JP3633914B2 - Concrete product manufacturing method and concrete product manufacturing formwork - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、暗渠(ボックスカルバート等)又は防火用貯水槽、共同溝、地下道あるいは組立ガレージ等の構築に用いられる各種コンクリート製品の製造方法、コンクリート製品及び製造に使用するコンクリート製品製造用型枠に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、コンクリートを打設してボックスカルバート等の筒状のコンクリート製品を製造する場合、コンクリート製品の底面内面の仕上がり状態を改善するために、以下のような型枠及び方法によりコンクリート製品を製造することが知られている。
【0003】
すなわち、第1の製造方法にあっては、型枠は、その底部内面の内型枠に一定の間隔で孔をあけるとともに中空枠である空気室を設けてあり、内型枠内面にはフィルタークロスを張力を与えて張りつけたものを使用する。そして型枠を水平に設置した状態でコンクリート打設後、空気室をコンプレッサで駆動する空気エジェクタで連続的に吸引して空気や余剰水分等を除去して、コンクリート製品を製造するものである。
【0004】
また、第2の製造方法にあっては、型枠は、その底部内面の内型枠に一定間隔で出水口を設け、内面にフィルタークロスを張力を与えて張りつけた孔明枠を具備するものを使用する。この型枠を水平に設置してコンクリート打設後、未硬化コンクリートの自重による内部の静圧を利用して前記出水口から底部内面からの空気や余剰水分等を滲み出させながらコンクリートの締め固めを行い、この締め固めの作業の間に滲み出して内型枠上に溜まった余剰水分等をバキュームクリーナで吸い上げて、コンクリート製品を製造するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前者第1の製造方法では、底部内面の内型枠に各々専用の空気室が必要となり、しかもこの空気室に空気エジェクタをセットしてコンプレッサを長時間連続に稼働しなければならないため、量産に不向きで、施工も面倒になるものであった。また後者第2の製造方法では、孔明枠の上に滲出水がある程度溜まると、それ以上の水分の滲出が抑制されてコンクリート製品底部内面からの不要な空気や余剰水分等の除去が不完全となりやすい。
【0006】
加えて、製造するコンクリート製品が、2メートルを超える長尺のものである場合、型枠を垂直に設置しておいてコンクリートを打設する製造方法が考えられる。この場合、地上に型枠を設置すれば、型枠の上端は、2メートルを超える高所になり、その位置でコンクリートの打設作業を行うことは作業の安全性を確保しにくくなる。それゆえ、打設作業位置を低くするように、型枠長さより少し浅いピット等の設備を設け、その設備内に型枠を設置して作業することになる。このような工法では、余剰水分等は、型枠の上端側に浮き出てくるので、比較的容易に排出できるが、上記設備が複雑になるとともに、打設後、脱型の際にもピットから取り出し、水平にした状態で脱型を行う等、型枠を水平にして製造する場合に比べて工数が増加し、その結果製造コストを上昇させることとなった。
【0007】
本発明は、このような不具合を解消することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本願は、このような目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。すなわち、本願の請求項1に係る発明のコンクリート製品の製造方法は、型枠にコンクリートを打設してコンクリート製品を製造するコンクリート製品の製造方法であって、外型枠と、その外型枠内に空間をあけて着脱可能に組み付けられる内型枠とを備え、コンクリート製品の底部内面を成形する内型枠の内面に厚みを有する複数の溝形成部材を固定して型枠外と連通する網の目状の溝を形成し、かつ着脱可能なフィルタークロスを張力を与えた状態で内型枠に張り設けた型枠内へのコンクリートの打設の際に、その底部内面に集まる少なくとも空気及び余剰水分を、型枠内のコンクリートを締め固める間にフィルタークロスを透過させて網の目状の溝内に滲出させて除去することを特徴とする。
【0009】
このような構成のものであれば、型枠内にコンクリートを打設すると、コンクリート製品の底部内面に対応する部分にある未硬化コンクリートから湧き出る余剰水分及び空気が、フィルタークロスを透過して溝付き枠の網の目状の溝内に滲出する。この場合に、網の目状の溝内に滲出した余剰水分等は、網の目状の溝が型枠外と連通していることにより、型枠外に排出される。このように、フィルタークロスを介して網の目状の溝内に滲出する余剰水分等は、網の目状の溝内が飽和状態になることにより順次連続的に排出されるため、処理時間を短縮化することが可能になる。
【0010】
効率よく余剰水分等を除去するためには、コンクリートの打設の際に、型枠をその長手方向に所定勾配で傾斜させることが好ましい。この場合、所定勾配が、5%以下であることが望ましい。所定勾配は、好ましくは0.1%〜2%に設定する。なお、所定勾配を5%を超えて設定すると、打設したコンクリートが型枠内で低い位置に移動つまり型枠内で流れることになり、型枠からこぼれ落ちると言った不具合が生じる。
【0011】
余剰水分等を除去する効率をさらに高くするためには、少なくとも空気及び余剰水分の除去に際して、溝付き枠部の網の目状の溝内に気流を通過させ、前記空気及び余剰水分を、網の目状の溝を通過する気流により除去することが好ましい。このように、網の目状の溝内に気流を通過させることにより、網の目状の溝内に滲出した余剰水分等が気流により加速され、余剰水分等の流量が多くなる。したがって、余剰水分等の量が多くとも、単位となる時間当たりの排出量が多くなり、処理時間をさらに短くすることが可能になる。
【0012】
網の目状の溝に気流を発生させるに際して、均等な気流を発生させるとともにその構造を簡略化するためには、網の目状の溝の一方端を気流が通過し得る状態に連結し、かつ他方端を開放状態に維持し、連結した一方端から網の目状の溝内に気流が発生し得るようにすることが好ましい。
【0013】
製造の効率化を促進するためには、型枠が、2メートルを超えて10メートルまでの長さを有するものであるものが好ましい。10メートルとは、荷台の長さが最長のトレーラに積載できる長さを指すものである。したがって、そのようなトレーラの積載限度内の長さに設定すればよく、10メートルを超える長さのものであってもよい。
【0014】
このように型枠の長さを長尺のものにしても、型枠を傾斜させているために余剰水分等の排出効率を低下させることなく、効率よくコンクリート製品を製造することが可能になる。
【0015】
このようなコンクリート製品は長尺であるため、接合部分を少なくして暗渠等を構築することを可能にし、接合作業時間を短縮することが可能となる。また、接合部分を減少させることが可能であるので、接合に要する部材の量を減量することが可能になる。また、接合部分が減少することにより、長い工事区間であっても施工が容易になり、しかも接合部分からの漏水等の不具合を低減することが可能になる。加えて、工事区間が長くなっても、長尺であるため、使用個数を減少させることが可能であり、輸送に際しての荷積み、荷下ろしに要する時間を低減することができる。したがって、輸送時及び施工時に、重機の使用時間が短縮でき、重機の損料を低減することが可能になる。
【0016】
本願の請求項に係る発明のコンクリート製品製造用型枠は、外型枠と、その外型枠内に空間をあけて着脱可能に組み付けられる内型枠とを備え、内型枠が、コンクリート製品の底部内面を成形するその内面に固定されて網の目状の溝を形成するための厚みを有する複数の溝形成部材を有してなり、コンクリートを打設する際に、着脱可能なフィルタークロスを張力を与えた状態で内型枠の内面に取り付けることを特徴とする。
【0017】
このような構成によれば、内型枠の内面に比較的容易に網の目状の溝を形成することが可能になる。すなわち、内型枠の内面に複数の溝形成部材を固定するので、溝形成部材の形状や厚み、あるいは固定する際のピッチなどにより、溝形成部材間に所望の幅及び深さの網の目状の溝を形成することが可能になる。したがって、形成された網の目状の溝に、フィルタークロスを介して未硬化コンクリートから滲出する空気や余剰水を速やかに型枠外に排出することが可能になる。
【0018】
このような溝形成部材としては、固定に要する平面を有する立体からなり、内型枠の内面のほぼ全面にわたって所定のピッチで固定してなるものが挙げられる。
【0019】
上記立体とは、円錘台、角錘台、円柱、角柱、立方体、直方体、半球体、半円柱、半楕円球体などを含むものである。それぞれの錘台にあっては、面積の広い平面を固定に要する平面として使用する。また、三角柱にあっては、1の平面を固定に要する平面とし、その平面に対向する頂辺がフィルタークロスと接するようにして使用する。また、半円柱にあっては、長方形の平面を固定に要する平面として、曲面がフィルタークロスと接するようにして使用する。これらの立体の大きさは、特に制限されるものではないが、内型枠の内面全体に複数を所定のピッチで固定できるものであればよく、高さについても形成される溝が特に深くならない程度のものが好ましい。
【0020】
上記したこれらの溝形成部材は、例えば鋼板やアルミニウムなどの金属、天然ゴムや合成ゴムなどの弾性素材、合成樹脂、セラミックスなどを素材とするものであってよい。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の一形態を、図面を参照して説明する。
【0022】
この実施の形態は、図1に示すコンクリート製品である、製品長さが4メートルのボックスカルバートBCの施工例を示すものである。
【0023】
この実施の形態の型枠100は、ボックスカルバートBCを製造する場合に使用するものである。このボックスカルバートBCは例えばその長さを4メートルに設定したものである。
【0024】
