JP3634652B2 - 防護材料 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、防護材料に関し、さらに詳しくは、アイスピック、刃物等の鋭利な武器から身体を守るための防護服等に使用する防護材料に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、先端の鋭利なアイスピックや登山用ナイフのような鋭利な刃物などから身体を保護するための防護服等には部分的に特殊な防護材料が使用されている。このような防護材料としては、様々な素材、形態のものが知られているが、一般的には、鉄板、チタン板、ステンレス板、セラミック板等が多用されている。
【0003】
しかし、これらの材料は比重が大きい上に、十分な防護性能を得るためには相当程度の厚みが必要であるため、非常に重くなる欠点を有している。また、衣服としての着用を考えた場合、全く柔軟性がないため、衣料としての使用には種々の制限(使用する個所の制限等)や着用時の不都合がある。一方、セラミック板の場合には、金属板と比べれば軽量であるものの、それでもまだかなり重いだけでなく、柔軟性もないために着心地に劣るという問題点を有している。
【0004】
このような問題を解消するために、ポリカーボネート樹脂やナイロン樹脂等の樹脂板を用いる方法も提案されているが、十分な防護性能を得るためには、前記の鉄板、チタン板、ステンレス板、セラミック板等に比べてより厚い厚みが必要となり、やはり厚みが厚くなる結果、重量の点でも、柔軟性の点でも、満足のいくものとはなり得ない。また、このような樹脂製の防護材料には、柔軟性を改良する目的で、小さな樹脂ピースを緻密に組み合わせて作成する方法も提案されているが、このような防護材料は、柔軟性は改善されてもまだその防護性能のレベルは満足できるまでには到達しておらず、特に、ピースとピースの間に刃やアイスピックなどの先端が入ったときの防護性能が極端に低くなるという重大な欠点を有している。
【0005】
また、特開平9−229598号公報には、金属板や樹脂板を布帛で被覆する防護材料も提案されているが、これも柔軟性は改良されているが、防護性能及び重量の低減の点では前記の鉄板、チタン板、ステンレス板、セラミック板、及び、樹脂板の場合と同様の理由で問題点がある。
【0006】
一方、柔軟性に優れている着心地の良好な防護材料として、近年高強力繊維からなる布帛、特に、繊維配列シート等の高強力繊維不織布が提案され、ある程度の防護性能が得られてはいる。しかし、この高強力繊維の不織布単独では、実用上の防護性能はまだ不十分であるため、前記のような各種硬質材料と組合わせたり(例えば、特開昭63−267898号公報)、金属加工を施したり、あるいは高強力繊維不織布を多数枚積層して使用する方法等が提案されている。
【0007】
しかし前述のように、硬質材料と組合わせたり、金属加工を施す方法では、繊維布帛が有する柔軟性の特性が損なわれるため、着心地が悪化するという問題がある。また、満足な防護性能を得るために高強力繊維不織布を多枚数積層したり、目付の極めて大きな不織布を用いる方法では、厚さが厚くなるためやはり着心地感が悪化するという問題がある。
【0008】
このような柔軟性の問題をより低減した高強力繊維の不織布を使用した防護材料の防護性能を改良する別の方法として、該不織布にエポキシ樹脂、ウレタン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂等の熱可塑性、若しくは、熱硬化性の樹脂を含浸、若しくは、被覆する方法が提案されている(例えば、特開昭61−215703号公報、実開平3−104692号公報、特公平5−58449号公報等)。しかし、これらの防護材料は、十分な防護性能を発現させるまで含浸又は被覆すると前記樹脂板と同等の硬さになり、やはり着心地の点でまだ満足できるレベルには到達していない。
【0009】
また、特開平10−8363号公報には、アラミド繊維不織布にロジンを付着させることで、柔軟性に富み、着用時の着心地感が優れていると共に、アイスピックや刃物に対して良好な防護性能を有する材料が提案されている。確かにこの材料は、柔軟性は認められるが、防護性能、又は、軽量化の点では両方を同時に満足させるレベルに至っていない。
