場合には割れやすい。
【0003】
歯科用リテーナーは極めて長期間にわたって使用し続ける必要があるため、これらの問題は歯科用リテーナーの使用者にとっては深刻であるとして、特開平8−168500号公報は、叙上問題解決の提案をしている。
【0004】
すなわち、図13〜17において、符号21aに示すものは上顎歯用リテーナー、符号21bに示すものは下顎歯用リテーナーである。上顎歯用リテーナー21aは、上顎歯3a、3a…の外側面5a、5a…に接触するワイヤ部23aの両端25a、25aを上顎歯3a、3a…の内側に位置する略U状の金属製支持部27aに連結し、該金属製支持部27aには上顎歯3a、3a…の内側面7a、7a…に適合する凹凸29a、29a…を備えた合成樹脂部31aを固定し、該ワイヤ部23aと該合成樹脂部31aの凹凸29a、29a…との間の隙間部33aに上顎歯3a、3a…を挿嵌するようにしたものである。一方、下顎歯用リテーナー21bは、下顎歯3b、3b…の外側面5b、5b…に接触するワイヤ部23bの両端25b、25bを下顎歯3b、3b…の内側に位置する略U状の金属製支持部27bに連結し、該金属製支持部27bには下顎歯3b、3b…の内面側7b、7b…に適合する凹凸29b、29b…を備えた合成樹脂部31bを固定し、該ワイヤ部23bと該合成樹脂部31bの凹凸29b、29b…との間の隙間部33bに下顎歯3b、3b…を挿嵌するようにしたものである。
【0005】
ワイヤ部23a、23bは一例としてコバルトクローム合金により形成する。金属製支持部27a、27bは例えばチタン合金、コバルトクローム合金、PGA(白金合金)等により形成する。合成樹脂部31a、31bは例えばポリカーボネート、アクリル樹脂等の適度の柔軟性を備えた材料により形成する。
【0006】
上顎歯用リテーナー21aにおける合成樹脂部31aには一端35′を金属支持部27aに固定した金属製第一補強部材35、35を埋設している。
【0007】
また、下顎歯用リテーナー21bにおける合成樹脂部31bには一端37′を金属支持部27bに固定した金属製第二補強部材37、37を貫通させ、該金属製第二補強部材37、37の他端37′′を該合成樹脂部31bより突出させている。
【0008】
前記上顎歯用リテーナー21aにおける合成樹脂部31aには一端39′を金属製支持部27aに固定した金属製第三補強部材39、39を貫通させ、該金属製第三補強部材39、39における合成樹脂部31aから突出した他端39′′をワイヤ部23aに固定している。
【0009】
しかして、この歯科用リテーナーにおいては、合成樹脂部と略U状の金属支持部の両者を極めて薄くかつ狭幅のものとすることができる。したがって、これを上顎歯または下顎歯に取り付けたときでも、口腔内における上顎または下顎は該歯科用リテーナーにより覆われることがない。ゆえに下記の効果を発揮する。
(1)違和感がなく、装着感が良い。
(2)発音障害が生じない。
(3)食事の際に物が食べ易く、飲食物の味覚が損なわれることはない。
(4)熱の伝導性が低い合成樹脂部は極めて薄くかつ狭幅であるため、飲食物の温度を敏感に感ずることができる。
(5)臭いが付き易く、汚れやすい合成樹脂部は極めて薄くかつ狭幅であるため、清潔である。
(6)支持部は金属製であるため、丈夫である。
(7)合成樹脂部は小型化されるため、割れが生ずるおそれはない。
【0010】
金属製第一補強部材35は合成樹脂部を補強する。したがって、合成樹脂部は丈夫なものとなる。
【0011】
金属製第二補強部材37の前記他端を歯の上面に係止させることにより、歯科用リテーナーは歯に対しより確実に固定される。
【0012】
金属製第三補強部材39により、歯科用リテーナーを歯に対しより確実に固定することができる。
としている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに叙上のリテーナーにあっては、以下列記の諸難点がみられる。
(1)「合成樹脂部と略U状の金属製支持部の両者を極めて薄くかつ狭幅のものとすることができる。」としているが、その内容は、チタン合金、コバルトクローム合金、PGA(白金合金)等の扁平鍛造体の一方の端面に合成樹脂部の顎歯の内側面に適合する凹凸を備えた反対面を接続させる態様に固定(支持)(図14、15、17)されてなるものであり、この両部材の単なる貼り合わせ(合成樹脂部を金属製支持部でバックアップしたものと解される)のみをもっては合成樹脂部(金属製支持部についても同様)についての補強効果はあまり期待し得るものではない。
【0014】
(2)頻繁に着脱されるものを、口蓋部を覆う取付基盤を省略して歯列に沿う円弧状のワイヤーループ体で代替するとしたが、単なる板状の円弧状ループ枠では繰り返し縦、横、上下に加わるねじれに対して永続的に耐えることは極めて困難であるという新たな問題が生じるが、かかる脆弱性についての補完手当てがない。
【0015】
(3)合成樹脂と金属製支持部の相互補強効果が小さいため、合成樹脂部の減少度合いも大きくすることができず、そのため装着時の違和感等を充分に小さくするまでには至っていない。
【0016】
(4)金属製支持部は直接口蓋、舌あるいは食品等に触れるため、チタン合金、コバルトクローム合金、PGA(白金合金)等の扁平鍛造体を使用する必要があり、材料コストは必然的に高くなる。
【0017】
(5)ワイヤー部が歯の外側面の全領域にわたって露出しており、審美的な観点から問題があり、ひいては使用者に心理的にも悪影響を与える。
【0018】
また、さらに叙上の特開平8−168500号公報も含め、従来からの歯科用リテーナーには、歯列矯正後の後戻りの主要因の一つである、歯列の外側面からの、口輪筋、頬筋などの口腔周囲筋の圧力を、効果的に分散、緩和するための有効な機能を有せず、該圧力が直接、前歯部あるいは臼歯部の歯列に負荷し、後戻りを誘発してしまうという大きな問題点が、依然解消されずにある。
【0019】
本発明は叙上の従来技術における問題点を解消すべく創案されたものであり、その目的とするところは、合成樹脂部と金属製支持部の効果的な相互補強方法により、特に歯列矯正後の後戻りにつながる、歯列の外側面からの、口輪筋、頬筋などの口腔周囲筋の圧力を効果的に緩和する機能を有し、同時にローコスト、合成樹脂量の減量により優れた着用性を実現し、金属製支持部分の露出を最小限にすることにより審美的にも優れた、歯科用リテーナーを提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明の内、請求項1記載の発明の手段は、上顎用歯科用リテーナーにおいて、
両端にクラスプを有し、歯列の内側に沿う略U字状の補強ワイヤーと、両クラスプ間を連結する架橋ワイヤーが埋め込まれ、歯の内側面に適合する凹凸を有し、補強ワイヤーと架橋ワイヤーが埋め込まれた外形辺縁から4〜5mmだけ残して大部をくりぬいた形をとる口蓋辺縁に保持されるレジン床からなる支持部を有すること、