この実施の形態で使用する型枠100は、水平に置いた状態のものを図2に示すように、外型枠1と、内型枠本体21と内型枠本体21に一体化される溝付き枠22とからなる内型枠2と、両端を閉鎖する妻板1h(図7に示す)とで構成される。内型枠2は、ボックスカルバートBCの底版BC1、側壁BC2を形成するための空間をあけて、つまり外型枠1の内側に外型枠1から離間して取り付けられる。内型枠2は、内型枠本体21と溝付き枠22とを組み合わせて形成されるもので、内型枠本体21は分解あるいは折り畳んで成形したボックスカルバートBCから取り外すことができる構造である。溝付き枠22は、磁性材料である鋼板製であり、ボックスカルバートBCの底部内面すなわち底版BC1の内面を成形するその内面に、略平行で型枠100外と連通し、コンクリートの打設中、締め固め中及びその後に湧出する空気や余剰水分等を外部に排出するための複数の溝22aが設けてある。この溝付き枠22には、溝22aを覆って、フィルタークロス23が張力を与えた状態で張力を加えて取り付けてある。
【0025】
具体的には、溝付き枠22は、ボックスカルバートBCの製品長さより長い奥行き(長さ)寸法を有している。図3〜5(型枠100を水平においた状態で図示する)及び図6〜7に示すように、溝付き枠22は、溝付き枠本体22mと、溝付き枠本体22mに固定される例えば鋼板製の複数の溝形成部材22nと、一方の端部つまり一方の妻板1h近傍に設けられる管路接続部材22pとからなる。溝形成部材22nは、断面形状が台形で、溝付き枠本体22mのほぼ全長にわたる長さを有し、台形の長辺側の面を溝付き枠本体22mの内面に、隣り合うものを長辺部分で密着させて、例えば溶接により固定するものである。このように、溝形成部材22nの複数を固定することにより、溝形成部材22n間に断面形状が二等辺三角形の複数の溝22aが、内型枠2の幅方向すなわちボックスカルバートBCの製品内幅方向に所定のピッチで平行に形成される。
【0026】
そして、溝付き枠本体22mの外面には、この溝付き枠22を吊り下げて内型枠本体21の内外に移動するための吊り下げ部材22bが設けてある。また、管路接続部材22pは、溝付き枠22の幅にほぼ等しい長さを有し、例えば合成ゴムなどの弾性素材あるいは剛性の高い金属素材からなる。管路接続部材22pは、加圧空気を出力する外部のコンプレッサに空気管路を接続する接続管路22paを有し、内部にその接続管路22paに連通するとともにそれぞれの溝22aに連通して加圧空気をほぼ均等に溝22aに分配する分配管路22pbを有している。接続管路22paは、管路接続部材22pの長手方向に数カ所設けて、それぞれの分配管路22pbにほぼ均等に加圧空気が供給されるようにしてある。
【0027】
また、溝付き枠22は、フィルタークロス23に加えられる張力方向に対向する部位、つまりその幅方向の両側に、フィルタークロス23を案内する案内壁22cを有している。さらに、溝付き枠22には、フィルタークロス23の一方の縁部23aの固定位置を相対的に変更可能にするよう、しかもその一方の縁部23aを着脱可能に固定するように、フィルタークロス23の一方の縁部23aに設けられた貫通孔23bと係合する係合柱体22dが取付フランジ22eに所定間隔をあけて複数本固定してあるとともに、フィルタークロス23の他方の縁部23cが着脱可能に固定される固定フランジ22fがその案内壁22cから溝付き枠22の幅方向に突出して設けてある。取付フランジ22e及び固定フランジ22fは、それぞれ吊り下げ部材22bと接合してある。
【0028】
係合柱体22dは、貫通孔23bとともに係合手段を構成するもので、その上端近傍に、フィルタークロス23の抜け落ちを防止するための例えば2本の係止突起22da,22dbを備えている。フィルタークロス23を係合させる場合、係止突起22da,22dbは、離間して設けられており、いずれか一方にフィルタークロス23を引っ掛けることにより、フィルタークロス23の固定位置を変更し得るようになっている。固定フランジ22fは、案内壁22c上端から鋭角を形成して下向きに設けてある。さらに、溝付き枠22は、外型枠1が組み立てられた状態で、そのボックスカルバートBCの製品長さ方向において外型枠1からその両端が延出する長さを有している。
【0029】
このように、溝付き枠22は、溝22aを溝形成部材22nにより形成するので、溝形成部材22nの幅や固定ピッチを調整することにより、所望の幅の溝22aを容易に形成することができる。また、溝付き枠22には、空気や余剰水分等を通過させるための貫通孔が設けてないので、機械的強度の低下を抑制することができ、よって耐久性を向上させることができる。加えて、溝22aは、所定ピッチで設けられているので、セメントペースト等が付着した場合であっても、フィルタークロス23を取り除いた状態で溝22a内の付着状態を容易に目視確認することができ、保守作業に要する時間を短縮することができる。
【0030】
フィルタークロス23は、その一方の縁部23aに、上記したように、貫通孔23bが設けてあり、またその他方の縁部23cには、固定のために、面固定部材として機能する板状磁石3が面ファスナ4を介して着脱可能に取り付けてある。フィルタークロス23は、溝付き枠22の内面に、溝22aを塞ぐようにして張力を与えた状態で取り付けられる。このフィルタークロス23は、溝22a内へのコンクリート中の骨材その他のセメント有用成分の通過を阻止し、気泡や余剰水分及びレイタンス等の除去目的のもののみが選択的に通過するように、その繊維の通気度乃至通水度が選ばれるとともに、メッシュが調整してある。そして、フィルタークロス23の他方の縁部23cに、面ファスナ雌材41が固定してあり、これに対応して板状磁石3には面ファスナ雄材42が固定してある。したがって、板状磁石3は、面ファスナ雄材42が面ファスナ雌材41と係合することにより、フィルタークロス23の所定の位置に取り付けられる。板状磁石3は、例えば、フィルタークロス23の長さ方向の全長とほぼ同じ長さを有している。なお、板状磁石3は、フィルタークロス23の全長より短いものの複数を、所定間隔をあけて取り付けるようにしたものであってもよい。この場合、板状磁石3の長さ及びその所定間隔は、フィルタークロス23に皺や弛みが発生しないように設定すればよい。
【0031】
以上の構成において、フィルタークロス23は、次の手順で溝付き枠22に取り付ける。まず、フィルタークロス23の一方の縁部23aの貫通孔23bを、係止突起22da,22dbのいずれかを下にして係合柱体22dに掛ける。複数回の着脱を経て部分的に磨耗が生じかけているフィルタークロス23では、その問題部分が角部等に重なり合わないように、それまで使用していた例えば係止突起22dbを使用せずに、係止突起22daを使用する。これによって、取り付けられた際のフィルタークロス23の一方の縁部23aの縁から角部までの距離がかわるので、フィルタークロスの一部分が、それまでと同じ位置で角部と接触することがなくなる。また、同様にして、内型枠本体21に溝付き枠22をセットした場合に、内型枠本体21と接触する部分についても、内型枠本体21との相対位置関係を変更できることになる。したがって、それらの問題部分におけるフィルタークロス23の損傷を軽微な状態で維持することができ、耐久性を向上させることができる。このため、長期にわたっての使用が可能であり、経済性に優れたものとなる。
【0032】
このようにして、フィルタークロス23の一方の縁部23aを係合柱体22dに係合させた後、フィルタークロス23を引っ張りながら溝付き枠22の内面に沿わせる。この場合、皺や弛みができないように、十分にフィルタークロス23を引っ張る。そして、フィルタークロス23の他方の縁部23c、つまり、板状磁石3を面ファスナ4で取り付けている縁部を、溝付き枠22の固定フランジ22fまで持っていく。そして、他方の縁部23cを固定フランジ22fに沿って下側に引っ張り、フィルタークロス23に張力を与える。弛みや皺なく張力をフィルタークロス23に与えた状態で、フィルタークロス23に取り付けた板状磁石3を固定フランジ22fに載置して、磁力によりフィルタークロス23の他方の縁部23cを固定する。
【0033】
フィルタークロス23のこの他方の縁部23cは、このようにして板状磁石3が磁性材料製の溝付き枠22に磁力で吸着することにより固定されるので、板状磁石3の全長にわたってほぼ一度の固定作業により固定することができる。万一、弛みあるいは皺がフィルタークロス23に生じている場合は、板状磁石3の位置を移動させて、弛みや皺を除去する。この場合にあっても、板状磁石3の位置変更のみで弛みや皺が除去できるので、作業を容易にすることができる。
【0034】
また、このフィルタークロス23では、板状磁石3を面ファスナ4によりフィルタークロス23に着脱可能に取り付けるようにしているので、フィルタークロス23が板状磁石3より先に使用不能になった場合でも、板状磁石3だけを他のフィルタークロス23あるいは新しいフィルタークロス23に転用することができる。このため、比較的高価な板状磁石3を無駄にすることなく、使用効率を高くすることができる。
【0035】
フィルタークロス23を取り付けた溝付き枠22は、内型枠本体21に取り付けられて、打設されたコンクリートから湧出する水や空気を型枠外に排出するものである。この溝付き枠22にあっては、溝22aが所定のピッチで形成されているので、発生するフィルタークロス23や溝22aの目詰まりを抑制することができる。仮に溝22aが目詰まりした場合にでも、フィルタークロス23は、板状磁石3を溝付き枠22から取り外すことにより、容易に溝付き枠22から取り外すことができるので、溝22aの清掃を容易にすることができる。
【0036】
以下に、上述した型枠100を使用するボックスカルバートBCの製造について、図8〜11により説明する。なお、型枠100は、後述するようコンクリートの打設前に所定勾配にまで傾けられるものであるが、図8、図10及び図11においては、端面より後方の構成については、図示を省略している。なお、この実施の形態では、型枠100に勾配を付与した状態でボックスカルバートBCを製造する方法を説明するが、長さの短いコンクリート製品を製造する場合にあっては、勾配を付与せずに溝22aに加圧空気を供給するものであってよい。
【0037】
まず、台板6上に型枠100を組み上げる。この場合、図8に示すように、始めに外型枠1と内型枠本体21とを組み立てて所要の形状を形成する。つまり、内型枠2は、ボックスカルバートBCの底部内面を成形するための溝付き枠22を取り外してその取付部位を開口部とした状態でセットしている。なお、型枠100の両端は、妻板1hにより閉鎖してあり、型枠100の上側が開放してある。
