JP3634827B2 - ディジタル・コンテンツ利用システム、サーバ、ユーザ端末、ディジタル・コンテンツ利用方法、プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

ディジタル・コンテンツ利用システム、サーバ、ユーザ端末、ディジタル・コンテンツ利用方法、プログラムおよび記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディジタル・コンテンツ利用システムおよび方法等に関し、特に、ディジタル・コンテンツを配信するサーバ、該サーバとネットワークを介して接続されたユーザ端末およびディジタル・コンテンツの販売店側サーバを用いたディジタル・コンテンツ利用システムおよび方法等に関する。
【0002】
【従来の技術】
ディジタル・コンテンツ、例えば、ディジタル・コンテンツとして電子化された書籍(以下、「電子書籍」という)の販売店が電子書籍をユーザに販売した場合、販売後の宣伝活動等のため、一般にユーザに対してユーザ登録を勧めている。一方、ユーザにとってはユーザ登録を行うことにより購入後に種々のサービスを受けることができる場合が多い。このため、ユーザ登録自体は多少煩雑な作業であっても、自ら積極的かつ明示的にユーザ登録を行うユーザも多い。ユーザ登録が行われた後に当該ユーザが別の電子書籍を購入した場合、購入履歴の管理のために、別途その電子書籍についての登録が行われている。以下では、この登録も含めて「ユーザ登録等」という。
【0003】
近年、ディジタル・コンテンツの販売はネットワークを介して行われることが多くなり、ユーザ登録等もネットワークを介して行われるようになってきている。販売店側は、ネットワークを介して登録されたユーザの顧客管理を行い、宣伝のための情報をユーザへ配信している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述のようにネットワークを介してユーザ登録等が行われる場合であっても、やはりユーザは自ら積極的かつ明示的にユーザ登録等を行う必要があった。ユーザにとってユーザ登録等が煩雑な作業であるという点に変わりはないため、ユーザは電子書籍を購入した場合、必ずしもユーザ登録等を行うとは限らなかった。このため、販売店側はユーザの嗜好を正確に把握した効率的な宣伝のための情報を配信することが困難であるという問題があった。
【0005】
電子書籍のインターネット等のネットワークを介した販売を行う場合、電子書籍の記憶、管理、ダウンロードおよび代金の決済等を行うディジタル・コンテンツ販売のための複雑なシステムが必要である。しかし、このようなシステムは維持および管理が複雑であり運営コストも相当程度要するため、例えば個人Web(ウェブ)・サイト等で電子書籍の販売を行うことは困難であった。まして、ユーザの嗜好を正確に把握した効率的な宣伝のための情報を簡易に配信することは困難であるという問題があった。
【0006】
そこで、本発明の目的は、上記問題を解決するためになされたものであり、ユーザに対して煩雑なユーザ登録等の作業を要求することなく、ユーザの嗜好を正確に把握した効率的な宣伝のための情報を配信することができるディジタル・コンテンツ利用システムおよび方法等を提供することにある。
【0007】
本発明の別の目的は、電子書籍のインターネット等のネットワークを介した販売を行う場合、個人のウェブ・サイト等でもディジタル・コンテンツの販売を簡易に行うことができ、ユーザの嗜好を正確に把握した効率的な宣伝のための情報を簡易に配信することができるディジタル・コンテンツ利用システムおよび方法等を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明のディジタル・コンテンツ利用システムは、ディジタル・コンテンツを配信するサーバと、該サーバとネットワークを介して接続されたユーザ端末と、該ユーザ端末と該サーバとに該ネットワークを介して接続された販売店側サーバとを有するディジタル・コンテンツ利用システムであって、前記サーバはディジタル・コンテンツを記録したディジタル・コンテンツ記録部と接続され、前記ユーザ端末は配信されたディジタル・コンテンツの利用を行う利用部を有し、前記販売店側サーバはディジタル・コンテンツの宣伝情報を記録した宣伝情報記録部と接続されており、前記サーバは、ディジタル・コンテンツを識別するディジタル・コンテンツ識別子を生成し、ディジタル・コンテンツの識別名毎に該ディジタル・コンテンツ識別子をディジタル・コンテンツ識別子記録部に記録するディジタル・コンテンツ識別子生成手段と、ディジタル・コンテンツの販売店を識別する販売店識別子を生成し、該販売店の識別名毎に該販売店識別子を販売店識別子記録部に記録する手段と、前記宣伝情報記録部に記録され、前記販売店側サーバから送信されたディジタル・コンテンツの識別名、該ディジタル・コンテンツの販売店の識別名および該ディジタル・コンテンツの宣伝データを含む販売店の宣伝情報中のディジタル・コンテンツの識別名と販売店の識別名とに基づいて、各々、ディジタル・コンテンツ識別子を前記ディジタル・コンテンツ識別子記録部から取得し、販売店識別子を前記販売店識別子記録部から取得し、取得したディジタル・コンテンツ識別子および販売店識別子と該宣伝情報中の宣伝データと該宣伝情報が送信された送信日付とを含む販売店毎の独自情報を販売店独自情報記録部に記録する独自情報生成手段と、前記利用部から送信されたディジタル・コンテンツの識別名に基づいて、ディジタル・コンテンツ識別子を前記ディジタル・コンテンツ識別子記録部から取得し、前記利用部から送信された該ディジタル・コンテンツの販売店の識別名に基づいて、販売店識別子を前記販売店識別子記録部から取得する識別子取得手段と、前記利用部から送信された該利用部を識別する利用部識別子と前記識別子取得手段により取得されたディジタル・コンテンツ識別子とに基づいて、ディジタル・コンテンツの所定の部分を除いて暗号を生成する暗号化手段と、前記暗号化手段による暗号化に先立ちまたは暗号化の後に、前記利用部から送信された利用部識別子、前記識別子取得手段により取得されたディジタル・コンテンツ識別子および販売店識別子のディジタル・コンテンツへの埋込みを行う識別子埋め込み手段と、前記暗号化手段による暗号化と前記識別子埋め込み手段による識別子の埋め込みとが行われたディジタル・コンテンツを前記利用部へ配信するディジタル・コンテンツ配信手段と、前記ディジタル・コンテンツ配信手段によりディジタル・コンテンツを配信された利用部へ、該ディジタル・コンテンツに埋め込まれたディジタル・コンテンツ識別子と販売店識別子とに対応する、前記販売店独自情報記録部に記録された販売店毎の独自情報を配信する独自情報配信手段と、前記利用部からディジタル・コンテンツの購入申込み情報と該ディジタル・コンテンツとを少なくとも含む情報を受信した場合、該ディジタル・コンテンツに埋め込まれた販売店識別子を取出し、前記利用部からディジタル・コンテンツの購入申込み情報とディジタル・コンテンツの識別名と販売店の識別名とを少なくとも含む情報を受信した場合、該販売店の識別名に基づいて販売店識別子を前記販売店識別子記録部から取得し、前記暗号化手段により生成された暗号の復号化に用いる鍵を含む鍵情報を該利用部へ送信する購入処理手段とを備え、前記利用部は、ユーザ端末の識別子に基づいて前記利用部を識別する利用部識別子を生成する利用部識別子生成手段と、前記販売店側サーバから送信されたディジタル・コンテンツの識別名、該ディジタル・コンテンツの販売店の識別名および前記利用部識別子生成手段により生成された利用部識別子を含む要求情報を前記サーバへ送信するディジタル・コンテンツ要求手段と、前記ディジタル・コンテンツ配信手段により配信されたディジタル・コンテンツ中で暗号化から除かれた所定の部分を該ディジタル・コンテンツの形態に応じて利用する試行利用手段と、前記試行利用手段により利用されたディジタル・コンテンツの購入申込み情報と該ディジタル・コンテンツとを少なくとも含む情報、または該ディジタル・コンテンツの購入申込み情報と該ディジタル・コンテンツの識別名と販売店の識別名とを少なくとも含む情報を前記サーバへ送信する手段と、前記ディジタル・コンテンツ配信手段により配信されたディジタル・コンテンツ中で暗号化された部分の復号化を、前記購入処理手段により送信された鍵情報に基づいて行う復号化手段と、前記復号化手段による復号化に先立ちまたは復号化の後に、ディジタル・コンテンツに埋め込まれたディジタル・コンテンツ識別子および利用部識別子の取出しを行う識別子取出し手段と、前記識別子取出し手段により取り出された利用部識別子と前記利用部識別子生成手段により生成された利用部識別子とが同一である場合、ディジタル・コンテンツの利用を認証する認証手段と、前記認証手段により利用が認証されたディジタル・コンテンツを該ディジタル・コンテンツの形態に応じて利用する形態利用手段と、前記独自情報配信手段により配信された独自情報中の宣伝データを、前記試行利用手段または前記形態利用手段によるディジタル・コンテンツの利用と共に表示する宣伝データ表示手段と、前記形態利用手段により利用しているディジタル・コンテンツに対応するディジタル・コンテンツ識別子および販売店識別子と、利用部識別子と、前記独自情報配信手段により配信された独自情報中の送信日付とを含む現利用情報を前記サーバへ送信する現利用情報送信手段とを備え、前記販売店側サーバは、前記宣伝情報記録部に記録された販売店の宣伝情報を前記サーバへ送信する宣伝情報送信手段を備えており、前記独自情報生成手段は、前記独自情報配信手段による独自情報の配信の後に、前記販売店側サーバから新たな宣伝情報の送信があった場合、新たな宣伝情報中のディジタル・コンテンツの識別名と販売店の識別名とに基づいて、各々、ディジタル・コンテンツ識別子を前記ディジタル・コンテンツ識別子記録部から取得し、販売店識別子を前記販売店識別子記録部から取得し、取得したディジタル・コンテンツ識別子および販売店識別子と該新たな宣伝情報中の宣伝データと該新たな宣伝情報が送信された送信日付とを含む販売店毎の新たな独自情報を販売店独自情報記録部に記録するものであり、前記独自情報配信手段は、前記利用部から送信された現利用情報中の送信日付と、該現利用情報中の販売店識別子およびディジタル・コンテンツ識別子に対応する前記販売店独自情報記録部に記録された独自情報中の送信日付とを比較し、該現利用情報中の送信日付が該独自情報中の送信日付より古い日付である場合、該独自情報を該現利用情報中の利用部識別子に対応する利用部へ配信し、前記宣伝データ表示手段は、前記独自情報配信手段により配信された新たな独自情報中の宣伝データを、前記形態利用手段におけるディジタル・コンテンツの利用と共に更新して表示することを特徴とする。
【0009】
ここで、この発明のディジタル・コンテンツ利用システムにおいて、前記現利用情報送信手段は、前記形態利用手段によるディジタル・コンテンツの利用が開始された際に、該ディジタル・コンテンツに対応する現利用情報を前記サーバへ送信し、前記形態利用手段によるディジタル・コンテンツの利用が終了した際に、終了の通知を前記サーバへ送信することができる。
【0010】
ここで、この発明のディジタル・コンテンツ利用システムにおいて、前記サーバは、前記利用部および/または該利用部をユーザ端末にインストールするインストーラを、ユーザ端末から取得可能な状態に置くことができる。
【0011】
この発明のサーバは、配信されたディジタル・コンテンツの利用を行う利用部を有するユーザ端末とネットワークを介して接続され、ディジタル・コンテンツの販売店側サーバと該ネットワークを介して接続され、該ユーザ端末へディジタル・コンテンツを配信するサーバであって、該サーバはディジタル・コンテンツを記録したディジタル・コンテンツ記録部と接続されており、ディジタル・コンテンツを識別するディジタル・コンテンツ識別子を生成し、ディジタル・コンテンツの識別名毎に該ディジタル・コンテンツ識別子をディジタル・コンテンツ識別子記録部に記録するディジタル・コンテンツ識別子生成手段と、ディジタル・コンテンツの販売店を識別する販売店識別子を生成し、該販売店の識別名毎に該販売店識別子を販売店識別子記録部に記録する手段と、前記販売店側サーバから送信された、ディジタル・コンテンツの識別名、該ディジタル・コンテンツの販売店の識別名および該ディジタル・コンテンツの宣伝データを含む販売店の宣伝情報中のディジタル・コンテンツの識別名と販売店の識別名とに基づいて、各々、ディジタル・コンテンツ識別子を前記ディジタル・コンテンツ識別子記録部から取得し、販売店識別子を前記販売店識別子記録部から取得し、取得したディジタル・コンテンツ識別子および販売店識別子と該宣伝情報中の宣伝データと該宣伝情報が送信された送信日付とを含む販売店毎の独自情報を販売店独自情報記録部に記録する独自情報生成手段と、前記利用部から送信されたディジタル・コンテンツの識別名に基づいて、ディジタル・コンテンツ識別子を前記ディジタル・コンテンツ識別子記録部から取得し、前記利用部から送信された該ディジタル・コンテンツの販売店の識別名に基づいて、販売店識別子を前記販売店識別子記録部から取得する識別子取得手段と、前記利用部から送信された該利用部を識別する利用部識別子と前記識別子取得手段により取得されたディジタル・コンテンツ識別子とに基づいて、ディジタル・コンテンツの所定の部分を除いて暗号を生成する暗号化手段と、前記暗号化手段による暗号化に先立ちまたは暗号化の後に、前記利用部から送信された利用部識別子、前記識別子取得手段により取得されたディジタル・コンテンツ識別子および販売店識別子のディジタル・コンテンツへの埋込みを行う識別子埋め込み手段と、前記暗号化手段による暗号化と前記識別子埋め込み手段による識別子の埋め込みとが行われたディジタル・コンテンツを前記利用部へ配信するディジタル・コンテンツ配信手段と、前記ディジタル・コンテンツ配信手段によりディジタル・コンテンツを配信された利用部へ、該ディジタル・コンテンツに埋め込まれたディジタル・コンテンツ識別子と販売店識別子とに対応する、前記販売店独自情報記録部に記録された販売店毎の独自情報を配信する独自情報配信手段と、前記利用部からディジタル・コンテンツの購入申込み情報と該ディジタル・コンテンツとを少なくとも含む情報を受信した場合、該ディジタル・コンテンツに埋め込まれた販売店識別子を取出し、前記利用部からディジタル・コンテンツの購入申込み情報とディジタル・コンテンツの識別名と販売店の識別名とを少なくとも含む情報を受信した場合、該販売店の識別名に基づいて販売店識別子を前記販売店識別子記録部から取得し、前記暗号化手段により生成された暗号の復号化に用いる鍵を含む鍵情報を該利用部へ送信する購入処理手段とを備え、前記独自情報生成手段は、前記独自情報配信手段による独自情報の配信の後に、前記販売店側サーバから新たな宣伝情報の送信があった場合、新たな宣伝情報中のディジタル・コンテンツの識別名と販売店の識別名とに基づいて、各々、ディジタル・コンテンツ識別子を前記ディジタル・コンテンツ識別子記録部から取得し、販売店識別子を前記販売店識別子記録部から取得し、取得したディジタル・コンテンツ識別子および販売店識別子と該新たな宣伝情報中の宣伝データと該新たな宣伝情報が送信された送信日付とを含む販売店毎の新たな独自情報を販売店独自情報記録部に記録するものであり、前記独自情報配信手段は、前記利用部から送信された現利用情報中の送信日付と、該現利用情報中の販売店識別子およびディジタル・コンテンツ識別子に対応する前記販売店独自情報記録部に記録された独自情報中の送信日付とを比較し、該現利用情報中の送信日付が該独自情報中の送信日付より古い日付である場合、該独自情報を該現利用情報中の利用部識別子に対応する利用部へ配信することを特徴とする。
【0012】
ここで、この発明のサーバにおいて、前記利用部および/または該利用部をユーザ端末にインストールするインストーラを、ユーザ端末から取得可能な状態に置くことができる。
【0013】
この発明のユーザ端末は、ディジタル・コンテンツを配信するサーバおよびディジタル・コンテンツの販売店側サーバとネットワークを介して接続されたユーザ端末であって、該ユーザ端末は配信されたディジタル・コンテンツの利用を行う利用部を有するものであり、該利用部は、ユーザ端末の識別子に基づいて利用部識別子を生成する利用部識別子生成手段と、前記販売店側サーバから送信されたディジタル・コンテンツの識別名、該ディジタル・コンテンツの販売店の識別名および前記利用部識別子生成手段により生成された利用部識別子を含む要求情報を前記サーバへ送信するディジタル・コンテンツ要求手段と、前記サーバから配信されたディジタル・コンテンツ中で暗号化から除かれた所定の部分を該ディジタル・コンテンツの形態に応じて利用する試行利用手段と、前記試行利用手段により利用されたディジタル・コンテンツの購入申込み情報と該ディジタル・コンテンツとを少なくとも含む情報、または該ディジタル・コンテンツの購入申込み情報と該ディジタル・コンテンツの識別名と販売店の識別名とを少なくとも含む情報を前記サーバへ送信する手段と、前記サーバから配信されたディジタル・コンテンツ中で暗号化された部分の復号化を、前記サーバから送信された復号化に用いる鍵を含む鍵情報に基づいて行う復号化手段と、前記復号化手段による復号化に先立ちまたは復号化の後に、ディジタル・コンテンツに埋め込まれたディジタル・コンテンツ識別子および利用部識別子の取出しを行う識別子取出し手段と、前記識別子取出し手段により取り出された利用部識別子と前記利用部識別子生成手段により生成された利用部識別子とが同一である場合、ディジタル・コンテンツの利用を認証する認証手段と、前記認証手段により利用が認証されたディジタル・コンテンツを該ディジタル・コンテンツの形態に応じて利用する形態利用手段と、前記形態利用手段によるディジタル・コンテンツの利用と共に、前記サーバから配信された販売店毎の独自情報であって、該独自情報はディジタル・コンテンツ識別子と、販売店識別子と、ディジタル・コンテンツの宣伝データと該宣伝データが前記販売店側サーバから前記サーバへ送信された送信日付とを含むものである独自情報の中の宣伝データを表示する宣伝データ表示手段と、前記形態利用手段により利用しているディジタル・コンテンツに対応するディジタル・コンテンツ識別子および販売店識別子と、利用部識別子と、前記独自情報中の送信日付とを含む現利用情報を前記サーバへ送信する現利用情報送信手段とを備えたことを特徴とする。