両端を前記クラスプの部分を含む補強ワイヤーに連結し、該補強ワイヤーの一部と歯列の一部を囲うループ枠を形成する保持ワイヤーと、該保持ワイヤーの一部を埋め込んだレジンパッドからなる緩衝部を有すること、
前記補強ワイヤーと、架橋ワイヤーまたは保持ワイヤーは互いにろう着されていること、
歯列側のレジン辺縁は前歯部が歯顎部、臼歯部が歯冠豊隆部までとしてレジン厚を最小限にすること、
支持部を口蓋に装着した状態で、前記緩衝部のレジンパッドが歯茎の外側面に対向する位置に隙間を形成しながら保持される構成とすること、
にある。
【0021】
請求項2記載の発明の手段は、下顎用歯科用リテーナーにおいて、
両端にクラスプを有し、歯列の内側に沿う略U字状の補強ワイヤーが埋め込まれ、歯の内側面に適合する凹凸を有し、補強ワイヤーが埋め込まれた外形辺縁から4〜5mmだけ残して大部をくりぬいた形をとる口蓋辺縁に保持されるレジン床からなる支持部を有すること、
両端を前記クラスプの部分を含む補強ワイヤーに連結し、該補強ワイヤーの一部と歯列の一部を囲うループ枠を形成する保持ワイヤーと、該保持ワイヤーの一部を埋め込んだレジンパッドからなる緩衝部を有すること、
前記補強ワイヤーと、保持ワイヤーは互いにろう着されていること、
歯列側のレジン辺縁は前歯部が歯顎部、臼歯部が歯冠豊隆部までとしてレジン厚を最小限にすること、
支持部を口蓋に装着した状態で、前記緩衝部のレジンパッドが歯茎の外側面に対向する位置に隙間を形成しながら保持される構成とすること、
にある。
【0022】
請求項1または請求項2記載の上記構成により、支持部では、レジンに補助ワイヤー、架橋ワイヤーが埋め込みされることで、レジン床とワイヤーの相互補強効果が充分に発揮され、該支持部自体で、歯列の内側への後戻りを抑止する機能を有し、さらに後述する緩衝部を確実にバックアップすることができる。
【0023】
口蓋後縁を横切るレジンバー(両側クラスプ間架橋ワイヤー埋め込み部)の存在で立体架構体となるため装着したリテーナーの沈下やねじれ、側方拡大した症例の後戻りを防ぎ、指示した適正な位置に装着ができ、繰り返しの着脱による外力でも適度な復元力を持ち、修理・修正も容易である。
【0024】
また、レジン床の口蓋への接触面積を小さくし、また薄肉にしても、支持部の機能が充分保持されるので、よって樹脂の使用量を大幅に低減することができ、着用時の違和感等の問題を改善することができる。
【0025】
また、ワイヤーをレジンで覆うので、直接口蓋や舌あるいは食品等に接触することがなく、ローコストな規格品でよく、コスト的に有利である。
【0026】
さらに、口蓋側の前歯部合成樹脂辺縁を舌でさわることにより舌の訓練が行うことができ、また前記レジンバーのバックアップで生じるレジン床部分の圧痕により患者の使用状況が認識できるという効果がある。
【0027】
次に緩衝部では、両端をクラスプの部分を含む補強ワイヤーに連結され、補強ワイヤーと共に、歯列の一部を囲うループ枠を形成する保持ワイヤーの一部を埋め込むことにより、補強、バックアップされた状態で、歯茎の外側面に対向する位置に隙間を形成しながら、保持されるレジンパッドにより、特に歯列矯正後の後戻りにつながる、歯列の外側面からの、口輪筋および頬筋などの口腔周囲筋の圧力を分散、緩和し、力が直接一部の歯列部にかかるのを防ぎ、歯列の変形を防ぐ。
【0028】
すなわち、レジンパッドと歯茎外側面との間に一定の隙間を形成しており、口腔周囲筋による圧力は直接一部の歯列に集中して負荷されることなく、スプリング的な効果により、レジンパッドから、保持ワイヤー、補強ワイヤー、最終的には前記支持部に伝わり、リテーナー全体の相互補完的な弾性変形により系全体に分散される。
【0029】
また、このレジンパッドが、歯列の外側に位置する金属性の保持ワイヤーの大部分を埋め込み、かつ歯列の上部の歯茎の部分に位置するので、金属部材部分の露出は少なく、さらにレジンパッド自体も外から見え難くなり、審美的にも優れたものである。
【0030】
請求項3または請求項6に記載の手段は、それぞれ請求項1または請求項2の発明の手段のうち、レジンパッドに埋め込まれた保持ワイヤー部分を波状に折り曲げた、波形状部とすることにある。
【0031】
請求項3または請求項6の上記構成により、保持ワイヤーによるレジンパッドへの補強、バックアップ効果がより発揮され、緩衝部が口輪筋、頬筋などの口腔周囲筋による圧力をより効果的に緩和する。
【0032】
請求項4に記載の手段は、請求項1または請求項3の、請求項7に記載の手段は請求項2または請求項6の発明の手段の内、レジンパッドを前歯部の歯茎の外側面に対向する位置に隙間を形成しながら保持する構成とした、ことにある。
【0033】
請求項4または請求項7の上記構成により、特に過度な口輪筋による圧力を効果的に緩和し、前歯部の歯列の変形を防ぐことができる。
【0034】
請求項5に記載の手段は、請求項1または請求項3の、請求項8に記載の手段は請求項2または請求項6の発明の手段の内、レジンパッドを臼歯部の歯茎の外側面に対向する位置に隙間を形成しながら保持する構成とした、ことにある。
【0035】
請求項5または請求項8の上記構成により、特に、過度な頬筋による圧力を効果的に緩和し、臼歯部の歯列の変形を防ぐことができる。
【0036】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図1〜12に基づいて説明する。
【0037】
図1は本発明の第1実施例を示し、上顎用歯科用リテーナーの実施例であり、支持部100aは第一大臼歯をCクラスプ104aで囲んだ基本的な形を示し、緩衝部110aが前歯部に位置した実施例である。
【0038】
支持部100aでは、歯の内側面に適合する凹凸を有するところの口蓋の辺縁レジン床101aは、囲成枠状であり、これに、前記Cクラスプ104aから歯の内側面に沿って延長されたU字状の補強ワイヤー102aが埋め込みされ、さらに、口蓋後縁を横切る(Cクラスプ104a、104a間に架設ろう着)架橋ワイヤー103aが残りの辺に埋め込みされている。
【0039】
なおこの例では最後臼歯をCクラスプ104aで囲う場合もある。
【0040】
図5は第1実施例において、支持部100aの、辺縁レジン床101a、補強ワイヤー102a、の前歯部、臼歯部での位置相関を示したもので、(緩衝部110aは省略)このような、歯列に対するレジンと補強ワイヤー102aの配置、および相互補強により、支持部100a自体で、歯列の内側への後戻りを抑止する機能を有し、さらに緩衝部110aを確実にバックアップすることができる。
【0041】
また図5は上記のようなレジンと補強ワイヤー102aとの相互補強効果による、合成樹脂使用量低減度合を示したものでもあり、後述する他の実施例においても同様の状況を示す。
【0042】
