JP3634772B2 - 測量機及びaf機能を有する測量機 - Google Patents

測量機及びaf機能を有する測量機 Download PDF

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Description

【0001】
【技術分野】
本発明は、測量機及びAF機能を有する測量機に関する。
【0002】
【従来技術及びその問題点】
各種測量機における距離の測定は、一般に測定対象物に投光される送光と反射光の位相差及び内部参照光での初期位相、又は送光と反射光の時間差から距離を演算する光波測距計によって行われている。
【0003】
この光波測距計は一般に、測距光学系の対物レンズの後方に光軸中心上に位置する送光ミラーを配置して、対物レンズの瞳中心から測距光を送光している。測定対象物からの反射光は、送光ミラーの周辺部を透過した反射光が波長選択フィルタ及び受光ミラーを介して捕捉される。
【0004】
この光波測距計では、測定対象物が近距離になるにつれて、該測定対象物からの反射光が送光ミラーによってけられる現象が生じ、受光素子への入射光量が低下するという問題がある。入射光量が低下すると、測距精度が低下する、または測定自体ができない。従来、この近距離測定における受光素子への入射光量の低下及びそれに伴う測距精度の低下を防止するために、各種の提案がなされている。
【0005】
【発明の目的】
本発明は、測量機の近距離測定における入射光量の低下及びそれに伴う測距精度の低下、及び最短可能測定距離が長くなるという問題点を最長測定距離での測距性能を損なわずにより簡単に解決することを目的とする。また本発明は、AF化された測量機において、同じ問題をより簡単に解決できるAF機能を有する測量機を得ることを目的とする。
【0006】
【発明の概要】
本発明は、測量機の態様によると、測定対象物までの距離を測定する測距光学系の対物レンズの後方に位置する反射部材を介して測距光を送光する送光系と、測定対象物からの反射光のうち反射部材でけられない反射光を受光する受光系とを有する位相差又は時間差検出方式の光波測距計;を備えた測量機において、受光系に、測定対象物の距離に応じて選択的に測距光反射光が入射する、各々の入射端面位置を異ならせた複数の導光光学系、たとえば受光ファイバを設けたことを特徴としている。
【0007】
複数の導光光学系の径は、遠距離の測定対象物からの反射光が入射する導光光学系ほど、大径に設定することが好ましい。
【0008】
測定対象物の距離に応じて、複数の導光光学系に選択的に反射光を入射させる開口部を有するマスクを設けることができ、この場合、マスクの開口部の大きさは、導光光学系の径に対応させて設けることが好ましい。また、マスクの開口部の大きさは、遠距離の測定対象物からの反射光が入射するマスクほど小径に設定することができ、この場合には、複数の導光光学系の径を同一とすることができる。
【0009】
さらに、複数の導光光学系に選択的に反射光を入射させるようにマスクを移動させるマスク移動手段を設けることができ、この場合、測距光学系の焦点調節レンズの位置を検出するレンズ位置検出機構を設け、このレンズ位置検出機構によって検出される焦点調節レンズ位置情報によって、マスク移動手段を動作させることができる。
【0010】
また、上記レンズ位置検出情報の有無にかかわらず、受光系の受光状態に応じてマスク移動手段を動作させる制御手段を設けることも可能である。この場合には、受光系の受光量が最大となるマスク位置を検出するマスク位置検出手段を設け、このマスク位置検出手段が検出したマスク位置情報によってマスク移動手段を動作させるとよい。
若しくは、所定時間内における受光系の受光量が規定値に達していない場合に、マスク移動手段を動作させ、測距光反射光を入射させる導光光学系を切り換えるようにしてもよい。
【0011】
本発明は、測量機の別の態様によると、測定対象物までの距離を測定する測距光学系の対物レンズの後方に位置する反射部材を介して測距光を送光する送光系と、測定対象物からの反射光のうち反射部材でけられない反射光を受光する受光系とを有する光波測距計を備えた測量機において、受光系は、測定距離によらず、測距光反射光が受光可能な径を有する導光光学系を有し、この導光光学系の入射端面に、この入射端面の少なくとも中心部を露出させる第1の開口部と、この第1の開口部よりも小さく、該入射端面の周辺部を露出させる少なくとも1つの第2の開口部を有するマスクが設けられていることを特徴としている。
【0012】
第2の開口部は複数設ける場合、この複数の第2の開口部を、導光光学系の入射端面の中心部から遠いものほど小さく設定することが好ましい。また、第1の開口部と第2の開口部とをつなげて設けることができる。
【0013】
本発明は、AF機能を有する測量機の態様によると、測定対象物までの距離を測定する測距光学系の対物レンズの後方に位置する反射部材を介して測距光を送光する送光系と、測定対象物からの反射光のうち反射部材でけられない反射光を受光する受光系とを有する光波測距計;及び測距光学系を介してその焦点状態を検出する焦点検出手段;を備えたAF機能を有する測量機において、受光系に、複数の導光光学系と;測定対象物の距離に応じて、これら複数のファイバに選択的に反射光を入射させる開口部を有するマスクと;このマスクを移動させるマスク移動手段と;焦点検出手段による検出情報に基づき、測定対象物の距離に応じ、マスク移動手段により測定対象物までの距離に対応する導光光学系に測距光を入射させるようにマスクを移動させる制御手段と;を設けたことを特徴としている。
【0014】