【0038】
このようにして組み上がった型枠100の長手方向の一方の端部側が高くなるように、対応する台板6の端部を例えばクレーンで吊るし上げて、台板6の吊るし上げた端部の下面側に空隙を形成し、図8に示すように、型枠100が所定勾配で傾斜するように、所定勾配に対応して設定された厚みを有する勾配部材7を形成された空隙に挿入する。勾配部材7は、例えば底面の幅が広い断面三角形の棒部材、あるいは断面形状正方形の角材がよい。このような勾配部材7の挿入位置は、台板6の吊るし上げた端部の最も外側位置とする。この挿入位置が台板6の中央寄りになると、勾配は若干異なることになるが、設定範囲内であるので問題はない。所定勾配は、5%以下に設定されるもので、具体的には0.1%〜2%の範囲内で設定される。この実施の形態における4メートルのボックスカルバートBC用の型枠100において、1%の所定勾配とする場合では、勾配部材7の高さは、約40ミリメートルに設定すればよい。そしてこのようにして型枠100を傾斜させた状態で、まず溝付き枠22の組み込まれていない型枠100の底版上にコンクリートを打ち込み、ボックスカルバートBCの底部に相当する型枠100内の部分にのみコンクリートを十分に充填するようにする。
【0039】
ここで使用されるコンクリートのセメント、水の各単位量及び水セメント比の配合は、通常、次のような範囲に調整される。
セメント ;300Kg/m〜500Kg/m
水 ;110l/m〜200l/m
水セメント比;55%〜32%
次いで、図10に示すように、開口部とした内型枠2の部分、すなわちボックスカルバートBCの底部内面を成形する部分に溝付き枠22を配置し、内型枠本体21と一体に結合する。具体的には、フィルタークロス23を張り付けた状態の溝付き枠22は、内型枠本体21内の上方から内型枠本体21内に設置される。そして、溝付き枠22が内型枠本体21の所定の取付位置に到達した状態で、外型枠1から延出し外型枠1のアングル材1a(図9)に載置されている部分を固定して、溝付き枠22と内型枠本体21とを一体化する。この場合、溝付き枠22は、管路接続部材22pが取り付けられた端部を、外型枠1の持ち上げられた端部側に位置させて外型枠1に固定する。そして管路接続部材22pのそれぞれの接続管路22paには、加圧空気が漏洩しないように気密にコンプレッサからの配管を接続する。
【0040】
このようにして、溝付き枠22を内型枠2に一体化した型枠100の内部に、外型枠1と内型枠2の間隙から図10に示す矢印のように順次コンクリートを打ち込んで行き、図11のようにブロック側壁及び頂版部に相当する型枠100内の部分に順次コンクリートを打設してコンクリートで完全に充填する。打設中及び打設後、外部振動機及びコンクリート内に挿入する棒状振動機等の内部振動機を作動させて、振動による締め固め作用を生じさせるとともに、型枠100の底部にその側壁や頂版部から負担されるコンクリートの自重による大きな締め固め作用により、溝付き枠22の接するボックスカルバートBCの底部内面には、未硬化コンクリート中の余剰水分が気泡やレイタンス等の有害成分とともに集められる。
【0041】
この空気や余剰水分等は、型枠100内の静圧によりフィルタークロス23でろ過されて溝付き枠22の溝22a内へと滲出する。この場合に、型枠100は、勾配部材7により傾斜させているので、溝22a内に滲出した余剰水分等は、その自重により勾配部材7を挿入した一方端とは反対側の他方端に向かって流れる。このように、溝22a内に気流が存在しない状態で、溝22a内に滲出した余剰水分等は順次溝22aの低い側の端部から流れだし、溝22a内には勾配により自然に水流が生じるものである。そしてこの流れは、それぞれの溝22aにコンプレッサから加圧空気が送出されているので、溝22a内に生じる気流により加速される。そして、自重による流れと気流との相乗効果により、溝22a内の空気や余剰水分等は溝22aの他方端から効率よく排出される。
【0042】
また、気流が溝22a内に形成されることから、溝22a内の気圧が低下し、フィルタークロス23を介して順次溝22a内に滲出するが、集まった空気や余剰水分等は、加圧空気は連続してそれぞれの溝22aに供給されるので、溝22a内に貯留することなく溝22aの開放された他方端から排出される。この場合に、溝22a内の余剰水分等は、自重で充分に流れだすものであるので、気流を形成するための加圧空気の圧力は比較的低圧力のものであってよい。このような低圧力の加圧空気とすることにより、加圧空気を供給する端部において、フィルタークロス23の下にある未硬化のコンクリートが加圧空気により削られることを未然に防止することができる。
【0043】
この後、コンクリートが硬化した後、勾配部材7を台板6の下から引き抜いて、台板6を水平な状態にする。このように、台板6を水平な状態に戻した後、外型枠1及び内型枠2を取り除いて、脱型作業を行い、ボックスカルバートBCを製造する。脱型に際して、台板6が水平になっているので、ボックスカルバートBCが台板6からずり落ちることはなく、安全に作業を遂行することができる。
【0044】
このように、型枠100を傾斜させてコンクリートを打設するものであるので、空気や余剰水分等は、所定のピッチで形成された溝22aに滲出してコンクリートの表面に平行に移動して除去される。この場合、余剰水分等はその自重で型枠100の吊り上げられていない端部に向かって流れ、しかも溝22a内に発生させる気流により加速されるので、製造しているコンクリート製品が4メートル、あるいはそれ以上の長尺のものであっても、短時間で打設したコンクリートから発生した空気や余剰水分等を排出することができる。また、このような長尺のボックスカルバートBCと同等の長さとするべく、短尺のボックスカルバートBCを組み合わせる場合に比べて、型枠100を組み立てる工数、剥離剤塗布の工数、脱型に要する工数、打設の工数等を短縮することができる。したがって、製造に要する時間を短縮することができるので、製造コストを低減することができる。
【0045】
以上のようにして製造したボックスカルバートBCは、長尺であるため、接合部分を少なくして暗渠等を構築することができ、接合作業時間を短縮することが可能となるとともに、接合に要する部材の量を減量することが可能になる。このように、接合部分が減少することにより、長い工事区間であっても施工が容易になり、しかも接合部分からの漏水等の不具合を低減することができる。加えて、工事区間が長くなっても、使用するボックスカルバートBCの1個の長さが長いために、使用個数を減少させることができ、輸送に際しての荷積み、荷下ろしに要する時間を低減することができる。したがって、輸送時及び施工時に、重機の使用時間が短縮でき、重機の損料を低減することができる。
【0046】
なお、本発明は以上に説明した実施の形態に限定されるものではない。
【0047】
上記の実施の形態では、コンクリートを打設する前に台板6を吊り上げて、その台板6の下側に勾配部材7を挿入して型枠100に傾斜を付与したが、台板6の下面に勾配部材7を固定しておくものであってもよい。このような勾配部材7を固定しておくものでは、例えば、10メートルのコンクリート製品を製造するための最長の台板に所定勾配が1%となるように設定した勾配部材を固定しておけば、10メートル以下の長さのコンクリート製品を製造する場合に、台板の上に型枠を組み立てることにより、型枠を所定勾配に傾斜させた状態でコンクリート製品を製造することができる。
【0048】
フィルタークロス23は、基本的に溝付き枠22から取り外せることができ、張力を与えた状態で溝付き枠22に取り付けることができるものであればその取付構造は問わない。例えば、フィルタークロス23を溝付き枠22の内面に密着させて、フィルタークロス23の幅方向の両端部を、弾性のある例えばゴムベルト等で相互に近づく方向に引っ張ることにより、張力を与えて取り付けるもので、そのゴムベルトを両端部から外すことによりフィルタークロス23を取り外せるようにしたもの等が挙げられる。
【0049】
上記実施の形態では、係合柱体22dを取付フランジ22eに固定したものを説明したが、係合柱体22dを溝付き枠22の外面に直接設けるものであってもよい。また、係合柱体22dのかわりに取付フランジ22e表面に、フィルタークロス23の張力方向に離間して、貫通孔23bと係合する係合突起を設けるものであってもよい。また、貫通孔23bを、フィルタークロス23の張力方向に離間して、複数設けるものであってもよい。
【0050】
さらには、係合柱体22dを設けることなく、代わりにこの側縁部分にあっても、板状磁石3を面ファスナ4によりフィルタークロス23に着脱可能に取り付けるものであってもよい。すなわち、フィルタークロス23の両側縁部分に板状磁石3を着脱可能に取り付ける構成である。このように板状磁石3を両側縁部分に取り付けることにより、一方の縁部分が固定された取付位置とならないので、フィルタークロス23が経時変化により伸びた場合にも容易に張力を与えて溝付き枠22に取り付けることができる。
【0051】
板状磁石3を面ファスナ4によりフィルタークロス23に着脱可能に取り付けたものを説明したが、フィルタークロス23の他方の縁部23cに帯状の面ファスナ雄材42を取り付けておき、一方、溝付き枠22の固定フランジ22f全面に面ファスナ雄材42より幅の広い面ファスナ雌材41を、例えば接着剤等で固定しておく構成であってもよい。このように構成することにより、面ファスナ雄材42を面ファスナ雌材41の所望の位置に係合させることができるので、フィルタークロス23を容易に溝付き枠22に取り付けることができる。この場合、フィルタークロス23の他方の縁部23cを筒状に縫合しておき、その筒状に縫合した内部に芯材となる棒体を挿入して、他方の縁部23cがほぼ均一に引っ張れるようにするものであってもよい。加えて、上述した面ファスナ雄材42と面ファスナ雌材41とからなる面ファスナにより係合手段を実現する場合、面ファスナはフィルタークロス23に皺や弛みが発生しない最小限の長さで設ければよく、例えば、フィルタークロス23に所定長さの帯状の面ファスナ雄材42を複数、所定の間隔をあけて取り付けるものであってもよい。
【0052】