図1において、緩衝部110aは、前歯部の歯茎外側面の部分、左右対称の、2箇所に保持ワイヤー111aの一部を埋め込んだレジンパッド112aが配置され、保持ワイヤー111aはその両端を前記補強ワイヤー102aにろう着され、該補強ワイヤー102aの一部と左右の前歯部(中切歯、側切歯、犬歯計6本)を囲むようにしてループ枠を形成している。
【0043】
さらに詳細には、保持ワイヤー111aの両端は、歯列の内側部で左右対称に、それぞれ犬歯と第1小臼歯の間の隙間近傍に対向する位置で補強ワイヤー102aにろう着され、該隙間を通って歯列を横断し、歯列の外側に達し、その位置から上方に歯茎の略中央高さまで立ち上げ、さらに略90°水平方向に折り曲げ、歯茎の外側面と一定の隙間を形成しながら、該歯茎の外側周面に沿って、波状に折り曲げた、波形状部113aを形成させ、前歯部に略左右対称に配置された、構造である。
【0044】
左右対称に、2箇所、中切歯、側切歯、犬歯に渡って配置される、レジンパッド112aは、保持ワイヤー111aの歯茎外側周面の波形状部113aをその中に埋め込みながら、保持ワイヤー111aのバックアップにより、歯茎外側面との間に一定の隙間を形成しながら、その位置を保持している。
【0045】
また、両レジンパッド112a間の正中部分では、保持ワイヤー111aを露出させ、凹状に折り曲げた、凹形状部114a形成し(後述の第2実施例では凸形状部114bとなる。)、その部分に指を引っ掛けて、リテーナー全体の取り外しを可能な形状にしている。
【0046】
上記のような緩衝部110aの構成により、レジンパッド112aと歯茎の外側面との間に一定の隙間を形成しているので、口腔周囲筋、特に口輪筋による圧力が発生した状態においても、この圧力が直接、前歯部を構成する歯列に集中して負荷されることなく、スプリング的な効果により、レジンパッド112aから、保持ワイヤー111a、補強ワイヤー102a、最終的には前記支持部100aに伝わり、リテーナー全体の相互補完的な弾性変形により系全体に分散される。
【0047】
またこの緩衝部110aの大部分は、歯茎の高さ位置にあり、かつ保持ワイヤー111aの大部分はレジンパッド112a内に埋め込まれているので、開口しても目立つことが無く審美的にも優れたものである。
【0048】
図2は本発明の第2実施例を示し、下顎用歯科用リテーナーの実施例であり、上顎用を示した、実施例1と同様、支持部100bは第一大臼歯をCクラスプ104bで囲んだ基本的な形を示し、緩衝部110bが前歯部に位置した実施例である。
【0049】
歯の内側面に適合する凹凸を有するところの口蓋の辺縁レジン床101bは、U字状に連続し、これに、該Cクラスプ104bから延長された補強ワイヤー102bが埋め込まれている。
【0050】
なお、この例では最後臼歯をCクラスプ104bで囲む場合もある。
【0051】
また、第1実施例の上顎用と同様に、緩衝部110bでは、保持ワイヤー111bはその両端を補強ワイヤー102bにろう着され、該補強ワイヤー102bの一部と左右の前歯部(中切歯、側切歯、犬歯の計6本)を囲むようにしてループ枠を形成し、前歯部の歯茎外側面の部分、左右対称の位置に、2箇所、保持ワイヤー111bの波形状部113bを埋め込んだレジンパッド112bが配置されている。
【0052】
図3は本発明の第3実施例を示し、上顎用歯科用リテーナーの実施例であり、支持部100aの構成は第1実施例と同様である。
【0053】
緩衝部110aは、臼歯部の歯茎外側面の部分、左右対称の位置に、2箇所、保持ワイヤー111aの波形状113aを埋め込んだレジンパッド112aが配置され、保持ワイヤー111aはその一端を犬歯と第1小臼歯の間の隙間を通して補強ワイヤー102aに、他端を第一大臼歯を囲んだCクラスプ104aの該第1大臼歯の外側面に位置する部分にろう着され、補強ワイヤー102aの一部と臼歯部(第1小臼歯、第2小臼歯、第1大臼歯)を囲むようにしてループ枠を形成している。
【0054】
また、上記レジンパッド112aは、保持ワイヤー111aにより、第1小臼歯、第2小臼歯、第1大臼歯にわたって、歯茎外側面に対向し、一定の隙間を形成しながら、その位置を保持している。
【0055】
上記のような緩衝部110aの構成により、レジンパッド112aと歯茎の外側面との間に一定の隙間を形成しているので、口腔周囲筋、特に頬筋による圧力が発生した状態においても、この圧力が直接、臼歯部を構成する歯列に集中して負荷されることなく、スプリング的な効果により、レジンパッド112aから、保持ワイヤー111a、補強ワイヤー102a、最終的には前記支持部100aに伝わり、リテーナー全体の相互補完的な弾性変形により系全体に分散され、臼歯部の歯列の変形を防止することができる。
【0056】
図4は本発明の第4実施例を示し、下顎用歯科用リテーナーの実施例であり、支持部100bの構成は第2実施例と同様であり、緩衝部110bの構成は第3実施例と同様である。
【0057】
なお本発明に用いる、ワイヤーに関しては、実際レジン床の中に埋め込まれるのでどの部分でろう着しても構わず、またその太さは0.9mm線を使用しているが、必要に応じて他の太さの線を使用する場合もある。
【0058】
また緩衝部110a、110bに用いるレジンパッド112a、112bの厚さは2〜3mmのものが好ましく、歯茎の外側面とのあいだに形成する隙間は1mm程度が好適である。
【0059】
上記の第1〜4実施例では、支持部100a、100bの固定のための留め具として、Cクラスプ104a、104bを用いた例について記述したが、本発明においては、その目的に応じて、例えばアダムスクラスプ、二股Cクラスプ等の留め金を使用することがきる。たとえば第1臼歯と最後臼歯を二股Cクラスプで囲めば萌出途中の歯牙の咬合誘導が可能である。
【0060】
また、本発明の上顎用歯科用リテーナー、下顎用歯科用リテーナーの支持部100a、100bにも夫々多くのバリエーションがあり、以下図6〜12を参照しながら紹介する。(いずれの図においても緩衝部110a、または110bは省略して示す。)
【0061】
図6〜9は上顎用歯科用リテーナーのバリエーションである。
図6は、前歯・口蓋を横切るレジン床101aの正中部分に切開部121a、122aを設け露出の補強ワイヤー102a、架橋ワイヤー103aにオメガループ123a、124aを付加した形である。成長にあわせて側方への拡大・縮小が可能なだけでなく、術後の拡大・縮小も可能である。
【0062】
図7は、図6のものにおいて、前歯部の補強ワイヤー102aとレジン床101aを切断した形である。成長にあわせて側方への拡大・縮小が可能なだけでなく、術後の拡大・縮小も可能である。
【0063】
図8は、図1のものにおける前歯部のレジン床101aの正中部分に切開部121aを設け露出の補強ワイヤー102aにオメガループ123aをスポットとして付加した形である。スポットによる舌位の意識づけを強化するための形である。