【0014】
ここで、この発明のユーザ端末において、前記現利用情報送信手段は、前記形態利用手段によるディジタル・コンテンツの利用が開始された際に、該ディジタル・コンテンツに対応する現利用情報を前記サーバへ送信し、前記形態利用手段によるディジタル・コンテンツの利用が終了した際に、終了の通知を前記サーバへ送信することができる。
【0015】
この発明のディジタル・コンテンツ利用方法は、ディジタル・コンテンツを配信するサーバと、該サーバとネットワークを介して接続されたユーザ端末と、該ユーザ端末と該サーバとに該ネットワークを介して接続された販売店側サーバとを用いるディジタル・コンテンツ利用方法であって、前記サーバはディジタル・コンテンツを記録したディジタル・コンテンツ記録部と接続され、前記ユーザ端末は配信されたディジタル・コンテンツの利用を行う利用部を有し、前記販売店側サーバはディジタル・コンテンツの宣伝情報を記録した宣伝情報記録部と接続されており、該ディジタル・コンテンツ利用方法は、ディジタル・コンテンツを識別するディジタル・コンテンツ識別子を生成し、ディジタル・コンテンツの識別名毎に該ディジタル・コンテンツ識別子を前記サーバ側のディジタル・コンテンツ識別子記録部に記録するディジタル・コンテンツ識別子生成ステップと、ディジタル・コンテンツの販売店を識別する販売店識別子を生成し、該販売店の識別名毎に該販売店識別子を前記サーバ側の販売店識別子記録部に記録するステップと、ユーザ端末の識別子に基づいて前記利用部を識別する利用部識別子を生成する利用部識別子生成ステップと、ディジタル・コンテンツの識別名、該ディジタル・コンテンツの販売店の識別名および前記宣伝情報記録部に記録された該ディジタル・コンテンツの宣伝データを含む販売店の宣伝情報を前記販売店側サーバから前記サーバへ送信する宣伝情報送信ステップと、前記宣伝情報送信ステップで前記サーバへ送信された宣伝情報中のディジタル・コンテンツの識別名と販売店の識別名とに基づいて、各々、ディジタル・コンテンツ識別子を前記ディジタル・コンテンツ識別子記録部から取得し、販売店識別子を前記販売店識別子記録部から取得し、取得したディジタル・コンテンツ識別子および販売店識別子と該宣伝情報中の宣伝データと該宣伝情報が送信された送信日付とを含む販売店毎の独自情報を販売店独自情報記録部に記録する独自情報記録ステップと、ディジタル・コンテンツの識別名と販売店の識別名とを含む情報を前記販売店側サーバから取得し、該ディジタル・コンテンツの識別名、該ディジタル・コンテンツの販売店の識別名および前記利用部識別子生成ステップで生成された利用部識別子を含む要求情報を前記利用部から前記サーバへ送信するディジタル・コンテンツ要求ステップと、前記ディジタル・コンテンツ要求ステップで前記サーバへ送信されたディジタル・コンテンツの識別名に基づいて、ディジタル・コンテンツ識別子を前記ディジタル・コンテンツ識別子記録部から取得し、前記ディジタル・コンテンツ要求ステップで前記サーバへ送信された該ディジタル・コンテンツの販売店の識別名に基づいて、販売店識別子を前記販売店識別子記録部から取得する識別子取得ステップと、前記ディジタル・コンテンツ要求ステップで前記サーバへ送信された利用部識別子と前記識別子取得ステップで取得されたディジタル・コンテンツ識別子とに基づいて、ディジタル・コンテンツの所定の部分を除いて暗号を生成する暗号化ステップと、前記暗号化ステップによる暗号化に先立ちまたは暗号化の後に、前記利用部から送信された該利用部を識別する利用部識別子、前記識別子取得ステップで取得されたディジタル・コンテンツ識別子および販売店識別子のディジタル・コンテンツへの埋込みを行う識別子埋め込みステップと、前記暗号化ステップによる暗号化と前記識別子埋め込みステップによる識別子の埋め込みとが行われたディジタル・コンテンツを前記サーバから前記利用部へ配信するディジタル・コンテンツ配信ステップと、前記配信ステップでディジタル・コンテンツを配信された利用部へ、該ディジタル・コンテンツに埋め込まれたディジタル・コンテンツ識別子と販売店識別子とに対応する、前記販売店独自情報記録部に記録された販売店毎の独自情報を配信する独自情報配信ステップと、前記ディジタル・コンテンツ配信ステップで前記利用部へ配信されたディジタル・コンテンツ中で暗号化から除かれた所定の部分を該ディジタル・コンテンツの形態に応じて利用する試行利用ステップと、前記独自情報配信ステップで前記利用部へ配信された独自情報中の宣伝データを、前記試行利用ステップにおけるディジタル・コンテンツの利用と共に表示する試行中の宣伝データ表示ステップと、前記試行利用ステップで利用されたディジタル・コンテンツの購入申込み情報と該ディジタル・コンテンツとを少なくとも含む情報、または該ディジタル・コンテンツの購入申込み情報と該ディジタル・コンテンツの識別名と販売店の識別名とを少なくとも含む情報を前記サーバへ送信するステップと、前記サーバが前記利用部からディジタル・コンテンツの購入申込み情報と該ディジタル・コンテンツとを少なくとも含む情報を受信した場合、該ディジタル・コンテンツに埋め込まれた販売店識別子を取出し、前記サーバが前記利用部からディジタル・コンテンツの購入申込み情報とディジタル・コンテンツの識別名と販売店の識別名とを少なくとも含む情報を受信した場合、該販売店の識別名に基づいて販売店識別子を前記販売店識別子記録部から取得し、前記暗号化ステップにより生成された暗号の復号化に用いる鍵を含む鍵情報を該利用部へ送信する購入処理ステップと、前記ディジタル・コンテンツ配信ステップで前記利用部へ配信されたディジタル・コンテンツ中で暗号化された部分の復号化を、前記購入処理ステップで送信された鍵情報に基づいて行う復号化ステップと、前記復号化ステップによる復号化に先立ちまたは復号化の後に、ディジタル・コンテンツに埋め込まれたディジタル・コンテンツ識別子および利用部識別子の取出しを行う識別子取出しステップと、前記識別子取出しステップで取り出された利用部識別子と前記利用部識別子生成ステップで生成された利用部識別子とが同一である場合、ディジタル・コンテンツの利用を認証する認証ステップと、前記認証ステップで利用が認証されたディジタル・コンテンツを該ディジタル・コンテンツの形態に応じて利用する形態利用ステップと、前記独自情報配信ステップで前記利用部へ配信された独自情報中の宣伝データを、前記形態利用ステップにおけるディジタル・コンテンツの利用と共に表示する宣伝データ表示ステップと、前記形態利用ステップで利用しているディジタル・コンテンツに対応するディジタル・コンテンツ識別子および販売店識別子と、利用部識別子と、前記独自情報配信ステップで前記利用部へ配信された独自情報中の送信日付とを含む現利用情報を前記サーバへ送信する現利用情報送信ステップとを備え、前記独自情報配信ステップの後に、前記販売店側サーバから前記サーバへ新たな宣伝情報の配信があった場合、新たな宣伝情報中のディジタル・コンテンツの識別名と販売店の識別名とに基づいて、各々、ディジタル・コンテンツ識別子を前記ディジタル・コンテンツ識別子記録部から取得し、販売店識別子を前記販売店識別子記録部から取得し、取得したディジタル・コンテンツ識別子および販売店識別子と該新たな宣伝情報中の宣伝データと該新たな宣伝情報が送信された送信日付とを含む販売店毎の新たな独自情報を販売店独自情報記録部に記録するものであり、前記現利用情報送信ステップで送信された現利用情報中の送信日付と、該現利用情報中の販売店識別子およびディジタル・コンテンツ識別子に対応する前記販売店独自情報記録部に記録された独自情報中の送信日付とを比較し、該現利用情報中の送信日付が該独自情報中の送信日付より古い日付である場合、該独自情報を前記サーバから該現利用情報中の利用部識別子に対応する利用部へ配信し、前記利用部へ配信された新たな独自情報中の宣伝データを、ディジタル・コンテンツの利用と共に更新して表示することを特徴とする。
【0016】
この発明のプログラムは、配信されたディジタル・コンテンツの利用を行う利用部を有するユーザ端末およびディジタル・コンテンツの販売店側サーバとネットワークを介して接続されたサーバ・コンピュータから、該ユーザ端末へディジタル・コンテンツを配信するプログラムであって、該サーバ・コンピュータはディジタル・コンテンツを記録したディジタル・コンテンツ記録部と接続されており、該サーバ・コンピュータを、ディジタル・コンテンツを識別するディジタル・コンテンツ識別子を生成し、ディジタル・コンテンツの識別名毎に該ディジタル・コンテンツ識別子をディジタル・コンテンツ識別子記録部に記録するディジタル・コンテンツ識別子生成手段、ディジタル・コンテンツの販売店を識別する販売店識別子を生成し、該販売店の識別名毎に該販売店識別子を販売店識別子記録部に記録する手段、前記販売店側サーバから送信された、ディジタル・コンテンツの識別名、該ディジタル・コンテンツの販売店の識別名および該ディジタル・コンテンツの宣伝データを含む販売店の宣伝情報中のディジタル・コンテンツの識別名と販売店の識別名とに基づいて、各々、ディジタル・コンテンツ識別子を前記ディジタル・コンテンツ識別子記録部から取得し、販売店識別子を前記販売店識別子記録部から取得し、取得したディジタル・コンテンツ識別子および販売店識別子と該宣伝情報中の宣伝データと該宣伝情報が送信された送信日付とを含む販売店毎の独自情報を販売店独自情報記録部に記録する独自情報生成手段、前記利用部から送信されたディジタル・コンテンツの識別名に基づいて、ディジタル・コンテンツ識別子を前記ディジタル・コンテンツ識別子記録部から取得し、前記利用部から送信された該ディジタル・コンテンツの販売店の識別名に基づいて、販売店識別子を前記販売店識別子記録部から取得する識別子取得手段、前記利用部から送信された該利用部を識別する利用部識別子と前記識別子取得手段により取得されたディジタル・コンテンツ識別子とに基づいて、ディジタル・コンテンツの所定の部分を除いて暗号を生成する暗号化手段、前記暗号化手段による暗号化に先立ちまたは暗号化の後に、前記利用部から送信された利用部識別子、前記識別子取得手段により取得されたディジタル・コンテンツ識別子および販売店識別子のディジタル・コンテンツへの埋込みを行う識別子埋め込み手段、前記暗号化手段による暗号化と前記識別子埋め込み手段による識別子の埋め込みとが行われたディジタル・コンテンツを前記利用部へ配信するディジタル・コンテンツ配信手段、前記ディジタル・コンテンツ配信手段によりディジタル・コンテンツを配信された利用部へ、該ディジタル・コンテンツに埋め込まれたディジタル・コンテンツ識別子と販売店識別子とに対応する、前記販売店独自情報記録部に記録された販売店毎の独自情報を配信する独自情報配信手段、前記利用部からディジタル・コンテンツの購入申込み情報と該ディジタル・コンテンツとを少なくとも含む情報を受信した場合、該ディジタル・コンテンツに埋め込まれた販売店識別子を取出し、前記利用部からディジタル・コンテンツの購入申込み情報とディジタル・コンテンツの識別名と販売店の識別名とを少なくとも含む情報を受信した場合、該販売店の識別名に基づいて販売店識別子を前記販売店識別子記録部から取得し、前記暗号化手段により生成された暗号の復号化に用いる鍵を含む鍵情報を該利用部へ送信する購入処理手段として機能させるためのプログラムであって、前記独自情報生成手段は、前記独自情報配信手段による独自情報の配信の後に、前記販売店側サーバから新たな宣伝情報の送信があった場合、新たな宣伝情報中のディジタル・コンテンツの識別名と販売店の識別名とに基づいて、各々、ディジタル・コンテンツ識別子を前記ディジタル・コンテンツ識別子記録部から取得し、販売店識別子を前記販売店識別子記録部から取得し、取得したディジタル・コンテンツ識別子および販売店識別子と該新たな宣伝情報中の宣伝データと該新たな宣伝情報が送信された送信日付とを含む販売店毎の新たな独自情報を販売店独自情報記録部に記録するものであり、前記独自情報配信手段は、前記利用部から送信された現利用情報中の送信日付と、該現利用情報中の販売店識別子およびディジタル・コンテンツ識別子に対応する前記販売店独自情報記録部に記録された独自情報中の送信日付とを比較し、該現利用情報中の送信日付が該独自情報中の送信日付より古い日付である場合、該独自情報を該現利用情報中の利用部識別子に対応する利用部へ配信することを特徴とする。
【0017】
この発明のプログラムは、ディジタル・コンテンツを配信するサーバおよびディジタル・コンテンツの販売店側サーバとネットワークを介して接続されたユーザ端末コンピュータで、該サーバから配信されたディジタル・コンテンツを利用する利用部のプログラムであって、該ユーザ端末コンピュータを、ユーザ端末コンピュータの識別子に基づいて利用部識別子を生成する利用部識別子生成手段、前記販売店側サーバから送信されたディジタル・コンテンツの識別名、該ディジタル・コンテンツの販売店の識別名および前記利用部識別子生成手段により生成された利用部識別子を含む要求情報を前記サーバへ送信するディジタル・コンテンツ要求手段、前記サーバから配信されたディジタル・コンテンツ中で暗号化から除かれた所定の部分を該ディジタル・コンテンツの形態に応じて利用する試行利用手段、前記試行利用手段により利用されたディジタル・コンテンツの購入申込み情報と該ディジタル・コンテンツとを少なくとも含む情報、または該ディジタル・コンテンツの購入申込み情報と該ディジタル・コンテンツの識別名と販売店の識別名とを少なくとも含む情報を前記サーバへ送信する手段、前記サーバから配信されたディジタル・コンテンツ中で暗号化された部分の復号化を、前記サーバから送信された復号化に用いる鍵を含む鍵情報に基づいて行う復号化手段、前記復号化手段による復号化に先立ちまたは復号化の後に、ディジタル・コンテンツに埋め込まれたディジタル・コンテンツ識別子および利用部識別子の取出しを行う識別子取出し手段、前記識別子取出し手段により取り出された利用部識別子と前記利用部識別子生成手段により生成された利用部識別子とが同一である場合、ディジタル・コンテンツの利用を認証する認証手段、前記認証手段により利用が認証されたディジタル・コンテンツを該ディジタル・コンテンツの形態に応じて利用する形態利用手段、前記形態利用手段によるディジタル・コンテンツの利用と共に、前記サーバから配信された販売店毎の独自情報であって、該独自情報はディジタル・コンテンツ識別子と、販売店識別子と、ディジタル・コンテンツの宣伝データと該宣伝データが前記販売店側サーバから前記サーバへ送信された送信日付とを含むものである独自情報の中の宣伝データを表示する宣伝データ表示手段、前記形態利用手段により利用しているディジタル・コンテンツに対応するディジタル・コンテンツ識別子および販売店識別子と、利用部識別子と、前記独自情報中の送信日付とを含む現利用情報を前記サーバへ送信する現利用情報送信手段として機能させるためのプログラムである。
【0018】
ここで、この発明のプログラムにおいて、前記現利用情報送信手段は、前記形態利用手段によるディジタル・コンテンツの利用が開始された際に、該ディジタル・コンテンツに対応する現利用情報を前記サーバへ送信し、前記形態利用手段によるディジタル・コンテンツの利用が終了した際に、終了の通知を前記サーバへ送信することができる。
【0019】
この発明の記録媒体は、本発明のプログラム(請求項9ないし11のいずれかに記載のプログラム)を記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体である。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、まず本発明のディジタル・コンテンツ利用システムおよび方法等の全体概要について説明を行う。以下ではディジタル・コンテンツとして電子書籍(文字、ディジタル化された静止画像および動画像等を含む)を例に取り上げて説明するが、本発明のディジタル・コンテンツ利用システムおよび方法等が対象とするディジタル・コンテンツは電子書籍等の画像に限定されるものではなく、インターネット等のネットワークを通じてディジタル情報として提供される、例えば電子化された音楽またはソフトウェア等のマルティメディア情報について適用できることはもちろんである。以下では、説明の都合上特に明示する場合を除いて、ディジタル・コンテンツには上述の電子書籍、電子化された音楽またはソフトウェア等のマルティメディア情報を含むものとし、ディジタル・コンテンツ(Digital Content)を「DC」と省略して記載する。DCの「利用」とは例えば電子書籍の閲覧等のことを示す。
【0021】
図1は、本発明のディジタル・コンテンツ利用システムおよび方法等の全体の概要を示す。図1中に示されるステップ番号Sは主に後述する実施の形態におけるフローチャート中の番号である。図1中の各ステップの処理に関しては以下に説明する一部を除き実施の形態中で説明する。図1において、符号105aはDCの購入および利用を行うユーザAのシステムであり、100aはユーザAのユーザ端末、120aはユーザ端末100a内に設けられたDCを利用するための利用部(例えば専用のビューア)、107aはユーザ端末100a内に設けられたWWW(World−Wide Web)ブラウザ、150aはハードディスク(HDD)等の記憶装置である。符号105bはユーザAのシステム105aと同様な他のユーザBのシステムであり、100bはユーザBのユーザ端末、120bはユーザ端末100b内に設けられた利用部(例えば専用のビューア)、107bはユーザ端末100b内に設けられたWWWブラウザ、150bはHDD等の記憶装置である。
【0022】