AF機能を有する測量機の別の態様によると、測定対象物までの距離を測定する測距光学系の対物レンズの後方に位置する反射部材を介して測距光を送光する送光系と、測定対象物からの反射光のうち反射部材でけられない反射光を受光する受光系とを有する光波測距計;測距光学系を介してその焦点状態を検出する焦点検出手段;及びこの焦点検出手段によって検出した焦点状態に基づいて測距光学系の焦点調節レンズを合焦位置に駆動する合焦機構;を備えたAF機能を有する測量機において、受光系に、複数の導光光学系と、測定対象物の距離に応じて、これら複数の導光光学系に選択的に上記反射光を入射させる開口部を有するマスクと;このマスクを移動させるマスク移動手段と;上記合焦機構による焦点調節レンズの位置情報に基づき、測定対象物の距離に応じ、マスク移動手段により測定対象物までの距離に対応する導光光学系に測距光を入射させるようにマスクを移動させる制御手段と;を設けたことを特徴としている。
【0015】
上記測距光学系には視準望遠鏡を使用することができる。この場合には、焦点検出手段として、視準望遠鏡の対物レンズ上に設定された異なる一対の瞳範囲を通過した光束により結像された一対の像でピント位置を検出する位相差方式の焦点検出手段を用いることができ、光波測距計の構成要素は、この位相差方式焦点検出手段の一対の瞳範囲と干渉しない位置になることが好ましい。
【0016】
複数の導光光学系は、受光素子側の端部を同一直線上に配置することができる。また、複数の導光光学系は受光素子側の端部を同心円上に配置することができる。さらに、受光系の受光素子は、複数の導光光学系に対応する複数とすることができる。
【0017】
上記導光光学系には受光ファイバを用いることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1ないし図5は、本発明を適用したAF機能を有する測量機(光波測距儀)の第一の実施形態を示している。視準望遠鏡10は、図1に示すように、物体側(前方)から順に、対物レンズ11、焦点調節レンズ18、正立光学系(ポロプリズム)12、焦点板13、及び接眼レンズ14を備えている。焦点板13上には、その中心に、視準の際の目印となる十字線ヘアライン(視準線)15が描かれている。焦点調節レンズ18は光軸方向に可動であり、測定対象物16の距離に応じて位置調節することにより、その像を正しく焦点板13の対物レンズ11側の表面に結像させる。観察者は、この焦点板13上の像を接眼レンズ14を介して拡大観察する。
【0019】
視準望遠鏡10の対物レンズ11の後方には、光波測距計20の構成要素である送受光ミラー21と、測距光を反射し可視光を透過する波長選択ミラー(波長選択フィルタ)22とが順に配置されている。送受光ミラー(反射部材)21は、対物レンズ11の光軸上に斜めに位置する平行平面ミラーからなり、その対物レンズ11側の面が送光ミラー21a、波長選択ミラー22側の面が受光ミラー21bを構成している。
【0020】
光波測距計20の発光素子23は、特定波長の測距光を発し、この測距光は、コリメータレンズ24及び固定ミラー25を介して、送光ミラー21aに入射する。送光ミラー21aに入射した測距光は、対物レンズ11の光軸上を進む。
【0021】
波長選択ミラー22は、測定対象物16で反射し対物レンズ11を透過した、送受光ミラー21でけられない測距光をさらに反射させて受光ミラー21bに戻す作用をし、受光ミラー21bは、その反射光を導光光学系、例えば光ファイバでできた受光ファイバ26の入射端面26aに入射させる。27は、受光ファイバ26を保持するホルダであり、送受光ミラー21とともに、図示しない固定手段によって、対物レンズ11の後方の空間に固定されている。
【0022】
発光素子23と固定ミラー25の間の測距光路上には、切換ミラー28と送光用NDフィルタ29が配置されている。切換ミラー28は、発光素子23からの測距光を固定ミラー25に与えるか、直接受光ファイバ26の入射端面26aに与えるかの切換を行なうものである。送光用NDフィルタ29は、測定対象物16に投光する測距光の光量調節用である。
【0023】
受光ファイバ26の出射端面26bと受光素子31との間には、集光レンズ32、受光用NDフィルタ33及びバンドパスフィルタ34が順に配置されている。受光素子31は、演算制御回路40に接続され、演算制御回路40は、切換ミラー28のアクチュエータ41と測距結果表示器42に接続されている。
【0024】
以上の光波測距計20は、周知のように、演算制御回路40がアクチュエータ41を介して切換ミラー28を駆動し、発光素子23からの測距光を固定ミラー25に与える状態と、受光ファイバ26の入射端面26aに直接与える状態とを作り出す。固定ミラー25に与えられた測距光は、上述のように、送光ミラー21aと対物レンズ11を介して測定対象物16に投光され、その反射光が対物レンズ11、波長選択ミラー22及び受光ミラー21bを介して入射端面26aに入射する。そして、この測定対象物16で反射して受光ファイバ26の入射端面26aに入射する測距光と、切換ミラー28を介して入射端面26aに直接与えられた内部参照光とが受光素子31によって受光され、演算制御回路40が測距光と内部参照光の位相差または時間差を検出し、測定対象物16迄の距離を演算して、測距結果表示器42に表示する。測距光と内部参照光の位相差または時間差による測距演算は周知である。
【0025】