【0064】
図9は、口蓋側歯頚部付近に沿わせた補強ワイヤー102aにレジンを切削のうえ補助弾線125aをろう着した形である。個々の歯牙の咬合誘導が可能である。
【0065】
図10は、下顎用歯科用リテーナーのバリエーションである。
図2のものにおける前歯部舌側レジン中央で分断し、レジン下部に拡大ワイヤー126bを沿わせた形である。成長にあわせて側方への拡大・縮小が可能なだけでなく、術後の拡大・縮小も可能である。
【0066】
図11、12はそれぞれ、前歯部の矯正機能を有した上顎用歯科用リテーナーおよび下顎用歯科用リテーナーのバリエーションであるが、左右の中切歯、側切歯の計4本の歯の内側面に、接着部128a、128bで直接ボンデイングしながら、連結ワイヤー127a、127bで連結し、該連結部分をレジン床101a、101bのレジンで覆っている。ボンデイングにより前歯の4本を一体化し、矯正効果を賦与しながら、歯列の状態を適正に保定することができる。
【0067】
【発明の効果】
本発明の上記構成により、合成樹脂部と金属製支持部の効果的な相互補強を達成、特に歯列矯正後の後戻りにつながる、歯列の外側面からの、口輪筋、頬筋などの口腔周囲筋の圧力を効果的に緩和する機能を有し、同時にローコストと、合成樹脂量の減量による優れた着用性を実現し、金属製支持部分の露出を最小限にすることにより審美的にも優れた、歯科用リテーナーを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す、上顎用歯科用リテーナーの説明図である。
【図2】本発明の第2実施例を示す、下顎用歯科用リテーナーの説明図である。
【図3】本発明の第3実施例を示す、上顎用歯科用リテーナーの説明図である。
【図4】本発明の第4実施例を示す、下顎用歯科用リテーナーの説明図である。
【図5】本発明のレジンとワイヤーの相関を示した説明図である。
【図6】本発明の上顎用歯科用リテーナーのバリエーション説明図
【図7】本発明の上顎用歯科用リテーナーのバリエーション説明図
【図8】本発明の上顎用歯科用リテーナーのバリエーション説明図
【図9】本発明の上顎用歯科用リテーナーのバリエーション説明図
【図10】 本発明の下顎用歯科用リテーナーのバリエーション説明図
【図11】本発明の上顎用歯科用リテーナーのバリエーション説明図
【図12】本発明の下顎用歯科用リテーナーのバリエーション説明図
【図13】従来の歯科用リテーナーの説明図である。
【図14】図13中II−II線における断面図である。
【図15】図13中III−III線における断面図である。
【図16】同上リテーナーの使用状態を示す説明図である。
【図17】図16中V−V線の断面図である。
【符号の説明】
3a ; 上顎歯
3b ; 下顎歯
5a ; 上顎歯の外側面
5b ; 下顎歯の外側面
7a ; 上顎歯の内側面
7b ; 下顎歯の内側面
21a ; 上顎歯用リテーナー
21b ; 下顎歯用リテーナー
23a、b ; ワイヤ部
25a、b ; ワイヤ部の両端
27a、b ; 金属支持部
29a、b ; 凹凸
31a、b ; 合成樹脂部
33a、b ; 隙間部
35 ; 金属製第一補強部材
35′ ; 一端
37 ; 金属製第二補強部材
37′ ; 一端
37′′ ; 他端
39 ; 金属製第二補強部材
39′ ; 一端
39′′ ; 他端
100a ; 支持部
100b ; 支持部
101a ; レジン床
101b ; レジン床
102a ; 補強ワイヤー
102b ; 補強ワイヤー
103a ; 架橋ワイヤー
104a ; Cクラスプ
104b ; Cクラスプ
110a ; 緩衝部
110b ; 緩衝部
111a ; 保持ワイヤー
111b ; 保持ワイヤー
112a ; レジンパッド
112b ; レジンパッド
113a ; 波形状部
113b ; 波形状部
114a ; 凹形状部
114b ; 凸形状部
121a ; 切開部
122a ; 切開部
123a ; オメガループ
124a ; オメガループ
125a ; 補助弾線
126b ; 拡大ワイヤー
127a ; 連結ワイヤー
127b ; 連結ワイヤー
128a ; 接着部
128b ; 接着部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a dental retainer that is fitted to a tooth in order to hold a tooth corrected in dentistry in a corrected state, and more particularly to a dental retainer that does not cover the upper or lower jaw in the oral cavity.
[0002]
[Prior art]
A conventional dental retainer is composed of a labial wire that contacts the outer surface of a tooth and a synthetic resin portion having irregularities that conform to the inner surface of the tooth, between the wire and the irregularities of the synthetic resin portion. The dental retainer is fitted to the teeth by inserting the teeth into the gaps of the teeth, but in this case, the synthetic resin part located inside the teeth has an appropriate flexibility. It is necessary to have. Therefore, the conventional dental retainer provides a fixing force to the teeth (“fixing force” means a force to fix the teeth in a corrected state) by the synthetic resin portion having such flexibility. Therefore, the synthetic resin portion is inevitably increased in size, and is formed thick and wide. In particular, the synthetic resin portion of the upper tooth retainer covers almost the entire upper jaw (hard palate) in the oral cavity. Since the conventional dental retainer has such a large synthetic resin portion, the following problems have occurred.