図1において、符号300はDCを管理するデータセンタであり、ユーザ端末100aおよび100b等とインターネット等のネットワークを介して接続されている。データセンタ300は種々のデータベースを管理するデータベース・サーバ350cを有している。このデータベース・サーバ350cにより管理されるデータベースには、DCおよび利用部120a等の専用ビューアを記録した電子書籍データベース(Database : DB)310a、ユーザA等の顧客情報を記録した顧客情報DB310b、ユーザがダウンロードしたDCに関する情報および課金に関する情報を記録したダウンロード・課金情報DB310c、DCの販売店から送信された宣伝データ等をその送信日付と共に記録した販売店独自情報記録部等400(後述の図2参照)を含む販売店情報DB310d等がある。これらのデータベース310a、310b、310cおよび310dを有するデータベース・サーバ350cは図1に示されるようにデータセンタ300内に設置されていてもよいし、あるいはデータセンタ300外に設置されインターネットを介してデータセンタ300と接続されていてもよい。データベース310a、310b、310cおよび310d等は図1に示されるように1個の記憶装置上に設けられていてもよいし、あるいは別個の記憶装置上に設けられていてもよい。以下、データベース310a、310b、310cおよび310d等を総称的にDC記録部310と呼ぶ。データセンタ300は、他にもDCの暗号化等を行うアプリケーション・サーバ350a、DCのダウンロード、暗号化されたDCの復号化に用いる鍵の配信および販売店独自情報400の配信等を行うウェブ・サーバ350b等を有している。以下、サーバ350a、350bおよび350c等を総称的にサーバ350と呼ぶ。利用部120a等の専用ビューアはDC記録部310内に管理されており、後述するようにユーザ端末100a等からインターネットを介してダウンロードすることができる。利用部120a等はCD−ROM等の記録媒体に記録された形態でユーザ端末100a等に供給できることはもちろんである。
【0023】
図1において、符号705はDCの販売を行う販売店のシステムであり、ユーザ端末100a等およびデータセンタ300とインターネット等のネットワークを介して接続されている。販売店のシステム705は販売店の宣伝情報790等を記録した宣伝情報記録部780を有している。さらに販売店のシステム705は、データセンタ300側へ宣伝情報記録部780に記録された販売店の宣伝情報790等を送信する販売店側サーバ700を有している。販売店側サーバ700は、当該販売店の識別名と販売を行っているDCの識別名等とを含む種々の情報を、ウェブ・サイト740上にユーザ端末100b等側からアクセス可能に提供している。これらの種々の情報は例えばHTML(Hyper Text Markup Language)形式でHDD780に記録されており、ユーザ端末100bからの要求に基づきこれらの情報はHTMLソースコードの形式でユーザ端末100b側のブラウジング機能を有する利用部120へ転送される(ステップS34)。この結果、ユーザ端末100bのユーザは上述の販売店の識別名と販売を行っているDCの識別名等とを含む種々の情報を得ることができる。さらに販売店側サーバ700はネットショップ等を行うウェブ・アプリケーション715を有している。図1では図面の都合上、販売店のシステム705は1つしか示していないが、販売店のシステム705(販売店側サーバ700)は複数個存在し、各々データセンタ300側から所定のDCについて販売の認可を受けている。同様に図1では図面の都合上、ユーザ端末100bと販売店側サーバ700との間のアクセスのみ示しているが、ユーザ端末100aと販売店側サーバ700との間でアクセスができることはもちろんである。
【0024】
次に、ユーザがDCをダウンロードする方法について説明する。ユーザ端末100aの利用部120aから直接サーバ350側へDCの識別名、販売店の識別名および利用部識別子を送信して、DCのダウンロードを要求することができる。DCの識別名、販売店の識別名等は、上述のように販売店のシステム705のウェブ・サイト740上にユーザ端末100側からアクセス可能に掲載しておくことができる。ウェブ・サイト740の替わりに、データセンタ300側のウェブ・サーバ350bが管理するウェブ・サイト(不図示)またはネットワークに接続された他のウェブ・サーバが管理するウェブ・サイト(不図示)上にDCの識別名、販売店の識別名等を掲載しておいてもよい。あるいは、DCの識別名、販売店の識別名等はデータセンタ300からユーザ端末105a等へ予め電子メールにより送信しておくこともできる。DCの識別名、販売店の識別名等を通常の紙媒体の雑誌に掲載しておいてもよい。いずれの方法であっても、DCのダウンロードおよび販売料金の決済、その他のDCの管理等はデータセンタ300側で行うため、個人的または小規模なウェブ・サイトにおいても簡単にDCの宣伝および販売を行うことができる。
【0025】
上述のDCの識別名はデータセンタ300側にある電子書籍DB310aにおける当該DCのパス名等とすることができる。ユーザが利用部120bから購入を望むDCを掲載したウェブ・サイト740へアクセスした際に、掲載されたDCの購入申込みを送り(ステップS300)、販売店側サーバ700はデータセンタ300の電子書籍DB310aの対応するDCへ接続を切り替えるリダイレクション(redirection)を行うことができる(ステップS310)。この後、サーバ350からユーザ端末100b等の利用部120bへDCをダウンロードさせる。サーバ350は、例えばHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)リクエストにおけるGETメッセージに続くリクエストヘッダに含まれるリンク元(referer等)を利用して、販売店側サーバ700の販売店の識別名を得ることができる。販売店の識別名は販売店側サーバ700のアドレスをネットワーク上で識別可能なURL(Uniform Resource Locator)等とすることができる。以上のようにして、販売店側サーバ700を介してDCの販売およびダウンロードを行うことができる。
【0026】
図2は、本発明のディジタル・コンテンツ利用システムにおけるデータセンタ300側のサーバ350等の詳細を示す。図2において、符号100はデータセンタ300側のサーバ350とインターネット等のネットワーク200を介して接続されたユーザ端末、700はサーバ350へ販売店の宣伝情報を送信する販売店側サーバ、300はDCの配信等を行うサーバ350とDC320等を記録したDC記録部310とインタフェース機能を有するI/F(インタフェース)部305と本発明の種々のプログラムを記録した記録媒体を読取る記録媒体読取り部303とを有するデータセンタである。符号210はユーザ端末100とネットワーク200とを接続するノード、215は販売店側サーバ700とネットワーク200とを接続するノード、205はサーバ350とネットワーク200とを接続するノードである。I/F部305はノード205とサーバ350等との間のインタフェース機能を有している。図2では図面の都合上、ユーザ端末100のみを示しているが、図1に示されているように、ユーザ端末100a、100b等と複数のユーザ端末が存在している。以下では、ユーザ端末100aをユーザ端末100と代表させて説明する。
【0027】
図2に示されるように、DC記録部310は、DC320と、後述する暗号化されたDC320(以下、「DC320enc」と表す)と、暗号化されたDC320の復号化に用いる鍵を含む鍵情報340と、DCの識別名332毎に対応するDC識別子330を記録したDC識別子記録部370と、販売店の識別名337毎に販売店識別子335を記録した販売店識別子記録部372と、販売店識別子335に対応する販売店側からDC識別子330に関して送信された送信日付410および宣伝データ455等を含む販売店の独自情報400a等を記録した販売店独自情報記録部400とを有している。
【0028】
サーバ350のDC識別子生成部(ディジタル・コンテンツ識別子生成手段)353は、DC320を識別するDC識別子330を生成し、DC320の識別名332毎にDC識別子330をDC識別子記録部370に記録する。DC識別子330は後述するDC320の暗号化等に用いられる。DC識別子330はDC320またはDC320encに埋め込まれることにより、DC320自体を識別する場合に用いられる。
【0029】
サーバ350の販売店識別子生成部354は、DC320の販売店を識別する販売店識別子335を生成し、販売店の識別名337毎に販売店識別子335を販売店識別子記録部372に記録する。販売店識別子335はDC320またはDC320encに埋め込まれることにより、当該DC320がどの販売店を介して購入されたかを示すことができる。DC識別子記録部370および販売店識別子記録部372は、図2に一部が示されるような表形式で記録しておくことができる。
【0030】
次にサーバ350の独自情報生成部(独自情報生成手段)390について説明する。販売店側サーバ700の宣伝情報記録部780には、DC320の識別名332、DC320の販売店の識別名337およびDC320の宣伝データ455を含む販売店の宣伝情報790が記録されている。この宣伝情報790は販売店側サーバ700からサーバ350へ送信される。独自情報生成部390は、販売店側サーバ700から送信された販売店の宣伝情報790中のDC320の識別名332と販売店の識別名337とに基づいて、各々、DC識別子330をDC識別子記録部370から取得し、販売店識別子335を販売店識別子記録部372から取得する。独自情報生成部390は、取得したDC識別子330および販売店識別子335と宣伝情報790中の宣伝データ455と宣伝情報390が販売店側サーバ700からサーバ350へ送信された送信日付410とを含む販売店毎の独自情報400a等を販売店独自情報記録部400に記録する。販売店独自情報記録部400は、販売店側サーバ700が適当なウェブ・ブラウザを利用してアクセスし宣伝情報390を独自に書き込むことができる入力ページとすることができる。宣伝情報390は販売店側が販売を行っているDC320各々についてのコメント、関連DCまたは続巻DC等の情報とすることができる。
【0031】
サーバ350の識別子取得部(識別子取得手段)355は、利用部120(詳細は後述)から送信されたDCの識別名332に基づいて、DC識別子330をDC識別子記録部370から取得し、利用部120から送信されたDC320の販売店の識別名337に基づいて、販売店識別子335を販売店識別子記録部372から取得する。
【0032】
サーバ350の暗号化部(暗号化手段)356は、利用部120から送信された利用部識別子110と識別子取得部355により取得されたDC識別子330とに基づいて、DC320の暗号化を所定の部分(「非暗号化DC115」と表す)を除いて暗号を生成する暗号化を行う。つまり暗号化されたDC320encは非暗号化DC115を含んでいる。非暗号化DC115は、例えば購入しなくても利用可能なDC320中の試読または試聴部分等とすることができる。暗号化部356は、所定の暗号化鍵によりDC320を暗号化することができる。後述するように、サーバ350が暗号化されたDC320encを利用部120へ送信し、続いて利用部120から購入申込み情報153等を受信した場合に、サーバ350は当該暗号化鍵を含む鍵情報340を利用部120へ送信する。利用部120は送信された鍵情報340中の暗号化鍵を用いてDC320encの復号化を行うことができる。
【0033】
サーバ350の識別子埋め込み部(識別子埋め込み手段)357は、暗号化部356によるDC320の暗号化に先立ちまたは暗号化の後に、DC320またはDC320encへ利用部識別子110、DC識別子330および識別子取得部355により取得された販売店識別子335の埋め込みを行う。各種の識別子の埋め込みは、各種の識別子に必要なデータ・ビットをDC320またはDC320encへ追加することにより行うことができる。埋め込みは上述のようなデータ・ビットの追加ではなく、各種の識別子をユーザの視覚で検知できないように加工してDC320と一体化するデータ・ハイディング等の技術により行うことが好適である。DC320に、そのデータの有する冗長性を利用して各種の識別子を埋め込む電子透かしの技術を用いることもできる。例えばDC320が電子書籍等の画像情報である場合、画像上の1点が有する赤、緑および青毎の濃淡情報の冗長性を利用して各種の識別子を埋め込むことができる。電子透かしとしては、その他、JPEGファイルの離散コサイン変換(Discrete Cosine Transform : DCT)圧縮を利用する方法を用いることもできる。DC320が音声情報である場合、標本化を行って得られた情報の下位ビットを操作して各種の識別子を埋め込むことができる。その他、フーリエ変換等を利用する方法を用いることもできる。
【0034】
以下で、DC320またはDC320encに埋め込まれた状態のDC識別子330を埋め込まれていない状態のDC識別子330と区別する場合、DC識別子330embと表す。同様に、利用部識別子110および販売店識別子335についても、埋め込まれた状態を各々利用部識別子110embおよび販売店識別子335embと表す。
【0035】
サーバ350のDC配信部(DC配信手段)358は、暗号化部356により暗号化が行われ、識別子埋め込み部357により各種の識別子の埋め込みが行われたDC320encを利用部120へ配信する。
【0036】
サーバ350の独自情報配信部(独自情報配信手段)392は、DC配信部358によりDC320を配信された利用部120へ、販売店独自情報記録部400に記録された販売店毎の独自情報400a等を配信する。この独自情報400a等は配信したDC320に埋め込まれたDC識別子330embとそのDC320を販売した販売店の販売店識別子335embとに対応するものである。この独自情報配信部392の機能により、販売店はDC320を購入したユーザ端末100のユーザに対して、明示的かつ煩雑なユーザ登録等(この場合は購入時における最初のユーザ登録)の作業を要求することなく、当該ユーザへDC320に応じた独自情報の提供を行うことができる。すなわち、あるDC320を購入したユーザに対して、そのDC320に絞った宣伝のための情報、すなわち当該ユーザの嗜好を正確に把握した宣伝のための情報を配信することができる。このため、宣伝のための情報の配信を効率的に行うことができる。
【0037】
サーバ350の購入処理部(購入処理手段)362は、利用部120からDC320の購入申込み情報153とDC320encとを少なくとも含む情報を受信した場合、DC320encに埋め込まれた販売店識別子335を取出す。一方、購入処理部362が、利用部120からDC320の購入申込み情報153とDCの識別名332と販売店の識別名337とを少なくとも含む情報を受信した場合、販売店の識別名337に基づいて、販売店識別子335を販売店識別子記録部372から取得する。購入処理部362が、利用部120からDC320の購入申込み情報153と、DC320encとDCの識別名332と販売店の識別名337とを含む情報を受信した場合、販売店識別子335の取得に関しては、DC320encに埋め込まれた販売店識別子335を取出してもよく、販売店の識別名337に基づいて、販売店識別子335を販売店識別子記録部372から取得してもよい。さらに購入処理部362は暗号化部356により生成された暗号の復号化に用いる鍵を含む鍵情報340を利用部120へ送信する。この際、サーバ350は利用部120のユーザに対応するダウンロード・課金情報DB310c中の課金情報を更新する。すなわち、当該ユーザのDC320の購入に対する課金を行う。
【0038】
次に、宣伝データ455等の更新処理について説明する。サーバ350の独自情報配信部392による独自情報400a等の配信の後に、販売店側サーバ700からDC320に関する新たな宣伝情報790の送信があった場合、独自情報生成部390は、新たな宣伝情報790中のDCの識別名332と販売店の識別名337とに基づいて各々に対応する識別子を取得する。詳しくは、DC識別子330をDC識別子記録部370から取得し、販売店識別子335を販売店識別子記録部372から取得する。次に独自情報生成部390は、取得したDC識別子330および販売店識別子335と、新たな宣伝情報790中の宣伝データ455と、新たな宣伝情報790が送信された送信日付410とを含む販売店毎の新たな独自情報400a等を販売店独自情報記録部400に記録する。つまり、販売店側サーバ700からDC320に関する新たな宣伝情報790の送信があった場合、独自情報生成部390は販売店独自情報記録部400中の販売店識別子335とDC320とに対応する宣伝データ455の内容を、新たな宣伝情報790中の宣伝データにより更新する。これと共に、独自情報生成部390は販売店独自情報記録部400中の販売店識別子335とDC320とに対応する送信日付410の内容を、新たな宣伝情報790の送信日付により更新する。
【0039】
サーバ350の独自情報配信部392は、利用部120から送信された現利用情報170中の送信日付410と、この現利用情報170中の販売店識別子335およびDC識別子330に対応する販売店独自情報記録部400に記録された独自情報400a等中の送信日付410a等とを比較する。この結果、現利用情報170中の送信日付410が独自情報400a等中の送信日付410a等より古い日付である場合、独自情報400a等を現利用情報170中の利用部識別子110に対応する利用部120へ配信する。上述のように販売店側サーバ700は、DC320の販売後にサーバ350の販売店独自情報記録部400の内容を適宜更新することができる。この間に利用部120では、購入したDC320に対応して配信された宣伝データ455を宣伝データ表示部160により表示部102にDC320の内容と共に表示等している。このため更新された宣伝データ455aと比較して、表示部102に表示等されている宣伝データ455は古くなってしまっている。一方、利用部120からサーバ350へは、DC320の利用が行われている間、現利用情報170が適当なタイミングでサーバ350へ送られている。そこでサーバ350の独自情報配信部392は、上述のように利用部120から送信された現利用情報170中の送信日付410と、この現利用情報170中の販売店識別子335およびDC識別子330に対応する更新された独自情報400a等中の送信日付410a等とを比較する。この結果、現利用情報170中の送信日付410が独自情報400a等中の送信日付410a等より古い日付であると判断された場合、更新された独自情報400a等を現利用情報170中の利用部識別子110に対応する利用部120へ配信する。以上のようにして販売店側サーバ700は、サーバ350を介して利用部120側へ、当該販売店が販売し利用部120で現在利用しているDC320に関する更新した独自情報400a等を送ることができる。