ポロプリズム12には、光路分割面が形成されていて、その分割光路上に、位相差方式のAF検出ユニット(焦点検出手段)50が配置されている。このAF検出ユニット50は、焦点板13と光学的に等価な焦点検出面51の焦点状態、すなわち、前ピン、後ピンなどのデフォーカス量を検出するもので、図2にその概念図を示す。焦点検出面51上に結像する対物レンズ11による物体像は、集光レンズ52及び基線長だけ離して配置した一対のセパレータレンズ(結像レンズ)53によって分割され、この分割された一対の像は一対のCCDラインセンサ54上に再結像する。ラインセンサ54は多数の光電変換素子を有し、各光電変換素子が、受光した物体像を光電変換して光電変換した電荷を積分(蓄積)し、積分した電荷をAFセンサデータとして出力し、演算制御回路40に入力する。演算制御回路40は、一対のAFセンサデータに基づいて、所定のデフォーカス演算によってデフォーカス量を算出し、レンズ駆動手段43を介して、対物レンズ11を合焦位置に移動させる。このようなデフォーカス演算は当業者周知である。演算制御回路40には、AF開始スイッチ44と測距開始スイッチ45が接続されている。
【0026】
以上のAF検出ユニット50は、各ラインセンサ54に結像する一対の像を基準に考えると、対物レンズ11上において異なる一対の瞳範囲11A、11Bを通過した光束によりラインセンサ54上に結像された一対の像でピント位置を検出することになる。瞳範囲11Aと11Bの瞳範囲の形状は、各セパレータレンズ53の近傍にそれぞれ配置するマスク55によって設定することができる。なお、図1ないし図3におけるハッチングは、この一対の瞳範囲に対応する部分(光路)を概念的に示している。
【0027】
図3は、対物レンズ11上のこの瞳範囲11Aと11Bの位置関係、及び光波測距計20の送受光ミラー21と受光ファイバ26(ファイバフォルダ27)の位置関係を示している。瞳範囲11Aと11Bの位置、形状及び方向は、AF検出ユニット50の集光レンズ52、セパレータレンズ53、マスク55、ラインセンサ54の多数の光電変換素子より、AF性能を満足する値に定められているが、方向(対物レンズ11の中心に対する瞳範囲の方向)は比較的自由に設定することができる。また、一対の瞳範囲11A、11Bは、送光ミラー21aを反射した測距光の光路と干渉しない位置に設けられている。別言すると、図3に示すように、一対の瞳範囲11A、11Bに干渉しない位置に送受光ミラー21が配設されている。
なお本実施例では、光波測距計20の測距光学系として、視準望遠鏡10を用いているが、これに限らず、例えば、別光学系である2眼光学系を用いる構成としてもよい。
【0028】
本実施形態は、例えば以上の構成を有する測量機において、測定距離が近距離か遠距離かを問わず、測定対象物16で反射した測距光を受光ファイバ26の入射端面26aに十分な光量で入射させるため、受光ファイバ26を、図4に示すように、遠距離用ファイバ26f、第1近距離用ファイバ26m、及び第2近距離用ファイバ26nの3個の受光ファイバから構成して一直線上に配置し、例えば、2.5m程度の距離(第1近距離)の測定時では第1近距離用受光ファイバ26mで、1m程度の距離(第2近距離)の測定時では第2近距離用受光ファイバ26nで、それ以上の遠距離の測定時には遠距離ファイバ26fで測距光の受光をするように設定したものである。すなわち、測定対象物16で反射し対物レンズ11を透過した、送受光ミラー21でけられない測距光は、測定距離によって受光ファイバ26の入射端面26aへの入射位置が異なるため、測定距離に応じて測距光を入射させる受光ファイバを異ならせたものである。遠距離用受光ファイバ26fは、測距光の光軸Oを含む位置にあり、第1近距離用受光ファイバ26m、第2近距離用受光ファイバ26nは、測距光の光軸Oから順に離れた偏心位置にある。
【0029】
図4の(A)、(B)、及び(C)はそれぞれ、遠距離測定時、第1近距離測定時、第2近距離測定時における測距光(斜線)が各距離用受光ファイバ26f、26m、26nに入射する状態を示している。遠距離測定時において、第1近距離用受光ファイバ26m、第2近距離用受光ファイバ26nには測距光は入射しないが、太陽光などのノイズは入射し、特に遠距離においては測距光が弱いためノイズの影響が大きい。そのため、第1近距離用受光ファイバ26m、第2近距離用受光ファイバ26nの径は遠距離用受光ファイバ26fよりも小さくしている。近距離時においては、測距光の反射光量が多いため受光ファイバの径を小さくしても問題はない。
【0030】
これらの遠距離用受光ファイバ26f、第1近距離用受光ファイバ26m及び第2近距離用受光ファイバ26nは、受光素子31側の出射端面26bでは、図5に示すように互いに密着するように直線状に並べられていて、各受光ファイバを透過した光束は、集光レンズ32、受光用NDフィルタ33、バンドパスフィルタ34を介して共通の受光素子31に入射する。
【0031】
上記構成の本AF機能を有する測量機の動作例を説明すると次の通りである。
第1ステップ
視準望遠鏡10に付属した不図示の視準器から測定対象物16を覗き、視準望遠鏡10の光軸を概ね測定対象物16に合致させる。
第2ステップ
AF開始スイッチ44を押して上述のAF動作を実行し、焦点調節レンズ18を合焦位置に移動させる。
第3ステップ
合焦状態で、接眼レンズ14を覗き、焦点板13の十字線ヘアライン15を正確に測定対象物16に一致させる。このように十字線ヘアライン15を正確に測定対象物16に一致させることにより、光波測距計20の測距光を正しく測定対象物16に投光することができる。
第4ステップ
測距開始スイッチ45を押して光波測距計20による上述の測距動作を実行し、測距結果表示器42に測距結果を表示する。
【0032】