(1) There is a sense of incongruity and the wearing feeling is bad.
(2) Sound disturbance occurs.
(3) It is difficult to eat during meals, and the taste of food and drink is impaired.
(4) Since the synthetic resin part has low heat conductivity, it cannot sense the temperature of food or drink.
(5) The synthetic resin part is unpleasant because it easily smells and easily becomes dirty.
(6) The synthetic resin part is easily broken when it is large.
[0003]
Since the dental retainer needs to be used for an extremely long period of time, these problems are serious for the user of the dental retainer, and Japanese Patent Laid-Open No. 8-168500 proposes a solution to the above problem. ing.
[0004]
That is, in FIGS. 13 to 17, the
[0005]
For example, the
[0006]
In the
[0007]
The
[0008]
The
[0009]
Therefore, in this dental retainer, both the synthetic resin portion and the substantially U-shaped metal support portion can be made extremely thin and narrow. Therefore, even when it is attached to the maxillary or mandibular teeth, the maxilla or mandible in the oral cavity is not covered by the dental retainer. Therefore, the following effects are exhibited.
(1) There is no sense of incongruity and a feeling of wearing is good.
(2) No pronunciation problems occur.
(3) It is easy to eat when eating, and the taste of food and drink is not impaired.
(4) Since the synthetic resin portion having low heat conductivity is extremely thin and narrow, the temperature of food and drink can be sensitively sensed.
(5) Since the synthetic resin part which is easy to get a smell and is easy to get dirty is extremely thin and narrow, it is clean.
(6) Since the support portion is made of metal, it is strong.
(7) Since the synthetic resin portion is miniaturized, there is no possibility of cracking.
[0010]
The metal first reinforcing
[0011]
By locking the other end of the metal second reinforcing
[0012]
With the metal third reinforcing
It is said.
[0013]
[Problems to be solved by the invention]
However, the above-mentioned retainers have the following difficulties.
(1) “It is possible to make both the synthetic resin portion and the substantially U-shaped metal support portion extremely thin and narrow in width.” The contents are titanium alloy, cobalt chrome alloy, PGA ( It is fixed (supported) in such a manner that an opposite surface provided with unevenness that matches the inner surface of the jaw teeth of the synthetic resin portion is connected to one end surface of a flat forged body such as a platinum alloy (FIGS. 14, 15, and 17). The reinforcement effect on the synthetic resin part (the same applies to the metal support part) can be obtained by simply bonding these two members together (it is understood that the synthetic resin part is backed up by the metal support part). It's not something you can expect.