【0040】
上述の独自情報配信部392の機能により、販売店はDC320を購入したユーザ端末100のユーザに対して、購入後においても明示的かつ煩雑なユーザ登録等の作業を要求することなく、当該ユーザへDC320に応じた最新の独自情報の提供を行うことができる。このため、あるDC320を購入したユーザに対して、そのDC320に絞った宣伝のための最新の情報、すなわち当該ユーザの嗜好を正確に把握した宣伝のための最新の情報を配信することができる。このため、宣伝のための最新の情報の配信を効率的に行うことができる。
【0041】
次に、ユーザ端末100側の各機能について説明する。図3は、本発明のディジタル・コンテンツ利用システムにおけるユーザ端末100の詳細を示す。図3で図1または図2と同じ符号を付した箇所は同じ機能を有する部分であるため説明は省略する。図3に示されるように、記憶装置HDD150は、サーバ350から配信された暗号化DC320encと、後述する復号化されたDC320と、サーバ350から配信された鍵情報340と、利用部識別子110等を含む後述する要求情報155と、後述する申込み情報153と、現在利用部120により利用されているDC320に関する情報を示す現利用情報170と、サーバ350から配信された販売店の独自情報400a等とを有している。ユーザ端末100のI/F部103はノード210と利用部120等との間のインタフェース機能を有している。記録媒体読取り部108は本発明の種々のプログラム、例えば利用部120のプログラムおよび/または利用部120のインストーラを記録した記録媒体の読取りを行う。
【0042】
利用部120の利用部識別子生成部(利用部識別子生成手段)122は、ユーザ端末100の識別子に基づいて利用部識別子110を生成する。利用部識別子110は、ユーザ端末100固有の識別子であり、例えばユーザ端末100の製造番号等と紐付けて生成することができ、HDD150に記録される。
【0043】
利用部120のDC要求部(DC要求手段)123は、DC320の識別名332と、DC320を販売する販売店の識別名337と利用部識別子生成部122により生成された利用部識別子110とを含む要求情報155をサーバ350へ送信する。DC320の識別名332およびDC320の販売店の識別名337は、上述のように図1に示される販売店側サーバ700のウェブ・サイト740等から得ることができる。この要求情報155をサーバ350へ送信して所望のDCのダウンロードを要求する。
【0044】
利用部120の試行利用部(試行利用手段)124は、サーバ350のDC配信部358により配信されたDC320enc中で暗号化の対象から除かれた、つまり暗号化から除かれた所定の部分(非暗号化DC115部分)をそのDC320の形態に応じて試行的に利用(試読等)することができる。
【0045】
ユーザ端末100のユーザが非暗号化DC115部分の試読等を行った結果、DC320の購入を希望する場合、利用部120の申込み情報送信部125はDC320に対する購入申込み情報153とDC320encとを少なくとも含む情報をサーバ350へ送信する。あるいは利用部120の申込み情報送信部125は、DC320に対する購入申込み情報153とDCの識別名332と販売店の識別名337とを少なくとも含む情報をサーバ350へ送信することもできる。利用部120の申込み情報送信部125は、DC320に対する購入申込み情報153と、DC320encとDCの識別名332と販売店の識別名337とを含む情報をサーバ350へ送信してもよい。以上の購入申込み情報153の送信は、例えば、利用部120によりユーザ端末100のディスプレイ(不図示)上に購入の際の操作を示す購入画面が表示され、ユーザは当該購入画面上のDC320に対応するボタンと購入ボタンとをクリックすることにより行うことができる。この際、ユーザはDC320の価格の支払のための決済方法を選択することもできる。
【0046】
サーバ350の購入処理部362からDC320encの復号化に用いる鍵情報340が送信されると、利用部120の復号化部(復号化手段)126は、先に試行利用部124により試行利用されたDC320enc中で暗号化された部分の復号化を購入処理部362により送信された鍵情報340に基づいて行う。
【0047】
利用部120の識別子取出し部(識別子取出し手段)127は、復号化部126による復号化に先立ちまたは復号化の後に、DC320またはDC320encに埋め込まれたDC識別子330embおよび利用部識別子110embの取出しを行う。DC320に各種の識別子の埋め込みが行われた後に、そのDC320の暗号化が行われた場合、復号化部126によるDC320encの復号化の後に、識別子取出し部127が各種の識別子の取出しを行う。これとは逆に、DC320の暗号化が行われた後に、DC320encに各種の識別子の埋め込みが行われた場合、復号化部126によるDC320encの復号化に先立ち、識別子取出し部127が各種の識別子の取出しを行う。
【0048】
利用部120の認証部128は、識別子取出し部127により取り出された利用部識別子110(元の110emb)と利用部識別子生成部122により生成された利用部識別子110とが同一である場合、DC320の利用を認証する。
【0049】
利用部120の形態利用部(形態利用手段)130は、認証部128により利用が認証されたDC320をそのDC320の形態に応じて利用することができる。DC320の形態は、上述のように電子書籍(文字、ディジタル化された静止画像および動画像等を含む)の形態の場合だけではなく、例えば電子化された音楽等の形態であってもよい。形態利用部130はDC320の形態が電子書籍の形態である場合は、静止画像および動画像等の高精細な閲覧によりDC320の利用を行うことができる。一方、DC320の形態が電子化された音楽等の形態である場合は、電子化された音楽等の聴取によりDC320の利用を行うことができる。
【0050】
利用部120の宣伝データ表示部(宣伝データ表示手段)160は、サーバ350の独自情報配信部392により配信された独自情報400a等の中の宣伝データ455等を、上述の形態利用部130によるDC320の利用と共に表示することができる。例えばユーザ端末100のユーザがDC320を閲覧等している間、宣伝データ表示部160は宣伝データ455等を表示部102(後に説明する図6参照)に表示された窓の中の小窓に表示することができる。このため、ユーザは意識することなくDC320の販売店の独自の宣伝データ455等を入手することができる。上述のように、独自情報400a等の内容が更新された場合、サーバ350の独自情報配信部392から更新された新たな独自情報400a等が配信されてくる。この場合、宣伝データ表示部160は、当該新たな独自情報400a等中の宣伝データ455等を、形態利用部130におけるDC320の利用と共に更新して表示することができる。この結果、ユーザは意識することなくDC320の販売店の最新の独自の宣伝データ455等を入手することができる。
【0051】
利用部120の現利用情報送信部(現利用情報送信手段)162は、形態利用部130により利用しているDCに対応するDC識別子330および販売店識別子335と、利用部識別子110と、サーバ350の独自情報配信部392により配信された独自情報400a等の中の送信日付410とを含む現利用情報170をサーバ350へ送信することができる。すなわち、ユーザ端末100がネットワーク200に接続されている場合、現利用情報送信部162はユーザが利用しているDC320のDC識別子330と、そのDC320を販売した販売店の販売店識別子335と、利用部120の利用部識別子110と、サーバ350の独自情報配信部392により配信された独自情報400a等の中の送信日付410とを含む現利用情報170をサーバ350へ送信することができる。この結果サーバ350は、ユーザ端末100のユーザが利用しているDCを販売した販売店と、現在ユーザ端末100の表示部102に同時に表示されている宣伝データ455等が販売店からサーバ350へ送信された日付とをリアルタイムに把握することができる。
【0052】
上述の現利用情報170の送信に関しては、例えばまずユーザ端末100の利用部120を起動した段階でサーバ350へ接続を行い、次にDC320の利用を開始した段階で現利用情報170を送信することができる。この後DC320の利用を終了した段階で終了した旨の通知をサーバ350へ送ることができる。この結果、サーバ350はユーザ端末100のユーザが利用しているDCを随時把握することができる。
【0053】
次に、販売店側サーバ700の各機能について説明する。図4は、本発明のディジタル・コンテンツ利用システムにおける販売店側サーバ700の詳細を示す。図4で図1ないし図3と同じ符号を付した箇所は同じ機能を有する部分であるため説明は省略する。図4において、符号710はノード215と販売店側サーバ700との間のインタフェース機能を有しているI/F部である。図4に示されるように、ウェブ・サイト740は自販売店の識別名337と自販売店で販売するDCの識別名332とを含む種々の情報795を、I/F部710を介してユーザ端末100等からアクセス可能に掲載している。
【0054】
販売店側サーバ700は自販売店で販売するDC320の宣伝情報790を記録した宣伝情報記録部780を有している。この宣伝情報790は、自販売店の識別名337と、自販売店で販売するDC320の識別名332と、そのDC320の宣伝データ455等とを含んでいる。販売店側サーバ700の宣伝情報送信部720は、宣伝情報記録部780に記録された自販売店の宣伝情報790を、I/F部710、ノード215およびネットワーク200を介してデータセンタ300のサーバ350へ送信することができる。以上のように、販売店側サーバ700は自販売店で販売するDCを記録しておく必要はない。自販売店で販売するDC320の識別名332と、そのDC320の宣伝データ455等とを含む宣伝情報790を有しているだけであり、この宣伝情報790をサーバ350へ適宜送信するだけである。上述のようにDCのダウンロードおよび販売料金の決済、その他のDCの管理等はデータセンタ300側で行うため、個人的または小規模なウェブ・サイト740を管理する販売店側サーバ700であっても簡単にDCの宣伝および販売を行うことができる。
【0055】
図5は、本発明の実施の形態1のディジタル・コンテンツ利用システムにおけるデータの流れをデータセンタ300を中心に例示する。図5で図2と同じ符号を付した箇所は同じ要素を示すため説明は省略する。図5中に示されるステップ番号Sは後述の図8ないし図10に示されるフローチャート中の番号である。
【0056】
図5に示されるデータセンタ300のDC記録部310は、DC識別子記録部370と販売店識別子記録部372とを有している。DC識別子記録部370はDCの識別名332(例えば「DC−123」)と対応するDC識別子330(例えば「00AA11」)とを記録している。販売店識別子記録部372は販売店の識別名337(例えば「SHOP−123」)と対応する販売店識別子335(例えば「F3218」)とを記録している。
【0057】
まず、販売店側サーバ700から当該販売店の識別名337(例えば「SHOP−123」)と当該販売店が販売するDCの識別名332(例えば「DC−123」)と当該DCに対する販売店の宣伝データ455等(例えば「来月発売...」)とを含む宣伝情報790等が送信される(ステップS25)。サーバ350の独自情報生成部390は、送信された販売店の宣伝情報790等中のDC320の識別名332「DC−123」と販売店の識別名337「SHOP−123」とに基づいて、各々対応するDC識別子330「00AA11」をDC識別子記録部370から取得し、販売店識別子335「F3218」を販売店識別子記録部372から取得する(ステップS30)。独自情報生成部390は、取得したDC識別子330「00AA11」および販売店識別子335「F3218」と宣伝情報790等中の宣伝データ455等「来月発売...」と宣伝情報790等が販売店側サーバ700からサーバ350へ送信された送信日付410(例えば「2002.5.15」、2002年5月15日を示す。以下同様)とを含む販売店毎の独自情報を販売店独自情報記録部400に記録する(ステップS32)。
【0058】
上述の宣伝データ455等は、詳しくは図5に示されるように、宣伝の対象となる項目名を示す宣伝データ名1が「続巻」の場合、その項目名に対する具体的な宣伝データ1は「来月発売...」という宣伝内容となっている。宣伝の対象となる項目名は複数個設定することができ、例えば図5に示されるように、宣伝データ名nが「その他」の場合、具体的な宣伝データnは「映画化決定...」という宣伝内容となっている。
【0059】
上記の同じ販売店から当該販売店が販売する他のDCの宣伝情報790等が送信された場合、サーバ350の独自情報生成部390は上述と同様にして、まず宣伝情報790等に含まれる当該販売店の識別名と他のDCの識別名とから、各々当該販売店の識別子と他のDCの識別子とを得る。次に、宣伝情報790等に含まれる宣伝データ455等と宣伝情報790等が送信された日付410とを含む販売店毎の別の独自情報を販売店独自情報記録部400に記録する。
【0060】
他の販売店から別のDCについての宣伝情報が異なる日付に送信された場合についても同様であり、図5にはそのような場合について販売店独自情報記録部400に記録された例を示した。例えば他の販売店の販売店側サーバから当該他の販売店の識別名337(例えば「SHOP−321」)と当該他の販売店が販売する別のDCの識別名332(例えば「DC−456」)と当該別のDCに対する他の販売店の宣伝データ455等(例えば「限定販売...」)とを含む宣伝情報790等が送信された場合について説明する。サーバ350の独自情報生成部390は、送信された他の販売店の宣伝情報790等中のDC320の識別名332「DC−456」と販売店の識別名337「SHOP−321」とに基づいて、各々対応するDC識別子330「00BB22」をDC識別子記録部370から取得し、販売店識別子335「F8123」を販売店識別子記録部372から取得する。独自情報生成部390は、取得したDC識別子330「00BB22」および販売店識別子335「F8123」と宣伝情報790等中の宣伝データ455等「限定発売...」と宣伝情報790等が販売店側サーバ700からサーバ350へ送信された送信日付410(例えば「2002.6.15」)とを含む販売店毎の独自情報を販売店独自情報記録部400に記録する。
【0061】
上述の他の販売店の宣伝データ455等は、詳しくは図5に示されるように、宣伝データ名1が「新巻」の場合、その項目名に対する具体的な宣伝データ1は「限定発売...」という宣伝内容となっている。宣伝データ名nが「作家」の場合、具体的な宣伝データnは「サイン会...」という宣伝内容となっている。
【0062】
利用部120から利用部識別子110(例えば「AAA−PPP−XX」)とDCの識別名332(例えば「DC−123」)と販売店の識別名337(例えば「SHOP−123」)とを含む要求情報155が送信されると、サーバ350の識別子取得部355は、当該要求情報155のDCの識別名332「DC−123」に基づいて、対応するDC識別子330「00AA11」をDC識別子記録部370から取得する。識別子取得部355は、同様にして要求情報155の販売店の識別名337「SHOP−123」に基づいて、対応する販売店識別子335「F3218」を販売店識別子記録部372から取得する。
【0063】
サーバ350のDC記録部310が有するDC320は、暗号化部356により暗号化される対象となる部分119、例えば「右の写真は、...です。」という文字データ部119aと写真を示す画像データ部119bとを有している。暗号化部356による暗号化の対象とはならない非暗号化DC115は、例えば「本電子書籍は、...です。」という文字データの部分を有している。上述のデータの例は説明の都合上のものであり、暗号化される対象となる部分119は文字データ部119aまたは画像データ部119bのみであってもよく、非暗号化DC115は画像データを含むものであってもよい。
【0064】
サーバ350の識別子埋め込み部357は、暗号化部356によるDC320の暗号化に先立ちまたは暗号化の後に、DC320またはDC320encへ利用部識別子110(例えば「AAA−PPP−XX」)、DC識別子330(例えば「00AA11」)および販売店識別子335(例えば「F3218」)の埋め込みを行う(ステップS45)。暗号化部356は非暗号化DC115を除いて暗号を生成する暗号化を行う(ステップS40)。図5では、暗号化の対象となる部分119は暗号化されたDC320enc中で符号119encとして内部が斜線となっており、暗号化されていることを示している。DC320encはDC配信部358により利用部120へ配信される(ステップS50)。
【0065】
サーバ350の独自情報配信部392は、DC配信部358によりDC320encを配信した利用部120へ、販売店独自情報記録部400に記録された販売店毎の独自情報400a等を配信する(ステップS55)。例えば、利用部120へ送信したDC320encに埋め込まれたDC識別子330embが「00AA11」であり、そのDC320encを販売した販売店の販売店識別子335embが「F3218」である場合、独自情報記録部400に記録された独自情報400aを配信する。
【0066】