また、溝22aを形成するための溝形成部材として、上記実施の形態では断面形状が台形のものを説明したが、断面形状が矩形のものであってもよい。この断面形状が矩形のものでは、溝付き枠22の幅方向に、相互に離間して所定のピッチで固定することにより、それぞれの溝形成部材間に溝を形成するものである。
【0053】
さらには、溝形成部材材としては、三角形のアングル材22s、立体である半球体22u、立体である直方体22wを使用するものであってもよい。
【0054】
アングル材22sの場合には、その長さは溝付き枠22の溝付き枠本体22mの長さとほぼ同じ長さであり、図12に示すように、アングル材22sの頂点、つまり二面により形成される角部を型枠100の内面に向けて、中空の凸条が形成されるように、内型枠2の内面に幅方向に所定のピッチで固定する。これにより、アングル材22s間に、隣り合うアングル材22sをその底辺部分で密着させて固定した場合には断面形状が三角形の溝22tが、底辺間を間隔をあけて固定した場合には断面形状が台形の溝が、それぞれ形成される。
【0055】
溝形成部材が半球体22uの場合にあっては、図13〜14に示すように、その半球面を型枠内方に向けて溝付き枠22の内面のほぼ全面にわたって所定のピッチで固定するものである。この場合、半球体22sは、例えば全数を、相互に接触するようにして固定されるものであってよく、また、相互に等距離をあけて固定されるものであってもよい。このように、半球体22sを溝形成部材とした場合には、溝付き枠22に上記実施の形態のような直線の溝は形成されないが、半球面であるので、フィルタークロス23を貼ることにより、フィルタークロス23と半球面のと間に空間が形成され、その空間により溝付き枠22の内面に網の目状の溝が形成されるものである。
【0056】
さらに、溝形成部材が直方体22wの場合にあっては、溝付き枠22の内面のほぼ全面にわたって所定のピッチで固定するものである。この場合、図15に示すように、それぞれの直方体22wを所定の間隔をあけて固定し、半球体22sの場合と同様に網の目状の溝が形成されるものである。図15に示した例では、直方体22wの大きさに対して比較的細い溝が形成されるように所定のピッチを設定しているが、ピッチを大きくして、直方体22wとほぼ同じ幅の溝、あるいはそれ以上の幅の溝が形成されるように設定するものであってよい。
【0057】
なお、直方体22wに代えて、円錘台、角錘台、円柱、角柱、立方体、半球体、半円柱、半楕円球体などを同様にして固定し、溝を網の目状に形成するものであってよい。
【0058】
その他、各部の構成は図示例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【0059】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、型枠内にコンクリートを打設すると、コンクリート製品の底部内面に対応する部分にある未硬化コンクリートから湧き出る余剰水分及び空気が、フィルタークロスを透過して溝付き枠の溝内に滲出するが、網の目状の溝内に滲出した余剰水分等が、網の目状の溝が型枠外と連通していることにより、それら余剰水分等を型枠外に排出することができる。
【0060】
したがって、型枠の構造を複雑化することなく、効率よく余剰水分等を排出することができ、コンクリート製品の製造に要する時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態であるボックスカルバートを示す斜視図。
【図2】同実施の形態を水平な状態で示す正面断面図。
【図3】同実施の形態の内型枠を構成する溝付き枠にフィルタークロスを取り付けた状態を示す斜視図。
【図4】同実施の形態の内型枠の要部を示す正面図。
【図5】同実施の形態のフィルタークロスの取付状態を拡大して示す正面図。
【図6】同実施の形態における溝付き枠の一部省略拡大斜視図。
【図7】同実施の形態における溝付き枠の溝が形成された面の平面図。
【図8】同実施の形態におけるボックスカルバートの製造方法を示す工程説明図。
【図9】同実施の形態の型枠の傾斜状態を示す側面断面図。
【図10】同実施の形態におけるボックスカルバートの製造方法を示す工程説明図。
【図11】同実施の形態におけるボックスカルバートの製造方法を示す工程説明図。
【図12】溝形成部材の他の例を示す一部省略断面図。
【図13】溝形成部材の第二の他の例を示す一部省略斜視図。
【図14】溝形成部材の第二の他の例における溝付き枠の溝が形成された面の平面図。
【図15】溝形成部材の第3の他の例における溝付き枠の溝が形成された面の平面図。
【符号の説明】
1…外型枠
2…内型枠
22…溝付き枠
22a…溝
23…フィルタークロス
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for producing various concrete products used for construction of underdrains (box culverts, etc.) or fire-proof water storage tanks, joint grooves, underground passages, assembly garages, etc., concrete products, and concrete product production molds used in production. .
[0002]
[Prior art]
Conventionally, when producing concrete products such as box culverts by placing concrete, in order to improve the finished state of the bottom inner surface of the concrete products, the concrete products are produced by the following molds and methods. It is known.
[0003]
That is, in the first manufacturing method, the mold has holes formed in the inner mold on the inner surface of the bottom portion at regular intervals, and air chambers that are hollow frames are provided. Use a cloth with tension applied. Then, after placing the concrete with the formwork placed horizontally, the air chamber is continuously sucked by an air ejector driven by a compressor to remove air, surplus moisture, and the like, thereby producing a concrete product.
[0004]
Further, in the second manufacturing method, the mold is provided with a perforated frame in which water outlets are provided at regular intervals on the inner mold on the inner surface of the bottom and a filter cloth is attached to the inner surface with tension applied. use. After placing this formwork horizontally and placing the concrete, the concrete is compacted while exuding air and excess water from the inner surface of the bottom from the outlet using the static pressure of the uncured concrete due to its own weight. The excess water that has oozed out during the compacting operation and accumulated on the inner mold is sucked up by a vacuum cleaner to produce a concrete product.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the former first manufacturing method, a dedicated air chamber is required for each inner mold on the inner surface of the bottom, and the compressor must be operated continuously for a long time by setting an air ejector in this air chamber. It was unsuitable for mass production and the construction was troublesome. Further, in the latter second manufacturing method, when the exudation water accumulates to some extent on the perforated frame, further exudation of moisture is suppressed, and the removal of unnecessary air, excess moisture, etc. from the bottom surface of the concrete product becomes incomplete. Cheap.