[0014]
(2) Although frequently attached and detached, the mounting base that covers the palate is omitted and replaced with an arcuate wire loop body along the dentition, but with a simple plate-like arcuate loop frame, repeated vertically and horizontally However, there is a new problem that it is extremely difficult to withstand the torsion applied up and down, but there is no supplementary measure for such vulnerability.
[0015]
(3) Since the mutual reinforcing effect between the synthetic resin and the metal support portion is small, the degree of reduction of the synthetic resin portion cannot be increased, and therefore, the uncomfortable feeling at the time of mounting has not been sufficiently reduced.
[0016]
(4) Since the metal support directly touches the palate, tongue, food, etc., it is necessary to use a flat forged body such as titanium alloy, cobalt chrome alloy, PGA (platinum alloy), and the material cost is inevitably high. Become.
[0017]
(5) The wire portion is exposed over the entire region of the outer surface of the tooth, which is problematic from an aesthetic point of view, and consequently has a psychologically adverse effect on the user.
[0018]
Furthermore, the conventional dental retainer, including the above-mentioned JP-A-8-168500, has a mouth ring from the outer surface of the dentition, which is one of the main factors of the return after orthodontics. It does not have an effective function to effectively disperse and relieve pressure on muscles around the mouth, such as the buccal muscles, and the pressure is applied directly to the dentition of the anterior or posterior part of the teeth and induces retraction The big problem of doing so still remains.
[0019]
The present invention was devised to solve the problems in the prior art described above, and the object of the present invention is, in particular, orthodontic treatment by an effective mutual reinforcement method of the synthetic resin portion and the metal support portion. It has a function to effectively relieve pressure of the peroral muscles such as the muzzle muscles and cheek muscles from the outer surface of the dentition, which leads to a later reversion, and at the same time, it is excellent in wearing at low cost and reducing the amount of synthetic resin It is an object of the present invention to provide a dental retainer that is aesthetically pleasing by realizing the properties and minimizing the exposure of the metal support.
[0020]
[Means for Solving the Problems]
Of the present invention that achieves the above object, the means according to
It has clasps at both ends, a substantially U-shaped reinforcing wire along the inside of the dentition, and a bridging wire that connects between the clasps, and has irregularities that fit the inner surface of the tooth, bridging with the reinforcing wire Having a support part consisting of a resin floor held on the palate edge which takes a shape in which most of the outline is hollowed out leaving only 4-5 mm from the outer edge where the wire is embedded,
The both ends are connected to a reinforcing wire including the clasp portion, and a holding wire forming a loop frame surrounding a part of the reinforcing wire and a part of the dentition, and a resin pad in which a part of the holding wire is embedded. Having a buffer,
The reinforcing wire and the bridging wire or holding wire are brazed together;
The resin margin on the dentition side is to minimize the resin thickness, with the anterior teeth as the teeth and jaws and the molars as crown ridges,
With the support part mounted on the palate, the resin pad of the buffer part is configured to be held while forming a gap at a position facing the outer surface of the gums,
It is in.
[0021]
According to a second aspect of the present invention, there is provided a dental retainer for a lower jaw,
It has clasps at both ends, embedded with a substantially U-shaped reinforcing wire along the inside of the dentition, has irregularities that match the inner surface of the tooth, and is only 4-5 mm from the outer edge where the reinforcing wire is embedded Having a support part consisting of a resin floor held on the palate edge which takes the shape of the remaining hollow
The both ends are connected to a reinforcing wire including the clasp portion, and a holding wire forming a loop frame surrounding a part of the reinforcing wire and a part of the dentition, and a resin pad in which a part of the holding wire is embedded. Having a buffer,
The reinforcing wire and the holding wire are brazed to each other;
The resin margin on the dentition side is to minimize the resin thickness, with the anterior teeth as the teeth and jaws and the molars as crown ridges,
With the support part mounted on the palate, the resin pad of the buffer part is configured to be held while forming a gap at a position facing the outer surface of the gums,
It is in.
[0022]
According to the above configuration of
[0023]
The presence of a resin bar (cross-clasp bridging wire embedded part) that crosses the palate's trailing edge makes it a three-dimensional structure, preventing the attached retainer from sinking and twisting, and preventing the patient from returning laterally, and mounting it in the appropriate position It can be repaired and corrected easily even with external force due to repeated attachment and detachment.
[0024]
In addition, since the contact area to the palate of the resin floor is reduced and thin, the function of the support part is sufficiently maintained, so the amount of resin used can be greatly reduced, and the user feels uncomfortable when wearing it. Can improve the problem.
[0025]
Further, since the wire is covered with the resin, it does not come into direct contact with the palate, tongue, food or the like, and it may be a low-cost standard product, which is advantageous in terms of cost.
[0026]
Furthermore, the tongue can be trained by touching the synthetic resin edge of the front tooth portion on the palate side with the tongue, and the use situation of the patient can be recognized by the impression of the resin floor portion generated by the backup of the resin bar. .
[0027]
Next, the buffer part was reinforced and backed up by embedding a part of the holding wire that forms a loop frame surrounding the part of the dentition together with the reinforcing wire, both ends being connected to the reinforcing wire including the clasp part. In the state, the ring pad and cheek muscles from the outer surface of the dentition, such as from the outer surface of the dentition, with the resin pad held while forming a gap at the position facing the outer surface of the gum, Disperses and relieves pressure around the peroral muscles, prevents direct force from being applied to some dentitions, and prevents deformation of the dentition.
[0028]
In other words, a certain gap is formed between the resin pad and the outer surface of the gums, and the pressure from the perioral muscles is not concentrated and applied directly to a part of the dentition, and the resin acts as a spring. It is transmitted from the pad to the holding wire, the reinforcing wire, and finally to the support portion, and is dispersed throughout the system by mutually complementary elastic deformation of the entire retainer.
[0029]
In addition, since this resin pad embeds most of the metallic holding wire located outside the dentition and is located in the gum part at the top of the dentition, there is little exposure of the metal part, and the resin pad It is difficult to see from the outside, and it is also aesthetically superior.