ユーザ端末100のユーザが、上述のように配信されたDC320encの非暗号化DC115を試読等した後に、DC320の購入を申し込む購入申込み情報153とDC320encとを少なくとも含む情報が利用部120からサーバ350へ送信した場合(ステップS70)、サーバ350はDC320encに埋め込まれた販売店識別子335(例えば「F3218」)を取出す。一方、ユーザが試読等した後に、DC320の購入申込み情報153とDCの識別名332(例えば「DC−123」)と販売店の識別名337(例えば「SHOP−123」)とを少なくとも含む情報を送信した場合(ステップS70)、サーバ350は販売店の識別名337「SHOP−123」に基づいて、対応する販売店識別子335「F3218」を販売店識別子記録部372から取得する。ユーザが試読等した後に、DC320の購入申込み情報153とDC320encとDCの識別名332(例えば「DC−123」)と販売店の識別名337(例えば「SHOP−123」)とを含む情報を送信した場合(ステップS70)、サーバ350は販売店識別子335の取得に関しては、DC320encに埋め込まれた販売店識別子335(例えば「F3218」)を取出してもよく、販売店の識別名337「SHOP−123」に基づいて対応する販売店識別子335「F3218」)を販売店識別子記録部372から取得してもよい。
【0067】
次にサーバ350から利用部120へ鍵情報340が送信される(ステップS80)。
【0068】
同じ販売店から当該販売店が販売する同じDCに関する別の宣伝情報790等が送信された場合(ステップS75)、サーバ350の独自情報生成部390は上述と同様にして、別の宣伝情報790等に含まれる別の宣伝データ455等と当該別の宣伝情報790等が送信された新たな日付410(例えば「2002.6.1」)とを含む販売店毎の別の独自情報を販売店独自情報記録部400に記録する(ステップS85、S87)。例えば送信された別の宣伝情報790等の中の販売店の識別名337が「SHOP−123」でありDCの識別名が「DC−123」である場合、上述と同様にして販売店識別子335「F3218」とDC識別子「00AA11」とを得る。ここで、別の宣伝情報790等の中の宣伝データ名1(例えば「続巻」)に対応する宣伝データ1の内容が例えば「今月発売...」となっていた場合、新たな送信日付「2002.6.1」と宣伝データ1の内容「今月発売...」とを用いて独自情報400aの内容を更新する。更新は変更された項目についてのみ行ってもよく、あるいは送信された宣伝情報790等の内容をそのまま宣伝データ名1(450)ないし宣伝データ名n(465)へ記録してもよい。
【0069】
ユーザ端末100から、ユーザが利用しているDC320のDC識別子330(例えば「00AA11」)と、そのDC320を販売した販売店の販売店識別子335(例えば「F3218」)と、利用部120の利用部識別子110(例えば「AAA−PPP−XX」)と、先にサーバ350の独自情報配信部392によりユーザ端末100へ配信された独自情報400a等の中の送信日付410(例えば「2002.5.15」)とを含む現利用情報170が送信された場合(ステップS125)、独自情報配信部392は以下のような処理を行う。ここで、独自情報記録部400中の独自情報400aは上述のように更新されていたものとする。
【0070】
サーバ350の独自情報配信部392は、送信された現利用情報170中の販売店識別子335「F3218」およびDC識別子330「00AA11」を用いて販売店独自情報記録部400を検索する。検索により独自情報400aが見つかると、この独自情報400a中の送信日付410「2002.6.1」と現利用情報170中の送信日付410「2002.5.15」とを比較する(ステップS135)。この結果、現利用情報170中の送信日付410「2002.5.15」が独自情報400a中の送信日付410「2002.6.1」より古い日付であると判断されるため、更新後の新たな独自情報400aを現利用情報170中の利用部識別子110「AAA−PPP−XX」に対応する利用部120へ配信する(ステップS135)。以上のようにして販売店識別子が「F3218」の販売店は、サーバ350を介して利用部120側へ、当該販売店が販売し利用部120で現在利用しているDC識別子330「00AA11」のDC320に関する更新した独自情報400aを送ることができる。
【0071】
図6は、本発明の実施の形態1のディジタル・コンテンツ利用システムにおけるデータの流れを利用部120を中心に例示する。図6で図3と同じ符号を付した箇所は同じ要素を示すため説明は省略する。図6中に示されるステップ番号Sは後述の図8ないし図10に示されるフローチャート中の番号である。
【0072】
まずユーザ端末100のユーザは、上述のように販売店側サーバ700のウェブ・サイト740から販売店の識別名と販売を行っているDCの識別名等とを含む種々の情報を得る(ステップS34)。この種々の情報に基づいて、図6に示されるユーザ端末100の記憶装置HDD150に記録された要求情報155をサーバ350へ送信する(ステップS36)。ここで要求情報155は、例えば図6に示されるように、ユーザ端末100に固有の利用部識別子110(例えば「AAA−PPP−XX」)と、DCの識別名332(例えば「DC−123」)と、当該DCの識別名332のDCを販売している販売店の識別名337(例えば「SHOP−123」)とを有している。
【0073】
サーバ350のDC配信部358により、暗号化されたDC320encが配信される(ステップS50)。図6に示されるように、配信されたDC320encは上述された図5中のDC320encと同じであるため説明は省略する。この配信と同時に、サーバ350の独自情報配信部392により、DC320に関する宣伝データ455等を含む販売店の独自情報400aも配信される(ステップS55)。図6では図面の都合上、配信された独自情報400aは上下に分割されて示されているが、上述された図5中の独自情報400aと同じであるため説明は省略する。
【0074】
図6に示されるように、HDD150はサーバ350から配信されたDC320encを記録しているが、利用部120により利用(試読等)可能な部分は非暗号化DC115(「本電子書籍は、...です。」という文字データの部分)のみである。この非暗号化DC115は表示部102に表示485「本電子書籍は、...です。」で示されるように閲覧等が可能に表示されるため、ユーザは当該表示485について試読等の利用を行うことができる(ステップS60)。この表示485と共に、宣伝データ名1(455)およびその宣伝データ1(455)等が表示部102に表示480「続巻情報:「来月発売...」」および表示483「その他の情報:「映画化決定...」」等のように表示される(ステップS65)。この結果、ユーザが非暗号化DC115に対応する表示485「本電子書籍は、...です。」の試読等の利用を表示部102を介して行っている間、同一の表示部102中に表示480「続巻情報:「来月発売...」」および表示483「その他の情報:「映画化決定...」」等の宣伝データを表示することができる。このためユーザは意識することなくDC320の販売店の独自の宣伝データ455等を入手することができる。
【0075】
上述の試読等の後に、DC320の購入を申し込む購入申込み情報153とDC320encとを少なくとも含む情報をサーバ350へ送信する(ステップS70)。一方、試読等の後に、DC320の購入申込み情報153とDCの識別名332「DC−123」と販売店の識別名337「SHOP−123」とを少なくとも含む情報をサーバ350へ送信してもよい(ステップS70)。あるいは試読等の後に、DC320の購入申込み情報153と、DC320encと、DCの識別名332「DC−123」と、販売店の識別名337「SHOP−123」とを含む情報をサーバ350へ送信することもできる(ステップS70)。
【0076】
次に、サーバ350から鍵情報340が送信される(ステップS80)。利用部120の識別子取出し部127は復号化部126による復号化に先立ちまたは復号化の後に、DC320またはDC320encに埋め込まれたDC識別子330emb「00AA11」および利用部識別子110emb「AAA−PPP−XX」の取出しを行う(ステップS100)。復号化部126は、送信された鍵情報340に基づき暗号化されたDC320encの復号化を行い(ステップS105)、DC320として記録する。図6に示されるように、DC320enc中の暗号化の対象部分119enc(斜線でしめされた部分)は、復号化されてDC320中の「右の写真は、...です」部分119aおよび写真部分119bのように閲覧等の利用ができるようになっている。
【0077】
利用部120の認証部128は、識別子取出し部127により取り出された利用部識別子110「AAA−PPP−XXX」と利用部識別子生成部122により生成された利用部識別子110「AAA−PPP−XXX」とが同一であると判断し、DC320の利用を認証する。この結果、復号化されたDC320中の「右の写真は、...です」部分119aおよび写真部分119bが、表示部102に各々表示487「右の写真は、...です」および表示489(写真)のように閲覧等が可能に表示されるため、ユーザは当該表示487等について利用を行うことができる(ステップS120)。この利用を行っている間にも、同一の表示部102中に表示480「続巻情報:「来月発売...」」および表示483「その他の情報:「映画化決定...」」等の宣伝データを表示することができる(ステップS123)。
【0078】
上述のようにユーザがDC320の利用を行っている間、ユーザ利用部120の現利用情報送信部162は、利用しているDC320に対応するDC識別子330「00AA11」と、販売店識別子335「F3218」と、利用部識別子110「AAA−PPP−XX」と、サーバ350の独自情報配信部392により配信された独自情報400aの中の送信日付410「2002.5.15」とを含む現利用情報170をサーバ350へ送信することができる(ステップS125)。上述のように独自情報400aが更新されていた場合、更新後の新たな独自情報400aが利用部120へ配信される(ステップS135)。更新後の新たな独自情報400a中で変更があった部分が上例のように宣伝データ1(455)「今月発売...」であった場合、ユーザがDC320の利用を行っている間に、表示部102中の表示480が古い表示「続巻情報:「来月発売...」」から新しい表示「続巻情報:「今月発売...」」へ変化する。このため、ユーザは意識することなくDC320の販売店の最新の独自の宣伝データ455等を入手することができる。この最新の宣伝データ455等は既に特定のDC320の利用を行っているユーザに対して配信されるものであり、当該ユーザの嗜好を正確に把握した上で配信されたものということができる。以上のようにして、販売店側はユーザに対して煩雑なユーザ登録等の作業を要求することなく、ユーザの嗜好を正確に把握した効率的な宣伝のための情報を配信することができる。
【0079】
図7は、本発明の実施の形態1のディジタル・コンテンツ利用システムにおけるデータの流れを販売店側サーバ700を中心に例示する。図7で図4と同じ符号を付した箇所は同じ要素を示すため説明は省略する。図7中に示されるステップ番号Sは後述の図8ないし図10に示されるフローチャート中の番号である。
【0080】
販売店側サーバ700は自販売店で販売するDCの宣伝情報790a、790b等を記録した宣伝情報記録部780を有している。図7に示されるように、例えば宣伝情報790aは、自販売店の識別名337「SHOP−123」と、自販売店で販売するDCの識別名332「DC−123」と、そのDCの宣伝データ名1(450a)「続巻」および宣伝データ1(455a)「来月発売...」と、宣伝データ名n(460a)「その他」および宣伝データn(465a)「映画化決定...」とを含んでいる。宣伝情報790bは自販売店で販売する他のDCの宣伝情報であり、例えば上記と同じ自販売店の識別名337「SHOP−123」と、自販売店で販売するDCの識別名332「DC−456」と、そのDCの宣伝データ名1(450a)「新刊」および宣伝データ1(455a)「限定発売...」と、宣伝データ名n(460a)「作家」および宣伝データn(465a)「サイン会...」とを含んでいる。宣伝情報記録部780に記録された自販売店のこれらの宣伝情報790a、790b等は、販売店側サーバ700の宣伝情報送信部720により、上述のようにデータセンタ300のサーバ350へ送信することができる(ステップS25、S75)。送信される宣伝情報790a等が既に送信された宣伝情報と同一のDCの識別名を有している場合は、上述のように宣伝情報の更新を行うことになる。一方、送信される宣伝情報790b等が既に送信された宣伝情報790aと異なるDCの識別名を有している場合は、宣伝情報の追加を行うことになる。
【0081】
図7に示されるように、ウェブ・サイト740は自販売店の識別名337「SHOP−123」と自販売店で販売するDCの識別名332「DC−123」とを含む種々の情報795を、ユーザ端末100等からアクセス可能に掲載している。上述のように、ユーザ端末100のユーザはウェブ・サイト740にアクセウスして、上記種々の情報795を入手することができる(ステップS34)。
【0082】
以上のように、販売店側サーバ700は自販売店で販売するDCを記録しておく必要はなく、自販売店で販売するDCの宣伝情報790a等を有しているだけである。この宣伝情報790a等をサーバ350へ適宜送信し、宣伝情報の更新および追加等を行うだけで、ユーザに対して煩雑なユーザ登録等の作業を要求することなく、ユーザの嗜好を正確に把握した効率的な宣伝のための情報を配信することができる。上述のようにDCのダウンロードおよび販売料金の決済、その他のDCの管理等はデータセンタ300側で行うため、個人的または小規模なウェブ・サイト740を管理する販売店側サーバ700であっても簡単にDCの宣伝および販売を行うことができる。
【0083】
図8ないし図10は、本発明の実施の形態におけるディジタル・コンテンツ利用方法のフローチャートを示す。図8ないし図10において、最左端のフローチャートは利用部120の処理を示し、中央のフローチャートはサーバ350の処理を示し、最右端のフローチャートは販売店側サーバ700の処理を示し、各々の間で送信されるデータは各々を結ぶ横または斜め方向の矢印で示す。図8ないし図10は一連の処理を図面の都合上3分割して各図に示したものであり、図8から図10へと処理はつながっている。
【0084】
図8に示されるように、まずサーバ350がDC記録部310に記録されたDC320を識別するDC識別子330を生成し、DCの識別名332毎にDC識別子330をDC識別子記録部370に記録する(ステップS10。ディジタル・コンテンツ識別子生成ステップ)。次に、DC320の販売店を識別する販売店識別子335を生成し、販売店の識別名337毎に販売店識別子335を販売店識別子記録部372に記録する。
【0085】
一方、利用部120は、ユーザ端末100に固有の識別子に基づいて利用部識別子110を生成する(ステップS20。利用部識別子生成ステップ)。
【0086】
販売店側サーバ700は、DCの識別名332、DCの販売店(自販売店)の識別名337および宣伝情報記録部780に記録されたDCの宣伝データ455等を含む販売店の宣伝情報790等をサーバ350へ送信する(ステップS25。宣伝情報送信ステップ)。
【0087】
サーバ350は、ステップS25(宣伝情報送信ステップ)で送信された宣伝情報790等中のDCの識別名332と販売店の識別名337とに基づいて、各々、DC識別子330をDC識別子記録部370から取得し、販売店識別子335を販売店識別子記録部372から取得する(ステップS30)。次に、取得したDC識別子330および販売店識別子335と、宣伝情報790等中の宣伝データ455等と、宣伝情報790が送信された送信日付410とを含む販売店毎の独自情報400a等を販売店独自情報記録部400に記録する(ステップS32。独自情報記録ステップ)。
【0088】
利用部120は、DCの識別名332と販売店の識別名337とを含む種々の情報795を、ウェブ・サイト740にアクセスして情報795の転送により販売店側サーバ700から取得する(ステップS34)。次に、利用部120は取得したDCの識別名332、DCの販売店の識別名337および利用部識別子生成ステップで生成された利用部識別子110を含む要求情報155をサーバ350へ送信する(ステップS36。DC要求ステップ)。
【0089】
サーバ350は、ステップS36(DC要求ステップ)で送信されたDCの識別名332に基づいて、DC識別子330をDC識別子記録部370から取得し、同ステップS36で送信されたDCの販売店の識別名337に基づいて、販売店識別子335を販売店識別子記録部372から取得する(ステップS38。識別子取得ステップ)。
【0090】
以上の図8に示される処理は、利用部120の処理に関してはページ外接合子S36Eにより、サーバ350の処理に関してはページ外接合子S38Eにより、販売店側サーバ700の処理に関してはページ外接合子S34Eにより図9に接合されている。
【0091】
図9は図8に示されたフローチャートの続きのフローチャートを示す。図9に示されるように、サーバ350は、ステップS36(DC要求ステップ)で送信された利用部識別子110とステップS38(識別子取得ステップ)で取得されたDC識別子330とに基づいて、DC320の所定の部分(DC320中で暗号化から除かれた所定の部分:非暗号化DC115)を除いて暗号を生成する暗号化を行う(ステップS40。暗号化ステップ)。ステップS40(暗号化ステップ)による暗号化の後に、利用部120から送信された利用部識別子110、ステップS38(識別子取得ステップ)で取得されたDC識別子330および販売店識別子335のDC320への埋込みを行う(ステップS45。識別子埋め込みステップ)。上述のステップS40とS45とは処理順序を逆にしてもよい。すなわち、ステップS45(識別子埋め込みステップ)はステップS40(暗号化ステップ)による暗号化に先立って処理することもできる。図9では(図8の)ステップS38(識別子取得ステップ)から2分岐とすることにより、ステップS40からS45への処理順序とステップS45からS40への処理順序とを示している。いずれの処理順序でもステップS40(暗号化ステップ)による暗号化とステップS45(識別子埋め込みステップ)による識別子の埋め込みとが行われたDC(暗号化DC320enc)を、サーバ350から利用部120へ配信する(ステップS50。DC配信ステップ)。