[0006]
In addition, when the concrete product to be manufactured is a long product having a length of more than 2 meters, a manufacturing method in which the concrete is placed while the formwork is installed vertically is conceivable. In this case, if the formwork is installed on the ground, the upper end of the formwork becomes a height exceeding 2 meters, and it is difficult to ensure the safety of the work by performing the concrete placement work at that position. Therefore, equipment such as pits slightly shallower than the mold length is provided so as to lower the placement work position, and the work is performed by installing the mold in the equipment. In such a construction method, surplus moisture etc. floats to the upper end side of the mold and can be discharged relatively easily. The number of man-hours is increased as compared with the case where the mold is made to be horizontal, such as taking out and removing the mold in a horizontal state. As a result, the manufacturing cost is increased.
[0007]
The object of the present invention is to eliminate such problems.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In the present application, in order to achieve such an object, the following measures are taken. That is, the method for manufacturing a concrete product according to the first aspect of the present invention is a method for manufacturing a concrete product in which concrete is manufactured by placing concrete on a mold, and the outer mold and the outer mold An inner mold frame that is removably assembled with a space in the interior, and a plurality of groove forming members having a thickness are fixed to the inner surface of the inner mold frame for molding the bottom inner surface of the concrete product to communicate with the outside of the mold frameMesh shapeAt the time of placing concrete into the mold frame that is stretched on the inner mold frame with tension applied to the removable filter cloth, at least air and excess moisture gathered on the bottom inner surface , Let the filter cloth penetrate through the concrete in the formworkMesh-likeIt is characterized by leaching into the groove and removing.
[0009]
With such a structure, when concrete is placed in the mold, excess moisture and air that springs from the uncured concrete in the part corresponding to the bottom inner surface of the concrete product penetrates the filter cloth and is grooved. FrameMesh-likeIt exudes into the groove. In this case,Mesh-likeExcess water that oozes into the grooveMesh-likeWhen the groove communicates with the outside of the mold, it is discharged out of the mold. Like this, through the filter clothMesh-likeExcess water that exudes into the grooveMesh-likeSince the inside of the groove is sequentially saturated and sequentially discharged, the processing time can be shortened.
[0010]
In order to efficiently remove excess moisture and the like, it is preferable to incline the mold with a predetermined gradient in the longitudinal direction when placing concrete. In this case, the predetermined gradient is5%The following is desirable. The predetermined gradient is preferably set to 0.1% to 2%. If the predetermined gradient is set to exceed 5%, the cast concrete moves to a lower position in the formwork, that is, flows in the formwork, resulting in a problem that it spills out of the formwork.
[0011]
In order to further increase the efficiency of removing excess moisture, etc., at least when removing air and excess moisture,Mesh-likeAn air stream is passed through the groove, and the air and excess water areMesh-likeIt is preferable to remove by an air flow passing through the groove. in this way,Mesh-likeBy passing airflow through the groove,Mesh-likeExcess moisture that has oozed into the groove is accelerated by the air flow, and the flow rate of excess moisture and the like increases. Therefore, even if the amount of excess water or the like is large, the discharge amount per unit time becomes large, and the processing time can be further shortened.
[0012]
Mesh-likeIn order to generate a uniform air flow and simplify the structure when generating an air flow in the groove,Mesh-likeConnect one end of the groove so that airflow can pass through, and keep the other end open, from the connected one endMesh-likeIt is preferable that airflow can be generated in the groove.
[0013]
In order to promote manufacturing efficiency, the formwork exceeds 2 meters.10Those having a length of up to meters are preferred.10The meter refers to the length that can be loaded on the trailer with the longest loading platform. Therefore, the length may be set within the load limit of such a trailer, and the length may exceed 10 meters.
[0014]
In this way, even if the length of the mold is long, it is possible to efficiently produce a concrete product without reducing the discharge efficiency of excess moisture and the like because the mold is inclined. .
[0015]
Since such a concrete product is long, it is possible to construct a culvert etc. by reducing the joint portion, and to shorten the joint work time. Moreover, since it is possible to reduce a joining part, it becomes possible to reduce the quantity of the member required for joining. In addition, since the joint portion is reduced, the construction is easy even in a long construction section, and it is possible to reduce problems such as water leakage from the joint portion. In addition, even if the construction section becomes long, the construction section is long, so the number of use can be reduced, and the time required for loading and unloading during transportation can be reduced. Therefore, it is possible to shorten the use time of heavy machinery during transportation and construction, and to reduce the loss of heavy machinery.
[0016]
Claims of the present application7The formwork for manufacturing a concrete product according to the present invention includes an outer formwork and an inner formwork that is detachably assembled with a space in the outer formwork, and the inner formwork covers the bottom inner surface of the concrete product. Fixed on its inner surface to moldMesh-like grooveIt has a plurality of groove forming members having a thickness for forming, and when placing concrete, a removable filter cloth is attached to the inner surface of the inner mold frame in a tensioned state. To do.
[0017]
According to such a configuration, it is relatively easy on the inner surface of the inner mold.Mesh-likeGrooves can be formed. That is, since a plurality of groove forming members are fixed to the inner surface of the inner mold, depending on the shape and thickness of the groove forming members or the pitch at the time of fixing, the desired width and depth between the groove forming membersMesh-likeGrooves can be formed. Therefore formedMesh-likeIt becomes possible to quickly discharge the air and excess water exuded from the uncured concrete through the filter cloth to the outside of the mold in the groove.
[0018]
Such a groove forming member andIt is fixedIt is made of a solid with a flat surface required for fixing, and is fixed at a predetermined pitch over almost the entire inner surface of the inner mold.Things listedIt is done.
[0019]
The solid includes a frustum, a frustum, a cylinder, a prism, a cube, a rectangular parallelepiped, a hemisphere, a half cylinder, a semi-elliptical sphere, and the like. In each frustum, a plane having a large area is used as a plane required for fixing. In the triangular prism, one plane is used as a plane required for fixing, and the top side facing the plane is used in contact with the filter cloth. In the case of a semi-cylinder, a rectangular plane is used as a plane required for fixing, and the curved surface is used in contact with the filter cloth. The size of these three-dimensional objects is not particularly limited as long as a plurality of them can be fixed to the entire inner surface of the inner mold frame at a predetermined pitch, and the formed grooves are not particularly deep. A degree is preferred.
[0020]
These groove forming members described above may be made of, for example, a metal such as a steel plate or aluminum, an elastic material such as natural rubber or synthetic rubber, a synthetic resin, or ceramics.
[0021]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0022]
This embodiment shows a construction example of a box culvert BC having a product length of 4 meters, which is the concrete product shown in FIG.
[0023]
The formwork 100 of this embodiment is used when manufacturing a box culvert BC. The box culvert BC has a length set to 4 meters, for example.
[0024]
As shown in FIG. 2, the mold 100 used in this embodiment is placed horizontally, and the outer mold 1, the inner mold body 21, and the groove integrated with the inner mold body 21. It is comprised by the inner form frame 2 which consists of the attachment frame 22, and the end plate 1h (shown in FIG. 7) which closes both ends. The inner mold frame 2 is attached with a space for forming the bottom plate BC1 and the side wall BC2 of the box culvert BC, that is, spaced from the outer mold frame 1 inside the outer mold frame 1. The inner mold frame 2 is formed by combining the inner mold frame body 21 and the grooved frame 22, and the inner mold frame body 21 has a structure that can be detached from the box culvert BC formed by disassembly or folding. The grooved frame 22 is made of a steel plate, which is a magnetic material, and communicates with the outside of the mold 100 substantially parallel to the inner surface of the bottom portion of the box culvert BC, that is, the inner surface of the bottom plate BC1. A plurality of grooves 22a are provided for discharging air, surplus moisture, and the like that are discharged during and after compaction to the outside. The grooved frame 22 is attached with tension applied in a state where the filter cloth 23 applies tension, covering the groove 22a.
[0025]
Specifically, the grooved frame 22 has a depth (length) dimension longer than the product length of the box culvert BC. As shown in FIGS. 3 to 5 (illustrated in a state where the mold 100 is placed horizontally) and FIGS. 6 to 7, the grooved frame 22 is fixed to the grooved frame main body 22m and the grooved frame main body 22m. It consists of a plurality of groove forming members 22n made of a steel plate and one end portion, that is, a pipe connecting member 22p provided in the vicinity of one end plate 1h. The groove forming member 22n has a trapezoidal cross-sectional shape, and has a length that covers almost the entire length of the grooved frame main body 22m. The surface of the long side of the trapezoid is the inner surface of the grooved frame main body 22m, and the adjacent one is the long side. The parts are brought into close contact with each other and fixed by, for example, welding. Thus, by fixing a plurality of groove forming members 22n, a plurality of grooves 22a having an isosceles cross section between the groove forming members 22n are formed in the width direction of the inner mold frame 2, that is, the product inner width of the box culvert BC. It is formed parallel to the direction at a predetermined pitch.