【0010】
すなわち、具体的に説明すると、ナイフ類での100Kgf以上に及ぶ突き刺し力が加わる場合に、それに耐えられる防護性能を与えようとすると生地の厚みが5cm以上、1m2当りの重量が10Kg以上になり、柔軟性も失われ、衣料として用いることは困難である。言い換えれば、これらの材料は、厚み当りの防護性能や重量当りの防護性能が不十分なレベルにあり、これを補うためには衣料としての使用が困難なほどの積層が必要であった。また、ロジンを付与する加工は、繊維と刃物、及び、繊維同士の摩擦力を向上させることにより刃物の侵入を防ぎ、防護性能の向上に効果があるが、しかし、ロジンの付与により繊維自体を刃物の切創から防ぐことはできない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、アイスピックや釘のように先端が鋭利で突き刺し貫通性に優れるもの、又は、登山ナイフや出刃包丁、日本刀のような刃物による突き刺し抵抗性や切創に対する抵抗性が大で、且つ、衣料として用いることが容易にできる柔軟性と強度を併せ持つ防護材料を提案することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、合成樹脂製のシート状物、又は、繊維材料からなる布帛状物に、ヌープ硬度が500kgf/mm 2 以上で、粒子径が50μm以上である硬質無機物粒子を該布帛状物1cm 3 に対して、0.01cm 3 /cm 3 以上含有させた防護材料であって、該防護材料の厚さ1mm当りの剛軟度が、30000mgf以下、且つ、厚さ1mm当りの破裂強度が60kgf/cm 2 以上であることを特徴とする防護材料にある。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の防護材料は、そのベース材料に合成樹脂製のシート状物、又は、繊維材料からなる布帛状物を使用するが、この合成樹脂製シート状物とは、合成樹脂をシート状に成型加工したものであり、合成樹脂の種類は特には限定されない。また、該成形方法も溶融押出し延伸法やラミネート法、射出成形法、又は、連続する繊維を絡ませて交絡点を接合して網目構造としたものが例示され、その他公知の方法が任意に採用できる。
【0014】
また、繊維からなる布帛状物とは、繊維から構成される織編物、不織布などが例示され、かかる繊維材料には、ポリエステル、ナイロン、アラミドなどの有機高分子材料のみならず、金属繊維、セラミック繊維等の無機材料が使用されてもよい。これらの布帛状物は、公知の方法を任意に採用して作成される。
【0015】
次に、本発明に使用する硬質無機物粒子とは、ダイヤ、アルミナ、ガーネット、炭化珪素などのセラミック類等を主成分とする粒子である。これらはヌープ硬度としては、30kgf/mm2以上を有するものであるが、本発明で使用する硬質無機物粒子は、そのヌープ硬度が500kgf/mm2以上である必要があり、さらに好ましくは、1000kgf/mm2以上であるものを使用するのがよい。このヌープ硬度が、500kgf/mm2未満では、突き刺す刃物類の種類によっては、突き刺し刃物類との接触の際に硬質無機物粒子自体が容易に破壊してしまい、突き刺し刃物類に与えるダメージが不十分で、結果として充分な防護性能が得られない場合があるので好ましくない。
【0016】
さらに、このような硬質無機物粒子は、エッジ(角)を持っている方が刃物突き刺しの際に刃物との接触抵抗が大となるため好ましく、そのため該硬質無機物粒子は、粉砕粒であることが球状粒であるものより好ましい。このような硬質無機物粒子の好適な例としては、研磨材料として用いられる砥粒を挙げることができる。
【0017】
また、該硬質無機物粒子の大きさ(粒子径)は、50μm以上であることが必要であり、さらに好ましくは、100μm以上である。該粒子径が、50μm未満であると、硬質無機物粒子は固定されていてもわずかな動きは可能であるために、その動く距離よりも硬質無機物粒子の大きさが小さくなり、突き刺し刃物類の接触によるエネルギー吸収、突き刺し刃物類に与えるダメージが大きくならない。
【0018】
