JP3632654B2 - Body front structure - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車の車体前部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両の衝突対策としては、車体前部のサイドメンバを軸圧潰させることにより衝突エネルギーを吸収するようにしており、例えば特開2001−158377号公報にその車体前部構造が示されている。
【0003】
この車体前部構造は、多角形断面を有するサイドメンバ前部の壁部にビードを配置することにより、サイドメンバに軸方向入力が作用した際に軸圧潰を促進して、衝突エネルギーを吸収するようにしたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる従来の車体前部構造では、サイドメンバに軸方向に入力する衝突荷重に対してはエネルギー吸収を良好に行うことができるが、斜め前方から入力する衝突荷重に対しては、サイドメンバ前部がその付け根部分から折れ曲がるような変形モードとなってしまいがちである。
【0005】
従って、斜め衝突時の衝突エネルギーはサイドメンバ前部の折れ曲がりで一時的に吸収されるのみで、衝突荷重を軸圧潰により持続的に吸収する荷重特性を得ることが困難になる。
【0006】
このため、サイドメンバ前部の折れ曲がりのみで十分な衝突エネルギー吸収特性を得るためには、サイドメンバの剛性を大幅に高くする必要があるため、必然的にサイドメンバの肉厚が厚くなるなどして車体重量の大幅な増加を招来する懸念がある。
【0007】
そこで、本発明は、正面方向からは勿論斜め前方からの衝突荷重入力に対してもサイドメンバの前端部分を確実に潰れ変形させることができて、衝突エネルギーの吸収効率を高められる車体前部構造を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明にあっては、フロントコンパートメントの左右両側部に車体前後方向に配設したサイドメンバに車両ユニット部品を搭載するための補強部分を設け、これらサイドメンバの前端に跨って車幅方向に延在するバンパーレインフォースを結合した車体前部構造において、
前記サイドメンバの前記補強部分から前方となるサイドメンバ前方領域を車体前方に向かって車幅方向外方に傾斜させて形成し、この外開きとなったサイドメンバ前方領域に、長手方向の前端から後方に向けて間欠的にその長手方向に対して直交する断面をとった場合に、各断面の前部と後部に発生する最大応力が、前部が後部以上、若しくはこれに近い状態の強度となるような強度調整手段を設けるとともに、前記バンパーレインフォースのサイドメンバとの連結部分よりも車幅方向内側部分に、前方からの衝突荷重の入力によって、サイドメンバが前方から順次潰れ変形してバンパーレインフォースに干渉した際に、サイドメンバの側面中央部分に干渉して該サイドメンバの反力の増大を抑制する反力調整手段を設けたことを特徴としている。
【0009】
請求項2の発明にあっては、請求項1に記載の車体前部構造において、前記反力調整手段は、バンパーレインフォースをその断面高さを、サイドメンバの連結部分近傍ではサイドメンバの断面高さと略同等以上の高さ増大部分として形成すると共に、サイドメンバの連結部分から所定距離だけ車両内側に寄った部分ではサイドメンバの断面高さよりも小さい高さ減少部分として形成して、前記高さ減少部分をサイドメンバの稜線を避けた側面中央部に対応させて構成したことを特徴としている。
【0010】
請求項3の発明にあっては、請求項1に記載の車体前部構造において、反力調整手段は、バンパーレインフォースをその断面高さをサイドメンバの断面高さと略同等以上に形成して、このバンパーレインフォースのサイドメンバの連結部分から所定距離だけ車両内側に寄った後面にサイドメンバの断面高さよりも小さな幅となる突起部を設けて、この突起部をサイドメンバの稜線を避けた側面中央部に対応させて配置して構成したことを特徴としている。
【0011】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、補強部分から前方となるサイドメンバ前方領域は車体前方に向かって車幅方向外方に傾斜して形成されていて、このサイドメンバ前方領域は、強度調整手段によってサイドメンバ前方領域の長手方向の前端から後方に向けて間欠的にその長手方向に対して直交する断面をとった場合に、各断面の前部と後部に発生する最大応力が、前部が後部以上、若しくはこれに近い状態となる強度に設定されるため、サイドメンバの前端部に正面方向又は斜め前方の何れから衝突荷重が入力した場合でも、衝突荷重の入力点であるサイドメンバ前方領域の前端から後方に向かって潰れ変形が誘発され、その潰れ変形をサイドメンバ前方領域の後部まで持続的に伝播させて、衝突エネルギーの吸収効率を高めることができる。
【0012】