[0026]
A hanging member 22b is provided on the outer surface of the grooved frame main body 22m to suspend the grooved frame 22 and move it into and out of the inner mold frame main body 21. The pipe connecting member 22p has a length substantially equal to the width of the grooved frame 22, and is made of an elastic material such as synthetic rubber or a highly rigid metal material. The pipe connection member 22p has a connection pipe line 22pa for connecting the air pipe line to an external compressor that outputs pressurized air, and communicates with the connection pipe line 22pa and communicates with each groove 22a. A distribution line 22pb that distributes the pressurized air to the grooves 22a almost uniformly is provided. Several connecting pipe lines 22pa are provided in the longitudinal direction of the pipe connecting member 22p so that pressurized air is supplied to each distribution pipe line 22pb almost evenly.
[0027]
Further, the grooved frame 22 has guide walls 22c for guiding the filter cloth 23 on portions facing the tension direction applied to the filter cloth 23, that is, on both sides in the width direction. Further, the filter cloth 23 is attached to the grooved frame 22 so that the fixing position of one edge 23a of the filter cloth 23 can be relatively changed, and the one edge 23a is detachably fixed. A plurality of engaging column bodies 22d that engage with through holes 23b provided in one edge portion 23a of the filter cloth 23 are fixed to the mounting flange 22e at a predetermined interval, and the other edge portion 23c of the filter cloth 23 is A fixing flange 22f which is detachably fixed is provided so as to protrude from the guide wall 22c in the width direction of the grooved frame 22. The attachment flange 22e and the fixed flange 22f are joined to the suspension member 22b, respectively.
[0028]
The engaging column body 22d constitutes an engaging means together with the through hole 23b, and includes, for example, two locking projections 22da and 22db for preventing the filter cloth 23 from falling off in the vicinity of the upper end thereof. When the filter cloth 23 is engaged, the locking protrusions 22da and 22db are provided apart from each other, and the filter cloth 23 can be fixed at a fixed position by hooking the filter cloth 23 on one of them. ing. The fixed flange 22f is provided downward with an acute angle formed from the upper end of the guide wall 22c. Further, the grooved frame 22 has a length such that both ends thereof extend from the outer mold frame 1 in the product length direction of the box culvert BC in a state where the outer mold frame 1 is assembled.
[0029]
Thus, since the grooved frame 22 forms the groove 22a by the groove forming member 22n, the groove 22a having a desired width can be easily formed by adjusting the width and fixed pitch of the groove forming member 22n. it can. Further, since the grooved frame 22 is not provided with a through-hole for allowing air, excess moisture, or the like to pass therethrough, it is possible to suppress a decrease in mechanical strength, thereby improving durability. In addition, since the grooves 22a are provided at a predetermined pitch, it is possible to easily visually check the adhesion state in the grooves 22a with the filter cloth 23 removed even when cement paste or the like is adhered. This can reduce the time required for maintenance work.
[0030]
As described above, the filter cloth 23 is provided with the through-hole 23b at one edge 23a, and the other edge 23c is a plate-like magnet that functions as a surface fixing member for fixing. 3 is detachably attached via a hook and loop fastener 4. The filter cloth 23 is attached to the inner surface of the grooved frame 22 in a state where tension is applied so as to close the groove 22a. This filter cloth 23 prevents the passage of aggregates and other useful components of cement in the concrete into the groove 22a, so that only those for the purpose of removing bubbles, excess moisture, and latency are selectively passed. The fiber permeability or water permeability is selected, and the mesh is adjusted. And the surface fastener female material 41 is being fixed to the other edge part 23c of the filter cloth 23, and the surface fastener male material 42 is being fixed to the plate-shaped magnet 3 corresponding to this. Accordingly, the plate-like magnet 3 is attached to a predetermined position of the filter cloth 23 by engaging the surface fastener male material 42 with the surface fastener female material 41. The plate magnet 3 has, for example, substantially the same length as the entire length of the filter cloth 23 in the length direction. In addition, the plate-shaped magnet 3 may be one in which a plurality of ones shorter than the entire length of the filter cloth 23 are attached at a predetermined interval. In this case, the length of the plate-like magnet 3 and the predetermined interval may be set so that wrinkles and slack do not occur in the filter cloth 23.
[0031]
In the above configuration, the filter cloth 23 is attached to the grooved frame 22 in the following procedure. First, the through hole 23b of one edge portion 23a of the filter cloth 23 is hung on the engaging column 22d with one of the locking projections 22da and 22db facing down. In the filter cloth 23 that has been partially worn after being attached and detached a plurality of times, the problem portion is not used so as to overlap the corner portion or the like, for example, without using the locking protrusion 22db. The locking projection 22da is used. This changes the distance from the edge of one edge 23a of the filter cloth 23 to the corner when attached, so that a part of the filter cloth does not come into contact with the corner at the same position as before. Similarly, when the grooved frame 22 is set in the inner mold body 21, the relative positional relationship with the inner mold body 21 can also be changed with respect to the portion in contact with the inner mold body 21. Therefore, the damage of the filter cloth 23 in those problem parts can be maintained in a slight state, and the durability can be improved. For this reason, it can be used over a long period of time and is excellent in economic efficiency.
[0032]
In this manner, after one edge 23a of the filter cloth 23 is engaged with the engaging column 22d, the filter cloth 23 is pulled along the inner surface of the grooved frame 22 while being pulled. In this case, the filter cloth 23 is pulled sufficiently to prevent wrinkles and slack. Then, the other edge 23 c of the filter cloth 23, that is, the edge where the plate-like magnet 3 is attached by the surface fastener 4 is brought to the fixing flange 22 f of the grooved frame 22. Then, the other edge portion 23 c is pulled downward along the fixed flange 22 f to apply tension to the filter cloth 23. The plate-like magnet 3 attached to the filter cloth 23 is placed on the fixing flange 22f in a state where tension is applied to the filter cloth 23 without loosening or wrinkling, and the other edge 23c of the filter cloth 23 is fixed by magnetic force.
[0033]
The other edge 23c of the filter cloth 23 is fixed by attracting the plate-like magnet 3 to the grooved frame 22 made of a magnetic material by a magnetic force in this way. It can be fixed by fixing work. If slack or wrinkles occurs in the filter cloth 23, the position of the plate magnet 3 is moved to remove the slack or wrinkles. Even in this case, since the slack and wrinkles can be removed only by changing the position of the plate-like magnet 3, the operation can be facilitated.
[0034]
Further, in this filter cloth 23, the plate magnet 3 is detachably attached to the filter cloth 23 by the surface fastener 4. Therefore, even when the filter cloth 23 becomes unusable before the plate magnet 3, Only the plate magnet 3 can be diverted to another filter cloth 23 or a new filter cloth 23. For this reason, it is possible to increase the use efficiency without wasting the relatively expensive plate magnet 3.
[0035]
The grooved frame 22 to which the filter cloth 23 is attached is attached to the inner mold body 21 and discharges water and air that springs from the placed concrete to the outside of the mold. In the grooved frame 22, since the grooves 22a are formed at a predetermined pitch, clogging of the generated filter cloth 23 and the groove 22a can be suppressed. Even if the groove 22a is clogged, the filter cloth 23 can be easily removed from the grooved frame 22 by removing the plate magnet 3 from the grooved frame 22, so that the groove 22a can be easily cleaned. can do.
[0036]
Below, manufacture of the box culvert BC which uses the formwork 100 mentioned above is demonstrated with FIGS. The mold 100 is tilted to a predetermined gradient before placing concrete as will be described later. However, in FIGS. 8, 10 and 11, the illustration of the configuration behind the end surface is omitted. ing. In this embodiment, a method for manufacturing a box culvert BC with a gradient applied to the formwork 100 will be described. However, when a concrete product having a short length is manufactured, the gradient is not applied. Alternatively, pressurized air may be supplied to the groove 22a.
[0037]
First, the mold 100 is assembled on the base plate 6. In this case, as shown in FIG. 8, the outer mold 1 and the inner mold body 21 are first assembled to form a required shape. That is, the inner mold frame 2 is set in a state in which the grooved frame 22 for forming the bottom inner surface of the box culvert BC is removed and the attachment site is an opening. Note that both ends of the mold 100 are closed by the end plate 1h, and the upper side of the mold 100 is open.
[0038]
The end of the corresponding base plate 6 is lifted with, for example, a crane so that one end in the longitudinal direction of the mold 100 assembled in this way becomes higher, and the end of the lifted end of the base plate 6 is lifted. A gap is formed on the lower surface side, and as shown in FIG. 8, a gradient member 7 having a thickness set corresponding to a predetermined gradient is inserted into the formed gap so that the mold 100 is inclined at a predetermined gradient. . The gradient member 7 is preferably, for example, a rod member having a triangular cross section with a wide bottom surface or a square member having a square cross section. The insertion position of such a gradient member 7 is the outermost position of the end portion where the base plate 6 is lifted. When the insertion position is closer to the center of the base plate 6, the gradient is slightly different, but there is no problem because it is within the set range. The predetermined gradient is set to 5% or less, and specifically, set within a range of 0.1% to 2%. In the case of a 4-meter box culvert BC formwork 100 in this embodiment, when the predetermined gradient is 1%, the height of the gradient member 7 may be set to about 40 millimeters. Then, in a state where the mold frame 100 is inclined in this way, first, concrete is driven onto the bottom plate of the mold frame 100 in which the grooved frame 22 is not incorporated, and a portion in the mold frame 100 corresponding to the bottom portion of the box culvert BC. Make sure that only concrete is fully filled.