また、該硬質無機物粒子の含有量としては、合成樹脂製のシート状物、又は、繊維材料からなる布帛状物1cm3に対して、0.01cm3/cm3以上を含有させることが必要であり、さらに好ましくは、0.02cm3/cm3以上である。該含有量が0.01cm3/cm3未満であると刃物突き刺しの際の硬質無機物粒子の刃物との接触は少なくなり、防護性能が不十分となる。
【0019】
該硬質無機物粒子は、合成樹脂製シート状物や繊維からなる布帛状物の面方向に平均的に分布していることが防護性能の向上の点で好ましい。また、面と垂直な方向(厚み方向)に関しては、平均的に分布しているものは柔軟性の点で好ましいが、柔軟性が損なわれない範囲で集中して分布していてもよい。
【0020】
このような硬質無機物粒子を前記の合成樹脂製シート状物や繊維からなる布帛状物に含有させる方法は、シート状物成形の際に材料中に練り込むものが最も単純であるが、次のようにしてもよい。すなわち、予め、合成樹脂製シート状物や繊維からなる布帛状物にフェノール樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、シリコン樹脂などの接着剤をコーティング法、パディング法などの公知の方法で付着させた後、該硬質無機物粒子を落下塗装、若しくは、静電塗装し、必要に応じてその後、乾燥やキュアリング処理を施すことにより得られる。
【0021】
該硬質無機物粒子を含有させた後の合成樹脂製シート状物や繊維からなる布帛状物、すなわち、防護材料としては、厚さ:1mm当りの剛軟度(ガーレ法)が30000mgf以下で、且つ、厚さ1mm当りの破裂強さ(ミューレン形法)が60kgf/cm2以上の性能を有するものであることが必要である。該厚さ1mm当りの剛軟度(ガーレ法)が30000mgfを超えると、厚さ1mm当りの破裂強さ(ミューレン形法)が60kgf/cm2以上であってもアイスピックや刃物によって突き刺された際に、あるいは、刃物を押し付けられて切創された際に、突き刺し部あるいは押し付け部の近傍が突き刺しあるいは押し付け方向へ動く(凹む)ことができず、より破れ易く(裂け易く)なり、結果として所望の防護性能が得られない。また、厚さ1mm当りの破裂強さ(ミューレン形法)が60kgf/cm2未満であると、厚さ1mm当りの剛軟度(ガーレ法)が30000mgf以下であっても、アイスピックや刃物による突き刺された際、あるいは、刃物を押し付けられての切創により容易に破壊されるため所望の防護性能を得ることができない。
【0022】
【発明の効果】
このように本発明の防護材料は、合成樹脂製シート状物、又は、繊維材料からなる布帛状物に硬質無機物粒子を含有させたものであるため、防護性能を発揮する。特に、該硬質無機物粒子には、ヌープ硬度が500kgf/mm2以上のものを使用するために、アイスピックや釘のように先端が鋭利で突き刺し貫通性に優れるもの、又は、登山ナイフや出刃包丁、日本刀のような刃物による突き刺し抵抗性や切創に対する抵抗性が大であり、且つ、ベース材料に合成樹脂製シート状物、又は、繊維材料からなる布帛状物を用いるために衣料として用いることが容易な柔軟性と強度を併せ持つ防護材料を提供することができる。
【0023】
【実施例】
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれにより限定されるものではない。なお、実施例で使用した試験片の作成方法、評価方法は下記の通りである。
【0024】
(1)防護性能測定用サンプルの作成
<サンプルナンバー1〜7>
パラ系アラミド繊維(帝人株式会社製、テクノーラ)からなる紡績糸で作成した織物(目付:360g/m2、厚み:0.9mm)に、ドクターナイフによってウレタン溶液(大日本インキ製、溶剤系ウレタン「クリスボンAD−865HV」、固形分濃度:50%)を乾燥後のコート量が200g/m2となるようにコーティングし、硬質無機物粒子として、α−アルミナを表1に示す粒度(粒子径)のものを使用し、表1に示す含有量となるように一様に付着させ、次いで、120℃の温度の乾燥機に15分間入れて溶剤を除去した。これを測定するのに適した大きさにカットし、5枚を積層してサンプルを作成した。
【0025】
<サンプルナンバー8>
硬質無機物粒子として、SiC(炭化珪素)を用いる以外は、サンプルナンバー1〜7と同様にして作成し(硬質無機物粒子の粒度、及び、含有量は、表1の通り)、5枚を積層してサンプルを作成した。