このような測距動作において、測定対象物16で反射した測距光は、測定距離に応じて該測定距離に対応する受光ファイバ26f、26m、26nに入射することにより、測定距離が近距離か遠距離かを問わず、入射光量が不足することがないため、測距精度が低下することがない。また、送受光ミラー21と各受光ファイバ(ファイバフォルダ27)(及びこれらの支持部材)は、一対の瞳範囲11A、11Bの間に配設されているため、対応する一対の瞳範囲11A、11Bを通過した光束を利用するAFユニット50に悪影響を及ぼすことはなく、AF動作に支障をきたすことはない。なお以上では、本発明の第1の実施形態を、AF機能を有する測量機に適用しているが、AF機能を有しない測量機に対しても適用可能である。
【0033】
図6〜図12は、第二の実施形態を示している。本実施形態は、受光ミラー21bと受光ファイバ26の入射端面26aの間に、透過穴(開口部)を有する扇型形状のマスク70を配置し、このマスク70を動作制御する点において第一の実施形態と異なる。以下、第一の実施形態と異なる点のみを説明し、同一要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0034】
マスク70は、図9に示すように、軸73aを中心とする略扇形をなし、小径透過穴70a、中径透過穴70b、大径透過穴70cが穿設されている。軸73aは駆動モータ73の回転軸であって、駆動モータ73の往復回動により、図8に示すように、マスク70の小径透過穴70a、中径透過穴70b、及び大径透過穴70cはそれぞれ、遠距離用受光ファイバ26f、第1近距離用受光ファイバ26m、第2近距離用受光ファイバ26nの直下に位置する。駆動モータ73にはセンサが内蔵されていて、マスク70の小径透過穴70a、中径透過穴70b、大径透過穴70cが、遠距離用受光ファイバ26f、第1近距離用受光ファイバ26m、第2近距離用受光ファイバ26nのうちのどの受光ファイバの直下に位置しているかを検知することができる。なお第二の実施形態では、遠距離用受光ファイバ26f、第1近距離用受光ファイバ26m、及び第2近距離用受光ファイバ26nは、第一の実施形態とは異なり、同一径である。
【0035】
マスク70は、測定距離が遠距離か、第1近距離か、第2近距離かに応じて、それぞれ、図8、図9に示すように、遠距離位置A、第1近距離位置B、及び第2近距離位置Cのいずれかに位置する。マスク70が遠距離位置Aに位置するとき、小径透過穴70aが遠距離用受光ファイバ26fの直下に位置し測距光を遠距離用受光ファイバ26fのみに入射させ、第1近距離位置Bに位置するとき、中径透過穴70bが第1近距離用受光ファイバ26mの直下に位置し測距光を第1近距離用受光ファイバ26mのみに入射させ、第2近距離位置Cに位置するとき、大径透過穴70cが第2近距離用受光ファイバ26nの直下に位置し測距光を第2近距離用受光ファイバ26nのみに入射させる。このように、マスク70の位置を測定距離に応じて切り換えることにより、測距光以外のノイズ光の受光ファイバへの入射を遮断することができる。このように、受光ファイバへの有害なノイズ光の入射は測定距離に応じてマスク70によって遮断されるので、各受光ファイバの径が同一でも問題はなく、近距離でも稀に存在する極めて反射率の低い測定対象物の場合には有効となる。
【0036】
また、本実施形態では、遠距離用受光ファイバ26f、第1近距離用受光ファイバ26m及び第2近距離用受光ファイバ26nの受光素子31側の端面が、図12(B)に示すように、受光素子の光軸を中心とした同一円g上に位置するように束ねられて配置されている。受光素子は受光位置によって感度が異なることが知られているが、このように配置することにより、受光素子31に入射する測距光はどの受光ファイバを透過しても受光素子31の光軸から等距離の位置に入射するため、受光素子31内における受光位置による感度の違いに起因する誤差を低減することができる。
【0037】
図6に示すように、焦点調節レンズ18は、光軸方向に延びるラック19aを有し、光軸方向に進退可能に設けられたレンズ枠19に支持されている。ラック19aは、測量機本体に支持されたAFモータ60の回転軸に固定されたピニオン61に噛合している。従って、AFモータ60を回転させるとレンズ枠19に支持された焦点調節レンズ18が光軸方向に移動する。AFモータ60には、図7に示すように、エンコーダ62が付設されている。このエンコーダ62は例えば、AFモータ60の回転軸に一体に設けた多数の径方向のスリットを有するスリット板62aと、フォトインタラプタ62bよって構成され、AFモータ60の回転量(角)に対応するパルス信号を制御回路80へ出力する。
【0038】
図10は、制御回路80が司る制御系のブロック図である。制御回路80は、演算制御回路40から駆動開始信号を入力すると、エンコーダ62から入力したパルス信号に基づいてAFモータ60を駆動する。すなわち、エンコーダ62の出力パルス数が演算制御回路40の求めたデフォーカス量に対応するパルス数に達したとき、AFモータ60は停止される。このエンコーダ62の出力パルス数は、制御回路80内の記憶部80aにメモリされる。また制御回路80は、例えばEEPROMなどの外部記憶手段81を有している。この外部記憶手段81には、エンコーダ62の出力パルス数(エンコーダ62によって検知される焦点調節レンズ駆動用モータ60の回転量(角))に対応する焦点調節レンズ18の位置が、第1近距離位置(第1近距離合焦位置)の範囲、第2近距離位置(第2近距離合焦位置)の範囲、及び遠距離位置(遠距離合焦位置)の範囲のいずれに属するかの情報が記憶されている。第1近距離、第2近距離とは、マスク70が遠距離位置Aにあるとき、測定対象物16で反射した測距光が送受光ミラー21でけられて受光ファイバ26fに入射する光量が不十分となる距離である。この第1近距離位置と第2近距離位置との境界は、例えば送受光ミラー21の大きさや受光ファイバ26の径などによって設定することが可能である。また制御回路80には、マスク70を移動する駆動モータ73が接続されている。