このとき、サイドメンバ前方領域は閉断面の稜線を含めて潰れ変形し、潰れ変形の進行に伴ってバンパーレインフォースの後面に順次干渉するようになるが、バンパーレインフォースに反力調整手段を設けてあるので、この反力調整手段によってサイドメンバの反力が増大するのを抑制できるため、サイドメンバの変形を促進して効率的なエネルギー吸収を行わせることができる。
【0013】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の発明の効果に加えて、前記反力調整手段を、高さ増大部分と高さ減少部分を形成したバンパーレインフォースの高さ変化部分として構成して、この高さ減少部分をサイドメンバの稜線を避けた側面中央部に対応させてあるので、前方からの衝突荷重入力によるサイドメンバ前方領域の変形モードは、最初はサイドメンバ前方領域が前記高さ増大部分に干渉して、閉断面となったサイドメンバの剛性の高い稜線を含む断面全体を潰れ変形させるが、この潰れ変形が進行することに伴ってサイドメンバは前記高さ減少部分に干渉して、サイドメンバ前方領域は剛性の低い側面から変形が開始されて、反力の増大を抑制した変形を容易に行わせることができる。
【0014】
請求項3に記載の発明によれば、請求項1の発明の効果に加えて、前記反力調整手段を、断面高さをサイドメンバと略同等以上に形成したバンパーレインフォースの後面の所要部位に、サイドメンバの断面高さよりも小さな幅となる突起部を設けて、この突起部をサイドメンバの稜線を避けた側面中央部に対応させて配置して構成したので、前方からの衝突荷重入力によるサイドメンバ前方領域の変形モードは、最初はサイドメンバ前方領域が断面高さを大きくしたバンパーレインフォースに干渉して、閉断面となったサイドメンバの剛性の高い稜線を含む断面全体を潰れ変形させるが、この潰れ変形が進行することに伴ってサイドメンバは前記突起部に干渉して、サイドメンバ前方領域は剛性の低い側面から変形が開始されて、反力の増大を抑制した変形を容易に行わせることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面と共に詳述する。
【0016】
(第1実施形態)
図1〜図11は本発明の車体前部構造の第1実施形態を示し、図1は本発明の対象とする自動車の外観斜視図、図2は車体前部右側の骨格構造を示す略示的平面説明図、図3はサイドメンバ前方領域の斜視図、図4は図3中A−A線に沿った拡大断面図、図5は強度調整手段を入力形態モデル(a)と応力分布図(b)で示す説明図、図6は強度調整手段の概念を示す応力分布図、図7は反力調整手段によるサイドメンバ前方領域の変形モードを(a)〜(c)によって順を追って示す説明図、図8はバンパーレインフォースの成形工法を示す説明図、図9はバンパーレインフォースの他の成形工法を端部斜視図(a),B−B線断面(b),C−C線断面(c)によって示す説明図、図10はバンパーレインフォースの反力調整手段を設けない構造(a)と設けた構造(b)とを比較して示す説明図、図11は反力調整手段の有無によるサイドメンバの反力を比較したグラフである。
【0017】
本実施形態の車体前部構造は図1に示す車体10のフロントコンパートメントF・Cに適用され、その骨格構造は、図2に示すように左右両側部に車体前後方向に配設したサイドメンバ11を備え、これらサイドメンバ11の一般部分は平行に配置されており、かつ、それぞれのサイドメンバ11の前端部に跨って図外のバンパーの骨格を成すバンパーレインフォース12を結合してある。
【0018】
また、それぞれのサイドメンバ11の後方にはダッシュパネル17からフロアパネル18の下面側に廻り込むエクステンションサイドメンバ13を連設してあり、それぞれのエクステンションサイドメンバ13の車体幅方向外方には略平行にサイドシル14が配置され、これらエクステンションサイドメンバ13とサイドシル14のそれぞれの前端部をアウトリガー15で結合してある。
【0019】
前記各サイドメンバ11とエクステンションサイドメンバ13の連設部間に跨ってダッシュクロスメンバ16を結合してある。
【0020】
前記サイドメンバ11の後側部には前輪20を支持するサスペンションアーム21が、直接若しくは図外のサスペンションメンバなどを介して取り付けられるとともに、左右のサイドメンバ11間には車両ユニット部品としてのエンジン等のパワーユニット30がマウントブラケット31を介して搭載される。
【0021】
サイドメンバ11には、図3に示すように前記マウントブラケット31の取付部分に、サイドメンバ11の肉厚を厚くした補強部分11R(図3中梨地部分で示す)が形成される。
【0022】
つまり、サイドメンバ11は、図3に示したように平板帯状の第1プレート11aに、断面コ字状の第2プレート11bの両側フランジ部をスポット溶接などで固設することにより閉断面構造として形成されており、前記補強部分11Rは内周面に補強プレートを接合配置する等により形成される。
【0023】