【0092】
ステップS50(配信ステップ)でDCを配信された利用部120へ、DC320encに埋め込まれたDC識別子330embと販売店識別子335embとに対応する、販売店独自情報記録部400に記録された販売店毎の独自情報400a等を配信する(ステップS55。独自情報配信ステップ)。
【0093】
利用部120は、ステップS50(DC配信ステップ)で配信されたDC320enc中の非暗号化DC115についてその形態に応じた試読等の利用を行う(試行利用ステップ。ステップS60)。この試行利用ステップにおけるDCの利用と共に、ステップS55(独自情報配信ステップ)で配信された独自情報400a等中の宣伝データ455等を表示部102に表示する(ステップS65。試行中の宣伝データ表示ステップ)。
【0094】
試読後、ステップS50(DC配信ステップ)で配信されたDC320の購入を行う場合は、DC320に対する購入申込み情報153とDC320encとを少なくとも含む情報をサーバ350側へ送信する(ステップS70)。DC320に対する購入申込み情報153とDCの識別名332と販売店の識別名337とを少なくとも含む情報をサーバ350側へ送信してもよい(ステップS70)。あるいは、DC320の購入申込み情報153と、DC320encと、DCの識別名332と、販売店の識別名337とを含む情報をサーバ350側へ送信してもよい(ステップS70)。
【0095】
サーバ350が利用部120からDC320の購入申込み情報153とDC320encとを少なくとも含む情報を受信した場合、サーバ350はDC320encに埋め込まれた販売店識別子335を取出す。一方、サーバ350が利用部120からDC320の購入申込み情報153とDCの識別名332と販売店の識別名337とを少なくとも含む情報を受信した場合、サーバ350は販売店の識別名337に基づいて、販売店識別子335を販売店識別子記録部372から取得する。あるいはサーバ350が利用部120からDC320の購入申込み情報153と、DC320encとDCの識別名332と販売店の識別名337とを含む情報を受信した場合、サーバ350は販売店識別子335の取得に関しては、DC320encに埋め込まれた販売店識別子335を取出してもよく、販売店の識別名337に基づいて、販売店識別子335を販売店識別子記録部372から取得してもよい。いずれにしても、DC320を販売した販売店の管理を行うことができ、販売店へDC320の紹介に見合った報酬を支払うことが可能となるため、複数の販売店全体に対する販売促進を行うことができる。次に、ステップS40(暗号化ステップ)により生成された暗号の復号化に用いる鍵を含む鍵情報340を利用部120へ送信する(ステップS80。購入処理ステップ)。
【0096】
販売店側サーバ700は、ステップS55(独自情報配信ステップ)の後に、サーバ350へ新たな宣伝情報790の送信を行うことができる(ステップS75)。
【0097】
以上の図9に示される処理は、利用部120の処理に関してはページ外接合子S70Eにより、サーバ350の処理に関してはページ外接合子S80Eにより図10に接合されている。販売店側サーバ700の処理に関しては上述のステップS75で一応終了する。しかし、販売店側サーバ700はステップS75の処理の後に、必要に応じて何度でもステップS75の処理、すなわち新たな宣伝情報790のサーバ350への送信を行うことができる。このステップS75は既述のステップS25に対応する処理であるため、この新たな宣伝情報790の送信に応じて、サーバ350は既述のステップS30から後述するステップS135までの処理を繰返し、利用部120は既述のステップS36から後述のステップS140までの処理を繰返すことができる。
【0098】
図10は図9に示されたフローチャートの続きのフローチャートを示す。図10に示されるように、(図9の)ステップS45(識別子埋め込みステップ)の後にステップS40(暗号化ステップ)が行われた場合、利用部120は、まずステップS50(DC配信ステップ)で利用部120側へ配信されたDC320enc中で暗号化された部分の復号化を、ステップS80(購入処理ステップ)で送信された鍵情報340に基づいて行う(ステップS105。復号化ステップ)。続いて、DC320enc中に埋め込まれたDC識別子330embおよび利用部識別子110embの取出しを行う(ステップS100。識別子取出しステップ)。これとは逆に、(図9の)ステップS40(暗号化ステップ)の後にステップS45(識別子埋め込みステップ)が行われた場合、利用部120は、まずステップS50(DC配信ステップ)で利用部120側へ配信されたDC320enc中に埋め込まれたDC識別子330embおよび利用部識別子110embの取出しを行う(ステップS100。識別子取出しステップ)。続いて、DC320enc中で暗号化された部分の復号化を、ステップS80(購入処理ステップ)で送信された鍵情報340に基づいて行う(ステップS105。復号化ステップ)。図10では、(図9の)ステップS80(購入処理ステップ)により鍵情報340が利用部120側へ送信された後から2分岐とすることにより、ステップS100からS105への処理順序とステップS105からS100への処理順序とを示している。
【0099】
上述のいずれの処理順序でも、利用部120は、ステップS100(識別子取出しステップ)で取り出された利用部識別子110embとステップS20(利用部識別子生成ステップ)で生成された利用部識別子110とが同一であるかどうかを判断し、同一であると判断された場合、DC320の利用を認証する(ステップS110。認証ステップ)。ステップS110(認証ステップ)で利用が認証されたDC320をDC320の形態に応じて利用する(ステップS120。形態利用ステップ)。ステップS110(認証ステップ)で利用が認証されなかった場合、DC320の利用は行えない。利用は、上述のようにDC320の形態、例えばDC(文字、ディジタル化された静止画像および動画像等を含む)の形態または電子化された音楽等の形態に応じて、閲覧または聴取等の形態で行う。
【0100】
利用部120は、上述のステップS55(独自情報配信ステップ)で利用部120へ配信された独自情報400a等中の宣伝データ455等を、ステップS120(形態利用ステップ)におけるDC利用と共に表示部102に表示する(ステップS123。宣伝データ表示ステップ)。
【0101】
利用部120は、ステップS120(形態利用ステップ)で利用しているDC320に対応するDC330識別子および販売店識別子335と、利用部識別子110と、ステップS55(独自情報配信ステップ)で利用部120へ配信された独自情報400a中の送信日付410とを含む現利用情報170をサーバ350へ送信する(ステップS125。現利用情報送信ステップ)。
【0102】
一方、サーバ350は、ステップS55(独自情報配信ステップ)の後に、販売店側サーバ700から新たな宣伝情報790等の配信があった場合(ステップS75)、新たな宣伝情報790等の中のDCの識別名332と販売店の識別名337とに基づいて、各々、DC識別子330をDC識別子記録部370から取得し、販売店識別子335を販売店識別子記録部372から取得する(ステップS85)。取得したDC識別子330および販売店識別子335と、新たな宣伝情報790等の中の宣伝データ455等と、新たな宣伝情報790等が送信された送信日付410とを含む販売店毎の新たな独自情報400を販売店独自情報記録部400に記録する(ステップS87)。新たな宣伝情報790等について取得したDC識別子330および販売店識別子335が販売店独自情報記録部400に記録された既存の独自情報400a等と同一である場合、上述の記録は新たな宣伝データ455等と新たな日付410とを記録する更新処理となる。
【0103】
サーバ350は、ステップS125(現利用情報送信ステップ)で利用部120から送信された現利用情報158中の販売店識別子335およびDC識別子330に対応する独自情報400a等を販売店独自情報記録部400から検索し、検索された独自情報400a等中の送信日付410と現利用情報158中の送信日付410とを比較する(ステップS130)。この比較の結果、現利用情報中158中の送信日付410が独自情報400a等の中の送信日付410より古い日付である場合、つまり独自情報400a等が既に新たな宣伝データ455等により更新されていた場合、更新された独自情報400a等を現利用情報158中の利用部識別子110に対応する利用部120へ配信する(ステップS135)。この後、サーバ350の処理に関してはステップS135で一応終了する。しかし、上述のように販売店側サーバ700から必要に応じて何度も新たな宣伝情報790の送信が行われる。このため、この新たな宣伝情報790の送信に応じて、サーバ350は既述のステップS30からステップS135までの処理を繰返すことができる。
【0104】
利用部120は、サーバ350から配信された新たな独自情報400a等の中の新たな宣伝データ455等を、ステップS120(形態利用ステップ)におけるDCの利用と共に表示部102に更新して表示することができる(ステップS140)。利用部120の処理に関してはステップS140で一応終了する。しかし、販売店側サーバ700は必要に応じて何度でも新たな宣伝情報790のサーバ350への送信を行うことができる。このため新たな宣伝情報790の送信に応じて、利用部120は既述のステップS36からステップS140までの処理を繰返すことができる。
【0105】
以上より、本発明の実施の形態によれば、販売店側サーバ700からサーバ350へ自販売店が販売するDCに関する宣伝情報を送信することができる。サーバ350は各販売店側サーバ350から送信された種々のDCに関する宣伝情報を、送信された日付と共に販売店毎に販売店独自情報記録部に記録することができる。
【0106】
ユーザ端末100等のユーザは販売店側のウェブ・サイト740等を介して販売店が販売するDCに関する情報を取得し、所望のDCに対する要求情報155をサーバ350へ送信することができる。
【0107】
サーバ350は、要求情報155で要求されたDCを配信する前に、DC320の暗号化に先立ちまたは暗号化の後に、DC320またはDC320encへ販売店識別子335、利用部識別子110およびDC識別子330の埋め込みを行う。暗号化は試行的な利用(試読等)が可能な所定の部分を残して行う。この後DC320encを利用部120側へ配信する。このDC320encの配信と共に対応するDCの独自情報400a等も配信する。
【0108】
サーバ350が独自情報400a等を利用部120へ配信した後、販売店側サーバ700から新たな宣伝情報790等がサーバ350へ送信された場合、サーバ350は新たな宣伝情報790等に基づいて販売店独自情報記録部400の更新を行う。
【0109】
ユーザ端末100等のユーザは、サーバ350から配信されたDC320enc中で暗号化の対象から除かれた、つまり暗号化から除かれた所定の部分をそのDC320の形態に応じて試読等を行う。この試読等の間、ユーザ端末100等の表示部102には送信された独自情報400a等の中の宣伝データ455等が表示される。試読等の後、ユーザ端末100のユーザがDC320の購入を希望する場合、利用部120の申込み情報送信部125はDC320に対する購入申込み情報153とDC320encとを少なくとも含む情報をサーバ350へ送信する。この場合、DC320encの替わりにDCの識別名と販売店の識別名とを送信してもよい。
【0110】
いずれの場合でも、サーバ350はDC320の販売を行った販売店の販売店識別子335を得ることができる。上述のようにDC320自体が販売店等に関する情報を有しているため、DC320を販売した販売店へ紹介に見合った報酬を支払うことが可能となり、複数の販売店全体に対する販売促進を行うことができる。
【0111】
サーバ350は、DC320encの復号化を行う鍵情報340を利用部120へ送信する。利用部120はこの鍵情報340を用いてDC320の復号化を行う。復号化によりDC320から取り出された利用部識別子110と利用部120が元々生成した利用部識別子とが一致する場合、ユーザ端末100等のユーザはDC320の利用を行うことを認証される。この後、当該ユーザがDC320の利用を行っている間、既に配信された販売店の独自情報400a中の宣伝データ455等も表示部102に表示される。この独自情報400a等の配信および宣伝データ455等の表示により、販売店はDC320を購入したユーザ端末100のユーザに対して、明示的かつ煩雑なユーザ登録等(この場合は購入時における最初のユーザ登録)の作業を要求することなく、当該ユーザへDC320に応じた独自情報の提供を行うことができる。すなわち、あるDC320を購入したユーザに対して、そのDC320に絞った宣伝のための情報、すなわち当該ユーザの嗜好を正確に把握した宣伝のための情報を配信することができる。このため、宣伝のための情報の配信を効率的に行うことができる。
【0112】
上述のユーザがDC320の利用を行っている間、利用しているDCに関する現利用情報170がサーバ350へ送信される。このため、サーバ350は、ユーザ端末100のユーザが利用しているDCを販売した販売店と、現在ユーザ端末100の表示部102に同時に表示されている宣伝データ455等が販売店からサーバ350へ送信された日付とをリアルタイムに把握することができる。サーバ350は、送信された現利用情報170の中の送信日付410と販売店独自情報記録部400の中の対応する独自情報400a等の中の送信日付410とを比較する。破格の結果、送信された現利用情報170の中の送信日付410が対応する独自情報400a等の中の送信日付410よりも古かった場合、対応する独自情報400a等は新たな宣伝データ455等により更新されていたことがわかる。そこで、サーバ350は更新後の独自情報400a等を利用部120gへ配信することができる。
【0113】
以上のようにして、販売店側サーバ350によりサーバ350側の独自情報400a等の内容が更新された場合、サーバ350側から更新された新たな独自情報400a等が配信されてくる。利用部120は、当該新たな独自情報400a等中の宣伝データ455等を、形態利用部130におけるDC320の利用と共に更新して表示することができる。この結果、ユーザは意識することなくDC320の販売店の最新の独自の宣伝データ455等を入手することができる。
【0114】
販売店側サーバ700は自販売店で販売するDCを記録しておく必要はなく、自販売店で販売するDC320の識別名332と、そのDC320の宣伝データ455等とを含む宣伝情報790を有しているだけである。販売店側サーバ700はこの宣伝情報790をサーバ350へ適宜送信するだけである。DCのダウンロードおよび販売料金の決済、その他のDCの管理等はデータセンタ300側で行うため、個人的または小規模なウェブ・サイト740を管理する販売店側サーバ700であっても簡単にDCの宣伝および販売を行うことができる。
【0115】
上述の説明では、利用部120は予めユーザ端末100に設けられていた。この利用部120はユーザがCD−ROM等の記録媒体の形態で入手して、記録媒体読取り部108からユーザ端末100上にインストールすることができる。しかし、サーバ350側に、利用部120および/または利用部120をユーザ端末100にインストールするインストーラ(不図示)をユーザ端末100から取得(ダウンロード)可能な状態に置くこともできる。この結果、ユーザは、利用部120および/またはインストーラをサーバ350からダウンロードし、ユーザ端末100上に利用部120をインストールすることができる。利用部120のインストールの際に、利用部識別子生成部122が利用部識別子110を生成することもできる。
【0116】
上述した実施の形態の機能を実現する本発明のコンピュータ・プログラムを、各々ユーザ端末100またはサーバ350側に供給し、当該ユーザ端末100またはサーバ350等のCPUが当該コンピュータ・プログラムを実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。当該コンピュータ・プログラムの供給はネットワーク200を介して供給することができる。あるいは記録媒体の形態で当該ユーザ端末100の記録媒体読取り部108またはサーバ350等の記録媒体読取り部303に供給することもできる。上述の場合、当該コンピュータ・プログラム自体が本発明のユーザ端末またはサーバ等の新規な機能を実現することになる。さらに、当該コンピュータ・プログラムを記録した記録媒体も同様に本発明を構成することになる。当該コンピュータ・プログラムを記録した記録媒体としては、例えば、CD−ROM、メモリ・カード、DVD、光ディスク、FD、ハードディスク、ROM等を用いることができる。
【0117】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のディジタル・コンテンツ利用システムおよび方法等によれば、サーバ350は、販売店側サーバ700から送信されたDC320に関する宣伝データ455等を含む宣伝情報790等を、送信された日付と共に販売店独自情報記録部400に独自情報400a等として記録することができる。サーバ350はユーザ端末100等へDC320を配信すると共に、このDC320に関する独自情報400a等も配信することができる。ユーザがDC320の利用を行っている間、配信された独自情報400a中の宣伝データ455等も表示部102に表示する。この独自情報400a等の配信および宣伝データ455等の表示により、販売店はDC320を購入したユーザ端末100のユーザに対して、明示的かつ煩雑なユーザ登録等(この場合は購入時における最初のユーザ登録)の作業を要求することなく、当該ユーザへDC320に応じた宣伝データ455等の提供を行うことができる。すなわち、あるDC320を購入したユーザに対して、そのDC320に絞った宣伝のための情報、すなわち当該ユーザの嗜好を正確に把握した宣伝のための情報を配信することができる。このため、宣伝のための情報の配信を効率的に行うことができるディジタル・コンテンツ利用システムおよび方法等を提供することができる。