【0039】
図11は、制御回路80によるマスク移動制御動作を示している。この制御動作は、測距開始スイッチ45がオンされたときに開始される。まず、記憶部80aにメモリされている出力パルス数に基づき、焦点調節レンズ18の位置を検出する(S101)。次に、外部記憶手段81を参照し、検出した焦点調節レンズ18の位置が近距離位置であるか否かをチェックする(S102)。近距離位置であれば(S102;Y)、第1近距離位置と第2近距離位置のいずれかの位置にあるかをチェックする(S103)。焦点調節レンズ18が第1近距離位置にある場合は(S103;Y)、マスク70が第1近距離位置Bにあるか否かをチェックする(S104)。このマスク70の位置検知は、駆動モータ73の内蔵センサを介して行なわれる。マスク70が第1近距離位置Bにない場合には駆動モータ73を動作させ、マスク70を第1近距離位置Bに移動させる(S105)。焦点調節レンズ18が第2近距離位置にある場合は(S103;N)、マスク70が第2近距離位置Cにあるか否かをチェックし(S106)、第2近距離位置Cになければ駆動モータ73を動作させ、マスク70を第2近距離位置Cに移動させる(106;N、S107)。焦点調節レンズ18が近距離位置にない場合、すなわち遠距離位置にある場合は(S102;N)、マスク70が遠距離位置Aにあるかをチェックし(S108)、マスク70が遠距離位置Aになければ駆動モータ73を動作させ、マスク70を遠距離位置Aに移動させる(S108;N、S109)。
【0040】
以上の処理により、マスク70は、焦点調節レンズ18が第1近距離位置では第1近距離位置Bに位置し、第2近距離位置では第2近距離位置Cに位置し、遠距離位置では遠距離位置Aに位置する。従って、視準望遠鏡10が合焦状態にあるときの焦点調節レンズ18の位置、つまり測定距離に応じた位置にマスク70は位置し、測距光を入射させる受光ファイバを距離に応じて切り換えることができる。
【0041】
この第二の実施形態では、受光素子31内の受光位置の差異に起因する誤差をなくす手段として、受光ファイバを同心円上に配置したが、図13に示すように、各受光ファイバ26f、26m、26n毎に、集光レンズ32’f、32’m、32’n、バンドパスフィルタ34’f、34’m、34’n、及び受光素子31’f、31’m、31’nを設けてもよい。
【0042】
また第二の実施形態では、遠距離用受光ファイバ26f、第1近距離用受光ファイバ26m、及び第2近距離用受光ファイバ26nの径を同一としたが、第一の実施形態と同様に異ならせることも可能である。各受光ファイバの径を異ならせた場合には、各受光ファイバの径に対応させてマスク70の開口部を形成するとよい。
【0043】
また、第一および第二の実施形態では、受光ファイバを3本としたがその本数は問わず、2本あるいは4本以上としてもよい。
【0044】
さらに、第二の実施形態では、焦点調節レンズ18の位置に応じて受光ファイバ26f、26m、26nを切り換えているが、これに限らず、種々の変形が可能である。例えば、図14に示すように、最大受光量が得られる受光ファイバを選択する構成としてもよく、また図15に示すように、受光素子31の受光量に応じて受光ファイバを選択する構成とすることもできる。
【0045】
図14に示す実施例において制御回路80は、測距開始スイッチ45が押されると先ず、マスク70を遠距離位置Aに移動させ(S201)、測光素子23から測距光を発光させて(S202)、このときの受光素子31の受光量Aを記憶する(S203)。次に、マスク70を第1近距離位置Bに移動させ(S204)、測光素子23を発光させ、このときの受光素子31の受光量Bを記憶する(S205、S206)。続いて、マスク70を第2近距離位置Cに移動させ(S207)、測光素子23を発光させ、このときの受光素子31の受光量Cを記憶する(S208、S209)。そして、メモリした各受光量A、B、Cが規定量を超えているか否かをそれぞれチェックする(S210)。受光量A、B、Cのいずれもが規定量を超えていない場合には(S210;N)、測距結果表示器42に測定NG標示を行ない、最大測定距離外であることを報知する(S211)。一方、受光量A、B、Cのうち規定量を超えているものがあった場合には(S210;Y)、受光量A、B、Cを比較して最大受光量を求め(S212)、この最大受光量が得られるマスク位置へマスク70を移動させ(S213)、測距動作を行なう(S214)。例えば、受光量A、B、Cのうち受光量Aが最大であった場合には、マスク70は遠距離位置Aに移動され、遠距離用受光ファイバ26fを用いて測距動作が行なわれる。
【0046】