[0030]
The means described in claim 3 or claim 6 is a corrugated portion obtained by bending the holding wire portion embedded in the resin pad into a corrugated portion of the means of the invention of
[0031]
According to the above-described configuration of claim 3 or claim 6, reinforcement to the resin pad by the holding wire and a backup effect are more exhibited, and the buffer portion more effectively relieves pressure from the peroral muscles such as the muzzle muscles and cheek muscles. To do.
[0032]
The means according to claim 4 is the means according to
[0033]
According to the above configuration of the fourth or seventh aspect, it is possible to effectively relieve pressure caused by excessive muzzle muscles in particular and prevent deformation of the dentition of the front tooth portion.
[0034]
The means according to claim 5 is the means according to
[0035]
According to the above configuration of the fifth or eighth aspect, in particular, it is possible to effectively relieve the pressure caused by excessive cheek muscles and to prevent deformation of the dentition of the molar portion.
[0036]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
An embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS.
[0037]
FIG. 1 shows a first embodiment of the present invention, which is an embodiment of a maxillary dental retainer, in which a
[0038]
In the
[0039]
In this example, the last molar may be surrounded by a C clasp 104a.
[0040]
FIG. 5 shows the positional correlation between the front edge portion and the molar portion of the
[0041]
FIG. 5 also shows the degree of reduction in the amount of synthetic resin used due to the mutual reinforcing effect between the resin and the reinforcing
[0042]
In FIG. 1, the
[0043]
More specifically, both ends of the
[0044]
The
[0045]
Further, in the middle portion between the
[0046]
With the configuration of the
[0047]
Further, most of the
[0048]
FIG. 2 shows a second embodiment of the present invention, which is an embodiment of a dental retainer for the lower jaw, and the
[0049]
The
[0050]
In this example, the last molar may be surrounded by the
[0051]
Similarly to the upper jaw of the first embodiment, in the
[0052]
FIG. 3 shows a third embodiment of the present invention, which is an embodiment of an upper jaw dental retainer, and the structure of the
[0053]
The
[0054]
In addition, the
[0055]
Due to the configuration of the
[0056]
FIG. 4 shows a fourth embodiment of the present invention, which is an embodiment of a dental retainer for the lower jaw, the configuration of the
[0057]
In addition, regarding the wire used in the present invention, since it is actually embedded in the resin floor, it may be brazed at any part, and the thickness is 0.9 mm wire, but if necessary, Other thickness lines may be used.
[0058]
The
[0059]
In the first to fourth embodiments described above, examples in which the C clasps 104a and 104b are used as fasteners for fixing the
[0060]
Further, there are many variations in the
[0061]
6-9 are variations of the maxillary dental retainer.
FIG. 6 shows a shape in which
[0062]
FIG. 7 shows a shape obtained by cutting the reinforcing
[0063]
FIG. 8 shows a shape in which an
[0064]
FIG. 9 shows a shape in which an
[0065]
FIG. 10 is a variation of the lower jaw dental retainer.
2 is divided at the center of the front-side lingual resin, and an
[0066]
FIGS. 11 and 12 are variations of the maxillary dental retainer and the mandibular dental retainer having the correction function of the anterior teeth, respectively. In addition, while directly bonding with the
[0067]
【The invention's effect】
With the above-described configuration of the present invention, effective mutual reinforcement of the synthetic resin portion and the metal support portion is achieved, and particularly, from the outer surface of the dentition, such as the muzzle muscle, the cheek muscle, etc. It has a function to effectively relieve pressure on the peroral muscles, and at the same time realizes low cost and excellent wearability by reducing the amount of synthetic resin, and aesthetically minimizes the exposure of metal support parts An excellent dental retainer can also be provided.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an explanatory view of a maxillary dental retainer showing a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is an explanatory view of a lower jaw dental retainer showing a second embodiment of the present invention.
FIG. 3 is an explanatory view of a maxillary dental retainer showing a third embodiment of the present invention.
FIG. 4 is an explanatory view of a lower jaw dental retainer showing a fourth embodiment of the present invention.
FIG. 5 is an explanatory view showing the correlation between the resin and the wire of the present invention.
FIG. 6 is an explanatory diagram of variations of the upper dental retainer of the present invention.
FIG. 7 is an explanatory diagram of variations of the upper dental retainer of the present invention.
FIG. 8 is a diagram illustrating variations of the maxillary dental retainer of the present invention.
FIG. 9 is an explanatory view of variations of the upper dental retainer of the present invention.
FIG. 10 is a variation explanatory view of the lower jaw dental retainer of the present invention.
FIG. 11 is an explanatory diagram of variations of the maxillary dental retainer of the present invention.
FIG. 12 is a variation explanatory view of the lower jaw dental retainer of the present invention.
FIG. 13 is an explanatory view of a conventional dental retainer.
14 is a cross-sectional view taken along the line II-II in FIG.
15 is a cross-sectional view taken along line III-III in FIG.
FIG. 16 is an explanatory view showing a use state of the retainer.
17 is a cross-sectional view taken along line VV in FIG.