【0118】
販売店側サーバ350によりサーバ350側の独自情報400a等の内容が更新された場合、サーバ350側から利用部120へ更新された新たな独自情報400a等を配信することができる。利用部120は、当該新たな独自情報400a等中の宣伝データ455等を、形態利用部130におけるDC320の利用と共に更新して表示することができる。この結果、ユーザは意識することなくDC320の販売店の最新の独自の宣伝データ455等を入手することができる。
【0119】
さらに本発明のディジタル・コンテンツ利用システムおよび方法等によれば、販売店側サーバ700は自販売店で販売するDCを記録しておく必要はなく、上述の宣伝情報790をサーバ350へ適宜送信するだけである。DCのダウンロードおよび販売料金の決済、その他のDCの管理等はデータセンタ300側で行うことができる。このため、電子書籍のインターネット等のネットワークを介した販売を行う場合、個人のウェブ・サイト等でもディジタル・コンテンツの販売を簡易に行うことができ、ユーザの嗜好を正確に把握した効率的な宣伝のための情報を簡易に配信することができるディジタル・コンテンツ利用システムおよび方法等を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディジタル・コンテンツ利用システムおよび方法等の全体の概要を示す図である。
【図2】本発明のディジタル・コンテンツ利用システムにおけるデータセンタ300側のサーバ350等の詳細を示す図である。
【図3】本発明のディジタル・コンテンツ利用システムにおけるユーザ端末100の詳細を示す図である。
【図4】本発明のディジタル・コンテンツ利用システムにおける販売店側サーバ700の詳細を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態1のディジタル・コンテンツ利用システムにおけるデータの流れをデータセンタ300を中心に例示する図である。
【図6】本発明の実施の形態1のディジタル・コンテンツ利用システムにおけるデータの流れを利用部120を中心に例示する図である。
【図7】本発明の実施の形態1のディジタル・コンテンツ利用システムにおけるデータの流れを販売店側サーバ700を中心に例示する図である。
【図8】本発明の実施の形態におけるディジタル・コンテンツ利用方法を示すフローチャートである。
【図9】本発明の実施の形態におけるディジタル・コンテンツ利用方法を示すフローチャートである。
【図10】本発明の実施の形態におけるディジタル・コンテンツ利用方法を示すフローチャートである。
【符号の説明】
100a,100b ユーザ端末、 102 表示部、 103,305,710 インタフェース(I/F)部、 105a,105b ユーザのシステム、 107a,107b WWWブラウザ、 108,303 記録媒体読取り部、 110,110emb 利用部識別子、 115 非暗号化DC、 119,119a,119b,119enc 暗号化の対象部分、 120,120a,120b 利用部、 122 利用部識別子生成部、 123 DC要求部、 124 試行利用部、 125 申込み情報送信部、 126 復号化部、127 識別子取出し部、 128 認証部、 130 形態利用部、 150,150a,150b,780 記憶装置HDD、 153 購入申込み情報、 155 要求情報、 160 宣伝情報送信部、 162 現利用情報送信部、 170 現利用情報、 200 ネットワーク、 205,210,215 ノード、 300 データセンタ、 310 DC記録部、 310a 電子書籍DB、 310b 顧客情報DB、 310c ダウンロード・課金情報DB、 310d 販売店DB、 320,320enc DC、 330,330emb DC識別子、 332 DCの識別名、 335,335emb 販売店識別子、 337 販売店の識別名、 340 鍵情報、 350 サーバ、 350a アプリケーション・サーバ、 350b ウェブ・サーバ、 350c データベース・サーバ、 353 DC識別子生成部、 354 販売店識別子生成部、 355 識別子取得部、 356 暗号化部、 357 識別子埋め込み部、 358 DC配信部、 362 購入処理部、 370 DC識別子記録部、 372 販売店識別子記録部、 390 独自情報生成部、 392 独自情報配信部、 400 販売店独自情報記録部、 400a,400b 独自情報、 410 送信日付、 450,450a,450b,460,460a,460b 宣伝データ名、 455,455a,455b,465,465a,465b 宣伝データ、 480,483,485,487,489 表示、 700 販売店側サーバ、 705 販売店のシステム、 715 ウェブ・アプリケーション、 720 宣伝情報送信部、 740 ウェブ・サイト、 780 宣伝情報記録部、 790,790a,790b 宣伝情報、 795 情報。

Claims (12)

  1. ディジタル・コンテンツを配信するサーバと、該サーバとネットワークを介して接続されたユーザ端末と、該ユーザ端末と該サーバとに該ネットワークを介して接続された販売店側サーバとを有するディジタル・コンテンツ利用システムであって、前記サーバはディジタル・コンテンツを記録したディジタル・コンテンツ記録部と接続され、前記ユーザ端末は配信されたディジタル・コンテンツの利用を行う利用部を有し、前記販売店側サーバはディジタル・コンテンツの宣伝情報を記録した宣伝情報記録部と接続されており、
    前記サーバは、
    ディジタル・コンテンツを識別するディジタル・コンテンツ識別子を生成し、ディジタル・コンテンツの識別名毎に該ディジタル・コンテンツ識別子をディジタル・コンテンツ識別子記録部に記録するディジタル・コンテンツ識別子生成手段と、
    ディジタル・コンテンツの販売店を識別する販売店識別子を生成し、該販売店の識別名毎に該販売店識別子を販売店識別子記録部に記録する手段と、
    前記宣伝情報記録部に記録され、前記販売店側サーバから送信されたディジタル・コンテンツの識別名、該ディジタル・コンテンツの販売店の識別名および該ディジタル・コンテンツの宣伝データを含む販売店の宣伝情報中のディジタル・コンテンツの識別名と販売店の識別名とに基づいて、各々、ディジタル・コンテンツ識別子を前記ディジタル・コンテンツ識別子記録部から取得し、販売店識別子を前記販売店識別子記録部から取得し、取得したディジタル・コンテンツ識別子および販売店識別子と該宣伝情報中の宣伝データと該宣伝情報が送信された送信日付とを含む販売店毎の独自情報を販売店独自情報記録部に記録する独自情報生成手段と、
    前記利用部から送信されたディジタル・コンテンツの識別名に基づいて、ディジタル・コンテンツ識別子を前記ディジタル・コンテンツ識別子記録部から取得し、前記利用部から送信された該ディジタル・コンテンツの販売店の識別名に基づいて、販売店識別子を前記販売店識別子記録部から取得する識別子取得手段と、
    前記利用部から送信された該利用部を識別する利用部識別子と前記識別子取得手段により取得されたディジタル・コンテンツ識別子とに基づいて、ディジタル・コンテンツの所定の部分を除いて暗号を生成する暗号化手段と、
    前記暗号化手段による暗号化に先立ちまたは暗号化の後に、前記利用部から送信された利用部識別子、前記識別子取得手段により取得されたディジタル・コンテンツ識別子および販売店識別子のディジタル・コンテンツへの埋込みを行う識別子埋め込み手段と、
    前記暗号化手段による暗号化と前記識別子埋め込み手段による識別子の埋め込みとが行われたディジタル・コンテンツを前記利用部へ配信するディジタル・コンテンツ配信手段と、
    前記ディジタル・コンテンツ配信手段によりディジタル・コンテンツを配信された利用部へ、該ディジタル・コンテンツに埋め込まれたディジタル・コンテンツ識別子と販売店識別子とに対応する、前記販売店独自情報記録部に記録された販売店毎の独自情報を配信する独自情報配信手段と、
    前記利用部からディジタル・コンテンツの購入申込み情報と該ディジタル・コンテンツとを少なくとも含む情報を受信した場合、該ディジタル・コンテンツに埋め込まれた販売店識別子を取出し、前記利用部からディジタル・コンテンツの購入申込み情報とディジタル・コンテンツの識別名と販売店の識別名とを少なくとも含む情報を受信した場合、該販売店の識別名に基づいて販売店識別子を前記販売店識別子記録部から取得し、前記暗号化手段により生成された暗号の復号化に用いる鍵を含む鍵情報を該利用部へ送信する購入処理手段と
    を備え、
    前記利用部は、
    ユーザ端末の識別子に基づいて前記利用部を識別する利用部識別子を生成する利用部識別子生成手段と、
    前記販売店側サーバから送信されたディジタル・コンテンツの識別名、該ディジタル・コンテンツの販売店の識別名および前記利用部識別子生成手段により生成された利用部識別子を含む要求情報を前記サーバへ送信するディジタル・コンテンツ要求手段と、
    前記ディジタル・コンテンツ配信手段により配信されたディジタル・コンテンツ中で暗号化から除かれた所定の部分を該ディジタル・コンテンツの形態に応じて利用する試行利用手段と、
    前記試行利用手段により利用されたディジタル・コンテンツの購入申込み情報と該ディジタル・コンテンツとを少なくとも含む情報、または該ディジタル・コンテンツの購入申込み情報と該ディジタル・コンテンツの識別名と販売店の識別名とを少なくとも含む情報を前記サーバへ送信する手段と、
    前記ディジタル・コンテンツ配信手段により配信されたディジタル・コンテンツ中で暗号化された部分の復号化を、前記購入処理手段により送信された鍵情報に基づいて行う復号化手段と、
    前記復号化手段による復号化に先立ちまたは復号化の後に、ディジタル・コンテンツに埋め込まれたディジタル・コンテンツ識別子および利用部識別子の取出しを行う識別子取出し手段と、
    前記識別子取出し手段により取り出された利用部識別子と前記利用部識別子生成手段により生成された利用部識別子とが同一である場合、ディジタル・コンテンツの利用を認証する認証手段と、
    前記認証手段により利用が認証されたディジタル・コンテンツを該ディジタル・コンテンツの形態に応じて利用する形態利用手段と、
    前記独自情報配信手段により配信された独自情報中の宣伝データを、前記試行利用手段または前記形態利用手段によるディジタル・コンテンツの利用と共に表示する宣伝データ表示手段と、
    前記形態利用手段により利用しているディジタル・コンテンツに対応するディジタル・コンテンツ識別子および販売店識別子と、利用部識別子と、前記独自情報配信手段により配信された独自情報中の送信日付とを含む現利用情報を前記サーバへ送信する現利用情報送信手段と
    を備え、
    前記販売店側サーバは、
    前記宣伝情報記録部に記録された販売店の宣伝情報を前記サーバへ送信する宣伝情報送信手段を備えており、
    前記独自情報生成手段は、前記独自情報配信手段による独自情報の配信の後に、前記販売店側サーバから新たな宣伝情報の送信があった場合、新たな宣伝情報中のディジタル・コンテンツの識別名と販売店の識別名とに基づいて、各々、ディジタル・コンテンツ識別子を前記ディジタル・コンテンツ識別子記録部から取得し、販売店識別子を前記販売店識別子記録部から取得し、取得したディジタル・コンテンツ識別子および販売店識別子と該新たな宣伝情報中の宣伝データと該新たな宣伝情報が送信された送信日付とを含む販売店毎の新たな独自情報を販売店独自情報記録部に記録するものであり、
    前記独自情報配信手段は、前記利用部から送信された現利用情報中の送信日付と、該現利用情報中の販売店識別子およびディジタル・コンテンツ識別子に対応する前記販売店独自情報記録部に記録された独自情報中の送信日付とを比較し、該現利用情報中の送信日付が該独自情報中の送信日付より古い日付である場合、該独自情報を該現利用情報中の利用部識別子に対応する利用部へ配信し、
    前記宣伝データ表示手段は、前記独自情報配信手段により配信された新たな独自情報中の宣伝データを、前記形態利用手段におけるディジタル・コンテンツの利用と共に更新して表示することを特徴とするディジタル・コンテンツ利用システム。
  2. 請求項1記載のディジタル・コンテンツ利用システムにおいて、前記現利用情報送信手段は、前記形態利用手段によるディジタル・コンテンツの利用が開始された際に、該ディジタル・コンテンツに対応する現利用情報を前記サーバへ送信し、前記形態利用手段によるディジタル・コンテンツの利用が終了した際に、終了の通知を前記サーバへ送信することを特徴とするディジタル・コンテンツ利用システム。
  3. 請求項1または2記載のディジタル・コンテンツ利用システムにおいて、前記サーバは、前記利用部および/または該利用部をユーザ端末にインストールするインストーラを、ユーザ端末から取得可能な状態に置くことを特徴とするディジタル・コンテンツ利用システム。
  4. 配信されたディジタル・コンテンツの利用を行う利用部を有するユーザ端末とネットワークを介して接続され、ディジタル・コンテンツの販売店側サーバと該ネットワークを介して接続され、該ユーザ端末へディジタル・コンテンツを配信するサーバであって、該サーバはディジタル・コンテンツを記録したディジタル・コンテンツ記録部と接続されており、
    ディジタル・コンテンツを識別するディジタル・コンテンツ識別子を生成し、ディジタル・コンテンツの識別名毎に該ディジタル・コンテンツ識別子をディジタル・コンテンツ識別子記録部に記録するディジタル・コンテンツ識別子生成手段と、
    ディジタル・コンテンツの販売店を識別する販売店識別子を生成し、該販売店の識別名毎に該販売店識別子を販売店識別子記録部に記録する手段と、
    前記販売店側サーバから送信された、ディジタル・コンテンツの識別名、該ディジタル・コンテンツの販売店の識別名および該ディジタル・コンテンツの宣伝データを含む販売店の宣伝情報中のディジタル・コンテンツの識別名と販売店の識別名とに基づいて、各々、ディジタル・コンテンツ識別子を前記ディジタル・コンテンツ識別子記録部から取得し、販売店識別子を前記販売店識別子記録部から取得し、取得したディジタル・コンテンツ識別子および販売店識別子と該宣伝情報中の宣伝データと該宣伝情報が送信された送信日付とを含む販売店毎の独自情報を販売店独自情報記録部に記録する独自情報生成手段と、
    前記利用部から送信されたディジタル・コンテンツの識別名に基づいて、ディジタル・コンテンツ識別子を前記ディジタル・コンテンツ識別子記録部から取得し、前記利用部から送信された該ディジタル・コンテンツの販売店の識別名に基づいて、販売店識別子を前記販売店識別子記録部から取得する識別子取得手段と、
    前記利用部から送信された該利用部を識別する利用部識別子と前記識別子取得手段により取得されたディジタル・コンテンツ識別子とに基づいて、ディジタル・コンテンツの所定の部分を除いて暗号を生成する暗号化手段と、
    前記暗号化手段による暗号化に先立ちまたは暗号化の後に、前記利用部から送信された利用部識別子、前記識別子取得手段により取得されたディジタル・コンテンツ識別子および販売店識別子のディジタル・コンテンツへの埋込みを行う識別子埋め込み手段と、
    前記暗号化手段による暗号化と前記識別子埋め込み手段による識別子の埋め込みとが行われたディジタル・コンテンツを前記利用部へ配信するディジタル・コンテンツ配信手段と、
    前記ディジタル・コンテンツ配信手段によりディジタル・コンテンツを配信された利用部へ、該ディジタル・コンテンツに埋め込まれたディジタル・コンテンツ識別子と販売店識別子とに対応する、前記販売店独自情報記録部に記録された販売店毎の独自情報を配信する独自情報配信手段と、
    前記利用部からディジタル・コンテンツの購入申込み情報と該ディジタル・コンテンツとを少なくとも含む情報を受信した場合、該ディジタル・コンテンツに埋め込まれた販売店識別子を取出し、前記利用部からディジタル・コンテンツの購入申込み情報とディジタル・コンテンツの識別名と販売店の識別名とを少なくとも含む情報を受信した場合、該販売店の識別名に基づいて販売店識別子を前記販売店識別子記録部から取得し、前記暗号化手段により生成された暗号の復号化に用いる鍵を含む鍵情報を該利用部へ送信する購入処理手段と
    を備え、
    前記独自情報生成手段は、前記独自情報配信手段による独自情報の配信の後に、前記販売店側サーバから新たな宣伝情報の送信があった場合、新たな宣伝情報中のディジタル・コンテンツの識別名と販売店の識別名とに基づいて、各々、ディジタル・コンテンツ識別子を前記ディジタル・コンテンツ識別子記録部から取得し、販売店識別子を前記販売店識別子記録部から取得し、取得したディジタル・コンテンツ識別子および販売店識別子と該新たな宣伝情報中の宣伝データと該新たな宣伝情報が送信された送信日付とを含む販売店毎の新たな独自情報を販売店独自情報記録部に記録するものであり、
    前記独自情報配信手段は、前記利用部から送信された現利用情報中の送信日付と、該現利用情報中の販売店識別子およびディジタル・コンテンツ識別子に対応する前記販売店独自情報記録部に記録された独自情報中の送信日付とを比較し、該現利用情報中の送信日付が該独自情報中の送信日付より古い日付である場合、該独自情報を該現利用情報中の利用部識別子に対応する利用部へ配信することを特徴とするサーバ。
  5. 請求項4記載のサーバにおいて、前記利用部および/または該利用部をユーザ端末にインストールするインストーラを、ユーザ端末から取得可能な状態に置くことを特徴とするサーバ。
  6. ディジタル・コンテンツを配信するサーバおよびディジタル・コンテンツの販売店側サーバとネットワークを介して接続されたユーザ端末であって、該ユーザ端末は配信されたディジタル・コンテンツの利用を行う利用部を有するものであり、該利用部は、