【0026】
<サンプルナンバー9>
硬質無機物粒子として、ZrO(酸化ジルコニウム)を用いる以外は、サンプルナンバー1〜7と同様にして作成し(硬質無機物粒子の粒度、及び、含有量は、表1の通り)、5枚を積層してサンプルを作成した。
【0027】
<サンプルナンバー10>
硬質無機物粒子として、CaF2(弗化カルシウム)を用いる以外は、サンプルナンバー1〜7と同様にして作成し(硬質無機物粒子の粒度、及び、含有量は、表1の通り)、5枚を積層してサンプルを作成した。
【0028】
<サンプルナンバー11>
硬質無機物粒子は付着させず、それ以外はサンプルナンバー1〜7と同様にして作成し、5枚を積層してサンプルを作成した。
【0029】
<サンプルナンバー12>
サンプルナンバー1〜7に使用したベース材料の織物のみをサンプルとして用いた。積層枚数は同じく5枚であった。
【0030】
<サンプルナンバー13>
ポリエステル繊維(帝人株式会社製、ポリエチレンテレフタレート)からなる紡績糸で作成した織物(目付:360g/m2、厚み:0.9mm)を用い、それ以外はサンプルナンバー1〜7と同様にして作成し(硬質無機物粒子の粒度、及び、含有量は、表1の通り)、5枚を積層してサンプルを作成した。
【0031】
<サンプルナンバー14>
パラ系アラミド繊維(帝人株式会社製、テクノーラ)からなるカットファイバーを用いて作成した紙(坪量:80g/m2、厚み:0.2mm)を用い、それ以外はサンプルナンバー1〜7と同様にして作成し(硬質無機物粒子の粒度、及び、含有量は、表1の通り)、5枚を積層してサンプルを作成した。
【0032】
<サンプルナンバー15>
サンプルナンバー1〜7において、ウレタン溶液のコート量を1.5倍に増やしてコーティングし、それ以外はサンプルナンバー1〜7と同様にしてサンプルを作成し(硬質無機物粒子の粒度、及び、含有量は、表1の通り)、5枚を積層してサンプルを作成した。
【0033】
<サンプルナンバー16>
ウレタン溶液(大日本インキ製、溶剤系ウレタン「クリスボンNYT−18」、固形分濃度:25%)に硬質無機物粒子としてのα−アルミナ(表1に示す粒度のもの)を表1に示す含有量となるように加え一様に混合したものを離型紙上にコートした。次いで、120℃の温度で15分間乾燥器に入れて溶剤を除去した。該離型紙から硬質無機物粒子を含有する層を剥がして、これを測定するのに適した大きさにカットし、5枚を積層してサンプルを作成した。
【0034】
<サンプルナンバー17>
サンプルナンバー16で使用したウレタン溶液に硬質無機物粒子を混入せず、それ以外はサンプルナンバー16と同様にしてサンプルを作成し、5枚を積層してサンプルを作成した。
【0035】
(2)生地の剛軟度測定方法
JIS L1096に従い、ガーレ法によって測定した。
【0036】
(3)生地の破裂強度測定方法
JIS L1096に従い、ミューレン形法によって測定した。
【0037】
(4)防護性能評価方法
十分な量の粘土層(20×20×10cm(縦×横×高さ)、上面が平坦な工作用油粘土)の上面に、サンプル生地を置く。一方、引張圧縮試験機(株式会社インテスコ製、タイプ2005)のロードセルの下部にアイスピック(株式会社高久産業製)、又は、出刃包丁(株式会社マサヒロ製「特上出刃180mm」)を下向きに固定する。アイスピック、又は、出刃包丁の先端がサンプルの上部約5mmとなるようにクロスヘッドの高さを調整し、ついで、2mm/分のクロスヘッド速度で圧縮動作を開始する。防護性能は、アイスピック、又は、出刃包丁がサンプルを全て貫通した時までに示した抵抗力(kgf)の最大値で表示した。したがって、この値は測定サンプルの抵抗力の実測であり、さらに、サンプルの厚みで割った単位厚み当りの抵抗力も算出する。各サンプルごとに算定して、両方の値が高い方が防護性能が高いと判断することができる。
【0038】
[実施例1〜5]
サンプルナンバー1〜5を用いて作成した防護材料は、表1に示すような重量(g/m2)、厚さ(mm)を有するものであった。これらの防護材料を前記の方法に従って評価した。評価結果を表1に示す。
【0039】
[比較例1〜2]