ここで、本実施形態では図3に示したように、前記サイドメンバ11の前記補強部分11Rから前方となるサイドメンバ前方領域11Fを、車体前方(図3中手前側)に向かって車幅方向外方(図3中左方)に所定角度θだけ傾斜して形成してある。
【0024】
そして、前記外開きとなったサイドメンバ前方領域11Fには、図3に示したように長手方向の前端から後方に向けて間欠的にその長手方向に対して直交する断面Ia,Ib…Ieをとった場合に、各断面(以下、仮想断面と称する)の前部と後部に発生する最大応力が、前部が後部以上(前部≧後部)、若しくはこれに近い状態の強度となるような強度調整手段としてサイドメンバ板厚変化構造50を構成し、前記サイドメンバ前方領域11Fの板厚分布を長手方向に変化させてある。
【0025】
即ち、サイドメンバ板厚変化構造50は、図4に示すようにサイドメンバ前方領域11Fの前端方向から板厚t1,t2,t3…t6(t1<t2<t3<…<t6)と段階的に変化する複数の板材51a,51b,51c…51fを、全周溶接して接合した複合パネル材52で構成していて、最も厚肉化した前記板材51fは前記補強部分11Rとなっている。
【0026】
また、このサイドメンバ前方領域11Fは、図5に示すようにサイドメンバ前方領域11Fの前端部に、前方からの衝突荷重Fが静的に作用した場合に、次の式1に示すように、各仮想断面Ia,Ib…Ie(図3参照)で発生する軸力成分応力(FY/A(y))とモーメント成分応力({FX×(L−y)}/Z(y))の和の最大値が、前部≒後部になるとともに、その上限値がサイドメンバ構成素材の降伏強度σ(y)となるようにしている。
【0027】
σ(y)={FY/A(y)}+{FX×(L−y)}/Z(y) …式1
このとき、サイドメンバ板厚変化構造50による最大応力の上限値は、前述のようにサイドメンバ11を構成する素材の降伏強度を基準に設定し、その結果、図6に示すように各板材51a,51b,51c…51fに対する降伏強度σ(y)の分布が得られる。
【0028】
ところで、前記サイドメンバ前方領域11Fは、図3に示したように車幅方向外方に傾斜しているため、図7(a)〜(c)に示すように正面方向からの衝突荷重Fが入力することによって、サイドメンバ11は前方から順次潰れ変形し、潰れ変形の進行に伴ってバンパーレインフォース12の後面に干渉するようになるが、本実施形態ではバンパーレインフォース12に、サイドメンバ11の干渉が所定量進行した段階でサイドメンバ11の反力増大を抑制する反力調整手段としての高さ変化部分60を設けてある。
【0029】
前記高さ変化部分60は、バンパーレインフォース12をその断面高さが、サイドメンバ11との連結部分Cの近傍でサイドメンバ11の断面高さh0と略同等以上となる高さ増大部分61(断面高さh1)として形成すると共に、サイドメンバ11との連結部分Cから所定距離内側(図3中右方)に寄った部分で、前記サイドメンバ11の断面高さh0よりも小さくなる高さ減少部分62(断面高さh2)として形成して、この高さ減少部分62をサイドメンバ11の稜線11c,11dを避けた側面中央部11eに対応させて構成される。
【0030】
バンパーレインフォース12に形成される高さ変化部分60は、例えば図8に示すように液圧を用いたプレス成形により、中空の閉断面構造としたバンパーレインフォース12の上,下面を押し潰すことにより高さ減少部分62を形成し、段差部63を境に高さ減少部分62と高さ増大部分61とを連設して構成する。
【0031】
この他、前記高さ変化部分60は、図9(b)に示すようにバンパーレインフォース12を、断面形状が目の字状となるように閉断面の上,下部分に仕切り板64を設けた形状に軽合金材料で押出し成形し、高さ減少部分62に対応する部分の上,下両面を図9(a),(c)に示すように機械加工により切削することによっても形成することができる。
【0032】
また、前記高さ変化部分60は、前記図8の液圧成形や図9の軽合金の押出し成形材を機械加工する以外にも各種手法が有り、例えば押出し成形時に最終断面形状に沿って成形する可変断面軽合金押出し材によっても形成することができる。
【0033】
(作用)
以上の構成によりこの第1実施形態の車体前部構造によれば、図2に示すようにフロントサイドメンバ11の前端部に前方から静的な衝突荷重Fが作用した際に、図3に示したようにサイドメンバ前方領域11Fの長手方向に連なる各仮想断面Ia,Ib…Ieで発生する軸力成分応力(FY/A(y))とモーメント成分応力({FX×(L−y)}/Z(y))の和の最大値が、前部≒後部になるとともに、その上限値がサイドメンバ構成素材の降伏強度σ(y)となっているため、動的現象である衝突時には、入力点であるフロントサイドメンバ11の前端部が素材の降伏域に達して塑性変形が生じ、その結果、前記衝突荷重Fが入力した際に、サイドメンバ前方領域11Fは入力点である前端部から潰れ変形(圧壊)を誘発するとともに、その潰れ変形が後方に向かって持続的に伝播されるモードで変形し、衝突エネルギーを確実に吸収することができる。