図15に示す実施例において制御回路80は、測距開始スイッチ45が押されると先ず、マスク70を第2近距離位置Cに移動させ(S301)、測光素子23を発光させてタイマーAをスタートさせ(S302、S303)、タイマーAが経過するまで待機する(S304;N)。タイマーAが経過したら、受光素子31の受光量が規定量を超えているか否かをチェックする(S304;Y、S305)。受光素子31の受光量が規定量を超えていれば、そのまま測距動作を開始する(S305;Y、S306)。この場合には、第2近距離用受光ファイバ26nを用いて測距動作が行なわれる。一方、受光素子31の受光量が規定量を超えていなければ(S305;N)、マスク70を第1近距離位置Bに移動させ(S307)、受光素子31の受光量をクリアする(S308)。続いて、測光素子23を発光させてタイマーAを再スタートさせ(S309、S310)、タイマーAが経過したら(S311;Y)、受光素子31の受光量が規定量を超えているか否かをチェックし(S312)、超えていれば測距動作を開始する(S312;Y、S313)。この場合には、第1近距離用受光ファイバ26mを用いて測距動作が行なわれる。S312のチェックでも受光素子31の受光量が規定値を超えていなかった場合は(S312;N)、マスク70を遠距離位置Aに移動させ(S314)、受光素子31の受光量をクリアして発光素子23を発光させ(S315、S316)、タイマーAを再スタートさせる(S317)。そしてタイマーAが経過したら(S318;Y)、受光素子31の受光量が規定量を超えているか否かをチェックし(S319)、超えていれば測距動作を開始する(S319;Y、S320)。この場合には、遠距離用受光ファイバ26fを用いて測距動作が行なわれる。一方、S319のチェックでも受光素子31の受光量が規定量を超えていなかった場合には、測距結果表示器42に測定NG表示を行ない、最大測定距離外であることを報知する(S319;N、S321)。
【0047】
以上では、AF機能を有する測量機に本発明の第二の実施形態を適用した例を示したが、マニュアルフォーカスによる測量機の場合にはマスク70を手動で進退させることも原理的に可能である。すなわち、本発明の第二の実施形態は、AF機能の有無に関係なく適用可能である。さらに、手動で調節された焦点調節レンズ18の位置を検知し、焦点調節レンズ18の位置に対応する測定距離に応じてマスク70の位置を決定するように制御することもできる。
【0048】
図16〜図20は、第三の実施形態を示している。本実施形態では、導光光学系として単一の受光ファイバ260を備えた点、及び、この受光ファイバ260の入射端面260aの中心部よりも離れた位置に入射する近距離測定時の測距光を受光できるように受光ファイバ260の径を大きくするとともに、入射端面260aに対向する遠距離用透過穴(第1の開口部)72aと近距離用透過穴(第2の開口部)72bを有するマスク72を設けた点において第一の実施形態とは異なる。以下、第一の実施形態と異なる点のみを説明し、同一要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0049】
図16の(A)、(B)、及び(C)はそれぞれ、遠距離測定時、第1近距離測定時、第2近距離測定時における測距光(斜線)が受光ファイバ260に入射する状態を示している。本実施形態では、前述の通り受光ファイバ260の径を大きくしているため、図に示す通り、いずれの距離測定時でも測距光を受光ファイバ260の入射端面260aに入射させることができる。そして、各測定距離における受光ファイバ260への測距光の入射光量を調節するための透過穴を有する円形のマスク72を受光ファイバ260の入射端面260aの全面を覆うように設けている。
【0050】
マスク72は、図17に示すように、受光ファイバ260の入射端面260aの中心部を露出させる遠距離用透過穴72aと、この遠距離用透過穴72aを挟んで両側にそれぞれ大小2つの近距離用透過穴72bを有し、遠距離測定時には測距光は遠距離用透過穴72aを透過し、近距離測定時には測距光は近距離用透過穴72bを透過する。近距離用透過穴72bは遠距離用透過穴72aよりも小さく穿設されていて、近距離測定時における有害なノイズ光の入射を少なくしている。近距離測定時には測距光の光量が十分なため、このような大きさでも問題はない。なお、大小2つの近距離用透過穴72bは、マスク72の中心部側よりも外側の方が小さい。また、図18に示すように、大小2つの近距離用透過穴72bを、例えば90°間隔で4カ所に設けると、近距離測定時における測距光をより多く入射させることができる。
【0051】
図19、図20は、マスク72の別の実施例を示す。図19では、近距離用透過穴172bをスリット状とし遠距離用透過穴72aとつなげて設けていて、(A)では2カ所に、(B)は4カ所に設けている。また、図20では、近距離用透過穴272bを楔形とし遠距離用透過穴72aとつなげて設けていて、同様に、(A)では2カ所に、(B)は4カ所に設けている。この楔形の近距離用透過穴272bは、受光ファイバ260の入射端面260aの中心部から遠ざかるほど細くなっている。
【0052】
上述した第三の実施形態も、AF機能の有無に関係なく適用可能である。
【0053】
なお、正立光学系としてのポロプリズム12あるいはAFユニット50への分岐光学系は、種々の変形例が知られており、本発明は以上の実施例に限定されない。
【0054】
また、以上の本実施例においては、導光光学系として受光ファイバ26を用いているが、これに限定されないのは勿論である。例えば、図21に示すようにセルフォックレンズ91を用いてもよく、また図22に示すようにリレーレンズ92を用いることもできる。
【0055】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、測量機の近距離測定における入射光量の低下及びそれに伴う測距精度の低下、及び最短可能測定距離が長くなるという問題点を、最長測定距離での測距性能を損なわずにより簡単に解決できる。また、AF化された測量機においては、同じ問題をより簡単に解決できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したAF機能を有する測量機(光波測距儀)の第一の実施形態を示す系統接続図である。