サンプルナンバー6〜7を用いて作成した防護材料は、表1に示すような重量(g/m2)、厚さ(mm)を有するものであった。これらの防護材料を前記の方法に従って評価した。評価結果を表1に併せて示す。
【0040】
[実施例6〜7]
サンプルナンバー8〜9を用いて作成した防護材料は、表1の示すように重量(g/m2)、厚さ(mm)を有するものであった。これらの防護材料を前記の方法に従って、評価した。評価結果を表1に併せて示す。
【0041】
[比較例3〜5]
サンプルナンバー10〜12を用いて作成した防護材料は、表2の示すように重量(g/m2)、厚さ(mm)を有するものであった。この防護材料を前記の方法に従って、評価した。評価結果を表2に併せて示す。
【0042】
[実施例8]
サンプルナンバー13を用いて作成した防護材料は、表2の示すように重量(g/m2)、厚さ(mm)を有するものであった。この防護材料を前記の方法に従って、評価した。評価結果を表2に併せて示す。
【0043】
[実施例9]
サンプルナンバー14を用いて作成した防護材料は、表2の示すように重量(g/m2)、厚さ(mm)を有するものであった。この防護材料を前記の方法に従って、評価した。評価結果を表2に併せて示す。
【0044】
[実施例10]
サンプルナンバー15を用いて作成した防護材料は、表2の示すように重量(g/m2)、厚さ(mm)を有するものであった。この防護材料を前記の方法に従って、評価した。評価結果を表2に併せて示す。
【0045】
[比較例6〜7]
サンプルナンバー16〜17を用いて作成した防護材料は、表2の示すように重量(g/m2)、厚さ(mm)を有するものであった。この防護材料を前記の方法に従って、評価した。評価結果を表2に併せて示す。
【0046】
【表1】
Figure 0003634652
【0047】
【表2】
Figure 0003634652
【0048】
表1、及び表2に示す通り、実施例1〜5では、優れた突刺し抵抗力が得られたが、比較例1では、硬質無機物粒子の含有量が低く充分な突刺し抵抗力が得られなかった。また、比較例2では、硬質無機物粒子の粒子径が小さく充分な突刺し抵抗力が得られなかった。実施例6〜7では、硬質無機物粒子に炭化珪素、酸化ジルコニウムを用いたものであるが、実施例6では充分な突刺し抵抗力が得られ、実施例7でも使用可能な水準の突刺し抵抗力が得られた。
【0049】
比較例3では、硬質無機物粒子に弗化カルシウムを使用したものであるが、弗化カルシウムはヌープ硬度が低く充分な突刺し抵抗力が得られなかった。また、硬質無機物粒子を全く使用しなかった比較例4、及び、比較例5では、充分な突刺し抵抗力が得られなかった。
【0050】
実施例8は、ベース材料にポリエステル繊維の織物を使用したものであるが、充分な突刺し抵抗力が得られた。実施例9では、ベース材料にアラミド繊維の紙を用いたものであるが、突刺し抵抗力の絶対値はやや低いが、1mm当りの換算値は高く、さらに、厚さも厚くすることができるので、積層枚数を増やせば防護材料として使用可能である。また、実施例10では、ウレタンコート量を増加させたものであるが、充分な突刺し抵抗力が得られた。
【0051】
比較例6では、硬質無機物粒子を含むウレタン層のみを用いたものであり、また、比較例7は、硬質無機物粒子を含まないウレタン層のみを使用したものであるが、比較例6〜7は、いずれも充分な突刺し抵抗力を得ることができなかった。
【0052】
なお、表1、及び表2において、剛軟度の欄に示した値は、経緯方向で測定し、高い方の値を示した。

Claims (3)

  1. 合成樹脂製のシート状物、又は、繊維材料からなる布帛状物に、ヌープ硬度が500kgf/mm 2 以上で、粒子径が50μm以上である硬質無機物粒子を該布帛状物1cm 3 に対して、0.01cm 3 /cm 3 以上含有させた防護材料であって、該防護材料の厚さ1mm当りの剛軟度が、30000mgf以下、且つ、厚さ1mm当りの破裂強度が60kgf/cm 2 以上であることを特徴とする防護材料。
  2. 硬質無機物粒子の粒子径が、50μm以上である請求項1に記載された防護材料。
  3. 硬質無機物粒子が、エッジを有する形状である請求項1〜のいずれか1項に記載された防護材料。
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