【0034】
このとき、前述のようにサイドメンバ前方領域11Fを車体前方に向かって車幅方向外方に傾斜して形成しているので、斜め前方からの衝突は勿論のこと、正面方向からの衝突に対してもサイドメンバ前方領域11Fを先端部から持続的に潰れ変形させることができる。
【0035】
また、このように車幅方向外方に傾斜させたサイドメンバ前方領域11Fにより、サイドメンバ11の前端部をより車幅方向外方に配置することができるため車体前端部における入力支持範囲を車幅方向に拡大することができる。
【0036】
ここで、前述のように前面衝突に対してサイドメンバ前方領域11Fを前端側から後方へ向けて持続的に潰れ変形させることができるのであるが、補強部分11R付近では強度剛性が高くなっているため、どうしても反力が増大する傾向となる。
【0037】
しかし、本実施形態の構造によれば、衝突初期段階で図7(a)の状態から図7(b)に示すようにサイドメンバ前方領域11Fが閉断面となった稜線11c,11d(図3参照)を含めて潰れ変形Kし、この潰れ変形Kの進行に伴ってバンパーレインフォース12の後面12aに順次干渉して、その干渉点が潰れ変形Kの進行とともに車両後方へと移動すると、バンパーレインフォース12の高さ変化部分60によって潰れ変形Kの後半部分でフロントサイドメンバ11の反力が増大するのを抑制できる。
【0038】
即ち、前記高さ変化部分60の高さ減少部分62をフロントサイドメンバ11の稜線11c,11dを避けた側面中央部11e(図3参照)に対応させて配置してあるので、前記潰れ変形Kの進行に伴ってサイドメンバ前方領域11Fの側面中央部11eは前記高さ減少部分62に干渉すると、図7(C)に示すようにサイドメンバ前方領域11Fは剛性の低い側面11eから変形が開始され、反力の増大を抑制して潰れ変形Kを促進して効率的なエネルギー吸収を行わせることができる。
【0039】
図11は、図10(a)に示すように高さ変化部分60が形成されていないバンパーレインフォース12を用いた場合のサイドメンバ11の反力特性Pと、図10(b)に示すように高さ変化部分60を形成した本実施形態のバンパーレインフォース12を用いた場合のサイドメンバ11の反力特性Qとを比較して示しており、時間の経過に伴ってサイドメンバ前方領域11Fとバンパーレインフォース12との干渉部分が増大して行くと、反力特性Qでは前記高さ減少部分62を設けた後半部分で大きな反力低減領域を確保することができる。
【0040】
従って、バンパーレインフォース12にサイドメンバ前方領域11Fが干渉した際の潰れ変形Kを積極的に行うことができ、ひいてはサイドメンバ11による衝突荷重Fのエネルギーを効率良く吸収することができる。
【0041】
また、この第1実施形態では、反力調整手段とした高さ変化部分60は、バンパーレインフォース12の断面高さh1,h2を変化させるように加工するのみでよいため、反力調整手段の全体構造を簡素化することができる。
【0042】
ところで、本実施形態では前記サイドメンバ板厚変化構造50を、板厚t1,t2,t3…t6と板厚の異なる複数の板材51a,51b,51c…51fを、それらの板厚が段階的に変化するように接合した複合パネル材52を用いて形成したので、サイドメンバ前方領域11Fの長手方向に連なる仮想断面Ia,Ib…Ieで発生する最大応力の制御を近似的に行って、サイドメンバ前方領域11Fの前端部からの潰れ変形Kを支障無く誘発することができるとともに、サイドメンバ前方領域11Fの形成を容易にすることができる。
【0043】
また、このように前記サイドメンバ板厚変化構造50は、サイドメンバ前方領域11Fの断面寸法を長手方向に変化させた断面寸法変化構造となっているので、衝突荷重Fがサイドメンバ11の前端部に入力した際に、サイドメンバ前方領域の長手方向に連なる仮想断面で発生する最大応力の制御がし易くなり、ひいては強度バランスの調整が容易となって、衝突時におけるサイドメンバ前方領域11Fの前端部からの潰れ変形Kをより確実に誘発することができる。
【0044】
尚、前記板材51a,51b,51c…51fの数は本実施形態に限定されることはなく、その数はサイドメンバ前方領域11Fの要求圧壊特性に応じて決定すればよい。
【0045】
また、サイドメンバ板厚変化構造50は、サイドメンバ前方領域11Fの仮想断面の前部と後部に発生する最大応力が、前部≒後部となるように設定したが、これに限ることなく前部が後部以上、つまり前部≧後部、若しくはこれに近い状態となる強度に設定すれば良い。
【0046】
(第2実施形態)
図12〜図15は本発明の第2実施形態を示し、前記第1実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して述べる。
【0047】
図12は車体前部右側の骨格構造を示す略示的平面説明図、図13はバンパーレインフォースの要部を示す背面斜視図、図14は図13中D−D線に沿った拡大断面図、図15はサイドメンバ前方領域の変形状態を示す平面図である。
【0048】
この第2実施形態の車体前部構造は、図12,図13に示すように反力調整手段をバンパーレインフォース12の後面に付設した突起部70によって構成したものである。
【0049】
この第2実施形態ではバンパーレインフォース12の断面高さh1を、予めサイドメンバの断面高さh0と略同等以上に形成して、このバンパーレインフォース12のサイドメンバ11の連結部分Cから所定距離だけ車両内側に寄った後面にサイドメンバ11の断面高さh0よりも小さな幅h3となる前記突起部70を設けて、この突起部70を第1実施形態と同様にサイドメンバ11の稜線11c,11dを避けた側面中央部11eに対応させて配置して構成している。
【0050】
前記突起部70は、図14に示すように断面コ字状に折曲したチャンネル材として形成され、その両端フランジ71,71aをバンパーレインフォース12の後面12aの高さ方向中央部に連続溶接などによって接合している。勿論、突起部70はフロントサイドメンバ11に干渉した際にこのフロントサイドメンバ11を潰れ変形Kするのに十分な剛性を備えている。
【0051】
従って、この第2実施形態にあっても前記第1実施形態と同様に、図15に示すように正面方向からの衝突荷重F又は斜め前方からの衝突荷重F1の入力によるサイドメンバ前方領域11Fの変形モードは、最初はサイドメンバ前方領域11Fが断面高さh1を大きくしたバンパーレインフォース12に干渉して、閉断面となったフロントサイドメンバ11の稜線11c,11dを含む断面全体の潰れ変形Kを生じさせる。
【0052】
そして、前記潰れ変形Kが進行することに伴ってフロントサイドメンバ11が突起部70に干渉して、サイドメンバ前方領域11Fの剛性の低い側面11eから変形が開始され、潰れ変形Kの後半部分での反力の増大を抑制して変形を促進することができ、前記第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
【0053】
反力調整手段は、バンパーレインフォース12の断面高さh1をフロントサイドメンバ11の断面高さh0と略同等以上に形成して、このバンパーレインフォース12の後面12aに突起部を付加するのみでよいため、バンパーレインフォース12の複雑な加工を伴うことなく構成を簡素化することができる。
【0054】
ところで、本発明の車体前部構造は前記第1,第2実施形態を例にとって説明したが、本発明の要旨を逸脱しない範囲内でその他の構成となる実施形態をとることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の対象とする自動車の外観斜視図。
【図2】本発明の第1実施形態における車体前部右側の骨格構造を示す略示的平面説明図。
【図3】本発明の第1実施形態におけるサイドメンバ前方領域の斜視図。
【図4】図3中A−A線に沿った拡大断面図。
【図5】本発明の第1実施形態における強度調整手段を入力形態モデル(a)と応力分布図(b)で示す説明図。
【図6】本発明の第1実施形態における強度調整手段の概念を示す応力分布図。
【図7】本発明の第1実施形態における反力調整手段によるサイドメンバ前方領域の変形モードを(a)〜(c)によって順を追って示す説明図。
【図8】本発明の第1実施形態におけるバンパーレインフォースの成形工法の一例を示す説明図。
【図9】本発明の第1実施形態におけるバンパーレインフォースの他の成形工法を端部斜視図(a),B−B線断面(b),C−C線断面(c)によって示す説明図。
【図10】本発明の第1実施形態におけるバンパーレインフォースの反力調整手段を設けない構造(a)と設けた構造(b)とを比較して示す説明図。
【図11】本発明の第1実施形態における反力調整手段の有無によるサイドメンバの反力を比較したグラフ。
【図12】本発明の第2実施形態における車体前部右側の骨格構造を示す略示的平面説明図。
【図13】本発明の第2実施形態におけるバンパーレインフォースの要部を示す背面斜視図。
【図14】図13中D−D線に沿った拡大断面図。
【図15】本発明の第2実施形態におけるサイドメンバ前方領域の変形状態を示す略示的平面説明図。
【符号の説明】
F・C フロントコンパートメント
10 車体
11 サイドメンバ
11F サイドメンバ前方領域
11R 補強部分
11c,11d 稜線
11e 側面中央部
12 バンパーレインフォース
12a 後面
30 パワーユニット(車両ユニット部品)
50 サイドメンバ板厚変化構造(強度調整手段)
60 高さ変化部分(反力調整手段)
61 高さ増大部分
62 高さ減少部分
K 潰し変形
Ia,Ib…Ie 仮想断面[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a vehicle body front structure.
[0002]
[Prior art]
As a countermeasure against a collision of the vehicle, the collision energy is absorbed by axially crushing the side member at the front part of the vehicle body. For example, Japanese Patent Application Laid-Open No. 2001-158377 shows the structure of the vehicle body front part.
[0003]
This vehicle body front structure promotes axial crushing and absorbs collision energy when an axial input acts on the side member by arranging a bead on the wall of the front side member having a polygonal cross section. It is what I did.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, in such a conventional vehicle body front structure, energy can be satisfactorily absorbed with respect to a collision load that is input to the side member in the axial direction. It tends to be a deformation mode in which the front part is bent from the base part.
[0005]
Therefore, the collision energy at the time of the oblique collision is only temporarily absorbed by the bending of the front portion of the side member, and it becomes difficult to obtain a load characteristic that continuously absorbs the collision load by axial crushing.
[0006]
For this reason, in order to obtain sufficient impact energy absorption characteristics only by bending the front part of the side member, it is necessary to significantly increase the rigidity of the side member, so that the thickness of the side member inevitably increases. As a result, there is a concern that the vehicle weight will increase significantly.
[0007]
Therefore, the present invention is a vehicle body front structure that can reliably crush and deform the front end portion of the side member against a collision load input from obliquely forward as well as from the front direction, and can improve collision energy absorption efficiency. Is to provide.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In the first aspect of the invention, the left and right sides of the front compartment are provided with reinforcing portions for mounting vehicle unit parts on the side members arranged in the longitudinal direction of the vehicle body, and the vehicle width extends across the front ends of these side members. In the front structure of the vehicle body that combines the bumper reinforcement extending in the direction,
A side member front region that is forward from the reinforcing portion of the side member is formed to be inclined outward in the vehicle width direction toward the front of the vehicle body, and the side member front region that is opened outwardly from the front end in the longitudinal direction . When taking a cross section perpendicular to the longitudinal direction intermittently toward the rear, the maximum stress generated at the front and rear of each cross section is the strength of the state where the front is greater than or near the rear. In addition, the side member is sequentially crushed and deformed from the front by the collision load input from the front in the vehicle width direction inner portion than the connecting portion of the bumper reinforcement with the side member. upon interference reinforcement, interfere with the side surface center portion of the side member is characterized in that a reaction force adjustment means for suppressing the increase of the reaction force of the side members That.
[0009]
According to a second aspect of the present invention, in the vehicle body front part structure according to the first aspect, the reaction force adjusting means has a bumper reinforcement having a sectional height of the bumper reinforcement, and a cross-section of the side member in the vicinity of the connecting portion of the side member. It is formed as a height-increasing portion that is substantially equal to or higher than the height, and is formed as a height-decreasing portion that is smaller than the cross-sectional height of the side member at a portion that is a predetermined distance away from the connecting portion of the side member. It is characterized in that the reduced portion is configured to correspond to the center of the side surface avoiding the ridgeline of the side member.
[0010]
According to a third aspect of the present invention, in the vehicle body front part structure according to the first aspect, the reaction force adjusting means has a bumper reinforcement whose cross section height is substantially equal to or greater than the cross section height of the side member. The bumper reinforcement is provided with a protrusion having a width smaller than the cross-sectional height of the side member on the rear surface of the bumper reinforcement at a predetermined distance from the connecting portion of the side member, and the protrusion avoids the ridgeline of the side member. It is characterized by being arranged corresponding to the center of the side surface.
[0011]
【The invention's effect】
According to the first aspect of the present invention, the side member front region that is forward from the reinforcing portion is formed to incline outward in the vehicle width direction toward the front of the vehicle body, and the side member front region is strength-adjusted. When a cross section perpendicular to the longitudinal direction is intermittently taken from the front end in the longitudinal direction of the side member front region to the rear by means, the maximum stress generated in the front and rear of each cross section is Is set to a strength that is greater than or close to the rear, or even if a collision load is input to the front end of the side member from either the front direction or diagonally forward, the front side of the side member that is the input point of the collision load Crushing deformation is induced from the front end of the region toward the rear, and the crushing deformation is continuously propagated to the rear part of the side member front region, so that the efficiency of absorbing collision energy can be increased.
[0012]
At this time, the front region of the side member is crushed and deformed including the ridge line of the closed cross section, and as the crushing deformation progresses, it gradually interferes with the rear surface of the bumper reinforcement, but the bumper reinforcement is provided with reaction force adjusting means. Therefore, since the reaction force adjusting means can suppress an increase in the reaction force of the side member, the deformation of the side member can be promoted and efficient energy absorption can be performed.
[0013]
According to the invention of
[0014]
According to the invention of claim 3, in addition to the effect of the invention of claim 1, the reaction force adjusting means has a required portion on the rear surface of the bumper reinforcement in which the cross-sectional height is formed substantially equal to or higher than that of the side member. In addition, a protrusion having a width smaller than the cross-sectional height of the side member is provided, and this protrusion is arranged so as to correspond to the center of the side surface avoiding the ridgeline of the side member. The deformation mode of the front region of the side member by the first is that the front region of the side member interferes with the bumper reinforcement whose cross section height is increased, and the entire cross section including the rigid ridgeline of the side member that has become a closed cross section is deformed. However, as the crushing deformation progresses, the side member interferes with the protruding portion, and the front region of the side member starts to be deformed from the side having low rigidity, and the reaction force increases. The suppressing deformation can be easily performed.
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
[0016]
(First embodiment)
1 to 11 show a first embodiment of a vehicle body front structure according to the present invention, FIG. 1 is an external perspective view of an automobile targeted by the present invention, and FIG. 2 is a schematic diagram showing a skeleton structure on the right side of the vehicle front section. FIG. 3 is a perspective view of the front region of the side member, FIG. 4 is an enlarged cross-sectional view taken along the line AA in FIG. 3, and FIG. 5 is an input configuration model (a) and a stress distribution diagram. FIG. 6 is an explanatory diagram shown in (b), FIG. 6 is a stress distribution diagram showing the concept of strength adjusting means, and FIG. 7 shows the deformation modes of the side member front region by the reaction force adjusting means in order by (a) to (c). FIG. 8 is an explanatory diagram showing a bumper reinforcement molding method. FIG. 9 is an end perspective view of another bumper reinforcement molding method (a), BB line cross section (b), CC line. Explanatory drawing shown by the cross section (c), FIG. 10 is provided with a reaction force adjusting means of the bumper reinforcement There structures (a) and provided a structure (b) and illustration comparatively showing, FIG. 11 is a graph comparing the reaction force of the side members due to the presence or absence of the reaction force adjustment means.
[0017]
The vehicle body front structure of the present embodiment is applied to the front compartment F / C of the
[0018]
Further, an
[0019]
A
[0020]
A
[0021]
As shown in FIG. 3, the
[0022]
That is, as shown in FIG. 3, the
[0023]
Here, in this embodiment, as shown in FIG. 3, the side
[0024]
Then, in the side
[0025]
That is, as shown in FIG. 4, the side member plate
[0026]
Further, when the collision load F from the front acts on the front end of the side
[0027]
σ (y) = {FY / A (y)} + {FX × (L−y)} / Z (y) Equation 1
At this time, the upper limit value of the maximum stress due to the side member plate
[0028]
Incidentally, since the side
[0029]
The
[0030]
The
[0031]
In addition, the
[0032]
Further, the
[0033]
(Function)
According to the vehicle body front portion structure of the first embodiment having the above configuration, when a static collision load F acts on the front end portion of the
[0034]
At this time, as described above, the side
[0035]
Further, the front end portion of the
[0036]
Here, as described above, the side
[0037]
However, according to the structure of this embodiment, the ridgelines 11c and 11d (FIG. 3) in which the side
[0038]
That is, since the
[0039]
FIG. 11 shows the reaction force characteristic P of the
[0040]
Therefore, the crushing deformation K when the side
[0041]
In the first embodiment, the
[0042]
By the way, in this embodiment, the said side member board
[0043]
Further, since the side member plate
[0044]
The number of the
[0045]
Further, in the side member plate
[0046]
(Second Embodiment)
12 to 15 show a second embodiment of the present invention, in which the same components as those in the first embodiment are denoted by the same reference numerals and redundant description is omitted.
[0047]
12 is a schematic plan view showing the skeleton structure on the right side of the front part of the vehicle body, FIG. 13 is a rear perspective view showing the main part of the bumper reinforcement, and FIG. 14 is an enlarged sectional view taken along the line DD in FIG. FIG. 15 is a plan view showing a deformed state of the side member front region.
[0048]
The vehicle body front part structure of the second embodiment is configured by a
[0049]
In the second embodiment, the
[0050]
The
[0051]
Accordingly, even in the second embodiment, similarly to the first embodiment, as shown in FIG. 15, the side
[0052]
Then, as the crushing deformation K progresses, the
[0053]
The reaction force adjusting means simply forms the sectional height h1 of the
[0054]
By the way, although the vehicle body front part structure of the present invention has been described by taking the first and second embodiments as an example, embodiments having other configurations can be taken without departing from the gist of the present invention.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an external perspective view of an automobile targeted by the present invention.
FIG. 2 is a schematic plan explanatory view showing a skeleton structure on the right side of the front portion of the vehicle body in the first embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a perspective view of a front region of a side member in the first embodiment of the present invention.
4 is an enlarged sectional view taken along line AA in FIG. 3;
FIGS. 5A and 5B are explanatory diagrams showing an intensity adjustment means in the first embodiment of the present invention with an input form model (a) and a stress distribution diagram (b). FIGS.
FIG. 6 is a stress distribution diagram showing the concept of strength adjusting means in the first embodiment of the present invention.
FIGS. 7A to 7C are explanatory views sequentially showing the deformation modes of the front side member region by the reaction force adjusting means in the first embodiment of the present invention, according to (a) to (c). FIG.
FIG. 8 is an explanatory diagram showing an example of a bumper reinforcement molding method according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 9 is an explanatory view showing another forming method of the bumper reinforcement according to the first embodiment of the present invention by an end perspective view (a), a cross section taken along line BB (b), and a cross section taken along line CC (c). .
FIG. 10 is an explanatory view showing a comparison between a structure (a) provided with no bumper reinforcement reaction force adjusting means and a provided structure (b) in the first embodiment of the present invention.
FIG. 11 is a graph comparing side member reaction forces with and without reaction force adjusting means in the first embodiment of the present invention.
FIG. 12 is a schematic plan explanatory view showing a skeleton structure on the right side of the front portion of the vehicle body in the second embodiment of the present invention.
FIG. 13 is a rear perspective view showing a main part of a bumper reinforcement in a second embodiment of the present invention.
14 is an enlarged sectional view taken along line DD in FIG.
FIG. 15 is a schematic plan view illustrating a deformed state of a side member front region in the second embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
F /
50 Side member thickness change structure (strength adjusting means)
60 Height change part (Reaction force adjustment means)
61
Claims (3)
前記サイドメンバの前記補強部分から前方となるサイドメンバ前方領域を車体前方に向かって車幅方向外方に傾斜させて形成し、この外開きとなったサイドメンバ前方領域に、長手方向の前端から後方に向けて間欠的にその長手方向に対して直交する断面をとった場合に、各断面の前部と後部に発生する最大応力が、前部が後部以上、若しくはこれに近い状態の強度となるような強度調整手段を設けるとともに、前記バンパーレインフォースのサイドメンバとの連結部分よりも車幅方向内側部分に、前方からの衝突荷重の入力によって、サイドメンバが前方から順次潰れ変形してバンパーレインフォースに干渉した際に、サイドメンバの側面中央部分に干渉して該サイドメンバの反力の増大を抑制する反力調整手段を設けたことを特徴とする車体前部構造。Reinforced parts for mounting vehicle unit parts are provided on the side members arranged in the longitudinal direction of the vehicle body on the left and right sides of the front compartment, and the bumper reinforcement that extends in the vehicle width direction across the front ends of these side members is connected In the vehicle body front structure,
A side member front region that is forward from the reinforcing portion of the side member is formed to be inclined outward in the vehicle width direction toward the front of the vehicle body, and the side member front region that is opened outwardly from the front end in the longitudinal direction . When taking a cross section perpendicular to the longitudinal direction intermittently toward the rear, the maximum stress generated at the front and rear of each cross section is the strength of the state where the front is greater than or near the rear. In addition, the side member is sequentially crushed and deformed from the front by the collision load input from the front in the vehicle width direction inner portion than the connecting portion of the bumper reinforcement with the side member. upon interference reinforcement, interfere with the side surface center portion of the side member, characterized in that a reaction force adjustment means for suppressing the increase of the reaction force of the side members Body front structure.
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