[Explanation of symbols]
3a; maxillary teeth
3b; lower teeth
5a; outer surface of maxillary teeth
5b; the outer surface of the lower teeth
7a; inner surface of maxillary teeth
7b; inner surface of the lower teeth
21a; maxillary tooth retainer
21b; lower jaw retainer
23a, b; wire part
25a, b; both ends of the wire part
27a, b; metal support part
29a, b; unevenness
31a, b; synthetic resin part
33a, b; gap
35; Metal first reinforcing member
35 '; one end
37; metal second reinforcing member
37 '; one end
37 ″; the other end
39; Metal second reinforcing member
39 '; one end
39 ″; the other end
100a; support part
100b; support part
101a; resin floor
101b; resin floor
102a; reinforcing wire
102b; reinforcing wire
103a; cross-linked wire
104a; C clasp
104b; C clasp
110a; buffer section
110b; buffer section
111a; holding wire
111b; holding wire
112a; Resin pad
112b; Resin pad
113a; wave shape part
113b; Waveform part
114a; concave portion
114b; convex portion
121a; incision
122a; incision
123a; Omega loop
124a; Omega loop
125a; auxiliary bullet
126b; expansion wire
127a; connecting wire
127b; connecting wire
128a; bonding part
128b; adhesive part
Claims (8)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001232997A JP3637380B2 (en) | 2001-08-01 | 2001-08-01 | Dental retainer |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001232997A JP3637380B2 (en) | 2001-08-01 | 2001-08-01 | Dental retainer |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003038520A JP2003038520A (en) | 2003-02-12 |
JP3637380B2 true JP3637380B2 (en) | 2005-04-13 |
Family
ID=19064827
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001232997A Expired - Fee Related JP3637380B2 (en) | 2001-08-01 | 2001-08-01 | Dental retainer |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3637380B2 (en) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5366162B1 (en) * | 2013-03-29 | 2013-12-11 | 忠輝 平久 | Orthodontic retainer |
Families Citing this family (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4403489B2 (en) * | 2003-06-20 | 2010-01-27 | 株式会社 アソインターナショナル | Dental retention device |
US9089385B2 (en) | 2011-09-15 | 2015-07-28 | Sue S. Lee | Apparatus for applying corrective forces to shape palate |
JP6152292B2 (en) * | 2013-04-24 | 2017-06-21 | 亀田 浩司 | FIXED TYPE RETAINER AND METHOD FOR PRODUCING FIXED TYPE RETAINER |
US11207207B2 (en) | 2013-12-30 | 2021-12-28 | Prosomnus Sleep Technologies Inc. | Mandibular advancement device |
JP2017502768A (en) * | 2013-12-30 | 2017-01-26 | マイクロデンタル ラボラトリーズ | Mandibular advancement device |
WO2019069165A1 (en) | 2017-10-06 | 2019-04-11 | 3M Innovative Properties Company | Removable dental appliance including positioning member |
CN111182851B (en) * | 2017-10-06 | 2022-05-13 | 3M创新有限公司 | Removable dental appliance including a jumper wire |
US11058516B2 (en) | 2017-10-06 | 2021-07-13 | 3M Innovative Properties Company | Orthodontic palatal expander including split beams |
US11173015B2 (en) | 2017-10-06 | 2021-11-16 | 3M Innovative Properties Company | Removable dental appliance including spring member |
CN111182850B (en) | 2017-10-06 | 2022-09-13 | 3M创新有限公司 | Removable dental appliance comprising a spring bellows |
JP6424368B1 (en) * | 2018-06-04 | 2018-11-21 | 株式会社Takk | Dental brace |
JP6421891B1 (en) * | 2018-06-04 | 2018-11-14 | 株式会社Takk | Dentition orthosis |
CN114983595A (en) * | 2022-06-15 | 2022-09-02 | 上海交通大学医学院附属第九人民医院 | Integrated orthognathic postoperative tooth and jaw stabilizing device and design method thereof |
-
2001
- 2001-08-01 JP JP2001232997A patent/JP3637380B2/en not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5366162B1 (en) * | 2013-03-29 | 2013-12-11 | 忠輝 平久 | Orthodontic retainer |
WO2014156238A1 (en) * | 2013-03-29 | 2014-10-02 | Tairaku Tadateru | Orthodontic retainer |
JP2014195531A (en) * | 2013-03-29 | 2014-10-16 | 忠輝 平久 | Orthodontic retainer |
US10028805B2 (en) | 2013-03-29 | 2018-07-24 | Tadateru TAIRAKU | Orthodontic retainer |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003038520A (en) | 2003-02-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20050037312A1 (en) | Orthodontic retainer | |
US5415542A (en) | Orthodontic finishing appliance | |
US7661955B2 (en) | Dental appliance | |
CN110013332B (en) | Invisible appliance for cat-shaped auxiliary bow | |
JP3637380B2 (en) | Dental retainer | |
CN111588490B (en) | Shell-shaped tooth appliance, design method of dental appliance system and manufacturing method of dental appliance system | |
US7955075B2 (en) | Device for correction of the form of dental alveolar arch | |
US10945814B2 (en) | Orthodontic systems and methods | |
EP3923876B1 (en) | Dental appliance | |
US20230263598A1 (en) | Orthodontic appliance with orthopedic function | |
CN114668530A (en) | Upper jaw bite-block-lip block appliance | |
Jacobs | Teeth in cross‐bite: the role of removable appliances | |
CN108294837B (en) | Appliance for correcting open-bite malformation, preparation method and application thereof | |
JP3470800B2 (en) | Dental retainer | |
JP3858116B2 (en) | Dental retainer | |
CN216221740U (en) | Shell-shaped appliance with arc guide plate | |
Reddy et al. | Retention appliances--a review | |
CN215739548U (en) | Shell-shaped tooth correcting device, tooth correcting device set and tooth correcting system | |
Samal | Space Maintainer: A Review. | |
CN210095952U (en) | Invisible cat-shaped auxiliary arch appliance | |
JP3677529B2 (en) | Dental retainer | |
JP3245148U (en) | orthodontic device | |
JP2020036963A (en) | Tooth row apparatus | |
JPH04183462A (en) | Oral cavity protection apparatus for muscle extension | |
Voudouris et al. | BiTurbos 2 (BT2) system for rapid deep overbite correction |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040908 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20041012 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20041015 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20041215 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 3637380 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080121 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110121 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110121 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140121 Year of fee payment: 9 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140121 Year of fee payment: 9 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140121 Year of fee payment: 9 |
|
R360 | Written notification for declining of transfer of rights |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140121 Year of fee payment: 9 |
|
R370 | Written measure of declining of transfer procedure |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140121 Year of fee payment: 9 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |