JP3633026B2 - 杭装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、主として木造住宅、軽量構造物用の耐震性に優れた簡易杭として用いることができる杭装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
まず、従来の木造住宅、軽量構造物用の杭としては、鋼管の先端に螺旋状の羽根を一体成形した鉄製のものがある。また、従来の大型の建造物としては、先端を尖らせたペンシル状のものが用いられていたが、より強度性を持たせるために、例えば表面全体に螺旋状の羽根を有するようにコンクリートにて一体成形したものが用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、鋼管の先端に螺旋状の羽根を一体成形した鉄製の杭では、錆びるので耐久性に劣るという問題点があった。また、コンクリート製の表面全体に螺旋状の羽根を有する杭では、基礎工事において大量に必要とするにもかかわらず、1本当たりのコストが高くなるという問題点があり、また、オーガーマシンを用いてこの杭を打ち込む場合、杭を回転させながら振動を加える必要があるので、振動と騒音が激しいという問題点もあった。
【0004】
そこで、本発明は、従来の杭を利用してソケットを簡易に取り付けることにより、杭の打ち込みを容易に行え、しかも耐蝕性及び耐震性にも優れたものとなる簡易な杭装置を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、内部に杭を挿入し得る大きさの筒部材表面に螺旋状の掘削羽根を設けたソケットを、杭の先端部に外嵌して取付手段にて固定してなり、前記ソケット先端の開口端に、一対の掘削杆を離間して並行配設し、それぞれの掘削杆の一方の先端部を、外方に向けて反対方向に突出させた状態で、径方向に掘削杆を跨がって設けたものである。
【0007】
更に、杭にソケットを外嵌した状態で固定ボルトを貫通してナットにて螺合固定した取付手段を用いたものがより好ましい。
【0008】
【作用】
以上の如く本発明に係る請求項1記載の杭装置によれば、杭先端をソケットの筒部材内に挿入して、取付手段にて固定することにより、杭の先端部にソケットを組み付けることができる。更に、杭装置の杭基端部をオーガーマシンにおける固定ソケット内に挿入して固定することができ、オーガーマシンにて、杭装置を回転させながら地盤に打ち込むことにより、螺旋状の掘削羽根にて土の中にねじ込むことにより支持層まで打ち込まれ、打ち込んだ後はこの掘削羽根にて支持層内に強固に固定される。
【0009】
また、杭の基端部をオーガーマシンにおける固定ソケット内に挿入して固定することができ、オーガーマシンにて、杭装置を回転させながら地盤に打ち込むことにより、ソケットの掘削杆で土を掻き分けるとともに螺旋状の掘削羽根にて土の中にねじ込むことにより支持層まで打ち込まれ、打ち込んだ後はこの掘削羽根及び掘削杆にて支持層内に強固に固定される。
【0010】
更に、ソケットの開口端に一対の板状の掘削杆を径方向に離間して並行配設してそれぞれの掘削杆の一方の先端を外方に向けて反対方向に突出させた状態で土の中にねじ込むことができる。
【0011】
請求項2記載の杭装置によれば、杭先端をソケットの筒部材内に挿入して、取付手段である固定ボルトを貫通し、ナットにて螺合固定することにより、杭の先端部にソケットを組み付けることができる。
【0012】
【実施例】
本発明の詳細を更に図示した実施例により説明する。
図1から図4に示したものは、本発明に係る代表的実施例の杭装置である。
杭装置Kは、図3に示すように杭1とソケット2で構成されている。
【0013】
ソケット2は、図3に示すように筒部材3表面に先端から途中まで螺旋状の掘削羽根4を設け、先端の開口端に板状の掘削杆5を径方向に離間して並行配設、それぞれの掘削杆5の先端を、外方に向けて反対方向に突出させ、前記掘削羽根4より上方に杭1への取付手段6を設けたものである。ソケット2は、鉄、アルミニュウム、ステンレス、塩化ビニル等の合成樹脂、セメント等で成形したものである。尚、上述したソケット2では、螺旋状の掘削羽根4を筒部材3の先端から途中まで設けたものであるが、螺旋状の掘削羽根4を全体に渡って設けたものであってもよく、また図例の掘削杆5では板体を用いているが、円柱又は角柱であってもよく、掘削杆5の数も1個又は3個以上とすることも可能である。
【0014】
杭1は、先端を尖らせた中空状のコンクリート製の杭を用い、上部表面から両側に係止軸部材7を突出させたものである。このように、図3に示すように、杭1の係止軸部材7をオーガーマシンMにおける固定ソケット7aのコ字状の係止溝8に係止させてセットするようにしたものである。尚、上述した杭1は、既存の先端を尖らせた中空状のコンクリート杭を対象としているが、ソケット2内の空間を作らないためにも先端を平らにして円柱状のものを用いる方が好ましい。更に、付言すれば杭1に木製の杭を用いることも可能である。また、杭1の形状を四角柱、三角柱とし、ソケット2の形状をそれに合わせることも可能である。
【0015】