【図2】図1のII矢視図であって、焦点検出手段(AFユニット、位相差方式焦点検出手段)の概念図である。
【図3】図1のIII‐III線から見た、焦点検出手段の対物レンズ上の一対の瞳範囲と、送受光ミラー及び受光ファイバとの位置関係を示す図である。
【図4】受光ファイバに測距光が入射する様子を(A)遠距離、(B)第1近距離、(C)第2近距離の各測定距離別に示す拡大図である。
【図5】図1の受光ファイバの出射端面近傍を拡大して示す図である。
【図6】本発明を適用したAF機能を有する測量機(光波測距儀)の第二の実施形態を示す系統接続図である。
【図7】図6のIV矢視図である。
【図8】受光ファイバに測距光が入射する様子を(A)遠距離、(B)第1近距離、(C)第2近距離の各測定距離別に示す拡大図である。
【図9】図8の下方から見た図である。
【図10】制御系の要部を示すブロック図である。
【図11】制御回路によるマスク移動制御動作を示すフローチャートである。
【図12】(A)図6の受光ファイバの出射端面近傍を拡大して示す図である。
(B)(A)図の受光ファイバ側から見た図である。
【図13】受光ファイバ毎に受光素子を配置した構成を示す図である。
【図14】制御回路によるマスク移動制御動作の別実施例を示すフローチャートである。
【図15】制御回路によるマスク移動制御動作の別実施例を示すフローチャートである。
【図16】本発明を適用した第3レンズ群の実施形態における受光ファイバに測距光が入射する様子を(A)遠距離、(B)第1近距離、(C)第2近距離の各測定距離別に示す拡大図である。
【図17】第三の実施形態のマスクの下面図である。
【図18】第三の実施形態のマスクの別の実施例を示す図である。
【図19】第三の実施形態のマスクのさらに別の実施例を示す図である。
【図20】第三の実施形態のマスクのさらに別の実施例を示す図である。
【図21】導光光学系の別の実施例を示す図である。
【図22】導光光学系のさらに別の実施例を示す図である。
【符号の説明】
10 視準望遠鏡
11A 11B 瞳範囲
12 ポロプリズム(正立光学系)
13 焦点板
14 接眼レンズ
15 十字線ヘアライン(視準線)
16 測定対象物
18 負のパワーの焦点調節レンズ
20 光波測距計
21 送受光ミラー(反射部材)
21a 送光ミラー
21b 受光ミラー
22 波長選択ミラー(波長選択フィルタ)
23 発光素子
24 コリメータレンズ
25 固定ミラー
26 受光ファイバ(導光光学系)
26a 入射端面
26b 出射端面
26f 遠距離用受光ファイバ
26m 第1近距離用受光ファイバ
26n 第2近距離用受光ファイバ
27 ファイバフォルダ
28 切換ミラー
29 送光用NDフィルタ
31 受光素子
32 集光レンズ
33 受光用NDフィルタ
34 バンドパスフィルタ
40 演算制御回路
41 アクチュエータ
42 測距結果表示器
43 レンズ駆動手段
44 AF開始スイッチ
45 測距開始スイッチ
50 AF検出ユニット(位相差方式焦点検出手段)
51 焦点検出面
52 集光レンズ
53 セパレータレンズ
54 ラインセンサ
55 マスク
70 マスク
72 マスク
72a 遠距離用透過穴(第1の開口部)
72b 近距離用透過穴(第2の開口部)
73 駆動モータ
80 制御回路
91 セルフォックレンズ
92 リレーレンズ

Claims (28)

  1. 測定対象物までの距離を測定する測距光学系の対物レンズの後方に位置する反射部材を介して測距光を送光する送光系と、測定対象物からの反射光のうち上記反射部材でけられない反射光を受光する受光系とを有する位相差又は時間差検出方式の光波測距計を備えた測量機であって、
    上記受光系に、測定対象物の距離に応じて測距光反射光が選択的に入射する、各々の入射端面位置を異ならせた複数の導光光学系を設けたことを特徴とする測量機。
  2. 請求項1記載の測量機において、複数の導光光学系の径は、遠距離の測定対象物からの反射光が入射する導光光学系ほど、大径に設定されている測量機。
  3. 請求項1記載の測量機において、さらに、測定対象物の距離に応じて、上記複数の導光光学系に選択的に上記反射光を入射させる開口部を有するマスクを設けた測量機。
  4. 請求項3記載の測量機において、マスクの開口部の大きさは、導光光学系の径に対応している測量機。
  5. 請求項3記載の測量機において、マスクの開口部の大きさは、遠距離の測定対象物からの反射光が入射するマスクほど小径に設定されている測量機。
  6. 請求項5記載の測量機において、複数の導光光学系の径は、同一である測量機。
  7. 請求項3ないし6のいずれか1項記載の測量機において、さらに、上記複数の導光光学系に選択的に上記反射光を入射させるように上記マスクを移動させるマスク移動手段を設けた測量機。
  8. 請求項7記載の測量機において、さらに上記測距光学系の焦点調節レンズの位置を検出するレンズ位置検出機構が備えられ、このレンズ位置検出機構によって検出される焦点調節レンズ位置情報によって、マスク移動手段を動作させる測量機。
  9. 請求項7記載の測量機において、上記受光系の受光状態に応じて、上記マスク移動手段を動作させる制御手段を設けた測量機。
  10. 請求項9記載の測量機において、上記制御手段は、上記受光系の受光量が最大となるマスク位置を検出するマスク位置検出手段を備え、このマスク位置検出手段によって検出されるマスク位置情報に基づき、マスク移動手段を動作させる測量機。