    ユーザ端末の識別子に基づいて利用部識別子を生成する利用部識別子生成手段と、
    前記販売店側サーバから送信されたディジタル・コンテンツの識別名、該ディジタル・コンテンツの販売店の識別名および前記利用部識別子生成手段により生成された利用部識別子を含む要求情報を前記サーバへ送信するディジタル・コンテンツ要求手段と、
    前記サーバから配信されたディジタル・コンテンツ中で暗号化から除かれた所定の部分を該ディジタル・コンテンツの形態に応じて利用する試行利用手段と、
    前記試行利用手段により利用されたディジタル・コンテンツの購入申込み情報と該ディジタル・コンテンツとを少なくとも含む情報、または該ディジタル・コンテンツの購入申込み情報と該ディジタル・コンテンツの識別名と販売店の識別名とを少なくとも含む情報を前記サーバへ送信する手段と、
    前記サーバから配信されたディジタル・コンテンツ中で暗号化された部分の復号化を、前記サーバから送信された復号化に用いる鍵を含む鍵情報に基づいて行う復号化手段と、
    前記復号化手段による復号化に先立ちまたは復号化の後に、ディジタル・コンテンツに埋め込まれたディジタル・コンテンツ識別子および利用部識別子の取出しを行う識別子取出し手段と、
    前記識別子取出し手段により取り出された利用部識別子と前記利用部識別子生成手段により生成された利用部識別子とが同一である場合、ディジタル・コンテンツの利用を認証する認証手段と、
    前記認証手段により利用が認証されたディジタル・コンテンツを該ディジタル・コンテンツの形態に応じて利用する形態利用手段と、
    前記形態利用手段によるディジタル・コンテンツの利用と共に、前記サーバから配信された販売店毎の独自情報であって、該独自情報はディジタル・コンテンツ識別子と、販売店識別子と、ディジタル・コンテンツの宣伝データと該宣伝データが前記販売店側サーバから前記サーバへ送信された送信日付とを含むものである独自情報の中の宣伝データを表示する宣伝データ表示手段と、
    前記形態利用手段により利用しているディジタル・コンテンツに対応するディジタル・コンテンツ識別子および販売店識別子と、利用部識別子と、前記独自情報中の送信日付とを含む現利用情報を前記サーバへ送信する現利用情報送信手段とを備えたことを特徴とするユーザ端末。
  7. 請求項6記載のユーザ端末において、前記現利用情報送信手段は、前記形態利用手段によるディジタル・コンテンツの利用が開始された際に、該ディジタル・コンテンツに対応する現利用情報を前記サーバへ送信し、前記形態利用手段によるディジタル・コンテンツの利用が終了した際に、終了の通知を前記サーバへ送信することを特徴とするユーザ端末。
  8. ディジタル・コンテンツを配信するサーバと、該サーバとネットワークを介して接続されたユーザ端末と、該ユーザ端末と該サーバとに該ネットワークを介して接続された販売店側サーバとを用いるディジタル・コンテンツ利用方法であって、前記サーバはディジタル・コンテンツを記録したディジタル・コンテンツ記録部と接続され、前記ユーザ端末は配信されたディジタル・コンテンツの利用を行う利用部を有し、前記販売店側サーバはディジタル・コンテンツの宣伝情報を記録した宣伝情報記録部と接続されており、該ディジタル・コンテンツ利用方法は、
    ディジタル・コンテンツを識別するディジタル・コンテンツ識別子を生成し、ディジタル・コンテンツの識別名毎に該ディジタル・コンテンツ識別子を前記サーバ側のディジタル・コンテンツ識別子記録部に記録するディジタル・コンテンツ識別子生成ステップと、
    ディジタル・コンテンツの販売店を識別する販売店識別子を生成し、該販売店の識別名毎に該販売店識別子を前記サーバ側の販売店識別子記録部に記録するステップと、
    ユーザ端末の識別子に基づいて前記利用部を識別する利用部識別子を生成する利用部識別子生成ステップと、
    ディジタル・コンテンツの識別名、該ディジタル・コンテンツの販売店の識別名および前記宣伝情報記録部に記録された該ディジタル・コンテンツの宣伝データを含む販売店の宣伝情報を前記販売店側サーバから前記サーバへ送信する宣伝情報送信ステップと、
    前記宣伝情報送信ステップで前記サーバへ送信された宣伝情報中のディジタル・コンテンツの識別名と販売店の識別名とに基づいて、各々、ディジタル・コンテンツ識別子を前記ディジタル・コンテンツ識別子記録部から取得し、販売店識別子を前記販売店識別子記録部から取得し、取得したディジタル・コンテンツ識別子および販売店識別子と該宣伝情報中の宣伝データと該宣伝情報が送信された送信日付とを含む販売店毎の独自情報を販売店独自情報記録部に記録する独自情報記録ステップと、
    ディジタル・コンテンツの識別名と販売店の識別名とを含む情報を前記販売店側サーバから取得し、該ディジタル・コンテンツの識別名、該ディジタル・コンテンツの販売店の識別名および前記利用部識別子生成ステップで生成された利用部識別子を含む要求情報を前記利用部から前記サーバへ送信するディジタル・コンテンツ要求ステップと、
    前記ディジタル・コンテンツ要求ステップで前記サーバへ送信されたディジタル・コンテンツの識別名に基づいて、ディジタル・コンテンツ識別子を前記ディジタル・コンテンツ識別子記録部から取得し、前記ディジタル・コンテンツ要求ステップで前記サーバへ送信された該ディジタル・コンテンツの販売店の識別名に基づいて、販売店識別子を前記販売店識別子記録部から取得する識別子取得ステップと、
    前記ディジタル・コンテンツ要求ステップで前記サーバへ送信された利用部識別子と前記識別子取得ステップで取得されたディジタル・コンテンツ識別子とに基づいて、ディジタル・コンテンツの所定の部分を除いて暗号を生成する暗号化ステップと、
    前記暗号化ステップによる暗号化に先立ちまたは暗号化の後に、前記利用部から送信された該利用部を識別する利用部識別子、前記識別子取得ステップで取得されたディジタル・コンテンツ識別子および販売店識別子のディジタル・コンテンツへの埋込みを行う識別子埋め込みステップと、
    前記暗号化ステップによる暗号化と前記識別子埋め込みステップによる識別子の埋め込みとが行われたディジタル・コンテンツを前記サーバから前記利用部へ配信するディジタル・コンテンツ配信ステップと、
    前記配信ステップでディジタル・コンテンツを配信された利用部へ、該ディジタル・コンテンツに埋め込まれたディジタル・コンテンツ識別子と販売店識別子とに対応する、前記販売店独自情報記録部に記録された販売店毎の独自情報を配信する独自情報配信ステップと、
    前記ディジタル・コンテンツ配信ステップで前記利用部へ配信されたディジタル・コンテンツ中で暗号化から除かれた所定の部分を該ディジタル・コンテンツの形態に応じて利用する試行利用ステップと、
    前記独自情報配信ステップで前記利用部へ配信された独自情報中の宣伝データを、前記試行利用ステップにおけるディジタル・コンテンツの利用と共に表示する試行中の宣伝データ表示ステップと、
    前記試行利用ステップで利用されたディジタル・コンテンツの購入申込み情報と該ディジタル・コンテンツとを少なくとも含む情報、または該ディジタル・コンテンツの購入申込み情報と該ディジタル・コンテンツの識別名と販売店の識別名とを少なくとも含む情報を前記サーバへ送信するステップと、
    前記サーバが前記利用部からディジタル・コンテンツの購入申込み情報と該ディジタル・コンテンツとを少なくとも含む情報を受信した場合、該ディジタル・コンテンツに埋め込まれた販売店識別子を取出し、前記サーバが前記利用部からディジタル・コンテンツの購入申込み情報とディジタル・コンテンツの識別名と販売店の識別名とを少なくとも含む情報を受信した場合、該販売店の識別名に基づいて販売店識別子を前記販売店識別子記録部から取得し、前記暗号化ステップにより生成された暗号の復号化に用いる鍵を含む鍵情報を該利用部へ送信する購入処理ステップと、
    前記ディジタル・コンテンツ配信ステップで前記利用部へ配信されたディジタル・コンテンツ中で暗号化された部分の復号化を、前記購入処理ステップで送信された鍵情報に基づいて行う復号化ステップと、
    前記復号化ステップによる復号化に先立ちまたは復号化の後に、ディジタル・コンテンツに埋め込まれたディジタル・コンテンツ識別子および利用部識別子の取出しを行う識別子取出しステップと、
    前記識別子取出しステップで取り出された利用部識別子と前記利用部識別子生成ステップで生成された利用部識別子とが同一である場合、ディジタル・コンテンツの利用を認証する認証ステップと、
    前記認証ステップで利用が認証されたディジタル・コンテンツを該ディジタル・コンテンツの形態に応じて利用する形態利用ステップと、
    前記独自情報配信ステップで前記利用部へ配信された独自情報中の宣伝データを、前記形態利用ステップにおけるディジタル・コンテンツの利用と共に表示する宣伝データ表示ステップと、
    前記形態利用ステップで利用しているディジタル・コンテンツに対応するディジタル・コンテンツ識別子および販売店識別子と、利用部識別子と、前記独自情報配信ステップで前記利用部へ配信された独自情報中の送信日付とを含む現利用情報を前記サーバへ送信する現利用情報送信ステップと
    を備え、
    前記独自情報配信ステップの後に、前記販売店側サーバから前記サーバへ新たな宣伝情報の配信があった場合、新たな宣伝情報中のディジタル・コンテンツの識別名と販売店の識別名とに基づいて、各々、ディジタル・コンテンツ識別子を前記ディジタル・コンテンツ識別子記録部から取得し、販売店識別子を前記販売店識別子記録部から取得し、取得したディジタル・コンテンツ識別子および販売店識別子と該新たな宣伝情報中の宣伝データと該新たな宣伝情報が送信された送信日付とを含む販売店毎の新たな独自情報を販売店独自情報記録部に記録するものであり、
    前記現利用情報送信ステップで送信された現利用情報中の送信日付と、該現利用情報中の販売店識別子およびディジタル・コンテンツ識別子に対応する前記販売店独自情報記録部に記録された独自情報中の送信日付とを比較し、該現利用情報中の送信日付が該独自情報中の送信日付より古い日付である場合、該独自情報を前記サーバから該現利用情報中の利用部識別子に対応する利用部へ配信し、
    前記利用部へ配信された新たな独自情報中の宣伝データを、ディジタル・コンテンツの利用と共に更新して表示することを特徴とするディジタル・コンテンツ利用方法。
  9. 配信されたディジタル・コンテンツの利用を行う利用部を有するユーザ端末およびディジタル・コンテンツの販売店側サーバとネットワークを介して接続されたサーバ・コンピュータから、該ユーザ端末へディジタル・コンテンツを配信するプログラムであって、該サーバ・コンピュータはディジタル・コンテンツを記録したディジタル・コンテンツ記録部と接続されており、該サーバ・コンピュータを、
    ディジタル・コンテンツを識別するディジタル・コンテンツ識別子を生成し、ディジタル・コンテンツの識別名毎に該ディジタル・コンテンツ識別子をディジタル・コンテンツ識別子記録部に記録するディジタル・コンテンツ識別子生成手段、
    ディジタル・コンテンツの販売店を識別する販売店識別子を生成し、該販売店の識別名毎に該販売店識別子を販売店識別子記録部に記録する手段、
    前記販売店側サーバから送信された、ディジタル・コンテンツの識別名、該ディジタル・コンテンツの販売店の識別名および該ディジタル・コンテンツの宣伝データを含む販売店の宣伝情報中のディジタル・コンテンツの識別名と販売店の識別名とに基づいて、各々、ディジタル・コンテンツ識別子を前記ディジタル・コンテンツ識別子記録部から取得し、販売店識別子を前記販売店識別子記録部から取得し、取得したディジタル・コンテンツ識別子および販売店識別子と該宣伝情報中の宣伝データと該宣伝情報が送信された送信日付とを含む販売店毎の独自情報を販売店独自情報記録部に記録する独自情報生成手段、
    前記利用部から送信されたディジタル・コンテンツの識別名に基づいて、ディジタル・コンテンツ識別子を前記ディジタル・コンテンツ識別子記録部から取得し、前記利用部から送信された該ディジタル・コンテンツの販売店の識別名に基づいて、販売店識別子を前記販売店識別子記録部から取得する識別子取得手段、
    前記利用部から送信された該利用部を識別する利用部識別子と前記識別子取得手段により取得されたディジタル・コンテンツ識別子とに基づいて、ディジタル・コンテンツの所定の部分を除いて暗号を生成する暗号化手段、
    前記暗号化手段による暗号化に先立ちまたは暗号化の後に、前記利用部から送信された利用部識別子、前記識別子取得手段により取得されたディジタル・コンテンツ識別子および販売店識別子のディジタル・コンテンツへの埋込みを行う識別子埋め込み手段、
    前記暗号化手段による暗号化と前記識別子埋め込み手段による識別子の埋め込みとが行われたディジタル・コンテンツを前記利用部へ配信するディジタル・コンテンツ配信手段、
    前記ディジタル・コンテンツ配信手段によりディジタル・コンテンツを配信された利用部へ、該ディジタル・コンテンツに埋め込まれたディジタル・コンテンツ識別子と販売店識別子とに対応する、前記販売店独自情報記録部に記録された販売店毎の独自情報を配信する独自情報配信手段、
    前記利用部からディジタル・コンテンツの購入申込み情報と該ディジタル・コンテンツとを少なくとも含む情報を受信した場合、該ディジタル・コンテンツに埋め込まれた販売店識別子を取出し、前記利用部からディジタル・コンテンツの購入申込み情報とディジタル・コンテンツの識別名と販売店の識別名とを少なくとも含む情報を受信した場合、該販売店の識別名に基づいて販売店識別子を前記販売店識別子記録部から取得し、前記暗号化手段により生成された暗号の復号化に用いる鍵を含む鍵情報を該利用部へ送信する購入処理手段
    として機能させるためのプログラムであって、
    前記独自情報生成手段は、前記独自情報配信手段による独自情報の配信の後に、前記販売店側サーバから新たな宣伝情報の送信があった場合、新たな宣伝情報中のディジタル・コンテンツの識別名と販売店の識別名とに基づいて、各々、ディジタル・コンテンツ識別子を前記ディジタル・コンテンツ識別子記録部から取得し、販売店識別子を前記販売店識別子記録部から取得し、取得したディジタル・コンテンツ識別子および販売店識別子と該新たな宣伝情報中の宣伝データと該新たな宣伝情報が送信された送信日付とを含む販売店毎の新たな独自情報を販売店独自情報記録部に記録するものであり、
    前記独自情報配信手段は、前記利用部から送信された現利用情報中の送信日付と、該現利用情報中の販売店識別子およびディジタル・コンテンツ識別子に対応する前記販売店独自情報記録部に記録された独自情報中の送信日付とを比較し、該現利用情報中の送信日付が該独自情報中の送信日付より古い日付である場合、該独自情報を該現利用情報中の利用部識別子に対応する利用部へ配信することを特徴とするプログラム。
  10. ディジタル・コンテンツを配信するサーバおよびディジタル・コンテンツの販売店側サーバとネットワークを介して接続されたユーザ端末コンピュータで、該サーバから配信されたディジタル・コンテンツを利用する利用部のプログラムであって、該ユーザ端末コンピュータを、
    ユーザ端末コンピュータの識別子に基づいて利用部識別子を生成する利用部識別子生成手段、
    前記販売店側サーバから送信されたディジタル・コンテンツの識別名、該ディジタル・コンテンツの販売店の識別名および前記利用部識別子生成手段により生成された利用部識別子を含む要求情報を前記サーバへ送信するディジタル・コンテンツ要求手段、
    前記サーバから配信されたディジタル・コンテンツ中で暗号化から除かれた所定の部分を該ディジタル・コンテンツの形態に応じて利用する試行利用手段、
    前記試行利用手段により利用されたディジタル・コンテンツの購入申込み情報と該ディジタル・コンテンツとを少なくとも含む情報、または該ディジタル・コンテンツの購入申込み情報と該ディジタル・コンテンツの識別名と販売店の識別名とを少なくとも含む情報を前記サーバへ送信する手段、
    前記サーバから配信されたディジタル・コンテンツ中で暗号化された部分の復号化を、前記サーバから送信された復号化に用いる鍵を含む鍵情報に基づいて行う復号化手段、
    前記復号化手段による復号化に先立ちまたは復号化の後に、ディジタル・コンテンツに埋め込まれたディジタル・コンテンツ識別子および利用部識別子の取出しを行う識別子取出し手段、
    前記識別子取出し手段により取り出された利用部識別子と前記利用部識別子生成手段により生成された利用部識別子とが同一である場合、ディジタル・コンテンツの利用を認証する認証手段、
    前記認証手段により利用が認証されたディジタル・コンテンツを該ディジタル・コンテンツの形態に応じて利用する形態利用手段、
    前記形態利用手段によるディジタル・コンテンツの利用と共に、前記サーバから配信された販売店毎の独自情報であって、該独自情報はディジタル・コンテンツ識別子と、販売店識別子と、ディジタル・コンテンツの宣伝データと該宣伝データが前記販売店側サーバから前記サーバへ送信された送信日付とを含むものである独自情報の中の宣伝データを表示する宣伝データ表示手段、
    前記形態利用手段により利用しているディジタル・コンテンツに対応するディジタル・コンテンツ識別子および販売店識別子と、利用部識別子と、前記独自情報中の送信日付とを含む現利用情報を前記サーバへ送信する現利用情報送信手段として機能させるためのプログラム。
  11. 請求項10記載のプログラムにおいて、前記現利用情報送信手段は、前記形態利用手段によるディジタル・コンテンツの利用が開始された際に、該ディジタル・コンテンツに対応する現利用情報を前記サーバへ送信し、前記形態利用手段によるディジタル・コンテンツの利用が終了した際に、終了の通知を前記サーバへ送信することを特徴とするプログラム。
  12. 請求項9ないし11のいずれかに記載のプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体。
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