[0039]
The composition of the concrete cement, the unit amount of water, and the water cement ratio used here is usually adjusted to the following ranges.
Cement; 300Kg / m3~ 500Kg / m3
Water; 110 l / m3~ 200l / m3
Water cement ratio; 55% -32%
Next, as shown in FIG. 10, the grooved frame 22 is disposed in the portion of the inner mold frame 2 that is the opening, that is, the portion that molds the bottom inner surface of the box culvert BC, and is integrally coupled to the inner mold body 21. . Specifically, the grooved frame 22 with the filter cloth 23 attached thereto is installed in the inner mold body 21 from above in the inner mold body 21. Then, in a state where the grooved frame 22 has reached a predetermined mounting position of the inner mold body 21, a portion that extends from the outer mold frame 1 and is placed on the angle member 1 a (FIG. 9) of the outer mold frame 1 The grooved frame 22 and the inner mold body 21 are integrated by fixing. In this case, the grooved frame 22 is fixed to the outer mold frame 1 with the end portion to which the pipe connection member 22p is attached positioned on the raised end portion side of the outer mold frame 1. A pipe from the compressor is connected to each connection pipe line 22pa of the pipe connection member 22p in an airtight manner so that the pressurized air does not leak.
[0040]
In this manner, concrete is sequentially driven into the mold 100 in which the grooved frame 22 is integrated with the inner mold 2 from the gap between the outer mold 1 and the inner mold 2 as shown by arrows in FIG. Then, as shown in FIG. 11, concrete is sequentially placed in the part in the mold 100 corresponding to the block side wall and the top plate part and completely filled with concrete. During and after placement, an external vibrator and an internal vibrator such as a rod-like vibrator inserted into the concrete are operated to generate a compacting action by vibration, and the side wall and top of the mold 100 are also formed. Due to the large compaction effect of the concrete weight borne from the plate portion, excess moisture in the uncured concrete is collected together with harmful components such as bubbles and latency on the inner surface of the bottom portion of the box culvert BC in contact with the grooved frame 22.
[0041]
The air, surplus moisture, and the like are filtered by the filter cloth 23 by static pressure in the mold 100 and ooze out into the grooves 22a of the grooved frame 22. In this case, since the mold 100 is inclined by the gradient member 7, excess moisture or the like that has oozed into the groove 22 a is directed toward the other end opposite to the one end where the gradient member 7 is inserted due to its own weight. Flowing. In this way, in the state where there is no air flow in the groove 22a, surplus moisture or the like that has oozed into the groove 22a sequentially flows from the lower end of the groove 22a, and a water flow naturally occurs in the groove 22a due to the gradient. Is. This flow is accelerated by the air flow generated in the groove 22a because the compressed air is sent from the compressor to each groove 22a. Then, due to the synergistic effect of the flow and airflow due to its own weight, the air, excess moisture, etc. in the groove 22a are efficiently discharged from the other end of the groove 22a.
[0042]
Further, since the air flow is formed in the groove 22a, the air pressure in the groove 22a is reduced and oozes out into the groove 22a sequentially through the filter cloth 23, but the collected air, excess water, etc. are compressed air. Is continuously supplied to each groove 22a, so that it is discharged from the other open end of the groove 22a without storing in the groove 22a. In this case, surplus moisture or the like in the groove 22a flows sufficiently by its own weight, so the pressure of the pressurized air for forming the airflow may be relatively low. By using such low-pressure pressurized air, it is possible to prevent the uncured concrete under the filter cloth 23 from being scraped by the pressurized air at the end where the pressurized air is supplied. it can.
[0043]
Thereafter, after the concrete is hardened, the gradient member 7 is pulled out from under the base plate 6 to bring the base plate 6 into a horizontal state. Thus, after returning the base plate 6 to a horizontal state, the outer mold frame 1 and the inner mold frame 2 are removed, and demolding work is performed to manufacture the box culvert BC. At the time of mold removal, the base plate 6 is horizontal, so that the box culvert BC does not slide off the base plate 6 and the work can be performed safely.
[0044]
In this way, since the concrete is cast by inclining the mold 100, air, surplus moisture, etc. oozes into the grooves 22a formed at a predetermined pitch and moves parallel to the surface of the concrete. Removed. In this case, surplus moisture or the like flows toward the end of the mold 100 that is not lifted by its own weight, and is accelerated by the air flow generated in the groove 22a. Even if it is longer than that, it is possible to discharge air, excess water, etc. generated from the concrete placed in a short time. In addition, in order to make the length equivalent to such a long box culvert BC, compared to the case of combining a short box culvert BC, the number of steps for assembling the mold 100, the number of steps for applying the release agent, the number of steps required for demolding, The man-hour for placing can be shortened. Accordingly, the time required for manufacturing can be shortened, so that the manufacturing cost can be reduced.
[0045]
Since the box culvert BC manufactured as described above is long, it is possible to construct a culvert or the like by reducing the joint portion, and it is possible to shorten the joint work time and to join the member. It becomes possible to reduce the amount of. Thus, by reducing the joint portion, construction is facilitated even in a long construction section, and problems such as water leakage from the joint portion can be reduced. In addition, since the length of one box culvert BC to be used is long even if the construction section is long, the number of boxes used can be reduced, and the time required for loading and unloading during transportation can be reduced. be able to. Accordingly, it is possible to shorten the use time of heavy machinery during transportation and construction, and to reduce heavy machinery loss.
[0046]
The present invention is not limited to the embodiment described above.
[0047]
In the above embodiment, the base plate 6 is lifted before placing the concrete, and the gradient member 7 is inserted below the base plate 6 to give the formwork 100 an inclination. The gradient member 7 may be fixed to the lower surface. In the case where such a gradient member 7 is fixed, for example, if a gradient member set so that the predetermined gradient is 1% is fixed to the longest base plate for producing a 10-meter concrete product. When a concrete product having a length of 10 meters or less is manufactured, the concrete product can be manufactured in a state where the mold is inclined at a predetermined gradient by assembling the mold on the base plate.
[0048]
The filter cloth 23 can be basically removed from the grooved frame 22, and the attachment structure is not limited as long as the filter cloth 23 can be attached to the grooved frame 22 in a tensioned state. For example, by attaching the filter cloth 23 to the inner surface of the grooved frame 22 and pulling both ends in the width direction of the filter cloth 23 in a direction approaching each other with an elastic rubber belt or the like, a tension is applied. In this case, a filter cloth 23 can be removed by removing the rubber belt from both ends.
[0049]
In the above-described embodiment, the engaging column 22d is fixed to the mounting flange 22e. However, the engaging column 22d may be provided directly on the outer surface of the grooved frame 22. Further, instead of the engagement column body 22d, an engagement protrusion that engages with the through hole 23b may be provided on the surface of the attachment flange 22e so as to be separated in the tension direction of the filter cloth 23. A plurality of through holes 23b may be provided apart from each other in the tension direction of the filter cloth 23.
[0050]
Furthermore, the plate-like magnet 3 may be detachably attached to the filter cloth 23 by the surface fastener 4 even in the side edge portion instead of providing the engaging column 22d. In other words, the plate magnet 3 is detachably attached to both side edge portions of the filter cloth 23. By attaching the plate magnet 3 to both side edge portions in this way, one edge portion does not become a fixed attachment position. Therefore, even when the filter cloth 23 extends due to a change with time, a tension is easily applied to form a groove. It can be attached to the frame 22.
[0051]
Although the plate-like magnet 3 is detachably attached to the filter cloth 23 by the surface fastener 4, a band-shaped surface fastener male material 42 is attached to the other edge 23 c of the filter cloth 23, while the grooved frame For example, the surface fastener female material 41 wider than the surface fastener male material 42 may be fixed to the entire surface of the fixing flange 22f of 22 with an adhesive or the like. By configuring in this way, the hook-and-loop fastener male member 42 can be engaged with a desired position of the hook-and-loop fastener female member 41, so that the filter cloth 23 can be easily attached to the grooved frame 22. In this case, the other edge 23c of the filter cloth 23 is sewn in a cylindrical shape, and a rod body serving as a core is inserted into the tubularly sewn interior, so that the other edge 23c is pulled almost uniformly. It may be something to do. In addition, when the engaging means is realized by the surface fastener composed of the surface fastener male material 42 and the surface fastener female material 41 described above, the surface fastener is provided with a minimum length that does not cause wrinkles or slack in the filter cloth 23. For example, a plurality of strip-shaped surface fastener male members 42 having a predetermined length may be attached to the filter cloth 23 at predetermined intervals.