取付手段6は、図2及び図3に示すように、ソケット2内に杭1の先端部を挿入した状態で、両端に螺子部9を有する2個の固定ボルト10を、上下に離間して直交するように径方向に貫通し、固定ボルト10の螺子部9を両側から突出させ、ナット11を締結して固定したものである。従って、固定ボルト10を貫通させるために、ソケット2に通孔12を穿設し、杭1に貫通孔13を穿設したものである。また、固定ボルト10の数は、1個又は3個以上であってもよい。
【0016】
尚、取付手段6としては、上述したものに限られず、杭1に対してソケット2を固定できるできるものであればよく、特に図示しないが、例えば杭1表面とソケット2表面に嵌合用の凹凸部を設けたものであってもよく、またソケット2内に杭1の先端部を挿入して位置させた状態で、ソケット2表面から杭1にボルトを螺合することにより固定したものであってもよい。
【0017】
そして、本実施例の杭装置Kによれば、杭1先端をソケット2の筒部材3内に挿入して、取付手段6におけるソケット2の通孔12と杭1の貫通孔13を一致させ、固定ボルト10を挿入してソケット2の両側から突出させた状態でナット11を螺合固定することにより、杭1の先端部にソケット2を組み付けることができる。更に、杭装置Kにおける杭1の係止軸部材7をオーガーマシンMにおける固定ソケット7aの係止溝8内に位置させて挿入して固定することができ、オーガーマシンMにて、図1に示すように杭装置Kを回転させながら地盤に打ち込むことにより、ソケット2の掘削杆5で土を掻き分けるとともに螺旋状の掘削羽根4にて土の中にねじ込むことにより支持層まで打ち込まれ、打ち込んだ後はこの掘削羽根4及び掘削杆5にて支持層内に強固に固定される。
【0018】
このように本実施例の杭装置Kを用いることにより、オーガーマシンMにて、杭装置Kを回転させながら支持層に打ち込むことにより、ソケット2の掘削杆5で土を掻き分けるとともに、ソケット2のみに設けた螺旋状の掘削羽根4にて土の中にねじ込むことにより支持層まで打ち込まれるので、振動、騒音を生じることなく、しかも杭の打ち込み作業を容易に行える。更に、杭装置Kを打ち込んだ後はこの掘削羽根4及び掘削杆5にて支持層内に強固に固定されるのであるが、ソケット2の開口端に一対の板状の掘削杆5を径方向に離間して並行配設してそれぞれの掘削杆5の一方の先端を外方に向けて反対方向に突出させた構造としているので、より効果的である。また、例えば直径が150〜200mm、高さが1.5〜6mの大きさの既存の杭1にソケット2を取り付けることにより、簡易な杭装置Kを安価に提供することができるので、耐蝕性及び耐震性に優れた木造住宅、軽量構造物の基礎として最適である。
【0019】
【発明の効果】
本発明に係る請求項1の杭装置によれば、杭装置の杭基端部をオーガーマシンにおける固定ソケット内に挿入して固定することができ、オーガーマシンにて、杭装置を回転させながら打ち込むことにより、螺旋状の掘削羽根にて土の中にねじ込むことにより支持層まで打ち込まれので、振動、騒音を生じることなく、しかも杭の打ち込み作業を容易に行える。更に、杭装置を打ち込んだ後は掘削羽根にて支持層内に強固に固定される。また、既存の杭にソケットを取り付けることにより、簡易な杭装置を安価に提供することができので、耐蝕性及び耐震性に優れた木造住宅、軽量構造物の基礎として最適である。
【0020】
また、杭装置を打ち込んだ後は掘削羽根及び掘削杆にて支持層内に強固に固定される。
【0021】
更に、ソケットの開口端に一対の板状の掘削杆を径方向に離間して並行配設してれぞれの掘削杆の一方の先端を外方に向けて反対方向に突出させた状態で土の中にねじ込むことができるので、杭の打ち込みをより簡単に行え、しかも打ち込んだ後は一対の掘削杆にて支持層内により強固に固定される。
【0022】
請求項2の杭装置によれば、杭先端をソケットの筒部材内に挿入して、取付手段である固定ボルトを貫通し、ナットを螺合固定することにより、杭の先端部にソケットを簡単に組み付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る代表的実施例の杭装置の使用状態を示す説明図
【図2】杭装置の側面図
【図3】杭装置の分解斜視図
【図4】杭装置の底面図
【符号の説明】
K 杭装置 M オーガーマシン
1 杭 2 ソケット
3 筒部材 4 掘削羽根
5 掘削杆 6 取付手段
7 係止軸部材 8 係止溝
9 螺子部 10 固定ボルト
11 ナット 12 通孔
13 貫通孔
Claims (2)
- 内部に杭を挿入し得る大きさの筒部材表面に螺旋状の掘削羽根を設けたソケットを、杭の先端部に外嵌して取付手段にて固定してなり、前記ソケット先端の開口端に、一対の掘削杆を離間して並行配設し、それぞれの掘削杆の一方の先端部を、外方に向けて反対方向に突出させた状態で、径方向に掘削杆を跨がって設けた杭装置。
- 杭にソケットを外嵌した状態で固定ボルトを貫通してナットにて螺合固定した取付手段を用いた請求項1記載の杭装置。
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JPH08284165A JPH08284165A (ja) | 1996-10-29 |
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