  11. 請求項9記載の測量機において、上記制御手段は、所定時間内における上記受光系の受光量が規定値に達していない場合は、上記マスク移動手段を動作させ、上記反射光を入射させる導光光学系を切り換える測量機。
  12. 請求項1ないし11のいずれか1項記載の測量機において、上記複数の導光光学系は、受光素子側の端部が同一直線上に配置されている測量機。
  13. 請求項1ないし11のいずれか1項記載の測量機において、上記複数の導光光学系は、受光素子側の端部が同一円上に配置されている測量機。
  14. 請求項1ないし13のいずれか1項記載の測量機において、上記受光系の受光素子は、上記複数の導光光学系に対応する複数からなる測量機。
  15. 測定対象物までの距離を測定する測距光学系の対物レンズの後方に位置する反射部材を介して測距光を送光する送光系と、測定対象物からの反射光のうち上記反射部材でけられない反射光を受光する受光系とを有する光波測距計を備えた測量機であって、
    上記受光系は、測定距離によらず測距光反射光が受光可能な径を有する導光光学系を有し、
    この導光光学系の入射端面に、この入射端面の中心部を露出させる第1の開口部と、この第1の開口部よりも小さく、該入射端面の周辺部を露出させる少なくとも1つの第2の開口部を有するマスクが設けられていることを特徴とする測量機。
  16. 請求項15記載の測量機において、上記第2の開口部は複数設けられていて、この複数の第2の開口部は、上記導光光学系の入射端面の中心部から遠いものほど小さく設定されている測量機。
  17. 請求項15または16記載の測量機において、上記第1の開口部と上記第2の開口部はつながって設けられている測量機。
  18. 請求項1ないし17のいずれか1項記載の測量機において、上記導光光学系は受光ファイバである測量機。
  19. 測定対象物までの距離を測定する測距光学系の対物レンズの後方に位置する反射部材を介して測距光を送光する送光系と、測定対象物からの反射光のうち上記反射部材でけられない反射光を受光する受光系とを有する光波測距計;及び
    上記測距光学系を介してその焦点状態を検出する焦点検出手段;
    を備えたAF機能を有する測量機において、
    上記受光系に、複数の導光光学系と;測定対象物の距離に応じて、これら複数の導光光学系に選択的に上記反射光を入射させる開口部を有するマスクと;このマスクを移動させるマスク移動手段と;上記焦点検出手段による検出情報に基づき、測定対象物の距離に応じ、上記マスク移動手段により測定対象物までの距離に対応する導光光学系に測距光を入射させるようにマスクを移動させる制御手段と;を設けたことを特徴とするAF機能を有する測量機。
  20. 測定対象物までの距離を測定する測距光学系の対物レンズの後方に位置する反射部材を介して測距光を送光する送光系と、測定対象物からの反射光のうち上記反射部材でけられない反射光を受光する受光系とを有する光波測距計;
    上記測距光学系を介してその焦点状態を検出する焦点検出手段;及び
    この焦点検出手段によって検出した焦点状態に基づいて上記測距光学系の焦点調節レンズを合焦位置に駆動する合焦機構;
    を備えたAF機能を有する測量機において、
    上記受光系に、複数の導光光学系と;測定対象物の距離に応じて、これら複数の導光光学系に選択的に上記反射光を入射させる開口部を有するマスクと;このマスクを移動させるマスク移動手段と;上記合焦機構による焦点調節レンズの位置情報に基づき、測定対象物の距離に応じ、上記マスク移動手段により測定対象物までの距離に対応する導光光学系に測距光を入射させるようにマスクを移動させる制御手段と;を設けたことを特徴とするAF機能を有する測量機。
  21. 請求項19または20記載のAF機能を有する測量機において、マスクの開口部の大きさは、導光光学系の径に対応しているAF機能を有する測量機。
  22. 請求項19または20記載のAF機能を有する測量機において、マスクの開口部の大きさは、遠距離の測定対象物からの反射光が入射するマスクほど小径に設定されているAF機能を有する測量機。
  23. 請求項22記載のAF機能を有する測量機において、複数の導光光学系の径は同一であるAF機能を有する測量機。
  24. 請求項19ないし23のいずれか1項記載のAF機能を有する測量機において、上記測距光学系は視準望遠鏡であって、上記焦点検出手段は、該視準望遠鏡の対物レンズ上に設定された異なる一対の瞳範囲を通過した光束により結像された一対の像でピント位置を検出する位相差方式の焦点検出手段であり、上記光波測距計の構成要素は、この位相差方式焦点検出手段の一対の瞳範囲と干渉しない位置に設けられているAF機能を有する測量機。
  25. 請求項19ないし24のいずれか1項記載のAF機能を有する測量機において、上記複数の導光光学系は、受光素子側の端部が同一直線上に配置されているAF機能を有する測量機。
  26. 請求項19ないし24のいずれか1項記載のAF機能を有する測量機において、上記複数の導光光学系は、受光素子側の端部が同一円上に配置されているAF機能を有する測量機。
  27. 請求項19ないし26のいずれか1項記載のAF機能を有する測量機において、上記受光系の受光素子は、上記複数の導光光学系に対応する複数からなるAF機能を有する測量機。
  28. 請求項19ないし27のいずれか1項記載のAF機能を有する測量機において、上記導光光学系は受光ファイバであるAF機能を有する測量機。
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