[0052]
In addition, as the groove forming member for forming the groove 22a, the above embodiment has been described with the trapezoidal cross-sectional shape, but the cross-sectional shape may be rectangular. When the cross-sectional shape is rectangular, grooves are formed between the respective groove forming members by fixing them at a predetermined pitch apart from each other in the width direction of the grooved frame 22.
[0053]
Furthermore, as the groove forming member material, a triangular angle member 22s, a solid hemisphere 22u, and a solid rectangular parallelepiped 22w may be used.
[0054]
In the case of the angle member 22s, the length is substantially the same as the length of the grooved frame main body 22m of the grooved frame 22, and as shown in FIG. With the corners to be directed toward the inner surface of the mold 100, the inner mold 2 is fixed to the inner surface of the inner mold 2 at a predetermined pitch so as to form hollow ridges. As a result, when the adjacent angle members 22s are fixed in close contact with each other between the angle members 22s, the groove 22t having a triangular cross-sectional shape is formed, and when the base members are fixed with an interval between the cross-sections, the cross-sectional shape is formed. Are each formed with a trapezoidal groove.
[0055]
When the groove forming member is a hemispherical body 22u, as shown in FIGS. 13 to 14, the hemispherical surface is fixed at a predetermined pitch over almost the entire inner surface of the grooved frame 22 with the hemispherical surface facing inward of the mold. Is. In this case, for example, all the hemispheres 22s may be fixed so as to be in contact with each other, or may be fixed at an equal distance from each other. Thus, when the hemispherical body 22s is used as a groove forming member, a straight groove as in the above embodiment is not formed in the grooved frame 22, but it is a hemispherical surface. A space is formed between the filter cloth 23 and the hemispherical surface, and a mesh-like groove is formed on the inner surface of the grooved frame 22 by the space.
[0056]
Further, when the groove forming member is a rectangular parallelepiped 22w, it is fixed at a predetermined pitch over almost the entire inner surface of the grooved frame 22. In this case, as shown in FIG. 15, each rectangular parallelepiped 22w is fixed at a predetermined interval, and a mesh-like groove is formed as in the case of the hemisphere 22s. In the example shown in FIG. 15, the predetermined pitch is set so that a relatively narrow groove is formed with respect to the size of the rectangular parallelepiped 22w. However, the pitch is increased and the groove has the same width as the rectangular parallelepiped 22w. Alternatively, it may be set so that a groove having a width larger than that is formed.
[0057]
In addition, instead of the rectangular parallelepiped 22w, a frustum, a truncated pyramid, a cylinder, a prism, a cube, a hemisphere, a half cylinder, a semi-elliptical sphere, and the like are fixed in the same manner, and the grooves are formed in a mesh shape. It may be.
[0058]
In addition, the structure of each part is not limited to the illustrated example, and various modifications can be made without departing from the spirit of the present invention.
[0059]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, when concrete is placed in a mold, excess moisture and air that springs from uncured concrete in a portion corresponding to the bottom inner surface of the concrete product passes through the filter cloth and forms a groove. It exudes into the groove of the frame,Mesh-likeExcess water that oozes into the grooveMesh-likeSince the groove communicates with the outside of the mold, such excess moisture can be discharged out of the mold.
[0060]
Therefore, excess water and the like can be efficiently discharged without complicating the structure of the formwork, and the time required for manufacturing the concrete product can be shortened.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing a box culvert according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a front sectional view showing the embodiment in a horizontal state.
FIG. 3 is a perspective view showing a state in which a filter cloth is attached to a grooved frame constituting the inner mold of the embodiment.
FIG. 4 is a front view showing a main part of the inner mold according to the embodiment.
FIG. 5 is an enlarged front view showing a mounting state of the filter cloth according to the embodiment.
FIG. 6 is a partially omitted enlarged perspective view of the grooved frame in the same embodiment.
FIG. 7 is a plan view of the surface on which the groove of the grooved frame is formed in the same embodiment.
FIG. 8 is a process explanatory view showing a method for manufacturing a box culvert in the embodiment;
FIG. 9 is a side sectional view showing an inclined state of the mold according to the embodiment.
FIG. 10 is a process explanatory view showing the method for manufacturing the box culvert in the embodiment.
FIG. 11 is a process explanatory view showing the method for manufacturing the box culvert in the same embodiment.
FIG. 12 is a partially omitted cross-sectional view showing another example of the groove forming member.
FIG. 13 is a partially omitted perspective view showing a second other example of the groove forming member.
FIG. 14 is a plan view of a surface on which a groove of a grooved frame is formed in a second other example of the groove forming member.
FIG. 15 is a plan view of a surface on which a groove of a grooved frame is formed in a third other example of the groove forming member.
[Explanation of symbols]
1 ... Outer formwork
2 ... Inner formwork
22 ... Grooved frame
22a ... groove
23 ... Filter cloth

Claims (8)

型枠にコンクリートを打設してコンクリート製品を製造するコンクリート製品の製造方法であって、外型枠と、その外型枠内に空間をあけて着脱可能に組み付けられる内型枠とを備え、コンクリート製品の底部内面を成形する内型枠の内面に厚みを有する複数の溝形成部材を固定して型枠外と連通する網の目状の溝を形成し、かつ着脱可能なフィルタークロスを張力を与えた状態で内型枠に張り設けた型枠内へのコンクリートの打設の際に、その底部内面に集まる少なくとも空気及び余剰水分を、型枠内のコンクリートを締め固める間にフィルタークロスを透過させて網の目状の溝内に滲出させて除去することを特徴とするコンクリート製品の製造方法。A concrete product manufacturing method for producing concrete products by placing concrete in a mold, comprising an outer mold and an inner mold that is detachably assembled with a space in the outer mold, A plurality of thick groove forming members are fixed to the inner surface of the inner mold forming the bottom inner surface of the concrete product to form a mesh-like groove communicating with the outside of the mold, and the removable filter cloth is tensioned. When placing concrete into the formwork stretched on the inner formwork in a given state, at least air and excess moisture gathered on the inner surface of the bottom permeate the filter cloth while compacting the concrete in the formwork A method for producing a concrete product, characterized in that the concrete product is exuded and removed in a mesh-like groove of a mesh . コンクリートの打設の際に、型枠をその長手方向に所定勾配で傾斜させることを特徴とする請求項1記載のコンクリート製品の製造方法。2. The method for producing a concrete product according to claim 1, wherein when casting concrete, the mold is inclined with a predetermined gradient in the longitudinal direction thereof. 所定勾配が、5%以下であることを特徴とする請求項2記載のコンクリート製品の製造方法。The method for producing a concrete product according to claim 2, wherein the predetermined gradient is 5% or less. 少なくとも空気及び余剰水分の除去に際して、溝付き枠部の網の目状の溝内に気流を通過させ、前記空気及び余剰水分を、網の目状の溝を通過する気流により除去することを特徴とする請求項1、2又は3記載のコンクリート製品の製造方法。When removing at least air and excess moisture, an air flow is passed through the mesh-like grooves of the grooved frame portion, and the air and excess moisture are removed by an air flow passing through the mesh-like grooves of the mesh. A method for producing a concrete product according to claim 1, 2, or 3. 網の目状の溝の一方端を気流が通過し得る状態に連結し、かつ他方端を開放状態に維持し、連結した一方端から網の目状の溝内に気流が発生し得るようにすることを特徴とする請求項4記載のコンクリートブロックの製造方法。 Connect one end of the mesh-like groove of the mesh in a state where airflow can pass, and keep the other end open, so that airflow can be generated in the mesh-like groove of the mesh from the one end connected The method for producing a concrete block according to claim 4, wherein: 型枠が、2メートルを超えて10メートルまでの長さを有するものであることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載のコンクリート製品の製造方法。The method for producing a concrete product according to claim 1, 2, 3, 4, or 5, wherein the mold has a length exceeding 2 meters and up to 10 meters. 外型枠と、その外型枠内に空間をあけて着脱可能に組み付けられる内型枠とを備え、内型枠が、コンクリート製品の底部内面を成形するその内面に固定されて網の目状の溝を形成するための厚みを有する複数の溝形成部材を有してなり、コンクリートを打設する際に、着脱可能なフィルタークロスを張力を与えた状態で内型枠の内面に取り付けることを特徴とするコンクリート製品製造用型枠。It has an outer mold and an inner mold that is detachably assembled with a space in the outer mold, and the inner mold is fixed to the inner surface forming the bottom inner surface of the concrete product to form a mesh It has a plurality of groove forming members having a thickness for forming a groove, and when placing concrete, attach a removable filter cloth to the inner surface of the inner mold in a tensioned state. A formwork for producing concrete products. 溝形成部材が、固定に要する平面を有する立体からなり、内型枠の内面のほぼ全面にわたって所定のピッチで固定してなることを特徴とする請求項7記載のコンクリート製品製造用型枠。8. The concrete product manufacturing formwork according to claim 7, wherein the groove forming member is made of a solid body having a plane required for fixing, and is fixed at a predetermined pitch over substantially the entire inner surface of the inner formwork.
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